JP2017014808A - アンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びそのアンカー頭部定着構造 - Google Patents

アンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びそのアンカー頭部定着構造 Download PDF

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Abstract

【課題】アンカーのアンカー頭部周りにグラウトを的確かつ確実に充填することが可能で、アンカーの防錆性能を向上することができるアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びそのアンカー頭部定着構造を提供する。【解決手段】ボルト設置穴3に挿入される中空筒状体5の上端部に形成され、ボルト設置穴周りに設けられるフランジ部8と、フランジ部と中空筒状体との間にわたって、ボルト頭部1bを間に挟む配置でフランジ部を貫通して形成され、中空筒状体とグラウト材4との間の充填空間Sに充填材12を充填するための注入孔13及び排出孔14と、中空筒状体の外面を窪ませて、フランジ部から中空筒状体の下端部側へ形成され、注入孔及び排出孔に連通されると共に充填空間と連通される注入溝15及び排出溝16と、中空筒状体に設けられ、注入孔及び排出孔を閉塞すると共に、収容部を封鎖する蓋体7とを備えた。【選択図】図9

Description

本発明は、アンカーのアンカー頭部周りにグラウトを的確かつ確実に充填することが可能で、アンカーに対する防錆性能を向上することができるアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びそのアンカー頭部定着構造に関する。
ロックボルトなどのアンカーを、アンカー設置箇所のアンカー設置穴に設ける技術として、特許文献1及び2が知られている。特許文献1の「アンカー取付用座金」は、法面保護のために構築されるコンクリート支持体は、アンカーを設ける際のアンカー頭部を定着する構造物全体の突出高さを低くし、且つその作業性を向上させることを課題とし、法面に形成したコンクリート支持体におけるアンカー装着孔の開口部に、アンカーの頭部に螺着される球座付ナットの全高に対応する高さを有し、内周面を傾斜させて底部を球座付ナット体の座部とする胴体部と、胴体部の上下中間位置に周設して、前記コンクリート支持体の押さえ機能を果たす鍔板部とを備えたアンカー取付用座金を使用し、球座付ナット体をコンクリート支持体の表面より沈ませた位置として、アンカー頭部の定着構造物全体の高さを低くするようにしている。
特許文献2の「アンカーの取付装置」は、アンカーの頭部や防錆キャップ等を落石等の被害から防止することが可能で、景観的にも優れているものとすることを課題とし、アンカーの頭部を支圧板に定着するアンカーの取付装置において、支圧板のアンカーの頭部周りに大径孔部を形成し、支圧板の大径孔部の表面に定着する定着部材を大径孔部に挿入し、この定着部材とアンカーの頭部とを大径孔部内で定着するようにしている。
特開2012−246703号公報 特開2000−178969号公報
この種のアンカーは、斜面(法面)を安定化させるために用いられる。アンカーのアンカー端部(頭部)の防錆技術としては、当該アンカー端部を覆うキャップを設け、このキャップ内にグリースを充填してアンカー端部を防錆するようにしている。しかし、一般に、キャップは、斜面から大きく突出するため、落石などによって、キャップが破損されてしまうことが懸念される。
特許文献1を防錆の観点から検討すると、内周面を傾斜面または椀状面とした胴体部と鍔部とを有するアンカー取付用座金を、アンカーの頭部に挿入し、アンカーの頭部に螺合される球座付きナット体を座金に締め付け、さらに、座金に、アンカー頭部を覆う防錆キャップを嵌め込むようにしている。
アンカー取付用座金の設置手順は、削孔にアンカーを挿入し、削孔にセメントを注入し、次いで、アンカーの頭部に座金を取り付けて、まず、アンカーの位置出しを行う。セメントの硬化後、アンカーの頭部から座金を取り外し、削孔内で、セメントから突出しているアンカーの頭部周りにモルタル材を注入し、モルタル材が硬化する前に再度、座金をアンカーの頭部に取り付ける。
