JP2005021301A - 遊技機、プログラム、並びに遊技機の予告演出実行方法 - Google Patents

遊技機、プログラム、並びに遊技機の予告演出実行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】貯留している保留球の数が多いほど、いわゆる信頼度の高い予告が継続して行われ、遊技者に保留級数増加の動機付けを与えて、止め打ちの防止を図る。
【解決手段】表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を予め記憶し、識別図柄が停止表示される以前に、記憶された保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定し、第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を実行し、前記第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じて定められており、この実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かが判定される。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スロットマシンなどの遊技機及びこれらのシミュレーションゲームプログラム、並びに遊技機の予告演出実行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコ遊技機は、遊技者の射幸心を適度に刺激するため、入賞を容易にするための特別の装置である役物を具備している(風営法施行規則第7 条)。特に、大入賞口をもつ特別電動役物を備え、いわゆる大当たりの発生により大入賞口を開放させて大量出玉を獲得できるタイプの遊技機が主流を占めている。このような役物は、特定の始動口への入賞、すなわち始動入賞を契機に起動する所定の抽選処理での当たりを条件に作動される。また、当たりかハズレかの抽選の結果をユーザに通知する際、図柄の変動表示やリーチアクション等の所定態様の演出を出現させることが一般的に行われており、このような演出により遊技者の期待感を高めて遊技の面白味を増すことが試みられている。
【0003】
そして、一回の図柄の変動表示が終わらないうちに重ねて始動入賞が生じたり、大当たり遊技中に始動入賞が生じると、その始動入賞は図柄の変動表示待ちの保留球として記憶され、先の変動表示がハズレを導出した後、又は大当たり遊技の終了後に、順番待ちの保留球による変動表示が起動される。
【0004】
一般に、遊技の進行に伴って保留球の数は増減する。この増減する保留球の数に応じて演出を行う技術が提案されている。例えば、保留球数に応じて、大当たり予告の出現確率を異ならせる技術(例えば、特許文献1)などがあった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−282455号
【発明が解決しようとする課題】従来の遊技機では、基本的に、1個の始動入賞に対して一つの抽選及びその結果を導出する演出が対応し、保留球を含めて専ら始動入賞を一個ずつ消化していくものである。また保留球の数には一定の限界(4個等)があり、短時間に始動入賞が頻発すると、保留球の上限にかかって抽選処理の対象から除外される始動入賞が生じる。特に、いわゆる確率変動遊技中(略して確変中)は、大当たりの当選確率が高められると共に、始動口に付帯する電動チューリップの開放率が高められて始動入賞が容易とされる付加利益状態となるため、保留球がたまるスピードが速く、抽選の対象外となる始動入賞数が増える傾向にある。
【0006】
このような保留球の上限にかかって抽選処理の対象から除外される始動入賞が生じるようになると、さらに重ねて始動入賞口に入賞しても無駄となってしまうため、遊技者は保留球の消化が行われるまで、新たな遊技球の発射を中止して様子を見るといういわゆる止め打ちを行う者も少なくない。このような止め打ちが行われると遊技機の稼働率ひいては遊技場全体の稼働率の低下に繋がってしまうと言う問題点があり、また遊技者側も始動入賞口に入賞させようという意欲をそがれてしまい遊技の楽しみがそがれてしまうという問題が生じていた。
【0007】
本発明では、上記問題を解決することを目的として、貯留している保留球の数が多いほど、いわゆる信頼度の高い予告が継続して行われるようにして、遊技者に保留球の数を多くすることの動機付けを行い、止め打ちの発生を抑制できる遊技機及びそのプログラム、予告演出実行方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、識別図柄の可変表示が可能な表示装置と、遊技盤の遊技領域に設けられ、遊技球が特定の領域を通過したことを検出する始動領域検出手段(始動入賞球スイッチ6S)と、始動領域検出手段が遊技球を検出したことを契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定する大当たり判定手段(メインCPU31)と、大当たり判定手段による判定の結果に基づいて識別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させる識別図柄表示制御手段(メインCPU31)と、識別図柄の変動表示中に始動領域検出手段が遊技球を検出したときに、遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な保留球記憶手段(メインRAM33)とを備えた遊技機において、識別図柄表示制御手段(サブCPU41)によって識別図柄が停止表示される以前に大当たり判定手段が大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で報知するための予告演出をする予告演出実行手段(サブCPU41)と、表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を記憶した予告演出画像記憶手段(画像データROM54)と、識別図柄表示制御手段によって識別図柄が停止表示される以前に、保留球記憶手段の記憶する保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定する予告演出継続判定手段(サブCPU41)とを有し、第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じて定められており、予告演出継続判定手段はこの実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かを判定し、予告演出実行手段は、予告演出継続判定手段が第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この第M番の予告演出に対応する予告演出画像を予告演出画像記憶手段から取得し、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を表示装置に表示させることを特徴とする遊技機として提案される。但し、L、M、Nは正の整数且つ1≦L<M≦Nである。
本実施の態様によれば、貯留している保留球の数が多いほど、いわゆる信頼度の高い予告が継続して行われるようにして、遊技者に保留球の数を多くすることの動機付けを行い、止め打ちの発生を抑制できる。
本発明の第1の態様においては、予告演出継続判定手段が第M番の予告演出及びこれに継続する予告演出を実行するか否かを判定する場合、所定の時点で保留球記憶手段の記憶する保留球の数を取得し、予告演出が継続して行われている間、予告演出を実行するか否かの判定においてこの保留球の数を共通に用いるようにしてもよい。
また、本発明の第1の態様においては、予告演出継続判定手段が第M番の予告演出及びこれに継続する予告演出を実行するか否かを判定する場合、判定する毎に保留球記憶手段から新たに保留球の数を取得し、この保留球の数を用いて予告演出を実行するか否かを判定するようにしてもよい。
本発明の態様によれば、予告演出実行中に発生した保留球も予告演出の継続に反映されるので、遊技者に保留球の数を多くすることの動機付けさらに強くを行い、止め打ちの発生をより一層抑制できるようになる。
【0009】
本発明の第2の態様は、識別図柄の可変表示が可能であって、遊技球が特定の領域を通過したことを検出し、遊技球が特定の領域を通過したことの検出を契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定し、判定の結果に基づいて識別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させ、識別図柄の変動表示中に遊技球の特定の領域の通過を検出した場合、遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な遊技機としてコンピュータを機能させるためのプログラムにおいて、識別図柄が停止表示される以前に大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で報知するための予告演出をする予告演出実行手段(サブCPU41)と、表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を記憶した予告演出画像記憶手段(画像データROM54)と、識別図柄表示制御手段によって識別図柄が停止表示される以前に、保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定する予告演出継続判定手段(サブCPU41)としてコンピュータを機能させ、第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じて定められており、予告演出継続判定手段はこの実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かを判定し、予告演出実行手段は、予告演出継続判定手段が第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この第M番の予告演出に対応する予告演出画像を予告演出画像記憶手段から取得し、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を表示装置に表示させることを特徴とするプログラムとして提案される。但し、L、M、Nは正の整数且つ1≦L<M≦Nである。
本実施の態様によれば、貯留している保留球の数が多いほど、いわゆる信頼度の高い予告が継続して行われるようにして、遊技者に保留球の数を多くすることの動機付けを行い、止め打ちの発生を抑制できる。
【0010】
本発明の第3の態様は、識別図柄の可変表示が可能であって、遊技球が特定の領域を通過したことを検出し、遊技球が特定の領域を通過したことの検出を契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定し、判定の結果に基づいて識別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させ、識別図柄の変動表示中に遊技球の特定の領域の通過を検出した場合、遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な遊技機において、識別図柄が停止表示される以前に、大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で予告演出を実行する、遊技機の予告演出実行方法において、表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を予め記憶させるステップと、識別図柄が停止表示される以前に、記憶された保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定するステップと、判定するステップにおいて、第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この第M番の予告演出に対応する予告演出画像を取得し、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を実行するステップとを有し、第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じて定められており、この実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かが判定されることを特徴とする遊技機の予告演出実行方法として提案される。但し、L、M、Nは正の整数且つ1≦L<M≦Nである。
本実施の態様によれば、貯留している保留球の数が多いほど、いわゆる信頼度の高い予告が継続して行われるようにして、遊技者に保留球の数を多くすることの動機付けを行い、止め打ちの発生を抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
[パチンコ機の外観]
図1は、本発明を適用するパチンコ遊技機1を示す斜視図である。パチンコ遊技機1は、遊技枠10に本体11を開扉可能に支持している。本体11の前面上部には、丸窓12にガラス13を嵌めたフロント扉14を有し、その内方に遊技盤2を備える。本体11の前面下部には、貸球及び賞球を受止める上皿3、上皿3の満杯時に球出口30の内方で溢れた球を受止める下皿4、発射装置5のハンドル50を備える。ハンドル50のレバー51を時計方向に回転させることにより、内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を遊技盤2に打ち出す。レバー51の回転時にストップボタンe1を押すと遊技球の打ち出しが止まる。上皿3には、効果音やBGM、エラー音などを出力するステレオ式のスピーカ(図略)を内蔵していると共に、遊技機1に隣接して設置される図示しないCRサンドから球貸し等するための操作スイッチ部31を備える。貸球は、現行1個4円である。
