JP2013124127A - 折りたたみ箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】平坦な折りたたみの状態から立体の箱形態に、また箱の状態から折りたたみの状態にワンタッチに近いきわめて簡単な操作で変更できる折りたたみ箱を提供する。
【解決手段】左右にのびる水平な前面および後面山折り部5と、この前面および後面山折り部5の左右端から底面2の左右角部および箱上面3の左右角部までのびる側方傾斜山折り部6とが形成され、箱左右側面に、該側面の巾方向中央位置から底面の巾方向両角部および箱上面の巾方向両角部までのびる傾斜側面山折り部8,9が形成され、側面の傾斜側面山折り部が集合する巾方向中央位置は箱の前面および後面山折り部の端部に水平な谷折り部7を介して連なり、側面の前記巾方向中央位置が突部10となり、箱上面の左右端縁に連接し、かつ、箱側面に接触する舌片部11が形成され、箱上面には左右方向にのびて舌片部の先端まで達する切離し部4が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は平坦形状に変形できる折りたたみ箱、特に駄菓子やケーキ類、サンドイッチ等の食物を収容する食品入れ、その他の小物入れとして携帯にも便利な折りたたみ箱に関する。
直方体等の立体箱は矩形状の底面に続いて4側部が一体に立設されているため、この状態から平面形状に折りたたむには困難を伴なうが、底の部分を一体の固定形態にせず、例えばダンボール箱のように対角線方向に重なり合うように分割し、折りたたむ際には底面の重なりを外し、箱全体を角筒形にして側方へ折り倒すようにしたものが既に知られている。また、立方形の容器を側壁同志各稜線位置で容器内側に折り曲げるとともに、底部と側壁をそれぞれ対角線に沿って容器外側へ折り曲げるように複数の操作で折りたたむようにしたものもある(特許文献1)。
そのほか、側壁が蛇腹状に形成され、上面に開閉蓋が付いたケースなどでは、側壁の蛇腹状部分を折り重ね状態にした後、開閉蓋をケース前面に重ねるようにしたジャバラ状収納体も開示されている(特許文献2)。また、底面と上面を側面に沿うように引きのばして開放し、角筒状にしてから全体を片側へ倒して長尺の偏平状とすることも知られている(例えば特許文献3)。
実開昭50−65826号公報 特開昭62−158640号公報 特開2004−75075号公報
従来の折りたたみ可能な箱あるいは収納容器は、総じて折りたたみの操作に手数がかかり、また、折りたたんだ状態からワンタッチで簡単に立体形にするのに難点があり、さらに、折りたたんだ状態でも部分的に盛り上がりができたりして全面が必ずしも完全な平坦面にならない場合があった。特に、側面の上縁に開閉蓋を接合した蓋付きの箱では蓋の部分が邪魔になってコンパクトに折りたたむことができない。上述した特許文献1に示すものは、折りたたみの操作および立体形に引き起すときの操作に手数を要する。ジャバラ状収納体(特許文献2)では容積を大きくした場合、折りたたみ状態での厚みが厚くなり、また、立体形にしてジャバラ部分をのばしたときに立体状態を保持するための手段を付加しなければならず、コンパクト化するのに複雑な構造を強いられていた。
本発明は、折りたたみの状態から立体の箱形態に、また箱の状態から平坦な折りたたみの状態にワンタッチに近いきわめて簡単な操作で変更でき、また、箱の上面がそのまま蓋部分となり、かつ、この上面も簡単に開口状態にできる折りたたみ箱を提供することを目的とする。
本発明はまた、1枚の矩形シートを素材として箱の底面、側面および上面まで一体に形成でき、さらに、ワンタッチで上面を開口状態にしたり、前記上面を蓋閉状態にもできる簡易かつ軽量な折りたたみ箱を提供することにある。
本発明はさらに、八角形の平坦な状態から立体状態に立ち上げた状態にしたときに、そのままで型くずれのしない折りたたみ箱を提供することにある。
本発明の構成を記載するに際し、明瞭化のため、その構成各部に図面に記載した符号を用いて記載するが、この符号は例示であって、本発明をこの符号に係るものに限定されるものではない。
本発明に係る第1の発明によれば、平坦な折りたたみ状態から矩形状の底面をもつ箱状態に変形可能な折りたたみ箱であって、箱前面および箱後面に、左右にのびる水平な前面および後面山折り部5と、前記前面および後面山折り部5の左右端から前記底面の左右角部および箱上面の左右角部までのびる側方傾斜山折り部6とが形成され、箱左右側面に、該側面の巾方向中央位置から前記底面の巾方向両角部および前記箱上面の巾方向両角部までのびる傾斜側面山折り部8,9が形成され、前記側面の前記傾斜側面山折り部8,9が集合する前記巾方向中央位置は、水平な側方谷折り部7を介して、前記前面および後面山折り部5の端部に連なっており、これによって前記側面の前記巾方向中央位置が突部10となっており、前記箱上面の左右端縁に連接し、かつ、前記箱側面に接触する舌片部11が形成され、前記箱上面には左右方向にのび、かつ、前記舌片部11の先端まで達する切離し部4,12が形成され、前記箱側面に接触した前記舌片部11を引き起すことにより前記切離し部4,12が開口し、前記箱側面の前記突部10を箱内側へ押し込むことにより、前記前面および後面山折り部5、前記側方傾斜山折り部6、および前記側方谷折り部7が折りたたまれて平坦形状となるようにした折りたたみ箱が提供される。
