JP2013121405A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract


【課題】基板を収容するための基板ケースを容易に構成することができるとともに、不正行為の痕跡を容易かつ確実に発見することができる遊技機を提供する。
【解決手段】第1ケース体41と第2ケース体42とが接合して基板ケース24が未開封となる状態では、収容部120の開口が閉塞部42aにより閉塞されて着色物122が収容部120から漏出せず、第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的にスライドして基板ケース24が開封されるときに、収容部120の着色物122が第1ケース体41又は/及び第2ケース体42に付着可能になる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
従来のパチンコ機の中には、例えば、当該パチンコ機の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠と、当該外枠の正面視での左端側を開閉軸として外枠に対して開閉可能に支持される内枠と、当該内枠の略中央に形成された開口に遊技領域が位置するように取り付けられる遊技盤と、当該内枠の正面視での左端側を開閉軸として内枠に対して開閉可能に支持され遊技領域を視認するための視認窓を有する前面扉と、を備えたものがある。
前記遊技盤は、その裏面側に所定の遊技に関する制御を行う制御基板を有する基板ユニットを備えている。当該基板ユニットには、第1ケースと第2ケースとを合わせた状態でのその内部空間に前記制御基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を残す開封痕跡付与手段と、が設けられている。
ここで、開封痕跡付与手段の一例として、有色または流出後に有色化する所定の液体を収容した液体収容体と、当該液体収容体を収容する穴であって第1ケースと第2ケースとの合わせ面箇所で当該合わせ面に向けて開口した収容穴と、を備えるとともに、第1ケースと第2ケースとを開封することで収容穴に収容された液体収容体が切断され、当該液体収容体から液体が流出して基板ケースに付着するものがある(下記特許文献1参照)。
特開2008−194383号公報
上記先行技術では、液体収容体としてのインクカプセルが収容穴に収容された後で当該収容穴を閉塞部材で閉塞する態様(図17(b)参照)や、収容穴の一部に切断刃部を予め形成しておき第1ケースと第2ケースとを相対的に水平方向に沿ってスライドさせたときにインクカプセルが切断刃部によって切断される態様(図18(b)参照)が採用されている。
しかしながら、特許文献1の図17(b)に示す態様では、インクカプセルが第1ケース側の収納穴と第2ケース側の収容穴に跨る様に収納穴を形成し閉塞部材で収納穴の入口を閉塞する必要がある。これにより、第1ケース及び又は第2ケースの高い加工精度が要求されたり、部品点数が多くなる問題がある。また、閉塞部材をうまく取り外すことができれば、インクカプセルを取り出すことが可能になる。そして、インクカプセルを取り出すことができれば、不正行為を行ってもインクが外部に出ないため、不正行為の痕跡を認識することはできない。
また、特許文献1の図18(b)に示す態様では、収納穴の一部に切断刃部を形成しなければならず、第1ケース及び又は第2ケースの成形が困難になる(例えば、型による成形ではアンダーカットを回避する工夫が必要である)。また、収納穴には、インクカプセルの変形時にインクカプセルの変形部位を逃がすための窪み部が予め形成されている必要があり、窪み部の寸法設計精度や位置決め精度が高くなって第1ケース及び又は第2ケースの加工が一層困難になる問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、基板を収容するための基板ケースを容易に構成することができるとともに、不正行為の痕跡を容易かつ確実に発見することができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部の開口を閉塞して前記着色物の漏出を防止する閉塞部と、を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記収容部の開口が前記閉塞部により閉塞されて前記着色物が前記収容部から漏出せず、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが相対的にスライドして前記基板ケースが開封されるときに、前記収容部の前記着色物が前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する貫通部と、を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記貫通部が前記収容部を貫通して当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記収容部からの漏出を防止し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが相対的にスライドして前記基板ケースが開封されるときに、前記貫通部が前記収容部から引き抜かれて前記着色物が前記収容部から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する突部と、を有し、前記収容部は、前記着色物が外部に流出させるための流出孔と、前記流出孔を閉塞する栓部材と、を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合するときに、前記突部が前記栓部材を押圧して前記流出孔から離脱させ、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記突部が前記流出孔から当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記流出孔からの漏出を防止し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが相対的にスライドして前記基板ケースが開封されるときに、前記突部が前記流出孔から引き抜かれて前記着色物が前記流出孔から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部の開口を閉塞して前記着色物の漏出を防止する閉塞部と、を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記収容部の開口が前記閉塞部により閉塞されて前記着色物が前記収容部から漏出せず、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが上下方向に沿って相互に離間するように移動して前記基板ケースが開封されるときに、前記収容部の前記着色物が前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する貫通部と、を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記貫通部が前記収容部を貫通して当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記収容部からの漏出を防止し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが上下方向に沿って相互に離間するように移動して前記基板ケースが開封されるときに、前記貫通部が前記収容部から引き抜かれて前記着色物が前記収容部から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する突部と、を有し、前記収容部は、前記着色物が外部に流出させるための流出孔と、前記流出孔を閉塞する栓部材と、を有し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合するときに、前記突部が前記栓部材を押圧して前記流出孔から離脱させ、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記突部が前記流出孔から当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記流出孔からの漏出を防止し、前記第1ケース体と前記第2ケース体とが上下方向に沿って相互に離間するように移動して前記基板ケースが開封されるときに、前記突部が前記流出孔から引き抜かれて前記着色物が前記流出孔から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
本発明は、基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、を有する遊技機であって、前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するかしめ部と、前記かしめ部に収容される着色物と、を有し、前記かしめ部により前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するときに、前記着色物が前記かしめ部から出現せず、前記かしめ部の一部が切断されて前記基板ケースが開封されるときに、前記着色物が前記かしめ部から出現して前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする。
特に、前記かしめ部は、前記かしめ部の一部が加圧により変形して前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するものであることが好ましい。
特に、前記かしめ部は、前記かしめ部の一部が加圧及び加熱により変形して前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するものであることが好ましい。
特に、前記着色物は、収容部材に充填された状態で前記かしめ部に収容されることが好ましい。
本発明によれば、基板を収容するための基板ケースを容易に構成することができるとともに、不正行為の痕跡を容易かつ確実に発見することができる。
