JP2013079215A - 口腔癌細胞浸潤阻害剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口腔癌細胞に対し、浸潤阻害能を有する生薬を見出し、該生薬を有効成分とする口腔癌細胞浸潤阻害剤および該口腔癌細胞浸潤阻害剤を有効成分とする口腔癌治療薬を得た。
【選択図】なし
Description
近年、このような生薬や、生薬から分離精製した化合物が前立腺癌、大腸癌等の様々な癌の治療に有効であることが示唆されている。
例えば、特許文献1では、ダイオウ(大黄)、サンシシ(山梔子、以下、サンシシと示す)、オウレン(黄連、以下、オウレンと示す)、オウゴン等の生薬を発癌抑制剤の有効成分として挙げており、これらの生薬を含む粉末飼料を用いてマウスを飼育したところ、大腸癌の前癌病変である大腸粘膜異常腺窩(ACF)の発生が抑制されたことを確認している。
また、特許文献2では、オウギ(黄耆、以下。オウギと示す)の水抽出物またはアルコール抽出物が、前立腺癌細胞の活性を抑制すること確認しており、これらを有する組成物を前立腺癌の成長を効果的に抑制する組成物としている。
また、特許文献5では、ボウイ(防己)、サイシン、シンイ(辛夷、以下、シンイと示す)、オウレン、コウボク(厚朴、以下、コウボクと示す)から抽出される、マグノフロリン等の複素環化合物を含む抗腫瘍剤が開示されており、ヒト肝癌細胞株に対して抗腫瘍効果を生じることも確認されている。
さらに、特許文献6では、マオウ(麻黄)が癌細胞表面に発現している受容体チロシンキナーゼ(MET)と肝細胞増殖因子(HGF)との結合を阻害することが開示されており、この結合によって引き起こされる癌細胞の増殖、浸潤及び転移等を抑制することが示唆されている。そして、乳癌細胞株において、培養系にマオウ等を添加した場合、HGFにおいて誘導される細胞運動が抑制されたことを確認している。
本発明において見出されたこれらの生薬は、口腔癌細胞浸潤阻害剤の有効成分として利用することができる。また、さらにこれらの生薬を有効成分として利用することにより、副作用の少ない安全性の高い口腔癌の浸潤阻害剤等を提供できるものと予測される。
(1)生薬を有効成分とする口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(2)熱水またはメタノールで抽出した生薬を有効成分とする上記(1)に記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(3)生薬が、シソ科、マメ科、クスノキ科、ウマノスズクサ科、ゴマノハグサ科、セリ科、リンドウ科、ケシ科、キンポウゲ科、ヒメハギ科、ショウガ科、ミカン科、スイレン科、マツブサ科、モクレン科、アカネ科、クロウメモドキ科、ボタン科、サトイモ科またはキク科に属する生薬である上記(1)に記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(4)生薬が、シソ科のオウゴンあるいはケイガイ(荊芥、以下、ケイガイと示す)、マメ科のカンゾウ(甘草、以下、カンゾウと示す)、オウギ、カッコン(葛根、以下、カッコンと示す)あるいはサンズコン(山豆根、以下、サンズコンと示す)、クスノキ科のケイヒ、ウマノスズクサ科のサイシン、ゴマノハグサ科のジオウ(地黄、以下、ジオウと示す)、セリ科のセンキュウ(川キュウ、以下、センキュウと示す)、ボウフウ(防風、以下、ボウフウと示す)、ウイキョウ(茴香、以下、ウイキョウと示す)、キョウカツ(キョウ活、以下、キョウカツと示す)あるいはサイコ(柴胡、以下、サイコと示す)、リンドウ科のリュウタン(竜胆、以下、リュウタンと示す)あるいはゲンチアナ末、ケシ科のエンゴサク(延胡索、以下、エンゴサクと示す)、キンポウゲ科のオウレン、ヒメハギ科のオンジ(遠志、以下、オンジと示す)、ショウガ科のカンキョウ(乾姜、以下、カンキョウと示す)、ミカン科のゴシュユ(呉茱萸、以下、ゴシュユと示す)あるいはサンショウ(山椒、以下、サンショウと示す)、スイレン科のセンコツ(川骨、以下、センコツと示す)、マツブサ科のゴミシ(五味子、以下、ゴミシと示す)、モクレン科のシンイ、アカネ科のサンシシ、クロウメモドキ科のサンソウニン(酸棗仁、以下、サンソウニンと示す)、ボタン科のシャクヤク(芍