JP2013123199A - 携帯端末、音出力プログラム、音色調整方法、及び音出力装置 - Google Patents

携帯端末、音出力プログラム、音色調整方法、及び音出力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013123199A
JP2013123199A JP2011271744A JP2011271744A JP2013123199A JP 2013123199 A JP2013123199 A JP 2013123199A JP 2011271744 A JP2011271744 A JP 2011271744A JP 2011271744 A JP2011271744 A JP 2011271744A JP 2013123199 A JP2013123199 A JP 2013123199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
parameter
mobile terminal
adjustment
portable terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011271744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6117469B2 (ja
Inventor
Yoko Uruma
陽子 漆間
Nahoko Kawamura
奈浦子 川村
Koichi Ichihara
宏一 市原
Masanobu Maeda
昌宣 前田
Masahiro Kamiya
昌宏 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2011271744A priority Critical patent/JP6117469B2/ja
Publication of JP2013123199A publication Critical patent/JP2013123199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6117469B2 publication Critical patent/JP6117469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

【課題】携帯端末の容易な操作で、音を出力する音出力装置から出力される音を調整可能な技術を提供する。
【解決手段】音色を示すパラメータに基づいて音を出力する音出力装置へ該パラメータを送信する携帯端末であって、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させ、前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付け、前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して前記音出力装置へ送信する、制御手段を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯端末、音出力プログラム、音色調整方法、及び音出力装置に関する。
スマートフォンやタブレット用として、音楽の製作やアレンジを行うアプリケーションがある。例えば、非特許文献1には、放射状に配置された複数のスケールにカーソルを移動させて、音を自由に設定できる技術が開示されている。
Casual Underground、"Loopseque"、[online]、2010年11月21日、JUGEM、[平成23年12月1日検索]、インターネット<http://iphonemusic.jugem.jp/?eid=811> jjbunn、"SoundForm Signal Generator"、[online]、2010年10月15日、octoba、[平成23年12月1日検索]、インターネット<http://octoba.net/archives/20101015-soundform-signal-generator-android-1065.html>
スマートフォンやタブレット用として、音楽の製作やアレンジを行うアプリケーションがある。但し、従来の技術は、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末単体で動作するものであり、他の音楽再生装置(車載器や家庭用音楽再生デッキなど)と連携したものではない。また、より感覚的、かつ簡単な操作で、音の設定を変更できる技術開発が望まれている。
本発明では、上記した背景に鑑み、携帯端末の容易な操作で、音を出力する音出力装置から出力される音を調整可能な技術を提供することを課題とする。
本発明では、上述した課題を解決するため、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を携帯端末の表示手段に表示させ、ユーザによって選択された指標のパラメータを音を出力する音出力装置に送信して、出力される音を調整することとした。
より詳細には、本発明は、音色を示すパラメータに基づいて音を出力する音出力装置へ該パラメータを送信する携帯端末であって、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させ、前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付け、前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して前記音出力装置へ送信する、制御手段を備える携帯端末である。
本発明に係る携帯端末では、選択された指標のパラメータが通信手段を介して音出力装置に送信され、音出力装置から出力される音の調整が可能となる。そのため、ユーザは、携帯端末の表示手段に表示される指標を選択するだけで、すなわち、容易な操作で、携帯端末と接続される音出力装置から出力される音を調整することができる。また、音の調整を容易に行うことができることで、ユーザは、容易に新たな音色を体験することができる。なお、ユーザが選択する指標のパラメータは、ユーザが自由に登録できるようにしても
よい。これにより、ユーザが気に入った音色で音楽を聴くことができる。なお、音出力装置には、車載器、家庭用音楽再生デッキが例示される。音出力装置は、音を出力するものであればよく、音声を出力するラジオなどでもよい。通信手段は、携帯端末と音楽再生装置とを電気的に接続できればよい。接続は、無線、有線のいずれでもよい。また、通信手段は、携帯端末と音楽再生装置とを直接接続してもよく、また、ネットワークを介して間接的に接続してもよい。
ここで、前記制御手段は、前記一の指標群の音色とは異なった、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される他の指標群を、前記表示装置に更に表示させ、前記表示装置へ表示された前記一の指標群または前記他の指標群のうち何れかの指標の選択を、前記受付手段を介して受け付けるようにしてもよい。他の指標群を更に表示し、他の指標群も含む指標の中から指標を選択させることで、よりバリエーションに富んだ音の調整が可能となる。
ここで、前記制御手段は、前記受付手段が、前記指標の選択を前記複数の指標の間の領域で受け付けると、前記指標の間の領域に既定されたパラメータを特定し、又は前記指標の間の領域に隣接する指標に既定されたパラメータに基づいて新たにパラメータを算出し、前記特定されたパラメータ、又は前記算出されたパラメータを前記通信手段を介して前記音出力装置へ送信するようにしてもよい。これにより、指標の間の領域が選択された場合でも、音出力装置から出力される音を自然に調整することができる。なお、指標の間には、パラメータと関連付けられた指標を表示してもよく、また、外見上は何も表示しないようにしてもよい。指標の間に更に指標を表示する場合、基準となる指標と、間に表示される指標は、基準となる指標に対しては、指標の種類の定義(例えば、後述する、明るさ、重厚さ、すっきりなど)付けがされる点で区別される。
また、前記指標は、異なる特性に応じて複数種類、かつ、当該種類毎に複数強度に区別され、前記制御手段は、前記表示装置に、前記指標を種類毎に異なった複数の直線状に強度順に並べて表示させるようにしてもよい。異なる特性に応じた指標の種類、換言すると指標群の種類(一の指標群と他の指標群とを含む)には、例えば、「明るさ」、「重厚さ」、「すっきり」が含まれる。種類毎の強度には、例えば、「明るさ1」、「明るさ2」、「明るさ3」が含まれる。指標の種類の数や指標の強度の段階数は、ユーザが自由に設定することができる。これにより、ユーザのレベルに応じた音調整が可能となる。
また、前記指標の種類は、音を構成する各成分のエネルギーの密度としての周波数スペクトルの密度と音圧レベルの増減に基づいて設定することができる。周波数スペクトルとは、音を構成する各成分(各周波数)がどの程度エネルギーを持つかを表す。周波数スペクトルの密度とは、音を構成する各成分(周波数)同士の間隔の度合いで表されるものである。ここで、音色は、音色因子に基づいて評価することができる。音色因子には、美的因子、迫力因子などが含まれる。美的因子は、聴取者が、明るい、明瞭な、綺麗な、クリアな、美しい、なめらかな、つやのあるといった感覚をもつ因子であり、周波数スペクトルの密度、周波数帯域、周波数1kHz付近の強調により表現できる。これらが大きくなるにつれて、より、明るい、明瞭な、綺麗な、クリアな、美しい、なめらかな、つやがある音と評価することができる。また、迫力因子は、聴取者が、重厚な、厚みのある、豊かな、迫力のある、力強い、豪華な、はずんだといった感覚をもつ因子であり、エンベロープ右下がり傾斜角度、低音成分により表現できる。エンベロープとは、周波数スペクトルの大まかな傾向を示す線であり、この線の傾きが緩やかであるほど迫力がある音と評価することができる。また、低音成分が多いほど、迫力がある音と評価することができる。したがって、周波数スペクトルの密度や音圧レベルを増減させることで音色因子の強度を変化させることができる。換言すると、周波数スペクトルの密度と音圧レベルの増減させることで、指標の種類(指標群の種類)を設定することができる。
また前記制御手段は、前記表示手段が前記複数の指標を表示し、かつ、前記受付手段が指標の選択を受け付けている際、選択された指標を特定し、該特定された指標のパラメータに対応した画面であって、前記表示装置に表示される画面とは異なる画面を前記表示装置に表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、携帯端末の表示手段から得られる評価とは異なる視点で調整された音を評価することができる。例えば、異なる画面として、周波数特性を表示した画面を表示させることで、ユーザは、音の調整結果を目視により確認することができる。
また、前記制御手段は、前記受付手段を介して音量調整の指示を受け付け、受け付けた音量調整の指示を前記通信手段を介して前記音出力装置に送信するようにしてもよい。これにより、音出力装置から出力される音の音量も調整することができる。なお、前記制御手段は、音の指標を音量に応じて段階的に表示し、選択位置を示す指示カーソルの位置にある音の指標を特定し、特定された音の指標に対応する音量の値を通信手段を介して音出力装置に送信し、音出力装置から出力される音楽の音量を調整してもよい。また、制御手段は、選択位置を示す指示カーソルの大きさをユーザの指示に応じて変更可能に表示し、音量調整の指示を該指示カーソルに対する指示として受け付け、受け付けた音量調整の指示を前記通信手段を介して前記音出力装置に送信し、前記音出力装置から出力される音楽の音量を調整するようにしてもよい。
ここで、本発明は、音色を示すパラメータに基づいて音を出力させる音出力プログラムとして特定することもできる。すなわち、本発明は、音色を示すパラメータに基づいて音を出力させる音出力プログラムであって、携帯端末のコンピュータに、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させるステップと、前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付けるステップと、前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して音を出力する音出力装置へ送信するステップと、を実行させる音出力プログラムである。
