JP3125049U - 組立式容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り組から容器の形成までが容易に行え、且つ保管時に嵩張ることのない容器を提供する。
【解決手段】成形され折り目にて区画される紙状素材からなる部分が、直列的に蓋用部材、第一側面部材、底面部材、第二側面部材と配されたものを折り組みすることで形成される容器であって、第一工程ないし第5工程から折り組みされる容器を提供する。第一工程から第三工程までは、紙状素材を折り目にて折り、第四工程では第一側面部材および第二側面部材の端部を接着し袋状体とし、第五工程で、容器形状へ変形させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、小売店などの店頭で、商品を入れるための簡易的な組立式容器であって、組立が容易で、組立前の状態で嵩張らない容器に関する。
従来、食品や薬品、文房具などを収納する、組立式容器としては特許文献1に記載されている、組立型箱状容器などがある。特許文献1に記載されている組立型箱状容器は、開口形状が多角形や円形となっており、側面部材と蓋用部材および底面部材がそれぞれ別々の部材からなっており、それぞれの部材を部品として成形後、各部品を組み合わせることによって、組立式容器を形成していた。
また、特許文献2には、一つの部材から折り組みすることで容器を形成する包装用組立箱が記載されている。特許文献2に記載の包装用組立箱は、一部材からなる台紙に複数の縦および横の折り目を折り組みすることで、包装用組立箱を形成する。この発明は、接着剤を使用せずに包装用組立箱を形成することが可能である。
特許第3313052号公報 特開2005−320070号公報
しかし、特許文献1に記載の組立式容器では、側面部材と蓋用部材、底面部材がそれぞれ別々の部材からなっており、それぞれの部材の成形や、組立時に多数のはめ込みやのり付けが必要であり、容易に組み立てられる組立式容器では無かった。また特許文献2に記載の包装用組立箱では、接着剤を使用せずに包装用組立箱を形成することが可能であるが、側面部を形成するために、多数の折り組みが必要であり、容易に組み立てられる容器ではなかった。
そこで、本件発明では、上記問題点を解決するために、次に示す容器を提供する。すなわち第一の考案としては、成形され折り目にて区画される紙状素材からなる部分が、直列的に蓋用部材、第一側面部材、底面部材、第二側面部材と配されたものを折り組みすることで形成される容器であって、第一工程:第二側面部材と底面部材との折り目を谷折する工程と、第二工程:底面部材の央部を横切るように第一工程の折り目と平行な山折をする工程と、第三工程:底面部材と第一側面部材との折り目を谷折する工程と、第四工程:第三工程完了により折り曲げられた底面を挟んで重ねあわされている第一側面部材と第二側面部材の両端部を相互に接着し、紙状素材を山折された底面部材を含む袋状とする工程と、第五工程:第四工程にて袋状内部に山折された底面部材を袋下方に押出すことで山折を解除し略平面の底面であって、接着された第一側面部材と、第二側面部材によって周囲を取り囲む態様とする工程の第一工程ないし第5工程からなる容器を提供する。
第二の考案としては、底面部材は略六角形であり、第一側面部材と、第二側面部材とは、それぞれの側面部材と隣接する底面部材の三辺に対応する側面を形成するよう折り目が付けられている容器を提供する。
第三の考案としては、底面部材の央部には第二工程にて行われる山折のための折り目がつけられている容器を提供する。
第四の考案としては、底面部材の側面部材と連ならない辺には、第五工程の山折解除の際に側面に倣って起立する起立余白が設けられている容器を提供する。
第五の考案としては、第一側面部材と第二側面部材には起立余白の一部を下方から迎えて差し込み、底面部材の山折の復元による底面の非平面化を防止するための押さえ切り込みを有する容器を提供する。
第六の考案としては、第一側面部材と、第二側面部材とは、底面部材との非連結領域に折り組後に底面の底抜けを防止するための底抜け防止舌片を有する容器を提供する。
第七の考案としては、成形は、折り組後にできる容器開口面積が底面部材により形成される容器底面積よりも大きくなるように成形されている容器を提供する。
本考案により、折り組みから容器の形成までが容易に行え、且つ保管時に嵩張ることのない容器を提供することが可能である。
以下に本考案を実施するための最良の形態を説明する。なお本考案はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
