JP2013121743A - 流体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体のボデー表面において、気流の主流の減速を抑制できる流体制御装置を提供する。
【解決手段】移動体1のボデー2の下面3aにおける気流STの境界層BLと気流STの主流MFとを分離する境界層分離板11aと、境界層分離板11aよりも下流において、境界層分離板11aにより分離された境界層BLを境界層分離板11aにより分離された主流MFに噴出する噴出部13と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体制御装置に関するものである。
負の揚力(ダウンフォース)を増大させることにより車体の安定性を高める技術がある。この負の揚力は、車体の下を流れる空気の速度を増加させることによって増加することが知られている。しかし、車体の表面近傍に形成される境界層と呼ばれる速度の小さい層によって車体の下を流れる空気の速度が減少し、負の揚力が減少する。そこで、下記の特許文献1に記載の境界層吸引システムでは、フロア表面付近の境界層を吸引することにより負の揚力を確保している。
特表2009−504472号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された境界層吸引システムでは、境界層をある程度吸引して境界層の割合を減らしたとしても、車体の表面において気流の境界層と気流の主流とを確実に分離することができない。また、気流の主流が車体の表面に再付着することによって、主流の一部が境界層に変化することがある。したがって、主流が境界層によって減速されて負の揚力が減少し、車体の安定性が損なわれるおそれがある。この境界層を完全に吸引するためには装置が大型化し車載できない。
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、移動体のボデー表面において、気流の主流の減速を抑制できる流体制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る流体制御装置は、移動体のボデーの表面における気流の境界層と気流の主流とを分離する境界層分離板と、境界層分離板よりも下流において、境界層分離板により分離された境界層を境界層分離板により分離された主流に噴出する噴出部と、を備えることを特徴とする。
この流体制御装置においては、移動体のボデーの表面における気流の境界層と気流の主流とを、境界層分離板によって分離することにより、気流の主流が気流の境界層によって減速されるのを抑制できる。また、分離された境界層を分離された主流に噴出することにより、分離された主流のボデーへの再付着を抑制でき、分離された主流が境界層に変化するのを抑制できる。その結果、移動体のボデーの表面において、気流の主流の減速を抑制でき、気流による抵抗を低減することが可能となる。例えば車両の下面において、ダウンフォースの減少を抑制することが可能となる。
また、境界層分離板は、ボデーの表面に対して一定の距離を隔てて設けられてもよい。この場合、ボデーの表面に設けられた境界層分離板によって、ボデーの表面における気流の境界層と主流とを機械的に分離することができる。
また、分離された境界層の流れる方向を変更するガイド部をさらに備えてもよく、噴出部は、ガイド部によって流れる方向が変更された境界層を分離された主流に噴出してもよい。また、ガイド部は、分離された境界層の流れる方向をボデーの表面から離れる方向に変更してもよい。この場合、ガイド部を設けるだけの簡易な構成によって、分離された主流のボデーへの再付着を抑制できる。
分離された境界層を圧縮する圧縮部をさらに備えてもよく、噴出部は、圧縮部によって圧縮された境界層を分離された主流に噴出してもよい。この場合、境界層を圧縮することによって、噴出される境界層の流体速度を大きくすることができ、分離された主流のボデーへの再付着をさらに抑制できる。
本発明によれば、移動体のボデー表面において、気流の主流の減速を抑制できる。
第1実施形態に係る流体制御装置が搭載された移動体の概略構成図である。 図1のボデー下の気流を説明するための図である。 比較例のボデー下の気流を説明するための図である。 第2実施形態に係る流体制御装置が搭載された移動体の概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る流体制御装置の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体制御装置が搭載された移動体の概略構成図である。図1に示されるように、流体制御装置10は、移動体1に搭載される装置であって、移動体1が移動することにより移動体1の周囲に発生する気流STを、気流STの主流MF(以下、単に「主流MF」という。)と気流STの境界層BL(以下、単に「境界層BL」という。)とに分離するための装置である。ここで、主流MFとは、気流STに含まれる部分であって、移動体1の移動速度と同程度の一様な流体速度を有する部分をいう。また、境界層BLとは、気流STに含まれる部分であって、移動体1の表面付近に形成され、主流MFよりも流体速度の小さい部分をいう。
