JP2013126569A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 主制御装置80は、オーバーフロー信号を受信(S100:yes)時に、始動口スイッチがON(S101:yes)、大当り遊技中(S102:yes)、確変図柄での当りによる大当り遊技(S103:yes)である場合は、確変図柄に昇格することをも示す満杯報知を行うことを許可する特別エラー報知コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S104)。
【選択図】 図16
Description
特に、確変機能に対する期待感を持続させる演出として、リーチを介して確定停止した図柄が通常図柄である場合に、再度全図柄が再始動して確変図柄へ変更される可能性のある再抽選演出などがある。現在では「確変昇格演出」と呼ばれることも多い。
また、一般的に大当り直後に行われる再抽選演出を「前抽選」、大当り遊技消化後に行われるものを「後抽選」と称される。特に近年は、大当り遊技中に特別な演出を行って確変に昇格させる「大当り遊技中昇格演出」が人気を博している(特許文献1)。
そのため、受け皿やドル箱に山盛りの状態の時に大当り遊技中昇格演出が発生すると慌ててドル箱を取り替えることになる。山盛り状態のドル箱を取り替えることになるため、例え手馴れた店員が行ったとしても多量の遊技球を零す可能性があり、遊技者は望外の喜びを感じながらもドル箱交換作業に追われたり、最悪、零れた遊技球を回収できずに不利益を蒙ったりすることもあった。
また、受け皿に無理矢理積載していると、受け皿の許容量を超えたことを報知するオーバーフロー報知が主に音声にて行われることになり、上記のような状況では何度も頻繁に報知されることになることが予想され、当事者だけでなく、その周囲で遊技を行っている遊技客にとっても非常に不快な思いをすることが想定される。
遊技機全体を制御するための各種指示を行う主制御装置と、
遊技球の払い出しを司る払出制御装置と、
前記主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
遊技球が始動口に入球することを起因に、図柄を変動表示する図柄組合せゲームと、
該図柄組合せゲームにより所定の並びにて図柄が確定停止すると遊技球の獲得が容易となる大当り遊技と、
を備え、
該遊技球受け皿に保有されている遊技球が所定量以上であるかを検出するための満杯検知手段と、
該満杯検知手段が所定量以上であることを検出すると、前記主制御装置は前記サブ制御装置へ満杯エラーコマンドを送信し、
前記サブ制御装置は、前記満杯エラーコマンドを受信すると満杯エラー報知を行う遊技機において、
前記図柄組合せゲームの結果により、前記大当り遊技後の前記図柄組合せゲームにて、図柄が所定の並びで確定表示する確率が変動する確率変動機能を備え、
前記サブ制御装置は、
前記満杯エラー報知として、少なくとも音声にて前記受け皿が満杯であることを報知するものであり、
前記大当り遊技時に、前記満杯エラーコマンドを受信すると、
大当り遊技後に前記確率変動機能が作動しない場合は第1満杯エラー報知を行い、
大当り遊技後に前記確率変動機能が作動する場合は、前記第1満杯エラー報知とは異なる音声を使用する第2満杯エラー報知を行う
ことを特徴とする遊技機である。
遊技球の払い出しを司る払出制御装置と、
前記主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
遊技球が始動口に入球することを起因に、図柄を変動表示する図柄組合せゲームと、
該図柄組合せゲームにより所定の並びにて図柄が確定停止すると遊技球の獲得が容易となる大当り遊技と、
前記図柄組合せゲームの結果により、前記大当り遊技後の前記図柄組合せゲームにて、図柄が所定の並びで確定表示する確率が変動する確率変動機能と
を備えた遊技機において、
前記大当たり遊技後に前記確率変動機能が作動する時に、
前記大当り遊技が開始されるまでに前記確率変動機能が作動するか否かの報知が行われなかった場合に、前記大当り遊技中に前記確率変動機能が作動することを報知する大当り昇格演出を備え、
該大当り昇格演出は、前記大当り遊技中に前記始動口に遊技球が入球したことを起因に所定の確率にて報知を行う
ことを特徴とする遊技機である。
大当り遊技中に確率変動を伴うか否かを報知する大当り昇格演出とは、大当り遊技が開始される前の開始インターバル中、大当り遊技中、大当り遊技が終了した後の終了インターバル中の少なくともいずれかで行うものである。
大当り開始インターバル中ならば、大当りを得たことを祝福すると共に更なる特典を与えるようなゲームを行ったり、大当り遊技中ならば主人公とライバルが対決し、主人公が勝つと確変が付与される演出を行ったり、大当り遊技終了インターバル中ならば、通常確率での図柄組合せゲームが始まると見せかけて、土壇場で確変を付与させるような演出を行ったりすることが考えられる。
