JP2013078456A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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康司 中田
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直広 鈴木
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Abstract

【課題】通常の特別遊技状態に比して極めて短い時間で満了する突確特別遊技状態を、遊技者に可及的に気付かれ難くし得るパチンコ遊技機を提案する。
【解決手段】複数の始動口のなかで少なくとも一の始動口20aに、遊技球が流入可能な通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口25aと遊技球が流入困難な短縮ラウンド作動態様により開閉する大入賞口25bとの異なる二つを割り当て、当選条件の成立により二つの大入賞口25a,25bのいずれかを開閉制御するようにしたものであるから、遊技者の関心を通常ラウンド作動態様の大入賞口25aに向けさせ易く、短縮ラウンド作動態様の大入賞口25bに対する遊技者の関心を薄れさせ得る。これにより、短縮ラウンド作動態様で大入賞口25bを開閉する突確特別遊技状態を、遊技者に気付かれ難く、該突確特別遊技状態が本来有する遊技性を安定して発揮できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、始動口への遊技球流入に伴って始動記憶を発生し、該始動記憶を消化して当り確定した場合に、大入賞口を開閉する特別遊技作動を実行するパチンコ遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機としては、始動口への遊技球流入により発生した始動記憶を消化することによって、特別図柄を変動開始し、その停止図柄態様により当りが確定した場合に、大入賞口を開閉する開閉ラウンドを所定回数繰り返し実行するようにしたものが広く知られている(例えば、特許文献1)。このように開閉ラウンドを繰返し実行している特別遊技状態では、大入賞口への遊技球流入に従って多くの賞球が発生し易いことから、遊技者にとって多大な利益を獲得できる機会である。
このようなパチンコ遊技機には、上記した特別遊技状態の満了後の遊技状態を、特別図柄の変動により当り確定する確率(以下、当選確率という)を高確率とする確変遊技状態と、当選確率を前記確変遊技状態に比して低確率とする通常確率遊技状態とに変換するようにした構成も知られている。ここで、確変遊技状態では、当り確定する確率を高確率とすると共に、特別図柄の変動開始から停止までに要する変動時間を短縮するようにしている。これにより、確変遊技状態では、通常確率遊技状態に比して、特別図柄の変動によって当り確定する可能性が高い。
さらにまた、パチンコ遊技機には、始動口を二つ備えた構成も知られている。この構成では、遊技球がいずれかの始動口に流入することにより、特別図柄が変動開始する。ここで、二つの始動口として、遊技球が常時流入可能な第一の始動口と、遊技球が通過可能な開放状態と通過不能な閉鎖状態とに変換される第二の始動口とが配設されている。そして、上記した通常確率遊技状態では、第二の始動口を開放状態とする割合が極めて低くなるように設定していることから、遊技球は専ら第一の始動口へ流入する。一方、上記した確変遊技状態では、第二の始動口を開放状態とする割合が高くなるように設定していることから、第一の始動口に比して第二の始動口を遊技球が高頻度で通過し易くなる。さらにまた、このように二つの始動口を備えた構成では、大入賞口を二つ備えた構成も知られている。この構成の場合には、第一の始動口への遊技球流入により発生した始動記憶を消化することによって特別図柄を当り確定すると、第一の大入賞口を開閉する特別遊技状態へ移行し、第二の始動口への遊技球流入により発生した始動記憶を消化することによって特別図柄を当り確定すると、第二の大入賞口を開閉する特別遊技状態へ移行する。
特開2007−312803号公報
上述した確変遊技状態へ変換制御するようにしたパチンコ遊技機には、大入賞口を瞬間的(1秒未満)に開放する開閉ラウンドを2回程度繰り返し実行する構成のものも知られている。このように瞬間的な開閉ラウンドを繰返し実行する状態が、いわゆる突確特別遊技状態であり、該突確特別遊技状態は、大入賞口を十分な時間(例えば、最大30秒間)開放する開閉ラウンドを所定回数(例えば、15回)繰返し実行する通常の特別遊技状態に比して極めて短時間で満了する。これは、突確特別遊技状態が専ら確変遊技状態へ移行するために用いられ、大入賞口への遊技球流入を困難とし且つ該大入賞口の開放を遊技者に気付かれ難くするためである。
ところで、上述したように二つの始動口と二つの大入賞口とを備えたパチンコ遊技機にあっても、突確特別遊技状態を設定した構成が存在する。この構成では、上述したように、第一の始動口と第一の大入賞口とを一対とし、第二の始動口と第二の大入賞口とを一対としていることから、第一の始動口への遊技球流入に基づいて移行する上記の特別遊技状態(通常の特別遊技状態または突確特別遊技状態)では、第一の大入賞口で開閉ラウンドを実行し、第二の始動口への遊技球流入に基づいて移行する上記の特別遊技状態(通常の特別遊技状態または突確特別遊技状態)では、第二の大入賞口で開閉ラウンドを実行する。これにより、専ら第一の始動口に遊技球が流入する通常確率遊技状態では、第一の始動口と一対の第一の大入賞口に遊技者の関心が向き易い。同様に、第二の始動口に遊技球が流入し易い確変遊技状態では、第二の始動口と一対の第二の大入賞口に遊技者の関心が向き易い。そのため、突確特別遊技状態で大入賞口が瞬間的に開閉したことを遊技者が気付いてしまうこともあり得る。ここで、突確特別遊技状態へ移行する条件は、通常の特別遊技状態へ移行する条件と同様に始動記憶の消化によって当選すること(当り確定すること)を条件としていることから、遊技者は当然、多量の賞球が発生する通常の特別遊技状態へ移行する当りを求めている。そのため、突確特別遊技状態となったことを遊技者が知れば、該突確特別遊技状態へ移行する当りとなってしまったことに失望してしまうことが多い。これは、特別図柄がハズレ確定する場合に比して、大きな失望感を生じ易い傾向があるためである。このようなことから、突確特別遊技状態への移行を遊技者に一層気付かれ難くすることが求められていた。
