JP2013086684A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カーカス6と、ベルト層7とを具えた空気入りタイヤである。ベルト層7は、内層部7Aと外層部7Bとを具え、かつ該内層部7Aと外層部7Bとを該一方側のタイヤ軸方向端部である一方側縁と他方側のタイヤ軸方向端部である他方側縁とで連繋する連繋部とを有する断面偏平環状体である。かつ前記ベルト層7は、タイヤ赤道に対して角度θで傾斜して配列された第1ベルトコード群11Aと逆向きかつ同じ角度で配列された第2ベルトコード群11Bとを具える。前記第1ベルトコード群及び第2ベルトコード群は、前記連繋部10で折り返されてタイヤ周方向にのびる偏平螺旋運動を繰り返す。
【選択図】図1
Description
図1は本実施形態の空気入りタイヤ1の正規状態におけるタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面図である。
図6は、ベルト層7を形成するためのネット体14を示す斜視図である。この実施形態では、先ず、中心軸CAに対して螺旋角度βで螺旋巻きされる複数のベルトコード11aからなる第1ベルトコード群11Aと、該第1ベルトコード群11Aとは逆向きかつ同一の傾斜角度βで螺旋巻きされる複数のベルトコード11bからなる第2ベルトコード群11Bとを、互いに編成することにより断面が環状に連続するネット体14を成形するネット体成形工程が行われる。本実施形態では、図6に示される前記ネット体14は、螺旋巻きの中心軸CAが直線状にのびる円筒形状である。
本実施形態では、先ず、図9(a)に示されるように、2本の補強部材12a及び12bを平行かつ距離を隔てて配し、該2本の補強部材12a及び12bの周りを、中心軸CAに対して傾斜角度βで偏平に螺旋巻きされる複数のベルトコードからなる第1ベルトコード群11Aと、該第1ベルトコード群とは逆向きかつ同一の傾斜角度βで偏平に螺旋巻きされる複数のベルトコードからなる第2ベルトコード群11Bとを夫々周回させながら編成することにより、断面が偏平な偏平環状体15を成形する偏平環状体成形工程が行われる。本実施形態では、ベルトコード群11が螺旋巻きされた後、ベルトコード群11はトッピングゴムにて被覆されるが、予めトッピングゴムで被覆された1乃至複数本のベルトコード又は帯状プライを用いて、前記2本の補強部材12a及び12bの周りを螺旋巻きしても構わない。
比較例1:従来のカットエンドのベルトプライ2枚からなるベルト層
比較例2:ネット状のベルトプライ1枚からなるベルト層(図10)
実施例1:偏平環状体の端部が突き合わされたジョイント部を有し、かつ補強部材が配されていないベルト層(図7)
実施例2:実施例1のジョイント部が無く、かつ補強部材が配されていないベルト層(図8)
実施例3:実施例1のジョイント部が無く、かつリング状の補強部材がベルト層のタイヤ軸方向両端に配されたベルト層(図9)
各試供タイヤをリム14×5.5Jに装着し、内圧180kPa、縦荷重4.66kN、速度80km/hで直径1.7mのドラムの上を走行させ、損傷が生じるまでの走行距離を測定したものである。結果は、比較例1を100とした指数であり、数値が大きいほどドラム耐久性が高いことを示す。
試供タイヤを前記リムに装着し、内圧280kPa、縦荷重3.73kNのもとで、初速170km/hから20分ごとに10km/hずつ上昇させてドラム試験機で走行させ、タイヤに損傷が生じた速度を測定したものである。結果は、比較例1を100とした指数であり、数値が大きいほど高速耐久性が高いことを示す。
室内試験器を用いて測定したコーナリングフォースからコーナリングパワーを求めたものである。結果は、比較例1を100とした指数であり、数値が大きいほどコーナリングパワーが高いことを示す。
タイヤ1本当たりの質量が測定され、比較例1を100とする指数であり、数値が小さいほどタイヤ質量が小さいことを示す。
試供タイヤを前記リムに装着し、内圧200kPaで、1500ccの前輪駆動車の4輪に装着するとともに、乾燥アスファルト路面のテストコースを実車走行し、直進安定性についてドライバーの官能評価により評価したものである。結果は、比較例1を5点とする10点法で評価し、数値が大きいほど、直進安定性が優れていることを示す。
試供タイヤを前記リムに装着し、内圧200kPaで、1500ccの前輪駆動車の4輪に装着するとともに、乾燥アスファルト路面のテストコースを実車走行し、ドライバーの官能評価により比較例1を5点とする10点法で評価した。数値が大きいほど、操縦安定性に優れている。
テスト結果を表1に示す。
7 ベルト層
9A 一方側縁
9B 他方側縁
10 連繋部
11 ベルトコード
12 補強部材
13 交点
14 ネット体
15 偏平環状体
16 ジョイント部
Claims (12)
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至るカーカスと、
このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、
前記ベルト層は、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配された内層部と、該内層部のタイヤ半径方向外側に配された外層部と、
前記内層部と外層部とを、一方側のタイヤ軸方向端部である一方側縁と他方側のタイヤ軸方向端部である他方側縁とで連繋する連繋部とを有する断面偏平環状体であり、
