JP2013113139A - V型多気筒内燃機関の吸気装置 - Google Patents

V型多気筒内燃機関の吸気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多くの配管を設けることなく吸気マニホルド内にEGRガスを導入できるV型多気筒内燃機関の吸気装置を提供すること。
【解決手段】吸気マニホルド2内の吸気集合室3は、第1吸気集合室FRと、第2吸気集合室RRと、上流側で新気流入部51に接続され下流側で分岐し第1、第2吸気集合室FR,RRに接続される分岐室31と、を備える。アッパ部材6には、分岐室31とEGRガスが流入するEGR室38とを画成するEGR室壁部65が設けられ、ロア部材5には、鉛直方向に沿って延び、その先端部がEGR室3の内部に至るEGR導入管57が設けられ、EGR室壁部65には、分岐室のうち第1吸気集合室FRに至る第1通路33内に連通する第1EGR吐出孔66dと、分岐室31のうち第2吸気集合室RRに至る第2通路34内に連通する第2EGR吐出孔66eと、が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、V型多気筒内燃機関の吸気装置に関する。より詳しくは、吸気が流入する吸気集合室およびEGRガスが流入するEGR室が形成された吸気マニホルドを備えるV型多気筒内燃機関の吸気装置に関する。
内燃機関から排出されるNOxの低減や燃費の向上などを目的として、内燃機関の排気系を流通する排気の一部をEGRガスとし、これを吸気系に還流し、新気とともに再度吸気させる排気再循環(Exhaust Gas Recirculation)の技術が知られている。特許文献1には、排気系から取り出されたEGRガスを、その吸気集合室内に導くEGRガス通路を備えた吸気マニホルドが開示されている。
特許文献1の吸気マニホルドは、上下に分割可能な円筒状のアウタ部材と、このアウタ部材の内側に配置されるインナ部材とで構成したいわゆる多分割構造となっている。この吸気マニホルドでは、新気が導入される吸気集合室は略中央に形成され、この吸気集合室から分岐し各気筒の吸気ポートに連通する吸気通路は吸気集合室の外側に形成される。EGRガスは、アウタ部材の側部に接続された排気導入管と、この排気導入管に接続された管状の通路とを介して、吸気マニホルド内の略中央に形成された吸気集合室内に供給される。
特開2003−97369号公報
しかしながら、特許文献1の吸気マニホルドのように、配管を介してEGRガスを吸気マニホルド内の好ましい位置まで導入する場合、吸気マニホルド内に配管を設ける空間を確保せねばならず、また配管の分だけ部品点数やコストが上昇してしまう。また、配管を介してEGRガスを導入する場合、EGRガスの導入量は、その配管の断面積に応じた量に限られてしまうため、目標とする導入量を達成できない場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、多くの配管を介さずに吸気マニホルド内にEGRガスを導入できるV型多気筒内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、吸気が流入する吸気集合室(例えば、後述の吸気集合室3)と、当該吸気集合室に上流端部にて接続された複数の吸気通路(例えば、後述の吸気通路41a,41b,41c,41e,41f,41g)と、を有する吸気マニホルド(例えば、後述の吸気マニホルド2)を備え、当該吸気マニホルドは、その下部を構成するロア部材(例えば、後述のロア部材5)と上部を構成するアッパ部材(例えば、後述のアッパ部材6)とを組み合わせて構成されたV型多気筒内燃機関の吸気装置(例えば、後述の吸気装置1)を提供する。