JP2013120160A - 自動分析装置 - Google Patents

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裕一 小磯
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Abstract

【課題】自動分析装置の高速化、試薬容器の大容量化に伴い、試薬容器の試薬の液揺れ、泡立ちを低減し分析性能への影響を抑え、試薬容器の架設数を増やすことができる自動分析装置を提供することにある。
【解決手段】自動分析装置は、複数の試薬容器を周上に配置する試薬ディスク7と、複数の反応容器を周上に配置する反応ディスク4と、試薬ディスクに形成された試薬吸引口を介して試薬ディスク内に挿入して試薬を吸引し、試薬吸引口を介して試薬ディスク外に移動し、吸引した試薬を前記反応容器に吐出する試薬サンプリング機構8とを有する。試薬ディスク7は、複数の前記試薬容器6を外周側と内周側との同心円状に配置する。モータ20,24を含む回転駆動機構は、内周側の試薬容器と外周側の試薬容器を独立に回転移動可能である。モータ30を含む試薬容器移動機構は、試薬容器を内周及び外周の相互間で移動可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、血液,尿等の生体サンプルの定性・定量分析を行う自動分析装置に係り、特に、分析に用いる試薬容器を保持する試薬容器保持機構として、複数の試薬容器が同心円状に配置されたものに好適な自動分析装置に関する。
血液等の生体試料を自動的に分析し、結果を出力する自動分析装置は、患者数の多い大病院や中小病院,医院から請け負って、検査を行う検査センターなどにおいて効率良く分析を行うためになくてはならない装置になっている。近年、分析項目が飛躍的に増加しており、多くの種類の試薬が市販されるようになった。それにともない試薬消費のスピードも速くなり、試薬容器切り替え作業の機会が増えてきた。また、測定技術の進歩とともに幅広い分析項目の測定に対する需要が生じてきた。即ち試薬保管庫に架設できる試薬の数の増加が望まれている。そのような自動分析装置は、コンパクトでより多種類の分析ができ、かつ処理速度の高いものが望まれている。
そのような自動分析装置では、試薬ディスクは試薬容器の第1及び第2の列を含み、それぞれ独立に駆動され得るように互いに内側及び外側の関係で配置されていることにある。これによれば、試薬容器の占有領域を拡大することなく、装置の大型化を避けつつ試薬増量が可能となって、試薬容器の交換作業の頻度を下げることができるようになり、かつ作業待ち時間を減らして処理能力の向上が図られ得るようになる。
このような試薬ディスクを使用する場合に対応して試薬ディスクは試薬容器の第1及び第2の列を含み、それぞれ独立に駆動され得るように互いに内側及び外側の関係で配置されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、第1と第2の2つの試薬容器保管手段を設け、第1の試薬保管手段に保管されている試薬が不足した場合は、第2の試薬容器保管手段から試薬容器移動機構を使用し自動的に試薬容器を供給することで、分析中に試薬不足が発生することを防止するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−196925号公報 特開2011−027663号公報
近年、自動分析装置の高速化、処理能力の向上により試薬の消費量が増加し、試薬容器の大容量化することが要求され、試薬ディスクの試薬の分注動作に要する時間も短縮する必要があることから、試薬容器の回転動作を高速化する必要がある。
しかし、特許文献1記載のものでは、高速で回転すると、試薬に対する遠心力が大きくなることから、試薬ディスク外側に配置された試薬液面の液揺れや泡立ちによる、試薬分注の分注不良や試薬分注プローブの汚れ等が問題になる。
また、特許文献2記載のものでは、試薬ディスクは試薬容器の第1及び第2の列を含み、内側及び外側の関係で配置され外周側のみが駆動し、内周側は試薬容器を投入部、待機部等で使用し駆動部をもたない構造になっていることから、試薬容器の架設数が減少するという問題がある。