本発明は、通常の特別遊技状態に比して極めて短い時間で満了する突確特別遊技状態を、遊技者に可及的に気付かれ難くし得るパチンコ遊技機を提案するものである。
本発明は、遊技球の流入を検知する球検知手段が配設された複数の始動口と、遊技球の流入を検知する球検知手段が配設され、遊技球を流入可能な開放状態と流入不能な閉鎖状態とに開閉される複数の大入賞口と、各大入賞口への遊技球流入に基づいて賞球を払い出す賞球払出手段と、始動口への遊技球流入に基づいて所定の当選条件が成立することにより、大入賞口の開放状態で遊技球を流入可能とする通常ラウンド作動態様と、該通常ラウンド作動態様に比して開放状態を短時間で満了することにより遊技球を流入困難とする短縮ラウンド作動態様とのいずれかに従って大入賞口を開閉制御する特別遊技制御手段とを備えたパチンコ遊技機であって、特別遊技制御手段は、少なくとも一の始動口に、通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口と短縮ラウンド作動態様により開閉する大入賞口との異なる二つの大入賞口を割り当て、始動口への遊技球流入に基づく当選条件の成立によって、当該始動口に割り当てられた二つの大入賞口のいずれかを開閉制御するようにした処理内容を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、一の始動口に割り当てた二つの大入賞口は、当該始動口のみに割り当てられていても良いし、他の始動口にも割り当てられていても良い。すなわち、一の始動口に割り当てた二つの大入賞口は、当該始動口への遊技球流入に基づく当選条件の成立によってのみ開閉制御するようにしても良いし、他の始動口への遊技球流入に基づく当選条件の成立によっても開閉制御するようにしても良い。また、複数の始動口のいずれにも夫々に二つの大入賞口が割り当てられた構成としても良く、この場合には、一部または全部の大入賞口が、複数の始動口に重複して夫々割り当てられていても良いし、各大入賞口のいずれもがそれぞれ単一の始動口にのみ割り当てられていても良い。
かかる構成によれば、通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口は、短期ラウンド態様により開閉する大入賞口に比して、遊技球の流入に伴って多くの賞球を獲得可能であることから、遊技者の関心が向き易くなる一方、賞球をほとんど獲得できない短期ラウンド態様の大入賞口に対する遊技者の関心が薄れ易い。そのため、当選条件の成立により短期ラウンド態様の大入賞口が開閉しても、これに遊技者が気付き難くなる。すなわち、短期ラウンド態様により大入賞口を開閉する状態を上記した突確特別遊技状態とすれば、該突確特別遊技状態となったことを遊技者に可及的に気付かれ難くできる。これにより、突確特別遊技状態を介して確変遊技状態へ移行することによって遊技者は突然に確変遊技状態が始まったように感じるという、突確特別遊技状態が本来有する遊技性を安定的に保つことができる。そして、本発明の構成によれば、突確特別遊技状態での大入賞口の開閉作動を遊技者が気付くことにより失望感を生じてしまうことを、可及的に抑制できる。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、始動口に割り当てられた二つの大入賞口は、通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口に比して当該始動口から離れた位置に配設された大入賞口を、短縮ラウンド作動態様により開閉する大入賞口として設定したものである構成が提案される。
かかる構成によれば、短期ラウンド作動態様の大入賞口に比して通常ラウンド作動態様の大入賞口が始動口に近い位置に配設されていることから、通常ラウンド作動態様の大入賞口に遊技者の関心が一層向き易く、これに伴って、始動口から離れた位置に配設された短期ラウンド作動態様の大入賞口に対する遊技者の関心が一層薄れ易い。これにより、上述した突確特別遊技状態(短期ラウンド作動態様により大入賞口を開閉する状態)となったことを遊技者に一層気付かれ難くできる。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、特別遊技制御手段は、通常ラウンド作動態様により大入賞口を開閉するための通常当選条件と、短縮ラウンド作動態様により大入賞口を開閉するための短縮当選条件とが予め定められ、始動口への遊技球流入に基づく通常当選条件の成立によって、当該始動口に割り当てられた通常ラウンド作動態様に従って開閉する大入賞口を作動制御する処理内容と、始動口への遊技球流入に基づく短縮当選条件の成立によって、当該始動口に割り当てられた短縮ラウンド作動態様に従って開閉する大入賞口を作動制御する処理内容とを備えている構成が提案される。
かかる構成にあっては、当選条件の種類(通常当選条件、短縮当選条件)によって、通常ラウンド作動態様で開閉する大入賞口と短縮ラウンド作動態様で開閉する大入賞口とのいずれかの大入賞口を安定して作動制御する。ここで、通常当選条件および短縮当選条件としては、いずれも当落判定する確率(以下、当選確率)は同じであり、当選判定した場合に通常当選するか短縮当選するかを選定する条件が異なるように設定されたものが好適である。この場合には、前記当選確率と、通常当選か短縮当選かを選定する確率とによって、通常当選条件の成立する確率と短縮当選条件の成立する確率が安定的に定まり、当選判定した場合に通常当選条件と短縮当選条件とが選択的に成立する。このような本構成にあっても、短縮ラウンド作動態様による大入賞口の開閉を遊技者に気付かれ難いという、上述した本発明の作用効果を安定して奏し得る。
本発明のパチンコ遊技機は、上述したように、複数備えた始動口のなかで少なくとも一の始動口に、遊技球が流入可能な通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口と遊技球が流入困難な短縮ラウンド作動態様により開閉する大入賞口との異なる二つの大入賞口を割り当て、当選条件の成立により、始動口に割り当てた二つの大入賞口のいずれかを開閉制御するようにしたものであるから、多くの賞球を獲得可能な通常ラウンド作動態様の大入賞口に遊技者の関心が向き易くなる一方、賞球をほとんど獲得できない短期ラウンド態様に対する遊技者の関心が薄れ易くなる。これにより、短期ラウンド態様による大入賞口の開閉作動が遊技者に気付かれ難い。しかるに、短期ラウンド態様による大入賞口の開閉作動を実行する状態をいわゆる突確特別遊技状態とすれば、該突確特別遊技状態となっても遊技者が気付かず、突然に確変遊技状態へ移行するような遊技を実行できるため、突確特別遊技状態が本来有する遊技性を安定して発揮できる。これに伴って、突確特別遊技状態を遊技者が気付いてしまうことによって上述した従来構成で生じていた大きな失望感を、可及的に抑制することができる。
