JP2004363361A - 屋外用電子機器の防雨構造 - Google Patents

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敏一 富沢
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Abstract

【課題】屋外用電子機器を雨水等から保護できる防雨構造を持ち、かつカバーの開放状態における作業性を向上させることのできる屋外用電子機器の防雨構造を提供する。
【解決手段】箱形形状で電子機器を納めるケース本体2にヒンジ部9を介してカバー体3を開閉自在に設け、ケース本体2の側面44に閉じた状態のカバー体3に向かって鍔状に突出する封止部50を有し、ヒンジ部9はケース本体2の側面44における封止部50より外部側に設ける支承軸60と、カバー体3の側面における支承軸60に略対応する位置に設けてそれを挿入する貫通孔61とからなり、貫通孔61は略円形に形成される回転部61aと、そこから連続した細長状に形成される保持部61bとからなり、回転部61aはカバー体3を支承軸60に対して回転自在とし、保持部61bは開放状態のカバー体3を支承軸60に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース本体に対してカバー体を開閉自在に設けてなる屋外用電子機器の防雨構造に関し、特にカバー体を解放状態で固定できる屋外用電子機器の防雨構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種電子機器は建物の屋内のみならず屋外に設置される場合がある。例えば、通信等に用いられる光ファイバを屋外から建物内に引き込む際に、光信号を電気信号に変換する光電変換部を収納すると共に、光ファイバの余長分を収納する光ファイバ収納ケースが屋外である建物外壁面に設けられる。光電変換部は電子機器であり、屋外に設けるためには、それを納めるケースは雨水等から電子機器を保護するために、防雨構造を有している必要がある。
【0003】
従来用いられている屋外用電子機器の防雨構造としては、例えば特許文献1のようなものが挙げられる。特許文献1は、本体に電子機器を納め、本体と取付台を開閉自在としたものであって、配線部の周囲を囲むように形成した仕切部材や封止部材を設けて、雨水等が電子機器を納めた部分に直接入り込まないようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−222861号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の屋外用電子機器の防雨構造では、特許文献1のようにケースを開閉自在としているものの、開放状態を固定しておくことはできないため、カバーとなる部分の位置が不安定になって、作業性を悪化させていた。カバーが上下方向に開閉自在とされている場合には、開放状態としたカバーを作業中は常に支えていなければならず、さらに作業性が悪くなる。特に、上述した光ファイバ収納ケースは、建物外壁面の比較的高所に設けられるため、高所作業が必要であり、作業性の向上は特に望まれるところである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、屋外用電子機器を雨水等から保護できる防雨構造を持ち、かつカバーの開放状態における作業性を向上させることのできる屋外用電子機器の防雨構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記ケース本体はその側面に閉じた状態の上記カバー体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
上記ヒンジ部は上記ケース本体の側面における封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記カバー体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴として構成されている。
【0008】
また、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記カバー体はケース本体の側面を略覆う内側面にそのケース本体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
上記ヒンジ部は上記ケース本体の側面であってカバー体を閉じた状態における上記封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記カバー体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴として構成されている。
【0009】
さらに、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記ケース本体はその側面に閉じた状態の上記カバー体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
上記ヒンジ部は上記カバー体の側面であってカバー体を閉じた状態における上記封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記ケース本体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴として構成されている。
【0010】
