JP2005102728A - 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005102728A
JP2005102728A JP2003336349A JP2003336349A JP2005102728A JP 2005102728 A JP2005102728 A JP 2005102728A JP 2003336349 A JP2003336349 A JP 2003336349A JP 2003336349 A JP2003336349 A JP 2003336349A JP 2005102728 A JP2005102728 A JP 2005102728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
unit
game
control device
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003336349A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Masuda
友宏 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2003336349A priority Critical patent/JP2005102728A/ja
Publication of JP2005102728A publication Critical patent/JP2005102728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】より多彩な演出を可能にし、遊技者を遊技機に惹きつけることができる遊技機及びその制御技術を提供する。
【解決手段】遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出装置17を備えた遊技機であって、段階的に報知する演出を単位演出毎に記録した記録装置61bと、遊技の進行を制御し、記録装置61bから段階的に報知する演出を単位演出で選択すると共に、演出装置17に対して、選択した単位演出を行わせるように制御する制御装置61と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は遊技機に関し、特に、遊技の進行状況に応じた演出を実行する図柄表示装置、音声出力装置、ランプ等の演出装置を備えた遊技機、並びにその制御技術に関する。
遊技の進行と共に種々の演出を実行する遊技機の代表例として、所謂スロットマシンやパチンコ遊技機を例示できる。また、遊技の進行状況に応じた演出として、図柄による演出、音による演出、光による演出を例示できる。
以下、図柄による演出を実行する遊技機の場合で説明する。
この場合、遊技機は、遊技機正面に図柄による演出を実施する図柄表示装置を備えている。スロットマシンを例に説明すれば、図柄表示装置たる複数のリール(回胴)を備えたリールユニットを設け、この各リールの回転を制御することで、遊技の進行状況に応じて要求される図柄による演出を遊技機正面側に表示している。
また、パチンコ遊技機を例に説明すれば、複数種の図柄を回胴をモチーフとして、図柄表示装置たる液晶表示ユニットの有効ライン上に図柄を変動して表示し、あるいは変動している図柄を停止させて表示し、現在の遊技状態を遊技者に報知している。
また、これら図柄による演出を表示する制御は、主制御装置(メイン基盤)及び副制御装置(サブ基盤)からなる遊技機の制御系にて処理されている。
なお、パチンコ遊技機を例に説明すれば、主制御装置において、遊技球が始動入賞口へ入賞したこと等を検出し、乱数を抽選することで当たり、外れを決定する大当り抽選制御を行い、この抽選結果を踏まえて、表示すべき演出のパターンや停止した状態で表示される図柄を決定する図柄選択制御(図柄の抽選制御)を行う。次に、副制御装置において、前記主制御装置から通知される指令(コマンド)を受信した後、遊技の進行状況に応じて要求される図柄や演出を別途設けたROMから読み出し、図柄表示装置たる液晶表示ユニットに適時表示させる副制御装置(サブ基盤)から構成されている。
ところで、遊技の進行状況に応じた演出として、図柄による演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を予め決められた順序で段階的に図柄表示装置等に表示する予告演出が知られている。
かかる従来の予告演出は、単位演出(図柄)を表示する順番が何番まで表示されたかによって、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、大当たり遊技状態)へ移行するかもしれないといった期待感を抱かせるための演出である。すなわち、この予告演出は、演出内容を段階的にアップさせることで期待感を高めるものである。
例えば、従来の予告演出では、副制御装置(例えば、図柄制御装置)がその記録装置(ROM)に、単位演出の図柄A,B,C,Dを4種類の予告演出(「A」、「A→B」、「A→B→C」、「A→B→C→D」)として記録しておき、遊技の結果として発生する当たり、あるいは外れの遊技状態遊技に応じて、副制御装置が何れかの予告演出を選択し、選択した予告演出を図柄表示装置に表示させる。
そこで、予告演出「A」が表示された場合、大当たりへ移行する確率が低いことを示し
、予告演出「A→B→C→D」が表示された場合、大当たりへ移行する確率が高いことを示す。
しかし、従来の予告演出を表示する際、表示が予告演出「A→B→×」のように途切れると、期待度も途切れてしまうと共に、遊技者は予告演出「B」の後に表示されるはずであった単位演出の図柄C,Dを見ることができないので、遊技者を遊技機に惹きつけることが難しいといった問題があった。
本発明は、このような遊技機開発上の背景を考慮してなされたもので、より多彩な演出を可能にし、遊技者を遊技機に惹きつけることができる遊技機及びその制御技術を提供することを課題とする。
上記した技術的課題を解決するため、本発明では、以下の構成とした。
すなわち、本発明の遊技機は、遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出装置を備えた遊技機であって、
前記段階的に報知する演出を前記単位演出毎に記録した記録装置と、
