JPH08119834A - スライドカラー粉末化粧料の製造方法及び製造装置 - Google Patents

スライドカラー粉末化粧料の製造方法及び製造装置

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JPH08119834A
JPH08119834A JP28118194A JP28118194A JPH08119834A JP H08119834 A JPH08119834 A JP H08119834A JP 28118194 A JP28118194 A JP 28118194A JP 28118194 A JP28118194 A JP 28118194A JP H08119834 A JPH08119834 A JP H08119834A
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powdery
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powder
color
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Mitsuo Arashida
光雄 嵐田
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NANYOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、粉末化粧料の使用原料が制限される
こと無く、色調のスライド状態が美しく、色飛び等の不
良発生を完全に無くせるスライドカラー粉末化粧料の製
造方法を提供する。 【構成】本発明のスライドカラー粉末化粧料の製造方法
は、徐々に色調が変化する複数色の粉末化粧料を順次上
下方向に積層して予備加圧し多数色、多数層の予備粉末
状ブロック7を形成する工程と、前記予備粉末状ブロッ
ク7を回動して予備加圧された複数色の粉末化粧料が横
方向に列設する配置とする工程と、前記予備粉末状ブロ
ック7の下方に受皿3を配置し、この予備粉末状ブロッ
ク7の下部を順次所定の厚さで切断して前記受皿3内に
収容する工程と、受皿3内に収容された複数色の粉末化
粧料が横方向に列設する所定厚さの複数色の粉末化粧料
に対してその上面にシート状部材を介在させつつ圧縮成
形し徐々に色調が変化するスライドカラー粉末化粧料を
得る工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末化粧料の使用原料
が制限されること無く、また、色調のスライド状態が美
しく、色飛び等の不良発生を完全に無くし、種々の処方
に対応できるスライドカラー粉末化粧料の製造方法及び
製造装置に関する。
【従来の技術】色調の境界線を見い出すことのできない
よう、片方から反対側に色調がスライドして見えるスラ
イドカラー粉末化粧料の製造方法として、従来、実願昭
62−63258号、実願昭59−219160号等で
提案されたものがあるが、スライドカラーの製造方法は
非常に難易度が高く、粉末化粧料の性質上、粉体の流動
性がないために処方上に大きな制約があり、良好な製品
を作り出すことができなかった。また、このようなスラ
イドカラー粉末化粧料を製造する従来装置の場合、生産
性、量産性の面で問題があった。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、粉末化粧料の使用原料が制
限されること無く、色調のスライド状態が美しく、色飛
び等の不良発生を完全に無くし、種々の処方に対応でき
るスライドカラー粉末化粧料の製造方法及び製造装置を
提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスライド
カラー粉末化粧料の製造方法は、徐々に色調が変化する
複数色の粉末化粧料を順次上下方向に積層して予備加圧
し多数色、多数層の予備粉末状ブロックを形成する工程
と、前記予備粉末状ブロックを回動して予備加圧された
複数色の粉末化粧料が横方向に列設する配置とする工程
と、前記予備粉末状ブロックの下方に受皿を配置し、こ
の予備粉末状ブロックの下部を順次所定の厚さで切断し
て前記受皿内に収容する工程と、受皿内に収容された複
数色の粉末化粧料が横方向に列設する所定厚さの複数色
の粉末化粧料に対してその上面にシート状部材を介在さ
せつつ圧縮成形し徐々に色調が変化するスライドカラー
粉末化粧料を得る工程とを有するものである。請求項2
記載のスライドカラー粉末化粧料の製造装置は、受皿の
収容領域に対応した開口を有するとともに、この開口内
