JP2013112983A - あと施工アンカーの施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無機質材料を封入した容器と液体を封入した容器を別々に作製してアンカー孔内部に収容する場合に、これら容器のアンカー孔内部での姿勢がアンカー孔に対して偏ることを抑制することが可能であると共に、液体のコンクリート躯体中への浸透を抑制することが可能なあと施工アンカーの施工方法を提供する。
【解決手段】無機質材料用液溶性紙容器2及び液体用ガラス容器3を、コンクリート躯体5のアンカー孔1内部に収容し、アンカー孔内部にアンカーを、ガラス容器や紙容器を破砕して無機系材料と液体を練り混ぜながら打設するあと施工アンカーの施工方法であって、幅広シート状の紙容器に無機質材料を封入してマット状とし、ガラス容器及び紙容器をアンカー孔内部に収容したときに、ガラス容器の外周面の少なくとも一部を紙容器で包囲した状態となるように、紙容器とガラス容器を配設する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無機質材料を封入した容器と液体を封入した容器を別々に作製してアンカー孔内部に収容する場合に、これら容器のアンカー孔内部での姿勢がアンカー孔に対して偏ることを抑制することが可能であると共に、液体のコンクリート躯体中への浸透を抑制することが可能で、配合割合を確保しつつ、接着材料を効率良くかつ均一に練り混ぜることができるあと施工アンカーの施工方法に関する。
あと施工アンカーの施工では、例えば無機系接着剤であるモルタルをアンカー孔内部で作製するようにしていて、この場合、セメント等の無機質材料と水などの液体とが用いられる。
これら接着材料の提供の仕方としては、(1)無機質材料を紙製の容器に封入したもの、(2)ガラス製や紙製の外側容器の内部に、液体を封入したガラス製の内側容器と無機質材料とを封入して二重構造としたもの、(3)無機質材料と液体とを別々の容器に封入したものなどが知られている。
上記(2)及び(3)のタイプとしては、例えば特許文献1から3が知られている。特許文献1の「アンカーボルト固着用カートリッジ」は、プラスチック薄膜チューブ容器または紙袋容器に、セメント質混合物と、防水性を発揮する水溶性高分子エマルジョンを密封したガラス容器を収容してなる。
特許文献2の「固定要素固着用接着剤」は、合成樹脂製の袋内に無機系水硬性成分を充填し開放端を封止した無機系水硬性成分カプセルと、合成樹脂製の袋内に無機系水硬性成分と反応し固化させる活性化液を充填し開放端を封止した活性化液カプセルとからなっている。
特許文献3の「固定要素固着材」は、水を含有しない液状親水性有機物質及び水硬性物質を含有する混合物と、水を含有する液状物とを、別々の容器に収容し、2つの容器が互いに隣接又は一方の容器に他方の容器が内在するようにしている。
実開昭58−1345000号公報 特開平10−324848号公報 特開2006−161461号公報
背景技術の上記(1)の提供形態では、紙製容器を、アンカー孔内部へ挿入する前に、水に浸す必要があり、浸水時間を適切に管理する必要があると共に、そのようにしても接着性能、ひいてはアンカー性能にバラツキが生じ易かった。
他方、アンカーは一般的に、アンカー孔の軸心に沿って真っ直ぐに打設していく。真っ直ぐに打設されるこのアンカーで、セメント等の無機質材料と水等の液体とを十分に撹拌して均一に練り混ぜるためには、アンカー孔内部における、無機質材料及び液体を封入しているこれら容器の姿勢が重要である。
例えば、上記(2)の提供形態では、無機質材料よりも液体の方が重いため、保管状態によっては、液体用の内側容器が無機質材料を押し退けて、外側容器内部で偏った位置に存することとなり、従って接着材料の配置が偏った状態でアンカー孔に挿入されるおそれがある。すなわち、アンカー孔内部において、液体用の内側容器の姿勢は偏っている。