薬、以下、シャクヤクと示す)、サトイモ科のショウブコン(菖蒲根、以下、ショウブコンと示す)またはキク科のソウジュツ(蒼朮、以下、ソウジュツと示す)から選ばれるいずれか一種以上である上記(3)に記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(5)口腔癌細胞が口腔扁平上皮癌由来の細胞または舌癌由来の細胞である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(6)生薬が熱水あるいはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒあるいはセンキュウ、熱水で抽出したウイキョウ、オウレン、あるいはオンジ、またはメタノールで抽出したサイシン、ジオウ、ボウフウ、リュウタン、オウギ、カッコン、カンキョウ、ケイガイ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンショウ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤクあるいはソウジュツから選ばれるいずれか一種以上であり、口腔癌細胞が口腔扁平上皮癌由来の細胞である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(7)生薬が熱水あるいはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒ、サイシン、ジオウ、オンジ、ケイガイ、サンショウあるいはセンコツ、熱水で抽出したウイキョウ、エンゴサク、カッコンあるいはゴシュユ、またはメタノールで抽出したセンキュウ、カンキョウ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤク、ショウブコン、ソウジュツあるいはシンイから選ばれるいずれか一種以上であり、口腔癌細胞が舌癌由来の細胞である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤を有効成分とする口腔癌治療薬。
このスクリーニングにあたり、コラーゲンゲルに含まれる歯肉線維芽細胞は、歯肉上皮細胞と歯肉線維芽細胞を含むコラーゲンゲルを用いた三次元培養において、コラーゲンゲル収縮率が大きく、コラーゲンゲル収縮後の残存コラーゲン量が約500μg以下と少ない、コラーゲン分解能が高いヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)を用いることが特に好ましい。このようなヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)として、本発明者らが独自に得たGF00またはGFA9を用いることができる。これらのヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)は、直径35mmのコラーゲンゲルを用いて三次元培養した場合、培養終了時には直径3mm以下位までにコラーゲンゲルを収縮することができる、重度歯周炎の患者から得られるヒト歯肉線維芽細胞であった。
なお、図1は、悪玉線維芽細胞または善玉線維芽細胞を含むコラーゲンゲル用いた三次元培養における、口腔扁平上皮癌由来の細胞(Ca9−22と示す(独立行政法人理化学研究所細胞材料開発室より購入))のコラーゲンゲル内の浸潤細胞数を調べた図である。その結果、悪玉線維芽細胞を含むコラーゲンゲルでは、善玉線維芽細胞を含む場合と比べて、癌細胞の浸潤が30倍以上促進されたことが確認されている。
さらに具体的には、シソ科のオウゴンあるいはケイガイ、マメ科のカンゾウ、オウギ、カッコンあるいはサンズコン、クスノキ科のケイヒ、ウマノスズクサ科のサイシン、ゴマノハグサ科のジオウ、セリ科のセンキュウ、ボウフウ、ウイキョウ、キョウカツあるいはサイコ、リンドウ科のリュウタンあるいはゲンチアナ末、ケシ科のエンゴサク、キンポウゲ科のオウレン、ヒメハギ科のオンジ、ショウガ科のカンキョウ、ミカン科のゴシュユあるいはサンショウ、スイレン科のセンコツ、マツブサ科のゴミシ、モクレン科のシンイ、アカネ科のサンシシ、クロウメモドキ科のサンソウニン、ボタン科のシャクヤク、サトイモ科のショウブコンまたはキク科のソウジュツ等が挙げられる。
