JP2018200017A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドの小型軽量化を図りながら、シリンダヘッドの内部に形成される排気通路の通気抵抗を低減することができる内燃機関のシリンダヘッドを提供すること。
【解決手段】シリンダヘッド3によれば、第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bは、それぞれの排気通路の断面が2つの円形断面から1つの縦長断面となるように、第1の集合通路12、13、14の上流部において第1の気筒2A、中央気筒2Bおよび第3の気筒2Cの軸線方向Oに重なっており、第2の集合通路15に連通する第1の集合通路12、13、14の下流部が縦長断面に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される内燃機関のシリンダヘッドに関する。
燃焼室から延びる排気ポートをシリンダヘッド内で集合させた多気筒エンジンのシリンダヘッド構造が知られている(特許文献1参照)。このシリンダヘッド構造は、燃焼室から延びる一対の排気ポートを、気筒軸と直交する平面上で1つの排気ポートに集合させた後、全ての気筒に連通する排気ポートを集合部に集合させている。
特開2001−115893号公報
このような内燃機関のシリンダヘッド構造にあっては、燃焼室に連通する一対の分岐ポートを平面的に並べて1つの排気ポートに集合させ、各気筒に対応する排気ポートを平面的に並べて集合部に集合させている。このため、燃焼室から最下流の集合部に至る排気ポートの断面の変化が大きくなり、断面の変化に伴って排気ポートを流れる排気ガスの通気抵抗が大きくなる。
さらに、気筒軸方向から排気ポートを見た場合に、気筒毎に設けられた排気ポートの幅が、排気ポートの高さと比べて大きくなるため、集合部の上流側で隣接する排気ポートを集合する排気ポート集合部(以下、集合ポートという)の幅が大きくなる。
これにより、各気筒の排気ポートから集合ポートに流れる排気ガスが早期に合流して各気筒の排気ガスが干渉し易くなり、通気抵抗がより一層大きくなって排気ガスを円滑に排出することができないおそれがある。
上記問題を解決するには、シリンダヘッドの側面に開口する排気ポートの出口である集合部を気筒の配列方向と直交する方向において離れた位置に配置して各排気ポートの集合位置を下流側に移動させることが必要となる。これにより、シリンダヘッドが大型化し、かつ、重量が増大してしまう。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、シリンダヘッドの小型軽量化を図りながら、シリンダヘッドの内部に形成される排気通路の通気抵抗を低減することができる内燃機関のシリンダヘッドを提供することを目的とするものである。
本発明は、一列に並んで配列された複数の気筒を有する内燃機関のシリンダブロックの上部に設けられ、前記複数の気筒から排気ガスを排出する排気通路が形成されたシリンダヘッドであって、前記排気通路が、前記気筒毎に連通される第1の排気通路および第2の排気通路と、前記第1の排気通路と前記第2の排気通路の下流側に設けられ、前記第1の排気通路と前記第2の排気通路とをそれぞれの前記気筒毎に集合させる第1の集合通路と、前記第1の集合通路の下流側に設けられ、前記第1の集合通路を集合させる第2の集合通路と、前記第2の集合通路に連なり、排気ガスを前記シリンダベッドから外部に排出する排気ガス出口とを含んで構成されており、前記第1の排気通路および前記第2の排気通路は、それぞれの排気通路の断面が2つの円形断面から1つの縦長断面となるように、前記第1の集合通路の上流部において前記気筒の軸線方向に重なっており、前記第2の集合通路に連通する前記第1の集合通路の下流部は、縦長断面に形成されていることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、シリンダヘッドの小型軽量化を図りながら、シリンダヘッドの内部に形成される排気通路の通気抵抗を低減することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの左側面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの内部に形成された排気通路と、シリンダの内部に形成された気筒およびピストンとを示すシリンダヘッドの破断図である。 図3は、図2のIII−III方向矢視断面図である。 図4は、本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの排気通路の斜視図である。 