JP2013128029A - 壁掛け式筐体装置および電子機器 - Google Patents

Abstract

【課題】簡素な構造であると共に、奥行寸法が小さい壁掛け式筐体装置を提供する。
【解決手段】リアケース１０と、フロントカバー２０と、固定係合部４１および可動係合部４６を含む保持機構とを有している。可動係合部４６は、スライド可能なスライドバー４６２を備えている。スライドバー４６２は、装置高さ方向Ｈにスライド可能なバー本体４６２ａと、被支持部４６２ｂとを備えている。スライドバー４６２は、フロントカバー２０が上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、自重によってスライドした後、フロントカバー２０が９０度まで閉じられたときに、被支持部４６２ｂが固定係合部４１の支持面４１２ｂによって支持される。これにより、フロントカバー２０が９０度開かれた状態で保持される。
【選択図】図２

Description

本発明は、電子機器に適用され、電子機器の構成部品を収容すると共に、壁面に据え付けられる壁掛け式筐体装置に関する。

この種の筐体装置として、収容対象が例えばホームセキュリティシステムにおける主装置の構成部品である場合には、サービスエンジニアが初期設定、メインテナンスあるいは修理交換等を実施する際に、主装置が備える操作ボタンやダイアルの操作、入出力コネクタへのメインテナンス用機器等の接続あるいは主装置の構成部品の取り外しや交換等を行えるように、筐体装置の本体（ケース）内にアクセスするための開口部を、通常時は塞ぐ一方、必要時には開放するように、開口部を開閉可能にケースに取り付けられたカバーを有するものがある。

特に、筐体装置が壁面に据え付けられる壁掛け式の場合には、壁面のうちの天井寄り、即ち、上方に据え付けられることが多い。このため、サービスエンジニアや電子機器の利用者が電子機器（筐体装置）の下方から作業を行う際の邪魔にならないように、なおかつ、筐体装置の据え付け箇所の左右の壁面を占有することがないように、フロントカバーが、電子機器の構成部品を収容すると共に壁面に据え付けられるリアケースの前面開口部の上縁にヒンジ機構を介して取り付けられ、必要時には上方に回動的に開かれるように構成されているのが一般的である。

壁掛け式筐体装置において、サービスエンジニアや電子機器の利用者がリアケースに収容された電子機器の構成部品に対する作業を行う際には、作業の邪魔にならないように、フロントカバーが上方に９０度開かれた状態（通常、水平に開かれた状態）で維持されることが好ましい。しかし、開かれたフロントカバーを利用者等が支えない限りは、フロントカバーはその自重によって閉じてしまう。したがって、この種の壁掛け式筐体装置には、フロントカバーを水平に開かれた状態で保持する機構が不可欠である。

収容対象物を収容するケースの開口部にヒンジ機構を介して開閉可能なカバーと、カバーをこれが開かれた状態で保持する機構とを有する筐体装置の類は、例えば、特許文献１〜４に開示されている。

特許文献１に開示された筐体装置は、電子機器の構成部品ではなく、郵便物や新聞等を一時的に収容する郵便受け箱であり、また、壁掛け式ではなく、敷地上にポールを介して設置されたり、家屋の壁内に埋め込まれるものである。郵便物等を一時的に収容するケース（本体）の開口部（郵便物取り出し口）の上縁には、ヒンジ機構を介してカバー（裏蓋）が開閉可能に取り付けられている。裏蓋は、ヒンジ機構として長孔部を備えている。一方、本体の内部には、上側にストッパ金具が設けられている。裏蓋は、水平に開かれたのに続いて、本体の奥側に押し込まれることにより、先端が本体内部の上側に設けられたストッパ金具に係合する。このような構成により、裏蓋は、水平方向に開かれた状態で保持される。

