JP2013128412A - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメント鉄心片の変形及び引き剥がしを回避して、セグメント鉄心片をかしめ固定する積層鉄心の製造方法を提供する。
【解決手段】回動可能な連結部11で連結された複数のセグメント鉄心片12を有する帯状鉄心片13を、セグメント鉄心片12に形成されたかしめ部14を介して積層する積層鉄心の製造方法において、セグメント鉄心片12が載置される回転台15上にて、連結された複数のセグメント鉄心片12を螺旋状に巻回積層し、セグメント鉄心片12を位置決めするパイロットピン18、及びかしめ部14を押圧して、回転台15上で上下に配置されたセグメント鉄心片12を固定するプッシュピン19を備えるかしめ金型20を、昇降する可動台44に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持して、プッシュピン19をかしめ部14に符合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、連結された複数のセグメント鉄心片からなる帯状鉄心片を螺旋状に巻いて積層鉄心を製造する積層鉄心の製造装置に関する。
積層鉄心の製造方法として、連結された複数のセグメント鉄心片からなる帯状鉄心片を螺旋状に複数回巻回し、かしめ積層して積層鉄心を製造する方法があり、その具体例を特許文献1で開示している。
特許文献1では、上下に配置されたセグメント鉄心片の固定方法についての詳細の説明は省略されているが、帯状鉄心片を巻回積層する工程で、セグメント鉄心片の固定を行っており、パイロットピンを、セグメント鉄心片のパイロット孔に挿入してセグメント鉄心片を位置決めした状態で、プッシュピンによって、上側のセグメント鉄心片のかしめ部を押下し、そのかしめ部を下側のセグメント鉄心片のかしめ部に嵌め合わせている。
特開2009−5556号公報
しかしながら、帯状鉄心片を巻回積層する装置を構成する部材、部品を精度良く組立てたとしても、かしめ部の押下の際に、プッシュピンの軸心とかしめ部の中心には多少のずれが生じる。従って、図9(A)に示すように、プッシュピン100の軸心とかしめ部101の中心が一致したときには、上下のセグメント鉄心片102を隙間のない(小さい)状態で固定できるが、図9(B)に示すように、プッシュピン100の軸心とかしめ部101の中心にずれが生じたときは、プッシュピン100による押圧によって、かしめ部101に変形が生じ、固定された上下のセグメント鉄心片102の間に大きな隙間が生じて、モータ性能が低下するという問題が招来する。更に、かしめ部101の嵌め合わせ領域が減少するので、かしめ部101の締結力が弱くなるという問題も発生する。
また、図9(C)に示すように、パイロットピン104の軸心とパイロット孔105の中心が一致するときは、パイロットピン104をパイロット孔105からスムーズに抜き取ることができるが、図9(D)に示すように、パイロットピン104の軸心がパイロット孔105の中心とずれているときには、パイロットピン104の抜き取りの際、固定されたセグメント鉄心片102が引き剥がされるという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、セグメント鉄心片の変形及び引き剥がしを回避して、セグメント鉄心片をかしめ固定する積層鉄心の製造装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る積層鉄心の製造装置は、回動可能な連結部で連結された複数のセグメント鉄心片を有する帯状鉄心片を、前記セグメント鉄心片に形成されたかしめ部を介してかしめ積層する積層鉄心の製造装置において、前記セグメント鉄心片が載置される回転台を備え、前記連結された複数のセグメント鉄心片を螺旋状に巻回積層する巻回手段と、前記セグメント鉄心片を位置決めするパイロットピン、及び前記かしめ部を押圧して、前記回転台上で上下に配置された前記セグメント鉄心片を固定するプッシュピンを備えるかしめ金型とを有し、前記かしめ金型は、保持手段によって、前記プッシュピンの軸方向に移動する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持されている。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記保持手段は、前記かしめ金型と間隔を有して、該かしめ金型の前後にそれぞれ配置された前後の移動制限部材と、前記かしめ金型の左右にそれぞれ配置され、該かしめ金型の上部にある前記可動台と該かしめ金型の間に空間を設けて該かしめ金型を保持する左右の保持アームとを有し、前記左右の保持アームは、前記かしめ金型と間隔を有して配置された側壁部及び該側壁部の下部に連続して形成され、該かしめ金型を下から支持する折曲げ部を備えるのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記セグメント鉄心片及び前記回転台は、それぞれ円弧状及びリング状に形成され、前記巻回手段は、前記回転台の内側に配置され、該回転台と同軸上でかつ同一角速度で回転するドラムを有し、該ドラムの外周部には、前記回転台に載置された前記セグメント鉄心片の内側にある開口部に固定される突起部が設けられるのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記ドラムの前記突起部は、前記セグメント鉄心片の前記開口部に、2箇所で点接触して固定されるのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記かしめ金型は、前記巻回手段によって巻回されている前記連結された複数のセグメント鉄心片を、内側に押圧して前記ドラムに押し当てる側面押圧部材を有するのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記回転台は、前記パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有し、上面が、前記帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いているのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記複数の逃げ孔の一つ又は二つには、前記帯状鉄心片の巻き始め位置にある前記セグメント鉄心片を固定する位置決めピンが設けられているのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造装置において、前記位置決めピンは、下部に配置された伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、縮径する上部が前記回転台から突出し、しかも、前記パイロットピンによって押下され、全体が前記逃げ孔に収容されるのが好ましい。
請求項1〜8記載の積層鉄心の製造装置は、パイロットピン及びプッシュピンを備えるかしめ金型が、保持手段によって、プッシュピンの軸方向に移動する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持されているので、プッシュピンがかしめ部とずれた状態で当接したとき、かしめ金型の移動によって、プッシュピンをかしめ部に符合した状態にすることができ、プッシュピンによるかしめ部の押圧を正確に行うことが可能である。また、パイロットピンの軸心がパイロット孔の中心と大きくずれている場合にも、かしめ金型の移動によって、そのずれを無くすこと、あるいはずれの程度を小さくすることが可能である。
