JP2013078880A - 離型材 - Google Patents

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雄吾 坂口
Shigeki Shibagaki
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Abstract

【課題】離型性に優れる離型材を提供する
【解決手段】下記一般式(I)及び、(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーからなり、アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されている離型材である。
Figure 2013078880

[式(I),(II)中、R1およびR4は、それぞれ同一または異なる基である]
【選択図】なし

Description

本発明は、離型性に優れる離型材に関する。
離型材は、スムーズな剥離が要求される様々な分野において、多様な形態で使用される。例えば太陽電池モジュールの製造では、シート状の離型材が使用される。具体的に説明すると、太陽電池モジュールの製造は、まず、図1(a)に示すように、複数の太陽電池セル2を並列に配置する。ついで、各太陽電池セル2の両面にエチレンビニルアセテート樹脂等からなるシート状の封止剤3,3を介して保護ガラス4,バックシート5を積層し、積層体1を得る。
得られた積層体1を、図1(b)に示すように、ラミネート装置が備える一対の熱板50,50の間に挟んで矢印A方向に熱プレスすると、封止剤3が融解する。その結果、図1(c)に示すように、各太陽電池セル2が封止剤3によって封止されている太陽電池モジュール10が得られる。
ここで、積層体1を熱プレスした際に、融解した封止剤3が積層体1から流れ出し、熱板50の表面に付着することがある。このような封止剤3の融着を防ぐため、熱板50の表面には、離型材をシート状に加工した離型シート51が配置されている。離型シート51は、通常、フッ素樹脂をガラス繊維に含浸保持させてなる(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このような組成からなる離型シート51は、離型性が十分ではなかった。それゆえ融着した封止剤3を離型シート51から剥がし取るためのブラシ等を製造装置に設ける必要があった。
一方、本出願人は、太陽電池モジュール10の製造等に好適な離型材として、先に特許文献2に記載のような特定の構造で表されるイミド変性エラストマーからなる離型材を開発した。離型材としては、より離型性に優れるものが望ましい。
特開平9−172192号公報 特開2011−131524号公報
本発明の課題は、離型性に優れる離型材を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)下記一般式(I)で表される構造単位と、下記一般式(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーからなり、アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されていることを特徴とする離型材。
Figure 2013078880
[式(I),(II)中、R1およびR4は、それぞれ同一または異なる基であって、芳香族環または脂肪族環を含む2価の有機基を示す。R2は、重量平均分子量300〜10,000の2価の有機基を示す。R3は、芳香族環、脂肪族環または脂肪族鎖を含む2価の有機基を示す。R5は、シロキサン結合を有する2価の基を示す。R6は、4個以上の炭素を含む4価の有機基を示す。nは1〜100の整数を示す。]
(2)前記一般式(I)で表される構造単位と、前記一般式(II)で表される構造単位との共重合比が、重量比で、99:1〜1:99である前記(1)記載の離型材。
(3)前記アクリル基含有ポリシロキサン化合物が、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンである前記(1)または(2)記載の離型材。
(4)前記イミド変性エラストマーは、第1ジイソシアナートとポリオールから得た分子両末端にイソシアナト基を有するウレタンプレポリマーを、第1ジアミン化合物でウレア結合により鎖延長したポリウレタン−ウレア化合物と、第2ジイソシアナートを、シロキサン結合を有する第2ジアミン化合物でウレア結合により鎖延長したポリシロキサン−ウレア化合物と、テトラカルボン酸二無水物と、の混合物を反応させることによって得られる共重合体をイミド化してなり、イミド化前の前記共重合体に、前記アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加される前記(1)〜(3)のいずれかに記載の離型材。
(5)前記ポリオールが、ポリカーボネートポリオールおよびポリエステルポリオールから選ばれる少なくとも1種である前記(4)記載の離型材。
(6)前記ポリカーボネートポリオールが、下記式(1)で表されるポリカーボネートジオールである前記(5)記載の離型材。
Figure 2013078880
[式中、xは5または6の整数を示す。yは1〜76の整数を示す。]
(7)前記ポリエステルポリオールが、下記式(2)で表されるポリエステルジオールである前記(5)または(6)記載の離型材。
Figure 2013078880
[式中、zは1〜37の整数を示す。]
(8)前記第2ジアミン化合物が、下記一般式(3)で表される化合物である前記(4)〜(7)のいずれかに記載の離型材。
Figure 2013078880
[式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なる基であって、アルキレン基を示す。R3〜R6は、それぞれ同一または異なる基であって、水素、アルキル基、フェニル基を示す。mは8〜160の整数を示す。]
(9)繊維に保持させた、下記一般式(I)で表される構造単位と、下記一般式(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーからなり、アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されていることを特徴とする離型材。
Figure 2013078880
[式(I),(II)中、R1およびR4は、それぞれ同一または異なる基であって、芳香族環または脂肪族環を含む2価の有機基を示す。R2は、重量平均分子量300〜10,000の2価の有機基を示す。R3は、芳香族環、脂肪族環または脂肪族鎖を含む2価の有機基を示す。R5は、シロキサン結合を有する2価の基を示す。R6は、4個以上の炭素を含む4価の有機基を示す。nは1〜100の整数を示す。]
(10)前記繊維が、ガラス繊維である前記(9)記載の離型材。
本発明の太陽電池モジュール製造用離型シートは、前記(1)〜(10)のいずれかに記載の離型材からなる。
本発明のベルトは、前記(1)〜(10)のいずれかに記載の離型材からなる。
なお、本発明における前記「イミド変性エラストマー」とは、イミド成分を有するエラストマーのことを意味し、イミド成分の割合(イミド分率)によって樹脂も含む概念である。
本発明における前記「離型材」は、通常、シート状ないしフィルム状の形態であるが、本発明の効果を損なわない限りにおいて、例えばベルト状や皮膜状等の他の形態であってもよい。
