JP2013126782A - 蓄電装置の搭載構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションの下方に形成されるスペースを効率良く利用して、蓄電装置を配置する。
【解決手段】アッパーカバー21は、蓄電装置50の上面を覆っており、アッパーカバーの上面には、シートクッションが載せられる。サイドカバー22は、アッパーカバーと接続される上端部から、車両の下方に延びている。レインフォース23は、アッパーカバーおよびサイドカバーの接続部分を覆っている。ロアカバー24は、蓄電装置の下面に沿って配置されているとともに、車両ボディの上面に配置されている。ブラケット25は、ロアカバーのうち、車両の前方に位置する領域と、車両ボディの上面との間に配置され、サイドカバーの下端部と接続される。ブラケットは、サイドカバーの下端部と対向する第1領域と、第1領域と交差する方向であって、車両の上下方向に延び、車両ボディの上面に対して車両の上方に位置する第2領域とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に対する蓄電装置の搭載構造に関する。
車両の走行に用いられるエネルギを出力するバッテリが搭載された車両がある。特許文献1では、リアシートの下方に形成されたスペースにバッテリを配置している。具体的には、バッテリがバッテリケースに収容されており、バッテリケースは、カバーに収容されている。ここで、カバーの上面には、リアシートのシートクッションパネルが配置されている。
特開2001−233064号公報
特許文献1に記載の構造では、リアシートの下方にカバーを配置し、カバーの内部にバッテリケースを配置しているため、リアシートの下方には、カバーおよびバッテリケースを配置するためのスペースが必要になる。言い換えれば、カバーやバッテリケースを配置するためのスペースを確保するために、リアシートを車両の上方にずらさなければならないこともあり、乗員の乗車スペースを制限してしまうおそれがある。
本発明である蓄電装置の搭載構造は、アッパーカバーと、サイドカバーと、レインフォースと、ロアカバーと、ブラケットとを有する。蓄電装置は、車両の走行に用いられるエネルギを出力する複数の蓄電素子で構成されている。アッパーカバーは、蓄電装置の上面を覆っており、アッパーカバーの上面には、シートクッションが載せられる。サイドカバーは、蓄電装置に対して車両の前方に配置されており、サイドカバーの上端部は、アッパーカバーと接続されており、この上端部から車両の下方に向かってサイドカバーが延びている。
レインフォースは、アッパーカバーおよびサイドカバーの接続部分を覆っている。ロアカバーは、蓄電装置の下面に沿って配置されているとともに、車両ボディの上面に配置されている。ブラケットは、ロアカバーのうち、車両の前方に位置する領域と車両ボディの上面との間に配置され、サイドカバーの下端部と接続される。ブラケットは、車両の前後方向において、サイドカバーの下端部と対向する第1領域と、第1領域と交差する方向であって、車両の上下方向に延び、車両ボディの上面に対して車両の上方に位置する第2領域とを有する。
本発明によれば、アッパーカバーが、蓄電装置の上面を覆うとともに、シートクッションを支持している。これにより、シートクッションの下方に形成されるスペースを有効に利用して、蓄電装置を配置することができる。また、本実施例では、アッパーカバーに作用した荷重(車両の下方に向かう荷重)を、レインフォース、サイドカバーおよびブラケットを介して車両ボディに逃がすことができ、蓄電装置を保護することができる。ここで、アッパーカバーおよびサイドカバーの接続部分にレインフォースを配置することにより、レインフォースにおいて、車両の下方に向かう荷重を受け止めることができる。
アッパーカバー又はレインフォースからサイドカバーに荷重が伝わると、サイドカバーは、車両の下方に向かって変位しようとする。ブラケットの第1領域は、サイドカバーからの荷重を受けることができ、ブラケットは、サイドカバーからの荷重を受けて、車両の下方に向かって変位しようとする。ブラケットの変位に応じて、ブラケットの第2領域は、車両ボディの上面と接触することにより、ブラケットに加わった荷重を車両ボディに逃がすことができる。上述した荷重の伝達経路を用いることにより、アッパーカバーに作用する荷重を受け止めることができ、蓄電装置を保護することができる。
第1領域および第2領域は、互いにつなげることができる。これにより、ブラケットの強度を向上させることができる。また、ブラケットには第3領域を設けることができる。第3領域は、ロアカバーのうち、車両の前方に位置する領域に沿って配置でき、ロアカバーと接続することができる。第3領域は、第1領域および第2領域の少なくとも一方とつなげることができる。これにより、ブラケットの強度を向上させることができる。このようにブラケットの強度を向上させることにより、ブラケットを変形し難くし、ブラケットに加わった荷重を車両ボディに逃がしやすくすることができる。
