JP2013125936A - フィルムキャパシタ用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】高い耐電圧性を有する、コンパクトで軽量なフィルムキャパシタを構成するのに好適なフィルムキャパシタ用フィルムを提供する。
【解決手段】フィルムキャパシタ用フィルムであって、熱可塑性樹脂組成物を含む複数のフィルムを積層して形成されたフィルム積層体を備え、フィルム積層体が、所望の絶縁破壊電圧に対し単層のフィルムが有する絶縁破壊強さから規定される全厚みを有して、単層の熱可塑性樹脂組成物のフィルムで構成するより薄化されたフィルムキャパシタ用フィルムの提供を可能にする。
【選択図】なし

Description

本発明は、フィルムキャパシタ用フィルムに関する。より具体的には、耐電圧性に優れた軽量フィルムキャパシタ用に好適なフィルムキャパシタ用フィルムに関する。
現在、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)及びポリエチレンナフタレート樹脂(PEN樹脂)の4種類の樹脂のいずれかから得られるフィルムを誘電層として、この誘電層の表面に金属蒸着層を電極として形成することで、フィルムキャパシタ用フィルムが実用化されている。
しかしながら、PP樹脂製及びPET樹脂製のフィルムキャパシタ用フィルムは、PP樹脂の使用温度が105℃以下であり、PET樹脂の使用温度が125℃以下なので耐熱性に劣る。これに対し、ハイブリッド車の普及により、インバータ用として使用されるキャパシタには150℃以上の耐熱性が必要とされる。このため、PP樹脂製又はPET樹脂製のフィルムキャパシタ用フィルムをハイブリッド車のキャパシタに適用するには、(1)軽量化の要請を無視して大型の冷却装置を設置する方法、(2)スペース効率を無視して熱源のエンジンルームから遠く離れた運転席側等にキャパシタを設置する方法を採用せざるを得ず、軽量化やコストの点が解決すべき問題となっている。
PPS樹脂製のフィルムキャパシタ用フィルムは、使用温度が160℃以下で良好な耐熱性が得られるものの、絶縁破壊強さが低く、耐電圧性に劣るため、使用範囲が限定される。又、PEN樹脂製のフィルムキャパシタ用フィルムは、使用温度が160℃以下で良好な耐熱性が得られるものの、誘電損失が大きく、誘電正接の温度依存性が大きいので、使用範囲が限定される。
これに対し、ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)製のフィルムがフィルムキャパシタ用フィルムとして注目されている(例えば、特許文献1、2参照)。ポリエーテルイミド樹脂製のフィルムキャパシタ用フィルムは、ガラス転移点Tgが200℃以上で耐熱性に優れ、絶縁破壊強さが高く耐電圧性に優れ、誘電正接の周波数依存性と温度依存性が小さいためフィルムキャパシタ用フィルムとして好適である。
特開2007−300126号公報 特開2011−108714号公報
しかしながら、上記のような熱可塑性樹脂からなるフィルムキャパシタ用フィルムには、フィルムの厚みが増加するにつれて、単位厚みあたりの絶縁耐圧が低くなっていくという現象がある。このために、絶縁耐圧の大きなキャパシタ用フィルムが要求される場合、単に比例的にフィルムキャパシタ用フィルムの厚みを増加させるだけでは所望の絶縁耐圧を達成できないので、単位厚みあたりの絶縁耐圧の低下量を見込んだ厚みの大きなフィルムを用いる必要があり、軽量キャパシタの設計、製造上大きな問題となっている。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、高い耐電圧生を有する、コンパクトで軽量なフィルムキャパシタを構成するのに好適なフィルムキャパシタ用フィルムを提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明のフィルムキャパシタ用フィルムの特徴は、フィルムキャパシタ用フィルムであって、熱可塑性樹脂組成物を含む複数のフィルムを積層して形成されたフィルム積層体を備え、フィルム積層体が、所望の絶縁破壊電圧に対し単層のフィルムが有する絶縁破壊強さから規定される全厚みを有して、単層の熱可塑性樹脂組成物のフィルムで構成するより薄化されたフィルムキャパシタ用フィルムの提供を可能にすることを要旨とする。
熱可塑性樹脂組成物からなるフィルムの単位厚みあたりの絶縁破壊強さは、平均値、最小値ともに、フィルムの厚みの増加とともに低下する。従って、例えば、厚み5μmのフィルムの1μmあたりの絶縁破壊強さは、厚み10μmのフィルムの1μmあたりの絶縁破壊強さより大きいので、厚み5μmのフィルムを2層積層した積層フィルムの方が、厚み10μmの単層フィルムよりも、全厚みに対する絶縁破壊強さは大きくなる。