図5は、本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの第2の集合通路とその周辺の拡大断面図である。 図6は、図5のVI−VI方向矢視断面図である。 図7は、本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドの第1の気筒用の排気通路の平面図である。 図8は、図7のVIII−VIII方向矢視断面図である。 図9は、図7のIX−IX方向矢視断面図である。 図10は、図7のX−X方向矢視断面図である。 図11は、図7のXI−XI方向矢視断面図である。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関のシリンダヘッドは、一列に並んで配列された複数の気筒を有する内燃機関のシリンダブロックの上部に設けられ、複数の気筒から排気ガスを排出する排気通路が形成されたシリンダヘッドであって、排気通路が、気筒毎に連通される第1の排気通路および第2の排気通路と、第1の排気通路と第2の排気通路の下流側に設けられ、第1の排気通路と第2の排気通路とをそれぞれの気筒毎に集合させる第1の集合通路と、第1の集合通路の下流側に設けられ、第1の集合通路を集合させる第2の集合通路と、第2の集合通路に連なり、排気ガスをシリンダベッドから外部に排出する排気ガス出口とを含んで構成されており、第1の排気通路および第2の排気通路は、それぞれの排気通路の断面が2つの円形断面から1つの縦長断面となるように、第1の集合通路の上流部において気筒の軸線方向に重なっており、第2の集合通路に連通する第1の集合通路の下流部は、縦長断面に形成されている。
これにより、シリンダヘッドの小型軽量化を図りながら、シリンダヘッドの内部に形成される排気通路の通気抵抗を低減することができる。
以下、本発明の実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドについて、図面を用いて説明する。
図1から図11は、本発明の一実施例に係る内燃機関のシリンダヘッドを示す図である。図1から図11において、上下前後左右方向は、エンジンの気筒列に沿う方向で後述する第1の気筒側を前、第3の気筒側を後とした場合に、エンジンの気筒列と直交する幅方向が左右方向、エンジンの高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。
図1において、エンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3とを備えている。
図2において、シリンダブロック2には複数の第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cが設けられており、第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cは、一列に並んで配列されている。本実施例のエンジン1は、3気筒エンジンである。
本実施例の第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cは、本発明の気筒を構成する。本実施例のエンジン1の気筒数は、3気筒に限定されるものではない。
第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cにはそれぞれピストン4が収納されており、ピストン4は、第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cに対して上下方向に往復運動する。
ピストン4は、図示しないコネクティングロッドを介して図示しないクランク軸に連結されており、ピストン4の往復運動は、コネクティングロッドを介してクランク軸の回転運動に変換される。ピストン4の頂部、第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cのそれぞれの内壁およびシリンダヘッド3の底部の間には燃焼室5が形成されている。
図3において、シリンダヘッド3には複数の吸気通路6が形成されている。吸気通路6は、第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の2C毎に一対ずつ設けられた吸気ポート7を有し、一対の吸気ポート7は、それぞれ第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cに連通している。
