JP2013118823A - 除塵装置、エアシャワー装置、及びパスボックス装置 - Google Patents

除塵装置、エアシャワー装置、及びパスボックス装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者又は対象物の除塵をし、かつ害虫の侵入を防止する。
【解決手段】エアシャワー装置20は、エアシャワー室21内に、エアシャワー室21内の作業者12、植物6又は資材13に対して送風するためのエア吹き出し口(送風口)3が設けられており、エアシャワー室21内に、LED素子42と、LED素子42によって誘引された害虫7を捕獲するための透明粘着シート44とを備えた補虫機構40が配されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアシャワー装置やパスボックス装置等の除塵装置に関する。
飛翔性の害虫が、室内へ侵入することを防止するための補虫器が知られている。図21(a)は特許文献1に記載された補虫器を備えた害虫防除装置の斜視図であり、(b)は(a)の害虫防除装置の配置例を示す斜視図である。
図21(a)(b)に示すように、害虫防除装置101は、補虫器105と、遮光部106とを備えている。補虫器105は、光源103と、捕獲部104と、筐体150とを備えている。
光源103は、開口部151を有する筐体150の内部に配されている。光源103は、波長が略340nm〜380nmの汎用の補虫器用蛍光灯(UV‐Aランプ)等である。
捕獲部104は粘着シートにより害虫を捕獲するものである。捕獲部104は、筐体150の下部に、筐体150に沿って配されている。
遮光部106は、筐体150の開口部151の上端から前方へ突出するように配置された薄板材である。遮光部106は、光源103から出射された光を下方に向けて反射させるためのものである。
害虫防除装置101は、室内であって、室開口部107の近傍に配されている。光源103によって誘引された害虫102は、捕獲部104によって捕獲される。
さらに、害虫防除装置101は、遮光部106を備えているので、光源103から出射した光は、遮光部106で下方に反射される。これにより、光源103の光が室内の下方にも届き、室内の下方を飛翔する害虫102も誘引し、捕獲部104で捕獲することができる構成となっている。
特許文献2〜4には、入室する作業者に、エアシャワーの吹き出し口から出力される風を吹きかけるための構成が開示されている。これにより、作業者に付着した害虫及び塵を除去し、室内への害虫の侵入を防止及び除塵を行っている。
また、近年、ビニールハウスやガラスハウス等よりも気密性が高い植物工場で植物の栽培がなされている。このような植物工場では、飛翔性の害虫の内部へ侵入予防及び除塵のために、半導体の製造工場で用いられているようなエアシャワーや、パスボックスを設置している。
この、半導体の製造工場で用いられているようなエアシャワーやパスボックスでは、壁によって外部と仕切られた室内に、複数の送風口配されている。そして、エアシャワー又はパスボックスの室内に入室した作業者又はワーク(植物や資材等)に対して、一定時間、風を吹きかける。その後、作業者又はワークを、植物が栽培されている植物工場内へ入室させる。これにより、高い除塵及び防虫効果を得ている。
特開2008‐154519号(2008年7月10日公開) 特開2003‐161489号(2003年6月6日公開) 特開2010‐181124号(2010年8月19日公開) 特開2010‐242993号(2010年10月28日公開)
しかし、エアシャワーやパスボックスの風により飛ばされた害虫の多くはエアシャワーやパスボックス内に留まり、次に植物工場の扉を開けた際に、植物工場内に侵入してしまう危険性が高い。
これについて、図22を用いて説明する。
図22は、パスボックスに留まった害虫が、植物工場内に侵入する課題を説明する図である。
図22の(a)に示すように、植物工場201内にはさまざまな植物206が栽培されている。そして、植物工場201の前室にパスボックス202が配されている。パスボックス202の壁には複数のエア吹き出し口203が配されている。また、植物工場201とパスボックス202とを仕切る壁には扉209が配されている。
まず、パスボックス202内に、害虫207が付着した植物212が作業者によって入れられる。
次に、図22の(b)に示すように、エア吹き出し口203から、植物212に対してエアが吹きかけられる。これにより、植物212に付着していた害虫207が植物212から離れる。
そして、図22の(c)に示すように、扉209を開閉することで、パスボックス202内の植物212は、作業者により、植物工場201内に入れられる。この際、害虫207は、パスボックス202内で生存している。
次に、図22の(d)に示すように、植物工場201内の植物206を外に出したい場合等、植物工場201内の植物206をパスボックス202に入れるため、扉209を開ける。すると、このタイミングで、パスボックス202内で生存していた害虫207が、植物工場201内に入る可能性がある。
エアシャワーや、パスボックスは、従来、半導体の製造工場用に製造されていたため、害虫を誘引及び捕殺する機能を有していない。
これは、半導体の製造工場では、万一、害虫が工場内に侵入しても、工場内には餌が皆無な環境のため、生存及び繁殖もできず、餓死するのが通常だからである。
しかし、植物工場では、一度工場内に害虫が侵入すると、餌となる植物が豊富であり、かつ、天敵が皆無な環境のため、露地栽培よりも繁殖し易い環境となる。
このように、植物工場の前室に、半導体の製造工場で使用されているエアシャワーや、パスボックスを配するだけでは、植物工場内への害虫の侵入の防止対策として不十分である。
また、図21(a)(b)に示した害虫防除装置101は、害虫を誘引及び捕殺するためだけの装置であり、除塵することはできない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、植物工場への防塵かつ害虫の侵入を防止することである。
上記課題を解決するために、本発明の除塵装置は、室内に、当該室内の作業者又は対象物に対して送風するための送風口が設けられた除塵装置であって、上記室内に、光源と、当該光源によって誘引された虫を捕獲するための捕獲部とを備えた補虫機構が配されていることを特徴としている。
上記構成によると、上記送風口からの送風により、上記室内の作業者又は対象物に付着した塵及び虫を取り除くことができる。さらに、上記構成によると、上記室内には上記補虫機構が配されているので、上記光源により、上記作業者や上記対象物に付着している虫や、上記室内に飛翔している虫を誘引し、上記捕獲部により捕獲することができる。これにより、作業者又は対象物の除塵をし、かつ害虫の侵入を防止することができる。
また、上記室内は、植物工場の前室であり、上記室内から、上記植物工場に向う際に通過する第1の扉と、上記室内から上記植物工場の外部に向う際に通過する第2の扉とを備えていることが好ましい。上記構成により、上記第1及び第2の扉を通過して、上記植物工場への出入りを行うことができる。
また、上記光源は、紫外光を発光することが好ましい。上記構成により、例えば、昆虫等、多数種類の虫を上記光源により誘引することができ、これにより、当該虫を捕獲することができる。
また、上記光源は、波長315nm以上400nm以下にピークを有する紫外光を発光することが好ましい。上記構成により、虫の誘引効率を向上させることができる。
また、上記光源は、波長340nm以上370nm以下にピークを有する紫外光を発光することが好ましい。上記構成により、さらに、虫の誘引効率を向上させることができる。
また、上記光源は、上記紫外光を発光する第1の光源と、青色光又は黄色光の少なくとも一方を発光する第2の光源とを有することが好ましい。上記構成により、誘引する虫の種類の向上させることができ、確実に虫を捕獲することができる。
また、上記光源は、上記紫外光を発光する第1の光源と、波長280nm以上315nm未満にピークを有する紫外光を発光する第3の光源とを有することが好ましい。上記構成によると、上記第3の光源により、虫の誘引効率を向上させると共に、除菌することもできる。
また、上記作業者又は上記対象物が上記植物工場へ入る際、上記光源は、上記第2の扉が閉じた後に点灯することが好ましい。上記構成によると、上記室内の外にいる外部の虫が、上記光源の光により誘引され、上記室内に入ることを防止することができる。これにより、上記植物工場への虫の侵入を防止することができる。
また、上記光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯することが好ましい。上記構成により、上記送風口からの送風により飛ばされた虫を、上記光源により誘引し、上記捕獲部により捕獲することができる。このため、上記虫の捕獲効率がよく、上記作業者又は上記対象物に付着した虫を取り除くための時間を短縮することができる。
また、上記第2の扉には窓が設けられており、当該窓は紫外線カット機能を有し、上記作業者又は上記対象物が上記植物工場へ入る際、上記送風口は、上記第2の扉が開閉してから送風を開始し、一定期間経過後、上記第1の扉が開く前に送風を停止し、上記第1及び第2の光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯し、上記第2の光源は、上記第1の扉が開く前に消灯し、上記第1の光源は上記第1の扉が開閉した後に消灯することが好ましい。
上記構成によると、上記第1の光源は、上記送風口が送風をしている間点灯しているので、上記作業者又は上記対象物に付着している虫を効率よく、誘引及び捕獲することができる。さらに、上記構成によると、上記第1の光源は、上記第1の扉が開閉した後に消灯しているので、上記植物工場に虫が侵入していた場合、当該虫を上記室内に誘引することができる。このため、上記植物工場に虫が侵入していたとしても、当該虫を除去することができる。
さらに、上記第2の光源は、上記第1及び第2の扉が閉じている間だけ、点灯しているので、上記第2の光源により、上記室内の外から虫が誘引されることを防止することができる。
また、上記対象物が上記植物工場へ入る際、上記対象物が植物であれば、上記第1及び第3の光源のうち、第1の光源のみを点灯してから消灯し、上記対象物が物であれば、上記第1及び第3の光源の両方を点灯してから消灯することが好ましい。
上記構成により、上記植物に対する、上記第3の光源から出射光の照射を防止することができる。これにより、上記植物の成長に悪影響が及ぶことを防止することができる。また、上記物の除菌効果を得ることができる。
また、上記第1及び第2の扉にはそれぞれ窓が設けられており、それぞれの当該窓は紫外線カット機能を有し、上記送風口は、上記第2の扉が開閉してから送風を開始し、一定期間経過後、上記第1の扉が開く前に送風を停止し、上記第3の光源は、上記第2の扉が開閉した後、上記送風口が送風を開始する前に点灯し、上記送風口が送風を停止した後、上記第1の扉が開く前に消灯し、上記第1の光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯し、上記第1の扉が開閉した後に消灯することが好ましい。
上記構成によると、上記第3の光源は、上記送風口が送風を停止した後、上記第1の扉が開く前に消灯する。これにより、上記外部にいる作業者への、上記第3の光源からの出射光による悪影響を防止することができる。そして、上記第1の光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯し、上記第2の扉が開閉した後に消灯するので、上記植物工場に害虫が侵入していたとしても、上記第1の光源により誘引し、植物工場から害虫を除去することができる。
また、上記作業者又は対象物が、上記植物工場から外部へ出る際、上記第1の扉が開閉し、一定期間経過後、上記第2の扉が開閉し、上記送風口は送風せず、上記光源は、開いた上記第1の扉が閉じる前に点灯し、上記第2の扉が開く前に消灯することが好ましい。
上記構成によると、上記光源は、上記第1の扉が閉じる前に点灯するので、上記植物工場に虫が侵入していた場合、当該虫を、上記光源からの出射光により、上記室内に誘引することができる。このため、上記植物工場に虫が侵入していた場合でも、当該虫を除去することができる。
また、本発明のエアシャワー装置は、上記除塵装置を備えていることが好ましい。これにより、植物工場への除塵かつ害虫の侵入を防止することができるエアシャワー装置を得ることができる。
また、本発明のパスボックス装置は、上記除塵装置を備えていることが好ましい。これにより、植物工場への除塵かつ害虫の侵入を防止することができるパスボックス装置を得ることができる。
本発明の除塵装置は、室内に、当該室内の作業者又は対象物に対して送風するための送風口が設けられた除塵装置であり、上記室内に、光源と、当該光源によって誘引された虫を捕獲するための捕獲部とを備えた補虫機構が配されている。これにより、作業者又は対象物の除塵をし、かつ害虫の侵入を防止することができるという効果を奏する。
