JP2013102907A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技中に遊技者が発射停止行為を繰り返すのを抑制することのできるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】始動記憶の生成とともに保留標識を追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を、各始動記憶と対応付けて表示するとともに、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数が前記上限数より一つ少ない時に生成された始動記憶に対応する保留標識に限り、通常態様とは異なる上限数限定特殊態様で表示するようにする。かかる構成にあっては、上限数限定特殊態様の保留標識が、遊技者にとって希少価値の高いものとなるため、遊技者は、上限数限定特殊態様の保留標識を表示させるために、未消化の始動記憶数が上限に達するまで発射を停止せずに積極的に遊技をすることとなる。
【選択図】図12

Description

本発明は、未消化の始動記憶の数と同数の保留標識を表示するパチンコ遊技機に関する。
始動口への入賞を契機に図柄を変動表示した後に停止表示する一連の図柄生成行程を実行し、当り態様で停止表示した場合に特定の入賞口を開放作動するパチンコ遊技機は広く知られている。具体的には、従来のパチンコ遊技機では、始動口(特別始動口)へ遊技球が入賞すると抽選が行われ、特別図柄の変動・停止表示態様等を決定する抽選データである始動記憶(特別始動記憶)が生成される。そして、遊技中は、生成された特別始動記憶を順次消化することで図柄生成行程を繰り返すこととなる。そして、図柄生成行程の結果、特別図柄が所定の当り態様で停止表示されると当り(大当り)となって、大入賞口が繰り返し開放作動する特別遊技状態に移行する。通常は、特別遊技状態では、大入賞口への入賞によって多くの賞球を獲得可能となるから、特別遊技状態の契機となる大当りは、遊技者にとって遊技の勝利につながる最も重要な要素である。
また、上記パチンコ遊技機では、記憶保持する未消化の特別始動記憶の個数(始動記憶数)に上限数が定められており、始動記憶数が上限数である場合には、特別始動口へ入賞しても特別始動記憶を生成しないよう構成される(例えば、特許文献1)。また、かかるパチンコ遊技機では、始動記憶数と同数の保留標識を表示することによって、始動記憶数を遊技者に報知している。保留標識は、点灯したLEDランプや、画像表示器に表示される図柄などで表される。通常、保留標識は、未消化の各特別始動記憶に対応させるように一列に表示される。具体的には、保留標識は、列の先頭に表示されるものほど、消化順位の早い特別始動記憶に対応するように表示され、特別始動記憶が発生する度に、列の後尾に保留標識が追加表示され、特別始動記憶が消化される度に、先頭の保留標識が消去されて、残された保留標識が先頭側にシフトするよう表示される。
また、かかるパチンコ遊技機では、保留標識を通常態様とは異なる特殊態様で追加表示することにより、大当りとなる蓋然性が高いことを図柄生成行程開始前に遊技者に予見させるようにした構成が提案されている。例えば、こうした機種にあって、四個目の保留標識が特殊態様(例えば、赤色図柄)で表示された場合、遊技者は、当該時点から四回目の図柄生成行程で、通常よりも大当りが高頻度で発生するとわかる。したがって、遊技者は、保留標識が特殊態様で表示された場合には、当該保留標識に対応する特別始動記憶の消化を心待ちにすることとなる。また、こうしたパチンコ遊技機では、赤色図柄の保留標識の場合は比較的大当りとなり易く、青色図柄の保留標識の場合は比較的大当りになり難い、といった具合に、保留標識の表示態様によって、大当りの発生する割合に差をつけたものもある。
また、近年では、特別始動口を二つ備えた機種が登場している。かかるパチンコ遊技機では、遊技球がいずれかの特別始動口を通過すると特別始動記憶が生成され、各特別始動記憶に基づいて図柄生成行程が順次実行される。そして、こうしたパチンコ遊技機にあっては、特別始動口ごとに特別始動記憶が区別して記憶保持される。すなわち、第一の特別始動口入賞を契機として生成された特別始動記憶は第一の記憶領域に所定数を上限として記憶され、第二の特別始動口入賞を契機として生成された特別始動記憶は第二の記憶領域に所定数を上限として記憶される。そして、かかる構成にあっては、各記憶領域に記憶保持される特別始動記憶の数は、機体前面の異なる位置に保留標識を表示することで区別して報知するよう構成されている(例えば、特許文献2)。
特開平08−234224号公報 特開2010−125242号公報
上述のように、従来のパチンコ遊技機にあっては、始動記憶数が上限に達している状態では、例え特別始動口へ入賞しても特別始動記憶が発生せず、大当りへの足がかりとならない所謂ムダ球となってしまう。このため、パチンコ遊技に精通する遊技者は、ムダ球が発生しないように、始動記憶数が上限数に近づくと遊技球の発射を中止して、始動記憶数に余裕が出来るまで発射を停止するといった操作を繰り返している。しかしながら、このような発射停止行為は遊技機の稼動率低下につながるため、遊技場で問題視されている。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、遊技者による遊技球の発射停止行為を抑制し得るパチンコ遊技機の提供を目的とする。
本発明は、図柄を表示する図柄表示装置と、遊技球の入賞を検知する球検知手段が配設された始動口と、該始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、前記図柄の表示態様を決定するための始動記憶を生成する始動記憶生成手段と、該始動記憶を順次消化することにより、前記図柄表示装置で前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、始動記憶生成手段が生成した始動記憶を、図柄制御手段によって消化されるまで、所定の上限数を限度として記憶保持する始動記憶保持手段と、前記図柄が当り態様で停止表示されると、特定の入賞口を開放作動させる当り遊技制御手段とを備えるパチンコ遊技機において、始動記憶の生成とともに保留標識を追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を、各始動記憶と対応付けて、機体前面に配設された保留標識表示装置に表示する保留表示手段を備え、保留表示手段は、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数が前記上限数より一つ少ない時に生成された始動記憶に対応する保留標識に限り、通常態様とは異なる上限数限定特殊態様で表示することを特徴とするパチンコ遊技機である。ここで、「上限数限定特殊態様」の保留標識とは、例えば、保留標識をLEDランプで表示する場合には、通常態様と異なる点灯色で表示するものが挙げられ、保留標識を表示画面に図柄として表示する場合には、通常態様とは異なる図柄で表示するものが挙げられる。
かかる構成にあっては、上限数限定特殊態様の保留標識は、始動記憶数が上限数より一つ少ない時に生成された始動記憶、すなわち、その生成によって始動記憶数が上限数に達することとなる始動記憶に対応する保留標識でしか表示されない希少価値の高いものとなる。このため、本発明のパチンコ遊技機にあっては、遊技者は、希少価値の高い保留標識を表示させるために、未消化の始動記憶数が上限に達するまで発射を停止せずに積極的に遊技をすることとなる。したがって、本発明によれば、遊技者の発射停止行為を遊技者に無理強いすることなく減少させることができ、これにより、遊技機の稼働率を適切に向上させることが可能となる。