特に、請求項2記載の積層鉄心の製造装置は、かしめ金型と間隔を有して、かしめ金型の前後にそれぞれ配置された前後の移動制限部材と、かしめ金型の左右にそれぞれ配置され、かしめ金型の上部にある可動台とかしめ金型の間に空間を設けてかしめ金型を保持する左右の保持アームとを有し、左右の保持アームは、かしめ金型と間隔を有して配置された側壁部及びかしめ金型を下から支持する折曲げ部を備えるので、かしめ金型が、可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能な状態を確実に形成することができる。
請求項3記載の積層鉄心の製造装置は、回転台と同軸上でかつ同一角速度で回転するドラムの外周部に、回転台に載置されたセグメント鉄心片の内側にある開口部に固定される突起部が設けられているので、セグメント鉄心片の開口部にドラムの突起部を固定して、ドラムとセグメント鉄心片の固定状態を容易に確保できる。
請求項4記載の積層鉄心の製造装置は、ドラムの突起部が、セグメント鉄心片の開口部に、2箇所で点接触して固定されるので、1箇所のみを点接触した状態で、ドラムに対してセグメント鉄心片の角度を変えて、残りの1箇所を点接触させることができ、ドラムへのセグメント鉄心片の固定を円滑に行うことが可能である。
請求項5記載の積層鉄心の製造装置は、かしめ金型が、セグメント鉄心片を、内側に押圧してドラムに押し当てる側面押圧部材を有するので、セグメント鉄心片を確実に固定した状態で、プッシュピンによるかしめ部の押圧が可能である。
請求項6記載の積層鉄心の製造装置は、回転台が、パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有するので、かしめ金型は、パイロットピンの下端部を回転台に載置されているセグメント鉄心片のパイロット孔に挿通して、セグメント鉄心片を位置決めした状態で、プッシュピンによるかしめ部の押圧を精度よく行うことができる。また、回転台は、上面が、帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いているので、巻回途中で上下に段差を生じさせることなく帯状鉄心片を巻回積層することができる。
請求項7記載の積層鉄心の製造装置は、逃げ孔の一つ又は二つに、帯状鉄心片の巻き始め位置にあるセグメント鉄心片のパイロット孔に挿通する位置決めピンが設けられているので、セグメント鉄心片を回転台に確実に固定することができ、回転台に載せられたセグメント鉄心片を、回転台と同一方向かつ同角速度で回転させることが可能である。
請求項8記載の積層鉄心の製造装置は、位置決めピンが伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、上部が回転台から突出し、しかも、パイロットピンによって押下され、位置決め全体が逃げ孔に収容されるので、かしめ金型は、パイロットピンを、位置決めピンが設けられた逃げ孔に挿入して、プッシュピンによるかしめ部の押下を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造装置の正面図である。 同積層鉄心の製造装置の側面図である。 同積層鉄心の製造装置の平面図である。 (A)は同積層鉄心の製造装置に適用されるセグメント鉄心片の固定状態を示す説明図であり、(B)は同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部であり、(C)、(D)は、同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部の変形例であり、(E)は同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部の比較例である。 (A)は同積層鉄心の製造装置によって巻回されるステータ用のセグメント鉄心片の固定状態を示す説明図であり、(B)は同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同積層鉄心の製造装置のかしめ金型の正面図及び底面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同積層鉄心の製造装置の回転台の平面図及び一部拡大断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同積層鉄心の製造装置で巻回積層された帯状鉄心片の積層状態を示す説明図及びその比較例の説明図ある。 (A)〜(D)は、従来例に係る積層鉄心の製造装置によるセグメント鉄心片の固定状態を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図7(図4(E)を除く)に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造装置10は、回動可能(即ち折り曲げ可能)な連結部11で連結された複数のセグメント鉄心片12を有する帯状鉄心片13を、セグメント鉄心片12に形成されたかしめ部14を介してかしめ積層する装置である。積層鉄心の製造装置10は、(1)セグメント鉄心片12が載置される回転台15を備え、連結された複数のセグメント鉄心片12を螺旋状に巻回積層する巻回手段16と、(2)セグメント鉄心片12を位置決めするパイロットピン18、及びかしめ部14を押圧して、回転台15上で上下に配置されたセグメント鉄心片12を固定するプッシュピン19を備えるかしめ金型20とを有している。以下、これらについて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、積層鉄心の製造装置10は、巻回手段16に搬送される帯状鉄心片13を巻回開始位置まで案内する搬送レーン22と、帯状鉄心片13を載せたリング状の回転台15を回転する回転テーブル23を備えている。そして、積層鉄心の製造装置10は、回転台15上で螺旋状に巻回された帯状鉄心片13の最上にあるセグメント鉄心片12を、かしめ金型20のプッシュピン19によって押下して、そのセグメント鉄心片12の下側にあるセグメント鉄心片12にかしめ固定する。
搬送レーン22は、垂直棒材24によって支持されて水平に保たれている。また、搬送レーン22の上部には、搬送レーン22に沿って移動する帯状鉄心片13を上から押さえる押さえローラ25が設けられ、押さえローラ25は、帯状鉄心片13が搬送レーン22から浮き上がった状態になるのを防止している。
巻回手段16に設けられた回転テーブル23は、同じく巻回手段16に設けられた駆動モータ26から、動力伝達ベルト27を介して駆動力を受ける回転軸28を備えている。回転テーブル23には、回転台15が水平に載置される円盤台29が設けられ、円盤台29の外周部には、等間隔で配置された複数の位置決め溝30が形成されている。
回転テーブル23には、回転台15の内周部及び巻回積層された帯状鉄心片13の内側に、外周部を当接するリング状のドラム31が装着されている。なお、巻回手段16は、回転台15上で巻回されている帯状鉄心片13の巻回開始位置にある部位が、搬送レーン22と略同一の高さとなるように昇降する。また、円盤台29、ドラム31及び回転台15は、回転テーブル23の回転軸28を中心に同軸上で同一角速度の回転をする。
図4(A)、(B)に示すように、円弧状のセグメント鉄心片12には、半径方向内側に正方形又は矩形の複数の開口部32が形成されている。そして、ドラム31の外周部には、各開口部32に固定される複数の突起部33が設けられ、突起部33は、ドラム31を平面視して、六角形に形成されている。
セグメント鉄心片12には、開口部32の半径方向内側の周方向両端にそれぞれ直角部34、34aが形成され、ドラム31の突起部33の突出方向を突起部33の上部とし、かつドラム31を平面視して、突起部33は、上端が左右領域でそれぞれ端部に向かって下方に傾斜し、傾斜部35、35aを形成している。そして、突起部33は、この傾斜部35、35aをそれぞれ直角部34、34aに当接して開口部32に固定される。
ドラム31は、この直角部34、34aに対する傾斜部35、35aの当接のみ、即ち各セグメント鉄心片12の各開口部32に突起部33をそれぞれ2箇所で点接触した状態にして、ドラム31とセグメント鉄心片12、ひいてはドラム31と帯状鉄心片13の位置決めを行う。