上述したように、アンカーは、斜面に施工されることから、当該アンカーが挿入される削孔は、その内部に注入されるセメントが満杯となることなく漏れ出してしまう斜め向きに形成される。セメントが漏れ出てしまって空いてしまう空間を埋めるために、アンカーのアンカー頭部周りにモルタル材を注入する必要がある。
モルタル材を削孔内へ注入するには、アンカーを位置出しするためにアンカーの頭部に取り付けた座金を一旦取り外し、モルタル材を注入し、その後、再度座金を取り付けなければならず、防錆確保のための作業性が良くなかった。
また、流動性のあるモルタル材では、セメントと同様に、削孔から次々に漏れ出てしまって削孔に満杯に注入することはできないことから、固練りのモルタル材が用いられる。固練りのモルタル材は、手作業で削孔内に充填されるので、削孔内に空気溜まりができやすく、その結果、確実な防錆効果を得ることが難しかった。
また、以上の防錆対応作業を、多数のアンカーに対して実施することは、非常に手間がかかり、施工性が良くなかった。結局、アンカーの防錆用の装置としても、また防錆構造としても、十分なものではなかった。
特許文献2は、施工手順として、他穿孔(先堀した削孔へ、アンカーを挿入する)と自穿孔(アンカー自体で削孔を形成していく)が採用可能である。
他穿孔では、削孔から大径孔部内にわたってグラウトを充填し、アンカーを、これに定着部材、ナット、座金を取り付けた状態で削孔内へ向けて挿入する。
他穿孔では、特許文献1と同様に、斜面にアンカーを施工することとの関係で、定着部材の取り外し、例えば固練りのグラウトの追加充填、その後の再度の定着部材の取り付けを行う必要があり、防錆施工について、特許文献1と同じ問題があり、防錆装置としても、防錆構造としても不十分なものであった。
自穿孔では、中空棒状のアンカーを用いて削孔し、次いで、アンカーの頭部に定着部材、ナット、座金を取り付け、その後、アンカーの頭部に接続したグラウト注入ホースからアンカーの中空部を通じて、削孔及び大径孔部にグラウトを充填する。充填したグラウトは、大径孔部と定着部材との間の隙間を経て、鍔部の溝部から排出され、これにより、アンカーの頭部周りへのグラウトの充填が行われる。
しかしながら、グラウトは、硬化と共に沈降する傾向があり、それによってアンカーの頭部周りに空隙が発生する。この空隙に対して、後からグラウトを充填して塞ぐことはできず、十分なかつ確実な防錆を確保することは難しかった。
仮定として、溝部を利用してグラウトの充填を行うことが考えられるが、斜面に設置される座金が構造上、定着部材の溝部を塞いでしまって、結局防錆のためのグラウトの再充填作業を保証することは難しかった。従って、自穿孔で施工しても、装置としても、構造としても、十分な防錆作用を確保することは困難であった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、アンカーのアンカー頭部周りにグラウトを的確かつ確実に充填することが可能で、アンカーに対する防錆性能を向上することができるアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びそのアンカー頭部定着構造を提供することを目的とする。
本発明にかかるアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材は、アンカー設置箇所のアンカー設置穴に挿入される中空筒状体を有し、該中空筒状体は、アンカーを該アンカー設置穴内部に固定するグラウト材から露出される該アンカーのアンカー頭部を、該アンカー設置箇所に定着させるために、該アンカー頭部を収容する収容部をその内方に有し、かつ該アンカー設置穴内方側で該グラウト材に面する下端部が、該アンカー頭部に螺着されたナット体に係合され、上端部が該アンカー設置穴外方側で、該アンカー設置箇所に係合されるアンカーのアンカー頭部定着部材であって、上記中空筒状体の上端部に外方へ拡張して形成され、上記アンカー設置穴周りに設けられるフランジ部と、該フランジ部と上記中空筒状体との間にわたって、上記アンカー頭部を間に挟む配置で該フランジ部を貫通して形成され、上記アンカー設置穴内部の上記中空筒状体と上記グラウト材との間の充填空間に充填材を充填操作するための注入孔及び排出孔と、上記中空筒状体にその外面を窪ませて、上記フランジ部から該中空筒状体の下端部側へ向かって形成され、上記注入孔及び上記排出孔それぞれに連通されると共に上記充填空間と連通される注入溝及び排出溝と、上記中空筒状体に着脱自在に設けられ、上記注入孔及び上記排出孔を閉塞すると共に、上記収容部を封鎖する蓋体とを備えたことを特徴とする。
