JP2013105368A - 配線設計支援装置,配線設計支援プログラムおよび配線設計支援方法 - Google Patents

配線設計支援装置,配線設計支援プログラムおよび配線設計支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配線設計に際し配線や配線容量の検討を高速かつ厳密に行なえるようにする。
【解決手段】配線経路生成部11が、2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引出線を配線する処理に先立ち、2つの部品間で複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部40に表示させる。配線経路生成部11によって配線経路が生成されると、詳細配線生成部12が、配線経路と配線規則とに基づき、各信号線を配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し配線経路とともに表示部40に表示させる。
【選択図】図1

Description

本件は、配線設計支援装置,配線設計支援プログラムおよび配線設計支援方法に関する。
近年、回路機器で取り扱う情報量は増加の一途をたどり、それに伴ってプリント板も大規模化している。プリント板が大規模化することで、部品ピン間の配線量も増大し、設計作業量も膨大になっている。配線作業そのものを効率化する手法として、プリント板上の配線を自動化する手法は多く提案されている。しかし、初期の配線検討段階においては、配線そのものよりも、配線すべき信号に必要な物理チャネル容量を効率よく検証し設計対象回路の規模に必要な基板層数や面積を適切かつ短時間で見積もることが重要である。特に、プリント板上の2つの部品間に複数の信号線(ネット)を束ねて配線するバス信号配線を行なった場合にバス信号配線の結果に対する修正を行なうと、バス信号配線の全体を修正しなければならない場合もあるため、上述のような見積もり・検討は重要である。
例えば図24に示すようにプリント板上で部品Aの部品ピン(端子)paと部品Bの部品ピン(端子)pbとの間の配線を行なう従来の配線設計手法の一例について説明する。図24に示す例では、部品Aの9個のピンpaと部品Bの9個のピンpbとが9本の信号線(ネット)によって接続されるように配線設計が行なわれる。ここで、9本の信号線のうち上側の6本(実線参照)は第1配線規則(線幅,間隙)で並行配線される信号線であり、9本の信号線のうち下側の3本(点線参照)は、上記第1配線規則と異なる第2配線規則で並行配線される信号線である。
図24に示す従来の配線設計手法の一例では、部品Aと部品Bとの間に信号線を並行配線する場合、区間1,区間2および区間3のそれぞれで検討を行なって部品ピンpaから部品ピンpbまでの詳細配線(実パターン)の全体が生成される。区間1では、ネット並び順を合わせるように部品ピンpaから部品Aの外部へネットを引き出す配線の検討が行なわれる。同様に、区間3では、ネット並び順を合わせるように部品ピンpbから部品Bの外部へネットを引き出す配線の検討が行なわれる。また、区間2では、部品A,Bの外部において配線禁止領域(障害物)を回避しながら9本のネットを配線するための配線容量の検討が行なわれる。
より具体的に、図24に示す従来の配線設計手法の一例では、区間1および区間3において引出配線を行なってから、部品A,Bにおける引出配線間つまり区間2の並行配線が行なわれ、部品ピンpaから部品ピンpbまでに亘るパターンの全体が生成される。区間1および区間3で行なわれる引出配線は、ネット並び順を合わせるために手間がかかり時間を要する。一方、区間1および区間3でネット並び順のそろったネット引出を行なえれば、区間2で行なわれる並行配線は、比較的手間をかけることなく短時間で実行される。
このとき、区間1および区間3での引出配線を自動で行なうと、引き出されたネットの並び順は設計者の意図に反する場合が多々ある。このような場合、区間1および区間3での引出配線を繰り返し行なうことになり、区間1および区間3での引出配線の処理に多大な時間を要する。
また、一旦、部品ピンpaから部品ピンpbまでに亘るパターンの全体が生成された後にネット並び順を変更して配線の再検討を行なう場合、その都度、区間1および区間3で引出配線を繰り返し行なわなければならない。このため、パターン全体を生成する処理に多大な時間を要する。
つぎに、図25(A)および図25(B)を参照しながら、従来の配線設計手法の他例について説明する。図25(A)および図25(B)に示す例でも、図24に示した例と同様、部品Aの部品ピンpaと部品Bの部品ピンpbとの間の配線を行なう場合について説明する。図25(A)および図25(B)に示す例では、まず、図25(A)に示すように、部品Aと部品Bとの間において、9本の信号線(ネット)を擬似的に示す太線が自動的に配線される。太線が配線されると、図25(A)の太線配線が、図25(B)に示すように、部品Aの部品ピンpaと部品Bの部品ピンpbとを接続する詳細配線に自動的に変換される。このとき、詳細配線への変換手法としては様々のものが考えられるが、多くの手法は、対応する端子pa,pbどうし接続するため、部品Aの端子paの並び順と部品Bの端子pbの並び順とを考慮した迂回配線を行なう。なお、図25(B)では、部品A側の詳細配線のみが図示され、部品B側の詳細配線の図示は省略されている。
このため、図25(A)および図25(B)に示す従来の配線設計手法の他例では、図25(A)に示す太線配線と図25(B)に示す詳細配線とを同時に表示されることがない。つまり、設計者は、図25(A)に示す太線配線と図25(B)に示す詳細配線とを同時に参照して検討を行なうことができず、配線容量の検討を厳密に行なうことができない。
また、部品A側や部品B側での迂回配線の処理に多大な時間を要する。さらに、太線配線から詳細配線への変換を行なった後、詳細配線の変更を行なう場合、その都度、太線配線を行なってから迂回配線を行なって詳細配線への変換を行なう処理を繰り返さなければならない。このため、図25(A)および図25(B)に示す手法でも、パターン全体を生成する処理に多大な時間を要する。
特開2002−124571号公報 特開平03−237566号公報 特開平01−154531号公報 特開2005−309871号公報 特開2009−122764号公報
1つの側面では、本件は、配線設計に際し配線や配線容量の検討を高速かつ厳密に行なえるようにすることを目的とする。
本件の配線設計支援装置は、プリント板の配線設計を支援する装置であって、保持部,配線経路生成部および詳細配線生成部を有する。保持部は、前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を設定されて保持する。配線経路生成部は、前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、前記保持部に保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示させる。詳細配線生成部は、前記配線経路生成部によって前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示させる。
また、本件の配線設計支援プログラムは、プリント板の配線設計の支援を行なうコンピュータに、
前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を保持部に設定し、
前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、前記保持部に保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示させ、
前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示させる、
処理を実行させる。
さらに、本件の配線設計支援方法は、プリント板の配線設計の支援をコンピュータにより行なう方法であって、
前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を保持部に設定し、
前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示し、
前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示する。
配線設計に際し配線や配線容量の検討が高速かつ厳密に行なわれる。
本実施形態の配線設計支援装置のハードウエア構成および機能構成を示すブロック図である。 (A)および(B)は本実施形態の配線設計支援装置の基本的動作を説明する図である。 (A)および(B)は太線から実配線パターンを生成する手法を説明する図である。 太線から実配線パターンを生成する手順を説明するフローチャートである。 (A)および(B)は簡易太線から実配線パターンを生成する手法を説明する図である。 簡易太線から実配線パターンを生成する手順を説明するフローチャートである。 (A)〜(C)は障害物迂回配線の太線貼付モードおよび形状品質モードを説明する図である。 太線貼付モードまたは形状品質モードで障害物迂回配線を行なう機能をそなえた場合において、太線から実配線パターンを生成する手順を説明するフローチャートである。 (A)〜(C)は太線ルート変更に連動して実配線パターンを再生成する手法を説明する図である。 太線ルート変更に連動して実配線パターンを再生成する手順を説明するフローチャートである。 (A)および(B)は太線と簡易太線との結合手法を説明する図である。 (A)および(B)は簡易太線と簡易太線との結合手法を説明する図である。 (A)および(B)は、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成する手法を説明する図である。 太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成する手順を説明するフローチャートである。 (A)〜(C)は、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成するとともに、配線層の乗換用のビアを生成する手法を説明する図である。 (A)はランダムモードで実配線パターンを生成した例を示す図、(B)はコンパクトモードで実配線パターンを生成した例を示す図である。 太線から、コンパクトモードで実配線パターンを生成する手順を説明するフローチャートである。 (A)および(B)は部品ピンからの引出配線の並びに合わせて実配線パターンの並び順を調整する手法を説明する図である。 本実施形態の配線設計支援装置による一連の実配線パターンの生成手順を説明するフローチャートである。 太線の生成表示例を示す図である。 (A)〜(C)は、生成表示された太線から、実配線パターンを生成する区間を抽出する手法を説明する図である。 図20に示す例について、太線から実配線パターンを生成表示した例を示す図である。 図22に示す例について、区間1および区間3の実配線パターンを生成表示した例を示す図である。 従来の配線設計手法の一例を説明する図である。 (A)および(B)は従来の配線設計手法の他例を説明する図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。