搬送レーン22に沿って送られてきたセグメント鉄心片12は、巻回手段16の巻回開始位置で、まず、直角部34aを突起部33の傾斜部35aに接触させ、次に、直角部34を突起部33の傾斜部35に接触させて、突起部33と開口部32の2点接触の状態を形成する(図4(B)参照)。
これに対し、例えば、図4(E)のように、ドラムを平面視して、矩形に形成された突起部106、即ち突起部106が開口部32に対して点接触できない形状の場合を考えると、巻回開始位置の、セグメント鉄心片12の内側がドラム31の外周部に対して平行でない状態から平行状態に移行する工程において、開口部32が突起部106から大きな力を受けるので、セグメント鉄心片12の開口部32及びその周辺部に変形や、欠けが生じる。
本実施の形態では、ドラム31に図4(A)、(B)に示す突起部33を設けたが、この形状に限定されず、突起部は、開口部32に対して2箇所で点接触する形状であればよく、例えば、図4(C)、(D)にそれぞれ示す突起部36、36aのように、平面視して五角形や、円形の形状となる突起部36、36aをドラムに設けることもできる。また、セグメント鉄心片12はロータ用であるが、セグメント鉄心片がステータ用であっても本発明が適用されることは言うまでもない。図5(A)、(B)に示すように、ステータ用のセグメント鉄心片12aの場合、隣り合う磁極部36bの間に設けられた縦長空間部36cの半径方向内側に位置する開口部32aには、両脇にある磁極部36bの先端角部36d、36eが半径方向内側の周方向両端に設けられる。セグメント鉄心片12aは、突起部33の傾斜部35、35aに先端角部36d、36eの2箇所で点接触して、ドラム31と位置決めされた状態になる。
また、積層鉄心の製造装置10には、図1〜図3に示すように、巻回手段16によって巻回積層されている帯状鉄心片13の外周部及び最上部にそれぞれ当接する複数の側面押えローラ37及び複数の上側押えローラ38が設けられている。側面押えローラ37は図示しない支持材に回転可能に取り付けられ、当接するセグメント鉄心片12をドラム31側に押圧して、セグメント鉄心片12の開口部32とドラム31の突起部33の固定状態を保持している。また、上側押えローラ38は、図示しない固定フレームに固定された、高さ調整部材38aに回転可能に取り付けられ、巻回積層されている帯状鉄心片13の最上にあるセグメント鉄心片12が、その下側にあるセグメント鉄心片12から浮き上がった状態になるのを回避している。なお、図2、図3においては、高さ調整部材38aを一つのみ記載し、その他の高さ調整部材38aは省略している。
更に、積層鉄心の製造装置10には、固定フレームに固定され水平に保持されたベースプレート39が設けられ、ベースプレート39には、垂直配置された対となるガイドロッド40、41の下端部が固定されている。ガイドロッド40、41の各上端部に左右両端がそれぞれ固定された水平プレート42の中央には、油圧シリンダ43が設けられ、油圧シリンダ43の下部に固定された可動台44は、油圧シリンダ43の作動によって昇降する。
なお、ベースプレート39の中央には、回転テーブル23の回転軸28が挿通された状態となっている。
可動台44の下部には、保持手段45によって、保持されたかしめ金型20が設けられ、かしめ金型20は、油圧シリンダ43の作動によって、可動台44と共に昇降する。
かしめ金型20は、プッシュピン19及びパイロットピン18を内側に備える箱状枠体46と、箱状枠体46の上部に密接し、可動台44と間隔を有して水平配置された板状の上型47を備えている。
プッシュピン19及びパイロットピン18は、基端部が上型47の底部に固定され、それぞれの軸心は、可動台44の昇降方向に沿って配置されており、かしめ金型20は、可動台44の昇降と共に昇降、即ちプッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心方向に沿って上下動する。
かしめ金型20は、下降して、箱状枠体46の直下にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14をプッシュピン19の先端部で押下して、そのかしめ部14を、その押下しているセグメント鉄心片12の直下にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14に嵌め合わせることが可能である。
そして、かしめ金型20には、図1、図2、図6で示すように、巻回手段16によって巻回されている連結されたセグメント鉄心片12(即ち帯状鉄心片13)を、内側に押圧してドラム31に押し当てる棒状の側面押圧部材48が設けられており、かしめ金型20は、この側面押圧部材48によって、セグメント鉄心片12を固定した状態にして、プッシュピン19によるかしめ部14の押圧を行うことができる。
ここで、かしめ部14は、上側が窪んで形成され、下側がその上側の窪みに応じて下方に突出して形成されている。従って、上下に配置されたセグメント鉄心片12は、上側にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14の突出した部位が、下側にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14の窪みに嵌め合わさって固定される。なお、巻回積層される帯状鉄心片13の1巻き目、即ち最下層に配置されているセグメント鉄心片12のかしめ部14は、貫通孔になっており、2巻き目のセグメント鉄心片12のかしめ部14の突出した部位が、その貫通孔に嵌め合わされる。
セグメント鉄心片12には、図4(A)に示すように、パイロットピン18が挿通される複数(本実施の形態では3つ)のパイロット孔17が形成され、かしめ金型20は、パイロットピン18をパイロット孔17に挿通して、プッシュピン19によって押圧するかしめ部14とプッシュピン19の位置決めをする。なお、セグメント鉄心片12はロータ用であり、磁石を挿入する複数(本実施の形態では3つ)の磁石孔49を備えているが、ステータ用のセグメント鉄心片であっても本発明が適用できることは言うまでもない。ステータ用のセグメント鉄心片12aの場合、図5(A)に示すように、パイロットピン18aを、隣り合う磁極部36bの間に設けられた縦長空間部36cの半径方向外側箇所に配置して、セグメント鉄心片12aを固定し、かしめ部49aとプッシュピン49bの位置決めを行う。
かしめ金型20を保持している保持手段45は、図6(A)、(B)に示すように、かしめ金型20と間隔を有して、かしめ金型20の前後にそれぞれ配置された前移動制限部材50及び後移動制限部材51と、かしめ金型20の左右にそれぞれ配置された保持アーム52、53を有している。
前移動制限部材50は、軸心が垂直に配置されたストッパーロッド50a、50bからなり、ストッパーロッド50a、50bは、基部が可動台44の下部に固定されている。そして、かしめ金型20に対して、前移動制限部材50及び後移動制限部材51の各配置位置をそれぞれ前方向及び後方向とすると(図6(B)参照)、ストッパーロッド50a、50bは、かしめ金型20の前側左右に、それぞれかしめ金型20と間隔Y1を有して配置されている。なお、ストッパーロッド50a、50bの下部は、上型47の下部と同一高さに配置されている。
また、かしめ金型20の後側には、板状の後移動制限部材51が配置され、後移動制限部材51は、上部が可動台44に固定されて垂直に保たれ、上型47と間隔Y2を有して上型47の後方に配置されている。このストッパーロッド50a、50b及び後移動制限部材51によって、かしめ金型20は、可動台44に対して前後方向にY1+Y2の範囲内で移動可能となっている。