また、本発明は、音色を示すパラメータに基づいて音の音色を調整する音色調整方法として特定することもできる。すなわち、本発明は、音色を示すパラメータに基づいて音の音色を調整する音色調整方法であって、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させるステップと、前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付けるステップと、前記選択された指標のパラメータに応じて出力音の音色調整を行うステップと、を実行する音色調整方法である。
また、前記一の指標群は、前記表示装置に複数表示され、前記表示装置に、前記指標群毎に各々直線状に強度順に並べて表示させるようにしてもよい。
また、本発明は、携帯端末から送信される音色を示すパラメータに基づいて音を出力する音出力装置として特定することもできる。すなわち、本発明は、携帯端末から送信される音色を示すパラメータに基づいて音を出力する音出力装置であって、前記携帯端末は、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させ、前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付け、前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して前記音出力装置へ送信する、制御手段を備え、前記音出力装置は、前記携帯端末から送信された前記指標のパラメータを、受信手段を介して受信し、前記受信した指標のパラメータに基づいて出力する音を調整し、該調整した音を出力手段から出力させる、制御手段を備える音声出力装置である。
また、本発明は、上述した携帯端末をより限定した、音色を示すパラメータに基づいて音楽を出力する音楽再生装置へ該パラメータを送信する携帯端末であって、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の音調整ボックスで構成される一の音調整ボックス群をタッチパネルディスプレイに表示させ、前記タッチパネルディスプレイへ表示された前記一の音調整ボックス群のうち何れかの音調整ボックスの選択を受付手段を介して受け付け、前記選択された音調整ボックスのパラメータを、通信手段を介して前記音楽再生装置へ送信する、制御手段を備える携帯端末としてもよい。
ここで、例えば、上述したような携帯端末と音出力装置とが連携するシステムでは、携帯端末と音出力装置との接続と切断とが繰り返し行われる。例えば、切断の際にユーザが設定したパラメータが保存されないと、再接続する際、ユーザは再度同じ設定をしなければならない。また、ユーザは前回の設定を特定できず、前回設定したパラメータに基づく音を再現できないことも想定される。なお、このような問題は、上述した本発明に係る携帯端末と音出力装置に限られるものではない。携帯端末と音出力装置とが連携するシステムでは起こり得る。
ここで、携帯端末と音出力装置とを連携させる技術として特許文献1(特開2007−258881号公報)や特許文献2(特開平10−30759号公報)に記載の技術がある。特許文献1には、車載用オーディオ装置において、車種毎に異なる車室内空間に対応したイコライジングやタイムアライメントなどの音場処理のパラメータを二次元コード画像で提供し、ユーザに二次元コード画像を撮像させ、二次元コード画像に含まれるオーディオ設定データを車載用オーディオ装置に取り込ませる技術が開示されている。また、特許文献2には、車両に応じた係数データをホストコンピュータに蓄積しておき、車両に搭載されたオーディオ装置からのデータ送信要求に応じて蓄積している係数データを送信する技術が開示されている。また、特許文献3(特開2004−120268号公報)には、電源立ち上げ時に、電源立ち下げ時の状態を再現するラストメモリ機能を備えるカーオーディオが開示されている。
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術は、いずれもサーバに予め蓄積されたデータを車載器に送っているにすぎない。換言すると、車載器などの音出力装置の設定データや携帯端末の設定データを音出力装置と携帯端末との間で送受信するものではない。したがって、音出力装置や携帯端末の設定の再現を十分に実現することができない。また、特許文献3に記載の技術では、常にラストメモリが採用されることから、ユーザが設定を選択する余地がない。
そこで、本発明では、上記した背景に鑑み、音出力装置と携帯端末とが連携するシステムにおいて、音出力装置及び携帯端末の夫々の設定を自由に再現できる技術を提供することを更なる課題とする。
本発明では、上述した課題を解決するため、音出力装置の適時の状態と携帯端末の適時の状態とを互いに関連づけて記憶装置に記憶させることとした。また、携帯端末から音出力装置から出力される音を調整する際、音出力装置の適時の状態と携帯端末の適時の状態とのうち、何れの状態にするかについて、ユーザからの指示を受け付けることとした。
より詳細には、本発明は、携帯端末と、前記携帯端末に接続自在な音を出力する音出力装置とを含む音調整システムであって、前記携帯端末は、前記音出力装置に接続自在な携帯端末の通信手段と、前記携帯端末の通信手段を介して、前記音出力装置から出力される音の調整を行う携帯端末の制御手段と、前記音の調整を行うための音の設定画面を表示する携帯端末の表示手段と、前記音の調整指示を受け付ける携帯端末の受付手段と、を備え
、前記携帯端末の制御手段は、前記携帯端末の適時の状態と前記音出力装置の適時の状態とを互いに関連づけて、前記携帯端末と、前記音出力装置とのうち少なくとも何れか一方の記憶装置に記憶させ、前記音出力装置は、前記携帯端末に接続自在な音出力装置の通信手段と、前記音出力装置の通信手段を介して受信する音の調整指示に基づいて、出力される音を調整する音出力装置の制御手段と、前記音の調整指示を直接受け付ける音出力装置の受付手段と、を備え、前記音出力装置の制御手段は、前記音出力装置の適時の状態と前記携帯端末の適時の状態とを互いに関連づけて、前記携帯端末と、前記音出力装置とのうち少なくとも何れか一方の記憶装置に記憶させる音調整システムである。本発明によれば、音出力装置及び携帯端末の夫々の設定を自由に再現することができる。記憶装置への記憶は、自動的に行ってもよく、また、ユーザからの指示に基づいて行ってもよい。
前記携帯端末の適時の状態には、音出力装置との接続前の最終状態(携帯端末の接続直前状態)、音出力装置との接続終了時の最終状態(接続終了状態)、初期化状態、音出力装置の最終状態であって、音出力装置が携帯端末と接続される前の最終状態(音出力装置の接続直前状態)を含めることができる。また、前記音出力装置の適時の状態には、携帯端末との接続前の最終状態(音出力装置の接続直前状態ともいう)、携帯端末との接続終了時の最終状態(接続終了状態)、初期化状態、携帯端末の最終状態であって、携帯端末が音出力装置と接続される前の最終状態(携帯端末の接続直前状態)を含めることができる。
また、本発明に係る音調整システムは、ネットワーク上にあるサーバを更に含み、携帯端末、音出力装置、及びサーバは、ネットワークを介して互いに接続自在の構成とすることができる。この場合、携帯端末の制御装置及び音出力装置の制御装置は、音出力装置の適時の状態と携帯端末の適時の状態とを互いに関連づけて、携帯端末と、音出力装置と、サーバとのうち少なくとも何れか一つの記憶装置に記憶させることができる。サーバに記憶させることで、ユーザ間で、記憶させた情報を共有することができる。また、情報の提供側のユーザは、新たな音色を提案するといったうれしさを得ることができる。一方、情報の受取り側のユーザは、新たな音色を体験することができる。これにより、音調整に対するユーザの興味を向上することができる。
また、携帯端末の制御手段は、音出力装置から出力される音の調整を行う際、音の調整をどの状態から開始するかについての指示を受け付ける音調整選択画面を携帯端末の表示手段に表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、ユーザが好む状態から音の調整を開始することができる。
また、携帯端末の制御装置は、音調整選択画面に、選択ボックスとして、携帯端末の最終状態であって、携帯端末の、音出力装置との接続直前の最終状態、音出力装置の、携帯端末との接続直前の最終状態、ユーザが登録した時点での状態、初期化状態のうち少なくとも何れか一つを表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、容易にユーザが好む状態から音の調整を開始することができる。
また、本発明は、上述した音調整システムにおける、携帯端末又は音出力装置として特定することができる。例えば、本発明は、前記音出力装置に接続自在な携帯端末の通信手段と、前記携帯端末の通信手段を介して、前記音出力装置から出力される音の調整を行う携帯端末の制御手段と、前記音の調整を行うための音の設定画面を表示する携帯端末の表示手段と、前記音の調整指示を受け付ける携帯端末の操作手段と、を備え、前記携帯端末の制御手段は、前記携帯端末の適時の状態と前記音出力装置の適時の状態とを互いに関連づけて、前記携帯端末と、前記音出力装置とのうち少なくとも何れか一方の記憶装置に記憶させる携帯端末である。
また、本発明は、上述した音調整システム、携帯端末、音出力装置で実行される音調整方法として特定することができる。例えば、本発明は、携帯端末と、前記携帯端末に接続自在な音出力装置とを含む音調整システムで実行される音調整方法であって、前記携帯端末の適時の状態と前記音出力装置の適時の状態とを互いに関連づけて、前記携帯端末と、前記音出力装置とのうち少なくとも何れか一方の記憶装置に記憶させる音調整方法である。
また、本発明は、上述した本発明に係る携帯端末、音出力装置、音調整システムで実行される処理を実現させるプログラムとして特定することもできる。更に、本発明は、上記プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この場合、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。なお、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
本発明によれば、携帯端末の容易な操作で、音を出力する音出力装置から出力される音を調整可能な技術を提供することができる。
第一実施形態に係る、携帯端末と車載器とを含む音調整システムの概要を示す。 第一実施形態に係る車載器の構成を示す。 第一実施形態に係るサーバの構成を示す。 第一実施形態に係る携帯端末の画面遷移図示す。 第一実施形態に係る音色調整画面を示す。 第一実施形態に係る音色調整画面の説明図を示す。 第一実施形態に係る、定位・拡がり調整画面と係数パターンの設定状況を示す。 第一実施形態に係る音の調整処理のフロー図を示す。 第一実施形態に係る操作画面テーブルの一例を示す。 第一実施形態に係る音色表現テーブルの一例を示す。 第一実施形態に係る軸数に応じた操作画像の表示パターンを示す。 美的因子、迫力因子を説明する図を示す。 周波数スペクトルの密度を説明する図を示す。 周波数スペクトルのエンベロープを説明する図を示す。 迫力因子領域と美的因子領域を有する周波数スペクトルの一例を示す。 第一実施形態に係るパラメータテーブルの一例を示す。 第一実施形態に係る音量テーブルの一例を示す。 軸数の設定、パターンの設定処理のフロー図を示す。 第一実施形態に係る設定画面の一例を示す。 第一実施形態に係るパラメータ取得処理のフロー図を示す。 第二実施形態に係る、接続時/アプリケーション起動時の処理フロー図を示す。 第二実施形態に係る、切断時/アプリケーション終了時の処理フロー図を示す。 第二実施形態に係る設定情報テーブルの一例を示す。 第二実施形態に係る状態の選択画面の一例を示す。 第二実施形態に係る状態情報の一例を示す。 第二実施形態に係る音調整システムの適用例を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明は例示であり、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されない。