前記吸気集合室は、一方のバンクの気筒群に連通する吸気通路(例えば、後述の吸気通路41a〜41c)が接続された第1吸気集合室(例えば後述の第1吸気集合室FR)と、当該第1吸気集合室に対向して設けられ他方のバンクの気筒群に連通する吸気通路(例えば、後述の吸気通路41d〜41f)が接続された第2吸気集合室(例えば、後述の第2吸気集合室RR)と、上流側で新気流入部(例えば、後述の新気流入部51)に接続され下流側で分岐し前記第1、第2吸気集合室に接続される分岐室(例えば、後述の分岐室31)と、を備え、前記ロア部材および前記アッパ部材のうち何れか又は両方には、前記分岐室とEGRガスが流入するEGR室(例えば、後述のEGR室38)と、を画成するEGR室壁部(例えば、後述のEGR室壁部65)が設けられ、前記ロア部材には、鉛直方向に沿って延び、その先端部が前記EGR室の内部に至るEGR導入管(例えば、後述のEGR導入管57)が設けられ、前記EGR室壁部には、前記分岐室のうち前記第1吸気集合室に至る第1通路(例えば、後述の第1通路33)内に連通する第1EGR吐出孔(例えば、後述の第1EGR吐出孔66d)と、前記分岐室のうち前記第2吸気集合室に至る第2通路(例えば、後述の第2通路34)内に連通する第2EGR吐出孔(例えば、後述の第2EGR吐出孔66e)と、が設けられている。
本発明では、吸気マニホルドの内部に、EGR導入管を介してEGRガスが流入するEGR室を設け、このEGR室と新気流入部からの吸気が流通する分岐室とをEGR室壁部で画成し、さらにこのEGR室壁部に第1EGR吐出孔と第2EGR吐出孔とを形成する。これにより、吸気マニホルド内に多くの配管を用いることなくEGRガスを吸気集合室内に供給できるので、その分だけ吸気マニホルドを小型化しかつコストを低減することができる。
本発明では、EGR室壁部に形成された第1、第2EGR吐出孔を介して第1、第2通路の壁面に沿うようにして、吸気の流れに逆らうことなくEGRガスを供給することができる。したがって、EGRガスの供給によって吸気集合室における共鳴効果が低下することもない。また、このように配管を用いることなくEGRガスを供給することにより、第1、第2吸気集合室へ均等にEGRガスを供給できることはもちろんのこと、目標とする量のEGRガスを供給することもできる。
また本発明では、EGRガスをEGR室内に導くEGR導入管を、内燃機関本体からの受熱がより大きなロア部材に形成することにより、EGR導入管およびEGR室内に凝縮水が発生するのを抑制することができる。
ところで、本発明のようにEGR室壁部によってEGR室と分岐室とを画成することにより、従来のような配管を介さずにEGRガスを供給できるものの、吸気集合室内のオイルが壁面を伝ってEGR室内に流入し、EGR室内に至るEGRガスの通路が閉塞したり、EGRガス通路に設けられたクーラやバルブなどの各種装置が劣化したりするおそれがある。このような新たな課題に対して、本発明では、鉛直方向に沿って延び、その先端部がEGR室内に至るEGR導入管を介してEGRガスをEGR室内に導入することにより、たとえEGR室内にオイルが流入したとしてもEGR導入管内までは容易に流入することがない。
この場合、前記第1EGR吐出孔および第2EGR吐出孔を形成する開口のうち少なくとも上部は断面視で鉛直下方へ向けて凹状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、分岐室側の壁面を伝ってきたオイルの多くを、凹状に形成された開口において自重により下方に落下させ、EGR室内へ流入するのを防止することができる。
この場合、前記EGR室壁部の少なくとも一部は中空状に形成されていることが好ましい。
この発明によれば、EGR室壁部の一部を中空状に形成することにより、EGR室壁部のヒートマスを低減し、かつ吸気マニホルド全体の重量を軽量化することができる。
この場合、前記分岐室は、平面視で略Y字状であり、かつ前記第1通路と前記第2通路との合流部(例えば、後述の合流部35)が、前記新気流入部から新気の流入方向に沿って視て正面に位置するように形成され、前記EGR室壁部は、前記合流部において前記新気流入部側に近づくに従い細くなる絞り形状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、分岐室を平面視で略Y字状に形成し、第1通路と第2通路との間にEGR室が設けられるようにEGR室壁部でEGR室と分岐室とを画成することにより、吸気マニホルド内の空間を有効に利用することができる。
