JP2013086785A - 乳母車用カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーが乳母車の車輪に接触することなく安全に走行でき、また、乳幼児を外的要因からしっかりと保護できる乳母車用カバーの提供を目的とする。
【解決手段】乳母車Aを外側から覆った状態で装着するカバー装着形態においてカバー10の内側と外側との間で乳母車のハンドル501の挿通を許容するようカバー10の下端から上方に開口するハンドル挿通許容部150を、カバー10の後方側に形成した乳母車用カバー1において、ハンドル挿通許容部150の上部に、カバー装着形態が、カバー前裾部分111fの高さが乳母車の車輪502よりも高く、且つ、乳母車Aの略全体を覆う所望のカバー装着形態となるよう乳母車Aの形態に応じてハンドル501の挿通位置152を調節可能とする長さを有するハンドル挿通位置調節部分151を形成し、カバー10をハンドル501に固定する固定手段153を、ハンドル挿通位置調節部分151に沿って形成した。
【選択図】図3

Description

この発明は、乳母車に乗車している乳幼児を例えば風雨や雪、排気ガス等の外的要因から保護するために乳幼児を覆った状態で乳母車に装着して用いられる乳母車用カバーに関する。
上述した乳母車用カバーとしては、例えば、特許文献1において乳母車用カバーが提案されている。
特許文献1に記載の乳母車用カバーは、乳母車の前部、上部、及び後部を覆う中央部カバーと、乳母車の両側部を覆う側面カバーとで構成されたカバーを備え、該カバーを、乳母車に乗車している乳幼児を外側から覆ったカバー装着形態で乳母車に装着したとき、乳幼児の略全体を覆うことができるものである。
しかし、特許文献1に記載の乳母車用カバーは、カバーを小さいサイズの乳母車に装着した場合、中央部カバーの特に前方下部に有する前側フラップなどのカバーの前裾部分が乳母車の前輪に接触する高さとなるカバー装着形態となるおそれがある。
この場合、乳母車が走行中にカバーの例えば、前裾部分が乳母車の前輪に接触してカバーが破損してしまうだけでなく、カバーが車輪に巻き込まれるなどして乳母車が意に反して急停車を強いられることや、転倒のおそれがあり、乳幼児を危険に晒す事態が生じることになる。
その一方で、特許文献1に記載の乳母車用カバーは、カバーを、大きいサイズの乳母車に装着した場合、カバーによって乳幼児を完全に覆うことができないカバー装着形態となるおそれがある。
例えば、カバーの前裾部分によって乳母車のステップ(足置き台)を完全に覆うことができない場合には、ステップに載せた乳幼児の足が露出し、乳幼児の足に雨や泥がかかるなどの事態が生じることになる。
このように、カバーは、乳母車のサイズに応じて適切なサイズのもので乳母車を覆う必要があるが、乳母車の形態には、背面タイプ、両対面タイプ、バギータイプなど様々なタイプが存在し、これらタイプごとにサイズだけでなく形状など乳母車の形態が異なるため、これら乳母車の形態に応じて所望の装着形態で装着することが困難であり、上述したように、カバーが前輪に接触することで、前輪にカバーに巻き込まれるなどして転倒し、乳幼児を危険に晒すことや、十分に乳幼児を外的要因から保護することができないという問題があった。
特開2004−338705号公報
そこでこの発明は、乳母車の形態に関わらず、乳母車に対してカバーを所望の装着形態で装着することができることにより、カバーが乳母車の車輪に接触することなく安全に走行でき、また、乳幼児を外的要因からしっかりと保護できる乳母車用カバーの提供を目的とする。
本発明は、乳母車に乗車している乳幼児を外側から覆ったカバー装着形態で乳母車に装着するカバーを備えた乳母車用カバーであって、上記カバー装着形態において上記カバーの内側と外側との間で乳母車のハンドルの挿通を許容するよう上記カバーの下端から上方に開口するハンドル挿通許容部を、上記カバーの後方側に形成し、上記ハンドル挿通許容部の上部に、上記カバー装着形態が、上記カバーの前方下部に有するカバー前裾部分の高さが乳母車の車輪よりも高く、且つ、乳母車の略全体を覆う所望のカバー装着形態となるよう乳母車の形態に応じて上記ハンドルの挿通位置を調節可能とする長さを有するハンドル挿通位置調節部分を形成し、上記カバーを上記ハンドルに固定する固定手段を、上記ハンドル挿通位置調節部分に沿って形成したことを特徴とする。
上述したように、上記ハンドル挿通許容部の上部に、上記カバー装着形態が上記所望のカバー装着形態となるよう乳母車の形態に応じて上記ハンドルの挿通位置を調節可能とする長さを有するハンドル挿通位置調節部分を形成したため、乳母車の形態に応じて、ハンドルの挿通位置(連通位置)をハンドル挿通位置調節部分において調節することができる。
従って、カバーがハンドルに干渉することなく、乳母車の形態に関わらず、乳母車に対してカバーを所望の装着形態で装着することができることにより、カバーの特に、前裾部分が乳母車の前輪に接触せずに走行でき、また、乳幼児を外的要因からしっかりと保護できる。
また、本発明の乳母車用カバーは、上記カバーを上記ハンドルに固定する固定手段を、上記ハンドル挿通位置調節部分に沿って形成しているため、ハンドル挿通位置調節部分にける、ハンドルの挿通位置以外の部分を閉じるよう固定手段で固定することにより、ハンドルの挿通位置以外の部分をしっかりと閉塞した状態とし、カバー内部の乳幼児をしっかりと保護することができる。
上記固定手段は、例えば、スライドファスナ、ホック、ボタン、紐、帯状体、スライドファスナ、若しくは、これらの結合によって形成することができるが、後述するように面ファスナで形成することが好ましい。
またこの発明の態様として、上記固定手段を、雄型面ファスナと雌型面ファスナから成る一対の面ファスナで構成し、上記一対の面ファスナのうち、一方の面ファスナを、上記ハンドル挿通位置調節部分の幅方向の一方側の縁部に沿って添着し、上記一対の面ファスナのうち、他方の面ファスナを、上記ハンドル挿通位置調節部分の幅方向の他方側の縁部に沿って添着することができる。