<第一実施形態>
<構成>
図1は、第一実施形態に係る音調整システムの概略構成を示す。第一実施形態に係る音調整システム8は、携帯端末1、車載器2、サーバ4を備える。第一実施形態では、携帯端末1と車載器2とは、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)により直接通信自在の他、
ネットワークを介しての接続も可能である。ネットワーク上には、サーバ4が設けられており、携帯端末1及び車載器2は、ネットワークを介してサーバ4にアクセス可能である。ネットワークには、例えば電話回線網を利用したインターネット回線が挙げられる。なお、ケーブルを介して、携帯端末1と車載器2とを接続してもよい。尚、使用形態としては、車載器2が車両3に取り付けられ、当該車両3の搭乗者が携帯端末1を所持していると言う状態等が想定される。
≪携帯端末≫
携帯端末1は、例えば、ネットワークへ接続可能な、携帯電話機やスマートフォンである。携帯端末1は、ハードウェア構成として、CPU12及びメモリ13を含む制御装置11、表示装置14、入力装置15、通信装置16、記憶装置17を備える。
制御装置11(本発明の携帯端末の制御手段に相当する)は、メモリ13に格納された所定のプログラムに従って携帯端末1を制御し、携帯端末1の所定の機能を実現させる。所定の機能の一つに、車載器2で再生される音楽の音の調整を行う機能も含まれる。なお、音の調整を行う制御装置(信号波形の加工処理を行う)は、専用のプロセッサ(所謂DSP)として構成してもよい。
表示装置14は、タッチパネルディスプレイからなり、各種画面を表示するとともに、ユーザからの操作を受け付ける。タッチパネルディスプレイは、本発明の表示手段及び受付手段に相当する。表示装置14をタッチパネルではない液晶ディスプレイによって構成し、液晶ディスプレイに表示されるカーソル等を操作可能なトラックボールなどの入力装置を別途設けるようにしてもよい。入力装置15は、表示装置14で受け付ける操作とは異なる操作を受け付ける。例えば、入力装置15には、電源ボタン、操作ボタンなどの物理的ボタンが例示される。通信装置16は、ネットワークへ接続する専用モジュールであり、例えば3G(3rd Generation)(通信)用モジュールによって構成される。通信装置16は、DCM(Data Communication Module)や、LTE(Long Term Evolution)用モジュールによって構成してもよい。また、通信装置16は、短距離無線装置部を更に備え、これにより、車載器2と携帯端末1とを直接無線接続することができる。無線装置部には、Bluetoothモジュール、赤外線モジュールが例示される。記憶装置17は、各種デー
タを記憶する。各種データには、音の調整で用いるパラメータも含まれる。
≪車載器≫
図2は、車載器の一例を示す。第一実施形態に係る車載器2(本発明の音出力装置に相当する)は、制御装置101、放送受信部102、ディスク再生部103、HD再生部104、ナビゲーション部105(図2では、単に「ナビ」と記載する。)、VICS情報受信部106、GPS情報受信部107、分配回路108、画像調整回路109、音声調整回路110、スピーカ111、画像出力部112、表示部113、操作部114、メモリ115、通信装置121を備える。
制御装置101(本発明の音出力装置の制御手段に相当する)は、車載器2(AVN一体機)の各部、或いは接続された外部機器からの信号、また使用者(ユーザ)の操作に基づく各操作部からの操作指示信号等を入力し、それら信号に基づき車載器2の各部、或いは外部機器を統括的に制御する。車載器の制御装置101は、例えばマイクロコンピュータ(マイコン)により構成され、ROM等のメモリに記憶されたプログラムに従い動作する。
放送受信部102は、アンテナにより受信された放送波から、特定の周波数の放送波を選択受信し、復調して当該放送の音声信号および、画像信号(テレビ放送の場合)を出力する。ディスク再生部103は、ディスクに記憶されているデータをピックアップにより読込み、読込んだデータに基づく音声信号、画像信号(例えばCD、DVD、BD(Blu-ray Disc)の場合)の出力を行う。HD再生部104は、磁気記録媒体であるハードディスク
(HD)に記憶されるMP3ファイル等の音楽データやJPEGファイル等の画像データ、ナビ
ゲーション用の地図データ等の各種データから所望のデータを読み出し、画像信号、音声信号、文字信号を出力する。
ナビゲーション部105(図2では、単に「ナビ」と記載する)は、地図上に自車位置や目的地までの経路を表示したり、交差点等で音声等により右左折等の進行方向案内を行い、また後述するVICS情報受信部106から交通情報、GPS情報受信部107から自車位置情報を入手して表示したりして、目的地までの経路案内を行う。第一実施形態では、サーバ1が経路探索を行うが、ナビゲーション部105がサーバ1の機能を持つようにしてもよい。
VICS情報受信部106は、交通情報通信システム(VICS(登録商標))に係る交通情報を受信し、受信した交通情報を出力する。GPS情報受信部107は、GPS(登録商標)衛星からのGPS信号に基づき自車位置を検出し、検出した現在地情報を出力する。
分配回路108は、制御装置101の制御信号により、出力することが指定された各種ソース(ディスク再生部103、放送受信部102、HD再生部104及びナビゲーション部105)の音声信号と画像信号を音声調整回路110及び画像調整回路109に出力する。画像調整回路109は、制御装置101の制御信号により、入力された画像信号に対し、輝度や色調、コントラストなどを調整し、調整した各画像信号を出力する。
音声調整回路110は、車載器の制御装置101の制御信号により、入力された音声信号に対し、音量、音声を調整し、調整した音声信号を出力する。音声調整回路110は、DSP(Digital Signal Processor)、D/Aコンバータ、アンプを含む構成とすることができる。ディスク再生部103やHD再生部104から出力された音声信号は、DSPにて所定の処理が実施され、D/Aコンバータにてアナログ信号に変換され、アンプで音声信号が増幅され、スピーカ111より出力される。DSPで実施される所定の処理(音調整・音量調整等)は、携帯端末1から送信されるパラメータに基づいて、車載器の制御装置101がDSPを制御(演算係数等の設定等)することにより実行される。なお、音声調整回路110は、A/Dコンバータ(アナログ信号を入力して処理できるデジタル信号に変換する機能)を含む構成でもよい。
画像出力部112は、画像調整部から入力された画像信号と、車載器の制御装置101から表示部に表示させる表示画像信号とを入力して画像合成等の処理を施し、当該処理を施した画像信号に基づき表示部113を駆動する。画像出力部112は、例えば、演算処理により画像処理を行う画像用に特化された演算処理回路である画像ASIC、画像処理・出力用に画像データを記憶するビデオメモリ、画像出力用ビデオメモリに記憶された画像デ
ータに基づき表示部を駆動する画像駆動回路等で構成される。第一実施形態では、画像出力部112が機能することで、種々の画像が車載器の表示部113に表示される。
表示部113は、画像出力部112により入力された画像信号に基づき画像を表示する。表示部113は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、冷陰極フラットパネルディスプレイ等で構成される。第一実施形態の表示部113は、タッチパネルによって構成されている。
操作部114は、装置の使用者が各種操作を行う。操作部114は、例えばタッチパネルや、押釦スイッチ、回転操作スイッチ、ジョイスティック等により構成される。第一実施形態の操作部は、タッチパネル及び各種ボタンによって構成されている。なお、操作部114は、トラックボールやジェスチャ入力方法などの周知の技術を適用しても良い。この場合、表示部113はタッチパネルではない液晶ディスプレイなどでも良い。
メモリ115は、各種データや制御プログラムを記憶するメモリ(記憶媒体)で、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、書換え可能なフラッシュメモリ等により構成される。
通信装置121は、ネットワークへ接続する専用モジュールであり、例えば3G(3rd Generation)(通信)用モジュールによって構成される。なお、通信装置121は、DCM(Data Communication Module)や、LTE(Long Term Evolution)用モジュールによって構成してもよい。また、車載器2は、通信装置121に加えて、短距離無線装置部を備える。これにより、車載器2と携帯端末1とを直接無線接続することができる。無線装置部には、Bluetoothモジュール、赤外線モジュールが例示される。
≪サーバ≫
図3は、第一実施形態に係るサーバの構成を示す。サーバ4は、汎用のコンピュータにより構成することができ、ハードウェア構成として、サーバの制御装置41、サーバの表示装置44、サーバの入力装置45、サーバの通信装置46、サーバの記憶装置47を備え、サーバの制御装置41は、CPU42、メモリ43を有する。
サーバの表示装置44は、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネル、CRT(Cathode Ray Tube)、エレクトロルミネッセンスパネル等を含む。サーバの入力装置45は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、操作ボタン等を含む。サーバの通信装置46には、例えば、ネットワーク(図1参照)への接続を実現する通信モジュール(例えば、ネットワークカード)が例示される。サーバの記憶装置47は、ハードディスクドライブ(以下、HDDとする。)や半導体メモリ等により構成することができる。サーバの記憶装置47には、車種別パラメータ管理DB(データベース)が設けられている。車種別パラメータ管理DBでは、車種毎に、イコライザの周波数、Q値、ゲイン、ディレイの遅延量、出力レベル、ボリューム値が既定されている。なお、これらは、例示であり、パラメータは、適宜既定することができる。なお、第一実施形態では、サーバの記憶装置47がサーバ4外部に設けられているが、サーバの記憶装置47はサーバ4の内部に設けられていてもよい。サーバのCPU42は、各ハードウェアを制御し、また、サーバのメモリ43に登録された制御プログラムに従って、所定の機能を実現する。
<処理>
次に実施形態に係る音調整システム8で実行される音の調整処理について図面に基づいて説明する。
≪音の調整処理の概要≫
(セッティング画面)
まず、音の調整処理の概要について説明する。図4は、第一実施形態に係る携帯端末の画面遷移図を示す。携帯端末のCPU12は、携帯端末の表示装置14に表示される「音調整アプリ」のアイコンが選択(指でタッチする等の操作:以降同様)されるとこれを検知し、音調整アプリを起動し、携帯端末の表示装置14にセッティング画面を表示させる。セッティング画面には、「はじめて使う」、「音色を変える」、「雰囲気を変える」、「詳しく変える」が表示される。「はじめて使う」は、音調整アプリをはじめて使う場合に選択するべき領域で、この領域が選択されると、自動車メーカ選択画面に遷移するよう設定されている。「音色を変える」は、車載器2で再生される音楽の音色を変える場合に選択するべき領域で、この領域が選択されると、音色調整画面に遷移するよう設定されている。「雰囲気を変える」は、車載器2で再生される音楽の音の音像定位調整や音の響きの調整を行う場合に選択するべき領域で、この領域が選択されると、定位・拡がり調整画面に遷移するよう設定されている。「詳しく変える」は、車載器2で再生される音楽の音をより詳しく調整する場合に選択するべき領域で、この領域が選択されると、コンベンショナルな調整画面に遷移するよう設定されている。
(自動車メーカ選択画面)
携帯端末のCPU12は、セッティング画面において、「はじめて使う」が選択されると、携帯端末の表示装置14に自動車メーカ選択画面を表示させる。自動車メーカ選択画面には、自動車メーカとして、「A社」、「B社」、「C社」、「D社」、「E社」が表示される。また、画面上部には「戻る」が表示されており、この領域が選択されると、前の画面(自動車メーカ選択画面の場合、セッティング画面)に遷移する。