本発明の「口腔癌細胞浸潤阻害剤」は、これらを熱水またはメタノールで抽出したものを一種以上有効成分として含む剤であることが好ましく、これらを複数組み合わせて含むものであっても良い。
口腔扁平上皮癌由来の細胞の浸潤を阻害する「口腔癌細胞浸潤阻害剤」としては、熱水あるいはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒあるいはセンキュウ、熱水で抽出したウイキョウ、オウレンあるいはオンジ、またはメタノールで抽出したサイシン、ジオウ、ボウフウ、リュウタン、オウギ、カッコン、カンキョウ、ケイガイ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンショウ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤクあるいはソウジュツから選ばれるいずれか一種以上を含む剤であることが好ましく、これらを複数組み合わせて含むものであっても良い。
本発明の「口腔癌治療薬」は、本発明の「口腔癌細胞浸潤阻害剤」のみを含有するものであってもよく、薬学的に許容されるその他の成分を含有するものであっても良い。
さらに、本発明の「口腔癌治療薬」は、液状、固形状、半固形状等のどのような形状であっても良く、経口、経粘膜、注射等によって投与できる薬であれば良い。たとえば、錠剤、散剤、トローチ、軟膏、粘膜貼付剤、うがい薬等としても用いることができる。
口腔癌細胞浸潤阻害能を有する物質を、以下の方法によってスクリーニングした。
1.被験物質の調製
オウゴン、カンゾウ、ケイヒ、サイシン、ジオウ、センキュウ、ボウフウ、リュウタン、ウイキョウ、エンゴサク、オウギ、オウレン、オンジ、カッコン、カンキョウ、キョウカツ、ケイガイ、ゲンチアナ末、コウボク、ゴシュユ、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンショウ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤク、ショウブコン、センコツ、ソウジュツまたはシンイの31種類の生薬(いずれも株式会社ウチダ和漢薬)を用いた。
各生薬(ゲンチアナ末、サンズコン、サンソウニン、シャクヤク、ショウブコン、ソウジュツおよびシンイを除く)を熱水で抽出し、熱水抽出物を得た。
即ち、各生薬約10gを精秤し、ガラス製ティーポット型の容器(煎じ器:株式会社ウチダ和漢薬)にいれ、精製水200mL(生薬重量の20倍量)を加えた。電熱器で沸騰させ、水の量が半量になるまで加熱した(およそ沸騰から20分)。熱時、カスを濾し、得られた熱水抽出液を室温にさましてから、遠心管に移し遠心分離(3000rpmx10分、15度)を行った。遠心分離後の上清を吸引ろ過し、ろ液を得た。ろ液を凍結乾燥し熱水抽出物とした。
各生薬(ウイキョウ、エンゴサク、オウレン、コウボクおよびゴシュユを除く)をメタノールで抽出し、メタノール抽出物を得た。
即ち、各生薬約10gを精秤し、ナス型フラスコに入れ、150mLの70%メタノールを加え、40分間還流抽出を行った。熱時ろ過し、残渣に新たに70%メタノール150mLを加え、再度40分間還流抽出を行った。熱時ろ過し、先に得たろ液と合わせ、エバポレーターを用いて減圧濃縮した。メタノールが消失した後凍結乾燥し、メタノール抽出物とした。
1)細胞の調製
歯周外科手術の際に切除され不要となった歯肉片より組織を経て細切後、組織片をプレートの底に静置し、組織片から外生した細胞を第1代として継代培養を行ったヒト歯肉線維芽細胞(GF:Gingival fibroblasts)を、コラーゲン分解能を有する細胞として得た。本発明においては、このようにして得られたヒト歯肉線維芽細胞のうち、初代培養ヒト歯肉上皮細胞を含むコラーゲンゲルを用いた三次元培養において、コラーゲン分解能が特に高いことが確認されたヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)であるGF00またはGFA9を用いた。GF00またはGFA9は、それぞれ異なる歯肉片を由来とするヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)であった。