上述した構成によれば、上記固定手段を、上述したように面ファスナで形成することで、上記ハンドル挿通位置調節部分において、上記ハンドルの挿通位置がいずれの位置に有するか否かに関わらず、一対の面ファスナ同士を互いに重合または、離間するだけで容易に着脱することができる。また、互いに重合したときは、上記ハンドルの挿通位置以外の箇所のカバーが開いている部分をしっかりと閉じることができる。
またこの発明の態様として、上記カバーを、乳母車の前面、上面、及び、背面を覆う中央カバーと、乳母車の側面を覆う側面カバーとで形成し、上記ハンドル挿通位置調節部分を、上記中央カバーと上記側面カバーとの間に沿って形成することができる。
上述した構成により、上記ハンドル挿通位置調節部分を中央カバーと側面カバーとを縫着するなどして結合した結合部分に沿って形成することができる。このため、例えば、中央カバーと側面カバーとを結合した結合部分の以外のカバー表面に別途、ハンドル挿通位置調節部分を形成する場合と比較して、乳幼児、或いは保護者によるカバーを通じての視界がハンドル挿通位置調節部分によって遮られることがなく、良好な視界を得ることができるとともに、乳母車用カバー自体を、優れた審美性を備えた構成とすることができる。
またこの発明の態様として、上記側面カバーに、該側面カバーの後端から乳母車の背面に対して後方へ突出する後方フラップ部を形成し、上記後方フラップ部を上記中央カバーの背面側部分に対して重合した状態で固定する背面側固定手段を、上記カバーの背面側に形成することができる。
上述した構成によれば、上記後方フラップ部を上記中央カバーの背面側に配置した状態とすることで、後方フラップ部により背面全体を覆った状態とすることができる。
さらに、上記後方フラップ部を背面側固定手段により固定することにより、該後方フラップ部を上記中央カバーの背面側に配置した状態でしっかりと固定することができる。
特に、上記ハンドルの挿通位置が、上記ハンドル挿通位置調節部分における、乳母車の後方側の端部に位置する場合において、上記ハンドル挿通位置調節部分のハンドルに対して後方側(下側)の部分に固定手段を備えずとも、該ハンドルに対して後方側の部分を、上記中央カバーの背面側に配置した後方フラップ部によって隙間なく閉塞することができる。
上記後方フラップ部は、上記側面カバーにおける右側に位置する右側側面カバー、及び左側に位置する左側側面カバーの双方に備えた構成に限らず、左右いずれか少なくとも一方に備えることができる。
上記背面側固定手段は、上記後方フラップ部を上記中央カバーの背面側に配置した状態で固定できる手段であれば、例えば、紐、帯状体、面ファスナ、フック、ボタン、若しくは、これらの結合により形成することができる。
またこの発明の態様として、上記ハンドル挿通位置調節部分に、上記ハンドルを挿通しているハンドル挿通部分と、ハンドルを挿通していないハンドル非挿通部分とを備え、上記ハンドル非挿通部分の周辺部分における上記カバーの弛緩具合を調節する調節手段を、上記カバーの後方側に備えることができる。
上述した構成によれば、乳母車の形態によっては、乳母車にカバーを装着したとき、特に、ハンドル非挿通部分の周辺部分が乳母車の形態に応じて弛緩する場合があるが、その場合であっても、上記調節手段により、弛緩具合を調節することにより、特にハンドル非挿通部分の周辺部分の弛みを解消し、見栄えよく装着することができる。
特に、乳母車用カバーを、背の低い乳母車に装着した場合において、乳母車の背面側でカバーが残余した状態になりがちであるが、このように、乳母車の背面側で残余した部分を、前記背面側固定手段によって上記後方フラップ部を上記中央カバーの背面側部分に対して重合した状態で固定することにより、乳母車の形態に関わらずカバーが弛緩することがなく装着することができる。
上記調節手段は、紐、帯状体、面ファスナ、フック、ボタン、スライドファスンナ、若しくは、これらの結合により形成することができる。
この発明によれば、乳母車の形態に関わらず、乳母車に対してカバーを所望の装着形態で装着することができることにより、カバーが乳母車の車輪に接触することなく安全に走行でき、また、乳幼児を外的要因からしっかりと保護できる乳母車用カバーを提供することができる。
本実施形態の乳母車用カバーを乳母車に装着した状態の外観図。 本実施形態の乳母車用カバーの右側面図。 本実施形態の乳母車用カバーの構成説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの背面図。 本実施形態の乳母車用カバーの外観図。 本実施形態の乳母車用カバーの展開図。 本実施形態の乳母車用カバーの構成説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの作用説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの作用説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの作用説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの作用説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの作用説明図。 本実施形態の乳母車用カバーの作用説明図。 他の本実施形態の乳母車用カバーの構成説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態における乳母車用カバー1は、図1乃至図7に示すように、乳母車Aに乗車している乳幼児を外側から覆ったカバー装着形態で乳母車Aに装着する構成である。
