JP2017100327A - プリント装置および保持装置 - Google Patents

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博 有水
Hiroshi Arimizu
博 有水
久保田 雅彦
Masahiko Kubota
雅彦 久保田
山口 敦人
Atsuto Yamaguchi
敦人 山口
祐輔 今橋
Yusuke Imahashi
祐輔 今橋
有人 宮腰
Arihito Miyakoshi
有人 宮腰
禎宣 伊藤
Sadanobu Ito
禎宣 伊藤
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Abstract

【課題】 吸引式プラテンを有するインクジェット方式のプリント装置において、シート裏面へのインクミストの付着を低減する。
【解決手段】 吸引式プラテンの支持部は、シートを支える頂部を有する壁に囲まれた凹部が備えられ、凹部には第1吸引孔が設けられており、且つ、頂部には第2吸引孔が設けられている。壁の内部には、壁の外側と凹部とをつなぐ、壁を貫く貫通路、および、一端が第2の吸引孔につながり且つ他端が貫通路の途中につながる吸引路が設けられている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、吸引式プラテンを備えたインクジェット式のプリント装置、および物品の保持装置に関する。
インクジェット方式のプリント装置には、吸引孔からの空気の吸引によってシートをプラテンに吸着させる吸引式プラテンを用いたものがある。特許文献1に示される吸引式プラテンは、凸部と凹部が交互に設けられた構造を持ち、凹部の底に設けられた第1の吸引孔と、凸部の頂に設けられた第2の吸引孔とを備えている。
特開2013−10198号公報
特許文献1の構成では、プラテンにシートが支持された状態で第1の吸引孔から空気を吸引すると、凹部内が負圧となり、凸部と、凸部に載置されたシートと、の僅かな隙間を通って凹部内に空気が取り込まれる。その気流の多くはシート裏面に沿って流れる。特許文献1の構成では、さらに第2の吸引孔からも空気を吸引する場合があり、気流はより大きなものとなり、シートと凸部との隙間を通って、第1の吸引孔と第2の吸引孔に向かって流れる。
インクジェット方式のプリントヘッドは、インクの液滴を吐出した際に、本来の液滴とは別にインクミストと呼ばれる微小な霧状のインクが発生することがある。このインクミストが上述の気流と共にシート裏面に沿って流れると、シート裏面にインクミストが付着してシート汚れとなる可能性がある。この現象は特に、インクミストが多く浮遊するシートの端部において起こりやすい。
また、前述したシート裏面に沿って流れる気流の発生により、凸部におけるシートの吸着が弱まることがあり、シートを吸着保持するための改善が望まれていた。
本発明は、吸引式プラテンを有するインクジェット方式のプリント装置において、シート裏面へのインクミストの付着を低減することを目的とする。別の形態の本発明は、シートなどの物品を吸着保持する保持装置のさらなる改善を目的とする。
本発明の一つの形態は、インクジェット方式のプリント装置であって、空気の吸引によりシートを吸着して支持する支持部を有するプラテンを備え、前記支持部は、シートを支える頂部を有する壁に囲まれた凹部を備え、前記凹部には第1吸引孔が設けられており、且つ、前記頂部には第2吸引孔が設けられており、前記壁の内部には、前記壁の外側と前記凹部とをつなぐ、前記壁を貫く貫通路、および、一端が前記第2の吸引孔につながり且つ他端が前記貫通路の途中につながる吸引路が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、シート裏面へのインクミストの付着を低減することができるプリント装置が提供される。また、別の形態の本発明によれば、従来よりも改善されたシートなどの物品を吸着保持する保持装置が提供される。
実施形態1に係るプリント装置の要部を模式的に示した斜視図 図1の横断面図 制御系の構成について示したシステムブロック図 プラテンの一部を上から見た上面図 プラテンの支持部の一部を拡大して模式的に示した図 実施形態1が解決しようとする課題を説明するための図 実施形態1の作用効果を説明するための図 支持部での空気の流れをシミュレーションした結果を示した図 支持部の別の形態を模式的に示した図 支持部の別の形態を模式的に示した図 支持部の別の形態を模式的に示した図
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する主旨のものではない。以下、インクジェット方式のプリント装置を例に挙げて説明するが、本発明のプリント装置は、複写機能やスキャン機能を持った複合機、いわゆるマルチファンクションプリント装置にも適用可能である。なお、本明細書においてシートとは、紙、プラスチック、布地などのシート状のプリント媒体をいう。また、物品とはシートを含む種々の被保持物をいう。