実施形態1は請求項1および請求項7について説明する。
実施形態2は請求項2および請求項3について説明する。
実施形態3は請求項4および請求項5について説明する。
実施形態4は、請求項6について説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1 概要>
本実施形態の容器は、折り目にて区画された紙状素材が、蓋用部材、第一側面部材、底面部材、第二側面部材と配されたものを折り組みすることで形成され、第一工程から第五工程を経て容器となる。各工程の概要は、第一工程から第三工程までは、紙状素材を折り目にて、谷折または山折を行う。第四工程では、容器の側面となる部分を接着する工程である。第五工程では、第四工程までに袋状に形成された紙状素材の底面を押し出すことで容器の形状に形成する工程である。
<実施形態1 構成>
本実施形態の容器は、成形され折り目にて区画される紙状素材からなる部分が、直列的に蓋用部材、第一側面部材、底面部材、第二側面部材と配されたものを折り組みすることで形成される。
図1に本実施形態の容器の斜視図(a)と、(a)の展開図である成形された紙状素材(b)の容器内側からみた平面図を示した。本実施形態の容器は、一平面の紙状素材から折り組みすることで、容器として形成される。つまり、(b)の紙状素材を折り組みすることで(a)の容器が形成される。(b)の展開図は蓋用部材(0101)、第一側面部材(0102)、底面部材(0103)、第二側面部材(0104)が直線的に配置されている。
これらを折り組を行い(a)の蓋用部材(0105)、第一側面部材(0106)、底面部材(0107)、第二側面部材(0108)からなる容器が形成される。尚、(a)では、第一側面部材および底面部材は、それぞれ蓋用部材と第二側面部材の裏側に位置していることを示している。(b)において、破線で示された部分は折り組みの際の山折を行う部分であることを表し、二点鎖線は、折り組の際の谷折を行う部分であることを表している。ただし、山折および谷折を行った後は実線で示すものとする。以下本明細書にて同様である。また、紙状素材の折り目で分割される領域のデザインを変化させることによって、折り目に従って折り重ねることにより、完成または完成途上の容器のデザインを形成することができる。
紙状素材は、容器に内容物を保持できるだけの強度を有し、内容物が食物の場合、食物が安全に食べられ、且つ、油分や水分で変質したり、溶けたり、化学反応を起こしたり、有害物質を発生することのないような素材のことをいう。紙状素材は具体的には例えば、紙や、紙の両面または片面にコーティングがされているような物や、ポリエチレン、ポリプロピレン、PETなどの樹脂であってもよい。紙状素材のサイズや形状は、内容物に応じて自由に設計することができる。
蓋用部材とは、形成された容器の上面を構成する領域であり、蓋用部材と第一側面部材との間を区画する折り目を広げたり折ったりすることで、容器内容物の取り出しなど際に開閉を行う。
第一側面部材とは、蓋用部材と底面部材を連結する領域であり、容器蓋用部材の開閉方向から見て後面を構成する。また第一側面部材には、底面部材の辺に対応する側面を形成するように、折り目が付けられている。
底面部材は、第一側面部材と第二側面部材を連結する領域であり、容器の底面を構成する部材である。底面部材は、後述の第二工程において、底面部材の央部を山折に折り組するが、折り組のための折り目は、底面部材に必ずしも付ける必要はない。尚、本実施形態では、説明のために図中に山折のための破線を示しているが、折り目を示す物ではなく、第二工程での山折をする意味を説明するために記したものである。
第二側面部材は、底面部材と連結された領域であり、容器蓋用部材の開閉方向から見て、前面を構成する。また、第二側面部材には、底面部材の辺に対応する側面を形成するように、折り目が付けられている。
<実施形態1 折り組み後の容器の形状>
折り組み後の容器開口面積は、底面部材により形成される容器底面積よりも大きくなるように成形されている。図1において、底面部材と容器蓋用部材の面積は、容器蓋用部材の面積の方が底面部材に比べて大きくなっている。これを折り組みして成形された容器は、容器開口面積が容器底面積より大きくなる。容器開口面積を容器底面積より大きくすることで、折り組み後の容器は、上部に広がった形状となる。容器をこのような上部が広がった形状とすることで、内容物の出し入れがしやすく、また両手で持った際に手になじむ形状となる。また、容器開口面積を容器底面積より大きくすることで、折り組み完了後、蓋用部材を開けた状態で、重ねて保管することが可能である。