〔1〕本実施形態の配線設計支援装置の構成
図1は、本実施形態の配線設計支援装置1のハードウエア構成および機能構成を示すブロック図である。
図1に示す配線設計支援装置1は、プリント板の配線設計を支援するもので、一般的なパーソナルコンピュータ等の計算機から構成され、処理部10,記憶部20,入力部30および表示部40を有している。これらの処理部10,記憶部20,入力部30および表示部40は、バス50を介して相互に通信可能に接続されている。
処理部10は、CPU(Central Processing Unit)等である。記憶部20は、RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory),HDD(Hard Disk Drive),SSD(Solid State Drive)等の内部記憶装置であってもよいし、外部記憶装置であってもよい。入力部30は、設計者(ユーザ)によって操作され各種情報を本装置1に入力するマンマシンインタフェース、例えばマウス,キーボード等である。特に、本実施形態において、入力部30は、設計者が表示部40を参照しながらプリント板上での配線設計に必要な情報を入力するために用いられる。表示部40は、処理部10で生成された各種情報、例えば後述する太線や実配線パターンを表示するもので、CRT(Cathode Ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイである。
処理部10は、記憶部20あるいは外部記憶装置などに保持される配線設計支援プログラムを実行することにより、後述する太線生成部11および実配線パターン生成部12としての機能を果たす。
記憶部(保持部)20は、プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線(ネット)に関する情報を含む配線情報を設定されて保持するもので、後述する太線データ記憶部21,ネット情報記憶部22および図形情報記憶部23を有している。なお、記憶部21,22,23は、同一のメモリ上ではなく、異なるメモリ上にそなえられていてもよい。
ここで、記憶部20における太線データ記憶部21,ネット情報記憶部22および図形情報記憶部23のそれぞれに保持される情報について、以下に説明する。
太線データ記憶部21は、後述する太線生成部11によって生成される太線に関するデータを保持する。
太線は、図2,図3および図20〜図23に示すように、2つの部品間で複数のネットが配線される配線領域を概略的に示す配線経路である。太線は、設計者によって指定された2つの部品間において、自動または手動図形編集で太線生成部11によって生成される。太線は、表示部40において、複数の経路図形を連結した状態で表示される。各経路図形は、両端部に対向するように配置された同一直径の二つの半円形と、これらの両端部の半円形を接続する2本の直線とによって形成される。したがって、各経路図形の位置と形状は、両端における半円形の中心座標(始点座標および終点座標)と、半円形の直径つまり上記2本の直線の間隔(幅)とで指定される。また、一つの太線を成す、隣接する2つの経路図形どうしは、端部の半円形部分を重ね合わせて連結され、本実施形態では例えば45度単位の角度(45度,90度,135度,225度,270度,315度のいずれか)を成す。
太線データ記憶部21には、各太線に関する太線データとして、ネット数,ネット番号,図形数および図形情報番号等の太線データ(配線情報)が、各太線を特定する太線番号に対応付けられて保持されている。
ネット数は、各太線において並行配線されるネットの本数であり、例えば図2や図3では9である。ネット番号は、並行配線される各ネットを特定する識別情報で、例えば図2や図3のごとくネット数が9の場合、9種類のネットの識別情報がネット番号として保持される。ただし、ネット番号は必ずしも保持されなくてもよく、ネット番号が保持されない場合、後述する簡易太線配線が実行される。つまり、太線番号に対応付けてネット数と図形数および図形情報番号とが保持されているがネット番号が保持されていない場合、その太線番号に対応する太線は、簡易太線(簡易配線経路;図5(A)および図5(B)参照)である。
図形数は、後述する太線生成部11によって生成された太線を形成する経路図形の数であり、例えば図2や図3では2である。図形情報番号は、当該太線を成す各経路図形を特定する識別情報で、例えば図2や図3のごとく図形数が2の場合、2種類の経路図形の識別情報が図形情報番号として保持される。
また、太線データ記憶部21には、後述する簡易太線配線を行なう際に用いられる配線規則(配線ルール)として、所定の簡易線幅および所定の簡易間隙が設定されて保持されている。簡易太線配線用の配線ルールは、複数種類、設定されていてもよく、その場合、各配線ルールを特定する識別情報が付与され、その識別情報に対応付けられて、太線データ記憶部21に設定保持される。
ネット情報記憶部22には、プリント板上で配線されるべき各ネットに関するネット情報(配線情報)として、線幅および間隙ルール(間隙規則)を含む配線規則が、各ネットを特定するネット番号に対応付けられて保持されている。ネット情報記憶部22におけるネット番号は、太線データ記憶部21におけるネット番号とリンクされている。線幅は、各ネットつまり信号線の幅であり、間隙ルールは、各ネットと同一種類を並行配線した際の最小間隔や、各ネットを当該ネットとは異なる種類のネットと並行配線した際の最小間隔を規定する。
図形情報記憶部23には、後述する太線生成部11によって生成された太線を成す各経路図形に関する図形情報(配線情報)が、各経路図形を特定する図形情報番号に対応付けられて保持されている。図形情報記憶部23における図形情報番号は、太線データ記憶部21における図形情報番号とリンクされている。図形情報としては、前述した各経路図形の位置と形状を指定する情報である始点/終点座標および直径(幅)が保持されるほか、プリント板が複数層から形成される場合に各経路図形に対応するネットが配線される配線層を特定する配線層情報が保持される。
なお、ネット情報記憶部22におけるネット情報は、本装置1による太線生成を開始する前に取得され、予め設定保存される。また、太線データ記憶部21における、太線毎のネット数およびネット番号は、本装置1による太線生成を開始する前に設計者によって入力部10から設定される。ただし、簡易太線による見積もり検討を行なう場合、検討対象の太線のネット数のみが、設計者によって入力部10から設定される。
また、太線データ記憶部21における図形数および図形情報番号と、図形情報記憶部23における図形情報番号に対応付けられた図形情報(始点/終点座標,直径および配線層情報)とは、後述する太線生成部11による太線の生成結果として設定保持される。図1では図示していないが、後述する実配線パターン生成部12によって生成された実配線パターン(詳細配線)に関する情報も記憶部20に保持される。
太線生成部(配線経路生成部)11は、区間1および区間3の配線処理に先立ち、記憶部20に保持された配線情報に基づき、区間2における太線(配線経路,配線ルート)を生成し表示部40に表示させる。ここで、区間1および区間3の配線処理は、2つの部品A,Bの各部品端子(ピン)pa,pbから各部品A,Bの外部へ引き出されて複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理である。
実配線パターン生成部(詳細配線生成部)12は、配線経路生成部11によって太線が生成されると、その太線と記憶部20に保持された配線情報(配線規則)とに基づき、複数の信号線のそれぞれを太線に沿って配線した実配線パターン(詳細配線)を生成し太線とともに表示部40に表示させる。
〔2〕本実施形態の配線設計支援装置の機能および動作
次に、上述のごとく構成された本実施形態の配線設計支援装置1(太線生成部11および実配線パターン生成部12)の果たす各種機能や動作について、図2〜図23を参照しながら具体的に説明する。
〔2−1〕配線設計支援装置の基本的動作(動作概要)
図2(A)および図2(B)を参照しながら、本実施形態の配線設計支援装置の基本的動作について説明する。
本実施形態の配線設計支援装置1では、図2(A)および図2(B)に示すように、部品Aと部品Bとの間に複数の信号線(ネット)を並行配線する場合、配線領域が3つの区間1,区間2および区間3に区分けされ、以下のような処理が実行される。なお、区間1および区間3は、それぞれ、部品A,Bの部品ピンpa,pbから外部へネットを引き出す処理を行なう領域である。また、区間2は、区間1と区間3との間において、太線に沿って実配線パターンを生成する処理を行なう領域である。
そして、本実施形態では、プリント板において複数の信号を束ねたバス信号の配線検討/配線容量検討を精度よく且つ短時間で実現するための手法として、以下の順序で処理が実行される。つまり、区間1および区間3の配線処理に先立ち、まず、図2(A)に示すごとく、区間2において、バス信号を一本の太線として表現した配線ルートが、自動または手動図形編集で太線生成部11によって生成され表示部40に表示される。ついで、図2(B)に示すごとく、区間2の領域内で太線形状に沿った詳細配線(実配線パターン)が、実配線パターン生成部12によって生成され、太線とともに表示部40に表示される。実配線パターンの生成手法については項目〔2−2〕において詳述する。
設計者は、表示部40上で区間2における太線と実配線パターンとを同時に参照しながら、区間1および区間3を考慮することなく、区間2における配線検討/配線容量検討を行なう。このとき、太線および実配線パターンの配線処理は、区間1および区間3を考慮せず区間2のみを考慮して高速に行なわれるため、区間2における配線検討/配線容量検討を高速かつ厳密に行なうことができる。検討の結果、太線および実配線パターンの配線処理結果が条件に不適合であると判断され、太線の配線状態(位置等)の変更が行なわれると、上述と同様にして、区間2における配線検討/配線容量検討が高速に繰り返し行なわれるので、より厳密な検討が短時間で可能になる。
