JP2013122778A - 医用レポート作成装置、医用レポート参照装置及びそのプログラム - Google Patents

医用レポート作成装置、医用レポート参照装置及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 医用画像の読影レポート作成時に、所見内容で参照する読影対象の医用画像について、簡単な操作で、正確にかつわかりやすく伝わるように処理する。
【解決手段】 レポート所見欄の文字列に対してリンク対応範囲を特定し(S15)、コンテンツを指定してリンク対応範囲表示部分にドラッグ・ドロップ操作する(S16)。文字列指定時に、コンテンツアドレス情報を貼り付け(S17〜S19)、リンク対応範囲の文字列を識別表示する(S20)。続いて、上記リンク付けコンテンツに関連する情報を表示するか判断し(S21)、表示指示がある場合には、アドレス情報リンク付けコンテンツと当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコルをハイパーリンクに埋め込む(S22)。レポート作成完了後、ファイルを保存して一連の処理を終了し、例えば読影レポート作成依頼者にそのファイルを転送する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、医療情報システムにおいて、例えば専門医が読影を依頼された医用画像について読影結果を報告するレポートを作成するための医用レポート作成装置に係り、特にレポート中の所見記載文字の記載内容に対応する画像、過去の医用レポート、その他のファイルをリンクさせるハイパーリンクテキストを作成するための技術に関する。
従来から医療情報システムの一つとして、モダリティ(X線、超音波、CT、MRI、核医学等それぞれの画像診断手法)から画像を受信し、その画像を保管・管理・配信する医用画像保管システム(サーバ及びネットワーク上にある複数のNAS(Network Attached Storage)でシステムを構成する場合もある)が提供されており、医用画像を利用した診断に役立っている。
また、医療行為の専門分野が細分化され、レントゲン、MRI等の画像診断装置で撮影した医用画像の読影を専門医に依頼することが広く行われている。このような読影依頼に際し、専門医は読影対象の画像を表示させて、その結果を報告書(レポート)にまとめ、依頼元に渡す処置を行っている。
既に、この医用レポートの作成を電子的に行う装置が実用化されている。この装置では、例えば読影依頼元からネットワーク配信等によって渡される医用画像をいったん蓄積し、レポートシートを画面表示して、そのシート上に必要な項目を入力する。そして、読影対象の画像を順次表示させ、その画像の所見をシート内の所見記入欄へ、画像所見を元に、読影依頼元での検査目的を考慮した診断結果を診断記入欄へ書き込む。所見で指摘する画像については、必要に応じて縮小/拡大画像または切り出し画像を作成し、画像添付欄等に貼り付ける。以上の手順によって作成された医用レポートのシートデータは、例えばネットワークを通じて読影依頼元に渡される。
ところで、上記のような従来の医用レポート作成装置では、作成レポートにおいて、所見の記入内容と貼付画像との関係がわかりにくいケースが多々あることが指摘されている。例えば、所見の文章中に互いに似通った複数の画像が指摘されているようなケースでは、指摘画像の誤認が生じるおそれがある。また、レポート画面上に貼付画像を表示する場合に、モニタ解像度や画面のスペースによっては所見情報を正確に伝えられないこともある。また、読影画像のみならず、過去の医用レポート、履歴情報等を参照させたい場合には、各情報ファイルを読み出して編集し、レポート中に貼り付けるといった、煩雑な作業が強いられる。
そこで、ビューワ上に表示される画像をレポート上の文字にリンクさせ、画像の保管場所を示すアドレス情報などをハイパーリンクテキストとして画像サーバと連携し、表示することが提案されている(例えば特許文献1参照)。しかし、そのハイパーリンクテキストにある情報しか表示できず、関連のある画像や新たな画像処理を行った画像等の情報がある場合には、レポート作成者が意図してそれらの情報をリンク付けし直さなければならない。
実際の要求として、読影医が行った過程の一部及び全部を見たい場合がある。例えば、読影時に比較した画像は特に見たいものである。それに応えるためには、レポートを作成する側はいつもリンクを丁寧に張り続けなければならなくなり、レポート作成の作業量が増えてしまう。
尚、特許文献2には、電子カルテシステムにおいて、診療情報の共有化を実現するために、特定のファイル群を外部情報として参照するためのリンク情報を活用する技術が提供されている。しかしながら、ここに記載される技術は、単にリンク情報が格納された患者カードの提示によって、どの医療機関でもリンク情報から特定のファイル群を引き出せるようにしたことを提示しているにすぎず、上記のような医用レポート作成に対して単純に活用することはできない。
特願2004−113533 特開平10−079770号公報
以上述べたように、従来の医用レポート作成装置では、所見の記載内容を理解しやすくするために、参照情報を所見文字列の対象箇所にリンクさせ、所見参照時にリンク先を指定入力することでビューアに表示する機能が提案されているものの、参照すべき情報が多数あると、それらの情報をレポート作成時に逐次リンク付けしなければならず、煩雑なレポート作成作業が強いられるといった問題が指摘されている。
