JP2013192841A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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直広 鈴木
Masato Kimura
将人 木村
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Abstract

【課題】保留標識の表示態様の変化を遊技者に理解させ易いパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】機体前面に配設された保留標識表示装置に、始動記憶の生成とともに保留標識を追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を、各始動記憶と対応付けて表示し、さらに、保留標識表示装置に保留標識を追加表示するタイミングで、既に表示されている保留標識の表示態様を第一の態様から第二の態様に変更するようにする。
【選択図】図14

Description

本発明は、未消化の始動記憶の数と同数の保留標識を表示するパチンコ遊技機に関する。
始動口への入賞を契機に図柄を変動表示した後に停止表示する一連の図柄生成行程を実行し、当り態様で停止表示した場合に特定の入賞口を開放作動するパチンコ遊技機は広く知られている。具体的には、従来のパチンコ遊技機では、始動口(特別始動口)へ遊技球が入賞すると抽選が行われ、特別図柄の変動・停止表示態様等を決定する抽選データである始動記憶(特別始動記憶)が生成される。そして、遊技中は、生成された特別始動記憶を順次消化することで図柄生成行程を繰り返し、図柄生成行程の結果、特別図柄が所定の当り態様で停止表示されると当り(大当り)となって、大入賞口が繰り返し開放作動する特別遊技状態に移行する。通常は、特別遊技状態では大入賞口への入賞によって多くの賞球を獲得可能となるから、特別遊技状態の契機となる大当りは、遊技者にとって遊技の勝利につながる最も重要な要素である。
また、上記パチンコ遊技機では、記憶保持する未消化の特別始動記憶の個数(始動記憶数)に上限数が定められており、始動記憶数が上限数である場合には、特別始動口へ入賞しても特別始動記憶を生成しないよう構成される(例えば、特許文献1)。また、かかるパチンコ遊技機では、始動記憶数と同数の保留標識を表示することによって、始動記憶数を遊技者に報知している。保留標識は、点灯したLEDランプや、画像表示器に表示される図柄などで表される。通常、保留標識は、未消化の各特別始動記憶に対応させるように一列に表示される。具体的には、保留標識は、列の先頭に表示されるものほど、消化順位の早い特別始動記憶に対応するように表示され、特別始動記憶が発生する度に、列の後尾に保留標識が追加表示され、特別始動記憶が消化される度に、先頭の保留標識が消去されて、残された保留標識が先頭側にシフトするよう表示される。
また、かかるパチンコ遊技機では、保留標識を通常とは異なる特殊な態様(特殊態様)で表示することにより、大当りとなる蓋然性が高いことを図柄生成行程開始前に遊技者に予見させるようにした構成が提案されている。例えば、四個の保留標識のうち、先頭から三個が通常態様(例えば、白色図柄)で表示され、四個目の保留標識が特殊態様(例えば、赤色図柄)で表示されている場合、遊技者は、当該時点から四回目の図柄生成行程では、通常よりも大当りが高頻度で発生すると予見できる。したがって、保留標識が特殊態様で表示された場合には、遊技者は、当該保留標識に対応する特別始動記憶の消化を心待ちにすることとなる。また、こうしたパチンコ遊技機の中には、複数種類の特殊態様を備え、第一の特殊態様(例えば、赤色図柄)よりも第二の特殊態様(例えば、青色図柄)の方が大当りになり易い、といった具合に、特殊態様の種類によって、大当りの発生する割合に差をつけたものがある。
特開平08−234224号公報
ところで従来のパチンコ遊技機では、保留標識の表示態様の変化は、保留標識が先頭側にシフトするのと同時に行われている。すなわち、特別始動記憶が消化されて、列の先頭の保留標識が消去され、残りの保留標識が先頭側にシフトするタイミングで、当該残りの保留標識が通常態様から特殊態様に変化したり、第一の特殊態様から第二の特殊態様に変化したりしている。しかしながら、従来構成のように保留標識の表示態様と表示位置の変更を同時に行う場合、遊技者が当該保留標識の表示態様が変わったことを直感的に理解し難いという問題がある。
本発明は、かかる現状に鑑みて為されたものであり、従来構成に比して、保留標識の変化を遊技者に理解させ易いパチンコ遊技機の提供を目的とする。
本発明は、図柄を表示する図柄表示装置と、遊技球の入賞を検知する球検知手段が配設された始動口と、該始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、前記図柄の表示態様を決定するための始動記憶を生成する始動記憶生成手段と、該始動記憶を順次消化することにより、前記図柄表示装置で前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、始動記憶生成手段が生成した始動記憶を、図柄制御手段によって消化されるまで、所定の上限数を限度として記憶保持する始動記憶保持手段と、前記図柄が当り態様で停止表示されると、特定の入賞口を開放作動させる当り遊技制御手段とを備えるパチンコ遊技機において、複数の保留標識を表示可能な保留標識表示装置と、始動記憶の生成とともに保留標識を保留標識表示装置に追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を、各始動記憶と対応付けて保留標識表示装置に表示する保留表示手段とを備え、該保留表示手段は、保留標識を追加表示するタイミングで、既に表示されている保留標識の表示態様を第一の態様から、該第一の態様と表示態様の異なる第二の態様に変更する保留変化処理を実行することを特徴とするパチンコ遊技機である。
かかる構成によれば、保留標識の表示位置が固定された状態でその表示態様が変化するため、保留標識の変化を遊技者に直感的に理解させることができる。また、保留標識が追加表示される際には、遊技者の注意が保留標識に向きやすいため、かかるタイミングで保留標識のパターンを変更することで、保留標識が変化する様を遊技者が見逃し難いという利点もある。また、従来構成では、保留標識の表示数が少ないほど、保留標識の表示態様を変更する機会が少なくなるが、本発明では、保留標識の表示数が少ない場合でも、保留標識を変更する機会を確保することができる。
また、本発明にあって、保留表示手段は、前記保留変化処理で、保留標識の表示態様を前記第一の態様から前記第二の態様に変化させる移行期間を備え、該移行期間中に当該保留標識の表示態様を、第一態様から第二態様に連続的に変化する中間態様で表示することが提案される。
かかる構成にあっては、従来構成に比べて、保留標識の表示態様を時間をかけて変化させることができるため、遊技者が保留標識の変化を見逃し難くなるとともに、保留標識の表示態様が変化していく様を楽しむことが可能となる。
また、かかる構成にあって、保留表示手段は、前記第二の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時には、前記第一の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時よりも、図柄生成行程で前記図柄が当り態様で停止表示する割合が高くなるようにする構成が提案される。