パチンコ遊技機1の斜視図である。 遊技盤10の正面図である。 図2中のA部拡大図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 入賞検知処理を示すフロー図である。 特別図柄処理を示すフロー図である。 始動記憶消化処理を示すフロー図である。 大入賞口処理を示すフロー図である。
本発明にかかる実施例のパチンコ遊技機1を添付図面に従って説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10(図2参照)が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方に発射ハンドル9が突設される。
図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、画像表示器14等の各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。画像表示器14は、液晶表示器又はドットマトリクス表示器等からなり、その表示画面には演出図柄や各種演出画像等が表示される。
図3に示すように、遊技領域12の左側部には、多数のLED(発光ダイオード)が配設される。この多数のLEDは、左上の列から順番に、普通図柄表示装置16、普通始動記憶数表示装置18、第一特別図柄表示装置15a、第一特別始動記憶数表示装置17a、第二特別図柄表示装置15b、第一特別始動記憶数表示装置17b、第二特別始動記憶数表示装置17b、第二特別図柄表示装置15bを構成している。
普通図柄表示装置16は1個のLEDからなり、その点灯態様によって普通図柄を表示するものである。後述する普通始動口19を遊技球が通過すると、このLEDが点滅することで普通図柄を変動させ、その後にLEDが点灯状態又は消灯状態で停止することで普通図柄を停止表示する。LEDが点灯した態様が当り態様、LEDが消灯した態様がハズレ態様に設定されており、当り態様で停止表示された場合には、後述の普通電動役物23が拡開作動する。
第一特別図柄表示装置15aは3個のLEDからなり、その点灯態様によって第一特別図柄を表示するものである。また、第二特別図柄表示装置15bは2個のLEDからなり、その点灯態様によって第二特別図柄を表示するものである。後述するように、各特別図柄表示装置15a,15bは、所定契機によって、各LEDを点滅させることにより夫々の特別図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で特別図柄を停止表示する。本実施例では、各特別図柄表示装置15a,15b共に、全てのLEDが消灯した態様がハズレ態様、LEDのいずれかが点灯した態様が当り態様と設定されており、いずれかの特別図柄が当り態様で停止表示された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の特別遊技状態に移行する。また、大当りとなった時のLEDの点灯態様によって、後述する大当りの種類が決定される。
第一特別始動記憶数表示装置17aは四個のLEDからなり、該LEDの点灯数によって後述の第一特別始動記憶数P1を表示するものである。また、第二特別始動記憶数表示装置17bは四個のLEDからなり、該LEDの点灯数によって後述の第二特別始動記憶数P2を表示するものである。また、普通始動記憶数表示装置18は2個のLEDからなり、該LEDの点灯数によって後述の普通始動記憶数Uを表示するものである。
図2に示すように、センターケース13の右側方には普通始動口19を有する普通始動ゲート21が設けられており、普通始動口19を遊技球が通過すると、普通始動ゲート21に具備された普通検知スイッチにより検知して球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて普通図柄表示装置16のLEDが点滅開始する。
また、図2に示すように、センターケース13の直下位置には第一特別始動口20aを有する特別入賞装置22が配設されている。かかる特別入賞装置22は開口の大きさを変化させないタイプであり、遊技球は第一特別始動口20aを常時通過可能となっている。そして、第一特別始動口20aを遊技球が通過すると、特別入賞装置22に内蔵された第一特別検知スイッチにより検知して球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて第一特別図柄表示装置15aのLEDが点滅開始する。
また、図2に示すように、普通始動ゲート21の直下位置には第二特別始動口20bを有する普通電動役物23が配設される。図4に示すように、普通電動役物23は開閉翼片を備えており、該開閉翼片24がソレノイド(図示省略)によって駆動される。この開閉翼片を起立した定常位置では第二特別始動口20bは遊技球が通過不能な閉鎖状態であるが、ソレノイドによって開閉翼片が拡開駆動されると第二特別始動口20bは遊技球が通過可能な開放状態となる。第二特別始動口20bは、通常は閉鎖状態であるが、普通図柄表示装置16で普通図柄が当り態様で停止表示されると、所定時間開閉翼片が拡開駆動されて第二特別始動口20bが所定時間開放状態となる。そして、開放された第二特別始動口20bに遊技球が流入すると、普通電動役物23に内臓された第二特別検知スイッチにより検知して球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて第二特別図柄表示装置15bのLEDが点滅開始する。
上記した特別入賞装置22の直下位置には、第一大入賞口25aを有する第一特別電動役物26aが配設されている。第一特別電動役物26aは横長矩形状の開閉片27を具備し、この開閉片27は内蔵するソレノイドにより開閉制御されることによって第一大入賞口25aが開放状態又は閉鎖状態に変換される。一方、センターケース13の右下方位置には、第二大入賞口25bを有する第二特別電動役物26bが配設されている。この第二特別電動役物26bは、第一特別電動役物26aと同様に、横長矩形状の開閉片27がソレノイドにより開閉制御されて第二大入賞口25bを開放状態又は閉鎖状態に変換される。また、これら第一および第二特別電動役物26a,26bの内部には流入した遊技球を検知するカウントスイッチが夫々設けられている。