(車種選択画面)
携帯端末のCPU12は、自動車メーカ選択画面において、何れかの自動車メーカ(図4では、C社)が選択されると、携帯端末の表示装置14に車種選択画面を表示させる。車種選択画面には、車名として、「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」が表示される。また、画面上部には、自動車メーカ選択画面と同じく、「戻る」が表示されている。
(車種確認画面)
携帯端末のCPU12は、自動車メーカ選択画面において、何れかの車種(図4では、AAA)が選択されると、携帯端末表示装置14に車種確認画面を表示させる。車種選択画面には、「AAAでよろしいですか?」のメッセージとともに、「はい」、「いいえ」が表示される。「はい」が選択されると、パラメータ受信中画面に遷移する。「いいえ」が選択されると、車種選択画面に戻る。
(パラメータ受信中画面)
携帯端末のCPU12は、車種確認画面において、「はい」が選択されると、携帯端末の通信装置16を介して、サーバの記憶装置47に格納される車種別パラメータ管理DBにアクセスし、車種「AAA」のパラメータ(DSP設定)を受信する。受信したパラメータは、携帯端末の記憶装置17(メモリ13でもよい)に記憶される。また、携帯端末のCPU12は、上記パラメータを受信するとともに、携帯端末の表示装置14にパラメータ受信中画面を表示させる。パラメータ画面受信中画面には、「DSP設定受信中」のメッセージとともに、DSP設定のデータ(パラメータ)が、サーバ4から携帯端末1へ送信されるイラストが表示される。
(DSP書き込み中画面)
携帯端末のCPU12は、パラメータの受信が完了すると、携帯端末の通信装置16を介して、受信したパラメータを車載器2へ送信する。また、携帯端末のCPU12は、上
記パラメータを送信するとともに、携帯端末の表示装置14にDSP書き込み中画面を表示させる。DSP書き込み中画面には、「DSP書き込み中」のメッセージとともに、DSP設定のデータ(パラメータ)が、携帯端末1から車載器2のDSPへ送信されるイラストが表示される。車載器2に送信されたパラメータは、車載器の記憶装置17又は制御装置11内のメモリ13に記憶される。これにより、車両3に適したパラメータによる、音楽再生、例えば車室内音響特性を補正して車室内音響特性を仮想的にフラットな状態とした音楽再生が可能となる。
(音色調整画面)
携帯端末のCPU12は、セッティング画面において、「音色を変える」が選択されると、携帯端末の表示装置14に音色調整画面を表示させる。音色調整画面には、サウンド調整ボックス(本発明の指標に相当する)と、サウンドボールが表示される。サウンドボールは、本発明において指標を選択する際の選択位置を示すカーソルに相当するものである。ここで、図5は、第一実施形態に係る音色調整画面を示す。また、図6は、第一実施形態に係る音色調整画面の説明図を示す。第一実施形態では、互いに異なる特性を持つサウンドボックスが、音の調整を行っていない状態を表す基準点を中心として放射状に複数配置されている。これらのサウンドボックスは、夫々が独自の特性を持つことが識別できるよう、ボックスの大きさと色を組合せることで、夫々が独自の構成になっている。独自の特性、又は互いに異なる特性とは、各サウンドボックスに対して、車載器2で再生される音楽の音を調整するための固有の係数(DSPに設定される音声信号処理用係数)が割り当てられていることを意味する。
第一実施形態では、6種類のサウンドボックスが、基準点から伸びるように列状に配置されている(列状に配置されたサウンドボックスは、本発明の指標群に相当する)。換言すると、第一実施形態では、基準点から伸びる軸であって、60度毎に位置する6つの軸が設けられ、各軸上に更に3段階に区別されてサウンドボックスが配置されている。すなわち、音色調整画面では、軸同士の角度が音の「質」の変化を表しており、基準点から各サウンドボックスまでの距離が音の質の「強さ」を表している。6種類のサウンドボックスのうち、120度毎に配置された3種類のサウンドボックスが基準となるサンドボックスである。この3種類の基準となるサウンドボックスには、ユーザが音の調整を行う際にイメージしやすいように「明るさ」、「重厚さ」、「すっきり」といった定義付け(音色表現語)がされている。「明るさ」を表すサンドボックスは、内側から順に、1−1、1−2、1−3である。「重厚さ」を表すサウンドボックスは、内側から順に、3−1、3−2、3−3である。「すっきり」を表すサウンドボックスは、内側から順に、5−1、5−2、5−3である。
また、第一実施形態では、基準となる3種類のサウンドボックスの間にも、3段階のサウンドボックスが列状に配置され、よりバリエーションに富んだ音の調整ができるようになっている。「明るさ」を表すサウンドボックスと重厚さを表すサウンドボックスとの間のサウンドボックスは、内側から順に2−1、2−2、2−3である。「重厚さ」を表すサウンドボックスと「すっきり」を表すサウンドボックスとの間のサウンドボックスは、内側から順に4−1、4−2、4−3である。「すっきり」を表すサウンドボックスと「明るさ」を表すサウンドボックスとの間のサウンドボックスは、内側から順に6−1、6−2、6−3である。基準となる3種類のサウンドボックスの間に配置されるサウンドボックスに割り当てられる係数は、新たに別途既定してもよく、また、基準となる3種類のサウンドボックスに既定された係数に基づいて算出(例えば平均処理)してもよい。
また、第一実施形態では、サウンドボールが音量調整機能を有する。具体的には、サウンドボールに対してピンチイン操作を行うとボリュームが小さくなり、サウンドボールに対してピンチアウト操作を行うとボリュームが大きくなる。
なお、別の実施形態として、携帯端末のCPU12は、音量を調整するための、別途複数段階からなる音量調整ボックスを表示させ、サウンドボール(音色調整用とは異なるサウンドボール)の位置にある音量調整ボックスを特定し、特定された音量調整ボックスに対応する音量の値を携帯端末の通信装置16を介して車載器2に送信し、車載器2で再生される音楽の音量を調整してもよい。
ユーザによってサウンドボールが操作されると、携帯端末のCPU12は、サウンドボールの位置にあるサウンドボックスを特定し、特定したサウンドボックスのパラメータを携帯端末の通信手段16を介して車載器2に送信し、車載器2で再生される音楽の音を調整する。また、携帯端末のCPU12は、サウンドボールの大きさを特定し、特定したサウンドボールの大きさに対応するボリュームのパラメータを携帯端末の通信手段16を介して車載器2に送信し、車載器2で再生される音楽の音量を調整する。なお、詳細については、後述する。
(定位・拡がり調整画面)
携帯端末のCPU12は、セッティング画面において、「雰囲気を変える」が選択されると、携帯端末の表示装置14に定位・拡がり調整画面を表示させる。定位・拡がり調整画面には、車室空間のイメージ画像が表示され、このイメージ画像上には、音の定位を指定するためのサウンドボールが表示されている。また、イメージ画像の左横(画面に向かって左側)には、サウンドボールとともに「定位」の文字が表示されている。これは、定位・拡がり調整画面で表示されるサウンドボールは、音の定位を示すことを表している。また、イメージ画面の右横には、音の拡がりを表す「響き操作バー」が表示されている。第一実施形態では、響き操作バーは6段階に設定されており、カーソル(第一実施形態では、「バナナ」のイラスト)の数を増減させることで、音の拡がり(響き)が調整される。
図7に示すように、車室空間のイメージ画像領域は、メッシュ状に区分けされており、夫々のエリアに音像定位させるためのパラメータ(係数)が設定されている。したがって、携帯端末のCPU12は、ユーザによってサウンドボールが操作されると、サウンドボールが位置するエリアを特定し(図7の場合、エリアB−2)、特定されたエリアに既定された音像を定位させるためのパラメータ(図7の場合、パラメータu2)を読み込み、携帯端末の通信装置16を介して車載器2に送信し、車載器2で再生される音楽の音像定位の調整を行う。また、響き操作バーも、各段階のエリアに音の拡がりを持たせるためのパラメータが設定されている。携帯端末のCPU12は、カーソル(「バナナ」のイラスト)が操作されると、カーソルが位置するエリアを特定し(図5の場合、エリア3)、特定されたエリアに既定された音に拡がりを持たせるためのパラメータ(図7の場合、パラメータx3)を読み込み、携帯端末の通信装置16を介して車載器2に送信し、車載器2で再生される音楽の音の拡がりの調整を行う。尚、この定位・拡がり調整画面においても、音色調整画面と同様な音量調整機能を持たせると、より操作性の良いものとなる。
携帯端末のCPU12は、セッティング画面において、「詳しく変える」が選択されると、携帯端末の表示装置14にコンベンショナルな調整画面を表示させる。コンベンショナルな調整画面では、画面に表示されるイコライザを操作して、つまり周波数特性曲線を変更するような操作により、音声信号の周波数特性を変更することができる。したがって、より詳細な音の調整が可能となり、音の調整に詳しいユーザにとって適切な調整方法が提供される。
≪音の調整処理の詳細≫
次に音の調整処理の詳細について説明する。図8は、第一実施形態に係る音の調整処理
のフロー図を示す。
以下に説明する音の調整処理は、セッティング画面において「音色を変える」が選択されることで開始される。ステップS01では、携帯端末のCPU12は、携帯端末の表示装置14に音色調整画面を表示させる。具体的には、携帯端末のCPU12は、携帯端末の記憶装置17に格納されている操作画面テーブル及び音色表現テーブルにアクセスし、操作画面のデータ及び音色表現のパターンを抽出し、音声調整画面を生成し、携帯端末の表示装置14に表示させる。図9は、第一実施形態に係る操作画面テーブルの一例を示す。図10は、音色表現テーブルの一例を示す。操作画面テーブルは、軸数、操作画像データ、座標データの項目を有し、各項目にデータが割り当てられている。軸数は、音色設定画面に表示されるサウンドボックスの種類数(列数)に相当する。図9は、各種サウンドボックスの列(軸)を3段階とした場合のものである。他の段階に区別する場合には、図9のテーブルに段階数の項目を追加するか、段階数に応じた別テーブルを設ければよい。操作画像データは、表示される操作画像のデータであり、図11に示す、軸数に応じた操作画像の表示パターンに対応している。例えば、軸数2の操作画像データP1は、図11(1)に対応する。また、軸数3の操作画面データP2は図11(2)に対応し、軸数4の操作画面データP3は図11(3)に対応し、軸数5の操作画面データP4は図11(4)に対応し、軸数6の操作画面データP5は図11(5)に対応する。座標データは、操作画像における各サウンドボックスの座標のデータであり、サウンドボックス分記憶されており、サウンドボールの位置からどのサウンドボックスが選択されているかを判断するのに用いられる。なお、軸数を基準となるサウンドボックスの軸数とするか、軸数に基準となるサウンドボックスの間に表示されるサウンドボックスの軸数も含めるかについては適宜設定できる。
音色表現テーブルは、予め設定されたパターンによって構成される既存設定領域と、ユーザによって設定されたパターンによって構成されるユーザ設定領域とによって構成されている。また、音色表現テーブルは、パターン、音色表現語を含む。音色表現語は、後述するパラメータテーブルの音色表現語に対応しており、ユーザが音を調整する際にイメージしやすいよう定義されたものであり、サウンドボックスの種類のタイトルにも用いられている。音色表現語は、音色を評価する音色因子に基づいて定義することができる。音色因子には、美的因子、迫力因子などが含まれる。
図12は、美的因子、迫力因子を説明する図である。美的因子は、聴取者が、明るい、「明瞭な」、「綺麗な」、「クリアな」、「美しい」、「なめらかな」、「つやのある」といった感覚をもつ因子であり、周波数スペクトルの密度、周波数帯域、周波数1kHz付近の強調により表現できる。周波数スペクトルとは、音を構成する各成分(各周波数)がどの程度エネルギーを持つかを表す。周波数スペクトルの密度とは、音を構成する各成分(周波数)同士の間隔の度合いで表されるものである。周波数スペクトルの密度、周波数帯域、周波数1kHz付近の強調が大きくなるにつれて、より、明るい、明瞭な、綺麗な、クリアな、美しい、なめらかな、つやがある音と評価することができる。図13は、周波数スペクトルの密度を説明する図であり、左図は、周波数スペクトルの密度が大きい場合、右図は、周波数スペクトルの密度が小さい場合を示す。周波数スペクトルが左図のような場合、右図の場合に比べて、「明るい」、「明瞭な」、「綺麗な」、「クリアな」、「美しい」、「なめらかな」、「つやがある」音と評価することができる。