前記遊技の進行を制御し、前記記録装置から前記段階的に報知する演出を前記単位演出で選択すると共に、前記演出装置に対して、選択した前記単位演出を行わせるように制御する制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、制御装置が段階的に報知する演出(ステップアップ予告演出)のうち、どの単位演出を演出装置に行わせて制御するかを選択できるので、演出が途切れるようなことがあっても、関連する単位演出を最後まで表示することが可能になる。結果的に、より多彩な演出が可能となり、遊技者を遊技機に惹きつけることができる。なお、演出が途切れる場合とは、途中でリーチ演出が発生する場合や外れ遊技状態が発生する確率が高い場合が考えられる。また、ステップアップ予告演出には、一時期段階的に不利な遊技状態へ移行する演出も含まれる。また、演出装置として、図柄制御装置、音声出力装置、ランプが例示できる。
また、本発明の遊技機において、前記制御装置は、前記複数の単位演出のうち、一部の単位演出を残して他の単位演出を選択する第1単位演出選択手段を有することを特徴とする。前記複数の単位演出のうち、一部の単位演出を残して他の単位演出を選択する第1単位演出選択手段を有することを特徴とする。この構成によれば、単位演出の残りの一部が選択されずに表示されない場合があっても、演出時間が同じであれば、演出中断後に選択された単位演出を表示することが可能になり、遊技者の期待感は持続する。
更に、本発明の遊技機において、前記制御装置は、今回の前記段階的に報知する演出を行う際に前記第1単位演出選択手段にて選択されなかった単位演出を、次回の前記段階的に報知する演出を行う際に選択する第2単位演出選択手段を有することを特徴とする。この構成によれば、今回選択されなかった単位演出を次回に選択して表示することで、抜けた単位演出に期待感を高める意味を持たせることができる。この場合、抜けた単位演出を次回に表示することで期待感が大きくなる。
更にまた、本発明の遊技機において、前記制御装置は、前記単位演出を選択する際、無作為に選択する選択順序変更手段を有することを特徴とする。この構成によれば、無作為に変えた順序で単位演出を選択表示することで、同じ演出時間の中で、遊技者の期待感を上下させるといった意外性を遊技に加えることができる。
更にまた、本発明の遊技機において、前記制御装置は、前記段階的に報知する演出の全ての単位演出を行う演出時間から前記第1単位演出選択手段にて選択されない単位演出分の演出時間を差し引いて演出時間を短縮する演出時間短縮手段を有することを特徴とする。この構成によれば、単位演出の一部が選択されずに表示されない場合、演出時間を短縮することで、時間当たりの大当たり判定回数を増加することができ、また保留玉の消化を速めることができる。
更にまた、本発明の遊技機用プログラムにおいて、
遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出手段と、
前記段階的に報知する演出を前記単位演出で記録した記録手段と、
前記遊技の進行を制御し、前記記録手段から前記段階的に報知する演出を前記単位演出で選択すると共に、前記演出手段に対して、選択した前記単位演出を行わせるように制御する制御手段と、
をコンピュータに実行させるための遊技機用プログラムである。
本発明によれば、遊技機用プログラムが、業務用または家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等に読み込まれることにより、業務用または家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等を弾球遊技機として機能させることができる。
更にまた、本発明の遊技機用記録媒体において、
遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出手段と、
前記段階的に報知する演出を前記単位演出で記録した記録手段と、
前記遊技の進行を制御し、前記記録手段から前記段階的に報知する演出を前記単位演出で選択すると共に、前記演出手段に対して、選択した前記単位演出を行わせるように制御する制御手段と、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
ここで記録媒体としては、プログラムを流通させ得る有体物で足りる。また、好ましくは、ROM、HD、MO、CD−ROM等の記録媒体が望ましい。また、記録媒体に記録される本発明のプログラムは、単体での流通も可能であり、例えば、インターネット等の通信媒体を介しての配布も可能である。
また、本発明は、当該プログラムの実行により実現させる制御装置の制御方法にも該当する。また、上記課題を解決するための手段に記載の各種内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組合せることができる。
以上、説明したように本発明によれば、制御装置が段階的に報知する演出のうち、どの単位演出を演出装置に行わせて制御するかを選択できるので、演出が途切れるようなことがあっても、関連する単位演出を最後まで表示することが可能になる。結果的に、より多彩な演出が可能となり、遊技者を遊技機に惹きつけることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る遊技機の最良の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、風営適正化法(風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律)の内規上「第1種」に区分されるパチンコ遊技機を例に説明する。
本実施の形態に示す遊技機1は、図1に示すように遊技機1の設置場所たる遊技店の所謂「島」に固定された外枠3と、この外枠3に一側を保持され且つ外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、表枠4の前面上部に開閉自在に設けられた窓枠5とを備えている。また、遊技機1の主要構成部品は、表枠4に集約して取り付けられている。
表枠4に設けられる主要構成部品としては、盤面に遊技領域が形成された遊技盤6、遊技機1に供給すべき遊技球(以下、パチンコ玉という)及び遊技機1より払い出される賞球を一時貯留する受皿2、遊技球を遊技盤6の上部に打ち出すための発射駆動装置7、この発射駆動装置7を操作するための操作ハンドル8、必要に応じて所定個数の賞球を受皿2内に払い出す遊技球払出装置53、遊技に係る主たる制御を処理する主制御装置50、主制御装置50から出力されたコマンドにより各種装置を制御する副制御装置60等があげられる。
表枠4に設けられる窓枠5は、遊技者がその枠内に先の遊技盤6を覗き見ることのできる透視窓9を備えている。また、この透視窓9にはガラスが嵌め込まれ、さらに透視窓9の外周には、装飾LED10、装飾ランプ11、及びスピーカ12が設けられている。
表枠4に設けられる受皿2は、窓枠5の下方に取り付けられている。