検討の結果、太線および実配線パターンの配線処理結果が条件に適合していると判断されると、区間1の配線処理および区間3の配線処理が実行され、部品Aの部品ピンpaから部品Bの部品ピンpbまでの束配線が実現される。区間1の配線処理では、部品Aの部品ピンpaと区間2の実配線パターンの部品A側端部との間が接続され、区間3の配線処理は、部品Bの部品ピンpbと区間2の実配線パターンの部品B側端部との間が接続される。区間1および区間3の配線処理は、線形探索法やMAXFLOWなどの既存のアルゴリズムによって自動で、もしくは、手動で実行される。
〔2−2〕太線および実配線パターンの生成手法
次に、図3(A)および図3(B)を参照しながら、図4に示すフローチャート(ステップS11〜S15)に従って、太線から実配線パターンを生成するための機能や手順について説明する。
保持部20(ネット情報記憶部22)には、上述したように、配線規則として、各ネットの線幅および間隙ルールが、ネット番号に対応付けられて設定されて保持されている。
太線生成部11は、生成対象の太線に属する各ネットの線幅および間隙ルールに基づき太線の幅を算出する機能を有するとともに、算出した幅を有する太線を、図3(A)に示すごとく、自動または手動図形編集で生成する機能を有している。このとき、太線生成部11は、太線データ記憶部21において生成対象太線の太線番号に対応付けられた各ネット番号を参照し、参照した各ネット番号にリンクされた、ネット情報記憶部22の線幅および間隙ルールを読み出す。
特に、本実施形態では、太線生成部11は、太線に属するネットを各ネットの間隙ルールに従って配置した場合のネット幅の最小幅を、太線の幅として算出する。このとき、太線生成部11は、太線に属する各ネットの線幅および間隙ルールに基づき、図16(B)を参照しながら後述するコンパクトモードと同様の手法で、ネットを並べた際の、バス信号線幅の最小幅を算出する。具体的に、異なる間隙ルールで配線される複数種類のネットが混在している場合、太線生成部11は、間隙ルールに基づき同一種類のネットをグループ化して並べるとともに、グループ化されたネット群のうち間隙の最も大きいものを最外側に位置させるように、ネットの並び順を決定する。太線生成部11は、決定した並び順で太線に属するネットを配置した際のネット幅を、バス信号線幅の最小幅として算出し、算出した最小幅を生成対象の太線の幅として求める。
太線生成部11によって太線が生成され、当該太線を成す複数の経路図形(図3(A)では2つの経路図形)が得られると、太線生成部11は、複数の経路図形から成る太線を表示部40に表示させる。また、太線生成部11は、各経路図形の図形情報を、各経路図形を特定する図形情報番号に対応付けて、図形情報記憶部23に保持させる。
上述のような太線生成部11の機能を用いて太線データが生成されると(ステップS11のYESルート)、実配線パターン生成部12の機能によって、図3(B)に示すごとく、太線から実配線パターンが生成される。なお、図3(B)に示す例では、太線に属する9本のネットは、全て同一種類であるとする。また、図3(B)の左端に示す括弧付き数字は、図4に示す手順で実配線パターンの生成を行なった際の、各ネットの配線順序を示している。
ここで、実配線パターン生成部12は、太線に属する各ネットの線幅および間隙ルールに基づき、図4のステップS12〜S15に従って、図3(B)に示すごとく、実配線パターン(詳細配線)を生成する機能を有している。このとき、実配線パターン生成部12は、太線データ記憶部21から、対象の太線に属するネット情報(ネット番号)を読み込み、ネット(ネット番号)の並び順をランダムに決定する(ステップS12)。
この後、実配線パターン生成部12は、太線に属する未配線のネットのうち、ステップS12で決定された並び順で、最も中央に位置するネットを一つ抽出する(ステップS13)。このとき、未配線のネット数が奇数であれば、中央のネットが抽出される一方、未配線のネット数が偶数であれば、中央の2本のネットのうちの一方がランダムに抽出される。
そして、実配線パターン生成部12は、抽出したネットを、ネット情報記憶部22から読み出された各ネットの間隙ルールに従い、図3(A)に示す太線の中心線に沿って配線し、抽出したネットの実配線パターンを生成して表示部40に表示させる(ステップS14)。ステップS13およびS14の処理は、これらの処理が対象の太線に属する全てのネットに対して実行されるまで、即ちステップS15でYES判定となるまで、繰り返し実行される(ステップS15のNOルート)。ステップS13およびS14の処理を繰り返し実行することにより、図3(B)に示すように、太線に沿って実配線パターンが生成される。
このとき、最初に抽出されるネットの実配線パターン(1)は、図3(A)に示す太線の中心線上に配置される。その後、図3(B)に示す例において、2番目に抽出されるネットの実配線パターン(2)は、間隙ルールに従って実配線パターン(1)の上側に配置され、3番目に抽出されるネットの実配線パターン(3)は、間隙ルールに従って実配線パターン(1)の下側に配置される。さらに、4番目に抽出されるネットの実配線パターン(4)は、間隙ルールに従って実配線パターン(2)の上側に配置され、5番目に抽出されるネットの実配線パターン(5)は、間隙ルールに従って実配線パターン(3)の下側に配置される。これを繰り返すことで、9本のネットの実配線パターンが、図3(B)に示すように生成され、表示部40で、太線とともに同時に表示される。
なお、図3(B)に示すように、実配線パターンの両端は、太線両端の端点位置R1およびR2においてカットされる。端点位置R1,R2は、太線の端部における経路図形を成す半円形に繋がる、平行な2本の直線の端部を結ぶ直線の位置であり、この直線は前記半円形の中心を通過している。
また、実配線パターン生成部12によって生成された実配線パターンに関するデータは記憶部20に保持される。
上述のように、本実施形態の配線設計支援装置1では、区間2における太線と当該太線に属するネットの実配線パターンとが高速に生成され表示部40で同時に表示される。したがって、設計者は、区間1および区間3を考慮することなく、区間2における配線検討/配線容量検討を厳密に行なえる。
〔2−3〕簡易太線および実配線パターンの生成手法
次に、図5(A)および図5(B)を参照しながら、図6に示すフローチャート(ステップS21〜S24)に従って、ネットに依存しない簡易太線から実配線パターンを生成するための機能や手順について説明する。
本実施形態では、上述したように、太線データ記憶部21において、太線に属するネットの情報として、ネット数だけが設定され、各ネット番号が設定されていない場合、太線生成部11は、ネット数に従って簡易太線(簡易配線経路)を生成して表示する。これにより、設計者は、束線(バス信号線)に含まれる信号線が詳細に決まっていなくても、ネットの本数を指定するだけで、配線検討/配線容量検討を大局的(概略的)に行なうことが可能になる。
太線生成部11は、太線データ記憶部21において太線に属するネットの情報としてネット数だけが設定されている場合、ネット数と、太線データ記憶部21に予め保持されている簡易線幅および簡易間隙とに基づき、簡易太線の幅を算出する機能を有している。また、太線生成部11は、算出した幅を有する簡易太線を、図5(A)に示すごとく、自動または手動図形編集で生成する機能を有している。ここで、例えば、ネット数として20が設定され、簡易線幅として0.130mmが設定され、簡易間隙として0.1mmが設定されている場合、太線生成部11によって算出される簡易太線の幅は、(0.130+0.1)×20−0.1=4.5mmとなる。
太線生成部11によって簡易太線が生成され、当該簡易太線を成す経路図形(図5(A)では1つの経路図形)が得られると、太線生成部11は、経路図形から成る簡易太線を表示部40に表示させる。また、太線生成部11は、各経路図形の図形情報を、各経路図形を特定する図形情報番号に対応付けて、図形情報記憶部23に保持させる。
上述のような太線生成部11の機能を用いて簡易太線データが生成されると(ステップS21のYESルート)、実配線パターン生成部12の機能によって、図5(B)に示すごとく、簡易太線から実配線パターンが生成される。
ここで、実配線パターン生成部12は、簡易線幅および簡易間隙に基づき、図6のステップS22〜S24に従って、図5(B)に示すごとく、実配線パターン(詳細配線)を生成する機能を有している。なお、簡易太線に属するネットは、全て同一種類のものとして扱われネットの並び順を考慮する必要がないので、図6に示す手順において、図4のステップS12に相当する処理は省略されている。
実配線パターン生成部12がステップS22〜S24の処理を繰り返すことにより、図4のステップS13〜S15の処理と同様にして、図5(B)に示すごとく、簡易太線に沿って20本のネットの実配線パターンが、簡易太線の中央側から外側に向かって順次生成される。そして、生成された実配線パターンと簡易太線とは、表示部40で同時に表示される。
なお、図5(B)に示すように、実配線パターンの両端は、簡易太線両端の端点位置R1およびR2においてカットされる。端点位置R1,R2は、簡易太線の端部における経路図形を成す半円形に繋がる、平行な2本の直線の端部を結ぶ直線の位置であり、この直線は前記半円形の中心を通過している。
また、実配線パターン生成部12によって生成された実配線パターンに関するデータは記憶部20に保持される。
上述のように、本実施形態の配線設計支援装置1では、設計者がネットの本数を指定するだけで、区間2における簡易太線と当該簡易太線に属する仮のネットの実配線パターンとが高速に生成され表示部40で同時に表示される。したがって、束線(バス信号線)に含まれる信号線が詳細に決まっていなくても配線検討/配線容量検討を大局的(概略的)に行なうことが可能になる。
〔2−4〕障害物迂回配線機能(太線貼付モード/形状品質モード)
次に、図7(A)〜図7(C)を参照しながら、図8に示すフローチャート(ステップS31〜S38)に従って、配線設計支援装置1が太線貼付モード/形状品質モードで障害物迂回配線を行なう機能をそなえた場合に太線から実配線パターンを生成する手順を説明する。なお、図7(A)〜図7(C)は障害物迂回配線の太線貼付モードおよび形状品質モードを説明する図である。
図3(A)〜図6を参照しながら前述した例において、実配線パターン生成部12は、障害物(配線禁止領域)が存在しないものとして実配線パターンの生成・配線を行なっていた。しかし、ここでは、図7(A)に示すように障害物が存在する場合、実配線パターン生成部12は、図7(B)に示すように、基本的に障害物の存在領域および太線にできる限り貼り付いて迂回する太線貼付モード(高密度配線モード)で実配線パターンを生成するものとする。このような太線貼付モードで配線を行なった場合、実配線パターンを高密度で配線することができる。しかしながら、図7(B)を参照しても明らかな通り、太線貼付モードで配線を行なった場合、外側の実配線パターンが中央側の実配線パターンよりも大きく迂回するため、ネットによって線長が異なり、タイミング的な問題がある。
