JP2013068120A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】EGR通路を有する内燃機関において、EGRクーラの内部に凝縮水が発生しても、簡単な構造で排気通路に排出できるようにする。
【解決手段】排気通路9にEGRクーラ14が分岐管26を介して接続されている。EGRクーラ14は筒状ケース17を有しており、入口側テーパ部17aに設けた出口管21が分岐管26に接続されている。EGRクーラ14は排気通路9に向けて低くなるように傾斜している。出口管21及び分岐管26の底には細管28が配置されており、細管28の一端部28aは凹部27に入り込んでおり、他端部28bは排気通路9の内部で下向きに延びている。EGRクーラの内部に発生した凝縮水Wは凹部27に流れ込んでから、細管28の毛細管現象によって排気通路9に排除される。
【選択図】図2
【解決手段】排気通路9にEGRクーラ14が分岐管26を介して接続されている。EGRクーラ14は筒状ケース17を有しており、入口側テーパ部17aに設けた出口管21が分岐管26に接続されている。EGRクーラ14は排気通路9に向けて低くなるように傾斜している。出口管21及び分岐管26の底には細管28が配置されており、細管28の一端部28aは凹部27に入り込んでおり、他端部28bは排気通路9の内部で下向きに延びている。EGRクーラの内部に発生した凝縮水Wは凹部27に流れ込んでから、細管28の毛細管現象によって排気通路9に排除される。
【選択図】図2
Description
本願発明は、EGR装置(排気ガス還流装置)付きの内燃機関に関するものである。
内燃機関において、排気ガス中のNOx低減等の目的で、排気通路と吸気通路とをEGR通路で繋いで、排気ガスの一部を吸気系に還流(循環)させることが行われている。この場合、充填効率低下を抑制するため、EGR通路に水冷式のEGRクーラを配置して還流ガスの温度を低下させているが、機関を停止して温度が下がるとガス中に含まれていた水蒸気がEGRクーラの内部で凝縮(結露)する問題がある。
この場合、EGRクーラが縦置きの場合は水蒸気が凝縮しても水滴は排気管に流下するため問題はないが、各種の補機類との関係でEGRクーラを横置きせざるを得ない場合もあり、この場合は、凝縮した水滴はEGRクーラを構成する筒状ケースの底部に溜まることになり、筒状ケースの底部に腐食が生じたり、筒状ケースに溜まっていた凝縮水が機関の始動と共に燃焼室に流れ込んで始動不良を招来したりするおそれがある。
この点について従来は、特許文献1の図7に記載されているように、EGRクーラをその入口が低く出口が高くなるように水平に対して若干傾斜させることで、凝縮水が吸気系に流入することを阻止している。
EGRクーラを傾斜させることは有益であるが、水はEGRクーラに溜まったままであって消失するわけではないため、傾斜させることのみで凝縮水が吸気系に流入することを的確に阻止できるとは言い難い。さりとて、EGRクーラと排気通路とを排水用のパイパス管で繋ぐといった対策では、製造コストが嵩むという別の問題が発生する。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、EGRクーラに凝縮水が発生しても、機関始動前に簡易な構造で排気通路に的確に排出できるようにすること、及び、筒状ケース底部の腐食防止を目的とするものである。
本願発明において、内燃機関は、排気通路と吸気通路とを繋ぐEGR通路中に、筒状ケースの内部に冷却エレメントを設けたEGRクーラが横向き姿勢で配置されており、前記EGRクーラにおける筒状ケースの両端には、当該筒状ケースを絞った態様の入口及び出口が形成されており、このため前記筒状ケースの下部に凝縮水が溜まり得る構成になっている。そして、請求項1の発明では、少なくとも前記EGRクーラの内部に、前記筒状ケースの底部に溜まった凝縮水を毛細管現象によって吸い上げて排気通路に排出するための吸引排出手段が設けられている。
請求項2の発明は請求項1の発明を具体化したもので、この発明では、前記吸引排出手段は、細管で構成されているか又は多数本の耐熱性糸より成る多孔紐状体で構成されており、これら細管又は多孔紐状体は、前記EGRクーラと排気通路とに跨がって延びるように配置されており、これら細管又は多孔紐状体の一端は筒状ケースの底部に位置し、他端は前記一端よりも低く下がった状態で前記排気通路の内部に位置している。