特許文献２に開示された筐体装置は、自動販売機に適用されたものであり、壁掛け式ではなく、床面や敷地上に据え置かれる比較的大型のものである。ケース（本体）の前面開口部の上縁には、ヒンジ機構を介してカバー（ローディング扉）が開閉可能に取り付けられている。本体とローディング扉との間には、ガススプリングが設けられている。ローディング扉は、ガススプリングの付勢力により、水平方向に開かれた状態で保持される。

特許文献３に開示された筐体装置は、電子機器の構成部品ではなく、荷物を収容する貨物自動車の貨物容器であり、また、壁掛け式ではなく、車台上に一体に搭載されるものであり、さらに、カバー（扉）はケース（貨物容器）の開口部の側縁にヒンジ機構を介して取り付けられている。貨物容器の側壁の端部には、ヒンジ機構を介して観音開き型の扉が開閉可能に取り付けられている。扉の内側には、端部にＬ字状の長孔が形成されたスライドホルダが取り付けられている。一方、貨物容器の側壁の内部の端部には、に２軸型のヒンジ機構を介してアームが２軸それぞれを中心として回動可能に取り付けられている。アームの先端には、スライドホルダの長孔内を摺動する鍔付きピンが設けられている。９０度側方に開かれた扉は、アーム先端の鍔付きピンがスライドホルダの長孔のＬ字端部にアームの自重によって係合することによって保持される。

特許文献４に開示された筐体装置は、壁掛け式ではなく、机上または床上に据え置かれるものであり、カバー（扉）はケース（機器筐体）の開口部の側縁にヒンジ機構を介して取り付けられている。機器筐体の側壁の端部には、ヒンジ機構を介して扉が開閉可能に取り付けられている。機器筐体の開口部の下縁には、Ｌ字状の係合メンバが回動可能に軸支されている。一方、扉の内側の下縁部には、長孔と長孔に沿って並列した複数の孔部とが形成された係合具が取り付けられている。係合メンバの先端は、係合具の長孔内を摺動可能に遊嵌されている。９０度側方に開かれた扉は、係合メンバの先端が係合具の複数の孔部のうちの１つに係合することによって保持される。

特開昭６１−０８２４８８号公報 特開平０７−０２０６７６号公報 特開２００３−０９７１３０号公報 特開２００５−３１４９７４号公報

しかし、特許文献３、４に開示されたカバーを保持する機構は、カバーがケースの開口部の側方に開く筐体装置用であり、カバーがケースの開口部の上方に開く壁掛け式筐体装置に適用することはできない。

また、特許文献２に開示されたカバーを保持する機構は、比較的大型の筐体装置用であり、そのために、ガススプリングを有する複雑な構造である。

さらに、特許文献１に開示されたカバーを保持する機構は、家屋の壁内に埋め込まれる等の壁掛け式ではない筐体装置用であって、ケースの奥行寸法に余裕があるためであるが、水平に開かれたカバーをケースの奥側に押し込む構造であり、ケースの奥行方向のサイズが比較的大きい。このため、奥行寸法が比較的小さい所謂薄型のケースを有する壁掛け式筐体装置には適していない。さらに、特許文献１に開示されたカバーを保持する機構は、ヒンジ機構として回動動作に加えて奥行方向への直線動作をも可能にするために、複雑な構造を呈している。