逆に、用途に応じては、底面部材と容器蓋用部材の面積および形状を同様にすることも可能であり、逆に容器蓋用部材の面積を底面部材の面積に比べて小さくすることによって、逆に上部方向へ窄まった形状とすることも可能である。
また、底面部材と容器蓋用部材の形状を、四角形と三角形や円形と多角形など、異なる形状としてもよい。
<実施形態1 折り組み工程>
第一工程は、第二側面部材と底面部材との折り目を谷折する工程である。図2に第一工程を説明するための概念図を示した。(a)は図1の(b)と同様の方向から見た紙状素材であり、(b)は、(a)のA−B断面図である。第一工程では、斜線で示したる第二側面部材(0201、0209)を、第二側面部材と底面部材(0202)とを区画する折り目(0203)を矢印(0204、0205、0206)の方向に谷折する。第一工程後、第二側面部材は、一点鎖線(0207、0208)で示したように折られることになる。
第二工程は、底面部材の央部を第一工程の折り目と平行に山折を行う。図3に第二工程を説明するための概念図を示した。(a)は図1の(b)と同様の方向から見た紙状素材であり、(b)は、(a)のA−B断面図である。第二工程では、斜線で示した底面部材(0301、0302))と第二側面部材(0303)が連結している領域と、第一工程にて谷折された第二側面部材を、底面部材の央部(0304)を矢印(0305、0306、0307)のように山折する。第二工程後、底面部材および第二側面部材は一点鎖線(0308、0309)で示したように折られる。
第三工程は、底面部材と第一側面部材との折り目を谷折する工程である。図4に第三工程を説明するための概念図を示した。(a)は図1の(b)と同様の方向から見た紙状素材であり、(b)は、(a)のA−B断面図である。第三工程では斜線で示した底面部材(0401、0402)と第一側面部材(0403、0404)が連結している領域と、第一および第二工程にて折られた第二側面部材および第二側面部材と連結している底面部材を、第一側面部材と底面部材とを区画する折り目(0405)を矢印(0406、0407、0408)の方向に谷折する。第三工程後、第一側面部材および底面部材は一点鎖線(0409、0410)で示したように折られる。
第四工程は、第三工程管理用により折り曲げられた底面を挟んで重ね合わされている第一側面部材と第二側面部材の両端部を相互に接着し、紙状素材を山折された底面部材を含む袋状とする工程である。図5に第四工程を説明するための概念図を示した。(a)は図1の(b)と同様の方向から見た紙状素材であり、(b)は、(a)のA−B断面図である。(a)の斜線で示した第一側面部材両端部(0501、0502)を谷折することで第二側面部材(0503、0504)の両端に接着する。(b)のように、紙状素材は第一工程から第四工程により、第二側面部材(0504)、底面部材(0505)、第一側面部材(0506)により、蓋用部材(0507)を上方とした袋状に形成される。また、図5では第一側面両端部を谷折し、第二側面部材と接着しているが、これとは逆に、第二側面部材両端部を、山折することで第一側面部材と接着してもよい。また、第一および第二側面部材の両端部を山折または谷折して接着する他に、図6に示したように、テープ(0601、0602)などによって第一および第二側面部材を接着してもよい。
第五工程は、第四工程にて袋状内部に山折された底面部材を袋下方へ押し出すことで、山折を解除し、略平面の底面であって、接着された第一側面部材と、第二側面部材によって周囲を取り囲んだ形状とする工程である。図7に第五工程を説明するための斜視図を示した。第五工程では、袋状に形成された紙状素材を、第四工程にて山折された底面部材(0701)を、袋下方である矢印(0702、0703)の方向へ押しだし、略平面の底面を構成させる。これにより、接着された第一側面部材(0704)と第二側面部材(0705)は、図中前後方向である矢印(0706、0707)方向へ広がり、略平面となった底面部材の側壁をなすように取り囲む。図8には、図7のA−B断面を示した。(a)は第四工程で形成された袋状の紙状素材である。これを(b)のように、山折にされた底面部材(0801)袋下方へ押しだし、同時に第一側面部材(0802)と第二側面部材(0803)を図中左右の方向へ広げ、(c)のように底面部材(0804)が略平面となるようにする。
<実施形態1 効果>
本実施形態により形成される容器は、接着を行う工程が第四工程で行われる第一側面部材に設けられた、第一側面部材両端部と第二側面部材両端部を接着するだけであり、容易に容器を形成することが可能である。また、第四工程終了後の袋状に形成された状態で、保管を行い使用する際に、第五工程を行えば、嵩張らずに保管することが可能である。