また、遊技領域12の左下部には一般入賞口28を有する一般入賞装置29が三個配設されており、遊技球が一般入賞口28に入賞すると、各一般入賞装置29に内蔵された一般検知スイッチにより検知して球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。また、第一特別電動役物26aの直下位置には、遊技領域12を転動流下した遊技球が流入するアウト口30が設けられている。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機1の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものである。この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設される。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、第一特別始動口20aや第二特別始動口20bの入賞時に生成される第一又は第二特別始動記憶を参照して、当落判定や図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。
上記の記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。
主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板62〜68に設置される各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成したデータ又はコマンドを四つの制御基板62,63,64,68へ出力し、これらの制御基板62,63,64,68の中央制御装置CPUがこのデータ等に従って所定の制御を処理実行することとなる。
ここで、主制御基板60の記憶装置RAMの記憶領域に設けられる各乱数カウンタについて説明する。
大当りカウンタは0〜299の範囲の値を取るものであり、第一特別始動口20a又は第二特別始動口20bへ流入した遊技球を第一特別検知スイッチ又は第二特別検知スイッチにより検知すると、その時点の大当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された大当りカウンタ値は、予め定められた当選値と比較され、該当選値と一致していた場合には「大当り(特別図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。ここで当選値には、高確率時の大当り値「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」と通常確率時の大当り値「7」の二種類があり、通常確率遊技状態では、大当りカウンタ値は通常確率時の当選値と比較されるが、確変遊技状態では、高確率時の当選値と比較される。すなわち、通常確率遊技状態では、「大当り」となる当選確率が1/300であり、確変遊技状態では、当選確率が10/300(=1/30)である。
また、図柄カウンタは0〜7の範囲の値を取るものであり、上記の大当りカウンタと同様に第一特別始動口20a又は第二特別始動口20bへ遊技球が流入した時点の図柄カウンタの値が抽出される。上記大当りカウンタ値の判定結果が「大当り」である場合に、抽出された図柄カウンタの抽出値が、当選種類に対応する所定の当選種別判定値と一致するか否かによって当選種類が決定される。具体的には、第一特別始動口20aへの遊技球流入により抽出された図柄カウンタ値の場合、「0,1」であると「通常大当り」と決定され、「2,3」であると「突確大当り」と決定され、「4,5,6,7」であると「確変大当り」と決定される。すなわち、第一特別始動口20aに係る「大当り」の25%が「通常大当り」に、25%が「突確大当り」に、50%が「確変大当り」に振り分けられることとなる。一方、第二特別始動口20bへの遊技球流入により抽出された図柄カウンタ値の場合、「0,1」であると「通常大当り」と決定され、「2,3,4,5,6,7」であると「確変大当り」と決定される。すなわち、第二特別始動口20bに係る「大当り」の25%が「通常大当り」に、75%が「確変大当り」に振り分けられることとなる。
さらに、乱数カウンタとしては、リーチカウンタや変動態様カウンタなども設定されており、第一特別始動口20a又は第二特別始動口20bに流入した遊技球を検知することにより夫々抽出される。そして、第一特別始動口20aに遊技球が流入した際に抽出した各乱数カウンタ値をまとめて一の第一特別始動記憶とし、第二特別始動口20bに遊技球が流入した際に抽出した各乱数カウンタ値をまとめて一の第二特別始動記憶として記憶装置RAMに保持する。第一又は第二特別始動記憶を消化することによって、第一又は第二特別図柄を変動開始して停止する一連の図柄生成行程を実行する。尚、前記リーチカウンタにより抽出したリーチカウンタ値によって、画像表示器14で演出図柄によるリーチ変動を行うか否かを決定し、変動態様カウンタにより抽出した変動態様カウンタによって、第一又は第二特別図柄や演出図柄の変動態様を決定する。
このように各乱数カウンタ値により構成される第一又は第二特別始動記憶は、記憶装置RAMに設けられた第一始動記憶領域または第二始動記憶領域に記憶される。第一始動記憶領域および第二始動記憶領域には、それぞれ四個の記憶領域が設けられている。先に発生した特別始動記憶から順に記憶され、消化される毎に前の記憶領域へシフトするようように処理している。そして、第一始動記憶領域に記憶されている第一特別始動記憶の個数が第一特別始動記憶数P1であり、該P1に従って上記した第一特別始動記憶数表示装置17aのLEDを点灯する。同様に、第二始動記憶領域に記憶されている第二特別始動記憶の第二特別始動記憶数P2に従って上記した第二特別始動記憶数表示装置17bのLEDを点灯する。
一方、上述した主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令信号が、演出制御基板62、図柄制御基板63、払出制御基板64、及び発射制御基板68の各入力ポートに向け、一方向に出力されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、普通始動ゲート21、特別入賞装置22、普通電動役物23、第一特別電動役物26a、第二特別電動役物26b、一般入賞装置29等に設けられた各種スイッチやセンサ等が接続されている。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物23や第一および第二特別電動役物26a,26b等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。