流体制御装置10は、例えば車両などの移動体1のボデー2の下面3a(表面)に対して設けられ、境界層分離部11と、噴出部13とを備える。なお、以下の説明において、流体制御装置10の上下、前後、左右とは、ボデー2側を上、路面R側を下、進行方向FW側を前、進行方向FWと逆側を後としたときの方位を意味するものとする。また、主流MFの流体速度および境界層BLの流体速度は、移動体1に対する相対速度を意味するものとする。
境界層分離部11は、気流STを境界層BLと主流MFとに分離するための構造を有している。具体的に説明すると、境界層分離部11は、例えば、境界層分離板11aと、一対の支持部材11b,11bとを備えている。境界層分離板11aは、気流STを境界層BLと主流MFとに分離する板材であって、例えば下面3aにおける気流STの境界層BLと主流MFとの境界付近に位置するよう下面3aから所定の距離を隔てて、下面3aに対して平行に設けられている。この境界層分離板11aは、例えば、下面3aの左右方向の幅と同程度の幅を有し、前後方向に延びる板材である。また、境界層分離板11aは、その前端縁において分離された主流MFがボデー2の下面3a(又は境界層分離板11a)に再付着するまでの距離に応じた長さを有する。ここで、下面3aに対して平行とは、境界層分離板11aが境界層BLと主流MFとを機械的に分離でき、かつ、気流STによる抵抗をほとんど受けない程度に略平行であることを含む。
支持部材11b,11bは、境界層分離板11aを下面3aに取り付けるための部材であって、境界層分離板11aの前後方向に亘って境界層分離板11aの左右方向の両端部と下面3aとを接続している。境界層分離板11aと、支持部材11b,11bと、下面3aとによって、ダクトDが形成され、境界層分離板11aの前端と、支持部材11b,11bの前端と、下面3aとによって、前方に開口する開口部Dinが形成される。この開口部Dinは、境界層分離板11aによって分離された境界層BLを吸入する吸入口であり、ダクトDは、境界層分離板11aによって分離された境界層BLを噴出部13に運ぶ管である。
噴出部13は、境界層分離部11よりも後方において、境界層分離部11によって分離された境界層BLを境界層分離部11により分離された主流MFに噴出する部分である。この噴出部13は、例えば、境界層分離板11aの後端から後方に向かって境界層分離板11aと平行に設けられ、境界層分離板11aと同程度の幅を有する。また、噴出部13には、複数の噴出孔が設けられている。ダクトDを通った境界層BLは、この噴出孔を介して下面3aから路面Rに向かって噴出される。ここで、主流は、その下流においてボデーに再付着する性質を有する。このため、噴出部13は、例えば境界層分離部11によって分離された主流MFが下面3a又は境界層分離板11aに再付着し始める位置付近において、境界層分離部11によって分離された境界層BLを噴出する。
流体制御装置10は、ガイド部15をさらに備えてもよい。ガイド部15は、境界層分離部11によって分離された境界層BLの流れる方向を変更する板材である。このガイド部15は、ダクトDの後端に設けられており、噴出部13の上に位置するガイド面15aを有する。ガイド面15aは、移動体1の進行方向FWに対して傾斜した面であって、下面3aと噴出部13の後端との間に設けられる。具体的には、ガイド面15aは、下面3aから下方に離れるに従って後方に傾斜している。ダクトDを通った境界層BLは、このガイド部15によって、流れる方向を変更され、下面3aから路面Rに向かって後方に流れる。
このように構成された流体制御装置10を備えた移動体1の周囲の気流について説明する。移動体1が進行方向FWに移動することにより、移動体1の前方から後方に向かって、主流MFと境界層BLとが連続的に繋がった状態の気流STが生じる。この気流STは、境界層分離部11の境界層分離板11aの前端縁によって、主流MFと境界層BLとに機械的に分離される。このとき、分離された境界層BLは、境界層分離板11aと支持部材11bと下面3aとによって形成されたダクトDに開口部Dinから流入し、ダクトDを通って後方へ流れる。