前記始動口への入球により、前記図柄組合せゲームに用いられる前記大当り遊技を行うか否かの判定を行うための当否乱数値を取得し、
該当否乱数値を所定個数まで記憶するための保留記憶手段を備え、
前記大当り昇格演出は、前記保留記憶手段が保留可能個数の上限に達している時に前記始動口へ入球することを起因に報知を行う
ことを特徴とする遊技機である。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び7セグメントの特別図柄表示装置9と4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には特別図柄保留記憶表示装置10が設置されている。
センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
また、複合入賞装置13の左側には第1左入賞口31と第2左入賞口32が、右側には第1右入賞口33と第2右入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、この外部接続端子板78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータ87に送られる。なお、従来はホールコンピュータ87へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87へ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31および第2左入賞口32に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、第1右入賞口33および第2右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ33aなどの検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、遊技盤中継端子板74を介して大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。なお、普電役物とは普通電動役物を示す。
主制御装置80からの出力信号は、上記のほかにも試験信号端子や、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。図4の構成では、払出制御装置81は裏配線中継端子板75と払出中継端子板76を介して払出モータ20を制御する構成である。また、本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24(遊技球等貸出装置接続端子板とも記載する)を介してCRユニット56(遊技球等貸出装置とも記載する)と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、精算を要求するための返却スイッチ58が接続されている。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
図5に示すように、図示しないセキュリティーチェックが終了した後に、主制御CPUは先ず電源投入時処理を実行する。
ここでは、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否か、すなわちRAM消去か否かを判断(S2)して、肯定判断ならば(S2:yes)RAM消去(S6)を行い、サブ統合制御装置83へ初期画面指定コマンドを送信(S8)する。
SUM値が0でなければ(S5:no)RAM消去(S6)、初期画面指定コマンド送信(S8)を行う。
SUM値が0なら(S5:yes)RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を行う。なお、電源復帰処理で復帰した場合は、初期画面指定コマンドは送信せず、待機画面を表示させる構成である。
本実施例ではS8またはS7の実行で電源投入時処理が終了し、残余処理が始まる。
ここでは、割り込みを禁止し(S9)、NMIフラグが0か否かを判断する(S10)。
NMIフラグが0なら(S10:yes)、初期値乱数更新処理1(S11)、初期値乱数更新処理2(S12)、初期値乱数更新処理3(S13)を実行して、割り込み禁止を解除する(S14)。なお、本実施例では、初期値乱数1は第1始動口スイッチ11aで取得する大当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理であり、初期値乱数2は第2始動口スイッチ12aで取得する大当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理、初期値乱数3は普通図柄作動スイッチ17aで取得する当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理である。
この残余処理中にINT割り込みがあると、割り込み禁止が解除(S14)された後に図6に示す割り込み(INT)処理にジャンプして本処理を行う。