また、かしめ金型20は、上型47の左右方向の長さが、箱状枠体46の左右方向の長さより長く、上型47の左右にそれぞれ、箱状枠体46より突出した突出部54、55を有している。保持アーム52は、この上型47の突出部54と間隔X1を有して、突出部54と同一高さに配置された側壁部56と側壁部56の下部に側壁部56に連続して形成された折曲げ部57を有している。また、保持アーム53も、保持アーム52と同様に、上型47の突出部55と間隔X2を有して突出部55と同一高さに配置された側壁部58と、側壁部58の下部に側壁部58に連続して形成された折曲げ部59を有している。かしめ金型20は、この保持アーム52、53によって、可動台44に対して左右方向にX1+X2の範囲内で移動可能となっている。
保持アーム52、53は、折曲げ部57、59の内側上部で上型47の突出部54、55をそれぞれ下から支持して、可動台44と上型47の間に空間を設けた状態でかしめ金型20を保持している。従って、かしめ金型20は、可動台44と上型47の間にあるこの空間の高さ分だけ、可動台44に対して、上下方向にZの範囲内で移動することができる。
前述した保持手段45によるかしめ金型20の保持によって、かしめ金型20は、可動台44に対して、上下、左右及び前後の方向に一定範囲内の移動が可能となっている。
プッシュピン19の先端部がセグメント鉄心片12に当接していないとき、かしめ金型20は、自重によって、上型47の下部が保持アーム52、53の折曲げ部57、59に当接した状態となる。そして、かしめ金型20は、可動台44と共に下降して、プッシュピン19の先端部がセグメント鉄心片12のかしめ部14に当接し始めた時点で、各プッシュピン19の先端部と各かしめ部14の窪みが符合するように、可動台44に対して上下、左右及び前後に移動する。この可動台44に対するかしめ金型20の移動によって、上下に配置されたセグメント鉄心片12の固定の際に、プッシュピン19が、かしめ部14からずれた状態でかしめ部14を押圧するのを防止することができる。また、かしめ部14の嵌め合わせ後に、かしめ金型20を可動台44と共に上昇して、パイロット孔17からパイロットピン18を抜き取るとき、仮にセグメント鉄心片12の、パイロット孔17の周辺部にパイロットピン18が接触したとしても、かしめ金型20は、可動台44に対してその接触をなくす方向に移動するので、セグメント鉄心片12の引き剥がしを回避することができる。
また、ベースプレート39の上部には、図3に示すように、かしめ金型20とセグメント鉄心片12の位置合わせを行う固定部材60が設置されている。固定部材60は、位置決めピン61を有し、この位置決めピン61を円盤台29の位置決め溝30に嵌入して、かしめ金型20と回転台15に載ったセグメント鉄心片12を位置決めする。そして、セグメント鉄心片12は、回転台15と同軸上で同一角速度で回転するドラム31に対して位置決めされた状態になっているので、セグメント鉄心片12は、上下で巻回方向にずれを生じることなくかしめ積層され、図8(A)に示すように、磁石孔49が上下に連続配置されて形成される磁石挿入孔63は、軸心が垂直に配置される。これに対し、仮にセグメント鉄心片12がドラム31に位置決めされていない場合、図8(B)に示すように、セグメント鉄心片12は、巻回方向にずれが生じた状態で積層され、磁石挿入孔64は、軸心が上下方向に対して傾斜して形成されるので、磁石の挿入が困難な形状となる。
図7(A)、(B)に示すように、帯状鉄心片13が載せられる回転台15は、プッシュピン19の先部が挿入可能な等間隔で配置された複数のプッシュピン挿入孔66と、パイロットピン18の先部が挿入可能な複数の逃げ孔67を有している。
また、回転台15の上面には、段差68が設けられ、回転台15の上面は、この段差68を基準として、反時計回りに角度αで上向き傾斜となっており、帯状鉄心片13の厚みDに応じて螺旋状に傾いて形成されている。ここで、回転台15の中心からプッシュピン挿入孔66までの距離をRとすると、αには、以下の式が成立する。
Tan(α)=D/2πR (式1)
なお、回転台15の上面の傾きが式1から得られるαに対して例えば、±30%の範囲でもよい。
かしめ金型20は、底部に、セグメント鉄心片12に当接する底面を有し、可動台44は、ガイドロッド40、41の軸心に対して垂直な方向(即ち水平方向)から角度α以上傾動可能に、ガイドロッド40、41に取り付けられている。また、かしめ金型20の上型47は、上部に可動台44の底面に接合可能な上面を有し、プッシュピン19がセグメント鉄心片12のかしめ部14を押圧する際、かしめ金型20は、この上型47の上面を可動台44の底面に接合して、プッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心を可動台44に対して垂直に保つことができる。
そのため、かしめ金型20は、底面がセグメント鉄心片12に当接し、かつ上面が可動台44の底面に接合した状態で、回転台15の上面に対して平行になり、水平方向に対して角度αで傾斜する。従って、かしめ金型20は、プッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心をセグメント鉄心片12に対して垂直に保った状態で、プッシュピン19によるかしめ部14の押圧を行うことができ、積層されているセグメント鉄心片12にずれや引き剥がしが発生するのを回避可能である。
そして、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67は、各軸心が、回転台15の傾斜している上面に対して垂直配置されるように回転台15に形成されているので、かしめ金型20の底面がセグメント鉄心片12に当接するとき、プッシュピン19及びパイロットピン18は、各軸心がプッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67の軸心と同一方向となって、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67に挿入される。
なお、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67の各軸心は、回転台15の水平配置された底面に対して、角度β(β=90度+α)となっている。
回転台15には、段差68の形成位置に逃げ孔67が一つ配置され、段差68から反時計回りの向きで、その段差68に配置された逃げ孔67に隣り合って配置された逃げ孔67には、逃げ孔67の軸心に沿って上下動可能な磁性体からなる位置決めピン69が設けられている。位置決めピン69は、上部が縮径して形成され、位置決めピン69の下部にある伸縮ばね部材70によって上方に付勢され、上部が回転台15から突出した状態で逃げ孔67に挿入されている。
そして、位置決めピン69の上部を、巻回される帯状鉄心片13の始端部に最も近接するパイロット孔17に挿通することによって、帯状鉄心片13を回転台15に固定することができる。
また、帯状鉄心片13を巻回積層する工程で、パイロットピン18がセグメント鉄心片12のパイロット孔17に挿入されるとき、位置決めピン69は、パイロットピン18によって押下され、回転台15の逃げ孔67に完全に収納された状態となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、回転台の逃げ孔に設ける位置決めピンは1つに限られず、2つの位置決めピンを異なる逃げ孔に設けてもよい。
10:積層鉄心の製造装置、11:連結部、12、12a:セグメント鉄心片、13:帯状鉄心片、14:かしめ部、15:回転台、16:巻回手段、17:パイロット孔、18、18a:パイロットピン、19:プッシュピン、20:かしめ金型、22:搬送レーン、23:回転テーブル、24:垂直棒材、25:押さえローラ、26:駆動モータ、27:動力伝達ベルト、28:回転軸、29:円盤台、30:位置決め溝、31:ドラム、32、32a:開口部、33:突起部、34、34a:直角部、35、35a:傾斜部、36、36a:突起部、36b:磁極部、36c:縦長空間部、36d、36e:先端角部、37:側面押えローラ、38:上側押えローラ、38a:高さ調整部材、39:ベースプレート、40、41:ガイドロッド、42:水平プレート、43:油圧シリンダ、44:可動台、45:保持手段、46:箱状枠体、47:上型、48:側面押圧部材、49:磁石孔、49a:かしめ部、49b:プッシュピン、50:前移動制限部材、50a、50b:ストッパーロッド、51:後移動制限部材、52、53:保持アーム、54、55:突出部、56:側壁部、57:折曲げ部、58:側壁部、59:折曲げ部、60:固定部材、61:位置決めピン、63、64:磁石挿入孔、66:プッシュピン挿入孔、67:逃げ孔、68:段差、69:位置決めピン、70:伸縮ばね部材