また、本発明に係る第2の発明によれば、平坦な折りたたみ状態から矩形状の底面をもつ箱状態に変形可能な折りたたみ箱であって、少なくとも2つの上下に配置された水平な前面および後面山折り部31,32と、前記前面および後面山折り部31,32の間に形成され、かつ箱左右側面にわたってのびる水平な谷折り部33,39と、前記前面および後面山折り部31,32と同じ高さ位置の箱側面の巾方向中央位置から該箱側面の前記谷折り部33,39の両端までのびる傾斜側面山折り部37と、前記箱底面に隣接した前記前面および後面山折り部31と同じ高さ位置の部分を最下段とし、前記箱上面に隣接した前記前面および後面山折り部32と同じ高さ位置の部分を最上段としたとき、前記最下段にある前記巾方向中央位置から底面の前後巾方向両角部までのびる傾斜側面山折り部40と、前記最上段にある前記巾方向中央位置から上面の前後巾方向両角部までのびる傾斜側面山折り部52と、前記前面および後面山折り部31,32の端部から前記前面および後面の谷折り部33の端部までのびる側方傾斜山折り部36と、前記最下段にある前記前面および後面山折り部31の端部から前記底面の両角部までのびる最下段側方傾斜山折り部41と、前記最上段にある前記前面および後面山折り部32の端部から前記上面の両角部までのびる最上段側方傾斜山折り部42と、前記各巾方向中央位置から、対応する前面および後面山折り部31,32の端部までのびる水平な側方谷折り部38,53と、を有し、これによって前記箱側面の前記巾方向中央位置が突部50,54となっており、前記箱上面の左右端縁に連接し、かつ、前記箱側面に接触するように折りたたまれる舌片部11を有し、前記箱上面には左右方向にのび、かつ、前記舌片部11の先端まで達する切離し部4,12が形成され、前記箱側面に接触した前記舌片部11を引き起すことにより前記切離し部4,12が開口し、前記箱側面の前記突部50,54を箱内側へ押し込むことにより前記前面および後面山折り部31,32、前記側方傾斜山折り部36、前記最下段および最上段側方傾斜山折り部41,42、前記谷折り部33,39、および前記側方谷折り部38,53が折りたたまれて平坦形状となる構造の折りたたみ箱が提供される。
また、本発明の1つの形態によれば、請求項1または2に記載した折りたたみ箱において、前記平坦形状は、平面視で平面視で前記切離し部4,12に沿う横中心線に対して上下対称で、かつ、縦中心線に対して左右対称な八角形状であることを特徴とする。
このような八角形状に折りたたまれることで外形が小さくなり、携帯や保管にも便利となる。また、折りたたみ状態では、例えば鍋を置くときに使用する鍋取りあるいは鍋敷等としてもそのまま使用でき、余分な張り出しや大きな段差がないため、安定してその上に鍋を置くことができる。
本発明の他の形態によれば、請求項1ないし3に記載した折りたたみ箱において、前記舌片部は、前記箱上面に連なる表面と前記箱側面に連なる裏面とが三角形に折り重なっていることを特徴とする。
この舌片部の表面が箱上面に連接しているため、前記舌片部を手先で上方へ引き起すだけで簡単に上面の口が全開する。
本発明のさらに他の形態によれば、請求項1ないし4に記載した折りたたみ箱において、山折り、谷折りの折り目の付いた1枚の矩形状シートで構成され、該シートの両端部を接着し、前記シートの前記両端部に直角な一辺部を前記箱上面の切離し部とし、前記一辺部に対向する他辺部を矩形状の底面側として重なり部分を接着し、前記シートの前記両端部および中央部を箱側面としたことを特徴とする。
1枚のシートで箱の底面から側部および上面まで一体に形成でき、製作が容易となる。
本発明のさらに他の形態によれば、請求項1ないし5に記載した折りたたみ箱において、前記箱上面に、かつ前記切離し部を挟んでその両側に持ち紐通し孔を形成したことを特徴とする。
この通し孔にコヨリ等の細紐を通すことで、この紐の部分を箱の持手としたり、あるいは上面の口を確実に閉じ状態にすることができる。また、上面は4側部で囲まれた内側寸法と同じ広さで大きく開口するので、袋としても使用でき、前記通し孔に紐を通して縛ることで簡単に袋の口を閉じ状態にできる。
本発明の折りたたみ箱は、極く簡単な操作で立体形の箱状態から八角形の平坦な折りたたみ形状に、また平坦な形状から箱状態に自由に変形でき、また、蓋部分を別体で設けることなく、蓋部分を別体で設けることなく箱上面がそのまま蓋となり、矩形のシートに所定の折り跡を付けるだけで1枚のシートから容易に製作でき、さらにワンタッチで簡単に箱上面の開き口を開き状態にしたり、閉じ状態にでき、簡易かつ携帯可能な小物入れ、あるいはケーキや駄菓子その他つまみ物食品入れとして有用である。
本発明の実施例1による折りたたみ箱の斜視図である。 実施例1に係る折りたたみ箱の正面図(a)、側面図(b)および上面図(c)である。 実施例1による折りたたみ箱の折りたたんだ状態における平面図(a)および底面図(b)である。 図3(a)の矢視Fからみた正面図(a)および図3(a)の矢視Gからみた側面図(b)である。 実施例1に係る折りたたみ箱の上面の口を全開にした状態の正面図である。 実施例1に係る折りたたみ箱の折り目跡を形成した素材シートの平面図である。 本発明の実施例2による2段折りたたみ箱の正面図(a)、側面図(b)および上面図(c)である。 実施例2に係る2段折りたたみ箱の底面図である。 実施例2に係る2段折りたたみ箱のほぼ折りたたんだ状態における正面図(a)および側面図(b)である。 実施例2に係る2段折りたたみ箱の折り目跡を形成した素材シートの平面図である。 実施例1に係る折りたたみ箱の素材シートの他の例を示す平面図である。 図11に示す素材シートの変形例を示す平面図である。 実施例2に係る2段折りたたみ箱の素材シートの他の例を示す平面図である。