に上下動可能に受板を臨ませた予備粉末状ブロック収容
手段と、この予備粉末状ブロック収容手段内に徐々に色
調が変化する複数色の粉末化粧料を順次上下方向に充填
する充填手段と、予備粉末状ブロック収容手段内に積層
される複数色の粉末化粧料を予備加圧し予備粉末状ブロ
ックとする予備加圧手段と、前記予備粉末状ブロック収
容手段を所定角度回動させ予備加圧された複数色の粉末
化粧料が横方向に列設する配置とする回動手段と、回動
手段により予備粉末状ブロック収容手段内の予備粉末状
ブロックを所定厚さ分下方に押し出す押し出し手段と、
押し出された予備粉末状ブロックの下部を切断し予備粉
末状ブロック収容手段の下方に配置される受皿内に落下
させる切断手段と、受皿内に収容した所定厚さの複数色
の粉末化粧料に対してその上面にシート状部材を介在さ
せつつ圧縮成形を行う本圧縮手段とを有するものであ
る。
【作用】以下に本発明の作用を説明する。請求項1記載
のスライドカラー粉末化粧料の製造方法は、徐々に色調
が変化する複数色の粉末化粧料を順次上下方向に積層し
て予備加圧し多数色、多数層の予備粉末状ブロックを形
成し、前記予備粉末状ブロックを回動して予備加圧され
た複数色の粉末化粧料が横方向に列設する配置とする。
次に、前記予備粉末状ブロックの下方に受皿を配置し、
この予備粉末状ブロックの下部を順次所定の厚さで切断
して切断した部分を受皿内に収容する。そして、受皿内
に収容された複数色の粉末化粧料が横方向に列設する所
定厚さの複数色の粉末化粧料に対してその上面にシート
状部材を介在させつつ圧縮成形し徐々に色調が変化する
スライドカラー粉末化粧料を得る。このような製造方法
により、粉末化粧料の使用原料が制限されること無く、
また、色調のスライド状態が美しく、色飛び等の不良発
生を完全に無くせるスライドカラー粉末化粧料を得るこ
とができるとともに、種々の処方にも対応可能となる。
請求項2記載のスライドカラー粉末化粧料の製造装置
は、スライドカラー粉末化粧料の製造装置における受皿
の収容領域に対応した開口を有し、この開口内に上下動
可能に受板を臨ませた予備粉末状ブロック収容手段に対
して充填手段により徐々に色調が変化する複数色の粉末
化粧料を順次上下方向に充填する。この製造装置の予備
加圧手段は、各色の粉末化粧料が充填される都度、予備
加圧を繰り返し、予備粉末状ブロック収容手段内に予備
粉末状ブロックを形成する。回動手段は、前記予備粉末
状ブロック収容手段を所定角度回動させ予備加圧された
複数色の粉末化粧料が横方向に列設する配置とする。前
記押し出し手段は、回動された予備粉末状ブロック収容
手段内の予備粉末状ブロックを所定厚さ分下方に押し出
し、この状態で切断手段は押し出された予備粉末状ブロ
ックの下部を切断し予備粉末状ブロック収容手段の下に
配置される受皿内に落下させる。本圧縮手段は、受皿内
に収容した所定厚さの複数色の粉末化粧料に対してその
上面にシート状部材を介在させつつ圧縮成形を行い、徐
々に色調が変化するスライドカラー粉末化粧料を形成す
る。このような動作により、上述した作用を発揮するス
ライドカラー粉末化粧料を生産性、量産性良く製造でき
る。
【実施例】以下に、添付図面を参照して本発明に係るス
ライドカラー粉末化粧料の製造方法及び製造装置の実施
例を詳細に説明する。本実施例のスライドカラー粉末化
粧料の製造装置2は、図5に示す上方が開口した受皿3
の収容領域3aに対応した開口4を有するとともに、こ
の開口4内に上下動可能に受板5を臨ませた予備粉末状
ブロック収容手段6と、この予備粉末状ブロック収容手
段6の前記開口4に内に徐々に色調が変化する複数色の
粉末化粧料7a、7b、7c…を順次上下方向に充填す
る図示しないホッパー等の充填手段と、前記予備粉末状
ブロック収容手段6内に積層される複数色の粉末化粧料
を予備加圧し予備粉末状ブロック7とする予備加圧手段
としての予備プレス凸型8及び予備プレスシリンダ9
と、前記受板5を上下方向に順次所定寸法毎に段階的に
駆動する受板シリンダ10とを有している。また、前記
製造装置2は、図3、図4に示すように、予備粉末状ブ
ロック収容手段6を構成する一対の成形固定枠11及び
着脱可能な一対の側板12からなる筒状体、即ち、予備
成型枠体を90度回動し予備加圧された複数色の粉末化
粧料が横方向に列設する配置とする例えば操作ハンドル
を用いた回動手段と、この回動手段により90度回動さ
れ、且つ、前記一対の側板12を当初の位置から外し各
々前記一対の成形固定枠11における化粧料7a、7
b、7c…の充填方向上下面に付け替えた状態で前記予
備粉末状ブロック収容手段6内の予備粉末状ブロック7
を所定厚さ分下方に押し出す図5に示す押し出しプレー