本発明は、連結された複数のセグメント鉄心片からなる帯状鉄心片を螺旋状に巻いて積層鉄心を製造する積層鉄心の製造方法に関する。
積層鉄心の製造方法として、連結された複数のセグメント鉄心片からなる帯状鉄心片を螺旋状に複数回巻回し、かしめ積層して積層鉄心を製造する方法があり、その具体例を特許文献1で開示している。
特許文献1では、上下に配置されたセグメント鉄心片の固定方法についての詳細の説明は省略されているが、帯状鉄心片を巻回積層する工程で、セグメント鉄心片の固定を行っており、パイロットピンを、セグメント鉄心片のパイロット孔に挿入してセグメント鉄心片を位置決めした状態で、プッシュピンによって、上側のセグメント鉄心片のかしめ部を押下し、そのかしめ部を下側のセグメント鉄心片のかしめ部に嵌め合わせている。
特開2009−5556号公報
しかしながら、帯状鉄心片を巻回積層する装置を構成する部材、部品を精度良く組立てたとしても、かしめ部の押下の際に、プッシュピンの軸心とかしめ部の中心には多少のずれが生じる。従って、図9(A)に示すように、プッシュピン100の軸心とかしめ部101の中心が一致したときには、上下のセグメント鉄心片102を隙間のない(小さい)状態で固定できるが、図9(B)に示すように、プッシュピン100の軸心とかしめ部101の中心にずれが生じたときは、プッシュピン100による押圧によって、かしめ部101に変形が生じ、固定された上下のセグメント鉄心片102の間に大きな隙間が生じて、モータ性能が低下するという問題が招来する。更に、かしめ部101の嵌め合わせ領域が減少するので、かしめ部101の締結力が弱くなるという問題も発生する。
また、図9(C)に示すように、パイロットピン104の軸心とパイロット孔105の中心が一致するときは、パイロットピン104をパイロット孔105からスムーズに抜き取ることができるが、図9(D)に示すように、パイロットピン104の軸心がパイロット孔105の中心とずれているときには、パイロットピン104の抜き取りの際、固定されたセグメント鉄心片102が引き剥がされるという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、セグメント鉄心片の変形及び引き剥がしを回避して、セグメント鉄心片をかしめ固定する積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る積層鉄心の製造方法は、回動可能な連結部で連結された複数のセグメント鉄心片を有する帯状鉄心片を、前記セグメント鉄心片に形成されたかしめ部を介して積層する積層鉄心の製造方法において、
前記セグメント鉄心片が載置される回転台上にて、前記連結された複数のセグメント鉄心片を螺旋状に巻回積層し、
前記セグメント鉄心片を位置決めするパイロットピン、及び前記かしめ部を押圧して、前記回転台上で上下に配置された前記セグメント鉄心片を固定するプッシュピンを備えるかしめ金型を、昇降する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持して、
前記プッシュピンを前記かしめ部に符合させる。
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記かしめ金型は、前記回転台と該回転台の内側に配置されたドラムを備える巻回手段によって巻回されている前記連結された複数のセグメント鉄心片を、内側に押圧して前記ドラムに押し当てる側面押圧部材を有するのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記回転台は、前記パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有し、上面が、前記帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いているのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記複数の逃げ孔の一つ又は二つには、前記帯状鉄心片の巻き始め位置にある前記セグメント鉄心片を固定する位置決めピンが設けられているのが好ましい。
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記位置決めピンは、下部に配置された伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、縮径する上部が前記回転台から突出し、しかも、前記パイロットピンによって押下され、全体が前記逃げ孔に収容されるのが好ましい。
請求項1〜記載の積層鉄心の製造方法は、パイロットピン及びプッシュピンを備えるかしめ金型が、昇降する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持されているので、プッシュピンがかしめ部とずれた状態で当接したとき、かしめ金型の移動によって、プッシュピンをかしめ部に符合した状態にすることができ、プッシュピンによるかしめ部の押圧を正確に行うことが可能である。また、パイロットピンの軸心がパイロット孔の中心と大きくずれている場合にも、かしめ金型の移動によって、そのずれを無くすこと、あるいはずれの程度を小さくすることが可能である。
請求項記載の積層鉄心の製造方法は、かしめ金型が、セグメント鉄心片を、内側に押圧してドラムに押し当てる側面押圧部材を有するので、セグメント鉄心片を確実に固定した状態で、プッシュピンによるかしめ部の押圧が可能である。
請求項記載の積層鉄心の製造方法は、回転台が、パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有するので、かしめ金型は、パイロットピンの下端部を回転台に載置されているセグメント鉄心片のパイロット孔に挿通して、セグメント鉄心片を位置決めした状態で、プッシュピンによるかしめ部の押圧を精度よく行うことができる。また、回転台は、上面が、帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いているので、巻回途中で上下に段差を生じさせることなく帯状鉄心片を巻回積層することができる。
請求項記載の積層鉄心の製造方法は、逃げ孔の一つ又は二つに、帯状鉄心片の巻き始め位置にあるセグメント鉄心片のパイロット孔に挿通する位置決めピンが設けられているので、セグメント鉄心片を回転台に確実に固定することができ、回転台に載せられたセグメント鉄心片を、回転台と同一方向かつ同角速度で回転させることが可能である。