本発明の一実施形態を示すパチンコ機の全体正面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の遊技盤の背面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の集球ケース及び主基板ケースの分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースの第1ケース体及び第2ケース体の背面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる封止係合部材の背面図及び側面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の第1ケース体、第2ケース体、封止操作部材及び封止係合部材の要部拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の主基板ケースの結合手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の主基板ケースの封止前後における側面断面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の主基板ケースの封止後における背面断面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の主基板ケースの封止後における要部破断斜視図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の主基板ケースの開封手順を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の主基板ケースの開封手順を示す背面断面図である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第1実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第2実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第3実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第4実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第5実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第6実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第7実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに設けられる開封痕跡付与手段の第8実施例の説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに施されるスピンかしめの説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに施されるハトメかしめの説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに施されるリベットかしめの説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに施されるバーリングかしめの説明である。 本発明の一実施形態を示すパチンコ機の基板ケースに施されるダボかしめの説明である。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ機について、図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明をパチンコ機に適用した一例である。なお、以下に示すパチンコ機の構成は、本発明が適用された一例に過ぎないものであり、本発明の範囲が本実施形態のパチンコ機の構成に限定されるものではなく、例えば、スロットマシンにも適用可能である。
第1実施形態では、基板ケースとして主制御基板を収容するための基板ケースを一例として挙げ、かつ、基板ケースを構成する第1ケース体と第2ケース体は、相互に水平方向に沿って相対移動(スライド)させて着脱可能なスライド式のものを一例として挙げ、説明する。なお、第1実施形態での説明における上下左右の方向については、特に基準を示さない限り、遊技機本体を前側から見た場合の上下左右をいうものとする。
図1において、遊技機は、遊技機本体1と、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3と、を備えている。前枠3は、左端側の上下一対のヒンジ4を介して外枠2に着脱及び開閉自在に装着されている。前枠3の上部側には、遊技盤5が例えば前側から着脱自在に装着される。遊技盤5の前側には、ガラス扉6が配置されている。ガラス扉6の下側には、前面開閉板7が配置されている。ガラス扉6及び前面開閉板7は、ヒンジ4と同一側のヒンジにより前枠3に開閉自在に枢支されている。前面開閉板7の前側には、例えば、発射手段8に供給するための遊技球を貯留する貯留皿9と、発射手段8を作動させるための発射ハンドル10と、が設けられている。
遊技盤5の前側には、発射手段8により発射された遊技球を案内するガイドレール11が環状に装着されている。ガイドレール11内の遊技領域12には、画像表示手段13を備えたセンターケース14の他、通過ゲート15、開閉式入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が装着されている。
また、遊技盤5の裏側には、図2に示すように、センターケース14等の遊技部品を後側から覆う裏カバー21と集球ケース22とが上下に配置されている。集球ケース22の背面側には、主制御基板23が格納された主基板ケース24が装着されている。裏カバー21の背面側には、演出制御基板25が格納された演出基板ケース26と、液晶制御基板27が格納された液晶基板ケース28と、が着脱自在に装着されている。集球ケース22は、開閉式入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等に入賞して遊技盤5の裏側に案内された遊技球を集めて排出口29から回収通路(図示省略)側へと案内するためのものである。図3に示すように、集球ケース22は、上面側と前面側とが開放した略箱形に形成されており、裏カバー21の下側に近接して配置され、遊技盤5の裏側に着脱自在に固定されている。
図3に示すように、集球ケース22の背面側の略中央には、主基板ケース24を着脱自在に装着可能な主基板ケース装着部31が設けられている。また、主基板ケース装着部31の一側には、遊技盤5を前枠3側に装着したときに前枠3側のコネクタ(図示省略)に直接結合される遊技盤側コネクタ32が複数配置されている。主基板ケース装着部31は、集球ケース22の背面側に設けられた装着開口部33と、装着開口部33の上下両縁側に沿って配置される装着レール34と、主基板ケース24の一端側を保持する第1保持手段35と、第1保持手段35により一端側が保持された主基板ケース24の他端側を解除可能に保持する締結つまみ等よりなる第2保持手段36と、を備えている。
(スライド式の基板ケースの一例)
主基板ケース装着部31に装着される主基板ケース24は、全体として扁平な略矩形状であって、図3に示すように、互いに嵌め合わせ可能な第1ケース体41及び第2ケース体42と、その外周側の一辺(例えば左端側)に沿って設けられた封止手段43(図2参照)と、を有している。そして、主基板ケース24内の空間は、図4等に示すように、封止手段43に対応する封止領域24bと、封止領域24b以外の基板格納領域24aとに区分されている。基板格納領域24a内には、主制御基板23が格納されている。
主制御基板23は、矩形状であり、その一面側には、中央寄りの部分にCPU、ROM、RAM等の電子部品46が配置されている。また、主制御基板23の外縁部近傍には、複数のコネクタ47が配置されると共に、位置決め孔48及び固定孔49(図3参照)が形成されている。
第2ケース体42は、例えば透明な合成樹脂製であり、図3、図4、図6等に示すように、主制御基板23の電子部品装着面23a側に対向する上壁51と、上壁51の三辺(例えば上下辺及び右辺)に沿って主制御基板23の裏面23b側に向けて延設された周壁52〜54と、を一体に備えている。主制御基板23の裏面23b側に対応する面、及び外周側の残りの一方側(即ち左側)の面は、略全面が開放されて開口55、56を形成している。
上壁51の内面側には、例えば左側の開口56から所定距離内側(右周壁54側)の位置に仕切り壁57が右周壁54と略平行に配置されている。仕切り壁57は、主基板ケース24内の空間を封止領域24bと基板格納領域24aとに仕切るものであり、周壁52〜54と仕切り壁57とで取り囲まれた領域が基板格納領域24a、仕切り壁57よりも開口56側の領域が封止領域24bとなっている。
上壁51のうち、基板格納領域24aに対応する基板側上壁51aには、その内部に配置される主制御基板23との間に電子部品46の収容空間を確保できるように外向きに膨出する膨出部61が形成されると共に、例えば周壁52、53、54に沿って膨出部61よりも低い段部62が単数又は複数形成されている。段部62には、主制御基板23側のコネクタ47が内側から嵌合するコネクタ嵌合孔63が単数又は複数設けられている。主制御基板23は、電子部品装着面23aを上壁51側に向けた状態で第2ケース体42の基板格納領域24a内に嵌め込まれ、ねじ止め等により固定されている。
上壁51のうち、封止領域24bに対応する封止側上壁51bは、例えば基板側上壁51a側の膨出部61と段部62との間の高さに設けられており、その外周に沿って囲いリブ64が外向きに所定高さで突設されている。封止側上壁51bの周壁52、53側の両端部における開口55側には、開口56側に向けて封止側上壁51bと略平行に突出する一対の係合突部65が一体に設けられている。また、上下の周壁52、53には、その外面側に突出する係合爪66が、開口55側の縁部に沿って間欠的に複数設けられている。
第1ケース体41は、例えば透明な合成樹脂製であり、図3、図4、図6等に示すように、第2ケース体42の開口55に対応する底壁71と、第2ケース体42の開口56に対応して底壁71の一辺(即ち左辺)から第2ケース体42側に立設された側壁72と、底壁71の他の三辺(即ち上辺、下辺及び右辺)に沿って第2ケース体42側に立設された嵌合壁73〜75と、を一体に備えている。第1ケース体41を第2ケース体42に嵌め合わせたとき、底壁71及び側壁72が第2ケース体42側の開口55、56を略閉鎖すると共に、嵌合壁73〜75が第2ケース体42側の周壁52〜54の外面側に嵌合するようになっている。
