JP2013079202A - 多色固形粉末化粧料の製造方法及び多色固形粉末化粧料 - Google Patents

多色固形粉末化粧料の製造方法及び多色固形粉末化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】 細線又は複雑な形状を含む模様であっても表面から底面に至るまで所望の模様が均一に形成された多色固形粉末化粧料を効率よく製造することができる方法を提供する。
【解決手段】 内容物を押出すことができる容器内に収容された、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物と粉末化粧料とが含まれる多色化粧料バルクを、棒状成型物の長軸方向に容器内から所定量押出して棒状成型物の長軸に直交する方向に切断する工程、を備える、多色固形粉末化粧料の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、多色固形粉末化粧料の製造方法及び多色固形粉末化粧料に関する。
従来、固形粉末化粧料に模様を形成する方法としては、例えば、固形化粧料の表面に色の異なる粉体を揮発性溶媒に分散させた分散液を噴霧する方法(下記特許文献1)、静電印刷スクリーンを用いて印刷用粉体を化粧料表面に転移させ、印刷パターンに従った模様を化粧料表面に形成する方法(下記特許文献2)、及び、固形化粧料の表面にレーザー光線を照射して印字する方法(下記特許文献3)が知られている。
また、多重色化粧料顆粒を容器に入れ圧縮成形する方法(下記特許文献4)、及び、予備打型した化粧料を化粧皿にセットし、隙間に色の異なる顆粒化した化粧料を充填し打型する方法(下記特許文献5)も知られている。
特開平1−146812号公報 特開2005−144935号公報 特開2002−192770号公報 特開平4−82818号公報 特開2011−32246号公報
しかし、上記特許文献1〜3に記載の方法で得られる固形化粧料は、その表面にしか模様が形成されず、数回の使用で模様がなくなってしまう。
特許文献4に記載の方法では、不規則かつ単純な模様の多色固形粉末化粧料しか得られない。特許文献5に記載の方法は、薄い化粧皿内で顆粒化した化粧料を充填するので模様が複雑になると製造効率が著しく低下してしまう。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、細線又は複雑な形状を含む模様であっても表面から底面に至るまで所望の模様が均一に形成された多色固形粉末化粧料を効率よく製造することができる方法及びこの方法によって得られる多色固形粉末化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、内容物を押出すことができる容器内に収容された、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物と粉末化粧料とが含まれる多色化粧料バルクを、棒状成型物の長軸方向に容器内から所定量押出して棒状成型物の長軸に直交する方向に切断する工程を備える多色固形粉末化粧料の製造方法を提供する。
本発明の製造方法によれば、上記工程を有することにより表面から底面まで所望の模様が均一に形成された多色固形粉末化粧料を効率よく製造することができる。
本発明の多色固形粉末化粧料の製造方法において、多色化粧料バルクは、容器内に、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物の表面の一部又は全部に粉末化粧料を1種以上付着させた粉末化粧料付き棒状成型物を2以上収容して得られるものであることが好ましい。この場合、棒状成型物の表面に粉末化粧料を付着させて形成される粉末化粧料層を最終的に細い線状の模様にすることができ、細線を含む模様を有する多色固形粉末化粧料を容易に製造することができる。
これに対し、上記特許文献5に記載の方法では、容器内に並べられた予備打型化粧料の隙間に顆粒化した化粧料を充填するため、細線を含む模様の形成は特に困難となる。
本発明はまた、上記製造方法により得られる多色固形粉末化粧料を提供する。上記製造方法により得られる多色固形粉末化粧料は、固形粉末化粧料の表面から底面に至るまで所望の模様が均一に形成されたものになり得る。
本発明によれば、細線又は複雑な形状を含む模様であっても表面から底面に至るまで所望の模様が均一に形成された多色固形粉末化粧料を効率よく製造することができる方法及びこの方法によって得られる多色固形粉末化粧料を提供することが可能となる。
本発明に係る第一実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。 本発明に係る第一実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。 本発明に係る第二実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。 本発明に係る第二実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。 本発明に係る第三実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。 本発明に係る第三実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。 本発明に係る第三実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。