アッパーカバーは、蓄電装置の上面から車両の上方に向かって離れた位置に配置することができる。これにより、アッパーカバーおよび蓄電装置の上面との間に、蓄電装置の温度調節に用いられる熱交換媒体が移動するスペースを形成することができる。熱交換媒体としては、車室内に存在する空気を用いることができる。
レインフォースは、アッパーカバーのうち、車両の前方に位置する領域と、サイドカバーのうち、車両の上方に位置する領域とに固定することができる。レインフォースを用いることにより、アッパーカバーおよびサイドカバーの接続部分における強度を確保することができる。そして、アッパーカバーに作用した荷重を、サイドカバーを介してブラケットに伝達しやすくすることができる。
車両の前方に位置するシートクッションの端部は、レインフォースの上方に配置することができる。これにより、シートクッションの端部からの荷重を、レインフォースにおいて受けることができる。
サイドカバーの下端部は、車両ボディに接続することができる。サイドカバーを車両ボディに接続することにより、車両ボディに対してサイドカバーを位置決めすることができる。また、ロアカバーは、車両ボディに接続することができる。ロアカバーを車両ボディに接続することにより、車両ボディに対してロアカバーを位置決めすることができる。
シートクッションには、シートフレームを設けることができる。シートフレームは、サイドカバーよりも車両の前方において、シートクッションから車両の下方に延びており、シートフレームの下端部が車両ボディと接続されている。シートフレームを用いることにより、車両ボディに対してシートクッションを位置決めしやすくなる。
シートクッションおよび電池パックの搭載構造を示す斜視図である。 電池パックの搭載構造を示す斜視図である。 電池パックの搭載構造の断面図である。 電池スタックの構成を示す概略図である。 アッパーカバー、サイドカバーおよびレインフォースの斜視図である。 ロアカバーの斜視図である。 ブラケットを含む周辺構造の断面図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池パックの搭載構造について説明する。本実施例の電池パックは、車両に搭載されており、車両の走行に用いられるエネルギを出力する。
車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、電池パックに加えて、エンジン又は燃料電池を備えている。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、電池パックだけを備えている。電池パックから出力された電気エネルギは、車両に搭載されたモータに供給され、モータは、電池パックからの電気エネルギを運動エネルギに変換する。モータが生成した運動エネルギを車輪に伝達することにより、車両を走行させることができる。
図1は、電池パックの搭載構造を示す斜視図である。図1において、矢印FRは、車両が前進する方向を示し、矢印UPRは、車両の上方を示す。矢印LHは、車両の前進方向を向いたときの左側の方向を示す。
乗員が座るシートクッション10の下方には、電池パック20が配置されている。シートクッション10は、車室内に配置されるリアシートの一部である。車室とは、乗員の乗車するスペースである。シートクッション10には、2つのシートサイドフレーム11,12が設けられている。シートサイドフレーム11,12は、シートクッション10を車両ボディに対して位置決めするために用いられる。シートサイドフレーム11,12は、電池パック20に対して車両の前方に配置されており、車両の左右方向において、並んで配置されている。
シートサイドフレーム11は、車両の上下方向に延びており、シートサイドフレーム11の上端部は、シートクッション10に固定されている。シートサイドフレーム11の下端部には、締結部11aが設けられており、締結部11aは、車両ボディの一部であるクロスメンバ30に締結されている。具体的には、シートサイドフレーム11の締結部11aは、車両の前方を向くクロスメンバ30の側壁に対して締結されている。クロスメンバ30は、車両の左右方向に延びている。
シートサイドフレーム12は、車両の上下方向に延びており、シートサイドフレーム12の上端部は、シートクッション10に固定されている。シートサイドフレーム12の下端部には、締結部12aが設けられており、締結部12aは、クロスメンバ30に締結されている。具体的には、シートサイドフレーム12の締結部12aは、車両の前方を向くクロスメンバ30の側壁に対して締結されている。
シートサイドフレーム11,12は、クロスメンバ30とは異なる車両ボディ、例えば、フロアパネルに対して固定することもできる。シートサイドフレーム11,12は、車両ボディに固定されていればよい。