フィルムキャパシタ用フィルムの厚みは、要求される耐電圧(絶縁破壊電圧)の値に応じてフィルムの有する最小の絶縁破壊強さを勘案して決められる。従って、要求耐電圧値に対応するフィルムしては、薄いフィルムを複数層積層したほうが、単層のフィルムを用いるよりも、全体厚みを薄くすることができる。
さらに、薄いフィルムを複数層積層した積層フィルムの単位厚みあたりの絶縁破壊強さは、その積層フィルムを構成する各フィルムの単位厚みあたりの絶縁破壊強さに比較して、平均値は同等であるが、最小値は大きくなる。従って、薄いフィルムを複数層積層した積層フィルムにおける、この薄いフィルムを複数層積層した積層フィルムの最小値の増加分を勘案すれば、要求耐電圧値に対するフィルムキャパシタフィルムの厚みはさらに薄くすることができる。
積層フィルムのフィルム積層数を2層にすると、製造装置及び製造工程において、コストアップの要因を抑制することができる。
熱可塑性樹脂組成物をポリプロピレン樹脂(PP樹脂)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)及びポリエチレンナフタレート樹脂(PEN樹脂)等の結晶性樹脂組成物から形成すると、2軸延伸フィルムを使用することができる。
熱可塑性樹脂組成物を非結晶性樹脂組成物で形成すると、結晶質熱可塑性樹脂のようにTダイスから押し出された溶融樹脂をキャスティング装置で冷却固化させた後に2軸延伸してフィルムを製造することができず、溶融樹脂をTダイスで押出して冷却ロールで冷却して最終厚みとなる。
非結晶性の熱可塑性樹脂組成物の中でも、ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)ベースの樹脂組成物を用いると、優れた耐熱性及び耐電圧性を有するフィルムキャパシタ用フィルムを得ることができる。
表面にエンボスを形成する等の手段を適用して粗表面化した冷却ロールを用いて製造した摺動性改質PEI樹脂組成物フィルムでは、耐電圧性はさらに向上する。
本発明によれば、高い耐電圧生を有する、コンパクトで軽量なフィルムキャパシタを構成するのに好適なフィルムキャパシタ用フィルムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物の単層フィルムの製造装置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物の2層積層フィルムの製造装置を示す模式図である。 本発明の実施形態の比較例1〜4、実施例1に係るフィルムの、絶縁破壊強さ及び内面表面粗さと、呼称フィルム厚みの関係を示す図である。 本発明の実施形態の比較例5〜8、実施例2に係るフィルムの、絶縁破壊強さ及び内面表面粗さと、呼称フィルム厚みの関係を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)について詳細に説明する。
まず、本発明に係るフィルムキャパシタ用フィルムは、熱可塑性樹脂組成物からなる、厚み1〜5μmのフィルムを複数層積層した積層フィルムからなる。
熱可塑性樹脂組成物は、ポリエチレン樹脂(PE樹脂)、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)、ポリアミド樹脂(PA樹脂)、ポリアセタール樹脂(POM樹脂)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、超高分子量ポリエチレン樹脂(UHPE樹脂)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)、ポリメチルペンテン樹脂(TPX樹脂)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK樹脂)、液晶ポリマー樹脂(LCP樹脂)、ポリテトラフロロエチレン樹脂(PTFE樹脂)及びシンジオタックチックポリスチレン樹脂等を含む群から選択される1つ又は複数の結晶質熱可塑性樹脂組成物を用いることができる。
上記の結晶質熱可塑性樹脂組成物は、一般にTダイスで押し出し後、二軸延伸法を用いて最終フィルム厚みに仕上げられるが、二軸延伸法を適用せずに、Tダイスで押し出し後、圧着ロールと冷却ロールとで挟んで最終フィルム厚みに仕上げこともできる。
熱可塑性樹脂組成物はまた、ポリスチレン樹脂(PS樹脂)、アクリロニトリル/スチレン樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂(ABS樹脂)、メタクリル樹脂(PMMA樹脂)、塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)、ポリカーボネイト樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)、ポリアレレート樹脂(PAR樹脂)、ポリサルフォン樹脂(PSF樹脂)、ポリエーテルサルホン樹脂(PES樹脂)、ポリアミドイミド樹脂(PAI樹脂)等を含む群から選択される1つ又は複数の非結晶質熱可塑性樹脂組成物を用いることができる。