本発明にあって、保留表示手段は、前記上限数限定特殊態様で表示した保留標識に対応する始動記憶に係る図柄生成行程では、特定当り態様又は全ての当り態様で停止表示される割合が通常態様で表示した保留標識に対応する始動記憶に係る図柄生成行程よりも高くなるようにする構成が提案される。かかる構成にあっては、保留標識が上限数限定特殊態様で表示されることによって、当該上限数限定特殊態様の保留標識に係る図柄生成行程で、通常よりも高確率(見かけ上の確率)で大当りとなると遊技者に予見させることが可能となる。このため、かかる構成によれば、遊技者にとって上限数限定特殊態様の保留標識の価値が一層高まることとなり、遊技者は、価値の高い保留標識を表示させるために、発射停止を一層行い難くなる。なお、従来のパチンコ遊技機では、機種によっては、全ての大当りで多量に賞球を獲得できるわけではなく、特別図柄の当り態様によっては、大入賞口が短時間しか開放されず、遊技者が賞球を殆ど獲得できない特別遊技状態に移行するものがある。本構成をこうした機種に採用する場合には、賞球を殆ど獲得できない大当りはハズレ同様に扱い、賞球を多量に獲得可能な大当り(特定の当り態様)のみを上限数限定特殊態様で予見させる対象とすることが望ましい。
さらに、本発明にあって、保留表示手段は、前記上限数限定特殊態様で追加表示した保留標識に対応する始動記憶に係る図柄生成行程では、特定当り態様又は全ての当り態様で必ず停止表示されるようにする構成が提案される。かかる構成にあっては、上限数限定特殊態様で表示される保留標識は、遊技者にとって当りとなる確率(見かけ上の確率)が100%となるため、上限数限定特殊態様の保留標識の価値が極めて高いものとなる。
上限数限定特殊態様の保留標識は、始動記憶数が前記上限数より一つ少ない時に生成された始動記憶に対応する保留標識を、全て上限数限定特殊態様で表示する必要はなく、その一部を上限数限定特殊態様で表示すれば足りる。また、上限数限定特殊態様の保留標識は、対応する始動記憶の生成から消化まで常時表示するものでなくても構わない。例えば、対応する始動記憶が生成してからしばらくの間は、通常態様の保留標識を表示し、遅延期間が経過してから、保留標識を通常態様から上限数限定特殊態様に変化させるようにしてもよい。
本発明にあって、保留標識表示装置は、複数の保留標識を一列に並べて表示するものであり、始動記憶の生成とともに、列の後尾に保留標識を追加表示し、始動記憶の消化とともに、列の先頭の保留標識を消去して、残りの保留標識を先頭側にシフトするものであることが望ましい。かかる構成にあっては、保留標識は、消去される順番に一列に並べて表示されることとなり、各保留標識を未消化の始動記憶と明確に対応づけることができる。
以上に述べたように、本発明によれば、遊技者は、希少価値の高い保留標識を表示させるために、始動記憶数が上限に達するように積極的に遊技球を発射することとなるから、遊技者に無理強いすることなく遊技球の発射停止行為を減少させて、遊技機の稼働率を高めることができる。
パチンコ遊技機1の斜視図である。 遊技盤10の正面図である。 センターケース13の拡大図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 保留標識35の表示態様を示す説明図である。 保留標識35,36の変化パターンを示す説明図である。 保留標識35,36の変化パターンを示す説明図である。 保留標識35,36の変化パターン決定に係る判定値を示す図表である。 メイン処理の処理内容を示すフローチャートである。 入賞検出処理の処理内容を示すフローチャートである。 特別始動口処理の処理内容を示すフローチャートである。 保留標識追加処理の処理内容を示すフローチャートである。 実施例2に係る保留標識37,38a〜38dの変化パターンを示す説明図である。 実施例2に係る保留標識37,38a〜38dの変化パターン決定に係る判定値を示す図表である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。なお、以下の実施例のパチンコ遊技機には、特別図柄と普通図柄の二種類の図柄が存在するが、「特別図柄」が本発明に係る「図柄」に相当するものである。そして、特別図柄に係る「特別図柄表示装置」、「特別始動口」、及び「特別始動記憶」が、本発明に係る「図柄表示装置」、「始動口」、及び「始動記憶」に夫々相当する。また、特別図柄が当り態様で停止表示されることで開放される「大入賞口」が本発明に係る「特定の入賞口」に相当する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方に発射ハンドル9が配設される。
図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。図3は、この遊技領域12の中央に配設されたセンターケース13の正面図である。センターケース13には、画像表示器14が組み付けられている。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面18には、各種演出画像が表示される。また、後述するように、画像表示器14の表示画面18には、本発明に係る保留標識も表示される。
画像表示器14の下部には、図3に示すように、複数のLED(発光ダイオード)が横並びに配設される。これらのLEDのうち、中央の4個は特別図柄表示装置15であり、右側の2個は普通図柄表示装置16であり、左側の4個は普通始動記憶数表示装置17である。
普通図柄表示装置16は、LEDの点灯態様によって普通図柄を表示するものである。後述する普通始動口19を遊技球が通過すると、このLEDが順次点滅することで普通図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で普通図柄を停止表示する。左側のLEDのみが点灯した態様が当り態様、左右のLEDが点灯した態様がハズレ態様に設定されており、当り態様で停止表示された場合には、後述の普通電動役物23が拡開作動する。
図2に示すように、センターケース13の左側方には普通始動口19を有する普通始動ゲート21が設けられており、普通始動口19を遊技球が通過すると、この普通始動ゲート21に具備された球検知スイッチが球検知信号を出力し、これにより普通図柄に係る始動記憶(普通始動記憶)が生成される。そして、かかる普通始動記憶を消化することにより普通図柄が変動・停止表示することとなる。
前記普通始動記憶数表示装置17は、図3に示すように、四個のLEDからなるものであり、点灯したLEDの数によって、未消化の普通始動記憶の数を報知する。すなわち、普通始動記憶がn個保留されている場合は、四個のLEDのうち、左からn個が点灯し、普通始動記憶が一個消化される度に、点灯中のLEDのうち、一番右のLEDが消灯する。
前記特別図柄表示装置15は、LEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものである。後述するように、特別図柄表示装置15は、所定契機によって、各LEDを点滅させることにより夫々の特別図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で特別図柄を停止表示する。本実施例では、一番右のLEDが点灯した態様がハズレ態様、それ以外のLEDのいずれかが点灯した態様が当り態様と設定されており、いずれかの特別図柄が当り態様で停止表示された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の特別遊技状態に移行する。
