JP2014212942A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パチンコ遊技機の稼働率を向上させる。【解決手段】未消化の始動記憶の数と同数の保留標識を表示する保留標識表示装置を備えるパチンコ遊技機において、未消化の始動記憶の数が上限数である時に遊技球が始動口に入賞することを契機として、表示中の保留標識の表示態様を変更する保留標識変更処理を実行し、該保留標識変更処理では、変更後の保留標識の表示態様を通常の表示態様とは異なる特殊表示態様で表示し、該特殊表示態様を複数組み合わせてなる複合表示態様が、特定の複合表示態様とすることによって、未消化の始動記憶に係る図柄生成行程と、実行中の図柄生成行程の少なくともいずれかについて、図柄が当り態様で停止表示されることとなる期待度が、通常よりも高いことを報知する。【選択図】図9

Description

本発明は、未消化の始動記憶の数と同数の保留標識を表示するパチンコ遊技機に関する。
始動口への入賞を契機に図柄を変動表示した後に停止表示する一連の図柄生成行程を実行し、当り態様で停止表示した場合に特定の入賞口を開放作動するパチンコ遊技機は広く知られている。具体的には、従来のパチンコ遊技機では、始動口(特別始動口)へ遊技球が入賞すると抽選が行われ、特別図柄の変動・停止表示態様等を決定する抽選データである始動記憶(特別始動記憶)が生成される。そして、遊技中は、生成された特別始動記憶を順次消化することで図柄生成行程を繰り返し、図柄生成行程の結果、特別図柄が所定の当り態様で停止表示されると当り(大当り)となって、大入賞口が繰り返し開放作動する特別遊技状態に移行する。通常は、特別遊技状態では大入賞口への入賞によって多くの賞球を獲得可能となるから、特別遊技状態の契機となる大当りは、遊技者にとって遊技の勝利につながる最も重要な要素である。
また、上記パチンコ遊技機では、記憶保持する未消化の特別始動記憶の個数(始動記憶数)に上限数が定められており、始動記憶数が上限数である場合には、特別始動口へ入賞しても特別始動記憶を生成しないよう構成される(例えば、特許文献1)。また、かかるパチンコ遊技機では、始動記憶数と同数の保留標識を表示することによって、始動記憶数を遊技者に報知している。保留標識は、点灯したLEDランプや、画像表示器に表示される図柄などで表される。通常、保留標識は、未消化の各特別始動記憶に対応させるように一列に表示される。具体的には、保留標識は、列の先頭に表示されるものほど、消化順位の早い特別始動記憶に対応するように表示され、特別始動記憶が発生するたびに、列の後尾に保留標識が追加表示され、特別始動記憶が消化されるたびに、先頭の保留標識が消去されて、残された保留標識が先頭側にシフトするよう表示される。
また、かかるパチンコ遊技機では、未消化の特別始動記憶の内容に基づいて保留標識を通常とは異なる特殊な態様(特殊表示態様)で表示することにより、当該保留標識に係る図柄生成行程で特別図柄が当り態様で停止表示することとなる期待度(以下、大当りの期待度と言う。)を図柄生成行程開始前に遊技者に報知するようにした構成が提案されている。例えば、四個の保留標識のうち、先頭から三個が通常表示態様(例えば、白色図柄)で表示され、四個目の保留標識が特殊表示態様(例えば、赤色図柄)で表示されている場合、遊技者は、当該時点から4回目の図柄生成行程では、通常よりも大当りが高頻度で発生するとわかる。また、こうしたパチンコ遊技機の中には、複数種類の特殊表示態様を備え、第一の特殊表示態様(例えば、赤色図柄)よりも第二の特殊表示態様(例えば、青色図柄)の方が大当りになり易い、といった具合に、特殊表示態様の種類によって、大当りの期待度に差をつけたものがある。なお、パチンコ遊技機の制御としては、各図柄生成行程で大当りとなるか否かは、特別始動記憶の生成時に決定されるため、かかる大当り期待度は見かけ上のものであるが、特別始動記憶の内容を直接知り得ない遊技者には、このように報知される大当りの期待度は、大当りが発生する確率に等しいものとなる。
特開平08−234224号公報
上述のように、従来のパチンコ遊技機にあっては、始動記憶数が上限数である時の特別始動口入賞は、特別始動記憶を発生し得ない入賞となる。こうした始動口入賞(以下、オーバーフローと言う。)は、大当りへの足がかりとならない所謂ムダ球となってしまうため、パチンコ遊技に精通する遊技者は、ムダ球が発生しないように、始動記憶数が上限数に近づくと遊技球の発射を中止して、始動記憶数に余裕が出来るまで発射を停止するといった操作を繰り返しており、こうした遊技者による発射停止行為が遊技機の稼働率低下につながっている。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、遊技者による遊技球の発射停止行為を抑制し得るパチンコ遊技機の提供を目的とする。
本発明は、図柄を表示する図柄表示装置と、遊技球の入賞を検知する球検知手段が配設された始動口と、該始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、前記図柄の表示態様を決定するための始動記憶を生成する始動記憶生成手段と、該始動記憶を順次消化することにより、前記図柄表示装置で前記図柄を変動表示させた後に当り態様又はハズレ態様で停止表示させる一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、始動記憶生成手段が生成した始動記憶を、図柄制御手段によって消化されるまで、所定の上限数を限度として記憶保持する始動記憶保持手段と、前記図柄が当り態様で停止表示されると、特定の入賞口を開放作動させる当り遊技制御手段と、複数の保留標識を表示可能な保留標識表示装置と、始動記憶の生成とともに保留標識を保留標識表示装置に追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を保留標識表示装置に表示する保留表示手段とを備えるパチンコ遊技機において、保留表示手段は、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数が前記上限数である時に遊技球が始動口に入賞することを契機として、保留標識表示装置で表示中の保留標識の表示態様を変更する保留標識変更処理を実行し、該保留標識変更処理では、変更後の保留標識の表示態様を通常の表示態様とは異なる特殊表示態様で表示し、該特殊表示態様を複数組み合わせてなる複合表示態様を、特定の複合表示態様とすることによって、未消化の始動記憶に係る図柄生成行程と、実行中の図柄生成行程の少なくともいずれかについて、前記図柄が当り態様で停止表示されることとなる期待度が、通常よりも高いことを報知することを特徴とするパチンコ遊技機である。
かかる構成にあっては、遊技者は、オーバーフローの発生を契機に保留標識の表示態様を変化させることができ、かかる保留標識の変化によって保留標識が特定の複合表示態様となれば、遊技者は、大当りの発生を強く期待することができる。このように、本発明では、遊技者は、オーバーフローを発生させることで保留標識の表示態様の変化に能動的に関与することができ、特定の複合表示態様を表示させることで、大当りの期待度を高めることができるから、遊技者は、始動記憶数が上限数に達していても、特定の複合表示態様を表示させるために、オーバーフローを避けることなく、始動口を狙って遊技球を発射し続けることとなる。
本発明にあっては、保留表示手段は、保留標識変更処理で、始動記憶保持手段に記憶保持された始動記憶の内容を参照することによって、複合表示態様を前記特定の複合表示態様とするか否かを判定する処理を行う構成が提案される。
かかる構成にあっては、保留標識変更処理の実行時に、始動記憶の内容に基づいて、各保留標識の表示態様を特定の複合表示態様を構成するものに変更するかをか否かを決定することで、特定の複合表示態様の表示時に、適切な割合で大当りが発生するよう設定可能となる。
また、本発明にあっては、保留表示手段は、複数の図柄生成行程の実行期間に跨がって、保留標識表示装置に表示される保留標識を特殊表示態様で表示する保留標識複合演出処理を実行し、保留標識複合演出処理では、始動記憶の数が前記上限数である時に遊技球が始動口に入賞するたびに保留標識変更処理を実行することが提案される。
かかる構成にあっては、保留標識複合演出期間中は、オーバーフローが発生するたびに、保留標識変更処理が実行されて複合表示態様が変化するため、遊技者は、積極的にオーバーフローを発生させて、特定の複合表示態様を表示させるように努めることとなる。このように、かかる構成では、保留標識複合演出処理中に、保留変化処理を頻繁に実行することで、遊技を起伏に富んだものとすることが可能となる。
また、本発明にあっては、保留表示手段は、前記保留標識変更処理で、保留標識の表示態様を通常の表示態様から特殊表示態様に変化させる移行期間を備え、該移行期間中に当該保留標識の表示態様を、通常の表示態様及び特殊表示態様と表示態様の異なる中間表示態様で表示することが提案される。