受皿2の内部には螺旋状のスロープが形成され、その最上流部には、CRユニット70に通じる遊技球借入口2aが設けられている。また、その下流には賞球払出し用の賞球払出口2bが設けられている。最下流部には、受皿2内のパチンコ玉を一列に整列して遊技機1内に導く貯留球整列路2cが形成されている。そして、貯留球整列路2cの末端に、発射駆動装置7に通じる遊技球供給口2dが設けられている。また、受皿2の前面には、受皿2内のパチンコ玉を受皿2外に排出させるための球抜きボタン2e,2fが設けられている。
受皿2の左下には、灰皿20が設けられている。また、受皿2の右下に、操作ハンドル8が設けられている。操作ハンドル8は、表枠4の裏面に設けられた発射駆動装置7を作動させるためのメインスイッチや、操作の有無を検知するタッチアンテナを内臓している。そして、この操作ハンドル8を対象とした開度操作によって、パチンコ玉の打力調整が可能になっている。
より詳しく説明すると、メインスイッチやタッチアンテナの出力は、遊技機背面に設けられる発射制御装置52に入力されており、発射駆動装置7は、この発射制御装置52の制御下でパチンコ玉を遊技盤6に打ち出している。また、発射駆動装置7には、パチンコ玉を打ち出す打出杆、及び打出杆を連続的に揺動させる電動モータ(共に図示せず)などが組み込まれており、発射制御装置52は、メインスイッチの出力を打出杆の可動量などに反映させて、パチンコ玉の打力を調整している。
また、パチンコ玉の打ち出しに関して、本実施の形態では、受皿2の左方に発射停止ボタン21を設けている。この発射停止ボタン21は、遊技者の判断のもと、操作ハンドル固定のままパチンコ玉の発射操作を一時停止させるための外部操作装置であり、遊技者は、この発射停止ボタン21を操作(押下)することで、操作ハンドル8の開度を維持しつつも任意のタイミングでパチンコ玉の発射を一時停止することができる。
遊技球払出装置53(図3参照)は表枠4の裏面側に設けられ、賞球たる遊技球を貯留するタンクと、賞球として払い出される遊技球を数える賞球計数装置と、遊技機1の背面
に設けられた遊技球タンク内のパチンコ玉を賞球計数装置に送る賞球整列レールとを備えている(共に図示せず)。そして、その時々に要求される必要個数のパチンコ玉を賞球計数装置にて計数し、先の受皿2内に賞球として払い出す。
また、遊技球払出装置53は、払出制御装置51に接続されている。
払出制御装置51は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき遊技球払出装置53による賞球の払出動作を制御している。また、払出制御装置51には、遊技球払出装置53の他、球貸信号制御装置71が接続されており、払出制御装置51は、球貸信号制御装置71を介してCRユニット70を操作し、必要個数の遊技球を受皿2内に供給する。
遊技盤6は、図2に示すように略正方形状をなす合板からなり、表枠4の裏面に形成された遊技盤収納枠(図示せず)に収納固定されている。また、遊技盤6の前面には、ガイドレール13a及び遊技球規制レール13bが設けられ、ガイドレール13a及び遊技球規制レール13bで囲まれた領域によって遊技領域が構成されている。
遊技領域には、遊技釘や風車等などの障害物14と、遊技球の進入し得る入賞口が形成された各種入賞装置25,26,27,28と、入賞に至らなかったパチンコ玉を遊技領域の外部に排出するアウト口15と、種々の図柄を演出を踏まえて表示する可変表示装置17が設けられている。
また、可変表示装置17の上部には、後に詳述するスタートチャッカ26の開放制御に係る当否判定の結果を「○」「×」等の記号で告知する普通図柄表示装置(LED表示装置)18と、当否判定の実行に係る権利の保留数を表示する通過保留数表示ランプ16と、始動入賞の保留数を表示する特定保留数表示ランプ19等が設けられている。また、可変表示装置17の両側に、開放制御の当否判定で実行される乱数抽選の契機をなすスルーチャッカ49が設けられている。
遊技釘や風車などの障害物14は、遊技盤6上に打ち出されたパチンコ玉の落下方向に変化を与えてパチンコ玉の処理に面白みを持たせる機能と、各種入賞装置25,26,27,28並びにスルーチャッカ49の近傍に遊技球を誘導する機能とを兼ね備えている。
また、入賞装置として、パチンコ玉が入り込むことで所定個数の賞球(パチンコ玉)の払出しに繋がる一般入賞装置25と、後に詳述する大当たり抽選制御の契機をなしたり、図柄の変動表示を開始させるためのトリガーとなるスタートチャッカ(始動入賞装置)26と、特別遊技状態への移行時に開かれる開閉扉27cを備えた大入賞装置27と、スタートチャッカ26を一定期間開放するためのトリガーとなる開放用入賞装置28などを設けている。
なお、各入賞装置には、遊技球の通過を検知するためのセンサ(図示略)が内蔵されており、そのセンサの出力は、主制御装置50の入力ポートに入力されている。また、本明細書では、これら入賞装置25,26,27,28に設けられる入賞口に遊技球が入る動作を以て入賞と称する。また、特に、スタートチャッカ26に遊技球が入った場合には、この入賞を「始動入賞」と称することもある。
スタートチャッカ26は、遊技盤中央に設けられた可変表示装置17の下方に配置されている。また、スタートチャッカ26に形成された始動入賞口26aの両側には、開放制御の実行下で始動入賞口26aの外方に動き、始動入賞口26aの開口面積をさらに拡大する機能を備えた可動片26bが設けられている。
可動片26bは、スタートチャッカ26に組み込まれたソレノイドにリンク機構を介して連結され、このソレノイドに対する通電の有無により入賞口26aの外方若しくは内方に動く。なお、ソレノイドは可動物制御装置67に接続されており、通電に係る制御は、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67で処理されている。
普通図柄表示装置18は、スタートチャッカ26の開放制御の実行の有無に係る当否判定の結果を告知する普通図柄を表示するための表示装置であり、例えば、普通図柄として「○」「×」等の記号を表示する。より詳しくは、当否判定の当選を受けて「○」を表示し、また、落選を受けて「×」を表示する。
また、この当否判定の当選は、当業者並びに遊技者に於いて「小当り」と称され、この小当りの当選を条件にスタートチャッカ26の開放制御が開始される。また、開放制御の実行下では、スタートチャッカ26に設けられる可動片26bが所定周期で外方に動き、通常時に較べて入賞口26aの間口が広がるため、入賞口26aに対して遊技球が入賞し易くなる。よって、遊技者は、この間有利に遊技を楽しむことができる。