図2は、図1に示す構造において、シートクッション10およびシートサイドフレーム11,12を省略した図である。車両の左右方向において、電池パック20と隣り合う位置には、ブロワ41が配置されている。ブロワ41を駆動することにより、車室内の空気を取り込むことができる。ブロワ41には、吸気ダクト42が接続されており、ブロワ41から取り込まれた空気は、吸気ダクト42を通過して、電池パック20に導かれる。ブロワ41から取り込まれる空気は、電池パック20(具体的には、後述する電池スタック50)の温度を調節するために用いられる。
車両の左右方向において、電池パック20と隣り合う位置には、排気ダクト43が設けられている。排気ダクト43は、電池パック20に対して、ブロワ41の側とは反対側に設けられている。言い換えれば、車両の左右方向において、ブロワ41および排気ダクト43の間に電池パック20が位置している。排気ダクト43は、電池パック20の温度調節に用いられた後の空気を排出するために用いられる。
アッパーカバー21は、電池パック20の外装を構成する部材であり、電池パック20の上面を構成している。アッパーカバー21の上面には、シートクッション10が配置され、アッパーカバー21は、シートクッション10を支持している。乗員がシートクッション10に座ったとき、アッパーカバー21は、乗員からの荷重を受けるため、この荷重に耐える強度をアッパーカバー21に持たせている。具体的には、アッパーカバー21に曲げ加工を施すことにより、アッパーカバー21に強度を持たせている。
アッパーカバー21は、図3に示すように、電池スタック(蓄電装置に相当する)50の上面を覆っている。図3は、車両の左右方向と直交する平面で電池パック20を切断したときの断面図である。アッパーカバー21は、電池スタック50の上面から、車両の上方に離れており、アッパーカバー21および電池スタック50の間には、スペースS1が形成されている。スペースS1は、電池スタック50の温度調節に用いられる空気が移動するスペースとなる。スペースS1には、排気ダクト43(図2参照)が接続されており、スペースS1を移動した空気は、排気ダクト43に導かれる。
本実施例では、電池スタック50の上部にスペースS1を形成しているが、スペースS1を省略することもできる。電池スタック50の温度調節に用いられる空気を移動するスペースは、電池スタック50の周囲に形成されていればよい。例えば、車両の前後方向において、電池スタック50を挟む位置に、温度調節用の空気が移動するスペースを設けることもできる。
本実施例では、シートクッション10の底面に沿った形状にアッパーカバー21を形成することができるため、このアッパーカバー21の形状を利用して、電池スタック50の上部にスペースS1を形成しやすくなる。
図4には、電池スタック50の構成を示す概略図である。電池スタック50は、複数の電池モジュール(蓄電素子に相当する)51を有しており、複数の電池モジュール51は、車両の左右方向において並んでいる。電池モジュール51の内部には、複数の単電池が配置されており、複数の単電池は、直列に接続されている。単電池としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。
電池モジュール51は、正極端子51aおよび負極端子51bを有しており、正極端子51aおよび負極端子51bは、バスバーモジュール52と接続される。バスバーモジュール52を用いることにより、複数の電池モジュール51を電気的に接続することができる。本実施例では、複数の電池モジュール51が直列に接続されている。図4では、一部の電池モジュール51だけに対して正極端子51aおよび負極端子51bを示している。
一対のエンドプレート53は、車両の左右方向において、複数の電池モジュール51を挟んでいる。一対のエンドプレート53には、複数の電池モジュール51の配列方向(言い換えれば、車両の左右方向)に延びる拘束ロッド54(図3参照)が接続されている。図4では、拘束ロッド54を省略している。図3に示すように、電池スタック50の上面には、2つの拘束ロッド54が配置されているとともに、電池スタック50の下面にも、2つの拘束ロッド54が配置されている。
一対のエンドプレート53に拘束ロッド54を接続することにより、複数の電池モジュール51に対して拘束力を与えることができる。拘束力は、複数の電池モジュール51の配列方向において、各電池モジュール51を挟む力である。各電池モジュール51は、他の電池モジュール51と対向する面において、突起部を有する。突起部の先端が、他の電池モジュール51と接触することにより、隣り合って配置された2つの電池モジュール51の間には、スペースが形成される。このスペースは、ブロワ41から取り込まれた空気が移動するスペースとなる。
本実施例では、複数の電池モジュール51を一方向に並べているが、複数の単電池を一方向に並べることもできる。また、本実施例では、角型に形成された電池モジュール51を用いているが、電池の形状は、適宜設定することができる。具体的には、円筒型の電池を用いることもできる。円筒型の電池とは、電池の外形が円筒に沿った形状に形成された電池である。