かかる構成にあっては、保留標識を特殊表示態様に変化させて複合表示態様を示す前に、保留標識を一時的に中間表示態様で表示して、複合表示態様の表出を遅らせることによって、遊技者の期待感を刺激することが可能となる。
以上に述べたように、本発明にあっては、オーバーフローを発生させることにより、通常よりも高い大当りの期待度が報知され得るため、遊技者は、オーバーフローの発生をムダ球とは考えなくなり、始動記憶数が上限数に達している場合でも、遊技球の発射操作を継続することとなる。したがって、本発明のパチンコ遊技機によれば、従来構成に比べて稼働率を向上させることが可能となる。
パチンコ遊技機1の斜視図である。 遊技盤10の正面図である。 センターケース13の拡大図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 保留標識35の増減する態様を示す説明図である。 特殊表示態様36の保留標識の動きを示す説明図である。 非同期表示態様の表示例を示す説明図である。 同期表示態様の表示例を示す説明図である。 保留標識複合演出処理中の保留標識表示部31の表示内容の変化を示すタイミングチャートである。 保留標識複合演出処理中の保留標識表示部31の表示内容の変化を示す説明図である。 図10から続く、保留標識複合演出処理中の保留標識表示部31の表示内容の変化を示す説明図である。 保留標識複合演出処理中の保留標識変更コマンド決定に係る判定テーブルを示す図表である。 メイン処理の処理内容を示すフローチャートである。 入賞検出処理の処理内容を示すフローチャートである。 特別始動口処理の処理内容を示すフローチャートである。 標識変更制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 保留標識追加処理の処理内容を示すフローチャートである。 変形例の保留標識変更処理における保留標識35,36,38の表示例を示す説明図である。 変形例の保留標識変更処理における複合表示態様の変化を示す説明図である。 変形例の入賞検出処理の処理内容を示すフローチャートである。 変形例の特別始動口処理の処理内容を示すフローチャートである。 変形例の標識変更制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。なお、以下の実施例のパチンコ遊技機には、特別図柄と普通図柄の2種類の図柄が存在するが、「特別図柄」が本発明に係る「図柄」に相当するものである。そして、特別図柄に係る「特別図柄表示装置15」、「特別始動口20」、及び「特別始動記憶」が、本発明に係る「図柄表示装置」、「始動口」、及び「始動記憶」に夫々相当する。また、特別図柄が当り態様で停止表示されることで開放される「大入賞口25」が本発明に係る「特定の入賞口」に相当する。また、本発明に係る「始動記憶生成手段」、「始動記憶保持手段」、及び「当り遊技制御手段」は、主に、「主制御基板60」によって実現される。また、本発明に係る「図柄制御手段」は、主に、「主制御基板60」及び「図柄制御基板63」によって実現される。また、本発明に係る「保留表示手段」は、主に、「主制御基板60」,「演出制御基板64」及び「画像制御基板65」によって実現される。また、本発明に係る「保留標識表示装置」は、「画像表示器14」によって実現される。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方に発射ハンドル9が配設される。
図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。図3は、この遊技領域12の中央に配設されたセンターケース13の正面図である。センターケース13には、画像表示器14が組み付けられている。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面18には、各種演出画像が表示される。また、後述するように、画像表示器14の表示画面18には、本発明に係る保留標識も表示される。
画像表示器14の下部には、図3に示すように、複数のLED(発光ダイオード)が横並びに配設される。これらのLEDのうち、中央の四個は特別図柄表示装置15であり、右側の2個は普通図柄表示装置16であり、左側の四個は普通始動記憶数表示装置17である。
普通図柄表示装置16は、LEDの点灯態様によって普通図柄を表示するものである。後述する普通始動口19を遊技球が通過すると、このLEDが順次点滅することで普通図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で普通図柄を停止表示する。左側のLEDのみが点灯した態様が当り態様、左右のLEDが点灯した態様がハズレ態様に設定されており、当り態様で停止表示された場合には、後述の普通電動役物23が拡開作動する。
図2に示すように、センターケース13の左側方には普通始動口19を有する普通始動ゲート21が設けられており、普通始動口19を遊技球が通過すると、この普通始動ゲート21に具備された球検知スイッチが球検知信号を出力し、これにより普通図柄に係る始動記憶(普通始動記憶)が生成される。そして、かかる普通始動記憶を消化することにより普通図柄が変動・停止表示することとなる。
前記普通始動記憶数表示装置17は、図3に示すように、四個のLEDからなるものであり、点灯したLEDの数によって、未消化の普通始動記憶の数を報知する。すなわち、普通始動記憶がn個保留されている場合は、四個のLEDのうち、左からn個が点灯し、普通始動記憶が一個消化される度に、点灯中のLEDのうち、一番右のLEDが消灯する。
前記特別図柄表示装置15は、LEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものである。後述するように、特別図柄表示装置15は、所定契機によって、各LEDを点滅させることにより夫々の特別図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で特別図柄を停止表示する。本実施例では、一番右のLEDが点灯した態様がハズレ態様、それ以外のLEDのいずれかが点灯した態様が当り態様と設定されており、いずれかの特別図柄が当り態様で停止表示された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の特別遊技状態に移行する。
図2に示すように、センターケース13の直下位置には特別始動口20を有する普通電動役物23が配設される。普通電動役物23は開閉翼片24を備えている。開閉翼片24は、ソレノイド(図示省略)によって駆動されるものであり、普通図柄表示装置16が普通図柄を当り態様で停止表示すると、所定時間拡開する位置に駆動されて特別始動口20の開口度が所定時間拡大される。そして、特別始動口20を遊技球が通過すると、普通電動役物23に内蔵された球検知スイッチ(球検知手段)が球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて特別図柄表示装置15の特別図柄が変動開始する。
普通電動役物23の直下、かつアウト口30の直上方位置には、大入賞口25を有する特別電動役物26が配設されている。この特別電動役物26は横長矩形状の開閉片27を具備し、この開閉片27は内蔵するソレノイドにより開閉制御されることによって大入賞口25が開放状態又は閉鎖状態に変換される。また、特別電動役物26の内部には入賞した遊技球を検知する球検知スイッチが設けられている。
また、特別電動役物26の両側には、一般入賞口28を有する一般入賞装置29が複数配設されており、遊技球が一般入賞口28に入賞すると、一般入賞装置29に内蔵された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動を、図2,3を参照して簡単に説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
本発明のパチンコ遊技機にあっては、通常の遊技状態(通常遊技状態)に加え、特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常確率よりも高確率となる確変遊技状態と、特別図柄の当り(大当り)によって開始される上記特別遊技状態といった三つの遊技状態がある。
通常遊技状態及び確変遊技状態にあっては、遊技球が発射装置から遊技盤10の遊技領域12に発射され、該遊技球が特別始動口20を通過した場合、乱数抽選が行われて特別始動記憶が生成される。この特別始動記憶は、特別図柄の変動・停止パターンや変動中の演出パターンを決定するための乱数データである。そして、生成された特別始動記憶に基づいて、特別図柄を変動表示させた後に停止表示する一連の図柄生成行程が実行される。詳述すると、図柄生成行程では、特別図柄の変動(LEDの点滅)が、2〜150秒程度継続し、変動後に特別図柄が一定時間(1秒)以上停止表示される。ここで、特別図柄が当り態様で停止表示されると大当りとなり、後述の特別遊技状態に移行する。