図2は、パチンコ遊技機1の正面拡大図である。遊技盤2には、遊技領域を区画すると共に該遊技領域に発射ソレノイドから打ち出す発射球を導くガイドレール20、飾り枠21の内方画面上に左中右の三列にわたって数字・記号等の特別図柄を変動表示させる液晶ディスプレイ等から成る特別図柄表示装置7、その変動表示を起動すると共に左中右の全図柄を揃える大当たりとするか否かの抽選処理に関与する電動チューリップ式の普通電動役物から成る始動入賞口E1、大当たり時に開放するアタッカと称する第一種特別電動役物の大入賞口E2、一般入賞口となる左右の上入賞口23,24及び下入賞口25,26、左右の風車27,28を備える。
特別図柄表示装置7の上方には、7セグメントLED等を用いた普通図柄表示装置(図略)を備え、遊技盤2の左下方には、該表示装置の変動表示を起動すると共にその表示を「7」で停止させて始動口80のチューリップを開く当たりとするか否かの抽選処理に関与する通過ゲート9を備える。29は、遊技盤2での入賞を逃したアウト球を排出するアウト口である。尚、図示は省略したが、遊技盤2には、多数の遊技釘が打たれている。
図2において、71は現時の4個以内の保留玉の存在を明確化するための保留球ランプである保留玉表示器である。これらにより、現時点での保留玉の蓄積による増加及び消化による減少を時々刻々報知している。尚、保留玉の上限は例えば4個としている。81は通過ゲート9に対する球通過記憶ランプである。又、L01、L02は天装飾用LEDであり、これらの独特の点灯表示により、特別図柄表示装置7上の動画表示による演出と相俟って、遊技盤2の表側に独特の装飾的効果或いは演出的効果を現出させている。
[制御装置の構成例]
図3は、本発明の実施例であるパチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図である。以下、図を参照しながら制御回路の構成例を説明する。
【0012】
[制御装置]
上述したパチンコ機を構成する各機器は、マイクロコンピュータ等を備えた制御装置300により制御されている。図3に基づいて、この制御装置300の概略構成を説明する。
パチンコ機1を構成する各機器を制御するための制御装置300は、図3に示すように、大当たりの発生等に関する主たる制御を行うための主制御回路30と、この主制御回路30の制御に基づいて、図柄表示装置(回転リール)における特別図柄の変動表示等の従たる制御を行うための副制御回路40により構成されている。また、主制御回路30から副制御回路40に対しては、一方向にのみ通信が可能となっている。また、主制御回路30には、賞球の払出を制御する払出・発射回路80が接続されており、 払出・発射回路80には実際に賞球の払出・発射を実行する払出装置81,発射装置82が接続されている。
【0013】
[主制御回路]
主制御回路30は、主制御プログラム等を記憶したメインROM32と、プログラムの実行、演算処理等を行うためのメインCPU31と、一時記憶領域であるメインRAM33を備えており、メインROM32に記憶された制御プログラムに従ってメインCPU31が動作することにより、遊技発射制御、大当たり抽選制御、賞球排出制御及びが行われる。なお、メインCPU31に、制御プログラムの先頭から処理を実行するよう、定期的に発生するリセット信号の入力を行うための初期リセット回路35、リセット用クロックパルス発生回路34が接続されている。
また、主制御回路30には、始動入賞口E1への入賞球を検出するための始動入賞球スイッチ6S、一般入賞口23〜26への入賞球を検出するための一般入賞球スイッチ16S〜19S、普通図柄始動口9を通過する遊技球を検出するための通過球スイッチ7Sが接続されており、これらのセンサからの球検出信号が入力される。
【0014】
また、大入賞口E2内に設けられたVゾーンを通過した遊技球をカウントするVカウントスイッチ28S、大入賞口E2に入賞した遊技球をカウントするカウントスイッチ29、始動入賞口E1に設けられた電動役物(チューリップ)を開閉させるための始動口ソレノイド6a、大入賞口E2を開閉させるための大入賞口ソレノイド8a、大入賞口E2内に設けられたシーソー(図略)を駆動するためのシーソーソレノイド8bが主制御回路30に接続されている。
【0015】
パチンコ機1の遊技において、始動入賞球スイッチ6Sが入賞球を検出すると、メインCPU31は当該検出信号に基づいて乱数を用いた抽選を行い、当該抽選結果に基づいて特別図柄の停止表示態様を決定する。
さらに、主制御回路30は、シリアル通信制御用IC36を介して副制御回路40に接続されている。
【0016】
[副制御回路]
副制御回路40は、主制御回路30からコマンドを受け取り、このコマンドに基づいて特別図柄の変動処理、リーチ演出処理、予告演出処理などを行う機能を有している。副制御回路40は、サブCPU41、サブCPU41に接続されたサブROM42,サブRAM43,画像制御部45、音声制御部46,ランプ制御部47とを有している。画像制御部45には特別図柄表示部7である液晶表示装置45outが出力装置として接続され、音声制御部46にはスピーカ46outが出力装置として接続され、ランプ制御部47にはランプ47outが接続されており、特別図柄の変動表示、リーチ演出、予告演出等を行い、装飾ランプを用いた演出をおこない、また効果音等による音響的演出を行うようになっている。
画像制御部45は、サプCPU41からの命令に従って画像処理を行うVDP(Video Data Processor)51と、特別図柄画像データ、キャラクタ画像データ、背景データなどの画像データを格納する画像データROM54と、VDP51から出力される画像データをD/A変換し、変換により得られたアナログ信号を液晶表示装置45outに供給するD/Aコンバータ52と、サブCPU41からのリセット命令を受けてVDP51を初期状態に戻す初期リセット回路53とにより構成されている。
音声制御部46は、音声データに基づいて音声信号を生成する音源IC61と、音源IC61から出力された音声信号を適当なレベルまで増幅し、増幅された音声信号をスピーカ46outに供給するアンプ(AMP)62と、予告演出、リーチ演出、大当たり演出などに用いられる音楽、音声、効果音(SE)などのデータ(音データ)を格納し、音源ICに供給する音データROM63とで構成されている。
ランプ制御部47は、各ランプ47outをどのように明滅させるかを指示する装飾データを格納した装飾データROM71と、装飾データROM71に格納された装飾データ及びサブCPU41からの命令に基づいてランプ47outを駆動させるドライブ回路72とから構成されている。
【0017】
[パチンコ機における遊技制御方法]
次に、上述した制御装置300によるパチンコ機1の遊技制御方法例を説明する。図4(a)(b)、図5は、パチンコ機における遊技制御の主たる手順を示すフローチャートである。
[主制御回路30における主な制御処理]