図2において、サイドカバー22は、電池パック20の外装を構成する部材であり、電池スタック50に対して、車両の前方に配置されている。サイドカバー22は、電池スタック50のうち、車両の前方を向く領域を覆っている。サイドカバー22の上端部は、アッパーカバー21に固定されている。アッパーカバー21およびサイドカバー22の接続部分には、レインフォース23が配置されている。レインフォース23は、アッパーカバー21およびサイドカバー22に固定されており、アッパーカバー21およびサイドカバー22の接続部分を覆っている。具体的には、レインフォース23は、アッパーカバー21のうち、車両の前方に位置する領域と、サイドカバー22のうち、車両の上方に位置する領域とを覆っている。
アッパーカバー21およびサイドカバー22の接続部分に、レインフォース23を配置することにより、アッパーカバー21およびサイドカバー22の接続部分における強度を向上させることができる。
レインフォース23に対して、車両の上方には、シートクッション10の先端部が位置している。シートクッション10の先端部とは、シートクッション10のうち、車両の前方に位置する端部である。
レインフォース23の上方に、シートクッション10の先端部を位置させることにより、シートクッション10の先端部からの荷重をレインフォース23で受けることができる。図5には、アッパーカバー21、サイドカバー22およびレインフォース23の斜視図を示している。
図2および図5に示すように、サイドカバー22の下端部には、締結部22aが設けられており、締結部22aは、締結部材22bによって、クロスメンバ30に固定されている。締結部22aは、車両の前方を向くクロスメンバ30の側壁に対して固定されている。サイドカバー22の締結部22aをクロスメンバ30に固定することにより、クロスメンバ30に対してサイドカバー22を位置決めすることができる。
本実施例では、サイドカバー22をクロスメンバ30に固定しているが、これに限るものではない。具体的には、車両ボディの一部であるフロアパネルに対して、サイドカバー22を固定することもできる。サイドカバーは、車両ボディに対して固定されていればよい。
図3に示すように、電池スタック50の下面には、ロアカバー24が配置されており、電池スタック50は、締結部材24aによって、ロアカバー24に固定されている。ロアカバー24の一部は、電池スタック50の下面から、車両の下方に向かって離れており、ロアカバー24および電池スタック50の間には、スペースS2が形成されている。スペースS2は、吸気ダクト42(図2参照)と接続されており、吸気ダクト42からの空気が、スペースS2に導かれる。
スペースS2に導かれた空気は、隣り合う2つの電池モジュール51の間に形成されたスペースに進入する。すなわち、スペースS2からの空気は、車両の上方に向かって移動する。ここで、空気は、電池モジュール51との間で熱交換を行うことにより、電池モジュール51の温度を調節する。
電池モジュール51が充放電などによって発熱しているときには、冷却用の空気を電池モジュール51に接触させることにより、電池モジュール51の温度上昇を抑制することができる。また、電池モジュール51が過度に冷えているときには、加温用の空気を電池モジュール51に接触させることにより、電池モジュール51の温度低下を抑制することができる。電池モジュール51の温度を所定の温度範囲内に維持することにより、電池モジュール51の入出特性が低下してしまうのを抑制することができる。
隣り合う2つの電池モジュール51の間に形成されたスペースを通過した空気は、スペースS1に進入する。スペースS1に到達した空気は、排気ダクト43に導かれる。本実施例では、電池モジュール51との熱交換を行う前の空気が、スペースS2を移動し、電池モジュール51との熱交換を行った後の空気が、スペースS1を移動しているが、逆の構成であってもよい。すなわち、電池モジュール51との熱交換を行う空気がスペースS1を移動し、電池モジュール51との熱交換を行った空気がスペースS2を移動してもよい。この場合には、吸気ダクト42および排気ダクト43の位置を変更すればよい。
図6に示すように、ロアカバー24には、ブラケット25が設けられている。ブラケット25は、車両の前方に位置するロアカバー24の外縁に沿って配置されている。また、ブラケット25は、図3に示すように、車両の上下方向において、ロアカバー24およびクロスメンバ30の間に配置されている。本実施例によれば、ロアカバー24と、サイドカバー22と、クロスメンバ30とによって囲まれたスペースに、ブラケット25が配置されている。ブラケット25は、締結部材24aによって、ロアカバー24の下面に対して固定されている。
ここで、図7に示すように、ブラケット25は、車両の上下方向において、ロアカバー24と対向する領域(上面領域という)25aを有する。上面領域(第3領域に相当する)25aは、ブラケット25をロアカバー24に取り付けるために用いられる。図7は、ブラケット25を含む周辺構造の概略図であり、図3に対応した図である。