また、図柄生成行程中は、画像表示器14の表示画面18で画像演出が行われ、また、画像演出に合わせてスピーカや装飾用ランプが所定態様で作動する。図柄生成行程中の画像演出は、「0」〜「9」のいずれかの図柄で停止する三つの演出図柄34を中心に行われる。すなわち、図柄生成行程中は、特別図柄の変動と同期して演出図柄34が変動し、特別図柄の停止と同期して演出図柄が当り態様又はハズレ態様で停止表示される。ここで、演出図柄34の当り態様は、三つの演出図柄34が同一図柄で停止した態様と規定される。そして、図柄生成行程中の画像演出では、時折、リーチ演出が行われる。
遊技球の特別始動口20通過によって生成される特別始動記憶は一時的に記憶保持され、古い特別始動記憶から順番に図柄生成行程に用いられる。そして、図柄生成行程の実行により当該特別始動記憶が消化されると記憶消去される。本実施例では、記憶保持可能な特別始動記憶の上限数が四個に設定されており、特別始動記憶を四個記憶保持している時は、遊技球が特別始動口20を通過しても、新たな特別始動記憶を記憶保持しないよう構成される。
次に、通常遊技状態及び確変遊技状態での普通図柄表示装置16の変動態様について概説する。
遊技球が普通始動口19を通過すると、普通図柄表示装置16の二個のLEDが点滅開始して、普通図柄が変動開始する。一方、この普通図柄表示装置16の点滅中又は普通電動役物23の開放動作中に、遊技球が普通始動口19を通過すると、普通始動記憶数表示装置17のLEDが追加点灯される。普通図柄は所定時間経過すると変動を停止し、当り態様又はハズレ態様で停止表示される。そして当り態様で停止表示された場合には普通電動役物23の拡開作動が実行されて特別始動口20に入賞し易い状態となる。普通図柄の停止表示後、又は普通電動役物23の開放動作終了後に、普通始動記憶数表示装置17のLEDが点灯している場合には、該LEDが一つ消灯し、普通図柄は再び変動開始することとなる。
次に、通常遊技状態と確変遊技状態の違いを説明する。
確変遊技状態は、通常遊技状態の確率より高確率で特別図柄が当り易くなる遊技状態である。具体的には、通常遊技状態中の当選確率が1/300であるのに対し、確変遊技状態では当選確率が1/30となるので、確変遊技状態は通常遊技状態よりも10倍当り易いといえる。また、確変遊技状態では、特別図柄を変動表示する平均時間が通常遊技状態の半分に短縮されるとともに、普通図柄の変動時間も通常遊技状態よりも短縮される。さらには、確変遊技状態では、普通図柄の当選確率が通常遊技状態よりも高確率となるとともに、普通電動役物23が拡開作動する時間が通常遊技状態より長くなり、特別始動口20が長時間拡開される。このように確変遊技状態では、普通電動役物の開放頻度や開放時間が増えることで、特別始動口20に入賞し易くなる。
次に、特別遊技状態について説明する。
特別遊技状態は、大入賞口25が開放作動する開閉ラウンドを所定回数実行する遊技状態であり、上述のように、通常遊技状態又は確変遊技状態でいずれかの特別図柄が当り態様で停止表示されて大当りとなると開始され、所定回数の開閉ラウンドを終了すると特別遊技状態が終了し、通常遊技状態又は確変遊技状態へ移行する。ここで、特別遊技状態は、1回当りの開放時間が30秒の開閉ラウンドを15回繰り返すと終了する。この特別遊技状態では、大入賞口25へ100個以上の入賞が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得できる。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものであり、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、特別始動口20の入賞時に生成される特別始動記憶を参照して、当落判定や図柄の変動・停止態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。
一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。
ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板63〜67に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されるものである。
記憶装置RAMに設けられた特別始動記憶領域は、四つの記憶領域1〜4を備え、各記憶領域1〜4に特別始動記憶を一個ずつ記憶するようになっている。特別始動記憶は、古いものから順に、記憶領域1、記憶領域2、記憶領域3、記憶領域4の順番に記憶される。図柄生成行程の開始時には、記憶領域1の特別始動記憶が読み出され、記憶領域2〜4の特別始動記憶が、記憶領域1〜3にシフトされる。また、記憶装置RAMには、特別始動記憶領域に記憶される特別始動記憶の保留数が、特別始動記憶数Pとして記憶保持される。
主制御基板60の記憶装置RAMの記憶領域に設けられる各乱数カウンタについて説明する。
大当りカウンタは0〜299の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の大当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された大当りカウンタ値は、所定の大当り値と比較され、抽出された大当りカウンタ値が大当り値と一致していた場合には「大当り(特別図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。ここで所定大当り値には、高確率時の大当り値「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」と通常確率時の大当り値「7」の二種類があり、通常遊技状態では、大当りカウンタ値は通常確率時の大当り値と比較されるが、上述の確変遊技状態では、高確率時の大当り値と比較される。すなわち、通常遊技状態では、抽出された大当りカウンタ値が「7」の場合にのみ当選となり、確変遊技状態では、抽出された大当りカウンタ値が「7,11,37,87,127,177,207,233,257,273」の場合に当選となる。したがって、通常遊技状態では、当選確率は1/300であり、確変遊技状態では、当選確率は10/300(=1/30)となる。
また、図柄カウンタは0〜9の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の図柄カウンタの値が抽出される。上記大当りカウンタ値の判定結果が「大当り」である場合に、抽出された図柄カウンタの抽出値が、当選種類に対応する所定の当選種判定値と一致するか否かによって当りの種類が決定される。具体的には、抽出された図柄カウンタ値が「0〜4」の場合には「通常当り」と決定され、抽出された図柄カウンタ値が「5〜9」の場合には「確変当り」と決定される。
また、リーチカウンタは0〜99の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点のリーチカウンタの値が抽出される。抽出されたリーチカウンタ値は、図柄生成行程中にリーチ演出を行うか否かを決定するのに用いられる。リーチ演出を行うか否かは、このリーチカウンタ値だけでなく、上記大当りカウンタ値の判定結果や遊技状態や特別始動記憶数Pなどに応じて決定される。
態様カウンタは、0〜399の範囲の値を取るものであり、特別始動口20へ入賞するとその時点の態様カウンタの値が抽出される。抽出された態様カウンタ値は、図柄生成行程中の演出内容を決定するのに用いられる。図柄生成行程中の演出内容は、この態様カウンタ値だけでなく、上記大当りカウンタ値やリーチカウンタ値、さらには、遊技状態や特別始動記憶数Pなどに応じて決定される。
特別始動口20への入賞を契機に各カウンタから抽出される以上の各カウンタ値は、図柄生成行程における特別図柄の変動態様及び停止図柄を規定するものであり、抽出後は特別始動記憶として纏められて記憶装置RAMの特別始動記憶領域に保持され、当該特別始動記憶に基づいて図柄生成行程が開始されると消去される。
普通当りカウンタは0〜30の範囲の値を取るものであり、遊技球が普通始動ゲート21を通過するとその時点の普通当りカウンタの値が抽出される。そして抽出された普通当りカウンタ値は、所定の当り値と比較され、抽出された普通当りカウンタ値が該当り値と一致していた場合には内部的に「当り(普通図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。