図1は本実施形態のプリント装置100の構成を示す斜視図である。また、図2は図1のプリント装置100の内部断面図である。プリント装置100には、ロール状のシートSを巻き出して供給するための供給部60、供給されたシートSを搬送する搬送部40、および往復移動しながらシートSにインクを付与して画像を形成するキャリッジ32(プリント部)が設けられている。
搬送部40によるシートSの搬送方法を説明する。シートSは、回転軸(スプール)(不図示)を中心に回転可能に配置されている。そこから、シートSが回転しながらシートSの先端部分が巻き出される。シートSの先端部分は、搬送下ガイド61と搬送上ガイド62との間を通り、搬送ローラ41とピンチローラ43とによるニップ位置を通って、プリントヘッド31に対向したプリント位置を通過し、排出位置に到達する。このとき、シートSの一部は、搬送ローラ41とピンチローラ43とによるニップ位置で挟まれる。この状態から、搬送ローラ41が回転駆動することで、供給部60から搬送方向(Y方向)にシートSが連続的に搬送されて供給される。搬送ローラ41の軸にはプーリ46が取り付けられており、搬送モータ42による回転駆動がプーリ46にベルト45を介して伝達されることにより、搬送ローラ41が回転駆動する。ピンチローラ43は、ピンチローラアーム44によって回転自在に軸支されている。また、ピンチローラ43は、搬送ローラ41に対して圧接する方向に付勢されて支持されている。
搬送ローラ41のシートSの搬送方向下流側には、シートSを支持するプラテン10が、往復移動するプリントヘッド31に対向して設けられている。このプラテン10の構造が本実施形態の特徴の一つであり、その詳細については後述する。
プリントヘッド31を搭載したキャリッジ32(プリント部)は、シートSの搬送方向(副走査方向、Y方向)と交差する主走査方向(プラテン10の長手方向、X方向)に往復移動する。交差の角度は本実施形態では直交であるが、必ずしも直交でなくともよい。キャリッジ32は、キャリッジモータ(不図示)が駆動することで往復移動する。プリントヘッド31のシートSと対向するノズル面には、所定ピッチで配列した複数の吐出口を有するノズル列が設けられている。カラープリントを行うことができるように、プリントヘッド31には、複数の色に対応したノズル列を備える。また、プリントヘッド31は、インクジェット方式で吐出口からインクを吐出可能に設けられている。なお、吐出口からインクを吐出させるエネルギー発生素子は、発熱体、ピエゾ素子、静電素子、MEMS素子などを用いることができる。プリントヘッド31は、画像情報に基づいてシートSにインクを吐出することにより、シートSに画像をプリントする。プリントされたシートSは、カッター35により切断され、切断された部分は排出部50から装置外へ排出される。なお、本発明はシリアルプリント装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的にプリントを行うラインプリント装置にも適用可能である。
プラテン10は、プリントヘッド31と対向する位置でシートSをエア吸引(空気の吸引)により支持する吸引式プラテンである。本実施形態のプラテン10は、シートSを支持する複数の支持部の一部が複数の吸引孔を有しており、吸引孔からの負圧吸引力によってシートSがプラテン10上に吸着される。プラテン10の下には吸引した空気の通路となるダクト12が配設されている。ファン18を含む排気ユニット11はファン18の回転により気流を作り出し、プラテン10で吸引した空気を、ダクト12を通してプリント装置100の筐体外に強制的に排気する。このように、排気ユニット11とダクト12は、吸引式プラテン10のエア吸引のための負圧を発生する負圧発生部(吸引手段)として設けられている。なお、負圧発生部はファンに限らず、ポンプにより負圧を発生させるものであってもよい。
図3は、プリント装置100の制御系の構成を示すシステムブロック図である。プリント装置100の各部の動作は、ROM201内に格納された制御プログラム及びRAM202に格納された種々のデータに基づいてCPU200により制御される。CPU200には、プリントヘッド31に設けられたエネルギー発生素子を駆動させるヘッド駆動回路203、キャリッジモータ204を駆動するキャリッジモータ駆動回路205、搬送モータ42を駆動させる搬送モータ駆動回路206などが接続されている。また、ファン18の駆動を行うための駆動源であるファン駆動用モータ207がCPU200に接続されている。CPU200は、ファン駆動用モータ207に供給される電力を調節して、ファン18の回転数を制御する。さらに、カッター35がCPU200に接続されている。
〔プラテンの構造〕