さらにまた、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記カバー体はケース本体の側面を略覆う内側面にそのケース本体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
上記ヒンジ部は上記カバー体の側面における封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記ケース本体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴として構成されている。
【0011】
そして、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、上記支承軸は円柱の両側を切欠いて上記貫通孔の保持部と略同幅とした棒状に形成してなることを特徴として構成されている。
【0012】
また、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、上記ケース本体及びカバー体の側面にはそれぞれ延出片を設け、各延出片に上記支承軸または貫通孔を形成することを特徴として構成されている。
【0013】
さらに、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、上記ケース本体には外部から引き込まれる信号線を納めると共に、該信号線の引込口を形成し、該引込口にはそれを略覆う保持キャップを設け、該保持キャップは上記信号線を引込口に対して保持固定することを特徴として構成されている。
【0014】
さらにまた、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造は、上記信号線の引込口は上記ケース本体とカバー体にまたがって形成され、上記保持キャップは上記カバー体をケース本体に対して閉じた状態における引込口を略覆うことを特徴として構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造を光ファイバ収納ケースに適用したものを示す。図1は本実施形態における光ファイバ収納ケース1のカバー体3を開けた状態における平面図であり、図2は本実施形態における光ファイバ収納ケース1の組立斜視図である。また、図3は本実施形態における光ファイバ収納ケース1のカバー体3を閉めた状態における平面図である。これら各図において、本実施形態における光ファイバ収納ケース1は、一面を開口とした箱形形状に形成されたケース本体2に、その開口を覆うカバー体3を上下方向に開閉自在となるように設け、ケース本体2の内部には光電変換部7及び収容トレイ4を納めてなるものである。また、ケース本体2の接続面40には、光電変換部7からの出力端子8を設けている。
【0016】
光ケーブル20は、屋外において電柱等を介して建物に引き込まれる。屋外から建物に光ケーブル20を引き込むには、電柱から建物の近傍に対して光ケーブル20をある程度の余長を持って引き、建物の外壁面に設けられる光ファイバ収納ケース1に余長分を収納する。光ファイバ収納ケース1内においては、光ケーブル20の被覆を除いて、光ファイバ21のみの状態にして収納する。
【0017】
また、光ファイバ21の先端は、コネクタ24を一端に有するあらかじめ用意しておいた別の光ファイバ29と接続する。コネクタ24は、光ファイバ収納ケース1内に設けられる光電変換部7の差込口7aに差込まれる。光電変換部7は、接続された光ファイバ21の光信号を電気信号に変換して出力端子8に出力するもので、ケース本体2にはあらかじめ設置固定されている。出力端子8には同軸ケーブル(図示しない)を接続し、その同軸ケーブルが建物内部に引き込まれて、屋外に設置されている光ケーブル20からの信号を建物内部に取り込むことができる。
【0018】
光ファイバ21を収納するためには、トレイ状に形成された収容トレイ4を光ファイバ収納ケース1とは別体として設けて、これを光ファイバ収納ケース1内に納めて固定する。収容トレイ4は、引込んだ光ケーブル20を保持固定する光ファイバ固定部5と、光ファイバ21を巻付け固定する収容部30と、光ファイバ21と光ファイバ29とを図示しないメカニカルスプライス等のファイバ結合材により結合し、当該結合材を固定する結合材固定部31と、光ファイバ21を光電変換部7に接続するためのコネクタ24を一時的に固定しておくコネクタ保持部32と、光ファイバ21を光電変換部7に接続するためのファイバ用開口33とを備えてなるものである。
【0019】
光ファイバ固定部5は、ケース本体2の引込口6から挿入された光ケーブル20を固定する。本実施形態における光ファイバ固定部5は、ケース本体2の接続面40の近傍における収容トレイ4の底面に平面状の固定基部10を設け、その固定基部10に光ケーブル20を固定するためのケーブル保持部11と折返し固定部12及び被覆線保持部13を設けてなるもので、この光ファイバ固定部5を2つ並べている。したがって、本実施形態における光ファイバ収納ケース1は、2本の光ファイバ21を固定し、収納することができる。
【0020】
光ファイバ21は、収容トレイ4に設けられた光ファイバ固定部5に固定されると共に、余長分を収容トレイ4の収容部30に巻付けて保持固定する。また、結合材固定部31において光ファイバ29と接続し、その光ファイバ29のコネクタ24をコネクタ保持部32に一時的に固定しておく。このようにして光ファイバ21、29を納めた収容トレイ4を、ケース本体2に対して取付けると共に、コネクタ保持部32に固定されているコネクタ24を、ケース本体2の光電変換部7の差込口7aに対して差込み、接続する。このように、光ファイバ21の余長分を納める収容部30を備えた収容トレイ4をケース本体2とは別体として設けたことにより、光ファイバ21の巻取り作業をケース本体2の取付位置で行う必要がなく、高所での作業を減らすことができる。