本発明の目的は、自動分析装置の高速化、試薬容器の大容量化に伴い、試薬容器の試薬の液揺れ、泡立ちを低減し分析性能への影響を抑え、試薬容器の架設数を増やすことができる自動分析装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、複数の試薬容器を周上に配置する試薬ディスクと、複数の反応容器を周上に配置する反応ディスクと、該試薬ディスクに形成された試薬吸引口を介して前記試薬ディスク内に挿入して試薬を吸引し、試薬吸引口を介して前記試薬ディスク外に移動し、吸引した試薬を前記反応容器に吐出する試薬サンプリング機構と、前記試薬ディスクに収容された試薬と試料を前記反応容器中で反応させ、該反応を分析する分析機構とを有する自動分析装置であって、前記試薬ディスクは、複数の前記試薬容器を外周側と内周側との同心円状に配置し、内周側の試薬容器と外周側の試薬容器を独立に回転移動可能な回転駆動機構と、前記試薬容器を内周及び外周の相互間で移動可能とする試薬容器移動機構とを備えるようにしたものである。
かかる構成により、自動分析装置の高速化、試薬容器の大容量化に伴い、試薬容器の試薬の液揺れ、泡立ちを低減し分析性能への影響を抑え、試薬容器の架設数を増やすことができるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、使用予定の試薬を収納した試薬容器が、分注位置から予め定めた角度以上の外周側の位置にある場合には、前記試薬移動機構を用いて、当該試薬容器を外周から内周に移動させた後、内周側の位置で分注させる制御部を備えるようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、試薬ディスクの外周側にある試薬容器内の試薬残量が所定量以下である場合、前記制御部は、前記試薬移動機構を用いて、当該試薬容器を前記試薬ディスクの内周に移動させるようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記試薬ディスクの試薬吸引口は試薬ディスクの回転方向に対して、所定の角度範囲内の指定域に、オペレーション中に使用頻度の高い試薬を収納した試薬容器を配置するようにしたものである。
本発明によれば、試薬容器の回転移動量を減らすことで、試薬容器内の試薬の液揺れ、泡立ちを防ぎ、試薬分注の分注不良や試薬分注プローブの汚れを抑えることができ、信頼性の高い分析データを測定することができる。また自動分析装置の高速化、試薬容器の大容量化に対応できる自動分析装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による自動分析装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による自動分析装置に用いる試薬ディスクの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作の説明図である。 本発明の一実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作の追加変形を示すフローチャートである。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施形態による自動分析装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による自動分析装置の全体構成ついて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動分析装置の全体構成を示す斜視図である。
サンプルライン2には、分析対象となるサンプルを入れたサンプル容器1がセットされる。反応ディスク4は、反応および測光を行うための反応セル3を複数保持している。検体サンプリング機構5は、サンプルライン2のサンプル容器1よりサンプルを吸引し、反応ディスク4に保持された反応セル3にサンプルを分注する。
試薬ディスク7は、複数の試薬容器6を保管,保冷している。試薬容器6には、サンプルと混合し、反応を行わせるための試薬が充填されている。複数の試薬容器6は、試薬ディスク7の上に同心状に2列に設置される。試薬ディスク7の詳細構成は図2を用いて後述する。第1試薬用のR1試薬サンプリング機構8は、試薬容器6から反応ディスク4に第1試薬を分注する。第2,第3試薬用のR2/R3試薬サンプリング機構9は、試薬容器6から反応ディスク4に第1試薬を分注する。R1試薬サンプリング機構8は、第1アーム8Aと第2アーム8Bとを備え、両者の間は回動自由な関節部により連結されている。従って、第2アーム8Bは、第1アーム8Aに対して回動可能である。その結果、第2アーム8Bの先端に取り付けられた吸引ノズル8Cの位置を、自由に変えることができる。その結果、試薬容器における試薬吸引口の位置が異なるような複数種類の形状を有する試薬容器が試薬ディスク7上に配置された場合でも、試薬の吸引位置を容易に変えることができる。なお、R2/R3試薬サンプリング機構9も、R1試薬サンプリング機構8と同様に2つのアームとその間の関節部とから構成されている。