図4はプラテン10の一部分を拡大して、上から見た上面図である。プラテン10は、シートSのプリント面とは反対側の面(シート裏面Sr)をエア吸引により吸着して支持する。プラテン10の表面(シートSと接する側の面)には、シート裏面Srを吸引支持する支持部20が、プラテン10の長手方向(X方向)に沿って複数に分割して並んで設けられている。複数の支持部20はサイズや構造が異なるいくつかの種類が混在している。それぞれの支持部20は、重力方向上方(シートSの面に垂直な方向、Z方向)に凸状に突出した矩形状となっている。なお、シートSが支持部20に支持されているときは、支持部20の矩形状は仮想的なものとなる。それぞれの支持部20の周囲にはインク受け面26が設けられており、プリントヘッド31からシートSの外側に吐出されるインクを受けている。このような構成において、複数の支持部20により吸引支持されたシートSは、コックリング(インク吸収で膨張したシートSの局所的な浮きや撓み)が抑制される。そのため、プリントヘッド31のノズル面とシートSとの間隔(プリントギャップ)は適正な距離範囲に維持される。なお、支持部20は矩形状に限らず、多角形状や円形状でもよい。
複数の支持部20の配置は、プリント位置の基準に従って定められている。本実施形態では、プリント位置の基準をシートSの幅の中心に設定する、センタ基準のシート供給を採用している。センタ基準では、種々のシート幅のいずれにおいても、シート幅(プリント幅)の中心とプラテン10の幅方向(X方向)における中心Cとを一致させるようにシートSが搬送される。従って、プラテン10のX方向における幅の中心位置Cを基準として、左右対称となる位置に支持部20を配置している(図4参照)。なお、センタ基準ではなく、種々のシート幅のシートSをいずれも左右のいずれか一方の基準位置に揃える片側基準としてもよい。
シート幅(X方向におけるシートSのサイズ)が異なる複数種のシートSに対応するため、プラテン10には構造が異なる3種類のグループの支持部である、第1の支持部20A、第2の支持部20B、および第3の支持部20Cが設けられている。上から見たときの各支持部のサイズは、大きい順に、第1の支持部20A、第2の支持部20B、第3の支持部20Cとなっている。いずれの支持部も横から見たときの高さは同じである。ここで、第1の支持部20Aのグループは2種類のサイズを有し、第2の支持部20Bのグループも2種類のサイズを有する。
第1の支持部20Aと第2の支持部20Bはいずれも、矩形枠状の壁21(壁枠体)と、壁21の内側に凹部23が設けられている。壁21の最上位はシートSに接触する頂部22を有しており、頂部22がシート支持枠体となっている。頂部22は上から見ると幅が一定の枠で途切れなく矩形を形成し、横から見ると高さが一定となっている。凹部23は矩形枠状の壁21に囲まれた窪みであり、その底部24は周囲のインク受け面26と略同じ高さ、若しくはインク受け面26よりも低い高さで設けられている。底部24およびインク受け面26は本実施形態では水平面であるが、傾斜面や曲面であってもよい。底部24には、複数の第1吸引孔V(凹部吸引孔)が設けられている。加えて、第1の支持部20Aと第2の支持部20Bの頂部22には、複数の第2吸引孔T(凸部吸引孔)が設けられている。詳細は後述する。なお、最も小さい第3の支持部20Cは、凹部23の空間容積が小さいため、第1吸引孔Vと第2吸引孔Tのどちらも設けられていない。このように、プラテン10は幅方向(X方向)に沿って複数種類の支持部20が設けられている。ここで本実施形態は、複数種類の支持部20のうち、第1吸引孔Vと第2吸引孔Tとの両方を有する第1の支持部20Aと第2の支持部20Bに特徴がある。第1の支持部20Aは第2の支持部20Bよりも第1吸引孔Vおよび第2吸引孔Tが多く設けられている。具体的には、X方向に沿った壁21に設けられている第2吸引孔Tの数が、支持部20のサイズが大きいほど多くなっている。また、第1吸引孔VはY方向に沿って2列設けられており、サイズが大きい支持部20ほどX方向に沿って並んだ第1吸引孔Vが多く設けられている。なお、本実施形態では第1吸引孔Vは2列で設けられているが、列の数はこれに限らず、また、直線状に設けられていなくてもよい。
プリント装置100が水平な設置面に置かれているときは、1つの支持部20において、頂部22は重力方向における最上部となり、底部24は重力方向における最下部になる。ただし、重力方向に対する装置の設置向きによっては、頂部22および底部24の重力方向における高さの関係は変わり得る。