<多色固形粉末化粧料の製造方法>
本発明の多色固形粉末化粧料の製造方法は、内容物を押出すことができる容器内に収容された、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物と粉末化粧料とが含まれる多色化粧料バルクを、棒状成型物の長軸方向に容器内から所定量押出して棒状成型物の長軸に直交する方向に切断する工程を備える。
以下、本発明の好適な実施形態について、適宜図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係る第一実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法における手順を示す模式図である。
第一実施形態においては、上記容器内に、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物の表面の一部又は全部に粉末化粧料を1種以上付着させた粉末化粧料付き棒状成型物を2以上収容する収容工程、及び、収容された粉末化粧料付き棒状成型物を押圧する押圧工程により多色化粧料バルクを得ている。詳細を以下に説明する。
第一実施形態の製造方法では、図1(1)に示すように、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物1を用意する。
棒状成型物1は、成型方法として例えば、プレス型による押圧成型、ノズルを用いる射出成型などにより得ることができる。粉末化粧料は、粉体を含み棒状に成型することができるものであればよく、成型の際の形態は特に限定されない。例えば、粉末状、顆粒状、団粒状、粘土状、スラリー状、またはこれらの混合物の形態とした粉末化粧料を成型することができる。
粉末化粧料をこれらの形態とする際、必要に応じて揮発性溶剤を適量添加して調整することが可能である。用いられる揮発性溶剤としては、例えば、軽質イソパラフィン、イソドデカン、などの炭化水素系揮発性油剤、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルトリメチコンなどの揮発性シリコーン油、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、水、及びこれらの混合物を用いることができる。
本実施形態においては、複雑な断面形状の棒状成型物を得ようとする場合、粘土状、スラリー状とした粉末化粧料を用いて、射出成型することが好ましい。
棒状成型物の硬さは、多色固形粉末化粧料としての使用性等により適宜調整されるため限定されないが、作業性など考慮した場合、静置した状態で成型した形状を保持できる硬さを有することが好ましい。
棒状成型物1の形状は、特に制限されず、棒状成型物を含む多色化粧料バルクを棒状成型物の長軸に直交する方向に切断したときに所望の模様が得られるように適宜選択することができる。図1(1)に示すように、棒状成型物1の形状は例えば円柱状であってもよく、角柱状や三角柱状などであってもよい。
次に、図1(2)に示すように、棒状成型物1の表面の一部又は全部に粉末化粧料2を付着させることによって、粉末化粧料付き棒状成型物3を得る。
本実施形態においては、平坦な容器(例えばトレイ)に粉末化粧料を入れ、その上で円柱状の棒状成型物1を回転させることによって、粉末化粧料付き棒状成型物3を得ることができる。これにより、棒状成型物1の周囲に略均一な粉末化粧料層を形成することができる。粉末化粧料を付着させる他の方法としては、例えば、棒状成型物の表面に粉末状或いは顆粒状の粉末化粧料を振りかける、棒状成型物の表面にスラリー状の粉末化粧料を塗布する、スラリー状の粉末化粧料に棒状成型物を浸漬するなどが挙げられる。
また、本実施形態では、円柱状である棒状成型物1の周囲に粉末化粧料を付着させているが、粉末化粧料を付着させる範囲は棒状成型物の表面全部であってもよい。また、棒状成型物の表面の一部に粉末化粧料を付着させる場合、棒状成型物の一端側から他端側まで長軸に対して平行に延びるように粉末化粧料を付着させることもできる。
本実施形態において、棒状成型物の表面に形成される粉末化粧料層の厚み(粉末化粧料2の付着量)は、最終的に製造される多色固形粉末化粧料における細線状の模様が所望の幅となるように、適宜調整すればよい。棒状成型物1の表面に粉末化粧料が付着し難い場合、粉末化粧料を付着させる行程の際、揮発性溶剤を適量噴霧することで粉末化粧料層を容易に形成することができる。