そこで、本実施形態の配線設計支援装置1において、設計者は、入力部30を通じて、品質優先モード(形状品質モード)を選択可能になっている。形状品質モードが選択されている場合、実配線パターン生成部12は、図7(B)のごとく太線貼付モードで生成された迂回実配線パターンを、図7(C)のごとく迂回していない実配線パターンと等長になるように補正する機能を有している。
以下に、上述のような障害物迂回配線機能を有する配線設計支援装置1によって太線から実配線パターンを生成する手順を、図8に従って説明する。なお、図8のステップS31〜S35の処理は、それぞれ図4のステップS11〜S15の処理と基本的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。ただし、ステップS34の処理において、実配線パターン生成部12は、図7(A)のごとく障害物が存在する領域や配線禁止領域が存在する場合、図7(B)のごとく太線貼付モードで実配線パターンを生成する。
実配線パターン生成部12は、太線貼付モードで実配線パターンを生成した後、形状品質モードが選択されているか否かを判断する(ステップS36)。形状品質モードが選択されている場合(ステップS36のYESルート)、実配線パターン生成部12は、図7(B)のごとく太線貼付モードで生成された迂回実配線パターンが存在するか否かを判断する(ステップS37)。迂回実配線パターンが存在する場合(ステップS37のYESルート)、実配線パターン生成部12は、迂回実配線パターンを、図7(C)のごとく迂回していない実配線パターンと等長になるように補正する(ステップS38)。そして、実配線パターン生成部12は、補正後の実配線パターンを、太線とともに表示部40で表示させる。
一方、形状品質モードが選択されていない場合(ステップS36のNOルート)、もしくは、迂回実配線パターンが存在しない場合(ステップS37のNOルート)、実配線パターン生成部12は、処理を終了する。
これにより、設計者は、形状品質モードを選択すれば、タイミング的な問題を生じさせない等長な実配線パターンを生成させることが可能であり、形状品質モードを選択しなければ、高密度な実配線パターンを生成させることが可能になる。このような機能を用いることにより、設計者は、高密度配線をタイミング精度よりも優先させたい場合には太線貼付モードを選択し、タイミング精度を高くしたい場合には形状品質モードを選択し、条件に応じた配線を行なうことができる。
〔2−5〕太線編集連動機能
次に、図9(A)〜図9(C)を参照しながら、図10に示すフローチャート(ステップS41〜S47)に従って、太線ルート変更に連動して実配線パターンを再生成する手順について説明する。
本実施形態では、太線データと実配線パターンとが生成され表示部40に表示された状態で、設計者は、入力部30を通じ指示することで、太線生成部11によって太線のルート変更(太線の経路図形の編集)を行なうことが可能になっている。太線生成部11は、設計者により入力部30から入力された編集指示に応じ、太線の経路図形を編集する機能を有している。実配線パターン生成部12は、太線生成部11による編集後太線と記憶部20における上述した配線規則とに基づき実配線パターンを再生成し編集後太線とともに表示部40に表示させる機能(太線編集連動機能)を有している。
ここで、例えば図9(A)に示すように、2つの経路図形C,Dから成る太線が生成され、図4や図8に示す手順で実配線パターンが生成され、太線および実配線パターンが表示部40に表示されているものとする(ステップS41のYESルート)。このような状態で、図9(B)に示すように設計者が入力部30を通じて太線のルート変更を行なった場合(ステップS42)の、本装置1の動作について以下に説明する。
設計者は、例えば図9(B)に示すごとく、図9(A)に示す太線の経路図形Cを図中上方へ移動させる編集を実行したとする。このとき、編集前の太線に対し生成された実配線パターンは削除されるとともに、経路図形Cの移動に伴い、経路図形Cに連結された経路図形Dは、経路図形Cの移動量だけ短縮変形される。図9(B)では、経路図形C,Dを編集した後の経路図形を、それぞれ符号C1,D1で示す。設計者により入力部30から確定指示が入力されると、編集後太線が、図9(C)に示す太線に確定される(ステップS42)。これに伴い、太線生成部11は、編集後太線を成す経路図形C1,D1の図形情報を生成し、図形情報記憶部23における経路図形C,Dの図形情報を経路図形C1,D1に書き換え更新する(ステップS43)。
上述のように太線生成部11の機能を用いて編集後の太線データが生成されると、実配線パターン生成部12は、図10のステップS44〜S47に従って、図9(C)に示すごとく、編集後の太線から実配線パターンが再生成される。このとき、実配線パターン生成部12は、編集前の太線に属するネットの既存発生済み実配線パターンの並びに基づき、編集後太線に属するネットの並び順を決定する(ステップS44)。例えば、実配線パターン生成部12は、編集後太線に属するネットの並び順を、既存発生済み実配線パターンの並び順に決定する。
この後、実配線パターン生成部12がステップS45〜S47の処理を繰り返すことにより、図4のステップS13〜S15の処理と同様にして、図9(C)に示すごとく、編集後太線に沿って5本のネットの実配線パターンが、編集後太線の中央側から外側に向かって順次生成される。そして、生成された実配線パターンと編集後太線とは、表示部40で同時に表示される。
なお、図9(C)に示すように、実配線パターンの両端は、編集後太線両端の端点位置R1およびR2においてカットされる。端点位置R1,R2は、編集後太線の端部における経路図形を成す半円形に繋がる、平行な2本の直線の端部を結ぶ直線の位置であり、この直線は前記半円形の中心を通過している。
また、実配線パターン生成部12によって生成された実配線パターンに関するデータは記憶部20に保持される。
上述のように、本実施形態の配線設計支援装置1では、太線のルートを編集した際に既に実配線パターンが生成されている場合、編集前の太線に沿って生成された実配線パターンが削除され、新しい太線に沿って新たな実配線パターンが生成される。つまり、区間2における実配線パターンは、太線の編集に連動・追従して変更されて編集後太線とともに表示部40で表示される。したがって、設計者は、区間2における配線検討/配線容量検討を太線編集を行ないながら高速に繰り返し行なえ、より厳密な検討を行なうことが可能になる。
〔2−6〕太線と簡易太線との結合手法
本実施形態の配線設計支援装置1では、太線と簡易太線とを結合した場合に、以下の機能により、太線のもつネット情報に基づき、実配線パターンが再生成される。
本実施形態では、太線および当該太線に沿う実配線パターンと簡易太線および当該簡易太線に沿う実配線パターンとが表示部40に表示された状態で、設計者は、入力部30を通じ指示することで、太線生成部11によって太線と簡易太線とを結合することが可能になっている。
太線生成部11は、設計者により入力部30から入力された結合指示に応じ、簡易太線を太線に準じた状態に変更して表示部40に表示させるとともに、変更後太線と太線とを結合する、太線に準じた結合太線(結合配線経路)を生成して表示部40に表示させる。実配線パターン生成部12は、結合太線および変更後太線と配線規則とに基づき、結合太線および変更後太線に沿う実配線パターンを生成し結合太線および変更後太線とともに表示部40に表示させる。つまり、簡易太線は、結合太線を介して既存の太線に結合されると、既存の太線と同じ配線規則に従った太線に変更される。
以下では、図11(A)および図11(B)を参照しながら、太線と簡易太線との結合手法について、より具体的に説明する。
図11(A)に示す例では、2つの経路図形E,Fから成る太線と当該太線に沿う5本の実配線パターンとが生成され表示されている。5本の実配線パターンのうち上側の2本(実線パターン参照)は第1配線規則(線幅,間隙)で並行配線され、5本の実配線パターンのうち下側の3本(点線パターン参照)は、上記第1配線規則と異なる第2配線規則で並行配線されている。
また、図11(A)に示す例では、2つの経路図形G,Hから成る簡易太線と当該簡易太線に沿う5本の実配線パターンとが生成され表示されている。図11(A)に示す簡易太線に対しては、ネット数として5が設定され、簡易線幅として0.130mmが設定され、簡易間隙として0.1mmが設定されている。このとき、太線生成部11によって算出される簡易太線の幅は(0.130+0.1)×5−0.1=1.05mmとなる。
上述のような太線および簡易太線が表示されている状態で、設計者が、太線の経路図形Fの右上端と簡易太線の経路図形Gの左下端とを結合する結合指示を、入力部30から入力したとする。このとき、太線生成部11は、図11(B)に示すように、簡易太線の経路図形G,Hを、太線の経路図形E,Fと同じ幅(半径)を有する経路図形G1,H1に変更して表示部40に表示させる。また、太線生成部11は、図11(B)に示すように、太線の経路図形Fの右上端と変更後太線の経路図形G1の左下端とを結合する結合太線としての一の経路図形Iを生成して表示部40に表示させる。結合太線を成す経路図形Iは、太線の経路図形E,Fと同じ幅(半径)を有している。
経路図形E,F,I,G1,H1から成る一連の太線が生成されると、実配線パターン生成部12は以下のように実配線パターンを生成する。つまり、実配線パターン生成部12は、経路図形E,Fから成る太線の配線規則に従って、図11(B)に示すように、経路図形I,G1,H1から成る太線に沿う実配線パターンを生成し当該太線とともに表示部40に表示させる。このとき、経路図形I,G1,H1から成る太線に沿う5本の実配線パターンは、経路図形FとIとの連結部において、それぞれ、既に生成済みの経路図形Fに沿う5本の実配線パターンに連結される。
上述のようにして太線と簡易太線とが結合されると、太線生成部11は、太線データ記憶部21において、簡易太線のデータを、新たに追加された結合太線のデータとともに太線のデータに統合し、簡易太線のデータを消去する。また、実配線パターン生成部12によって生成された実配線パターンに関するデータは記憶部20に保持される。
本実施形態の配線設計支援装置1では、図11(A)に示すように、区間2が任意に細分化され、細分化された部分毎に太線または簡易太線と実配線パターンとが生成・表示され、設計者は、その表示を参照して配線検討/配線容量検討を行なうことができる。そして、部分毎の配線検討/配線容量検討を行なった後には、設計者の結合指示により、太線と簡易太線とが結合太線を介して適宜結合され、結合後の一連の太線に沿う実配線パターンが生成・表示されるので、設計者の利便性を高めることができる。