測光部10は、反応ディスク4上にて反応しているサンプルおよび試薬の混合液を測光する。また、制御部11は、サンプルライン2,反応ディスク4,検体サンプリング機構5,試薬ディスク7,R1試薬サンプリング機構8,R2/R3試薬サンプリング機構9の各部の動作を制御する。操作部12は、種々の条件の設定などを行うために用いられる。
次に、図2を用いて、本実施形態による自動分析装置に用いる試薬ディスク7の構成ついて説明する。
図2は、本発明の一実施形態による自動分析装置に用いる試薬ディスクの構成を示す断面図である。
図2にて、X−Y−Z軸の3軸直交系で構成及び動作を説明するが、実際には、Z軸は回転中心軸であり、X軸方向は、回転中心軸に対する半径方向を示している。但し、他の各部の動作を説明する上では、極座標系より、3軸直交系で説明した方がわかりやすいので、そのように説明する。
試薬ディスク7は、駆動力源として、内周用駆動モータ20,外周用駆動モータ24,試薬容器移動機構回転モータ28,試薬容器移動シャフト回転モータ29,試薬容器移動シャフト前後モータ30の5個のモータを備えており、その結果、以下の5個の駆動機構を備えている。
1)内周用駆動モータ20−内周用回転ベルト21−内周用駆動シャフト22−内周用ディスク23(23A,23B,23C)により、内周ディスク駆動機構部が構成される。内周ディスク駆動機構部は、試薬ディスク7の内周側ディスク23を回転駆動するものである。内周用ディスク23Aは、円盤状である。内周用ディスク23Cは、ドーナツ状であり、その上に、試薬容器6が設置される。内周用ディスク23Bは、円筒状であり、内周用ディスク23Aと内周用ディスク23Cとを連結固定する。
2)外周用駆動モータ24−外周用回転ベルト25−外周用駆動シャフト26−外周用ディスク27(27A,27B,27C)により、外周ディスク駆動機構部が構成される。外周ディスク駆動機構部は、試薬ディスク7の外周側ディスク27を回転駆動するものである。外周用ディスク27Aは、円盤状である。外周用ディスク27Cは、ドーナツ状であり、その上に、試薬容器6が設置される。外周用ディスク27Bは、円筒状であり、外周用ディスク27Aと外周用ディスク27Cとを連結固定する。
3)試薬容器移動機構回転モータ28−試薬容器移動シャフト33により、試薬容器移動機構部が構成される。試薬容器移動機構部は、以下に説明する4)試薬容器半径方向移動機構部と、5)試薬容器把持機構部とを含むものであり、これらの機構部全体を、試薬ディスク23,27に対して回転軸周りに回転駆動するものである。これにより、試薬ディスク7の全ての保持位置で試薬容器を半径方向に、外周方向から内周方向へ、また、内周方向から外周方向に移動することが可能になる。
4)試薬容器移動シャフト前後モータ30−試薬容器移動シャフト前後ベルト32−連結部35−試薬容器移動シャフト33−アーム34により、試薬容器半径方向移動機構部が構成される。試薬容器半径方向移動機構部は、試薬容器を、ディスク半径方向に移動する。試薬容器移動シャフト33は、第1シャフト33Aと、第2シャフト33Bとから構成される。アーム34は、第1アーム34Aと、把持部34Bとから構成されている。第1シャフト33Aの一端は試薬容器移動シャフト前後モータ30に連結される。第1シャフト33Aの他端には第2シャフト33Bの一端が結合される。第2シャフト33Bの他端より少し上の位置に、第1アーム34Aの他端が結合される。第1アーム34Aの他端に把持部34Bが固定される。第2シャフト33Bの他端と、把持部34Bの間に試薬容器6を把持できる。
5)試薬容器移動シャフト回転モータ29−試薬容器移動シャフト33−アーム34により、試薬容器把持機構部が構成される。試薬容器把持機構部は、試薬容器半径方向移動機構部により試薬容器を半径方向に移動する際に、試薬容器を把持する。
以上の5個の機構部により、試薬ディスク内周、外周に配置された試薬容器を保持する内周用ディスク23と外周用ディスク27は独立に回転することができ、ディスク上の全ての保持位置で試薬容器は内周及び外周への移動が可能になる。
試薬ディスク7の内周側の駆動動作について説明する。1)内周ディスク駆動機構部の内周用駆動モータ20の回転駆動力が、内周用回転ベルト21により、内周用駆動シャフト22に伝達される。内周用駆動モータ20が矢印R1方向に回転すると、内周用回転ベルト21が矢印X1方向(X軸方向)に移動する。これにより、内周用駆動シャフト22が矢印R2方向に回転し、結果として、試薬容器6を保持する内周用ディスク23も、矢印R2方向に回転する。