第1の実施の形態にかかるエアシャワー装置の構成を表す平面図である。 エアシャワー室の構成を表す斜視図である。 補虫機構の構成を表す図である。 エアシャワー装置の構成を表すブロック図である。 外部から植物工場へ入室する場合のエアシャワー装置の処理の流れを表すフローチャートである。 植物工場から外部へ退室する場合のエアシャワー装置の処理の流れを表すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかるパスボックス装置の構成を表す平面図である。 補虫機構の第1の変形例の構成を表す図である。 補虫機構の第2の変形例の構成を表す図である。 エアシャワー装置の変形例の構成を表す斜視図である。 第2の実施の形態に係るエアシャワー装置の構成を表す平面図である。 第2の実施形態の補虫機構の構成を表す斜視図である。 エアシャワー装置の構成を表すブロック図である。 外部から植物工場へ入室する場合のエアシャワー装置の処理の流れを表すフローチャートである。 植物工場から外部へ退室する場合のエアシャワー装置の処理の流れを表すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るパスボックス装置の構成を表す平面図である。 第3の実施形態の補虫機構の構成を表す斜視図である。 パスボックス装置の構成を表すブロック図である。 外部から植物工場へ資材又は植物を搬入する場合のパスボックス装置の処理の流れを表すフローチャートである。 植物工場から外部へ資材又は植物を搬出する場合のパスボックス装置の処理の流れを表すフローチャートである。 (a)は従来の補虫器を備えた害虫防除装置の斜視図であり、(b)は(a)の害虫防除装置の配置例を示す斜視図である。 パスボックスに留まった害虫が、植物工場内に侵入する課題を説明する図である。
〔実施の形態1〕
本発明の第1の実施の形態について図1〜図10に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(エアシャワー装置20の構成)
図1は、第1の実施の形態にかかるエアシャワー装置20の構成を表す平面図である。
本発明では、植物工場1の前室に、半導体の製造工場で用いられているようなエアシャワー装置(除塵装置)20又はパスボックス装置(除塵装置)50(後述する)を配している。エアシャワー装置20は、主に、植物工場1へ出入りする作業者(人)12等の人の除塵及び害虫の除去を目的とするものである。一方、パスボックス装置50は、植物工場1へ出し入れする資材(対象物;物)や植物(対象物)6等の除塵及び害虫の除去を目的とするものである。
まず、図1等を用いて、エアシャワー装置20の構成について説明する。
図1に示すように、エアシャワー装置20は、植物工場1と隣接して配されている。
植物工場1は、ビニールハウスやガラスハウス等よりも気密性が高く、人が内部で作業することが可能な程度の広さを有する。植物工場1内では、さまざまな植物6が栽培されている。
エアシャワー装置20は、エアシャワー(室)室21と、エア吹き出し口(送風口)3と、補虫機構40と、制御装置30とを備えている。
エアシャワー室(室)21は、植物工場1の前室であって、植物工場1と隣接して配されている。エアシャワー室21は、作業者12が入室できる程度の大きさの部屋である。
エア吹き出し口3は、エアシャワー室21に入室した作業者12に対してジェットエアー5を送風するためのものである。補虫機構40は光源から誘引光8を出射することでエアシャワー室21内の害虫7を誘引すると共に、当該誘引された害虫7を捕獲するためのものである。
制御装置30は、エアシャワー室21のうち植物工場1側の壁22に配された扉(第1の扉)9、及び外部側の壁23に配された扉(第2の扉)10の駆動制御、エア吹き出し口3の駆動制御、及び補虫機構40の誘引光8の点灯及び消灯を制御したりするための制御部である。
(エアシャワー室21の構成)
次に、図1、図2を用いて、エアシャワー室21の構成について説明する。図2はエアシャワー室21の構成を表す斜視図である。
図1、図2に示すように、エアシャワー室21は、エアシャワー室21の室内と植物工場1の室内とを仕切る壁22と、壁22と対向しエアシャワー室21の室内と外部とを仕切る壁23と、互いに離間して対向し壁22及び壁23を接続する壁24及び壁25と、を備えている。エアシャワー室21は、壁22・23・24・25と、床及び天井によって、外部の空間と仕切られた空間となっている。
壁22には、植物工場1側の扉9と、複数のエア吹き出し口3とが配されている。扉9には窓9aが配されている。また、壁23には、外部側の扉10と、複数のエア吸気口26と、複数の補虫機構40とが配されている。
このように、エアシャワー室21は、植物工場1の前室であり、植物工場1と隣接して配されている。そして、壁22に、エアシャワー室21から植物工場1へ入室する際に通過する扉9が配されている。また、壁23に、エアシャワー室21から外部へ向かう際に通過する扉10が配されている。作業者12は、この扉9・10を通って、外部と植物工場1内とを出入りすることができる。
扉10には窓10aが配されている。窓10aは紫外線カット機能を有しており、一例としてUVカットガラスである。
このように、外部側の扉10に配されている窓10aをUVカットガラスから構成することで、外部を飛来している害虫7が、窓10aを透過した誘引光8(エアシャワー室21内の反射光も含む)に誘引され、エアシャワー室21近傍に飛来することを防止することができる。すなわち、外部を飛来する害虫7のエアシャワー室21内への侵入を防止することができる。
一方、窓9aは紫外線カット機能を有していないことが好ましい。このように、植物工場1側の扉9に配された窓9aを、通常の、UVカット機能を有さないガラスから構成することで、植物工場1を飛来している害虫7が、窓9aを透過した誘引光8に誘引され、エアシャワー室21近傍へ飛来させることができる。すなわち、植物工場1内を飛来する害虫7をエアシャワー室21内に侵入させることで、植物工場1から除去することができる。
エア吹き出し口3は、植物工場1側の壁22に複数配されている。エア吹き出し口3は、制御装置30からの指示に基づいて、ジェットエアー5を植物工場側(すなわち壁22側)から外部側(すなわち壁23側)へ向けて送風する。すなわち、エアシャワー室21内のうち、エア吹き出し口3が配されている壁22側が気流の上流側である。
エア吹き出し口3のそれぞれから送風されるジェットエアー5によって、エアシャワー室21に入室した作業者12や資材等に付着した塵や害虫7等が吹き飛ばされる。これにより、植物工場1内への塵や害虫7の侵入を防止することができる。
なお、エア吹き出し口3は、エアシャワー室21へ入室した作業者12や資材等に対して、まんべんなく、ジェットエアー5を吹き付けることができればよく、エア吹き出し口3の個数や、壁22における配置位置等は特に限定されない。
本実施の形態では、複数のエア吹き出し口3は、扉9を挟み、壁22の全面にマトリクス状に配されている。
エア吸気口26は、外部側の壁23に複数配されている。エア吸気口26は、エアシャワー室21の室内の空気を吸気し、当該空気を外部へ出力する。すなわち、エアシャワー室21内のうち、エア吸気口26が配されている壁23側が気流の下流側である。
エア吸気口26は、エア吹き出し口3から送風されたジェットエアー5を吸気し、外部へ出力する。これにより、エアシャワー室21内の気圧が高くなることを防止している。
なお、エア吸気口26は、エアシャワー室21内の気圧が上がりすぎること無く、エアシャワー室21内の空気を外部に排気できればよく、エア吸気口26の個数や、壁23における配置位置等は特に限定されない。
本実施の形態では、複数のエア吸気口26はまとまってエア吸気口26形成領域に配されている。そして、扉10を挟むそれぞれの領域の壁23に、天井側から床側にかけて、補虫機構40、エア吸気口26形成領域、補虫機構40、エア吸気口26形成領域の順に配されている。すなわち、壁23には、エア吸気口26形成領域、及び補虫機構40のそれぞれは4面ずつ配されている。
又は、例えば、エア吸気口26形成領域及び補虫機構40を16面ずつ千鳥状に壁23に配してもよい。
このように、補虫機構40は、気流の下流側であり、植物工場1から最も遠い外部側の壁23に配されている。これにより、植物工場1への害虫7の侵入を防止している。
エアシャワー室21内には、補虫機構40が備える光源以外にも、照明用の光源(不図示)が配されている。この照明用の光源は、補虫機構40が備える光源が発光する誘引光8の誘引機能の低下を招かないように、紫外線を発光しない光源であることが好ましい。照明用の光源は、例えば、白色LED等から構成することが好ましい。
(補虫機構40の構成)
次に、図3を用いて補虫機構40の構成について説明する。図3は、補虫機構40の構成を表す図である。
補虫機構40は、上述したように、エアシャワー室21の室内の気流の下流側となる壁23に複数配されている。
補虫機構40は、複数のLED素子(光源)42と、複数のLED素子42が配されているLED基板41と、拡散板等からなる光学シート43と、透明粘着シート(捕獲部)44とを備えている。
補虫機構40は、壁23側から順に、複数のLED素子42が配されているLED基板41、光学シート43、及び透明粘着シート44が積層されている。
LED基板41は、制御装置30からの指示に基づいて、LED基板41に配されている複数のLED素子42を点灯させたり、消灯させたりするためのものである。LED基板41の裏面(光学シート43が配されている面とは逆側の面)は壁23に貼り合わされている。
LED素子42はLED基板41に複数、マトリクス状に実装されている。LED素子42は害虫7が好む任意の波長の光を誘引光8(図1参照)として出射する。
ここで、一般的に昆虫のすう光性(昆虫複眼における分光感度)は340nm〜370nmにピークを有することが多い。
このため、LED素子42は、波長315nm〜400nmにピークを有する紫外線(UV‐A)を誘引光8として出射することが好ましく、さらには、波長340nm〜370nmにピークを有する紫外線を誘引光8として出射することが好ましい。これにより、昆虫のすう光性を利用し、エアシャワー室21内の多数種類の害虫7を、確実に誘引し、捕獲することができる。
しかし、LED素子42が誘引光8を常時点灯させていると扉10を開けた際、外部にいる害虫7を、誘引光8によりエアシャワー室21内に誘引してしまう可能性がある。このため、エアシャワー装置20では、制御装置30は扉9・10の開閉やロック、又はエア吹き出し口3のジェットエアー5の送付開始や終了をトリガーとしてLED素子42の駆動を制御することで、誘引光8の点灯及び消灯を制御する。なお、これについての詳細な説明は後述する。
光学シート43は、LED基板41及びLED基板41に配されているLED素子42の表面を覆って配されている。光学シート43は、LED素子42から出射される誘引光8を全面に拡散するための光学シートである。光学シート43は、特に限定されず、一般的に使用されているものを用いることができる。
透明粘着シート44は、光学シート43の表面(LED基板41及びLED素子42が配されている側とは逆側の面)に配されている。すなわち、補虫機構40のうち、透明粘着シート44は最外層(植物工場1側)に配されている。
透明粘着シート44は表面(光学シート43が配されている側とは逆側面)が粘着力を有する透明なシートである。これにより、透明粘着シート44は、光学シート43を透過した誘引光8を透過し、かつ、この誘引光8によって誘引された害虫7を、粘着力を有する表面により捕獲することができる。
透明粘着シート44は、単層構造であってもよい。または、透明粘着シート44は、多層の積層構造とし、害虫7が多数表面に付着することで粘着力が低下した場合、最外層の1枚を剥がすことで、新たな層が最外層となり、害虫7を捕獲するための粘着力が復活するシートにしてもよい。
なお、安全を確保することができれば、補虫機構40は、透明粘着シート44に替えて、電撃殺虫式の捕獲部を有していてもよい。
このように、エアシャワー装置20は、エアシャワー室21に、LED素子42と、LED素子42によって誘引された害虫7を捕獲するための透明粘着シート44とを備えた補虫機構40が配されている。
これにより、エア吹き出し口3から出力されるジェットエアー5により、エアシャワー室21内の作業者12に付着した塵及び害虫7を取り除くことができるだけでなく、LED素子42から発光された誘引光8により、作業者12に付着している害虫7や、エアシャワー室21に飛翔している害虫7を誘引し、透明粘着シート44により捕獲することができる。これにより、植物工場1への除塵かつ害虫7の侵入を防止することができる。
すなわち、作業者12や、エアシャワー装置20を通って植物工場1内へ入れる植物6等に付着した害虫7の、植物工場1内への持ち込み率を低減することができると共に、エアシャワー室21内の害虫7を捕獲することによっても、植物工場1内への害虫の侵入を防止することができる。
(制御装置30の構成)
次に、図4を用いて制御装置30の構成を説明する。図4はエアシャワー装置20の構成を表すブロック図である。
制御装置30は、外部側扉制御部31と、植物工場側扉制御部32と、誘引光制御部33と、エア制御部34と、制御部35とを備えている。
外部側扉制御部31は、扉10の駆動を制御する。外部側扉制御部31は、制御部35の指示に基づいて、扉10を開閉させたりロックしたりする。
植物工場側扉制御部32は、扉9の駆動を制御する。植物工場側扉制御部32は、制御部35の指示に基づいて、扉9を開閉させたりロックしたりする。
誘引光制御部33は、LED基板41を介してLED素子42の駆動を制御する。誘引光制御部33は、制御部35の指示に基づいて、LED素子42を点灯させる旨の指示情報や、LED素子42を消灯させる旨の指示情報をLED基板41に出力する。
LED基板41は、誘引光制御部33からLED素子42を点灯させる旨の指示情報を取得すると自身に実装されているLED素子42を点灯させることで誘引光8を出射させる。
また、LED基板41は、誘引光制御部33からLED素子42を消灯させる旨の指示情報を取得すると、自身に実装されているLED素子42を消灯させることで誘引光8の出射を停止させる。