また、標識態様カウンタは0〜299の範囲の値を取るものであり、保留標識を追加表示する際にその時点の標識態様カウンタの値が抽出される。この標識態様カウンタの抽出値は、後述の保留標識複合演出処理における複合表示態様を決定するのに用いられる。
保留標識複合演出抽選用カウンタは、0〜99の範囲の値を取るものであり、保留標識を追加表示する際にその時点のカウンタ値(抽選用乱数値)が抽出される。そして、この抽出値が所定値「99」である場合には、後述の保留標識複合演出処理が開始される。
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄制御基板63、及び演出制御基板64の各入力ポートに向け、一方向に出力されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、普通始動ゲート21、普通電動役物23、特別電動役物26、一般入賞装置29等が接続されている。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物23や特別電動役物26等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16のLEDの点灯、点滅等を制御する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、LEDを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、特別図柄表示装置15及び普通図柄表示装置16のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の演出制御基板64には、画像表示器14、演出用ランプ、スピーカ等の演出用装置の作動を統括的に制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出用装置を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板64の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、スピーカを制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板64は、主制御基板60からの制御信号が入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該制御信号で指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御信号を送信する。
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、表示態様を制御処理する画像制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや画像データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、描画領域等のデータを読み書きする領域が設けられた記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。画像制御基板65は、演出制御基板64から画像演出等の表示に係る信号を受信すると、画像制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所要の画像データを記憶装置RAMに書き込んで一画面分の画像データを作成し、出力ポートを介して画像表示器14に出力し、画像表示器14の表示画面18に、出力した画像データに係る画像を表出させる。
上記の音源制御基板66には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音声データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。音源制御基板66は、演出制御基板64から演出音声等の出力に係る信号を受信すると、所要の音声データを記憶装置RAMで展開・混合してスピーカに送出し、スピーカから出力させる。
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された多数の演出用ランプ等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、演出用ランプ等の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、演出ランプを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板67は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の演出制御基板64から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、出力ポートを介して、各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
次に、保留標識の表示について説明する。
保留標識35は、図5に示すように、表示画面18の下部に設けられた保留標識表示部31に、図柄(丸形図柄)として表示される。なお、図5において、「34」は特別図柄に合わせて変動・停止する演出図柄であり、「33」は演出図柄34の背景となる演出画像である。保留標識表示部31は、四つの保留標識35を横一列に表示し得る横長矩形状をなしており、保留標識表示部31には、左端を先頭にして、保留標識35が特別始動記憶数Pと同じ数だけ表示される。詳述すると、特別始動記憶が生成される度に、列の後尾(右端)に保留標識35を一個追加する保留追加表示が行われ、また、特別始動記憶が消化される度に、保留標識35を一個消去する保留減少表示が行われる。例えば、特別始動記憶数Pが「2」の時は、図5(c)に示すように、保留標識表示部31の左端の部分(第一表示部31a)と、左側から二番目の部分(第二表示部31b)とに二個の保留標識35が横並びに表示される。
図5(c)の状態で、特別始動口20に入賞すると、図5(d)に示すように、二個の保留標識35の右側の部分(第三表示部31c)に、三個目の保留標識35が追加され、さらに、特別始動口20に入賞すると、図5(e)に示すように、保留標識表示部31の右端部分(第四表示部31d)に四個目の保留標識35が追加される。一方、図5(c)に示す状態で、新たな図柄生成行程が開始されると、図5(b)に示すように、保留標識35が一個消去され、さらに図柄生成行程が開始されて特別始動記憶数PがP=0となると、図5(a)に示すように、全ての保留標識35が消去される。ここで、図5では、全ての保留標識35が同じ表示態様であるため不明確であるが、保留標識35は、特別始動記憶領域に記憶保持された各特別始動記憶と対応付けて表示されている。具体的には、保留標識表示部31の先頭(左側)の保留標識35ほど、消化順位の高い、すなわち古い特別始動記憶に対応しており、保留減少表示では、列の先頭(第一表示部31a)の保留標識が消去され、残りの保留標識が先頭側にシフトすることとなる。
本実施例では、保留標識は丸形図柄で表示される。そして、この保留標識は、通常は、図5に示すように、保留標識表示部31で静止した通常表示態様35で表示されるが、以下に述べる保留標識複合演出処理が実行された場合には、保留標識表示部31で上下動する特殊表示態様36で表示される。具体的には、特殊表示態様36の保留標識は、図6に示すように、保留標識表示部31a〜31dの内部で、弾むように1秒周期で上下動を繰り返す。
以下に、本発明の要部に係る保留標識複合演出処理について説明する。
保留標識複合演出処理は、通常遊技状態にあって、保留標識複合演出処理開始用の抽選に当選した場合に実行される。当該抽選は、特別始動口20に入賞して、特別始動記憶が生成された時に行われる。
保留標識複合演出処理では、保留標識表示部31の保留標識が特殊表示態様36で表示され、複数の保留標識の特殊表示態様36を組み合わせた複合表示態様が表示される。具体的には、複合表示態様は、図7に示すように、複数の保留標識36が同期せずに上下動する非同期表示態様と、図8に示すように、複数の保留標識36の上下動が同期する同期表示態様とに大別される。非同期表示態様は、各保留標識36の上下動の位相の違いによって、保留標識36の数が同じ場合でも複数種類の態様が存在する。一方、本実施例にあって、同期表示態様は、保留標識36が四個表示されている時にのみ表示され、その態様は一種類のみである。そして、本実施例では、保留標識複合演出処理で、保留標識36が同期表示態様で表示された場合には、未消化の保留標識に係る図柄生成行程において、大当りとなる割合が極めて高くなるよう構成されている。すなわち、本実施例では、同期表示態様が、本発明に係る「特定の複合表示態様」に相当する。具体的には、保留標識表示部31に同期表示態様が表示された場合には、表示中の四個の保留標識36の消去とともに開始される図柄生成行程で約50%の割合で特別図柄が当り態様で停止表示される。このため、保留標識表示部31に同期表示態様が表示された場合には、遊技者は、以降の4回の図柄生成行程で大当りとなる確率が極めて高いとわかる。ここで、保留標識複合演出処理中の複合表示態様は、保留標識36の増減に伴って変化するが、本実施例では、オーバフローが発生するたびに複合表示態様を変更する保留標識変更処理が実行される。そして、本実施例では、前記同期表示態様は、保留標識変更処理の後にのみ表示され得るよう構成される。