<<実施形態2>>
<実施形態2 概要>
本実施形態の容器は、底面部材は略六角形であり、第一側面部材と第二側面部材には、それぞれ隣接する底面部材の三辺に対応する側面を形成するように折り目が付けられている。また、底面部材の央部には第二工程にて行う山折のための折り目が付けられている。
これらの折り目は、容器の折り組み作業を容易に行うことを可能とし、さらに容器の形状を安定させるために付けられる。折り目は、必要に応じて第一側面部材および第二側面部材、底面部材に付けられる。
<実施形態2 構成>
<第一側面部材および第二側面部材の折り目>
本実施形態の容器は、底面部材は略六角形であり、第一側面部材と、第二側面部材とは、それぞれの側面部材と隣接する底面部材の三辺に対応する側面を形成するよう折り目が付けられている。図9に本実施形態の第一側面部材(0901)と第二側面部材(0902)の折り目(0903、0904、0905、0906)を説明するための概念図を示した。本実施形態の折り目は、底面部材(0907)の形状に応じて、折り目の数を変化させる。図9では底面部材の形状が略六角形であり、第一側面部材および第二側面部材がそれぞれ、底面部材の三辺に対応する側面となる。例えば、第五工程において、底面部材を略平面にする際に、(1)の第一側面部材の辺と、底面部材の辺が接する。同様に(2)、(3)、(4)の辺同士が第五工程において接するように折り組みされる。
このように、第五工程において、第一側面部材および第二側面部材の辺と底面部材の辺どうしが接するためには、第一側面部材および第二側面部材に角度を付ける必要がある。そこで、本実施形態では、第一側面部材および第二側面部材の辺と底面部材の辺とを接するために、折り目を付けた。例えば、第五工程にて、(1)の辺同士を接するように折り組させるためには、折り目(0903)を谷折する必要がある。同様に(2)の辺同士を接するように折り組みさせるには、折り目(0904)を、(3)の辺同士を接するようにするには、折り目(0905)を、(4)の辺同士を接するようにするには、折り目(0906)をそれぞれ谷折すればよい。
<底面部材央部の折り目>
本実施形態の容器は、底面部材の央部に第二工程で行われる山折のための折り目が付けられている。図10に本実施形態の底面部材(1001)に付けられた折り目(1002)を説明するための概念図を示した。折り目は、第四工程にて、第一側面部材(1003)および第二側面部材(1004)が重なっている必要があるため、第一側面部材と第二側面部材の中央、つまり底面部材の中央につけられる必要がある。(a)では、底面部材央部に設けられた折り目は、略六角形の底面部材の頂点(1005、1006)間を結んでいるが、(b)や(c)のように、底面部材が略六角形であっても、底面部材の形状によっては、底面部材の頂点間を結ばない場合もある。(b)や(c)のような、底面部材の形状であっても、底面部材央部の折り目は、必ず第一側面部材と第二側面部材の中央、つまり底面部材の中央に付けられる。
<実施形態2 効果>
本実施形態の容器は、底面部材は略六角形であり、第一側面部材と、第二側面部材とは、それぞれの側面部材と隣接する底面部材の三辺に対応する側面を形成するよう折り目が付けられていることで、実施形態1の第一工程、第三工程の作業効率を上げることが可能である。また、第一側面部材および第二側面部材に折り目を設けることで、底面部材の辺と第一側面部材および第二側面部材の辺を接することが可能であり、折り組み後の容器底部に隙間ができないように成形することが可能である。
<<実施形態3>>
<実施形態3 概要>
本実施形態の容器には、底面部材に側面に倣って起立する起立余白が設けられている。また、第一側面部材および第二側面部材には、起立余白の一部を下方から押さえて差し込み、底面部材の山折の復元を防止するための押さえ切り込みを有する。
<実施形態3 構成>
<底面部材の起立余白>
本実施形態の容器は、底面部材の側面部材と連ならない辺には、第五工程の山折解除の際に側面に倣って起立する起立余白が設けられている。
図11に起立余白が設けられている紙状素材の概念図を示した。図中斜線で示した部分が起立余白(1101、1102、1103、1104、1105、1106)であり、底面部材(1107、1108)の第一側面部材(1109、1110)および第二側面部材(1111、1112)と連ならない四辺に設けられている。実施形態1の第一工程から第五工程まで、折り組が完了すると、起立余白は(b)のように、第一側面部材および第二側面部材に倣って起立させる。起立余白の大きさは、折り組み時に折り組みを妨げないサイズであって、内容物の大きさや重量に応じて変化させればよい。また起立余白の形状は、折り組み作業を円滑に進めるために、角を丸くするなど、形状を変化させてもよい。また、起立余白は、底面部材の第一側面部材および第二側面部材と連ならない辺すべてに設ける必要はなく、内容物の重量や形状、容器の用途などに応じて二つや三つであってもよく、それらの配置位置も、底面部材の対向辺同士に配置したり、上下、左右などのみに配置したりしてもよい。