前記フランジ部は、その周方向に沿って、前記注入孔及び前記排出孔を相互に接続する環状溝を有し、該環状溝は、前記蓋体で閉鎖されて、前記充填材の環状充填部を形成することを特徴とする。
本発明にかかるアンカー防錆用のアンカー頭部定着構造は、上記アンカー防錆用のアンカー頭部定着部材を用いて、前記アンカーの前記アンカー頭部を前記アンカー設置箇所に定着し、前記充填材として発泡材を充填したことを特徴とする。
本発明にかかるアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びそのアンカー頭部定着構造にあっては、アンカーのアンカー頭部周りにグラウトを的確かつ確実に充填することができ、アンカーに対する防錆性能を向上することができる。
本発明に係るアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材の好適な一実施形態を示す、中空筒状体の側断面図である。 図1に示した中空筒状体の平面図である。 図1に示した中空筒状体に設けられる蓋体を説明するための説明図であって、図3(A)は、蓋体の側面図、図3(B)は、蓋体の係止筒部の展開図である。 本発明に係るアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材の作用、並びにアンカー頭部定着構造を説明するための説明図であって、中空筒状体をアンカー設置穴に挿入する様子を示す施工第1段階の側断面図である。 図4に続き、中空筒状体をアンカー設置箇所に設置した様子を示す施工第2段階の側断面図である。 図5に続き、アンカーのアンカー頭部を、ナット体でアンカー設置箇所に定着した様子を示す施工第3段階の側断面図である。 図6に続き、中空筒状体とグラウト材との間の充填空間に充填材を充填する様子を示す施工第4段階の側断面図である。 図7に続き、充填材の充填が完了して、中空筒状体に蓋体を取り付ける様子を示す施工第5段階の側断面図である。 図8に続き、アンカー防錆用のアンカー頭部定着構造が完成した様子を示す施工第6段階の側断面図である。
以下に、本発明にかかるアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材及びアンカー頭部定着構造の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、アンカーとして、ロックボルトを例示して、以下説明する。アンカーとしては、ロックボルトに限らず、PC鋼線やPC鋼線からなるより線などのグランドアンカーであってもよい。
図1,図2及び図9に示すように、地盤面などを補強するためにアンカー、例えばロックボルト1が設置されるロックボルト設置箇所2には、ボルト設置穴3が形成される。図示例では、ロックボルト設置箇所2は、水平面で示されているが、法面などの場合には傾斜面となる。
ボルト設置穴3は、ロックボルト設置箇所2の表面に対し、おおよそ直角に設けられる場合が多い。もちろん、直角でなくても良い。ボルト設置穴3は、他穿孔方式もしくは自穿孔方式のいずれで形成しても良い。図示例にあっては、他穿孔方式の中実軸体状のロックボルト1が示されている。自穿孔方式の場合には、グラウト材注入用の軸方向貫通部を有する中空軸体状のロックボルトを用いても良い。
ボルト設置穴3は、ロックボルト1の長さ方向に沿って削成される。ロックボルト1は、ボルト設置穴3に、その長さ方向に沿って挿入される。
ボルト設置穴3の内部には、挿入されたロックボルト1を当該ボルト設置穴3内部に固定するために、セメントやモルタルなどのグラウト材4が充填されて設けられる。グラウト材4は、後述する中空筒状体5の設置位置よりも下方となる深さ位置まで、ボルト設置穴3内部に設けられる。従って、ロックボルト1は、ボルト設置穴3内部で、殆どがグラウト材4中に埋設される一方で、そのボルト頭部1bがグラウト材4から上方へ露出される。