そして、ダクトDを流れる境界層BLは、ガイド部15によってその流れる方向を下面3aから離れる方向に変更される。一方、分離された主流MFは、境界層分離板11aの前端縁から後方へ流れる。この主流MFは、後方に向かうに従い、境界層分離板11aに再付着し始める。流れる方向を変更された境界層BLは、主流MFが境界層分離板11aに再付着し始める位置付近において、分離された主流MFに噴出部13によって噴出され、主流MFの流れを下面3aから離れる方向に変更する。
次に、図2および図3を参照して、流体制御装置10の作用効果を説明する。図2は、流体制御装置10を搭載した移動体1のボデー2の下面3aの下の気流を説明するための図である。図3は、流体制御装置10を搭載していない移動体のボデー下面の下の気流を説明するための図である。図2および図3において、横軸は下面の前端の位置を0とした場合の前後方向の位置を示し、縦軸は下面の高さを0とした場合の下面から下方向の距離を示している。また、各矢印は、その高さにおける流体速度の大きさを示し、各矢印の先端を結ぶ線は、流体速度の状態を示している。
図3に示されるように、流体制御装置10を搭載していない従来の移動体では、その下面の下の気流は、下面近傍に形成された境界層と、下面から一定の距離以上離れた位置に形成された主流とが連続的に繋がってなる。この境界層は、粘性により移動体に引きずられるので流体速度が小さく、下面から離れるに従って粘性の影響が小さくなるので流体速度が大きくなる。一方、主流は、粘性の影響をほとんど受けないので、流体速度が移動体の移動速度と略同じである。しかし、従来の移動体では、境界層と主流とが確実に分離されていないので、主流は後方ほど境界層に付着(合流、混合ともいう)しやすくなり、主流は境界層によって減速されてしまう。このように、主流が境界層によって減速されると、負の揚力が減少し、移動体の安定性が損なわれるおそれがある。
また、従来の移動体では、主流と境界層とは連続的に繋がっているので、境界層を吸引するだけでは境界層と主流とが確実に分離されず、主流は粘性による影響を受ける。さらに、気流には再付着する性質があり、主流はボデー(下面)へ再付着して境界層に変化する。このため、境界層を十分に吸引するためには、広い面積又は長い距離の吸引部が必要となる。
一方、図2に示されるように、流体制御装置10を搭載した移動体1では、ボデー2の下面3aの下の気流STは、下面3aの前端から位置P1までは、従来の移動体と同様に、下面3a近傍に形成された境界層BLと、下面3aから距離D1以上離れた位置に形成された主流MFとが連続的に繋がっている。しかし、移動体1では、前後方向の位置P1から位置P2に亘って、下面3aから下方向に距離D1を隔てた位置に境界層分離板11aが設けられている。このため、下面3aの下の気流は、この境界層分離板11aによって、下面3a側の境界層BLと、路面R側の主流MFとに機械的に分離される。したがって、位置P1より後方では、主流MFは、境界層BLによって減速されない。
しかし、気流には再付着する性質があるので、境界層分離板11aによって分離された主流MFは位置P2付近で境界層分離板11aに再付着しようとし、主流MFの流体速度が減少し始める。そこで、移動体1では、前後方向の位置P2から位置P3に亘って噴出部13が設けられ、境界層分離板11aにより分離された主流MFに境界層分離板11aによって分離された境界層BLが噴出部13によって噴出される。このとき、境界層BLが下面3aから路面Rに向かって噴出されることによって、主流MFの流れを下面3aから離れる方向に変えることができ、主流MFが境界層分離板11aおよび下面3aに再付着するのを抑制できる。その結果、位置P2より後方においても、主流MFの減速を抑制でき、主流MFの流体速度は、下面3aの後端まで移動体1の移動速度と同程度に維持される。
さらに、流体制御装置10は、噴出部13の上にガイド部15を備える。境界層分離板11aによって分離された境界層BLは、このガイド部15によって、流れる方向を変更され、下面3aから路面Rに向かって後方に流れる。ガイド部15によって流れる方向を変更された境界層BLは、噴出部13を介して主流MFに噴出されることによって、主流MFが境界層分離板11aおよび下面3aに再付着するのを抑制できる。すなわち、境界層分離板11aによって分離された境界層BLは、ガイド部15によって、流れる方向を主流MFが境界層分離板11aおよび下面3aに再付着するのを妨げる方向に変更され、噴出部13を介して主流MFに噴出される。したがって、ガイド部15を設けるだけの簡易な構成によって、主流MFの再付着を抑制できる。