本発明の離型材によれば、優れた離型性を有し、かつ多様な形態で使用することができるので、スムーズな剥離が要求される様々な分野において、所望の形態で使用することができるという効果がある。
(a)〜(c)は、太陽電池モジュールの一般的な製造方法を示す概略説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る離型材について説明する。本実施形態の離型材は、上述した一般式(I)で表される構造単位と、一般式(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーからなる。
上述した一般式(I),(II)中において、R1およびR4は、それぞれ同一または異なる基であって、芳香族環または脂肪族環を含む2価の有機基を示すものである。該有機基としては、例えば後述する反応行程式(A)に従ってポリオール(b)とともにウレタンプレポリマー(c)を形成し得る第1ジイソシアナート(a)においてイソシアナト基(−NCO)を除く残基や、反応行程式(C)に従ってウレア結合により鎖延長され得る第2ジイソシアナート(f)においてイソシアナト基(−NCO)を除く残基等が挙げられる。
2は、重量平均分子量300〜10,000、好ましくは300〜5,000の2価の有機基を示すものである。該有機基としては、例えば反応行程式(A)に従って第1ジイソシアナート(a)とともにウレタンプレポリマー(c)を形成し得るポリオール(b)において2つの水酸基(−OH)を除く残基等が挙げられる。
3は、芳香族環、脂肪族環または脂肪族鎖を含む2価の有機基を示すものである。該有機基としては、例えば反応行程式(B)に従ってウレタンプレポリマー(c)をウレア結合により鎖延長し得る炭素数6〜27の芳香族ジアミン化合物、炭素数6〜24の脂肪族ジアミン化合物および炭素数6〜24の脂環式ジアミン化合物から選ばれる少なくとも1種の第1ジアミン化合物(d)においてアミノ基(−NH2)を除く残基等が挙げられる。脂肪族鎖は、炭素数1のものも含む。
5は、シロキサン結合を有する2価の基を示すものであり、表面エネルギーが低く離型性に優れるジメチルシロキサン結合を有する2価の基を示すものがより好ましい。このような基としては、例えば反応行程式(C)に従って第2ジイソシアナート(f)をウレア結合により鎖延長し得るシロキサン結合を有する第2ジアミン化合物(g)においてアミノ基(−NH2)を除く残基等が挙げられる。
6は、4個以上の炭素を含む4価の有機基を示すものである。該有機基としては、例えば反応行程式(D)に従ってウレア結合部にイミドユニットを導入し得る炭素数6〜18の芳香族テトラカルボン酸二無水物および炭素数4〜6の脂環式テトラカルボン酸二無水物から選ばれる少なくとも1種のテトラカルボン酸二無水物(i)の残基等が挙げられる。
nは1〜100、好ましくは2〜50の整数を示す。
本実施形態のイミド変性エラストマーは、第1ジイソシアナートとポリオールから得た分子両末端にイソシアナト基を有するウレタンプレポリマーを、第1ジアミン化合物でウレア結合により鎖延長したポリウレタン−ウレア化合物と、第2ジイソシアナートを、シロキサン結合を有する第2ジアミン化合物でウレア結合により鎖延長したポリシロキサン−ウレア化合物と、テトラカルボン酸二無水物と、の混合物を反応させることによって得られる共重合体をイミド化してなるものである。このようなイミド変性エラストマーは、例えば以下に示すような反応工程式(A)〜(D)を経て製造することができる。
[反応行程式(A)]
Figure 2013078880
[式中、R1,R2,nは、前記と同じである。]
(ウレタンプレポリマー(c)の合成)
反応行程式(A)に示すように、まず、第1ジイソシアナート(a)とポリオール(b)から分子両末端にイソシアナト基を有するウレタンプレポリマー(c)を得る。ウレタンプレポリマー(c)は、ウレタン構造単位を有するので、耐摩耗性や引張強度等に優れている。
第1ジイソシアナート(a)としては、例えば2,4−トリレンジイソシアナート(TDI)、2,6−トリレンジイソシアナート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリメリックMDI(Cr.MDI)、ジアニシジンジイソシアナート(DADL)、ジフェニルエーテルジイソシアナート(PEDI)、ピトリレンジイソシアナート(TODI)、ナフタレンジイソシアナート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)、リジンジイソシアナートメチルエステル(LDI)、メタキシリレンジイソシアナート(MXDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート(TMDI)、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート(TMDI)、ダイマー酸ジイソシアナート(DDI)、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシアナート)(IPCI)、シクロヘキシルメタンジイソシアナート(水添MDI)、メチルシクロヘキサンジイソシアナート(水添TDI)、TDI2量体(TT)等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよく、減圧蒸留したものを用いるのが好ましい。
ポリオール(b)としては、例えばポリプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)、ポリマーポリオール等のポリエーテルポリオール;ポリカーボネートポリオール;アジペート系ポリオール(縮合ポリエステルポリオール)、ポリカプロラクトン系ポリオール等のポリエステルポリオール;ポリブタジエンポリオール;アクリルポリオール等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
例示したポリオール(b)のうち、ポリカーボネートポリオールおよびポリエステルポリオールから選ばれる少なくとも1種が好ましい。これにより、一般式(I)で表される構造単位の主鎖に、耐熱性および耐摩耗性に優れるポリカーボネート構造単位およびポリエステル構造単位の少なくとも一方が導入されるので、イミド変性エラストマーの耐熱性および耐摩耗性を向上させることができる。
ポリカーボネートポリオールとしては、上述した式(1)で表されるポリカーボネートジオール(以下、「ポリカーボネートジオール(1)」と言う。)が好ましい。該ポリカーボネートジオール(1)をポリオール(b)として用いると、高い離型性、耐熱性および耐摩耗性を得ることができる。ポリカーボネートジオール(1)は、2成分をカーボネート結合により共重合させたジオール成分であり、いわゆる共重合ポリカーボネートジオールである。ポリカーボネートジオール(1)は、室温(23℃)において液状であることから、取り扱い性に優れる。式(1)中において、xは5または6の整数を示し、yは1〜76、好ましくは6〜15の整数を示す。