それ故、本発明の課題は、簡素な構造であると共に、奥行寸法が小さい壁掛け式筐体装置を提供することである。

本発明によれば、電子機器の構成部品を収容すると共に、壁面に据え付けられる壁掛け式筐体装置であって、該壁掛け式筐体装置は、壁面に据え付けられた時に壁面に平行な装置幅方向および装置高さ方向と、壁面に垂直な装置奥行方向とを有し、前面開口部を持つ半容器状を呈し、電子機器の構成部品を収容すると共に背面が壁面に取り付けられるリアケースと、板状を呈し、前記リアケースの前記前面開口部の上辺にヒンジ機構を介して上方に９０度よりも大きい角度に開閉可能に取り付けられるフロントカバーと、前記リアケースと前記フロントカバーとの間に介在し、該フロントカバーが９０度開かれた状態を保持する保持機構とを有し、前記保持機構は、前記リアケースの前記前面開口部の上辺に設けられた固定係合部と、前記フロントカバーに設けられ、９０度開かれた該フロントカバーから前記固定係合部に対して係合解除可能に係合することによって該フロントカバーが９０度開かれた状態を保持する可動係合部とを含み、前記固定係合部は、上方を臨む支持面を持ち、前記可動係合部は、前記フロントカバーの背面に前記固定係合部に対応するように設けられ、前記装置高さ方向にスライド可能なスライドバーを備え、前記スライドバーは、前記装置高さ方向にスライド可能なバー本体と、前記フロントカバーが上方に９０度開かれたときに前記バー本体の前記装置奥行方向の奥側に位置する端部から前記装置高さ方向の下向きに突出した被支持部とを備えていると共に、前記フロントカバーが上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、自重によって前記装置奥行方向の奥側にスライドした後、前記フロントカバーが９０度まで閉じられたときに、前記被支持部が前記固定係合部の前記支持面によって支持され、これにより、前記フロントカバーが９０度開かれた状態で保持されることを特徴とする壁掛け式筐体装置が得られる。

本発明によればまた、前記壁掛け式筐体装置と、該壁掛け式筐体装置に収容された前記構成部品とを有することを特徴とする電子機器が得られる。

本発明による壁掛け式筐体装置は、簡素な構造であると共に、奥行寸法が小さい。

本発明の実施例による壁掛け式筐体装置を示す斜視図である。 （ａ）および（ｂ）は、本発明の実施例による壁掛け式筐体装置の要部を示す部分的な斜視図である。 （ａ）〜（ｅ）は、本発明の実施例による壁掛け式筐体装置のフロントカバーを開く際の動作を説明するための斜視図である。 （ａ）〜（ｅ）は、本発明の実施例による壁掛け式筐体装置のフロントカバーを閉じる際の動作を説明するための斜視図である。

本発明による壁掛け式筐体装置は、電子機器の構成部品を収容すると共に、壁面に据え付けられる壁掛け式筐体装置である。本壁掛け式筐体装置は、壁面に据え付けられた時に、壁面に平行な装置幅方向および装置高さ方向と、壁面に垂直な装置奥行方向とを有している。

本壁掛け式筐体装置は、リアケースと、フロントカバーと、保持機構とを有している。リアケースは、前面開口部を持つ半容器状を呈し、電子機器の構成部品を収容すると共に背面が壁面に取り付けられる。一方、フロントカバーは、板状を呈し、リアケースの前面開口部の上辺にヒンジ機構を介して上方に９０度よりも大きい角度に開閉可能に取り付けられる。

保持機構は、リアケースとフロントカバーとの間に介在し、フロントカバーが９０度開かれた状態を保持する。さらに、保持機構は、固定係合部と、可動係合部とを含んでいる。固定係合部は、リアケースの前面開口部の上辺に設けられている。一方、可動係合部は、フロントカバーに設けられ、９０度開かれたフロントカバーから固定係合部に対して係合解除可能に係合することによってフロントカバーが９０度開かれた状態を保持する。また、固定係合部は、上方を臨む支持面を持っている。一方、可動係合部は、フロントカバーの背面に固定係合部に対応するように設けられ、装置高さ方向にスライド可能なスライドバーを備えている。

スライドバーは、装置高さ方向にスライド可能なバー本体と、フロントカバーが上方に９０度開かれたときにバー本体の装置奥行方向の奥側に位置する端部から装置高さ方向の下向きに突出した被支持部とを備えていると共に、フロントカバーが上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、自重によって装置奥行方向の奥側にスライドした後、フロントカバーが９０度まで閉じられたときに、被支持部が固定係合部の支持面によって支持される。これにより、フロントカバーが９０度開かれた状態で保持される。