このように、流体制御装置10は、下面3aの前端から後端までの広い範囲にわたり、主流MFと境界層BLとを分離し、境界層BLに引きずられて減速される主流MFの割合を低減している。その結果、下面3aの下において、負の揚力の減少を抑制でき、移動体1の安定性の向上が可能となる。例えば、路面Rの凹凸による移動体1の振動および急操舵時のロールなどが低減される。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係る流体制御装置が搭載された移動体の概略構成図である。図4に示されるように、流体制御装置20は、移動体1Aに搭載される装置であって、移動体1Aが移動することにより移動体1Aの周囲に発生する気流STを、主流MFと境界層BLとに分離するための装置である。流体制御装置20は、例えば車両などの移動体1Aのボデー2の下面3a(表面)に対して設けられ、境界層分離部21と、ダクトDと、圧縮部27と、噴出部23とを備える。なお、以下の説明において、流体制御装置20の上下、前後、左右とは、ボデー2側を上、路面R側を下、進行方向FW側を前、進行方向FWと逆側を後としたときの方位を意味するものとする。また、主流MFの流体速度および境界層BLの流体速度は、移動体1Aに対する相対速度を意味するものとする。
境界層分離部21は、気流STを境界層BLと主流MFとに分離するための構造を有している。具体的に説明すると、境界層分離部21は、例えば、境界層分離板21aと、支持部材21bとを備えている。境界層分離板21aは、気流STを境界層BLと主流MFとに分離する板材であって、下面3aにおける気流STの境界層BLと主流MFとの境界付近に位置するよう下面3aから所定の距離を隔てて、下面3aに対して平行に設けられている。この境界層分離板21aは、例えば、下面3aの左右方向の幅と同程度の幅を有する。ここで、下面3aに対して平行とは、境界層分離板21aが境界層BLと主流MFとを機械的に分離でき、かつ、移動体1Aの周囲に発生する気流STによる抵抗をほとんど受けない程度に略平行であることを含む。
支持部材21bは、境界層分離板21aを下面3aに取り付けるための板材であって、境界層分離板21aの左右方向に亘って境界層分離板21aの後端部と下面3aとを接続している。境界層分離板21aの前端縁と下面3aとによって、前方に開口する開口部Dinが形成される。この開口部Dinは、境界層分離板21aによって分離された境界層BLを吸入する吸入口である。ダクトDは、境界層分離板21aによって分離された境界層BLを噴出部23に運ぶ管であって、ボデー2に設けられている。
圧縮部27は、境界層分離板21aによって分離された境界層BLを圧縮する部分である。この圧縮部27は、ダクトDの経路中に設けられ、ダクトDを通過する境界層BLを圧縮して、境界層BLおよび主流MFよりも高圧の境界層BLcとし、境界層BLcを噴出部23に供給する。
噴出部23は、境界層分離部21よりも後方において、圧縮部27により圧縮された境界層BLcを境界層分離部21により分離された主流MFに噴出する部分である。この噴出部23は、例えば、下面3aに沿って設けられ、下面3aの左右方向の幅と同程度の幅を有する。また、噴出部23には、複数の噴出孔が設けられている。圧縮部27によって圧縮された境界層BLcは、この噴出孔を介して下面3aから路面Rに向かって噴出される。ここで、主流は、下流においてボデーに再付着する性質を有する。このため、噴出部23は、例えば境界層分離部21によって分離された主流MFが下面3aに再付着する位置付近において、圧縮部27によって圧縮された境界層BLcを噴出する。
流体制御装置20は、ガイド部25をさらに備えてもよい。このガイド部25は、流体制御装置10のガイド部15と同様であるので、その説明を省略する。
このように構成された流体制御装置20を備えた移動体1Aの周囲の気流について説明する。移動体1Aが進行方向FWに移動することにより、移動体1Aの前方から後方に向かって、主流MFと境界層BLとが連続的に繋がった状態の気流STが生じる。この気流STは、境界層分離部21の境界層分離板21aの前端縁によって、主流MFと境界層BLとに機械的に分離される。このとき、分離された境界層BLは、ダクトDに開口部Dinから流入し、圧縮部27によって圧縮されて高圧の境界層BLcとされる。
そして、高圧の境界層BLcは、ガイド部25によってその流れる方向を下面3aから路面Rに向かう方向に変更される。一方、分離された主流MFは、境界層分離板21aの前端縁から後方へ流れる。この主流MFは、後方に向かうに従い、下面3aに再付着し始める。流れる方向を変更された高圧の境界層BLcは、噴出部23によって、分離された主流MFに噴出され、主流MFの流れを下面3aから離れる方向に変更する。