また、上記当否判定の実行の権利は、先のスルーチャッカ49に対する遊技球の通過を以て成立する。つまり、遊技球がスルーチャッカ49を通過すると、小当りの当否判定に係る乱数抽選の抽選権利が得られ、主制御装置50は、この抽選権利の成立を条件に小当りの当否判定を行っている。また、この抽選権利は、例えば、保留数4を上限にその権利の行使が保留されることもあり、その保留数は、通過保留数表示ランプ16の点灯数から確認できるようになっている。
大入賞装置27は、他の入賞口に較べて広い間口を有する大入賞口27aと、大入賞口27aの内部に開口したVゾーン(継続入賞領域)27bと、通常の遊技状態に於いて、この大入賞口27aに対する遊技球の進入を阻止する開閉扉27cとを備えている。また、開閉扉27cは、特別遊技状態の継続下で実行される開閉制御のもとで開閉され、大入賞口27aの内部に至る通路を確保する。
また、開閉扉27cは、上述の始動入賞口26と同様に、遊技盤6の裏面に設けられたソレノイド(図示せず)にリンク機構を介して連結されており、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67によって、その開閉が制御がされている。
また、開閉制御とは、通常閉じている開閉扉27cを、この開閉制御の実行下で開閉して、大入賞口27aに対する遊技球の進入(入賞)を可能にする制御である。また、特別遊技状態の継続下では、この開閉扉27cの単位作動期間を1ラウンドとして、通常、15〜16ラウンドを上限にラウンドが消化される。そして、このラウンドの消化に伴い順次開閉制御が発生する仕組みになっている。
続いて、開放用入賞装置28について説明する。開放用入賞装置28には、遊技球の進入可能な開放口28aが形成されており、本実施の形態で、大入賞装置27の両側に計2カ所設けられている。また、開放口28aに対する遊技球の入賞時には、スタートチャッカ26に設けられる可動片26bが一定期間開放状態になり、スタートチャッカ26に対する遊技球の進入が容易になる。
特定保留数表示ランプ19は、複数のランプを備え、そのランプの点灯個数によって始動入賞の保留数を表示している。なお、ランプの点灯制御は、副制御装置の一つであるランプ制御装置62で管理されており、保留に価する始動入賞があった場合には、その始動入賞を受けてランプの点灯数が一つ増える仕組みになっている。また、保留された始動入賞が各種制御の実行に伴い消化されたときには、ランプの点灯数が一つ減るように制御さ
れている。
可変表示装置17は、遊技盤6の略中央に配置され、図柄をモチーフとした画像データ(識別情報)を種々の演出を踏まえて表示する。なお、図柄の表示を例に説明すれば、あたかも回胴上に付された図柄の如く各画像データを図柄の表示領域に設けられる有効ライン上で連続的に可変表示する。また、図柄と共にキャラクタ画像や背景画像を表示し、これら図柄やキャラクタ画像並びに背景画像の演出によって遊技者に視覚上得られ意外性や面白みを提供している。
なお、本明細書では、これらキャラクタ画像や背景画像を含み、単に「図柄」と称することもある。従って、可変表示装置17は、図柄表示装置ともいう。
また、可変表示装置17の制御方法について、その概要を説明すれば、可変表示装置17の制御に要するプログラムの実行のもと、主制御装置50は、始動入賞の成立を契機に、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かの判定にあたる大当たり乱数抽選制御処理(以下、単に大当たり抽選制御と称する)を実行する。
また、その判定結果を遊技者に告知すべく、主制御装置50は、図柄の演出パターンや仮停止図柄及び確定停止図柄を決定するための乱数抽選を更に実行する。なお、図柄の演出パターンは、図柄を変動させて表示することから変動パターンともいう。この乱数抽選では、先の大当たり抽選制御の抽選結果に基づき「アタリ」に対応したデータ選択テーブル、又は「ハズレ」に対応したデータ選択テーブル等を対象に乱数抽選を実行する。そして、この乱数抽選で抽出した乱数を含む乱数範囲値に設定されている変動パターンデータや確定停止図柄の種別データ等に対応する制御指令が生成され、副制御装置60の一つである図柄制御装置61に一方向通信で送信される。
そして、図柄制御装置61では、受信した制御指令を解析し、この制御指令に対応する確定停止図柄の画像データを図柄制御装置61のROM61aから読み出して、種々の演出と共に可変表示装置17に表示する。
なお、上記で「確定停止図柄」とは、可変表示装置17の有効ライン上に停止する図柄である。
また、図柄制御装置61のROM61aには、制御指令と図柄による演出のパターンとを並べた演出パターンテーブルと、段階的に報知する演出であるステップアップ予告演出データαとが記録されている。なお、ROM61aでは、ステップアップ予告演出データα(図5参照)は段階的に報知する演出を複数の単位演出に分割され、分割された単位演出A〜Eが単位演出毎に記録されている。そして、演出パターンテーブルは、主制御装置50側のデータ選択テーブルと1対1の対応関係にある。また、ステップアップ予告演出データαは単位演出A〜Eが単位演出毎に選択可能である。
次に、図柄制御装置61のROM61aに記録されているステップアップ予告演出データαとそれを構成する単位演出A〜Eについて説明する。なお、単位演出A〜Eはそれぞれステップアップ予告演出を構成する1シーンの画像データである。また、本実施の形態における単位演出A〜Eの画像データは学校の業間休み時間中に起きた出来事をアニメ化したものである。
単位演出Aの画像データは、図6(a)に示すように、教室内から見た廊下側の窓が表示され、その窓に廊下を通過する女性教師の姿が表示される画像である。
単位演出Bの画像データは、図6(b)に示すように、教室内から見た廊下側の窓が表
示され、図6(a)の画面に続いて、廊下を通過する女性教師を追う生徒3人の姿がその窓に表示される画像である。
単位演出Cの画像データは、図6(c)に示すように、教室内から見た廊下と通じるドアが表示され、教室から廊下へ出ようとしてドアを開けた生徒と女性教師がドアのところで出会い頭に衝突し、慌てた生徒が倒れてドアに挟まれる姿が表示される画像である。なお、この単位演出Cの画像データが表示されると、遊技状態が大当たり状態へ移行する確率が60%であることを示す。
単位演出Dの画像データは、図6(d)に示すように、慌ててドアに挟まれた生徒をからかった前述の3人の生徒を女性教師が追いかけるの姿が表示される画像である。なお、この単位演出Dの画像データが表示されると、遊技状態が大当たり状態へ移行する確率が80%であることを示す。