なお、図1は、ハンドル501の位置が比較的低い、すなわち背の低い乳母車A(以下、「小型乳母車As」とする。)に対して乳母車用カバー1を装着した状態を示している。図2は乳母車用カバー1を小型乳母車Asに装着した状態の外右側面図を示し、図3は乳母車用カバー1を小型乳母車Asに装着した状態の上部を斜め後方から視た部分拡大図を示し、図4は乳母車用カバー1を小型乳母車Asに装着した状態の背面図を示し、図5は乳母車用カバー1の外観図を示し、図6は、乳母車用カバー1の展開図を示し、図7(a)は図3中のA−A線端面図を示し、図7(b)は図6中のX1部拡大図中のB−B線端面図を示し、図7(c)は図6中のX2部拡大図中のC−C線端面図を示している。また、以下の説明において、乳母車用カバー1を乳母車Aに装着した状態において、乳母車Aの前後方向、左右方向と一致する方向をそれぞれ乳母車用カバー1の前後方向、左右方向(幅方向)として説明する。
乳母車用カバー1は、小型乳母車Asに加え、ハンドル501の位置が比較的高い、すなわち背の高い後述する乳母車A(以下、「大型乳母車Ab」とする。)に対しても車輪502を除く略全体を覆う大きさで形成したカバー体10を備えている。カバー体10は、中央カバー体110とフラップ状カバー体120とで形成している。
中央カバー体110とフラップ状カバー体120のそれぞれの外周縁部には、帯状のバイアステープ201を端部に沿って縫着しているとともに、中央カバー体110とフラップ状カバー体120とが対向する外周縁部は、互いに縫着することによりカバー体10を一体に形成している。
中央カバー体110、及び、フラップ状カバー体120は、それぞれ樹脂シート203と装飾布シート202とを組み合わせてシート状に形成している。
樹脂シート203は、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)により無色透明で形成している。装飾布シート202は、図中、カバー体10にドットを付して示した部分であり、撥水加工を施したナイロン生地で形成している。図示省略するが、装飾布シート202の外面側表面には、星や花などの模様がプリントされている。
中央カバー体110は、カバー体10の幅方向の中央部に配置され、幅方向に対して直交方向に長い平面視長方形状で形成している。中央カバー体110の前後方向(長手方向)の前後各側に装飾布シート202を配置するとともに、前後方向の後方側を除く部分に樹脂シート203を配置している。
フラップ状カバー体120は、略扇形形状で形成し(図6参照)、中央カバー体110に対して幅方向の両側にフラップ状に形成している。フラップ状カバー体120は、その外周側に装飾布シート202を配置するとともに、中心側に樹脂シート203を配置している。
また、フラップ状カバー体120の上部には、正面視円形状の窓部204を形成している。窓部204は、図2に示すように、樹脂シート203を正面視円形状に開口した開口部分に対して、メッシュ生地204aで覆った構成であり、窓部204上部には、樹脂シート部材で形成した雨除け用の庇204bを備えている。
カバー体10について換言すると、図5及び、図6に示すように、カバー体前面部111、カバー体上面部112、カバー体背面部113、カバー体側面部121、カバー体後端フラップ部122、及び、カバー体装着高さ調節部130とで形成している。
カバー体側面部121は、カバー体右側面部121R、及び、カバー体左側面部121Lとで形成し、カバー体装着高さ調節部130は、図6に示すように、カバー体装着高さ調節中央部131、及び、カバー体装着高さ調節側面部132とで形成している。
また、カバー体背面部113の中央部には、樹脂シート203により形成したポケット205を備えている。ポケット205は、哺乳瓶や遊具などの物品を収納可能な大きさを有して形成するとともに、上部に開口部を有している。ポケット205の上部には、開口部を閉塞する閉塞用フラップ部206を備えている。
カバー体前面部111、カバー体上面部112、カバー体装着高さ調節中央部131、及び、カバー体背面部113は、いずれも中央カバー体110に備えている。
カバー体前面部111は、図1に示すように、乳母車用カバー1を小型乳母車Asに被覆した状態において、該小型乳母車Asに対して前方側に位置する部分に配置している。また、カバー体前面部111は、図7(c)に示すように、装飾布シート202と樹脂シート203とを互いを重合した状態で構成している。装飾布シート202は、カバー体前面部111の外面側(表面側)に配置するとともに、樹脂シート203は、カバー体前面部111の内面側(裏面側)に配置している。
なお、カバー体前面部111の下端部分には、カバー前裾部分111fを備えている。
カバー体上面部112は、小型乳母車Asの上方側に位置する部分に配置し、樹脂シート203によって形成している。カバー体背面部113は、小型乳母車Asの背面側に位置する部分に配置し、装飾布シート202によって形成している。
カバー体装着高さ調節中央部131は、小型乳母車Asに対して背面側(後方側)に位置する部分における上部、すなわち、カバー体上面部112とカバー体背面部113との間部分に形成している。
カバー体側面部121、カバー体装着高さ調節側面部132、及び、カバー体後端フラップ部122は、いずれもフラップ状カバー体120に備えている。カバー体側面部121は、小型乳母車Asに対して側面に位置する部分であって、後方部分を除く部分に配置している。カバー体後端フラップ部122は、フラップ状カバー体120の後方部分において、後方に向けてフラップ状に突出した部分である。カバー体装着高さ調節中央部131は、カバー体側面部121とカバー体後端フラップ部122との間部分に形成している。
