JP2013118098A - 蓄電装置用電極体及び蓄電装置並びに車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓄電装置用電極体としての二次電池用電極体10は、活物質層を有する帯状正極11及び活物質層を有する帯状負極12が、両者の間に帯状のセパレータ13が介在する状態で巻回された巻回型の二次電池用電極体である。帯状正極11及び帯状負極12は、巻回部14が2個存在するように巻回されており、正極用集電端子15と負極用集電端子16とが2個の巻回部14のそれぞれ異なる巻回部14に設けられている。
【選択図】図1
Description
いる。蓄電装置用電極体を構成する帯状正極は、2個の巻回部のうちのいずれか一方の巻回部を構成する部分には活物質非塗布部が形成され、他方の巻回部を構成する部分には活物質非塗布部が不要のため、一様な幅の1枚の帯状電極を用いて帯状正極を製造すると、製造工程において他方の巻回部を構成する部分の活物質非塗布部を除去する必要がある。また、帯状負極も同様である。そのため、活物質非塗布部を除去する工程が必須となり、材料の無駄が生じる。しかし、この発明では、帯状正極及び帯状負極は、それぞれ2枚の帯状電極が溶接された1枚の帯状電極で形成されているため、活物質非塗布部を必要とする巻回部を構成する帯状電極と、活物質非塗布部を必要としない巻回部を構成する帯状電極とをそれぞれ幅の異なる帯状電極で形成することができる。そのため、活物質非塗布部を除去する工程が不要となり、しかも、材料の無駄が生じない。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、蓄電装置用電極体としての二次電池用電極体10は、活物質層を有する帯状正極11及び活物質層を有する帯状負極12が、両者の間に帯状のセパレータ13が介在する状態で巻回された巻回型の二次電池用電極体である。帯状正極11及び帯状負極12は、長円筒形状の巻回部14が2個存在するように巻回されており、一方の巻回部14には帯状正極11の活物質非塗布部11cが設けられ、他方の巻回部14には帯状負極12の活物質非塗布部12cが設けられている。活物質非塗布部11c及び活物質非塗布部12cは、巻回部14の巻回軸方向の同じ側(図1(a)では二次電池用電極体10の上側)に設けられている。
二次電池用電極体10の製造方法は、従来の巻回型の電極体の製造方法と、巻回部の巻回方法が異なり、その他の工程は基本的に同じため、説明を省略する。
次に前記のように構成された二次電池22の作用を説明する。二次電池22の放電時、二次電池22を構成する発電要素としての巻回部14から正極用集電端子15を介して電流が取り出される。このとき、各巻回部14が独立して形成された構成の場合は、各巻回部14における内部抵抗が異なり、各発電要素に内部抵抗の差があることに起因して、各発電要素の容量バランスに差が出るため、過放電になる発電要素が発生し易い。また、充電時にも、各発電要素の容量バランスに差が出るため、過充電になる発電要素が発生し易い。しかし、この実施形態の二次電池22に使用されている二次電池用電極体10は、2個の巻回部14を構成する帯状正極11及び帯状負極12は、それぞれ1枚の帯状電極で形成されているため、各発電要素に内部抵抗の差がなく、過放電・過充電にならない。
(1)二次電池用電極体10は、活物質層11bを有する帯状正極11及び活物質層12bを有する帯状負極12が、両者の間に帯状のセパレータ13が介在する状態で巻回された巻回型の二次電池用電極体である。そして、帯状正極11及び帯状負極12は、巻回部14が2個存在するように巻回されており、正極用集電端子15と負極用集電端子16とが2個の巻回部14のそれぞれ異なる巻回部14に設けられている。したがって、二次電池用電極体10を四角箱状の電池ケース20に収容して構成された二次電池22は、同じ電池ケースに1個の巻回部で形成された二次電池用電極体を収容して構成された二次電池に比べて、デッドスペースが小さくなり、体積エネルギー密度の向上を図ることができる。また、各巻回部14毎に正極用の集電端子接続部(活物質非塗布部11c)及び負極用の集電端子接続部(活物質非塗布部12c)を設ける必要がないため、集電端子17の構造が簡単になる。
(6)前記の二次電池22を車両に搭載して使用すると、その車両はその二次電池22が有する効果を得ることができる。また、二次電池22は体積エネルギー密度が高いため、同じ容量の二次電池に比べて車両に搭載するためのスペースの確保が容易になり、車両の車体構造の自由度が高くなる。
次に、第2の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。この実施形態は、2個の巻回部14が存在する二次電池用電極体10を製造する際、巻回部14の巻回方法が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同様の部分については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 二次電池用電極体10は帯状正極11及び帯状負極12をそれぞれ2枚の帯状電極が接合された1枚の帯状電極を用いて形成してもよい。例えば、図2(a)に示す帯状正極11及び帯状負極12において、中心線より左側の部分と右側の部分とを別々に形成した後、両者を接合する。接合は溶接に限らず、接着剤や半田で接合してもよい。二次電池用電極体10を構成する帯状正極11及び帯状負極12は、2個の巻回部14のうちのいずれか一方の巻回部14を構成する部分には活物質非塗布部11cが形成され、他方の巻回部14を構成する部分には活物質非塗布部11cが不要となる。そのため、一様な幅の1枚の帯状電極を用いて帯状正極11を製造すると、製造工程において他方の巻回部14を構成する部分の活物質非塗布部11cを除去する必要がある。また、帯状負極12においても同様である。しかし、帯状正極11及び帯状負極12は、それぞれ2枚の帯状電極が溶接された1枚の帯状電極で形成されているため、活物質非塗布部を必要とする巻回部14を構成する帯状電極と、活物質非塗布部を必要としない巻回部14を構成する帯状電極とをそれぞれ幅の異なる帯状電極で形成することができる。そのため、活物質非塗布部を除去する工程が不要となり、しかも材料の無駄が生じない。
○ 帯状正極11の活物質非塗布部11cと帯状負極12の活物質非塗布部12cとが巻回部14の巻回軸方向の反対側に位置する状態で巻回された構成の二次電池用電極体10において、活物質非塗布部11c,12cはそれぞれ活物質層11b,12bに沿って帯状正極11あるいは帯状負極12の全長にわたって設けずに一部に設けてもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
Claims (5)
- 活物質層を有する帯状正極及び活物質層を有する帯状負極が、両者の間に帯状のセパレータが介在する状態で巻回された巻回型の蓄電装置用電極体であって、
前記帯状正極及び前記帯状負極は、巻回部が2個存在するように巻回されており、正極用集電端子と負極用集電端子とが2個の前記巻回部のそれぞれ異なる巻回部に設けられていることを特徴とする蓄電装置用電極体。 - 前記正極用集電端子と前記負極用集電端子とが前記巻回部の巻回軸方向の同じ側に設けられている請求項1に記載の蓄電装置用電極体。
- 前記帯状正極及び前記帯状負極は、それぞれ2枚の帯状電極が溶接された1枚の帯状電極で形成されている請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置用電極体。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電装置用電極体を備えた蓄電装置。
- 請求項4に記載の蓄電装置を搭載した車両。
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