単位演出Eの画像データは、図7に示すように、慌ててドアに挟まれた生徒が教室のドアや壁を押し倒してしまう姿が表示される画像である。なお、この単位演出Eの画像データが表示されると、遊技状態が大当たり状態へ移行する確率がほぼ100%であることを示す。
このようにステップアップ予告演出は、単位演出A〜Eを段階的に表示することで大当たり状態への期待感を高める意図も含めた演出である。
次に、主制御装置50は、遊技に係る主たる制御(基本プログラム)を実行する装置であり、基本処理装置であるCPU50a、CPU50aでの処理に用いられるデータを一時記憶するRAM50c、CPU50aにて処理する各種プログラムを記録したROM50bを備えている。
なお、ROM50bに記録されるプログラムの一例を説明すれば、大当たり抽選制御等に用いられる乱数抽選実行用のプログラム、大当たり抽選制御の判定結果を踏まえて各種副制御装置60に出力すべき制御コマンドを生成・出力する出力制御プログラムなどを例示できる。
また、主制御装置50には、図柄制御装置61、ランプ制御装置62、音声制御装置63等の副制御装置60が接続されており、主制御装置50は、各副制御装置60に対して、先行コマンド及び後続コマンド等からなる制御指令を送信している。
副制御装置60の一つであるランプ制御装置62は、主制御装置50から出力される制御指令に基づき、電飾品を用いての演出を制御する。
より詳しくは、特定保留数表示ランプ19や通過保留数表示ランプ16の制御プログラム、並びに各種入賞装置に組み込まれる電飾及び遊技機前面に設けられる装飾LED10等の発光を制御するためのプログラムを記録したROM62bと、ROM62bに記録されるプログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU62aと、CPU62aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM62cと、を備えている。
音声制御装置63は、遊技機1の前面に設けられたスピーカ12を制御するための装置であり、スピーカ12の制御に用いるプログラムを記録したROM63bと、ROM63bに記録されるプログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU63aと、CPU63aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM63cと、を備えている。
図柄制御装置61は、主制御装置50から出力される制御指令に従い画像データを生成してビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)65に送信し、このビデオ・ディスプレイ・プロセッサ65を介して各種図柄を可変表示装置17に表示する機能を備えている。
すなわち、図柄制御装置61は、主制御装置50から受信した制御指令を解析し、前述の演出パターンテーブルを参照して、該当する演出パターンから画像データを生成する画像生成処理を行う。また、図柄制御装置61は、該当する演出パターンから画像データを生成する際、ステップアップ予告演出データαを単位演出A〜E毎に選択する第1単位演出選択手段61a1、第2単位演出選択手段61a2、選択順序変更手段61a3、演出時間短縮手段61a4を備えている(図5参照)。
続いて、上記主制御装置50および副制御装置60等を備える遊技機1の制御系で処理する各種制御について説明する。また、以下では、主制御装置50内の処理をメインに実行される遊技機1の主たる制御(基本プログラム)を説明した後に、第1単位演出選択手段61a1、第2単位演出選択手段61a2、選択順序変更手段61a3、演出時間短縮手段61a4が行う第1単位演出選択処理、第2単位演出選択処理、選択順序変更処理、演出時間短縮処理について説明する。
[基本プログラム]
まず、図4に示すように、主制御装置50は、電源の投入を受けて基本プログラムを立ち上げ、初期設定処理を実行する(S100)。本初期設定処理では、電源断チェック処理、及びRAM領域の初期化、並びに各副制御装置に対する通常起動コマンドの送信処理、また、エラー状態の復帰回復処理、システムタイマ割込処理を実行する。
このうち電源断チェック処理は、電源断発生後の電源投入か否か、すなわち電源断復帰からの起動か/通常状態(稼働状態)からの起動かを振り分ける。また、その振り分けにあたりチェックすべき項目として、本実施の形態では、(1)RAMクリアスイッチの遮断状態、(2)電源断発生時にセットされたフラグの値、(3)全RAM領域の内容を、チェック項目として設定している。
また、この電源断チェック処理の結果、電源断復帰からの起動と判定されたときには、上記RAMの初期化、並びに各副制御装置に対する通常起動コマンドの送信処理を実行し、これらの処理によって電源断時のエラーを解除している。
また、主制御装置は、各種データの初期化の後にシステムタイマ割込処理を実行する。
本システムタイマ割込処理は、後述のステップ101からステップ113までをメインルーチンとして、このメインルーチンを遊技機稼働中のマシンサイクルとして定期に実行するための処理であり、例えば、主制御装置50に内蔵されたクロックのリセット信号に基づきタイマを更新し、このタイマの値をもとにマシンサイクルを確立させる。
続いて、初期設定処理の後、主制御装置50は、続くステップ101に移り、後に詳述する大当たり抽選制御に於いて実行される乱数抽選の乱数範囲値を設定する。また、この設定した乱数範囲値内にて定期に乱数を更新し続ける乱数更新処理を実行する。
また、乱数更新処理の後、主制御装置50は、入力管理処理(S102)の一処理として、始動入賞球検知センサ(特定入賞球検知センサ)47、大入賞球検知センサ(特別入賞球検知センサ)48、通過球検知センサ46等から得られるセンサ出力を、入力ポートを介して読み込み。
ここで始動入賞球検知センサ47は、上記スタートチャッカ26に入賞した遊技球を検知するセンサである。また、大入賞球検知センサ48は、大入賞装置27に入賞した遊技球を検知するセンサである。通過球検知センサ46は、スルーチャッカ49に入賞した遊技球を検知するセンサである。
また、入賞管理処理では、上記入力ポートのチェック、及び主制御装置50に設けられるスイッチのエッジ検出を実行する。また、これらポート及びスイッチのチェックに加え、全入賞装置の入賞情報を個別に集計し、また、これらのチェックによって得られた信号並びに全入賞装置の入賞情報を、以後の各種処理において活用し得るデータに変換するデータ変換処理を実行する。なお、ここで入賞情報とは、遊技球を検知したか否か、また、遊技球の入賞の成立のタイミング等に相当する。
次に、主制御装置50は、補給球切れエラーや受皿満タンエラー等の異常監視処理を実行し(S103)、その後に普通図柄制御処理を実行する(S104)。