本発明は上記の問題を解決し、医用画像の読影レポート作成時に、所見内容で参照することが想定される読影対象の医用画像等の情報を自動的にリンク付けすることができ、これによって簡単な操作で、しかも相手側に正確にかつわかりやすく伝わるように処理することのできる医用レポート作成装置、医用レポート参照装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る医用レポート作成装置は、医用レポートの作成時に参照する医用画像、過去の医用レポート、情報ファイルの少なくともいずれかのコンテンツを選択的に表示する表示手段と、前記作成される医用レポートの所見欄に文字列を入力する文字列入力手段と、前記所見欄の文字列中にリンク対応範囲を特定する範囲特定手段と、前記表示手段に表示されるコンテンツの指定入力に応答して当該コンテンツのアドレス情報を取得し、このアドレス情報を前記リンク対応範囲の文字列情報にリンク付けしてハイパーリンクテキストを作成するリンク付け処理手段と、前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコル情報を前記ハイパーリンクテキストに含ませるプロトコル入力手段とを備える。
また、本発明に係る医用レポート参照装置は、所見欄に文字列が挿入され、そのうちの特定の文字列に医用画像、過去の医用レポート、患者情報ファイルの少なくともいずれかのコンテンツのアドレス情報がハイパーリンクテキストとしてリンク付けされ、前記ハイパーリンクテキストに、前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコル情報が含まれる医用レポートを表示する表示手段と、前記医用レポートの所見欄のリンク付けされた文字列を指定するための入力手段と、前記入力手段によって指定された文字列にリンク付けされたアドレス情報を参照し、そのアドレス情報に基づいて、かつ前記プロトコル情報が示すプロトコルに沿って前記コンテンツを取得し表示させる制御手段とを備える。
また、本発明に係る医用レポート作成プログラムは、医用レポートを作成する処理をコンピュータに実行させるための医用レポート作成プログラムであって、医用レポート作成時に参照する医用画像、過去の医用レポート、情報ファイルの少なくともいずれかのコンテンツを選択的に表示させる表示ステップと、前記作成される医用レポートの所見欄に文字列を入力する文字列入力ステップと、前記所見欄の文字列中にリンク対応範囲を特定する範囲特定ステップと、前記表示ステップによって表示されるコンテンツの指定入力に応答して当該コンテンツのアドレス情報を取得し、このアドレス情報を前記リンク対応範囲の文字列情報にリンク付けしてハイパーリンクテキストを作成するリンク付けステップと、前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコル情報を前記ハイパーリンクテキストに含ませるプロトコル入力ステップとを備える。
すなわち、本発明の特徴とする点は、例えばドラッグ&ドロップ操作による簡単な操作で、参照コンテンツを指定した時点でアドレス情報を取得し、この指定コンテンツのアドレス情報を所見文字列の目的とする範囲にリンク付けしてハイパーリンクテキストを作成できるようにした上で、ハイパーリンクテキストにプログラム実行中に所定の指示操作を行うことで補助的な処理を実行するプロトコルを含められるようにした点にあり、特に前記プロトコルとして、前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するものとした点にある。これによれば、レポート参照時にハイパーリンクテキストからプロトコルが読み取られ、そのプロトコルが示す一連の表示処理が実行される。この場合、レポート作成時には煩雑なリンク付けに相当する処理を自動的に設定することが可能となり、参照時にも有効な情報を漏れなく表示することが可能となる。
本発明に係る医用レポート作成装置、医用レポート参照装置を含む病院情報システム(HIS)の構成を示すブロック図。 本発明に係る医用レポート作成装置の一実施形態を示すブロック図。 図2に示す医用レポート作成装置のレポート作成手順を示すフローチャート。 図3に示すレポート作成手順において、コンテンツのリンクを医用レポートに貼り付けるための処理手順を示すフローチャート。 上記医用レポート作成装置のドラッグ&ドロップ操作によるハイパーリンクの貼り付け処理の様子を示す図。 上記医用レポート作成装置において、読影医が行った手順や画像処理をブロック単位で選択して時系列に並べてプロトコル作成を支援する機能を示す図。 上記医用レポート作成装置において、プロトコル情報を埋め込む例1の処理手順を示すフローチャート。 上記医用レポート作成装置において、プロトコル情報を埋め込む例2の処理手順を示すフローチャート。 上記医用レポート作成装置において、プロトコル情報を埋め込む例3の処理手順を示すフローチャート。 上記医用レポート作成装置において、プロトコル情報を埋め込む例4の処理手順を示すフローチャート。 上記医用レポート作成装置において、プロトコル情報を埋め込む例5の処理手順を示すフローチャート。 上記医用レポート作成装置において、プロトコル情報を埋め込む例6の処理手順を示すフローチャート。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 ハイパーリンクテキストがクリックされたときのハイパーリンク画像の表示例を示す図。 上記コンテンツのリンク付けの際に、最適なプロトコルを自動的に選択するための最適プロトコル選択ロジックをテーブル化して示す図。 上記最適プロトコル選択ロジックで指定する比較プロトコル番号をまとめたテーブルを示す図。 本発明に係る医用レポートビューア装置の一実施形態を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る医用レポート作成装置を含む病院情報システム(HIS)の構成を示すブロック図である。図1において、11は病院内に敷設されるローカルネットワーク(LAN)であり、このLAN11には、X線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)装置12やMRI(Magnetic Resonance:磁気共鳴イメージング)装置13、NAS(Network Attached Storage:ネットワーク付属保管装置)14,15、画像管理サーバ16、読影レポートサーバ17が収容され、さらにビューア及び所見入力装置を備えた医用レポート作成装置18と、このレポートを任意の場所で見るための複数のビューア装置19,20が収容されている。