迫力因子は、聴取者が、「重厚な」、「厚みのある」、「豊かな」、「迫力のある」、「力強い」、「豪華な」、「はずんだ」といった感覚をもつ因子であり、周波数スペクトルのエンベロープの右下がり傾斜角度、低音成分により表現できる。エンベロープとは、周波数スペクトルの大まかな傾向を示す線であり、この線の傾きが緩やかであるほど迫力がある音と評価することができる。また、低音成分が多いほど、迫力がある音と評価する
ことができる。図14は、周波数スペクトルのエンベロープを説明する図であり、左図は、エンベロープが右下がりの場合、右図は、エンベロープが右上がりの場合を示す。周波数スペクトルのエンベロープが左図の緩やかな場合、急な場合に比べて、「重厚な」、「厚みのある」、「豊かな」、「迫力のある」、「力強い」、「豪華な」、「はずんだ」音と評価することができる。
上述した美的因子や迫力因子などに基づいて、音色表現語を定義することができる。そして、周波数スペクトルの密度や音圧レベルを増減させることで音色因子の強度を変化させることができる。換言すると、周波数スペクトルの密度と音圧レベルを増減させることで、様々な音色が実現できる。例えば、図15に示すような迫力因子領域と美的因子領域を有する周波数スペクトルが存在する場合、美的因子領域でスペクトル密度や音圧レベルを調整すると、聴取者が、「明るい」、「明瞭な」、「綺麗な」、「クリアな」、「美しい」、「なめらか」な、「つやのある」といった感覚をもつ音を実現することができる。また、迫力因子領域でスペクトル密度や音圧レベルを調整すると、聴取者が、「重厚な」、「厚みのある」、「豊かな」、「迫力のある」、「力強い」、「豪華な」、「はずんだ」といった感覚をもつ音を表現することができる。
また、第一実施形態では、美的因子や迫力因子などに基づいて、自由に音色表現を作成し、設定することができる。
音の調整処理の説明に戻る。例えば、図5に示す軸数3(基準となるサウンドボックスの間に表示されるサウンドボックスの軸数も含めると軸数6)の音色設定画面を表示する場合、携帯端末のCPU12は、操作画面テーブルより軸数6の操作画像データP5と座標データXY5(各サウンドボックスの座標データ群)を抽出し、音色表現テーブルよりパターン1〜6の音色表現語のデータA〜Fを抽出し、各軸にパターンを当てはめ音色設定画面を設定し、携帯端末の表示装置14に表示させる。なお、軸数の設定やパターンの設定は、ユーザが設定することができる。軸数の設定やパターンの設定処理については、後述する。音色調整画面が表示されるとステップS02へ進む。
ステップS02では、携帯端末のCPU12は、選択されたサウンドボックス及びサウンドボールの大きさを特定する。具体的には、携帯端末のCPU12は、サウンドボールの位置を確認するためにサウンドボールの座標を取得し、取得した座標と各サウンドボックスの座標とに基づいて、サウンドボールの位置にあるサウンドボックスを特定する。また、携帯端末のCPU12は、サウンドボールの2点の座標を取得し、座標値の差分に基づいて、サウンドボールの大きさを特定する。サウンドボックスの特定、サウンドボールの大きさが特定されると、ステップS03へ進む。
ステップS03では、携帯端末のCPU12は、選択されたサウンドボックスの音の調整のパラメータ(係数)、サウンドボールの大きさに対応する音量のパラメータを取得する。ここで、図16Aは、音の調整に用いるパラメータテーブルの一例を示す。図16Bは、音量テーブルの一例を示す。パラメータテーブルは、予め設定された係数によって構成される既存設定領域と、ユーザによって設定された係数によって構成されるユーザ設定領域とによって構成されている。また、パラメータテーブルは、パターン、音色表現語、係数1、係数2、係数3(各々、DSPに設定する複数の係数からなる係数群を示している)の項目を含み、各項目にデータが割り当てられている。係数1、係数2、係数3は、パターン(軸)1の段階数に対応している。各係数は、上述した音色表現語に基づいて設定され、イコライザの周波数、Q値、ゲイン、ディレイの遅延量、出力レベル、ボリューム値などによって構成することができる。例えば、パターン(軸)1の係数1は、サウンドボックス1−1に対応する。従って、図5に示すようにサウンドボールがサウンドボックス2−3に位置する場合、携帯端末のCPU12は、係数としてB3を取得する。
音量テーブルは、サウンドボールの大きさ、音量パラメータ、座標値の差分の項目を含み、各項目にデータが割り当てられている。例えば、サウンドボールの2点の座標値の差分がXY7の場合、携帯端末のCPU12は、サウンドボールの大きさは3、音量パラメータとしてQ3を取得する。サウンドボックスのパラメータ、音量パラメータが取得されるとステップS04へ進む。尚、サウンドボールの大きさのデータ(3)は、サウンドボールの表示処理に用いられる。
ステップS04では、携帯端末のCPU12は、サウンドボックスのパラメータ、音量パラメータを車載器2に送信する。例えば、パラメータとして係数B3が取得され、音量パラメータとしてQ3が取得されると、携帯端末のCPU12は、この取得した係数B3、音量パラメータQ3を携帯端末の通信装置16を介して車載器2へ送信する。パラメータが送信されると、ステップS11へ進む。
ステップS11では、車載器のCPUは、携帯端末1から送信されたパラメータを受信する。例えば、パラメータとして係数B3、音量パラメータQ3が送信された場合、車載器のCPUは、通信装置121を介して係数B3、音量パラメータQ3を受信する。パラメータが受信されるとステップS12へ進む。
ステップS12では、車載器のCPUは、受信したパラメータに基づく音の調整を実行する。具体的には、車載器のCPUは、音声調整回路110のDSPに対して、受信したパラメータ(上述した例では、係数B3)を設定する。その結果、ディスク再生部103やHD再生部104から出力された音声信号は、DSPにて携帯端末1から送信されたパラメータ(上述した例では、係数B3)に基づいて音の調整が行われ、D/Aコンバータ5にてアナログ信号に変換され、アンプで音声信号が増幅され、スピーカ111より出力される。DSPは、制御装置101による制御により、例えば可変器、遅延器、イコライザ、FIRフィルタ、加算器等をデジタル演算処理で構成することができる。そして、各種パラメータに基づいて、音声信号が可変器でゲイン調整され、遅延器で遅延処理が行われ、イコライザでイコライジングされ、FIRフィルタでフィルタ処理された後、可変器で再びゲイン調整される。また、アンプでは、音量パラメータに基づいて、出力レベル、ボリューム値の調整が行われる。尚、DSPによるデジタル演算処理により出力レベル、ボリューム値の調整を行うことも可能である。そして、音の調整が実行されるとステップS13へ進む。
ステップS13では、車載器のCPUは、音の調整状況を車載器の表示部113に表示させる。例えば、車載器のCPUは、車載器の表示部113に、コンベンショナルな調整画面を表示する。つまり、車載器のCPUは、携帯端末の表示装置14に表示される音色調整画面とは異なる画面を表示させる。これにより、音の調整状況を携帯端末1の操作者以外にも知らせることができ、また、コンベンショナルな調整画面では、画面に表示されるイコライザを操作して、音声信号の周波数特性を変更することができる。したがって、より詳細な音の調整が可能となる。なお、車載器のCPUは、車載器の表示部113に、携帯端末の表示装置14に表示される画面と同じ画面、すなわち音の調整画面を表示させるようにしてもよい。これにより、少なくとも、音の調整状況を携帯端末1の操作者以外にも知らせることができる。なお、車載器の表示部113に表示する画面は、上記の他、周波数特性を表示した画面、位相特性を表示した画面、ソナグラフなどの音響特性を表現した画面でもよい。尚、これらの表示は、表示画面用のデータと、音の調整のデータを携帯端末1から車載器2に送信し、車載器2が当該表示画面用のデータと、音の調整のデータから音の調整状況を示す画像を生成する方法等により実現することができる。以上により、音の調整処理が終了する。
≪軸数の設定、パターンの設定処理≫
次に、軸数の設定、パターンの設定処理について説明する。図17は、軸数の設定、パターンの設定処理のフロー図を示す。ステップS21では、携帯端末のCPU12は、携帯端末の表示装置14に、設定画面を表示させる。例えば、設定画面へ遷移するボタンをセッティング画面や音色調整画面に設け、携帯端末のCPU12は、設定画面が選択されると、携帯端末の表示装置14に、設定画面を表示させる。なお、セッティング画面において「音色を変える」が選択された際、音色調整画面を表示する前に、自動的に設定画面を表示するようにしてもよい。
図18は、設定画面の一例を示す。設定画面では、「軸数」、「中間軸を表示する?」、「段階数」、「音色表現語」、「中間軸の設定方法」の項目が設けられ、各項目で希望する設定を選択できるようになっている。「軸数」では、選択項目として、軸数「2」から「6」が設けられており、選択可能である。「中間軸を表示する?」では、選択項目として、「はい」、「いいえ」が設けられており、選択可能である。中間軸とは、基準となるサウンドボックスが配置される軸同士の間に配置される軸である。「はい」が選択された場合には、基準となるサウンドボックスが配置される軸同士の間に中間軸が表示される。一方で、「いいえ」が選択された場合には、基準となるサウンドボックスが配置される軸のみが表示される。「段階数」では、選択項目として、「1」〜「3」が設けられており、選択可能である。「音色表現語」では、選択項目として、「明るさ」、「重厚さ」、「すっきり」、「○○○」・・・が設けられており、選択可能である。
「中間軸の設定方法」では、選択項目として、「規定値」、「演算」が設けられており、選択可能である。「規定値」では、予め設定されているパラメータが、中間軸の各サウンドボックスに割り当てられる。例えば、図6に示す、明るさを表すサウンドボックス1−1、1−2、1−3と重厚さを表すサウンドボックス3−1、3−2、3−3の間のサウンドボックス2−1、2−2、2−3の場合、サウンドボックス2−1、2−2、2−3の各パラメータは、サウンドボックス1−1、1−2、1−3と重厚さを表すサウンドボックス3−1、3−2、3−3のそれぞれの平均値として算出し、既定することができる。また、「演算」では、基準となるサウンドボックスに割り当てられているパラメータに基づいて演算が行われ、中間軸の各サウンドボックスに割り当てられるパラメータが決定される。演算には、既定値においてパラメータを既定する際と同様に平均を算出する手法が例示される。この手法では、つまり、隣接する二つのサウンドボックスに対応する特性における各周波数でのゲインの平均値を中間軸にあるサウンドボックスの各周波数のゲインとする。また、演算には、四則演算により適宜算出する手法が例示される。なお、設定画面で「演算」が選択された場合、演算の手法をユーザが選択できるように、設定画面に演算手法の項目を設け、「平均」、「四則演算」を表示するようにしてもよい。また、演算手法がランダムに選択されるよう、「ランダム」を更に表示するようにしてもよい。
「上記で設定する?」では、選択項目として、「はい」、「いいえ」が設けられており、選択可能である。「はい」が選択された場合には、選択された条件で音の調整が実行される。一方で、「いいえ」が選択された場合には、引き続き設定画面が表示される。設定画面が表示されると、ステップS22へ進む。
ステップS22では、携帯端末のCPU12は、設定情報を取得する。例えば、図18の場合、携帯端末のCPU12は、「軸数」として「2」、「中間軸を表示する?」として「はい」、「段階数」として「3」、「音色表現語」として、「明るさ」、「重厚さ」、「すっきり」、「中間軸の設定方法」として、「規定値」、「上記で設定する?」として「はい」を取得する。設定情報が取得されるとステップS23へ進む。