上記非結晶質熱可塑性樹脂組成物は延性に乏しいため、二軸延伸法を適用せず、Tダイスで押し出し後、圧着ロールと冷却ロールとで挟んで最終フィルム厚みに仕上げられる。
ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)製のフィルムキャパシタ用フィルムは、ガラス転移点Tgが200℃以上で耐熱性に優れ、絶縁破壊強さが高く耐電圧性に優れ、誘電正接の周波数依存性と温度依存性が小さいためフィルムキャパシタ用フィルムとして好適である。
ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)の具体例としては、Tgが211℃のUltem 1000−1000(SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン社製、商品名)、Tgが223℃のUltem 1010−1000の(SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン社製、商品名)、Tgが235℃のUltem CRS5001−1000の(SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン社製、商品名)等が挙げられる。
PEI樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲で他の共重合可能な単量体とのブロック共重合体、ランダム共重合体あるいは変性体も使用可能である。例えば、ポリエーテルイミドサルフォン共重合体であるTgが252℃のUltem XH6050−1000(SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン社、商品名)を使用することができる。また、PEI樹脂は、1種類を単独または2種類以上をアロイ化あるいはブレンドして使用しても構わない。
PEI樹脂組成物としては、本発明の特性を損なわない範囲で、ポリイミド樹脂(PI樹脂)あるいはポリアミドイミド樹脂(PAI樹脂)等の熱可塑性ポリイミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK樹脂)あるいはポリエーテルケトン樹脂(PK樹脂)等のポリアリーレンケトン系樹脂、ポリサルホン樹脂(PSU樹脂)、ポリエーテルサルホン樹脂(PES樹脂)あるいはポリフェニレンサルホン樹脂(PPSU樹脂)等の芳香族ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリフェニレンサルフィド樹脂(PPS樹脂)、ポリフェニレンスルフィドスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィドケトン樹脂等のポリアリーレンサルフィド系樹脂、液晶ポリマー樹脂(LCP樹脂)等の公知の熱可塑性樹脂を添加することができる。液晶ポリマーはI型、II型あるはIII型のいずれ液晶ポリマーも使用可能である。
PEI樹脂組成物は、PEI樹脂単独の樹脂組成物であるか、又はPEI樹脂100質量部にフッ素樹脂を1.0〜30.0質量部添加した樹脂組成物を用いることができる。
フッ素樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE樹脂)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA樹脂)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピル共重合体樹脂(FEP樹脂)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体樹脂(ETFE樹脂)、ポリビニリデンフルオライド樹脂(PVDF樹脂)及びポリクロロトリフルオロエチレン樹脂(PCTFE樹脂)等を含む群から選択される1つ又は複数の樹脂を用いることができる。
本発明の実施形態で用いる、上記の熱可塑性樹脂フィルムの単層の厚みは、1〜5μmであることが好ましい。1μm未満であると、フィルムの引張強度が低下してフィルムを複数層積層する工程で問題が生じるおそれがある。5μmを超えると、フィルムの単位厚みあたりの絶縁破壊強さが低下するため、フィルムを積層しても絶縁破壊電圧向上の効果が薄くなる。