図2に示すように、センターケース13の直下位置には特別始動口20を有する普通電動役物23が配設される。普通電動役物23は開閉翼片24を備えている。開閉翼片24は、ソレノイド(図示省略)によって駆動されるものであり、普通図柄表示装置16が普通図柄を当り態様で停止表示すると、所定時間拡開する位置に駆動されて特別始動口20の開口度が所定時間拡大される。そして、特別始動口20を遊技球が通過すると、普通電動役物23に内蔵された球検知スイッチ(球検知手段)が球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて特別図柄表示装置15の特別図柄が変動開始する。
普通電動役物23の直下、かつアウト口30の直上方位置には、大入賞口25を有する特別電動役物26が配設されている。この特別電動役物26は横長矩形状の開閉片27を具備し、この開閉片27は内蔵するソレノイドにより開閉制御されることによって大入賞口25が開放状態又は閉鎖状態に変換される。また、特別電動役物26の内部には入賞した遊技球を検知する球検知スイッチが設けられている。
また、特別電動役物26の両側には、一般入賞口28を有する一般入賞装置29が複数配設されており、遊技球が一般入賞口28に入賞すると、一般入賞装置29に内蔵された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動を、図2,3を参照して簡単に説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
本発明のパチンコ遊技機にあっては、通常の遊技状態(通常遊技状態)に加え、特別図柄の当選確率が通常確率よりも高確率となる確変遊技状態と、特別図柄の当り(大当り)によって開始される上記特別遊技状態といった三つの遊技状態がある。
通常遊技状態及び確変遊技状態にあっては、遊技球が発射装置から遊技盤10の遊技領域12に発射され、該遊技球が特別始動口20を通過した場合、乱数抽選が行われて特別始動記憶が生成される。この特別始動記憶は、特別図柄の変動・停止パターンや変動中の演出パターンを決定するための乱数データである。そして、生成された特別始動記憶に基づいて、特別図柄を変動表示させた後に停止表示する一連の図柄生成行程が実行される。詳述すると、図柄生成行程では、特別図柄の変動(LEDの点滅)が、2〜60秒程度継続し、変動後に特別図柄が一定時間以上停止表示される。ここで、いずれかの特別図柄が当り態様で停止表示されると大当りとなり、後述の特別遊技状態に移行する。また、通常は、特別図柄の変動・停止に合わせて、画像表示器14の表示画面18で演出用の図柄が変動・停止し、また、スピーカや装飾用ランプが所定態様で作動する。
遊技球の特別始動口20通過によって生成される特別始動記憶は一時的に記憶保持され、古い特別始動記憶から順番に図柄生成行程に用いられる。そして、図柄生成行程の実行により当該特別始動記憶が消化されると記憶消去される。本実施例では、記憶保持可能な特別始動記憶の上限数が4個に設定されており、特別始動記憶を4個記憶保持している時は、遊技球が特別始動口20を通過しても、新たな特別始動記憶を記憶保持しないよう構成される。
次に、通常遊技状態及び確変遊技状態での普通図柄表示装置16の変動態様について概説する。
遊技球が普通始動口19を通過すると、普通図柄表示装置16の二個のLEDが点滅開始して、普通図柄が変動開始する。一方、この普通図柄表示装置16の点滅中又は普通電動役物23の開放動作中に、遊技球が普通始動口19を通過すると、普通始動記憶数表示装置17のLEDが追加点灯される。普通図柄は所定時間経過すると変動を停止し、当り態様又はハズレ態様で停止表示される。そして当り態様で停止表示された場合には普通電動役物23の拡開作動が実行されて特別始動口20に入賞し易い状態となる。普通図柄の停止表示後、又は普通電動役物23の開放動作終了後に、普通始動記憶数表示装置17のLEDが点灯している場合には、該LEDが一つ消灯し、普通図柄は再び変動開始することとなる。
次に、通常遊技状態と確変遊技状態の違いを説明する。
確変遊技状態は、通常遊技状態の確率より高確率で特別図柄が当り易くなる遊技状態である。具体的には、通常遊技状態中の当選確率が1/300であるのに対し、確変遊技状態では当選確率が1/30となるので、確変遊技状態は通常遊技状態よりも10倍当り易いといえる。また、確変遊技状態では、特別図柄を変動表示する平均時間が通常遊技状態の半分に短縮されるとともに、普通図柄の変動時間も通常遊技状態よりも短縮される。さらには、確変遊技状態では、普通図柄の当選確率が通常遊技状態よりも高確率となるとともに、普通電動役物23が拡開作動する時間が通常遊技状態より長くなり、特別始動口20が長時間拡開される。このように確変遊技状態では、普通電動役物の開放頻度や開放時間が増えることで、特別始動口20に入賞し易くなる。
次に、特別遊技状態について説明する。
特別遊技状態は、大入賞口25が開放作動する開閉ラウンドを所定回数実行する遊技状態であり、上述のように、通常遊技状態又は確変遊技状態でいずれかの特別図柄が当り態様で停止表示されて大当りとなると開始され、所定回数の開閉ラウンドを終了すると特別遊技状態が終了し、通常遊技状態又は確変遊技状態へ移行する。ここで、特別遊技状態は、1回当りの開放時間が30秒の開閉ラウンドを15回繰り返すと終了する。この特別遊技状態では、大入賞口25へ100個以上の入賞が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得できる。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものであり、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、特別始動口20の入賞時に生成される特別始動記憶を参照して、当落判定や図柄の変動・停止態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。
一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。
ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板63〜67に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されるものである。
主制御基板60の記憶装置RAMの記憶領域に設けられる各乱数カウンタについて説明する。
大当りカウンタは0〜299の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の大当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された大当りカウンタ値は、所定の大当り値と比較され、抽出された大当りカウンタ値が大当り値と一致していた場合には「大当り(特別図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。ここで所定大当り値には、高確率時の大当り値「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」と通常確率時の大当り値「7」の二種類があり、通常遊技状態では、大当りカウンタ値は通常確率時の大当り値と比較されるが、上述の確変遊技状態では、高確率時の大当り値と比較される。すなわち、通常遊技状態では、抽出された大当りカウンタ値が「7」の場合にのみ当選となり、確変遊技状態では、抽出された大当りカウンタ値が「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」の場合に当選となる。したがって、通常遊技状態では、当選する確率(以下、当選確率という)は1/300であり、確変遊技状態では、当選確率は10/300(=1/30)となる。