ト13及び押し出しシリンダ14からなる押し出し手段
15と、押し出された予備粉末状ブロック7の下部を切
断し予備粉末状ブロック収容手段6の下方に配置される
受皿3の収容領域3a内に落下させるカッタ16、カッ
タシリンダ17からなる切断手段18と、前記受皿3内
に収容した所定厚さの複数色の粉末化粧料に対して図7
に示すようにその上面に布、紙等からなるシート状部材
20を介在させつつ圧縮成形を行う本圧縮手段21とを
具備している。この本圧縮手段21は、プレス凸型22
と、プレスシリンダ23と、前記受皿3をそっくり収容
する凹部24を上面に設けた受台25とを具備してい
る。また、前記シート状部材20は、繰出しローラ2
6、巻き取りローラ27に掛け渡され、図7に示す矢印
方向に巻き取られるようになっている。次に、前記製造
装置2によりスライドカラー粉末化粧料1を製造する方
法について説明する。先ず、予備粉末状ブロック収容手
段6における一対の成形固定枠11及び着脱可能な一対
の側板12からなる筒状体を図1に示すように組み立て
開口4を垂直方向に配置するとともに、前記受板シリン
ダ10により受板5を開口4の上端から化粧料7aの充
填量に応じた一定寸法下方の位置まで上げる。次に、充
填手段により一番目の化粧料7aを所定量開口4内に充
填する。そして、前記予備プレスシリンダ14により予
備プレス凸型8を開口4内に降下させて前記化粧料7a
を予備加圧する。更に、前記受板シリンダ10により受
板5を次の化粧料7aの充填量に応じた寸法だけ下降さ
せ停止させる。次に、充填手段により一番目の化粧料7
aを所定量開口4内の前記化粧料7a上に充填し、前記
予備プレスシリンダ14により予備プレス凸型8を開口
4内に降下させて前記化粧料7bを予備加圧する。更
に、前記受板シリンダ10により受板5を次の化粧料7
aの充填量に応じた寸法だけ下降させ停止させる。この
様な動作を、図2にも示すように、開口4内に充填する
夫々の化粧料7a、7b、7c…の色数分だけ繰り返
し、上下方向の寸法が受皿3の内寸法より2〜3mm少
ない寸法となるような予備粉末状ブロック7を形成す
る。次に、例えば操作ハンドルを用いた回動手段によ
り、図3に示す予備成型枠体を90度回動し、且つ、前
記一対の側板12を当初の位置から外し各々前記一対の
成形固定枠11における化粧料7a、7b、7c…の充
填方向上下面に付け替えた図4に示す予備成型枠体を、
図5に示すように、押し出し手段15の下方に配置する
とともに、予備成型枠体の更に下方に受皿3を配置し、
押し出しシリンダ14により押し出しプレート13を予
備成型枠体内に下降させ、予備粉末状ブロック7を所定
厚さ分、即ち、前記受皿3の収容領域3aの深さ分下方
に押し出す。次に、カッタシリンダ17によりカッタ1
6を動作させ、押し出された予備粉末状ブロック7の下
部を予備成型枠体の下端面に沿って切断し、切断部分を
予備粉末状ブロック収容手段6の下方に配置した受皿3
の収容領域3a内に落下させる。このときの受皿3の状
態を図6に示す。なお、カッタ16によるスライス厚は
自由に変更できることは勿論である。また、切断動作終
了後は、カッタ16、カッタシリンダ17は後退して次
に受皿3が供給されるまで待機する。次に、図7に示す
ように、受台25の凹部24内に前記受皿3をそっくり
収容し、受皿3の上面に布、紙等からなるシート状部材
20を介在させつつ前記本圧縮手段21のプレスシリン
ダ23にプレス凸型22を下降させ、受皿3内の化粧料
7a、7b、7c…を圧縮成型する。前記シート状部材
20は毎回図示しない巻取モータにて巻き取る。この
後、受台25の凹部24から前記受皿3を取り出し、製
品とする。上述した工程を連続的に繰り返すことによ
り、生産性、量産性良くスライドカラー粉末化粧料を製
造できる。前記予備成型枠体の中の予備プレス粉末ブロ
ック7が少なくなった場合は、その予備成型枠体の上に
充填済の別の予備成型枠体を乗せ、再度生産を行い、上
部の予備成型枠体のみを乗せ変え連続生産する。これに
より、予備プレス粉末ブロック7のロスは発生しないこ
とになる。また、上述したプレスシリンダ23は、粉末
化粧料の用途により加圧力、加圧スピード、加圧時間を
自由に変更し得ることはいうまでもない。本実施例によ
れば、コンパクト、アイシャドウ、頬紅類等用の受皿3
に、色調の境界線を見い出すことのできないよう、片側
から反対側に色調が徐々にスライドして見えるスライド
カラー粉末化粧料を得るとができ、見た目の面白さ及び
付加価値の高い製品を提供することができる。また、本
実施例によれば、粉末化粧料の使用原料が制限されるこ
と無く、色調のスライド状態が美しく、色飛び等の不良
発生を完全に無くせるスライドカラー粉末化粧料を得る