ロックボルト設置箇所2が傾斜面であって、ボルト設置穴3が重力方向に対して斜めに形成される場合には、グラウト材4は、ボルト設置穴3を完全に満たすことはできず、自ずとロックボルト1のボルト頭部1bは、グラウト材4から上方へ露出されることになる。
以上のように構成されたロックボルト設置箇所2のボルト設置穴3に、本実施形態に係るロックボルトのボルト頭部定着部材6が設けられる(図9参照)。ボルト頭部定着部材6は主に、上方開口部5a及び下方開口部5bを有する中空筒状体5と、この中空筒状体5の上部に、上方開口部5aを覆って着脱自在に設けられる蓋体7とから構成される。
中空筒状体5の上端部には、これを外方へ拡張形成して、環状のフランジ部8が形成される。中空筒状体5は、ボルト設置穴3に、当該ボルト設置穴3の開口からその内奥へ向けて挿入される。上方開口部5aを有する中空筒状体5の上端部は、フランジ部8を含めて、ボルト設置穴3の外方側へ突出される。
下方開口部5bを有する中空筒状体5の下端部は、ボルト設置穴3内方側でグラウト材4にその上方から面するように位置される。中空筒状体5の下端部は、グラウト材4中に埋め込まれることで、グラウト材4に面していても良い。
中空筒状体5内方の内部空間は、ロックボルト1のボルト頭部1bを収容するための収容部5cを形成し、中空筒状体5がボルト設置穴3に挿入されると、グラウト材4から露出されるボルト頭部1bは、下方開口部5bから当該中空筒状体5の収容部5cに挿入されて収容される。中空筒状体の収容部5c内部では、ボルト頭部1bにナット体9が螺着され、このナット体9が、中空筒状体5の下端部(下方開口部5b周り)に係合される。
中空筒状体5の上端部のフランジ部8は、ロックボルト設置箇所2上に設けられた座金10上に着座され、これにより中空筒状体5の上端部が座金10を介してロックボルト設置箇所2に係合される。従って、中空筒状体5は、ナット体9のボルト頭部1bへの螺合締結力の作用で下端部がボルト設置穴3内方へ向けて押圧され、これにより上端部のフランジ部8がロックボルト設置箇所2の表面に押し付けられて、ロックボルト1をロックボルト設置箇所2に定着させるようになっていて、これによってロックボルト設置箇所2に作用する力がロックボルト1に伝達され支持される。
中空筒状体5は詳細には、後述する蓋体7の係止筒部11が係止される上方開口部5a側の内周面が円筒面で形成され、また、下方開口部5b側の内周面が、ロックボルト1の設置角度にかかわらず、球座付きナット体9の球座と面で接触されて、互いに回動可能に係合される半球状、椀状もしくはボウル状の滑らかな三次元曲面で形成される。中空筒状体5の外周面は、その内周面形態に沿って形成される。
なお、本実施形態では、球座付きナット体9を例示して説明しているが、球座のないナットであってもよい。また、中空筒体状5の外周面も、内周面形態に沿って形成されていなくてもよい。
中空筒状体5の上方開口部5a側の外周面は、ボルト設置穴3の内周面に面し、中空筒状体5の下方開口部5b側の外周面は、グラウト材4の上面に面する。従って、グラウト材4と中空筒状体5との間には、ボルト設置穴3内部における、後述する充填材12の充填空間Sが形成される。
中空筒状体5の上端部は図示例では、フランジ部8の外径寸法がボルト設置穴3の内径よりも小さく、当該フランジ部8がボルト設置穴3の開口周りに設けられた環状座金10に着座され、これによりロックボルト設置箇所2の表面に係合される場合が示されているが、フランジ部8をボルト設置穴3よりも大きく形成して、座金10を用いることなく、ロックボルト設置箇所2に係合させるようにしても良い。
フランジ部8には、これと中空筒状体5との間にわたって、フランジ部8を上下方向に貫通して、ボルト設置穴3内部の中空筒状体5とグラウト材4との間の充填空間Sに充填材12を充填するための注入孔13及び排出孔14が形成される。これら注入孔13と排出孔14とは、ボルト頭部1bを間に挟む配置で、すなわちボルト頭部1bを挟んで反対側の位置に、具体的には、フランジ部8の直径方向に互いに相対向して設けられる。そのため、充填材12が充填空間Sの隅々にまで行き渡ったことを確認することができる。
注入孔13には、ボルト設置穴3外方から充填材12が注入され、注入された充填材12は充填空間Sに流入する。排出孔14からは、ボルト設置穴3内部の充填空間Sから、内部の空気と共に、溢流する充填材12が排出される。これら注入孔13及び排出孔14は、後述する注入溝15及び排出溝16の形成位置の関係から、フランジ部8から中空筒状体5の肉厚部分へ、当該中空筒状体5の外面から部分的に食い込むように形成される。