上記画像管理サーバ16は、X線CT装置12,MRI装置13で取得された画像を適宜NAS14,15等に収録し、それぞれの画像に対する経時差分、Fusion(統合)、MPR(Multi-Planar Reconstruction:断面変換)、3D表示変換、検体情報管理等の機能を備える。
また、上記読影レポートサーバ17は、レポート作成装置18と連携して読影レポートの作成を支援するもので、レポート作成時に、その内容に応じた参照画像等のリンク付けを支援する機能を有する。
上記構成による病院情報システムにおいて、本発明に係る医用レポート作成装置18は、図2に示すように、情報処理プロセッサ18A、通信ポート18B、作業用に情報を格納するためのストレージユニット18C、キーボード182及びマウス183の入力操作に対応した指示情報を受け付ける入力インターフェース部18D、レポートモニタ装置184及び参照情報モニタ装置185にそれぞれモニタ表示情報を出力する出力インターフェース部18Eを備えたワークステーション装置181で構成される。尚、上記ストレージユニット18Cにはキャッシュメモリを用いられるが、ハードディスク装置を併用するようにしてもよい。
上記情報処理プロセッサ18Aは、通信ポート18Bを通じて読影レポートサーバ17から所見作成で参照するための画像、過去の医用レポート、履歴情報等のコンテンツを読み出し、ストレージユニット18Cに格納しておく。また、情報処理プロセッサ18Aは、アプリケーションとして、種々のコンテンツをモニタし、拡大、縮小、切り出し等の編集を行うコンテンツ表示・編集プログラムA1、医用レポートの電子ファイルを作成・編集するためのレポートファイル作成・編集プログラムA2、リンク付け処理プログラムA3、ネットワーク管理プログラムA4を備え、電源投入及びオペレータの指示入力に従ってプログラムを選択し実行する。
上記構成による医用レポート作成装置18のレポート作成手順について、以下、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
図3において、まずネットワーク11を通じて医用画像に対する読影レポートの作成依頼を受け付けると(ステップS11)、レポートモニタ装置184に医用レポート作成画面を表示し(ステップS12)、参照情報モニタ装置185に読影依頼画像を表示する(ステップS13)。ここで、医用レポートに記入する書誌的事項については、基本的にオペレータ(レポート作成者)のキーボード操作入力によって行うが、依頼ファイルの記載事項を自動的に複写したり、予め登録された情報を選択指定したりするようにしてもよい。また、参照情報モニタ装置185には、読影依頼画像に限らず、所見で参考すべきコンテンツ、例えば過去の医用レポート、診断画像、履歴情報等を医療情報サーバ12から適宜読み出して表示する。
上記モニタ表示される医用レポートには所見欄が設けられており、オペレータがこの所見欄に読影画像に対する所見を記入するように操作することで、所見欄に入力された文字列が配列される(ステップS14)。
このように文字列が配列された状態で、参照情報モニタ装置185にモニタ表示されている画像、過去の医用レポート、履歴情報等のコンテンツを特定の文字列にリンク付けする処理を行う場合、オペレータの操作により、以下の手順で処理される。
まず、リンク付けしようとする文字列にカーソルを合わせてリンク対応範囲を特定する操作を受け付ける(ステップS15)。次に、モニタ表示されているコンテンツの中でリンクさせようとするコンテンツをドラッグする操作を受け付ける(ステップS16)。このとき、ドラッグ表示アイコンを表示する(ステップS17)。医用レポート作成画面のリンク対応範囲を示す表示部分にドロップ操作されたことを検知して(ステップS18)、文字列が指定されたとき、当該コンテンツのアドレス情報を画像管理サーバ16から取得し、その文字列に参照先コンテンツのアドレス情報をハイパーリンクの形式で貼り付ける(ステップS19)。同時にハイパーリンクが設定されたリンク対応範囲の文字列の色を変更しかつ下線を付して識別表示する(ステップS20)。
上記コンテンツのアドレス情報は、以下のように表される。
http://[サーバのホスト名or IPアドレス]/DLink/ins.php?ins=1.2.3&ser
=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=MR&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&param=xxxxxxxxxx
ここで、ins:SOPインスタンスUID
ser:シリーズインスタンスUID
stu:スタディインスタンスUID
Mod:モダリティ
StuDat:検査実施日付
PatID:患者ID
param:画像に対する処理パラメータ(WW/WL,拡大率,切り出し位置,アノテーション情報)
続いて、上記リンク付けされた参照コンテンツに関連する情報を表示するか判断する(ステップS21)。関連情報の表示指示がある場合には、キーとなるコンテンツの状態に応じて選択設定され、関連情報をNAS14,15、画像管理サーバ16等から自動的に取得して表示するための最適プロトコル(詳細は後述する)を選択してハイパーリンクに付加する(ステップS22)。
続いて、他に参照コンテンツをリンクさせたい文字列があるか判断する。(ステップS23)。リンクさせたい文字列がある場合には、ステップS15の処理に戻り、リンクさせたい文字列がない場合には、所見欄文字列の入力が終了したものとしてファイルを保存し(ステップS24)、一連の処理を完了する。
上記レポート作成手順において、画像ビューワ(参照情報モニタ装置185)に表示されるコンテンツのリンクをクライアントビューワ(レポートモニタ装置184)に表示される医用レポートに貼り付けるための処理手順を、図4に示すフローチャートを参照して補足説明する。
