JP6036051B2 - 蓄電装置の冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される蓄電装置の冷却構造に関し、より詳細には、車室内のシート下に配置された蓄電装置の冷却構造に関する。
例えば、電池を搭載するハイブリッド自動車や電気自動車では、ユーザ(乗員)が座るシートの下方に電池を設置することができる(特許文献1)。
一方で電池は、充放電により発熱するので温度上昇を抑制するために冷却風を電池に導入して冷却している。特許文献1の冷却構造は、シート前方から冷却風を取り入れている。
特開2001−233064号公報 特開2009−012606号公報
特許文献1のように電池に対して、シート前方(ユーザの足が位置するシート座部の前方側)から冷却風を吸気すると、シートに座っているユーザの足元付近で冷却風の吸い込みによる流れが生じ、ユーザに不快感を与えてしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、車室内のシート下に配置される蓄電装置の冷却に伴ってユーザに与える不快感を抑制することができる蓄電装置の冷却構造を提供することにある。
本願第1の発明は、車両のシート下方に配置される蓄電装置の冷却構造であり、車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置を冷却するための空気を蓄電装置に供給し、吸気口が車両前方に向かって設けられたブロアと、蓄電装置と共にシート下に形成された空間に配置されるブロアに対し、吸気口が面するシート下前方の空間の開口を覆うカバー部材と、を有する。そして、車両前方に向かって設けられる吸気口に対し、空間のシート後方又はシートの座部が位置する空間の上面におけるシート後方側は、開口するように構成され、カバー部材は、シート下前方から空間に流れ込む空気の流動を抑制し、ブロアより車両後方のシート後方からブロアの上面とシートとの間のスペースを通過して車両前方に向かって開口する吸気口にまわり込む空気の流動を形成する。このとき、ブロアの吸気口の開口面は、シート後方からスペースに流れ込む空気に対してブロアの上面を向くように、車両の上下方向に対して車両後側に傾斜している。
本願第1の発明によれば、蓄電装置と共にブロアが配置されるシート下に形成された空間のシート下前方の開口がカバー部材で覆われているので、車両前方に向かって設けられたブロアの吸気口の吸気面に空気が流れ込むように、シート後方から空間に流れ込む空気の流動を形成することができ、シートに座るユーザへの不快感を抑制することができる。
ブロアの吸気口の開口面は、車両の上下方向に対して車両後側に傾斜するように構成することができる。
カバー部材には、シート下前方の開口から空間に流れ込む空気の流動を許容する通気孔を設けることができる。このとき、通気孔は、カバー部材の車両上下方向における下端側に形成することができる。
シート下の蓄電装置に接続されるブロアが配置される空間は、一端が車両のフロアパネルに固定され、フロアパネルから車両上方のシートの座部に向かって延びる複数の脚部材によって形成することができる。このとき、カバー部材は、シート下前方に位置する脚部材間の開口を覆うように構成することができる。
実施例1の電池パックを搭載した車両の概略図である。 実施例1の車両のシート下に搭載された電池パック及びブロアの概略上面図である。 実施例1の車両のシート下に搭載された電池パック及びブロアの概略側面図であり、電池パック及びブロアの車両幅方向における側面を車両前方向から見た図である。 実施例1の電池パック及びブロアが配置される車両のシート下の概略構成図であり、シート下前側を覆うカバー部材が配置された概略斜視図である。 実施例1の車両のシート下に搭載された電池パックの冷却構造を説明する図である。(a)は、図2のA−A断面図であり、(b)は、車両上面視において、シート後方からブロアへの冷却風の流動経路を示す図である。 実施例2の電池パック及びブロアが配置される車両のシート下の概略構成図であり、シート下前側を覆うカバー部材(通気孔を有する)が配置された概略斜視図である。 実施例2の車両のシート下に搭載された電池パックの冷却構造を説明する図であり、車両上面視において、シート後方からブロアへの冷却風の流動経路を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1から図5は、本発明の第1実施例を示す図である。図1は、車両の概略を示す側面図である。図1において、矢印FRは、車両の前進方向を示し、矢印UPは、車両の上方向を示している。