換言すれば、注入孔13及び排出孔14は、フランジ部8と中空筒状体5とに跨って上方から下方へ向けて形成され、その下端がフランジ部8の下面に達するように形成される。
中空筒状体5には、注入孔13及び排出孔14にそれぞれ連通される注入溝15及び排出溝16が形成される。これら注入溝15及び排出溝16は共に、中空筒状体5の外面を窪ませて、すなわち中空筒状体5の肉厚部分に食い込ませて形成される。これら注入溝15及び排出溝16は、充填空間Sとフランジ部8の注入孔13及び排出孔14を接続する長さで形成される。
具体的には、注入溝15及び排出溝16は、フランジ部8下から中空筒状体5の下端部側へ向かって充填空間Sに達する長さで、座金10を用いる場合には、当該座金10を越えて充填空間Sに達する長さで形成される。
これら注入溝15及び排出溝16は、中空筒状体5の外面を窪ませて形成されるので、当該中空筒状体5の外面がボルト設置穴3の内面に接しても、あるいは、環状座金10の内面(ボルト挿入孔)に接しても、それによって塞がれることなく、常に注入孔13及び排出孔14を充填空間Sに連通させ、充填材12の注入孔13からの注入及び排出孔14からの排出を確保するようになっている。
蓋体7は、図3及び図9に示すように、中空筒状体5の収容部5cを覆ってフランジ部8の上面にその上方から当接される蓋部17と、蓋部17から下方へ垂下形成されて、中空筒状体5の上方開口部5a内方に挿入され、当該上方開口部5a側の内周面に係止される円筒状の係止筒部11とから構成される。蓋体7は、収容部5cを覆うことにより、その内部のボルト頭部1b及びナット体9を中空筒状体5の外部から隠蔽する。
蓋部17が被せられるフランジ部8の上面には、その周方向に沿って、注入孔13と排出孔14を相互に接続する環状溝18が形成される(図1及び図2参照)。蓋体7の蓋部17は、フランジ部8上面に当接されると、環状溝18を封鎖し、この環状溝18を環状充填部19として形成する(図9参照)。
後述するように、充填材12として、発泡ウレタンなどの発泡材を用いると、充填空間Sに充填されて体積を増す当該発泡材は、注入孔13及び排出孔14からフランジ部8上面に向けて溢流し、溢流した発泡性の充填材12は、環状溝18を通じて流通するので、環状溝18が蓋部17で閉鎖されることにより、環状溝18は、充填材12が充満する環状充填部19となる。もちろん、溢流させる場合に限らず、環状溝18には、充填材12を流し込んでもよい。
勿論、発泡材に限ることなく、発泡性を有しない充填材12であっても、充填空間Sに充填した充填材12が注入孔13及び排出孔14から溢流するまで充填を行い、さらに環状溝18に充填材12を充填すれば、蓋体7を中空筒状体5に取り付けることで、相当の水密作用を確保して、防錆効果が確保される。
中空筒状体5の上方開口部5a側の円筒状内周面には、周方向に等間隔で複数の係止突起20が形成される。
蓋体7の係止筒部11には、蓋部17直下に位置させて、シール用のゴムリング21が設けられると共に、ゴムリング21の下方に位置させて、係止筒部11の周方向に沿って、各係止突起20に係脱自在に係止される複数の螺旋状の係止溝22が形成される。ゴムリング21は、蓋体7を中空筒状体5に取り付けると、係止突起20上方で、上方開口部5a側の内周面に圧接される。
図示例では、係止突起20が120°のピッチで3つ形成され、係止溝22は、係止突起20と同じピッチで、3つ形成されている。
係止溝22は、係止筒部11の下端に下方へ向けて開放した始端部22aから係止筒部11の上下方向中途部に向かう終端部22bまで、当該係止筒部11の半周に満たない程度の長さで形成される(図3(B)参照)。係止溝22は、始端部22aを除き、係止突起20を係止可能な溝幅で形成され、始端部22aが係止筒部11の周方向に大きく広い溝幅で形成される。
中空筒状体5に蓋体7を取り付けると、係止溝22の始端部22aに係止突起20が殆ど位置合わせすることなくスムーズに入り込み、その後、蓋体7を回すことにより、係止突起20は、係止溝22の内奥へ向かって移動して当該係止溝22に係止され、これにより、蓋体7を、短い回転ストロークで素早く、液密に中空筒状体5に取り付けることができる。