また、乳母車用カバー1は、該乳母車用カバー1を乳母車Aに装着する際において上記カバーの内側と外側との間で乳母車Aのハンドル501の挿通を許容するハンドル挿通許容スリット150を、上記カバーの後方側に形成している。
図4、図5、及び、図6に示すように、ハンドル挿通許容スリット150は、中央カバー体110の少なくともカバー背面部113と、フラップ状カバー体120との間に、カバー装着形態においてカバーの下端から上方へ向けてスリット状に開口して形成している。
詳しくは、上記ハンドル挿通許容スリット150は、その上部を、従来の乳母車用カバーのハンドル挿通許容スリット150の上端部よりも、さらに、カバー体装着高さ調節中央部131、及び、カバー体装着高さ調節側面部132の間に相当する部分を含めた長さで形成している。
図2乃至図7(a)に示すように、上記ハンドル挿通許容スリット150の上部であって、カバー体装着高さ調節中央部131、及び、カバー体装着高さ調節側面部132の間に相当する部分を、ハンドル挿通位置調節部分151として形成している。
ハンドル挿通位置調節部分151は、乳母車Aに乳母車用カバー1を装着したカバー装着形態において、乳母車用カバー1における内側と外側との間に乳母車Aのハンドル501が挿通された位置としてのハンドル挿通位置152を調節する部分である。
ハンドル挿通位置調節部分151は、上記カバー装着形態が、カバー前裾部分111fの高さが乳母車Aの前輪502Fよりも高く、且つ、乳母車Aの車輪502を除く略全体を覆う所望のカバー装着形態となるよう乳母車Aの形態に応じて上記ハンドル挿通位置152を調節可能とする長さを有して形成している。
詳しくは、ハンドル挿通位置調節部分151は、カバー体装着高さ調節中央部131、及び、カバー体装着高さ調節側面部132の間に備え、ハンドル挿通許容スリット150における、該ハンドル挿通許容スリット150の上端部からスリット状の長さ方向に沿って下方へ約13cm程度の長さで形成している。
さらに、上記ハンドル挿通許容スリット150の幅方向に対して両縁部には、幅方向の各側の縁部同士を重合する面ファスナ153を備えている。
詳しくは、面ファスナ153は、互いに重合可能な雄型面ファスナ153Aと雌型面ファスナ153Bとの一対を備え、雄型面ファスナ153Aと雌型面ファスナ153Bとは、それぞれ帯状に形成している。
図7(a),(b)に示すように、上記一対の面ファスナ153のうち雄型面ファスナ153Aを、ハンドル挿通許容スリット150におけるハンドル挿通位置調節部分151の幅方向に対して他方の縁部としてのカバー体装着高さ調節側面部132の縁部に沿って、該カバー体装着高さ調節側面部132の外面(表面)側に縫着している。
一方、上記一対の面ファスナ153のうち雌型面ファスナ153Bを、ハンドル挿通許容スリット150におけるハンドル挿通位置調節部分151の幅方向に対して一方の縁部としてカバー体装着高さ調節中央部131の縁部に沿って、該カバー体装着高さ調節中央部131の内面(裏面)側に縫着している。
また、図3乃至図6に示すように、カバー体後端フラップ部122の後端部には、背面側固定紐161(161L,161R)を備えている。
詳しくは、背面側固定紐161は、互いに結締可能に一対備え、その一方の背面側固定紐161Lの基端部を、乳母車用カバー1の幅方向の一方側におけるカバー体後端フラップ部122の後端部に縫着するとともに、他方の背面側固定紐161Rの基端部を、乳母車用カバー1の幅方向の他方側におけるカバー体後端フラップ部122の後端部に縫着している。
さらにまた、図1、図2、図5乃至図7(c)に示すように、カバー体前面部111の前端部には、前輪側固定紐162を備えている。
前輪側固定紐162は、カバー体前面部111の前端部の幅方向の両側に備えている。前輪側固定紐162は、幅方向の各側に備えた2本の長尺状、且つ、帯状の面ファスナ162A,162Bで形成し、2本の面ファスナ162A,162Bの一方を、雄型面ファスナ162Aで形成するとともに、他方を雌型面ファスナ162Bで形成している。これら2本の面ファスナ162A,162Bは、長さ方向の基端部を乳母車のフレームの前輪502F近傍部分に巻き付けた状態で互いに重合可能にそのカバー体前面部111の前端部に縫着している。
また、乳母車用カバー1は、図5、及び、図6に示すように、カバー体前面部111とカバー体側面部121との間には、下方から上端にかけてスリット状に形成したスリット状開口部207を形成している。さらに、スリット状開口部207の縁部には、該スリット状開口部207を開閉可能とするスライドファスナ207を備えている。
詳しくは、スリット状開口部207の長手方向の一方の端部沿いには、スライドファスナの一方208aを縫着し、スリット状開口部の長さ方向の他方の端部沿いには、スライドファスナの他方208bを縫着し、これら一対のスライドファスナ208には、該スライドファスナ208の長さ方向に沿ってスライドさせることにより、互いの係合を係脱自在とするスライダ208cを少なくとも1つ以上備えている(図6のX2部拡大図参照)。
上記構成により、乳母車用カバー1は、カバー体前面部111の幅方向の両端側において、スライダ208cのスライド操作により、一対のスライドファスナ208の係合を解除すると、乳母車Aの前方を覆った状態からカバー体前面部111をフラップ状に捲り挙げが可能な状態となり、捲くり上げた状態で構成される前方の開口部を通じて乳幼児が乳母車Aに対して乗り降りすることが可能となる。
上述した構成の乳母車用カバー1を小型乳母車Asに装着する手順について図1乃至4、並びに図8及び、図9を用いて説明する。
なお、図8は乳母車用カバー1を小型乳母車Asに装着する際に奏する作用説明図であり、詳しくは、ハンドル挿通位置152がハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における上端位置191(前端位置191)に位置するまで乳母車用カバー1を後方側にスライドさせる様子を示す外観図である。図9(a)は図8中のX3部拡大図であり、図9(b)は小型乳母車Asの下部を示し、乳母車用カバー1の小型乳母車Asに対する取り付け高さを調節する様子を説明する作用説明図である。