試薬ディスク7の外周側の駆動動作について説明する。2)外周ディスク駆動機構部の外周用駆動モータ24の回転駆動力が、外周用回転ベルト25により、外周用駆動シャフト26に伝達される。外周用駆動モータ24が矢印R3方向に回転すると、外周用回転ベルト25が矢印X3方向(X軸方向)に移動する。これにより、外周用駆動シャフト26が矢印R2方向に回転し、結果として、試薬容器6を保持する外周用ディスク27も、矢印R2方向に回転する。
3)試薬容器移動機構部により、試薬容器移動機構の全体を内周及び外周に移動させる動作について説明する。試薬容器移動機構回転モータ28の矢印R7方向への回転が、試薬容器移動シャフト33に伝達されることで、試薬容器移動機構部全体が、Z軸周りに回転し、試薬ディスク7の全ての保持位置で試薬容器にアクセスすることが可能になる。
試薬容器のディスク半径方向への移動させる動作について説明する。4)試薬容器半径方向移動機構部の試薬容器移動シャフト前後モータ30の駆動回転力が、試薬容器移動シャフト前後ベルト32により、試薬容器移動シャフト33に伝達される。試薬容器移動シャフト前後モータ30が矢印R4方向に回転すると、試薬容器移動シャフト前後ベルト32が矢印X4方向(X軸方向)に移動し、連結部35により連結された試薬容器移動シャフト33も、矢印X4方向(X軸方向;半径方向)に移動する。これにより、把持部33Dと第2シャフト33Bの先端で把持された試薬容器6は、試薬ディスクの内周側から外周側に移動する。試薬容器移動シャフト前後モータ30の回転方向を逆にすると、試薬容器を外周側から内周側へと移動できる。
試薬容器を把持する動作について説明する。5)試薬容器把持機構部の試薬容器移動シャフト回転モータ29の回転駆動力が試薬容器移動シャフト回転ベルト31に伝達されることで、試薬容器移動シャフト33に組みつけられているアーム34が回転し、試薬容器を把持することが可能になる。試薬容器移動シャフト回転モータ29が矢印R5方向に回転すると、試薬容器移動シャフト33が第1シャフト33Aを回転軸として、矢印R6方向に回転する。そうすると、図2に示すように、第2シャフト33Bとアーム34の把持部34とが、図示のそれらの間に試薬容器が把持されている状態から、紙面の手前側に回動することで、把持が外れた状態に移行する。またモータ29を逆に回転させると、図示の把持状態にすることができる。
以上の5個の機構部により、試薬ディスク内周、外周に配置された試薬容器を保持する内周用ディスク23と外周用ディスク27は独立に回転することができ、ディスク上の全ての保持位置で試薬容器は内周及び外周への移動が可能になる。
試薬容器6は、内周側と外周側との、同じ中心と異なる半径をもつ同心上に配置されており、それぞれの駆動装置により独立に回転することができる。また、試薬容器移動機構により、試薬容器が内周と外周の間で移動が可能になる。
なお、試薬容器移動シャフトの半径方向への移動及びアームの回転動作の駆動力伝達方法としては、ラックとピニオン等によって伝える方法なども用いることができる。試薬容器の把持方法としては、モータなどのアクチュエータによって、試薬容器の両端を掴む方法や、試薬容器を保持しているディスクの底面からアームが出し入れされ、試薬容器に当てることによって移動させる方法なども用いることができる。
また、試薬容器を把持するグリッパ機構、グリッパ機構を上下する上下機構、所定の内外周位置に試薬容器を移動する移動機構により、試薬容器を所定の位置に移動させる方法なども用いることができる。
次に、図3及び図4を用いて、本実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作を示すフローチャートである。図4は、本発明の一実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作の説明図である。
分析依頼前に、ステップS10において、操作部12は、試薬情報の記憶、登録を行い、ステップS12において、操作部12は、試薬測定テスト回数の入力、記憶を行い、試薬容器を所定の位置へ回転、内周から外周、外周から内周への移動制御は制御部11で行う。
ステップS14で分析依頼されると、その後、ステップS16において、制御部11は、試薬分注を行う試薬容器が試薬ディスクの内周側または外周側に保持してあるかを確認する。試薬容器が試薬ディスクの内周側に保持されている場合は、ステップS20において、制御部11は、試薬ディスクを回転し、試薬容器を分注位置に移動する。