底壁71には、第2ケース体42側の上下の周壁52、53の内面側に沿う一対の案内壁76、77が、側壁72の内面側から嵌合壁75側に向けて上下の嵌合壁73、74の内側に平行に配置されている。案内壁76、77と嵌合壁73、74との間は、第2ケース体42側の周壁52、53が摺動自在に嵌合する案内溝78、79となっている。
上下の嵌合壁73,74には、第2ケース体42の係合爪66が夫々係脱自在に係合可能な被係合部80が設けられている。被係合部80は、第2ケース体42側の係合爪66が嵌脱自在に嵌合する複数の切り欠き部81と、案内溝78、79に沿って切り欠き部81に対して例えば封止領域24bとは反対側(右側)に隣接して設けられ且つ係合爪66が係合する係止部82と、を有している。係合爪66を切り欠き部81に嵌合させるように第2ケース体42を第1ケース体41に嵌め合わせ
(アンロック状態)、第2ケース体42を第1ケース体41に対して封止領域24bとは反対側(右側)に向けて相対的にスライドさせたとき(以下、この方向を「開閉スライド方向」という)、係合爪66が係止部82に係合して、第1ケース体41と第2ケース体42とが互いに結合状態でロックされる(ロック状態)ようになっている。
側壁72には、第2ケース体42側の係合突部65に対応する一対の被係合穴83(図7、図9、図10等)が形成されている。第1ケース体41と第2ケース体42とをアンロック状態に嵌め合わせる前に、図7に示すように、第2ケース体42側の係合突部65を被係合穴83に差し込むことにより、係合突部65が被係合穴83に係合して第1ケース体41、第2ケース体42の開方向への移動を阻止するようになっている。さらに、第1ケース体41の外周部には、主基板ケース装着部31の第2保持手段36が係脱自在に係合する被係合部84が外向きに一体形成されている。
封止手段43は、主基板ケース24の封止領域24bに対応して、第2ケース体42の開口56及び第1ケース体41の側壁72に沿って例えば一列状に複数組(ここでは2組)配置されている。各封止手段43は、第2ケース体42の封止側上壁51b上に一体に設けられ且つ主基板ケース24の内外に貫通する筒状の封止案内枠91と、第1ケース体41、第2ケース体42とは別体に形成され且つ封止案内枠91内に装着される封止操作部材92と、第1ケース体41、第2ケース体42及び封止操作部材92とは別体に形成されて第1ケース体41の内側に装着される封止係合部材93と、第1ケース体41の内面側に一体に設けられた第1被係合部94及び第1規制部95と、第2ケース体42の内面側に一体に設けられた第2被係合部96及び第2規制部97と、を備えている。
封止案内枠91は、主制御基板23に垂直な方向(以下、この方向を「封止操作方向」という)に配置され、第2ケース体42の封止側上壁51bを内外に貫通するように一体に設けられており、図6、図8等に示すように、例えば開閉スライド方向に対向する一対の側枠板91a,91bと、開閉スライド方向に直交する方向に対向する前枠板91c及び後枠板91dとで例えば略正方形の角筒状に形成されている。なお本実施形態では、2組の封止手段43を構成する各1個の封止案内枠91が、後枠板91dを背中合わせにした状態で第2ケース体42の開口56に沿って所定間隔で配置されている。
また、封止案内枠91の内面側には、軸方向、即ち封止操作方向のガイド溝98が、例えば側枠板91a、91bに沿って設けられている。このガイド溝98は、少なくともその内端部側が封止案内枠91の端部(内端部)に達しておらず、それらガイド溝98の内端部と封止案内枠91の内端部との間には一定の溝欠落部98aが形成されている。更に、封止案内枠91の内端部には、例えばガイド溝98に対応する位置に、軸方向に凹入する切欠部99が形成されている。即ち、ガイド溝98と切欠部99とは、一定長さの溝欠落部98aを挟んで封止操作方向の同一直線上に配置されている。
封止操作部材92は、主基板ケース24を封止する際の外部操作を受けてその力を封止係合部材93側に伝達するものである。封止操作部材92は、図5、図6、図8等に示すように、例えば封止案内枠91の後枠板91d側が開放した略箱形に形成されている。封止操作部材92は、一対の側壁面92a、92bを側枠板91a、91bの内面に、前壁面92cを前枠板91cの内面に沿わせ、外端面92dで封止案内枠91を軸方向に略閉鎖した状態で、封止案内枠91内に軸方向摺動自在に装着されている。また、封止操作部材92の内端面92eと前壁面92cとの間には、それらを斜めに接続する押圧傾斜面92fが設けられている。押圧傾斜面92fは、封止操作方向の内向きに対して、所定の封止実行方向側に傾斜するように設けられている。ここで、封止実行方向は、開閉スライド方向と封止操作方向との両方に直交する方向で、本実施形態では2つの封止案内枠91の並び方向(図4における上下方向)が封止実行方向となっている。
封止操作部材92の外面側には、封止案内枠91側のガイド溝98の内外両端部に対応して小さな略半球状に形成された第1突起101及び第2突起102と、切欠部99に対応して設けられ且つ第1突起101及び第2突起102よりも大きく突出する係合突起103と、が側壁面92a、92b上に一体に設けられている。封止操作部材92は、封止案内枠91内にその内端部側から挿入されるが、封止案内枠91内の所定の「操作前位置」にきたとき(図8(a)の状態)、係合突起103が封止案内枠91側の切欠部99に係合してその軸方向外向きの移動が阻止され、主基板ケース24の外側に抜き取ることはできないようになっている。この係合突起103が、操作前位置よりも外側への移動を阻止する抜け止め手段の一例である。
封止操作部材92は、封止案内枠91に挿入される際に、第1突起101及び第2突起102が側壁面92a,92bと共に弾性変形しつつ溝欠落部98aを順次乗り越えてガイド溝98内に嵌合し、封止操作部材92が操作前位置に達したとき、内端側の第1突起101がガイド溝98の内端側に係脱可能に係合するようになっている。これにより、封止操作部材92は軸方向外側だけでなく軸方向内側への移動も規制され、操作前位置(図8(a))に保持される。この第1突起101が、封止操作部材92を操作前位置で保持する操作前位置保持手段の一例である。なお、封止操作部材92は、操作前位置ではその外端面92dが封止案内枠91の外端部と略一致するようになっている。
このように、第1突起101がガイド溝98の内端側に係合することによって操作前位置で保持される封止操作部材92は、封止案内枠91の外端側から内向きに押圧されることにより、第1突起101のガイド溝98への係合が容易に解除され、封止案内枠91内を軸方向内向きに摺動する。その際、第1突起101に続いて外端側の第2突起102も溝欠落部98aを乗り越え、例えば内端面92eが第1ケース体41の底壁71に当接して封止操作部材92の内側への移動が阻止されたとき(図8(b)の上側の封止操作部材92参照)(以下、この位置を「操作後位置」という)、第2突起102が封止案内枠91の切欠部99に係脱可能に係合するようになっている。これにより、封止操作部材92は軸方向内側だけでなく軸方向外側への移動も規制され、操作後位置に保持される。この第2突起102が、封止操作部材92を操作後位置で保持する操作後位置保持手段の一例である。
封止係合部材93は、封止操作部材92を経て入力された封止操作に基づいて第1ケース体41と第2ケース体42とを閉状態で封止するものである。封止係合部材93は、図5、図6、図8、図9等に示すように、第1ケース体41の底壁71に沿う案内面93aと、封止操作部材92側の押圧傾斜面92fに対応する被押圧傾斜面93bと、封止実行方向に沿って被押圧傾斜面93bとは反対向きに突出する係合ピン104と、を一体に備えている。
案内面93aは、第1ケース体41の底壁71の内面側に摺接し、当該封止係合部材93をその底壁71に沿って案内するようになっている。なお、第1ケース体41の底壁71には、その内面側に僅かに突出する突条105が封止実行方向に沿って設けられており、案内面93aはこの突条105上に摺接するようになっている。
被押圧傾斜面93bは、案内面93aの操作実行方向一端側から斜めに立ち上がっており、封止案内枠91内に装着された封止操作部材92の押圧傾斜面92fに対して摺動自在に対向するように同一方向反対向きに設けられており、封止操作部材92が操作前位置から操作後位置まで移動する際にその押圧傾斜面92fに摺接してその押圧傾斜面92fからの力を受けるようになっている。なお、封止係合部材93は案内面93aが第1ケース体41の底壁71に摺接しているため、被押圧傾斜面93bが押圧傾斜面92fからの力を受けることにより封止係合部材93は底壁71に沿って封止実行方向に移動する(図8(a)→(b))。
なお、押圧傾斜面92fと被押圧傾斜面93bとは、封止実行方向よりも封止操作方向寄りの傾斜角度となるように設けられている。図5に示すように、封止操作方向と、押圧傾斜面92f及び被押圧傾斜面93bとのなす角をα、押圧傾斜面92f及び被押圧傾斜面93bと封止実行方向とのなす角をβとすると、α<β(但し、α+β=90°)となっている。これにより、封止操作部材92を操作前位置から操作後位置に向けて押圧操作することにより封止係合部材93を移動させる際にはそれほど大きな力は要しないが、逆に封止係合部材93を操作することにより封止操作部材92を操作後位置から操作前位置に向けて移動させようとすると非常に大きな力が必要となる。
係合ピン(係合部)104は、例えば案内面93aの操作実行方向他端側から垂直に起立する前端面93cから操作実行方向に向けて一体に突設されており、断面矩形状の軸部106と、軸部106の先端側に設けられた圧入先端部107と、を備えている。圧入先端部107は、その後端側が軸部106よりも幅広で、先端側が軸部106よりも幅狭の例えば略台形状に形成されている。