エア制御部34は、エア吹き出し口3の駆動を制御する。エア制御部34は、制御部35の指示に基づいてエア吹き出し口3に、ジェットエアー5を出力させたり、ジェットエアー5の出力を停止させたりする。
(外部から植物工場1へ入室する場合のエアシャワー装置20の動作説明)
次に、図4、図5等を用いて、作業者12が、外部からエアシャワー装置20を通って、植物工場1へ入室する場合のエアシャワー装置20の動作について説明する。
図5は、外部から植物工場1へ入室する場合のエアシャワー装置20の処理の流れを表すフローチャートである。
例えば資材(物)等を持って、作業者12(人)が外部側の扉10の前に立つと、外部側扉制御部31は扉10を開する旨の指示情報を扉10に出力する。そして、扉10は、外部側扉制御部31から扉10を開する旨の指示情報を取得すると開く(ステップS11)。次に、作業者12は外部側から、エアシャワー室に入室する(ステップS12)。この後、外部側扉制御部31が扉10を閉する旨の指示情報を扉10に出力する。そして、外部側扉制御部31から扉10を閉する旨の指示情報を取得すると、扉10は閉じる(ステップS13)。
そして、外部側扉制御部31は扉10を閉した旨の情報を制御部35に出力する。制御部35は、外部側扉制御部31から扉10を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21に、外部側から作業者12が入室したと判断する。
制御部35は、エアシャワー室21に、外部側から作業者12が入室したと判断すると、外部側扉制御部31及び植物工場側扉制御部32に、それぞれ、扉10・9をロックする旨の指示情報を出力する。
外部側扉制御部31は、制御部35から扉10をロックする旨の指示情報を取得すると扉10をロックする。また、植物工場側扉制御部32は、制御部35から扉9をロックする旨の指示情報を取得すると扉9をロックする。このようにして、エアシャワー室21に作業者が入室すると扉9・10はロックされる(ステップS14)。
次に、制御部35はジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報をエア制御部34に出力する。
エア制御部34は制御部35からジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報を取得すると、複数のエア吹き出し口3のそれぞれにジェットエアー5の送風をさせると共に、ジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を制御部35に出力する。これにより、複数のエア吹き出し口3のそれぞれは、エアシャワー室21内の作業者12に対しジェットエアー5を送風する(ステップS15)。
次に、制御部35は、エア制御部34からジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33に、誘引光8を点灯させる旨の指示情報を出力する。
そして、誘引光制御部33は、制御部35から誘引光8を点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子を点灯させるための指示情報を補虫機構40のLED基板41に入力する。
LED基板41は、誘引光制御部33から、LED素子を点灯させるための指示情報を入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42のそれぞれを点灯させる。これにより、複数のLED素子42それぞれから誘引光8が出射される(ステップS16)。
そして、所定時間が経過すると(ステップS17)、エア制御部34はエア吹き出し口3に、ジェットエアー5の送風を停止させる。これにより、複数のエア吹き出し口3は、ジェットエアー5の送風を終了する(ステップS18)。そして、エア制御部34はジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を制御部35に出力する。
制御部35は、エア制御部34から、ジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を取得すると、植物工場側扉制御部32に、扉9を開する旨の指示情報を出力する。植物工場側扉制御部32は、制御部35から扉9を開する旨の指示情報を取得すると、扉9のロックを解除し(ステップS19)、扉9を開する(ステップS20)。
扉9が開すると、エアシャワー室21内の作業者12は、持っていた資材等と共に、植物工場1に入室する(ステップS21)。
そして、エアシャワー室21内の作業者12が植物工場1に入室すると、植物工場側扉制御部32は扉9を閉させる。これにより、扉9は閉じられる(ステップS22)。
そして、植物工場側扉制御部32は扉9を閉した旨の情報を制御部35に出力する。制御部35は植物工場側扉制御部32から扉9を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21内の作業者12はエアシャワー室21から退室したと判断する。
制御部35は、エアシャワー室21から作業者12が退室したと判断すると、誘引光制御部33に、誘引光を消灯する旨の指示情報を出力する。また、制御部35は、外部側扉制御部31に扉10のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33は、制御部35から、誘引光を消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子を消灯させるための指示情報を補虫機構40のLED基板41に入力する。LED基板41は、誘引光制御部33から、LED素子を消灯させるための指示情報を入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42のそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42それぞれから出射されていた誘引光8は消灯する(ステップS23)。
外部側扉制御部31は、制御部35から、扉10のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉10のロックを解除する(ステップS24)。
このように、エアシャワー装置20は動作する。
ステップS16で、LED素子42は、扉10が閉じた後に点灯することで、誘引光8を出射している。これにより、エアシャワー室21の外にいる外部の害虫7が、誘引光8により誘引され、エアシャワー室21内に入ることを防止することができる。この結果、植物工場1への害虫7の侵入を防止することができる。
また、扉10の窓10aはUVカットガラスなので、誘引光8は外部側には漏れず、外部の害虫7が、エアシャワー室21の近傍に誘引されることを防止することができる。
さらに、ステップS15で、エア吹き出し口3がジェットエアー5の送風を開始してから、ステップS16で、LED素子42は点灯している。このため、エア吹き出し口3からのジェットエアー5により飛ばされた害虫7を、LED素子42の誘引光8により誘引し、補虫機構40により捕獲することができる。このため、害虫7の捕獲効率がよく、作業者12に付着した害虫7を取り除くための時間を短縮することができる。
ステップS22・S23で、制御部35は、扉9を閉した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33に誘引光8を消灯させている。すなわち、LED素子42は、扉9が閉じられてから、誘引光8を消灯している。
このように、植物工場1側の扉9が閉じるまで誘引光8を点灯させておくことで、ジェットエアー5の送風が終了し、補虫機構40によって捕獲されずエアシャワー室21内を害虫7が舞っていたとしても、誘引光8により、害虫7はエアシャワー室21内に留まりやすい。このため、害虫7が植物工場1に侵入することを防止することができる。
なお、上述した説明では、ステップS15・S16で、制御部35は、ジェットエアー5の送風を開始した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33に誘引光8を点灯させている。
しかし、LED素子42が誘引光8の点灯を開始するタイミングは、これに限定されず、扉10が閉じた(ステップS13)後、エア吹き出し口3がジェットエアー5の送風を終了する(ステップS18)までであればよい。例えば、制御部35は、扉9・10をロックする旨の指示情報(ステップS14)をトリガーとして、誘引光制御部33に誘引光8を点灯させてもよい。
(植物工場1から外部へ退室する場合のエアシャワー装置20の動作説明)
次に、図4、6等を用いて、植物工場1内の作業者12が、植物工場1からエアシャワー装置20を通って、外部へ退室する場合のエアシャワー装置20の動作について説明する。
図6は、植物工場1から外部へ退室する場合のエアシャワー装置20の処理の流れを表すフローチャートである。
例えば、資材(物)等を持って、作業者12(人)が植物工場1側の扉9の前に立つと、植物工場側扉制御部32は、その作業者12を検知し、当該検知情報を制御部35に出力する。
制御部35は、植物工場側扉制御部32から検知情報を取得すると、植物工場側扉制御部32に扉9を開する旨の指示情報を出力する。植物工場側扉制御部32は、制御部35から扉9を開する旨の指示情報を取得すると、扉9を開する(ステップS31)。そして、植物工場側扉制御部32は扉9を開した旨の情報を制御部35に出力する。
次に、制御部35は、植物工場側扉制御部32から扉9を開した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33に誘引光8を点灯させる旨の指示情報を出力し、さらに、外部側扉制御部31に扉10をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33は、制御部35から、誘引光8を点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子を点灯させるための指示情報をLED基板41に入力することで、LED基板41にLED素子42のそれぞれを点灯させる。これにより、複数のLED素子42それぞれから誘引光8が出射される(ステップS32)。
また、外部側扉制御部31は、制御部35から、扉10をロックする旨の指示情報を取得すると扉10をロックする(ステップS33)。
次に、作業者12は、扉9が開くと、植物工場1側から、誘引光8が点灯しているエアシャワー室21に入室する(ステップS34)。この後、植物工場側扉制御部32は扉9を閉する旨の指示情報を扉9に出力する。そして、植物工場側扉制御部32から扉9を閉する旨の指示情報を取得すると、扉9は閉じる(ステップS35)。
そして、植物工場側扉制御部32は扉9を閉した旨の情報を制御部35に出力する。制御部35は、植物工場側扉制御部32から扉9を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21に、植物工場1側から作業者12が入室したと判断する。
制御部35は、エアシャワー室21に、植物工場1側から作業者12が入室したと判断すると、誘引光制御部33に誘引光8を消灯させる旨の指示情報を出力し、また、外部側扉制御部31に扉10を開する旨の指示情報を出力し、さらに、植物工場側扉制御部32に扉9をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33は、制御部35から、誘引光を消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子を消灯させるための指示情報をLED基板41に入力することで、LED基板41にLED素子42のそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42それぞれから出射されていた誘引光8は消灯する(ステップS36)。
外部側扉制御部31は、制御部35から扉10を開する旨の指示情報を取得すると、扉10のロックを解除し(ステップS37)、扉10を開する(ステップS38)。また、植物工場側扉制御部32は制御部35から扉9をロックする旨の指示情報を取得すると扉9をロックする(ステップS39)。
次に、扉10が開すると、エアシャワー室21内の作業者12は、持っていた資材等と共に、外部へと退出する(ステップS40)。
そして、エアシャワー室21内の作業者12が外部へ退出すると、外部側扉制御部31は扉10を閉させる。これにより、扉10は閉じられる(ステップS41)。
そして、外部側扉制御部31は扉10を閉した旨の情報を制御部35に出力する。制御部35は外部側扉制御部31から扉10を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21内の作業者12はエアシャワー室21から退出したと判断する。
制御部35は、エアシャワー室21から作業者12が退出したと判断すると、植物工場側扉制御部32に、扉9のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
植物工場側扉制御部32は、制御部35から、扉9のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉9のロックを解除する(ステップS42)。
このように、エアシャワー装置20は動作する。
なお、図6等を用いて説明した、植物工場1から外部へ退室する場合のエアシャワー装置20のフローは、植物工場1内で害虫を発見した場合のフローであり、常時必要なフローではない。必要に応じて用いればよい。
このように、作業者12が、植物工場1から外部へ出る際は、扉9が開閉し、所定時間経過後、扉10が開閉する。扉9の開閉及び扉10の開閉の間でエア吹き出し口3はジェットエアー5を出力しない。