INT割り込みはタイマによって定期的(2ms毎または4ms毎)に行われるので、その割り込み回数を計数すれば、電源投入時処理(図5参照)が行われた後の経過時間を測定したのと同じことになる。
割り込み回数が所定回数を超えていれば(S29:yes)、すなわち「タイマ手段による計時が所定時間を経過した」ことになる。
そして、割り込み回数が所定回数を超えていれば(S29:yes)、払出制御装置81に賞球コマンドを送信する(S30)。
払出制御装置81の賞球制御CPUは、賞球コマンドが主制御装置80から送られてくると、払出中継端子板76を介して払出モータ20を駆動させて、賞球コマンドで指定された個数の賞球を払い出させる。
なお、ここでは賞球コマンドを記憶する代わりに、賞球個数を記憶してもよく、複数の入賞分の賞球個数を加算記憶しても何ら差し支えない。
S30またはS31を実行すると割り込み(INT)処理から残余処理にリターンする。
主制御CPUは、NMI信号112があると、残余処理や本処理にかかわらず直ちに現在のプログラムを中断して、図7に示す割り込み(NMI)処理にジャンプ(実行途中の処理は行う構成とし、次のステップへは移行せずに割り込み(NMI)処理にジャンプ)して強制割り込み処理を行う。
この割り込み(NMI)処理では、現在のプログラムのアドレスをレジスタに記憶して(S35)、NMIフラグを1にセットしてから(S36)、レジスタに記憶したアドレスから処理を再開する(S37)。
このようにバックアップ処理が行われた後に復電すれば、電源投入時処理が行われるが、ここではRAM保証値が1であるから(S3:yes)、上述のS4、S5が実行され、またSUM値が0ではないから(S5:yes)電源復帰処理(S7)を行う。
その検出した入賞に関しては、払出制御装置81の賞球制御CPUの立ち上がりに要する時間を経過した後に、賞球コマンドが主制御装置80から払出制御装置81に送信されるので、賞球コマンドを払出制御装置81が取りこぼすことがない。
よって、遊技者は、入賞したのに賞球が払い出されないという不利益を被らない。
図8に示すように、電源装置85は電源回路113、停電検出回路110及びバックアップ用電源回路114、受電回路116、電源スイッチ117、RAMクリアスイッチ115を備えている。
電源回路113は、受電回路116を経由して供給される主電源AC24Vを基にして、各制御装置やアクチュエータ等の作動電源を生成して供給する。また、受電回路116には、当該受電回路116から電源回路113への主電源AC24Vの供給を導通/非導通に切り替えられる電源スイッチ117が接続されている。
また、本実施例で停電検出信号111とリセット信号112を主制御装置80と払出制御装置81に送信する構成としたが、必ずしもこの構成である必要はない。主制御装置80のみに送信し、主制御装置80が払出制御装置81に停電用のコマンドを送信しても良いし、その逆の構成なども考えられる。
肯定判断なら、大当り決定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、特別図柄保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S41)。
保留記憶が満杯でなければ(S41:no)、上記の各乱数を特別図柄保留記憶として記憶し、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数を1増加させる(S42)。既に4個の保留記憶があれば(S41:yes)保留記憶せず、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数も増やさない。
なお、特別図柄の保留記憶数の増減はサブ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に伝えられ、演出図柄表示装置6の画面6aにて、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数と同数の疑似保留表示がなされる。無論、疑似保留表示は必ずしも行う必要があるものではない。
S50の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S51:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S52:no)、特別図柄保留記憶(上記、S42による保留記憶)があるか否かを判断する(S53)。
この保留記憶があれば(S53:no)、特別図柄保留記憶の中で最も古いもの読み込んで(その特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S54)。
肯定判断であれば(S54:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S56)、否定判断であれば、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S55)。