かかる構成にあっては、保留標識の表示態様が第二の態様に変化することによって、遊技者は、当該保留標識に係る図柄生成行程で、変化前よりも高確率(見かけ上の確率)で大当りとなると予見することとなり、第二の態様への保留標識の変更が遊技者にとって価値の高いものとなる。なお、従来のパチンコ遊技機では、機種によっては、全ての大当りで多量に賞球を獲得できるわけではなく、特別図柄の当り態様によっては、大入賞口が短時間しか開放されず、遊技者が賞球を殆ど獲得できない特別遊技状態に移行するものがある。本構成をこうした機種に採用する場合には、賞球を殆ど獲得できない大当りはハズレ同様に扱い、賞球を多量に獲得可能な大当り(特定の当り態様)のみを第二の態様で予見させる対象とすることが望ましい。
また、上記構成にあって、保留表示手段は、保留変化処理で前記第二の態様に表示態様を変更した保留標識を、さらに別の保留標識を追加表示するタイミングで、前記第一の態様及び第二の態様と表示態様の異なる第三の態様に変更する追加保留変化処理を実行し、前記第三の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時には、前記第二の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時よりも、図柄生成行程で前記図柄が当り態様で停止表示する割合が高くなるようにする構成が提案される。
かかる構成にあっては、保留標識の表示態様が第二の態様に変化した後でも、遊技者が遊技球を始動口に入賞させることによって、保留標識がさらに好ましい第三の態様に変化する可能性がある。このため、保留標識が第二の態様に変化した場合でも、遊技者は、発射行為を停止して当該保留標識の消化を待つようなことはせず、第二の態様の保留標識をさらに変化させるために、遊技球の発射を継続することとなる。したがって、かかる構成によれば、保留標識の表示態様の変化によって、パチンコ遊技機の稼働率が低下するのを防止可能となる。
また、上記構成にあって、保留表示手段は、始動記憶が生成されると、当該始動記憶の内容を参照することによって、追加表示する保留標識の表示態様を変更可能とするか否かを決定する保留変化選別処理を実行し、保留変化処理では、保留変化選別処理で表示態様を変更可能と決定された保留標識の表示態様を前記第一の態様から前記第二の態様に変更する構成が提案される。
かかる構成にあっては、保留標識を追加表示する段階で、始動記憶の内容に基づいて当該保留標識の表示態様を変更可能とするか否かを予め決定しておくことで、当該保留標識の表示態様を、別の保留標識を追加表示するタイミングで容易に変更可能となる。また、保留標識の各表示態様ごとに大当りが発生する割合を変化させることが可能となるから、保留標識の表示態様によって遊技者に大当りを適切に予見させることが可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、保留標識の表示態様の変化を遊技者に直感的に理解させることができるから、保留標識の表示態様の変化を用いて、従来よりも効果的な演出が可能となり、これにより、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、保留標識の表示態様が変化する様を遊技者が見逃し難いという利点もあり、さらには、保留標識の表示態様を変更する機会を従来構成と比べて多く確保することができるという利点も生じる。
パチンコ遊技機1の斜視図である。 遊技盤10の正面図である。 センターケース13の拡大図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 保留標識35の増加する態様を示す説明図である。 保留標識35,36の減少する態様を示す説明図である。 保留標識が通常態様35から第一特殊態様36に変化する過程を示す説明図である。 保留標識が通常態様35から第一特殊態様36に変化する過程を示す説明図である。 保留標識が第一特殊態様36から第二特殊態様37に変化する過程を示す説明図である。 保留標識36の表示態様決定に係る判定テーブルを示す図表である。 メイン処理の処理内容を示すフローチャートである。 入賞検出処理の処理内容を示すフローチャートである。 特別始動口処理の処理内容を示すフローチャートである。 保留標識追加変更処理の処理内容を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。なお、以下の実施例のパチンコ遊技機には、特別図柄と普通図柄の二種類の図柄が存在するが、「特別図柄」が本発明に係る「図柄」に相当するものである。そして、特別図柄に係る「特別図柄表示装置15」、「特別始動口20」、及び「特別始動記憶」が、本発明に係る「図柄表示装置」、「始動口」、及び「始動記憶」に夫々相当する。また、特別図柄が当り態様で停止表示されることで開放される「大入賞口25」が本発明に係る「特定の入賞口」に相当する。また、本発明に係る「始動記憶生成手段」、「始動記憶保持手段」、及び「当り遊技制御手段」は、主に、「主制御基板60」によって実現される。また、本発明に係る「図柄制御手段」は、主に、「主制御基板60」及び「図柄制御基板63」によって実現される。また、本発明に係る「保留表示手段」は、主に、「主制御基板60」,「演出制御基板64」及び「画像制御基板65」によって実現される。また、本発明に係る「保留標識表示装置」は、「画像表示器14」によって実現される。また、本発明に係る保留標識の「第一の態様」は「通常態様35」に相当し、保留標識の「第二の態様」は「第一特殊態様36」に相当し、保留標識の「第三の態様」は「第二特殊態様37」に相当する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方に発射ハンドル9が配設される。
図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。図3は、この遊技領域12の中央に配設されたセンターケース13の正面図である。センターケース13には、画像表示器14が組み付けられている。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面18には、各種演出画像が表示される。また、後述するように、画像表示器14の表示画面18には、本発明に係る保留標識も表示される。
画像表示器14の下部には、図3に示すように、複数のLED(発光ダイオード)が横並びに配設される。これらのLEDのうち、中央の4個は特別図柄表示装置15であり、右側の2個は普通図柄表示装置16であり、左側の4個は普通始動記憶数表示装置17である。
普通図柄表示装置16は、LEDの点灯態様によって普通図柄を表示するものである。後述する普通始動口19を遊技球が通過すると、このLEDが順次点滅することで普通図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で普通図柄を停止表示する。左側のLEDのみが点灯した態様が当り態様、左右のLEDが点灯した態様がハズレ態様に設定されており、当り態様で停止表示された場合には、後述の普通電動役物23が拡開作動する。
図2に示すように、センターケース13の左側方には普通始動口19を有する普通始動ゲート21が設けられており、普通始動口19を遊技球が通過すると、この普通始動ゲート21に具備された球検知スイッチが球検知信号を出力し、これにより普通図柄に係る始動記憶(普通始動記憶)が生成される。そして、かかる普通始動記憶を消化することにより普通図柄が変動・停止表示することとなる。
前記普通始動記憶数表示装置17は、図3に示すように、四個のLEDからなるものであり、点灯したLEDの数によって、未消化の普通始動記憶の数を報知する。すなわち、普通始動記憶がn個保留されている場合は、四個のLEDのうち、左からn個が点灯し、普通始動記憶が一個消化される度に、点灯中のLEDのうち、一番右のLEDが消灯する。