また、図6に示すように、ブラケット25は、一対の側面領域(第2領域に相当する)25bを有し、側面領域25bは、上面領域25aとつながっている。ここで、側面領域25bが位置する面は、上面領域25aが位置する面と交差しており、車両の上下方向に延びている。一対の側面領域25bは、車両の左右方向において、互いに向かい合っている。側面領域25bの下端部25b1は、図7に示すように、クロスメンバ30の上方に位置している。側面領域25bの下端部25b1は、クロスメンバ30の上面に接触していてもよいし、クロスメンバ30の上面から離れていてもよい。
本実施例では、3つのブラケット25を用いているが、ブラケット25の数は、適宜設定することができる。ブラケット25に対しては、サイドカバー22が固定される。具体的には、図2および図5に示すように、サイドカバー22の下端部には、締結部22cが設けられており、締結部22cは、締結部材22dによって、ブラケット25に固定されている。
ブラケット25は、車両の前後方向において、サイドカバー22の締結部材22cと対向する領域(前面領域という)25cを有する。前面領域(第1領域に相当する)25cは、上面領域25aおよび一対の側面領域25bとつながっている。ここで、前面領域25cが位置する面は、上面領域25aが位置する面と、側面領域25bが位置する面とそれぞれ交差している。言い換えれば、前面領域25cと、上面領域25aと、側面領域25bとは、互いに交差する3つの面に沿って配置されている。
本実施例では、前面領域25c、上面領域25aおよび側面領域25bが、互いにつながっているが、これに限るものではない。前面領域25cおよび側面領域25bを互いにつなげずに、前面領域25cおよび側面領域25bを上面領域25aだけにつなげることができる。また、前面領域25cおよび側面領域25bを互いにつなげ、前面領域25cおよび側面領域25bの一方だけを上面領域25aにつなげることもできる。
図6に示すように、ロアカバー24は、締結部24bを有する。締結部24bは、締結部材によってクロスメンバ30の上面に固定される。ロアカバー24の締結部24bをクロスメンバ30に固定することにより、ロアカバー24をクロスメンバ30に対して位置決めすることができる。
本実施例では、ロアカバー24をクロスメンバ30に固定しているが、これに限るものではない。具体的には、車両ボディの一部であるフロアパネルに対して、ロアカバー24を固定することができる。ロアカバー24は、車両ボディに固定されていればよい。
本実施例では、シートクッション10の真下に、電池パック20を配置しているため、電池パック20は、シートクッション10から過度の荷重を受けるおそれがある。例えば、車両のフロント部分が衝撃を受けると、シートクッション10に座っている乗員は、車両の前方に向かって移動しようとする。ここで、乗員にかけられたシートベルトによって、車両の前方に向かう乗員の移動は阻止され、車両の前方に向かう力は、車両の下方に向かう力に変換される。これにより、シートクッション10には、車両の下方に向かう過度の荷重が作用することがあり、この荷重は、電池パック20にも作用する。
車両の下方に向かう荷重が電池パック20に作用するとき、この荷重は、まず、アッパーカバー21又はレインフォース23に作用する。電池パック20に作用する荷重は、乗員が車両の前方に移動しようとしたときの荷重であるため、レインフォース23に対して荷重が加わりやすい。アッパーカバー21に荷重が加わったとき、アッパーカバー21のうち、車両の前方に位置する領域(言い換えれば、レインフォース23によって覆われた領域)が車両の下方に向かって変位しようとする。また、レインフォース23に荷重が加わったとき、レインフォース23は、車両の下方に向かって変位しようとする。
アッパーカバー21およびレインフォース23は、サイドカバー22と接続されているため、アッパーカバー21又はレインフォース23に作用した荷重は、サイドカバー22に伝達される。サイドカバー22に荷重が加わると、サイドカバー22は、車両の下方に向かって変位しようとする。
サイドカバー22は、ブラケット25と接続されているため、サイドカバー22に伝達された荷重は、ブラケット25に伝達される。ブラケット25の前面領域25cは、サイドカバー22と締結されているため、車両の下方に向かうサイドカバー22の変位を受け止めることができる。ブラケット25に荷重が伝わると、ブラケット25は、車両の下方に向かって変位しようとする。
ブラケット25の下方には、クロスメンバ30が位置しているため、ブラケット25に伝えられた荷重は、クロスメンバ30に伝達されることになる。具体的には、ブラケット25における側面領域25bの下端部25b1(図7参照)が、クロスメンバ30の上面と接触することにより、ブラケット25に加わった荷重を、クロスメンバ30に伝えることができる。すなわち、側面領域25bは、ブラケット25に加わった荷重をクロスメンバ30に伝えるために用いられる。ここで、上面領域25aと、一対の側面領域25bと、前面領域25cとを互いにつなげて、ブラケット25を構成することにより、サイドカバー22からの荷重がブラケット25に加わっても、ブラケット25を変形し難くすることができる。図3には、上述した荷重が伝達される経路を矢印で示している。