図9〜11を参照して、保留標識複合演出処理について詳述する。
図9は、保留標識複合演出処理中の保留標識36の表示態様の変化の一例を示すタイミングチャートであり、図10,11は、当該例における画像表示器14の表示画面18を示したものである。かかる例では、図9のt1時点で、保留標識複合演出処理の開始用の抽選に当選し、保留標識複合演出処理が開始される。図9のt1時点以前は、図10(a)に示すように、保留標識表示部31に通常表示態様35の保留標識が表示される。これに対し、t1時点で保留標識複合演出処理が開始されると、図10(b)に示すように、保留標識表示部31の保留標識は特殊表示態様36に変化して、四個の保留標識36からなる複合表示態様が表示される。この時点の複合表示態様は、四個の保留標識36の上下動が同期しない非同期表示態様(非同期表示態様1)である。次に、図9のt2時点では、特別始動口20に入賞してオーバーフローが発生して保留標識変更処理が実行される。これにより、表示中の保留標識36の上下動の位相が変化し、図10(c)に示すように、保留標識表示部31に別の複合表示態様(非同期表示態様2)が表示される。続く図9のt3時点でもオーバーフローが発生して保留標識変更処理が実行され、これにより、図10(d)に示すように、保留標識表示部31に別の複合表示態様(非同期表示態様3)が表示される。このように、保留標識複合演出処理中は、オーバーフローが発生するたびに保留標識変更処理が実行されて、保留標識表示部31に別の複合表示態様が表示される。
図9のt4時点では、特別始動記憶数PがP=3となることにより保留標識36が減少し、保留標識表示部31には、図11(e)に示すように、三つの保留標識36からなる複合表示態様(非同期表示態様4)が表示される。さらに、図9のt5の時点では、特別始動記憶数PがP=4となることにより保留標識36が追加され、保留標識表示部31には、図11(f)に示すように、四つの保留標識36からなる複合表示態様(非同期表示態様5)が表示される。そして、図9のt6時点では、三度目のオーバーフローが発生して三度目の保留標識変更処理が実行され、これにより、図11(g)に示すように、保留標識表示部31に同期表示態様が表示される。
このように、保留標識表示部31に同期表示態様が表示されることにより、未消化の特別始動記憶の中に、大当りとなり得るものが高い確率で含まれていることが遊技者に報知される。かかる例では、同期表示態様が表示されることにより、保留標識複合演出処理は実質的に終了し、図9のt7時点で四度目のオーバーフローが発生しても、保留標識変更処理は実行されず、保留標識表示部31の複合表示態様(同期表示態様)は変更されない。そして、図9のt8時点で特別始動記憶数PがP=3となることにより保留標識36が減少すると、図11(h)に示すように、保留標識が三つに減少すると同時に、通常表示態様35に変化して、保留標識表示部31は通常時の表示に復帰する。なお、保留標識複合演出処理は、図9に示す例のように、同期表示態様が表示されることによって終了するが、同期表示態様が表示されなくても、図柄生成行程が20回実行された時点で期間満了により終了する。
このように、本実施例にあっては、保留標識複合演出処理中は、保留標識表示部31の保留標識が特殊表示態様36となり、複数の特殊表示態様36が組み合わさった複合表示態様が表示される。そして、保留標識複合演出処理中は、オーバーフローが発生するたびに、複合表示態様を変更する保留標識変更処理が実行され、該保留標識変更処理の結果として、複合表示態様が同期表示態様に変化し得るよう構成されている。例えば、図9に示す例では、保留標識複合演出処理中に生じた三度目の保留標識変更処理(t6時点)によって同期表示態様が表示される。
このように、本実施例のパチンコ遊技機では、保留標識複合演出処理中にオーバーフローが発生するたびに、複合表示態様を変更する保留標識変更処理が実行され、そのたびに、高確率の大当り期待度を報知する複合表示態様(同期表示態様)が表示され得る。このため、保留標識複合演出処理中は、遊技者は積極的にオーバーフローを発生させるよう、特別始動記憶数Pが上限数(P=4)に達した状態でも、遊技球の発射を継続することとなる。したがって、本実施例よれば、従来構成に比べて遊技者が遊技球の発射を休止する期間を減少させて、遊技機の稼働率を向上させることが可能となる。
次に、保留標識35,36の表示制御方法について説明する。
上述のように、特別始動記憶及び特別始動記憶数Pは、主制御基板60に記憶保持されており、主制御基板60は、特別始動記憶数Pの増減に合わせて、保留標識35,36の表示制御に係るコマンドを演出制御基板64に対して送信する。具体的には、特別始動記憶数Pが増加すると、主制御基板60は、保留標識追加コマンドを演出制御基板64に送信する。演出制御基板64は、保留標識追加コマンドを受信すると、画像表示器14の表示画面18に保留標識35を一個追加表示させるよう制御する。一方、主制御基板60は、特別始動記憶数Pが減少すると、保留標識減少コマンドを演出制御基板64に送信する。演出制御基板64は、かかるコマンドを受信すると、画像制御基板65に制御コマンドを送信し、左端の第一表示部31aに表示している保留標識35,36を消去し、他に保留標識35,36を表示している場合には、それらの保留標識35,36の表示位置を左方に一つずつシフトさせるよう制御する。また、主制御基板60は、保留標識複合演出処理中にオーバーフローが発生し、保留標識変更処理を実行する場合には、保留標識変更コマンドを演出制御基板64に対して送信する。演出制御基板64は、かかるコマンドを受信すると、画像制御基板65に制御コマンドを送信し、保留標識表示部31に表示中の複合表示態様を変更するよう制御する。
保留標識追加コマンドは三種類あり、主制御基板60は、通常は演出制御基板64に第一保留標識追加コマンドを送信し、保留標識複合演出処理中は、演出制御基板64に第二保留標識追加コマンドを送信する。演出制御基板64は、第一保留標識追加コマンドを受信すると、保留標識を通常表示態様35で追加表示する。一方、第二保留標識追加コマンドを受信した場合は、保留標識表示部31に表示される複合表示態様が非同期表示態様となるように、特殊表示態様36の保留標識を追加表示する。具体的な非同期表示態様は演出制御基板64での抽選によって決定される。
一方、保留標識減少コマンドは二種類あり、主制御基板60は、通常は演出制御基板64に第一保留標識減少コマンドを送信し、期間満了により保留標識複合演出処理を終了する場合は第二保留標識減少コマンドを送信する。演出制御基板64は、第一保留標識減少コマンドを受信すると、保留標識表示部31の左端(第一表示部31a)に表示されている保留標識35,36を消去し、残りの保留標識35,36が存在する場合は、表示態様を変化させることなくそれらを左側にシフトさせる。また、保留標識表示部31に同期表示態様が表示されている場合は、左端に表示されている保留標識36を消去し、残り三つの保留標識を特殊表示態様36から通常表示態様35に変更して、左側にシフトさせる。一方、第二保留標識減少コマンドを受信した場合は、保留標識表示部31の左端に表示されている特殊表示態様の保留標識36を消去し、残りの保留標識36がある場合は、それらを左側にシフトさせるとともに、それらの表示態様を通常表示態様35に変更させる。
また、保留標識変更コマンドは二種類あり、主制御基板60は、保留標識変更処理で複合表示態様を非同期表示態様に変更する場合は、第一保留標識変更コマンドを送信し、複合表示態様を同期表示態様に変更する場合は、第二保留標識変更コマンドに対して送信する。具体的には、主制御基板60は、保留標識複合演出処理中にオーバーフローが発生すると、特別始動記憶に含まれる大当りカウンタ値に大当りとなる値(大当り値)が存在するか否かを判定するとともに、標識態様カウンタからカウンタ値を抽出し、それらの結果を図12に示す判定テーブルと比較することで、第一保留標識変更コマンドと第二保留標識変更コマンドのいずれを送信するかを決定する。そして、演出制御基板64は、第一保留標識変更コマンドを受信した場合は、保留標識表示部31に、四個の保留標識36からなる新たな非同期表示態様が表示されるように、画像制御基板65に制御コマンドを送信する。具体的な非同期表示態様は演出制御基板64での抽選によって決定される。一方、演出制御基板64は、第二保留標識変更コマンドを受信すると、保留標識表示部31に同期表示態様が表示されるように、画像制御基板65に制御コマンドを送信する。このように、本実施例では、保留標識複合演出処理中は、オーバーフローが発生するたびに、未消化の特別始動記憶に大当り値が存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて同期表示態様を表示させるか否かを決定することで、同期表示態様によって報知する大当り期待度(約50%)どおりの割合で、大当りを発生させることができる。