ことができるとともに、使用目的に応じた種々の処方に
も対応できる製造方法を提供することができる。更に、
本実施例によれば、上述した効果を奏するスライドカラ
ー粉末化粧料を生産性、量産性良く製造できるスライド
カラー粉末化粧料の製造装置を提供することができる。
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。請求項1記載の製造方法によれば、粉末化
粧料の使用原料が制限されること無く、色調のスライド
状態が美しく、色飛び等の不良発生を完全に無くせるス
ライドカラー粉末化粧料を得ることができるとともに、
種々の処方にも対応可能なスライドカラー粉末化粧料の
製造方法を提供することができる。請求項2記載の製造
装置によれば、上述した効果を奏するスライドカラー粉
末化粧料を生産性、量産性良く製造できるスライドカラ
ー粉末化粧料の製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例装置の予備粉末状ブロック収容
手段及び予備加圧手段を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例装置の予備粉末状ブロック収容
手段及び予備加圧手段による予備粉末状ブロックの製造
工程を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例装置により製造する予備粉末状
ブロックを収容した予備粉末状ブロック収容手段の状態
を示す斜視図である。
【図4】図3に示す予備粉末状ブロック収容手段を90
度回動し、且つ、側板を付け替えた状態を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の実施例装置の押し出し手段、切断手段
を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例装置における受皿に多色の化粧
料を収容した状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例装置における本圧縮手段を示す
斜視図である。
【符号の説明】
2 製造装置 3 受皿 4 開口 5 受板 6 予備粉末状ブロック収容手段 7 予備粉末状ブロック 8 予備プレス凸型 15 押し出し手段 18 切断手段 20 シート状部材 21 本圧縮手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】徐々に色調が変化する複数色の粉末化粧料
    を順次上下方向に積層して予備加圧し多数色、多数層の
    予備粉末状ブロックを形成する工程と、前記予備粉末状
    ブロックを回動して予備加圧された複数色の粉末化粧料
    が横方向に列設する配置とする工程と、前記予備粉末状
    ブロックの下方に受皿を配置し、この予備粉末状ブロッ
    クの下部を順次所定の厚さで切断して前記受皿内に収容
    する工程と、受皿内に収容された複数色の粉末化粧料が
    横方向に列設する所定厚さの複数色の粉末化粧料に対し
    てその上面にシート状部材を介在させつつ圧縮成形し徐
    々に色調が変化するスライドカラー粉末化粧料を得る工
    程とを有することを特徴とするスライドカラー粉末化粧
    料の製造方法。
  2. 【請求項2】受皿の収容領域に対応した開口を有すると
    ともに、この開口内に上下動可能に受板を臨ませた予備
    粉末状ブロック収容手段と、この予備粉末状ブロック収
    容手段内に徐々に色調が変化する複数色の粉末化粧料を
    順次上下方向に充填する充填手段と、予備粉末状ブロッ
    ク収容手段内に積層される複数色の粉末化粧料を予備加
    圧し予備粉末状ブロックとする予備加圧手段と、前記予
    備粉末状ブロック収容手段を所定角度回動させ予備加圧
    された複数色の粉末化粧料が横方向に列設する配置とす
    る回動手段と、回動手段により予備粉末状ブロック収容
    手段内の予備粉末状ブロックを所定厚さ分下方に押し出
    す押し出し手段と、押し出された予備粉末状ブロックの
    下部を切断し予備粉末状ブロック収容手段の下方に配置
    される受皿内に落下させる切断手段と、受皿内に収容し
    た所定厚さの複数色の粉末化粧料に対してその上面にシ
    ート状部材を介在させつつ圧縮成形を行う本圧縮手段と
    を有することを特徴とするスライドカラー粉末化粧料の
    製造装置。
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