また、図柄カウンタは0〜9の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の図柄カウンタの値が抽出される。上記大当りカウンタ値の判定結果が「大当り」である場合に、抽出された図柄カウンタの抽出値が、当選種類に対応する所定の当選種判定値と一致するか否かによって当りの種類が決定される。具体的には、抽出された図柄カウンタ値が「0〜4」の場合には「通常当り」と決定され、抽出された図柄カウンタ値が「5〜9」の場合には「確変当り」と決定される。
また、特別始動口20に入賞した際には、画像表示器14で演出図柄のリーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチカウンタや、特別図柄や演出図柄の変動態様を決定するための態様カウンタからも値が抽出される。そして、このように、特別始動口20への入賞を契機に各カウンタから抽出された各カウンタ値は、図柄生成行程における特別図柄の変動態様及び停止図柄を規定するものであり、抽出後は特別始動記憶として纏められて記憶装置RAMの特別始動記憶領域に保持され、当該特別始動記憶に基づいて図柄生成行程が開始されると消去される。
記憶装置RAMに設けられた特別始動記憶領域は、四つの記憶領域1〜4を備え、各記憶領域1〜4に特別始動記憶を一個ずつ記憶するようになっている。特別始動記憶は、古いものから順に、記憶領域1、記憶領域2、記憶領域3、記憶領域4の順番に記憶される。図柄生成行程の開始時には、記憶領域1の特別始動記憶が読み出され、記憶領域2〜4の特別始動記憶が、記憶領域1〜3にシフトされる。また、記憶装置RAMには、特別始動記憶領域に記憶される特別始動記憶の保留数が、特別始動記憶数Pとして記憶保持される。
普通当りカウンタは0〜30の範囲の値を取るものであり、遊技球が普通始動ゲート21を通過するとその時点の普通当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された普通当りカウンタ値は、所定の当り値と比較され、抽出された普通当りカウンタ値が該当り値と一致していた場合には内部的に「当り(普通図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。
また、標識態様カウンタは0〜5の範囲の値を取るものであり、保留標識を追加表示する際にその時点の標識態様カウンタの値が抽出される。この標識態様カウンタの抽出値は、保留標識の変化パターンを決定するのに用いられる。
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄制御基板63、及び演出制御基板64の各入力ポートに向け、一方向に出力されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、普通始動ゲート21、普通電動役物23、特別電動役物26、一般入賞装置29等が接続されている。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物23や特別電動役物26等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16のLEDの点灯、点滅等を制御する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、LEDを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の演出制御基板64には、画像表示器14、演出用ランプ、スピーカ等の演出用装置の作動を統括的に制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出用装置を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板64の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、スピーカを制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板64は、主制御基板60からの制御信号が入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該制御信号で指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御信号を送信する。
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、表示態様を制御処理する画像制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや画像データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、描画領域等のデータを読み書きする領域が設けられた記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。画像制御基板65は、演出制御基板64から演出画像等の表示に係る信号を受信すると、画像制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所要の画像データを記憶装置RAMに書き込んで一画面分の画像データを作成し、出力ポートを介して画像表示器14に出力し、画像表示器14の表示画面18に、出力した画像データに係る画像を表出させる。
上記の音源制御基板66には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音声データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。音源制御基板66は、演出制御基板64から演出音声等の出力に係る信号を受信すると、所要の音声データを記憶装置RAMで展開・混合してスピーカに送出し、スピーカから出力させる。
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された多数の演出用ランプ等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、演出用ランプ等の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、演出ランプを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板67は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の演出制御基板64から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、出力ポートを介して、各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
以上の制御回路にあって、本発明に係る始動記憶生成手段、始動記憶保持手段、及び当り遊技制御手段は、主に、主制御基板60によって実現される。また、本発明に係る図柄制御手段は、主に、主制御基板60及び図柄制御基板63によって実現される。また、本発明に係る保留表示手段は、主に、主制御基板60,演出制御基板64及び画像制御基板65によって実現される。また、本発明に係る保留標識表示装置は、画像表示器14によって実現される。