したがって、本発明による壁掛け式筐体装置は、簡素な構造であると共に、奥行寸法が小さい。

以下、図面を参照して、本発明による壁掛け式筐体装置の具体的な実施例を説明する。

図１ならびに図２(ａ)および(ｂ)を参照すると、本発明の実施例の壁掛け式筐体装置は、ホームセキュリティシステムにおける主装置の構成部品として、例えば、制御回路基板５０を収容すると共に、ホームセキュリティシステムを施工した家屋内の壁面に据え付けられる。本壁掛け式筐体装置は、壁面に据え付けられた時に、壁面に平行な装置幅方向Ｗおよび装置高さ方向Ｈと、壁面に垂直な装置奥行方向Ｄとを有している。

本壁掛け式筐体装置は、リアケース１０と、フロントカバー２０と、ヒンジ機構と、保持機構４０とを有している。本実施例において、リアケース１０、フロントカバー２０および保持機構４０は、樹脂製である。ただし、本発明において、リアケース１０、フロントカバー２０および保持機構４０のいずれかは、金属製であってもよいし、あるいは、樹脂部品と金属部品との組み合わせによって構成されてもよい。

リアケース１０は、前面開口部を持つ半容器状を呈し、電子機器の構成部品としての回路基板５０を収容すると共に背面が壁面に取り付けられる。リアケース１０は、例えば、図１に示されるように、４本のネジによって壁面に取り付けられる。また、図示はしないが、リアケース１０は、その背面あるいは上下左右の側面等には、電源ケーブル、通信回線ケーブル、ホームセキュリティの各種センサへの配線等が導出される切欠部や孔部が形成されている。

一方、フロントカバー２０は、板状を呈し、リアケース１０の前面開口部の上辺にヒンジ機構３０を介して上方に９０度よりも大きい角度に開閉可能に取り付けられている。

尚、ヒンジ機構３０については、具遺体的な構造は図示を省略している。

保持機構４０は、リアケース１０とフロントカバー２０との間に介在し、フロントカバー２０が９０度開かれた状態を保持する。さらに、保持機構４０は、固定係合部４１と、可動係合部４６とを含んでいる。

固定係合部４１は、リアケース１０の前面開口部の上辺に設けられている。固定係合部４１は、リアケース１０に一体に形成された支持部４１１と、支持部４１１にネジ（図示せず）によって取り付けられたキャップ部４１２とを備えている。

支持部４１１は、リアケース１０の半容器の底面、右側面および上側面に一体に形成されたリブ４１１ａと、リアケース１０の背面のうちのリブ４１１ａ内に形成され、キャップ部４１２を取り付けるためのネジ止めの基部であるボス４１１ｂとを含んでいる。キャップ部４１２は、上方を臨む支持面４１２ｂを備えている。

一方、可動係合部４６は、フロントカバー２０設けられ、９０度開かれたフロントカバー２０から固定係合部４１に対して係合解除可能に係合することによってフロントカバー２０が９０度開かれた状態を保持する。

さらに、可動係合部４６は、フロントカバー２０の背面および右側面に亘って設けられた２個のスライドホルダ４６１と、固定係合部４１に対応するように、フロントカバー２０が閉じられている時の方向で装置高さ方向Ｈにスライド可能にスライドホルダ４６１の貫通孔内に遊勘されたスライドバー４６２とを備えている。

スライドバー４６２は、フロントカバー２０が閉じられている時の方向で装置高さ方向Ｈにスライド可能なバー本体４６２ａと、フロントカバー２０が上方に９０度開かれたときにバー本体４６２ａの装置奥行方向Ｄの奥側に位置する端部から装置高さ方向Ｈの下向きに突出した被支持部４６２ｂとを備えている。

そして、スライドバー４６２は、フロントカバー２０が上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、自重によって装置奥行方向Ｄの奥側にスライドする。これに引き続いて、フロントカバー２０が９０度まで閉じられた（戻された）ときに、被支持部４６２ｂが固定係合部４１の支持面４１２ｂによって支持される。