本発明の実施形態においては、表1に示したように、比較例1〜4として厚み5〜9μmの単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルム、比較例5〜8として厚み5〜9μmの摺動性改質単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムを作製し、絶縁破壊強さと冷却ロールに接触する側の表面(内面)の表面粗さを測定した。次いで、実施例1として、厚み5μmの単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムを2層積層した積層フィルム、実施例2として厚み5μmの摺動性改質単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムを2層積層した積層フィルムを作製して、絶縁破壊強さを測定した。
本発明におけるフィルムキャパシタ用フィルムは、Tダイスを用いた溶融押出成形法により製造する。熱可塑性樹脂組成物からなる成形材料を、二軸押出混練機を使用して混練調製後、単軸押出機の先端に配置されたTダイス先端のリップ部からフィルムキャパシタ用フィルムを溶融押出しし、このフィルムキャパシタ用フィルムを引取機内の圧着ロールと冷却ロールとの間に挟んで冷却し、次いで巻取機で巻取管に順次巻取り、フィルムキャパシタ用フィルムをとして提供する。
図1に基いて、本発明の実施形態の比較例1〜4に係る単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムの製造方法について説明する。
図1に示すように、比較例1〜4に係る単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムの製造装置は、成形材料を投入する材料投入ホッパー2、押出機1、Tダイス7、冷却ロール10、圧着ロール9、引取機11、巻取機15を備えている。
押出機1は、押出スクリュー(図示していない)でPEI樹脂組成物の成形材料を混合、撹拌しながら矢印B方向に搬送すると共に、シリンダー1内に組み込まれた電熱手段で、成形材料を加熱、溶融する。このようにして溶融されて搬送されるPEI樹脂組成物からなる成形材料は、接続管4を介してフィルター手段に送給される。そして、フィルター5によって、未溶融の成形材料を分離し、溶融された成形材料をギヤポンプ6へ送給する。ギヤポンプ6では、溶融された成形材料の圧力を高めながらTダイス7に成形材料を押し出す。Tダイス7では、所定圧力で溶融成形材料を押出し、Tダイス7のリップ部(図示していない)から所定厚み、所定幅のフィルム8を成形する。このようにして成形されたフィルム8は、引取機11の標準表面冷却ロール10aの外周面上に引き取って、圧着ロール9で押しつけることにより所定厚みに調整すると共に、冷却、固化し、搬送ロール対12、13で搬送して巻取機15に巻取って製造することができる。
比較例5〜8に係る単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムの製造装置は、図1において、標準表面冷却ロール10aの代りにエンボス加工等による粗表面を有する粗表面冷却ロール10bを備えている。
比較例5〜8に係る摺動性改質単層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)フィルムは、成形されたフィルム8を、引取機11の粗表面を有する粗表面冷却ロール10bの外周面上に引き取って、圧着ロール9で押しつけることにより、粗表面冷却ロール10bの粗表面をフィルム面に転写しながら所定厚みに調整すると共に、冷却、固化し、搬送ロール対12、13で搬送して巻取機15に巻取って製造することができる。
図2に基いて、本発明の実施形態の実施例1、2に係る2層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)積層フィルム及び2層摺動性改質ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)積層フィルムの製造方法について説明する。
図2に示すように、実施例1、2に係る2層ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)積層フィルム及び2層摺動性改質ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)積層フィルムの製造装置は、送り出し機17を設けたこと以外は、図1と同様である。
実施例1に係る2層PEI樹脂積層フィルムは、比較例1〜4に係る単層PEI樹脂フィルムの製造と同様に、溶融したPEI樹脂成形材料を、Tダイス7のリップ部(図示せず)から押出し、所定厚み、所定幅に成形したフィルム8を、送り出し機17から送り出した成形、冷却、固化済の単層PEI樹脂フィルムとともに、引取機11の標準表面冷却ロール10aの外周面上に引き取って積層し、圧着ロール9で押しつけることにより所定厚みに調整するとともに、冷却、固化し、搬送ロール対12、13で搬送して巻取機15に巻取って製造することができる。