次に、本実施形態に係るロックボルト防錆用のボルト頭部定着構造を、施工手順に従って説明する。先ず、図4に示すように、ロックボルト設置箇所2にボルト設置孔3を形成し、ボルト設置穴3内部に、グラウト材4を注入すると共にロックボルト1を挿入設置する。また、中空筒状体5と座金10を用意しておく。
次に、図5に示すように、座金10をロックボルト設置箇所2に設置すると共に、中空筒状体5をボルト設置穴3内部へ挿入し、グラウト材4から露出されているボルト頭部1bを、下方開口部5bを介して収容部5cに挿入する。このとき、中空筒状体5は、フランジ部8が座金10を介してロックボルト設置箇所2に係合されることで、ボルト設置穴3内部に支持される。
次に、グラウト材4が硬化してロックボルト1がボルト設置穴3内部に固定されたら、図6に示すように、ボルト頭部1bにナット体9を螺合し、当該ナット体9の螺合締結力で中空筒状体5を下方へ押圧する。このナット体9の螺合締結作用で、中空筒状体5のフランジ部8がロックボルト設置箇所2に押し付けられ、これによりロックボルト1はロックボルト設置箇所2に定着される。
次に、図7に示すように、中空筒状体5の注入孔13から、注入溝15を介して、充填空間Sに充填材12を充填する。充填空間Sに充満して溢流する充填材12は、空気を押し出しながら、排出溝16を介して、排出孔14から排出される。これにより、流動性の高い充填材12が充填されていき、一度の充填作業で、グラウト材4と中空筒状体5との間の充填空間Sに充填材12を満杯に充填することができる。
図示例では、ロックボルト設置箇所2が水平面であるが、傾斜面の場合であっても、同様である。傾斜面の場合には、注入孔13を傾斜面の下方側に位置させ、排出孔14を傾斜面の上方側に位置させるようにする。
これにより、先ず、ボルト設置穴3内部のボルト頭部1b周りにおける中空筒状体5とグラウト材4との間の防錆性能が、フランジ部8の高さ位置まで確保される。この際、充填材12は、環状溝18まで充填しておく。また、充填材12として、充填後に体積が増加する発泡材を用いることが望ましい。
次に、図8及び図9に示すように、蓋体7を準備し、中空筒状体5にねじ込むようにして係止突起20に係止溝22を係止させ、これにより、蓋体7によって、中空筒状体5を水密に密閉する。すなわち、蓋部17で収容部5cを封鎖し、かつまたフランジ部8の注入孔13及び排出孔14を閉塞する。
これにより、フランジ部8上方に対する防錆性能が確保される。注入孔13等を閉塞する際、環状溝18も閉鎖される。閉鎖された環状溝18、すなわち環状充填部19に充填材12、殊に発泡材が充填されていることにより、さらに防錆性能を高めることができる。
以上説明した本実施形態に係るロックボルト防錆用のボルト頭部定着部材6及びそのボルト頭部定着構造によれば、ロックボルト設置箇所2のボルト設置穴3に挿入される中空筒状体5を有し、中空筒状体5は、ロックボルト1をボルト設置穴3内部に固定するグラウト材4から露出されるロックボルト1のボルト頭部1bを、ロックボルト設置箇所2に定着させるために、ボルト頭部1bを収容する収容部5cをその内方に有し、かつボルト設置穴3内方側でグラウト材4に面する下端部が、ボルト頭部1bに螺着されたナット体9に係合され、上端部がボルト設置穴3外方側で、ロックボルト設置箇所2に係合されるロックボルト1のボルト頭部定着部材6であって、中空筒状体5の上端部に外方へ拡張して形成され、ボルト設置穴3周りに座金10を介して設けられるフランジ部8と、フランジ部8と中空筒状体5との間にわたって、ボルト頭部1bを間に挟む配置でフランジ部8を貫通して形成され、ボルト設置穴3内部の中空筒状体5とグラウト材4との間の充填空間Sに充填材12を充填操作するための注入孔13及び排出孔14と、中空筒状体5にその外面を窪ませて、フランジ部8から座金10を越えて中空筒状体5の下端部側へ向かって形成され、注入孔13及び排出孔14それぞれに連通されると共に充填空間Sと連通される注入溝15及び排出溝16と、中空筒状体5に着脱自在に設けられ、注入孔13及び排出孔14を閉塞すると共に、収容部5cを封鎖する蓋体7とを備えていて、当該ボルト頭部定着部材6を用いて、ロックボルト1のボルト頭部1bをロックボルト設置箇所2に定着するようにしたので、中空筒状体5をロックボルト1にひとたび取り付けた後は、これを取り外す必要なく、そして一度の充填材12の充填作業で、蓋体7と中空筒状体5との取付部分を含め、充填空間Sに、すなわちボルト設置穴3内部のロックボルト1のボルト頭部1b周りに充填材12を的確かつ確実に充填することができ、ロックボルト1に対する防錆性能を飛躍的に向上することができる。