吸気通路6は、図示しない吸気マニホールドを介して図示しない吸気管の吸気通路に連通している。吸気管は、吸気マニホールドに吸入通気を導入し、吸気マニホールドに導入された吸入空気は、吸気ポート7を通して各気筒2Aから2Cに導入される。各気筒2Aから2Cには吸入空気と共に燃料が導入され、吸入空気と燃料とが混合された混合気は、燃焼室5で燃焼される。
シリンダヘッド3には排気通路8が形成されている。図3、図4において、排気通路8は、第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bを備えている。それぞれ一対の第1の排気通路9Aおよび第2の排気通路9Bと、第1の排気通路10Aおよび第2の排気通路10Bと、第1の排気通路11Aおよび第2の排気通路11Bとは、第1の気筒2A、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cにそれぞれ連通されている。
排気通路8は、第1の集合通路12、13、14および第2の集合通路15を有する。第1の集合通路12は、第1の排気通路9Aと第2の排気通路9Bとの下流側に設けられており、第1の排気通路9Aと第2の排気通路9Bとを集合させている。なお、上流、下流とは、排気ガスの流れる方向に対して上流、下流を表わす。
第1の集合通路13は、第1の排気通路10Aと第2の排気通路10Bとの下流側に設けられており、第1の排気通路10Aと第2の排気通路10Bとを集合させている。第1の集合通路14は、第1の排気通路11Aと第2の排気通路11Bとの下流側に設けられており、第1の排気通路11Aと第2の排気通路11Bとを集合させている。
このように第1の集合通路12から14は、第1の排気通路9A、10A、11Aと第2の排気通路9B、10B、11Cとを第1の気筒2Aから第3の気筒2C毎に集合させている。
図3において、第1の集合通路12から14は、それぞれ隔壁16、17を介して隣接しており、隔壁16、17は、各気筒2A、2B、2C側から第2の集合通路15の近くまで延びている。
図5において、第2の集合通路15は、第1の集合通路12から14の下流側に設けられており、全ての気筒2Aから2Cに対応する第1の集合通路12から14を集合させている。第2の集合通路15の下流には排気ガス出口15Aが設けられており、排気ガス出口15Aは、シリンダヘッド3の左側面に開口している。
図1において、シリンダヘッド3の左側面には排気ガス出口15Aの外周を囲むフランジ部3Fが形成されており、フランジ部3Fには複数のねじ孔3fが形成されている。フランジ部3Fには図示しない排気管のフランジ部が接合されており、排気管のフランジ部とフランジ部3Fが接合された状態において、ねじ孔3fに図示しないねじが装着されることで、排気管がシリンダヘッド3に連結される。
排気ガス出口15Aは、排気管の排気通路に連通しており、燃焼室5で燃焼された排気ガスは、第1の気筒2Aから第1の排気通路9Aおよび第2の排気通路9Bを通して第1の集合通路12に集合される。
燃焼室5で燃焼された排気ガスは、第2の気筒2Bから第1の排気通路10Aおよび第2の排気通路10Bを通して第1の集合通路13に集合される。燃焼室5で燃焼された排気ガスは、第3の気筒2Cから第1の排気通路11Aおよび第2の排気通路11Bを通して第1の集合通路14に集合される。
第1の集合通路12から14に集合された排気ガスは、第1の集合通路12から14から第2の集合通路15に集合された後、排気ガス出口15Aから排気管に排出されることで、シリンダヘッド3から排出される。
第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bは、それぞれの排気通路の断面が2つの円形断面から1つの長円の縦長断面となるように、第1の集合通路12、13、14の上流部において気筒の軸線方向Oに重ねられている。気筒の軸線方向Oは、各気筒2Aから2Cの軸線方向Oである。
図6において、第1の集合通路14の上流部において第1の排気通路11Aと第2の排気通路11Bとが第3の気筒2Cの軸線方向に重ねられている状態を示す。本実施例のシリンダヘッド3において、気筒の軸線方向O(図2参照)は、エンジン1の上下方向(鉛直方向)と同方向である。
図7から図10において、第1の排気通路9Aと第2の排気通路9Bの上流側から第1の集合通路12までの断面を示す。図8に示すように、第1の排気通路9Aと第2の排気通路9Bとは、その上流側において2つの円形断面に形成されており、上流から下流に向かうに従って、図9に示すように、2つの円形断面が徐々に重なる。
第1の排気通路9Aと第2の排気通路9Bとは、さらに下流に向かうと、図10に示すように、第1の集合通路12の上流部において1つの縦長断面となるように第1の気筒2Aの軸線方向Oに重なる。