なお、本実施形態では、2組の封止手段43を構成する各1個の封止係合部材93が1つの連結部材108により一体に連結されている。即ち、2つの封止係合部材93は、図5等に示すように係合ピン104が互いに反対向きとなるように背中合わせで配置され、それらの間に配置された連結部材108に対して低強度連結部109を介して一体に連結されている。低強度連結部109は、軸方向の引張力を加えることにより容易に破断可能な程度に断面が小さく絞られている。連結部材108には、第1ケース体41の底壁71から内向きに突設されたカシメピン110に対応する挿通孔111が形成されており、カシメピン110の熱カシメにより第1ケース体41に対して取り外し不能に固定されている。即ち、各封止係合部材93は、この連結部材108を介して第1ケース体41の底壁71の内面側に固定されている。
封止係合部材93は、連結部材108により第1ケース体41に固定されている状態では、封止案内枠91内の操作前位置にある封止操作部材92の内側で押圧傾斜面92fと被押圧傾斜面93bとの端部同士が互いに当接又は近接する位置(以下、「封止前位置」という)にある(図8(a))。そして、その状態から封止操作部材92が内向きに押圧されると、封止係合部材93は封止実行方向に押されるが、その引張力によって低強度連結部109が破断し、封止係合部材93は連結部材108から切り離される。そして、封止操作部材92が操作後位置に達したときに封止係合部材93は所定の「封止後位置」に到達する(図8(b))。
第1被係合部94は、封止係合部材93が封止前位置から封止後位置まで移動したときに係合ピン104に係合するものである。第1被係合部94は、図6、図8、図9等に示すように、第1ケース体41の底壁71の内面側に、外部から容易に損壊可能な第1低強度部112を介して一体に立設されている。第1被係合部94には、封止実行方向に貫通する第1係合孔113が係合ピン104に対応して設けられており、封止係合部材93が封止前位置から封止後位置まで移動したとき、係合ピン104が第1係合孔113に貫通するようになっている。なお、第1被係合部94は、係合ピン104が貫通したとき、主制御基板23と平行な面内(開閉スライド方向と封止実行方向とで形成される平面内)での封止係合部材93の揺動を規制するようになっている。なお、第1低強度部112は、例えば第1被係合部94の立設位置に対応して底壁71に設けられた薄肉部により構成されている。
第1規制部95は、封止係合部材93が封止前位置から封止後位置まで移動したときに封止係合部材93に対して第1被係合部94とは異なる位置に係合するものである。第1規制部95は、図6、図8、図9等に示すように、第1ケース体41の底壁71の内面側で且つ第1被係合部94とは封止実行方向にずれた位置に一体に立設されており、封止後位置にある封止係合部材93の係合ピン104の圧入先端部107に対して開閉スライド方向のアンロック側(開口56側)に係合するようになっている。
第2被係合部96は、封止係合部材93が封止前位置から封止後位置まで移動したときに係合ピン104に係合するものである。第2被係合部96は、図6、図8、図9等に示すように、第2ケース体42の封止側上壁51bの内面側に、外部から容易に損壊可能な第2低強度部114を介して一体に立設されている。第2被係合部96には、封止実行方向に貫通する第2係合孔115が係合ピン104に対応して設けられており、封止係合部材93が封止前位置から封止後位置まで移動したとき、係合ピン104が第2係合孔115に貫通するようになっている。なお、第2被係合部96は、係合ピン104が貫通したとき、主制御基板23と平行な面内(開閉スライド方向と封止実行方向とで形成される平面内)での封止係合部材93の揺動を規制するようになっている。第2低強度部114は、例えば第2被係合部96の立設位置に対応して封止側上壁51bに設けられた薄肉部により構成されている。
第2規制部97は、封止係合部材93が封止前位置から封止後位置まで移動したときに封止係合部材93に対して第2被係合部96とは異なる位置に係合するものである。第2規制部97は、図6、図8、図9等に示すように、第2ケース体42の封止側上壁51bの内面側で且つ第2被係合部96とは封止実行方向にずれた位置に一体に立設されており、封止後位置にある封止係合部材93に対して開閉スライド方向のロック側(仕切り壁57側)に係合するようになっている。
主基板ケース24を組み立てる際には、まず第2ケース体42の内側に主制御基板23を装着・固定すると共に、封止操作部材92を第2ケース体42側の封止案内枠91に内側から装着して操作前位置に保持させる。また、2つの封止係合部材93が連結された連結部材108の挿通孔111をカシメピン110に挿通させた状態でカシメピン110の先端側を熱カシメ具により押し潰し、これによって2つの封止係合部材93を第1ケース体41側の封止前位置に固定しておく。なお、封止前位置に保持されている封止係合部材93は、その圧入先端部107の先端側のごく一部のみが第1被係合部94の第1係合孔113に掛かった状態となっている。
そして、第2ケース体42の一対の係合突部65を第1ケース体41の被係合穴83に差し込んだ後(図7(a))、第2ケース体42の係合爪66を第1ケース体41の切り欠き部81に嵌合させてアンロック状態に嵌め合わせ(図7(b))、更に第2ケース体42と第1ケース体41とを互いに相対的にスライドさせて、第2ケース体42側の係合爪66を第1ケース体41側の係止部82に係合させ、第1ケース体41と第2ケース体42とを結合状態でロックする(図7(c))。これにより、第1ケース体41側の第1被係合部94と第2ケース体42側の第2被係合部96とが封止実行方向に重なり、第1係合孔113と第2係合孔115とが封止実行方向に連通した状態となる(図8(a))。
続いて、複数(2組)の封止手段43のうちの1つを用いて主基板ケース24をこのロック状態で封止する。即ち、ドライバー等の工具を用いて2つの封止操作部材92の一方を一番奥の操作後位置まで押し込む(図8(a)→(b))。このとき、封止操作部材92の押圧傾斜面92fが封止係合部材93の被押圧傾斜面93bに摺接してこれを押圧するため、その引張力によって低強度連結部109が破断し、封止係合部材93は第1ケース体41から切り離された状態で封止実行方向に押し動かされる。
なお、上述したように封止係合部材93は封止前位置において圧入先端部107の先端側の一部が第1被係合部94の第1係合孔113に掛かった状態となっているため(図8(a))、連結部材108から切り離されてもその第1被係合部94に案内されて封止実行方向から外れることはない。
そして、封止係合部材93は、封止実行方向に移動するに従って係合ピン104が第1被係合部94の第1係合孔113、第2被係合部96の第2係合孔115の順に貫通し、封止後位置に達したとき、第1規制部95が封止係合部材93の係合ピン104の圧入先端部107に対して開閉スライド方向のアンロック側(開口56側)に係合し、また第2規制部97が封止係合部材93に対して開閉スライド方向のロック側(仕切り壁57側)に係合する(図9、図10)。
このように、第1ケース体41側の第1被係合部94と第2ケース体42側の第2被係合部96との両方に対して封止係合部材93の係合ピン104が封止実行方向に貫通するため、第1ケース体41と第2ケース体42とは開閉スライド方向のアンロック側への相対的な移動が阻止され、そのままでは主基板ケース24を開封することはできない。
また、例えば第1ケース体41と第2ケース体42との境界部分をこじ開けるなどして強引に隙間を作り、封止係合部材93を封止前状態側にスライドさせようとしても、押圧傾斜面92fと被押圧傾斜面93bとは封止実行方向よりも封止操作方向寄りの傾斜角度となるように設けられており、しかも封止操作部材92は第2突起102が封止案内枠91の切欠部99に係合することにより操作後位置で保持されているため、封止操作時のような軽い力では封止操作部材92を操作前位置側に移動させることができず、そのような不正行為は実質的に困難である。
主基板ケース24を開封するには、第1低強度部112と第2低強度部114とを共に損壊して第1被係合部94と第2被係合部96とを第1ケース体41、第2ケース体42から切り離せばよい(図11、図12)。これにより、封止係合部材93は第1ケース体41と第2ケース体42との何れからも完全に切り離された状態となるため、第1ケース体41と第2ケース体42とをアンロック側に相対的にスライドさせることができ、主基板ケース24を開封することができる。
なお、第1低強度部112と第2低強度部114とのうちの一方のみを損壊しただけでは主基板ケース24を開封することはできない。即ち、例えば第1低強度部112のみを損壊した場合、第1被係合部94が第1ケース体41から切り離されるが、依然として封止係合部材93は第2被係合部96により揺動不能に保持され、しかも第1規制部95が封止係合部材93の係合ピン104の圧入先端部107に対して開閉スライド方向のアンロック側(開口56側)に係合しているため、第1ケース体41と第2ケース体42との開閉スライド方向のアンロック側への相対的な移動が阻止された状態は解消されない。
また、第2低強度部114のみを損壊した場合についても、第2被係合部96は第2ケース体42から切り離されるが、依然として封止係合部材93は第1被係合部94により揺動不能に保持され、しかも第2規制部97が封止係合部材93に対して開閉スライド方向のロック側(仕切り壁57側)に係合しているため、同じく第1ケース体41と第2ケース体42との開閉スライド方向のアンロック側への相対的な移動が阻止された状態は解消されない。
なお、本発明が想定する基板ケースは、主制御基板23を収容するための基板ケース24に限られず、副制御基板(例えば、サブ制御基板、演出制御基板)あるいは発射制御基板などの他の基板を収容するための基板ケースも含まれる。
また、本発明が想定する基板ケースは、第1ケース体41と第2ケース体42とがスライド式に相対移動する構成のものに限られない。例えば、第1ケース体41と第2ケース体42とを上下方向に接近させて固定具等(例えばネジやビス、カシメピンなど)により相互に嵌め合わせて構成されるタイプ(嵌め合わせ式)の基板ケースも含まれる。また、スライド式の基板ケースにおいてスライド構造も何ら限定するものではなく全てのスライド構造のものに適用される。また、嵌め合わせ式の基板ケースにおいて固着具の種類・構成を何ら限定するものではなく全ての固着具を備えた基板ケースに適用される。
(発明の要部)
遊技機は、本発明の要部である開封痕跡付与手段が設けられている。具体的には、開封痕跡付与手段は、着色付与の観点から、第1ケース体41と第2ケース体42とが開封されたことの痕跡を示すための手段である。以下、各実施例にわけて、開封痕跡付与手段の構成及び作用効果を説明する。