請求項記載の積層鉄心の製造方法は、位置決めピンが伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、上部が回転台から突出し、しかも、パイロットピンによって押下され、位置決め全体が逃げ孔に収容されるので、かしめ金型は、パイロットピンを、位置決めピンが設けられた逃げ孔に挿入して、プッシュピンによるかしめ部の押下を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る方法を適用した積層鉄心の製造装置の正面図である。 同積層鉄心の製造装置の側面図である。 同積層鉄心の製造装置の平面図である。 (A)は同積層鉄心の製造装置に適用されるセグメント鉄心片の固定状態を示す説明図であり、(B)は同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部であり、(C)、(D)は、同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部の変形例であり、(E)は同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部の比較例である。 (A)は同積層鉄心の製造装置によって巻回されるステータ用のセグメント鉄心片の固定状態を示す説明図であり、(B)は同積層鉄心の製造装置のドラムの突起部の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同積層鉄心の製造装置のかしめ金型の正面図及び底面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同積層鉄心の製造装置の回転台の平面図及び一部拡大断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同積層鉄心の製造装置で巻回積層された帯状鉄心片の積層状態を示す説明図及びその比較例の説明図ある。 (A)〜(D)は、従来例に係る積層鉄心の製造装置によるセグメント鉄心片の固定状態を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図7(図4(E)を除く)に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した積層鉄心の製造装置10は、回動可能(即ち折り曲げ可能)な連結部11で連結された複数のセグメント鉄心片12を有する帯状鉄心片13を、セグメント鉄心片12に形成されたかしめ部14を介してかしめ積層する装置である。積層鉄心の製造装置10は、(1)セグメント鉄心片12が載置される回転台15を備え、連結された複数のセグメント鉄心片12を螺旋状に巻回積層する巻回手段16と、(2)セグメント鉄心片12を位置決めするパイロットピン18、及びかしめ部14を押圧して、回転台15上で上下に配置されたセグメント鉄心片12を固定するプッシュピン19を備えるかしめ金型20とを有している。以下、これらについて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、積層鉄心の製造装置10は、巻回手段16に搬送される帯状鉄心片13を巻回開始位置まで案内する搬送レーン22と、帯状鉄心片13を載せたリング状の回転台15を回転する回転テーブル23を備えている。そして、積層鉄心の製造装置10は、回転台15上で螺旋状に巻回された帯状鉄心片13の最上にあるセグメント鉄心片12を、かしめ金型20のプッシュピン19によって押下して、そのセグメント鉄心片12の下側にあるセグメント鉄心片12にかしめ固定する。
搬送レーン22は、垂直棒材24によって支持されて水平に保たれている。また、搬送レーン22の上部には、搬送レーン22に沿って移動する帯状鉄心片13を上から押さえる押さえローラ25が設けられ、押さえローラ25は、帯状鉄心片13が搬送レーン22から浮き上がった状態になるのを防止している。
巻回手段16に設けられた回転テーブル23は、同じく巻回手段16に設けられた駆動モータ26から、動力伝達ベルト27を介して駆動力を受ける回転軸28を備えている。回転テーブル23には、回転台15が水平に載置される円盤台29が設けられ、円盤台29の外周部には、等間隔で配置された複数の位置決め溝30が形成されている。
回転テーブル23には、回転台15の内周部及び巻回積層された帯状鉄心片13の内側に、外周部を当接するリング状のドラム31が装着されている。なお、巻回手段16は、回転台15上で巻回されている帯状鉄心片13の巻回開始位置にある部位が、搬送レーン22と略同一の高さとなるように昇降する。また、円盤台29、ドラム31及び回転台15は、回転テーブル23の回転軸28を中心に同軸上で同一角速度の回転をする。
図4(A)、(B)に示すように、円弧状のセグメント鉄心片12には、半径方向内側に正方形又は矩形の複数の開口部32が形成されている。そして、ドラム31の外周部には、各開口部32に固定される複数の突起部33が設けられ、突起部33は、ドラム31を平面視して、六角形に形成されている。
セグメント鉄心片12には、開口部32の半径方向内側の周方向両端にそれぞれ直角部34、34aが形成され、ドラム31の突起部33の突出方向を突起部33の上部とし、かつドラム31を平面視して、突起部33は、上端が左右領域でそれぞれ端部に向かって下方に傾斜し、傾斜部35、35aを形成している。そして、突起部33は、この傾斜部35、35aをそれぞれ直角部34、34aに当接して開口部32に固定される。
ドラム31は、この直角部34、34aに対する傾斜部35、35aの当接のみ、即ち各セグメント鉄心片12の各開口部32に突起部33をそれぞれ2箇所で点接触した状態にして、ドラム31とセグメント鉄心片12、ひいてはドラム31と帯状鉄心片13の位置決めを行う。
搬送レーン22に沿って送られてきたセグメント鉄心片12は、巻回手段16の巻回開始位置で、まず、直角部34aを突起部33の傾斜部35aに接触させ、次に、直角部34を突起部33の傾斜部35に接触させて、突起部33と開口部32の2点接触の状態を形成する(図4(B)参照)。
これに対し、例えば、図4(E)のように、ドラムを平面視して、矩形に形成された突起部106、即ち突起部106が開口部32に対して点接触できない形状の場合を考えると、巻回開始位置の、セグメント鉄心片12の内側がドラム31の外周部に対して平行でない状態から平行状態に移行する工程において、開口部32が突起部106から大きな力を受けるので、セグメント鉄心片12の開口部32及びその周辺部に変形や、欠けが生じる。
本実施の形態では、ドラム31に図4(A)、(B)に示す突起部33を設けたが、この形状に限定されず、突起部は、開口部32に対して2箇所で点接触する形状であればよく、例えば、図4(C)、(D)にそれぞれ示す突起部36、36aのように、平面視して五角形や、円形の形状となる突起部36、36aをドラムに設けることもできる。また、セグメント鉄心片12はロータ用であるが、セグメント鉄心片がステータ用であっても本発明が適用されることは言うまでもない。図5(A)、(B)に示すように、ステータ用のセグメント鉄心片12aの場合、隣り合う磁極部36bの間に設けられた縦長空間部36cの半径方向内側に位置する開口部32aには、両脇にある磁極部36bの先端角部36d、36eが半径方向内側の周方向両端に設けられる。セグメント鉄心片12aは、突起部33の傾斜部35、35aに先端角部36d、36eの2箇所で点接触して、ドラム31と位置決めされた状態になる。
また、積層鉄心の製造装置10には、図1〜図3に示すように、巻回手段16によって巻回積層されている帯状鉄心片13の外周部及び最上部にそれぞれ当接する複数の側面押えローラ37及び複数の上側押えローラ38が設けられている。側面押えローラ37は図示しない支持材に回転可能に取り付けられ、当接するセグメント鉄心片12をドラム31側に押圧して、セグメント鉄心片12の開口部32とドラム31の突起部33の固定状態を保持している。また、上側押えローラ38は、図示しない固定フレームに固定された、高さ調整部材38aに回転可能に取り付けられ、巻回積層されている帯状鉄心片13の最上にあるセグメント鉄心片12が、その下側にあるセグメント鉄心片12から浮き上がった状態になるのを回避している。なお、図2、図3においては、高さ調整部材38aを一つのみ記載し、その他の高さ調整部材38aは省略している。
更に、積層鉄心の製造装置10には、固定フレームに固定され水平に保持されたベースプレート39が設けられ、ベースプレート39には、垂直配置された対となるガイドロッド40、41の下端部が固定されている。ガイドロッド40、41の各上端部に左右両端がそれぞれ固定された水平プレート42の中央には、油圧シリンダ43が設けられ、油圧シリンダ43の下部に固定された可動台44は、油圧シリンダ43の作動によって昇降する。