車両100は、車室内にシート101、102が配置されている。車室とは、乗員の乗車するスペースである。シート101は、フロントシートであり、例えば、運転席又は助手席である。シート102は、後部座席である。シート101、102は、車両100のフロアパネルに固定されている。電池パック10は、シート101の下方に形成されたスペースに配置され、フロアパネルに固定されている。言い換えれば、電池パック10は、シート101のシートクッション(座部)とフロアパネルとの間に配置されている。
なお、本実施例では、シート101の下方に電池パック10を配置しているが、車両100の他のスペースに電池パック10を配置することができる。例えば、シート102の下方に電池パック10を配置したり、3列シート等の複数列でシートが搭載される車両にあっては、フロントシート及び後部座席以外の他のシート(例えば、3列シートの真ん中のシート)の下方に電池パック10を配置することができる。
電池パック10は、車両100の走行に用いられるエネルギを出力する。車両100としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車とは、車両100を走行させるための動力源として、電池パック10に加えて、燃料電池や内燃機関といった他の動力源を備えた車両である。電気自動車は、車両100の動力源として、電池パック10だけを備えた車両である。
電池パック10は、モータ・ジェネレータに接続されている。モータ・ジェネレータは、電池パック10からの電力を受けることにより、車両100を走行させるための運動エネルギを生成することができる。モータ・ジェネレータは、車輪に接続されており、モータ・ジェネレータによって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。車両100を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータによって生成された電気エネルギは、電池パック10に蓄えることができる。
電池パック10およびモータ・ジェネレータの間の電流経路には、DC/DCコンバータやインバータを配置することができる。DC/DCコンバータを用いれば、電池パック10の出力電圧を昇圧して、モータ・ジェネレータに供給したり、モータ・ジェネレータからの電圧を降圧して電池パック10に供給したりすることができる。また、インバータを用いれば、電池パック10から出力された直流電力を交流電力に変換でき、モータ・ジェネレータとして、交流モータを用いることができる。
次に、車両100のシート下方に搭載される電池パック10に、ブロア30を用いて温度調節用の空気を供給して電池パック10を冷却する冷却機構(冷却構造)について説明する。図2は、シート101の下方に配置された電池パック10及びブロア30の概略上面図である。図3は、図2においてFR方向の方向から見た電池パック及びブロアの概略側面図である。矢印RHは、車両100の前進方向FRに直交する横方向(車両幅方向)を示している。また、図4は、電池パック10及びブロア30が配置される車両のシート下の概略構成図であり、シート下方の前側を覆うカバー部材50が配置された概略斜視図である。
図2及び図3に示すように、電池パック10(蓄電装置に相当する)は、アッパーケース11およびロアーケース12を有する。電池スタック20は、アッパーケース11およびロアーケース12によって囲まれたスペースに配置されている。電池スタック20は、アッパーケース11又はロアーケース12に固定される。ロアーケース12が、車両100のフロアパネルPに固定されることで、電池スタック20がフロアパネルPに固定される。なお、電池パック10は、ブラケットを介してフロアパネルPに固定することも可能である。
電池スタック20は、複数の単電池21を有しており、複数の単電池21は、所定の方向(RH方向)に並んでいる。複数の単電池21は、バスバーによって電気的に直列に接続されている。なお、電池スタック20には、電気的に並列に接続された複数の単電池21が含まれていてもよい。また、電池スタック20を構成する単電池21の数は、車両要求出力等に応じて適宜設定することができる。
本実施例では、単電池21(蓄電素子に相当する)として、いわゆる角型の単電池を用いることができる。角型の単電池21は、複数の単電池21の配列方向と直交する平面を有する単電池である。また、単電池21としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
本実施例では、複数の単電池21が一方向に並んでいるが、これに限るものではない。具体的には、2つ以上の単電池によって1つの電池モジュールを構成し、複数の電池モジュールを一方向(RH方向)に並べることができる。1つの電池モジュールに含まれる複数の単電池は、電気的に直列に接続することができる。