ポリカーボネートジオール(1)以外の他のポリカーボネートポリオールとしては、例えばポリオール(多価アルコール)と、ホスゲン、クロル蟻酸エステル、ジアルキルカーボネート、ジアリルカーボネート、アルキレンカーボネート等とを縮合重合させて得られるポリカーボネートポリオール等が挙げられ、ポリオールとしては、例えば1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール等が挙げられ、ジアルキルカーボネートとしては、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等が挙げられる。ポリカーボネートポリオールの具体例としては、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール等のポリカーボネートジオールが挙げられる。
一方、ポリエステルポリオールとしては、上述した式(2)で表されるポリエステルジオール(以下、「ポリエステルジオール(2)」と言う。)が好ましい。該ポリエステルジオール(2)をポリオール(b)として用いると、高い離型性、耐熱性および耐摩耗性を得ることができる。ポリエステルジオール(2)は、ジオール成分分子内にエステル基と、側鎖としてメチル基とを有する側鎖含有ポリエステルジオールである。ポリエステルジオール(2)は、室温(23℃)において液状であることから、取り扱い性に優れる。式(2)中において、zは1〜37、好ましくは3〜7の整数を示す。
ポリエステルジオール(2)以外の他のポリエステルポリオールとしては、例えばポリカルボン酸とポリオールとを縮合重合させて得られるポリエステルポリオール等が挙げられ、具体例としては、ポリエチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリテトラメチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチレンアジペート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸からなるポリオール、ε−カプロラクトンを開環重合して得たポリカプロラクトンポリオール、ポリカプロラクトンジオール、β−メチル−δ−バレロラクトンをエチレングリコールで開環することにより得られたポリオール等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
さらに他のポリエステルポリオールとしては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸(混合物)、パラオキシ安息香酸、無水トリメリット酸、ε−カプロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトンから選ばれる少なくとも1種の酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ペンタエリスリトール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールから選ばれる少なくとも1種のグリコールとの共重合体等が挙げられる。
ポリオール(b)は、70〜90℃、1〜5mmHg、10時間〜30時間程度の条件で減圧乾燥したものを用いるのが好ましい。また、ポリオール(b)の重量平均分子量は100〜10,000、好ましくは300〜5,000であるのがよい。重量平均分子量は、ポリオール(b)をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、「GPC」と言う。)で測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値である。
反応は、第1ジイソシアナート(a)とポリオール(b)とを所定の割合で混合した後、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、室温(23℃)〜90℃で1時間〜5時間程度反応させればよい。第1ジイソシアナート(a)とポリオール(b)との混合比(モル)は、第1ジイソシアナート(a):ポリオール(b)=1.01:1〜2:1の範囲にするのが好ましい。
得られるウレタンプレポリマー(c)の重量平均分子量は、300〜50,000、好ましくは500〜45,000であるのがよい。重量平均分子量は、ウレタンプレポリマー(c)をGPCで測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値である。
[反応行程式(B)]
Figure 2013078880
[式中、R1〜R3,nは、前記と同じである。]
(ポリウレタン−ウレア化合物(e)の合成)
反応行程式(A)で得られたウレタンプレポリマー(c)を用いて、反応行程式(B)に従いイミド前駆体であるポリウレタン−ウレア化合物(e)(以下、「化合物(e)」と言うことがある。)を合成する。すなわち、ウレタンプレポリマー(c)を第1ジアミン化合物(d)でウレア結合により鎖延長して化合物(e)を得る。
第1ジアミン化合物(d)としては、例えば1,4−ジアミノベンゼン(別名:p−フェニレンジアミン、略称:PPD)、1,3−ジアミノベンゼン(別名:m−フェニレンジアミン、略称:MPD)、2,4−ジアミノトルエン(別名:2,4−トルエンジアミン、略称:2、4−TDA)、4,4’−ジアミノジフェニルメタン(別名:4,4’−メチレンジアニリン、略称:MDA)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(別名:4,4’−オキシジアニリン、略称:ODA、DPE)、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル(別名:3,4’−オキシジアニリン、略称:3,4’−DPE)、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル(別名:o−トリジン、略称:TB)、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル(別名:m−トリジン、略称:m−TB)、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル(略称:TFMB)、3,7−ジアミノ−ジメチルジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド(別名:o−トリジンスルホン、略称:TSN)、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ビス(4−アミノフェニル)スルフィド(別名:4,4’−チオジアニリン、略称:ASD)、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(別名:4,4’−スルホニルジアニリン、略称:ASN)、4,4’−ジアミノベンズアニリド(略称:DABA)、1,n−ビス(4−アミノフェノキシ)アルカン(n=3,4,5、略称:DAnMG)、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン(略称:DANPG)、1,2−ビス[2−(4−アミノフェノキシ)エトキシ]エタン(略称:DA3EG)、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン(略称:FDA)、5(6)−アミノ−1−(4−アミノメチル)−1,3,3−トリメチルインダン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(略称:TPE−Q)、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(別名:レゾルシンオキシジアニリン、略称:TPE−R)、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン(略称:APB)、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル(略称:BAPB)、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロパン(略称:BAPP)、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン(略称:BAPS)、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン(略称:BAPS−M)、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン(略称:HFBAPP)、3,3’−ジカルボキシ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(略称:MBAA)、4,6−ジヒドロキシ−1,3−フェニレンジアミン(別名:4,6−ジアミノレゾルシン)、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル(別名:3,3’−ジヒドロキシベンジジン、略称:HAB)、3,3’,4,4’−テトラアミノビフェニル(別名:3,3’−ジアミノベンジジン、略称:TAB)等の炭素数6〜27の芳香族ジアミン化合物;1,6−ヘキサメチレンジアミン(HMDA)、1,8−オクタメチレンジアミン(OMDA)、1,9−ノナメチレンジアミン、1,12−ドデカメチレンジアミン(DMDA)、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(別名:イソホロンジアミン)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、シクロヘキサンジアミン等の炭素数6〜24の脂肪族または脂環式ジアミン化合物;1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン等のシリコーン系ジアミン化合物等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
反応は、ウレタンプレポリマー(c)と第1ジアミン化合物(d)とを等モル、好ましくはNCO/NH2比が1.0程度の割合で混合した後、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、室温〜100℃において、2時間〜30時間程度で溶液重合反応または塊状重合反応させればよい。
溶液重合反応に使用できる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−ヘキシル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等が挙げられ、特に、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−ヘキシル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドンが好ましい。これらの溶媒は、1種または2種以上を混合して用いてもよく、常法に従い脱水処理したものを用いるのが好ましい。
[反応行程式(C)]
Figure 2013078880
[式中、R4,R5は、前記と同じである。]
一方、反応行程式(C)に示すように、第2ジイソシアナート(f)を、シロキサン結合を有する第2ジアミン化合物(g)でウレア結合により鎖延長し、イミド前駆体であるポリシロキサン−ウレア化合物(h)(以下、「化合物(h)」と言うことがある。)を得る。化合物(h)は、シロキサン構造単位を有するので、離型性に優れている。また、化合物(h)は、撥水性にも優れている。
第2ジイソシアナート(f)としては、第1ジイソシアナート(a)で例示したのと同じジイソシアナートが挙げられる。第2ジイソシアナート(f)は、第1ジイソシアナート(a)と同じジイソシアナートであってもよいし、異なるジイソシアナートであってもよい。
第2ジアミン化合物(g)としては、シロキサン結合を有する限り、特に限定されないが、上述した一般式(3)で表される化合物等が好適である。一般式(3)中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なる基であって、アルキレン基を示し、アルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、イソブチレン基、s−ブチレン基、t−ブチレン基、ペンチレン基、イソペンチレン基、ネオペンチレン基、ヘキシレン基等の炭素数1〜6のアルキレン基が挙げられる。
3〜R6は、それぞれ同一または異なる基であって、水素、アルキル基、フェニル基を示し、アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜10の直鎖または分岐したアルキル基が挙げられ、特に、メチル基が好ましい。すなわち、第2ジアミン化合物(g)が有するシロキサン結合は、ジメチルシロキサン結合であるのが好ましい。mは8〜160、好ましくは10〜100の整数を示す。
第2ジアミン化合物(g)は、50〜70℃、1〜5mmHg、1時間〜3時間程度の条件で減圧乾燥したものを用いるのが好ましい。また、第2ジアミン化合物(g)の重量平均分子量は500〜15,000、好ましくは500〜5,000であるのがよい。重量平均分子量は、第2ジアミン化合物(g)をGPCで測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値である。
反応は、第2ジイソシアナート(f)と第2ジアミン化合物(g)とを等モル、好ましくはNCO/NH2比が1.0程度の割合で混合した後、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、室温〜100℃において、2時間〜30時間程度で溶液重合反応または塊状重合反応させればよい。溶液重合反応に使用できる溶媒としては、反応行程式(B)で例示したのと同じ溶媒の他、シクロヘキサノン等が挙げられる。
[反応行程式(D)]
Figure 2013078880
[式中、R1〜R6,nは、前記と同じである。]
(イミド変性エラストマーの合成)
最後に反応行程式(B),(C)で得られた化合物(e),(h)を用いて、反応行程式(D)に従いイミド変性エラストマーを合成する。すなわち、化合物(e),(h)を混合した後、化合物(e),(h)の各々のウレア結合部にテトラカルボン酸二無水物(i)で連続した2つのイミドユニットを導入し、これにより一般式(I)で表される構造単位と、一般式(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーを得る。