また、上記(3)の提供形態では、無機質材料及び液体の各容器は、アンカー孔に挿入する関係上、いずれもアンカー孔の内径よりも小さな外形寸法で形成される。このような小さな外形寸法の各容器は、アンカー孔に対しゆとりをもって挿入されるため、例えば下向きのアンカー孔に挿入すると、傾いて当該アンカー孔の内壁にもたれかかった姿勢となり、このため、アンカーの真っ直ぐな打設方向に対し、各容器の姿勢は偏ったものとなってしまう。
さらに、上記(2)及び(3)の提供形態で、横向きのアンカー孔に挿入する場合も、これら容器はアンカー孔の下側の内壁に寝かせた状態となり、アンカー孔内部における各容器の姿勢は偏ったものとなる。
このように、容器の姿勢に起因して、接着材料がアンカー孔内部で偏って分布してしまうと、均一に練り混ぜるためには、長い時間をかけて十分に撹拌する必要があり、アンカーの打設に要する作業時間が長引いてしまう。言い換えれば、練り混ぜ時間が短いと、十分な接着性能を発揮させることができず、所定のアンカー性能を確保することができないおそれがある。
そしてまた、上記(1)〜(3)いずれの提供形態であっても、アンカー孔内部で接着材料を練り混ぜる際、無機質材料に対する液体の配合割合が重要である。この配合割合を適切に確保できないと、所定の接着強度を得ることができない。
上記(1)の提供形態では、水に浸した紙製容器をアンカー孔に挿入しただけで、当該水の一部は即座にコンクリート躯体中へと浸透してしまう。上記(2)及び(3)の提供形態であっても、下向き・横向きのアンカー孔を問わず、挿入した容器の姿勢が偏ったものであると、アンカーの打設により液体を封入している容器が破砕されたとき、当該液体の一部が、無機質材料と反応することなく、コンクリート躯体中へと浸透してしまう。
このような液体のコンクリート躯体中への浸透作用のために、無機質材料に対する水等の液体の配合割合を所定量に確保することが難しかった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、無機質材料を封入した容器と液体を封入した容器を別々に作製してアンカー孔内部に収容する場合に、これら容器のアンカー孔内部での姿勢がアンカー孔に対して偏ることを抑制することが可能であると共に、液体のコンクリート躯体中への浸透を抑制することが可能で、配合割合を確保しつつ、接着材料を効率良くかつ均一に練り混ぜることができるあと施工アンカーの施工方法を提供することを目的とする。
本発明にかかるあと施工アンカーの施工方法は、セメントなどの無機質材料を封入した液溶性の紙容器及び水などの液体を封入したガラス容器を作製し、これら紙容器及びガラス容器をコンクリート躯体に穿設したアンカー孔内部に収容し、次いで、該アンカー孔内部にアンカーを、当該アンカーでこれらガラス容器や紙容器を破砕して無機系材料と液体を練り混ぜながら打設するようにしたあと施工アンカーの施工方法であって、幅広シート状の上記紙容器に無機質材料を封入してマット状とし、上記ガラス容器及び上記紙容器を上記アンカー孔内部に収容したときに、該ガラス容器の外周面の少なくとも一部を該紙容器で包囲した状態となるように、これら紙容器とガラス容器を配設し、その後、上記アンカーを上記アンカー孔内部に打設することを特徴とする。
幅広シート状の前記紙容器に代えて、細長シート状とした前記紙容器に無機質材料を封入してスティック状とし、前記ガラス容器及び複数の上記紙容器を前記アンカー孔内部に収容したときに、該ガラス容器の外回りを該紙容器で取り囲んだ状態となるように、これら紙容器を該ガラス容器の外回りに間隔を隔てて配設し、その後、前記アンカーを前記アンカー孔内部に打設することを特徴とする。
前記ガラス容器の長さを前記紙容器の長さよりも長く形成し、これらガラス容器及び紙容器を、前記アンカー孔内部を外方から見たときに該ガラス容器が該紙容器よりも突出するように、当該アンカー孔内部に収容することを特徴とする。