第1の支持部20Aには、凹部23内に、頂部22と同じ高さを有する複数(2本または3本)の中間リブ25がY方向(X方向と直交する方向)に沿って設けられている。中間リブ25の上面は、頂部22と連続したシートSの支持面となっている。中間リブ25が補助的にシート裏面Srを支えることで、吸引の際にシートSが局所的に変形して凹部23の中に落ち込むことが抑制される。なお、相対的に小さいサイズの第2の支持部20Bおよび第3の支持部20Cには、中間リブ25は設けられていない。なお、吸引孔の数、吸引孔の径、および中間リブ25の本数などは、凹部23のサイズ、対応するシート剛性、エア吸引力などに応じて適宜設定すればよい。
また、プラテン10のY方向における上流側の端部には、支持部20から隙間を空けて、すなわちインク受け面26を挟んで、シート裏面Srを支持する上流支持部27が設けられている。Y方向において、上流支持部27よりさらに上流側に、搬送ローラ41とピンチローラ43(シート搬送手段)によるシートSのニップ位置がある。つまり、支持部20から上流に向けて、支持部20、インク受け面26、上流支持部27、シート搬送手段が順に配置されている。一方、プラテン10のY方向における下流側の端部には、支持部20から隙間を空けて、すなわちインク受け面26を挟んで、シート裏面Srを支持する下流支持部28が設けられている。Y方向において、下流支持部28よりさらに下流側に、カッター35の切断位置がある。つまり、支持部20から下流に向けて、支持部20、インク受け面26、下流支持部28、カッター35の切断位置が順に配置されている。
これら上流支持部27と下流支持部28は、いずれもシートSの搬送方向(Y方向)に沿って伸びる複数の小さなリブを有し、一定の間隔をあけてX方向に複数配置されている。上流支持部27と下流支持部28は、前述の支持部20の頂部22と中間リブ25と同じ高さになるように設けられている。従って、頂部22、中間リブ25、上流支持部27および下流支持部28によって形成される仮想支持面に、シートSは支持されている。上流支持部27および下流支持部28は、シートSの端部の落ち込みや巻き込みなどが発生するのを抑制する機能を果たす。これらはさらに、プラテン10の支持部20の壁21に設けられた貫通路71(後述)に空気を導入するための、空気導入口としての機能を果たす。すなわち、上流支持部27および下流支持部28は2つの機能を兼ね備えている。
〔支持部の構造〕
図5は、図4に示すプラテン10の支持部20の一つ(2種類の第1の支持部20Aのうち、大きい方)を拡大して模式的に示す図である。図5(a)は支持部20を斜めから見た斜視図、図5(b)は上から見た上面図、図5(c)は所定の切断面から見た断面図である。理解を容易にするために、図5では中間リブ25は省略している。
前述した通り、支持部20の外形を形作るのは、シートSを下から支持する頂部22を有する壁21であり、頂部22は数ミリの一定の幅を有している。支持部20には壁21に囲まれた矩形の凹部23が設けられている。凹部23の底部24には、プラテン10を貫通する第1吸引孔Vが設けられている。また、頂部22には、複数の第2吸引孔Tが設けられている。第2吸引孔Tは矩形枠状の頂部22の四辺それぞれに設けられている。すなわち、凹部23の周囲を取り込むように複数の第2吸引孔Tが設けられている。本実施形態では、X方向に沿った壁21に対して5つの第2吸引孔Tを備え、Y方向に沿った壁21に対して3つの第2吸引孔Tを備えている。また、底部24には第1吸引孔Vが4つ設けられている。第1吸引孔Vはプラテン10の下部に配置されているダクト12とつながり、ファン18によって凹部23の空気を吸引される。なお、第1吸引孔Vと第2吸引孔Tの数は、支持部の大きさに応じて適宜変更してよい。また、第2吸引孔Tは必ずしも頂部22の矩形の四辺すべてに設けられている必要はなく、X方向に沿った平行な二辺のそれぞれ、もしくはY方向に沿った平行な二辺のそれぞれの、いずれかだけに設けられていてもよい。平行な二辺に第2吸引孔Tを設けることで、二辺と直交する方向におけるシートSの片浮きを抑制することができる。仮に、頂部22の一辺のみで第2吸引孔Tからのエア吸引を行うと、これを平行な他方の一辺の上でシートSが片浮きして、片浮きした部分からの空気流入が大きくなりやすい。従って、X方向とY方向の両方においてこのようなシートSの浮きを抑制するには、頂部22の四辺すべてに第2吸引孔Tを設けることが好ましい。
壁21の内部には、底部24(水平面)と平行な向きに壁21を貫く貫通路71が設けられている。貫通路71は、壁21の外側から凹部23内部に向けて空気を導入するための、壁21を貫く流路である。さらに壁21の内部には、一端が頂部22に開口する第2吸引孔Tにつながり、他端は貫通路71の途中(中間)で、貫通路71と交わって流路としてつながる吸引路72が設けられている。吸引路72は、シートSがプラテン10に載置された際に、貫通路71の中間部75の圧力(負圧)を第2吸引孔Tに導いて同じ負圧とするための導圧路としての機能を果たす。シートSがプラテン10に載置されていないときには、吸引路72から外気が取り込まれるが、シートSがプラテン10に載置されたときには外気を取り込むことなくシートSを吸着する。第2吸引孔Tでの吸引は、吸引路72、貫通路71、凹部23および第1吸引孔Vを経由して行われる。そのため、第2吸引孔Tでの吸引は、第1吸引孔Vと共通の単一の負圧発生部であるファン18を共用して行われる。