複数の単電池21が並んで配置される方向(RH方向)の両端には、一対のエンドプレート22が配置されている。一対のエンドプレート22は、電池スタック20を構成する複数の単電池21を挟んでおり、複数の単電池21に対して拘束力を与えるために用いられる。拘束力とは、RH方向において、単電池21を挟む力である。単電池21に拘束力を与えることにより、単電池21の膨張を抑制することができ、単電池21の入出力特性が劣化するのを抑制することができる。
具体的には、RH方向に延びる拘束バンド23の両端が、一対のエンドプレート22に接続されている。エンドプレート22には、拘束バンド23が連結される固定部24が形成されており、拘束バンド23の端部が固定部24を連結することで、エンドプレート22に対して拘束バンド23が接続される。拘束バンド23は、電池スタック20の上面および下面に配置されている。拘束バンド23を配置する位置は、適宜設定することができる。
隣り合って配置された2つの単電池21の間には、不図示のスペーサを配置することができる。スペーサは、2つの単電池21の間に、スペースを形成するために用いられる。スペーサは、樹脂といった絶縁性材料で形成することができる。スペーサによって形成されるスペースは、単電池21の温度を調節するための空気が移動するスペースとなる。
本実施例では、電池スタック20の上面に、吸気通路S1が形成されており、電池スタック20の下面に、排気通路S2が形成されている。吸気通路S1は、電池スタック20の上面とアッパーケース11とによって形成されている。排気通路S2は、電池スタック20の下面とロアーケース12とによって形成されている。なお、電池スタック20の上面に排気通路S2を、電池スタック20の下面に吸気通路S1をそれぞれ形成し、吸気通路S1と排気通路S2とを上下逆にしてもよい。
ロアーケース12の一部(以下、台座という)12aは、RH方向に延びている。台座12aには、ブロア30が固定される。
本実施例の台座12aは、電池スタック20のRH方向側面に隣り合って配置されるブロア30の下面に延びており、ブロア30を取り付けための取り付け部である。台座12aは、ロアーケース12の下面からブロア30に向かって上方に屈曲しており、台座12aに取り付けられたブロア30は、車両上下方向においてロアーケース12の下面よりも上方に位置している。なお、台座12aは、ロアーケース12と個別の部材に構成してロアーケース12と接続して配置することができ、また、ロアーケース12と一体的に台座12bを形成することができる。
ブロア30の流出口31は、供給ダクト41に接続される。供給ダクト41は、電池スタック10とブロア30との間に配置され、電池パック10の吸気通路S1に接続されている。ブロア30の流入側には、吸気口34が設けられている。吸気口34の開口面(吸気面)35は、車両前方(シート前方)に向かって設けられている。
ブロア30は、供給ダクト41が接続される流出口31と吸気口34とが形成されたハウジング部32と、ハウジング部32内に収容されるブロアモータ33とを有する。
ブロアモータ33は、供給される電力によって回転駆動する円形状のモータである。ブロアモータ33には、円筒状に配置された回転軸方向に長い複数の羽根部を有するランナーが接続される。ブロアモータ33を駆動することにより、車室内の空気が吸気口34からブロア30内(ハウジング部32内)に取り込まれ、供給ダクト41を通じて電池パック10の吸気経路S1に導入される。
なお、本実施例では、ブロア30のハウジング部32に吸気口34が一体的に形成されているが、例えば、ブロア30の流入口に吸気ダクトを設けることもできる。この場合、吸気ダクトの吸気口が、ブロア30の吸気口34となる。また、図示していなが、ブロア30の吸気口34の開口面35にフィルター等を設けるようにしてもよい。
排気ダクト42は、その一端が、供給ダクト41が設けられる電池パック10の側面とは反対側の側面に設けられ、電池パック10の排気経路S2に接続される。また、他端は、車両100のピラー70に接続される。
図1、図2に示すように、フロアパネルPの車両左側部2aおよび車両右側部2bには、ピラー70がフロアパネルPから天井(ルーフ部)に向かって略鉛直に設けられている。
ピラー70は、凹状に形成されたピラー部71とピラー部71の凹状の開口面を覆うピラーガーニッシュ部72とで構成される。ピラー70の内部には、ピラー部71の凹部とピラーガーニッシュ部72によって空間が形成されている。ピラー70は、フロアパネルPから車両100のルーフ部に向かって延びており、排気ダクト42の他端は、ピラー70の下部に接続される。排気ダクト42内を流通する空気がピラー部71の凹部とピラーガーニッシュ部72によって形成される空間(電池パック10から排出される空気の冷却経路)に導かれ、電池パック10から排出された冷却風は、ピラー70を介して車室内に戻される。
