JP2013068249A - 玉軸受及び玉軸受用の保持器 - Google Patents

玉軸受及び玉軸受用の保持器 Download PDF

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Abstract

【課題】玉軸受が有する保持器のポケット面のエッジによってグリースが掻き取られるのを防ぐことができるとともに、玉の表面のグリース切れを防ぐ。
【解決手段】玉軸受用の保持器4には、玉3の表面3aにほぼ沿った凹曲面形状のポケット面8を有し玉3を保持するポケット7が、周方向の複数カ所に形成されている。ポケット面8において、保持器4の径方向の外側寄りである外領域A1に複数の外側突起21が形成されていると共に、保持器4の径方向の内側寄りである内領域A3に複数の内側突起22が形成されている。ポケット面8のうち外領域A1と内領域A3との間は、玉3の半径Rよりも小さい曲率半径r2の球面形状を有し玉3の表面3aとの間でグリースを溜める凹曲面領域である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、玉軸受及び玉軸受用の保持器に関する。
玉軸受用の保持器として、樹脂製の冠型保持器が知られている。この保持器は環状であり、玉の表面に沿った凹球面形状のポケット面を有し玉を保持するポケットが、周方向に等間隔で複数形成されている。
玉軸受では、回転抵抗の低減及び摩耗の対策として、軸受内部にグリースが封入されており、このグリースは玉及び保持器の回転により撹拌されるが、その際に、玉に付着しているグリースは、保持器のポケット面の外周側及び内周側のエッジによって掻き取られ、保持器の外周面側又は内周面側に滞留してしまう。エッジによって掻き取られ滞留したグリースは、玉の表面に付着せず、潤滑にほとんど寄与しない。
そこで、特許文献1に記載の保持器では、ポケット面に複数の突起を形成し、この突起の先端に玉を接触させた状態として、玉を保持している。これにより、玉軸受の回転時に、玉が、保持器のうちの突起以外の部分(エッジ)に摺接することを防ぎ、エッジによってグリースが掻き取られるのを防止している。
特開2003−239984号公報(図4参照)
特許文献1に記載の保持器によれば、ポケット面の外周側及び内周側のエッジによってグリースが掻き取られるのを防止することは可能であるが、玉軸受の回転の際に玉の表面(表面の一部)からグリースが失われた際に、その表面にグリースが補充されにくく、玉の表面のグリース切れを防ぐという点では、不十分である。
玉の表面においてグリース切れが発生すると、潤滑不足となり、玉と内外輪の軌道面との接触抵抗が大きくなり、玉及び軌道面における摩耗が促進されたり、玉軸受全体としての回転抵抗が大きくなったりする。
そこで、本発明の目的は、ポケット面のエッジによってグリースが掻き取られるのを防ぐことができるとともに、玉の表面のグリース切れを防ぐことが可能となる玉軸受用の保持器、及び、この保持器を備えた玉軸受を提供することである。
本発明の玉軸受は、内輪と、外輪と、これら内輪及び外輪の間に介在している複数の玉と、前記玉の表面にほぼ沿った凹曲面形状のポケット面を有し当該玉を保持するポケットが周方向の複数カ所に形成されている環状の保持器とを備え、前記ポケット面において、前記保持器の径方向の外側寄りである外領域に複数の外側突起が形成されていると共に、前記保持器の径方向の内側寄りである内領域に複数の内側突起が形成されており、前記ポケット面のうち前記外領域と前記内領域との間は、前記玉の半径よりも小さい曲率半径の球面形状を有し前記玉の表面との間でグリースを溜める凹曲面領域であることを特徴とする。
本発明によれば、ポケット面の径方向外側寄りである外領域及び径方向内側寄りである内領域において、ポケット面から突出している内側突起及び外側突起が、玉の表面に接触することで、ポケット面のエッジと玉の表面との間に隙間が形成される。このため、エッジによって、玉に付着しているグリースが掻き取られるのを防ぐことができる。さらに、玉の表面とポケット面との間に取り入れられたグリースを、玉の表面と凹曲面領域との間に形成される隙間に溜めることができる。したがって、玉軸受の回転の際に玉の表面からグリースが失われても、凹曲面領域に溜められているグリースが、その表面に補充され、玉の表面のグリース切れを防ぐことが可能となる。この結果、玉における潤滑不足が解消され、内輪及び外輪と玉との間の接触抵抗を低下させ、玉軸受の回転抵抗を小さくすることが可能となる。