なお、本実施形態では第2吸引孔Tおよび第1吸引孔Vは略円形状の断面を有するが、円に限らず四角形その他の多角形などであってもよい。なお、貫通路71と吸引路72のどちらも円筒形状の管であるが、吸引による気流を妨げない形であれば角柱や円錐、角錐でも良い。
これらの2種類の吸引孔から空気を吸引することで、シートSは確実に吸着される。すなわち、第1吸引孔Vで凹部23内を負圧にしてシートSの面積の大部分に負圧を与えるとともに、第2吸引孔Tによってその周囲をさらに大きな負圧によって吸着する。このような二重の吸着によって、シートSは確実にプラテン10に吸着されるので、プリントの際には、プリントヘッド31とシートSとの間隔(プリントギャップ)は、適正な範囲に保たれる。
図5(c)に示すように、支持部20をA―A´間とB―B´間のどちらで切断しても、寸法は異なるものの、同じ相対位置関係の断面が得られる。従って、後述する作用効果はX方向とY方向の、どちらの向きでも得ることができる。
壁21において底部24と接する面を内壁面21n、内壁面21nと対向する面を外壁面21gとすると、貫通路71の内壁面21n側の端部である内端部73と、貫通路71の外壁面21g側の端部である外端部74のそれぞれの面積が略等しくなっている。また、貫通路71は管状の構造であり、内端部73と外端部74は貫通路71における最も大きい径(断面積)を有する。一方、貫通路71と吸引路72の交わる部分である、貫通路71の中間部75の径(断面積)は最も小さく、貫通路71において最も絞られた最狭窄部となっている。貫通路71は、このような異なる径を有する部分を段差のない滑らかな曲面で結んだ曲面形状の管である。この貫通路71と第2吸引孔Tとを結ぶのが吸引路72である。吸引路72と貫通路71とは、貫通路71の絞られた中間部75で交わっている。これにより、貫通路71及び吸引路72でもって、ベンチュリ効果を奏するベンチュリ管を成している。吸引路72はさらに、第2吸引孔Tを有する頂部22に向かってロート状に広がっている。一方、吸引路72における貫通路71と交わる部分においては、中間部75と接続するために、吸引路72の径は小さくなっている。
ここで、本実施形態による技術的効果を具体的に説明する。図6(a)は、本実施形態の優位性を説明するための比較参考例であり、支持部20を横から見た図である。プラテン10においても、支持部20は、底部24にのみ第1吸引孔Vを有しているが、実際にシートSに接触して支持する頂部22には第2吸引孔Tが設けられていない。
この構造では、支持部20においては、エア吸引を行ったときに空気が取り込まれる経路となるのは、シート裏面Srと頂部22の隙間しかない。つまり、第1吸引孔Vからの吸引の際にシート裏面Srと頂部22の隙間から空気が取り込まれて、凹部23の外側から凹部23内への大きな気流Fが、シート裏面Srと頂部22の隙間に生じる。このような隙間があると、プラテン10にシートSを強固に吸着しようとしても限度がある。
インクジェット方式のプリントヘッド31では、インクの液滴を吐出した際に、本来の液滴とは別に微細なインクインクミストMが発生することは先に述べた。例えば、シートSの端部に縁無プリントを行う際には、発生したインクミストMが、上述の気流Fと共にシート裏面Srに沿って流れて、シート裏面SrにインクミストMが付着しやすい。特に、シート裏面Srと支持部20の間に隙間ができると、主にシートSの端部においてシートSの裏汚れが起こりやすくなる。
また、図6(b)に示すように、第1吸引孔Vからのエア吸引により、シートSが凹部23に落ち込みやすくなり、その結果シートSの端部に上向きの反りが生じる。このような反りの発生は、頂部22でシートSの支持を安定させることを困難にするとともに、シート裏面Srと支持部20との間により隙間ができやすくなる。
このような課題を解決すべく、本実施形態では、壁21の内部にベンチュリ管構造の貫通路71と、貫通路71に通じる吸引路72を設けた構造を採っている。ここで、外端部74の断面積をS1[m]、空気が外端部74を通過する際の気流Gの速度をv1[m/s]とする。また、中間部75の断面積をS2[m]、空気が中間部75を通過する際の気流Gの速度をv2[m/s]とする。このとき、流体の質量保存則から、以下が成立する。
(数1)
S1×v1=S2×v2
一方、貫通路71を通過する気流Gの流線に沿ってベルヌーイの定理が成立し、外端部74における静圧をP1[Pa]、中間部75における静圧をP2[Pa]、気流Gの密度をΡ[kg/m]とするとき、以下の関係が成り立つ。
(数2)
1/2×Ρ×v1+P1=1/2×Ρ×v2+P2