また、第1通路と第2通路との合流部が新気流入部から新気の流入方向に沿って視て正面に位置するように設けた場合、新気流入部から流入した新気を第1通路側へ流れるものと第2通路側へ流れるものとで略均等に分けることができるものの、新気の一部がどちらへも流れず合流部で淀みが発生するおそれがある。これに対し、本発明では、EGR室壁部を淀みが発生し易い合流部に絞り形状に形成することにより、合流部で新気が淀むのを抑制し、ひいては内燃機関の出力を向上することができる。
本実施形態に係るV型多気筒内燃機関の吸気装置の分解斜視図である。 上記実施形態に係る吸気マニホルドのロア部材を内側から視た平面図である。 上記実施形態に係るロア部材を吸気の新気流入部側から視た正面図である。 上記実施形態に係る吸気マニホルドのアッパ部材を内側から視た平面図である。 上記実施形態に係るアッパ部材を新気流入部側から視た正面図である。 上記実施形態に係るロア部材を内側から視た平面図である。 上記実施形態に係る吸気マニホルドの幅方向に沿った断面図である。 図7の線VIII−VIIIに沿った断面図である。 図7の線IX−IXに沿った断面図である。 上記実施形態に係るEGR吐出孔を通路側から視た正面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るV型多気筒内燃機関の吸気装置1の分解斜視図である。
吸気装置1は、吸気マニホルド2とスロットルバルブユニット8と、を含んで構成され、吸気マニホルド2の下方に設けられた吸気マニホルドベース9を介して、シリンダヘッドおよびシリンダブロックで構成された内燃機関本体(図示せず)の上部に連結される。
なお、本実施形態に係る吸気装置1は、V型6気筒内燃機関(以下、単に「エンジン」という)の本体に搭載される。より具体的には、吸気装置1は、エンジン本体に設けられたクランクシャフトの回転軸線方向と、吸気マニホルド2およびベース9の長手方向とが平行になるように、エンジン本体の一対のVバンク間に設けられる。また、エンジン本体は、クランクシャフトの回転軸線方向を車幅方向と平行にして車両に搭載されることから、以下では、クランクシャフトを中心として対称に配置される一対のバンクを前方バンクおよび後方バンクという。
吸気マニホルド2は、内部が中空状になっており、長手方向の端部に形成された新気流入部51から吸気が流入する吸気集合室3と、この吸気集合室3から分岐し図示しない6つの吸気ポートに連通する6つの吸気通路41a,41b,41c,41d,41e,41fとが形成されている。より具体的には、略トーラス状に形成された吸気集合室3のうち、前方バンク側に位置する第1吸気集合室FRの内周部から3つの吸気通路41a〜41cが後方バンク側へ向けて下方に湾曲して形成され、後方バンク側に位置する第2吸気集合室RRの内周部から3つの吸気通路41d〜41fが、第1吸気集合室FRから延びる3つの吸気通路41a〜41cと互い違いになるように、前方バンク側へ向けて下方へ湾曲して形成されている。
以上のような内部構造を備える吸気マニホルド2は、その下部を構成するロア部材5と、上部を構成するアッパ部材6とを組み合わせて構成される。なお、これら吸気集合室3や吸気通路41a〜41fを形成するロア部材5およびアッパ部材6の内側の構成については、図2以降を参照して後に詳細に説明する。
吸気マニホルド2の中央には、長手方向に沿って6つの吸気通路41a〜41fに連通するブローバイガス導入溝47が形成されている。このブローバイガス導入溝47には、導入管48aを備える蓋部材48が取り付けられる。エンジン本体から取り出されたブローバイガスは、この導入管48aを介して吸気通路41a〜41fに導入される。また、吸気マニホルド2の中央には、意匠があしらわれた蓋部材49が取り付けられる。
スロットルバルブユニット8は、通路81が形成されたバルブボディ82と、この通路81を開閉する弁体(図示せず)と、この弁体を駆動するアクチュエータ83と、を含んで構成される。スロットルバルブユニット8は、吸気マニホルド2の新気流入部51に形成された通路51aの内周面と、バルブボディ82の通路81の内周面とが面一になるように、新気流入部51の取付面51bに接するように連結される。新気流入部51から吸気集合室3内に流入する吸気(新気)の量は、スロットルバルブユニット8の弁体の開度を調整することで制御される。