なお、本発明の要部である開封痕跡付与手段は、パチンコ機あるいはスロットマシン機等に代表される遊技機であって基板ケースを備える全てのものに適用される。また、本発明の要部は、上記した特有の封止構造(例えば、封止手段43、封止案内枠91、封止操作部材92等)が設けられている基板ケースに限って適用されるものではなく、他の特有の封止構造が設けられている基板ケース、あるいは特有の封止構造が一切設けられていない基板ケースにも広く適用されるものである。さらに、本発明の要部である開封痕跡付与手段は、主制御基板23を収容する主基板ケース24だけに適用されるものではなく、副制御基板(例えば、サブ制御基板、演出制御基板)あるいは発射制御基板などの他の基板を収容するための基板ケースにも適用される。
(第1実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第1実施例を説明する。第1実施例は、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に水平方向に沿ってスライドして嵌め合わされる構成に適用される。
図13に示すように、第1ケース体41の接合面41aには、凹部状の収容部120が形成されている。収容部120には、着色物(例えば、インクや着色水などの液体状のもの)122が貯溜されている。着色物122は水性又は油性のものが適用され、赤色、青色、黒色など様々な色のものが使用される。収容部120は、第1ケース体41と第2ケース体42とが着脱するときに第1ケース体41と第2ケース体42とが接合する接合面となり得る位置に形成されている。当該接合面では、第1ケース体41と第2ケース体42とが着脱する際に、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に摺接する。第1ケース体41に収容部120が形成されている構成では、第2ケース体42の接合面42aには収容部が形成されておらず、第2ケース体42の接合面42aが平坦面になっている。
第1実施例によれば、収容部120に着色物122が溜められた状態で、第1ケース体41と第2ケース体42とを相互にスライドさせて接合させる。このとき、収容部120の容積よりも着色物122の体積が小さくなるようにすることが好ましい。収容部120の容積よりも着色物122の体積が小さくなると、収容部120を着色物122で満たされることはなく、収容部120に所定の空間部124が形成される。このため、第1ケース体41と第2ケース体42とを相互にスライドさせて接合させるときに、第1ケース体41の僅かな揺れなどにより、着色物122が収容部120から漏れ出したり、あるいは他の部位に付着することを防止でき、ひいては第1ケース体41と第2ケース体42との接合作業が容易になる。
図13(a)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42とを相互に嵌め合わせた状態では、第2ケース体42の接合面42aにより収容部120の開口が閉塞される。これにより、収容部120の着色物122が外部に漏出することを防止できる。そして、当該主基板ケース24を遊技機に取り付ける。このとき、主基板ケース24を傾けたり、あるいは遊技機に取り付けられて基板ケース24の姿勢が変更されれば、着色物122が第2ケース体42の接合面42a側に付着する。このように、主制御基板23を収容した主基板ケース24が垂直に傾けられて正規に遊技機に組み付けられている状態では、着色物122が第2ケース体42の接合面42a側に付着し続ける。
一方、図13(b)に示すように、不正行為が行われて、主基板ケース24を開封するために第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的に水平方向に沿ってスライド(図13(b)中矢印Y方向)すると、第2ケース体42の接合面42aに付着した着色物122が第1ケース体41の接合面41a(収容部120以外の部位)に転写される。そして、第1ケース体41の接合面41a(収容部以外の部位)には、着色物122の転写痕(着色跡)が形成される。
このようにして、第1実施例によれば、不正行為において第1ケース体41及び第2ケース体42を水平方向に沿ってスライドさせて開封させたときに、収容部120に貯溜されていた着色物122が収容部120とは別の部位に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。また、主基板ケース24を構成する第1ケース体41又は第2ケース体42のいずれか一方に収容部120を形成し着色物122を収容するだけで不正行為の痕跡を残す手段を容易に構成することができる。また、第1ケース体41と第2ケース体42の両方に相互に連通する収容部120をそれぞれ形成する場合と比較して、収容部120を形成するための主基板ケース24の加工が容易になり(収容部120を形成するために主基板ケース24の高い加工精度が要求されない)、かつ部品点数も増加しない。
なお、第2ケース体42の接合面42aに着色物122が貯溜される収容部が形成され、第1ケース体41の接合面41aが平坦面に形成されている構成でもよい。また、第1ケース体41及び第2ケース体42の接合面の両方に相互に連通する収容部がそれぞれ形成されていてもよい。また、着色物122は、インクに限られるものではない。液体状のものに限られるものではなく、色として人間が判別できるものであれば、着色物として様々な物を広く用いることができる。
(第2実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第2実施例を説明する。第2実施例は、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に水平方向に沿ってスライドして嵌め合わされる構成に適用される。
図14に示すように、第1ケース体41には、着色物122を充填した収容部120が設けられている。収容部120は、例えば、ゴム製や樹脂製の軟質性の袋状部材・箱状部材(例えば、カプセル)や第1ケース体41側に予め一体形成された硬質性の区画部で構成される。収容部120は、第1ケース体41と独立して取扱い可能に構成されていてもよいし、第1ケース体41に一体形成されていてもよい。なお、収容部120の内部に収容されている着色物122の具体例は、第1実施例と同じである。
第2ケース体42には、収容部120の表面を貫通して収容部の内部に進入する貫通部126が設けられている。貫通部126には、尖端部126aが形成されている。第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に水平方向に沿ってスライドして両者が嵌め合わされる過程において、貫通部126は収容部120の表面を突き破り、尖端部126aが収容部120の内部に位置するようになる。
第2実施例によれば、図14(a)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に水平方向に沿ってスライド(図14中矢印X方向)していくと、貫通部126の尖端部126aが収容部120に当接して収容部120の表面を突き破る。そして、図14(b)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が嵌め合わされた状態では、尖端部126aが収容部120の内部に位置することになる。このとき、収容部120の表面には貫通孔120aが形成されるが、貫通孔120aには貫通部126が貫通した状態であるため、収容部120に収容されている着色物122が収容部120の外部に漏れ出さない。すなわち、収容部120の貫通孔120aが貫通部126によって閉塞された状態になっているため、着色物122は収容部120の内部に留まる。この結果、主基板ケース24の姿勢を自在に替えて遊技機に正規に取り付けた場合でも、収容部120から着色物122が外部に漏れ出すことを防止できる。
一方、図14(c)に示すように、不正行為が行われて、主基板ケース24を開封するために第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的に水平方向に沿ってスライド(図14(c)中矢印Y方向)すると、貫通部126が収容部120から引き抜かれる。これにより、収容部120の貫通孔120aが開放される。そして、収容部120の貫通孔120aから着色物122が外部に漏出する。これにより、第1ケース体41の内部には、収容部120から漏れ出た着色物122が付着する。また、第2ケース体42の貫通部126にも着色物122が付着する。
このようにして、第2実施例によれば、不正行為において第1ケース体41及び第2ケース体42を相互に水平方向に沿ってスライド(図14(c)中矢印Y方向)させて開封させたときに、収容部120に収容されていた着色物122が第1ケース体41の内部及び第2ケース体42の貫通部126に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。また、主基板ケース24を構成する第1ケース体41又は第2ケース体42のいずれか一方に着色物122を収容した収容部120を設け、第1ケース体41又は第2ケース体42のいずれか他方に貫通部126を設けるだけで不正行為の痕跡を残す手段を容易に構成することができる。特に、貫通部126と収容部120との間において精密な位置決めが要求されないため、主基板ケース24の加工が容易になり、かつ部品点数も大きく増加しない。
なお、第1ケース体41側に収容部120が設けられ、第2ケース体42側に貫通部126が設けられている構成に限られるものではなく、例えば、第1ケース体41側に貫通部126が設けられ、第2ケース体42側に収容部120が設けられている構成も採用できる。
(第3実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第3実施例を説明する。第3実施例は、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に水平方向に沿ってスライドして嵌め合わされる構成に適用される。