前記特別図柄表示装置15は、LEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものである。後述するように、特別図柄表示装置15は、所定契機によって、各LEDを点滅させることにより夫々の特別図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で特別図柄を停止表示する。本実施例では、一番右のLEDが点灯した態様がハズレ態様、それ以外のLEDのいずれかが点灯した態様が当り態様と設定されており、いずれかの特別図柄が当り態様で停止表示された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の特別遊技状態に移行する。
図2に示すように、センターケース13の直下位置には特別始動口20を有する普通電動役物23が配設される。普通電動役物23は開閉翼片24を備えている。開閉翼片24は、ソレノイド(図示省略)によって駆動されるものであり、普通図柄表示装置16が普通図柄を当り態様で停止表示すると、所定時間拡開する位置に駆動されて特別始動口20の開口度が所定時間拡大される。そして、特別始動口20を遊技球が通過すると、普通電動役物23に内蔵された球検知スイッチ(球検知手段)が球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて特別図柄表示装置15の特別図柄が変動開始する。
普通電動役物23の直下、かつアウト口30の直上方位置には、大入賞口25を有する特別電動役物26が配設されている。この特別電動役物26は横長矩形状の開閉片27を具備し、この開閉片27は内蔵するソレノイドにより開閉制御されることによって大入賞口25が開放状態又は閉鎖状態に変換される。また、特別電動役物26の内部には入賞した遊技球を検知する球検知スイッチが設けられている。
また、特別電動役物26の両側には、一般入賞口28を有する一般入賞装置29が複数配設されており、遊技球が一般入賞口28に入賞すると、一般入賞装置29に内蔵された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動を、図2,3を参照して簡単に説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
本発明のパチンコ遊技機にあっては、通常の遊技状態(通常遊技状態)に加え、特別図柄の当選確率が通常確率よりも高確率となる確変遊技状態と、特別図柄の当り(大当り)によって開始される上記特別遊技状態といった三つの遊技状態がある。
通常遊技状態及び確変遊技状態にあっては、遊技球が発射装置から遊技盤10の遊技領域12に発射され、該遊技球が特別始動口20を通過した場合、乱数抽選が行われて特別始動記憶が生成される。この特別始動記憶は、特別図柄の変動・停止パターンや変動中の演出パターンを決定するための乱数データである。そして、生成された特別始動記憶に基づいて、特別図柄を変動表示させた後に停止表示する一連の図柄生成行程が実行される。詳述すると、図柄生成行程では、特別図柄の変動(LEDの点滅)が、2〜150秒程度継続し、変動後に特別図柄が一定時間以上停止表示される。ここで、特別図柄が当り態様で停止表示されると大当りとなり、後述の特別遊技状態に移行する。また、通常は、特別図柄の変動・停止に合わせて、画像表示器14の表示画面18で演出用の図柄が変動・停止し、また、スピーカや装飾用ランプが所定態様で作動する。
遊技球の特別始動口20通過によって生成される特別始動記憶は一時的に記憶保持され、古い特別始動記憶から順番に図柄生成行程に用いられる。そして、図柄生成行程の実行により当該特別始動記憶が消化されると記憶消去される。本実施例では、記憶保持可能な特別始動記憶の上限数が4個に設定されており、特別始動記憶を4個記憶保持している時は、遊技球が特別始動口20を通過しても、新たな特別始動記憶を記憶保持しないよう構成される。
次に、通常遊技状態及び確変遊技状態での普通図柄表示装置16の変動態様について概説する。
遊技球が普通始動口19を通過すると、普通図柄表示装置16の二個のLEDが点滅開始して、普通図柄が変動開始する。一方、この普通図柄表示装置16の点滅中又は普通電動役物23の開放動作中に、遊技球が普通始動口19を通過すると、普通始動記憶数表示装置17のLEDが追加点灯される。普通図柄は所定時間経過すると変動を停止し、当り態様又はハズレ態様で停止表示される。そして当り態様で停止表示された場合には普通電動役物23の拡開作動が実行されて特別始動口20に入賞し易い状態となる。普通図柄の停止表示後、又は普通電動役物23の開放動作終了後に、普通始動記憶数表示装置17のLEDが点灯している場合には、該LEDが一つ消灯し、普通図柄は再び変動開始することとなる。
次に、通常遊技状態と確変遊技状態の違いを説明する。
確変遊技状態は、通常遊技状態の確率より高確率で特別図柄が当り易くなる遊技状態である。具体的には、通常遊技状態中の当選確率が1/300であるのに対し、確変遊技状態では当選確率が1/30となるので、確変遊技状態は通常遊技状態よりも10倍当り易いといえる。また、確変遊技状態では、特別図柄を変動表示する平均時間が通常遊技状態の半分に短縮されるとともに、普通図柄の変動時間も通常遊技状態よりも短縮される。さらには、確変遊技状態では、普通図柄の当選確率が通常遊技状態よりも高確率となるとともに、普通電動役物23が拡開作動する時間が通常遊技状態より長くなり、特別始動口20が長時間拡開される。このように確変遊技状態では、普通電動役物の開放頻度や開放時間が増えることで、特別始動口20に入賞し易くなる。
次に、特別遊技状態について説明する。
特別遊技状態は、大入賞口25が開放作動する開閉ラウンドを所定回数実行する遊技状態であり、上述のように、通常遊技状態又は確変遊技状態でいずれかの特別図柄が当り態様で停止表示されて大当りとなると開始され、所定回数の開閉ラウンドを終了すると特別遊技状態が終了し、通常遊技状態又は確変遊技状態へ移行する。ここで、特別遊技状態は、1回当りの開放時間が30秒の開閉ラウンドを15回繰り返すと終了する。この特別遊技状態では、大入賞口25へ100個以上の入賞が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得できる。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものであり、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、特別始動口20の入賞時に生成される特別始動記憶を参照して、当落判定や図柄の変動・停止態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。
一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。
ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板63〜67に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されるものである。
記憶装置RAMに設けられた特別始動記憶領域は、四つの記憶領域1〜4を備え、各記憶領域1〜4に特別始動記憶を一個ずつ記憶するようになっている。特別始動記憶は、古いものから順に、記憶領域1、記憶領域2、記憶領域3、記憶領域4の順番に記憶される。図柄生成行程の開始時には、記憶領域1の特別始動記憶が読み出され、記憶領域2〜4の特別始動記憶が、記憶領域1〜3にシフトされる。また、記憶装置RAMには、特別始動記憶領域に記憶される特別始動記憶の保留数が、特別始動記憶数Pとして記憶保持される。