かつ前記ベルト層は、タイヤ赤道に対して角度θで傾斜して配列された複数の第1ベルトコードからなる第1ベルトコード群と、タイヤ赤道に対して前記第1ベルトコード群とは逆向きかつ同じ角度θで傾斜して配列された複数の第2ベルトコードからなる第2ベルトコード群とを具え、
前記第1ベルトコード群は、前記内層部を前記他方側縁から一方側縁に向かってタイヤ周方向にのび、かつ前記一方側縁の連繋部で折り返されて前記外層部を前記他方側縁に向かってタイヤ周方向にのび、しかも前記他方側縁の連繋部で折り返されて前記内層部に至る第1の偏平螺旋移動を繰り返すとともに、
前記第2ベルトコード群は、内層部を前記一方側縁から他方側縁に向かってタイヤ周方向にのび、かつ前記他方側縁の連繋部で折り返されて前記外層部を前記一方側縁に向かってタイヤ周方向にのび、しかも前記一方側縁で折り返され、前記内層部に至る第2の偏平螺旋移動を繰り返すことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1のベルトコード及び第2のベルトコードは、夫々タイヤ周方向に巻き付けられる際の巻き付けの始端部と、巻き付けの終端部とを有し、
前記始端部と終端部とが接着されている請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記ベルト層は、前記一方側縁及び他方側縁にタイヤ周方向にのびるリング状の補強部材を具え、
前記第1のベルトコード群及び第2ベルトコード群は、前記補強部材のタイヤ軸方向外側を通って折り返される請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - 前記ベルト層は、前記第1ベルトコード群と前記第2ベルトコード群とが前記内層部及び外層部で夫々編成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1のベルトコード及び第2ベルトコードは、タイヤ赤道に関して線対称で配されている請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至るカーカスと、
このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層とを具えた空気入りタイヤを製造する方法であって、
中心軸に対して傾斜角度βで螺旋巻きされる複数のベルトコードからなる第1ベルトコード群と、該第1ベルトコード群とは逆向きかつ同一の傾斜角度βで螺旋巻きされる複数のベルトコードからなる第2ベルトコード群とを、互いに編成することにより断面が環状に連続するネット体を成形するネット体成形工程と、
前記ネット体を折りたたむことにより長尺かつ断面が偏平な偏平環状体を成形する偏平環状体成形工程と、
前記偏平環状体を、ベルト層として前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配するベルト層貼着工程とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 前記ネット体は、前記螺旋巻きの中心軸が直線状にのびる円筒形状である請求項6記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記ネット体は、前記螺旋巻きの中心軸が環状に連続するドーナツ形状である請求項6記載の空気入りタイヤの製造方法。
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至るカーカスと、
このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層とを具えた空気入りタイヤの製造方法であって、
線状にのびる2本の補強部材を平行にして向かい合わせ、該2本の補強部材の外側で、中心軸に対して傾斜角度βで螺旋巻きされる複数のベルトコードからなる第1ベルトコード群と、該第1ベルトコード群とは逆向きかつ同一の傾斜角度βで螺旋巻きされる複数のベルトコードからなる第2のベルトコード群とを、夫々編成することにより断面が偏平な偏平環状体を成形する偏平環状体成形工程と、
前記偏平環状体を、前記ベルト層として前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配し、かつ前記2本の補強部材をそれぞれ前記ベルト層のタイヤ軸方向両端に配するベルト層貼着工程とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 前記補強部材は、リング状である請求項9記載の空気入りタイヤ製造方法。
- 前記偏平環状体成形工程は、
前記2本の補強部材を、成形しようとする前記ベルト層のタイヤ軸方向幅に配し、
前記第1のベルトコード群及び第2ベルトコード群を、前記2本の補強部材に張力を作用させて螺旋巻きし、前記偏平環状体を成形する請求項9又は10記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 前記第1のベルトコード及び第2ベルトコード群は、複数本並行して配置されたのベルトコードの束からなる請求項6乃至11のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
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