なお、排気ダクト42の他端が、ピラー70に接続された一例を示したが、これに限るものではない。例えば、排気ダクト42の他端をピラー70に接続しない構成であってもよく、また、ピラー70以外の冷却経路(例えば、ピラー70の下部から車両100の前後方向に延びるフレーム部材と、スカッフプレート又はステップ部材との間の空間)に排気ダクト42の他端を接続して電池パック10から排出される空気を導くようにしてもよい。また、排気ダクト42は、例えば、RH方向における排気通路S2の両端それぞれに設けることもできる。このとき、電池パック10のRH方向両側に接続される2つの排気ダクト42それぞれは、各ピラー70に接続される構成であってもよい。
このように本実施例では、ブロア30の吸気口34から車室内の空気を取り込み、回転軸方向に略垂直な方向に流出させて供給ダクト41(電池パック10)に、車室内の空気を冷却風として供給する。
供給ダクト41から吸気通路S1に侵入した空気は、図2及び図3に示すように、吸気通路S1を電池スタック20の長さ方向(単電池21の積層方向)に移動しつつ、スペーサによって形成されたスペースに進入して電池スタック20の上面から下面に向かって移動する。
ここで、空気は、単電池21の外面に接触し、空気および単電池21の間で熱交換が行われる。例えば、単電池21が充放電等によって発熱しているときには、冷却用の空気を単電池21に接触させることにより、単電池21の温度上昇を抑制することができる。また、単電池21が過度に冷却されているときには、加温用の空気を単電池21に接触させることにより、単電池21の温度低下を抑制することができる。
車室内の空気は、車両100に搭載された空調装置等によって、単電池21の温度調節に適した温度となっている。したがって、車室内の空気を単電池21に供給すれば、単電池21の温度調節を行うことができる。単電池21の温度を調節することにより、単電池21の入出力特性が劣化してしまうのを抑制することができる。
単電池21との間で熱交換が行われた空気は、排気通路S2に移動する。排気ダクト42が排気通路S2に接続されているので、排気通路S2を移動する空気は、排気ダクト42に導かれる。排気ダクト42は、空気を電池パック10の外部に移動させる。本実施例では、ピラー70内によって形成されるスペースに電池パック10内を流通した空気が排出される。なお、図2において、一点鎖線で示した矢印は、電池パック10の下側の排気経路S2を流通する空気の流れを示している。
シート101Aは、背もたれ部A及び座部Bを有する。車両100は、フロアパネルPとシート101Aの座部Bの下面との間に電池パック10及びブロア30を配置可能なスペースが形成されている。
図4に示すように、シート101Aは、シート設置部材60を介してフロアパネルPに固定される。シート設置部材60は、一端が車両のフロアパネルPに固定され、フロアパネルPから車両上方のシート101Aの座部Bに向かって延びる4つの脚部材61と、シート前方側及びシート後方側それぞれに位置する各2つの脚部材61間に設けられ、車両幅方向に延びる梁部材62と、車両前後方向におけるシート前方の脚部材61とシート後方の脚部材61との間に設けられ、車両前後方向に延びる梁部材63と、を含んで構成されている。梁部材63の上面には、シート101Aを車両100の前後方向に移動させるスライド機構64が設けられる。
本実施例のシート101Aの下方に形成される電池パック10及びブロア30が設置される空間は、複数の各脚部材61によって形成される。シート101Aの下面に位置する梁部材62、63と各脚部材61によって囲まれる空間が電池パック10及びブロア30のシート下設置スペースとなる。
なお、シート101Bもシート101Aと同様の構成であり、シート101Bの下方には、電池パック10と排気ダクト42が設置される空間が形成されている。図2に示すように、シート101Aとシート101Bは、車両幅方向に並んで配置されるとともに、シート101Aとシート101Bとの間のスペースには、電池パック10を上方から覆う保護部材103が設けられている。
ここで、電池パック10とブロア30とが配置されるシート下設置スペースの構造とブロア30の吸気口34に流れる空気の流れについて、詳細に説明する。図5は、車両100のシート下に搭載された電池パック10の冷却構造を説明する図であり、図5(a)は、図2のA−A断面図、図5(b)は、車両上面視において、シート後方からブロア30への空気(冷却風)の流動経路を示す図である。
図5に示すように、シート101Aの下方は、電池パック10及びブロア30が設けられ、ブロア30の吸気口34が、車両前方(シート前方)に向かって配置されている。すなわち、吸気口34の開口面35が車両前方に面している。そして、本実施例では、シート前方側に位置する2つの脚部材61間の開口を覆うカバー部材50が設けられる。カバー部材50により、シート101Aの下方の電池パック10及びブロア30が設けられる空間において、シート下前方の開口が閉塞される。