まず、乳母車用カバー1を小型乳母車Asの上方から被覆し、カバー体上面部112が小型乳母車Asに取り付けた幌体の上に載った状態とし、小型乳母車Asの略全体を覆った状態とする。
そして、上記カバー装着形態が、カバー体10の前方下部に有するカバー前裾部分111fの高さが小型乳母車Asの前輪502Fよりも高く、且つ、小型乳母車Asの略全体を覆う所望のカバー装着形態となるように、乳母車Aのハンドル501が乳母車用カバー1における内側と外側との間に挿通する挿通位置、すなわち、ハンドル挿通位置152をハンドル挿通位置調節部分151において調節する。
具体的には、ハンドル挿通位置調節部分151が図9(a)中の仮想線で示した状態から実戦で示した状態となるように、乳母車用カバー1の特に上部を、ハンドル挿通位置152がハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における、後端位置192(下端位置192)から前端位置191(上端位置191)に位置するまで小型乳母車Asに対して後方側にスライドさせる(図9(a)中の矢印D参照)。
これにより、図8に示すように、乳母車用カバー1のカバー体上面部112は、幌体に対して後方へスムーズにスライドさせることができる。これに伴って、図9(b)に示すように、カバー体前面部111を、上方に引き上げることができる(図9(b)中の矢印D参照)。よって、図2、及び図9(b)に示すように、カバー体前面部111の前裾部分111fの高さを小型乳母車Asの後輪は勿論、前輪502Fよりも高い位置に位置するカバー装着形態とすることができる。
さらに、このようなカバー装着形態において、ハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向におけるハンドル挿通位置152を除く部分(以下、「ハンドル非挿通部分155」とする。)について、その周縁部に備えた一対の面ファスナ153(153A,153B)を互いに重合することにより、図2乃至図4に示すように、該ハンドル非挿通部分155を閉塞することができる。
そして、図4に示すように、左右両側においてカバー体側面部121におけるカバー体後端フラップ部122のそれぞれを、小型乳母車Asの背面側で垂下した状態のカバー体背面部113に対して外側から背面側へ折り曲げた状態で配置することで、カバー体背面部113と、カバー体後端フラップ部122とが互いに重合した状態とすることができる。
この状態で一対の背面側固定紐161(161L,161R)を結締することで、カバー体背面部113とカバー体後端フラップ部122とが互いに重合した状態で固定することができる。さらに、図1、及び図2に示すように、前輪側固定紐162を構成する2枚の面ファスナ162A,162B(雄型面ファスナ162A、及び雌型面ファスナ162B)のそれぞれをフレームの前輪502F近傍部分に巻き付けた状態とし、互いに重合した状態で固定する。
以上により、図1に示すように、乳母車用カバー1を小型乳母車Asに対して適切な高さで装着することができる。
続いて、上述した乳母車用カバー1を大型乳母車Abに装着する手順について図10乃至図12を用いて説明する。
なお、図10は乳母車用カバー1を大型乳母車Abに装着する際に奏する作用説明図を示し、詳しくは、ハンドル挿通位置152がハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における後端位置192(下端位置192)に位置させた状態の外観図である。図11は大型乳母車Abに装着した状態の乳母車用カバー1における上部を、斜め後方から視た外観図である。図12は乳母車用カバー1を大型乳母車Abに装着した状態の背面図を示す。
まず、乳母車用カバー1を大型乳母車Abの上方から覆い、カバー体上面部112が大型乳母車Abの幌体に載置した状態となるカバー装着形態とする。
そして、このようなカバー装着形態が、カバー前裾部分111fの高さが大型乳母車Abの前輪502Fよりも高く、且つ、大型乳母車Abの車輪502を除く略全体を覆う所望のカバー装着形態となるように、ハンドル挿通位置152をハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における大型乳母車Abに応じた位置に調節する。
具体的には、図10に示すように、乳母車用カバー1を、ハンドル挿通位置152がハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向の下端位置192(後端位置192)に位置するよう調節する。
これにより、乳母車用カバー1を、上述したように小型乳母車Asに対して装着する際において、ハンドル挿通位置152をハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向の上端位置191(前端位置191)となる位置に調節した場合と比較して、乳母車用カバー1のカバー体上面部112を幌体に対して前方側に位置させることになる。
これに伴って、乳母車用カバー1の特に、カバー体前面部111に近い位置に配置させることができる。このため、該乳母車用カバー1を、小型乳母車Asよりも大きい大型乳母車Abに対して装着した場合であっても、大型乳母車Abの一部である例えば、大型乳母車Abのステップなどがカバー体10に対して外部に露出することがないカバー装着形態とすることができる。
加えて、乳母車用カバー1を、カバー体前面部111の前裾部分111fの高さを大型乳母車Abの後輪は勿論、前輪502Fよりも高い所定の位置に前裾部分111fが位置するカバー装着形態とすることができる。