上述の二式より、断面積と静圧の関係が求められる。
(数3)
P2−P1=1/2×Ρ×(1―(S1/S2))×v1
ここで、外端部74の面積S1は中間部75の面積S2よりも小さいことから、S1/S2≧1とすると、P2−P1≦0となり、外端部74における静圧よりも中間部75の静圧を小さくすることができる。これは、ベルヌーイの定理より、外端部74における気流Gの速度v1[m/s]よりも中間部75における気流Gの速度v2[m/s]の方が大きくなることを示す。
このように、管の途中に径(断面積)の小さい絞りを設けて流体を流すと、ベンチュリ効果により流体の圧力差が生じる。つまり、貫通路71を通過する気流Gは、外端部74から流入して、中間部75に向かうにつれて速度を増し、中間部75を最大の速度で通過して、内端部73に向かうにつれて速度が減少し、内端部73から流出して凹部23に流入する。外端部74の面積と内端部73の面積は略等しいことから、それぞれにかかる静圧も略等しい。従って、外端部74を通過する際の気流Gの速度と内端部73を通過する際の気流Gの速度は、略等しくなっている。
上述の理論通りに効果を得るためには、貫通路71の流路内は気流Gを妨げるような凹凸が少ないことが好ましい。中間部75とその他の部分の境界部に角が存在すると、境界部に渦などの乱流が発生しやすくなるため、境界部は滑らかな局面で結ばれていることが望ましい。また、吸引路72が壁の頂部22に開口する第2吸引孔Tの形状は、開口が大きいほどシートSの吸着面積が大きくなって吸着が安定する。そのため、本実施形態では、第2吸引孔Tは開口に向かって徐々に広がるロート形状にしている。
本実施形態では、貫通路71の絞りの最狭窄部である中間部75とつながるように吸引路72が設けられている。吸引路72は、第2吸引孔Tから流入する空気が第1吸引孔Vからの吸引によって吸引されるように、吸気流路を成すものである。吸引を行うと、吸引路72は導圧管の役割を果たして、中間部75における静圧P2[Pa]を第2吸引孔Tまで導くことができる。従って、頂部22でシートSを支持すると、吸引路72は周囲よりもさらに低い負圧空間となるため、第2吸引孔TにおいてシートSがより確実に吸着される。先の図6の比較参考例では、支持部20にて、特にシートSの端部において上向きの反りが生じた場合、プリントギャップを一定に保ちにくいが、第2吸引孔Tで強く吸引を行うことで、シートSの反りを抑制することができる。
吸引圧を大きくしたい場合は、中間部75の面積S2に対する外端部74の面積S1をさらに大きくすることで、面積比S1/S2の値が大きくなり、結果として、凹部吸引圧に対する凸部吸引圧の圧力もさらに大きくなる。これにより、強い反りが生じやすい剛性の高いシートSであっても、確実なシートSの吸着保持ができる。
吸引路72がつながる貫通路71の部位(交点)は、最も絞られている中間部75であることが好ましい。なぜならば、ベンチュリ効果により、貫通路71の最も絞られた中間部75における静圧P2[Pa]が低くなり、吸引路72(導圧路)によって第2吸引孔Tが強い負圧状態になる、すなわちシートSの吸着力を大きくすることができるためである。また、吸引路72は貫通路71と直交するように交わることが好ましい。なぜならば、貫通路71と吸引路72が直交することで、外端部74から取り込んだ空気が、流れの勢いで吸引路72に流入してしまうことを抑制でき、効率的に減圧できるためである。
さらに本実施形態によれば、先に図6(a)に示した比較参考例の課題、すなわち吸引の際にインクミストMがシート裏面Srに回り込んでシートSが汚れることも抑制される。図7は、本実施形態での気流Gの挙動を示す。第1吸引孔Vでエア吸引を行うと、貫通路71を通して空気が取り込まれ、ベンチュリ効果によって頂部22に開口する第2吸引孔Tでのシート裏面Srとの吸着力が強くなる。このため、頂部22とシート裏面Srの間に、隙間はほとんど生じない。つまり、壁21に設けられた貫通路71が迂回経路(バイパス)の役割を果たして、貫通路71から凹部23に向かって空気が取り込まれる。すなわち、頂部22とシート裏面Srとの隙間から凹部23に向かって生じる気流Fは減って、貫通路71から凹部23に向かって生じる気流Gがほとんどになる。従って、貫通路71に向かって流れる大きな気流Gに沿って、インクミストMも貫通路71の側に吸い寄せられる。
なお、中間部75の径は細過ぎると、前述の気流Gに沿って流れてきた多量のインクミストMによって、貫通路71が詰まってしまうことがある。そのため、中間部75の径は0.1mm以上とするのが良く、特に0.5mm〜1.0mmであることが望ましい。