なお、ベースプレート39の中央には、回転テーブル23の回転軸28が挿通された状態となっている。
可動台44の下部には、保持手段45によって、保持されたかしめ金型20が設けられ、かしめ金型20は、油圧シリンダ43の作動によって、可動台44と共に昇降する。
かしめ金型20は、プッシュピン19及びパイロットピン18を内側に備える箱状枠体46と、箱状枠体46の上部に密接し、可動台44と間隔を有して水平配置された板状の上型47を備えている。
プッシュピン19及びパイロットピン18は、基端部が上型47の底部に固定され、それぞれの軸心は、可動台44の昇降方向に沿って配置されており、かしめ金型20は、可動台44の昇降と共に昇降、即ちプッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心方向に沿って上下動する。
かしめ金型20は、下降して、箱状枠体46の直下にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14をプッシュピン19の先端部で押下して、そのかしめ部14を、その押下しているセグメント鉄心片12の直下にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14に嵌め合わせることが可能である。
そして、かしめ金型20には、図1、図2、図6で示すように、巻回手段16によって巻回されている連結されたセグメント鉄心片12(即ち帯状鉄心片13)を、内側に押圧してドラム31に押し当てる棒状の側面押圧部材48が設けられており、かしめ金型20は、この側面押圧部材48によって、セグメント鉄心片12を固定した状態にして、プッシュピン19によるかしめ部14の押圧を行うことができる。
ここで、かしめ部14は、上側が窪んで形成され、下側がその上側の窪みに応じて下方に突出して形成されている。従って、上下に配置されたセグメント鉄心片12は、上側にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14の突出した部位が、下側にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14の窪みに嵌め合わさって固定される。なお、巻回積層される帯状鉄心片13の1巻き目、即ち最下層に配置されているセグメント鉄心片12のかしめ部14は、貫通孔になっており、2巻き目のセグメント鉄心片12のかしめ部14の突出した部位が、その貫通孔に嵌め合わされる。
セグメント鉄心片12には、図4(A)に示すように、パイロットピン18が挿通される複数(本実施の形態では3つ)のパイロット孔17が形成され、かしめ金型20は、パイロットピン18をパイロット孔17に挿通して、プッシュピン19によって押圧するかしめ部14とプッシュピン19の位置決めをする。なお、セグメント鉄心片12はロータ用であり、磁石を挿入する複数(本実施の形態では3つ)の磁石孔49を備えているが、ステータ用のセグメント鉄心片であっても本発明が適用できることは言うまでもない。ステータ用のセグメント鉄心片12aの場合、図5(A)に示すように、パイロットピン18aを、隣り合う磁極部36bの間に設けられた縦長空間部36cの半径方向外側箇所に配置して、セグメント鉄心片12aを固定し、かしめ部49aとプッシュピン49bの位置決めを行う。
かしめ金型20を保持している保持手段45は、図6(A)、(B)に示すように、かしめ金型20と間隔を有して、かしめ金型20の前後にそれぞれ配置された前移動制限部材50及び後移動制限部材51と、かしめ金型20の左右にそれぞれ配置された保持アーム52、53を有している。
前移動制限部材50は、軸心が垂直に配置されたストッパーロッド50a、50bからなり、ストッパーロッド50a、50bは、基部が可動台44の下部に固定されている。そして、かしめ金型20に対して、前移動制限部材50及び後移動制限部材51の各配置位置をそれぞれ前方向及び後方向とすると(図6(B)参照)、ストッパーロッド50a、50bは、かしめ金型20の前側左右に、それぞれかしめ金型20と間隔Y1を有して配置されている。なお、ストッパーロッド50a、50bの下部は、上型47の下部と同一高さに配置されている。
また、かしめ金型20の後側には、板状の後移動制限部材51が配置され、後移動制限部材51は、上部が可動台44に固定されて垂直に保たれ、上型47と間隔Y2を有して上型47の後方に配置されている。このストッパーロッド50a、50b及び後移動制限部材51によって、かしめ金型20は、可動台44に対して前後方向にY1+Y2の範囲内で移動可能となっている。
また、かしめ金型20は、上型47の左右方向の長さが、箱状枠体46の左右方向の長さより長く、上型47の左右にそれぞれ、箱状枠体46より突出した突出部54、55を有している。保持アーム52は、この上型47の突出部54と間隔X1を有して、突出部54と同一高さに配置された側壁部56と側壁部56の下部に側壁部56に連続して形成された折曲げ部57を有している。また、保持アーム53も、保持アーム52と同様に、上型47の突出部55と間隔X2を有して突出部55と同一高さに配置された側壁部58と、側壁部58の下部に側壁部58に連続して形成された折曲げ部59を有している。かしめ金型20は、この保持アーム52、53によって、可動台44に対して左右方向にX1+X2の範囲内で移動可能となっている。
保持アーム52、53は、折曲げ部57、59の内側上部で上型47の突出部54、55をそれぞれ下から支持して、可動台44と上型47の間に空間を設けた状態でかしめ金型20を保持している。従って、かしめ金型20は、可動台44と上型47の間にあるこの空間の高さ分だけ、可動台44に対して、上下方向にZの範囲内で移動することができる。
前述した保持手段45によるかしめ金型20の保持によって、かしめ金型20は、可動台44に対して、上下、左右及び前後の方向に一定範囲内の移動が可能となっている。
プッシュピン19の先端部がセグメント鉄心片12に当接していないとき、かしめ金型20は、自重によって、上型47の下部が保持アーム52、53の折曲げ部57、59に当接した状態となる。そして、かしめ金型20は、可動台44と共に下降して、プッシュピン19の先端部がセグメント鉄心片12のかしめ部14に当接し始めた時点で、各プッシュピン19の先端部と各かしめ部14の窪みが符合するように、可動台44に対して上下、左右及び前後に移動する。この可動台44に対するかしめ金型20の移動によって、上下に配置されたセグメント鉄心片12の固定の際に、プッシュピン19が、かしめ部14からずれた状態でかしめ部14を押圧するのを防止することができる。また、かしめ部14の嵌め合わせ後に、かしめ金型20を可動台44と共に上昇して、パイロット孔17からパイロットピン18を抜き取るとき、仮にセグメント鉄心片12の、パイロット孔17の周辺部にパイロットピン18が接触したとしても、かしめ金型20は、可動台44に対してその接触をなくす方向に移動するので、セグメント鉄心片12の引き剥がしを回避することができる。
また、ベースプレート39の上部には、図3に示すように、かしめ金型20とセグメント鉄心片12の位置合わせを行う固定部材60が設置されている。固定部材60は、位置決めピン61を有し、この位置決めピン61を円盤台29の位置決め溝30に嵌入して、かしめ金型20と回転台15に載ったセグメント鉄心片12を位置決めする。そして、セグメント鉄心片12は、回転台15と同軸上で同一角速度で回転するドラム31に対して位置決めされた状態になっているので、セグメント鉄心片12は、上下で巻回方向にずれを生じることなくかしめ積層され、図8(A)に示すように、磁石孔49が上下に連続配置されて形成される磁石挿入孔63は、軸心が垂直に配置される。これに対し、仮にセグメント鉄心片12がドラム31に位置決めされていない場合、図8(B)に示すように、セグメント鉄心片12は、巻回方向にずれが生じた状態で積層され、磁石挿入孔64は、軸心が上下方向に対して傾斜して形成されるので、磁石の挿入が困難な形状となる。