主制御基板60の記憶装置RAMの記憶領域に設けられる各乱数カウンタについて説明する。
大当りカウンタは0〜299の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の大当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された大当りカウンタ値は、所定の大当り値と比較され、抽出された大当りカウンタ値が大当り値と一致していた場合には「大当り(特別図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。ここで所定大当り値には、高確率時の大当り値「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」と通常確率時の大当り値「7」の二種類があり、通常遊技状態では、大当りカウンタ値は通常確率時の大当り値と比較されるが、上述の確変遊技状態では、高確率時の大当り値と比較される。すなわち、通常遊技状態では、抽出された大当りカウンタ値が「7」の場合にのみ当選となり、確変遊技状態では、抽出された大当りカウンタ値が「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」の場合に当選となる。したがって、通常遊技状態では、当選する確率(以下、当選確率という)は1/300であり、確変遊技状態では、当選確率は10/300(=1/30)となる。
また、図柄カウンタは0〜9の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の図柄カウンタの値が抽出される。上記大当りカウンタ値の判定結果が「大当り」である場合に、抽出された図柄カウンタの抽出値が、当選種類に対応する所定の当選種判定値と一致するか否かによって当りの種類が決定される。具体的には、抽出された図柄カウンタ値が「0〜4」の場合には「通常当り」と決定され、抽出された図柄カウンタ値が「5〜9」の場合には「確変当り」と決定される。
また、特別始動口20に入賞した際には、画像表示器14で演出図柄のリーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチカウンタや、特別図柄や演出図柄の変動態様を決定するための態様カウンタからも値が抽出される。そして、このように、特別始動口20への入賞を契機に各カウンタから抽出された各カウンタ値は、図柄生成行程における特別図柄の変動態様及び停止図柄を規定するものであり、抽出後は特別始動記憶として纏められて記憶装置RAMの特別始動記憶領域に保持され、当該特別始動記憶に基づいて図柄生成行程が開始されると消去される。
普通当りカウンタは0〜30の範囲の値を取るものであり、遊技球が普通始動ゲート21を通過するとその時点の普通当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された普通当りカウンタ値は、所定の当り値と比較され、抽出された普通当りカウンタ値が該当り値と一致していた場合には内部的に「当り(普通図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。
また、標識態様カウンタは0〜2の範囲の値を取るものであり、保留標識を追加表示する際に、その時点の標識態様カウンタの値が抽出される。この標識変更カウンタの抽出値は、追加表示する保留標識を、表示態様変更可能とするか否かを決定するのに用いられる。
また、標識変更カウンタは0〜1の範囲の値を取るものであり、保留標識を追加表示する際に、標識変更カウンタの値が抽出される。この標識変更カウンタの抽出値は、保留標識の表示態様を変更させるか否かを決定するのに用いられる。
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄制御基板63、及び演出制御基板64の各入力ポートに向け、一方向に出力されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、普通始動ゲート21、普通電動役物23、特別電動役物26、一般入賞装置29等が接続されている。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物23や特別電動役物26等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16のLEDの点灯、点滅等を制御する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、LEDを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の演出制御基板64には、画像表示器14、演出用ランプ、スピーカ等の演出用装置の作動を統括的に制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出用装置を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板64の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、スピーカを制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板64は、主制御基板60からの制御信号が入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該制御信号で指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御信号を送信する。
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、表示態様を制御処理する画像制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや画像データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、描画領域等のデータを読み書きする領域が設けられた記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。画像制御基板65は、演出制御基板64から演出画像等の表示に係る信号を受信すると、画像制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所要の画像データを記憶装置RAMに書き込んで一画面分の画像データを作成し、出力ポートを介して画像表示器14に出力し、画像表示器14の表示画面18に、出力した画像データに係る画像を表出させる。
上記の音源制御基板66には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音声データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。音源制御基板66は、演出制御基板64から演出音声等の出力に係る信号を受信すると、所要の音声データを記憶装置RAMで展開・混合してスピーカに送出し、スピーカから出力させる。