図8は、本実施形態における空気の流れをシミュレーションした結果を示すものである。凹部23の外側での気流Z1は、貫通路71から取り込まれて、細く整った気流Z2となって、第1吸引孔Vから吸引される。そして、気流Z1は第2吸引孔Tにはほとんど向かわないことが判る。図6(a)の比較参考例と比較して、貫通路71によって生じた気流の変化により、シート裏面Sr近くを流れる気流Fが少なくなり、インクミストMがシート裏面Srに付着することが抑制される。なお、シート端部のみならず、シートSで覆われた中央領域の支持部20においても、上流支持部27および下流支持部28のリブ間の隙間から空気が導入されるので、貫通孔71には十分な空気が取り込まれる。
また、上述のように、第2吸引孔Tにおいて、第1吸引孔Vによる凹部23の空間への負圧よりも強い負圧状態としている。すなわち、第1吸引孔Vによる容積が大きい凹部23の吸着に加えて、その周囲を容積が小さい第2吸引孔Tで強く吸着している。これにより、シートSをより強固にプラテン10に吸着することができる。そのため、プリントの際に生じるコックリングを矯正しやすくなり、プリントギャップが一定範囲に保たれ、プリント品位の向上につながる。また、コックリングの抑制によって、プリントヘッド31とシートSが接触してプリントヘッド31が傷つく可能性も低減する。
さらに、単一の排気ユニット11(単一のファン18)でもって第1吸引孔Vと第2吸引孔Tとで異なる吸引圧で吸引を行うことができる。2種類の吸引圧に別々のダクト12や排気ユニット11をつなぐ必要がないため、プリント装置100の小型化につながる。加えて、ファン18の数を増やす必要がないため、ファン18の回転振動を抑制できる。
以上説明した実施形態では、貫通路71は途中が絞られた部位を有し、最も絞られた部位に吸引路72の一端がつながれている。ただし、本発明はこれに限らず、外壁面21gにおける貫通路71の断面積は、貫通路71において吸引路72とつながる部位の断面積よりも大きければよい。更に、図5(d)に示すように、貫通路71は絞りのない直線状の経路として設けられたものであってもよい。この形態は、貫通路71を形成する加工が容易である。貫通路71に絞りがなくても、細い経路に流れる気流は流れが速くなり、負圧空間となるので、その中間に吸引路(導圧路)をつないだ構成とすれば、第2の吸引孔には負圧が供給される。従って、外端部74の面積が中間部75の面積よりも大きい構成や、貫通路71が曲面によって形成されていない構成であっても同様の効果が得られる。
〔支持部の別形態〕
上述した支持部20の別の形態について、図9および図10を用いて説明する。図9(a)と図10(a)は斜視図、図9(b)と図10(b)は上から見た図である。本実施形態では、凹部23の4辺を成す頂部22の長手方向に沿って、細長いスリット形状の第2吸引孔Tが設けられている点が、先の実施形態1との相違点である。図9の形態では、第2吸引孔Tのスリット形状に合わせて、吸引路72も壁21の形状に合わせた細長い直方体で形成されている。さらに、貫通路71の外端部74と内端部73もそれぞれ外壁面21gと内壁面21nに合わせて、細長い矩形で形成されている。つまり1つの支持部20につき、それぞれ4つの第2吸引孔T、吸引路72および貫通路71が設けられている。一方、図10の形態では、第2吸引孔Tの形が図9と同様のスリット形状であり、他の吸引路72や外端部74、内端部73の形状は実施形態1と同じである。
図11は支持部20のさらに別の形態を示す図である。図11(a)は支持部20を上から見た上面図、図11(b)は図11(a)におけるC−C´間で切断したときの断面図である。図11の形態は、は図11(b)に示すように、第2吸引孔Tが頂部22から上に突出している点が特徴である。つまり、支持部20において実質的にシート裏面Srを支持する部分が、第2吸引孔Tのみとなっており、頂部22とシート裏面Srの間には隙間が生じている。図11の形態によれば、摩擦が大きいシートSを搬送する際に、シートSがプラテン10に接する面積を小さくすることで、円滑にシートSを搬送することができる。図11の形態においても、図5(d)、図9および図10のように第2吸引孔T、吸引路72、貫通路71の外端部74および内端部73の形状を変えてもよい。
以上説明してきた実施形態はインクジェット方式のプリント装置に用いられる吸引式プラテンの形態であるが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。本発明はさらに、シートなどの物品の面を吸着保持する保持装置にも広く適用することができる。例えば、物品を吸着保持して各種処理や検査などを行う際の吸着機構や、物品を吸着保持して搬送するロボットアームなどにも本発明は有用である。例えば、ロボットアームは物品を横向きや下向きに保持する場合があり、吸着が不十分であると物品を落下させる可能性がある。本発明によれば、第1吸引孔により凹部を負圧空間にして物品を広い範囲で吸着するとともに、その周囲を取り囲むように設けられた第2吸引孔により強い負圧で、物品を二重に吸着する。そのため従来よりも大きな重量の物品であっても落下させることなく確実に保持することができ、より改善された吸着装置が実現する。