本願発明では、機関停止に伴う温度低下によってEGRクーラの内部に凝縮水が発生してこれが筒状ケースの底に溜まっても、細管や多孔紐状体のような簡単な構造の吸引排出手段によって、機関の始動前に排気通路に排出できる。従って、EGRクーラを横置き式としたことに起因して機関に始動トラブルが発生することを、コストを抑制した状態で防止できるのであり、更に、筒状ケースの底部が腐食することを防止又は著しく抑制してEGRクーラの耐久性を向上できる。
更に、本願発明はEGRクーラそのものに加工を加える必要はなく、専用のEGRクーラを製造する必要はないため、市販のEGRクーラをそのまま使用することが可能であり、この面においてもコスト抑制に貢献できる。
吸引排出手段としては、例えば金属不織布や耐熱性の編地又は織地なども使用できるが、請求項2のように細管又は多孔紐状体を使用すると、適当な長さに切断して例えば溶接等で取り付けるだけでよいため、コスト面において特に有利であるのみならず、毛細管現象も的確に発揮して凝縮水の排出機能も確実化できると言える。特に、ステンレスパイプのような金属製の細管を使用すると、長年使用し続けても排気ガスに含まれている粒子状物質が表面に付着して詰まるといったことはないため、毛細管現象による吸引機能を維持して耐久性に優れている。
更に、請求項2では、細管又は多孔紐状体のうち水の排出部である他端が吸引部である一端よりも低くなっているため、毛細管現象によって吸い上げられた水は重力(自重)によって排気通路に落下する。すなわち、呼び水なしで貯留水が吸い上げられて排気通路に排出される自己サイフォン機能が発揮されるのであり、このため、排水機能をより確実化できる。
また、車両に搭載した内燃機関の場合、例えば車両を傾斜面に駐車すると、場合によっては、EGRクーラは入口が高くて出口が低くなることが有り得るが、請求項2では、細管又は多孔紐状体の他端は排気通路に入り込んでいるため、車両の駐車姿勢に関係なく凝縮水を的確に排出することができる。この点も請求項2の利点である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜2に示す第1実施形態から説明する。以下の説明で方向を特定するため「左右」「前後」の文言を使用するが、これは、車両の進行方向を前として、これを基準にしている。
(1).第1実施形態の構造
図1(A)に示すように、本実施形態の内燃機関1は3気筒タイプであり、車両(乗用車)2の前部に設けたエンジンルーム3に、クランク軸を左右方向に向いけた横置き方式で搭載されている。内燃機関1は、シリンダブロックとシリンダヘッドとを主要部材とする機関本体4を有しており、機関本体4の一方の側面(後ろ側面)に吸気マニホールド5が取り付けられ、機関本体4の他方の側面(前側面)に排気マニホールド6が取り付けられている。吸気マニホールド5には吸気通路8が接続され、排気マニホールド6には排気通路9が接続されている。
図1(A)に示すように、本実施形態の内燃機関1は3気筒タイプであり、車両(乗用車)2の前部に設けたエンジンルーム3に、クランク軸を左右方向に向いけた横置き方式で搭載されている。内燃機関1は、シリンダブロックとシリンダヘッドとを主要部材とする機関本体4を有しており、機関本体4の一方の側面(後ろ側面)に吸気マニホールド5が取り付けられ、機関本体4の他方の側面(前側面)に排気マニホールド6が取り付けられている。吸気マニホールド5には吸気通路8が接続され、排気マニホールド6には排気通路9が接続されている。
本実施形態の内燃機関1は排気ガスで駆動される排気ターボ過給機10を有しており、排気ターボ過給機10のタービン室10aが排気通路9に介挿され、排気ターボ過給機10の圧縮室10bが吸気通路8に介挿されている。吸気通路8のうち排気ターボ過給機10よりも上流側にはエアクリーナ11を設け、排気ターボ過給機10よりも下流側にはインタークーラ12を設けている。
排気通路9のうち排気ターボ過給機10よりも下流側には触媒等を内蔵したガス浄化装置13が縦置き姿勢で配置されており、排気通路9のうちガス浄化装置13よりも下流側と、吸気通路8のうちインタークーラ12の下流側との部位が、EGR通路14で接続されている。そして、EGR通路14に水冷式のEGRクーラ15を介挿している。なお、排気通路9はガス浄化装置13から下向きに下がってから車体の後ろに向けて延びている。