このようなカバー装着形態において、ハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向におけるハンドル非挿通部分155について、その周縁部に備えた一対の面ファスナ153を互いに重合することにより、図11に示すように、ハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向の下端位置192(後端位置192)、すなわち、ハンドル挿通位置152を除く部分を閉塞することができる。
そして、図12に示すように、左右両側のカバー体側面部121におけるカバー体後端フラップ部122のそれぞれを、乳母車Aの背面側で垂下した状態のカバー体背面部113に対して外側から背面側へ折り曲げて配置することで、カバー体背面部113と、カバー体後端フラップ部122とが互いに重合した状態とすることができる。この状態で一対の背面側固定紐161を結締することで、カバー体背面部113とカバー体後端フラップ部122とが互いに重合した状態で固定することができる。
以上により、乳母車用カバー1を大型乳母車Abに対して適切な高さで装着することができる。
上述した乳母車用カバー1は、乳母車Aが小型乳母車As、及び、大型乳母車Ab以外の形態、例えば、小型乳母車Asと大型乳母車Abとの間のサイズの乳母車A(以下、「中型乳母車Am」)に対しても装着することができる。
詳しくは、乳母車用カバー1を中型乳母車Amに装着する際には、ハンドル挿通位置152がハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における上端位置191(前端位置191)と後端位置192(下端位置192)との間において、上記カバー装着形態が、カバー前裾部分111fの高さが小型乳母車Asの前輪502Fよりも高く、且つ、小型乳母車Asの略全体を覆う所望のカバー装着形態となるように、ハンドル挿通位置152をハンドル挿通位置調節部分151において調節する。
乳母車Aが中型乳母車Amである場合には、ハンドル挿通位置152をハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における上端位置191と後端位置192との間の任意の位置に配置させることで、乳母車用カバー1のカバー装着形態を上述した所望のカバー装着形態とすることができる。
そして、このようなカバー装着形態において、ハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向におけるハンドル挿通位置152の両側部分、すなわち、ハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向におけるハンドル非挿通部分155について、その周縁部に備えた一対の面ファスナ153(153A,153B)を互いに重合することにより、ハンドル非挿通部分155を閉塞することができる。
そして、乳母車用カバー1を小型乳母車As、或いは大型乳母車Abに装着する場合と同様に、一対の背面側固定紐161を結締することで、カバー体背面部113とカバー体後端フラップ部122とが互いに重合した状態で固定することができる。
以上により、図13に示すように、乳母車用カバー1を中型乳母車Amに対して適切な高さで装着することができる。
なお、図13は、乳母車用カバー1を中型乳母車Amに装着した状態の上部を斜め後方から視た部分拡大図を示す。
また、上述した乳母車用カバー1を大型乳母車Ab、或いは、中型乳母車Amに装着する際においても、該乳母車用カバー1を前輪側固定紐162によって固定するが、その固定方法は、上述した乳母車用カバー1を小型乳母車Asに装着する手順と同様であるため、その説明を省略する。
上述した乳母車用カバー1は、以下の作用、効果を奏することができる。
上述した構成により、乳母車Aが小型乳母車As、中型乳母車Am、及び、大型乳母車Abのいずれのタイプであっても、特にカバー前裾部分111fが乳母車Aの前輪502Fに接触することがなく、且つ、乳幼児を外的要因からしっかりと保護できる所望の装着形態で乳母車Aに対して装着することができる。
詳しくは、従来の乳母車用カバーは、小型乳母車Asに装着した場合においては、カバー前裾部分111fが、該小型乳母車Asの前輪502Fとステップとの間の所定の高さ範囲よりも低い位置となる装着形態となる場合が多いため、乳母車Aの走行中にカバーの前裾部分111fが乳母車Aの前輪502Fに接触し易くなる。
そうするとカバーが前輪502Fに接触することで汚れるだけでなく、このような状態で乳母車Aを走行させると、カバーが破れたり、車輪502に絡まって乳母車Aが転倒するなどして乳幼児を危険に晒すことになる。
一方、従来の乳母車用カバーを大型乳母車Abに装着した場合においては、カバー前裾部分111fが、該大型乳母車Abの前輪502Fとステップの間の所定の高さ範囲よりも高い装着形態となる場合が多いため、乳幼児の足部などがカバーから露出して乳幼児を保護することができないという問題が生じることになる。
上述した理由により、乳母車用カバーは、特に、カバー前裾部分111fが、前輪502Fとステップの間の所定の高さ範囲に収まるよう取り付けることが重要であるが、乳母車Aの前輪502Fとステップとの間の長さは僅かしかないため、乳母車Aのサイズなどの形態に関わらず、乳母車用カバーを、カバー前裾部分111fの高さが上記所定の高さ範囲に収まるよう適切に取り付けることは困難であった。
具体的には、乳母車用カバーを小型乳母車Asに装着する際には、カバー前裾部分111fが前輪502Fに対して高い位置となるよう取り付け位置に矯正するために、乳母車用カバー1を、例えば、乳母車Aに対して前屈みの状態(前方へ重心が傾いた状態)から後方側へスライドさせてカバーの乳母車Aに対する取り付け位置を高くする必要があるが、カバーを前方側へスライドさせる際に、カバーがハンドル501に干渉してしまい、乳母車用カバーの高さ調節をすることができなかった。