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された多数の演出用ランプ等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、演出用ランプ等の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、演出ランプを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板67は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の演出制御基板64から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、出力ポートを介して、各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
次に、保留標識の表示について説明する。
保留標識35は、図5に示すように、表示画面18の下部に横一列に表示される図柄(林檎図柄)である。なお、図5において、「34」は特別図柄に合わせて変動・停止する演出図柄であり、「33」は演出図柄34の背景となる背景画像である。通常遊技状態や確変遊技状態の演出画像は、主に演出図柄34と背景画像33によって構成される。保留標識35は、特別始動記憶数Pと同じ数だけ表示され、遊技者が、保留標識35の数により、未消化の特別始動記憶の数を把握できるよう構成される。詳述すると、保留標識35は、特別始動記憶が生成される度に、列の後尾(右端)に一個追加表示される。また、特別始動記憶が消化される度に保留標識一個が消去される。例えば、特別始動記憶数Pが「2」の時は、図5(c)に示すように、表示画面18の下部に二個の保留標識35が横並びに表示される。そして、かかる状態で、特別始動口20に入賞すると、図5(d)に示すように、二個の保留標識35の右側に、三個目の保留標識35が追加表示され、さらに、特別始動口20に入賞すると、図5(e)に示すように、四個目の保留標識35がさらに右側に追加表示される。一方、図5(c)に示す状態で、新たな図柄生成行程が開始されると、図5(b)に示すように、保留標識35が一個消去され、さらに、図柄生成行程が開始されると、図5(a)に示すように、特別始動記憶数PがP=0となるのに合わせて、全ての保留標識35が消去される。
ここで、図5では、全ての保留標識35が同じ表示態様であるため不明確であるが、保留標識35は、特別始動記憶領域に記憶保持された各特別始動記憶と対応付けて表示される。例えば、図6(a)では、左から三個目に、他の保留標識よりも大きい保留標識36が表示されているが、当該保留標識36は、未消化の特別始動記憶のうち、古い方から三番目の特別始動記憶に対応している。また、保留標識35,36は、特別始動記憶が消化される度に、列の先頭(左端)のものが消去され、残りの保留標識35,36が左にシフトする。例えば、図6(a)の状態で特別始動記憶が消化されると、左端の保留標識35が一個消去され、図6(b)に示すように、列を詰めるようにして、残りの三個の保留標識35,36が左にシフトする。そして、同様にして、特別始動記憶が消化される度に、図6(b)〜図6(e)といった具合に、保留標識35,36がなくなるまで、保留標識35,36の消去とシフトが繰り返される。
本実施例では、保留標識は、林檎図柄で表される。そして、保留標識は、小・中・大の三つのサイズで表示される。本実施例では、これら三つのサイズのうち、小サイズの保留標識を通常態様とし、中サイズと大サイズの保留標識を特殊態様としている。ここで、特殊態様の保留標識に係る図柄生成行程では、通常態様の保留標識に係る図柄生成行程よりも、特別図柄が当り態様で停止する割合が多くなるよう構成されている。具体的には、中サイズ(第一特殊態様)の保留標識が消化される場合には、当該保留標識に係る図柄生成行程では、10〜20%程度の割合で特別図柄が当り態様で停止表示される。一方、大サイズ(第二特殊態様)の保留標識が消化された場合には、50%の割合で特別図柄が当り態様で停止表示される。このため、図7(c)に示すように、左から三個目に第一特殊態様(中サイズ)の保留標識36が表示された場合には、遊技者は、第一特殊態様の保留標識36に対応する三回目の図柄生成行程で大当たりとなる可能性が高いことがわかる。また、図9(c)に示すように、左から二個目に第二特殊態様(大サイズ)の保留標識37が表示された場合には、遊技者は、当該保留標識37に対応する二回目の図柄生成行程で大当たりとなる可能性が極めて高いことがわかる。このように、保留標識35〜37は、特別始動記憶数Pを報知するだけでなく、その表示態様によって特別始動記憶の内容をある程度反映するものとなっている。なお、本実施例では、特殊態様の保留標識36,37は、当選確率の比較的低い通常遊技状態のみで表示され、確変遊技状態では通常態様の保留標識35のみが表示されるよう設定される。
以下に、本発明の要部に係る構成を詳細に説明する。
上述のように、通常遊技状態では、保留標識が、通常態様(小サイズ)、第一特殊態様(中サイズ)、及び第二特殊態様(大サイズ)のいずれかで表示される。そして、特殊態様の保留標識36,37が消化される場合には、通常態様の保留標識35に比べて、対応する特別始動記憶の消化時に大当りする確率(見かけ上の確率)が高いものとなる。ここで、本実施例にあっては、特殊態様の保留標識36,37は、最初から特殊態様で表示されるのではなく、通常態様の保留標識35が変化する形で表れる。具体的には、保留標識は、常に通常態様(小サイズ)35で追加表示され、いくつかの保留標識は、消化されるまでに通常態様35から第一特殊態様36に変化する。また、第一特殊態様36に変化した保留標識のいくつかは、消化されるまでに第二特殊態様37に変化することとなる。
本実施例にあって、保留標識の通常態様35から第一特殊態様36への変化は、別の保留標識が追加表示されるタイミングで行われる。例えば、図7(a)に示すように、通常態様の保留標識35が三個表示されている状態で、新たに保留標識35が追加表示されると、左から三個目の保留標識38が振動しながら拡大していき(図7(b)参照)、中サイズの第一特殊態様36に変化する(図7(c)参照)。なお、ここでは、左から三個目の保留標識が変化しているが、左から三個目の保留標識に限らず、一個目や二個目の保留標識が変化することもある。また、こうした保留標識の表示態様の変化は、通常遊技状態で保留標識が追加表示される度に生じるわけではなく、保留標識の追加表示に対して数%程度の頻度で発生する。
ここで、保留標識の表示態様は通常態様35から第一特殊態様36に瞬時に切り替わるのではなく、1秒程度の移行期間を経て次の表示態様に変化する。具体的には、図8に示すように、保留標識の追加表示と同時に移行期間が始まり、移行期間中は、通常態様35のサイズから第一特殊態様36のサイズまで、振動しながら徐々に拡大する中間態様38が表示される。
同様に、第一特殊態様36から第二特殊態様37への変化も、別の保留標識が追加表示されるタイミングで行われる。例えば、図9(a)に示すように、左から一個目と三個目に通常態様の保留標識35が表示され、左から二個目に第一特殊態様の保留標識36が表示されている場合にあって、第一特殊態様の保留標識36は、左から四個目に保留標識35が追加表示されるタイミングで変化する。ここで、第一特殊態様36から第二特殊態様37へ変化する場合にも、1秒の移行期間が設けられており、図9(b)に示すように、左から四個目に保留標識35が追加表示されると、第一特殊態様の保留標識36は、振動しながら第二特殊態様37のサイズにまで徐々に拡大する中間態様39で表示され、移行期間が終了すると、図9(c)に示すように、大サイズの第二特殊態様37で表示される。なお、図9に示す保留標識の表示態様の変化例は一例にすぎず、第二特殊態様37への変化は、第一特殊態様36への変化の時と同様に、保留標識35が追加表示される度に発生するものでなく、一定頻度で発生するものである。