上述した荷重の伝達経路を設けることにより、電池パック20(特に、アッパーカバー21)に過度の荷重が加わったとしても、この荷重を上述した伝達経路で受け止めやすくすることができる。これにより、電池パック20が過度の荷重を受けて変形してしまうのを防止でき、電池パック20の内部に配置される電池スタック50を保護することができる。
また、本実施例において、アッパーカバー21は、シートクッション10を支持する機能と、電池スタック50を覆う機能とを有している。1つの部材(アッパーカバー21)に対して2つの機能を持たせることにより、部品点数を減らすことができ、コストや重量を低減することができる。また、2つの機能を備えたアッパーカバー21を用いることにより、シートクッション10および車両ボディ(フロアパネル)の間に形成されるスペース(限られたスペース)を効率良く利用することができる。すなわち、シートクッション10を電池パック20に近づけて配置することができ、シートクッション10の上方に形成されるスペースを確保することができる。
10:シートクッション 11,12:シートサイドフレーム
20:電池パック 21:アッパーカバー
22:サイドカバー 23:レインフォース
24:ロアカバー 25:ブラケット
30:サイドメンバ 41:ブロワ
42:吸気ダクト 43:排気ダクト
50:電池スタック(蓄電装置) 51:電池モジュール
52:バスバーモジュール 53:エンドプレート
54:拘束ロッド

Claims (10)

  1. 車両の走行に用いられるエネルギを出力する複数の蓄電素子で構成された蓄電装置と、
    前記蓄電装置の上面を覆うとともに、シートクッションが載せられるアッパーカバーと、
    前記蓄電装置に対して前記車両の前方に配置されており、前記アッパーカバーと接続される上端部から前記車両の下方に延びるサイドカバーと、
    前記アッパーカバーおよび前記サイドカバーの接続部分を覆うレインフォースと、
    前記蓄電装置の下面に沿って配置され、車両ボディの上面に配置されるロアカバーと、
    前記ロアカバーのうち、前記車両の前方に位置する領域と前記車両ボディの上面との間に配置され、前記サイドカバーの下端部と接続されるブラケットと、を有し、
    前記ブラケットは、前記車両の前後方向において、前記サイドカバーの下端部と対向する第1領域と、前記第1領域と交差する方向であって、前記車両の上下方向に延び、前記車両ボディの上面に対して前記車両の上方に位置する第2領域とを有することを特徴とする蓄電装置の搭載構造。
  2. 前記第1領域および前記第2領域は、互いにつながっていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置の搭載構造。
  3. 前記ブラケットは、前記ロアカバーのうち、前記車両の前方に位置する領域に沿って配置され、前記ロアカバーと接続される第3領域を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置の搭載構造。
  4. 前記第3領域は、前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方とつながっていることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置の搭載構造。
  5. 前記アッパーカバーは、前記蓄電装置の上面から前記車両の上方に向かって離れており、前記蓄電装置の上面との間に、前記蓄電装置の温度調節に用いられる熱交換媒体が移動するスペースを形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  6. 前記レインフォースは、前記アッパーカバーのうち、前記車両の前方に位置する領域と、前記サイドカバーのうち、前記車両の上方に位置する領域とに固定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  7. 前記車両の前方に位置する前記シートクッションの端部は、前記レインフォースの上方に位置していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  8. 前記サイドカバーの下端部は、前記車両ボディに接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  9. 前記ロアカバーは、前記車両ボディに接続されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  10. 前記サイドカバーよりも前記車両の前方において、前記シートクッションから前記車両の下方に延び、下端部が前記車両ボディと接続されるシートフレームを有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
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