これにより、フロントカバー２０が９０度開かれた状態で保持される。

さらに、スライドバー４６２は、フロントカバー２０が上方に９０度開かれたときに被支持部４６２ｂの装置奥行方向Ｄの奥側から装置高さ方向Ｈの下向きにさらに突出したフック部４６２ｃを備えている。フック部４６２ｃは、被支持部４６２ｂが固定係合部４１の支持面４１２ｂによって支持されたときに、支持面４１２ｂの装置奥行方向Ｄの奥側に係合することにより、不用意にスライドバー４６２が装置奥行方向の手前側にスライドしてフロントカバー２０の保持が解除されることを防止する。

さらにまた、スライドバー４６２は、フロントカバー２０が上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、スライドバー４６２を自重に打ち勝って装置奥行方向Ｄの手前側にスライド操作するためのバー格納ツマミ４６２ｅをさらに備えている。また、スライドバー４６２は、フロントカバー２０が上方に９０度よりも大きい角度に開かれ、自重によって装置奥行方向Ｄの奥側にスライドする際に、過剰にスライドしたり、フロントカバー２０がから脱落することがないように、フロントカバー２０の内壁面４６３に当接する先端部４６２ｄを備えている。

尚、図示はしないが、スライドバー４６２の被支持部４６２ｂおよびフック部４６２ｃあるいはスライドホルダ４６１は、分割式になっており、分割した状態でスライドバー４６２をスライドホルダ４６１に遊嵌させた後に、組み立てられるように構成されている。

次に、本実施例による壁掛け式筐体装置の動作を図３（ａ）〜（ｅ）ならびに図４（ａ）〜（ｅ）を参照して説明する。尚、図３（ｂ）〜（ｅ）ならびに図４（ａ）〜（ｄ）においては、リアケース１０の壁面への取付ネジや、リアケース１０に収容された回路基板５０は、図示を省略している。

いま、サービスエンジニアまたはユーザが本壁掛け式筐体装置に収容された回路基板５０（図１）のメインテナンス等を行う場合、図３（ａ）に示されるように閉じられているフロントカバー２０を、図３（ｂ）および（ｃ）に示されるように開いて行く。さらに、図３（ｄ）に示されるようにフロントカバー２０が上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、スライドバー４６２は、自重ＦＧによって装置奥行方向Ｄの奥側にスライドする。これに引き続いて、図３（ｅ）に示されるようにフロントカバー２０が９０度まで閉じられた（戻された）ときに、スライドバー４６２の被支持部４６２ｂが固定係合部４１の支持面４１２ｂによって支持される（図２（ｂ））。これにより、フロントカバー２０が９０度開かれた状態で保持されるため、サービスエンジニアまたはユーザは、フロントカバー２０を支えることなく、回路基板５０（図１）のメインテナンス等を行うことができる。

一方、本壁掛け式筐体装置に収容された回路基板５０（図１）のメインテナンス等が完了した後、サービスエンジニアまたはユーザは、図４（ａ）に示されるように９０度開かれた状態で保持されているフロントカバー２０を、図４（ｂ）に示されるようにフロントカバー２０が上方に９０度よりも大きい角度に開く。このとき、サービスエンジニアまたはユーザは、スライドバー４６２の自重よりも大きい操作力ＦＵでもって、スライドバー４６２を装置奥行方向Ｄの手前側にスライドさせる。スライドバー４６２を装置奥行方向Ｄの手前側にスライドさせたまま、図４（ｃ）に示されるようにフロントカバー２０を９０度まで閉じた（戻しさた）時点でサービスエンジニアまたはユーザはスライドバー４６２から手を離し、以後、フロントカバー２０を、図４（ｄ）に示されるように閉じて行く。そして、フロントカバー２０が、図４（ｅ）に示されるように完全に閉じられる。

以上、実施例を参照して本発明を説明したが、本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得る様々な変更を加えることができる。