なお、基本的に、太線に属するネットの本数と簡易太線に属するネットの本数とが同じであることを条件として、太線と簡易太線とが結合される。ただし、太線に属するネットの本数と簡易太線に属するネットの本数とが異なっている場合、実配線パターン生成部12は、簡易太線に属するネットの本数を太線に属するネットの本数に変更してから、太線の配線規則に従って実配線パターンを生成してもよい。
〔2−7〕簡易太線と簡易太線との結合手法
本実施形態の配線設計支援装置1では、簡易太線と簡易太線とを結合した場合に、以下の機能により、簡易太線のもつネット情報に基づき、実配線パターンが再生成される。
本実施形態では、第1簡易太線および当該第1簡易太線に沿う実配線パターンと第2簡易太線および当該第2簡易太線に沿う実配線パターンとが表示部40に表示された状態で、設計者は、入力部30を通じ指示することで、太線生成部11によって第1簡易太線と第2簡易太線とを結合することが可能になっている。
太線生成部11は、設計者により入力部30から入力された結合指示に応じ、第2簡易太線を第1簡易太線に準じた状態に変更して表示部40に表示させる。また、太線生成部11は、第1簡易太線と変更後の第2簡易太線とを結合する、第1簡易太線に準じた結合簡易太線(結合簡易配線経路)を生成して表示部40に表示させる。実配線パターン生成部12は、結合簡易太線および変更後の第2簡易太線と配線規則とに基づき、結合簡易太線および変更後第2簡易太線に沿う実配線パターンを生成し結合簡易太線および変更後第2簡易太線とともに表示部40に表示させる。つまり、第2簡易太線は、結合簡易太線を介して第1簡易太線に結合されると、第1簡易太線と同じ配線規則に従った簡易太線に変更される。本実施形態では、結合すべき2つの簡易太線のうち、簡易線幅および簡易間隙の大きい方の簡易太線を第1簡易太線としている。
以下では、図12(A)および図12(B)を参照しながら、第1簡易太線と第2簡易太線との結合手法について、より具体的に説明する。
図12(A)に示す例では、2つの経路図形J,Kから成る第1簡易太線と当該第1簡易太線に沿う5本の実配線パターンとが生成され表示されている。第1簡易太線に対しては、ネット数として5が設定され、簡易線幅として0.150mmが設定され、簡易間隙として0.130mmが設定されている。このとき、太線生成部11によって算出される第1簡易太線の幅は(0.150+0.130)×5−0.130=1.27mmとなる。
また、図12(A)に示す例では、2つの経路図形L,Mから成る第2簡易太線と当該第2簡易太線に沿う5本の実配線パターンとが生成され表示されている。第2簡易太線に対しては、ネット数として5が設定され、簡易線幅として0.100mmが設定され、簡易間隙として0.100mmが設定されている。このとき、太線生成部11によって算出される第2簡易太線の幅は(0.100+0.100)×5−0.100=0.90mmとなる。
上述のような第1簡易太線および第2簡易太線が表示されている状態で、設計者が、第1簡易太線の経路図形Kの右上端と第2簡易太線の経路図形Lの左下端とを結合する結合指示を、入力部30から入力したとする。このとき、太線生成部11は、図12(B)に示すように、第2簡易太線の経路図形L,Mを、第1簡易太線の経路図形J,Kと同じ幅(半径)を有する経路図形L1,M1に変更して表示部40に表示させる。また、太線生成部11は、図12(B)に示すように、第1簡易太線の経路図形Kの右上端と変更後の第2簡易太線の経路図形L1の左下端とを結合する結合簡易太線としての一の経路図形Nを生成して表示部40に表示させる。結合簡易太線を成す経路図形Nは、第1簡易太線の経路図形J,Kと同じ幅(半径)を有している。
経路図形J,K,N,L1,M1から成る一連の簡易太線が生成されると、実配線パターン生成部12は以下のように実配線パターンを生成する。つまり、実配線パターン生成部12は、経路図形J,Kから成る第1簡易太線の配線規則に従って、図12(B)に示すように、経路図形N,L1,M1から成る簡易太線に沿う実配線パターンを生成し当該簡易太線とともに表示部40に表示させる。このとき、経路図形N,L1,M1から成る太線に沿う5本の実配線パターンは、経路図形KとNとの連結部において、それぞれ、既に生成済みの経路図形Kに沿う5本の実配線パターンに連結される。
上述のようにして第1簡易太線と第2簡易太線とが結合されると、太線生成部11は、太線データ記憶部21において、第2簡易太線のデータを、新たに追加された結合簡易太線のデータとともに第1簡易太線のデータに統合し、第2簡易太線のデータを消去する。また、実配線パターン生成部12によって生成された実配線パターンに関するデータは記憶部20に保持される。
本実施形態の配線設計支援装置1では、図12(A)に示すように、区間2が任意に細分化され、細分化された部分毎に簡易太線が生成・表示され、設計者は、その表示を参照して配線検討/配線容量検討を行なうことができる。そして、部分毎の配線検討/配線容量検討を行なった後には、設計者の結合指示により、第1簡易太線と第2簡易太線とが結合簡易太線を介して適宜結合され、結合後の一連の簡易太線に沿う実配線パターンが生成・表示されるので、設計者の利便性を高めることができる。
なお、基本的に、第1簡易太線に属するネットの本数と第2簡易太線に属するネットの本数とが同じであることを条件として、第1簡易太線と第2簡易太線とが結合される。ただし、第1簡易太線に属するネットの本数と第2簡易太線に属するネットの本数とが異なっている場合、実配線パターン生成部12は、第2簡易太線に属するネットの本数を第1簡易太線に属するネットの本数に変更してから、第1簡易太線の配線規則に従って実配線パターンを生成してもよい。
また、本実施形態では、上述のように、結合すべき2つの簡易太線のうち、簡易線幅および簡易間隙の大きい方の簡易太線を第1簡易太線とし、第1簡易太線に合わせるように第2簡易太線の変更および結合簡易太線の追加を行なっている。逆に、結合すべき2つの簡易太線のうち、簡易線幅および簡易間隙の小さい方の簡易太線を第1簡易太線として用いてもよい。また、第1簡易太線および第2簡易太線のうちのいずれの簡易線幅および簡易間隙を用いて結合処理を行なうかを、設計者が選択可能に構成してもよい。
〔2−8〕配線層の乗換
図形情報記憶部23には、太線を成す各経路図形の図形情報として、各経路図形に対応するネットが配線される配線層を特定する配線層情報が保持されているが、上述した例では、一の太線は、基本的に同一の配線層に配線され、他の配線層には乗り換えないものとしている。処理速度が速くタイミング条件が厳しい場合はネットを配線すべき配線層は一層に限られることが望ましい。しかし、タイミング条件が厳しくない場合、一の太線に属するネットは、途中で配線層を乗り換えても問題ない。
本実施形態では、図形情報記憶部23において経路図形毎に配線層情報を設定することにより、各経路図形が配線されるべき配線層に関する情報が指定される。つまり、連結される2つの経路図形についてそれぞれ設定された配線層が異なっている場合、当該2つの経路図形の連結部でネットが配線層を乗り換えているものと認識することが可能になっている。
ここで、図13(A)および図13(B)を参照しながら、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成する手法について、より具体的に説明する。
図13(A)に示す例では、線生成部11によって生成された太線に2つの経路図形が属し、2つの経路図形に対して、それぞれ異なる配線層であるLx層およびLy層が配線層情報として設定されている。この場合、一方の経路図形に対応する実配線パターンはLx層に配線され、他方の経路図形に対応する実配線パターンはLy層に配線される。
そして、実配線パターン生成部12は、各経路図形に設定された配線層情報に基づき、図13(B)に示すごとく、配線層毎に実配線パターンを生成し、表示部40に表示させる。このとき、各経路図形における実配線パターンは、配線層毎に、実配線パターンの表示線種および実配線パターンの表示色の少なくとも一方を変えて表示される。これにより、設計者は、実配線パターンがどの配線層で配線されているかを直ちに視認することが可能になる。
なお、図13(B)に示す例では、ネットの配線層が変わる部分(2つの経路図形の連結部分)において、Lx層の実配線パターンの端部は一方の経路図形の端点位置R3においてカットされ、Ly層の実配線パターンの端部は他方の経路図形の端点位置R4においてカットされる。端点位置R3,R4は、各経路図形を成す半円形に繋がる、平行な2本の直線の端部を結ぶ直線の位置であり、この直線は前記半円形の中心を通過している。
次に、図13(A)および図13(B)を参照しながら、図14に示すフローチャート(ステップS51〜S58)に従って、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成する手順について説明する。
太線生成部11によって、途中で配線層を変更すべく経路図形毎に配線層情報を設定された太線が生成され、当該太線を成す経路図形が得られると、太線生成部11は、図13(A)に示すように、経路図形から成る太線を表示部40に表示させる。また、太線生成部11は、各経路図形の図形情報を、各経路図形を特定する図形情報番号に対応付けて、図形情報記憶部23に保持させる。
上述のような太線生成部11の機能を用いて、配線層情報を設定された太線データが生成されると(ステップS51のYESルート)、実配線パターン生成部12の機能によって、以下の手順で、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンが図13(B)に示すごとく生成される。
まず、実配線パターン生成部12は、図形情報記憶部23から、対象の太線に属する各経路図形の図形情報(配線層情報)を読み込み、配線層情報に基づき、複数の経路図形を、同じ配線層に属し連続する経路図形のグループにグループ分けする(ステップS52)。図13(A)に示す例では、2つの経路図形は、左側の経路図形のグループと右側の経路図形のグループとの2つにグループ分けされる。
そして、実配線パターン生成部12は、複数のグループの中から任意のグループを一つ抽出する(ステップS53)。実配線パターン生成部12は、抽出したグループに属する各ネットの線幅および間隙ルールに基づき、図14のステップS54〜S57に従って、図13(B)に示すごとく、グループ毎に実配線パターンを生成し表示部40に表示させる。このとき、上述したように、各経路図形における実配線パターンは、配線層毎に、実配線パターンの表示線種および実配線パターンの表示色の少なくとも一方を変えて表示され、設計者は、実配線パターンがどの配線層で配線されているかを直ちに視認することが可能になっている。なお、図14のステップS54〜S57の処理は、それぞれ図4のステップS12〜S15の処理と基本的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。また、ステップS53〜S57の処理は、これらの処理がステップS52で得られた全てのグループに対して実行されるまで、即ちステップS58でYES判定となるまで、繰り返し実行される(ステップS58のNOルート)。
