JP2006144478A - 接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート面に植設一体状に固着したアンカー筋の安定した強度が得られる接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管を提供する。
【解決手段】主剤7と硬化剤3とを分離収容した接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管1は、その溶融密封された硬化剤収納細管1内部にシール材2を隔てて、一方の端部側に硬化剤3が収納され、他方の端部側に空所4が設けられた構成であるため、施工穴6の底部から開口部の上下にかけて均一な硬度、剛性が得られる。
【選択図】図2
【解決手段】主剤7と硬化剤3とを分離収容した接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管1は、その溶融密封された硬化剤収納細管1内部にシール材2を隔てて、一方の端部側に硬化剤3が収納され、他方の端部側に空所4が設けられた構成であるため、施工穴6の底部から開口部の上下にかけて均一な硬度、剛性が得られる。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンクリート建築・構造物に、アンカー筋を植設一体化するために使用されるカプセル型の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管に関する。
カプセル型の接着系アンカーは、主剤と硬化剤を定量分離して収容したガラス製カプセルを、コンクリート面に穿孔した穴に入れ、その上から先端が鋭利なボルト等のアンカー筋を回転又は回転・打撃を加えながら押し込み、施工穴内のカプセルを破砕し主剤と硬化剤を混合させて硬化させ、アンカー筋をコンクリート面に植設一体状に固着するものである。
このような接着系アンカーに使用されるカプセルの代表的な従来例を、図3、図4に示す。
図3および図4に示すカプセル15は、ともに上端がドーム状のガラス製円筒容器の内部に、不飽和ポリエステル系液状樹脂等からなる主剤17と粒状の珪石等からなる骨材10、並びにガラス製の硬化剤収納細管11内に密封された主剤に相応した粉状の硬化剤13が収納されている。
図3に示すカプセル15に収納された前記ガラス製の硬化剤収納細管11は、その内部に硬化剤13を入れた後に、開口端部を溶融密封するが、その際、溶融時の熱により硬化剤13が変質する等により製品価値が喪失するのを防止するため、溶融側先端部に空所14が設けられている。
「あと施工アンカー技術講習テキスト」社団法人日本建築あと施工アンカー協会 平成12年5月
図3および図4に示すカプセル15は、ともに上端がドーム状のガラス製円筒容器の内部に、不飽和ポリエステル系液状樹脂等からなる主剤17と粒状の珪石等からなる骨材10、並びにガラス製の硬化剤収納細管11内に密封された主剤に相応した粉状の硬化剤13が収納されている。
図3に示すカプセル15に収納された前記ガラス製の硬化剤収納細管11は、その内部に硬化剤13を入れた後に、開口端部を溶融密封するが、その際、溶融時の熱により硬化剤13が変質する等により製品価値が喪失するのを防止するため、溶融側先端部に空所14が設けられている。
「あと施工アンカー技術講習テキスト」社団法人日本建築あと施工アンカー協会 平成12年5月
しかし、この空所14があると、例えば、図3で示すように、施工時に、コンクリート面に穿設された施工穴16にカプセル15を入れた際、カプセル15内では、主剤17の液面Aよりも硬化剤収納細管11内の硬化剤13の上面Bが低位置になる。
この状態で、回転・打撃を加えながらアンカー筋19を施工穴16内に押し込み、カプセル15と硬化剤収納細管11を破砕し、施工穴16内に充満した主剤17と硬化剤13とを混合すると、主剤17と硬化剤13は、施工穴16内で半径方向でしか混合されずに、上下方向に混合されにくいことによって、施工穴16の開口部付近20では、主剤17への硬化剤13の供給が不足がちとなり、硬化不良や硬化遅延を引き起こす傾向も見られた。
この状態で、回転・打撃を加えながらアンカー筋19を施工穴16内に押し込み、カプセル15と硬化剤収納細管11を破砕し、施工穴16内に充満した主剤17と硬化剤13とを混合すると、主剤17と硬化剤13は、施工穴16内で半径方向でしか混合されずに、上下方向に混合されにくいことによって、施工穴16の開口部付近20では、主剤17への硬化剤13の供給が不足がちとなり、硬化不良や硬化遅延を引き起こす傾向も見られた。
施工穴16の開口部付近20に硬化不良ないし硬化遅延があると、アンカー筋にかかる剪断力に対する剛性が低くなりがちとなり、養生に時間がかかって次工程への移行に遅れが出る等の不利がある。
そこで、ガラス製の硬化剤収納細管内に空所を設けずに、硬化剤収納細管に硬化剤を密封するカプセルとして、図4に示すものが提案されている。
このカプセル15では、ガラス製細管11の開口端部を樹脂シール12して、空所を無くしているが、図3に示したカプセルのような開口端部を溶融密封したものに比べて密封性に欠けるためか、保管中にカプセル内で主剤17と硬化剤13とが反応することがあり、変色やゲル化等が起こって商品価値を低下させることもあった。
そこで、ガラス製の硬化剤収納細管内に空所を設けずに、硬化剤収納細管に硬化剤を密封するカプセルとして、図4に示すものが提案されている。
このカプセル15では、ガラス製細管11の開口端部を樹脂シール12して、空所を無くしているが、図3に示したカプセルのような開口端部を溶融密封したものに比べて密封性に欠けるためか、保管中にカプセル内で主剤17と硬化剤13とが反応することがあり、変色やゲル化等が起こって商品価値を低下させることもあった。
本発明は、上記の問題に鑑み、施工穴の底部から開口部の上下にかけて均一な硬度、剛性が得られ、コンクリート面に植設一体状に固着させたアンカー筋の安定した強度が得られる接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の主剤と硬化剤とを分離収容した接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管は、その溶融密封された硬化剤収納細管内部にシール材を隔てて、一方の端部側に硬化剤が収納され、他方の端部側に空所が設けられていることを特徴とする。
本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管によれば、施工穴の底部側から開口部の上下にかけて主剤と硬化剤とが充分量、均一に混合されるので、従来の接着系アンカー用カプセルを使用した際に生じていた、施工穴の開口部付近の強度不足や養生に時間がかかることにより次工程の作業が遅れることなく、コンクリート構造体等に植設一体状に固着したアンカー筋の安定した施工手順と、最終的には充分な強度が得られる。