まず、図3に示したステップS16において、画像ビューワ上で指定された画像がクライアントビューワ上にドラックされると、クライアントビューワはそのドラッグ操作を認識し、メモリにその画像情報とアドレス情報(URL文字列)を保持する(S101)。尚、コンテンツがレポートの場合は、クライアントレポートアプリケーションがそのレポート情報とアドレス情報(URL文字列)を保持する。
次に、図3に示したステップS18において、クライアントレポートアプリケーションは、保持されているコンテンツ(画像、レポート)がリンク対応範囲にドロップされたか否かを判断する(S102)。ドロップされた場合には、図3に示したステップS19において、クライアントビューワから送られてきたコンテンツ情報(画像と文字列)を受け取り、URL文字列をリンク情報として埋め込み(S103)、一連の処理を終了する。また、ステップS102でドロップされなかった場合には、保持されているコンテンツ情報を破棄して(S104)、一連の処理を終了する。
上記ドラッグ&ドロップ操作によるハイパーリンクの貼り付け処理の様子を図5(A)及び図5(B)に示す。図5(A)は医用レポート作成画面を示し、図5(B)はモニタ表示させている参照画像A〜Cを示している。図5(A)の画面表示例では、患者の氏名、年齢、患者の病歴、検査目的、撮影条件等の書誌的事項を記入する欄、所見を記入する欄(所見欄)、診断結果を記入する欄(診断欄)、所見欄にリンク付けされたコンテンツの一覧(リンク一覧)が示されている。また、図5(B)のモニタ表示例では3枚の参照画像A,B,Cが示されている。
この例において、所見欄の文字列の中で「肝両葉の腫瘍」の文字列部分に参照画像Aをリンク付けする場合について説明する。オペレータは、まず、「肝両葉の腫瘍」の文字列部分をリンク対応範囲として特定しておき、参照画像Aをドラッグして「肝両葉の腫瘍」の文字列部分にドロップする。この操作により、「肝両葉の腫瘍」の文字列部分の色が変化すると共に下線が引かれて、ハイパーリンクが貼られたことが識別表示される。このとき、参照画像Aを「肝両葉の腫瘍」の文字列部分へドロップする操作によって参照画像Aのアドレス情報が取得され、該当する文字列に対してアドレス情報のハイパーリンクが貼られる。
ここで、本発明では、ハイパーリンクテキスト自体にプロトコルを含ませることを可能にする。このプロトコルとは、プログラム実行中に所定の指示操作を行うことで補助的な処理を実行するマクロ機能のようなもので、例えばリンクされている画像の種別、部位、患者ID等のコンテンツ個別情報の内容に応じて表示動作を変更する機能、リンクされている画像だけでなく、画像管理サーバ16等に登録されている関連画像等を検索し表示する機能、プロトコルを設定するハイパーリンクテキスト自体の文字列をチェックする機能がある。また、ハイパーリンクテキストを作成するプロトコルとして、例えば図6に示す経時差分作成A1、MPR(multi-planar reconstruction:断面変換)作成A2、断面移動A3、…、シネ(cine)作成Anのように、読影医が行った手順や画像処理をそれぞれ機能ブロックでまとめ、ブロック単位で選択して時系列に並べられるようにして、プロトコル作成を手助けする機能もある。
上記プロトコルを作成した場合、ハイパーリンクテキストが指定入力(マウスのカーソル指定時のクリック操作)されると、自動的に画像選択表示を行う。例えば、以下のような表示を行う。
(例1)
レポート上に「今回」の画像と「前回」の画像が貼り付けられている場合に、どちらかのハイパーリンク表示をクリックした時点で自動的に該当する2画像を読み出し、比較しやすいように並べて表示する。
例1の処理手順を図7に示す。図7において、まず、画像ビューワ上で「今回」の画像が指定され、クライアントビューワにドラックされたとき、クライアントビューワのアプリケーションでは、そのドラッグ画像を認識し、メモリにその画像情報+URL文字列(ハイパーリンク)を保持する(S111)。次に、クライアントレポートアプリケーションにより、プロトコル「今回前回比較」が選択された状態でリンク対応範囲にドロップされたか否かを判断し(S112)、ドロップされた場合には、クライアントレポートアプリケーションにより、URL文字列をリンク情報として埋め込むときに、プロトコル情報として「今回前回比較」をURL文字列と一緒に追加して埋め込む。このとき、テキストマイニングなどの技術を用いて、レポート文字を単語単位で保存しておき、「前回」などの文字に張られている画像を前回として認識(または検索)し、同じプロトコル情報を埋め込んで(S113)、一連の処理動作を終了する。ステップS112において、ドロップ処理が行われなかった場合には、保持されているコンテンツ情報を破棄し(S114)、一連の処理動作を終了する。
尚、上記プロトコル情報は、例えば、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9& Mod=MR&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX, 今回前回比較」
のようなURL文字列になる場合もある。なお、「今回前回比較」は、例えば「protocol=1」のようにプロトコルの番号で表現するようにしても良い。以下の例においても同様な表現が可能である。
(例2)
指定された画像を含むシリーズを自動検索して表示可能とする。この場合、最初に表示する画像は、今回選択の画像とし、前後の指定に応じて前後の画像を順次表示する。この表示形態はスタック表示やタイル表示に切換設定できるようにしてもよい。