主制御回路30は、図4(b)に示すようなメイン遊技制御処理(ステップS10〜ステップS40)を繰り返して行うとともに、割込許可フラグがセットされていることを条件として、定期的(例えば2ms毎)に、図4(a)に示す割込処理(ステップS100〜ステップS190)を行う。
【0018】
[メイン遊技制御処理]
メイン遊技制御処理では、図4(b)に示すように、電源が投入されると、CPUの動作をリセットして主制御回路30の初期設定処理(ステップS10)を行う。続いて、割り込み許可フラグをセットし、特別図柄表示装置7を制御して特別図柄を変動表示させるための特別図柄変動処理(ステップS20)を行う。続いて、普通図柄表示部を制御して普通図柄を変動表示させる普通図柄制御処理(ステップS30)を行い、ハズレ図柄、初期値乱数、演出量乱数などの乱数の更新処理を行い(ステップS40)、ステップS20の特別図柄制御処理に戻り、以下ステップS20からステップS40を繰り返して実行する。
【0019】
[システムタイマ割り込み処理]
割込許可フラグがセットされている場合に行う定期的な割込処理は、図4(a)に示すように、まず、各レジスタを待避させ(ステップS100)、大当たりの判定や特別図柄の変動表示の停止制御に用いる乱数の更新処理(ステップS110)を行い、始動入賞球スイッチ6S、通過球スイッチ7S、一般入賞球スイッチ16S〜19Sなどのスイッチの出力を検査するスイッチ入力検出処理(ステップS120)を行い、続いて、タイマを更新するためのタイマ更新処理(ステップS130)を行う。
【0020】
続いて、遊技情報出力処理を行い(ステップS140)、ポート出力処理(ステップS150)を行い、副制御回路40へ変動パターンを伝えるためのコマンド出力処理を行い(ステップS160)、主制御回路30側でエラーランプ制御処理を行い(ステップS170)、賞球の払出命令を払出・発射回路80に送る賞球制御処理を行う(ステップS180)。続いて各レジスタを復帰させ(ステップS190)、割込許可を行って、割り込み処理からメイン処理に復帰する。
[特別図柄制御処理]
次に、特別図柄変動処理(ステップS20)の詳細について説明する。図5は、特別図柄変動処理の詳細な処理例を示すフローチャートである。
上述した特別図柄変動処理(ステップS20)では、図5に示すように、始動入賞口E1に遊技球が入賞して始動入賞球スイッチ6Sにより検出されたか否か又は特別図柄の始動記憶があるか否かを判断し(ステップS200)、始動入賞口E1への入賞球がない場合又は特別図柄の始動記憶がない場合には、デモ画面を表示するためのデモ制御処理(ステップS205)を行う。
【0021】
一方、始動入賞口E1へ遊技球が入賞した場合には、確率変動状態を示す高確率フラグの確認を行い(ステップS210)、次に、乱数を用いた抽選結果が大当たりの発生を許可しているか否かを判断し(ステップS220)、大当たりの発生を許可している場合には(ステップS220、YES)、当たり停止図柄を決定するとともに(ステップS225)、当たり演出を決定するため当たり変動パターンの決定を行う(ステップS230)。
【0022】
また、乱数を用いた抽選結果が大当たりの発生を許可していない場合には(ステップS220、NO)、まずハズレ停止図柄の決定を行い(ステップS235)、つぎに決定された演出がリーチ演出であるか否かを判断する(ステップS240)。この判断の結果がリーチ演出であった場合には(ステップS240、YES)、リーチ有りハズレ停止図柄を選択して決定するとともに、リーチ演出を決定し(ステップS250)、リーチ演出でなかった場合には(ステップS240、NO)、リーチ無しハズレ停止図柄を選択するとともに、ハズレ演出を決定する(ステップS245)。
【0023】
続いて、ステップS230,S250、又はS245において決定された図柄に対応する表示制御コマンド(変動コマンド)を生成して(ステップS255)、これをバッファであるRAMに格納して送信に備える(ステップS260)。次に、有効ライン上に停止表示された特別図柄の組み合わせが実際に大当たりとなったか否かを判断し(ステップS265)、大当たりが発生している場合には(ステップS265、YES)、大当たり遊技を行わせるための大当たり遊技処理(ステップS270)を行った後、特別図柄の変動処理を終了するための特別図柄変動処理終了処理(ステップS275)を行い、特別図柄制御処理(ステップS20)を終了する。
一方、大当たりが発生していない場合(ステップS265,NO)には、大当たり遊技処理(ステップS270)を行わずに、特別図柄変動処理終了処理(ステップS275)を行い、特別図柄制御処理(ステップS20)を終了する。
【0024】
[予告演出の実行]
本実施の形態では、上記主制御回路30側での処理により変動パターンを示すコマンド等を受け取った副制御回路40は、主制御回路30と協働して予告Aから予告Eまでを一連の予告として行うように動作する。
【0025】
図6は、予告Aから予告Eまでを一連の予告として行うための制御装置300の機能ブロック図である。
制御装置300は、特別図柄の可変表示が可能な表示装置7と、遊技球が特定の領域を通過したことを検出する始動領域検出部601と、始動領域検出部が遊技球を検出したことを契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定する大当たり判定部602と、大当たり判定部602による判定の結果に基づいて特別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させる特別図柄表示制御部603と、特別図柄の変動表示中に始動領域検出部601が遊技球を検出したときに、遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な保留球記憶部604とを有しているとともに、特別図柄表示制御部603によって特別図柄が停止表示される以前に大当たり判定部602が大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で予告演出する予告演出実行部607と、表示される順序の優先順位が予め定められた予告Aから予告Eまでの5種類の予告演出画像を記憶した予告演出画像記憶部606と、特別図柄表示制御部603によって特別図柄が停止表示される以前に、保留球記憶部604の記憶する保留球の数に応じて、ある予告演出(以下、予告演出Xという)に続く予告演出(予告演出Yという)と定められている予告演出を実行するか否かを判定する予告演出継続判定部605とを有し、予告演出Yの実行確率は保留球の数及び先の予告演出である予告演出Xに応じて定められており、予告演出継続判定部605はこの実行確率に基づいて予告演出Yを実行するか否かを判定し、予告演出実行部607は、予告演出継続判定部605が予告演出Yを実行すると判定した場合、この予告演出Yに対応する予告演出画像を予告演出画像記憶部606から取得し、この予告演出画像に基づいて予告演出Yを表示装置に表示させる。
【0026】