ステップS23では、携帯端末のCPU12は、取得した設定情報を携帯端末の記憶装
置17又はメモリ13に記憶させる。以上により、軸数の設定、パターンの設定処理が終了する。その後、記憶された設定情報に基づいて、上述した音の調整処理が実行される。
≪パラメータ取得処理≫
次にパラメータ取得処理について説明する。図19は、パラメータ取得処理のフロー図を示す。以下の処理は、例えば車載器の表示装置に表示されるコンベンショナルな調整画面にユーザ設定ボタンを設け、このボタンが選択されることで開始される。
ステップS31では、車載器のCPUは、ユーザ設定ボタンが選択された際のパラメータを取得する。具体的には、車載器のCPUは、車載器の記憶装置115又はメモリに記憶されているパラメータ(係数)及び音量パラメータを取得する。パラメータが取得されるとステップS32へ進む。
ステップS32では、車載器のCPUは、取得したパラメータを、通信装置121を介して携帯端末1へ送信する。次にステップS41では、携帯端末のCPU12は、車載器2から送信されたパラメータを受信する。パラメータが受信されるとステップS42へ進む。
ステップS42では、携帯端末のCPU12は、受信したパラメータをパラメータテーブルに登録する。これにより、例えば図16Aに示すように、パラメータテーブルには、既存設定に加えて、ユーザ設定のパラメータ(係数)が設定される。なお、パラメータを登録する際、音色表現語の入力を受け付け、ユーザに音色表現語を作成させてもよい。また、携帯端末のCPU12がユーザによって登録されたパラメータと既定のパラメータとを比較し、登録されたパラメータに近い既定のパラメータを特定し、特定した既定のパラメータに基づいて、ユーザによって登録されたパラメータの音色表現語を決定するようにしてもよい。これにより、ユーザは、自身が登録したパラメータに基づいて音の調整が行われた音を音色表現語によって評価することができる。
<作用効果>
以上説明した第一実施形態に係る音調整システム8では、携帯端末の表示装置14に表示されるサウンドボールを任意のサウンドボックスに合わせるだけで、サウンドボールの位置にあるサウンドボックスのパラメータ、及びサウンドボールの大きさに対応する音量パラメータが携帯端末の通信装置16を介して車載器2に送信され、車載器2で再生される音楽の音が調整される。したがって、ユーザは、携帯端末の表示装置14に表示される、「明るさ」、「重厚さ」、「すっきり」の音色表現語と放射状に配置された複数のサウンドボックスを見ながら、感覚的、かつ簡単な操作で、携帯端末1と接続される車載器2で再生される音楽の音を調整することができる。また、ユーザは、感覚的、かつ簡単な操作で、新たな音色を体験することができる。なお、ユーザが特定したパラメータを登録することで、ユーザが気に入った音色で、次の聴取時、煩わしい再設定を行うこと無く音楽を聴くことができる。
また、携帯端末の表示装置14に表示される音色調整画面は、ユーザが自由に設定できることから、ユーザのレベルに応じた音調整が可能となる。また、基準となるサウンドボックスの種類(軸数)を決定し、中間軸の設定を実行すれば、基準となるサウンドボックス同士の間のサウンドボックスが表示され、より細かい音の調整ができる。
また、携帯端末1で音の調整を行う際、車載器の表示部113には、携帯端末の表示装置14に表示される音色調整画面とは異なる画面として、コンベンショナルな調整画面が表示される。これにより、音の調整状況を携帯端末1の操作者以外にも知らせることができ、また、より詳細な音の調整が可能となる。
<第一実施形態の変形例>
第一実施形態の音調整システムは、サーバを含むが、携帯端末1と車載器2からなる、より簡易な構成としてもよい。この場合、車両3ごとのパラメータは、車載器2から取得するか、又は、携帯端末の記憶装置17に予め記憶させておいてもよい。
また、第一実施形態では、パラメータのユーザ登録を車載器2で行う場合について説明したが、パラメータのユーザ登録は、例えば音色設定画面にユーザ登録ボタンを表示し、携帯端末1で行うようにしてもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態では、携帯端末1で車載器2で再生される音楽の音を調整する際、アプリケーション起動時、どの状態から音の調整を開始するかについて、ユーザに選択させる。そのため、ユーザの好む状態から音の調整を開始することができる。また、携帯端末及び車載器2の状態が互いに関連づけされて、携帯端末の記憶装置17、車載器の記憶装置115、サーバの記憶装置47のうち何れか一つの記憶装置に保存される。そのため、音の調整を開始させる状態の自由度を高めることができる。例えば、接続相手が複数存在するような場合でも、ユーザが好む状態から音の調整を開始することができる。以下、具体的に説明する。
<構成>
第二実施形態に係る音調整システム8は、第一実施形態に係る音調整システム8と同様の構成よって実現できる。よって、構成の説明は割愛する。
<処理>
≪接続時/アプリケーション起動時の処理≫
図20は、接続時/アプリケーション起動時の処理フロー図を示す。ステップS101では、携帯端末のCPU12は、携帯端末1と車載器2が接続されたことを検知する。具体的には、携帯端末のCPU12は、携帯端末の通信装置16からの信号に基づいて、携帯端末1と車載器2が接続されたことを検知する。また、ステップS301では、車載器のCPUも、車載器の通信装置121からの信号に基づいて、携帯端末1と車載器2が接続されたことを検知する。なお、携帯端末のCPU12は、音を調整するアプリケーション(音調整アプリ)の起動を検知するようにしてもよい。携帯端末1と車載器2との接続が検知されると、携帯端末1では、ステップS102へ進み、車載器2では、ステップS302へ進む。
ステップS102では、携帯端末のCPU12は、携帯端末の通信装置16を介して、サーバ4との接続を開始する。また、ステップS302では、車載器のCPUは、車載器の通信装置121を介して、サーバ4との接続を開始する。これに伴い、サーバのCPU42は、携帯端末1及び車載器2との通信を開始する。サーバ4、携帯端末1、車載器2間での通信が開始されると、携帯端末ではステップS103へ進み、車載器2ではステップS303へ進み、サーバではステップS202へ進む。
ステップS103では、携帯端末のCPU12は、携帯端末1の、車載器2との接続直前状態Aを、携帯端末の通信装置16を介して、サーバ4へ送信する。具体的には、携帯端末のCPU12は、所定のタイミングで携帯端末1の状態、ここでは音の調整を行う際に必要とされる設定状態(第一実施形態であれば、例えば音の調整のパラメータや音量パラメータ)を携帯端末の記憶装置17(メモリでもよい)に記憶する。そして、携帯端末のCPU12は、車載器2との接続が検知されると、この検知直前に記憶した設定状態を取得し、サーバ4へ送信する。サーバ4へ送信される情報には、設定状態(音の調整のパ
ラメータや音量パラメータ)の他、携帯端末1の識別情報、設定状態の時間情報、携帯端末1の位置情報を含めることができる。
ステップS303では、上記携帯端末におけるステップS103とほぼ同様に、車載器のCPUが、所定のタイミングで車載器2の状態、ここでは音の調整を行う際に必要とされる設定状態(第一実施形態であれば、例えば音の調整のパラメータや音量パラメータ)を車載器の記憶装置115(メモリでもよい)に記憶しておき、車載器2との接続が検知されると、この検知直前に記憶した設定状態を取得し、サーバ4へ送信する。サーバ4へ送信される情報には、設定状態(パラメータや音量パラメータ)の他、車載器2の識別情報、設定状態の時間情報、車載器2の位置情報を含めることができる。
ステップS202では、サーバのCPU42は、携帯端末1から送信された接続直前状態A、及び車載器2から送信された接続直前状態Bを受信し、サーバの記憶装置にある設定情報テーブルに記憶する。ここで、図22は、設定情報テーブルの一例を示す。設定情報テーブルには、ID、通信終了時最終状態、車載器接続直前状態、携帯端末接続直前状態、初期化状態、ユーザ登録、位置情報の項目が設けられ、携帯端末1と車載器2のそれぞれについて、各項目にデータが記録されている。IDは、携帯端末1、車載器2の固有の番号である。通信終了時最終状態は、携帯端末1と車載器2との通信が終了した際のそれぞれの状態に関する情報である。車載器接続直前状態は、車載器2の、携帯端末1と接続される直前の状態の情報であり、換言すると車載器2の最終状態であって、車載器2が携帯端末1と接続される前の最終状態の情報である。携帯端末接続直前状態は、携帯端末1の、車載器2と接続される直前の状態の情報であり、換言すると携帯端末1の最終状態であって、携帯端末1が車載器2と接続される前の最終状態の情報である。初期化状態は、例えば工場出荷時におけるそれぞれの状態に関する情報である。ユーザ登録は、ユーザが登録した情報である。位置情報には、現在地情報の他、上記各状態における位置情報を含めることができる。接続直前状態A、接続直前状態Bが記憶されると、携帯端末1において、ステップS104へ進む。
ステップS104では、ステップS103で接続直前状態Aを送信後、携帯端末のCPU12は、携帯端末の表示装置14に、状態の選択画面を表示させ、選択を受け付ける。ここで、図23は、状態の選択画面の一例を示す。状態の選択画面では、「どの状態から開始しますか?」とのメッセージと共に、選択可能な項目として「携帯端末の接続直前状態」、「車載器の接続直前状態」、「ユーザの登録」、「初期化状態」が表示され、選択可能となっている。また、「上記で設定する」とのメッセージが表示され、選択可能な項目として「はい」、「いいえ」が選択可能となっている。なお、図23では、携帯端末の接続直前状態が選択されている。状態の選択画面を表示させ、選択を受け付けが完了すると、ステップS105へ進む。
ステップS105では、携帯端末のCPU12は、携帯端末の通信装置16を介して、選択された状態をサーバ4へ送信する。選択された状態がサーバ4へ送信されると、ステップS203へ進む。
ステップS203では、サーバのCPU42は、携帯端末1から送信された、選択された状態を受信し、サーバの記憶装置にある設定情報テーブルに記憶する。選択された状態が受信されると、ステップS204へ進む。
ステップS204では、サーバのCPU42は、設定情報テーブルにアクセスし、選択された状態に対応するパラメータを抽出する。例えば、第一実施形態における図5の状態で接続された場合、音の調整のパラメータとして係数B3、音量パラメータとしてQ3を取得する。パラメータが抽出されると、ステップS205へ進む。
ステップS205では、サーバのCPU42は、サーバの通信装置46を介して、抽出したパラメータを、車載器2へ送信する。例えば、パラメータとして、係数B3、音量パラメータQ3が送信される。パラメータが送信されると、ステップS304へ進む。
ステップS304では、車載器のCPUは、車載器の通信装置121を介して、サーバ4から送信されたパラメータを受信する。例えば、パラメータとして、係数B3、音量パラメータQ3が受信される。パラメータが受信されると、ステップS305では、受信したパラメータが設定され、次にステップS306では、設定されたパラメータに基づく音楽の再生が行われる。以上により、接続時/アプリケーション起動時の処理が終了する。
≪切断時/アプリケーション終了時の処理≫
次に、切断時/アプリケーション終了時の処理について説明する。図21は、第二実施形態に係る、切断時/アプリケーション終了時の処理フロー図を示す。切断時/アプリケーション終了時の処理は、上述した接続時/アプリケーション起動時の処理に引き続いて行われる。
ステップS106では、携帯端末のCPU12は、携帯端末1の、車載器2との接続終了状態Cを、携帯端末の通信装置16を介して、サーバ4へ送信する。携帯端末1と車載器2との通信は、いつ終了するか特定できないため、携帯端末1の最新状態を、車載器2との接続終了状態Cの送信は、所定のタイミングで繰り返し行うことにより、通信終了時には最新の送信データが接続終了状態Cとなるようにする。
また、ステップS307では、上記携帯端末におけるステップS106とほぼ同様に、車載器のCPUは、車載器2の、携帯端末1との接続終了状態Dを、車載器の通信装置121を介して、サーバ4へ送信する。なお、携帯端末1の、車載器2との接続終了状態C、車載器2の、携帯端末1との接続終了状態Dは、それぞれ携帯端末の記憶装置17、車載器の記憶装置115に記憶しておき、携帯端末1と車載器2との切断が検知されると、この検知直前に記憶した設定状態を取得し、サーバ4へ送信するようにしてもよい。接続終了状態C、接続終了状態Dが送信されると、ステップS206へ進む。