本実施例の場合、上述したように通常確率状態時には1/350の確率で当選し、高確率遊技状態には1/35の確率で当選する。
また、外れのときは(S57:no)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S60)。本実施例の場合、ハズレの場合の特別図柄の表示は「− −」の1種類しかないので、ハズレ図柄は決定しなくてもよい。
従って、サブ統合制御装置83は変動開始コマンドに基づけば大当たり図柄又は外れ図柄(以下、まとめて確定図柄)、リーチの有無及び変動時間を判別できる。
変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置82に変動開始コマンドを送る。
肯定判断なら図柄停止コマンドをサブ統合制御装置83に出力し、また特別図柄表示装置9を制御して確定図柄を確定表示させる(S63)。
図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させ、また演出図柄制御装置82に図柄停止コマンドを送る。
続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S67)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S68)。否定判断なら(S67:no)、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S69)、肯定判断なら時短フラグをクリアする(S70)。
このS75の処理では、現在が高確率状態であれば、確変フラグ、時短フラグと開放延長フラグを終了させ、現在が時間短縮状態であれば、時短フラグと開放延長フラグを終了させる。
条件装置の作動中なら(S80:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S81)。
大入賞口14の開放中でなく(S81:no)、大当たり開始演出中でなく(S82:no)、インターバル中でもなく(S83:no)、大当たり終了演出中でもなければ(S84:no)、大当たり図柄及び大当たりした状態を記憶し(S85)、大当たり開始演出処理(S86)により、サブ統合制御装置83に大当たり開始コマンドを送信し、また大入賞口14を開放させる。
続いて、最終ラウンドであったか否かを判断し(S90)、否定判断なら大当たりインターバル処理(S91)により、サブ統合制御装置83にインターバルコマンドを送信し、サブ統合制御装置83からインターバルコマンドを受信した演出図柄制御装置82の制御で演出図柄表示装置6の画面表示が変更されるのを待って、大入賞口14を開放させる。
そして、S65で特別図柄表示装置9に確定表示させS75で記憶した大当たりした図柄が確変図柄であれば(S94:yes)、確変フラグ・時短フラグ作動処理(S95)を行い、確変フラグ、時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を10000にセットする。
確変図柄でないときは(S94:no)、時短フラグ作動処理(S96)により時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を大当りした図柄に対応した値にセット(本実施例では100である)。する。
S95又はS96の処理の後は、サブ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信する(S97)。
賞球通路ユニット88に設けられた賞球通路と満杯スイッチ22の間に、オーバーフローレバー89が賞球通路に突出、後退が可能なように回動可能に設けられている。
その検知板86にスイッチ方向に圧力がかかると、接触している押しボタン90にも伝達され、圧力が所定値以上ならば押しボタン90は押し下げられて検出することになる。
対して図13(b)では、下皿63が満杯となり、収納できなくなった遊技球Bが賞球通路にまで溜まっている状態を示すものであり、遊技球Bの圧力によりオーバーフローレバー89が後退し、オーバーフローレバー89が後退することにより検知板86が後退し、検知板86が後退することにより押しボタン90が押し下げられ満杯状態が検出される。
また、払出制御装置81は、主制御装置80にオーバーフロー信号(図では満杯スイッチ信号と記載)を送信する。
最初にオーバーフロー信号を受信したか判断する(S100)。肯定判断の場合は(S100:yes)、次に始動口スイッチがONであるかを判断する(S101)。ここでも肯定判断の場合は(S101:yes)、大当り遊技中であるかを判断する(S102)。なお、オーバーフロー信号を受信していない場合(S100:no)はそのままリターンに抜ける。