吸気マニホルドベース9には、吸気マニホルド2内の第1吸気集合室FRから延びる3つの吸気通路41a〜41cとエンジン本体の後方バンクの3つの吸気ポートとを接続する3つ吸気通路91a,91b,91cと、第2吸気集合室RRから延びる3つの吸気通路41d〜41fとエンジン本体の前方バンクの3つの吸気ポートとを接続する3つの吸気通路91d,91e,91fと、吸気マニホルド2内に形成されている後述のEGR導入管に接続されるEGR通路97と、が形成されている。
以下、図2〜図10を参照して、吸気マニホルド2の内部構造について説明する。
図2は、ロア部材5を内側から視た平面図である。
図3は、ロア部材5を吸気の流入方向から視た正面図である。
図4は、アッパ部材6を内側から視た平面図である。
図5は、アッパ部材6を吸気の流入方向から視た正面図である。
吸気マニホルド2は、これらロア部材5とアッパ部材6とを互いに組み合わせることで一体に形成される。
これら図2〜5を参照してロア部材5およびアッパ部材6の各構成要素について説明する前に、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせて一体の吸気マニホルド2を形成したときに、この吸気マニホルド2の内部に区画形成されるガスの部屋や通路の構成について先に説明する。
図6は、ロア部材5を内側から視た平面図である。図6は、ロア部材5の平面図であるが、吸気マニホルド2の内部に形成されるガスの部屋や通路を二点鎖線で図示する。また、以下の説明において、上流又は下流とは、新気導入部51から導入された吸気の流れに対していうものとする。
図6に示すように、吸気マニホルド2の内部には、吸気が流入する略トーラス状の吸気集合室3が形成される。この吸気集合室3の内側には、より新気導入部51側に位置するものから順に、EGR室38と、吸気通路41f,41c,41e,41b,41d,41aとが形成されている。
吸気集合室3には、スロットルバルブユニットにより流量が調整された吸気が流入する。また、この吸気集合室3の容積は、図示しない吸気ポートに設けられた吸気バルブの開閉に起因する圧力変動が十分に抑制されるような大きさに設計される。
この吸気集合室3は、後方バンクの気筒群に連通する3つの吸気通路41a〜41cが上流側において接続された第1吸気集合室FRと、前方バンクの気筒群に連通する3つの吸気通路41d〜41fが上流側において接続された第2吸気集合室RRと、平面視で略Y字状の分岐室31と、に分けられる。
分岐室31は、幅方向の略中央において長手方向に沿って延び上流側において新気流入部51の通路51aに接続された流入通路32と、その下流側において第1吸気集合室FRの上流側に接続された第1通路33と、その下流側において第2吸気集合室RRの上流側に接続された第2通路34と、で構成される。また、これら第1通路33と第2通路34との合流部35は、新気流入部51から吸気の流入方向に沿って視て正面に位置するように形成されている。この分岐室31は、共鳴管として作用するように設計されている。すなわち、いわゆる共鳴過給によって所定の回転域での出力を向上するように(共鳴効果)、分岐室31の容積や通路長は設計されている。
第1吸気集合室FRは、分岐室31の第1通路33の下流側から長手方向に沿って延びる。第2吸気集合室RRは、第1吸気集合室FRに対向して設けられ、分岐室31の第2通路34の下流側から第1吸気集合室FRと略平行に延びる。
第1吸気集合室FRに接続された吸気通路41a〜41cは、それぞれ、幅方向に沿って第2吸気集合室RR側に向かって下方へ延び、後方バンクの各吸気ポートに至る。
第2吸気集合室RRに接続された吸気通路41d〜41fは、それぞれ、幅方向に沿って第1吸気集合室FR側に向かって下方へ延び、前方バンクの各吸気ポートに至る。
EGR室38は、後述のEGR導入管57を中心にして幅方向に沿って延びる。EGR室38は、分岐室31において流入通路32から二股に分かれた第1通路33と第2通路34との間に設けられ、これら2つの通路33,34を連通するように設けられている。なお、後に詳述するように、このEGR室38と、分岐室31とは、アッパ部材6に設けられたEGR室壁部65(図4参照)によって画成されている。
次に、図2および3を参照して、ロア部材5の構成について説明する。
ロア部材5は、略矩形皿状のロア部材本体52と、この本体52の長手方向の端部に設けられた上述の新気流入部51と、を含んで構成される。