例2の処理手順を図8に示す。図8において、まず、画像ビューワ上で「今回」の画像が指定され、クライアントビューワにドラックされたとき、クライアントビューワのアプリケーションでは、そのドラッグ画像を認識し、メモリにその画像情報+URL文字列(ハイパーリンク)を保持する(S211)。次に、クライアントレポートアプリケーションにより、プロトコル「シリーズ表示」が選択された状態でリンク対応範囲にドロップされたか否かを判断する(S212)。ドロップされた場合には、クライアントレポートアプリケーションにより、URL文字列をリンク情報として埋め込むときに、プロトコル情報として「シリーズ表示」をURL文字列と一緒に追加して埋め込んで(S213)、一連の処理動作を終了する。また、ステップS212において、ドロップ処理が行われなかった場合には、保持されているコンテンツ情報を破棄し(S214)、一連の処理動作を終了する。
尚、上記プロトコル情報は、例えば、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=MR&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX, シリーズ表示」
のようなURL文字列になる場合もある。
(例3)
リンクされている画像がCR(あるモダリティで)の胸部(ある部位)の画像の場合、過去の画像を検索し、該当画像が存在する場合には、経時差分画像を作成して自動的に表示する。
例3の処理手順を図9に示す。図9において、まず、画像ビューワ上で「今回」の画像(CR)が指定され、クライアントビューワにドラックされたとき、クライアントビューワのアプリケーションでは、そのドラッグ画像を認識し、メモリにその画像情報+URL文字列(ハイパーリンク)を保持する(S311)。次に、クライアントレポートアプリケーションにより、プロトコル「経時差分」が選択された状態でリンク対応範囲にドロップされたか否かを判断する(S312)。ドロップされた場合には、クライアントレポートアプリケーションにより、URL文字列をリンク情報として埋め込むときに、プロトコル情報として「経時差分」をURL文字列と一緒に追加して埋め込む(S313)。さらに、クライアントレポートアプリケーションでは、URL文字列のクリックを検知すると、コンテンツ表示機能(この場合では、画像表示ビューワ)が起動して画像サーバにアクセスし、当該サーバから対象のCR画像を取得して表示する。さらに、関連過去画像を検索し、発見した場合は、その画像とクリックした表示対象画像との経時差分画像を作成し表示する(S314)。ステップS312でドロップ処理が行われなかった場合には、保持されているコンテンツ情報を破棄し(S315)、一連の処理動作を終了する。
尚、上記プロトコル情報は、例えば、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CR&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX, 経時差分」
のようなURL文字列になる場合もある。
(例4)
リンクされている画像にアノテーション情報(annotation:CRT表示やCRT診断をする際、画像の着目している位置に付けるグラフィックや文字の情報。所見の位置を明確にしたりコメントを付けたりする目的で利用される)などを含むか否か判断し、アノテーション情報が含まれている場合には、その点を中心に自動的にMPR(multi-planar reconstruction:断面変換)表示を行う。
例4の処理手順を図10に示す。図10において、まず、画像ビューワ上でアノテーションを持つ「今回」の画像(CT)が指定され、クライアントビューワにドラックされたとき、クライアントビューワのアプリケーションでは、そのドラッグ画像を認識し、メモリにその画像情報+URL文字列(ハイパーリンク)を保持する(S411)。次に、クライアントレポートアプリケーションにより、プロトコル「自動MPR」が選択された状態でリンク対応範囲にドロップされたか否かを判断する(S412)。ドロップされた場合には、クライアントレポートアプリケーションにより、URL文字列をリンク情報として埋め込むときに、プロトコル情報として「自動MPR」をURL文字列と一緒に追加して埋め込む(S413)。さらに、クライアントレポートアプリケーションでは、URL文字列がクリックされると、コンテンツ表示機能(この場合では、画像表示ビューワ)が起動して画像サーバにアクセスし、画像サーバから対象とするCT画像を読み出して表示し、MPRを表示するため関連画像を画像サーバから読み出してアノテーションの位置を中心に初期MPRを表示する(S414)。ステップS412でドロップ処理が行われなかった場合には、保持されているコンテンツ情報を破棄し(S415)、一連の処理動作を終了する。
尚、上記プロトコル情報は、例えば、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX, 自動MPR」
のようなURL文字列になる場合もある。
あるいは、後述の図23などを参考にすると、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=MR&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX, 8」
のようなURL文字列になる場合もある。尚、「8」の内容は、後述の図16に示すような表示を行うプロトコル内容を示す。
(例5)
現在リンクしている画像がFusion(統合)可能なデータを持っているか否かを判断し、持っている場合には、Fusion(統合)表示を行う。
例5の処理手順を図11に示す。図11において、まず、画像ビューワ上でアノテーションを持つ「今回」の画像(CT)が指定され、クライアントビューワに度ラックされたとき、クライアントビューワのアプリケーションでは、そのドラッグ画像を認識し、メモリにその画像情報+URL文字列(ハイパーリンク)を保持する(S511)。次に、クライアントレポートアプリケーションにより、プロトコル「Fusion」が選択された状態でリンク対応範囲にドロップされたか否かを判断する(S512)。ドロップされた場合には、クライアントレポートアプリケーションにより、URL文字列をリンク情報として埋め込むときに、プロトコル情報として「Fusion」をURL文字列と一緒に追加して埋め込む(S513)。さらに、クライアントレポートアプリケーションでは、URL文字列がクリックされると、コンテンツ表示機能(この場合では、画像表示ビューワ)が起動してレポート装置及びサーバにアクセスし、関連画像からFusion可能な画像を検索し、検出した場合にはその画像を表示する(S514)。ステップS512でドロップ処理が行われなかった場合には、保持されているコンテンツ情報を破棄し(S515)、一連の処理動作を終了する。