かかる構成にあって、主制御基板60は、通常遊技状態にあって、特別始動記憶が生成されて特別始動記憶数Pが増加するたびに、保留標識複合演出処理を開始するか否かを決定するための抽選を行い、1/100の確率で当該抽選に当選すると、保留標識複合演出処理を開始する。そして、保留標識複合演出処理中は、主制御基板60は、上述のように、オーバーフローが発生して保留標識変更処理を実行するたびに第一保留標識変更コマンドと第二保留標識変更コマンドのいずれかを選択して演出制御基板64に送信する。また、保留標識複合演出処理中は、主制御基板60は、図柄生成行程の実行回数をカウントし、図柄生成行程の実行回数が20回に達した場合には、保留減少表示の際に第二保留標識減少コマンドを送信し、保留標識複合演出処理を終了する。
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の制御処理について、図13〜17に従って説明する。図13は、主制御用中央制御装置CPUで所定間隔(2ms)で実行されるメイン処理の制御内容を示すフローチャートである。このメイン処理によって、遊技の主要な制御処理が実現される。
メイン処理では、まず、電源投入時であるか否かの判定を行う(S101)。そして、電源投入時でないと判定した場合には、入賞に係る制御処理を行う入賞検出処理(S102)、各種乱数カウンタの値を更新するカウンタ値更新処理(S103)、異常検出処理(S104)、特別図柄の当選判定等を行う特別始動口処理(S105)、普通図柄の当選判定等を行う普通始動口処理(S106)、特別図柄の表示制御等を行う特別図柄処理(S107)、普通図柄の表示制御を行う普通図柄処理(S108)、特別遊技状態に係る制御を行う大入賞口処理(S109)、普通電動役物23の作動制御を行う普通電動役物処理(S110)、各制御基板へ制御コマンドを出力するコマンド出力処理(S111)の10個のサブルーチンを順番に実行する。そして、コマンド出力処理(S111)を実行した後は、各種乱数カウンタの初期値を更新する初期値更新処理(S112)をリセット信号が送信されるまで繰返し実行する。
一方、ステップS101で電源投入時であると判定した場合には、停電時の復帰処理を行うか否かを判定する一連の処理を行う(S113〜S115)。そして、停電時の復帰処理を行うと判定した場合には、各制御基板へ復電時のコマンドを送信し(S116)、電源切断前の番地から処理を再開する。これに対し、停電時の復帰処理を行わないと判定した場合には、ステップS102に移行する。
なお、このメイン処理の制御処理内容の多くは、従来のパチンコ遊技機で採用されているものである。このため、以下では、本発明の要部に係るサブルーチンについての制御処理のみ詳述し、従来機同様の制御処理を行うサブルーチンについての説明は省略する。
次に、上記入賞検出処理(図13、S102)を図14にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、特別始動口20への入賞があったか否か、すなわち、普通電動役物23の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する(S201)。そして、特別始動口20への入賞がないと判定した場合は、ステップS208へ移行する。一方、特別始動口20への入賞があったと判定した場合は、賞球数四個の賞球コマンドをセットして(S202)、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、特別始動記憶数PがP<4であるか否かを判定し、P<4でないと判定した場合は、ステップS204で保留標識の複合表示態様の変更に係る標識変更制御処理を実行してからステップS209へ移行する。一方、特別始動記憶数P<4であると判定した場合は、大当りカウンタ・図柄カウンタ・リーチカウンタ・態様カウンタのその時点の値を抽出し(S205)、ステップS205で抽出した各カウンタ値を纏めて一個の特別始動記憶として記憶装置RAMの特別始動記憶領域に格納し(S206)、さらに、保留標識を追加表示する保留標識追加処理(S207)を実行し、特別始動記憶数Pに1を加算して(S208)、ステップS209へ移行する。保留標識追加処理については後述する。
ステップS209では、一般入賞口28への入賞があったか否か、すなわち、一般入賞装置29の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、入賞があったと判定した場合は、賞球数10個の賞球コマンドをセットして(S210)からステップS211へ移行し、入賞なしと判定した場合はそのままステップS211へ移行する。
ステップS211では、大入賞口25への入賞があったか否か、すなわち特別電動役物26の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、入賞があったと判定した場合は、賞球数15個の賞球コマンドをセットして(S212)からステップS213へ移行し、入賞なしと判定した場合はそのままステップS213へ移行する。
ステップS213では、普通始動口19を遊技球が通過したか否か、すなわち普通始動ゲート21の球検知スイッチから球検出信号の入力があったか否かを判定する。そして、遊技球が通過していないと判定した場合は入賞検出処理を終了する。一方、普通始動口19を遊技球が通過したと判定した場合は、ステップS214へ移行する。
ステップS214では、普通始動記憶数QがQ<4であるか否かを判定し、Q<4でないと判定した場合は、そのまま入賞検出処理を終了し、Q<4であると判定した場合は、普通図柄の当落判定用の普通当りカウンタのその時点の値を抽出し(S215)、抽出したカウンタ値を記憶装置RAMの普通始動記憶領域に格納し(S216)、さらに、普通始動記憶数Qに1を加算して(S217)、入賞検出処理を終了する。
次に、上記特別始動口処理(図13、S105)を図14にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、図柄生成行程を開始可能な状態であるか否か、すなわち、既に図柄生成行程を実行中であったり、特別遊技状態であったりしないかを判定する(S301)。そして、図柄生成行程実行中や特別遊技状態であると判定した場合は、そのまま特別始動口処理を終了する。一方、図柄生成行程を開始可能であると判定した場合には、まず、特別始動記憶数PがP>0であるか否かを判定する(S302)。そして、P>0でないと判定した場合は、そのまま特別始動口処理を終了する。一方、P>0であると判定した場合には、特別始動記憶領域に記憶された特別始動記憶の中で、最も先に記憶された特別始動記憶を記憶領域1からロードし(S303)、次に、該特別始動記憶を記憶領域1から削除するとともに、記憶領域2〜4の特別始動記憶を記憶領域1〜3にシフトし(S304)、続いて、特別始動記憶数Pから「1」を減算し(S305)、さらに、図柄生成行程の開始を示す特別図柄開始フラグを「1」にして(S306)、ステップS307へ移行する。
ステップS307では、演出期間計測用カウンタが「0」であるか否かを判定する。この演出期間計測用カウンタは、保留標識複合演出処理中の図柄生成行程の回数を計数するものであり、保留標識複合演出処理中は「0」より大きくなる。そして、演出期間計測用カウンタが「0」であると判定した場合は、第一保留標識減少コマンドをセットして(S310)、ステップS312へ移行する。一方、演出期間計測用カウンタが「0」でないと判定した場合は、演出期間計測用カウンタから「1」を減算し、再度演出期間計測用カウンタが「0」であるか否かを判定する(S309)。そして、ステップS309で、演出期間計測用カウンタが「0」でないと判定した場合は、第一保留標識減少コマンドをセットしてから(S310)、ステップS312へ移行し、演出期間計測用カウンタが「0」であると判定した場合は、第二保留標識減少コマンドをセットしてから(S311)、ステップS312へ移行する。