図7,8は予告演出継続判定部605が用いる、予告演出及び保留球の数毎に定められている各予告演出の実行確率を定めたデータの例を示す図である。図7は、大当たりの抽選においてハズレたときに用いられるデータであり、図8は大当たりの抽選においてハズレたときに用いられるデータである。図7,8それぞれの表は、各予告演出A〜Eについて、保留球数0から4までのそれぞれについての実行確率を示している。各値は「I/J」の形式で示されており、「J」は予告演出を行うかどうかを判定する場合に用いられる乱数の取りうる値の総数、Iはその乱数の取りうる値の総数の内、その値となったときに予告演出を実行する物の総数である。例えば、乱数が0から499までの500個の値を取りうる場合において、0から127までの値がでたらその予告演出を実行する、という場合には「128/500」と表示している。予告演出継続判定手段は、これらのデータを参照して予告演出Yを実行するか否かを判定する。なお、このデータで定める実行確率は一例であって、本実施の形態がこのデータに限定されることはない。
【0027】
[制御装置300の動作例]
次に、制御装置300の動作例について、図9、図10を参照しながら説明する。図9は、予告Aから予告Eまでの全部又は一部を一連の予告として行うように動作して予告選出制御方法を行うフローチャートである。
【0028】
まず、大当たり判定部602が大当たりが当選したか否かを判定する(ステップS901)。大当たりでない場合は(S901,NO)、リーチありかどうかを判別する(ステップS902)。リーチ無しの場合は(ステップS902、NO)、予告演出を行わない。一方、リーチありの場合は(ステップS902、YES)、予告演出継続判定部605は、保留球記憶部604から保留球数の値を取得し(ステップS903)、ハズレ用データ(図7参照)して、対応する保留球数の値の予告Aの実行確率に従って、予告演出Aを実行するか否かを乱数を用いて抽選する(ステップS904)。抽選が当選しなかった場合は(ステップ905,NO)、予告演出を行わない。一方、抽選が当選した場合は、予告演出継続判定部605は、予告演出実行部607に予告演出Aを実行するよう命令し、予告演出実行部607は、予告演出画像記憶部606から予告演出Aの画像データを取得し、これを表示装置7に表示させる(ステップS906)。
【0029】
次に、変動パターン実行中に予告演出が終了しない場合(ステップS907、NO)は、予告演出の継続を終了する。一方、予告演出Aの表示が完了した場合(ステップS907、YES)、予告演出継続判定部607は、次の予告である予告Bを予告Aに継続して行うか否か判定するために、ハズレ用データ(図7参照)を用いて、対応する保留球数の値の予告Bの実行確率に従って、予告演出Bを実行するか否かを乱数を用いて抽選する(ステップS908)。なお、この場合に用いる保留球数の値は、先のステップS903で取得した値を継続して用いる。
【0030】
抽選が当選しなかった場合は(ステップS909,NO)、予告演出Bは行わない。一方、抽選が当選した場合は(ステップS909、YES)、予告演出継続判定部605は、予告演出実行部607に予告演出Bを実行するよう命令し、予告演出実行部906は、予告演出画像記憶部606から予告演出Bの画像データを取得し、これを表示装置7に表示させる(ステップS910)。
【0031】
変動パターン実行中に予告演出が終了しない場合(ステップS911、NO)は、予告演出の継続を終了する。一方、予告演出Bの表示が完了した場合(ステップS911、YES)、予告演出継続判定部605はその予告が最後の予告(この例の場合は、予告E)であるか否かを判定する(ステップS912)。最後の予告ではない場合(ステップS912、NO)は、次の予告へ移行し(ステップS913)、ステップS908からステップS911を繰り返しておこなう。一方、その予告が最後の予告である場合(ステップS912、YES)は、予告演出の継続を終了する。
【0032】
一方、ステップS901において大当たりである場合(ステップS901、YES)は、図10に示す流れとなる。図10に示す流れは、ハズレ用データに代えて当たり用データが用いられる点を除いて、ステップS903〜ステップS913と同様である。
【0033】
すなわち、予告演出継続判定部605は、保留球記憶部604から保留球数の値を取得し(ステップS1001)、当たり用データ(図8参照)して、対応する保留球数の値の予告Aの実行確率に従って、予告演出Aを実行するか否かを乱数を用いて抽選する(ステップS1002)。抽選が当選しなかった場合は(ステップS1003,NO)、予告演出を行わない。一方、抽選が当選した場合は、予告演出継続判定部605は、予告演出実行部607に予告演出Aを実行するよう命令し、予告演出実行部609は、予告演出画像記憶部606から予告演出Aの画像データを取得し、これを表示装置7に表示させる(ステップS1004)。
【0034】
次に、変動パターン実行中に予告演出が終了しない場合(ステップS1005、NO)は、予告演出の継続を終了する。一方、予告演出Aの表示が完了した場合(ステップS1005、YES)、予告演出継続判定部607は、次の予告である予告Bを予告Aに継続して行うか否か判定するために、当たり用データ(図8参照)を用いて、対応する保留球数の値の予告Bの実行確率に従って、予告演出Bを実行するか否かを乱数を用いて抽選する(ステップS1006)。なお、この場合に用いる保留球数の値は、先のステップS1001で取得した値を継続して用いる。
【0035】
抽選が当選しなかった場合は(ステップS1007,NO)、予告演出Bは行わない。一方、抽選が当選した場合は(ステップS1007、YES)、予告演出継続判定部605は、予告演出実行部607に予告演出Bを実行するよう命令し、予告演出実行部607は、予告演出画像記憶部606から予告演出Bの画像データを取得し、これを表示装置7に表示させる(ステップS1008)。
【0036】
変動パターン実行中に予告演出が終了しない場合(ステップS1009、NO)は、予告演出の継続を終了する。一方、予告演出Bの表示が完了した場合(ステップS1009、YES)、予告演出継続判定部605はその予告が最後の予告(この例の場合は、予告E)であるか否かを判定する(ステップS1010)。最後の予告ではない場合(ステップS1010、NO)は、次の予告へ移行し(ステップS1011)、ステップS1006からステップS1009を繰り返しておこなう。一方、その予告が最後の予告である場合(ステップS1010、YES)は、予告演出の継続を終了する。
【0037】
このようにして、予告Aから予告Eまでが連続して行われることが可能なように、予告演出が行われる。なお、予告演出及び保留球の数毎に定められている各予告演出の実行確率を定めたデータ(図7,8参照)は、より多くの予告が継続される場合のほうが、より大当たりである確率が高いように定められている。例えば、保留球の数が多い方がより多くの予告が継続して行われるように定められている。
【0038】
[予告演出表示画面例]