また、前記凹曲面領域の曲率半径は、前記外領域の曲率半径及び前記内領域の曲率半径よりも小さいのが好ましい。
この場合、外側突起及び内側突起のポケット面からの突出高さが低くても、凹曲面領域と玉の表面との間に空間が確保され、グリースを溜めることができ、この凹曲面領域に溜められているグリースを、玉の表面に補充することが可能となる。
また、前記外側突起は、前記外領域に沿って等間隔で配置されており、前記内側突起は、前記内領域に沿って等間隔で配置されているのが好ましい。
この場合、複数の外側突起が玉の表面に等間隔で接触し、また複数の内側突起が玉の表面に等間隔で接触し、ポケット面において、玉を安定して保持することができる。
また、本発明は、玉軸受の玉の表面にほぼ沿った凹曲面形状のポケット面を有し当該玉を保持するポケットが、周方向の複数カ所に形成されている玉軸受用の保持器であって、前記ポケット面において、径方向の外側寄りである外領域に複数の外側突起が形成されていると共に、径方向の内側寄りである内領域に複数の内側突起が形成されており、前記ポケット面のうち前記外領域と前記内領域との間は、前記玉の半径よりも小さい曲率半径の球面形状を有し前記玉の表面との間でグリースを溜める凹曲面領域であることを特徴とする。
本発明によれば、ポケット面の径方向外側寄りである外領域及び径方向内側寄りである内領域において、ポケット面から突出している内側突起及び外側突起が、玉の表面に接触することで、ポケット面のエッジと玉の表面との間に隙間が形成される。このため、エッジによって、玉に付着しているグリースが掻き取られるのを防ぐことができる。さらに、玉の表面とポケット面との間に取り入れられたグリースを、玉の表面と凹曲面領域との間に形成される隙間に溜めることができる。したがって、玉軸受の回転の際に玉の表面からグリースが失われても、凹曲面領域に溜められているグリースが、その表面に補充され、玉の表面のグリース切れを防ぐことが可能となる。この結果、玉における潤滑不足が解消され、内輪及び外輪と玉との間の接触抵抗を低下させ、玉軸受の回転抵抗を小さくすることが可能となる。
本発明の玉軸受用の保持器によれば、玉の表面からグリースが失われても、ポケット面の径方向外側寄りである外領域と径方向内側寄りである内領域との間の凹曲面領域に溜められているグリースが、その表面に補充され、玉の表面のグリース切れを防ぐことが可能となる。
そして、本発明の玉軸受によれば、このような保持器を有していることから、玉における潤滑不足が解消され、内輪及び外輪と玉との間の接触抵抗を低下させ、玉軸受の回転抵抗を小さくすることが可能となる。
本発明の玉軸受の実施の一形態を示す縦断面図である。 保持器の斜視図である。 保持器のポケットおよびその周辺部の拡大図である。 保持器の断面図であり、図3のIV矢視の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の玉軸受の実施の一形態を示す縦断面図である。玉軸受は、外輪1と、内輪2と、これら外輪1及び内輪2の間に介在している複数の玉3と、各玉3を保持するポケット7が周方向の複数カ所に等間隔で形成されている環状の保持器4と備えている。
外輪1の内周面に外輪軌道面11が形成されており、内輪2の外周面に内輪軌道面12が形成されている。複数の玉3それぞれの中心は、玉軸受の軸心Cを中心とする一つのピッチ円P上に配置されており、これらの玉3は、外輪軌道面11および内輪軌道面12を転動する。そして、保持器4は、これら玉3を転動自在として保持している。玉3は全て同じものであり、外輪1と内輪2とは同心状に設けられている。
図2は保持器4の斜視図である。図1および図2に示しているように、保持器4には、周方向複数箇所に(図例では8箇所に)ポケット7が形成されており、各ポケット7において玉3が保持される。保持器4の全体形状は環状であり、ポケット7は、軸方向の一方側(図1および図2では左側)に開口し、保持器4は、いわゆる冠型として構成されている。本実施形態の保持器4は樹脂製(合成樹脂製)である。
保持器4は、円環状の環状部5と、この環状部5から軸方向一方側(図1と図2では左側)に突出している複数の柱部6とを有している。周方向に隣り合う柱部6と、環状部5の軸方向一方側に向く面とによって囲まれた空間が、ポケット7となる。