なお、本実施例では確変図柄の場合だけ報知する構成としたが、図23に示す第1実施例の変形例のように、S103の条件を省き、通常図柄での当りの時でも特別エラー報知コマンドを送信する構成としても良い。この場合は、確変ではなく通常であることを遊技者に報知される処理が後述するサブ統合制御装置83にて行われることになる。
始動口スイッチがOFFの時(S101:no)、大当り遊技中ではない場合(S102:no)、通常図柄での当りによる場合(S103:no)は、通常の満杯エラー報知を行うことを指示する通常エラー報知コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S105)。
最初にエラー報知コマンドを受信したか判断する(S110)。肯定判断の場合(S110:yes)は、次に特別エラー報知コマンドを受信したのか判断する(S111)。なお、エラー報知コマンドを受信していない場合(S110:no)はリターンに抜ける。
特別エラー報知コマンドを受信している場合(S111:yes)は、大当り昇格演出により既に確変昇格報知済みであるかを判断する(S112)。なお、本実施例の構成は、サブ統合制御装置83が、どの段階(どの大当りラウンド)で確変昇格を告知するのかを独自に決定している構成である。主制御装置80が決定している場合は、上述した主側状態告知処理にS112の判断を含めれば良い。
なお、図23に示す第1実施例の変形例の場合は、通常のままであることを告知しつつ、満杯状態の解除を促す報知となる。
報知例としては図21(a)に示すように、満杯状態の解除だけを報知する。この場合も、演出図柄表示装置6の画面上6aだけでなく、音声、LEDを用いて報知することが考えられる。また、この例では、異常状態を報知するものであるため、警告マークと共に表示し、演出図柄94よりも目立つように表示される。
第2実施例では、第1実施例の主側状態告知処理の判断に、更に当否判定ようの保留記憶数が上限に達した状態での始動口入賞した時に告知をする構成であり、それ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
ここでも肯定判断の場合は(S121:yes)、特別図柄保留記憶表示装置10の保留記憶数が満杯であるかを判断する(S122)。肯定判断の場合は(S122:yes)大当り遊技中であるかを判断する(S123)。
大当り遊技中である場合は(S123:yes)、次に確変図柄での当りによる大当り遊技なのかを判断する(S124)。確変図柄での当りによる場合は(S124:yes)、確変図柄に昇格することをも示す満杯報知を行うことを許可する特別エラー報知コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。
この特別エラー報知コマンド、通常エラー報知コマンドを受信するサブ統合制御装置83の処理は、第1実施例(図17)と同一で良いため割愛する。
第3実施例では、第2実施例の主側に状態告知処理の判断に、更に乱数抽選による振り分けにより特別エラー報知コマンドが出力する構成であり、それ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
ここでも肯定判断の場合は(S131:yes)、特別図柄保留記憶表示装置10の保留記憶数が満杯であるかを判断する(S132)。肯定判断の場合は(S132:yes)大当り遊技中であるかを判断する(S133)。
本実施例では、60%の確率で振り分けられて(S135:60%)確変図柄に昇格することをも示す満杯報知を行うことを許可する特別エラー報知コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S136)。なお、この振り分け率は任意であり一例である。
始動口スイッチがOFFの時(S131:no)、保留記憶が満杯でない場合(S132:no)、大当り遊技中ではない場合(S133:no)、通常図柄での当りによる場合(S134:no)、確変告知抽選により40%の確率で振り分けられた(S135:40%)場合は、通常の満杯エラー報知を行うことを指示する通常エラー報知コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S137)。
この特別エラー報知コマンド、通常エラー報知コマンドを受信するサブ統合制御装置83の処理は、第1実施例(図17)と同一で良いため割愛する。
また、選択率の設定次第で、プレミア感を高めたり、逆に逸早く確変を判別できる方法として用いることが可能で、多様な遊技性を付与することが可能となる。なお、第2実施例の条件である保留記憶数を参照する判断(S132)は、必ずしも必要ではない。
第4実施例では、第2実施例の主側に状態告知処理の判断に、更に特別エラー報知コマンドが送信されるのは1回だけにする構成であり、それ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