<起立余白の押さえ切り込み>
本実施形態の容器は、第一側面部材と第二側面部材には起立余白の一部を下方から迎えて差し込み、底面部材の山折の復元による底面の非平面化を防止するための押さえ切り込みを有する
図12に押さえ切り込み(1201、1202)を有する紙状素材の概念図を示した。図中斜線で示した部分が起立余白(1203、1204、1205、1206)であり、第一側面部材(1207)および第二側面部材(1208)に設けられた切り込みが、押さえ切り込みである。また起立余白には、第一側面部材および第二側面部材に設けられた押さえ切り込みへ差し込むための突起が設けられている。図12の紙状素材を実施形態1の第一工程から第五工程の折り組みを行い形成された容器の概念図を図13に示した。また図13の(b)には押さえ切り込み部分を容器外側から見た拡大図を示した。押さえ切り込み(1301、1302)は、底面部材(1303)の山折の復元による底面の非平面化、つまり、実施形態1の第五工程後、形成された容器が第四工程後の形状に戻ることを防ぐ役割を担っている。図13の(b)に示したように、押さえ切り込みは、起立余白の一部(1304)を容器の下方から迎えて差し込んでいる。容器の下方から迎えて差し込むことで、底面部材の山折復元を抑制している。
第一側面部材および第二側面部材に設けられた押さえ切り込みに差し込まれる、起立余白の一部の形状は、四角形や三角形などの多角形の他、半円形や楕円形などであってもよい。半円形や楕円形など、角を丸くした形状にすると、押さえ切り込みに差し込む際、円滑に作業を行うことが可能である。また、押さえ切り込みは、第一側面部材および第二側面部材のすべての面に設ける必要はなく、その一部の面であってもよい。
<実施形態3 効果>
底面部材に起立余白を設けることで、折り組み後の容器底面部材と第一側面部材および第二側面部材が接する辺に、隙間が生じず、内容物の漏れを防ぐことが可能である。また、起立余白の一部を下方から迎えて差し込む、押さえ切り込みを第一側面部材および第二側面部材に設けることで、底面部材の山折復元を抑制し、容器の強度を向上させる。
<<実施形態4>>
<実施形態4 概要>
本実施形態の容器は、第一側面部材および第二側面部材の底面部材との非連結領域に、容器の底抜けを防止するための、底抜け防止舌片を有している。
<実施形態4 構成>
本実施形態の容器は、第一側面部材と、第二側面部材とは、底面部材との非連結領域に折り組後に底面の底抜けを防止するための底抜け防止舌片を有する。
図14に第一側面部材(1401)および第二側面部材(1402)に底抜け防止舌片(1403、1404、1405、1406、1413、1414、1415、1416)を有する容器の概略図を示した。(a)は折り組み前の紙状素材であり、(b)は折り込み後の容器を下方からみた図である。図中、斜線で示した領域が底抜け防止舌片である。底抜け防止舌片は、第一側面部材および第二側面部材の底面部材(1407、1408)との非連結する辺に設けられている。それぞれの底抜け防止舌片には、図中破線(1409、1410、1411、1412)に示したような、実施形態1の第五工程において、折り組みが円滑に行えるように、舌片を折るための折り目を付けてもよい。
底抜け防止舌片は、折り組み後(b)のように、底面部材のさらに下方に位置し、第一側面部材および第二側面部材との非連結部分を下方より支える形状となる。
<実施形態4 効果>
第一側面部材および第二側面部材に設けられた底抜け防止舌片により、底面部材と第一側面部材および第二側面部材の非連結領域から、内容物が漏れるのを防止することが可能である。また、内容物の重量により、底面部材が可能へ沈み込むことを防止している。特に内容物が油分を含み、紙状素材が紙や布など油分を透過しやすい素材である場合には、内容物の油分が、外に漏れ利用者の手などに油分が付着することを防止することも可能である。
<<具体例>>
図15に本件発明の具体例を示した。(a)は、折り組み前の紙状素材であり、(b)は折り組み後の容器となった時の容器正面視したときの概略図であり、(c)は折り組み後の容器となったときの容器底面部の概略図である。