次に、上記のような予告演出がどの表に表示されるかについて説明する。図11,図12は、予告Aから予告Eまでが表示された例を示す図である。図11(A)は、遊技機1の特別図柄表示装置7が変動表示中であることを示している。図中下向きの矢印は特別図柄が変動中であることを示している。次に、予告Aが抽選により行われることになったものとする。図11(B)は予告Aが表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCAが画面左下隅に表示されている。
【0039】
次に、予告Aに続いて予告Bが抽選により行われることになったものとする。図11(C)は予告Bが表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCAに加えて予告Bに対応するキャラクタCBが画面下中央に表示されている。
【0040】
さらに、予告Bに続いて予告Cが抽選により行われることになったものとする。図12(D)は予告Cが追加して表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCA、予告Bに対応するキャラクタCBに加えて予告Cに対応するキャラクタCCが画面下右に表示されている。
【0041】
さらに、予告Cに続いて予告Dが抽選により行われることになったものとする。図12(E)は予告Dが追加して表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCA、予告Bに対応するキャラクタCB、予告Cに対応するキャラクタCCに加えて予告Dに対応するキャラクタCDが画面上中央に表示されている。
【0042】
さらに、予告Dに続いて最後の予告である予告Eが抽選により行われることになったものとする。図12(F)は予告Eが最終的に追加して表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCA、予告Bに対応するキャラクタCB、予告Cに対応するキャラクタCC、予告Dに対応するキャラクタCDに加えて予告Eに対応するキャラクタCEが画面中央に表示されている。
【0043】
このようにして予告が継続する毎に新たなキャラクタが画面に表示されるようになっており、遊技者はキャラクタが増えるたびに予告が継続していることを知ることができ、予告が継続しているということは大当たりである確率が高いと推測できるようになる。
【0044】
[制御装置300の別の動作例]
先に述べた制御装置300の動作例では、最初の予告の実行判定に関して取得した保留球の数を以降継続して各予告実行の判定の際に用いていたが、各予告実行の判定ごとに最新の保留球数の値を取得して、これに基づいて予約実行の抽選を行うようにしてもよい。
【0045】
図13,図14に各予告実行の判定ごとに最新の保留球数の値を取得して、これに基づいて予約実行の抽選を行う場合の制御装置300の動作例を示す。この動作例は、最新の保留球数を取得するステップS1301、ステップS1401がそれぞれステップS908、ステップS1006の前に加わることを除いて図9,10に示す動作例と同様なので、同様のステップには同様の符号を附することにして、それぞれの詳細な説明は省略する。
[予告演出の効果]
本実施の形態では、予告が最後の予告(予告E)まで到達した場合に限り、リーチ状態となるものとする。予告A,B、C,Dの段階で予告が終了した場合は、リーチ状態としない。
【0046】
このような方式によれば、予約継続中に新たに保留球としてカウントされた入賞球も予告継続の可否に影響するので、遊技者に保留球の数を増加させようとする動機付けを与えることが可能となる。
【0047】
[その他]
(1)上記の実施の形態では、保留球の数毎に各予告の出現確率を定めるとしたが、いくつかの保留球数は共通の出現確率のデータとしてもよい。例えば、保留球数0の場合のデータと保留球数1の場合のデータは共通としてもよい。
【0048】
(2)上記の実施の形態では、予約が継続される場合は、必ず予告A、B、C、D,Eという順となる予告演出制御として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、一部の順をジャンプするようにしてもよい。
一部の順をジャンプする予約演出を行う処理例を以下に説明する。ある予告が抽選に当選した場合は、その予告の直後の予告のみでなくその当選した予告以降の複数の予告の抽選を必ず行うようにする。例えば、予告Aが抽選に当選したことを条件に、予告B及び予告Cの抽選を実行するようにする。この場合、予告Bは抽選にハズレて予告Cが当選した場合は、予告演出の表示はにおいて予告Aが実行された後に予告Bをジャンプして予告Cが実行されるようになる。
以下に、予告Aが抽選により当選した場合に、予告B、C,D、Eまで必ず抽選を行う例を図面を参照しながら説明する。
図15は、予告Aのつぎに予告B,Cを飛ばして予告Dが表示された例を示す図である。
まず、予告Aの抽選が行われる。図15(A)は、遊技機1の特別図柄表示装置7が変動表示中であることを示している。図中下向きの矢印は特別図柄が変動中であることを示している。
予告Aが抽選に当選すると予告Aの予告演出が行われる。図15(B)は予告Aの予告演出画像が表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCAが画面左下隅に表示されている。
【0049】
次に、予告B、C、Dの抽選が行われる。この例では、予告B、予告Cは抽選にハズレたが予告Dは抽選に当選したものとする。図11(C)は予告B,Cの予告演出画像は表示されずに予告Dの予告演出画像が表示された状態を示しており、この例では、予告Aに対応するキャラクタCAに加えて予告Dに対応するキャラクタCDが画面中央上に表示されているが、予告B,Cに対応するキャラクタは表示されない。
次に、予告Eについての抽選が行われるが予告Eは当選しなかったものとする。この場合は、予告Eの予告演出画像の表示は行われず、図11(C)に示す状態(予告A、Dの予告演出画像のみ表示)で特別絵柄の変動が終了する。
【0050】
(3)別のハードウエア構成例
上記の実施の形態では、パチンコ機(専用機)において本発明を実現する例を示したが、本発明はパチンコ機に限られずその他のハードウエアにおいても実現可能である。
【0051】
図16は、本発明に係る予告演出実行方法を実行可能なパチンコ機シミュレータ例を示すブロック図であり、パチンコ機シミュレータ1601は、情報処理装置1610と、入力操作装置1620と、表示装置1630とから構成される。情報処理装置1610は、たとえば家庭用ゲーム機、パーソナルコンピュータである。入力操作装置1620は、たとえば家庭用ゲーム機のキーパッド、コントローラ、あるいはパーソナルコンピュータのキーポード及びマウスなどである。表示装置1630は、たとえば液晶ディスプレイ装置、テレビ装置、モニターなどである。
【0052】