次に、本発明を図面を参照しつつ各種の実施例について説明する。
本発明に係る折りたたみ箱あるいは2段ないし多段折りたたみ箱は、若干厚みがあり、かつ比較的腰の強い1枚の矩形状シートの折り曲げ、および一部ののり付け接着で製作される。なお、製作に際してのこの矩形シートの折り曲げおよび一部接着については図6および図10を参照してさら後述する。
まず、図1および図2(a),(b),(c)を参照すれば、実施例1に係る折りたたみ箱1は、長方形の底面2(図3(b)の斜線部分)を有し、上面3は長手方向に沿って箱の開き口となる切離し部4が形成されている。なお、この折りたたみ箱1は正面(前面)と背面(後面)が同一形状、左右の側面が同一形状となっている。前記前面には上下高さ方向のほぼ中央位置で左右に水平にのびる前面山折り部5が形成されている。この山折り部5は箱全体の横長さより短かく、該山折り部5の両端から箱底面2の左右角部および箱上面3の左右角部までそれぞれ斜め下向き、および斜め上向きにのびる4つの側方傾斜山折り部6が形成され、さらに前面山折り部5の両端から箱側面の巾方向中央位置までのびる水平な側方谷折り部7が形成されている。なお、図では、前記山折り部5,6の部分を実線で、側方谷折り部7の部分を破線で示してある。箱1の後面側も同様である。
図1および図2(b)に明示するように、箱の各側面はそれぞれ該箱の巾方向(箱の前後方向の巾)の中央位置から底面2の各角部へのびる2本の傾斜側面山折り部8と、上面3の各角部へのびる2本の傾斜側面山折り部9が形成されている。前述した箱前面および箱後面の山折り部5の端部から水平にのびる側方谷折り部7は、それぞれ箱側面の巾方向中央位置で終端しており、したがって箱側面の前記巾方向中央位置は前記傾斜側面山折り部8,9と前記側方谷折り部7が集合する突部10となっている。
箱上面3の長手方向左右端縁には、表裏面2重に折り重ねられて略三角形となった舌片部11が連接している。2重に折り重ねられた舌片部11はその表面が箱上面3に連接し、かつ該表面には箱上面3の切離し部4に続く切離し部12が舌片部先端まで形成され、2枚重ねの舌片部11の裏面(折り重ねられた下面のシート)は箱側面に連接しており、この舌片部全体が下側へ折り曲げられて箱側面の略上半分の面に接触することにより、図1に示すように上面3の切離し部4および舌片部11の切離し部12は閉じた状態となっている。
図1および図2(a)〜(b)の立体箱の状態から、舌片部11を上方へ引き上げる(図2(a)の矢印H方向)ことにより、舌片部11の表裏面の2重折り重ね状態が解かれ、舌片部11の表面に形成された切離し部12が開き、同時に箱上面3の切離し部4が開いて、箱の口が全開した状態となる。図5はこのときの状態を示している。この状態から再び舌片部11を箱側面に接触するように下側へ折り曲げると、箱上面3の口が閉じて図1の状態となる。
次に、図3および図4を参照しつつ箱が平坦形状に折りたたまれた形態および折りたたみ操作について説明する。まず、舌片部11を倒して箱側面に接触させた図1の状態から、箱の両側面の中央の突部10を箱内側へ押し込む。この操作によって箱両側面に現れる側方谷折り部7が折りたたまれるとともに、箱前面および後面の山折り部5および左右の側方傾斜山折り部6が折りたたまれ、同時に箱両側面の中央突部から斜めにのびる傾斜側面山折り部8,9の山折り状態が解かれて偏平状態になり(図4(a),(b)参照)、さらに図4(a),(b)の矢印で示す方向に押し付けることで最終的に図3(a),(b)に示すように八角形の平坦な折りたたみ状態となる。舌片部11は側面の折りたたみ部分の間に挟さみ込まれた状態(図4(a))となる。
この折りたたみ状態から再び箱状態にするには、箱の前後面山折り部5に対応する部分の平坦八角形の対向辺の部分、具体的には図3(a)の符号5で示す部分を中央に向けて、つまり同図の矢印F,F′の方向に押し付ける。これによって上面切離し部4の長手方向左右側部の折りたたみ部分が上下に開き、両側面の前記巾方向中央位置から底面2および上面3の角部に至る4つの折り跡部分が傾斜側面山折り部8,9として山折り状態になり、同時に側方谷折り部7も谷折り状態に立ち上がり、この傾斜側面山折り部8,9が集合する側面中央部が突出し(突部10)、図1に示す状態となる。
図6は実施例1に係る折りたたみ箱を製作する場合の素材となる長方形シートの平面図である。この長方形シート20は或る程度の厚みと折りぐせの残る腰強さをもつ紙等のシート、例えば通常の厚紙あるいはやや厚目の和紙等が好適に用いられる。長方形シート20は長手方向一端部に他端と接着されるのり代部分21が形成され、図示のような形態に実線で示す山折りと破線で示す谷折りの折り跡が付けられる。ここで山折りとは図の紙面に向ってこちら向きに凸となる折り形態を指し、谷折りとは図の紙面に向ってこちら側が凹となる折り形態を指している。図6の実施例では、このシート20の折り形態は左端ののり代部分21を除いてシート20の長手方向中央位置Cに対して左右対称(同一)である。