実施例2に係る2層摺動性改質PEI樹脂積層フィルムは、比較例5〜8に係る単層摺動性改質PEI樹脂フィルムの製造と同様に、溶融したPEI樹脂成形材料を、Tダイス7のリップ部(図示せず)から押出し、所定厚み、所定幅に成形したフィルム8を送り出し機17から送り出した成形、冷却済の単層摺動性改質PEI樹脂フィルムとともに、引取機11のエンボス加工等による粗表面を有する粗表面冷却ロール10bの外周面上に引き取って積層し、圧着ロール9で押しつけることにより粗表面冷却ロール10bの粗表面をフィルム面に転写しながら所定厚みに調整すると共に、冷却、固化し、搬送ロール対12、13で搬送して巻取機15に巻取って製造することができる。
図2に示した方法では、冷却、固化済の単層フィルムと新たにTダイスから押出した単層フィルムを積層しているが、Tダイスを2台並べてそれぞれ押出しながら積層を実施して2層積層フィルムを製造することもできるが、装置面でのコストアップ要因が大きくなる。
積層数が3層以上の積層フィルムも、同様の方法で製造することができる。
(測定と評価)
(フィルムの厚み)
接触式の厚み計(Mahr社製 商品名:電子マイクロメータミロトロン1240)を使用し、フィルム幅方向19点、フィルム流れ方向5箇所の95点箇所の平均厚みにより求めた。
(表面粗さ)
算術平均粗さRaと最大高さRzは、JISB0601−2001に準じて測定を行った。十点平均粗さRz94は、JISB0601−1994に準じて測定を行った。
(フィルムの絶縁破壊強さ)
フィルムの絶縁破壊強さは、JISC2110−1994に準拠し、気中法による短時間絶縁破壊試験で測定した。この測定は、23℃の環境下で実施した。電極の形状は、円柱状(上部形状 直径:25mm、高さ:25mm、下部形状 直径:25mm、高さ:15mm)を使用した。
(比較例1〜4)、(実施例1)
熱可塑性樹脂組成物としてポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)を用い、標準表面冷却ロール10aを備えた図1に示した装置によって、比較例1〜4において、呼称厚みが順に、5μm、6μm、8μm、9μmの単層フィルムを作製した。PEI樹脂は、Tgが217℃で非晶質のULTEM1010(イノベーティブプラスチックスジャパン社製商品名)を使用した。実施例1においては、比較例1の呼称厚み5μmのフィルムを使用して、標準表面冷却ロール10aを備えた図2に示した装置を用いて、2層積層フィルムを作製した。
比較例1〜4、実施例1で作製したフィルムの絶縁破壊強さ(V/μm)、厚み(μm)、冷却ロール側の内面表面粗さ(μm)の測定結果を表1、図3に示す。比較例1〜4の結果から、PEI樹脂単層フィルムにおいては呼称厚みが5μmから増加するにつれて、厚み1μmあたりの絶縁破壊強さは平均値、最小値ともに減少しているのがわかる。一方、実施例1の呼称厚み5μm×2(=10μm)の2層積層フィルムにおいては、厚み1μmあたりの絶縁破壊強さは、平均値は比較例1の厚み5μmの単層フィルムと同等であるが、最小値は比較例1の厚み5μmの単層フィルムの196V/μmから、226V/μmへと顕著に増加している。
(比較例5〜8)、(実施例2)
熱可塑性樹脂組成物として摺動性改質ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂)を用い、粗表面冷却ロール10bを備えた図1に示した装置でよって、比較例5〜8において、呼称厚みが順に、5μm、6μm、8μm、9μmの単層フィルムを作製した。PEI樹脂は、Tgが217℃で非晶質のULTEM1010(イノベーティブプラスチックスジャパン社製商品名)を使用した。実施例2においては、比較例5の呼称厚み5μmのフィルムを使用して、粗表面冷却ロール10bを備えた図2に示した装置を用いて、2層積層フィルムを作製した。
比較例5〜8、実施例2で作製したフィルムの絶縁破壊強さ(V/μm)、厚み(μm)、冷却ロール側の内面表面粗さ(μm)の測定結果を表1、図4に示す。比較例5〜8の結果から、PEI樹脂単層フィルムにおいては呼称厚みが5μmから増加するにつれて、厚み1μmあたりの絶縁破壊強さは平均値、最小値ともに減少しているのがわかる。一方、実施例2の呼称厚み5μm×2(=10μm)の2層積層フィルムにおいては、厚み1μmあたりの絶縁破壊強さは、平均値は比較例5の厚み5μmの単層フィルムと同等であるが、最小値は比較例5の厚み5μmの単層フィルムの213V/μmから、254V/μmへと顕著に増加している。
図3の摺動性改質PEIフィルムに関する比較例5〜8、実施例2に関する表面粗さと、図4のPEIフィルムに関する比較例1〜4、実施例2に冠する表面粗さを比較すると、算術平均粗さRaは同等であるが、最大高さRzは、図3の摺動性改質PEIフィルムの方が明瞭に高くなっている。