次に、保留標識の表示について説明する。
保留標識35は、図5に示すように、表示画面18の下部に設けられた保留標識表示部31に、図柄(図5では林檎図柄)として表示される。なお、図5において、「34」は特別図柄に合わせて変動・停止する演出図柄であり、「33」は演出図柄34の背景となる演出画像である。保留標識表示部31は、四つの保留標識35を横一列に表示し得る横長矩形状をなしており、保留標識表示部31には、左端を先頭にして、保留標識35が特別始動記憶数Pと同じ数だけ表示される。詳述すると、保留標識35は、特別始動記憶が生成される度に、列の後尾(右端)に一個追加表示され、特別始動記憶が消化される度に一個消去される。例えば、特別始動記憶数Pが「2」の時は、図5(c)に示すように、保留標識表示部31の左端の部分(第一表示部31a)と、左側から二番目の部分(第二表示部31b)とに二個の保留標識35が横並びに表示される。そして、かかる状態で、特別始動口20に入賞すると、図5(d)に示すように、二個の保留標識35の右側の部分(第三表示部31c)に、三個目の保留標識35が追加表示され、さらに、特別始動口20に入賞すると、図5(e)に示すように、保留標識表示部31の右端部分(第四表示部31d)に四個目の保留標識35が追加表示される。一方、図5(c)に示す状態で、新たな図柄生成行程が開始されると、図5(b)に示すように、保留標識35が一個消去され、さらに、図柄生成行程が開始されると、図5(a)に示すように、特別始動記憶数PがP=0となるのに合わせて、全ての保留標識35が消去される。
ここで、保留標識35は、特別始動記憶領域に記憶保持された各特別始動記憶と対応付けて表示される。図5では、全ての保留標識35が同じ表示態様であるため不明確であるが、保留標識35は、保留標識表示部31の左側のものほど、消化順位の高い特別始動記憶に対応しており、特別始動記憶が消化されると、列の先頭(第一表示部31a)の保留標識が消去され、列を詰めるように、残りの保留標識35が左隣にシフトしている。例えば、図6(a1)に示すように、左から四番目の第四表示部31dに月図柄の保留標識36aが追加表示された場合、当該月図柄の保留標識36aは、当該時点で消化順位の最も低い特別始動記憶に対応している。この保留標識36aは、図6(a2)〜(a4)に示すように、特別始動記憶が消化される度に、第三表示部31c、第二表示部31b、そして、第一表示部31aへと左隣の表示部に一つずつシフトしていき、対応する特別始動記憶が消化される際に第一表示部31aから消去される(図6(a5)参照)。
本実施例では、保留標識は林檎図柄35とチェリー図柄36の二種類の態様で表示され、この二種類の態様のうち、林檎図柄35を通常態様とし、チェリー図柄36を上限数限定特殊態様としている。そして、保留標識がチェリー図柄36で表示された場合には、当該保留標識36に係る図柄生成行程で、特別図柄が100%の割合で当り態様で停止するよう構成されている。このため、図6(a4)に示すように、保留標識表示部31左端の第一表示部31aにチェリー図柄の保留標識36が表示されている場合、遊技者は、当該保留標識36に対応する次回の図柄生成行程で大当りとなることがわかる。また、図6(a2)に示すように、保留標識表示部31の左から三番目の第三表示部31cにチェリーの保留標識36が表示されている場合、遊技者は、当該保留標識36に対応する三回目の図柄生成行程で大当りとなることがわかる。このように、保留標識35,36は、特別始動記憶数Pを報知するだけでなく、その表示態様によって未実行の図柄生成行程の内容をある程度反映するものとなっている。
以下に、本発明の要部に係る構成について説明する。
本実施例にあっては、チェリー図柄(上限数限定特殊態様)の保留標識36は、特別始動記憶数Pが上限数より一個少ないP=3の時に生成された特別始動記憶、すなわち、その生成により特別始動記憶数Pが上限数(P=4)に達する特別始動記憶に対応するものにのみ表示される。チェリー図柄の保留標識36は、特別始動記憶数PがP=3の時に発生した特別始動記憶に対して、一定の割合で表示される。そして、特別始動記憶数PがP=0〜2の時に生成された特別始動記憶に対応する保留標識は、チェリー図柄で表示されることはない。チェリー図柄の保留標識36は、対応する特別始動記憶の発生と同時に表示される場合に限らず、最初は林檎図柄35で表示され、その後にチェリー図柄36に変化する場合もある。なお、本実施例では、チェリー図柄の保留標識36は、当選確率の比較的低い通常遊技状態のみで表示され、上記確変遊技状態では常に林檎図柄の保留標識35のみが表示されるよう設定される。
より具体的には、P=3の時に発生した特別始動記憶に対する保留標識は、まず、保留標識表示部31右端の第四表示部31dに追加表示され、特別始動記憶の消化に伴って第三表示部31c、第二表示部31b、そして、第一表示部31aへと左側に一つずつシフトしていき、最後に対応する特別始動記憶の消化によって第一表示部31aから消去される。この時、図7に示すように、保留標識は、変化パターン1〜4の四種類の変化パターンで表示される。変化パターン1では、保留標識は第四表示部31dに追加表示されてから消去されるまで、林檎図柄で表示される。変化パターン2では、図6(a1)〜(a5)に示すように、第四表示部31dに追加表示されてから第一表示部31aで消去されるまで保留標識はチェリー図柄36で表示される。変化パターン3では、図6(b1)に示すように、保留標識は、第四表示部31dに林檎図柄35で追加表示される。そして、図6(b2)〜(b3)に示すように、当該保留標識が第三表示部31cから第二表示部31bにシフトする際に、保留標識がチェリー図柄に変化し、チェリー図柄のまま消去される。最後の変化パターン4では、保留標識は、図6(c1)に示すように、第四表示部31dに林檎図柄35で追加表示されて、林檎図柄35のまま第一表示部31aへとシフトし、第一表示部31aへシフトしてから所定の遅延期間が経過するとチェリー図柄へ変化し消去される。このように、変化パターン1では、林檎図柄(通常態様)の保留標識35しか表示されないため遊技者は、保留標識から図柄生成行程の結果を予期することはできないが、変化パターン2〜4では、チェリー図柄(上限数限定特殊態様)の保留標識36が表示された時点で、当該保留標識に対応する図柄生成行程で大当りとなることがわかる。
このように、本実施例にあっては、チェリー図柄の保留標識36が表示されることによって、遊技者は、当該保留標識36に係る図柄生成行程で大当りとなることがわかるため、保留標識がチェリー図柄で表示されるのを心待ちにすることとなる。ここで、チェリー図柄の保留標識36は、本発明に係る上限数限定特殊態様に当り、特別始動記憶数PがP=3の時に生成された特別始動記憶に対応する保留標識にのみ表示される。すなわち、本実施例のパチンコ遊技機1にあっては、遊技者は、チェリー図柄の保留標識36を表示させるためには、特別始動記憶数Pが上限数に達するまで遊技球を発射し続けなくてはならない。このため、本実施例によれば、遊技者は、チェリー図柄の保留標識36を表示させるために、発射停止行為を控えて、積極的に遊技球を発射し続けることとなる。したがって、本実施例のパチンコ遊技機によれば、遊技者に無理強いすることなく発射停止行為を減少させることができ、遊技の興趣を損なうことなく遊技機の稼働率を向上させることができる。
次に、保留標識35,36の表示制御方法について説明する。