まず、図6の長方形シート20において、長辺上縁22からそれぞれxの長さで3等分した水平な折り跡a,bおよびcが付けられ、折り跡bからxだけ下側にシート長手方向全長にのびる水平な山折りの折り跡dが付けられ、この折り跡dから長辺下縁23まで(x+α)の領域が設けられている。したがって短辺の長さは(4x+α)となる。ここでαは箱の底面を形成するときの底面中央部の重なり部分を接着するのり代である。なお、長辺上縁22からxの距離にある折り跡aは両端側と中央側(長手方向)にのみ部分的に形成された谷折りの折り跡であり、長辺上縁22から2xの距離にある折り跡は両端側と中央側で谷折りの折り跡b、その間の部分が山折りの折り跡cとなっている。前述の如く長辺上縁22から3xの距離にある水平折り跡dは長辺全長にのびる山折りの折り跡となっている。
長辺側では両端(片端ののり代部分21を除く)からxの距離、および中央位置Cから両側へxの距離にそれぞれ上下に縦にのびる折り跡e,fが付けられている。この上下の折り跡e,fは長辺上縁22からxの距離まで山折り(e)、長辺下縁23から(x+α)の距離の部分で谷折り(f)となっており、その位置の中間部分(2xの部分)は上下の折り跡は付けられていない。また、図6において、シート長辺上縁22近くのシート両端側に記されたQ1 点は長辺上縁22およびシート両端(片端の巾βののり代21を除く)からそれぞれxの距離にある点であり、シート中央側のQ2 点は長辺上縁22からx、シート中心Cから両側へxの距離にある点である。また、シート両端側の長辺上縁22に記されたP1 点はシート端部(片端ののり代21を除く)からシート20の厚み(紙厚h)分を空けてその内側にとられた点であり、シート中央側の長辺上縁22上の点P2 は上縁中央(シート中心C)で紙厚h×2を空けてその両側にとられた点である。傾斜した線分P1 Q1 (線分S1 )および線分P2 Q2 (線分S2 )の部分には傾斜山折り跡gが付けられている。なお、巾βで示される前記のり代21は箱の角胴部を形成するときのシート両端を接着するのり代である。そのほかの折り跡は45°で傾斜した山折り跡gが図示のように両端領域と中央領域に付けられる。長辺の長さは図示のように両端側に2x、中央側に4xの長さがとられ、残りは各端部と中央部との中間でそれぞれyの長さがとられ、したがって長辺全長は(8x+2y+左端のり代の巾β)となる。
このようにして実線(山折り)および破線(谷折り)の折り跡が付けられた長方形シート20は両端どおしをのり付け接着する前に山折り、谷折りの折りぐせを付けた後、長手方向の両端を接着する。そして順次この折りぐせにしたがって箱状態に折り込んでいく。長辺下縁23は部分的に重なり合って箱底面部分となり、長辺上縁22は箱開口部となる切離し部4(図1)となる。なお、この箱底面の重なり部分は長方形シート20の長辺下端にのり代αとして確保されている(x+αの部分)。したがって短辺の長さは(4x+α)である。また、長辺上縁20の両端および中央部の山折り部分は箱の両側面と接触する折り重ねた舌片部11(図1)となるが、この場合、上縁22の中央の線分S2 から傾斜山折り跡gおよび上下方向山折り跡eを折りたたんだ状態にしてから上縁側の谷折り跡aを折りたたむ。両側の線分S1 についても同様であり、両側の線分S1 から傾斜山折り跡gおよび上下方向山折り跡eを折りたたんだ状態にしてから上縁側の谷折り跡aを折りたたむ。最後に長辺下端の重なり合った部分(のり代α)を接着して底面を形成し、図1に示すような実施例1に係る折りたたみ箱が完成する。箱の底面は長辺(前面、後面)が寸法(x+y+x)、短辺(側面)が寸法2xの長方形底面となる。因みに、シート20の山折り跡dの部分は図1の箱状態にしたとき、前面山折り部5となる部分であり、長辺上縁22の部分は箱上面の開口となる切り離4の部分である。
なお、x,yの長さは所望の箱の大きさに応じて任意に定められるが、1例を挙げると、x=35mm、Y=67mm、底部ののり代α=10mm、胴部ののり代β=8mmである。
図7は本発明の実施例2に係る2段折りたたみ箱30を示したものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、(c)は上面図である。また、図8は実施例2の折りたたみ箱30の底面図である。図1の実施例1では前面中央に形成される水平な山折り部は1つであるが、実施例2では図7(a)に示す如く2つの前面山折り部31,32が上下に離隔して水平に形成されており、この意味で実施例2のものは2段の折りたたみ可能箱と称される。この場合も、箱30の前面と後面、左側面と右側面はそれぞれ同一形状であり、ここでは主として前面および片側面について説明する。