一方、試薬容器が試薬ディスクの外周側に保持されている場合には、ステップS22において、制御部11は、分注位置からの回転角が90度未満か否かを判定する。分注位置からの回転角が90度未満の場合は、ステップS24において、制御部11は、試薬ディスクを回転し、試薬容器を分注位置に移動する。
回転角が90度以上で外周側の試薬ディスクに保持されている場合は、ステップS26において、制御部11は、予め空けておいた内周側の試薬ディスクの空き位置に、試薬容器移動シャフトが回転移動してきてアームにより試薬容器を内周側へ移動させる。この点については、図4にて補足説明する。内周側へ移動するタイミングは分注する試薬容器の位置、空きポジションの位置等により制御部11が判断する。内周側へ移動後、ステップS28において、制御部11は、所定の試薬分注位置へ回転移動させることで、試薬ディスク内の試薬容器の回転移動量を減らすことができる。
これにより試薬容器内の試薬の波立ち、泡立ちを防ぎ処理能力を向上することができる。すなわち、試薬分注に要する時間を短くするために、試薬ディスクの回転速度を速めると、試薬ディスクの外周側の線速度は、内周側の線速度よりも速い。そのため、試薬ディスクの外周側に設置された試薬容器は波立ち、泡立ちが発生しやすいものである。そのとき、試薬容器を外周側から内周側に移動することで、回転速度は速く速やかに試薬容器を移動できるが、線速度を抑えることで、波立ち、泡立ちを抑えることができる。
図4は、試薬ディスク7の構成を示す平面図である。
試薬ディスクの試薬吸引口41は、試薬ディスクの半径方向に対して異なる周方向位置に複数備えている。図示の例では、内周側ディスクに配置された試薬容器に対して3箇所、外周側ディスクに配置された試薬容器に対して3箇所設けている。これは、試薬容器の種類によっては、試薬吸引位置が異なる場合があるため、どのような試薬容器に対しても試薬の吸引が可能となるようにするためである。このように複数の試薬吸引位置に試薬サンプリング機構の分注ノズルを移動できるため、図1にて説明したように、R1試薬サンプリング機構8は回動自由な関節部で連結された2つのアームを備えている。その結果、第2のアーム8Bの先端に取り付けられた吸引ノズルの位置を、自由に変えることができる。その結果、試薬容器における試薬吸引口の位置が異なるような複数種類の形状を有する試薬容器が試薬ディスク上に配置された場合でも、試薬の吸引位置を容易に変えることができる。
ここで、予め分析の依頼された分析項目で使用する試薬容器6−1が位置P1に配置されているものとする。一方、位置P3は、試薬容器が配置されてない空位置とする。そこで、図2にて説明した2)外周ディスク駆動機構部により、外周側ディスクを回転して、試薬容器6−1を位置P1から位置P2に移動させる。次に、3)試薬容器移動機構部により、図2に示した試薬容器移動機構を、位置P2に移動させる。この位置で、5)試薬容器把持機構部を駆動して、試薬容器6−1を把持し、その後、4)試薬容器半径方向移動機構部により、試薬容器6−1を外周ディスクの位置P2から、内周ディスクの位置P3に移動する。そして、5)試薬容器把持機構部を駆動して、試薬容器の把持状態から開放する。その後、試薬分注の際には、試薬容器6−1を矢印R9方向に回転して、試薬容器6−1を試薬吸引口41の位置まで移動する。
これにより試薬容器内の試薬の波立ち、泡立ちを防ぎ処理能力を向上することができる。
なお、図4に示す状態において、試薬吸引口41を含む指定域42が設定されている。指摘域42は、例えば、試薬吸引口41を中心として、試薬ディスクの回転する演習方向に対して、±45度の範囲である。この指定域42には、分析依頼前に使用頻度の高い試薬容器40を配置する。予め指定された指定域42に使用頻度の高い試薬容器を設置することで、試薬容器の回転角を予め定めた角度45度以上に試薬容器が回転しないようにできる。これにより、試薬容器の回転角を最小にし、回転移動量を減らすことができる。
次に、図5を用いて、本実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作の追加変形例について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による自動分析装置の試薬ディスクの動作の追加変形を示すフローチャートである。
図5の例では、図3のステップS12とステップS14との間に、試薬残量が少ない場合の処理について、ステップS30からステップS34を追加している。