図15に示すように、第1ケース体41には、着色物122を充填した収容部120が設けられている。収容部120は、例えば、ゴム製や樹脂製の軟質性の袋状部材・箱状部材(例えば、カプセル)や第1ケース体41側に予め一体形成された硬質性の区画部で構成される。収容部120は、第1ケース体41と独立して取扱い可能に構成されていてもよいし、第1ケース体41に一体形成されていてもよい。また、収容部120には、流出孔120cが形成されている。当該流出孔120cが開放されている場合には、着色物122が流出孔120cを通って収容部120の内部から外部に流出する。流出孔120cには、栓部材120bが圧入されている。栓部材120bは、弾性あるいは可撓性を有する材質(例えば、ゴムなど)で構成されている。栓部材120bが流出孔120cに圧入されている場合には流出孔120cが閉塞されており、着色物122が収容部120の外部に流出しない。なお、収容部120の内部に収容されている着色物122の具体例は、第1実施例と同じである。
第2ケース体42には、収容部120の流出孔120cを貫通して収容部の内部に進入する突部120が設けられている。突部128の先端部は、尖っている構成でもよいし、尖っていない構成でもよい。突部128は、樹脂・プラスチック・金属など所定の剛性を有する材質で構成されることが好ましい。第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に水平方向に沿ってスライドして両者が嵌め合わされる過程において、突部128は流出孔120cの栓部材120bを収容部120の内部に突き落とし、突部128の先端部が収容部120の内部に位置するようになる。この場合、栓部材120bが収容部120の内部に突き落とされると、流出孔120cには突部128が貫通した状態になるため、流出孔120cが開放しない。この結果、着色物122が収容部120の外部に流出しない。
突部128の寸法は、流出孔120cの開口寸法と比較して、同じかあるいは若干大きくなるように設定されている。突部128の寸法が流出孔120cの開口寸法と比較して若干大きくなるように設定されている場合には、突部128が流出孔120cに圧入される。このように、突部128が流出孔120cに貫通し、当該貫通状態を維持している状態では、突部128の外周面と流出孔120cの内壁との間に隙間が生じることはなく、着色物122が収容部120の外部に流出しない。
第3実施例によれば、図15(a)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に水平方向に沿ってスライド(図15(a)中矢印X方向)していくと、突部128の先端部が栓部材120bに当接して押圧する。そして、図15(b)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が嵌め合わされた状態では、栓部材120bが突部128に押圧されて流出孔120cから収容部120の内部に突き落とされ、突部128の先端部が収容部120の内部に位置する。このとき、収容部120の流出孔120cは、上記した理由により、突部128により閉塞されているため、収容部120に収容されている着色物122が流出孔120cから収容部120の外部に漏れ出さない。この結果、主基板ケース24の姿勢を自在に替えて遊技機に正規に取り付けた場合でも、収容部120から着色物122が外部に漏れ出すことを防止できる。
一方、図15(c)に示すように、不正行為が行われて、主基板ケース24を開封するために第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的に水平方向に沿ってスライド(図15(c)中矢印Y方向)すると、突部128が収容部120から引き抜かれる。これにより、収容部120の流出孔120cが開放される。なお、栓部材120bは、収容部120の内部に落下した状態のままである。そして、収容部120の流出孔120cから着色物122が外部に放出する。これにより、第1ケース体41の内部には、収容部120から漏れ出た着色物122が付着する。また、第2ケース体42の突部128にも着色物122が付着する。
このようにして、第3実施例によれば、不正行為において第1ケース体41及び第2ケース体42を相互に水平方向に沿ってスライド(図15(c)中矢印Y方向)させて開封させたときに、収容部120に収容されていた着色物122が第1ケース体41の内部及び第2ケース体42の突部128に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。また、主基板ケース24を構成する第1ケース体41又は第2ケース体42のいずれか一方に着色物122を収容した収容部120を設け、第1ケース体41又は第2ケース体42のいずれか他方に突部128を設けるだけで不正行為の痕跡を残す手段を容易に構成することができる。
なお、第1ケース体41側に収容部120が設けられ、第2ケース体42側に突部128が設けられている構成に限られるものではなく、例えば、第1ケース体41側に突部128が設けられ、第2ケース体42側に収容部120が設けられている構成も採用できる。
(第4実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第4実施例を説明する。第4実施例は、第1実施例での第1ケース体41と第2ケース体42との相対移動方向を変えたものであり、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に上下方向(離間する方向)に沿って移動して嵌め合わされる構成に適用される。なお、第1実施例と重複する構成の説明は、省略する。
図16に示すように、第4実施例によれば、収容部120に着色物122が溜められた状態で、第1ケース体41と第2ケース体42とを上下方向に沿って近接させて相互に接合させる(図16(a)中矢印S方向)。このとき、収容部120の容積よりも着色物122の体積が小さくなるようにすることにより、第1ケース体41と第2ケース体42との接合作業が容易になる。
図16(b)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42とを相互に嵌め合わせた状態では、第2ケース体42の接合面42aにより収容部120の開口が閉塞される。これにより、収容部120の着色物122が外部に漏出することを防止できる。
図16(a)、(b)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42とを相互に嵌め合わせた後、主基板ケース24を遊技機に取り付ける。このとき、主基板ケース24を傾けたり、あるいは遊技機に取り付けられて主基板ケース24の姿勢が変更されれば、着色物122が第2ケース体42の接合面42a側に付着する。このように、主制御基板23を収容した主基板ケース24が垂直に傾けられて正規に遊技機に組み付けられている状態では、着色物122が第2ケース体42の接合面42a側に付着し続ける。
一方、図16(c)に示すように、不正行為が行われて、主基板ケース24を開封するために第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的に上下方向に沿って離間する方向(図16(c)中矢印T方向)に移動すると、第2ケース体42の接合面42aに着色物122が付着した状態になる。このとき、第1ケース体41を傾斜させたならば、第1ケース体41の内部(収容部以外の部位)には、収容部120から漏出した着色物122が付着する。
このようにして、第4実施例によれば、不正行為において第1ケース体41及び第2ケース体42を上下方向に沿って離間する方向に移動させて開封させたときに、収容部120に貯溜されていた着色物122が収容部120とは別の部位に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。
なお、第2ケース体42の接合面42aに着色物122が貯溜される収容部が形成され、第1ケース体41の接合面41aが閉塞部となる構成でもよい。また、第1ケース体41及び第2ケース体42の接合面の両方に相互に連通する収容部がそれぞれ形成されていてもよい。
(第5実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第5実施例を説明する。第5実施例は、第2実施例での第1ケース体41と第2ケース体42との相対移動方向を変えたものであり、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に上下方向(離間する方向)に沿って移動して嵌め合わされる構成に適用される。なお、第2実施例と重複する構成の説明は、適宜省略する。
図17に示すように、第1ケース体41には、着色物122を充填した収容部120が設けられている。収容部120は、例えば、ゴム製や樹脂製の軟質性の袋状部材・箱状部材(例えば、カプセル)や第1ケース体41側に予め一体形成された硬質性の区画部で構成される。
第2ケース体42には、収容部120を貫通して収容部120の内部に進入する貫通部126が設けられている。貫通部126には、尖端部126aが形成されている。第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に上下方向に沿って近接方向に移動して両者が嵌め合わされる過程において、貫通部126は収容部120の表面を突き破り、尖端部126aが収容部120の内部に位置するようになる。
第5実施例によれば、図17(a)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に上下方向に沿って近接する方向(図17(a)中矢印S方向)に移動していくと、貫通部126の尖端部126aが収容部120に当接し収容部120の表面を突き破る。そして、図17(b)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が嵌め合わされた状態では、尖端部126aが収容部120の内部に位置することになる。このとき、収容部120の表面には貫通孔126aが形成されるが、貫通孔126aには貫通部126が貫通した状態であるため、収容部120に収容されている着色物122が収容部120の外部に漏れ出さない。すなわち、収容部120の貫通孔126aが貫通部126によって閉塞された状態になっているため、着色物122は収容部120の内部に留まる。この結果、主基板ケース24の姿勢を自在に替えて遊技機に正規に取り付けた場合でも、収容部120から着色物122が外部に漏れ出すことを防止できる。