尚、上記プロトコル情報は、例えば、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX, Fusion」
のようなURL文字列になる場合もある。
あるいは、後述の図22などを参考にすると、ドラックされたものが
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX」
のようなURL文字列であっても、ユーザにプロトコル候補を表示して、選択させたり、デフォルトで自動的に追加したりして、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX,A」
と解釈し、動作させる場合もある。この場合は、Aから優先順位プロトコルのため、「7」(図22参照)の表示形態が選ばれる。
(例6)
画像やハイパーテキストの文字列に特定の文字、例えば「患者の病状」という文字があるか判断し、その文字がある場合には、その患者の情報として、波形、検体情報などを自動的に表示する。
例6の処理手順を図12に示す。図12において、まず、クライアントレポートアプリケーションでは、「患者の病状」という文字列がある場合、テキストマイニング技術などで判別し、その患者の情報として、波形や検体情報などを表示するプロトコルを自動選択する(S611)。次に、URL文字列をリンク情報として埋め込むが、この際、プロトコル情報として、「波形、検体情報」をURL文字列と一緒に追加して埋め込む(S612)。クライアントレポートアプリケーションは、URL文字列がクリックされると、コンテンツ表示機能(この場合では、画像表示ビューワ、波形ビューワ、検体ビューワなど)を通じてリンク先の画像を表示する(S613)。
尚、上記プロトコル情報は、例えば、
「http://[サーバのホスト名]/Dlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX,波形、検体情報」
のようなURL文字列になる場合もある。また、そこから、このプロトコル指定パラメータによって、波形ビューワ、検体ビューワ(検体の情報を表示するアプリケーション)を呼び出し表示する場合がある。例えば、
「http://[サーバのホスト名]/HAKEIlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX」
「http://[サーバのホスト名]/KENTAIlink/ins.php?ins=1.2.3&Ser=4.5.6&stu=7.8.9&Mod=CT&StuDat=yyyymmdd&PatID=abcde&Param=XXXXXXX」
のようなURLも、同時にクリックしている場合と同様に動作させることができる。
以上のプロトコルに基づく表示例を図13乃至図21に示して説明する。
図13は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、純粋に1(または複数)枚の画像が、ハイパーリンク画像として表示される例を示している。
図14は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、1(または複数)枚の画像がWW/WL(window width / window level:ウィンドウ幅/ウィンドウレベル)の条件を含んで、ハイパーリンク画像として表示される例を示している。
図15は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、1(または複数)枚の画像がアノテーションを含んで、ハイパーリンク画像として表示される例を示している。
図16は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、ハイパーリンク画像として保存されている1(または複数)枚の画像からMPR(multi-planar reconstruction:断面変換)のCoronal(冠状)断面像(Sagittal(矢状)断面像でもよい)を並べて表示する例を示している。これ以外にも、スタック表示、あるいは表示しないといった処理もある。これらの表示のいずれかを選択できるようにしてもよい。
図17は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、ハイパーリンクとして保存されている1(または複数)枚の画像から、関連の画像を表示する例として、前回の画像と今回の画像を並べて表示する例を示している。実際には、リンクの個数に応じて関連画像の表示を制限するとよい。例えば、「ハイパーリンクがレポートに1枚だけ貼り付けられている場合に、指定の表示を行う。」などの表示条件もある。「N個のリンクが貼られている場合は実施しない。」という設定も可能である。
図18は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、ハイパーリンクとして保存されている1(または複数)の画像(今回の画像)から、前回の画像と経時差分画像を読み出して並べて表示する例を示している。表示する/しないの設定も可能である。
図19は、ハイパーリンクテキストをクリックすると、ハイパーリンクとして保存されている1(または複数)枚のFusion(統合)画像から、元の形態画像、例えばCT(computed tomography:コンピュータ断層撮影法)画像やMR(magnetic resonance:磁気共鳴)画像、元の機能画像、例えばNM(nuclear medicine:核医学)画像をも表示する例を示している。もちろん、この例の逆もある。CTの画像を表示してから、それに関連するFusion画像、NM画像を順に表示するという形もある。表示する/しないの設定も可能である。