上記の演出制御基板62には、パチンコ遊技機1で実行される演出全般を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板62の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、音声演出を制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板62は、主制御基板60からの演出コマンドが入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該演出コマンドで指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御コマンドを送信する。
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。画像制御基板65は、演出制御基板62から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の表示態様を表示するデータにしたがって表示用ドライバにより画像表示器14で所定態様を表出させる。
上記の音源制御基板66には、図示しないスピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この音源制御基板66は、演出制御基板62から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の音データにしたがってサウンドジェネレータによりスピーカで効果音を出力させる。
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された演出用ランプを制御するための基板回路が設けられている。この光源制御基板67は、演出制御基板62から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の光データにしたがって光源作動基板により各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
上記の図柄制御基板63には、第一および第二特別図柄表示装置15a,15b、普通図柄表示装置16、第一および第二特別始動記憶数表示装置17a,17b、普通始動記憶数表示装置18を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄制御用中央制御装置CPUに、各装置の動作プログラムや発光パターン等の固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、各装置のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の払出制御基板64には、遊技球の貸球や賞球等の払出しを制御するための基板回路が設けられている。この払出制御基板64は、主制御基板60から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定のデータにしたがって貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払出しを実行する。また、払出制御基板64は、プリペイドカードの読込みや書込みを行うプリペイドカードユニットがCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球データ等をやり取りする。
上記の発射制御基板68には、球発射装置41を制御するための基板回路が設けられている。この発射制御基板68は、発射ハンドル9からの入力信号に応じた電圧強度で球発射装置41を駆動することにより、発射ハンドル9の回動角度に応じた強さで遊技球を打圧発射する。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の作動概要について説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施例の構成では、上記した特別始動記憶を消化して図柄生成行程を実行する通常の遊技状態と、特別図柄の当りによって行なわれる特別遊技状態とに変換する処理を行うようにしている。ここで、通常の遊技状態には、当選確率を低確率とする通常確率遊技状態と、当選確率を高確率とする確変遊技状態とが設定されている。また、特別遊技状態には、多くの賞球を獲得可能な通常の特別遊技状態(以下、実利特別遊技状態という)と、ほとんど賞球を獲得できない突確特別遊技状態とが設定されている。
上記の通常確率遊技状態または確変遊技状態では、遊技球が発射装置から遊技盤10の遊技領域12に発射され、該遊技球が第一又は第二特別始動口20a,20bに流入した場合、乱数抽選が行われて第一又は第二特別始動記憶が生成される(図5参照)。そして、生成された第一又は第二特別始動記憶に基づいて図柄生成行程が順次実行される。図柄生成行程が開始されると、いずれかの特別図柄表示装置15a,15bでLEDが点滅し、第一又は第二特別図柄が変動開始する。そして、いずれかの特別図柄が点滅を停止すると、遊技者に該特別図柄の停止図柄態様を認識させるため、該特別図柄を一定時間(約1秒)停止表示する。ここで、特別図柄の停止図柄態様が当り態様であれば大当りとなり、後述の特別遊技状態に移行する。
ここで、図柄生成行程は二つの特別図柄表示装置15a,15bで同時並行して実行されることはなく、いずれかの特別図柄表示装置15a,15bで実行中の図柄生成行程が満了すると、次の図柄生成行程がいずれかの特別図柄表示装置15a,15bで開始されるといった具合に一つずつ実行される。本実施例では、通常確率遊技状態の場合に、第一特別始動記憶を優先して消化し、確変遊技状態の場合に、第二特別始動記憶を優先して消化する(図7参照)。また、第一又は第二特別始動口20a,20bへの遊技球流入によって生成された第一又は第二特別始動記憶は、それぞれの特別始動記憶に基づく図柄生成行程が開始されるまで記憶保持される。ここで、遊技球の第一特別始動口20aへの通過によって生成された第一特別始動記憶は、4個を上限として上記第一始動記憶領域に保持され、該第一特別始動記憶データに基づく図柄生成行程は第一特別図柄表示装置15aで実行される。一方、遊技球の第二特別始動口20b流入によって生成された第二特別始動記憶は、4個を上限として上記第二始動記憶領域に保持され、該第二特別始動記憶に基づく図柄生成行程は第二特別図柄表示装置15bで実行される。