図7(A)、(B)に示すように、帯状鉄心片13が載せられる回転台15は、プッシュピン19の先部が挿入可能な等間隔で配置された複数のプッシュピン挿入孔66と、パイロットピン18の先部が挿入可能な複数の逃げ孔67を有している。
また、回転台15の上面には、段差68が設けられ、回転台15の上面は、この段差68を基準として、反時計回りに角度αで上向き傾斜となっており、帯状鉄心片13の厚みDに応じて螺旋状に傾いて形成されている。ここで、回転台15の中心からプッシュピン挿入孔66までの距離をRとすると、αには、以下の式が成立する。
Tan(α)=D/2πR (式1)
なお、回転台15の上面の傾きが式1から得られるαに対して例えば、±30%の範囲でもよい。
かしめ金型20は、底部に、セグメント鉄心片12に当接する底面を有し、可動台44は、ガイドロッド40、41の軸心に対して垂直な方向(即ち水平方向)から角度α以上傾動可能に、ガイドロッド40、41に取り付けられている。また、かしめ金型20の上型47は、上部に可動台44の底面に接合可能な上面を有し、プッシュピン19がセグメント鉄心片12のかしめ部14を押圧する際、かしめ金型20は、この上型47の上面を可動台44の底面に接合して、プッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心を可動台44に対して垂直に保つことができる。
そのため、かしめ金型20は、底面がセグメント鉄心片12に当接し、かつ上面が可動台44の底面に接合した状態で、回転台15の上面に対して平行になり、水平方向に対して角度αで傾斜する。従って、かしめ金型20は、プッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心をセグメント鉄心片12に対して垂直に保った状態で、プッシュピン19によるかしめ部14の押圧を行うことができ、積層されているセグメント鉄心片12にずれや引き剥がしが発生するのを回避可能である。
そして、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67は、各軸心が、回転台15の傾斜している上面に対して垂直配置されるように回転台15に形成されているので、かしめ金型20の底面がセグメント鉄心片12に当接するとき、プッシュピン19及びパイロットピン18は、各軸心がプッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67の軸心と同一方向となって、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67に挿入される。
なお、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67の各軸心は、回転台15の水平配置された底面に対して、角度β(β=90度+α)となっている。
回転台15には、段差68の形成位置に逃げ孔67が一つ配置され、段差68から反時計回りの向きで、その段差68に配置された逃げ孔67に隣り合って配置された逃げ孔67には、逃げ孔67の軸心に沿って上下動可能な磁性体からなる位置決めピン69が設けられている。位置決めピン69は、上部が縮径して形成され、位置決めピン69の下部にある伸縮ばね部材70によって上方に付勢され、上部が回転台15から突出した状態で逃げ孔67に挿入されている。
そして、位置決めピン69の上部を、巻回される帯状鉄心片13の始端部に最も近接するパイロット孔17に挿通することによって、帯状鉄心片13を回転台15に固定することができる。
また、帯状鉄心片13を巻回積層する工程で、パイロットピン18がセグメント鉄心片12のパイロット孔17に挿入されるとき、位置決めピン69は、パイロットピン18によって押下され、回転台15の逃げ孔67に完全に収納された状態となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、回転台の逃げ孔に設ける位置決めピンは1つに限られず、2つの位置決めピンを異なる逃げ孔に設けてもよい。
10:積層鉄心の製造装置、11:連結部、12、12a:セグメント鉄心片、13:帯状鉄心片、14:かしめ部、15:回転台、16:巻回手段、17:パイロット孔、18、18a:パイロットピン、19:プッシュピン、20:かしめ金型、22:搬送レーン、23:回転テーブル、24:垂直棒材、25:押さえローラ、26:駆動モータ、27:動力伝達ベルト、28:回転軸、29:円盤台、30:位置決め溝、31:ドラム、32、32a:開口部、33:突起部、34、34a:直角部、35、35a:傾斜部、36、36a:突起部、36b:磁極部、36c:縦長空間部、36d、36e:先端角部、37:側面押えローラ、38:上側押えローラ、38a:高さ調整部材、39:ベースプレート、40、41:ガイドロッド、42:水平プレート、43:油圧シリンダ、44:可動台、45:保持手段、46:箱状枠体、47:上型、48:側面押圧部材、49:磁石孔、49a:かしめ部、49b:プッシュピン、50:前移動制限部材、50a、50b:ストッパーロッド、51:後移動制限部材、52、53:保持アーム、54、55:突出部、56:側壁部、57:折曲げ部、58:側壁部、59:折曲げ部、60:固定部材、61:位置決めピン、63、64:磁石挿入孔、66:プッシュピン挿入孔、67:逃げ孔、68:段差、69:位置決めピン、70:伸縮ばね部材

Claims (5)

  1. 回動可能な連結部で連結された複数のセグメント鉄心片を有する帯状鉄心片を、前記セグメント鉄心片に形成されたかしめ部を介して積層する積層鉄心の製造方法において、
    前記セグメント鉄心片が載置される回転台上にて、前記連結された複数のセグメント鉄心片を螺旋状に巻回積層し、
    前記セグメント鉄心片を位置決めするパイロットピン、及び前記かしめ部を押圧して、前記回転台上で上下に配置された前記セグメント鉄心片を固定するプッシュピンを備えるかしめ金型を、昇降する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持して、
    前記プッシュピンを前記かしめ部に符合させることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 請求項1記載の積層鉄心の製造方法において、前記かしめ金型は、前記回転台と該回転台の内側に配置されたドラムを備える巻回手段によって巻回されている前記連結された複数のセグメント鉄心片を、内側に押圧して前記ドラムに押し当てる側面押圧部材を有することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の積層鉄心の製造方法において、前記回転台は、前記パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有し、上面が、前記帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  4. 請求項3記載の積層鉄心の製造方法において、前記複数の逃げ孔の一つ又は二つには、前記帯状鉄心片の巻き始め位置にある前記セグメント鉄心片を固定する位置決めピンが設けられていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  5. 請求項4記載の積層鉄心の製造方法において、前記位置決めピンは、下部に配置された伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、縮径する上部が前記回転台から突出し、しかも、前記パイロットピンによって押下され、全体が前記逃げ孔に収容されることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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