本発明にかかるあと施工アンカーの施工方法にあっては、無機質材料を封入した容器と液体を封入した容器を別々に作製してアンカー孔内部に収容する場合に、これら容器のアンカー孔内部での姿勢がアンカー孔に対して偏ることを抑制することができると共に、液体のコンクリート躯体中への浸透を抑制することができ、配合割合を確保しつつ、接着材料を効率良くかつ均一に練り混ぜることができる。
本発明に係るあと施工アンカーの施工方法の第1実施形態の施工手順を説明する説明図である。 図1の施工方法に適用される無機質材料用の紙容器及び液体用のガラス容器をアンカー孔内部に配設したときの姿勢を、アンカー孔を破断して示した斜視図である。 図2に示した無機質材料用紙容器の変形例を示す正面図である。 本発明に係るあと施工アンカーの施工方法の第2実施形態に適用される無機質材料用の紙容器及び液体用のガラス容器の配列状態を説明する説明図である。 図4に示した配列状態の変形例を説明する説明図である。
以下に、本発明にかかるあと施工アンカーの施工方法の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係るあと施工アンカーの施工方法の施工手順を説明する説明図であって、図1(A)はアンカー孔1を穿設している状態を、図1(B)はアンカー孔1内部に、後述する紙容器2及びガラス容器3を挿入した状態を、図1(C)はアンカー孔1にアンカー4を打設し始めたときの状態を、図1(D)はアンカー4の打設完了状態をそれぞれ示している。
また、図2は、図1の施工方法に適用される無機質材料用の紙容器2及び液体用のガラス容器3をアンカー孔1内部に配設したときの姿勢を、アンカー孔1を破断して示した斜視図である。本実施形態は、下向き施工の場合を例示して説明する。
あと施工アンカーの施工は一般に、まずコンクリート躯体5にドリル6などでアンカー孔1を穿設し、次いで、穿設したアンカー孔1内部に、接着材料(例えば、セメントと水)を封入した紙容器2及びガラス容器3を挿入して収容し、次いで、インパクトレンチなどの回転工具でアンカー4を回転させながらアンカー孔1内部に打設する。
アンカー4を打設する際、当該アンカー4に加えられる打撃や回転を利用して、アンカー孔1内部で容器2,3を破砕し、接着材料Fを練り混ぜる。アンカー4が所定の打設深さまで達したら、その後放置する。練り混ぜられた接着材料Fは硬化し、これによりアンカー4はコンクリート躯体5に定着される(図1(D)参照)。
本実施形態にあっては、アンカー4には、アンカー孔1の開口縁1aに係合されるような形状寸法からなるOリングなどのシール材7が装着されていて、これにより、アンカー孔1から空気を円滑に排出できると共に、シール材7で接着材料Fをアンカー孔1内部に押し止めることができ、接着材料Fの密実な充填を確保することができる。
図2には、セメントなどの無機系材料を封入した紙容器2の形態、並びに水などの液体を封入したガラス容器3の形態の一例が示されている。ガラス容器3は、薄肉チューブ状であって、内部に配合割合に応じて液体を封入した後、密封して作製される。
紙容器2は、水などの液体に溶ける液溶性であって、外形形態が幅広シート状の袋形態で形成され、内部にセメントなどの無機質材料を封入した後、密封して作製される。無機質材料を封入した紙容器2は、厚みのあるマット状となる。
紙容器2は、ガラス容器3を縦向きに立てたときに、その横方向の幅寸法がガラス容器3の外周面の少なくとも一部を紙容器2で包囲し得るように設定される。紙容器2の幅寸法は好ましくは、ガラス容器3の半周前後、最適には、ガラス容器3の外周面全周をおおよそ包囲するように設定される。
図1(B)に示す施工段階で、これら紙容器2及びガラス容器3をアンカー孔1内部に収容するが、この収容作業は、ガラス容器3を先行して挿入しても、あるいは紙容器2を先行して挿入してもよく、また、ガラス容器3に紙容器2を巻き付けた状態で一緒に挿入してもよく、いずれにしても、ガラス容器3及び紙容器2をアンカー孔1内部に収容したときに、ガラス容器3の外周面の少なくとも一部を紙容器2で包囲した状態となるように、これら紙容器2とガラス容器3がアンカー孔1内部に配設される。