テトラカルボン酸二無水物(i)としては、例えば無水ピロメリット酸(PMDA)、オキシジフタル酸二無水物(ODPA)、ビフェニル−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸二無水物(BPDA)、ベンゾフェノン−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸二無水物(BTDA)、ジフェニルスルホン−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸二無水物(DSDA)、4,4’−(2,2−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二無水物(6FDA)、m(p)−ターフェニル−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸二無水物等の炭素数6〜18の芳香族テトラカルボン酸二無水物;シクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、1−カルボキシメチル−2,3,5−シクロペンタントリカルボン酸−2,6:3,5−二無水物等の炭素数4〜6の脂環式テトラカルボン酸二無水物等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
反応は、化合物(e),(h)と、テトラカルボン酸二無水物(i)とを所定の割合で溶媒に加え、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、反応温度を100〜300℃、好ましくは135〜200℃、より好ましくは140〜160℃とし、反応時間を1時間〜10時間程度にして行えばよい。これにより、化合物(e),(h)が共重合した下記式で表される共重合体(j)が得られる。共重合体(j)は、イミド変性エラストマーの前駆体であるポリアミック酸であり、溶液の状態で得られる(以下、「共重合体(j)溶液」と言う。)。
Figure 2013078880
[式中、R1〜R6,nは、前記と同じである。]
化合物(e)と化合物(h)との混合比は、固形分換算による重量比で、化合物(e):化合物(h)=99:1〜1:99の範囲にするのが好ましく、99:1〜20:80の範囲にするのがより好ましい。これにより、一般式(I)で表される構造単位と、一般式(II)で表される構造単位との共重合比が、重量比で、99:1〜1:99、好ましくは99:1〜20:80になる。特に化合物(e)の割合を多くすると、ウレタン構造単位の割合が多くなるので、得られるイミド変性エラストマーの耐摩耗性や引張強度が向上する傾向にある。
化合物(e),(h)とテトラカルボン酸二無水物(i)との混合は、化合物(e)の合成で使用した第1ジアミン化合物(d)と化合物(h)の合成で使用した第2ジアミン化合物(g)との合計モル数をA、テトラカルボン酸二無水物(i)のモル数をBとしたとき、A:B=1:2〜1:2.02の範囲となる割合で混合するのが好ましい。これにより、確実にウレア結合部にイミドユニットを導入することができる。
使用できる溶媒としては、反応行程式(B),(C)の溶液重合反応で例示したのと同じ溶媒が挙げられる。なお、反応行程式(B),(C)において溶液重合反応で化合物(e),(h)を得た場合には、該溶媒中でイミド化反応を行えばよい。
共重合体(j)のイミド化(脱水縮合反応)は、共重合体(j)が熱分解しない条件で行えばよく、具体的には、反応温度を150〜250℃とし、反応時間を90分〜150分程度にして行えばよい。なお、イミド化前に、共重合体(j)を70〜200℃程度、20分〜3時間程度の条件で熱処理することによって、溶媒を揮発させてもよい。
得られるイミド変性エラストマーは、上述した一般式(I),(II)で表される各々の構造単位がランダム共重合した下記一般式(III)で表されるイミド変性エラストマーである。
Figure 2013078880
[式中、R1〜R6,nは、前記と同じである。]
イミド変性エラストマーの重量平均分子量としては、10,000〜1,000,000であるのが好ましく、15,000〜150,000であるのがより好ましく、20,000〜100,000であるのがさらに好ましい。イミド変性エラストマーの重量平均分子量があまり小さいと、耐熱性および耐摩耗性が低下するおそれがあり、またあまり大きいと、成形性が低下するおそれがあるので好ましくない。重量平均分子量は、共重合体(j)をGPCで測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値から導き出した値である。なお、イミド変性エラストマーではなく、共重合体(j)をGPCで測定するのは、イミド変性エラストマーがGPCの測定溶媒に不溶なためである。
イミド変性エラストマーは、そのイミド分率、すなわちイミド変性エラストマー中のイミド成分の割合を調整することによって、弾性率を任意に調整することができる。イミド分率は、弾性率等に応じて任意に選定すればよく、特に限定されるものではないが、通常、5〜45重量%、好ましくは5〜40重量%であるのがよい。
イミド分率は、第1ジイソシアナート(a)、ポリオール(b)、第1ジアミン化合物(d)、第2ジイソシアナート(f)、第2ジアミン化合物(g)、化合物(e),(h)およびテトラカルボン酸二無水物(i)の仕込み量から算出される値であり、下記式(α)から算出される値である。
Figure 2013078880
イミド分率によって調整されるイミド変性エラストマーの弾性率としては、1.0×106〜1.0×109Pa程度であるのが好ましい。弾性率は、後述するように、動的粘弾性測定装置を用いて測定して得られる50℃での貯蔵弾性率E’の値である。
ここで、上述したイミド変性エラストマーからなる本実施形態の離型材には、アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されている。アクリル基含有ポリシロキサン化合物とは、アクリル基を含有し、かつ主鎖にシロキサン結合を有するポリシロキサン化合物のことを意味する。このようなアクリル基含有ポリシロキサン化合物を添加すると、イミド変性エラストマーからなる離型材の離型性を向上させることができる。この理由としては、次の理由が推察される。すなわち、上述したアクリル基含有ポリシロキサン化合物は、離型性を有するとともに、含有するアクリル基によってイミド変性エラストマー中に架橋して取り込まれる。その結果、アクリル基含有ポリシロキサン化合物に起因する離型性が十分に発揮されるようになり、イミド変性エラストマーによる離型性と相まって、離型性が向上すると推察される。
アクリル基含有ポリシロキサン化合物におけるアクリル基は、主鎖の側鎖に導入されていてもよいし、主鎖の両末端または片末端に導入されていてもよい。すなわち、アクリル基含有ポリシロキサン化合物としては、導入されるアクリル基の結合位置によって、いわゆる側鎖型、両末端型、片末端型および側鎖両末端型の4種類が挙げられる。アクリル基含有ポリシロキサン化合物としては、例えばアクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン等が好適である。