ロックボルト設置箇所2が傾斜面であると、座金10が中空筒状体5の外面に密着する箇所が生じるおそれがあるが、本実施形態に係る注入孔13及び排出孔14、並びに注入溝15及び排出溝16が塞がれることはなく、充填空間Sを充填材12で適切に満たすことができる。
フランジ部8は、その周方向に沿って、注入孔13及び排出孔14を相互に接続する環状溝18を有し、環状溝18は、蓋体7で閉鎖されて、充填材12の環状充填部19を形成するので、蓋体7の取付に際し、この環状溝18もしくは環状充填部19に充填材12を充填することにより、充填空間Sへの充填に引き続き、環状溝18へ充填材12を充填する継続的な作業のみで、防錆性能をさらに向上することができる。また、充填材12を充填した環状充填部19を備えるので、フランジ部8と蓋体7との接合部分における水密性能を向上することができる。
上述したロックボルト防錆用のボルト頭部定着部材6を用い、充填材12として発泡材を充填することにより、発泡作用を利用して充填空間Sを十分に満杯にすることができるのみならず、蓋体7の取付によって形成される環状充填部19に充填材12を満たすことができ、高い防錆性能を合理的に確保することができる。
尚、収容部5cには、蓋体7を取り付ける前に、グリースなどの防錆材を充填して、ボルト頭部1bの防錆をさらに高めるようにしても良い。
1 ロックボルト
1b ボルト頭部
2 ロックボルト設置箇所
3 ボルト設置穴
4 グラウト材
5 中空筒状体
5c 収容部
6 ロックボルト防錆用のボルト頭部定着部材
7 蓋体
8 フランジ部
9 ナット体
12 充填材
13 注入孔
14 排出孔
15 注入溝
16 排出溝
18 環状溝
19 環状充填部
S 充填空間

Claims (3)

  1. アンカー設置箇所のアンカー設置穴に挿入される中空筒状体を有し、該中空筒状体は、アンカーを該アンカー設置穴内部に固定するグラウト材から露出される該アンカーのアンカー頭部を、該アンカー設置箇所に定着させるために、該アンカー頭部を収容する収容部をその内方に有し、かつ該アンカー設置穴内方側で該グラウト材に面する下端部が、該アンカー頭部に螺着されたナット体に係合され、上端部が該アンカー設置穴外方側で、該アンカー設置箇所に係合されるアンカーのアンカー頭部定着部材であって、
    上記中空筒状体の上端部に外方へ拡張して形成され、上記アンカー設置穴周りに設けられるフランジ部と、
    該フランジ部と上記中空筒状体との間にわたって、上記アンカー頭部を間に挟む配置で該フランジ部を貫通して形成され、上記アンカー設置穴内部の上記中空筒状体と上記グラウト材との間の充填空間に充填材を充填操作するための注入孔及び排出孔と、
    上記中空筒状体にその外面を窪ませて、上記フランジ部から該中空筒状体の下端部側へ向かって形成され、上記注入孔及び上記排出孔それぞれに連通されると共に上記充填空間と連通される注入溝及び排出溝と、
    上記中空筒状体に着脱自在に設けられ、上記注入孔及び上記排出孔を閉塞すると共に、上記収容部を封鎖する蓋体とを備えたことを特徴とするアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材。
  2. 前記フランジ部は、その周方向に沿って、前記注入孔及び前記排出孔を相互に接続する環状溝を有し、該環状溝は、前記蓋体で閉鎖されて、前記充填材の環状充填部を形成することを特徴とする請求項1に記載のアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材。
  3. 請求項1または2に記載のアンカー防錆用のアンカー頭部定着部材を用いて、前記アンカーの前記アンカー頭部を前記アンカー設置箇所に定着し、前記充填材として発泡材を充填したことを特徴とするアンカー防錆用のアンカー頭部定着構造。
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