棒状成型物1の表面に付着させる粉末化粧料2は、棒状成型物1の成型に用いた粉末化粧料と異なる色調を有することができる。これにより、粉末化粧料2が棒状成型物1の表面に付着して形成された粉末化粧料層は、多色固形粉末化粧料においてより明瞭な細線の模様となり得る。
本実施形態において、粉末化粧料付き棒状成型物3は1層の粉末化粧料層を備えているが、2層以上の粉末化粧料層を備えることもできる。また、用いられる2種以上の粉末化粧料の色調が互いに異なってもよい。これにより、複雑な模様の多色固形粉末化粧料を容易に製造することが可能となる。
次に、図1(3)に示すように、粉末化粧料付き棒状成型物3は、隙間に粉末化粧料2を補充しながら順次、容器11内に収容される。
容器11は、長さ方向の両端面及び上面が開口した形状を有している。これにより、例えば開口した上面側から、粉末化粧料付き棒状成型物3を収容することができる。また、収容された複数の粉末化粧料付き棒状成型物3である内容物は、棒状成型物の長軸方向に、開口した一方の端面側から容器11内へ所定量押出される。
容器11の材質は、内容物を収容することができ、また内容物が押出されることができるものであれば特に制限されないが、作業性、衛生面の観点からプラスチック製、金属製の材質を用いることが好ましい。
本実施形態において、粉末化粧料付き棒状成型物3は、多色固形粉末化粧料に細線の模様を形成する観点から、2以上の粉末化粧料付き棒状成型物3を容器11内に収容することが好ましい。収容される粉末化粧料付き棒状成型物3の本数は、製造される多色固形粉末化粧料における所望の模様などに応じて適宜調整すればよい。
粉末化粧料付き棒状成型物3は、多色固形粉末化粧料が所望の模様を形成するように容器11内に配置されることが好ましい。例えば、複数の棒状成型物の隙間に補充される粉末化粧料の量を調整することで容器11内の所望する位置に棒状成型物を配置でき、多色固形化粧料の表面に形成される模様に反映することができる。
容器11内に配置される複数の粉末化粧料付き棒状成型物3は、互いに同じ色調であってもよく、異なった色調であってもよい。また、粉末化粧料付き棒状成型物3に加え、他の粉末化粧料などを容器11内に投入することによって、より複雑な形状の模様を形成することもできる。
図1(4)に示すように、容器11内に収容された粉末化粧料付き棒状成型物3は、板状の押圧部12により容器11の上面側から所定の力で押圧される。
粉末化粧料付き棒状成型物3は、押圧されることによって、複数の粉末化粧料付き棒状成型物3は密度が均一化され、多色化粧料バルク4が形成される。この多色化粧料バルク4は、押圧された棒状成型物1’と、押圧されて一体化した粉末化粧料2’とから構成され、多色化粧料バルク4における一方の端面側からもう一方の端面側まで均一に形成されたものとなり得る。
板状の押圧部12は、内容物を押圧できるものであれば特に制限されないが、内容物全体を均一に押圧できるものが好ましい。
また、板状の押圧部12により、容器11の上面側から容器11内に収容された内容物を押圧する際には、容器11における開口した端面は塞いでおくことが好ましい。これにより、押圧時に容器11から内容物が漏れ出すことを防止することができ、より効率的に押圧できることから、多色化粧料バルク4を形成しやすくなる。
図2(5)に示すように、容器11における一方の開口した端面側から、押出部13を挿入し、多色化粧料バルク4を棒状成型物の長軸方向に容器11内から所定量押出す。
押出部13は、移動体13bの先端に位置し、容器11内に密着し摺動するピストン状の押出部であることが好ましい。これにより、容器11内の内容物を均一且つ効率的に押出すことができる。
多色化粧料バルク4を容器11内から押出す際には、バルクが押出される側の開口に、押出される多色化粧料バルク4である押出物を収容する化粧料容器14を配設しておくことが好ましい。これにより、押出物を効率的に収容することができる。
図2(6)に示すように、適量押出された多色化粧料バルク4は化粧料容器14に収容され、容器11と化粧料容器14の間において、棒状成型物1’の長軸に直交する方向で切断される。
切断手段としては、シックネスゲージ、カッターなどの金属薄板状物、ワイヤー、ピアノ線などの線(糸)状物を用いて切断することができる。
図2(7)に示すように、化粧料容器14に収容された多色化粧料バルク4は、化粧料容器14の開口側から板状の押圧部15によってプレス成型される。
化粧料容器14へのプレス成型の方法は特に限定されるものではなく、従来公知のプレス成型方法を用いることができる。
こうして、図2(8)に示すように、細線の模様が表面から底面まで形成された多色固形粉末化粧料30が得られる。
以上のとおり、上記第一実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法によれば、固形粉末化粧料の表面から底面まで、細線又は複雑な形状を含む所望の模様が均一に形成された多色固形粉末化粧料を効率的に製造することが可能となる。
なお、上記第一実施形態において、容器11として、円筒状であって、収容する棒状成型物の長軸方向に、上段部と下段部が2つに分かれる形式のカートリッジを用いることもできる。