ステップS31・S32で、制御部35は、扉9を開した情報をトリガーとして、誘引光制御部33に誘引光8を点灯させている。すなわち、LED素子42は、扉9が開した後、誘引光8を点灯させている。
また、ステップS35・S36で、制御部35は、扉9を閉した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33に誘引光8を消灯させている。すなわち、LED素子42は、扉9が閉した後、誘引光8を消灯している。
このように、LED素子42は、扉9が閉じる前に点灯するので、植物工場1に害虫7が飛翔していても、エアシャワー室21内で点灯する誘引光8によって、エアシャワー室21内へ誘引することができる。このため、植物工場1へ侵入した害虫7を除去することができる。
なお、上述した説明では、ステップS35・36で、制御部35は、扉9を閉した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33に誘引光8を消灯させている。しかし、LED素子42が、誘引光8を消灯するタイミングは、これに限定されず、扉10のロック解除(ステップS37)をトリガーとして、LED素子42は誘引光8を消灯させてもよい。
(パスボックス装置50の構成)
次に、図7を用いてパスボックス装置(除塵装置)50の構成について説明する。図7は、本実施の形態にかかるパスボックス装置50の構成を表す平面図である。
パスボックス装置50は、植物工場1へ出し入れする資材や植物6等の物の除塵及び害虫の除去を目的とするものである。
パスボックス装置50は、パスボックス室51と、エア吹き出し口3と、補虫機構40と、制御装置30とを備えている。
パスボックス室51は、植物工場1の前室であって、植物工場1と隣接して配されている。パスボックス室51は、作業者12が入室できる程度の大きさでなくてもよく、エアシャワー室21よりもサイズが小さい部屋である。
パスボックス室51は、パスボックス室51の室内と植物工場1の室内とを仕切る壁52と、壁52と対向しパスボックス室51の室内と外部とを仕切る壁53と、互いに離間して対向し壁52及び壁53を接続する壁54及び壁55と、を備えている。パスボックス室51は、壁52・53・54・55と、床及び天井によって、外部の空間と仕切られた空間となっている。
壁52には、植物工場1側の扉9と、複数のエア吹き出し口3とが配されている。扉9には窓9aが配されている。また、壁53には、外部側の扉10と、複数のエア吸気口26(図7には不図示)と、複数の補虫機構40とが配されている。扉10には窓10aが配されている。
パスボックス室51内のうち、エア吹き出し口3が配されている壁52側が、気流の上流側であり、エア吸気口26が配されている壁53側が、気流の下流側である。
エア吹き出し口3のそれぞれから送風されるジェットエアー5によって、パスボックス室51内に入れられた農業用の資材13に付着した塵や害虫7等が吹き飛ばされる。これにより、植物工場1内への塵や害虫7の侵入を防止している。
パスボックス室51に配されている、エア吹き出し口3、複数のエア吸気口26(図7には不図示)、及び複数の補虫機構40それぞれの配置位置は、エアシャワー室21の配置位置と同じでよい。
ただし、パスボックス室51は、エアシャワー室21よりもサイズが小さいので、エア吹き出し口3、複数のエア吸気口26(図7には不図示)、及び複数の補虫機構40それぞれの個数は、エアシャワー室21に配されているそれぞれの個数よりも少なくなる。もしくは、パスボックス室51に配されている、エア吹き出し口3、複数のエア吸気口26(図7には不図示)、及び複数の補虫機構40それぞれのサイズを、エアシャワー室21に配されているそれぞれのサイズよりも小さくしてもよい。
また、パスボックス室51内には、LED素子42以外にも、例えば、白色LED等からなる照明用の光源(不図示)が配されている。
外部にある資材13を、パスボックス装置50を通って植物工場1へ搬入する際のパスボックス装置50の処理の流れは図5等を用いて説明した処理の流れと同じである。また、植物工場1にある資材13を、パスボックス装置50を通って外部へ搬出する際のパスボックス装置50の処理の流れは図6等を用いて説明した処理の流れと同じである。
ただし、ステップS11・S13・S20・S22・S31・S35・S38・S41で、扉9・扉10のそれぞれは、自動で開又は閉せず、外部にいる作業者12又は植物工場1にいる作業者12が、扉9又は扉10を開又は閉するようにしてもよい。
このようにパスボックス装置50によると、植物工場1への除塵かつ害虫7の侵入を防止することができる。
図5、6等を用いて説明したフローを利用しつつ、例えば、人、物の外部から植物工場1への入出が無い時間帯を利用して、扉9を常時開けており、誘引光8を点灯させておくことで、パスボックス室51や、エアシャワー室21を、大型の害虫引装置としても利用することができる。
(補虫機構40の変形例)
次に、図8、図9を用いて補虫機構40の変形例について説明する。図8は補虫機構40の第1の変形例の構成を表す図である。
エアシャワー装置20及びパスボックス装置50は、補虫機構40に替えて、図8に示す補虫機構40aを備えていてもよい。
図8に示すように、補虫機構40aは、LED基板41aと、LED素子42aと、透明粘着シート44と、導光板45とを備えている。補虫機構40aはエッジライト型を有している。
LED基板41aには、複数のLED素子42aが、一列もしくは複数列に並んで配されている。LED基板41aは、導光板45の一方の側面に、当該側面に沿って配されている。導光板45の裏面は外部側の壁23に貼り合わされている。導光板45の表面に、透明粘着シート44が積層して貼り合わされている。
このように、導光板45をエッジライト型として構成することで、LED基板41aのサイズは、LED基板41のサイズより小さくすることができ、また、LED素子42aの個数を、補虫機構40のLED素子42の個数より少なくすることができる。このため、補虫機構40aの構成によると、補虫機構40と比べて、コストを削減することができる。
また、エアシャワー装置20及びパスボックス装置50は、補虫機構40に替えて、図9に示す補虫機構40bを備えていてもよい。図9は補虫機構40の第2の変形例の構成を表す図である。
補虫機構40bは、LED基板41と、複数のLED素子42と、複数の開口部44hを有する粘着シート44bとを備えている。
複数のLED素子42は、LED基板41にマトリクス状に配されている。LED基板41の裏面は、外部側の壁23と貼り合わされている。
粘着シート44bは、複数のLED素子42が配されているLED基板41の表面に積層して貼り合わされている。粘着シート44bの表面は粘着力を有することで、害虫7の捕獲が可能となっている。
粘着シート44bには複数の開口部44hが形成されている。粘着シート44bの複数の開口部44hのそれぞれは、複数のLED素子42のそれぞれと対向する位置に形成されている。
ここで、多くの害虫7は紫外光に誘引されることが知られている。しかし、導光板や光学シートの中には、例えばアクリル等、紫外光の波長を吸収してしまう材料で構成されているものが多い。
そこで、補虫機構40bでは、粘着シート44bの、複数のLED素子42と対向する領域にはそれぞれ開口部44hが形成されている。このため、LED素子42から発光される誘引光8が紫外光であっても、当該誘引光8が粘着シート44bの開口部44hを通ってエアシャワー室21又はパスボックス室51に出射されるため、粘着シート44bで吸収されることを抑えることができる。このため、効率よくLED素子42から発光される誘引光8により、害虫7を誘引することができる。
なお、粘着シート44bは、開口部44hを通して、誘引光8を透過させるため、透明でなくともよく、例えば白色の材料から構成されていてもよい。また、粘着シート44bは多層の積層構造であってもよいし、単層構造であってもよい。
(エアシャワー装置20の変形例)
次に、図10を用いて、エアシャワー装置20の変形例について説明する。図10は、エアシャワー装置20の変形例の構成を表す斜視図である。
図10に示すエアシャワー装置20では、複数のエア吹き出し口3、複数の補虫機構40、及び複数のエア吸気口26は、エアシャワー室21の壁21・22・23・24のうち、植物工場1側の壁22と外部側の壁23とを繋ぐ一方の壁24に配されている。
なお、図10のエアシャワー室21の壁22にはエア吹き出し口3は配されておらず、壁23には補虫機構40は配されていない。
複数のエア吹き出し口3は、壁24のうち、上側半分に、マトリクス状に配されている。複数のエア吸気口26形成領域及び複数の補虫機構40は、壁24のうち、下側半分に、千鳥状に配されている。
図10に示すエアシャワー室21では、壁23の上半分が、ジェットエアー5の上流側となり、壁23の下半分がジェットエアー5の下流側となる。
このように、図10のエアシャワー装置20によると、同一面である壁24に、複数のエア吹き出し口3、複数のエア吸気口26、及び補虫機構40を配しているので、複数のエア吹き出し口3と、複数のエア吸気口26及び補虫機構40とを、別々の壁22・23に配した場合と比べて、装置構成を簡略化することができ、コスト増加を抑えることができる。
また、壁24には扉が無く、壁24の下側の一面に全体的に複数のエア吸気口26及び補虫機構40を配することができ、多くのエア吸気口26及び補虫機構40を、隣接して配することができる。このため、補虫機構40での害虫7の補虫効果を向上させることができる。
さらに、複数の補虫機構40は、植物工場1側から外部側にかけて並んで配されているので、複数の補虫機構40のLED素子42のそれぞれを、植物工場1側から外部側にかけて、次第に、もしくは段階的に、光量が上がるように設定することができる。これにより、エアシャワー室21に侵入した害虫7を外部側へ誘引することができる。
さらに、図10のエアシャワー装置20では、壁24と対向する壁23にも同様にして、上半分に複数のエア吹き出し口3を配し、下半分に複数のエア吸気口26形成領域及び複数の補虫機構40を千鳥状に配してもよい。
〔実施の形態2〕
次に、図11〜図15を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(エアシャワー装置20aの構成)
図11は、第2の実施の形態に係るエアシャワー装置20aの構成を表す平面図である。
エアシャワー装置20aは、エアシャワー装置20が備えていた補虫機構40に替えて、補虫機構46を備え、制御装置30に替えて制御装置30aを備えている点で、エアシャワー装置20と相違する。エアシャワー装置20aの他の構成は、エアシャワー装置20と同様である。
複数の補虫機構46は、壁23に配されている。複数の補虫機構46は、誘引光8ではなく、315nm〜400nmにピークを持つ紫外光であるUVA誘引光8UVAと、青色光である青色誘引光8Bと、黄色光である黄色誘引光8Yとを発光する。
これにより、UVAに加え、青色光及び黄色光によっても、害虫を誘引することができ、特定の害虫への誘引効果を高めている。
図12は、第2の実施形態の補虫機構46の構成を表す斜視図である。
補虫機構46は、複数のLED素子42UVA・42B・42Yと、複数のLED素子42UVA・42B・42Yそれぞれが配されているLED基板47と、光学シート43と、透明粘着シート44とを備えている。
補虫機構46は、壁23側から順に、複数のLED素子42UVA・42B・42Yが配されているLED基板47、光学シート43、及び透明粘着シート44が積層されている。
LED基板47は、制御装置30aからの指示に基づいて、LED基板47に配されている複数のLED素子42UVA・42B・42Yを点灯させたり、消灯させたりするものである。LED基板47は、LED素子42UVA・42B・42Yの全てを点灯及び消灯させたり、又は、各色毎に点灯及び消灯させたりする等、制御装置30aからの指示に基づいて、各LED素子42UVA・42B・42Yを任意に点灯又は消灯させることができる。
LED素子42UVAはUVA誘引光8UVAを発光し、LED素子42Bは青色誘引光8Bを発光し、LED素子42Yは黄色誘引光8Yを発光する。UVA誘引光8UVAは、315nm〜400nmにピークを持つ紫外光であればよいが、特に、波長340nm〜370nmにピークを有する紫外線である方が好ましい。
LED素子42UVAと、LED素子42Bと、LED素子42Yとは、LED基板47にマトリクス状に配されている。なお、LED素子42UVAと、LED素子42Bと、LED素子42Yの個数や、配置位置は任意であり、特に限定されるものではない。
ある種の害虫は特定の色の光に誘引される特性を有している。
例えば、黄色誘引光8Yにより、コナジラミ類(オンシツコナジラミ、タバココナジラミ等)、アザミウマ類(チャノキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ等)、ハエ類(マメハモグリバエ、イエバエ、タネバエ等)、ウンカ類、アブラムシ類、コナガ類、等を誘引することができる。
また、例えば、青色誘引光8Bにより、アザミウマ類(ミナミキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ)等を誘引することができる。
このように、エアシャワー装置20aによると、UVA誘引光8UVAで誘引できる昆虫類等に加えて、黄色誘引光8Y及び青色誘引光8Bにより、上述したような、黄色光又は青色光により誘引させる特定の害虫も、誘引することができ、より害虫7の誘引及び植物工場1への侵入の防止効果を高めることができる。
図13は、エアシャワー装置20aの構成を表すブロック図である。