図1に示した試薬サンプリング機構8,9は、分注ノズルが試薬容器内の試薬液面に接触したことを電気伝導度、静電容量変化などに基づいて検出する液面センサを備えている。
分析依頼前において、制御部11は、液面センサを用いて試薬残量を確認する。ステップS30において、制御部11は、試薬残量が所定量か否かを判定し、試薬ディスクにセットされている試薬容器全てが予め定めた試薬残量の基準値以上の場合は分析依頼を開始する。
試薬残量が基準値以下の試薬容器がある場合は、ステップS32において、制御部11は、その試薬容器が試薬ディスクの内周側に保持されているか外周側に保持してあるかを確認する。内周側に保持している場合は分析依頼が可能になる。
外周側に保持している場合は、ステップS34において、制御部11は、試薬容器移動機構により内周側に移動し制御する。
試薬ディスクを回転したときの波立ち、泡立ちは、試薬残量が少ない場合の方が起きやすい。そこで、試薬残量の少ない容器を内周側に配置することで、試薬容器の回転移動量を最小にし、試薬残量が少なくなった試薬容器の波立ち、泡立ちを低減することができる。
なお、試薬情報の読み取り方式としては、試薬容器外表面にバーコードラベルやRFID等の試薬情報記録媒体から情報を読み取る。制御部により試薬容器6が試薬ディスクの内周、外周のどの位置に配置されているかを認識し当該情報を登録することで、取り違いを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、試薬容器の回転移動量を減らすことで、試薬容器内の試薬の液揺れ、泡立ちを防ぎ、試薬分注の分注不良や試薬分注プローブの汚れを抑えることができ、信頼性の高い分析データを測定することができる。また自動分析装置の高速化、試薬容器の大容量化に対応できる自動分析装置を提供することができる。
1…サンプル容器
2…サンプルライン
3…反応セル
4…反応ディスク
5…検体サンプリング機構
6…試薬容器
7…試薬ディスク
8…R1試薬サンプリング機構
9…R2/3試薬サンプリング機構
10…測光部
11…制御部
12…操作部
20…内周用駆動モータ
21…内周用回転ベルト
22…内周用駆動シャフト
23…内周用ディスク
24…外周用駆動モータ
25…外周用回転ベルト
26…外周用駆動シャフト
27…外周用ディスク
28…試薬容器移動機構回転モータ
29…試薬容器移動シャフト回転モータ
30…試薬容器移動シャフト前後モータ
31…試薬容器移動シャフト回転ベルト
32…試薬容器移動シャフト前後ベルト
33…試薬容器移動シャフト
34…アーム

Claims (4)

  1. 複数の試薬容器を周上に配置する試薬ディスクと、複数の反応容器を周上に配置する反応ディスクと、該試薬ディスクに形成された試薬吸引口を介して前記試薬ディスク内に挿入して試薬を吸引し、試薬吸引口を介して前記試薬ディスク外に移動し、吸引した試薬を前記反応容器に吐出する試薬サンプリング機構と、前記試薬ディスクに収容された試薬と試料を前記反応容器中で反応させ、該反応を分析する分析機構とを有する自動分析装置であって、
    前記試薬ディスクは、複数の前記試薬容器を外周側と内周側との同心円状に配置し、
    内周側の試薬容器と外周側の試薬容器を独立に回転移動可能な回転駆動機構と、
    前記試薬容器を内周及び外周の相互間で移動可能とする試薬容器移動機構とを備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    使用予定の試薬を収納した試薬容器が、分注位置から予め定めた角度以上の外周側の位置にある場合には、前記試薬移動機構を用いて、当該試薬容器を外周から内周に移動させた後、内周側の位置で分注させる制御部を備えることを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2記載の自動分析装置において、
    試薬ディスクの外周側にある試薬容器内の試薬残量が所定量以下である場合、前記制御部は、前記試薬移動機構を用いて、当該試薬容器を前記試薬ディスクの内周に移動させることを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記試薬ディスクの試薬吸引口は試薬ディスクの回転方向に対して、所定の角度範囲内の指定域に、オペレーション中に使用頻度の高い試薬を収納した試薬容器を配置することを特徴とする自動分析装置。
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