これにより、液体を封入しているガラス容器3は、これを包囲する紙容器2により、アンカー孔1の中央に、アンカー孔1の内壁面1bから距離を隔てて位置される。また、無機質材料を封入している紙容器2は、ガラス容器3とアンカー孔1の内壁面1bとの間に位置決めして配置される。
ガラス容器3及び紙容器2を縦向きに立てたときの長さ関係は、ガラス容器3の長さが紙容器2の長さよりも長く設定される。これにより、アンカー孔1内部に収容したこれらガラス容器3及び紙容器2を、アンカー孔1の外方から開口縁1aを介してその内部を見たときに、ガラス容器3が紙容器2よりも上方へ突出するように、これら容器2,3がアンカー孔1内部に収容される。
第1実施形態に係るあと施工アンカーの施工方法では、図1(B)に示すようにガラス容器3及び紙容器2をアンカー孔1内部に収容した後、図1(C)に示すようにアンカー4を打設すると、ガラス容器3が紙容器2よりも突出していることで、ガラス容器3が先行して破砕される。
ガラス容器3の破砕で当該ガラス容器3から溢れ出す液体は、液溶性の紙容器2を溶かし、紙容器2はまた、アンカー4によっても破砕される。これにより、紙容器2から無機質材料が溢れ出す。溢れ出した無機質材料及び液体は接着材料Fとして、アンカー孔1内部に充満し、打撃と回転を伴うアンカー4によって練り混ぜられる。
ガラス容器3及び紙容器2をアンカー孔1内部に収容したときに、ガラス容器3の外周面の少なくとも一部を紙容器2で包囲した状態となるように、これら紙容器2とガラス容器3をアンカー孔1内部に配設するようにしたので、ガラス容器3はアンカー孔1の中央に、紙容器2はアンカー孔1の内周壁1b周りに縦向きにした姿勢で位置決めして収容することができ、これら容器2,3の姿勢がアンカー孔1に対して、そしてまた打設されるアンカー4に対して偏ることを抑制でき、短時間で効率良く、そしてまた十分に均一に練り混ぜることができて、これにより所定の接着性能を発揮させることができて、優れたアンカー性能を確保することができる。
また、ガラス容器3を、紙容器2で包囲して、アンカー孔1の内周壁1bから距離を隔てて位置させるようにしたので、溢れ出した液体が即座にアンカー孔1の内周壁1bからコンクリート躯体5中へ浸透してしまうことを抑制でき、無機系材料との配合割合が変動してしまうことを防止して、適正な配合割合による練り混ぜを確保することができ、十分な接着性能を確保することができる。
さらに、ガラス容器3の長さを紙容器2の長さよりも長く形成し、これらガラス容器3及び紙容器2を、アンカー孔1内部を外方から見たときにガラス容器3が紙容器2よりも突出するように、アンカー孔1内部に収容するようにしたので、ガラス容器3から先に溢れ出す液体が、その後紙容器2から溢れ出す無機質材料に即座に浸潤して、無機質材料がアンカー孔1から外部へ飛散することを抑制できると共に、この浸潤によっても液体がコンクリート躯体5へと浸透する作用を抑制でき、適正な配合割合で練り混ぜをすることができて、所定の接着性能を確保することができる。
図3には、上記第1実施形態の変形例が示されている。この変形例は、紙容器2が、縦向きに立てた方向に沿って裂くことが可能な複数の縦方向の破断ライン8で分断可能な分包9の形態で形成される。
このように形成すれば、ガラス容器3を包囲する寸法に合わせて、あるいは無機質材料の必要量に合わせた紙容器2として、アンカー孔1に収容して使用することができる。このような変形例にあっても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図4には、本発明に係るあと施工アンカーの施工方法の第2実施形態が示されている。図4(A)は紙容器2及びガラス容器3を収容したアンカー孔1を上方から見た平面図であり、図4(B)は図4(A)中、X−X線矢視断面図である。図中、Wは液体を、Cは無機質材料である。