制御装置30aは、外部側扉制御部31と、植物工場側扉制御部32aと、誘引光制御部33aと、エア制御部34と、制御部35aとを備えている。
外部側扉制御部31は、扉10の駆動を制御する。外部側扉制御部31は、制御部35aの指示に基づいて、扉10を開閉させたりロックしたりする。
植物工場側扉制御部32aは、扉9の駆動を制御する。植物工場側扉制御部32aは、制御部35aの指示に基づいて、扉9を開閉させたりロックしたりする。
誘引光制御部33aは、LED基板47を介してLED素子42UVA・42Y・42Bの駆動を制御する。誘引光制御部33aは、制御部35aの指示に基づいて、LED素子42UVA、又はLED素子42Y及びLED素子42Bを点灯させる旨の指示情報や、LED素子42UVA、又はLED素子42Y及びLED素子42Bを消灯させる旨の指示情報をLED基板47に出力する。
LED基板47は、誘引光制御部33aからLED素子42UVA、又はLED素子42Y及びLED素子42Bを点灯させる旨の指示情報を取得すると自身に実装されているLED素子42UVA、又はLED素子42Y及びLED素子42Bを点灯させることでUVA誘引光8UVA、又は黄色誘引光8Y及び青色誘引光8Bを出射させる。
また、LED基板47は、誘引光制御部33aからLED素子42UVA、又はLED素子42Y及びLED素子42Bを消灯させる旨の指示情報を取得すると、自身に実装されているLED素子42UVA、又はLED素子42Y及びLED素子42Bを消灯させることでUVA誘引光8UVA、又は黄色誘引光8Y及び青色誘引光8Bの出射を停止させる。
エア制御部34は、エア吹き出し口3の駆動を制御する。エア制御部34は、制御部35aの指示に基づいてエア吹き出し口3に、ジェットエアー5を出力させたり、ジェットエアー5の出力を停止させたりする。
このように、エアシャワー装置20aでは、補虫機構46は、LED素子42UVAと、LED素子42Yと、LED素子42Bとを備えている。なお、補虫機構46は、LED素子42Yと、LED素子42Bとのうち、少なくとも一方を備えていればよい。これにより、補虫機構46により誘引する害虫7の種類の向上させることができ、確実に害虫7を誘引及び捕獲することができる。
(外部から植物工場1へ入室する場合のエアシャワー装置20aの動作説明)
次に、図13、及び図14等を用いて、作業者12が外部からエアシャワー装置20aを通って、植物工場1へ入室する場合のエアシャワー装置20aの動作について説明する。
図14は、外部から植物工場1へ入室する場合のエアシャワー装置20aの処理の流れを表すフローチャートである。
例えば資材(物)等を持って、作業者12(人)が外部側の扉10の前に立つと、外部側扉制御部31は扉10を開する旨の指示情報を扉10に出力する。そして、扉10は、外部側扉制御部31から扉10を開する旨の指示情報を取得すると開く(ステップS11)。次に、作業者12は外部側から、エアシャワー室に入室する(ステップS12)。この後、外部側扉制御部31が扉10を閉する旨の指示情報を扉10に出力する。そして、外部側扉制御部31から扉10を閉する旨の指示情報を取得すると、扉10は閉じる(ステップS13)。
そして、外部側扉制御部31は扉10を閉した旨の情報を制御部35aに出力する。制御部35aは、外部側扉制御部31から扉10を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21に、外部側から作業者12が入室したと判断する。
制御部35aは、エアシャワー室21に、外部側から作業者12が入室したと判断すると、外部側扉制御部31及び植物工場側扉制御部32aに、それぞれ、扉10・9をロックする旨の指示情報を出力する。
外部側扉制御部31は、制御部35aから扉10をロックする旨の指示情報を取得すると扉10をロックする。また、植物工場側扉制御部32aは、制御部35aから扉9をロックする旨の指示情報を取得すると扉9をロックする。このようにして、エアシャワー室21に作業者が入室すると扉9・10はロックされる(ステップS14)。
次に、制御部35aはジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報をエア制御部34に出力する。
エア制御部34は制御部35からジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報を取得すると、複数のエア吹き出し口3のそれぞれにジェットエアー5の送風をさせると共に、ジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を制御部35に出力する。これにより、複数のエア吹き出し口3のそれぞれは、エアシャワー室21内の作業者12に対しジェットエアー5を送風する(ステップS15)。
次に、制御部35aは、エア制御部34からジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33aに、UVA誘引光8UVA・黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bを点灯させる旨の指示情報を出力する。
そして、誘引光制御部33aは、制御部35aからUVA誘引光8UVA・黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bを点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVA・42Y・42Bを点灯させるための指示情報を補虫機構46のLED基板47に入力する。
LED基板47は、誘引光制御部33aから、LED素子42UVA・42Y・42Bを点灯させるための指示情報を入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVA・42Y・42Bのそれぞれを点灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAからUVA誘引光8UVAが出射され、複数のLED素子42Yから黄色誘引光8Yが出射され、複数のLED素子42Bから青色誘引光8Bが出射される(ステップS51)。
そして、所定時間が経過すると(ステップS17)、エア制御部34はエア吹き出し口3に、ジェットエアー5の送風を停止させる。これにより、複数のエア吹き出し口3は、ジェットエアー5の送風を終了する(ステップS18)。そして、エア制御部34はジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を制御部35aに出力する。
制御部35aは、エア制御部34から、ジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33aに、黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bを消灯させる旨の指示情報を出力すると共に、植物工場側扉制御部32aに、扉9を開する旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33aは、制御部35aから黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bを消灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42Y・42Bを消灯させるための指示情報をLED基板47に入力する。
LED基板47は、誘引光制御部33aから、LED素子42Y・42Bを消灯させるための指示情報が入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42Y・42Bのそれぞれを消灯させる。これにより、黄色誘引光8Y及び青色誘引光8Bが消灯する(ステップS52)。
また、植物工場側扉制御部32aは、制御部35aから扉9を開する旨の指示情報を取得すると、扉9のロックを解除し(ステップS19)、扉9を開する(ステップS20)。
扉9が開すると、エアシャワー室21内の作業者12は、持っていた資材等と共に、植物工場1に入室する(ステップS21)。
そして、エアシャワー室21内の作業者12が植物工場1に入室すると、植物工場側扉制御部32aは扉9を閉させる。これにより、扉9は閉じられる(ステップS22)。
そして、植物工場側扉制御部32aは扉9を閉した旨の情報を制御部35aに出力する。制御部35aは植物工場側扉制御部32aから扉9を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21内の作業者12はエアシャワー室21から退室したと判断する。
制御部35aは、エアシャワー室21から作業者12が退室したと判断すると、誘引光制御部33aに、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を出力する。また、制御部35aは、外部側扉制御部31に扉10のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33aは、制御部35aから、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報をLED基板47に入力する。LED基板47は、誘引光制御部33aから、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報が入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVAのそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれから出射されていたUVA誘引光8UVAは消灯する(ステップS53)。
外部側扉制御部31は、制御部35aから、扉10のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉10のロックを解除する(ステップS24)。
このように、エアシャワー装置20aは動作する。
エアシャワー装置20aで、黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bを使用しているので、外部側の扉10の窓10aからの漏れ光により、外部の害虫7をエアシャワー室21の近傍まで誘引してしまう可能性がある。
そこで、エアシャワー装置20aでは、黄色誘引光8Y及び青色誘引光8Bの点灯期間を、最も害虫7の補虫機構46での捕獲が期待できるジェットエアー5の送風開始(ステップS15)から終了(ステップS18)までとした。これにより、外部の害虫7が黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bによりエアシャワー室21の近傍に誘引されることを極力抑え、エアシャワー室21内への誘引を防止している。
また、窓10aはUVカットガラスからなるので、UVA誘引光8UVAによっては外部の害虫7はエアシャワー室21の近傍へは誘引されない。このため、実施の形態1と同様に、ステップS22・S53で、制御部35aは、扉9を閉した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33aにUVA誘引光8UVAを消灯させている。すなわち、LED素子42UVAは、扉9が閉じられてから、UVA誘引光8UVAを消灯している。
なお、一般的に、エアシャワーやパスボックスは、中に人が居てジェットエアーが吹き出している間は扉にロックがかかる構造のため、扉には中を確認する覗き窓が設けられている。
エアシャワー装置20aでは、特に、扉10の窓10aがUVカット機能を有する。そして、エア吹き出し口3は、ステップS15で、扉9が開閉してからジェットエアー5を出力し、所定時間経過後、扉10が開く前のステップS18で、ジェットエアー5の出力を停止する。
そして、LED素子42UVA及びLED素子42Y・42Bは、ステップS51で、エア吹き出し口3がジェットエアー5を出力開始してから点灯する。その後、LED素子42Y・42Bは、扉10が開く前であるステップS52で消灯し、LED素子42UVAは、扉10が開閉した後であるステップS53で消灯する。
このように、LED素子42UVAは、エア吹き出し口3がジェットエアー5を出力している間点灯しているので、作業者12に付着している害虫7を効率よく、誘引及び捕獲することができる。
さらに、LED素子42UVAは、扉10が開閉した後に消灯しているので、植物工場1に害虫7が侵入していた場合でも、害虫7をエアシャワー室21内に誘引することができる。このため、植物工場1に害虫7が侵入していたとしても、その害虫7を除去することができる。
加えて、LED素子42Y・42Bは、扉9・10が閉じている間だけ、点灯しているので、LED素子42Y・42Bにより、エアシャワー室21の外から虫が誘引されることを防止することができる。
(植物工場1から外部へ退室する場合のエアシャワー装置20a動作説明)
次に、図13、15等を用いて、植物工場1内の作業者12が、植物工場1からエアシャワー装置20aを通って、外部へ退室する場合のエアシャワー装置20aの動作について説明する。
図15は、植物工場1から外部へ退室する場合のエアシャワー装置20aの処理の流れを表すフローチャートである。
例えば、資材(物)等を持って、作業者12(人)が植物工場1側の扉9の前に立つと、植物工場側扉制御部32aは、その作業者12を検知し、当該検知情報を制御部35aに出力する。
制御部35aは、植物工場側扉制御部32aから検知情報を取得すると、植物工場側扉制御部32aに扉9を開する旨の指示情報を出力する。植物工場側扉制御部32aは、制御部35aから扉9を開する旨の指示情報を取得すると、扉9を開する(ステップS31)。そして、植物工場側扉制御部32aは扉9を開した旨の情報を制御部35aに出力する。