尚、上記した主制御基板60により、本発明にかかる遊技制御手段が構成されており、上記した払出制御基板64により、本発明にかかる賞球払出手段が構成されている。また、第一特別始動口20aおよび第二特別始動口20bにより、本発明の始動口が構成されており、第一大入賞口25aおよび第二大入賞口25bにより、本発明の大入賞口が構成されている。また、特別入賞装置22に設けられた第一特別検知スイッチおよび普通電動役物23に設けられた第二特別検知スイッチにより、本発明にかかる始動口の球検知手段が構成されており、前記第一および第二特別電動役物26a,26bに夫々設けられたカウントスイッチにより、本発明にかかる大入賞口の球検知手段が構成されている。
次に本発明の要部について説明する。
上述したように、本実施例では、特別始動記憶の消化により図柄生成行程を実行する通常の遊技状態として、通常確率遊技状態と確変遊技状態とが設定されていると共に、第一大入賞口25a又は第二大入賞口25bを開閉作動する特別遊技状態として、実利特別遊技状態と突確特別遊技状態とが設定されている。
ここで、実利特別遊技状態および突確特別遊技状態は、大入賞口25a,25bを開閉する開閉ラウンドを所定回数繰返し実行する遊技状態であり、通常の遊技状態(通常確率遊技状態、確変遊技状態)で図柄生成行程により当り確定することによって開始されて、所定回数の開閉ラウンドを実行することによって満了する。実利特別遊技状態では、大入賞口25a,25bを開閉する開閉ラウンドを15回繰返し実行するように設定されており、一回の開閉ラウンドが大入賞口25a,25bの30秒間開放または9個の流入のいずれか一方を満足することにより満了するように設定している(図8参照)。これにより、実利特別遊技状態では、大入賞口25a,25bへ100個以上の流入が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得可能である。一方、突確特別遊技状態では、大入賞口25bが0.2秒間開放して閉鎖する開閉ラウンドを2回繰り返すことによって満了する(図8参照)。この突確特別遊技状態は、1秒に満たない時間で満了するため、大入賞口25bへの流入が期待できず、遊技者は賞球をほとんど獲得できない。
尚、上記した実利特別遊技状態における大入賞口25a,25bの開閉作動態様が、本発明にかかる通常ラウンド作動態様であり、突確特別遊技状態における大入賞口25bの開閉作動態様が、本発明にかかる短縮ラウンド作動態様である。
本実施例の構成では、上述したように、図柄生成行程による第一又は第二特別図柄の当選種類として「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」を設定している。これら当選種類から一を選定する処理は、第一又は第二特別始動記憶を構成する図柄カウンタ値により行う。ここで、第一特別始動記憶を消化した場合には、「通常大当り」となる確率が25%,「突確大当り」となる確率が50%、「確変大当り」となる確率が25%と設定している。また、第二特別始動記憶を消化した場合には、「通常大当り」となる確率が25%、「確変大当り」となる確率が75%と設定しており、該第二特別始動記憶を消化した場合には「突確大当り」とならない。
上記の第一特別始動記憶と第二特別始動記憶とのいずれを消化した場合であっても、図柄カウンタ値により「通常大当り」又は「確変大当り」を判定すると、上記した実利特別遊技状態へ移行する。また、第一特別始動記憶を消化した場合に、図柄カウンタ値により「突確大当り」を判定すると、上記した突確特別遊技状態へ移行する。これにより、第二特別始動記憶の大当りカウンタ値を当り判定した場合には、100%の確率で実利特別遊技状態に移行することから遊技者が多量の賞球を獲得できるのに対し、第一特別始動記憶の大当りカウンタ値を当り判定した場合には、50%の確率で突確特別遊技状態に移行して遊技者は殆ど賞球を獲得できなくなる。そして、第一および第二特別始動記憶の大当りカウンタ値を当落判定する当選確率は同じであることから、図柄生成行程の結果として期待される利得は、第二特別始動記憶による図柄生成行程の方が、第一特別始動記憶による図柄生成行程よりも大きい。
すなわち、第一特別始動口20aへの遊技球流入に基づいて実行した図柄生成行程により「通常大当り」又は「確変大当り」が確定した場合には、実利特別遊技状態へ移行して、第一特別電動役物26aの第一大入賞口25aにより15回の開閉ラウンドを繰返し実行し(上記した通常ラウンド作動態様)、「突確大当り」が確定した場合には、突確特別遊技状態へ移行して、第二特別電動役物26bの第二大入賞口25bにより0.2秒間の開閉ラウンドを2回実行する(上記した短縮ラウンド作動態様)。一方、第二特別始動口20bへの遊技球流入に基づいて実行した図柄生成行程により「通常大当り」又は「確変大当り」を確定した場合に、実利特別遊技状態へ移行して、第二特別電動役物26bの第二大入賞口25bにより15回の開閉ラウンドを繰返し実行する(上記した通常ラウンド作動態様)。
ここで、本実施例の構成では、第一特別始動口20aへの遊技球流入に基づく図柄生成行程で当り確定した場合に、「通常大当り」又は「確変大当り」であると、第一特別始動口20aに近接する第一大入賞口25aで開閉ラウンドを実行し、「突確大当り」であると、第一大入賞口25aに比して第一特別始動口20aから離れた位置に配設された第二大入賞口25bで開閉ラウンドを実行する。このように、第一大入賞口25aと第二大入賞口25bという異なる二つの大入賞口で、それぞれ開閉ラウンドを実行する。換言すると、第一特別始動口20aには、「通常大当り」又は「確変大当り」により開閉ラウンドを実行する第一大入賞口25aと、「突確大当り」により開閉ラウンドを実行する第二大入賞口25bとの二つが割り当てられている。一方、第二特別始動口20bへの遊技球流入に基づく図柄生成行程で当り確定した場合には、該第二特別始動口20bに近接する第二大入賞口25bで開閉ラウンドを実行するのみである。第二特別始動口20bには、開閉ラウンドを実行する大入賞口として、第二大入賞口25bの一つが割り当てられている。