普通図柄制御処理では、小当りの当否に係る当否判定が実行される。この当否判定では、通過球検知センサ46で取得した入賞情報(例えば、入賞の成立タイミング)を乱数抽出のパラメータに乱数抽選が実行される。また、この当否判定の結果に基づき普通図柄表示装置18にて表示すべき「○」「×」等の普通図柄が決定される。
次に、主制御装置50は、特別図柄制御処理を実行する(S105)。
特別図柄制御処理は、始動入賞の成立によって得られる情報(例えば、入賞の成立タイミング)に基づき大当たり抽選制御を実行し、この大当たり抽選制御の抽選結果に対応する先行コマンドを準備する。また、あわせて表示すべき確定停止図柄に対応した図柄の指定や、この図柄の表示に用いる演出パターン(変動パターン)データ等を乱数抽選にて選出し、この選出したデータに対応する後続コマンドを準備する。
次に、主制御装置50は、出力管理処理を行う(S106)。
出力管理処理では、各副制御装置(図柄制御装置61、音声制御装置63、ランプ制御装置62、払出制御装置51等)に送信すべき制御コマンドを編集し、適宜のタイミングで各副制御装置に対してその制御コマンドを送信する。また、あせて外部(ホールや試験機関等)の集中管理装置54にも所望のデータを送信する。
続いて、可変図柄表示制御処理を実行する(S107)。本処理は、特別図柄制御処理で生成された制御コマンドを可変表示装置17及び普通図柄表示装置18に送信して、上述の如く各種図柄を可変表示装置17及び普通図柄表示装置18に表示させる。
続いて、主制御装置50は、普通図柄電動役物制御処理を実行する(S108)。普通図柄電動役物制御処理は、先の普通図柄制御処理にて得られた小当りの当否判定の結果を参照して、この当否に基づき可動片26bの開閉操作を行う。より詳しくは、小当りの当選を条件に開放制御を実行し、この開放制御のもと、スタートチャッカ26に設けられたソレノイドに電圧を印可して可動片26bを開く。
次に、主制御装置50は、大入賞領域制御処理を実行する(S109)。
大入賞領域制御処理は、大当たり抽選制御の抽選結果を参照し、大当たり抽選制御の当選を受けて大入賞装置27の開閉制御を実行する。
より具体的には、特別遊技状態への移行に伴う第1ラウンドの開始を受け、主制御装置50は、可動物制御装置67を介して大入賞装置27のソレノイドに適宜のタイミングで
電圧を印可し、開閉扉27cを作動させる。また、開閉扉27cの作動開始後、予め定められた時刻に達した、或いは大入賞口27aに入り込んだ遊技球の数(入賞数)が上限値に達したなどの条件の成立をもってソレノイドに対する通電を停止し、開閉扉27cの開閉制御を一旦終了する。また、当該開閉制御の終了を以て第1ラウンドの終了とみなす。
また、主制御装置50は、第1ラウンドの開催中に、大入賞口27a内部のVゾーン27bに遊技球が入り込んだことを受け、この第1ラウンドの終了後に、続く第2ラウンドを開始する。そして、第2ラウンドの開始を受けて、再び開閉扉27cの開閉制御を開始する。また、以後、同様に、Vゾーン27bでの入賞を条件に、最大15〜16ラウンドを上限に、続く第3ラウンド及び第4ラウンド等へとラウンドを発展させる。
また、ラウンドの開催中にVゾーン27bに入賞がなかった場合には、全ラウンドの消化を待たずして、当該ラウンドの終了後に特別遊技状態を終了し、主制御装置50は、各種装置の制御状態を通常の遊技状態に対応した制御状態に復帰させる。このように大入賞領域処理では、ラウンドの継続の有無を踏まえ、例えば15〜16ラウンドを上限に開閉扉27cの開閉制御を実行する。
続いて、主制御装置50は、払出制御処理を行う(S110)。
この払出制御処理では、ステップ102の入力管理処理で得られた各種センサの出力に基づき入賞の有無を把握し、入賞時には、その入賞に見合う賞球の払出しを遊技球払出装置53を介して実行する。
また、ランプ・LED制御処理(S111)、及び音声制御処理を実行する(S112)。
ランプ・LED制御処理では、大当たり抽選制御の抽選結果を踏まえて装飾ランプ11や装飾LED10の点滅による光の演出を遊技者に提供する。また、併せて上記特定保留数表示ランプ19の点灯数を変更する。
また、音声出力制御では、大当たり抽選制御の結果を音声制御装置63に読み込み、スピーカ等にて構成される音声発生装置12を介して、遊技の進行に応じた音の演出を遊技者に提供する。
そして、本メインルーチンの最終処理として、主制御装置50は、電源が断たれたか否かを把握し(S113)、電源遮断時には、本処理ルーチンを一旦抜ける。また、未だ遊技機が稼働中であると判断したときには、ステップ101に戻り、再度ステップ101からステップ113に至るメインルーチンを繰り返す。
このように遊技機1の制御系では種々の制御が実行され、これら各種制御の実行によって遊技機1の各種装置の制御が為されている。また、これらの制御によって遊技者に遊技を提供している。
ところで、本明細書の課題に記載したように、従来の予告演出は、単位演出を段階的に報知するステップアップ予告演出の場合、予告演出が途中で途切れると、期待度も途切れてしまうと共に、遊技者は表示されるはずであった単位演出の図柄を見ることができないので、遊技者を遊技機に惹きつけることが難しいといった問題があった。
このため本実施の形態に示す図柄制御装置61は、主制御装置50の制御指令に対応する演出パターンから画像データを生成する際、ステップアップ予告演出データαを単位演出A〜E毎に選択する第1単位演出選択処理、第2単位演出選択処理、選択順序変更処理を行う。
つまり、本実施の形態に示す図柄制御装置61は、この第1単位演出選択処理、第2単位演出選択処理、選択順序変更処理の実行によって、前記演出パターンに従ってステップアップ予告演出データαの中から単位演出を選択できるようにしている。
[第1単位演出選択処理]
次に、図柄制御装置61の第1単位演出選択手段61a1が行う第1単位演出選択処理について説明する。
第1単位演出選択手段61a1は、ROM61bに記録されたステップアップ予告演出データαの単位演出A〜Eのうち、一部の単位演出を残して他の単位演出を選択する。
たとえば、演出パターンがT時間内の最初と終わりに単位演出Aと単位演出Dとを出力する演出である場合、第1単位演出選択手段61a1は、単位演出Bと単位演出Cを残して単位演出Aと単位演出Dを選択する。なお、選択されなかった単位演出Bと単位演出Cは、RAM61cに記憶あれる。そして、図柄制御装置61は、VDP65および可変表示装置17に対し、T時間内の最初と終わりに単位演出Aと単位演出Dの画像を出力する制御を行う。なお、T時間内において単位演出Aの画像と単位演出Dの画像との間はステップアップ予告演出は中断される。