第2の集合通路15に連通する第1の集合通路12から14の下流部は、縦長断面に形成されている。例えば、図11に示すように、第2の集合通路15に連通する第1の集合通路12の下流側は上下方向に長円の縦長断面に形成されている。図示は、省略するが、第2の集合通路15に連通する第1の集合通路13、14の下流側も同様に縦長断面に形成されている。なお、長円は、上下方向に長い長円である。
図10、図11において、第1の気筒2Aの軸線方向Oから見た場合に、第1の集合通路12の横幅W1は、第2の排気通路9Bの下流部の横幅W2と同一の幅に形成されている。
図示は、省略するが、第2の気筒2Bおよび第3の気筒2Cの軸線方向Oから見た場合に、第1の集合通路13、14の横幅W1も、第2の排気通路10B、11Bの下流部の横幅W2と同一の幅に形成されている。
気筒の軸線方向Oから見た場合に、第1の集合通路12の横幅W1を、第1の排気通路9A、10A、11Aの横幅W2と同一の幅に形成してもよい。さらに、第1の集合通路12の横幅W1を、第1の排気通路9Aおよび第2の排気通路9Bと共通の横幅W2、第1の排気通路10Aおよび第2の排気通路10Bと共通の横幅W2、第1の排気通路11Aおよび第2の排気通路11Bと共通の横幅W2と同一に形成してもよい。
図3において、気筒の配列方向Lにおいてシリンダヘッド3の中央部に設けられた第2の気筒2B(以下、この気筒を中央気筒2Bという)に連通される第2の排気通路10Bは、中央気筒2Bから気筒の配列方向Lと直交する方向に延びている。気筒の配列方向Lは、気筒2Aから2Cが並んだ方向であり、エンジン1の前後方向と同方向である。
第1の排気通路10Aは、中央気筒2Bから第2の排気通路10B側に湾曲されて第2の排気通路10Bに集合されており、排気ガス出口15Aは、中央気筒2Bの中心軸(中央気筒2Bの軸線方向Oと同一の軸)に対して第2の排気通路10B側に偏った位置に設けられている。
なお、第1の排気通路10Aと排気通路10Bの配列を逆にしてもよい。すなわち、第1の排気通路10Aを気筒の配列方向Lと直交する方向に延ばし、第2の排気通路10Bを、中央気筒2Bから第1の排気通路10A側に湾曲させて第1の排気通路10Aに集合させてもよい。
このように本実施例のシリンダヘッド3によれば、第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bが、それぞれの排気通路の断面が2つの円形断面から1つの縦長断面となるように、第1の集合通路12、13、14の上流部において気筒の軸線方向Oに重なっている。
これにより、第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bが第1の集合通路12、13、14によって集合される前と集合された後において排気通路8の断面積が大幅に変化することを防止できる。このため、排気通路8の通気抵抗を低減できる。
また、第2の集合通路15に連通する第1の集合通路12、13、14の下流部が、縦長断面に形成されているので、第1の集合通路12、13、14の下流部を縦長断面で第2の集合通路15に連通させることができる。
これにより、互いに隣接する第1の集合通路12、13、14の間に形成される隔壁16、17を第2の集合通路15の近くまで延ばすことができる。このため、第1の気筒2A、中央気筒2Bおよび第3の気筒2Cから第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bに排出される排気ガスを干渉させずに第2の集合通路15に導くことができる。このため、排気通路8の通気抵抗をより効果的に低減できる。
さらに、第1の集合通路12、13、14を縦長断面に形成することにより、気筒の軸線方向Oと水平に交差する方向に第1の集合通路12、13、14を自由に曲げることができる。
これにより、第1の集合通路12、13、14を、気筒の軸線方向Oと水平に交差する方向に曲げて第2の集合通路15に連通させ、夫々の下流端を気筒の軸線方向Oと水平に交差する方向において気筒2A、2B、2C側に近づけることができ、排気ガス出口15Aを気筒2A、2B、2C側に近づけることができる。この結果、シリンダヘッド3の車幅方向(車両の左右方向)の寸法を短くでき、シリンダヘッド3の小型軽量化を図ることができる。
また、本実施例のシリンダヘッド3によれば、第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bの下流部が気筒の軸線方向に重なった1つの縦長断面と、第1の集合通路12、13、14の縦長断面とが、上下方向に長い長円に形成されている。