ここでも肯定判断の場合は(S141:yes)、特別図柄保留記憶表示装置10の保留記憶数が満杯であるかを判断する(S142)。肯定判断の場合は(S142:yes)大当り遊技中であるかを判断する(S143)。
告知フラグが0の場合は(S145:yes)、告知フラグを1に変更して(S146)、確変図柄に昇格することをも示す満杯報知を行うことを許可する特別エラー報知コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S147)。
この特別エラー報知コマンド、通常エラー報知コマンドを受信するサブ統合制御装置83の処理は、第1実施例(図17)と同一で良いため割愛する。
なお、告知フラグは、図22に示すように、特別遊技処理の大当り遊技終了コマンド送信処理(S97)の後に0に戻される(S98)。他の処理は図12と同一のため説明を割愛する。
なお、第2実施例の条件である保留記憶数を参照する判断(S132)は、必ずしも必要ではない。また、第3実施例の確変告知抽選(S135)を一緒に設けることも構わない。全ての条件を付加すれば上記記載の効果を全て発揮する遊技機とすることができる。
また、本発明をぱちんこ遊技機にて説明してきたが、アレンジボール遊技機、じやん球遊技機、パロット遊技機などに適宜適用することができる。
22 : 満杯スイッチ 、 50 : パチンコ機
51 : 外枠 、 52 : 前枠
67 : 演出ボタン 、 80 : 主制御装置
81 : 払出制御装置 、 82 : 演出図柄制御装置
83 : サブ統合制御装置 、 85 : 電源装置
86 : 検知板 、 88 : 賞球通路ユニット
89 : オーバーフローレバー 、 90 : 押しボタン
95 : 満杯エラー表示例 、 96 : 特別満杯エラー表示例
Claims (3)
- 遊技機前面に遊技球を保有することが可能な遊技球受け皿と、
遊技機全体を制御するための各種指示を行う主制御装置と、
遊技球の払い出しを司る払出制御装置と、
前記主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
遊技球が始動口に入球することを起因に、図柄を変動表示する図柄組合せゲームと、
該図柄組合せゲームにより所定の並びにて図柄が確定停止すると遊技球の獲得が容易となる大当り遊技と
を備え、
前記遊技球受け皿に保有されている遊技球が所定量以上であるかを検出するための満杯検知手段と、
該満杯検知手段が所定量以上であることを検出すると、前記主制御装置は前記サブ制御装置へ満杯エラーコマンドを送信し、
前記サブ制御装置は、前記満杯エラーコマンドを受信すると満杯エラー報知を行う遊技機において、
前記図柄組合せゲームの結果により、前記大当り遊技後の前記図柄組合せゲームにて、図柄が所定の並びで確定表示する確率が変動する確率変動機能を備え、
前記サブ制御装置は、
前記満杯エラー報知として、少なくとも音声にて前記受け皿が満杯であることを報知するものであり、
前記大当り遊技時に、前記満杯エラーコマンドを受信すると、
大当り遊技後に前記確率変動機能が作動しない場合は第1満杯エラー報知を行い、
大当り遊技後に前記確率変動機能が作動する場合は、前記第1満杯エラー報知とは異なる音声を使用する第2満杯エラー報知を行う
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技機全体を制御するための各種指示を行う主制御装置と、
遊技球の払い出しを司る払出制御装置と、
前記主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
遊技球が始動口に入球することを起因に、図柄を変動表示する図柄組合せゲームと、
該図柄組合せゲームにより所定の並びにて図柄が確定停止すると遊技球の獲得が容易となる大当り遊技と、
前記図柄組合せゲームの結果により、前記大当り遊技後の前記図柄組合せゲームにて、図柄が所定の並びで確定表示する確率が変動する確率変動機能と
を備えた遊技機において、
前記大当たり遊技後に前記確率変動機能が作動する時に、
前記大当り遊技が開始されるまでに前記確率変動機能が作動するか否かの報知が行われなかった場合に、前記大当り遊技中に前記確率変動機能が作動することを報知する大当り昇格演出を備え、
該大当り昇格演出は、前記大当り遊技中に前記始動口に遊技球が入球したことを起因に所定の確率にて報知を行う
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機において、
前記始動口への入球により、前記図柄組合せゲームに用いられる前記大当り遊技を行うか否かの判定を行うための当否乱数値を取得し、
該当否乱数値を所定個数まで記憶するための保留記憶手段を備え、
前記大当り昇格演出は、前記保留記憶手段が保留可能個数の上限に達している時に前記始動口へ入球することを起因に報知を行う
ことを特徴とする遊技機
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