一方、上述したように、通常確率遊技状態では、第一および第二特別始動記憶の消化による当選確率が1/300であり、確変遊技状態では、前記当選確率が1/30であることから、確変遊技状態は通常確率遊技状態に比して10倍当り易い有利な状態といえる。さらに、確変遊技状態では、第一特別図柄および第二特別図柄を変動表示する平均時間が通常確率遊技状態の半分に短縮されることから、該通常確率遊技状態に比して当り発生するまでに要する時間も短くなり、当り易い状態といえる。また、確変遊技状態では、普通図柄の当選確率が通常確率遊技状態よりも高確率となるように設定され、普通図柄を変動表示する時間も通常確率遊技状態よりも短縮される。さらに、普通電動役物23を拡開作動する時間も通常確率遊技状態よりも長くなっており、普通図柄が当りとなると、第二特別始動口20bが長時間開放される。このように確変遊技状態では、普通電動役物23の開放頻度や開放時間が増えることから、第二特別始動口20bが開放状態となる割合が高い。以上のことから、通常確率遊技状態では、専ら遊技球は第一特別始動口20aに流入し、第二特別始動口20bに流入することは希であるが、確変遊技状態では、遊技球が第二特別始動口20bへ流入し易くなり、第二特別始動口20bへの流入頻度が第一特別始動口20aへの流入頻度を上回る。
尚、本実施例の構成にあっては、通常確率遊技状態で第一特別始動記憶と第二特別始動記憶との両者を記憶保持していると、第一特別始動記憶を優先して消化するようにしている。一方、確変遊技状態で前記両者を記憶保持していると、第二特別始動記憶を優先して消化するように処理している。
このような本実施例のパチンコ遊技機1の制御処理態様を、遊技の進行に従って説明する。
通常確率遊技状態で、遊技領域12を転動流下した遊技球が第一特別始動口20aに流入すると、上記した各乱数テーブルからカウンタ値を抽出して第一特別始動記憶を発生する(図5参照)。図7のように、第一特別始動記憶の消化により、該第一特別始動記憶を構成する大当りカウンタ値を通常確率時の当選値と比較して、一致していた場合には当り判定し、図柄カウンタ値を有効として、該図柄カウンタ値と一致する第一当選種別判定値に従って当選種類を決定する。ここで、当選種類が「通常大当り」の場合には大当りフラグ=1とし、「確変大当り」の場合には大当りフラグ=2とし、「突確大当り」の場合には大当りフラグ=3とする。このような当落判定および当選種類の決定と当該第一特別始動記憶を構成する他のカウンタ値とに従って図柄生成行程を実行し、決定した当選種類に従って図柄生成行程で当り確定する。図柄生成行程で当り確定すると、前記した図柄カウンタ値により決定した当選種類に従って、実利特別遊技状態または突確特別遊技状態のいずれに移行する。ここで、前記大当りフラグ=1または2の場合には、実利特別遊技状態に移行して、図8のように、第一特別電動役物26aを駆動制御することによって第一大入賞口25aを開閉する開閉ラウンドを15回繰返し実行する(通常ラウンド作動態様)。この開閉ラウンドは、30秒経過または9個の遊技球流入まで開放状態とすることから、遊技球が第一大入賞口25aに流入し易く、遊技球流入に伴って所定個数の賞球が払い出される。15回の開閉ラウンドが満了すると、大当りフラグ=1の場合には、確変フラグ=0として、当選確率が1/300の当選値を有効とする通常確率遊技状態に移行する。大当りフラグ=2の場合には、確変フラグ=1として、当選確率が1/30の当選値を有効とする確変遊技状態に移行する。
一方、図柄生成行程で当り確定した場合に、大当りフラグ=3であると、突確特別遊技状態に移行して、図8のように、第二特別電動役物26bを駆動制御することによって第二大入賞口25bを瞬間的に2回開閉する開閉ラウンドを実行する(短縮ラウンド作動態様)。この突確特別遊技状態では、第二大入賞口25bの開放状態が0.2秒間という極めて短時間であることから、遊技球が流入することはほとんど無く、これに伴う賞球もほとんど無い。そして、2回の開閉ラウンドが満了すると、大当りフラグ=3により確変フラグ=1として、当選確率が1/30の当選値を有効とする確変遊技状態に移行する。ここで、突確特別遊技状態では、実利特別遊技状態で開閉する第一大入賞口25aと異なる第二大入賞口25bを開閉する。また、突確特別遊技状態で開閉する第二大入賞口25bは、図2のように、第一大入賞口25aが第一特別始動口20aの直下に配設されていることに対して、第一特別始動口20aから離れた位置に配設されている。以上のことから、通常確率遊技状態では、遊技者の関心が「通常大当り」又は「確変大当り」によって利益を獲得可能な第一大入賞口25aに向き易く、逆に第二大入賞口25bからは遊技者の関心が薄れる。これにより、突確特別遊技状態での第二大入賞口25bの開閉作動を遊技者に可及的に気付かれ難くすることができ、これに伴って確変遊技状態が突然に開始されたように遊技者に感じさせることができ得る。
上記した「確変大当り」又は「突確大当り」による確変フラグ=1に基づいて確変遊技状態となると、普通図柄が当りとなり易く、高頻度で普通電動役物23が開放作動することから、第二特別始動口20bに遊技球が流入し易くなり、第二特別始動口20bへの流入頻度が第一特別始動口20aへの流入頻度を上回る。そのため、第二特別始動記憶を発生し易く且つ優先して消化することから、その大当りカウンタ値を当り判定した場合には、「通常大当り」又は「確変大当り」のいずれかとなる。すなわち、図7のように、図柄カウンタ値と一致する第二当選種別判定値に従って、大当りフラグ=1又は2とすると共に、第二フラグ=1とする。そして、実利特別遊技状態へ移行して、図8のように、大当りフラグおよび第二フラグにより、第二大入賞口25bの開閉ラウンドを15回繰返し実行し、該第二大入賞口25bへの遊技球流入によって多量の賞球が発生する。尚、確変遊技状態では、第二特別始動口20bと、当り確定により開閉作動する第二大入賞口25bとに遊技者の関心が向き易くなる。
このように本実施例のパチンコ遊技機1にあっては、第一特別始動記憶の消化により大当りカウンタ値を当り判定すると、その当選種類が「通常大当り」又は「確変大当り」の場合には第一大入賞口25aの開閉ラウンドを15回繰り返す実利特別遊技状態へ移行し、当選種類が「突確大当り」の場合には第二大入賞口25bを瞬間的に開閉する突確特別遊技状態へ移行するように制御処理したものである。これにより、専ら第一特別始動口20aへの遊技球流入によって第一特別始動記憶を消化している通常確率遊技状態では、遊技者の関心が第一特別始動口20aの直下に配設された第一大入賞口25aに向き易くなる。これに伴って、第一大入賞口25aに比して第一特別始動口20aから離れた位置に配設された第二大入賞口25bに対する遊技者の関心が薄れる。そのため、第二大入賞口25bを開閉する突確特別遊技状態への移行を遊技者に可及的に気付かれ難くすることができ、該突確特別遊技状態を介して確変遊技状態へ移行することによって突然に該確変遊技状態が始まったように遊技者に感じさせることができる。これにより、突確特別遊技状態を設定したことによる遊技性がより適正に発揮され得る。