アクリル基含有ポリシロキサン化合物は、共重合体(j)に添加するのが好ましい。これにより、アクリル基含有ポリシロキサン化合物を作業性よく添加することができる。アクリル基含有ポリシロキサン化合物の添加量としては、固形分換算で共重合体(j)100重量部に対し、0.1〜10重量部であるのが好ましく、0.1〜5重量部であるのがより好ましく、1〜5重量部であるのがさらに好ましい。添加量があまり少ないと、アクリル基含有ポリシロキサン化合物を添加することによる効果が得られ難くなるおそれがあり、またあまり多いと、必要以上にアクリル基含有ポリシロキサン化合物を添加することになるので、経済的に好ましくない。
一方、イミド変性エラストマーからなる離型材の使用形態は、特に限定されるものではなく、例えばフィルム状ないしシート状等の形態で使用することができる。また、共重合体(j)溶液を遠心成形すればシームレスベルトの形態で使用することができる。さらに、共重合体(j)溶液を成形体に直接塗布するか、または噴霧した後に加熱処理をして皮膜状の形態で使用することもできる。
本実施形態の離型材は、太陽電池モジュールの製造に使用する他、例えばヒートシール用途、非粘着用途、熱処理用途、プラスチック加工用途、高周波乾燥用途等に使用することができる。具体例を挙げると、本実施形態の離型材からなる太陽電池モジュール製造用離型シート、本実施形態の離型材からなるベルト等が挙げられ、該ベルトとしては、例えば食品用搬送ベルト、基板搬送用ベルト等の搬送ベルト;駆動用ベルト;サクション(穴あき)ベルト等が挙げられる。また、本実施形態の離型材は、ゴム弾性を有することから、例えばダイヤフラム、パッキン、ガスケット等にも使用することができる。なお、本実施形態の離型材は、例示した用途に限定されず、高い離型性が要求される分野において、好適に用いることができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る離型材について説明する。本実施形態の離型材は、上述した一実施形態に係るイミド変性エラストマーを繊維に保持させてなるとともに、アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されている。これにより、上述した一実施形態の離型材と同様の効果を奏するとともに、離型材の引張強度を向上させることができる。
繊維としては、例えばガラス繊維、アルミナ繊維等の無機繊維;アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維等の有機繊維等が挙げられ、特にガラス繊維が好ましい。また、例示したこれらの繊維のうち、耐熱性を有するものが好ましい。さらに、帯電防止が必要とされる場合には、例えばカーボンコード、スチールコード等の導電性繊維等も採用可能である。繊維における質量、厚さ、織密度等の形状は、特に限定されるものではなく、用途に応じて所望の形状を有するものが採用可能である。
イミド変性エラストマーを繊維に保持させる方法としては、効率よく保持させる上で、繊維を共重合体(j)溶液に浸漬して引き上げた後に加熱処理するディップ法が好適である。また、ディップ法に代えて、共重合体(j)溶液を繊維上にロールtoロールでコーティングした後に加熱処理をするようにしてもよい。さらに共重合体(j)溶液を繊維に塗布するか、または噴霧した後に加熱処理をするようにしてもよい。その他の構成は、上述した一実施形態の離型材と同様である。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。例えば、上述した他の実施形態に係る繊維は、イミド変性エラストマーを保持する保持材として使用するものであるが、フィラー(充填材)としても使用することができる。また、上述した繊維からなるフィラーと、他のフィラーとを組み合わせて使用してもよい。さらに、上述した繊維からなるフィラーに代えて、他のフィラーのみを使用してもよい。他のフィラーとしては、例えば短繊維や長繊維、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、シリカ等の補強フィラー;無機フィラー;ナノサイズフィラー等が挙げられ、これら以外の各種の公知のフィラーを使用することもできる。具体例を挙げると、帯電防止が必要とされる場合には、例えばカーボン、金属等の導電性フィラー等を使用することができる。
イミド変性エラストマーにフィラーを加える方法としては、各種の公知の方法を採用することができる。具体例を挙げると、例えばロール、インターミックス、バンバリー等を用いてイミド変性エラストマーにフィラーを混練投入してもよいし、二軸押出機等の押出機でイミド変性エラストマーにフィラーを充填してもよい。フィラーが溶剤に可溶の場合には、フィラーを溶剤に溶かした状態でイミド変性エラストマーに混練してもよい。また、フィラーを、イミド変性エラストマーを得る前の中間段階の液状のものや、イミド変性エラストマーの合成に使用する薬品と共に充填してから合成を完了させる方法でもよい。その他の構成は、上述した各実施形態に係る離型材と同様である。
以下、合成例および実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の合成例および実施例のみに限定されるものではない。
共重合体(j)を、上述した反応工程式(A)〜(D)に基づいて合成した。合成例に使用した材料は、次の通りである。
・第1,第2ジイソシアナート(a),(f):4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナートである三井化学(株)製の商品名「コスモネートPH」を用いた。
・ポリオール(b):ポリカーボネートジオール(1)である旭化成ケミカルズ社製の「デュラノール T5652」を用いた。このポリカーボネートジオール(1)は、重量平均分子量が2,000であり、式(1)中、xは5または6、yは14〜15の整数を示す。
・第1ジアミン化合物(d):4,4’−ジアミノジフェニルメタンである三井化学(株)製の商品名「MDA−220」を用いた。
・第2ジアミン化合物(g):一般式(3)で表される化合物である信越化学工業(株)製の商品名「X−22−161B」を用いた。この化合物は、一般式(3)中、R1およびR2が、いずれもプロピレン基を示す。R3〜R6は、いずれもメチル基を示す。mは30〜40の整数を示す。
・テトラカルボン酸二無水物(i):三菱ガス化学(株)製の無水ピロメリット酸を用いた。
<合成例>
(ウレタンプレポリマー(c)の合成)
まず、第1ジイソシアナート(a)を減圧蒸留し、ポリオール(b)を80℃、2〜3mmHg、24時間の条件で減圧乾燥した。ついで、第1ジイソシアナート(a)35gと、ポリオール(b)140gとを、攪拌機およびガス導入管を備えた500mlの四つ口セパラブルフラスコにそれぞれ加え、窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間攪拌して、分子両末端にイソシアナト基を有するウレタンプレポリマー(c)を得た。このウレタンプレポリマー(c)をGPCで測定した結果、ポリスチレン換算した値で重量平均分子量は11,000であった。
(ポリウレタン−ウレア化合物(e)の合成)