また、図3及び図4に示す第二実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法のように、内容物の押出方向が垂直方向になるように配置した容器16を用いることもできる。
第二実施形態の製造方法においては、内容物の押出方向が垂直方向になるように配置した容器に、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物と粉末化粧料とを収容する工程と、容器内に収容された棒状成型物と粉末化粧料を垂直方向に押圧する工程を備える。
第二実施形態において、容器16は、内容物の押出方向が垂直方向になるように配置され、上方側の端面が開口している。これにより、棒状成型物1の長軸方向が垂直方向になるように、棒状成型物1を容器16に収容させることができる。
また、図3(3)に示すように、内容物で充填された容器16の上方側の開口を塞ぐように、板状の押圧部16bを配置し、垂直方向に押圧することによって、内容物全体を均一に押圧することができる。
図4(4)〜(7)に示すように、第一実施形態と同様に、第二実施形態においても容器16内から内容物を所定量押出し、切断してプレス成型することによって、所望の模様が表面から底面まで均一に形成された多色固形粉末化粧料30bが得られる。
また、図5〜7に示す第三実施形態の多色固形粉末化粧料の製造方法のように、底面が垂直方向に摺動可能な底部を有する容器18を用いることもできる。
第三実施形態の製造方法においては、上面側が開口し、底面が垂直方向に摺動可能な底部を有する容器に、棒状成型物及び粉末化粧料を収容する工程と、収容された容器内の棒状成型物及び粉末化粧料を底面で押圧する工程とを備える。
図6(4)及び(5)は、棒状成型物及び粉末化粧料が収容される状態を、容器18の端面側から模式的に示す断面図であり、容器18は、上面側が開口し、底部19が垂直方向に摺動可能である。本実施形態においては、底部19は押圧部20によって支えられており、容器18内の内容物の量に応じて下げることができ、また内容物を押圧できるよう、上下(垂直方向)に摺動できる構造を有している。また、押圧部20は底部19と一体化されていてもよい。
また、図6(5)に示すように、板状の封止材21で容器18の上面側を塞ぎ、押圧部20を上げることにより、底部19が容器18内の収容物を押圧することができる。
図7(6)〜(9)に示すように、第一実施形態及び第二実施形態と同様に、第三実施形態においても容器18内から内容物を所定量押出し、切断してプレス成型することによって、所望の模様が表面から底面まで均一に形成された多色固形粉末化粧料30cが得られる。
<粉末化粧料>
本実施形態において粉末化粧料は、アイシャドウ、チークカラー、ファンデーション、フェイスパウダー、化粧下地など、従来粉末化粧料として用いられているものであれば特に限定されず、従来公知の方法により調整されるものであり、例えば、粉体(粉末成分)と油相成分とを所定量含むものを用いることができる。
粉体(粉末成分)としては、タルク、マイカ、セリサイト、ナイロンパウダー、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ウレタンパウダー、ポリメタクリル酸メチルや、ベンガラ、グンジョウ、雲母チタン、赤色226号、黄酸化鉄、黒酸化鉄、合成雲母、紺青、カーボンブラックなどの顔料などを用いることができる。
油相成分としては、油性成分と界面活性剤を意味し、油性成分としては、メチルポリシロキサン、ワセリン、スクワラン、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ラノリン、イソステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、ステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級アルコール等を用いることができる。また、界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等を用いることができる。
本実施形態の粉末化粧料には、効果を損なわない範囲であれば、上記以外の成分を配合することができる。例えば、化粧料で通常使用される防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、薬剤、香料等を、効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
また、粉末化粧料を棒状に成型する場合には、例えばイソドデカンなど、軽質イソパラフィンなどの揮発性溶剤を用いることが好ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明について具体的に説明する。なお、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示す組成の粉末化粧料(a1)100質量部に、イソドデカン30質量部を加え混練し、押出成型することにより直径10mm、長さ300mmの円柱状の棒状成型物A1を得た。