図20は、ハイパーリンクテキストをクリックすると、ハイパーリンクとして保存されている1(または複数)枚の軸(Axial)断面画像から、冠状(Coronal)断面画像(MPR、MIP、MINIP画像など)、矢状(Sagittal)断面画像(MPR(multi-planar reconstruction:断面変換)、MIP(maximum intensity projection:最大値投影)、MinIP(minimum intensity projection:最小値投影)画像など)を表示する例(ここではMIPの例)を示している。
図21は、ハイパーリンクテキストがクリックされたとき、ハイパーリンクとして保存されている1(または複数)枚のMRのT1(縦緩和時間)画像から、T2(横緩和時間)画像を並べて表示する例を示している。T2画像が表示されているときは、逆にT1画像を表示する。
以上の表示例を複合して、最後に選択可能なもの候補をサムネイルなどで表示し、ユーザがそれを選択するような形もある。
図22は、上記コンテンツのリンク付けの際に、最適なプロトコルを自動的に選択するための最適プロトコル選択ロジックをテーブル化して示すもので、キー画像の状態A〜Fは、それぞれハイパーリンクされている画像の条件として、再構成処理、モダリティ、撮影部位、撮影条件、造影あり/なし、関連画像表示の候補(比較プロトコル番号1〜5)を設定することを示している。尚、図22には、優先表示プロトコルと上記例1〜例6及び図13〜図21との関係を合わせて示してある。
比較プロトコル番号については図23に示す別のテーブルでまとめておく。すなわち、比較プロトコル番号−1〜−5には、キー画像の状態A〜Fに応じて、それぞれ図23に示す1〜14の比較プロトコル番号が設定されており(例えばAの画像の条件では、比較プロトコル番号−1には、1という番号が設定されている)、その番号が示す比較プロトコルが動作する。このテーブルでは、例えば比較プロトコル番号−1で、CT・胸部・肺野なら、CT画像について、前回の造影無しのものを選んで表示することが決定されることになる。比較処理する場合には、表示向きや表示位置は同じであるものとする。
尚、関連画像表示の候補が一つしかなければ、それをそのまま表示してもよいし、表示オフも可能である。関連画像表示の候補が多い場合は、デフォルトを比較プロトコル番号の1としてもよいし、表示オフとしてもよいものとする。
ところで、上記構成による医用レポート作成装置で作成された医用レポートファイルを閲覧するためのビューア装置19(20も同様)は、図24に示すように、基本的に図2及び図3に示した医用レポート作成装置の構成と同じであり、ネットワーク11に接続されるワークステーション装置191を備える。このワークステーション装置191には、入力装置としてキーボード192、マウス193が接続され、表示装置としてレポートモニタ装置194、参照情報モニタ装置195を備える。参照情報モニタ装置195には、一度に多数の参照情報をモニタできるように、マルチディスプレイが望ましいが、ディスプレイが1個の場合でも、マルチウィンドウ等の画面表示によって対応可能である。
尚、ここではレポート参照用の専用装置を想定して説明するが、電子カルテシステムの端末装置あるいはその他の参照装置を利用してもかまわない。
上記ワークステーション装置191は、情報処理プロセッサ19A、通信ポート19B、作業用に情報を格納するためのストレージユニット19C、キーボード192及びマウス193の入力操作に対応した指示情報を受け付ける入力インターフェース19D、レポートモニタ装置194及び参照情報モニタ装置195にそれぞれモニタ表示情報を出力する出力インターフェース部19Eを備える。
上記情報処理プロセッサ19Aは、通信ポート19Bを通じて、医用レポート作成装置18から直接、または医療情報サーバ12を介して医用レポートファイル及び所見欄にリンク付けされている参照コンテンツを読み出し、ストレージユニット19Cに格納しておく。また、情報処理プロセッサ19Aは、アプリケーションとして、参照コンテンツをモニタし、拡大、縮小、切り出し等の編集を行う作成装置側と同じコンテンツ表示・編集プログラムA5、医用レポートの電子ファイルを表示するためのレポートファイル表示プログラムA6、ネットワーク管理プログラムA7を備え、電源投入及びオペレータの指示入力に従ってプログラムを選択し実行する。
すなわち、上記構成による医用レポート参照装置19では、医用レポート作成装置18で作成された医用レポートをモニタ194に表示させると、その所見欄のハイパーリンクが貼られた文字列(ハイパーリンクテキスト)が識別表示されている。そこで、その文字列を指定すると、リンク付けされているアドレス情報が取得され、該当アドレス先のコンテンツが読み出されてモニタ145に表示される。このとき、プロトコルが埋め込まれている場合には、そのプロトコルに従って、リンク付けされているキー画像の状態に対応する再構成処理、モダリティ、撮影部位、撮影条件、造影あり/なし、関連画像表示の候補と選択表示等を実行する。
また、リンク一覧を選択的に表示させることを可能とすることで、表示スペースを有効活用することができる。また、リンク一覧の縮小画像にもリンクが貼られている場合には、縮小画像を指定することで、対応するコンテンツをモニタ145に表示させることができる。
また、リンク付けされているアドレス情報に編集用のパラメータ情報が付加されている場合には、このパラメータ情報を用いて読み出されたコンテンツを編集処理して表示する。例えば、参照コンテンツの作成時に拡大、縮小、マーキング、切り出し等の編集がなされている場合、これを閲覧中に再現することが可能であり、閲覧者にとって所見者の意図を容易に把握することができるようになる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…ネットワーク(LAN)、12…X線CT装置、13…MRI装置、14,15…NAS、16…画像管理サーバ、17…読影レポートサーバ、18…医用レポート作成装置、19,20…ビューア装置、