カバー部材50は、シート前方側の脚部材61間に開口と同じ大きさに形成された板状部材であり、シート設置部材60のシート下前方に設置された状態で、車両前後方向において下端がフロアパネルPと接し、上端が梁部材62と接している。
また、本実施例では、4つの脚部材61によって囲まれる電池パック10及びブロア30が配置される空間のうち、カバー部材50によってシート下前方の開口が閉塞されるが、車両後方(シート下後方)の脚部61間の開口は、閉塞されていない(図4参照)。なお、車両前後方向における脚部材61間の開口は、閉塞されていても閉塞されていなくてもよい。
このように、電池パック10と共にシート下に形成された空間に配置されるブロア30に対し、吸気口34の開口面35が面するシート下前方の空間の開口が、カバー部材50によって閉塞され、ブロア30の吸気口34と座部Bに座るユーザの足元とが区画されている。
そして、本実施例では、図5に示すように、シート101Aの下方の空間に配置されるブロア30の吸気口34は、シート前方に向かって設けられているため、シート下前方から吸気口34に向かって流動する空気の流れ(風量)が抑制される。図5において、二点鎖線で示す矢印(シート下前方からブロア30が配置される空間に向かって流動する空気の流れ)が、抑制されている。
このため、シート下後方の脚部61間の開口からブロア30が配置される空間に流れ込む空気の流動が形成され、ブロア30が配置される空間内で、シート前方に開口面35が面している吸気口34に対してシート後方からの空気の流動経路が形成される(図5において太字実線で示す矢印)。
したがって、車両前方に向かって設けられたブロア30の吸気口34の開口面35に空気が流れ込むように、シート後方からブロア30が配置される空間に流れ込む空気の流動が形成されるので、シート下前方からシート下に配置されたブロア30の吸気口34に向かって流れる空気の流動を抑制でき、シート101Aに座るユーザへの不快感が抑制される。
また、本実施例では、車両前方に向かって設けられる吸気口34の開口面35は、車両の上下方向に対して車両後側に傾斜している。このため、シート後方から吸気口34に向かって流動する空気を効率良く取り込むことができる。
つまり、本実施例の吸気口34は、その開口面35がシート前方に面しつつも、車両上下方向に略垂直方向ではなく、開口面35が車両後方側に傾斜しており、開口面35が車両上下方向にも面するように形成されている。このため、シート下後方の開口から空間内に流れ込み、ブロア30の上面を通過して開口面35まで流れる空気の流動経路が短くなり、シート後方から流れ込む空気が吸気口34から効率良く取り込まれることになる。
また、吸気口34が車両前方を向いているのでシート101Aの後方にユーザが居る場合、例えば、シート102に座るユーザに対し、ブロア30の吸気に伴う騒音(例えば、ブロアモータ33の駆動音や吸気口34に流れ込む空気の騒音)が抑制され、ユーザへの不快感を低減することができる。
一方、ブロア30の吸気口34の開口面35が面するシート下前方がカバー部材50によって覆われているため、シート101Aに座るユーザに対しても、ブロア30の吸気に伴う騒音が抑制され、不快感を低減できるとともに、吸気口34に水や異物が混入することを防止できる。
なお、ブロア30が配置される空間のシート下後方の開口以外にも、例えば、車両幅方向に延びる梁部材62と、車両前後方向に延びる梁部材63とで上面側の開口が形成されているので、この上面側の開口におけるシート後方側の領域からブロア30が配置される空間内に空気が流れ込む流動経路も形成される。
上述したように本実施例は、シート下前方をカバー部材50で覆い、シート下後方からシート下方に配置されたブロア30への吸気経路を形成し、シート101Aに座るユーザへの不快感が抑制される一方で、シート下前方からブロア30に吸気する場合に比べて、冷却効率を向上させることができる。
例えば、車両前方に設けられた空調装置から排出される空気は、車室内の前方から後方に向かって流れ、図1において車室内を前方から後方に時計回りに流動する空気の流れが形成される。このとき、シート下前方は、空気の流れが滞り易いため、冷房時の空気は、車両前方からシート101Aの後方に回り込む空気の方が温度が低くなる。また、暖房時の空気は、シート下前方から直接吸気口34に取り込まれてしまう場合よりも、車両前方からシート101Aの後方に回り込む空気の方が温度が低くなる。