まず、第1ジアミン化合物(d)を、該第1ジアミン化合物(d)とウレタンプレポリマー(c)とを合計した固形分濃度が15重量%の割合になるように計量した三菱化学社製のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に加えて溶解した。ついで、この溶液全量を、上記で得たウレタンプレポリマー(c)に加えて混合溶液を得た。この混合溶液において、残存イソシアナート(残存イソシアナト基)とアミンとの割合は、等モルにした。この混合溶液を窒素ガス雰囲気下、室温(23℃)で24時間攪拌して、固形分濃度15重量%のポリウレタン−ウレア化合物(e)の溶液を得た。
(ポリシロキサン−ウレア化合物(h)の合成)
まず、第2ジアミン化合物(g)207.57gを、攪拌機およびガス導入管を備えた500mlの四つ口セパラブルフラスコに加え、60℃、2〜3mmHg、2時間の条件で減圧乾燥した。ついで、固形分濃度が60重量%になるようにシクロヘキサノン150gで第2ジアミン化合物(g)を溶解した。
この溶液に第2ジイソシアナート(f)17.43gを加え、窒素ガス雰囲気下、60℃で4時間攪拌した後、温度を60℃から室温(23℃)に下げ、この温度で24時間攪拌して、ポリシロキサン−ウレア化合物(h)の溶液を得た。このポリシロキサン−ウレア化合物(h)の溶液は、シクロヘキサノン1125gに加えて、固形分濃度を15重量%に調整した。
(共重合体(j)の合成)
まず、上記で得たポリウレタン−ウレア化合物(e)の溶液に、ポリシロキサン−ウレア化合物(h)の溶液を加えて攪拌した。化合物(e)と化合物(h)との混合比は、固形分換算による重量比で、化合物(e):化合物(h)=90:10にした。
ついで、窒素ガス雰囲気下、温度を室温(23℃)から150℃に昇温した後、テトラカルボン酸二無水物(i)を所定の割合で加えた。この溶液に、固形分濃度が15重量%になるように所定量のNMPをさらに加え、150℃で7時間攪拌して、共重合体(j)溶液を得た。
(イミド変性エラストマーの物性)
共重合体(j)溶液から得られるイミド変性エラストマーの物性として、イミド分率、弾性率および重量平均分子量を測定した。具体的には、まず、得られた共重合体(j)溶液を遠心成形機の金型に流し込み、120℃で300rpm、2時間遠心成形して共重合体(j)をシート状に成形した。ついで、このシート状に成形した共重合体(j)を金型ごと減圧デシケータ内で200℃、2時間加熱処理(脱水縮合反応)してイミド化し、一般式(I)中のnが1〜100であり、厚さが0.1mmであるシート状のイミド変性エラストマーを得た。このイミド変性エラストマーについて、イミド分率、弾性率および重量平均分子量を測定した。
測定結果は、次の通りである。
・イミド分率:28重量%
・弾性率:2×108Pa
・重量平均分子量:44,000
なお、イミド分率は、上述した式(α)から算出した。弾性率は、セイコーインスツルメンツ社(Seiko Instruments Inc.)製の動的粘弾性測定装置「DMS 6100」を用いて、10Hz、5℃/分、−100〜400℃の昇温過程において、50℃での貯蔵弾性率E’を測定した。重量平均分子量は、共重合体(j)をGPCで測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値から導き出した。また、イミド変性エラストマーについて、ATR法にてIRスペクトルを測定した結果、1780cm-1、1720cm-1および1380cm-1にイミド環に由来する吸収が観察された。
<離型材の作製>
まず、得られた共重合体(j)溶液に、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンであるビックケミー・ジャパン(株)製の商品名「BYK−UV 3500」を添加した。アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンの添加量は、固形分換算で共重合体(j)100重量部に対し、2重量部にした。
ついで、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが添加されている共重合体(j)溶液を遠心成形機の金型に流し込み、120℃で300rpm、2時間遠心成形して共重合体(j)をシート状に成形した。このシート状に成形した共重合体(j)を金型ごと減圧デシケータ内で200℃、2時間かけて加熱処理(脱水縮合反応)してイミド化し、一般式(I)中のnが1〜100のイミド変性エラストマーからなる厚さ0.1mmのシート状の離型材を得た。
<評価>
得られた離型材について、180°剥離強度を評価した。評価方法を以下に示すとともに、その結果を表1に示す。
(180°剥離強度)
まず、過酸化物架橋剤やシランカップリング剤等を含有するエチレンビニルアセテート樹脂からなる幅100mm、厚さ0.15mmの樹脂シートに、離型材を150℃の温度をかけながらプレスして融着させた。ついで、23℃の雰囲気温度下、ロードセルを用いて300mm/分の速度で離型材を樹脂シートから180°剥離し、JIS Z0237に準拠して180°剥離強度を測定した。
まず、上述した実施例1と同様にして、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが添加されている共重合体(j)溶液を得た。ついで、この共重合体(j)溶液を繊維上にロールtoロールでコーティングし、80℃で30分間熱処理し、共重合体(j)を繊維に保持させた。用いた繊維は、以下の通りである。
・繊維:ユニチカ社製のガラス繊維「H201 M 104F」を用いた。このガラス繊維は、質量210g/m2、厚さ0.18mm、平織り、織密度(縦×横)42×32本/25mmである。
ついで、ガラス繊維に保持させた共重合体(j)を加圧するとともに、加圧後に共重合体(j)を200℃で2時間かけて加熱処理(脱水縮合反応)してイミド化し、ガラス繊維に保持させたイミド変性エラストマーからなる厚さ0.4mmのシート状の離型材を得た。得られた離型材について、180°剥離強度を上述した実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
[比較例1]
共重合体(j)溶液にアクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンを添加しなかった以外は、上述した実施例1と同様にして、共重合体(j)をシート状に成形するとともにイミド化し、一般式(I)中のnが1〜100のイミド変性エラストマーからなる厚さ0.1mmのシート状の離型材を得た。得られた離型材について、180°剥離強度を上述した実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
[比較例2]
共重合体(j)溶液にアクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンを添加しなかった以外は、上述した実施例2と同様にして、共重合体(j)を繊維に保持させて加圧するとともにイミド化し、ガラス繊維に保持させたイミド変性エラストマーからなる厚さ0.4mmのシート状の離型材を得た。得られた離型材について、180°剥離強度を上述した実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
[比較例3]
まず、得られた共重合体(j)溶液に、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンであるビックケミー・ジャパン(株)製の商品名「BYK−UV 3510」を添加した。ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンの添加量は、固形分換算で共重合体(j)100重量部に対し、0.6重量部にした。