EGRクーラ15は、円筒状の筒状ケース17の冷却エレメント18を設けた構造である。冷却エレメント18は例えばジグザグ等に曲がった細い金属チューブで構成されており、冷却エレメント18には、筒状ケース17に設けた継手を介して注水管19と排出主管20とが接続されている。
筒状ケース17の入口部と出口部とはテーパ部17a,17bになっており、入口側テーパ部17aにはストレート状の入口管21を設け、出口側テーパ部17bにはストレート状の出口管22を設けている。従って、筒状ケース17の両端部には、当該筒状ケース17を絞った態様の入口及び出口が形成されている。入口管21及び出口管22は筒状ケース17と同心になっており、その端部にフランジ23,24を一体に設けている。
排気浄化装置13は出口管13aを有しており、出口管13aは、排気通路9を構成する排気主管26にフランジ結合によって接続されている(なお、排気浄化装置13も排気通路9の一部を構成している。)。そして、排気浄化装置13の入口管13aに、EGR通路14の始端部を構成する略横向きの分岐管26を溶接やろう付けで一体に接合し、分岐管26とEGRクーラ15の入口管21とをフランジ結合によって接続している。EGRクーラ15の出口管22は、EGR通路14を構成するメインパイプにフランジ結合で接続されている。
EGRクーラ15と分岐管26とは略同心になっており、車両2の正面視で、排気通路9に向かって低くなるように水平に対して若干の角度θで傾斜している。このため、機関停止に伴う温度低下によってEGRクーラ15の内部の水分が凝縮すると、凝縮水Wは筒状ケース17の底部のうち入口側テーパ部17aの箇所の凹部27に溜まっていく。
そこで、凝縮水Wを自然排出させる吸引排出手段の一例として、ステンレスパイプのような耐熱性と防錆性とに優れた金属パイプよりなる細管28を、凹部27と排気通路9とに跨がって延びるように配置している。細管28は分岐管26及び入口管13aの底面に重なっており、その一端部28aは凹部27に入り込むように下向きに曲がっており、他端部28bは排気通路9の内部で下向きに向けて曲がっている。細管28は、一端の高さより他端の高さが低くなっている。すなわち、一端部28aの最先端と他端部28bの下端との間には、ある程度の寸法Hの高低差が存在している。
細管28の一端部27aは筒状ケース17における入口テーパ部17aの下面に密着又は密接しており、溶接によって入口管21に固定されている。図面では、細管28の他端部28aを排気通路9の内側面に密着した状態に描いているが、実際には、排気通路9の内側面との間に若干の隙間が空いていることが多い(寸法誤差を吸収するためである。)。細管28を分岐管26に固定することも可能であり、この場合は、細管28の他端部28aは排気通路9(排気浄化装置の出口管13a)の内側面に密着させてもよい。
なお、細管28の固定手段は溶接には限らないのであり、例えば、入口管21又は分岐管26の内部に強制嵌合されるリング部材で押さえ保持することも可能である。或いは、入口管21に設けたフランジ23と分岐管26に設けたフランジ29との間に円板を挟み固定し、この円板に細管28を固定しておくことも可能である。
(2).第1実施形態のまとめ
細管28は水に対して毛細管現象を発揮する内径(例えば0.5〜1mm前後)であり、このため、機関の停止によってEGRクーラ15の凹部27に凝縮水Wが溜まっても、凝縮水Wは細管28で吸引されて排気通路9に排出される。なお、細管の内径は、EGRクーラへの入口から凹部27の底部までの高さ(凝縮水を排出するために凝縮水を持ち上げる高さ)に応じて適宜決定すればよい。また、図2(A)(B)では凝縮水Wが凹部27に一杯に溜まった状態を表示しているが、凝縮水Wは少しずつ発生することが多いと解されるので、実際には、凹部27に流れ込んだ凝縮水Wはたいして溜まることなく細管28から次々に排出されることが多いと言える。
細管28は水に対して毛細管現象を発揮する内径(例えば0.5〜1mm前後)であり、このため、機関の停止によってEGRクーラ15の凹部27に凝縮水Wが溜まっても、凝縮水Wは細管28で吸引されて排気通路9に排出される。なお、細管の内径は、EGRクーラへの入口から凹部27の底部までの高さ(凝縮水を排出するために凝縮水を持ち上げる高さ)に応じて適宜決定すればよい。また、図2(A)(B)では凝縮水Wが凹部27に一杯に溜まった状態を表示しているが、凝縮水Wは少しずつ発生することが多いと解されるので、実際には、凹部27に流れ込んだ凝縮水Wはたいして溜まることなく細管28から次々に排出されることが多いと言える。