前面の平行にのびる山折り部31,32の間に箱前面から箱側面の全巾までのびる水平な谷折り部33が形成されている。ここで1段目、2段目、……最上段というのは、前面山折り部31,32の位置および該山折り部31,32と同じ高さ位置にある箇所を指し、下方から上方へ順に1段目、2段目……と称することとする。この場合、例えば2段折りたたみ箱では1段目が最下段となり、2段目が最上段となる。これによれば、底面34からすぐ上の前面山折り部31までが1段目(実施例2の2段箱では最下段)、その上の前面山折り部32から上面35までが2段目(最上段)となる。1段目の前面山折り部31の端部から底面34の前面角部および前面谷折り部33の端部までのびる側方傾斜山折り部41,36が形成されている。ここで側方傾斜山折り部41は最下段側方傾斜山折り部である。1段目の側面には、実施例1でも説明したように、巾方向中央位置から箱底面34の前後角部まで、および前記谷折り部33の側面巾方向両端までのびる4つの傾斜側面山折り部40,37が形成され、さらにこの4つの傾斜側面山折り部40,37が集合する巾方向中央位置から前記前面山折り部31の端部までのびる水平な側方谷折り部38が形成され、また側面位置で前記前面谷折り部33につながる側面谷折り部39が側面の全巾にわたって形成され、これによって1段目の側面中央位置に突部50が形成されている(図7(b))。ここで傾斜側面山折り部40は最下段傾斜側面山折り部である。
2段目も1段目と略同様に2段目前面山折り部32の端部から前記前面谷折り部33の端部および箱上面35の前後角部までのびる2段目の側方傾斜山折り部36,42が形成されている。前記側方傾斜山折り部42は最上段側方傾斜山折り部である。2段目の側面も1段目と同様に巾方向中央位置から箱上面35の前後角部まで、および前記谷折り部33の側面巾方向両端(即ち側面谷折り部39の両端)までのびる4つの傾斜側面山折り部52,37が形成され、この傾斜側面山折り部52,37の集合する巾方向中央位置から2段目前面山折り部32までのびる水平な側方谷折り部53が形成され、これによって2段目の側面中央位置に突部54が形成されている(図7(b))。なお、前記傾斜側面山折り部52は最上段傾斜側面山折り部である。箱上面35の左右端には図1で説明したのと同様の折り重ね舌片部11が形成され、また上面中央には左右の舌片部11の先端までのびる開き口となる切離し部4が形成されている(図7(c))。折り重ね舌片部11はその表面が箱上面35に連接し、裏面は箱側面に連接するように折り重ねられていることは実施例1と同様であり、かつ舌片部11が箱側面に接触するように折り曲げられことで上面35の切離し部4が閉じた状態となり、舌片部11を側面から上方へ引き起すことで、該舌片部11および上面35の切離し部12,4が開き、開口状態となる。この形態は図5で説明したのと同様である。
折り重ね舌片部11を側面に接触させた状態で2段目の両側面突部54を箱内側へ押し込むことで2段目の前後面が山折りに、左右側面が谷折りにそれぞれ折りたたまれ、1段目の両側面突部50を箱内側へ押し込むことで、同様に1段目の前後面および左右側面が折りたたまれ、これによって図9(a),(b)に示すように箱全体が偏平に折りたたまれる。折りたたまれた状態では、実施例1の図3と同様の八角形平坦面形状となる。なお、図4および図9では明瞭化のため、上下に或る厚みを持った折りたたみ状態で図示してあるが、図9(a)の矢印方向へ押し付けることで実際にはこれよりさらに平坦な形態に折りたたまれる。折りたたみ状態から箱形状にするには、1,2段目の前面(後面)山折り部31,32を図9(b)の矢印方向に押し付けることにより、前面、後面および両側面が箱形状に立ち上がる。この形態は実施例1と同様である。
図10は実施例2に係る2段折りたたみ箱を製作する場合の素材となる折り跡の付いた長方形シート60の平面図である。この長方形シート60の厚み(紙厚)、腰強さ等は実施例1のものと同様でよいが、実施例2の場合は図6に示す実施例1のシート20に対し長手方向にのびる折り跡部分および傾斜した山折り部が追加されており、これによって長方形シート60の短辺方向がその分長くなっている。
図10において、長方形シート60の左端に、右端と接着するのり代61が設けられ、また箱の底面となるシート下端部分にも該底面の一部重なり部分をのり付けするのり代αが設けられている。短辺の長さは(6x+α)であり、この各xの位置で谷折り、山折りの折り跡が付けられる。長辺の長さは実施例1の場合と同様であり、胴部ののり代61の巾βを加えて(8x+2y+β)となっている。図10で長辺上縁62から2xまでの部分および長辺下縁63から(2x+α)までの部分を除いた部分(短辺中央の2xの部分)が2段折りたたみ箱を構成するために図6の長方形シート20に対し追加された部分である。この追加部分Aの短辺方向中央位置に長手方向全長にのびる谷折り跡(破線)64が形成され、この谷折り跡64から下側の符号66の部分が箱の1段目部分となり、該谷折り跡64から上側の符号65の部分が箱の2段目部分となる。なお、長辺上縁62から2xまでの部分および長辺下縁63から(2x+のり代α)までの部分は図6のシート20と同じ形態であり、共通する部分には同じ符号を付し、重複した説明は可能な限り省略する。
次に、2段折りたたみ箱を構成する場合の長方形シート60の追加部分Aを説明すれば、この追加部分Aは、短辺片端ののり代部分61を除いてシート中心線Cに対して左右対称であり、したがって、のり代の巾βを除く片側部分(前記シート中心線から左側)のみを説明する。この追加部分Aは短辺一端からxの位置で、かつ前記谷折り跡64の位置で、90°の角度で交差した2つの山折り跡j,kが追加部分Aの上縁および下縁まで形成され、さらに前記短辺一端から長手方向(3x+y)の位置で、かつ前記谷折り跡64の位置で同様に90°の角度で交差した2つの山折り跡m,nが形成されている。前記中心線Cから他方の片側部分(右側)も同様である。