この第2実施形態は、無機質材料を封入することでマット状となる幅広シート状の紙容器2に代えて、無機質材料を封入することでスティック状となる細長シート状の紙容器2を3本用いたものである。これら紙容器2は、ガラス容器3を縦向きに立てたときに、ガラス容器3の外回りに間隔を隔てて、例えば120°間隔で等間隔に配列されて、当該ガラス容器3を取り囲んだ状態となるように設けられる。
図1(B)に示す施工段階で、上記第1実施形態と同様に、これら紙容器2及びガラス容器3をアンカー孔1内部に収容するが、この収容作業は、ガラス容器3を先行して挿入しても、あるいは紙容器2を先行して挿入してもよく、また、複数の紙容器2を挿入する間に挟んでガラス容器3を挿入したり、ガラス容器3周りに紙容器2を配列した状態で一緒に挿入してもよく、いずれにしても、ガラス容器3及び紙容器2をアンカー孔1内部に収容したときに、ガラス容器3の外回りを紙容器2で取り囲んだ状態となるように、これら紙容器2がガラス容器3の外回りに間隔を隔てて配設される。
このような手順であっても、上記第1実施形態と同様に、液体を封入しているガラス容器3は、これを取り囲む紙容器2により、アンカー孔1の中央に、アンカー孔1の内壁面1bから距離を隔てて位置される。また、無機質材料を封入している紙容器2は、ガラス容器3とアンカー孔1の内壁面1bとの間に位置決めして配置される。ガラス容器3と紙容器2の長さ関係は、上記第1実施形態と同様である。このような第2実施形態であっても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図5には、第2実施形態の変形例が示されている。図5(A),(B)は共に、紙容器2及びガラス容器3を収容したアンカー孔1を上方から見た平面図である。これら変形例は、ガラス容器3の外回りに配設される複数の紙容器2同士が隔てる間隔を、上記の120°間隔に代えて、90°間隔または60°間隔としたものである。これら変形例であっても、上記第2実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
上記第1及び第2実施形態及びそれらの変形例は、下向き施工の場合を例示して説明したが、その他の横向き施工などの場合であっても、同様の手順で本発明を適用できることはもちろんである。
1 アンカー孔
2 紙容器
3 ガラス容器
4 アンカー
5 コンクリート躯体

Claims (3)

  1. セメントなどの無機質材料を封入した液溶性の紙容器及び水などの液体を封入したガラス容器を作製し、これら紙容器及びガラス容器をコンクリート躯体に穿設したアンカー孔内部に収容し、次いで、該アンカー孔内部にアンカーを、当該アンカーでこれらガラス容器や紙容器を破砕して無機系材料と液体を練り混ぜながら打設するようにしたあと施工アンカーの施工方法であって、
    幅広シート状の上記紙容器に無機質材料を封入してマット状とし、
    上記ガラス容器及び上記紙容器を上記アンカー孔内部に収容したときに、該ガラス容器の外周面の少なくとも一部を該紙容器で包囲した状態となるように、これら紙容器とガラス容器を配設し、その後、上記アンカーを上記アンカー孔内部に打設することを特徴とするあと施工アンカーの施工方法。
  2. 幅広シート状の前記紙容器に代えて、細長シート状とした前記紙容器に無機質材料を封入してスティック状とし、
    前記ガラス容器及び複数の上記紙容器を前記アンカー孔内部に収容したときに、該ガラス容器の外回りを該紙容器で取り囲んだ状態となるように、これら紙容器を該ガラス容器の外回りに間隔を隔てて配設し、その後、前記アンカーを前記アンカー孔内部に打設することを特徴とする請求項1に記載のあと施工アンカーの施工方法。
  3. 前記ガラス容器の長さを前記紙容器の長さよりも長く形成し、これらガラス容器及び紙容器を、前記アンカー孔内部を外方から見たときに該ガラス容器が該紙容器よりも突出するように、当該アンカー孔内部に収容することを特徴とする請求項1または2に記載のあと施工アンカーの施工方法。
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