【0021】
光ファイバ収納ケース1のケース本体2は、図2に示すようにその内部に箱形形状からなる光電変換部7を納めているほかは、中空状とされている。ケース本体2は、1つを開口面45とし、それと対向する面を底面46とすると共に、それ以外の面を側面44としてなるものである。また、側面44のうち1面は、光ケーブル20の引込口6及び光電変換部7からの出力端子8を有する接続面40とされる。ケース本体2の側面44においては、開口面45側を内部側とし、それと反対側の底面46側を外部側とする。ここで、側面44には略四周に渡って鍔状に突出してなる封止部50を設けている。さらに、カバー体3において引込口6を有する面と対向する面の端部には、内面側に突出してなるカバー体封止部51を設けている。
【0022】
図4及び図5には、図3のA−A断面図及びB−B断面図を示す。これらの図に示すように封止部50は、ケース本体2の側面44において、閉じた状態のカバー体3に向かって突出するように形成されている。側面44のうち、接続面40の封止部51は、内部側の端部に設けられている。一方、それ以外の側面44の封止部51は、内外方向の略中央付近に設けられている。また、カバー体封止部51は、カバー体3を閉じた状態において、ケース本体2に向かって突出するように形成されている。
【0023】
この封止部50によれば、カバー体3を閉じた状態でケース本体2の側面44において、雨水等がケース本体2の内部に浸入することを防ぐことができる。すなわち、ケース本体2の内部に納められた電子機器である光電変換部7を雨水等から保護する防雨構造となる。また、カバー体3にはカバー体封止部51を設けているので、ケース本体2の封止部51と合わせて二重構造となり、より確実な防雨構造とすることができる。
【0024】
ケース本体2の接続面40には、光ケーブル20を引き込むための引込口6の略半分を突起状に設けている。引込口6の残りの略半分は、カバー体3に設けられ、図3のようにカバー体3を閉じることで引込口6が形成される。すなわち、引込口6はケース本体2とカバー体3にまたがって形成される。そして、図6に示すように、光ケーブル20を引き込んだ引込口6には、この引込口6を略覆うと共に、光ケーブル20を保持する保持キャップ70を設ける。
【0025】
保持キャップ70は、軟質の樹脂からなり、一方は引込口6に略適合する形状とすると共に、もう一方は光ケーブル20に略適合するように絞り込んだ形状に形成される。また、保持キャップ70は、光ケーブル20の光ファイバ収納ケース1に対する固定位置近傍に光ケーブル20の取付前から設けられており、光ケーブル20をケース本体2に固定し、カバー体3を閉めて引込口6が形成された状態で、この引込口6に対して挿入、固定される。この保持キャップ70を設けることによって、引込口6から光ファイバ収納ケース1の内部に雨水等が浸入しないようにしており、電子機器である光電変換部7を保護している。
【0026】
光ファイバ収納ケース1のカバー体3は、ケース本体2の上部側面に設けられたヒンジ部9を介して、ケース本体2に対して開閉自在とされてなるものである。カバー体3は、開放状態ではケース本体2の開口面45を外部に略露出させ、一方閉状態では側面がケース本体2の側面44に係ると共に、ケース本体2の開口面45を覆うものである。また、カバー体3には、上述のように引込口6の略半分が設けられていて、カバー体3を閉じると、ケース本体2に設けられる引込口6の略半分と合わせて1つの引込口6を形成する。
【0027】
ヒンジ部9は、ケース本体2側に設けられる支承軸60と、カバー体3側に設けられ、支承軸60を挿入させる貫通孔61とからなっている。図2に示すように支承軸60は、ケース本体2の側面44における封止部51より外部側であって、側面44から上方に延出する延出片62の上端付近に形成される。また、貫通孔61は、カバー体3の側面において、ケース本体2の支承軸60と略対応する位置であって、側面から延出する延出片62に形成される。ヒンジ部9をこのように設けることにより、カバー体3はケース本体2に対して、ケース本体2から突出した封止部51に干渉することなく開閉自在とすることができる。また、カバー体3から突出したカバー体封止部51もケース本体2に対して干渉することなくカバー体3を開閉させることができる。
【0028】
図7には、ヒンジ部9を回転自在とした状態における拡大図を示す。この図に示すように支承軸60は、ケース本体2の延出片62から外側に向かって突出する円柱の両側を切欠いた棒状に形成されており、円形部60a及び直線部60bとからなる。一方、貫通孔61は、略円形に形成されて支承軸60に対してカバー体3を回転自在とする回転部61aと、この回転部61aから連続した細長状に形成されて支承軸60に対してカバー体3をスライド自在とする保持部61bとからなっている。支承軸60の断面における幅は、貫通孔61の保持部61bに略適合する大きさに形成されている。
【0029】
図7の状態では、支承軸60は貫通孔61の回転部61aにあって、円形部60aは回転部61aに当接すると共に、回転自在とされている。したがってこの状態においては、カバー体3はケース本体2に対して開閉自在である。また、図7では、支承軸60の直線部60bが貫通孔61の保持部61bに対して略直線状となるまでカバー体3をケース本体2に対して開いた状態であるために、支承軸60を貫通孔61の保持部61bにスライドさせることが可能である。図8には、保持部61bを支承軸60に対してスライドさせた状態における拡大図を示す。