このように、本実施例にあっては、保留標識35〜37の表示態様を、別の保留標識35が追加表示するタイミングで変化させるため、保留標識のシフトと同時に表示態様を変化させる従来構成に比べて、保留標識35〜37の表示位置変化を伴わない分だけ、保留標識35〜37の変化を直感的に理解することができる。特に、保留標識35が追加表示される時には、遊技者の注意が保留標識に向き易いため、本実施例のように、かかるタイミングで保留標識の表示態様を変化させれば、遊技者が保留標識の表示変化を見逃し難くなる。また、特別始動記憶数PがP=0の時に発生した保留標識は、列の先頭に追加表示され、シフトされることなく消去されるため、従来構成では、こうした保留標識の表示態様を変更することはできないが、本実施例では、このように特別始動記憶数Pが少ない時に発生した保留標識に関しても、その表示態様を変化させて、遊技者に大当りを予見させることができる。
また、本実施例では、保留標識の表示サイズを瞬時に拡大するのではなく、移行期間中に保留標識のサイズを徐々に大きくしていくことで、保留標識の表示サイズを時間をかけて連続的に変化させるため、遊技者が保留標識の変化を見逃し難くなるとともに、保留標識の表示態様の変化を効果的に演出できるという利点がある。
また、本実施例では、保留標識の表示態様が変化することにより、当該保留標識に係る図柄生成行程において見かけ上の大当り確率が高くなるよう構成されているから、保留標識の表示態様の変化により、遊技者の大当りへの期待感を高めることができる。
また、本実施例では、通常態様35から第一特殊態様36、そして、第一特殊態様36から第二特殊態様37と、保留標識の表示態様が二段階に変化するため、保留標識が第一特殊態様36に変化しても、遊技者は発射行為を停止せず、パチンコ遊技機1の稼働率が低下しないという利点がある。すなわち、保留標識が、通常態様35から第一特殊態様36にしか変化しない場合は、保留標識が第一特殊態様36より好ましい表示態様に変化することがないため、保留標識が第一特殊態様36に変化した段階で、遊技者が発射行為を停止して、当該第一特殊態様の保留標識36の成り行きを見守る可能性があり、これにより、パチンコ遊技機1の稼働率が低下するおそれがある。これに対し、本実施例では、遊技球を発射して特別始動口20に入賞させることで、第一特殊態様36の保留標識を、さらに好ましい第二特殊態様37に変化させ得るため、保留標識が第一特殊態様36に変化しても、遊技者は発射行為を継続することとなり、パチンコ遊技機1の稼働率が低下することがなくなる。
なお、本実施例では、保留標識35〜37の表示態様を、保留標識を追加表示するタイミングでのみ変更しているが、本発明にあって、保留標識の表示態様を変更するタイミングは、保留標識を追加表示するタイミングに加えて、保留標識をシフトする際に表示態様を変更したり、最初から特殊態様で追加表示するなど、その他のタイミングを併存させることができる。また、本実施例では、保留標識のサイズによって、保留標識の表示態様を異ならせているが、保留標識の表示態様は、図柄の形状や色などによっても異ならせることが可能である。また、本実施例では、通常態様及び特殊態様の保留標識は、相互にサイズの異なるものであるため、移行期間中の中間態様を変化前後の中間サイズとすることで、保留標識が連続的に変化するようにしているが、本発明にあって、移行期間中の保留標識の中間態様は、変更前後の表示態様に合わせて適宜変更可能である。例えば、保留標識が第一の形状から第二の形状に変化する場合には、移行期間中の中間態様として、保留標識を第一の図柄から第二の図柄に連続的に変化する動画で表示することが挙げられる。また、保留標識が赤色から青色に変化する場合には、移行期間中の中間態様として、保留標識を赤色から青色に連続的に変化する中間色で表示することが挙げられる。
次に、保留標識35〜37の表示制御方法について説明する。
上述のように、特別始動記憶及び特別始動記憶数Pは、主制御基板60に記憶保持されており、主制御基板60は、特別始動記憶数Pの増減に合わせて、保留標識35〜37の表示制御に係るコマンドを演出制御基板64に対して送信する。具体的には、特別始動記憶数Pが増加すると、主制御基板60は、第一〜第三保留標識追加コマンドのいずれかを演出制御基板64に送信する。そして、演出制御基板64は、第一〜第三保留標識追加コマンドを受信すると、画像表示器14の表示画面18に、通常態様の保留標識35を一個追加表示させる。この時、演出制御基板64は、第一保留標識追加コマンドによって追加表示する保留標識は、表示態様変更不可として記憶し、第二保留標識追加コマンドによって追加表示する保留標識は、表示態様を一回変更可能として記憶し、さらに、第三保留標識追加コマンドによって追加表示する保留標識は、表示態様を二回変更可能として記憶する。一方、主制御基板60は、特別始動記憶数Pが減少すると、保留標識減少コマンドを演出制御基板64に送信する。演出制御基板64は、かかるコマンドを受信すると、一番左側に表示している保留標識35〜37を消去し、他に保留標識35,36を表示している場合には、それらの保留標識35〜37の表示位置を左方に一つずつシフトさせるよう制御する。
また、主制御基板60は、特別始動記憶数Pが増加すると、50%の頻度で、第一〜第三保留標識追加コマンドとともに、保留標識変更コマンドを送信する。演出制御基板は、保留標識変更コマンドを受信すると、既に表示済みの保留標識の中に、表示態様を変更可能なものがあるか否かを判定する。そして、表示態様を変更可能な保留標識があると判断した場合、当該保留標識の表示態様が通常態様であれば第一特殊態様に変更し、第一特殊態様であれば第二特殊態様に変更する。
より詳述すると、主制御基板60は、通常遊技状態にあって、特別始動記憶が生成されて特別始動記憶数Pが増加すると、図10に示すように、生成された特別始動記憶に含まれる大当りカウンタ値と、標識態様カウンタから抽出した抽出値とを参照して、いずれの保留標識追加コマンドを送信するかを決定する。具体的には、図10に示すように、大当りカウンタ値が大当りとなる「7」の場合は、標識態様カウンタ値に応じて第一〜第三保留標識追加コマンドのいずれかを送信する。また、大当りカウンタ値が「0〜2」の場合は第二保留標識追加コマンドを送信し、大当りカウンタ値が「4〜6,8〜299」の場合は第一保留標識追加コマンドを送信する。そして、大当りカウンタ値が「3」の場合は、標識態様カウンタ値に応じて第一又は第三保留標識追加コマンドのいずれかを送信する。このような振り分け態様によれば、通常遊技状態にあって、通常態様の保留標識の消化時に大当りとなる確率(見かけ上の確率)は、1%未満であり、第一特殊態様の保留標識の消化時に大当たりとなる確率は、10〜20%程度となる。そして、第二特殊態様の保留標識の消化時には、約50%の確率で大当たりが発生することとなる。
このように、本実施例では、特別始動記憶が発生した時に、当該特別始動記憶の内容を参照して、追加表示する保留標識の表示態様を変更可能とするか否かを予め決定しているため、当該保留標識の表示態様を、別の保留標識を追加表示するタイミングで容易に変更することができ、また、保留標識の各表示態様によって、大当りの発生する見かけ上の確率を遊技者に報知することができる。
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の制御処理について、図11〜14に従って説明する。図11は、主制御用中央制御装置CPUで所定間隔(2ms)で実行されるメイン処理の制御内容を示すフローチャートである。このメイン処理によって、遊技の主要な制御処理が実現される。