情報処理装置1610は、CPU1611、RAM1612、ROM1613、画像処理部1614及びサウンド/音声処理部1615を有している。パチンコ軌道のシミュレーション方法を実行するプログラムと制御データ(以下、単に「ゲームソフト」と呼ぶ)は、プログラム記憶媒体1616に格納されている。情報処理装置1610内のRAM1612とROM1613には、共通制御を行なう基本プログラムや制御データなどが格納されており、CPU1611は、RAM1612とROM1613の内容を参照等しながらプログラム記憶媒体1616に記憶されているプログラムを実行する。なお、図16において情報処理装置1610内の入出力インターフェイス装置は省略している。
【0053】
本実施の形態にかかる遊技球軌道のシミュレーション方法は、図16に示すようなネットワークから独立している、いわゆる「スタンドアローン」の情報処理装置によって実現できるだけでなく、ネットワークを利用したハードウエア構成においても実現可能である。
【0054】
図17にネットワークを利用したハードウエア構成例(以下、パチンコ機シミュレータシステムという)のブロック図を示す。パチンコ機シミュレータシステム1702は、端末装置1721からの要求に応じて予告演出実行方法の実行に必要なプログラム及び/又はデータを通信網1722を介して送信するためのシステム管理サーバ1723と、システム管理サーバ1723からプログラム及び/又はデータを受け取り、これを用いて予告演出実行方法の実行結果をユーザに提供するための端末装置1721で構成される。
【0055】
端末装置1721は、通信網22を介して少なくともシステム管理サーバ1723にアクセス可能な情報処理装置であって、たとえばWeb接続機能を有する携帯電話器、コンピュータ、ワークステーションもしくは移動体通信端末、PDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0056】
通信網1722は、有線・無線、専用回線・交換回線を問わず、これに接続されている装置がそれぞれ目的とする装置に対しセッションを確立したときにその間での情報の送受を可能とするように作用する。通信網1722は、インターネットのように、ゲートウエイを介して複数のネットワークが組み合わされて実現しても構わない。また、その接続についてもいわゆるバックボーンといわれる基幹線に直接接続せずとも、PPP接続などによって一時的に接続してあっても、セッションを確立したときにその間で情報の送受ができるようになっていれば構わない。なお、上記「通信網」は専用回線を固定的に張りめぐらせたような、交換機を用いない通信網も含むものとする。
【0057】
システム管理サーバ1723は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、ハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、たとえばコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置などである。前記ROM、もしくはハードディスク装置などにこの情報処理装置をシステム管理サーバ1723として機能させるためのプログラム、もしくは予告演出実行方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されており、該プログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することによりパチンコ機シミュレータ1601又はパチンコ機シミュレータシステム1702が実現され、若しくは予告演出実行方法が実行されるようになっている。また、上記プログラムはかならずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど))から提供され、これを主メモリに乗せる構成であっても良い。
【0058】
端末装置1721とシステム管理サーバ1723は協働して予告演出実行方法を実行する。どちらがどの処理を行うかはいろいろな分配法が考えられ、たとえばシステム管理サーバ1723が本発明に係る予告演出実行方法を実行するプログラムを含むパチンコ機シミュレーションプログラムを、端末装置1721にダウンロードし、端末装置1721がパチンコ機シミュレーションプログラムを実行するようにしてもよい。
(4)本発明は、パチンコ機だけでなくパチスロ機にも適用可能である。
(5)本発明に係る予告演出は、リーチ状態となった場合に行われることに限られず、リーチ状態に関係なく本発明に係る予告演出が行われるようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】保留球がたまることにより、予告が継続(ステップ・アップ)しやすい演出を行い、これにより貯留している保留球の数が多いほど、いわゆる信頼度の高い予告が継続して行われるようにして遊技者に保留球の数を多くすることの動機付けを行い、止め打ちの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態を適用するパチンコ遊技機の例を示す斜視図
【図2】パチンコ遊技機の正面拡大図
【図3】パチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図
【図4】(A)は、パチンコ機における遊技制御の主たる手順を示すフローチャート、(B)はパチンコ機における遊技制御の主たる手順を示すフローチャート
【図5】パチンコ機における遊技制御の主たる手順を示すフローチャート
【図6】制御装置の機能ブロック図
【図7】各予告演出の実行確率を定めたデータの例を示す図
【図8】各予告演出の実行確率を定めたデータの例を示す図
【図9】予告選出制御方法を行うフローチャート
【図10】図9のフローチャートに続くフローチャート
【図11】(A)は、特別図柄が変動中である画面例を示す図、(B)は特別図柄が変動中に予告Aの表示が行われた画面例を示す図、(C)は(B)に続き予告Cの表示が行われた画面例を示す図
【図12】(D)は図11(C)に続きさらに予告Cの表示が行われた画面例を示す図、(E)は(D)に続いてさらに予告Dの表示が行われた画面例を示す図、(F)は(E)に続いてさらに予告Eの表示が行われた画面例を示す図
【図13】制御回路の動作例を示すフローチャート
【図14】制御回路の動作例を示すフローチャート
【図15】予告Aのつぎに予告B,Cを飛ばして予告Dが表示された画面例を示す図
【図16】予告演出実行方法を実行可能なパチンコ機シミュレータ例を示すブロック図
【図17】ネットワークを利用したハードウエア構成例のブロック図
【符号の説明】
601 … 始動領域検出部
602 … 大当たり判定部
603 … 特別図柄表示制御部
604 … 保留球記憶部
605 … 予告演出継続判定部
606 … 予告演出画像記憶部
607 … 予告演出実行部

Claims (5)