追加部分Aの上縁65は、2段折りたたみ箱の長方形シート60の上縁から下方へ2xの部分にそのまま連接し、追加部分Aの下縁66は、2段折りたたみ箱の長方形シート60の下縁から(2x+のり代α)の部分に連接している。つまり、追加部分Aの上縁65は短辺片端から2xの部分まで谷折り、この谷折り跡の端部からyの部分で山折り、さらにその端部から右側へ4xの部分で谷折り、そこからさらに右側yの部分で山折り、そこからさらに他端へ向って2xの部分で谷折りとなっている。追加部分Aの下縁66も同様である。
このような長方形シート60は図6でも説明したのと同様に各折り跡の部分をそれぞれ山折り、谷折りの折りぐせを付けた後、片端部ののり代61の位置で両端部を接着し、箱形に折り込み、シート下端の底面となる長さ(y+2x)および2xの部位のシートの重なり部分(箱の状態では底面の前後重なり部分、図8参照)を接着し、上縁62の折り重ね舌片部を箱上部の両側面に接触させることにより、図7のような上面の口の閉じた(同図(c))、2段に積み上がった(同図(a),(b))2段折りたたみ箱30が得られる。
実施例2は底面側を1段目(最下段)、上面側を2段目(最上段)とした2段折りたたみ箱の例であるが、本発明ではこれに限定されず、実施例3として前記長方形シート60の前記追加部分Aを2つ上下方向に連接して並べた構成とすることにより、3段折りたたみ箱とすることができる。一般に、前述した同形の追加部分Aを複数個上下につないだ形態にすることで多段折りたたみ箱とすることが可能である。
本発明に係る折りたたみ箱は、底面ののり付け部を外し、かつ胴部(周部)を上下方向に切断すると、1枚の矩形状シートとなるが、この胴部の切断箇所は理論的にはどの位置で切断してもよく、その切断位置をどこにするかによって矩形状シートの平面形状が異なってくる。実施例1では、図6からも分かるように、折りたたみ箱1の片側面の中央位置が展開した矩形状シート20の両端位置となり、この部分にのり代部分21が付加されてシート両端が接合されるが、図6に示す展開シートにおいては、箱形に組み立てた場合、その接合面は底面から箱側面の突部10(図1)を通って上方へ真直にのびることとなり、接合強度の点ではやや不安が残る。図10の2段折りたたみ箱の矩形状シート60も同様に、箱形に組み立てた場合、その接合面は底面から箱側面の突部50,54(図7)を通って上方へ真直にのびることとなり、接合強度の点ではやや不安が残る。これに対し図11の実施例4では箱の胴部の切断位置を変えて、のり付け接合部の強度を高め、かつ平坦形状への折りたたみ、および箱形態への立ち上げがスムーズになるようにしたシート形態となっている。
実施例4による図11の矩形状素材シート70は、図1に示す折りたたみ箱1を図6とは異なる位置で切断してシート状に展開したものである。その切断形態は、底面ののり付け接合を外し、折りたたみ箱1の側方傾斜山折り部6に沿い、かつ箱底面の折り重ねられた谷折り跡(底面前縁の内側に位置する、図6で符号E(f)に相当する部分)および上面側縁から該側縁の中央位置までを切断してシート状にしたものであり、シート70の片端、具体的には山形の凸部71の現れる側のシート端部にのり代部分73(図11の平行斜線部分)を付加した形態となっている。シート70の他端には前記山形の凸部71に対応した谷形の凹部76が現れている。なお、図11で符号72の部分は箱の底面となる部分、74は前面山折り部の部分、シート長辺の上縁75は箱上面の切離し部となる部分、77は箱上面に連接する舌片部となる部分である。図6で説明すれば、同図の矩形状シート20ののり代部分21をなくした両端を一体に連接した形態で同図の折り跡A,B,D,Eの線に沿って切断し、かつ切断した片端側全域(左側の山形の凸部71が現れる片端)にのり代部分73を付加したシート構成となっている。矩形状シート70に形成された山折り、谷折りの個々の折り跡は図6と同様であり、実線の折り跡は山折り、点線の折り跡は谷折りである。
このようなシート構成とすることにより、のり代部分の長さが長くなり、かつ山形と谷形との接合となるため、接合部の強度が増加し、また、偏平な折りたたみ状態から箱状態へ、箱状態から折りたたみ状態へとスムーズに変化させることができる。なお、のり代部分は上述と反対側の端部、即ち谷形の凹部76が現れる端部(右側)に形成してもよいことは勿論である。
図12は図11に示す実施例4の変形例を示した矩形状シート70の平面図である。この場合は、図1の折りたたみ箱1の傾斜側面山折り部8,9に沿って切断している。即ち、図6に示す矩形状シート20ののり代部分21なくした両端を一体に連接した状態で図6の折り跡F,G,H,Kの線に沿って切断し、かつ谷形の凹部76が現れる側のシート端部にのり代部分73を付加した形態となっている。図12で図11と同じ部分には同じ符号を付してある。この場合も図11と同様にのり代部分73の長さが長くなり、かつ山形と谷形との接合となるため、接合部の強度が増加し、また、偏平な折りたたみ状態から箱状態へ、箱状態から折りたたみ状態へとスムーズに変化させることができる。なお、のり代部分73は上述と反対側の端部、即ち山形の凸部71が現れる端部(左側)に形成してもよいことは勿論である。