上述のように、特別始動記憶及び特別始動記憶数Pは、主制御基板60に記憶保持されており、主制御基板60は、特別始動記憶数Pの増減に合わせて、保留標識35,36の表示制御に係るコマンドを演出制御基板64に対して送信する。具体的には、特別始動記憶数Pが増加すると、主制御基板60は、保留標識追加コマンドを演出制御基板64に送信する。演出制御基板64は、保留標識追加コマンドを受信すると、画像表示器14の表示画面18に保留標識35を一個追加表示させるよう制御する。一方、主制御基板60は、特別始動記憶数Pが減少すると、保留標識減少コマンドを演出制御基板64に送信する。演出制御基板64は、かかるコマンドを受信すると、画像制御基板65に制御コマンドを送信し、左端の第一表示部31aに表示している保留標識35,36を消去し、他に保留標識35,36を表示している場合には、それらの保留標識35,36の表示位置を左方に一つずつシフトさせるよう制御する。
詳述すると、主制御基板60が演出制御基板64に送信する保留標識追加コマンドは、第一保留標識追加コマンドから第四保留標識追加コマンドまでの四種類が存在する。特別始動記憶が生成されて(加算前の)特別始動記憶数PがP=0〜2である場合は、主制御基板60は第一保留標識追加コマンドを送信する。演出制御基板64は、第一保留標識追加コマンドを受信すると、林檎図柄(通常態様)の保留標識35を追加表示し、当該保留標識35を林檎図柄のまま消化させる。
一方、特別始動記憶が生成されて(加算前の)特別始動記憶数PがP=3である場合は、主制御基板60は、四種類の保留標識追加コマンドのいずれかを送信する。演出制御基板64は、第一保留標識追加コマンドを受信すると、図7に示すように、第四表示部31dに林檎図柄35を追加表示し、当該保留標識を変化パターン1にしたがって、第一表示部31aで消去されるまで林檎図柄35で表示し続ける。一方、演出制御基板64は、第二保留標識追加コマンドを受信すると、図7に示すように、第四表示部に追加表示する時点でチェリー図柄の保留標識を追加表示し、変化パターン2にしたがって、第一表示部で消去されるまでチェリー図柄で表示し続ける。そして、演出制御基板64は、第三保留標識追加コマンドを受信すると、第四表示部に林檎図柄を追加表示し、変化パターン3にしたがって、当該保留標識を第三表示部から第二表示部にシフトする際に林檎図柄からチェリー図柄に変更する。さらに、演出制御基板64は、第四保留標識追加コマンドを受信すると、図7に示すように、第四表示部に林檎図柄の保留標識を追加表示し、変化パターン4にしたがって、当該保留標識を第一表示部にシフトした後でチェリー図柄に変更する。
より詳述すると、主制御基板60は、通常遊技状態にあって、特別始動記憶が生成されて特別始動記憶数Pが増加すると、特別始動記憶数Pと、生成された特別始動記憶に含まれる大当りカウンタ値と、標識態様カウンタから抽出した抽出値とを参照して、いずれの保留標識追加コマンドを送信するかを決定する。具体的には、図8に示すように、特別始動記憶数PがP=0〜2の場合は、常に第一保留標識追加コマンドを送信する。また、
特別始動記憶数PがP=3の場合は、大当りカウンタ値が「7以外」の場合は、第一保留標識追加コマンドを送信する。そして、特別始動記憶数PがP=3であって、大当りカウンタ値が「7」である場合は、標識態様カウンタ値の値に応じて、第一〜第四保留標識追加コマンドのいずれかを送信する。通常遊技状態では、大当りカウンタ値が「7」である場合に大当りとなるため、チェリー図柄が表示されることとなる第二〜第四保留標識追加コマンドが送信される場合では、100%の割合で大当りが発生することとなる。
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の制御処理について、図9〜12に従って説明する。図9は、主制御用中央制御装置CPUで所定間隔(2ms)で実行されるメイン処理の制御内容を示すフローチャートである。このメイン処理によって、遊技の主要な制御処理が実現される。
メイン処理では、まず、電源投入時であるか否かの判定を行う(S101)。そして、電源投入時でないと判定した場合には、入賞に係る制御処理を行う入賞検出処理(S102)、各種乱数カウンタの値を更新するカウンタ値更新処理(S103)、異常検出処理(S104)、特別図柄の当選判定等を行う特別始動口処理(S105)、普通図柄の当選判定等を行う普通始動口処理(S106)、特別図柄の表示制御等を行う特別図柄処理(S107)、普通図柄の表示制御を行う普通図柄処理(S108)、特別遊技状態に係る制御を行う大入賞口処理(S109)、普通電動役物23の作動制御を行う普通電動役物処理(S110)、各制御基板へ制御コマンドを出力するコマンド出力処理(S111)の10個のサブルーチンを順番に実行する。そして、コマンド出力処理(S111)を実行した後は、各種乱数カウンタの初期値を更新する初期値更新処理(S112)をリセット信号が送信されるまで繰返し実行する。
一方、ステップS101で電源投入時であると判定した場合には、停電時の復帰処理を行うか否かを判定する一連の処理を行う(S113〜S115)。そして、停電時の復帰処理を行うと判定した場合には、各制御基板へ復電時のコマンドを送信し(S116)、電源切断前の番地から処理を再開する。これに対し、停電時の復帰処理を行わないと判定した場合には、ステップS102に移行する。
なお、このメイン処理の制御処理内容の多くは、従来のパチンコ遊技機で採用されているものである。このため、以下では、本発明の要部に係るサブルーチンについての制御処理のみ詳述し、従来機同様の制御処理を行うサブルーチンについての説明は省略する。
次に、上記入賞検出処理(図9、S102)を図10にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、特別始動口20への入賞があったか否か、すなわち、普通電動役物23の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する(S201)。そして、特別始動口20への入賞がないと判定した場合は、ステップS208へ移行する。一方、特別始動口20への入賞があったと判定した場合は、賞球数4個の賞球コマンドをセットして(S202)、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、特別始動記憶数PがP<4であるか否かを判定し、P<4でないと判定した場合は、そのままステップS208へ移行し、特別始動記憶数P<4であると判定した場合は、大当りカウンタ・図柄カウンタ・リーチカウンタ・態様カウンタのその時点の値を抽出し(S204)、ステップS204で抽出した各カウンタ値を纏めて一個の特別始動記憶として記憶装置RAMの特別始動記憶領域に格納し(S205)、さらに、保留標識を追加表示する保留標識追加処理(S206)を実行し、特別始動記憶数Pに1を加算して(S207)、ステップS208へ移行する。保留標識追加処理については後述する。
ステップS208では、一般入賞口28への入賞があったか否か、すなわち、一般入賞装置29の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、入賞があったと判定した場合は、賞球数10個の賞球コマンドをセットして(S209)からステップS210へ移行し、入賞なしと判定した場合はそのままステップS210へ移行する。
ステップS210では、大入賞口25への入賞があったか否か、すなわち特別電動役物26の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、入賞があったと判定した場合は、賞球数15個の賞球コマンドをセットして(S211)からステップS212へ移行し、入賞なしと判定した場合はそのままステップS212へ移行する。