また、口腔癌細胞として、独立行政法人理化学研究所細胞材料開発室より購入した口腔扁平上皮癌由来の細胞(Ca9−22と示す)または舌癌由来の細胞(HSC−3と示す)を用いた。これらの口腔癌細胞はいずれも10%血清を加えたDMEM培地で、37℃、5%CO2の環境下で前培養したものをコラーゲンゲルの構築に用いた。
セルマトリックスtypeI−A(新田ゼラチン)、5×DMEM、再構成用緩衝液(新田ゼラチン)を混合し、コラーゲン混合溶液を作成した。このコラーゲン混合溶液に、スクリーニングに用いる被験物質を加えた。各被験物質は、オウレンまたはセンコツから調製したものは10μg/ml、それ以外の生薬から調製したものは100μg/mlとなるように加えた。また、被験物質を加えないものをコントロールとした。
これらに上記1)で調製したコラーゲン分解能を有する細胞を懸濁した後、6穴プレート内に播種して30分間硬化(ゲル化)させ、コラーゲン分解能を有する細胞を含むコラーゲンゲルを構築した。
次に、このコラーゲンゲル上に、上記1)で調製した口腔癌細胞をトリプシンで分散させた後播種し、口腔癌細胞の単層を形成させ、コラーゲン分解能を有する細胞と口腔癌細胞とを含むコラーゲンゲルを構築した。
上記で構築した被験物質を含むコラーゲンゲルを、24時間後にプレートの底から浮かせ、コラーゲンゲル浮遊培養を開始した(培養1日目)。浮遊培養開始時点に、再度被験物質を加えた。浮遊培養開始後5日目にゲルの上部を空気に曝し、口腔癌細胞を重層化させるためにさらに5日間培養後、10%ホルマリン固定し、パラフィン包埋し、HE染色を施した。その後、顕微鏡下にて、もとの基底膜の位置よりコラーゲンゲル内に浸潤している口腔扁平上皮癌由来の細胞(Ca9−22)または舌癌由来の細胞(HSC−3)の細胞数を数え、各被験物質における口腔癌細胞浸潤阻害能を特定した。
この割合が0.1未満であった被験物質は浸潤を顕著に抑制するもの、0.1以上0.5未満の被験物質は浸潤をかなり抑制するもの、0.5以上0.8未満の被験物質は浸潤をわずかに抑制するものであり、高い口腔癌細胞浸潤阻害能を有するものと判断された。一方、この割合が0.8以上1.25未満の被験物質はコントロールと同程度の浸潤を示すものであり、1.25以上3.0未満の被験物質は浸潤をわずかに促進するもの、3.0以上のものは浸潤を顕著に促進するものであり、口腔癌細胞浸潤阻害能を有さないものと判断された。
また、舌癌由来の細胞(HSC−3)とヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)としてGF00を含むコラーゲンゲルにおいて、コントロールの浸潤細胞数は332個であったが、オンジの熱水抽出物を被験物質とした場合の浸潤細胞数は105個であり、コントロールに対して0.32の割合で、舌癌由来の細胞(HSC−3)の浸潤を抑制していることが確認された。
さらに、舌癌由来の細胞(HSC−3)とヒト歯肉線維芽細胞(悪玉線維芽細胞)としてGFA9を含むコラーゲンゲルにおいて、コントロールの浸潤細胞数は185個であったが、オンジの熱水抽出物を被験物質とした場合の浸潤細胞数は22個であり、コントロールに対して0.12の割合で、舌癌由来の細胞(HSC−3)の浸潤を抑制していることが確認された。
以下、同様に、各被験物質における口腔癌細胞浸潤阻害能を調べ、各被験物質における口腔癌細胞浸潤阻害能の結果を表1にまとめて示した。また、コントロールおよび各被験物質を加えた場合のコラーゲンゲル内への口腔癌細胞の浸潤の様子(HE染色像)を図2−1〜図8−2に示した。
表1に示したように、口腔扁平上皮癌由来の細胞に対し、熱水またはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒおよびセンキュウ、熱水で抽出したウイキョウ、オウレンおよびオンジ、またはメタノールで抽出したサイシン、ジオウ、ボウフウ、リュウタン、オウギ、カッコン、カンキョウ、ケイガイ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンショウ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤクおよびソウジュツのいずれもが、浸潤抑制能を有することが確認できた。