ついで、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが添加されている共重合体(j)溶液を遠心成形機の金型に流し込み、120℃で300rpm、2時間遠心成形して共重合体(j)をシート状に成形した。このシート状に成形した共重合体(j)を金型ごと減圧デシケータ内で200℃、2時間かけて加熱処理(脱水縮合反応)してイミド化し、一般式(I)中のnが1〜100のイミド変性エラストマーからなる厚さ0.1mmのシート状の離型材を得た。得られた離型材について、180°剥離強度を上述した実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
[比較例4]
ポリテトラフルオロエチレン〔テフロン(登録商標)〕からなる厚さ0.05mmのシート状の離型材として、中興化成工業社製の「スカイブドテープ」を用いた。この離型材について、180°剥離強度を上述した実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
[比較例5]
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミンとの重合物であるポリアミド酸ワニス(宇部興産(株)製の商品名「U−ワニス−S」)に、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンであるビックケミー・ジャパン(株)製の商品名「BYK−UV 3500」を添加した。アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンの添加量は、固形分換算でポリアミド酸ワニス100重量部に対し、2重量部にした。
ついで、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが添加されているポリアミド酸ワニスをキャストして製膜後、オーブンにて乾燥してイミド化し、ポリイミドからなる厚さ0.1mmのシート状の離型材を得た。
Figure 2013078880
表1から明らかなように、実施例1,2は、比較例1〜5よりも180°剥離強度の値が小さいことから、離型性に優れているのがわかる。
1 積層体
2 太陽電池セル
3 封止剤
4 保護ガラス
5 バックシート
10 太陽電池モジュール
50 熱板
51 離型シート

Claims (12)

  1. 下記一般式(I)で表される構造単位と、下記一般式(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーからなり、
    アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されていることを特徴とする離型材。
    Figure 2013078880
    [式(I),(II)中、R1およびR4は、それぞれ同一または異なる基であって、芳香族環または脂肪族環を含む2価の有機基を示す。R2は、重量平均分子量300〜10,000の2価の有機基を示す。R3は、芳香族環、脂肪族環または脂肪族鎖を含む2価の有機基を示す。R5は、シロキサン結合を有する2価の基を示す。R6は、4個以上の炭素を含む4価の有機基を示す。nは1〜100の整数を示す。]
  2. 前記一般式(I)で表される構造単位と、前記一般式(II)で表される構造単位との共重合比が、重量比で、99:1〜1:99である請求項1記載の離型材。
  3. 前記アクリル基含有ポリシロキサン化合物が、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンである請求項1または2記載の離型材。
  4. 前記イミド変性エラストマーは、
    第1ジイソシアナートとポリオールから得た分子両末端にイソシアナト基を有するウレタンプレポリマーを、第1ジアミン化合物でウレア結合により鎖延長したポリウレタン−ウレア化合物と、
    第2ジイソシアナートを、シロキサン結合を有する第2ジアミン化合物でウレア結合により鎖延長したポリシロキサン−ウレア化合物と、
    テトラカルボン酸二無水物と、の混合物を反応させることによって得られる共重合体をイミド化してなり、
    イミド化前の前記共重合体に、前記アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加される請求項1〜3のいずれかに記載の離型材。
  5. 前記ポリオールが、ポリカーボネートポリオールおよびポリエステルポリオールから選ばれる少なくとも1種である請求項4記載の離型材。
  6. 前記ポリカーボネートポリオールが、下記式(1)で表されるポリカーボネートジオールである請求項5記載の離型材。
    Figure 2013078880
    [式中、xは5または6の整数を示す。yは1〜76の整数を示す。]
  7. 前記ポリエステルポリオールが、下記式(2)で表されるポリエステルジオールである請求項5または6記載の離型材。
    Figure 2013078880
    [式中、zは1〜37の整数を示す。]
  8. 前記第2ジアミン化合物が、下記一般式(3)で表される化合物である請求項4〜7のいずれかに記載の離型材。
    Figure 2013078880
    [式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なる基であって、アルキレン基を示す。R3〜R6は、それぞれ同一または異なる基であって、水素、アルキル基、フェニル基を示す。mは8〜160の整数を示す。]
  9. 繊維に保持させた、下記一般式(I)で表される構造単位と、下記一般式(II)で表される構造単位とが共重合されたイミド変性エラストマーからなり、
    アクリル基含有ポリシロキサン化合物が添加されていることを特徴とする離型材。
    Figure 2013078880
    [式(I),(II)中、R1およびR4は、それぞれ同一または異なる基であって、芳香族環または脂肪族環を含む2価の有機基を示す。R2は、重量平均分子量300〜10,000の2価の有機基を示す。R3は、芳香族環、脂肪族環または脂肪族鎖を含む2価の有機基を示す。R5は、シロキサン結合を有する2価の基を示す。R6は、4個以上の炭素を含む4価の有機基を示す。nは1〜100の整数を示す。]
  10. 前記繊維が、ガラス繊維である請求項9記載の離型材。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の離型材からなる太陽電池モジュール製造用離型シート。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の離型材からなるベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024082365A1 (zh) * 2022-10-19 2024-04-25 北京宇航系统工程研究所 聚硅氧烷-聚酰亚胺-聚脲共聚物、制备方法以及隔热涂层及制备方法

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