EGRクーラ15と分岐管26とは排気通路9に向けて低くなるように傾斜しているので、細管28の他端部28bを分岐管26の途中で止めて、凝縮水Wを分岐管26から排気通路9に垂れ流すことも可能であるが、本実施形態のように細管28の他端部28bを排気通路9の内部において下向きに向けると、まず、分岐管26に付着した水滴が機関の始動によって吸気通路8に吹き飛ばされることを防止できる利点がある。
更に、細管28の一端と他端との間に寸法Hの高低差が存在することにより、毛細管現象によって吸引された凝縮水Wは自重で排出されるため、細管28が呼び水不要の自己サイフォン現象を発揮して、凝縮水Wを連続的に排出することができる。この点、本実施形態の特徴である。凝縮水Wは表面張力によって細管28の内部に止まろうとする性質もあるが、細管28の両端間の高低差Hをある程度確保することにより、表面張力の影響を排除して凝縮水Wを的確に排除できると言える。なお、細管28の内面は、水の流れ抵抗ができるだけ小さい状態であるのが好ましい。
また、機関の始動によって排気ガスが排気主管20をその末端に向けて流れるが、排気ガスの流れにより、細管28の他端部には負圧が発生し、このため、凹部27に凝縮水Wが溜まっていた場合、これを強制的に吸引排除することができる(なお、細管28の一端は凝縮水Wに漬かっているので、EGRクーラ15に流れた排気ガスによって細管28に一端に負圧が生じることはない。)。
さて、細管28が毛細管現象を発揮するにはその一端の開口が凝縮水Wに漬かっておらねばならないが、凝縮水Wが筒状ケース17の底部の広い面積にわたって存在すると、全体の水量は多くても細管28が吸い上げ機能を発揮できないおそれがある。この点、本実施形態のようにEGRクーラ15を水平に対して傾斜させると、凝縮水Wは狭い面積の凹部27に集まるため、吸い残しを無くすことができる利点がある。
このようにEGRクーラ15を水平に対して傾斜させる場合、車両2の側面視で傾斜させることも可能であるが、本実施形態のように車両の正面視で傾斜させると、車両の駐車姿勢の影響をできるだけ排除しつつ、EGRクーラ15を傾斜させたことの利点を享受できると解される。
つまり、車両の駐車場所が傾斜していることがあり、このため傾けた姿勢で駐車させることがあるが、一般に、側面視で傾斜した姿勢に駐車させることはあっても、正面視(又は背面視)で駐車させることは少なく、正面視ではおおむね水平姿勢かそれに近い姿勢になっていることが多いため、車両を傾斜姿勢で駐車させても、凝縮水Wを凹部27に集める機能が減殺されることは少ないと言えるのである(EGRクーラ15を側面視で傾斜させていると、EGRクーラ15の傾斜が車両2の傾斜で相殺されてしまうことが発生しやすいと言える。)。
(3).他の実施形態
次に、図3に示す他の実施形態を説明する。図3のうち(A)に示す第2実施形態では、細管28の両端を斜めにカットしている。特に他端部28bの先端を斜めにカットすると、他端の開口面積が大きくなるため、表面張力による影響を抑制して凝縮水の排出機能を向上できると解される。
次に、図3に示す他の実施形態を説明する。図3のうち(A)に示す第2実施形態では、細管28の両端を斜めにカットしている。特に他端部28bの先端を斜めにカットすると、他端の開口面積が大きくなるため、表面張力による影響を抑制して凝縮水の排出機能を向上できると解される。
さらに、別例として図4に示すように、斜めにカットした他端部28bの先端を排気通路9の内壁面に触れるように取付けることで、凝縮水が他端部28bの開口から排気通路9の内壁面を伝って排出されるようになるため、表面張力による影響を抑制して凝縮水の排出がより効率よく行われる。図3(A)に一点鎖線で示すように、他端部28bを下向きに広がるラッパ状に形成することによっても、表面張力による影響を抑制して凝縮水の排出機能を向上できる。この場合、一端部28a側の開口位置よりも下方(図3(A)に記載の2点鎖線よりも下側)に位置する細管28の内部容積(ラッパ形状部分も含む)が、当該細管28の全内部容積(ラッパ形状部分も含む)に対して1/2以上を占めるようにすることで、より確実にサイフォン現象を利用して凝縮水の排出をすることができる。