本体52の略中央には、吸気マニホルドベース9の吸気通路91a〜91f(図1参照)に接続される6つの吸気孔53a,53b,53c,53d,53e,53fが貫通して形成されている。吸気孔53a〜53cは、本体52の幅方向の中心よりも図2中左側において長手方向に沿って配置され、吸気孔53d〜53fは、本体52の幅方向の中心よりも図2中右側において長手方向に沿って配置されている。
本体52には、これら吸気孔53a〜53fを囲うように平面視で略U字状の側壁54a,54b,54c,54d,54e,54fが立設されている。図6を参照して説明した第1吸気集合室FR、第2吸気集合室RR、並びに吸気通路41a〜41fの下部は、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせたときに、これら側壁54a〜54fによって形成される。
本体52の略中央のうち、上記側壁54a〜54fよりも新気流入部51側には、平面視で略三角形のEGR室底部58が形成されている。このEGR室底部58は島状であり、したがってその底面58aは、周囲の底面52a,52bよりも高くなっている(図3参照)。また、このEGR室底部58の新気流入部51側の側面58bは、アッパ部材6と組み合わせたときに、アッパ部材6の外壁部66(後述の図4参照)の表面と面一になるように形成されている。このEGR室底部58の幅方向の中心には、吸気マニホルドベース9のEGR通路97(図1参照)に接続されるEGR導入管57が貫通して形成されている。
図3に示すように、このEGR導入管57は鉛直方向に沿って延びており、またその先端部57aは、EGR室底部58の底面58aよりも高くなっている。また、EGR室底部58の底面58aは、EGR導入管57を中心として幅方向両側へ緩やかに傾斜している。図6を参照して説明したEGR室38の下部は、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせたときに、この島状のEGR室底部58によって形成される。
次に、図4および5を参照して、アッパ部材6の構成について説明する。
アッパ部材6は、略矩形皿状である。なお、以下では、ロア部材5と組み合わせたときにロア部材5の新気流入部51が設けられる方、すなわち図4の上方側をアッパ部材6の先端側とする。
アッパ部材6の中央には、平面視で略U字状の側壁64a,64b,64c,64d,64e,64fが立設されている。これら側壁64a〜64fは、ロア部材5に形成された側壁54a〜54fと接するように形成されている。したがって、図6を参照して説明した第1吸気集合室FR、第2吸気集合室RR、並びに吸気通路41a〜41fは、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせたときに、これらロア部材5の側壁54a〜54fとアッパ部材6の側壁64a〜64fによって形成される。
アッパ部材6の中央のうち、各吸気通路41a〜41fの上部を構成する部分には、それぞれ図1を参照して説明したブローバイガス導入溝47に連通する貫通孔63a,63b,63c,63d,63e,63fが形成されている。
アッパ部材6の中央のうち、上記側壁64a〜64fよりも先端側には、平面視で略三角形のEGR室壁部65が立設されている。図5に示すように、このEGR室壁部65の端面65aは、ロア部材5に形成されたEGR室底部58の底面58aに接するように、中心から幅方向両側へ緩やかに傾斜するように形成されている。したがって、図6を参照して説明したEGR室38と分岐室31とは、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせたときに、このEGR室壁部65によって画成される。
EGR室壁部65は、より先端側に設けられた略V字状の外壁部66と、より基端側に設けられ幅方向に延びる内壁部67と、で構成される。上述のEGR室38は、ロア部材5とアッパ部材6を組み合わせたときに、これら外壁部66と内壁部67とEGR室底部58とにより囲まれた領域として形成される。