次に、制御部35aは、植物工場側扉制御部32aから扉9を開した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33aにUVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を出力し、さらに、外部側扉制御部31に扉10をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33aは、制御部35aから、UVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを点灯させるための指示情報をLED基板47に入力することで、LED基板47にLED素子42UVAのそれぞれを点灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれからUVA誘引光8UVAが出射される(ステップS54)。
また、外部側扉制御部31は、制御部35aから、扉10をロックする旨の指示情報を取得すると扉10をロックする(ステップS33)。
次に、作業者12は、扉9が開くと、植物工場1側から、UVA誘引光8UVAが点灯しているエアシャワー室21に入室する(ステップS34)。この後、植物工場側扉制御部32aは扉9を閉する旨の指示情報を扉9に出力する。そして、植物工場側扉制御部32aから扉9を閉する旨の指示情報を取得すると、扉9は閉じる(ステップS35)。
そして、植物工場側扉制御部32aは扉9を閉した旨の情報を制御部35aに出力する。制御部35aは、植物工場側扉制御部32aから扉9を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21に、植物工場1側から作業者12が入室したと判断する。
制御部35aは、エアシャワー室21に、植物工場1側から作業者12が入室したと判断すると、誘引光制御部33aにUVA誘引光8UVAを消灯させる旨の指示情報を出力し、また、外部側扉制御部31に扉10を開する旨の指示情報を出力し、さらに、植物工場側扉制御部32aに扉9をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33aは、制御部35aから、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報をLED基板47に入力することで、LED基板47にLED素子42UVAのそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれから出射されていたUVA誘引光8UVAは消灯する(ステップS55)。
外部側扉制御部31は、制御部35aから扉10を開する旨の指示情報を取得すると、扉10のロックを解除し(ステップS37)、扉10を開する(ステップS38)。また、植物工場側扉制御部32aは制御部35aから扉9をロックする旨の指示情報を取得すると扉9をロックする(ステップS39)。
次に、扉10が開すると、エアシャワー室21内の作業者12は、持っていた資材等と共に、外部へと退出する(ステップS40)。
そして、エアシャワー室21内の作業者12が外部へ退出すると、外部側扉制御部31は扉10を閉させる。これにより、扉10は閉じられる(ステップS41)。
そして、外部側扉制御部31は扉10を閉した旨の情報を制御部35aに出力する。制御部35aは外部側扉制御部31から扉10を閉した旨の情報を取得することで、エアシャワー室21内の作業者12はエアシャワー室21から退出したと判断する。
制御部35aは、エアシャワー室21から作業者12が退出したと判断すると、植物工場側扉制御部32aに、扉9のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
植物工場側扉制御部32aは、制御部35aから、扉9のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉9のロックを解除する(ステップS42)。
このように、エアシャワー装置20aは動作する。
なお、図13等を用いて説明した、植物工場1から外部へ退室する場合のエアシャワー装置20aのフローは、植物工場1内で害虫を発見した場合のフローであり、常時必要なフローではない。必要に応じて用いればよい。
また、図15のフローでは、ジェットエアー5が送風されず、また、扉9開(ステップS31)から扉10開(ステップS38)まで非常に短い時間である。このため、黄色誘引光8Y・青色誘引光8Bを点灯することにより、害虫7の誘引及び捕獲する効果よりも、窓10aの漏れ光による外部の害虫7のエアシャワー室21近傍へ誘引することにより、植物工場1への害虫7の侵入のリスクによる弊害の方が高いと考えられる。このため、黄色誘引光8Y及び青色誘引光8Bは点灯しない。
〔実施の形態3〕
次に、図16〜図20を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1、2にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(パスボックス装置50aの構成)
図16は、第3の実施の形態に係るパスボックス装置50aの構成を表す平面図である。
パスボックス装置50aは、パスボックス装置50が備えていた補虫機構40に替えて補虫機構48を備えている点と、制御装置30に替えて制御装置30bを備えている点と、さらに選択スイッチ16を備えている点とで、パスボックス装置50と相違する。
パスボックス室51には、エア吹き出し口3と、扉14と、扉15と、選択スイッチ16と、補虫機構48とが配されている。
選択スイッチ16は、パスボックス室51の外部側の外側であり、壁53に配されている。選択スイッチ16は、外部から、パスボックス室51内に搬入した物が、資材13であるか、植物であるかを、その作業者が選択するためのスイッチである。
パスボックス室51のうち、植物工場1側の壁52には植物工場側の扉14が配されており、外部側の壁53には外部側の扉15が配されている。扉14には窓14aが配されており、扉15には窓15aが配されている。窓14a及び窓15aとも、UVカットガラスからなる。
複数の補虫機構48は、壁53に配されている。複数の補虫機構48は、UVA誘引光8UVAに加え、波長280nm〜315nmにピークを持つ紫外光であるUVB誘引光8UVBを発光する。これにより、パスボックス装置50aは、UVAに加えUVBによっても害虫を誘引することができ、害虫の誘引効果を高めていることと、UVBによる殺菌機能も有する。
図17は、第3の実施形態の補虫機構48の構成を表す斜視図である。
補虫機構48は、複数のLED素子42UVA・42UVBと、複数のLED素子42UVA・42UVBそれぞれが配されているLED基板49と、光学シート43と、透明粘着シート44とを備えている。
補虫機構48は、壁53側から順に、複数のLED素子42UVA・42UVBが配されているLED基板49、光学シート43、及び透明粘着シート44が積層されている。
LED基板49は、制御装置30bからの指示に基づいて、LED基板49に配されている複数のLED素子42UVA・42UVBを点灯させたり、消灯させたりするものである。LED基板49は、LED素子42UVA・42UVBの全てを点灯及び消灯させたり、又は、各色毎に点灯及び消灯させたりする等、制御装置30bからの指示に基づいて、LED素子42UVA・42UVBを任意に点灯又は消灯させることができる。
LED素子42UVAはUVA誘引光8UVAを発光し、LED素子42UVBはUVB誘引光8UVBを発光する。UVA誘引光8UVAは、315nm〜400nmにピークを持つ紫外光であればよいが、特に、波長340nm〜370nmにピークを有する紫外線である方が好ましい。
LED素子42UVAと、LED素子42UVBとは、LED基板49にマトリクス状に配されている。なお、LED素子42UVAと、LED素子42UVBとの個数や、配置位置は任意であり、特に限定されるものではない。
ここで、外部環境で使用した資材13は、植物の病気の原因となる菌が付着しているケースが多々ある。このため、このように外部環境で使用した資材13を植物工場へ入れる場合は、通常は、中性洗剤を用いて洗う等の作業が必要である。
一方、本実施の形態のパスボックス装置50aは、UVB誘引光8UVBを発光する。このUVB誘引光8UVBは、害虫7の誘引効果に加えて、殺菌効果も有する。
このため、パスボックス室51にて、農業用の資材13(例えばプランターや農機具類)を植物工場1に入れる場合、その資材13に付着した害虫7の誘引及び捕獲に加えて、資材13の減菌処理も行うことができる。これにより、植物工場1へ搬入する資材13を中性洗剤で洗うなどの手間を省くことができる。
しかし、UVB誘引光8UVBは、皮膚病や眼の疾患等、人体への悪影響や、植物の成長阻害要因ともなり得る。このため、本実施の形態に係るパスボックス装置50aは、パスボックス限定であり、かつ、パスボックス室51内に入っているものが植物か資材かを作業者が選別するための選択スイッチ16を加えた構造となっている。
また、外部側の扉15に配されている窓15aに加え、植物工場1側の扉14に配された窓14aもUVカットガラスからなるものとする。これにより、植物工場1内から、作業者が窓14aを覗き込んだ際の、人体への悪影響の発生を防止している。
図18は、パスボックス装置50aの構成を表すブロック図である。
制御装置30bは、外部側扉制御部31bと、植物工場側扉制御部32bと、誘引光制御部33bと、エア制御部34と、制御部35bと、スイッチ情報取得部37とを備えている。
外部側扉制御部31bは、扉15の駆動を制御する。外部側扉制御部31は、制御部35bの指示に基づいて、扉15のロックをしたり、ロックの解除をしたりする。
植物工場側扉制御部32bは、扉14の駆動を制御する。植物工場側扉制御部32bは、制御部35bの指示に基づいて、扉14のロックをしたりロックの解除をしたりする。
誘引光制御部33bは、LED基板49を介してLED素子42UVA・42UVBの駆動を制御する。誘引光制御部33bは、制御部35bの指示に基づいて、LED素子42UVA、又はLED素子42UVBを点灯させる旨の指示情報や、LED素子42UVA、又はLED素子42UVBを消灯させる旨の指示情報をLED基板49に出力する。
LED基板49は、誘引光制御部33bからLED素子42UVA、又はLED素子42UVBを点灯させる旨の指示情報を取得すると自身に実装されているLED素子42UVA、又はLED素子42UVBを点灯させることで、UVA誘引光8UVA、又はUVB誘引光8UVBを出射させる。
また、LED基板49は、誘引光制御部33bからLED素子42UVA、又はLED素子42UVBを消灯させる旨の指示情報を取得すると、自身に実装されているLED素子42UVA、又はLED素子42UVBを消灯させることで、UVA誘引光8UVA、又はUVB誘引光8UVBの出射を停止させる。
エア制御部34は、エア吹き出し口3の駆動を制御する。エア制御部34は、制御部35bの指示に基づいてエア吹き出し口3に、ジェットエアー5を出力させたり、ジェットエアー5の出力を停止させたりする。
スイッチ情報取得部37は、選択スイッチ16によって選択された情報を取得し、当該取得した情報を制御部35bに出力する。
選択スイッチ16が、作業者によって、パスボックス室51に搬入したものが植物6である旨が選択された場合、スイッチ情報取得部37は、植物6である旨の情報を選択スイッチ16から取得する。そして、スイッチ情報取得部37は、当該取得した、植物6である旨の情報を制御部35bに出力する。
一方、選択スイッチ16が、作業者によって、パスボックス室51に搬入したものが資材13である旨が選択された場合、スイッチ情報取得部37は、資材13である旨の情報を選択スイッチ16から取得する。そして、スイッチ情報取得部37は、当該取得した、資材13である旨の情報を制御部35bに出力する。
(外部から植物工場1へ搬入する場合のパスボックス装置50aの動作説明)
次に、図18、及び図19等を用いて、外部からパスボックス装置50aを経由して、植物工場1へ資材13もしくは植物6を搬入する際のパスボックス装置50aの動作について説明する。
図19は、外部から植物工場1へ資材13又は植物6を搬入する場合のパスボックス装置50aの処理の流れを表すフローチャートである。
外部側から、作業者12が、扉15を開する(ステップS61)。次に、作業者12によって、外部側から、物(植物6もしくは資材13)がパスボックス室51内に入れられる(ステップS62)。そして、扉15が作業者12によって閉じられる(ステップS63)。扉15が閉じると、外部側扉制御部31bが扉15を閉した旨の情報を制御部35bに出力する。
また、選択スイッチ16は、パスボックス室51内に物を入れた作業者によって、パスボックス室51に入れた物は、植物6であるか、資材13であるかが選択される(ステップS64)。
選択スイッチ16が、植物6であると選択された場合(ステップS64で植物の場合)、スイッチ情報取得部37は選択スイッチ16から、植物である旨の情報を取得し、当該取得した植物である旨の情報を、制御部35bに出力する。
制御部35bは、外部側扉制御部31bから扉15を閉した旨の情報を取得し、スイッチ情報取得部37から植物である旨の情報を取得すると、パスボックス室51に、外部側から植物6が搬入されたと判断する。
制御部35bは、パスボックス室51に、外部側から植物6が搬入されたと判断すると、外部側扉制御部31b及び植物工場側扉制御部32bに、それぞれ、扉15・14をロックする旨の指示情報を出力する。