これにより、第1の集合通路12、13、14の断面を円形とする場合に比べて、第1の集合通路12、13、14を第2の集合通路15に集合させるときに、第1の集合通路12、13、14の横方向(配列方向)の間隔をさらに短くでき、シリンダヘッド3の小型軽量化をより効果的に図ることができる。
また、本実施例のシリンダヘッド3によれば、気筒の軸線方向Oから見た場合に、第1の集合通路12、13、14の横幅W1が、第1の排気通路9A、10A、11Aの下流部の横幅または第2の排気通路9B、10B、11Bの下流部の横幅W2と同一の幅に形成されている。
これにより、第1の排気通路9A、10A、11Aおよび第2の排気通路9B、10B、11Bが第1の集合通路12、13、14によって集合される前と集合された後において断面積が大幅に変化することをより効果的に防止でき、排気通路8の通気抵抗をより効果的に低減できる。
また、本実施例のシリンダヘッド3によれば、気筒の配列方向Lにおいてシリンダヘッド3の中央部に設けられた中央気筒2Bに連通される第2の排気通路9Bが、中央気筒2Bから気筒の配列方向Lと直交する方向に延びている。
これに加えて、第1の排気通路9Aが、中央気筒2Bから第2の排気通路9B側に湾曲されて第2の排気通路9Bに集合されており、排気ガス出口15Aが、中央気筒2Bの中心軸O(軸線方向Oと同一)に対して第2の排気通路9B側に偏った位置に設けられている。
これにより、第1の排気通路10Aと第2の排気通路10Bとを中央気筒2Bの近くで集合させることができ、その分だけ排気ガス出口15Aを中央気筒2B側に近づけることができる。この結果、シリンダヘッド3の小型軽量化をより効果的に図ることができる。
本発明の本実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...エンジン、2A...第1の気筒(気筒)、2B...第2の気筒(気筒、中央気筒)、2C...第3の気筒、3...シリンダヘッド、8...排気通路、9A,10A,11A...第1の排気通路、9B,10B,11B...第2の排気通路、12,13,14...第1の集合通路、15...第2の集合通路、15A...排気ガス出口

Claims (4)

  1. 一列に並んで配列された複数の気筒を有する内燃機関のシリンダブロックの上部に設けられ、前記複数の気筒から排気ガスを排出する排気通路が形成されたシリンダヘッドであって、
    前記排気通路が、
    前記気筒毎に連通される第1の排気通路および第2の排気通路と、
    前記第1の排気通路と前記第2の排気通路の下流側に設けられ、前記第1の排気通路と前記第2の排気通路とをそれぞれの前記気筒毎に集合させる第1の集合通路と、
    前記第1の集合通路の下流側に設けられ、前記第1の集合通路を集合させる第2の集合通路と、
    前記第2の集合通路に連なり、排気ガスを前記シリンダベッドから外部に排出する排気ガス出口とを含んで構成されており、
    前記第1の排気通路および前記第2の排気通路は、それぞれの排気通路の断面が2つの円形断面から1つの縦長断面となるように、前記第1の集合通路の上流部において前記気筒の軸線方向に重なっており、
    前記第2の集合通路に連通する前記第1の集合通路の下流部は、縦長断面に形成されていることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 前記第1の排気通路および前記第2の排気通路の下流部が前記気筒の軸線方向に重なった1つの縦長断面と、前記第1の集合通路の縦長断面とは、上下方向に長い長円であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 前記気筒の軸線方向から見た場合に、前記第1の集合通路の横幅が、前記第1の排気通路の下流部の横幅または前記第2の排気通路の下流部の横幅と同一に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 前記気筒の配列方向において前記シリンダヘッドの中央部に設けられた気筒を中央気筒とした場合に、前記中央気筒に連通される前記第1の排気通路および前記第2の排気通路のうちの一方の排気通路は、前記中央気筒から前記気筒の配列方向と直交する方向に延び、他方の排気通路は、前記中央気筒から前記一方の排気通路側に湾曲されて前記一方の排気通路に集合されており、
    前記排気ガス出口は、前記中央気筒の中心軸に対して前記一方の排気通路側に偏った位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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