この第1単位演出選択処理によれば、単位演出Aの画像が出力されて後、単位演出の残りの一部(単位演出Bと単位演出C)が選択されずに表示されない場合があっても、演出時間Tが同じであれば、演出中断後に選択された単位演出Dを表示することが可能になり、遊技者の期待感は持続する。
[第2単位演出選択処理]
次に、図柄制御装置61の第2単位演出選択手段61a2が行う第2単位演出選択処理について説明する。
第2単位演出選択手段61a2は、今回のステップアップ予告演出を行う際に第1単位演出選択手段61a1にて選択されなかった単位演出(単位演出Bと単位演出C)を、次回のステップアップ予告演出を行う際に選択する。
この第2単位演出選択処理によれば、今回選択されなかった単位演出(単位演出Bと単位演出C)を第2単位演出選択手段61a2が次回に選択して表示することで、抜けた単位演出に期待感を高める意味を持たせることができる。この場合、抜けた単位演出を次回に表示することで期待感が大きくなる。
[選択順序変更処理]
次に、図柄制御装置61の選択順序変更手段61a3が行う選択順序変更処理について説明する。
この選択順序変更手段61a3は、単位演出を選択する際、無作為に選択する。たとえば、演出パターンがT時間内でステップアップ予告演出データαのうち無作為に選択して出力する演出である場合、選択順序変更手段61a3は、単位演出A〜Eの中から、無作為に「単位演出C」→「単位演出B」→「単位演出D」の順序に選択する。
すると、可変表示装置17が大当たりへの移行確率60%の「単位演出C」の次に移行確率の低い「単位演出B」を表示して、遊技者の期待度を一時低くし、次に移行確率80%の「単位演出D」を選択表示することで、同じ演出時間Tの中で、遊技者の期待感を上下させるといった意外性を遊技に加えることができる。
[演出時間短縮手段]
次に、図柄制御装置61の演出時間短縮手段61a4が行う演出時間短縮処理について
説明する。
この演出時間短縮手段61a4は、ステップアップ予告演出の全ての単位演出を行う演出時間Tから第1単位演出選択手段61a1にて選択されない単位演出(単位演出Bと単位演出C)分の演出時間tを差し引いて演出時間を短縮する。この演出時間短縮処理によれば、単位演出の一部が選択されずに表示されない場合、演出時間を短縮することで、時間当たりの大当たり判定回数を増加することができ、また保留玉の消化を速めることができる。
なお、前述の実施の形態では、図柄による演出について詳しく説明したが、ランプ制御装置62が行う光による演出の場合や、音声制御装置63が行う音による演出の場合も、図柄制御装置61が行う処理と同様である。
本実施形態に係る遊技機の斜視図である。 本実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。 本実施形態に係る遊技機の制御ブロック図である。 本実施形態に係る遊技機の基本制御のフローチャートである。 図柄制御装置のブロック図である。 ステップアップ予告演出に関する単位演出の説明図である。 ステップアップ予告演出に関する単位演出の説明図である。
符号の説明
1 遊技機
2 受皿
2a 遊技球借入口
2b 賞球払出口
2c 貯留球整列路
2d 遊技球供給口
2e,2f 球抜きボタン
3 外枠
4 表枠
5 窓枠
6 遊技盤
7 発射駆動装置
8 操作ハンドル
9 透視窓
10 装飾LED
11 装飾ランプ
12 スピーカ(音声発生装置)
13a ガイドレール
13b 遊技球規制レール
14 障害物
15 アウト口
16 通過保留数表示ランプ
17 可変表示装置
18 普通図柄表示装置
19 特定保留数表示ランプ
20 灰皿
21 発射停止ボタン
25 一般入賞装置
26 スタートチャッカ
26a 入賞口
26b 可動片
27 大入賞装置
27a 大入賞口
27b Vゾーン
27c 開閉扉
28 開放用入賞装置
28a 開放口
46 通過球検知センサ
47 始動入賞球検知センサ
48 大入賞球検知センサ
49 スルーチャッカ
50 主制御装置
50a CPU
50b ROM
50c RAM
51 払出制御装置
52 発射制御装置
53 遊技球払出装置
54 集中管理装置
60 副制御装置
61 図柄制御装置
61a,62a,63a CPU
61b,62b,63b ROM
61c,62c,63c RAM
61a1 第1単位演出選択手段
61a2 第2単位演出選択手段
61a3 選択順序変更手段
62 ランプ制御装置
63 音声制御装置
65 ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ
67 可動物制御装置
70 CRユニット
71 球貸信号制御装置
α ステップアップ予告演出データ

Claims (7)

  1. 遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出装置を備えた遊技機であって、
    前記段階的に報知する演出を前記単位演出毎に記録した記録装置と、
    前記遊技の進行を制御し、前記記録装置から前記段階的に報知する演出を前記単位演出で選択すると共に、前記演出装置に対して、選択した前記単位演出を行わせるように制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記制御装置は、前記複数の単位演出のうち、一部の単位演出を残して他の単位演出を選択する第1単位演出選択手段を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記制御装置は、今回の前記段階的に報知する演出を行う際に前記第1単位演出選択手段にて選択されなかった単位演出を、次回の前記段階的に報知する演出を行う際に選択する第2単位演出選択手段を有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記制御装置は、前記単位演出を選択する際、無作為に選択する選択順序変更手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記制御装置は、前記段階的に報知する演出の全ての単位演出を行う演出時間から前記第1単位演出選択手段にて選択されない単位演出分の演出時間を差し引いて演出時間を短縮する演出時間短縮手段を有することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出手段と、
    前記段階的に報知する演出を前記単位演出で記録した記録手段と、
    前記遊技の進行を制御し、前記記録手段から前記段階的に報知する演出を前記単位演出で選択すると共に、前記演出手段に対して、選択した前記単位演出を行わせるように制御する制御手段と、