したがって、本実施例では、シート下前方をカバー部材50で覆い、シート下後方からブロア30への吸気経路を形成することで、シートに座るユーザへの不快感を抑制できるとともに、シート下前方の比較的温度が高い車室内の空気からの吸気を低減して、シート後方から車室内の空気を取り込むことで、冷却効率が向上させることができる。
(実施例2)
図6及び図7は、本発明の第2実施例を示す図である。本実施例では、カバー部材50に通気孔51が設けられたカバー部材50Aが適用された実施態様である。その他の構成については、上記実施例1と同様であるので、同符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施例のカバー部材50Aは、カバー部材50AのフロアパネルPと接する下端の一部の領域が凹んでいる。この凹部によってシート下前方に位置する脚部材61間に設けられた状態において、カバー部材50Aの下端とフロアパネルPとの間に隙間が形成される。この隙間が、ブロア30が配置される空間に、シート下前方から空気が流れ込むことを許容する通気孔51として機能する。
そして、図7に示すように、カバー部材50Aの通気孔51を介して、車両前方に向かって設けられたブロア30の吸気口34に空気が流れ込むように、シート後方からブロア30が配置される空間に流れ込む空気の第1の流動経路と、シート下前方からブロア30が配置される空間に流れ込む空気の第2の流動経路が形成される。
このとき、本実施例の通気孔51は、カバー部材50Aの車両上下方向における下端側に形成されているので、フロアパネルPに近い位置からブロア30が配置される空間への空気の流れを形成される。言い換えれば、車両上下方向においてシート101Aに座るユーザから最も離れた位置に通気孔51が形成されている。
このように本実施例では、シート下前方を覆うカバー部材50Aに通気孔51を設けることで、ブロア30の吸気に対するシート後方からの空気の流動経路と、シート下前方からの流動経路とが形成されるので、電池パック10に供給する冷却風の流量を確保することができるとともに、ユーザから最も離れた位置に通気孔51が設けられているので、ユーザへの不快感を抑制することができる。
なお、上述したカバー部材50Aでは、下端の一部の領域を凹ませた凹部を形成することで通気孔51を形成した一例を示しているが、これに限るものではない。例えば、下端側の近い位置(フロアパネルPに近い位置)に閉領域の通気孔51を形成することができる。また、通気孔51の下端側での位置、通気孔51の数及び形状は、適宜設定することができる。
10:電池パック
20:電池スタック
30:ブロア
32:ハウジング部
33:ブロアモータ
34:吸気口
35:開口面
41:供給ダクト
42:排気ダクト
50:カバー部材
51:通気孔
60:シート設置部材
61:脚部材
62,63:梁部材
64:スライド機構
70:ピラー
100:車両
101,102:シート
103:保護部材
P:フロアパネル

Claims (3)

  1. 車両のシート下方に配置される蓄電装置の冷却構造であって、
    車両の走行に用いられるエネルギを出力する前記蓄電装置を冷却するための空気を前記蓄電装置に供給し、吸気口が車両前方に向かって設けられたブロアと、
    前記蓄電装置と共にシート下に形成された空間に配置される前記ブロアに対し、前記吸気口が面するシート下前方の前記空間の開口を覆うカバー部材と、を有し、
    車両前方に向かって設けられる前記吸気口に対し、前記空間のシート後方又はシートの座部が位置する前記空間の上面におけるシート後方側は、開口しており、
    前記カバー部材は、シート下前方から前記空間に流れ込む空気の流動を抑制し、前記ブロアより車両後方のシート後方から前記ブロアの上面と前記シートとの間のスペースを通過して車両前方に向かって開口する前記吸気口にまわり込む空気の流動を形成するとともに、
    前記ブロアの吸気口の開口面は、シート後方から前記スペースに流れ込む前記空気に対して前記ブロアの上面を向くように、車両の上下方向に対して車両後側に傾斜していることを特徴とする蓄電装置の冷却構造。
  2. 前記カバー部材には、シート下前方の前記開口から前記空間に流れ込む空気の流動を許容する通気孔が設けられ、
    前記通気孔は、前記カバー部材の車両上下方向における下端側に形成されていることを特徴とする請求項に記載の蓄電装置の冷却構造。
  3. 前記空間は、一端が車両のフロアパネルに固定され、前記フロアパネルから車両上方のシートの座部に向かって延びる複数の脚部材によって形成され、
    前記カバー部材は、シート下前方に位置する前記脚部材間の開口を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置の冷却構造。
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