〔2−9〕配線層の乗換(ビア自動生成)
次に、図15(A)〜図15(C)を参照しながら、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成するとともに、配線層の乗換用のビアを生成する手法について説明する。ここでは、実配線パターン生成部12が、図13(B)に示す状態から、配線層の乗換用のビアを生成するまでの手順について説明する。なお、以下の実配線パターン生成部12によるビアの自動生成は、例えば図14のステップS58の終了後、ネットの配線層が変わる全ての部分(2つの経路図形の連結部分)に対して行なわれる。
まず、実配線パターン生成部12は、図13(B)のごとく実配線パターンを生成された連結部分において2組の実配線パターンを延長または短縮し、図15(A)に示すように、一方の経路図形側の実配線パターンと他方の経路図形側の対応する実配線パターンとの交点をネット毎に求める。
この後、実配線パターン生成部12は、求められた各交点に最も近いビア格子を選択する。ここでは、9本のネットについて、丸付き数字1〜9で示す9個のビア格子が選択されたものとする。なお、ビア格子は、ビア(VIA)を配置可能な位置で、プリント板の設計段階で予め決められており、例えば図15(A)〜図15(C)において×および丸付き数字1〜9によって示されている。
そして、実配線パターン生成部12は、各配線層Lx,Lyにおいて、選択されたビア格子を介して各ネットを接続するように、2組の実配線パターンの端部を調整する。つまり、実配線パターン生成部12は、図15(B)および図15(C)に示すように、各実配線パターンの端部と選択されたビア格子との間の配線を、短縮あるいは延長し、各実配線パターンの端部と選択されたビア格子との間を接続する。
以上のようなビアの生成および配線の調整は、実配線パターン生成部12により自動で行なわれてもよいし、入力部30からの設計者の手動指示の下、実配線パターン生成部12により行なわれてもよい。
また、図15(B)および図15(C)に示すような、ビアの生成結果および配線の調整結果は太線(経路図形)とともに表示部40に表示される。その際、各経路図形における実配線パターンは、配線層毎に、実配線パターンの表示線種および実配線パターンの表示色の少なくとも一方を変えて表示される。
このように、太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成する際に、配線層の乗換用のビアが自動的に生成され表示されるので、設計者は、区間2における配線検討/配線容量検討をより厳密に行なうことができる。
〔2−10〕実配線パターン生成時の各種モード
ついて、実配線パターン生成時の各種モード、ランダムモード,コンパクトモードおよびユーザ任意設定モード)について説明する。
図16(A)はランダムモードで実配線パターンを生成した例を示す図である。ランダムモードは、本実施形態の配線設計支援装置1では、設計者から特に指定が無い場合に選択される標準モードで、上述した図4のステップS12,図8のステップS32および図14のステップS54で採用されている。
ランダムモード時において、実配線パターン生成部12は、上述した通り、太線データ記憶部21から、対象の太線に属するネット番号を読み込み、ネット番号の並び順をランダムに決定し、図16(A)に示すごとく実配線パターンを生成する。図16(A)に示す例では、対象の太線に10本のネットが属し、10本のネットのうち7本(破線パターン参照)は第1配線規則(線幅,間隙)で並行配線されるものであり、残りの3本(実線パターン参照)は、上記第1配線規則と異なる第2配線規則で並行配線されるものである。図16(A)に示すように、ランダムモードでは、配線規則に関係なく、ネットの並び順はランダムに決定されている。
ランダムモードでは、異種の間隙ルールを有するネット(特に間隙を大きくとらなければならないネット)が混在する場合、並び順によって、図16(A)のごとく、並行配線された実配線パターンの占有面積が大きくなる。このため、ランダムモードは、設計者が高密度配線を望む場合は好ましくないモードといえるが、実配線パターンの間隙に余裕が生じることから、実配線パターンの生成後にタイミング調整のための線長の微調整を容易に行なえるという利点がある。
図16(B)はコンパクトモードで実配線パターンを生成した例を示す図である。コンパクトモードは、設計者が高密度配線を望む場合に入力部30から選択指示を入力することにより、選択されるモードである。コンパクトモードの選択時には、実配線パターン生成部12は、各ネットの間隙ルールに従って対象の太線に含まれる複数のネットの幅が最小になるようにネットの並び順を決定した上で、各ネットの線幅および間隙ルールに基づき実配線パターンを生成する。なお、差動信号が流れる対のネットが存在する場合、コンパクトモードでは、実配線パターン生成部12は、必ず対で並ぶように、当該対のネットの実配線パターンを生成する。
このとき、実配線パターン生成部12は、間隙ルールに基づき同一種類のネットをグループ化して並べるとともに、グループ化されたネット群のうち間隙の最も大きいものを最外側に位置させるように、ネットの並び順を決定する。したがって、対象の太線に第1配線規則の7本のネットと第2配線規則の3本のネットとが属する場合、コンパクトモードでは、例えば図16(B)に示すごとく、上側に第2配線規則の3本のネットが、下側に第2配線規則の7本のネットが配置・生成される。これにより、ネット群の幅が最小化され、実配線パターンの占有領域がコンパクト化される。
ユーザ任意設定モードは、ユーザである設計者が、入力部30から、対象の太線に属するネットの並び順を任意に設定するモードである。ユーザ任意設定モードにおいて、実配線パターン生成部12は、設計者からの指示に従って対象の太線に属する複数のネットの並び順を決定した上で、各ネットの線幅および間隙ルールに基づき実配線パターンを生成する。
次に、図17に示すフローチャート(ステップS61〜S65)に従って、太線から、コンパクトモードで実配線パターンを生成する手順について説明する。
太線生成部11によって太線データが生成されると(ステップS61のYESルート)、実配線パターン生成部12は、上述したコンパクトモードでネットの並び順を決定し、決定した並び順で実配線パターンを配線する。つまり、実配線パターン生成部12は、太線データ記憶部21から、対象の太線に属するネット情報(ネット番号)を読み込み、各ネットの間隙ルールに従って対象の太線に含まれる複数のネットの幅が最小になるようにネット(ネット番号)の並び順を決定する(ステップS62)。
この後、実配線パターン生成部12がステップS63〜S65の処理を繰り返すことにより、図4のステップS13〜S15の処理と同様にして、図16(B)に示すごとく、対象の太線に沿って10本のネットの実配線パターンが、太線の中央側から外側に向かって順次生成される。このようにしてコンパクトモードで生成された実配線パターンと対象の太線とは、表示部40で同時に表示される。これにより、設計者は、実配線パターンの占有領域がコンパクト化された状態での実配線パターンを参照して配線検討/配線容量検討を行なうことができる。
〔2−11〕変形例
本実施形態では、区間1および区間3に先立ち区間2における太線および実配線パターンが生成され表示部40に表示される。これに対し、ここでは、区間1および区間3における詳細配線が区間2における実配線パターンの生成よりも先に行なわれている場合に適用される調整手法を、本実施形態の変形例として、図18(A)および図18(B)を参照しながら説明する。なお、図18(A)および図18(B)は部品ピンからの引出配線の並びに合わせて実配線パターンの並び順を調整する手法を説明する図である。
例えば図18(A)や図18(B)の左側に示すように、区間1または区間3において、部品端子から部品外部への引出線が手動で配線されているものとする。このとき、上側の6本の引出線(破線パターン参照)は第1配線規則(線幅,間隙)で並行配線されるものであり、下側の3本の引出線(実線パターン参照)は、上記第1配線規則と異なる第2配線規則で並行配線されるものである。
このような状態で、実配線パターン生成部12により図18(A)の右側に示すように上側に第2配線規則に従う3本の実配線パターン(実線参照)が配線され下側に第1配線規則に従う6本の実配線パターン(実線参照)が配線された場合を考える。この場合、図18(A)に示すように、区間1または区間3の引出線と太線に属する実配線パターンとを並び順のまま接続すると、引出線の配線規則と実配線パターンの配線規則とが異なるため、引出線と実配線パターンとは線幅も間隙も合わなくなる。つまり、コンパクトモードで自動的に太線に属するネットの並び順を決定すると、設計者が意図的に引き出した引出線の並び順とは合わなくなる場合がある。
このような場合に対応すべく、本実施形態では、実配線パターン生成部12は、区間1または区間3の引出線の並び順に従って、区間1における実配線パターンの並び順を自動的に調整する機能を有している。例えば、図18(A)に示すごとく引出線と実配線パターンとの並び順が整合していない場合、実配線パターン生成部12は、上側に配置された第2配線規則に従う3本の実配線パターンと、下側に配置された第1配線規則に従う6本の実配線パターンとを図18(B)に示すごとく入れ替える。
これにより、既存配線と実配線パターンとの並び順が整合していない場合でも、実配線パターン生成部12により区間2における実配線パターンの並び順を自動的に調整し、既存配線と実配線パターンとの並び順を整合させることができ、設計者の利便性を高めることができる。
〔2−12〕一連の実配線パターンの生成手順
次に、図20〜図23を参照しながら、図19に示すフローチャート(ステップS71〜S76)に従って、本実施形態の配線設計支援装置1による一連の実配線パターンの生成手順について説明する。なお、図20は太線の生成表示例を示す図、図21(A)〜図21(C)は、生成表示された太線から、実配線パターンを生成する領域を抽出する手法を説明する図である。また、図22は、図20に示す例について、太線から実配線パターンを生成表示した例を示す図、図23は、図22に示す例について、区間1および区間3の実配線パターンを生成表示した例を示す図である。