外部側扉制御部31bは、制御部35bから扉15をロックする旨の指示情報を取得すると扉15をロックする。また、植物工場側扉制御部32bは、制御部35bから扉14をロックする旨の指示情報を取得すると扉14をロックする。このようにして、扉15を閉じ、選択スイッチ16を選択すると、扉15・14はロックされる(ステップS65)。
次に、制御部35bはジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報をエア制御部34に出力する。
エア制御部34は制御部35bからジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報を取得すると、複数のエア吹き出し口3のそれぞれにジェットエアー5の送風をさせると共に、ジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を制御部35bに出力する。これにより、複数のエア吹き出し口3のそれぞれは、パスボックス室51内の植物6に対しジェットエアー5を送風する(ステップS66)。
次に、制御部35bは、エア制御部34からジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33bに、UVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を出力する。
そして、誘引光制御部33bは、制御部35bからUVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを点灯させるための指示情報を補虫機構48のLED基板49に入力する。
LED基板49は、誘引光制御部33bから、LED素子42UVAを点灯させるための指示情報を入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVAを点灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAからUVA誘引光8UVAが出射される(ステップS67)。
そして、所定時間TAが経過すると(ステップS68)、エア制御部34はエア吹き出し口3に、ジェットエアー5の送風を停止させる。これにより、複数のエア吹き出し口3は、ジェットエアー5の送風を終了する(ステップS69)。そして、エア制御部34はジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を制御部35bに出力する。
制御部35bは、エア制御部34から、ジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を取得すると、植物工場側扉制御部32bに、扉9のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
そして、植物工場側扉制御部32bは、制御部35bから扉14のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉14のロックを解除する(ステップS70)。そして、植物工場1内に待機していた作業者12によって、扉14が開される(ステップS71)。
次に、植物工場1内の作業者12は、パスボックス室51内の物(すなわち植物6)をパスボックス室51から取り出す(ステップS72)。
パスボックス室51内の物を取り出すと、植物工場1内の作業者12は、扉14を閉じる(ステップS73)。扉14が閉じられると、植物工場側扉制御部32bは、扉14を閉した旨の情報を扉14から取得し、当該取得した扉14を閉した旨の情報を制御部35bへ出力する。
そして、制御部35bは植物工場側扉制御部32bから扉14を閉した旨の情報を取得することで、パスボックス室51内の物はパスボックス室51外へ搬出されたと判断する。
制御部35bは、パスボックス室51内の物はパスボックス室51外へ搬出されたと判断すると、誘引光制御部33bに、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を出力する。また、制御部35bは、外部側扉制御部31bに扉15のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33bは、制御部35bから、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報をLED基板49に入力する。LED基板49は、誘引光制御部33bから、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報が入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVAのそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれから出射されていたUVA誘引光8UVAは消灯する(ステップS74)。
外部側扉制御部31bは、制御部35bから、扉15のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉15のロックを解除する(ステップS75)。
パスボックス室51に植物6が搬入された場合、パスボックス装置50aはこのように動作する。
一方、外部側から、パスボックス室51内に資材13が搬入された場合、すなわち、ステップS64で、作業者12によって、選択スイッチ16が、資材13であると選択された場合(ステップS64で資材の場合)、スイッチ情報取得部37は選択スイッチ16から、資材である旨の情報を取得し、当該取得した資材である旨の情報を、制御部35bに出力する。
制御部35bは、外部側扉制御部31bから扉15を閉した旨の情報を取得し、スイッチ情報取得部37から資材である旨の情報を取得すると、パスボックス室51に、外部側から資材13が搬入されたと判断する。
制御部35bは、パスボックス室51に、外部側から資材13が搬入されたと判断すると、誘引光制御部33bに、UVB誘引光8UVBを点灯させる旨の指示情報を出力すると共に、外部側扉制御部31b及び植物工場側扉制御部32bに、それぞれ、扉15・14をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33bは、制御部35bからUVB誘引光8UVBを点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVBを点灯させるための指示情報をLED基板49に入力する。
LED基板49は、誘引光制御部33bから、LED素子42UVBを点灯させるための指示情報が入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVBのそれぞれを点灯させる。これにより、UVB誘引光8UVBが点灯する(ステップS76)。これにより、UVB誘引光8UVBは誘引灯として作用すると共に、資材13に付着している細菌類に対して細菌灯としても作用する。この結果、資材13に付着している細菌の除去を行うことができる。
また、外部側扉制御部31bは、制御部35bから扉15をロックする旨の指示情報を取得すると扉15をロックする。そして、植物工場側扉制御部32bは、制御部35bから扉14をロックする旨の指示情報を取得すると扉14をロックする。このようにして、扉15を閉じ、選択スイッチ16を選択すると、扉15・14はロックされる(ステップS77)。
次に、制御部35bはジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報をエア制御部34に出力する。
エア制御部34は制御部35bからジェットエアー5の送風を開始する旨の指示情報を取得すると、複数のエア吹き出し口3のそれぞれにジェットエアー5の送風をさせると共に、ジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を制御部35bに出力する。これにより、複数のエア吹き出し口3のそれぞれは、パスボックス室51内の資材13に対しジェットエアー5を送風する(ステップS78)。
次に、制御部35bは、エア制御部34からジェットエアー5の送風を開始した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33bに、UVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を出力する。
そして、誘引光制御部33bは、制御部35bからUVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを点灯させるための指示情報を補虫機構48のLED基板49に入力する。
LED基板49は、誘引光制御部33bから、LED素子42UVAを点灯させるための指示情報を入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVAを点灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAからUVA誘引光8UVAが出射される(ステップS79)。このように、ジェットエアー5の送風開始と共に、UVA誘引光8UVAを点灯させることで、害虫7の誘引効果を高めることができる。
そして、所定時間TBが経過すると(ステップS80)、エア制御部34はエア吹き出し口3に、ジェットエアー5の送風を停止させる。これにより、複数のエア吹き出し口3は、ジェットエアー5の送風を終了する(ステップS81)。そして、エア制御部34はジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を制御部35bに出力する。
制御部35bは、エア制御部34から、ジェットエアー5の送風を終了した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33bに、UVB誘引光8UVBを消灯させる旨の指示情報を出力すると共に、植物工場側扉制御部32bに、扉15のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33bは、制御部35bからUVB誘引光8UVBを消灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVBを消灯させるための指示情報をLED基板49に入力する。
LED基板49は、誘引光制御部33bから、LED素子42UVBを消灯させるための指示情報が入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVBのそれぞれを消灯させる。これにより、UVB誘引光8UVBが消灯する(ステップS82)。
このように、制御部35bは、ジェットエアー5の送風を終了した旨の情報をトリガーとして誘引光制御部33bに、UVB誘引光8UVBを消灯させている。このため、UVB誘引光8UVBは、作業者12が扉14を開ける前に消灯する。これにより、UVB誘引光8UVBの人体への悪影響を防止することができる。
そして、植物工場側扉制御部32bは、制御部35bから扉14のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉14のロックを解除する(ステップS83)。そして、植物工場1内に待機していた作業者12によって、扉14が開される(ステップS84)。
次に、植物工場1内の作業者12は、パスボックス室51内の物(すなわち資材13)をパスボックス室51から取り出す(ステップS85)。
パスボックス室51内の物を取り出すと、植物工場1内の作業者12は、扉14を閉じる(ステップS86)。扉14が閉じられると、植物工場側扉制御部32bは、扉14を閉した旨の情報を扉14から取得し、当該取得した扉14を閉した旨の情報を制御部35bへ出力する。
そして、制御部35bは植物工場側扉制御部32bから扉14を閉した旨の情報を取得することで、パスボックス室51内の物はパスボックス室51外へ搬出されたと判断する。
制御部35bは、パスボックス室51内の物はパスボックス室51外へ搬出されたと判断すると、誘引光制御部33bに、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を出力する。また、制御部35bは、外部側扉制御部31bに扉15のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33bは、制御部35bから、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報をLED基板49に入力する。LED基板49は、誘引光制御部33bから、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報が入力されると、自身に実装されている複数のLED素子42UVAのそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれから出射されていたUVA誘引光8UVAは消灯する(ステップS87)。このように、UVA誘引光8UVAは扉14が閉じられてから消灯している。
そして、外部側扉制御部31bは、制御部35bから、扉15のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉15のロックを解除する(ステップS88)。
パスボックス室51に資材13が搬入された場合、パスボックス装置50aはこのように動作する。
上述したように、パスボックス室51に植物6を入れる場合、ステップS66・S67で、制御部35bは、ジェットエアー5の送風を開始した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33bにUVA誘引光8UVAを点灯させている。