    をコンピュータに実行させるための遊技機用プログラム。
  7. 遊技の進行状況に応じて報知される演出を少なくとも、複数の単位演出に分割し、分割した単位演出を段階的に報知することで遊技者にとって有利な遊技状態へ移行することを予告する演出手段と、
    前記段階的に報知する演出を前記単位演出で記録した記録手段と、
    前記遊技の進行を制御し、前記記録手段から前記段階的に報知する演出を前記単位演出で選択すると共に、前記演出手段に対して、選択した前記単位演出を行わせるように制御する制御手段と、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2003336349A 2003-09-26 2003-09-26 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体 Pending JP2005102728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003336349A JP2005102728A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003336349A JP2005102728A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005102728A true JP2005102728A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34532514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003336349A Pending JP2005102728A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005102728A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006304941A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006346228A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008161534A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042204A (ja) * 1998-05-27 2000-02-15 Aruze Corp 遊技機
JP2000237406A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Aruze Corp 遊技機
JP2001079223A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Aruze Corp 遊技機
JP2003093651A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2005021301A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Aruze Corp 遊技機、プログラム、並びに遊技機の予告演出実行方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042204A (ja) * 1998-05-27 2000-02-15 Aruze Corp 遊技機
JP2000237406A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Aruze Corp 遊技機
JP2001079223A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Aruze Corp 遊技機
JP2003093651A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2005021301A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Aruze Corp 遊技機、プログラム、並びに遊技機の予告演出実行方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006304941A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006346228A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008161534A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007267762A (ja) 遊技機
JP2005102729A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体
JP7094009B2 (ja) 遊技機
JP2007260225A (ja) 遊技機
JP2006263182A (ja) 遊技機
JP2007159861A (ja) 遊技機
JP2005087403A (ja) 遊技機、プログラム、記録媒体
JP2010104699A (ja) 遊技機
JP2008104582A (ja) 遊技機
JP4402416B2 (ja) 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2009072385A (ja) 遊技機
JP6683669B2 (ja) 遊技機
JP4143009B2 (ja) 遊技機及びプログラム並びに記録媒体
JP2008012174A (ja) 遊技機
JP2005102728A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体
JP4170168B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2006263207A (ja) 遊技機
JP2005102735A (ja) 遊技機
JP2008018162A (ja) 弾球遊技機
JP7457419B2 (ja) 遊技機
JP5596212B2 (ja) 遊技機
JP7199720B2 (ja) 遊技機
JP7382775B2 (ja) 遊技機
JP7094008B2 (ja) 遊技機
JP6722643B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080507