内壁部67には、幅方向の中央において基端側へ湾曲した凹部67aが形成されている。EGR導入管57の先端部57a(図3参照)は、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせると、この凹部67aによりその側面が覆われるようになっている。
外壁部66は、内壁部67よりも先端側に設けられ、分岐室31とEGR室38とを画成する。すなわち、この外壁部66のうち、図4中、中央より左側の第1の面66aは分岐室31の第1通路33の通路面の一部を構成し、中央より右側の第2の面66bは分岐室31の第2通路34の通路面の一部を構成する。
この外壁部66のうち、第1通路33と第2通路34との合流部35(図6参照)に面する先端部66cは、先端側に近づくに従い細くなる絞り形状に形成されている。また、この先端部66cには、中空状の肉抜き部66fが形成されている。
また、図5に示すように、外壁部66の第1の面66aには、第1通路33に連通する第1EGR吐出孔66dが形成され、外壁部66の第2の面66bには、第2通路34に連通する第2EGR吐出孔66eが形成されている。
次に、以上のように構成された吸気マニホルド2におけるEGR室38の作用について、図7および8を参照して説明する。
図7は、ロア部材5とアッパ部材6とを組み合わせて構成された吸気マニホルド2の幅方向に沿った断面図である。より具体的には、図7は、EGR室底部58の底面58aに沿った断面図となっている。なお、図7には、説明を容易にするため断面には現れないアッパ部材6のEGR室壁部65の構成を2点鎖線で示す。また、以下の説明において、吸気の流れは実線の矢印で示し、EGRガスの流れは破線の矢印で示す。
図8は、図7中の線VIII−VIIIに沿った断面図である。
図7に示すように、新気流入部51から流入した吸気は、合流部35において、第1通路33を介して第1吸気集合室FRへ流れるものと、第2通路34を介して第2吸気集合室FFへ流れるものとに分けられる。ここで、上述のようにEGR室壁部65を合流部35において絞り形状にすることにより、新気流入部51から流入した吸気が合流部35において淀むのを抑制することができる。
一方、図8に示すように、EGRガスは、ロア部材5に鉛直方向に沿って形成されたEGR導入管57を介してEGR室38内に導入される。EGR室38内に導入されたEGRガスは、図7に示すように、幅方向両側に形成された第1EGR吐出孔66dおよび第2EGR吐出孔66eを介して第1通路33および第2通路34内に吐出され、これら通路33,34を流通する吸気とともにより下流側の第1吸気集合室FRおよび第2吸気集合室RRへ流入する。
以上のようにして、多くの配管を介さずにEGRガスを供給することにより、その分だけ吸気マニホルドを小型化し、かつコストを低減することができる。また、EGR室壁部65に形成された吐出孔66d,66eを介して、第1、第2通路33,34の壁面に沿うようにして、吸気の流れに逆らうことなくEGRガスを供給することができる。したがって、上述の共鳴効果が低下することもない。また、多くの配管を用いることなくEGRガスを供給することにより、第1、第2吸気集合室へ均等にEGRガスを供給できることはもちろんのこと、目標とする量のEGRガスを供給することもできる。
次に、図9および10を参照して、EGR室38へのオイルの侵入を防止する構造について説明する。
図9は、図7中の線IX−IXに沿った断面図である。
図10は、第1EGR吐出孔66dを第1通路33側から視た正面図である。
上述のように吸気マニホルド2内に供給されるブローバイガスには気化したオイルが含まれているため、吸気集合室3の壁面にはオイルが付着している。EGR室壁部65に吐出孔66d,66eを形成することにより、EGRガスを供給する上では上述のような利点があるものの、これら吐出孔66d,66eを介して吸気集合室3の壁面に付着したオイルがEGR室38内に侵入し、EGR室38内に至るEGRガスの通路が閉塞したり各種装置が劣化したりするおそれがある。
そこで、図9および図10に示すように、第1EGR吐出孔66dを形成する開口の上部および側部ともに、断面視で内側へ向けて凹状の溝68が形成されている。このような溝68を開口に沿って設けることにより、第1通路33側の壁面を伝ってきたオイルの多くを、自重により下方へ落下させ、EGR室38内へ流入するのを防止することができる。なお、第2EGR吐出孔66dを形成する開口にも同様に凹状の溝69が形成されている。