ステップS212では、普通始動口19を遊技球が通過したか否か、すなわち普通始動ゲート21の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、遊技球が通過していないと判定した場合は入賞検出処理を終了する。一方、普通始動口19を遊技球が通過したと判定した場合は、ステップS213へ移行する。
ステップS213では、普通始動記憶数QがQ<4であるか否かを判定し、Q<4でないと判定した場合は、そのまま入賞検出処理を終了し、Q<4であると判定した場合は、普通図柄の当落判定用の普通当りカウンタのその時点の値を抽出し(S214)、抽出したカウンタ値を記憶装置RAMの普通始動記憶領域に格納し(S215)、さらに、普通始動記憶数Qに1を加算して(S216)、入賞検出処理を終了する。
次に、上記特別始動口処理(図9、S105)を図11にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、図柄生成行程を開始可能な状態であるか否か、すなわち、既に図柄生成行程を実行中であったり、特別遊技状態であったりしないかを判定する(S301)。そして、図柄生成行程実行中や特別遊技状態であると判定した場合は、そのまま特別始動口処理を終了する。一方、図柄生成行程を開始可能であると判定した場合には、まず、特別始動記憶数PがP>0であるか否かを判定する(S302)。そして、P>0でないと判定した場合は、そのまま特別始動口処理を終了する。一方、P>0であると判定した場合には、特別始動記憶領域に記憶された特別始動記憶の中で、最も先に記憶された特別始動記憶を記憶領域1からロードし(S303)、次に、該特別始動記憶を記憶領域1から削除するとともに、記憶領域2〜4の特別始動記憶を記憶領域1〜3にシフトし(S304)、続いて、特別始動記憶数Pから「1」を減算し(S305)、さらに、図柄生成行程の開始を示す特別図柄開始フラグを「1」にして(S306)、最後に、保留標識35,36を減少させる保留標識減少コマンドをセットして(S307)、ステップS308へ移行する。
ステップS308では、確変フラグが「1」であるか否かを判定する。この確変フラグは、確変遊技状態中に「1」となり、確変遊技状態でない時に「0」となるものである。そして、確変フラグが「1」である場合には高確率時の大当り値をセットし(S310)、確変フラグが「0」である場合には通常確率時の大当り値をセットして(S309)、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値がセットされた大当り値のいずれかと一致するか否かを判定する(S311)。そして、大当りカウンタ値が大当り値のいずれかと一致した場合には、確変フラグを「0」に(S313)、大当りフラグを「1」にして(S314)、その後に、ロードした特別始動記憶に基づいて当選種類の振分けを行う当選種別処理(S315)を行い、特別始動口処理を終了する。一方、格納された大当りカウンタ値が大当り値のいずれとも一致しなかった場合はハズレフラグを「1」にして(S312)から特別始動口処理を終了する。
次に、上記保留標識追加処理(図10、S206)を図12にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、確変フラグが「0」であるか否かを判定し(S401)、確変フラグが「0」でないと判定した場合は、通常態様の保留標識35を追加する第一保留標識追加コマンドをセットして(S402)、保留標識追加処理を終了する。一方、確変フラグが「0」であると判定した場合は、特別始動記憶領域に記憶された特別始動記憶の中で、最も新しい特別始動記憶を記憶領域からロードし(S403)、ステップS404に移行する。ステップS404では、特別始動記憶数PがP=3であるか否かを判定し、P=3でないと判定した場合は、第一保留標識追加コマンドをセットして(S402)、保留標識追加処理を終了する。一方、ステップS404で、P=3であると判定した場合は、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値が通常遊技状態の大当り値「7」と一致するか否かを判定する(S405)。そして、大当りカウンタ値が大当り値と一致しなかった場合は、第一保留標識追加コマンドをセットして(S402)、保留標識追加処理を終了し、大当り値と一致した場合は、標識態様カウンタのその時点の値を抽出し(S406)、ステップS407へ移行する。ステップS407〜S409では、抽出した標識態様カウンタ値を判定する。そして、標識態様カウンタ値の値に応じて第一〜第四保留標識追加コマンドのいずれかをセットして(S402,410〜412)、保留標識追加処理を終了する。
以上の制御処理(図9〜12)にあって、本発明における「始動記憶生成手段」に係る制御処理は、ステップS204で主に実行される。また、本発明における「図柄制御手段」に係る制御処理は、ステップS105,S107で主に実行される。また、本発明における「始動記憶保持手段」に係る制御処理は、ステップS205で主に実行される。また、本発明における「当り遊技制御手段」に係る制御処理は、ステップS109で主に実行される。また、本発明における「保留表示手段」に係る制御処理は、ステップS206及びS307で主に実行される。
本実施例は、上記実施例1から保留標識の表示態様を変更したものである。
本実施例では、保留標識は、星図柄37と月図柄38a〜38dの二種類の態様で表示され、この二種類のうち、星図柄37を通常態様とし、月図柄38a〜38dを上限数限定特殊態様としている。すなわち、上記実施例と同様に、上限数限定特殊態様である月図柄の保留標識38a〜38dは、特別始動記憶数PがP=3の時に生成された特別始動記憶に対してのみ表示され、P=0〜2の時に生成された特別始動記憶に対しては星図柄37のみが表示される。
ここで、月図柄の保留標識38a〜38dは、さらに、新月図柄、三日月図柄、半月図柄、満月図柄の四種類が存在する。そして、最終的に、第一表示部31aから消去される際にどの図柄が表示されるかによって、当該保留標識に係る図柄生成行程で大当り確率(遊技者にとっての見かけの確率)が異なるようになっている。具体的には、P=3の時に発生した特別始動記憶に対する保留標識は、まず、保留標識表示部31右端の第四表示部31dに追加表示され、特別始動記憶の消化に伴って第三表示部31c、第二表示部31b、そして、第一表示部31aへと左側に一つずつシフトしていき、最後に対応する特別始動記憶の消化によって第一表示部31aから消去される。この時、図13に示すように、保留標識は、変化パターン1〜5の五種類の変化パターンで表示される。変化パターン1では、保留標識は第四表示部31dに追加表示されてから消去されるまで、星図柄37で表示され、月図柄38a〜38dが表示されることはない。この場合、当該保留標識に係る図柄生成行程で大当りとなる確率(見かけ上の大当り確率)は、1%未満となる。