これに対して、本実施形態の乳母車用カバー1は、小型乳母車Asに対する高さ調節をするために、該小型乳母車Asに対して後方側へスライドさせる際に、上記ハンドル挿通位置152を、上記ハンドル挿通位置調節部分151において乳母車Aの前方側に位置するように変更することができる。これにより、カバー体10がハンドル501に干渉することなく、乳母車用カバー1の乳母車Aに対する取り付け位置をスムーズに調節することができる。
よって、カバー前裾部分111fの高さが車輪502の高さによりも高い位置とすることができる。
従って、カバー体10が破れることを防ぐことができ、また、乳母車Aが転倒することを防止できるため、乳幼児を危険に晒すことなく安全に走行することができる。
一方、乳母車用カバーを大型乳母車Abに装着する際には、乳幼児の一部がカバー体10に対して外側に露出してしまうことがないよう、カバーの前裾部分111fが前輪502Fの高さよりも高い位置となる範囲で、カバーの前裾部分111fの位置が低くなるようカバーを乳母車Aに対して前方側へスライドさせてカバーの乳母車Aに対する取り付け位置を低くする必要がある。
この場合においても、本実施形態の乳母車用カバー1は、ハンドル挿通位置152が、上記ハンドル挿通位置調節部分151において乳母車Aの後方側に位置するように変更することにより、カバー体10がハンドル501に干渉することなく、カバー体10の乳母車Aに対する取り付け位置をスムーズに調節することができる。
以上により、本実施形態の乳母車用カバー1は、乳母車Aの形態に関わらず、カバーの前裾部分111fの高さが車輪502の高さによりも高い位置であり、且つ、乳母車Aの略全体を覆った装着形態とすることができる。
また、乳母車用カバー1は、上記ハンドル挿通位置調節部分151の幅方向に対して両縁部には、固定手段として面ファスナ153を備えているため、ハンドル挿通位置調節部分151において、ハンドル非挿通部分155を閉じるよう面ファスナ153を重合することにより、カバー装着形態において、ハンドル挿通位置152に関わらずハンドル挿通位置調節部分151をしっかりと閉じた状態とし、カバー体10の内部の乳幼児をしっかりと覆うことができる。
特に、ハンドル挿通位置調節部分151におけるハンドル非挿通部分155を閉塞した状態に固定する手段として、雄型面ファスナ153Aと雌型面ファスナ153Bから成る一対の面ファスナ153で構成することにより、該一対の面ファスナ153同士を重合することにより、ハンドル非挿通部分155をしっかりと閉塞した状態に保つことができる。さらに、一対の面ファスナ153同士を互いに重合、或いは離間するだけで容易に着脱することができる。
しかも、乳母車用カバー1は、一対の面ファスナ153のうち一方の面ファスナ153Bを、カバー体装着高さ調節中央部131の内面(裏面)側に、該カバー体装着高さ調節中央部131の縁部に沿って縫着するとともに、上記一対の面ファスナ153のうち他方の面ファスナ153Aを、カバー体装着高さ調節側面部132の外面(表面)側に、該カバー体装着高さ調節側面部132の縁部に沿って縫着した構成としている。
これにより、一対の面ファスナ153同士を重合したとき、カバー体装着高さ調節中央部131の方がカバー体装着高さ調節側面部132よりも外面側に位置させることができる。
ここで、カバー体装着高さ調節中央部131の方が、カバー体装着高さ調節側面部132よりも高い位置(上方)に位置するため、例えば、降雨などによって、カバー体装着高さ調節中央部131の表面に付着した水滴は、カバー体装着高さ調節側面部132を通じて流下するが、その際に、上記ハンドル挿通位置調節部分151における隙間を通じて水滴がカバー体10の内部に入り込むことを確実に防ぐことができる。
また、上述したように、乳母車用カバー1は、ハンドル挿通位置調節部分151を、中央カバー体110とカバー体側面部121との間、すなわち、中央カバー体110とカバー体側面部121との外周縁部に沿って形成したバイアステープ201が互いに対向する部分に沿って形成することができる。
このため、例えば、中央カバー体110とカバー体側面部121の表面に別途、ハンドル挿通位置調節部分151を形成した構成の場合のように、乳幼児、或いは保護者によるカバー表面を通じての視界がハンドル挿通位置調節部分151によって遮られることがなく、良好な視界を得ることができるとともに、乳母車用カバー1自体の優れた審美性を確保することができる。
また、上述したように、乳母車用カバー1は、カバー体側面部121に、カバー体後端フラップ部122を備えるとともに、背面側固定紐161を、上記カバーの背面側に形成したため、カバー体後端フラップ部122を、乳母車Aの背面側で垂下した状態のカバー体背面部113に対して重合した状態で背面側固定紐161によって固定することができるため、乳母車Aの背面側をカバー体後端フラップ部122とカバー体背面部113とで覆った状態でしっかりと固定することができる。
この発明の構成と、上述した実施形態との対応において、
カバーは、カバー体10に対応し、
中央カバーは、中央カバー体110に対応し、
側面カバーは、カバー体側面部121に対応し、
後方フラップ部は、カバー体後端フラップ部122に対応し、
ハンドル挿通許容部は、ハンドル挿通許容スリット150に対応し、
ハンドルの挿通位置、又はハンドル挿通部分は、ハンドル挿通位置152に対応し、
背面側固定手段は、背面側固定紐161に対応し、
上記ハンドル挿通位置調節部分の幅方向の一方側の縁部は、カバー体装着高さ調節側面部132の縁部に対応し、
他方の面ファスナは、雌型面ファスナ162Bに対応し、