この棒状成型物A1を、粉末化粧料(a2’)で敷き詰めたトレイに、長軸に対し垂直方向に回転させ、棒状成型物A1の周囲に粉末化粧料(a2’)を付着させた。ここで、粉末化粧料(a2’)は、表1に示す組成の粉末化粧料(a2)100質量部に、イソドデカン10質量部を混合し、16メッシュの篩を通過させて顆粒状にしたものを用いた。
粉末化粧料(a2’)が表面に付着した棒状成型物A1を、図1(3)に示す形状の容器(内部寸法40mm×40mm×350mm)に収容し、配置する際に、表1に示す組成の粉末化粧料(a3)を、容器内の隙間に充填した。その後、開口した両端面を板で塞ぎ、上面側から押圧用板で内容物を押圧し、多色化粧料バルクを得た。
押圧後、容器の両端面の板を外し、一方の端面側の開口に、中皿(40mm×40mm)を設け、もう一方の端面側の開口に、図1(5)に示すように押出部を挿入し、容器内の多色化粧料バルクを長軸方向に押出した。
容器から押し出された多色化粧料バルクが中皿に充填された後、中皿とカートリッジの間で、多色化粧料バルクをカッターにより切断した。
多色化粧料バルクを収容した中皿を横置きにし、さらに中皿開口部側からプレス成形する次いで、揮発性溶剤を乾燥除去することにより多色固形粉末化粧料を得た。
Figure 2013079202
(実施例2)
表2に示す組成の粉末化粧料(b1)、(b2)、(b3)それぞれ100質量部に、イソドデカン30質量部をそれぞれ加え混練し、押出成型することにより長さ300mmで、断面形状が異なる棒状成型物B1、B2、B3をそれぞれ得た。
次に、図3(2)に示す筒状カートリッジ(内径55mm、長さ350mm)の開口から、これらの棒状成型物が長軸方向に平行になるように配置した。
続いて、図3(3)に示すように、粉末化粧料(b4)を投入し、板で垂直方向に押圧し、多色化粧料バルクを形成した。その後の押出工程やプレス成型工程は実施例1と同様に行い、揮発性溶剤などを乾燥除去することによって、多色固形粉末化粧料を得た。
Figure 2013079202
(実施例3)
表3に示す組成の粉末化粧料(c1)及び粉末化粧料(c2)を順次プレス型に充填し、プレス成型することで、図5(3)に示すように、断面が台形で2色に分割された棒状成型物C1を得た。
また、粉末化粧料(c3)100質量部に、イソドデカン30質量部を加え、混練したものを押出成型し、円柱状の棒状成型物C3を得た。この棒状成型物C3を、粉末化粧料(c5)100質量部に対しイソドデカン100質量部を混合し得られたスラリーに浸積させ、棒状成型物C3の表面にスラリー状の化粧料(c5’)を付着させた。
図6(4)及び(5)に示す容器に、粉末化粧料(c5)を充填した。次に、棒状成型物C1を配置し、粉末化粧料(c4)を投入し、棒状成型物C3を配置した。さらに、粉末化粧料(c6)100質量部に、イソドデカン10質量部を加え顆粒状としたものを粗混合した粉体化粧料(c4)を充填した。その後の押出工程やプレス成型工程は実施例1と同様に行い、揮発性溶剤などを乾燥除去することによって、多色固形粉末化粧料を得た。
Figure 2013079202
(評価方法)
上記実施例1〜3により得られた固形粉末化粧料の表面を、金属製のヘラを用いて底面に達するまで削り取り、その模様の崩れ、色飛びの有無を目視確認することによって、多色固形粉末化粧料の表面から底面まで、細線又は複雑な形状を含む所望の模様が均一に形成されているか否かを評価する。
(評価結果)
実施例1〜3により得られた多色固形粉末化粧料においては、その表面から底面まで模様の崩れ、色飛びのない良好な状態が連続しており、細線又は複雑な形状を含む所望の模様が均一に形成されていることを確認した。
1…棒状成型物、2…粉末化粧料、3…粉末化粧料付き棒状成型物、4…多色化粧料バルク、11、16、18…容器、13…押出部、14…化粧料容器(中皿)、17…プレス成型器、20…押圧部、30…多色固形粉末化粧料。

Claims (3)

  1. 内容物を押出すことができる容器内に収容された、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物と粉末化粧料とが含まれる多色化粧料バルクを、前記棒状成型物の長軸方向に前記容器内から所定量押出して前記棒状成型物の長軸に直交する方向に切断する工程、を備える、多色固形粉末化粧料の製造方法。
  2. 前記多色化粧料バルクは、前記容器内に、粉末化粧料を棒状に成型した棒状成型物の表面の一部又は全部に粉末化粧料を1種以上付着させた粉末化粧料付き棒状成型物を2以上収容して得られるものである、請求項1記載の多色固形粉末化粧料の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の製造方法により得られる、多色固形粉末化粧料。
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