１０ リアケース
２０ フロントカバー
３０ ヒンジ機構
４０ 保持機構
４１ 固定係合部
４１１ 支持部
４１１ａ リブ
４１１ｂ ボス
４１２ キャップ部
４１２ａ キャップ本体
４１２ｂ 支持面
４６ 可動係合部
４６１ スライドホルダ
４６２ スライドバー
４６２ａ バー本体
４６２ｂ 被支持部
４６２ｃ フック部
４６２ｄ 先端部
４６２ｅ バー格納ツマミ
４６３ 内壁面
５０ 回路基板
Ｄ 装置奥行方向
Ｈ 装置高さ方向
Ｗ 装置幅方向

Claims (6)

1. 電子機器の構成部品を収容すると共に、壁面に据え付けられる壁掛け式筐体装置であって、該壁掛け式筐体装置は、壁面に据え付けられた時に壁面に平行な装置幅方向および装置高さ方向と、壁面に垂直な装置奥行方向とを有し、
   前面開口部を持つ半容器状を呈し、電子機器の構成部品を収容すると共に背面が壁面に取り付けられるリアケースと、
   板状を呈し、前記リアケースの前記前面開口部の上辺にヒンジ機構を介して上方に９０度よりも大きい角度に開閉可能に取り付けられるフロントカバーと、
   前記リアケースと前記フロントカバーとの間に介在し、該フロントカバーが９０度開かれた状態を保持する保持機構とを有し、
   前記保持機構は、
   前記リアケースの前記前面開口部の上辺に設けられた固定係合部と、
   前記フロントカバーに設けられ、９０度開かれた該フロントカバーから前記固定係合部に対して係合解除可能に係合することによって該フロントカバーが９０度開かれた状態を保持する可動係合部とを含み、
   前記固定係合部は、上方を臨む支持面を持ち、
   前記可動係合部は、前記フロントカバーの背面に前記固定係合部に対応するように設けられ、前記装置高さ方向にスライド可能なスライドバーを備え、
   前記スライドバーは、
   前記装置高さ方向にスライド可能なバー本体と、前記フロントカバーが上方に９０度開かれたときに前記バー本体の前記装置奥行方向の奥側に位置する端部から前記装置高さ方向の下向きに突出した被支持部とを備えていると共に、
   前記フロントカバーが上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、自重によって前記装置奥行方向の奥側にスライドした後、前記フロントカバーが９０度まで閉じられたときに、前記被支持部が前記固定係合部の前記支持面によって支持され、これにより、前記フロントカバーが９０度開かれた状態で保持されることを特徴とする壁掛け式筐体装置。
2. 前記スライドバーは、前記フロントカバーが上方に９０度開かれたときに前記被支持部の前記装置奥行方向の奥側から前記装置高さ方向の下向きにさらに突出したフック部を備え、
   前記フック部は、前記被支持部が前記固定係合部の前記支持面によって支持されたときに、前記支持面の前記装置奥行方向の奥側に係合することにより、不用意に前記スライドバーが前記装置奥行方向の手前側にスライドして前記フロントカバーの保持が解除されることを防止する請求項１に記載の壁掛け式筐体装置。
3. 前記スライドバーは、前記フロントカバーが上方に９０度よりも大きい角度に開かれたときに、該スライドバーを自重に打ち勝って前記装置奥行方向の手前側にスライド操作するためのバー格納ツマミをさらに備えている請求項１または２に記載の壁掛け式筐体装置。
4. 前記リアケースおよび前記フロントカバーは、樹脂製である請求項１乃至３のいずれか一項に記載の壁掛け式筐体装置。
5. 前記固定係合部および前記可動係合部は、樹脂製である請求項１乃至４のいずれか一項に記載の壁掛け式筐体装置。
6. 請求項１乃至５のいずれか一項に記載の壁掛け式筐体装置と、該壁掛け式筐体装置に収容された前記構成部品とを有することを特徴とする電子機器。

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