(B)及び(C)に示す第3実施形態では、細管28のうちおおよそ他端寄りの半分程度に、長手方向に延びるスリット30を形成している。スリット30は全長にわたって設けることも可能である。
(D)及び(E)に示す第4実施形態では、吸引排出手段として、ステンレス細線のような耐熱性と防錆性とに優れた金属細線を編んだり束ねたり縒ったりして構成された多孔紐状体31を使用している。配置態様と形状は細管28の場合と同様であり、凹部27に入り込む一端部31と、排気通路9の内部で下向きに延びる他端部31Aとを有する。多孔紐状体31の内部にはその長手方向に連続した狭い空隙が多数存在しており、凝縮水Wは毛細管現象によって空隙を伝って多孔紐状体31の一端から他端に流れていき、他端から排気通路9に垂れ落ちる。従って、細管28と同じ機能を発揮する。
(F)に示す第5実施形態は多孔紐状体31を細管28で覆ったものであり、排気ガスに含まれている粒子状物質が多孔紐状体31に付着することを防止できるため、耐久性に優れている。多孔紐状体31の他端は細管28の他端からはみ出している。(G)に第5実施形態は細管28の端部のみに、線材等で構成した多孔プラグ32を嵌め込んでいる。この実施形態では、多孔プラグ32の毛細管現象により、凝縮水Wを的確に垂れ落ちさせることができると解される。この実施形態でも、多孔プラグ32を細管28の他端から外側にはみ出させることが可能である。
(4).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、吸引排出手段としては金属繊維を材料にした不織布を使用することも可能である。また、細管や多孔紐状体のような細い吸引排出部材を使用する場合、複数本を並列配置することも可能である。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、吸引排出手段としては金属繊維を材料にした不織布を使用することも可能である。また、細管や多孔紐状体のような細い吸引排出部材を使用する場合、複数本を並列配置することも可能である。
本願発明は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンのような内燃機関に実際に適用できる。従って、産業上、利用できる。
1 内燃機関
2 車両
4 機関本体
8 吸気通路
9 排気通路
13 排気ガス浄化装置
13a 排気ガス浄化装置の出口管
14 EGR通路
15 EGRクーラ
17 筒状ケース
17a 入口側テーパ部
18 冷却エレメント
21 EGRクーラの入口管
25 排気主管
26 EGR通路を構成する分岐管
27 凝縮水が溜まる凹部
28 細管
28a 一端部
28b 他端部
W 凝縮水
2 車両
4 機関本体
8 吸気通路
9 排気通路
13 排気ガス浄化装置
13a 排気ガス浄化装置の出口管
14 EGR通路
15 EGRクーラ
17 筒状ケース
17a 入口側テーパ部
18 冷却エレメント
21 EGRクーラの入口管
25 排気主管
26 EGR通路を構成する分岐管
27 凝縮水が溜まる凹部
28 細管
28a 一端部
28b 他端部
W 凝縮水
Claims (2)
- 排気通路と吸気通路とを繋ぐEGR通路中に、筒状ケースの内部に冷却エレメントを設けたEGRクーラが横向き姿勢で配置されており、前記EGRクーラにおける筒状ケースの両端には、当該筒状ケースを絞った態様の入口及び出口が形成されており、このため前記筒状ケースの下部に凝縮水が溜まり得る構成であって、
少なくとも前記EGRクーラの内部に、前記筒状ケースの底部に溜まった凝縮水を毛細管現象によって吸い上げて排気通路に排出するための吸引排出手段が設けられている、
内燃機関。 - 前記吸引排出手段は、細管で構成されているか又は多数本の耐熱性糸より成る多孔紐状体で構成されており、これら細管又は多孔紐状体は、前記EGRクーラと排気通路とに跨がって延びるように配置されており、これら細管又は多孔紐状体の一端は筒状ケースの底部に位置し、他端は前記一端よりも低く下がった状態で前記排気通路の内部に位置している、
請求項1に記載した内燃機関。
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