ステップS312では、確変フラグが「1」であるか否かを判定する。この確変フラグは、確変遊技状態中に「1」となり、確変遊技状態でない時に「0」となるものである。そして、確変フラグが「1」である場合には高確率時の大当り値をセットし(S314)、確変フラグが「0」である場合には通常確率時の大当り値をセットして(S313)、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値がセットされた大当り値のいずれかと一致するか否かを判定する(S315)。そして、大当りカウンタ値が大当り値のいずれかと一致した場合には、確変フラグを「0」に(S317)、大当りフラグを「1」にして(S318)、その後に、ロードした特別始動記憶に基づいて当選種類の振分けを行う当選種別処理(S319)を行い、特別始動口処理を終了する。一方、格納された大当りカウンタ値が大当り値のいずれとも一致しなかった場合はハズレフラグを「1」にして(S316)から特別始動口処理を終了する。
次に、上記標識変更制御処理(図14、S204)を図16にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、特別始動記憶領域に記憶された全ての特別始動記憶を記憶領域からロードし(S401)、標識態様カウンタのその時点の値を抽出し(S402)、ステップS403へ移行する。ステップS403では、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値に大当り値が含まれるか否かを判定し、その判定結果及び抽出した標識態様カウンタ値とを、判定テーブル(図12参照)と比較することにより、演出制御基板64に送信する保留標識追加コマンドを決定し、ステップS404へ移行する。ステップS404では、ステップS403で第二保留標識変更コマンドに決定したか否かを判定し、第二保留標識変更コマンドに決定していないと判定した場合は、第一保留標識追加コマンドをセットして(S407)、標識変更制御処理を終了する。一方、ステップS404で、第二保留標識変更コマンドに決定したと判定した場合は、第二保留標識変更コマンドをセットし(S405)、保留標識複合演出処理を終了するために演出期間計測用カウンタに「0」をセットしてから(S406)、保留標識追加処理を終了する。
次に、上記保留標識追加処理(図14、S207)を図17にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、確変フラグが「0」であるか否かを判定し(S501)、確変フラグが「0」でないと判定した場合は、通常表示態様の保留標識35を追加する第一保留標識追加コマンドをセットして(S502)、保留標識追加処理を終了する。一方、確変フラグが「0」であると判定した場合は、演出期間計測用カウンタが「0」であるか否かを判定し(S503)、演出期間計測用カウンタが「0」でないと判定した場合は、第二保留標識追加コマンドをセットして(S507)、保留標識追加処理を終了する。また、ステップS503で、演出期間計測用カウンタが「0」であると判定した場合は、保留標識複合演出処理を開始するか否かを決定するための抽選用乱数値を抽出して(S504)、抽出した乱数値が保留標識複合演出処理を開始する所定値であるか否かを判定する(S505)。そして、保留標識複合演出処理を開始する所定値でないと判定した場合は、第一保留標識追加コマンドをセットして(S502)、保留標識追加処理を終了し、一方、保留標識複合演出処理を開始する所定値であると判定した場合は、演出期間計測用カウンタに「20」をセットして(S506)、第二保留標識追加コマンドをセットしてから(S507)、保留標識追加処理を終了する。
以上の制御処理(図13〜17)にあって、本発明における「始動記憶生成手段」に係る制御処理は、ステップS204で主に実行される。また、本発明における「図柄制御手段」に係る制御処理は、ステップS105,S107で主に実行される。また、本発明における「始動記憶保持手段」に係る制御処理は、ステップS205で主に実行される。また、本発明における「当り遊技制御手段」に係る制御処理は、ステップS109で主に実行される。また、本発明における「保留表示手段」に係る制御処理は、ステップS204,S207,S307〜S311で主に実行される。特に、本発明に係る「保留標識複合演出処理」は、ステップS307〜S311,S401〜407,S503〜S507によって主に実現される。また、本発明に係る「保留態様変更処理」はS401〜407で主に実行される。
次に、上記実施例から保留標識変更処理の内容を変更した変形例について説明する。なお、以下の説明で言及しない構成は上記実施例と同様であるため、共通する構成については、文中及び図中で上記実施例と共通符号を付して説明を省略する。
上記実施例では、保留標識変更処理は保留標識複合演出処理中のオーバーフロー発生時に実行されていたが、本変形例では、通常遊技状態中のオーバーフローの発生時に、一定確率で保留標識変更処理が実行される。具体的には、通常遊技状態にあって、特別始動記憶数PがP=4の時に特別始動口20へ入賞すると、保留標識変更処理を開始するための抽選が行われ、当該抽選に当選すると保留標識変更処理が実行される。そして、保留標識変更処理が開始されると、図18(a)に示すように、保留標識表示部31に通常表示態様(丸形図柄)で表示されていた四つの保留標識35が、図18(b)に示すように、シャッフル状の中間表示態様38に変化する。そして、中間表示態様38で一定時間(ここでは1秒間)表示された後に、図18(c)に示すように特殊表示態様36aで表示される。本変形例では、特殊表示態様の保留標識36aは文字で表示される。そして、図18(c)に示すように、保留標識表示部31に「天下統一」の文字列からなる複合表示態様が表示された場合には、未消化の四つの特別始動記憶に係るいずれかの図柄生成行程で特別図柄が当り態様で停止表示される。ここで、本変形例の保留標識変更処理では、複合表示態様が常に「天下統一」の文字列となるわけではなく、図19に示すように、複合表示態様では、「天」、「下」、「統」、「一」の文字からなる保留標識36が様々な順列で表示され得る。そして、それらの順列中で複合表示態様が「天下統一」の文字列となった場合にのみ、未消化の特別始動記憶が消化される時の大当りが確定する。すなわち、本変形例にあっては、この「天下統一」の文字列が、本発明に係る「特定の複合表示態様」に相当する。一方、複合表示態様が「天下統一」以外の文字列となった場合は、未消化の四つの特別始動記憶に係る全ての図柄生成行程で特別図柄がハズレ態様で停止表示される。すなわち、図19にあって、(c1)に示される複合表示態様は、大当りの期待度が100%であることを報知するものであり、(c2)〜(c5)に示される複合表示態様は、大当りの期待度が0%であることを報知するものとなっている。
本変形例の保留標識変更処理は、上述のように、保留標識表示部31に「天」、「下」、「統」、「一」の文字を組み合わせてなる複合表示態様を表示することで終了する。そして、複合表示態様を構成する特殊表示態様36の保留標識は、特別始動記憶の消化に伴って左から順番に消去される。
このように、本変形例にあっては、オーバーフローの発生を契機に保留標識変更処理が実行され、保留標識変更処理の結果として、大当りの確定を報知する複合表示態様が報知され得る。このため、遊技者は、通常遊技状態にあって、積極的にオーバーフローを発生させるよう、特別始動記憶数Pが上限数(P=4)に達した状態でも、遊技球の発射を継続することとなる。したがって、本変形例によっても、従来構成に比べて遊技者が遊技球の発射を休止する期間を減少させて、遊技機の稼働率を向上させることが可能となる。
また、本変形例に係る保留標識変更処理では、保留標識の表示態様を、通常表示態様35から一時的に中間表示態様38に変化させ、それから特殊表示態様36に変化させることで、遊技者の期待感を効果的に刺激することが可能となる。具体的には、図19の(c2)〜(c5)に示される複合表示態様は、大当りの期待度が0%であることを示すものであるため、保留標識を中間表示態様38にせずに、これらの複合表示態様を瞬時に表示させると、遊技者の期待感を全く刺激することができないが。中間表示態様38が表示されている間は、遊技者はどの複合表示態様が表示されるかわからないため、中間表示態様38の表示中は、遊技者の期待感を刺激することができる。
本変形例の保留標識複合演出処理に係る制御処理を、フローチャートを参照して説明する。
図20は、本変形例で実行される入賞検出処理の処理内容を示したものである。なお、かかる入賞検出処理は、上記実施例の入賞検出処理(図14)を一部変更したものであり、同一内容の処理についてはステップ番号を共通させて説明を省略する。本変形例の入賞検出処理では、特別始動口へ入賞し(S201)、ステップS203で特別始動記憶数PがP<4でないと判定した場合に、上記実施例とは異なる標識変更制御処理(S204a)が実行される。この標識変更制御処理については後述する。また、上記実施例の入賞検出処理では、保留標識を追加する際に、保留標識追加コマンドの種類を決める保留標識追加処理(図14、S206)を実行しているが、本変形例では、常に通常表示態様の保留標識を追加表示するだけであり、保留標識を追加する際は、画一的に同じ保留標識追加コマンドをセットする(S206a)。