また、図3を参照して説明したように、EGR室38の底面58aは、EGR室38の内側から外側へ向けて緩やかに傾斜しているので、吐出孔66d,66eを介して侵入したオイルが、底面58aを伝ってEGR室38内のEGR導入管57へ流入するのを防止できる。
また、図8に示すように、EGR導入管57は鉛直方向に沿って延び、その先端部57aは底面58aよりも高くなっている。このため、たとえオイルがEGR室38内に流入したとしてもEGR導入管57内までは容易に流入することがない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
上記実施形態では、EGR室壁部65をアッパ部材6に形成したが、ロア部材5に形成しても同様の効果を達成することができる。すなわち、アッパ部材6とロア部材5とを組み合わせたときに、EGR室壁部によりEGR室と分岐室とが画成されれば、EGR室壁部はアッパ部材およびロア部材のどちらに設けられていてもよい。また、このEGR室壁部は、アッパ部材やロア部材から着脱可能なカセットで構成してもよい。
また上記実施形態では、6気筒エンジンに適用した吸気装置1を説明したが、エンジンの気筒数はこれに限らず幾つでもよい。
1…吸気装置
2…吸気マニホルド
3…吸気集合室
FR…第1吸気集合室
RR…第2吸気集合室
41a,41b,41c,41e,41f,41g…吸気通路
5…ロア部材
51…新気流入部
57…EGR導入管
57a…先端部
58…EGR室底部
58a…底面
6…アッパ部材
65…EGR室壁部
66…外壁部
66c…先端部
66d…第1EGR吐出孔
66e…第2EGR吐出孔
67…内壁部
68,69…溝
31…分岐室
32…流入通路
33…第1通路
34…第2通路
35…合流部
38…EGR室

Claims (4)

  1. 吸気が流入する吸気集合室と、当該吸気集合室に上流端部にて接続された複数の吸気通路と、を有する吸気マニホルドを備え、
    当該吸気マニホルドは、その下部を構成するロア部材と上部を構成するアッパ部材とを組み合わせて構成されたV型多気筒内燃機関の吸気装置であって、
    前記吸気集合室は、一方のバンクの気筒群に連通する吸気通路が接続された第1吸気集合室と、当該第1吸気集合室に対向して設けられ他方のバンクの気筒群に連通する吸気通路が接続された第2吸気集合室と、上流側で新気流入部に接続され下流側で分岐し前記第1、第2吸気集合室に接続される分岐室と、を備え、
    前記ロア部材および前記アッパ部材のうち何れか又は両方には、前記分岐室とEGRガスが流入するEGR室と、を画成するEGR室壁部が設けられ、
    前記ロア部材には、鉛直方向に沿って延び、その先端部が前記EGR室の内部に至るEGR導入管が設けられ、
    前記EGR室壁部には、前記分岐室のうち前記第1吸気集合室に至る第1通路内に連通する第1EGR吐出孔と、前記分岐室のうち前記第2吸気集合室に至る第2通路内に連通する第2EGR吐出孔と、が設けられていることを特徴とするV型多気筒内燃機関の吸気装置。
  2. 前記第1EGR吐出孔および第2EGR吐出孔を形成する開口のうち少なくとも上部は断面視で鉛直下方へ向けて凹状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のV型多気筒内燃機関の吸気装置。
  3. 前記EGR室壁部の少なくとも一部は中空状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のV型多気筒内燃機関の吸気装置。
  4. 前記分岐室は、平面視で略Y字状であり、かつ前記第1通路と前記第2通路との合流部が、前記新気流入部から新気の流入方向に沿って視て正面に位置するように形成され、
    前記EGR室壁部は、前記合流部において前記新気流入部側に近づくに従い細くなる絞り形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のV型多気筒内燃機関の吸気装置。
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