本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管の一実施の形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管を示す模式的な概略断面図であり、図2は、本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管を収容した接着系アンカー用カプセルの施工例を示す模式的な部分概略断面図である。
図1は、本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管を示す模式的な概略断面図であり、図2は、本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管を収容した接着系アンカー用カプセルの施工例を示す模式的な部分概略断面図である。
図1に示す、本発明の接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管1は、ガラス製であって、端部が溶融密封され、その内部にシール材2を隔てて、一方の端部側に硬化剤3が密に収納され、他方の端部側に空所4が設けられた構造であり、接着系アンカー用カプセルに、空所4が設けられた端部側をカプセルの底部に位置するように収納される。
このような構造の硬化剤収納細管1を使用した接着系アンカー用カプセルを用いて、アンカー筋をコンクリート構造物に植設一体状に固着する場合には、図2に示すように、本発明に係る接着系アンカー用カプセル(以下、単にカプセルという。)5をコンクリート構造物に穿孔された施工穴6に装入した状態では、カプセル5内の硬化剤収納細管1の内部は、下端部に空所4が位置し、その上部に樹脂製シール材2、さらにはその上部に硬化剤3が位置しており、カプセル5内の主剤7の上部液面近傍8には、硬化剤3が、混合攪拌された後に早期に反応固化するに充分な量を存在させることができる。
そのため、施工穴6の上方から先端が鋭利なアンカー筋9を回転又は回転・打撃を加えながら押し込み、施工穴6内のカプセル5と硬化剤収納細管1を破砕し、硬化剤収納細管1から出た硬化剤3と主剤7と骨材10とを施工穴6内で混合させても、適度な量の混合がなされ、従前のカプセルのように、施工穴6の開口部20付近で、硬化不良や硬化遅延を引起すことがなくなる。
硬化剤収納細管1内の空所4が、施工時にカプセル5の下方に位置することにより、施工穴6奥部における主剤7の反応固化に遅れが出ることが考えられるが、施工穴6の奥部におけるアンカー筋9の固着強度は、アンカー施工の次工程には、それ程の影響を及ぼすことがなく、次工程を進行させている時間を含めて、充分な時間をかけて硬化前の拡散によって反応固化が進行し、最終的なアンカー筋9の固着強度は従来例のものに遜色のないものとなる。
本発明の硬化剤収納細管1に使用されるシール材2は、紫外線硬化型のエポキシ樹脂、アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂製のものが好ましく用いられ、これらの液状樹脂を硬化剤収納細管1の円断面方向に隙間が生じないように注入した後に、前記樹脂に紫外線を照射して硬化させ、硬化剤収納細管1内にシール材2を形成する。
本発明の硬化剤収納細管を使用した接着系アンカー用カプセルを用いれば、工期の遅れがなくなりコンクリート面へのアンカー筋の安定した強度が得られるためその利用分野は極めて広い。
1、11 硬化剤収納細管
2 シール材
3、13 硬化剤
4、14 空所
5、15 接着系アンカー用カプセル
6、16 施工穴
7、17 主剤
8 主剤の上部液面近傍
9 アンカー筋
10 骨材
12 樹脂シール
20 施工穴の開口部付近
2 シール材
3、13 硬化剤
4、14 空所
5、15 接着系アンカー用カプセル
6、16 施工穴
7、17 主剤
8 主剤の上部液面近傍
9 アンカー筋
10 骨材
12 樹脂シール
20 施工穴の開口部付近
Claims (1)
- カプセル内に、主剤と硬化剤とを分離収容した接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管であって、該硬化剤収納細管は、その溶融密封された硬化剤収納細管内部にシール材を隔てて、一方の端部側に硬化剤が収納され、他方の端部側に空所が設けられていることを特徴とする接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004338804A JP2006144478A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | 接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004338804A JP2006144478A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | 接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管 |
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JP2006144478A true JP2006144478A (ja) | 2006-06-08 |
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ID=36624487
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JP2004338804A Pending JP2006144478A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | 接着系アンカー用カプセルに使用される硬化剤収納細管 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830080B1 (ko) | 2006-07-05 | 2008-05-16 | 황종민 | 천장용 인서트 |
CN110805303A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-02-18 | 葛全伟 | 一种能提高固锚承载力的植筋结构及该植筋结构的施工方法 |
-
2004
- 2004-11-24 JP JP2004338804A patent/JP2006144478A/ja active Pending
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CN110805303B (zh) * | 2019-11-18 | 2021-04-30 | 葛全伟 | 一种能提高固锚承载力的植筋结构及该植筋结构的施工方法 |
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