図21は、本変形例で実行される特別始動口処理の処理内容を示したものである。上記実施例の特別始動口処理では、保留標識を減少する際に、保留標識複合演出処理の期間が満了したか否かに応じて、送信する保留標識減少コマンドの種類を決定する処理(図15、S307〜S311)を実行しているが、本変形例に係る保留標識複合演出処理は、長期間継続せず、複合表示態様を表示した時点で終了するものであるため、保留標識を減少する際は、画一的に同じ保留標識減少コマンドをセットする(S307a)。
本変形例の標識変更制御処理(図20、S204a)を図22にしたがって説明する。
まず、主制御用中央制御装置CPUは、確変フラグが「0」であるか否かを判定し(S401)、確変フラグが「0」でないと判定した場合は、そのまま標識変更制御処理を終了する。一方、確変フラグが「0」であると判定した場合は、保留標識複合演出処理の実行可否を決定するために抽選用乱数値を取得し(S402)、抽出した乱数値が保留標識複合演出処理を開始する値であるか否かを判定する(S403)。そして、ステップS403で、抽出乱数値が保留標識複合演出処理を開始する値でないと判定した場合は、そのまま標識変更制御処理を終了し、抽出乱数値が保留標識複合演出処理を開始する値であると判定した場合は、ステップS404へ移行する。ステップS404では、特別始動記憶領域に記憶された四つの特別始動記憶を全て記憶領域からロードし、ステップS405で、標識態様カウンタのその時点の値を抽出し、ステップS406へ移行する。ステップS406では、ロードした特別始動記憶の大当りカウンタ値の中に、通常確率時の大当り値「7」が含まれているか否かを判定する。そして、大当り値が含まれていると判定した場合は第二保留標識変更コマンドをセットして(S407)、標識変更制御処理を終了する。一方、ステップS406で大当り値が含まれていないと判定した場合は、第一保留標識変更コマンドをセットして(S408)、標識変更制御処理を終了する。かかる標識変更制御処理によって第二保留標識変更コマンドが主制御基板60から演出制御基板64に送信されると、演出制御基板64は、保留標識表示部31に表示された四つの保留標識を通常表示態様35から中間表示態様38に変化させ、一秒後に、大当り確定を報知する複合表示態様(天下統一)を保留標識表示部31に表示させる。一方、演出制御基板64は、第一保留標識変更コマンドを受信すると、四つの保留標識を通常表示態様35から中間表示態様38に変化させた後で、ハズレ確定を報知する複合表示態様(下天一統など)を保留標識表示部31に表示させる。
なお、本発明のパチンコ遊技機は、上記実施例及び変形例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、特定の複合表示態様で期待度を報知する大当りは、全ての大当り(特別図柄の全ての当たり態様)を対象としていたが、賞球が殆ど得られないような大当りが存在する場合には、特定の複合表示態様で期待度を報知する対象を、多量の賞球を獲得可能な大当り(特別図柄の特定の当り態様)のみとしてもかまわない。
また、上記実施例では、保留標識表示装置(画像表示器14)に表示される保留標識の数は、特別始動記憶数Pを厳密に反映するものであるが、本発明にあって、保留標識表示装置に表示する保留標識の数は、特別始動記憶数Pを厳密に反映するものに限らず、多少の演出要素を加えることが可能である。また、同一の始動記憶数について、複数種類の保留標識表示装置を備える構成にあっては、少なくとも一方の保留標識表示装置に本発明の構成を適用すれば足りる。
また、上記実施例では、本発明に係る保留標識表示装置が、画像表示器14によって実現されているが、本発明に係る保留標識表示装置はランプで構成することもできる。保留標識表示装置をランプで構成する場合は、ランプの点灯色を通常とは異なる色にしたり、ランプを明滅させたりした状態を、保留標識の特殊表示態様とすることができる。
また、上記実施例では、保留標識36の動きが同期した複合表示態様や、意味のある文字列となった複合表示態様を、大当りの期待度が高いことを報知する特定の複合表示態様としているが、大当りの期待度が高いことを報知する複合表示態様は、様々に変更することができる。また、上記実施例では、特定の複合表示態様によって大当り期待度を報知する対象は、未消化の特別始動記憶であるが、本発明にあって、特定の複合表示態様によって大当り期待度を報知する対象は、未消化の特別始動記憶に係る図柄生成行程に限らず、実行中の図柄生成行程を対象にすることもできる。
また、上記実施例では、オーバーフロー発生時にのみ保留標識変更処理を実行しているが、本発明は、保留標識変更処理をオーバーフロー発生時にのみ限定するものでなく、本発明にあっては、オーバーフロー発生時の他に、保留標識変更処理の実行契機を設けることができる。
1 パチンコ遊技機
14 画像表示器(保留標識表示装置)
15 特別図柄表示装置
20 特別始動口
25 大入賞口
31 保留標識表示部
35 保留標識(通常表示態様)
36 保留標識(特殊表示態様)
38 保留標識(中間表示態様)

Claims (4)

  1. 図柄を表示する図柄表示装置と、
    遊技球の入賞を検知する球検知手段が配設された始動口と、
    該始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、前記図柄の表示態様を決定するための始動記憶を生成する始動記憶生成手段と、
    該始動記憶を順次消化することにより、前記図柄表示装置で前記図柄を変動表示させた後に当り態様又はハズレ態様で停止表示させる一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、
    始動記憶生成手段が生成した始動記憶を、図柄制御手段によって消化されるまで、所定の上限数を限度として記憶保持する始動記憶保持手段と、
    前記図柄が当り態様で停止表示されると、特定の入賞口を開放作動させる当り遊技制御手段と、
    複数の保留標識を表示可能な保留標識表示装置と、
    始動記憶の生成とともに保留標識を保留標識表示装置に追加表示し、当該始動記憶の消化時に当該保留標識を消去することで、始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数と同数の保留標識を保留標識表示装置に表示する保留表示手段と
    を備えるパチンコ遊技機において、
    保留表示手段は、
    始動記憶保持手段が記憶保持する始動記憶の数が前記上限数である時に遊技球が始動口に入賞することを契機として、保留標識表示装置で表示中の保留標識の表示態様を変更する保留標識変更処理を実行し、
    該保留標識変更処理では、変更後の保留標識の表示態様を通常の表示態様とは異なる特殊表示態様で表示し、該特殊表示態様を複数組み合わせてなる複合表示態様を、特定の複合表示態様とすることによって、未消化の始動記憶に係る図柄生成行程と、実行中の図柄生成行程の少なくともいずれかについて、前記図柄が当り態様で停止表示されることとなる期待度が、通常よりも高いことを報知することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 保留表示手段は、保留標識変更処理で、始動記憶保持手段に記憶保持された始動記憶の内容を参照することによって、複合表示態様を前記特定の複合表示態様とするか否かを判定する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 保留表示手段は、
    複数の図柄生成行程の実行期間に跨がって、保留標識表示装置に表示される保留標識を特殊表示態様で表示する保留標識複合演出処理を実行し、
    保留標識複合演出処理では、始動記憶の数が前記上限数である時に遊技球が始動口に入賞するたびに保留標識変更処理を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 保留表示手段は、前記保留標識変更処理で、保留標識の表示態様を通常の表示態様から特殊表示態様に変化させる移行期間を備え、該移行期間中に当該保留標識の表示態様を、通常の表示態様及び特殊表示態様と表示態様の異なる中間表示態様で表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
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