図13は本発明の実施例2に係る2段折りたたみ箱30を製作するときの素材シートの他の実施例を示した平面図である。この場合も図7に示す2段折りたたみ箱30をシート状に展開するときの箱胴部の切断位置を変えたものであり、この実施例5の矩形状シート80の両端を接合したときは図10の矩形状シート60の場合と同形状になる。図13の実施例5では、図7に示す2段折りたたみ箱30において底面34ののり付け接合を解き、該底面の折り重ねられた谷折り跡(底面前縁の内側に位置した図10に符号Fで示す部分)を切断し、ここから最下段傾斜側面山折り部40を突部50の位置まで切断し、そこからさらに箱前面につながる傾斜側面山折り部37に沿って前面谷折り部33の端部まで切断し、さらに2段目(最上段)突部54へ向かう傾斜側面山折り部37に沿って該突部54の位置まで切断し、さらに箱前面側の上面角部に向って最上段傾斜側面山折り部52を切断し、最後に上面側縁をその中央位置まで切断することにより、図13に示す形態の矩形状素材シート80に展開される。より具体的に図10で説明すれば、シート片端ののり代部分61をなくした状態のシート両端を一体に連接した状態で同図の符号B,D,E,F,G,Hの折り跡に沿って切断すると、図13の矩形状シート80となる。図13で符号82は底面となる部分、84は前面山折り部、85は上面中央の切離し部となる部分、87は舌片部に対応する部分である。図13で示したAの部分は図10でも説明した追加部分であり、この部分を上下に隣接して複数個つないだ形態にすることにより、3段以上の多段折りたたみ箱に形成できる。なお、図11〜図13で前記各シートの長辺上縁に記載の一対の点Pは紙厚h×2だけ離間しした山折りの開始点であり、この関係も図6、図10の場合(P1 ,P2 )と同様である。そして、このシート80の片端、この例では谷形の凹部86が現れる側のシート端部全域にのり代部分83が付加される。のり代部分83は山形の凸部81が現れる側のシート端部に設けてもよいことは勿論である。
この実施例の場合も、のり代部分の長さが長くなり、かつ谷形(または山形)に屈曲したのり代部分で箱胴部を接合することになるので、箱形態に組み上げたときの接合強度が増加し、また偏平な折りたたみ状態から箱状態へ、箱状態から偏平折りたたみ状態へと変化させるのが容易となる。なお、3段ないし多段折りたたみ箱についても傾斜側面山折り部に沿った同様の切断により、図13に類似した片端部に山形凸部が、他端に谷形凹部が形成された矩形状素材シートに展開される。
また、上述の各実施例では横長の直方体形の箱としたが、横巾と縦巾が等しい立方体形の箱としてもよい。また、図6,図10のシート20,60において、寸法yあるいはxの長さを長く(短く)することで、左右の長さが長い(短い)折りたたみ箱が得られる。さらに、同図の寸法xの長さを長く(短く)すれば、箱の前後方向の巾長さおよび上下高さの大きい(小さい)折りたたみ箱が得られる。なお、長方形底面の前後巾は2x、左右の巾は(2x+y)である。
上記各実施例の折りたたみ箱あるいは多段折りたたみ箱は菓子入れや小物入れとして有用であり、このような用途では片手で持ち運びできる大きさに形成されるが、場合によっては、図3(a)に例示する如く、箱の上面に前記切離し部を挟んでその両側に一対の小孔78を明けて、この孔にコヨリ等の持手となる細紐を通すようにしてもよい。小孔78に通した細紐は持手としてだけでなく、上面の切離し部の口を確実に閉じるために使用してもよい。本発明の素材シートは紙製のシートのみならず、山折り、谷折りの折り跡が残り、かつ或る程度の腰強さのある合成樹脂製シート、布製シート、金属製シートなどで形成してもよい。
本発明の折りたたみ箱は硬質でかつ可撓性のある1枚のシートで作製され、蓋を別体でヒンジ状に取り付けたりすることなく上面を閉じた状態にでき、かつ、上面を側胴の内寸法と同じ広さで大きく開口できるので、携帯可能な収容袋としても使用でき、袋にした場合、口の両側に紐通し用の小孔を明け、この孔に細紐を通し、収容物を入れた後、紐を縛ることで口を閉じるようにすることができる。
また、実施例1〜6では、箱を開口するときの口の開きをスムーズに、かつ大きく開くようにするため、また全体として柔らかな外観を得るために、箱上面と箱の前面(後面)との境界線には山折りの折り目は付けられていない(図6,図10ではQ1 Q2 間)。しかし他の実施例としては、この前面(後面)から上面に至る稜部にも山折り部を形成してもよいことは勿論である。
以上説明したように本発明の折りたたみ箱は、1枚のシートに山折り、谷折りの折り目を付け、これらの折り目を基準にして折りたたむだけで簡単に製作でき、箱の形態から平坦な折りたたみの形態に、また、携帯、保管に便利な折りたたみ状態からワンタッチで箱形に変形させることができ、実用上きわめて有用である。本発明による折りたたみ箱は、側方へ倒すように折りたたむのではなく、底面に垂直な方向、つまり箱の上下方向に折りたたむため、折りたたみ状態が偏平な対称形態になり、余計な張出し部分が生じることがなく、この折りたたみ状態で例えば土瓶や花瓶の敷板、鍋を卓上に置くときの鍋取りあるいは鍋敷きとして使用しても有用である。
1 折りたたみ箱