【0030】
図8の状態では、支承軸60は貫通孔61の保持部61bにあって、直線部60bは保持部61bに当接してスライド自在とされている。すなわち、この状態では、カバー体3はケース本体2に対して回転動作することはできないが、上下方向にスライド動作することができる。このように、貫通孔61は支承軸60を回転自在とする回転部61aと、スライド自在とする保持部61bを有していることにより、カバー体3をケース本体2に対して回転動作させ開放状態とした状態で、カバー体3をケース本体2に対してスライドさせることで、カバー体3が自重により閉まらないように開閉方向に保持することができる。したがって、光ファイバ収納ケース1に対して光ファイバ21を納める作業を行う際に、カバー体3を開放状態に固定しておくことができ、作業を容易に行うことができるようになる。
【0031】
これまで、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれに限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用しうるものである。例えば、本実施形態においては、ケース本体2にカバー体3の方向に向かって突出する封止部51を設け、防水構造としているが、逆にカバー体3の側面に、略四周に渡ってケース本体2の方向に突出するように封止部51を設けるようにしてもよい。この場合には、本実施形態においてケース本体2に封止部51を設けた位置と略対応するカバー体3の側面位置に封止部51を設けることで、本実施形態と同様の防雨構造とすることができる。
【0032】
また、本実施形態では側面のうち一面だけを二重の防雨構造としているが、封止部51をケース本体2とカバー体3のいずれにも略四周に渡って設けて、側面を全て二重の防雨構造としてもよい。いずれにしても、ケース本体2またはカバー体3から鍔状に突出する封止部51に対して、ヒンジ部9はそれより外部側に設け、カバー体3の開閉動作及びスライド動作の際に干渉しないようにすればよい。
【0033】
また、本実施形態では、ケース本体2に支承軸60を設け、カバー体3に貫通孔61を設けて、カバー体3をケース本体2に対して開閉自在とすると共に、カバー体3の開放状態でケース本体2に保持させることができるように構成している。一方、これとは逆にカバー体3に支承軸60を設け、ケース本体2に貫通孔61を設けるようにしてもよい。この場合には、カバー体3側面の延出片63に内側に向かって突出するように支承軸60を形成し、ケース本体2側面の延出片62に貫通孔61を形成する。つまり、カバー体3の支承軸60によってケース本体2の側面を挟むようにヒンジ部9を形成することになる。
【0034】
支承軸60は、上記実施形態と同様の形状からなるように形成する。一方、貫通孔61は、回転部61aの下部に保持部61bが配置されるように形成し、上記実施形態と同様に開放状態としたカバー体3を下方にスライドさせることで、ケース本体2にカバー体3を開閉方向に動作しないように保持させることができる。このようにスライドするのはいずれの場合にもカバー体3であるので、カバー体3の開放状態における上記実施形態とは上下反転した形状の貫通孔61とする必要がある。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造によれば、ケース本体またはカバー体の側面に鍔状の封止部を設け、カバー体をケース本体に対して開閉自在とするヒンジ部はケース本体またはカバー体の側面における封止部より外部側に設け、ヒンジ部の貫通孔はカバー体を回転自在とする回転部とスライド自在とする保持部からなることにより、封止部に対して干渉することなくカバー体をケース本体に対して開閉させることができ、かつカバー体を開放状態で固定しておくことができるので、カバー体を保持しておく必要がなく、ケース本体に対する作業を容易に行うことができる。
【0036】
また、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造によれば、支承軸は円柱の両側を切欠いて貫通孔の保持部と略同幅とした棒状に形成してなることにより、カバー体をスライドさせた際に、カバー体をケース本体に対して回転しないように強固に保持しておくことができる。
【0037】
さらに、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造によれば、ケース本体及びカバー体の側面にはそれぞれ延出片を設け、各延出片に支承軸または貫通孔を形成することにより、ヒンジ部の動作をケース本体及びカバー体の側面から離れた位置で行うことができるので、封止部の突出を大きく形成してより確実な防雨構造とすることができる。
【0038】
さらにまた、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造によれば、ケース本体には外部から引き込まれる信号線を納め、その引込口にはそれを略覆う保持キャップを設け、保持キャップは信号線を引込口に対して保持固定することにより、ケース本体に信号線を引き込む部分から雨水等が浸入することを防ぐことができて、電子機器の保護をより確実にすることができる。
【0039】
そして、本発明に係る屋外用電子機器の防雨構造によれば、信号線の引込口はケース本体とカバー体にまたがって形成され、保持キャップはカバー体をケース本体に対して閉じた状態における引込口を略覆うことにより、保持キャップはカバー体とケース体を保持固定して、カバー体を閉めた状態で容易に開かないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における光ファイバ収納ケースのカバー体を開けた状態における平面図である。