そして、ステップS73・S74で、制御部35bは、扉14を閉した旨の情報をトリガーとして、誘引光制御部33bにUVA誘引光8UVAを消灯させている。すなわち、LED素子42UVAは、扉14が閉じられてから、UVA誘引光8UVAを消灯している。
このように、植物工場1側の扉14が閉じるまでUVA誘引光8UVAを点灯させておくことで、ジェットエアー5の送風が終了し、補虫機構48によって捕獲されずパスボックス室51内を害虫7が舞っていたとしても、UVA誘引光8UVAにより、害虫7はパスボックス室51内に留まりやすい。このため、害虫7が植物工場1に侵入することを防止することができる。
また、パスボックス室51に資材13を入れる場合、UVB誘引光8UVBを長時間発光していると、外部や植物工場1側からパスボックス室51内を見た人の人体(眼)への影響や、外部に飛翔している害虫7をパスボックス室51近傍へ誘引してしまうことが危惧される。しかし、パスボックス装置51aでは、植物工場1側の扉14の窓14a及び外部側の扉15の窓15aの両方に、UVカットガラスを使用している。このため、UVB誘引光8UVBの人体への悪影響や、外部を飛翔する害虫7のパスボックス室51近傍への誘引を防止することができる。
また、ステップS68・S80で、所定時間TAと、所定時間TBとを異ならせてもよい。例えば、所定時間TAを60秒とし、ステップS80で所定時間TBを180秒とする等、植物6がパスボックス室51に入れられた場合のUVA誘引光8UVAの発光時間よりも、資材13がパスボックス室51に入れられた場合のUVA誘引光8UVA・UVB誘引光8UVBの発光時間を長くする。これにより、資材13の殺菌作用を高めつつ、植物6へのUVA誘引光8UVAの照射時間を管理することもできる。
さらに、所定時間TBを、例えば、15分とする等、比較的長時間とすることで、パスボックス室51を殺菌ボックスとして使用することもできる。
このように、パスボックス装置50aは、パスボックス室51に入れられた物が植物6であれば、LED素子42UVA・42UVBのうち、LED素子42UVAのみを点灯してから消灯することで、UVA誘引光8UVAのみを点灯及び消灯させる。これにより植物6にUVB誘引光8UVBが照射されることの悪影響を防止することがきる。
一方、パスボックス装置50aは、パスボックス室51に入れられた物が資材13であれば、LED素子42UVA・42UVBの両方を点灯してから消灯することで、UVA誘引光8UVA及びUVB誘引光8UVBの両方を点灯及び消灯させる。これにより資材13に対する除菌効果を得ることができる。
また、パスボックス装置50aでは、窓14a・15aの両方がUVカットガラスからなる。そして、エア吹き出し口3は、ステップS78で、扉14が開閉してからジェットエアー5を出力し、所定時間TB経過後、ステップS81で、扉15が開く前にジェットエアー5の出力を停止している。
さらに、LED素子42UVBは、扉14が開閉した後、エア吹き出し口3がジェットエアー5を出力する前である、ステップS76でUVB誘引光8UVBを点灯し、エア吹き出し口3がジェットエアー5の出力を停止した後、扉15が開く前である、ステップS82で、UVB誘引光8UVBを消灯する。
このように、LED素子42UVBは、エア吹き出し口3がジェットエアー5の出力を停止した後、扉15が開く前に消灯する。これにより、外部にいる作業者12への、LED素子42UVBからのUVB誘引光8UVBによる悪影響を防止することができる。そして、LED素子42UVAは、エア吹き出し口3がジェットエアー5の出力をしてから点灯し、扉14が開閉した後に消灯するので、植物工場1に害虫7が侵入していたとしても、LED素子42UVAにより誘引し、植物工場1から害虫7を除去することができる。
(植物工場1から外部へ搬出する場合のパスボックス装置50a動作説明)
次に、図18、20等を用いて、植物工場1からパスボックス装置50aを経由して、外部へ資材13もしくは植物6を搬出する際のパスボックス装置50aの動作について説明する。
図20は、植物工場1から外部へ資材13又は植物6を搬出する場合のパスボックス装置50aの処理の流れを表すフローチャートである。
植物工場1側から、作業者12が、扉14を開する(ステップS91)。すると、植物工場側扉制御部32bは扉14を開した旨の情報を制御部35bに出力する。
次に、制御部35bは、植物工場側扉制御部32bから扉14を開した旨の情報を取得すると、誘引光制御部33bにUVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を出力し、さらに、外部側扉制御部31bに扉15をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33bは、制御部35bから、UVA誘引光8UVAを点灯させる旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを点灯させるための指示情報をLED基板49に入力することで、LED基板49にLED素子42UVAのそれぞれを点灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれからUVA誘引光8UVAが出射される(ステップS92)。
また、外部側扉制御部31bは、制御部35bから、扉15をロックする旨の指示情報を取得すると扉15をロックする(ステップS93)。
次に、作業者12は、植物工場1側から、UVA誘引光8UBAが点灯しているパスボックス室51に植物6又は資材13を入れる(ステップS94)。そして、作業者12は扉14を閉する(ステップS95)。
扉14が閉されると、植物工場側扉制御部32bは、扉14を閉した旨の情報を制御部35bに出力する。制御部35bは、植物工場側扉制御部32bから扉14を閉した旨の情報を取得することで、パスボックス室51に、植物工場1側から植物6又は資材13が搬入されたと判断する。
制御部35bは、パスボックス室51に、植物工場1側から、植物6又は資材13が搬入されたと判断すると、誘引光制御部33bにUVA誘引光8UVAを消灯させる旨の指示情報を出力し、また、外部側扉制御部31bに扉15を開する旨の指示情報を出力し、さらに、植物工場側扉制御部32bに扉14をロックする旨の指示情報を出力する。
誘引光制御部33bは、制御部35bから、UVA誘引光8UVAを消灯する旨の指示情報を取得すると、LED素子42UVAを消灯させるための指示情報をLED基板47に入力することで、LED基板47にLED素子42UVAのそれぞれを消灯させる。これにより、複数のLED素子42UVAそれぞれから出射されていたUVA誘引光8UVAは消灯する(ステップS96)。
外部側扉制御部31bは、制御部35bから扉15を開する旨の指示情報を取得すると、扉15のロックを解除する(ステップS97)。そして、外部側の作業者12によって扉15は開される(ステップS98)。
また、植物工場側扉制御部32bは制御部35bから扉14をロックする旨の指示情報を取得すると扉14をロックする(ステップS99)。
次に、外部側の作業者12は、扉15を開すると、パスボックス室51内の植物6又は資材13を取り出す(ステップS100)。そして、外部側の作業者12は扉15を閉する(ステップS101)。
そして、外部側扉制御部31bは扉15を閉した旨の情報を制御部35bに出力する。制御部35bは外部側扉制御部31bから扉15を閉した旨の情報を取得することで、パスボックス室51内の植物6又は資材13は外部へ搬出されたと判断する。
制御部35bは、パスボックス室51から植物6又は資材13が外部へ搬出されたと判断すると、植物工場側扉制御部32bに、扉14のロックを解除する旨の指示情報を出力する。
植物工場側扉制御部32bは、制御部35bから、扉14のロックを解除する旨の指示情報を取得すると、扉9のロックを解除する(ステップS102)。このように、パスボックス装置50aは動作する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、エアシャワー装置やパスボックス装置等の除塵装置に利用することができる。
1 植物工場
3 エア吹き出し口(送風口)
5 ジェットエアー
6 植物
7 害虫
8 誘引光
8UVA UVA誘引光
8Y 黄色誘引光8Y
8B 青色誘引光
8UVB UVB誘引光
9 扉(第1の扉)
10 扉(第2の扉)
12 作業者(人)
13 資材(物)
16 選択スイッチ
20 エアシャワー装置(除塵装置)
20a エアシャワー装置(除塵装置)
21 エアシャワー室(室)
30・30a・30b 制御装置
31・31b 外部側扉制御部
32・32a・32b 植物工場側扉制御部
33・33a・33b 誘引光制御部
34 エア制御部
35・35a・35b 制御部
37 スイッチ情報取得部
40・40a・40b 補虫機構
41・41a LED基板
42 LED素子(光源)
42UVA LED素子(第1の光源)
42B・42Y LED素子(第2の光源)
42UVB LED素子(第3の光源)
42a LED素子(第1の光源)
43 光学シート
44 透明粘着シート(捕獲部)
44b 粘着シート(捕獲部)
44h 開口部
46・48 補虫機構
50・50a パスボックス装置(除塵装置)
51・51a パスボックス室(室)

Claims (15)

  1. 室内に、当該室内の作業者又は対象物に対して送風するための送風口が設けられた除塵装置であって、
    上記室内に、光源と、当該光源によって誘引された虫を捕獲するための捕獲部とを備えた補虫機構が配されていることを特徴とする除塵装置。
  2. 上記室内は、植物工場の前室であり、
    上記室内から、上記植物工場に向う際に通過する第1の扉と、上記室内から上記植物工場の外部に向う際に通過する第2の扉とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  3. 上記光源は、紫外光を発光することを特徴とする請求項2に記載の除塵装置。
  4. 上記光源は、波長315nm以上400nm以下にピークを有する紫外光を発光することを特徴とする請求項3に記載の除塵装置。
  5. 上記光源は、波長340nm以上370nm以下にピークを有する紫外光を発光することを特徴とする請求項3に記載の除塵装置。
  6. 上記光源は、上記紫外光を発光する第1の光源と、青色光又は黄色光の少なくとも一方を発光する第2の光源とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の除塵装置。
  7. 上記光源は、上記紫外光を発光する第1の光源と、波長280nm以上315nm未満にピークを有する紫外光を発光する第3の光源とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の除塵装置。
  8. 上記作業者又は上記対象物が上記植物工場へ入る際、上記光源は、上記第2の扉が閉じた後に点灯することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の除塵装置。
  9. 上記光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の除塵装置。
  10. 上記第2の扉には窓が設けられており、当該窓は紫外線カット機能を有し、
    上記作業者又は上記対象物が上記植物工場へ入る際、
    上記送風口は、上記第2の扉が開閉してから送風を開始し、一定期間経過後、上記第1の扉が開く前に送風を停止し、
    上記第1及び第2の光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯し、
    上記第2の光源は、上記第1の扉が開く前に消灯し、
    上記第1の光源は上記第1の扉が開閉した後に消灯することを特徴とする請求項6に記載の除塵装置。
  11. 上記対象物が上記植物工場へ入る際、
    上記対象物が植物であれば、上記第1及び第3の光源のうち、第1の光源のみを点灯してから消灯し、
    上記対象物が物であれば、上記第1及び第3の光源の両方を点灯してから消灯することを特徴とする請求項7に記載の除塵装置。
  12. 上記第1及び第2の扉にはそれぞれ窓が設けられており、それぞれの当該窓は紫外線カット機能を有し、
    上記送風口は、上記第2の扉が開閉してから送風を開始し、一定期間経過後、上記第1の扉が開く前に送風を停止し、
    上記第3の光源は、上記第2の扉が開閉した後、上記送風口が送風を開始する前に点灯し、上記送風口が送風を停止した後、上記第1の扉が開く前に消灯し、
    上記第1の光源は、上記送風口が送風を開始してから点灯し、上記第2の扉が開閉した後に消灯することを特徴とする請求項11に記載の除塵装置。
  13. 上記作業者又は対象物が、上記植物工場から外部へ出る際、
    上記第1の扉が開閉し、一定期間経過後、上記第2の扉が開閉し、上記送風口は送風せず、
    上記光源は、開いた上記第1の扉が閉じる前に点灯し、上記第2の扉が開く前に消灯することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の除塵装置。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載の除塵装置を備えていることを特徴とするエアシャワー装置。
  15. 請求項1〜13の何れか1項に記載の除塵装置を備えていることを特徴とするパスボックス装置。
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