変化パターン2〜5では、図13に示すように、まず、第四表示部31dに新月図柄38aが追加表示される。そして、変化パターン2では、第四表示部31dに表示された新月図柄38aが変化することなく、第一表示部31aにシフトし消去される。この場合、当該保留標識に係る図柄生成行程で大当りとなる確率は5%となる。一方、変化パターン3〜5では、当該保留標識が第四表示部31dから第三表示部31cにシフトする際に、保留標識が三日月図柄に変化する。そして、変化パターン3では、三日月図柄38bのまま第一表示部31aにシフトして消去されることとなる。この場合、当該保留標識に係る図柄生成行程で大当りとなる確率は10%となる。また、変化パターン4では、第二表示部31bにシフトする際に、三日月図柄38bから半月図柄38cに変化して、半月図柄38cの状態で消化されることとなる。この場合、当該保留標識に係る図柄生成行程で大当りとなる確率は50%となる。そして、変化パターン5では、第二表示部31bにシフトする際に、三日月図柄38bから半月図柄38cに変化し、さらに第一表示部31aにシフトする際に満月図柄38dに変化してから、消化される。この場合、当該保留標識に係る図柄生成行程で大当りとなる確率は100%となる。
上述の5種類の変化パターン1〜5は、図13に示すように、主制御基板60から演出制御基板64に送信される五種類の保留標識追加コマンドによって決定され、該保留標識追加コマンドを受信した演出制御基板64が、各コマンドに対応する変化パターン1〜5が画像表示器14で実現されるように制御する。具体的には、本実施例にあっては、主制御基板60は、通常遊技状態にあって、特別始動記憶が生成されて特別始動記憶数Pが増加すると、特別始動記憶数Pと、生成された特別始動記憶に含まれる大当りカウンタ値と、標識態様カウンタから抽出した抽出値とに基づいて、図14に示す選択用テーブルから、第一〜第五保留標識追加コマンドのいずれを送信するかを決定する。
以上のように、本実施例にあっても、月図柄(上限数限定特殊態様)の保留標識38a〜38dが表示された場合には、星図柄(通常態様)の保留標識37が表示される場合よりも、対応する特別始動記憶の消化時に大当りする確率(見かけ上の確率)が高いものとなるため、遊技者は、保留標識が月図柄で表示されるのを心待ちにすることとなる。そして、月図柄の保留標識38a〜38dは、本発明に係る上限数限定特殊態様に当り、特別始動記憶数PがP=3の時に生成された特別始動記憶に対応する保留標識にのみ表示されるため、本実施例によれば、遊技者は、月図柄の保留標識38a〜38dを表示させるために、発射停止行為を控えて、積極的に遊技球を発射し続けることとなる。したがって、本実施例にあっても、遊技の興趣を損なうことなく遊技機の稼働率を向上させることができる。特に、本実施例にあっては、上限数限定特殊態様の保留標識が、段階的に変化し、最終的に表示される保留標識の種類によって大当りとなる確率が変わるようにしているから、遊技者にとって、より好ましいものとなる。
以上に、本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、上限数限定特殊態様の保留標識の表示によって予見される大当りは、全ての大当り(特別図柄の全ての当たり態様)を対象としていたが、かかる構成に限らず、上限数限定特殊態様の保留標識によって予見させる大当りは、一部の大当り(特別図柄の特定の当り態様)のみを対象としても構わない。
また、従来のパチンコ遊技機には、上記特許文献3のように、二種類の特別始動口を備える機種が知られているが、本発明をこうした機種に採用する場合には、二種類の特別始動口に係る特別始動記憶を別々に取り扱う構成と、二種類の特別始動口に係る特別始動記憶をまとめて取り扱う構成が提案される。
すなわち、二種類の特別始動口に係る特別始動記憶を別々に取り扱う場合は、少なくとも一方の特別始動記憶数が上限数より一つ少ない時に生成された特別始動記憶に対応する保留標識に限り、上限数限定特殊態様の保留標識を表示する構成とすればよい。一方、二種類の特別始動口に係る特別始動記憶をまとめて取り扱う場合は、一方の特別始動記憶数が上限数で、他方の特別始動記憶数が上限数より一つ少ない時に生成された特別始動記憶に対応する保留標識に限り、上限数限定特殊態様の保留標識を表示する構成とすればよい。
また、上記実施例では、保留標識表示装置(画像表示器14)に表示される保留標識の数は、特別始動記憶数Pを厳密に反映するものであるが、本発明にあって、保留標識表示装置に表示する保留標識の数は、特別始動記憶数Pを厳密に反映するものに限らず、若干の演出要素を加えることが可能である。また、同一の始動記憶数について、二種類の保留標識表示装置を備える構成にあっては、少なくとも一方の保留標識表示装置に本発明の構成を適用すれば足りる。
また、上記実施例では、説明を簡易に行うために、保留標識の表示態様を、通常態様と上限数限定特殊態様の二種類に限定しているが、本発明に係る保留標識は、通常態様と上限数限定特殊態様以外の態様で表示することを除外するものではない。
1 パチンコ遊技機
14 画像表示器(保留標識表示装置)
15 特別図柄表示装置
18 表示画面
20 特別始動口
25 大入賞口
35,37 保留標識(通常態様)
36,38a〜38d 保留標識(上限数限定特殊態様)

Claims (4)

  1. 図柄を表示する図柄表示装置と、
    遊技球の入賞を検知する球検知手段が配設された始動口と、
    該始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、前記図柄の表示態様を決定するための始動記憶を生成する始動記憶生成手段と、
    該始動記憶を順次消化することにより、前記図柄表示装置で前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、
    始動記憶生成手段が生成した始動記憶を、図柄制御手段によって消化されるまで、所定の上限数を限度として記憶保持する始動記憶保持手段と、
    前記図柄が当り態様で停止表示されると、特定の入賞口を開放作動させる当り遊技制御手段とを備えるパチンコ遊技機において、
    始動記憶の生成とともに保留標識を追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を、各始動記憶と対応付けて、機体前面に配設された保留標識表示装置に表示する保留表示手段を備え、
    保留表示手段は、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数が前記上限数より一つ少ない時に生成された始動記憶に対応する保留標識に限り、通常態様とは異なる上限数限定特殊態様で表示することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 保留表示手段は、前記上限数限定特殊態様で表示した保留標識に対応する始動記憶に係る図柄生成行程では、特定当り態様又は全ての当り態様で停止表示される割合が通常態様で表示した保留標識に対応する始動記憶に係る図柄生成行程よりも高くなるようにすることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 保留表示手段は、前記上限数限定特殊態様で表示した保留標識に対応する始動記憶に係る図柄生成行程では、特定当り態様又は全ての当り態様で必ず停止表示されるようにすることを特徴とする請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 保留標識表示装置は、複数の保留標識を一列に並べて表示するものであり、始動記憶の生成とともに、列の後尾に保留標識を追加表示し、始動記憶の消化とともに、列の先頭の保留標識を消去して、残りの保留標識を先頭側にシフトするものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
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