特に、本実施例の場合には、通常確率遊技状態で専ら第一特別始動口20aに遊技球が流入し、かつ確変遊技状態で第二特別始動口20bへの流入頻度が高くなるようにしていることから、遊技者の関心を各遊技状態毎に誘導し易い。すなわち、通常確率遊技状態では、遊技者の関心を第一大入賞口25aに向け易いことから、突確特別遊技状態への移行を遊技者に可及的に気付かれ難くできるという上述した本発明の作用効果が一層安定的に発揮され得る。
尚、本実施例の場合、実利特別遊技状態へ移行する条件として、第一又は第二特別始動記憶の大当りカウンタ値を当り判定し且つ図柄カウンタ値により「確変大当り」又は「通常大当り」を決定することが設定されており、この条件により本発明にかかる通常当選条件が構成されている。一方、突確特別遊技状態へ移行する条件として、第一特別始動記憶の大当りカウンタ値を当り判定し且つ図柄カウンタ値により「突確大当り」を決定することが設定されており、この条件により本発明にかかる短縮当選条件が構成されている。そして、このような通常当選条件や短期当選条件を判定する処理内容として、図6の特別図柄処理(および図7の始動記憶消化処理)が設定されている。また、通常当選条件の成立によって第一又は第二大入賞口25a,25bを作動制御する処理内容、および短縮当選条件の成立によって第二大入賞口25bを作動制御する処理内容として、図8の大入賞口処理が設定されている。
一方、上述した本実施例の構成にあっては、図柄生成行程の当り確定により実行する大入賞口として、第一特別始動口20aに第一大入賞口25aと第二大入賞口25bとの二つを割り当てると共に、第一特別始動記憶の消化によってのみ突確特別遊技状態へ移行するようにした構成であるが、その他の構成として、第二特別始動記憶の消化によっても突確特別遊技状態へ移行可能とし、該第二特別始動口20bにも第一大入賞口25aと第二大入賞口25bとを割り当てるようにしても良い。この構成の場合には、第二特別始動記憶の消化により「通常大当り」又は「確変大当り」となると、第二特別始動口20bに近接する第二大入賞口25bを15回繰返し開閉し(通常ラウンド作動態様)、「突確大当り」となると、第二大入賞口25bに比して第二特別始動口20bから離れた位置にある第一大入賞口25aを瞬間的に開閉する(短縮ラウンド作動態様)ように制御処理する。これにより、第二特別始動口25bへの遊技球流入に伴って「突確大当り」となった場合に、第一大入賞口25aの瞬間的な開放作動を遊技者に可及的に気付かれ難くでき、突然に確変遊技状態が発生するように遊技者が感じ易いという上述した本発明の作用効果が安定して発揮され得る。
また、本実施例の構成では、二つの特別始動口20a,20bと二つの大入賞口25a,25bとを備えた構成であるが、三つの特別始動口と三つの大入賞口とを備えた構成や五つの特別始動口と五つの大入賞口とを備えた構成等のように、特別始動口や大入賞口の配設個数は適宜設定可能である。また、特別始動口と大入賞口との各配設個数を異なるように設定しても良い。そして、全ての特別始動口のいずれにも夫々二つの異なる大入賞口を割り当てるようにしても良いし、一部の特別始動口のいずれにも夫々二つの異なる大入賞口を割り当てるようにしても良い。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1 パチンコ遊技機
15a 第一特別図柄表示装置(図柄表示装置)
15b 第二特別図柄表示装置(図柄表示装置)
20a 第一特別始動口(始動口)
20b 第二特別始動口(始動口)
25a 第一大入賞口(大入賞口)
25b 第二大入賞口(大入賞口)

Claims (3)

  1. 遊技球の流入を検知する球検知手段が配設された複数の始動口と、
    遊技球の流入を検知する球検知手段が配設され、遊技球を流入可能な開放状態と流入不能な閉鎖状態とに開閉される複数の大入賞口と、
    各大入賞口への遊技球流入に基づいて賞球を払い出す賞球払出手段と、
    始動口への遊技球流入に基づいて所定の当選条件が成立することにより、大入賞口の開放状態で遊技球を流入可能とする通常ラウンド作動態様と、該通常ラウンド作動態様に比して開放状態を短時間で満了することにより遊技球を流入困難とする短縮ラウンド作動態様とのいずれかに従って大入賞口を開閉制御する特別遊技制御手段と
    を備えたパチンコ遊技機であって、
    特別遊技制御手段は、
    少なくとも一の始動口に、通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口と短縮ラウンド作動態様により開閉する大入賞口との異なる二つの大入賞口を割り当て、
    始動口への遊技球流入に基づく当選条件の成立によって、当該始動口に割り当てられた二つの大入賞口のいずれかを開閉制御するようにした処理内容を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 始動口に割り当てられた二つの大入賞口は、通常ラウンド作動態様により開閉する大入賞口に比して当該始動口から離れた位置に配設された大入賞口を、短縮ラウンド作動態様により開閉する大入賞口として設定したものであることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 特別遊技制御手段は、
    通常ラウンド作動態様により大入賞口を開閉するための通常当選条件と、短縮ラウンド作動態様により大入賞口を開閉するための短縮当選条件とが予め定められ、
    始動口への遊技球流入に基づく通常当選条件の成立によって、当該始動口に割り当てられた通常ラウンド作動態様に従って開閉する大入賞口を作動制御する処理内容と、
    始動口への遊技球流入に基づく短縮当選条件の成立によって、当該始動口に割り当てられた短縮ラウンド作動態様に従って開閉する大入賞口を作動制御する処理内容とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
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