メイン処理では、まず、電源投入時であるか否かの判定を行う(S101)。そして、電源投入時でないと判定した場合には、入賞に係る制御処理を行う入賞検出処理(S102)、各種乱数カウンタの値を更新するカウンタ値更新処理(S103)、異常検出処理(S104)、特別図柄の当選判定等を行う特別始動口処理(S105)、普通図柄の当選判定等を行う普通始動口処理(S106)、特別図柄の表示制御等を行う特別図柄処理(S107)、普通図柄の表示制御を行う普通図柄処理(S108)、特別遊技状態に係る制御を行う大入賞口処理(S109)、普通電動役物23の作動制御を行う普通電動役物処理(S110)、各制御基板へ制御コマンドを出力するコマンド出力処理(S111)の10個のサブルーチンを順番に実行する。そして、コマンド出力処理(S111)を実行した後は、各種乱数カウンタの初期値を更新する初期値更新処理(S112)をリセット信号が送信されるまで繰返し実行する。
一方、ステップS101で電源投入時であると判定した場合には、停電時の復帰処理を行うか否かを判定する一連の処理を行う(S113〜S115)。そして、停電時の復帰処理を行うと判定した場合には、各制御基板へ復電時のコマンドを送信し(S116)、電源切断前の番地から処理を再開する。これに対し、停電時の復帰処理を行わないと判定した場合には、ステップS102に移行する。
なお、このメイン処理の制御処理内容の多くは、従来のパチンコ遊技機で採用されているものである。このため、以下では、本発明の要部に係るサブルーチンについての制御処理のみ詳述し、従来機同様の制御処理を行うサブルーチンについての説明は省略する。
次に、上記入賞検出処理(図11、S102)を図12にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、特別始動口20への入賞があったか否か、すなわち、普通電動役物23の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する(S201)。そして、特別始動口20への入賞がないと判定した場合は、ステップS208へ移行する。一方、特別始動口20への入賞があったと判定した場合は、賞球数4個の賞球コマンドをセットして(S202)、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、特別始動記憶数PがP<4であるか否かを判定し、P<4でないと判定した場合は、そのままステップS208へ移行し、特別始動記憶数P<4であると判定した場合は、大当りカウンタ・図柄カウンタ・リーチカウンタ・態様カウンタのその時点の値を抽出し(S204)、ステップS204で抽出した各カウンタ値を纏めて一個の特別始動記憶として記憶装置RAMの特別始動記憶領域に格納し(S205)、さらに、特別始動記憶数Pに1を加算して(S206)、保留標識の追加表示と表示態様変更に係る保留標識追加変更処理(S207)を実行してからステップS208へ移行する。保留標識追加変更処理については後述する。
ステップS208では、一般入賞口28への入賞があったか否か、すなわち、一般入賞装置29の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、入賞があったと判定した場合は、賞球数10個の賞球コマンドをセットして(S209)からステップS210へ移行し、入賞なしと判定した場合はそのままステップS210へ移行する。
ステップS210では、大入賞口25への入賞があったか否か、すなわち特別電動役物26の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、入賞があったと判定した場合は、賞球数15個の賞球コマンドをセットして(S211)からステップS212へ移行し、入賞なしと判定した場合はそのままステップS212へ移行する。
ステップS212では、普通始動口19を遊技球が通過したか否か、すなわち普通始動ゲート21の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、遊技球が通過していないと判定した場合は入賞検出処理を終了する。一方、普通始動口19を遊技球が通過したと判定した場合は、ステップS213へ移行する。
ステップS213では、普通始動記憶数QがQ<4であるか否かを判定し、Q<4でないと判定した場合は、そのまま入賞検出処理を終了し、Q<4であると判定した場合は、普通図柄の当落判定用の普通当りカウンタのその時点の値を抽出し(S214)、抽出したカウンタ値を記憶装置RAMの普通始動記憶領域に格納し(S215)、さらに、普通始動記憶数Qに1を加算して(S216)、入賞検出処理を終了する。
次に、上記特別始動口処理(図11、S105)を図13にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、図柄生成行程を開始可能な状態であるか否か、すなわち、既に図柄生成行程を実行中であったり、特別遊技状態であったりしないかを判定する(S301)。そして、図柄生成行程実行中や特別遊技状態であると判定した場合は、そのまま特別始動口処理を終了する。一方、図柄生成行程を開始可能であると判定した場合には、まず、特別始動記憶数PがP>0であるか否かを判定する(S302)。そして、P>0でないと判定した場合は、そのまま特別始動口処理を終了する。一方、P>0であると判定した場合には、特別始動記憶領域に記憶された特別始動記憶の中で、最も先に記憶された特別始動記憶を記憶領域1からロードし(S303)、次に、該特別始動記憶を記憶領域1から削除するとともに、記憶領域2〜4の特別始動記憶を記憶領域1〜3にシフトし(S304)、続いて、特別始動記憶数Pから「1」を減算し(S305)、さらに、図柄生成行程の開始を示す特別図柄開始フラグを「1」にして(S306)、最後に、保留標識35,36を減少させる保留標識減少コマンドをセットして(S307)、ステップS308へ移行する。
ステップS308では、確変フラグが「1」であるか否かを判定する。この確変フラグは、確変遊技状態中に「1」となり、確変遊技状態でない時に「0」となるものである。そして、確変フラグが「1」である場合には高確率時の大当り値をセットし(S310)、確変フラグが「0」である場合には通常確率時の大当り値をセットして(S309)、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値がセットされた大当り値のいずれかと一致するか否かを判定する(S311)。そして、大当りカウンタ値が大当り値のいずれかと一致した場合には、確変フラグを「0」に(S313)、大当りフラグを「1」にして(S314)、その後に、ロードした特別始動記憶に基づいて当選種類の振分けを行う当選種別処理(S315)を行い、特別始動口処理を終了する。一方、格納された大当りカウンタ値が大当り値のいずれとも一致しなかった場合はハズレフラグを「1」にして(S312)から特別始動口処理を終了する。