ステップS206では、サーバのCPU42は、接続終了状態C、接続終了状態Dを受信し、サーバの記憶装置47に格納される設定情報テーブルに記憶する。接続終了状態C、接続終了状態Dが記憶されると、ステップS107へ進む。
ステップS107では、携帯端末のCPU12は、携帯端末1と車載器2が切断されたことを検知する。具体的には、携帯端末のCPU12は、携帯端末の通信装置16からの信号に基づいて、携帯端末1と車載器2が切断されたことを検知する。切断が検知されると、ステップS108へ進む。
ステップS108では、携帯端末のCPU12は、切断情報、すなわち、携帯端末1と車載器2が切断された旨の情報を、携帯端末の通信装置16を介して送信する。切断情報が送信されると、ステップS207へ進む。
ステップS207では、サーバのCPU42は、サーバの通信装置46を介して、切断情報を受信する。次に、ステップS208では、サーバのCPU42は、状態情報を特定する。状態情報とは、携帯端末1と車載器2が互いに関連づけて記憶された、音の調整に必要な情報である。ここで、図24は、状態情報の一例を示す。携帯端末1の状態には、車載器2との接続終了時の最終状態(通信終了時最終状態)、工場出荷時の状態(初期化状態)、車載器2の接続直前の状態(車載器接続直前状態)、車載器2との接続直前の状
態(携帯端末接続直前状態)が含まれる。車載器2の状態には、携帯端末1との接続終了時の最終状態(通信終了時最終状態)、工場出荷時の状態(初期化状態)、車載器2の接続直前の状態(車載器接続直前状態)、車載器2との接続直前の状態(携帯端末接続直前状態)が含まれる。そしてこれらの状態が互いに関連づけられており、状態情報は、第一実施形態では16パターンによって構成されている。このうちどの情報を特定するかは、ユーザに設定させてもよく、また、製品仕様とすることもできる。サーバのCPU42は、ユーザの設定、又は、製品仕様に基づいて、図24に示す状態情報から、状態情報を特定する。状態情報が特定されると、ステップS209へ進む。
ステップS209では、サーバのCPU42は、サーバの通信装置46を介して、特定された状態情報を、携帯端末1と車載器2のそれぞれへ送信する。状態情報が送信されると、携帯端末ではステップS109、車載器2ではステップS308へ進む。
ステップS109では、携帯端末のCPU12は、携帯端末の通信装置16を介して、状態情報を取得し、携帯端末の記憶装置17又はメモリに記憶する。また、ステップS308では、車載器のCPUは、車載器の通信装置121を介して、状態情報を取得し、車載器の記憶装置115又はメモリに記憶する。第二実施形態では、音の調整を行う場合、状態の選択画面が表示され、どの状態から開始するかについて、選択可能になっている。但し、状態の選択画面を表示せず、ユーザの設定、又は、製品仕様に基づいて、状態を再現することもできる。ステップS109やステップS309は、このような場合に有用である。状態情報が取得され、保存されると、携帯端末1ではステップS110へ進み、車載器2ではステップS309へ進み、サーバ4との通信が切断される。その後、ステップS210では、サーバのCPU42は、携帯端末1及び車載器2との通信を終了する。
≪作用効果≫
第二実施形態に係る音調整システム8では、携帯端末1で車載器2で再生される音楽の音を調整する際、アプリケーション起動時、どの状態から音の調整を開始するかについて、ユーザに選択させる。そのため、ユーザの好む状態から音の調整を開始することができる。また、携帯端末及び車載器2の状態が互いに関連づけされて、携帯端末の記憶装置17、車載器の記憶装置115、サーバの記憶装置47のうち何れか一つの記憶装置に保存される。そのため、音の調整を開始させる状態の自由度を高めることができる。例えば、接続相手が複数存在するような場合でも、ユーザが好む状態から音の調整を開始することができる。
ここで、図25は、第二実施形態に係る音の調整システムの適用例を示す。図25は、携帯端末1の状態がA1、車載器2の状態がB1、サーバ4に保存されている情報として、ユーザの登録情報(ユーザが好んで登録したパラメータ)、初期化情報があるケースを示す。このような場合では、まず、接続時の登録情報は、A1、B1、ユーザの登録情報(図25において「ユ登」と表示する)、初期化情報(図25にといて、「初期」と表示する)となる。この状態で、携帯端末1によって音の調整が行われると、新たな状態としてC1が存在することになる。ここで、携帯端末1と車載器2が切断されると、切断直前状態として、車載器2と携帯端末1では、それぞれ新状態C1が記憶されることになる。従って、車載器2の登録情報は、C1、A1、ユ登、初期であり、携帯端末1の棟力情報は、C1、B1、ユ登、初期となる。従って、携帯端末1、車載器2のいずれにおいても、音調整の前の状態を再現することができる。第二実施形態では、携帯端末1及び車載器2の状態が互いに関連づけされて、サーバの記憶装置47に保存される。そのため、音の調整を開始させる状態を容易に再現することができる。また、接続相手が複数存在するような場合でも、ユーザが好む状態から音の調整を開始することができる。
<第二実施形態の変形例>
第二実施形態に係る音調整システム8では、ユーザが気に入ったパラメータがユーザ設定として、携帯端末の記憶装置17、車載器の記憶装置115、サーバの記憶装置47のうち何れか一つの記憶装置に保存することができる。これにより、あるユーザが登録したパラメータをユーザ間で共有することができる。
第二実施形態の音調整システムも、サーバを含むが、携帯端末1と車載器2からなる、より簡易な構成としてもよい。
また、第二実施形態では、状態情報をサーバ4で保存したが、状態情報の保存先は、携帯端末1、車載器2、サーバ4のうち何れか一つであればよい。
また、第二実施形態に係る音調整システム8は、以下の態様を含む。例えば、携帯端末1と車載器2の接続時(携帯端末1による音色調整開始時)に、携帯端末1は車載器2から車載器2の接続直前の調整パラメータS1を受信して記憶する。そして、このパラメータS1と、後述の前回切断直前の調整パラメータK1と、フラット特性(処理無し)のパラメータとから、ユーザの選択操作により選択されたパラメータを初期値として選択して音色調整を行うと共に表示もそのパラメータに従ったものとする。また、車載器2は接続時に接続直前の調整パラメータS1を記憶する。
そして、携帯端末1と車載器2の切断時(携帯端末1による音色調整終了時)に、携帯端末1は切断直前の調整パラメータR1(次回接続時に上述のK1となる)を記憶する。車載器2は携帯機1との切断の際、切断直前(音色調整中)の調整パラメータR1と接続直前のパラメータS1と、フラット特性(処理無し)のパラメータとから、ユーザの選択操作により選択されたパラメータを初期値として選択して音色調整を行うと共に表示もそのパラメータに従ったものとする。
このような処理により、接続時にユーザは、車載器2の調整状態から音色調整を継続操作するのか、携帯端末1の最新(前回調整終了時)の調整状態から音色調整を継続操作するのか、あるいはフラット特性から音色調整を継続操作するのか、を選択できる。また、切断時には、切断時の調整状態から音色調整を継続操作するのか、接続直前の調整状態から音色調整を継続操作するのか、あるいはフラット特性から音色調整を継続操作するのか、を選択できる。
尚、上述の音色調整の継続方法はユーザによる選択方式であるが、次のような固定方式の音色調整の継続方法もそれぞれ有効な方法である。
A.携帯端末1と車載器2の接続時(携帯端末1による音色調整開始時)には、接続直前の車載器2の音色調整状態から携帯端末1操作による音色調整制御を始める。
B.携帯端末1と車載器2の接続時(携帯端末1による音色調整開始時)には、携帯端末1における最新(前回切断時における直前)の音色調整状態から携帯端末1操作による音色調整制御を始める。
C.携帯端末1と車載器2の接続時(携帯端末1による音色調整開始時)には、フラット特性、あるいはデフォルト特性(工場出荷時点で設定されている設計値)から携帯端末1操作による音色調整制御を始める。
D.携帯端末1と車載器2の切断時(携帯端末1による音色調整終了時)には、切断直前の車載器2の音色調整状態から車載器2の操作による音色調整制御を始める。
E.携帯端末1と車載器2の切断時(携帯端末1による音色調整終了時)には、携帯端末1と車載器2の接続時(携帯端末1による音色調整開始時)直前の車載器2の音色調整状態から車載器2の操作による音色調整制御を始める。
F.携帯端末1と車載器2の切断時(携帯端末1による音色調整終了時)には、フラット特性、あるいはデフォルト特性(工場出荷時点で設定されている設計値)の音色調整状
態から車載器2の操作による音色調整制御を始める。
また、第二実施形態では、第一実施形態の音の調整システムを例に説明したが、第二実施形態の音の設定システムは、携帯端末1と車載器2と連携させたシステムであれば広く適用可能である。
以上本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
1・・・携帯端末
11・・・携帯端末の制御装置
12・・・携帯端末のCPU
13・・・携帯端末のメモリ
14・・・携帯端末の表示装置
15・・・携帯端末の入力装置
16・・・携帯端末の入力装置
17・・・携帯端末の記憶装置
2・・・車載器
101・・・車載器の制御装置
110・・・音声調整回路
113・・・車載器の表示装置
121・・・車載器の通信装置
4・・・サーバ
41・・・サーバの制御装置
42・・・サーバのCPU
43・・・サーバのメモリ
44・・・サーバの表示装置
45・・・サーバの入力装置
46・・・サーバの入力装置
47・・・サーバの記憶装置

Claims (11)

  1. 音色を示すパラメータに基づいて音を出力する音出力装置へ該パラメータを送信する携帯端末であって、
    同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させ、
    前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付け、
    前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して前記音出力装置へ送信する、制御手段
    を備える携帯端末。
  2. 前記制御手段は、前記一の指標群の音色とは異なった、同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される他の指標群を、前記表示装置に更に表示させ、前記表示装置へ表示された前記一の指標群または前記他の指標群のうち何れかの指標の選択を、前記受付手段を介して受け付ける、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記制御手段は、前記受付手段が、前記指標の選択を前記複数の指標の間の領域で受け付けると、前記指標の間の領域に既定されたパラメータを特定し、又は前記指標の間の領域に隣接する指標に既定されたパラメータに基づいて新たにパラメータを算出し、前記特定されたパラメータ、又は前記算出されたパラメータを前記通信手段を介して前記音出力装置へ送信する、請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記指標は、異なる特性に応じて複数種類、かつ、当該種類毎に複数強度に区別され、
    前記制御手段は、前記表示装置に、前記指標を種類毎に異なった複数の直線状に強度順に並べて表示させる、請求項1から3の何れか1項に記載の携帯端末。
  5. 前記制御手段は、前記表示手段が前記複数の指標を表示し、かつ、前記受付手段が指標の選択を受け付けている際、選択された指標を特定し、該特定された指標のパラメータに対応した画面であって、前記表示装置に表示される画面とは異なる画面を前記表示装置に表示させる請求項1から4の何れか1項に記載の携帯端末。
  6. 前記制御手段は、前記受付手段を介して音量調整の指示を受け付け、受け付けた音量調整の指示を前記通信手段を介して前記音出力装置に送信する請求項1から5の何れか1項に記載の携帯端末。