S ロール状シート
T 第2吸引孔
V 第1吸引孔
10 プラテン
20 支持部
21 壁
22 頂部
23 凹部
71 貫通路
72 吸引路(導圧路)
100 プリント装置

Claims (15)

  1. インクジェット方式のプリント装置であって、空気の吸引によりシートを吸着して支持する支持部を有するプラテンを備え、
    前記支持部は、前記シートを支える頂部を有する壁に囲まれた凹部を備え、前記凹部には第1吸引孔が設けられており、且つ、前記頂部には第2吸引孔が設けられており、
    前記壁の内部には、前記壁の外側と前記凹部とをつなぐ、前記壁を貫く貫通路、および、一端が前記第2吸引孔につながり且つ他端が前記貫通路の途中につながる吸引路が設けられていることを特徴とするプリント装置。
  2. 前記壁の外側の壁面における前記貫通路の断面積は、前記貫通路において前記吸引路とつながる部位の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記壁の前記凹部の側の壁面における前記貫通路の内端部の面積は、中間部の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のプリント装置。
  4. 前記貫通路は曲面形状を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプリント装置。
  5. 前記貫通路は絞りのない経路として設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  6. 前記第1吸引孔と前記第2吸引孔とが、負圧発生部を共用することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプリント装置。
  7. 前記頂部は、前記シートの面に対して垂直な方向から見たときに矩形を成し、前記第2吸引孔は、前記頂部の矩形の四辺のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプリント装置。
  8. 前記プラテンは、前記支持部の周囲に設けられ、前記シートの面に対して垂直な方向において前記頂部よりも低いインク受け面、および、前記シートの搬送方向において前記インク受け面の上流または下流の少なくとも一方に設けられ、複数のリブによりシートを支持する支持部をさらに有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプリント装置。
  9. 前記プラテンは前記プラテンの長手方向に沿って複数の前記支持部が設けられており、複数の前記支持部は、第1のサイズの第1支持部と前記第1支持部よりもサイズが小さい第2支持部を含み、前記第1支持部は前記第2支持部よりも前記第2吸引孔の数が多いことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のプリント装置。
  10. 前記プリント装置は、さらにインクジェット方式のプリントヘッドと、前記シートを搬送する搬送手段と、を有し、前記プラテンに支持される前記シートに対して前記プリントヘッドによりプリントを行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のプリント装置。
  11. 前記プリントヘッドは、前記プラテンの長手方向に往復移動するキャリッジに保持されており、前記キャリッジが移動しながら前記プリントヘッドからインクを吐出する動作と、前記搬送手段によって前記シートをステップ送りする動作とを繰り返して画像をプリントすることを特徴とする請求項10に記載のプリント装置。
  12. 空気の吸引により物品を負圧により吸着して保持する保持装置であって、
    吸着の際に物品と接触する頂部を有する壁に囲まれた凹部を備え、前記凹部には前記凹部を負圧にする吸引孔が設けられており、
    前記壁の内部には、前記壁を貫く貫通路、および、一端が前記頂部にて開口し、且つ他端が前記貫通路の途中につながる導圧路が設けられていることを特徴とする保持装置。
  13. 前記貫通路は途中が絞られた部位を有し、前記絞られた部位に前記導圧路の一端が接続されていることを特徴とする請求項12に記載の保持装置。
  14. 前記貫通路は絞りのない経路として設けられていることを特徴とする請求項12に記載の保持装置。
  15. 前記頂部には、複数の前記導圧路の開口が、前記凹部の周囲を取り囲むように設けられていることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の保持装置。
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