次に、上記保留標識追加変更処理(図12、S207)を図14にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、確変フラグが「0」であるか否かを判定し(S401)、確変フラグが「0」でないと判定した場合は、「変更不可」の保留標識を追加する第一保留標識追加コマンドをセットして(S409)、ステップS412に移行する。一方、確変フラグが「0」であると判定した場合は、特別始動記憶領域に記憶された特別始動記憶の中で、最も新しい特別始動記憶を記憶領域からロードし(S402)、標識態様カウンタと標識変更カウンタのその時点の値を抽出し(S403)、ステップS404に移行する。ステップS404では、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値が「0〜2」であるか否かを判定し、大当りカウンタ値が「0〜2」であると判定した場合は、「一回変更可能」の保留標識を追加する第二保留標識追加コマンドをセットして(S411)、ステップS412に移行する。一方、ステップS404で大当りカウンタ値が「0〜2」でないと判定した場合は、大当りカウンタ値が「7」であるか否かを判定する(ステップS405)。そして、大当りカウンタ値が「7」であると判定した場合は、抽出した標識態様カウンタ値が「1」であるか否か(S407)、「0」であるか否か(S408)を判定し、標識態様カウンタ値が「1」であると判定した場合は、第二保留標識追加コマンドをセットし(S411)、標識態様カウンタ値が「0」であると判定した場合は、第一保留標識追加コマンドをセットして(S409)、それぞれステップS412に移行する。また、標識態様カウンタ値が「0」でも「1」でもないと判定した場合は、第三保留標識追加コマンドをセットして(S410)、S412に移行する。ステップS405で、大当りカウンタ値が「7」でないと判定した場合は、大当りカウンタ値が「3」であるか否かを判定し(ステップS406)、大当りカウンタ値が「3」でないと判定した場合は、第一保留標識追加コマンドをセットして(S409)、ステップS412に移行する。また、大当りカウンタ値が「3」であると判定した場合は、抽出した標識態様カウンタ値が「0」であるか否か(S408)を判定し、標識態様カウンタ値が「0」であると判定した場合は、第一保留標識追加コマンドをセットし(S409)、標識態様カウンタ値が「0」でないと判定した場合は、第三保留標識追加コマンドをセットし(S410)、それぞれステップS412に移行する。
そして、ステップS412では、抽出した標識変更カウンタ値が「0」であるか否かを判定する。そして、標識変更カウンタ値が「0」でないと判定した場合は、保留標識変更コマンドをセットして(S413)、保留標識追加変更処理を終了する。一方、標識変更カウンタ値が「0」であると判定した場合は、そのまま保留標識追加変更処理を終了する。
以上の制御処理(図11〜14)にあって、本発明における「始動記憶生成手段」に係る制御処理は、ステップS204で主に実行される。また、本発明における「図柄制御手段」に係る制御処理は、ステップS105,S107で主に実行される。また、本発明における「始動記憶保持手段」に係る制御処理は、ステップS205で主に実行される。また、本発明における「当り遊技制御手段」に係る制御処理は、ステップS109で主に実行される。また、本発明における「保留表示手段」に係る制御処理は、ステップS207及びS307で主に実行される。特に、本発明に係る「保留変化処理」及び「追加保留変化処理」は、ステップS409〜S413で主に実現され、また、本発明に係る「保留変化選別処理」は、ステップS401〜S411で主に実現される。
以上に、本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、特殊態様の保留標識36,37の表示によって予見される大当りは、全ての大当り(特別図柄の全ての当たり態様)を対象としていたが、賞球が殆ど得られないような大当りが存在する場合には、特殊態様の保留標識36,37によって予見させる大当りを、多量の賞球を獲得可能な大当り(特別図柄の特定の当り態様)のみを対象としても構わない。
また、上記実施例では、保留標識表示装置(画像表示器14)に表示される保留標識の数は、特別始動記憶数Pを厳密に反映するものであるが、本発明にあって、保留標識表示装置に表示する保留標識の数は、特別始動記憶数Pを厳密に反映するものに限らず、多少の演出要素を加えることが可能である。また、同一の始動記憶数について、複数種類の保留標識表示装置を備える構成にあっては、少なくとも一方の保留標識表示装置に本発明の構成を適用すれば足りる。
1 パチンコ遊技機
14 画像表示器(保留標識表示装置)
15 特別図柄表示装置
18 表示画面
20 特別始動口
25 大入賞口
35〜39 保留標識

Claims (5)

  1. 図柄を表示する図柄表示装置と、
    遊技球の入賞を検知する球検知手段が配設された始動口と、
    該始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、前記図柄の表示態様を決定するための始動記憶を生成する始動記憶生成手段と、
    該始動記憶を順次消化することにより、前記図柄表示装置で前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、
    始動記憶生成手段が生成した始動記憶を、図柄制御手段によって消化されるまで、所定の上限数を限度として記憶保持する始動記憶保持手段と、
    前記図柄が当り態様で停止表示されると、特定の入賞口を開放作動させる当り遊技制御手段とを備えるパチンコ遊技機において、
    複数の保留標識を表示可能な保留標識表示装置と、
    始動記憶の生成とともに保留標識を保留標識表示装置に追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を、各始動記憶と対応付けて保留標識表示装置に表示する保留表示手段と
    を備え、
    該保留表示手段は、保留標識を追加表示するタイミングで、既に表示されている保留標識の表示態様を第一の態様から、該第一の態様と表示態様の異なる第二の態様に変更する保留変化処理を実行することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 保留表示手段は、前記保留変化処理で、保留標識の表示態様を前記第一の態様から前記第二の態様に変化させる移行期間を備え、該移行期間中に当該保留標識の表示態様を、第一態様から第二態様に連続的に変化する中間態様で表示することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 保留表示手段は、前記第二の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時には、前記第一の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時よりも、図柄生成行程で前記図柄が当り態様で停止表示する割合が高くなるようにすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 保留表示手段は、保留変化処理で前記第二の態様に表示態様を変更した保留標識を、さらに別の保留標識を追加表示するタイミングで、前記第一の態様及び第二の態様と表示態様の異なる第三の態様に変更する追加保留変化処理を実行し、前記第三の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時には、前記第二の態様の保留標識に対応する始動記憶の消化時よりも、図柄生成行程で前記図柄が当り態様で停止表示する割合が高くなるようにすることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
  5. 保留表示手段は、始動記憶が生成されると、当該始動記憶の内容を参照することによって、追加表示する保留標識の表示態様を変更可能とするか否かを決定する保留変化選別処理を実行し、保留変化処理では、保留変化選別処理で表示態様を変更可能と決定された保留標識の表示態様を前記第一の態様から前記第二の態様に変更することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のパチンコ遊技機。
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