JP2013109627A - 火災報知設備及びそれに利用する中継器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感知器回線5に接続された火災受信機1と火災感知器2との間に中継器6が介在する火災報知設備100において、火災感知器は自己点検により自己の不具合を検出する点検手段と、点検手段の結果に基づき、異常信号を感知器回線5に出力する出力手段とを備え、中継器6は、火災感知器2が出力する異常信号を受信する受信手段と、中継器6内のコモン線3及びライン線4に介在する接点からなり、接点を切り替えて中継器6と火災受信機2の間の感知器回線5を断線させる断線発生手段と、断線すると共に、中継器6と火災感知器2の間の感知器回線5に電源を供給する電源供給手段とを備え、火災受信機1は、感知器回線5が断線したときに断線警報を発する断線警報発報手段を備えた。
【選択図】図1
Description
また、火災感知器に不具合が発生したことを火災受信機に出力する自己点検機能を備えることで、火災感知器に不具合が発生したかを表示させる場合には、火災受信機を専用の火災受信機(例えば、R型)に取り替えなければならないという問題があった。
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災報知設備100の概要構成例図である。図1においては、3つの火災感知器2が設けられ、終端素子としての終端抵抗Rが設けられた場合を一例として図示している。ここで、火災感知器2の数はそれに限定されるものではない。
図1を用いて、火災報知設備100を説明する。
感知器回線5は、コモン線3及びライン線4より構成され、火災受信機1と火災感知器2と中継器6とを接続するものである。コモン線3及びライン線4には、いわゆる送り配線の方式で、それぞれの火災感知器2が並列の接続関係となるように接続されている。なお、このコモン線3及びライン線4は、これらが1組で1回線を構成する。すなわち、例えば火災受信機1からコモン線3を共通として、ライン線4を複数本引き出して複数回線とすると、回線ごとに火災信号を受信することができる。
図2は火災感知器2の制御回路50の構成の一例である。図2を用いて、火災感知器2の制御回路50の構成について説明する。
図3は中継器6の制御回路40の構成の一例である。図3を用いて、中継器6の制御回路40の構成について説明する。
図1乃至図3を参照して、火災感知器2に不具合があった場合における火災報知設備100の動作例を説明する。
図4は、(a)が通常時と火災時における感知器回線5の電圧を示し、(b)が通常時と不具合発生時の感知器回線5の電圧を示すものである。図4に基づいて、火災信号及び異常信号の一例について説明する。
本実施の形態1に係る火災報知設備100は、中継器6が火災感知器2の異常信号を受信したときに、中継器6に設けられ、コモン線3及びライン線4に介在する接点切替回路25及び26の接点を切り替えて、感知器回線5を断線させ、そして、火災受信機1の断線警報発報手段が感知器回線5の断線を断線警報で報知する。これにより、P型の火災受信機1であっても、感知器回線5の断線を火災感知器2の異常信号として検出することができ、火災感知器2の不具合を知ることができる。すなわち、本実施の形態1に係る火災報知設備100は、火災感知器2の自己点検による結果を受信して制御できる専用の火災受信機ではない火災受信機1でも火災感知器2の不具合を報知することができる。
実施の形態2では、上述の実施の形態1と構成は同じで、動作が異なる場合について説明する。実施の形態2では、上述の実施の形態1との相違点について詳細に説明するものとし、実施の形態1に対応している部材については同じ符号をつけて説明を省略する。さらに、火災報知設備100の構成、火災感知器2の構成、中継器6の構成は上述の実施の形態1と同様なので省略する。
図1乃至図3を参照して、火災感知器2に不具合があった場合における火災報知設備100の動作例を説明する。
本実施の形態1に係る火災報知設備100は、中継器6が火災感知器2の異常信号を受信したときに、中継器6に設けられ、コモン線3及びライン線4に介在する接点切替回路25及び26の接点を切り替えて、感知器回線5を断線させ、そして、火災受信機1の断線警報発報手段が感知器回線5の断線を断線警報で報知する。これにより、P型の火災受信機1であっても、感知器回線5の断線を火災感知器2の異常信号として検出することができ、火災感知器2の不具合を知ることができる。すなわち、本実施の形態1に係る火災報知設備100は、火災感知器2の自己点検による結果を受信して制御できる専用の火災受信機ではない火災受信機1でも火災感知器2の不具合を報知することができる。
Claims (6)
- 火災受信機に接続されコモン線とライン線とからなる感知器回線と、該感知器回線に接続されスイッチング動作によって火災信号を前記感知器回線に出力する1個又は複数の火災感知器と、前記感知器回線に接続され前記火災受信機と前記火災感知器との間に介在する中継器と、を備えた火災報知設備において、
前記火災感知器は、自己点検により自己の不具合を検出する点検手段と、
該点検手段の結果に基づき、不具合があるときには異常信号を前記感知器回線に出力する出力手段と、を備え、
前記中継器は、前記火災感知器が出力する前記異常信号を受信する受信手段と、
前記中継器内の前記コモン線及びライン線に介在する接点からなり、該接点を切り替えて前記中継器と前記火災受信機の間の前記感知器回線を断線させる断線発生手段と、
断線すると共に、前記中継器と前記火災感知器の間の前記感知器回線に電源を供給する電源供給手段と、を備え、
前記火災受信機は、前記感知器回線が断線したときに断線警報を発する断線警報発報手段を備えたことを特徴とする火災報知設備。 - 前記電源供給手段は電源装置又は前記火災受信機からの前記感知器回線とは別の電源線を介して電源を得ることを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。
- 前記火災感知器は、前記点検手段の結果に基づき、不具合があることを外部に表示して識別させる表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の火災報知設備。
- 前記断線発生手段は、前記コモン線及びライン線に介在する接点を断続的に切り離すことを特徴とする請求項1乃至3記載いずれか記載の火災報知設備。
- 前記受信手段は、前記断線発生手段により前記感知器回線が断線している場合であっても、前記火災感知器からの火災信号を受信すると、前記断線発生手段による断線を復旧させることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の火災報知設備。
- 感知器回線に接続される火災受信機と、スイッチング動作によって火災信号を前記感知器回線に出力する火災感知器との間に介在し、前記感知器回線に接続される中継器において、
前記火災感知器の自己点検の結果に基づき、不具合の場合に出力される異常信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記火災感知器の異常信号の結果に基づき、前記火災感知器が不具合の場合に接点切替信号を出力する判定手段と、
前記感知器回線のコモン線及びライン線に介在する接点を有する2つの接点切替回路からなり、前記接点切替信号を受信すると、前記接点切替手段の接点を切り替えて前記中継器と前記火災受信機の間の前記感知器回線を断線させる断線発生手段と、
断線すると共に、前記中継器と前記火災感知器の間の前記感知器回線に電源を供給する電源供給手段と、を備えたことを特徴とする中継器。
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