2 底面
3 上面
4,12 切離し部
5 前面山折り部
6 側方傾斜山折り部
7 側方谷折り部
8,9 傾斜側面山折り部
10 突部
11 舌片部
20,60 長方形シート
21 のり代部分
22,62 長辺上縁
23,63 長辺下縁
31,32 前面山折り部
33 前面谷折り部
36 側方傾斜山折り部
37 傾斜側面山折り部
38,53 側方谷折り部
39 側面谷折り部
40 最下段傾斜側面山折り部
41 最下段側方傾斜山折り部
42 最上段側方傾斜山折り部
50,54 突部
52 最上段傾斜側面山折り部
78 小孔
h 紙厚
α,β のり代の巾
a,b,f 谷折りの折り跡
c,d,e,g 山折りの折り跡

Claims (6)

  1. 平坦な折りたたみ状態から矩形状の底面をもつ箱状態に変形可能な折りたたみ箱であって、
    箱前面および箱後面に、左右にのびる水平な前面および後面山折り部と、前記前面および後面山折り部の左右端から前記底面の左右角部および箱上面の左右角部までのびる側方傾斜山折り部とが形成され、
    箱左右側面に、該側面の巾方向中央位置から前記底面の巾方向両角部および前記箱上面の巾方向両角部までのびる傾斜側面山折り部が形成され、
    前記側面の前記傾斜側面山折り部が集合する前記巾方向中央位置は、水平な側方谷折り部を介して、前記前面および後面山折り部の端部に連なっており、これによって前記側面の前記巾方向中央位置が突部となっており、
    前記箱上面の左右端縁に連接し、かつ、前記箱側面に接触する舌片部が形成され、前記箱上面には左右方向にのび、かつ、前記舌片部の先端まで達する切離し部が形成され、
    前記箱側面に接触した前記舌片部を引き起すことにより前記切離し部が開口し、前記箱側面の前記突部を箱内側へ押し込むことにより、前記前面および後面山折り部、前記側方傾斜山折り部、および前記側方谷折り部が折りたたまれて平坦形状となることを特徴とする折りたたみ箱。
  2. 平坦な折りたたみ状態から矩形状の底面をもつ箱状態に変形可能な折りたたみ箱であって、
    少なくとも2つの上下に配置された水平な前面および後面山折り部と、前記前面および後面山折り部の間に形成され、かつ箱左右側面にわたってのびる水平な谷折り部と、
    前記前面および後面山折り部と同じ高さ位置の箱側面の巾方向中央位置から該箱側面の前記谷折り部の両端までのびる傾斜側面山折り部と、
    前記箱底面に隣接した前記前面および後面山折り部と同じ高さ位置の部分を最下段とし、前記箱上面に隣接した前記前面および後面山折り部と同じ高さ位置の部分を最上段としたとき、前記最下段にある前記巾方向中央位置から底面の前後巾方向両角部までのびる最下段傾斜側面山折り部と、
    前記最上段にある前記巾方向中央位置から上面の前後巾方向両角部までのびる最上段傾斜側面山折り部と、
    前記前面および後面山折り部の端部から前記前面および後面の谷折り部の端部までのびる側方傾斜山折り部と、
    前記最下段にある前記前面および後面山折り部の端部から前記底面の両角部までのびる最下段側方傾斜山折り部と、
    前記最上段にある前記前面および後面山折り部の端部から前記上面の両角部までのびる最上段側方傾斜山折り部と、
    前記各巾方向中央位置から、対応する前面および後面山折り部の端部までのびる水平な側方谷折り部と、を有し、これによって前記箱側面の前記巾方向中央位置が突部となっており、
    前記箱上面の左右端縁に連接し、かつ、前記箱側面に接触するように折りたたまれる舌片部を有し、
    前記箱上面には左右方向にのび、かつ、前記舌片部の先端まで達する切離し部が形成され、
    前記箱側面に接触した前記舌片部を引き起すことにより前記切離し部が開口し、前記箱側面の前記突部を箱内側へ押し込むことにより前記前面および後面山折り部、前記側方傾斜山折り部、前記最下段および最上段側方傾斜山折り部、前記谷折り部、および前記側方谷折り部が折りたたまれて平坦形状となることを特徴とする折りたたみ箱。
  3. 前記平坦形状は、平面視で前記切離し部に沿う横中心線に対して上下対称で、かつ、縦中心線に対して左右対称な八角形状であることを特徴とする請求項1または2に記載した折りたたみ箱。
  4. 前記舌片部は、前記箱上面に連なる表面と前記箱側面に連なる裏面とが三角形に折り重なっていることを特徴とする請求項1ないし3に記載した折りたたみ箱。
  5. 山折り、谷折りの折り目の付いた1枚の矩形状シートで構成され、該シートの両端部を接着し、前記シートの前記両端部に直角な一辺部を前記箱上面の切離し部とし、前記一辺部に対向する他辺部を矩形状の底面側として重なり部分を接着し、前記シートの前記両端部および中央部を箱側面としたことを特徴とする請求項1ないし4に記載した折りたたみ箱。
  6. 前記箱上面に、かつ前記切離し部を挟んでその両側に紐通し孔を形成したことを特徴とする請求項1ないし5に記載した折りたたみ箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112498894A (zh) * 2020-12-07 2021-03-16 萍乡市长远工艺有限公司 一种茶叶包装礼盒

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