181…ワークステーション装置、182…キーボード、183…マウス、184…レポートモニタ装置、185…参照情報モニタ装置、
18A…情報処理プロセッサ、18B…通信ポート、18C…ストレージユニット、18D…入力インターフェース部、18E…出力インターフェース部、A1…コンテンツ表示・編集プログラム、A2…レポートファイル作成・編集プログラム、A3…リンク付け処理プログラム、A4…ネットワーク管理プログラム、
191…ワークステーション装置、192…キーボード、193…マウス、194…レポートモニタ装置、195…参照情報モニタ装置、A5…コンテンツ表示・編集プログラム、A6…レポートファイル表示プログラム、A7…ネットワーク管理プログラム。

Claims (11)

  1. 医用レポートの作成時に参照する医用画像、過去の医用レポート、情報ファイルの少なくともいずれかのコンテンツを選択的に表示する表示手段と、
    前記作成される医用レポートの所見欄に文字列を入力する文字列入力手段と、
    前記所見欄の文字列中にリンク対応範囲を特定する範囲特定手段と、
    前記表示手段に表示されるコンテンツの指定入力に応答して当該コンテンツのアドレス情報を取得し、このアドレス情報を前記リンク対応範囲の文字列情報にリンク付けしてハイパーリンクテキストを作成するリンク付け処理手段と、
    前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコル情報を前記ハイパーリンクテキストに含ませるプロトコル入力手段と
    を備えることを特徴とする医用レポート作成装置。
  2. 前記プロトコル情報は、前記新たなコンテンツとして前記医用画像の読影判断時に行われた手順または画像処理をそれぞれ機能ブロックでまとめ、ブロック単位で選択し時系列に並べるための情報であることを特徴とする請求項1記載の医用レポート作成装置。
  3. 前記プロトコル情報は、リンクされているコンテンツが特定のモダリティで特定の部位であるとき、過去のコンテンツを検索し、該当コンテンツが存在する場合には、前記新たなコンテンツとして経時差分コンテンツを作成して自動的に表示するための情報であることを特徴とする請求項1記載の医用レポート作成装置。
  4. 前記プロトコル情報は、リンク中のコンテンツが統合可能なデータを持っているか否かを判断し、持っている場合に前記新たなコンテンツとして統合表示を行うための情報であることを特徴とする請求項1記載の医用レポート作成装置。
  5. 前記プロトコル情報は、リンク一覧の縮小画像の指定により前記新たなコンテンツとして関連コンテンツを表示するための情報であることを特徴とする請求項1記載の医用レポート作成装置。
  6. 所見欄に文字列が挿入され、そのうちの特定の文字列に医用画像、過去の医用レポート、患者情報ファイルの少なくともいずれかのコンテンツのアドレス情報がハイパーリンクテキストとしてリンク付けされ、前記ハイパーリンクテキストに、前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコル情報が含まれる医用レポートを表示する表示手段と、
    前記医用レポートの所見欄のリンク付けされた文字列を指定するための入力手段と、
    前記入力手段によって指定された文字列にリンク付けされたアドレス情報を参照し、そのアドレス情報に基づいて、かつ前記プロトコル情報が示すプロトコルに沿って前記コンテンツを取得し表示させる制御手段と
    を備えることを特徴とする医用レポート参照装置。
  7. 医用レポートを作成する処理をコンピュータに実行させるための医用レポート作成プログラムであって、
    医用レポート作成時に参照する医用画像、過去の医用レポート、情報ファイルの少なくともいずれかのコンテンツを選択的に表示させる表示ステップと、
    前記作成される医用レポートの所見欄に文字列を入力する文字列入力ステップと、
    前記所見欄の文字列中にリンク対応範囲を特定する範囲特定ステップと、
    前記表示ステップによって表示されるコンテンツの指定入力に応答して当該コンテンツのアドレス情報を取得し、このアドレス情報を前記リンク対応範囲の文字列情報にリンク付けしてハイパーリンクテキストを作成するリンク付けステップと、
    前記アドレス情報がリンク付けされているコンテンツと、当該コンテンツとは別のコンテンツとに基づいて新たなコンテンツを作成し、表示するためのプロトコル情報を前記ハイパーリンクテキストに含ませるプロトコル入力ステップと
    を備えることを特徴とする医用レポート作成プログラム。
  8. 前記プロトコル情報は、前記新たなコンテンツとして前記医用画像の読影判断時に行われた手順または画像処理をそれぞれ機能ブロックでまとめ、ブロック単位でプロトコルを選択し時系列に並べるための情報であることを特徴とする請求項7記載の医用レポート作成プログラム。
  9. 前記プロトコル情報は、リンクされているコンテンツが特定のモダリティで特定の部位であるとき、過去のコンテンツを検索し、該当コンテンツが存在する場合には、前記新たなコンテンツとして経時差分コンテンツを作成して自動的に表示するための情報であることを特徴とする請求項7記載の医用レポート作成プログラム。
  10. 前記プロトコル情報は、リンク中のコンテンツが統合可能なデータを持っているか否かを判断し、持っている場合に、前記新たなコンテンツとして統合表示を行うための情報であることを特徴とする請求項7記載の医用レポート作成プログラム。
  11. 前記プロトコル情報は、リンク一覧の縮小画像の指定により前記新たなコンテンツとして関連コンテンツを表示するための情報であることを特徴とする請求項7記載の医用レポート作成プログラム。
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