上記ハンドル挿通位置調節部分の幅方向の他方側の縁部は、カバー体装着高さ調節中央部131の縁部に対応し、
調節手段は、後述するカバー弛緩調節紐156に対応するもこの発明は、上述した実施形態に限らず、その他にも様々な実施形態で形成することができる。
具体的には、本発明の乳母車用カバーは、図10、及び、図11に示すように、ハンドル挿通位置調節部分151の長さ方向における、後端位置192(下端位置192)の周縁部には、面ファスナ153を備えていない構成としたが、この構成に限らない。
例えば、該後端位置192の周縁部にも面ファスナ153の一部を備えてもよく、さらには、ハンドル挿通位置調節部分を、上述した実施形態のハンドル挿通位置調節部分151よりも長手方向において長くなるように、ハンドル挿通許容スリット150の長さ方向のさらに下方にまで形成し、その周縁部沿ってより長尺な面ファスナ153を形成してもよい。
その他にも例えば、本発明の乳母車用カバーは、図14に示すように、ハンドル挿通位置調節部分151におけるハンドル非挿通部分155の周辺部分におけるカバー体10の弛緩具合を調節するカバー弛緩調節紐156を、ハンドル挿通位置調節部分151の縁部に備えた実施形態の乳母車用カバー1Aで形成することができる。
なお、図14は、カバー弛緩調節紐156を締結することによって、ハンドル非挿通部分155の周辺部分におけるカバー体10の弛緩具合を調節した様子を乳母車用カバー1Aの背面側の上部により示した説明図であり、図14(a),(b)は、それぞれ乳母車用カバー1Aを小型乳母車Asに装着した状態、大型乳母車Abに装着した状態を示している。
乳母車用カバー1Aを乳母車Aに装着した状態において、乳母車Aが小型乳母車Asである場合には、図14(a)に示すように、ハンドル501に対して下側においてカバー弛緩調節紐156を締結することができ、乳母車Aが大型乳母車Abである場合には、図14(b)に示すように、ハンドル501に対して上側においてカバー弛緩調節紐156を締結することができる。
このように、乳母車用カバー1Aを乳母車Aに装着した状態において、カバー弛緩調節紐156を締結することによって、カバー弛緩調節紐156の締結具合に応じてハンドル非挿通部分155の周辺部分におけるカバー体10にテンションを付与することができる。
このため、ハンドル非挿通部分155の周辺部分におけるカバー体10が弛緩した場合であっても、カバー弛緩調節紐156を締結することによって、弛緩した状態のカバー体10を伸張させることができる。
従って、乳母車Aが小型乳母車As、大型乳母車Abのいずれの形態であってもハンドル非挿通部分155の周辺部分におけるカバー体10の弛緩を略解消することができるため、外観上の見栄えを向上することができるとともに、例えば、弛緩部分に水などが溜まり、ハンドル挿通位置調節部分151を通じてカバー体10の内部に水が浸入することを未然に防ぐことができる。
1,1A…乳母車用カバー
10…カバー体
110…中央カバー体
111f…カバー前裾部分
121…カバー体側面部
122…カバー体後端フラップ部
150…ハンドル挿通許容スリット
151…ハンドル挿通位置調節部分
152…ハンドル挿通位置
153…面ファスナ
153A…雄型面ファスナ
153B…雌型面ファスナ
155…ハンドル非挿通部分
156…カバー弛緩調節紐
161…背面側固定紐
501…ハンドル
A…乳母車
As…小型乳母車
Ab…大型乳母車
502…車輪
502F…前輪

Claims (5)

  1. 乳母車に乗車している乳幼児を外側から覆ったカバー装着形態で乳母車に装着するカバーを備えた乳母車用カバーであって、
    上記カバー装着形態において上記カバーの内側と外側との間で乳母車のハンドルの挿通を許容するよう上記カバーの下端から上方に開口するハンドル挿通許容部を、上記カバーの後方側に形成し、
    上記ハンドル挿通許容部の上部に、
    上記カバー装着形態が、上記カバーの前方下部に有するカバー前裾部分の高さが乳母車の車輪よりも高く、且つ、乳母車の略全体を覆う所望のカバー装着形態となるよう乳母車の形態に応じて上記ハンドルの挿通位置を調節可能とする長さを有するハンドル挿通位置調節部分を形成し、
    上記カバーを上記ハンドルに固定する固定手段を、上記ハンドル挿通位置調節部分に沿って形成した
    乳母車用カバー。
  2. 上記固定手段を、雄型面ファスナと雌型面ファスナから成る一対の面ファスナで構成し、
    上記一対の面ファスナのうち、一方の面ファスナを、上記ハンドル挿通位置調節部分の幅方向の一方側の縁部に沿って添着し、
    上記一対の面ファスナのうち、他方の面ファスナを、上記ハンドル挿通位置調節部分の幅方向の他方側の縁部に沿って添着した
    請求項1に記載の乳母車用カバー。
  3. 上記カバーを、乳母車の前面、上面、及び、背面を覆う中央カバーと、乳母車の側面を覆う側面カバーとで形成し、
    上記ハンドル挿通位置調節部分を、上記中央カバーと上記側面カバーとの間に沿って形成した
    請求項1または2に記載の乳母車用カバー。
  4. 上記側面カバーに、該側面カバーの後端から乳母車の背面に対して後方へ突出する後方フラップ部を形成し、
    上記後方フラップ部を上記中央カバーの背面側部分に対して重合した状態で固定する背面側固定手段を、上記カバーの背面側に形成した
    請求項3に記載の乳母車用カバー。
  5. 上記ハンドル挿通位置調節部分に、上記ハンドルを挿通しているハンドル挿通部分と、ハンドルを挿通していないハンドル非挿通部分とを備え、
    上記ハンドル非挿通部分の周辺部分における上記カバーの弛緩具合を調節する調節手段を、上記カバーの後方側に備えた
    請求項1から4のいずれかに記載の乳母車用カバー。
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