  1. 識別図柄の可変表示が可能な表示装置と、遊技盤の遊技領域に設けられ、遊技球が特定の領域を通過したことを検出する始動領域検出手段と、前記始動領域検出手段が遊技球を検出したことを契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定する大当たり判定手段と、前記大当たり判定手段による判定の結果に基づいて前記識別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させる識別図柄表示制御手段と、前記識別図柄の変動表示中に前記始動領域検出手段が遊技球を検出したときに、前記遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な保留球記憶手段とを備えた遊技機において、
    前記識別図柄表示制御手段によって前記識別図柄が停止表示される以前に前記大当たり判定手段が大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で報知するための予告演出をする予告演出実行手段と、
    表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を記憶した予告演出画像記憶手段と、
    前記識別図柄表示制御手段によって前記識別図柄が停止表示される以前に、前記保留球記憶手段の記憶する保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定する予告演出継続判定手段と、
    を有し、
    前記第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じて定められており、予告演出継続判定手段はこの実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かを判定し、
    前記予告演出実行手段は、前記予告演出継続判定手段が第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この第M番の予告演出に対応する予告演出画像を予告演出画像記憶手段から取得し、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を表示装置に表示させる、
    ことを特徴とする遊技機(但し、L、M、Nは正の整数且つ1≦L<M≦N)。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、予告演出継続判定手段は、第M番の予告演出及びこれに継続する予告演出を実行するか否かを判定する場合、所定の時点で保留球記憶手段の記憶する保留球の数を取得し、予告演出が継続して行われている間、予告演出を実行するか否かの判定においてこの保留球の数を共通に用いる、ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1に記載の遊技機において、予告演出継続判定手段は、第M番の予告演出及びこれに継続する予告演出を実行するか否かを判定する場合、判定する毎に保留球記憶手段から新たに保留球の数を取得し、この保留球の数を用いて予告演出を実行するか否かを判定する、ことを特徴とする遊技機。
  4. 識別図柄の可変表示が可能であって、遊技球が特定の領域を通過したことを検出し、遊技球が特定の領域を通過したことの検出を契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定し、前記判定の結果に基づいて前記識別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させ、前記識別図柄の変動表示中に遊技球の特定の領域の通過を検出した場合、前記遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な遊技機としてコンピュータを機能させるためのプログラムにおいて、
    コンピュータを:
    前記識別図柄が停止表示される以前に大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で報知するための予告演出をする予告演出実行手段と、
    表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を記憶した予告演出画像記憶手段と、
    識別図柄が停止表示される以前に、保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定する予告演出継続判定手段と、
    して機能させ、
    前記第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じて定められており、予告演出継続判定手段はこの実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かを判定し、
    前記予告演出実行手段は、前記予告演出継続判定手段が第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この第M番の予告演出に対応する予告演出画像を予告演出画像記憶手段から取得し、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を表示装置に表示させる、
    ことを特徴とするプログラム(但し、L、M、Nは正の整数且つ1≦L<M≦N)。
  5. 識別図柄の可変表示が可能であって、遊技球が特定の領域を通過したことを検出し、遊技球が特定の領域を通過したことの検出を契機として、所定の大当たり確率に基づいて大当たりとなるかハズレとなるかを判定し、前記判定の結果に基づいて前記識別図柄の変動表示を開始させた後、所定の停止態様で停止表示させ、前記識別図柄の変動表示中に遊技球の特定の領域の通過を検出した場合、前記遊技球が検出されたことを保留球として複数記憶可能な遊技機において、前記識別図柄が停止表示される以前に、大当たりと判定している可能性が高いことを予め設定された予告態様で報知するための予告演出を実行する、遊技機の予告演出実行方法において、
    表示される順序の優先順位が予め定められた第1番から第N番までのN種類の予告演出画像を予め記憶させるステップと、
    前記識別図柄が停止表示される以前に、記憶された保留球の数に応じて、第L番の予告演出に続く予告演出と定められている第M番の予告演出を実行するか否かを判定するステップと、
    前記判定するステップにおいて、第M番の予告演出を実行すると判定した場合、この第M番の予告演出に対応する予告演出画像を取得し、この予告演出画像に基づいて第M番の予告演出を実行するステップと、
    を有し、
    前記第M番の予告演出の実行確率は保留球の数及び第L番の予告演出の種類に応じてに定められており、この実行確率に基づいて第M番の予告演出を実行するか否かが判定される、
    ことを特徴とする遊技機の予告演出実行方法(但し、L、M、Nは正の整数且つ1≦L<M≦N)。
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