(a)は、紙状素材上に折り目によって区画された蓋用部材(1501)、第一側面部材(1502)、底面部材(1503)、第二側面部材(1504)が直列的に配置されている。蓋用部材は高さが略115mm、幅が略151mm、第一側面部材は、高さ略47mm、幅が容器開口部分で略195mm、底面部分で略180mmで、第四工程にて第二側面部材の両端部と接着するための端部(1505)が設けられており、端部を含めた幅は略226mmである。底面部材は、高さが略101mm、幅が略122mmである。第二側面部材は、高さが略47mm、幅が容器開口部分で略195mm、底面部分で略180mmである。また、第一側面部材および第二側面部材には、底抜け防止舌片(1506)が設けられている。底面部材の央部には第二工程にて行われる山折のための折り目(1507)がつけられている。底面部材の側面部材と連ならない辺には、起立余白(1508)が設けられている。第一側面部材および第二側面部材の容器開口部分には、開口部の閉時に蓋用部材が落ち込むのを防ぐ高さ略15mmの舌片(1509)が設けられている。第一側面部材には、底面用部材の非平面化を防止するための押さえ切り込み(1510)を有している。
実施形態1を説明するための概念図 実施形態1の第一工程を説明するための概念図 実施形態1の第二工程を説明するための概念図 実施形態1の第三工程を説明するための概念図 実施形態1の第四工程を説明するための概念図 実施形態1の第四工程の一例を説明するための概念図 実施形態1の第五工程を説明するための概念図 実施形態1の第五工程を説明するための断面図 実施形態2の側面部材の折り目を説明するための概念図 実施形態2の底面部材の折り目を説明するための概念図 実施形態3の底面部材の起立余白を説明するための概念図 実施形態3の側面部材の押さえ切り込みを説明するための概念図 実施形態3の側面部材の押さえ切り込みの斜視概念図 実施形態4の底抜け防止舌片を説明するための概念図 本件考案の具体例
符号の説明
1001 蓋用部材
1002 第一側面部材
1003 底面部材
1004 第二側面部材
1005 蓋用部材
1006 第一側面部材
1007 底面部材
1008 第二側面部材

Claims (7)

  1. 成形され折り目にて区画される紙状素材からなる部分が、直列的に蓋用部材、第一側面部材、底面部材、第二側面部材と配されたものを折り組みすることで形成される容器であって、以下の第一工程ないし第5工程からなる容器。
    第一工程:第二側面部材と底面部材との折り目を谷折する工程
    第二工程:底面部材の央部を横切るように第一工程の折り目と平行な山折をする工程
    第三工程:底面部材と第一側面部材との折り目を谷折する工程
    第四工程:第三工程完了により折り曲げられた底面を挟んで重ねあわされている第一側面部材と第二側面部材の両端部を相互に接着し、紙状素材を山折された底面部材を含む袋状とする工程
    第五工程:第四工程にて袋状内部に山折された底面部材を袋下方に押出すことで山折を解除し略平面の底面であって、接着された第一側面部材と、第二側面部材によって周囲を取り囲む態様とする工程
  2. 底面部材は略六角形であり、第一側面部材と、第二側面部材とは、それぞれの側面部材と隣接する底面部材の三辺に対応する側面を形成するよう折り目が付けられている請求項1に記載の容器。
  3. 底面部材の央部には第二工程にて行われる山折のための折り目がつけられている請求項1又は2に記載の容器。
  4. 底面部材の側面部材と連ならない辺には、第五工程の山折解除の際に側面に倣って起立する起立余白が設けられている請求項1から3のいずれか一に記載の容器。
  5. 第一側面部材と第二側面部材には起立余白の一部を下方から迎えて差し込み、底面部材の山折の復元による底面の非平面化を防止するための押さえ切り込みを有する請求項4に記載の容器。
  6. 第一側面部材と、第二側面部材とは、底面部材との非連結領域に折り組後に底面の底抜けを防止するための底抜け防止舌片を有する請求項1から5のいずれか一に記載の容器。
  7. 前記成形は、折り組後にできる容器開口面積が底面部材により形成される容器底面積よりも大きくなるように成形されている請求項1から6のいずれか一に記載の容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015168476A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 ザ・パック株式会社 包装用箱、及び、包装用箱の展開体

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