このように、流体制御装置20では、圧縮部27を備えることによって、境界層BLを圧縮して高圧の境界層BLcとし、噴出される境界層BLcの流体速度を大きくすることができる。このため、流体制御装置10と比較して、流体制御装置20では、主流MFの流れを下面3aからさらに離れる方向に変えることができ、主流MFのボデー2への再付着をさらに抑制できる。
なお、本発明に係る流体制御装置は上記第1および第2実施形態に記載したものに限定されない。例えば、流体制御装置10,20は、車両に限らず、飛行機などの種々の移動体1,1Aに搭載することができる。また、流体制御装置10,20は、移動体1,1Aのボデー2の下面3aに限らず、移動体1,1Aのボデー2の表面に設けることができる。また、上記第1および第2実施形態では、境界層分離板11a,21aの幅および噴出部13,23の幅は、下面3aの幅と同程度としたが、下面3aの幅よりも小さくてもよく、必要に応じて適宜調整される。
また、上記第1および第2実施形態では、ガイド部15,25は、下面3aから下方に離れるに従って後方に傾斜しているガイド面15a,25aを有する板材であるが、これに限定されない。ガイド部15は、境界層分離板11aによって分離された境界層BLの流れる方向を下面3aから路面Rに向かう方向に変更できればよい。ガイド部25は、圧縮部27によって圧縮された境界層BLcの流れる方向を下面3aから路面Rに向かう方向に変更できればよい。
また、上記第1および第2実施形態では、噴出部13,23は、予め定められた位置に設けられているが、これに限定されない。主流MFの状態を検出し、主流MFが再付着する位置を推定して、噴出部13,23の位置を調整してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、境界層分離板11a,21aは、下面3aに対して予め定められた距離を隔てて設けられているが、これに限定されない。流体制御装置10,20は、例えば、移動体1,1Aの移動速度を検出する手段と、検出した移動速度に応じて境界層BLと主流MFとの境界位置を推定する手段と、境界層分離板11a,21aの下面3aからの距離を境界層BLと主流MFとの境界位置に調整する手段と、をさらに備えてもよい。この場合、移動体1,1Aの移動速度に応じて、境界層BLと主流MFとの境界位置に境界層分離板11a,21aを設けることができる。
さらに、上記第1および第2実施形態では、流体制御装置10,20は、移動体1,1Aの周囲の空気の流れSTを制御しているが、移動体1,1Aの周囲に空気以外の流体が存在する場合には、同様にしてその流体の流れを制御することができる。移動体1,1Aのボデー2の表面において、流体の流れの境界層では、粘性によるせん断力が移動体1,1Aに対する流体の流れの抵抗の原因となり、移動体1,1Aが減速される。このため、移動体1,1Aのボデー2の表面において、流体の流れを境界層と主流とに分離し、分離された境界層を分離された主流に噴出することにより、主流のボデー2への再付着を抑制できる。これにより、主流の減速を抑制でき、流体の流れによる抵抗を低減することが可能となる。その結果、燃費等を改善できる。
1,1A…移動体、2…ボデー、3a…下面(表面)、10,20…流体制御装置、11,21…境界層分離部、11a,21a…境界層分離板、13,23…噴出部、15,25…ガイド部、27…圧縮部、BL…境界層、MF…主流、ST…気流。

Claims (5)

  1. 移動体のボデーの表面における気流の境界層と前記気流の主流とを分離する境界層分離板と、
    前記境界層分離板よりも下流において、前記境界層分離板により分離された前記境界層を前記境界層分離板により分離された前記主流に噴出する噴出部と、
    を備える流体制御装置。
  2. 前記境界層分離板は、前記ボデーの表面に対して一定の距離を隔てて設けられている、
    請求項1に記載の流体制御装置。
  3. 前記分離された前記境界層の流れる方向を変更するガイド部をさらに備え、
    前記噴出部は、前記ガイド部によって流れる方向が変更された前記境界層を前記分離された前記主流に噴出する、
    請求項1又は請求項2に記載の流体制御装置。
  4. 前記ガイド部は、前記分離された前記境界層の流れる方向を前記ボデーの表面から離れる方向に変更する、
    請求項3に記載の流体制御装置。
  5. 前記分離された前記境界層を圧縮する圧縮部をさらに備え、
    前記噴出部は、前記圧縮部によって圧縮された前記境界層を前記分離された前記主流に噴出する、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の流体制御装置。
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