複数の柱部6それぞれは同じ形状であり、柱部6それぞれの軸方向一方側には、一対の爪部9がさらに軸方向一方側へ突出して設けられている。玉3は、ポケット7内に押し入れられることによって、保持器4に保持されるが、この押し入れる際に、爪部9の間が玉3によって弾性的に押し広げられる。そして、ポケット7を挟んで対向する一対の爪部9によって、このポケット7内に保持した玉3が抜け出ることを防止している。
図3は、保持器4のポケット7およびその周辺部の拡大図である。図4は、その断面図(図3のIV矢視の断面図)である。保持器4のポケット7は、玉3の表面(球面)3aにほぼ沿った凹曲面形状のポケット面8を有している。
図4において、ポケット面8は、外輪1側の外領域A1、内輪2側の内領域A3、及び、外領域A1と内領域A3との間の中央領域A2からなる。外領域A1は、ポケット面8の径方向外側寄りにある領域であり、中央領域A2は、径方向中間に位置する領域であり、内領域はA3、ポケット面8の径方向内側寄りにある領域である。
このポケット面8のうち、外領域A1は、所定の曲率半径r1の球面形状を有しており、また、内領域A3も、所定の曲率半径r3の球面形状を有している。外領域A1及び内領域A3の球面形状の中心は、玉3の中心Qと一致しており、曲率半径r1及び曲率半径r3は、玉3の半径Rよりも大きく設定されている(r1>R、r3>R)。なお、本実施形態では、曲率半径r1と曲率半径r3とは同じである(r1=r3)。外領域A1と玉3の表面3aとの間に径方向の隙間D1(=r1−R)が形成され、また、内領域A3と玉3の表面3aとの間に径方向の隙間D3(=r3−R)が形成される。
中央領域A2は、玉3の半径Rよりも小さい曲率半径r2の球面形状を有している凹曲面領域からなる(R>r2)。この曲率半径をr2とする球面形状の中心は、玉3の中心Qと一致していない。そして、中央領域A2の曲率半径r2は、外領域A1の曲率半径r1及び内領域A3の曲率半径r3よりも小さくなる(r2<r1、r2<r3)。
この凹曲面領域である中央領域A2と、玉3の表面3aとの間には、前記隙間D1よりも径方向に広い隙間D2が形成されており、この径方向の隙間D2に、玉3の表面3aとの間でグリースを溜めることができる。なお、隙間D2は、前記隙間D1よりも広いのみならず、前記隙間D3よりも広い。
外領域A1と中央領域A2とでは曲率半径が異なり、また、中央領域A2と内領域A3とでは曲率半径が異なるが、外領域A1と中央領域A2とは連続して形成されており、また、中央領域A2と内領域A3とは連続して形成されている。
そして、図3と図4に示すように、各ポケット面8において、外領域A1に複数の外側突起21が形成されていると共に、内領域A3に複数の内側突起22が形成されている。外側突起21及び内側突起22は、ポケット面8から玉3側へ向かって突出しており、本実施形態では、外側突起21及び内側突起22はすべて同じ形状である。なお、中央領域A2には、ポケット面8から突出する突起は設けられておらず、平滑な曲面からなる。
複数の外側突起21それぞれは、独立した突起であり、これら外側突起21は、外領域A1に沿って等間隔で配置されており、特に、本実施形態では、ポケット面8と保持器4の外周面14との間(境界)に形成されている径方向外側のエッジE1に沿って、ポケット面8側に形成されている。
また、複数の内側突起22それぞれは、独立した突起であり、これら内側突起22は、内領域A3に沿って等間隔で配置されており、特に、本実施形態では、ポケット面8と保持器4の内周面15との間(境界)に形成されている径方向内側のエッジE2に沿って、ポケット面8側に形成されている。そして、外側突起21及び内側突起22それぞれの頂点が、玉3の表面3aに点接触することができる。
外側突起21のポケット面8からの突出高さは、曲率半径r1と玉3の半径Rとの差(r1−R)と等しく、内側突起22のポケット面8からの突出高さは、曲率半径r3と玉3の半径Rとの差(r3−R)と等しい。
以上の実施形態に係る保持器4を備えた玉軸受によれば、ポケット面8の径方向外側寄りである外領域A1及び径方向内側寄りである内領域A3において、ポケット面8から突出している外側突起21及び内側突起22が、玉3の表面3aに接触することで、ポケット面8のエッジE1,E2と玉3の表面3aとの間に隙間が形成される。このため、エッジE1,E2によって、玉3に付着しているグリースが掻き取られるのを防ぐことができる。