  7. 音色を示すパラメータに基づいて音を出力させる音出力プログラムであって、
    携帯端末のコンピュータに、
    同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させるステップと、
    前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付けるステップと、
    前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して音を出力する音出力装置へ送信するステップと、
    を実行させる音出力プログラム。
  8. 音色を示すパラメータに基づいて音の音色を調整する音色調整方法であって、
    同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させるステップと、
    前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付けるステップと、
    前記選択された指標のパラメータに応じて出力音の音色調整を行うステップと、
    を実行する音色調整方法。
  9. 前記一の指標群は、前記表示装置に複数表示され、
    前記表示装置に、前記指標群毎に各々直線状に強度順に並べて表示させる、請求項8に記載の音色調整方法。
  10. 携帯端末から送信される音色を示すパラメータに基づいて音を出力する音出力装置であって、
    前記携帯端末は、
    同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の指標で構成される一の指標群を表示手段に表示させ、
    前記表示手段に表示された前記一の指標群のうち何れかの指標の選択を受付手段を介して受け付け、
    前記選択された指標のパラメータを、通信手段を介して前記音出力装置へ送信する、制御手段を備え、
    前記音出力装置は、前記携帯端末から送信された前記指標のパラメータを、受信手段を介して受信し、
    前記受信した指標のパラメータに基づいて出力する音を調整し、該調整した音を出力手段から出力させる、制御手段を備える
    音出力装置。
  11. 音色を示すパラメータに基づいて音楽を出力する音楽再生装置へ該パラメータを送信する携帯端末であって、
    同じ音色を示すとともに音色の強さが異なるパラメータが既定された複数の音調整ボックスで構成される一の音調整ボックス群をタッチパネルディスプレイに表示させ、
    前記タッチパネルディスプレイへ表示された前記一の音調整ボックス群のうち何れかの音調整ボックスの選択を受付手段を介して受け付け、
    前記選択された音調整ボックスのパラメータを、通信手段を介して前記音楽再生装置へ送信する、制御手段
    を備える携帯端末。
JP2011271744A 2011-12-12 2011-12-12 携帯端末、音出力プログラム、及び音色調整方法 Active JP6117469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271744A JP6117469B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 携帯端末、音出力プログラム、及び音色調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271744A JP6117469B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 携帯端末、音出力プログラム、及び音色調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013123199A true JP2013123199A (ja) 2013-06-20
JP6117469B2 JP6117469B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=48774926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011271744A Active JP6117469B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 携帯端末、音出力プログラム、及び音色調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6117469B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103419729A (zh) * 2013-08-16 2013-12-04 大陆汽车有限责任公司 车辆部件控制方法
JP2015171883A (ja) * 2014-02-24 2015-10-01 日本精機株式会社 車両用情報提供装置
JP2016075766A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 Pioneer DJ株式会社 再生制御装置、再生制御装置の制御方法およびプログラム
JP2017134713A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 セイコーエプソン株式会社 電子機器、電子機器の制御プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10161677A (ja) * 1996-11-29 1998-06-19 Kyocera Corp 通信カラオケシステム
JP2002198753A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Toshiba Corp 画面上で音質設定量を座標表示する音響装置
JP2006337553A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Brother Ind Ltd カラオケ装置およびプログラム
JP2007529040A (ja) * 2004-03-12 2007-10-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 制御パラメータの組合せを調整するシステム
JP2008195142A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Aisin Aw Co Ltd 車載機器の操作支援装置、操作支援方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10161677A (ja) * 1996-11-29 1998-06-19 Kyocera Corp 通信カラオケシステム
JP2002198753A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Toshiba Corp 画面上で音質設定量を座標表示する音響装置
JP2007529040A (ja) * 2004-03-12 2007-10-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 制御パラメータの組合せを調整するシステム
JP2006337553A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Brother Ind Ltd カラオケ装置およびプログラム
JP2008195142A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Aisin Aw Co Ltd 車載機器の操作支援装置、操作支援方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103419729A (zh) * 2013-08-16 2013-12-04 大陆汽车有限责任公司 车辆部件控制方法
JP2015171883A (ja) * 2014-02-24 2015-10-01 日本精機株式会社 車両用情報提供装置
JP2016075766A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 Pioneer DJ株式会社 再生制御装置、再生制御装置の制御方法およびプログラム
JP2017134713A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 セイコーエプソン株式会社 電子機器、電子機器の制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6117469B2 (ja) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4789848B2 (ja) 車載オーディオビジュアル装置
JP4894386B2 (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理方法および音声信号処理プログラム
US20110128446A1 (en) Car audio/video terminal system having user interface linkable with portable device and method for linking the same
JP2016506567A (ja) ディスプレイ装置、遠隔制御装置及びこれらのユーザインターフェース提供方法
CN102884797A (zh) 有选择地修正用于输出设备的音频或视频数据的电子适配器单元
JP6241506B2 (ja) 車載装置、車載装置と携帯端末装置のシステム
KR20130048794A (ko) 마스터 볼륨 제어 및 개별 볼륨 제어의 동적 조절
KR20110014194A (ko) 원격 장치에 사용자 인터페이스를 푸시하는 것
KR20110012309A (ko) 전자기기에서 볼륨 제어 방법 및 장치
JP6117469B2 (ja) 携帯端末、音出力プログラム、及び音色調整方法
JP5703807B2 (ja) 信号処理装置
CN106303841B (zh) 一种音频播放方式的切换方法及移动终端
EP2675187A1 (en) Graphical user interface for audio driver
JP6226020B2 (ja) 車載装置、情報処理方法および情報処理システム
JP5349171B2 (ja) 演奏条件設定機能付きカラオケシステム
JP4672813B2 (ja) 電子機器、電子機器システム、及び電子機器の制御方法
KR101823593B1 (ko) 개인 클라우드 스피커
US20180188912A1 (en) Information processing apparatus and information processing method
JP6474292B2 (ja) カラオケ装置
JP6325231B2 (ja) 情報表示システム、情報表示システムの制御方法およびプログラム
US9414179B2 (en) Operational control of an apparatus through a terminal device
JP2008071060A (ja) Avアンプリファイア、制御方法、プログラム、および記録媒体
KR20110100378A (ko) 컬러센서를 이용한 휴대단말의 기능 제공 방법 및 장치
US10877719B2 (en) Audio device, audio system
JP5537196B2 (ja) カラオケマイクシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160405

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160415

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6117469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250