本実施形態の配線設計支援装置1では、区間1および区間3の配線処理に先立って、まず、部品Aと部品Bとの間で、バス信号を一本の太線として表現した配線ルートが、図20に示すように、自動または手動図形編集で太線生成部11によって生成され表示部40に表示される(ステップS71)。なお、図20,図22および図23に示す例では、部品Aの部品ピンpaのうち符号1〜9を付されたものと部品Bの部品ピンpbのうち符号1〜9を付されたものとがそれぞれ接続されるように、実配線パターンが生成される。
ついで、図20に生成表示された太線から、実配線パターンを生成すべき区間2の領域が、太線生成部11によって抽出される(ステップS72)。図20に示す例では、図3(B)を参照しながら前述したように、太線両端の端点位置R1とR2との間の領域が、区間2として抽出される。
ここで、図21(A)〜図21(C)を参照しながら、生成表示された太線から、実配線パターンを生成する区間を区間2として抽出する手法について説明する。なお、図21(A)〜図21(C)に示すように、部品A,Bの外周には、それぞれ、区間2における実配線パターンの進入を規制するマージンMa(Ma1),Mbが予め設定されている。
図21(A)や図20に示すように、太線両端の端点位置R1,R2がマージンMa,Mbを超え部品A,B側に進入していなければ、太線両端の端点位置R1とR2との間の領域が、区間2として抽出される。また、図21(B)に示すように、太線両端の端点位置R1,R2がマージンMa,Mbを超え部品A,B側に進入している場合には、太線の領域のうちマージンMaとMbとの間の領域が、区間2として抽出される。さらに、図21(C)に示すように、太線の一端側がマージンMaに接しており太線の他端側の端点位置R2がマージンMbを超え部品B側に進入していなければ、太線の領域のうちマージンMa1と端点位置R2との間の領域が、区間2として抽出される。
このように、本実施形態では、マージンMa,Mbを超えない範囲内で、実配線パターンを生成する領域としての区間2が抽出される。これにより、設計者が、手動で、大雑把に太線を生成させたとしても、マージンMa,Mbを超えない範囲内が区間2として抽出されるので、マージンMa,Mbを超えることなく、区間2における実配線パターンが生成される。
ついで、図22に示すごとく、ステップS72で抽出された区間2の領域内で、太線に属するネットの実配線パターン(詳細配線)が、実配線パターン生成部12によって生成され、太線とともに表示部40に表示される(ステップS73)。図22に示す例では、前述した形状品質モードが選択されている。このため、実配線パターン生成部12は、障害物や配線禁止領域を迂回する実配線パターンと迂回していない実配線パターンとが等長になるように、実配線パターンを生成している。
設計者は、表示部40上で区間2における太線と実配線パターンとを同時に参照しながら、区間1および区間3を考慮することなく、区間2における配線検討/配線容量検討を行なう。検討の結果、太線および実配線パターンの配線処理結果が条件に不適合であると判断された場合(ステップS74のNOルート)、自動もしくは手動で、太線の位置が修正されたり、太線に属するネットが変更されたりする(ステップS75)。この後、処理部10は、ステップS71の処理に戻り、ステップS71〜S75の処理を繰り返し実行する。
検討の結果、太線および実配線パターンの配線処理結果が条件に適合していると判断されると(ステップS74のYESルート)、処理部10は、図23に示すように、区間1の配線処理および区間3の配線処理を実行する(ステップS76)。区間1および区間3の配線処理は、線形探索法やMAXFLOWなどの既存のアルゴリズムによって自動で、もしくは、手動で実行される。区間1の配線処理では、部品Aの部品ピンpaと区間2の実配線パターンの部品A側端部との間が接続され、区間3の配線処理は、部品Bの部品ピンpbと区間2の実配線パターンの部品B側端部との間が接続される。その際、必要に応じて、区間2において生成された実配線パターンの微修正も実行される。実配線パターンの微修正は、例えば、区間2の実配線パターンと部品ピンpa,pbからの引出線との連結部よりも先に無駄な実配線パターンが存在する場合、その無駄な実配線パターンを削除する修正である。
上述のようにして、部品Aの部品ピンpaから部品Bの部品ピンpbまでの束配線が実現される。
なお、ステップS74の判断は、設計者が行なってもよいし、処理部10が所定の閾値等に基づき自動で行なってもよい。
〔3〕本実施形態の配線設計支援装置の効果
本実施形態の配線設計支援装置1によれば、以下のような作用効果が得られる。
(1) 区間2における太線および実配線パターンの配線処理は、区間1および区間3を考慮せず区間2のみを考慮して高速に行なわれるため、区間2における配線検討/配線容量検討を高速かつ厳密に行なうことができる。検討の結果、太線の配線状態の変更が行なわれると、区間2における配線検討/配線容量検討が高速に繰り返し行なわれるので、より厳密な検討が短時間で可能になる。
(2) 設計者がネットの本数を指定するだけで、区間2における簡易太線と当該簡易太線に属する仮のネットの実配線パターンとが、高速に生成され表示部40で同時に表示される。したがって、束線に含まれる信号線が詳細に決まっていなくても配線検討/配線容量検討を概略的に行なうことが可能になる。
(3) 設計者は、高密度配線をタイミング精度よりも優先させたい場合には太線貼付モードを選択し、タイミング精度を高くしたい場合には形状品質モードを選択し、条件に応じた配線を行なうことができる。
(4) 区間2における実配線パターンは、太線の編集に連動・追従して変更されて編集後の太線とともに表示部40で表示される。したがって、設計者は、区間2における配線検討/配線容量検討を太線編集を行ないながら高速に繰り返し行なえ、より厳密な検討を行なうことが可能になる。
(5) 区間2が任意に細分化され、細分化された部分毎に太線または簡易太線と実配線パターンとが生成・表示され、設計者は、その表示を参照して配線検討/配線容量検討を行なうことができる。そして、部分毎の配線検討/配線容量検討を行なった後には、設計者の結合指示により、太線と簡易太線とが結合太線を介して適宜結合され、結合後の一連の太線に沿う実配線パターンが生成・表示されるので、設計者の利便性を高めることができる。
(6) 区間2が任意に細分化され、細分化された部分毎に簡易太線が生成・表示され、設計者は、その表示を参照して配線検討/配線容量検討を行なうことができる。そして、部分毎の配線検討/配線容量検討を行なった後には、設計者の結合指示により、第1簡易太線と第2簡易太線とが結合簡易太線を介して適宜結合され、結合後の一連の簡易太線に沿う実配線パターンが生成・表示されるので、設計者の利便性を高めることができる。
(7) 各経路図形に設定された配線層情報に基づき、配線層毎に実配線パターンが生成され表示部40に表示される。このとき、各経路図形における実配線パターンは、配線層毎に、実配線パターンの表示線種および実配線パターンの表示色の少なくとも一方を変えて表示される。これにより、設計者は、実配線パターンがどの配線層で配線されているかを直ちに視認することが可能になる。
(8) 太線から、配線層の乗換を行なう実配線パターンを生成する際に、配線層の乗換用のビアが自動的に生成され表示されるので、設計者は、区間2における配線検討/配線容量検討をより厳密に行なうことができる。
〔4〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
なお、上述した太線生成部(配線経路生成部)11および実配線パターン生成部(詳細配線生成部)12を含む、本実施形態の配線設計支援装置1の各種機能の全部もしくは一部は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(配線設計支援プログラム)を実行することによって実現される。
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど),ブルーレイディスク等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。
ここで、コンピュータとは、ハードウエアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウエアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウエアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る手段とをそなえている。上記配線設計支援プログラムは、上述のようなコンピュータに、太線生成部(配線経路生成部)11および実配線パターン生成部(詳細配線生成部)12を含む、本実施形態の配線設計支援装置1の各種機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
〔5〕付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
プリント板の配線設計を支援する装置であって、
前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を設定されて保持する保持部と、
前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、前記保持部に保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示させる配線経路生成部と、
前記配線経路生成部によって前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示させる詳細配線生成部と、
を有する配線設計支援装置。
(付記2)
前記配線経路と前記詳細配線とが前記表示部に表示された状態で前記配線経路生成部によって前記配線経路が編集される場合、前記詳細配線生成部は、編集後配線経路と前記配線規則とに基づき前記詳細配線を再生成し前記編集後配線経路とともに前記表示部に表示させる、付記1記載の配線設計支援装置。
(付記3)
前記保持部は、前記配線規則として、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則を設定されて保持し、
前記配線経路生成部は、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記配線経路の幅を算出し、当該幅を有する前記配線経路を生成し、
前記詳細配線生成部は、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記詳細配線を生成する、付記1または付記2記載の配線設計支援装置。
(付記4)
前記配線経路生成部は、前記複数の信号線を各信号線の間隙規則に従って配置した場合の前記複数の信号線の幅の最小幅を前記配線経路の幅として算出し、当該最小幅を有する前記配線経路を生成する、付記3記載の配線設計支援装置。