また、舌癌由来の細胞に対し、熱水またはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒ、サイシン、ジオウ、オンジ、ケイガイ、サンショウおよびセンコツ、熱水で抽出したウイキョウ、エンゴサク、カッコンおよびゴシュユ、またはメタノールで抽出したセンキュウ、カンキョウ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤク、ショウブコン、ソウジュツおよびシンイのいずれもが、浸潤抑制能を有することが確認できた。
上記において確認された口腔癌細胞の浸潤阻害能を有する生薬を有効成分とする口腔癌細胞浸潤阻害剤を製造した。
実施例1において製造された口腔癌細胞浸潤阻害剤を有効成分として、口腔癌治療薬を製造した。
Claims (8)
- 生薬を有効成分とする口腔癌細胞浸潤阻害剤。
- 熱水またはメタノールで抽出した生薬を有効成分とする請求項1に記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
- 生薬が、シソ科、マメ科、クスノキ科、ウマノスズクサ科、ゴマノハグサ科、セリ科、リンドウ科、ケシ科、キンポウゲ科、ヒメハギ科、ショウガ科、ミカン科、スイレン科、マツブサ科、モクレン科、アカネ科、クロウメモドキ科、ボタン科、サトイモ科またはキク科に属する生薬である請求項1に記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤
- 生薬が、シソ科のオウゴンあるいはケイガイ、マメ科のカンゾウ、オウギ、カッコンあるいはサンズコン、クスノキ科のケイヒ、ウマノスズクサ科のサイシン、ゴマノハグサ科のジオウ、セリ科のセンキュウ、ボウフウ、ウイキョウ、キョウカツあるいはサイコ、リンドウ科のリュウタンあるいはゲンチアナ末、ケシ科のエンゴサク、キンポウゲ科のオウレン、ヒメハギ科のオンジ、ショウガ科のカンキョウ、ミカン科のゴシュユあるいはサンショウ、スイレン科のセンコツ、マツブサ科のゴミシ、モクレン科のシンイ、アカネ科のサンシシ、クロウメモドキ科のサンソウニン、ボタン科のシャクヤク、サトイモ科のショウブコンまたはキク科のソウジュツからから選ばれるいずれか一種以上である請求項3に記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
- 口腔癌細胞が口腔扁平上皮癌由来の細胞または舌癌由来の細胞である請求項1〜4のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
- 生薬が熱水あるいはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒあるいはセンキュウ、熱水で抽出したウイキョウ、オウレン、あるいはオンジ、またはメタノールで抽出したサイシン、ジオウ、ボウフウ、リュウタン、オウギ、カッコン、カンキョウ、ケイガイ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンショウ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤクあるいはソウジュツから選ばれるいずれか一種以上であり、口腔癌細胞が口腔扁平上皮癌由来の細胞である請求項1〜5のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
- 生薬が熱水あるいはメタノールで抽出したオウゴン、カンゾウ、ケイヒ、サイシン、ジオウ、オンジ、ケイガイ、サンショウあるいはセンコツ、熱水で抽出したウイキョウ、エンゴサク、カッコンあるいはゴシュユ、またはメタノールで抽出したセンキュウ、カンキョウ、ゲンチアナ末、ゴミシ、サイコ、サンシシ、サンズコン、サンソウニン、シャクヤク、ショウブコン、ソウジュツあるいはシンイから選ばれるいずれか一種以上であり、口腔癌細胞が舌癌由来の細胞である請求項1〜5のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の口腔癌細胞浸潤阻害剤を有効成分とする口腔癌治療薬。
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