一方、図17(c)に示すように、不正行為が行われて、主基板ケース24を開封するために第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的に上下方向に沿って離間する方向(図17(c)中矢印T方向)に移動すると、貫通部126が収容部120から引き抜かれる。これにより、収容部120の貫通孔120aが開放される。そして、収容部120の貫通孔120aから着色物122が外部に放出する。これにより、第1ケース体41の内部には、収容部120から漏れ出た着色物122が付着する。また、第2ケース体42の貫通部126にも着色物122が付着する。
このようにして、第5実施例によれば、不正行為において第1ケース体41及び第2ケース体42を上下方向に沿って離間する方向(図17(c)中矢印T方向)に移動させて開封させたときに、収容部120に収容されていた着色物122が第1ケース体41の内部及び第2ケース体42の貫通部126に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。
なお、第1ケース体41側に収容部120が設けられ、第2ケース体42側に貫通部126が設けられている構成に限られるものではなく、例えば、第1ケース体41側に貫通部が設けられ、第2ケース体42側に収容部が設けられている構成も採用できる。
(第6実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第6実施例を説明する。第6実施例は、第3実施例での第1ケース体41と第2ケース体42との相対移動方向を変えたものであり、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に上下方向(離間する方向)に沿って移動して嵌め合わされる構成に適用される。なお、第3実施例と重複する構成の説明は、適宜省略する。
図18に示すように、第1ケース体41には、着色物122を充填した収容部120が設けられている。また、収容部120には、流出孔120cが形成されている。当該流出孔120cが開放されている場合には、着色物122が流出孔120cを通って収容部120の内部から外部に流出する。流出孔120cには、栓部材120bが圧入されている。
第2ケース体42には、収容部120の流出孔120cを貫通して収容部の内部に進入する突部128が設けられている。第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に上下方向に沿って接近する方向に移動して両者が嵌め合わされる過程において、突部128は流出孔120cの栓部材120bを収容部120の内部に突き落とし、突部128の先端部が収容部120の内部に位置するようになる。この場合、栓部材120bが収容部120の内部に突き落とされると、流出孔120cには突部128が貫通した状態になるため、流出孔120cが開放しない。この結果、着色物122が収容部120の外部に流出しない。
第6実施例によれば、図18(a)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が相対的に上下方向に沿って接近する方向(図18(a)中矢印S方向)に移動していくと、突部128の先端部が栓部材120bに当接して押圧する。そして、図18(b)に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42が嵌め合わされた状態では、栓部材120bが突部128に押圧されて流出孔120cから収容部120の内部に突き落とされ、突部128の先端部が収容部120の内部に位置する。このとき、収容部120の流出孔120cは、上記した理由により、突部128により閉塞されているため、収容部120に収容されている着色物122が収容部120の外部に漏れ出さない。この結果、主基板ケース24の姿勢を自在に替えて遊技機に正規に取り付けた場合でも、収容部120から着色物122が外部に漏れ出すことを防止できる。
一方、図18(c)に示すように、不正行為が行われて、主基板ケース24を開封するために第1ケース体41と第2ケース体42とが相対的に上下方向に沿って離間する方向(図18(c)矢印Y方向)に移動すると、突部128が収容部120から引き抜かれる。これにより、収容部120の流出孔120cが開放される。そして、収容部120の流出孔120cから着色物122が外部に放出する。これにより、第1ケース体41の内部には、収容部120から漏れ出た着色物122が付着する。また、第2ケース体42の突部128にも着色物122が付着する。
このようにして、不正行為において第1ケース体41及び第2ケース体42を相互に上下方向に沿って離間する方向(図18(c)中矢印T方向)に移動させて開封させたときに、収容部120に収容されていた着色物122が第1ケース体41の内部及び第2ケース体42の突部128に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。
なお、第1ケース体41側に収容部120が設けられ、第2ケース体42側に突部128が設けられている構成に限られるものではなく、例えば、第1ケース体41側に突部が設けられ、第2ケース体42側に収容部が設けられている構成も採用できる。
(第7実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第7実施例を説明する。第7実施例は、第1ケース体41と第2ケース体42とが嵌め合わされて、かしめ構造により締結される構成に適用される。なお、第7実施例は、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に水平方向にスライドして接合・開封される態様と、上下方向に接近又は離間して接合・開封される態様と、の両方に適用される。
図19に示すように、第1ケース体41には、かしめピン130が装着されるピン装着部41bが形成されている。かしめピン130は、ヘッド部130aと、胴部130bと、で構成されている。ヘッド部130aがピン装着部41bに保持された状態で、胴部130bが第2ケース体42のピン孔42bを貫通する。第2ケース体42のピン孔42bから突出した胴部130bの一部を工具(図示省略)などにより加圧して潰す(変形させる)。これにより、第1ケース体41と第2ケース体42とがかしめ構造により締結される。
かしめピン130の内部には、収容物134(例えば、カプセルなど)が収容されている。収容物134には、着色物122が充填されている。なお、着色物122の具体例は、第1実施例の着色物と同じである。収容物134は、かしめピン130の内部に形成された孔状の収容ポケット136に収容される。収容物134が収容ポケット136に収容された状態で収容ポケット136の開口部が詰め部材130dにより閉塞される。
ここで、収容物134及び着色物122は、かしめピン130の胴部130bの一部を工具により変形させたときに収容物134及び着色物122が外部に露出しないような部位に位置するように調整されている。
第7実施例によれば、図19(a)に示すように、第1ケース体41及び第2ケース体42が接合された状態でかしめピン130がピン装着部41bに装着される。このとき、ヘッド部130aがピン装着部41bに保持され、胴部130bが第2ケース体42のピン孔42bを貫通し、胴部130bの一部がピン孔42bから突出する。
図19(b)に示すように、ピン孔42bから突出した胴部130bの一部130cが工具等により加圧されて変形する。これにより、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に締結される。
一方、不正行為が行われると、図19(c)に示すように、例えば、かしめピン130の変形した部位130cが切り落とされる。このとき、内部の収容物134が破損して、着色物122が外部に流出する。外部に流出した着色物122は、第1ケース体41及び第2ケース体42に付着する。
このようにして、第7実施例では、不正行為において主基板ケース24を開封するために、かしめピン130が切断された場合に、収容物134が破損して着色物122が第1ケース体41及び第2ケース体42に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。特に、かしめピン130の内部に収容物134を予め収容したおくだけで足り、主基板ケース24側には一切特別な加工を必要としないため、開封痕跡付与手段を容易に構成することができる。
なお、着色物122が収容されている上記収容物134は、必須の構成ではない。例えば、かしめピン130の内部に凹部を形成し、当該凹部に着色物122を直接に充填させて構成したものでもよい。この態様では、収容物134が不要となる分だけ、部品点数を削減することができる。
(第8実施例)
本発明の開封痕跡付与手段の第8実施例を説明する。第8実施例は、第7実施例のかしめピンに対して加圧の他に、加熱してかしめ構造を締結するものである。このため、第7実施例の説明と重複する説明は、適宜省略する。なお、第8実施例は、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に水平方向にスライドして接合・開封される態様と、上下方向に接近又は離間して接合・開封される態様と、の両方に適用される。
第8実施例によれば、図20(a)に示すように、第1ケース体41及び第2ケース体42が接合された状態でかしめピン130がピン装着部41bに装着される。このとき、ヘッド部130aがピン装着部41bに保持され、胴部130bが第2ケース体42のピン孔42bを貫通し、胴部130bの一部がピン孔42bから突出する。
図20(b)に示すように、ピン孔42bから突出した胴部130bの一部130cが工具等により加圧・加熱されて変形する。これにより、第1ケース体41と第2ケース体42とが相互に締結される。
一方、不正行為が行われると、図20(c)に示すように、例えば、かしめピン130の変形した部位130cが切り落とされる。このとき、内部の収容物134が破損して、着色物122が外部に流出する。外部に流出した着色物122は、第1ケース体41及び第2ケース体42に付着する。
このようにして、第7実施例では、不正行為において主基板ケース24を開封するために、かしめピン130が切断された場合に、収容物134が破損して着色物122が第1ケース体41及び第2ケース体42に付着するため、不正行為(不正開封行為)の痕跡が確実に残る。特に、加熱によりかしめピン130の胴部130bの一部130cが溶け、再度固まるため、かしめ構造の締結後においてかしめピン130の形状が複雑になる。このため、不正行為においてかしめピン130が切断し難くなり、不正行為を抑制できる効果もある。