そして、玉3に付着しているグリースは、玉3の表面3aとポケット面8との間に取り入れられ、このグリースを、玉3の表面3aと凹曲面領域である中央領域A2との間に形成される隙間D2に溜めることができる。
したがって、玉軸受の回転の際に玉3の表面3aからグリースが失われても、中央領域A2に溜められているグリースが、その表面3aに補充され、玉3の表面3aのグリース切れを防ぐことが可能となる。この結果、玉3における潤滑不足が解消され、内輪2及び外輪1と玉3との間の接触抵抗を低下させ、玉軸受の回転抵抗を小さくすることが可能となる。また、外輪軌道面11、内輪軌道面12及び玉3の表面3aに生じる摩耗を低減することが可能となる。
また、凹曲面領域である中央領域A2の曲率半径r2は、外領域A1の曲率半径r1及び内領域A3の曲率半径r3よりも小さく設定されていることから、外側突起21及び内側突起22のポケット面8からの突出高さが低くても、中央領域A2と玉3の表面3aとの間に、グリースを溜めることのできる空間(隙間D2)が確保される。
また、ポケット面8と玉3の表面3aとの間にグリースを溜めるために、例えば、ポケット面8に断面凹型の角溝を形成する構成(図示せず)が考えられるが、この場合、角溝の部分において保持器の断面が急変することから、この部分で応力集中が発生しやすくなり、保持器の強度を低下させるおそれがある。しかし、本実施形態のように、グリースを溜める中央領域A2と、外領域A1及び内領域A3とは、滑らかに連続していることから、保持器4の断面は急変せず、応力集中の発生を防ぐことが可能となる。
さらに、ポケット面8の外領域A1において、等間隔に配置された外側突起21の頂点が玉3と接触し、ポケット面8の内領域A3において、等間隔に配置された内側突起22の頂点が玉3と接触することができることから、ポケット面8において、玉3を安定して保持することができる。このため、玉3と保持器4とが偏って接触するのを防ぐことができ、異音の発生を防ぐことが可能となる。
本発明の保持器及び玉軸受は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。例えば、保持器4の環状部5及び柱部6の断面は他の形状であってもよい。また、中央領域A2と外領域A1との間、及び、中央領域A2と内領域A3との間は、曲率半径r1、r3,r2と異なる曲率半径を有した球面形状によって連続していてもよく、ポケット面8は、異なる複数の曲率半径の球面部分が連続している複合曲面からなる。
1:外輪 2:内輪 3:玉 3a:表面 4:保持器 7:ポケット 8:ポケット面 21:外側突起 22:内側突起 A1:外領域 A2:中央領域(凹曲面領域) A3:内領域 R:玉の半径 r1,r2,r3:曲率半径

Claims (4)

  1. 内輪と、外輪と、これら内輪及び外輪の間に介在している複数の玉と、前記玉の表面にほぼ沿った凹曲面形状のポケット面を有し当該玉を保持するポケットが周方向の複数カ所に形成されている環状の保持器と、を備え、
    前記ポケット面において、前記保持器の径方向の外側寄りである外領域に複数の外側突起が形成されていると共に、前記保持器の径方向の内側寄りである内領域に複数の内側突起が形成されており、
    前記ポケット面のうち前記外領域と前記内領域との間は、前記玉の半径よりも小さい曲率半径の球面形状を有し前記玉の表面との間でグリースを溜める凹曲面領域であることを特徴とする玉軸受。
  2. 前記凹曲面領域の曲率半径は、前記外領域の曲率半径及び前記内領域の曲率半径よりも小さい請求項1に記載の玉軸受。
  3. 前記外側突起は、前記外領域に沿って等間隔で配置されており、前記内側突起は、前記内領域に沿って等間隔で配置されている請求項1又は2に記載の玉軸受。
  4. 玉軸受の玉の表面にほぼ沿った凹曲面形状のポケット面を有し当該玉を保持するポケットが、周方向の複数カ所に形成されている玉軸受用の保持器であって、
    前記ポケット面において、径方向の外側寄りである外領域に複数の外側突起が形成されていると共に、径方向の内側寄りである内領域に複数の内側突起が形成されており、
    前記ポケット面のうち前記外領域と前記内領域との間は、前記玉の半径よりも小さい曲率半径の球面形状を有し前記玉の表面との間でグリースを溜める凹曲面領域であることを特徴とする玉軸受用の保持器。
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