【図2】本実施形態における光ファイバ収納ケースの組立斜視図である。
【図3】本実施形態における光ファイバ収納ケースのカバー体を閉めた状態における平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】本実施形態における光ファイバ収納ケースの光ケーブル引込部分の拡大図である。
【図7】本実施形態におけるヒンジ部を回転自在とした状態における拡大図である。
【図8】本実施形態におけるヒンジ部を保持した状態における拡大図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ収納ケース
2 ケース本体
3 カバー体
7 光電変換部
9 ヒンジ部
20 光ケーブル
50 封止部
51 カバー体封止部
60 支承軸
60a 円形部
60b 直線部
61 貫通孔
61a 回転部
61b 保持部
62 延出片
63 延出片

Claims (8)

  1. 箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記ケース本体はその側面に閉じた状態の上記カバー体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
    上記ヒンジ部は上記ケース本体の側面における封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記カバー体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
    上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴とする屋外用電子機器の防雨構造。
  2. 箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記カバー体はケース本体の側面を略覆う内側面にそのケース本体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
    上記ヒンジ部は上記ケース本体の側面であってカバー体を閉じた状態における上記封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記カバー体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
    上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴とする屋外用電子機器の防雨構造。
  3. 箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記ケース本体はその側面に閉じた状態の上記カバー体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
    上記ヒンジ部は上記カバー体の側面であってカバー体を閉じた状態における上記封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記ケース本体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
    上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴とする屋外用電子機器の防雨構造。
  4. 箱形形状からなり電子機器を納めるケース本体にヒンジ部を介してカバー体を開閉自在に設け、上記カバー体はケース本体の側面を略覆う内側面にそのケース本体に向かって鍔状に突出する封止部を有してなる屋外用電子機器の防雨構造であって、
    上記ヒンジ部は上記カバー体の側面における封止部より外部側に設けてなる支承軸と、上記ケース本体の側面における上記支承軸に略対応する位置に設けて上記支承軸を挿入する貫通孔とからなり、
    上記貫通孔は略円形に形成される回転部と、該回転部から連続した細長状に形成される保持部とからなり、上記回転部はカバー体を上記支承軸に対して回転自在とし、上記保持部は開放状態のカバー体を上記支承軸に対してスライド自在とし、かつ開閉方向に保持することを特徴とする屋外用電子機器の防雨構造。
  5. 上記支承軸は円柱の両側を切欠いて上記貫通孔の保持部と略同幅とした棒状に形成してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の屋外用電子機器の防雨構造。
  6. 上記ケース本体及びカバー体の側面にはそれぞれ延出片を設け、各延出片に上記支承軸または貫通孔を形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の屋外用電子機器の防雨構造。
  7. 上記ケース本体には外部から引き込まれる信号線を納めると共に、該信号線の引込口を形成し、該引込口にはそれを略覆う保持キャップを設け、該保持キャップは上記信号線を引込口に対して保持固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の屋外用電子機器の防雨構造。
  8. 上記信号線の引込口は上記ケース本体とカバー体にまたがって形成され、上記保持キャップは上記カバー体をケース本体に対して閉じた状態における引込口を略覆うことを特徴とする請求項7記載の屋外用電子機器の防雨構造。
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