なお、着色物122が収容されている上記収容物134は、必須の構成ではない。例えば、かしめピン130の内部に凹部を形成し、当該凹部に着色物122を直接に充填させて構成したものでもよい。この態様では、収容物134が不要となる分だけ、部品点数を削減することができる。
次に、基板ケース24の第1ケース体41と第2ケース体42とを相互に締結させるためのかしめ構造の種類について説明する。
例えば、図21に示すように、スピンかしめが知られている。スピンかしめでは、第1ケース体41のフランジ部41c及び第2ケース体42のフランジ部42cに形成された穴41d、42dにリベット140を挿入し、回転させたポンチ142によりリベット140の先端部を加圧変形させてかしめる。
図22に示すように、ハトメかしめが知られている。ハトメかしめでは、第1ケース体41のフランジ部41c及び第2ケース体42のフランジ部42cに形成された穴41d、42dにハトメ144を挿入し、プレス等によりハトメ144の先端部を加圧変形させてかしめる。
図23に示すように、リベットかしめが知られている。リベットかしめでは、第1ケース体41のフランジ部41c及び第2ケース体42のフランジ部42cに形成された穴41d、42dにリベット146を挿入し、プレス等によりリベット146の先端部を加圧変形させてかしめる。
図24に示すように、バーリングかしめが知られている。バーリングかしめでは、第1ケース体41のフランジ部41cにバーリング加工が施され、第2ケース体42のフランジ部42cに形成された穴42dに、バーリング加工部148を挿入し、プレス等によりバーリング加工部148を加圧変形させてかしめる。
図25に示すように、ダボかしめが知られている。ダボかしめでは、第1ケース体41のフランジ部41cにダボ加工(半抜き加工)が施され、第2ケース体42のフランジ部42cに形成された穴42dに、ダボ加工部150を挿入し、プレス等によりダボ加工部150を加圧変形させてかしめる。
23 主制御基板(基板)
24 主基板ケース(基板ケース)
41 第1ケース体
42 第2ケース体
42a 接合面(閉塞部)
120 収容部
120b 栓部材
120c 流出孔
122 着色物
126 貫通部
128 突部
130 かしめピン(かしめ部)
134 収容物

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部の開口を閉塞して前記着色物の漏出を防止する閉塞部と、を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記収容部の開口が前記閉塞部により閉塞されて前記着色物が前記収容部から漏出せず、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが相対的にスライドして前記基板ケースが開封されるときに、前記収容部の前記着色物が前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  2. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する貫通部と、を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記貫通部が前記収容部を貫通して当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記収容部からの漏出を防止し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが相対的にスライドして前記基板ケースが開封されるときに、前記貫通部が前記収容部から引き抜かれて前記着色物が前記収容部から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  3. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する突部と、を有し、
    前記収容部は、前記着色物が外部に流出させるための流出孔と、前記流出孔を閉塞する栓部材と、を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合するときに、前記突部が前記栓部材を押圧して前記流出孔から離脱させ、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記突部が前記流出孔から当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記流出孔からの漏出を防止し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが相対的にスライドして前記基板ケースが開封されるときに、前記突部が前記流出孔から引き抜かれて前記着色物が前記流出孔から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  4. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部の開口を閉塞して前記着色物の漏出を防止する閉塞部と、を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記収容部の開口が前記閉塞部により閉塞されて前記着色物が前記収容部から漏出せず、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが上下方向に沿って相互に離間するように移動して前記基板ケースが開封されるときに、前記収容部の前記着色物が前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  5. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する貫通部と、を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記貫通部が前記収容部を貫通して当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記収容部からの漏出を防止し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが上下方向に沿って相互に離間するように移動して前記基板ケースが開封されるときに、前記貫通部が前記収容部から引き抜かれて前記着色物が前記収容部から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  6. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか一方に設けられた収容部と、前記収容部に収容された着色物と、前記第1ケース体又は前記第2ケース体のいずれか他方に設けられ前記収容部を貫通し当該収容部の内部に進入する突部と、を有し、
    前記収容部は、前記着色物が外部に流出させるための流出孔と、前記流出孔を閉塞する栓部材と、を有し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合するときに、前記突部が前記栓部材を押圧して前記流出孔から離脱させ、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが接合して前記基板ケースが未開封となる状態では、前記突部が前記流出孔から当該収容部の内部に進入した状態を維持することにより前記着色物の前記流出孔からの漏出を防止し、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体とが上下方向に沿って相互に離間するように移動して前記基板ケースが開封されるときに、前記突部が前記流出孔から引き抜かれて前記着色物が前記流出孔から漏出し前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  7. 基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封痕跡を付与する開封痕跡付与手段と、
    を有する遊技機であって、
    前記基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを接合させた状態でその内部空間に前記基板を収容するものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に対する着色により前記基板ケースの開封痕跡を示すものであり、
    前記開封痕跡付与手段は、前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するかしめ部と、前記かしめ部に収容される着色物と、を有し、
    前記かしめ部により前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するときに、前記着色物が前記かしめ部から出現せず、
    前記かしめ部の一部が切断されて前記基板ケースが開封されるときに、前記着色物が前記かしめ部から出現して前記第1ケース体又は/及び前記第2ケース体に付着可能になることを特徴とする遊技機。
  8. 前記かしめ部は、前記かしめ部の一部が加圧により変形して前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するものであることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記かしめ部は、前記かしめ部の一部が加圧及び加熱により変形して前記第1ケース体と前記第2ケース体とを相互に締結するものであることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  10. 前記着色物は、収容部材に充填された状態で前記かしめ部に収容されることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の遊技機。
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