(付記5)
前記詳細配線生成部は、前記複数の信号線の並び順をランダムに決定した上で、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記詳細配線を生成する、付記3または付記4記載の配線設計支援装置。
(付記6)
前記詳細配線生成部は、各信号線の間隙規則に従って前記複数の信号線の幅が最小になるように前記複数の信号線の並び順を決定した上で、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記詳細配線を生成する、付記3または付記4記載の配線設計支援装置。
(付記7)
前記詳細配線生成部は、利用者からの指示に従って前記複数の信号線の並び順を決定した上で、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記詳細配線を生成する、付記3または付記4記載の配線設計支援装置。
(付記8)
前記保持部は、前記複数の信号線の数と、前記配線規則としての所定の簡易線幅および所定の簡易間隙とを設定されて保持し、
前記配線経路生成部は、前記複数の信号線の数と前記所定の簡易線幅および前記所定の簡易間隙とに基づき前記配線経路の幅を算出し、当該幅を有する前記配線経路を簡易配線経路として生成し、
前記詳細配線生成部は、前記所定の簡易線幅および前記所定の簡易間隙に基づき前記詳細配線を生成し前記簡易配線経路とともに前記表示部に表示させる、付記1〜付記7記載の配線設計支援装置。
(付記9)
前記配線経路および当該配線経路についての前記詳細配線と前記簡易配線経路および当該簡易配線経路についての前記詳細配線とが前記表示部に表示された状態で前記配線経路生成部によって前記配線経路と前記簡易配線経路とを結合する場合、
前記配線経路生成部は、前記簡易配線経路を前記配線経路に準じた状態に変更して前記表示部に表示させるとともに、変更後配線経路と前記配線経路とを結合する、前記配線経路に準じた結合配線経路を生成して前記表示部に表示させ、
前記詳細配線生成部は、前記結合配線経路および前記変更後配線経路と前記配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記結合配線経路および前記変更後配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記結合配線経路および前記変更後配線経路とともに前記表示部に表示させる、付記8記載の配線設計支援装置。
(付記10)
第1簡易配線経路および当該第1簡易配線経路についての前記詳細配線と第2簡易配線経路および当該第2簡易配線経路についての前記詳細配線とが前記表示部に表示された状態で前記配線経路生成部によって前記第1簡易配線経路と前記第2簡易配線経路とを結合する場合、
前記配線経路生成部は、前記第2簡易配線経路を前記第1簡易配線経路に準じた状態に変更して前記表示部に表示させるとともに、変更後第2簡易配線経路と前記第1簡易配線経路とを結合する、前記第1簡易配線経路に準じた結合簡易配線経路を生成して前記表示部に表示させ、
前記詳細配線生成部は、前記結合簡易配線経路および前記変更後第2簡易配線経路と前記第1簡易配線経路についての配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記結合簡易配線経路および前記変更後第2簡易配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記結合簡易配線経路および前記変更後第2簡易配線経路とともに前記表示部に表示させる、付記8記載の配線設計支援装置。
(付記11)
前記詳細配線生成部は、配線禁止領域および前記配線経路に貼り付いて迂回する貼付モードで前記詳細配線を生成する、付記1〜付記10のいずれか一項記載の配線設計支援装置。
(付記12)
前記詳細配線生成部は、品質優先モードが選択されている場合、前記貼付モードで生成された前記詳細配線を、前記複数の信号線が等長になるように補正する、付記11記載の配線設計支援装置。
(付記13)
前記配線経路が、複数の経路図形を連結した状態で表示される、付記1〜付記12のいずれか一項記載の配線設計支援装置。
(付記14)
前記複数の経路図形のそれぞれは、半円形の両端部と前記両端部の半円形を接続する2本の直線とによって形成される、付記13記載の配線設計支援装置。
(付記15)
前記複数の経路図形のそれぞれに前記プリント板の配線層情報が設定され、
前記詳細配線生成部は、各経路図形に設定された配線層情報に基づき、配線層毎に前記詳細配線を生成する、付記13または付記14記載の配線設計支援装置。
(付記16)
結合された2つの経路図形間で配線層が異なる場合、前記詳細配線生成部は、前記2つの経路図形について生成された2組の詳細配線の交点を前記信号線毎に求め、求められた各交点に最も近いビア格子を選択し、選択されたビア格子を介して前記信号線を接続するように前記2組の詳細配線を調整する、付記15記載の配線設計支援装置。
(付記17)
プリント板の配線設計の支援を行なうコンピュータに、
前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を保持部に設定し、
前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、前記保持部に保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示させ、
前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示させる、
処理を実行させる、配線設計支援プログラム。
(付記18)
プリント板の配線設計の支援をコンピュータにより行なう方法であって、
前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を保持部に設定し、
前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示し、
前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示する、配線設計支援方法。
1 配線設計支援装置
10 処理部(CPU,コンピュータ)
11 太線生成部(配線経路生成部)
12 実配線パターン生成部(詳細配線生成部)
20 記憶部(保持部)
21 太線データ記憶部
22 ネット情報記憶部
23 図形情報記憶部
30 入力部
40 表示部
50 バス

Claims (7)

  1. プリント板の配線設計を支援する装置であって、
    前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を設定されて保持する保持部と、
    前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、前記保持部に保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示させる配線経路生成部と、
    前記配線経路生成部によって前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示させる詳細配線生成部と、
    を有する配線設計支援装置。
  2. 前記配線経路と前記詳細配線とが前記表示部に表示された状態で前記配線経路生成部によって前記配線経路が編集される場合、前記詳細配線生成部は、編集後配線経路と前記配線規則とに基づき前記詳細配線を再生成し前記編集後配線経路とともに前記表示部に表示させる、請求項1記載の配線設計支援装置。
  3. 前記保持部は、前記配線規則として、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則を設定されて保持し、
    前記配線経路生成部は、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記配線経路の幅を算出し、当該幅を有する前記配線経路を生成し、
    前記詳細配線生成部は、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記詳細配線を生成する、請求項1または請求項2記載の配線設計支援装置。
  4. 前記詳細配線生成部は、各信号線の間隙規則に従って前記複数の信号線の幅が最小になるように前記複数の信号線の並び順を決定した上で、前記複数の信号線それぞれの線幅および間隙規則に基づき前記詳細配線を生成する、請求項3または請求項4記載の配線設計支援装置。
  5. 前記保持部は、前記複数の信号線の数と前記配線規則としての所定の簡易線幅および所定の簡易間隙とを設定されて保持し、
    前記配線経路生成部は、前記複数の信号線の数と前記所定の簡易線幅および前記所定の簡易間隙とに基づき前記配線経路の幅を算出し、当該幅を有する前記配線経路を簡易配線経路として生成し、
    前記詳細配線生成部は、前記所定の簡易線幅および前記所定の簡易間隙に基づき前記詳細配線を生成し前記簡易配線経路とともに前記表示部に表示させる、請求項1〜請求項4記載の配線設計支援装置。
  6. プリント板の配線設計の支援を行なうコンピュータに、
    前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を保持部に設定し、
    前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、前記保持部に保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示させ、
    前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示させる、
    処理を実行させる、配線設計支援プログラム。
  7. プリント板の配線設計の支援をコンピュータにより行なう方法であって、
    前記プリント板上の2つの部品間に並行配線される複数の信号線に関する情報を含む配線情報を保持部に設定し、
    前記2つの部品の各部品端子から各部品外部へ引き出されて前記複数の信号線の端部に接続されうる引出線を配線する処理に先立ち、保持された前記配線情報に基づき、前記2つの部品間で前記複数の信号線が配線される配線領域を概略的に示す配線経路を生成し表示部に表示し、
    前記配線経路が生成されると、前記配線経路と前記配線情報に含まれる配線規則とに基づき、前記複数の信号線のそれぞれを前記配線経路に沿って配線した詳細配線を生成し前記配線経路とともに前記表示部に表示する、配線設計支援方法。
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