Figure 2013125936
以下、メタライジング前のフィルムキャパシタ用フィルムに2000V以上の絶縁耐圧が要求される場合の、摺動性改質PEIフィルムの適用について説明する。説明の便宜上、マージンについては考慮しない。
単層の摺動性改質PEIフィルムを適用して、2000V以上の絶縁破壊電圧を有するフィルムキャパシタ用フィルムを形成する場合、表1の比較例8の厚み9μmのフィルムの絶縁破壊強さ(Min)を基準にすると、2000/137=14.7μmを超える厚みが必要となる。これに対し、2層の摺動性改質PEIフィルムを適用して2000V以上の絶縁破壊電圧を有するフィルムキャパシタ用フィルムを形成する場合、表1の比較例の厚み5μmのフィルムの絶縁破壊強さ(Min)を基準にすると、2000/213=9.4μmの厚みですむことになり、これは上記単層フィルムの厚み14.7μmの約64%の厚みとなる。
さらに、表1の実施例2からわかるように、厚み5μmの単層フィルムを2層積層した摺動性改質PEIの2層積層フィルムの絶縁破壊強さ(Min)は254V/μmと、比較例5の厚み5μmの単層フィルムの絶縁破壊強さ(Min)213V/μmに比較して顕著に高くなっている。この実施例2の絶縁破壊強さ(Min)を適用すれば、要求絶縁耐圧2000Vに対しては、2000/254=7.9μmと厚みをさらに低減することができる。この7.9μmは上記単層フィルムの厚み14.7μmの約54%の厚みとなる。厚み7.9μmを2層の単層フィルムで構成すると、単層フィルムの厚みは3.95μmとなるが、この厚みは5μmより薄いので、厚み3.95μmの単層フィルムの絶縁破壊強さ(Min)は、厚み5μmの単層フィルムの絶縁破壊電圧(Min)より高くなる。よって、厚み3.95μm×2の摺動性改質PEIの2層積層フィルムの絶縁耐圧は2000Vを十分に超えることが容易に導かれる。
このように、要求絶縁耐圧が2000V以下であれば、厚み1〜5μmの摺動性改質PEI単層フィルムを2層積層した2層積層フィルムを適用することで顕著な厚み低減が達成される。また、要求絶縁耐圧が2000Vを超えても厚み1〜5μmの摺動性改質PEI単層フィルムを3層以上積層した複数層積層フィルムを適用することで顕著な厚み低減が達成される。
積層フィルムを構成する各単層フィルムの樹脂組成物及び厚みは同一のものを用いたほうが、設計上、製造上好適である。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが、当業者には明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 押出機
1a 押出スクリュー
1b シリンダー
1c 材料投入口
2 材料投入ホッパー
3 ガス供給用パイプ
4 接続管
5 フィルター
6 ギヤポンプ
7 Tダイス
7a リップ部
8 フィルム
9 圧着ロール
10a 標準表面冷却ロール
10b 粗表面冷却ロール
11 引取機
12、13 搬送ロール対
14 厚み測定器
15 巻取機
15a、15b、15c 案内ロール
16 巻取管
17 送り出し機

Claims (7)

  1. フィルムキャパシタ用フィルムであって、
    熱可塑性樹脂組成物を含む複数のフィルムを積層して形成されたフィルム積層体を備え、
    前記フィルム積層体が、所望の絶縁破壊電圧に対し単層の前記フィルムが有する絶縁破壊強さから規定される全厚みを有することを特徴とするフィルムキャパシタ用フィルム。
  2. 前記フィルム積層体が、所望の絶縁破壊電圧を単層の前記フィルムが有する絶縁破壊強さのうち最小値で除すことによって規定される全厚みを有することを特徴とする請求項1に記載のフィルムキャパシタ用フィルム。
  3. 前記フィルム積層体が2枚の単層の前記フィルムを積層して形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムキャパシタ用フィルム。
  4. 前記熱可塑性樹脂組成物が結晶性樹脂組成物を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフィルムキャパシタ用フィルム。
  5. 前記熱可塑性樹脂組成物が非結晶性樹脂組成物を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフィルムキャパシタ用フィルム。
  6. 前記非結晶性樹脂組成物がポリエーテルイミド樹脂組成物であることを特徴とする請求項5に記載のフィルムキャパシタ用フィルム。
  7. 前記ポリエーテルイミド樹脂組成物が摺動性改質ポリエーテルイミド樹脂組成物であることを特徴とする請求項6に記載のフィルムキャパシタ用フィルム。
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