JP2003004389A - Egrガス冷却装置 - Google Patents

Egrガス冷却装置

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JP2003004389A
JP2003004389A JP2001191307A JP2001191307A JP2003004389A JP 2003004389 A JP2003004389 A JP 2003004389A JP 2001191307 A JP2001191307 A JP 2001191307A JP 2001191307 A JP2001191307 A JP 2001191307A JP 2003004389 A JP2003004389 A JP 2003004389A
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egr
cooling device
wall
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Daisuke Himi
大輔 氷見
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    • F28F13/06Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media
    • F28F13/08Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media by varying the cross-section of the flow channels
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • C08L2201/12Shape memory
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F28F2255/04Heat exchanger elements made of materials having special features or resulting from particular manufacturing processes comprising shape memory alloys or bimetallic elements
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency

Abstract

(57)【要約】 【課題】EGRガス冷却装置において、EGRガス通路
形状の改善を図ることにより、高い熱交換率を得るとと
もに、ガス中の煤の堆積を抑えて初期の冷却性能を維持
する。 【解決手段】EGRガスの流れる冷却管11を、ガスの
流れ方向に沿う断面で鋸歯状に屈曲させる。また、冷却
管11の入口部内径r1に対して出口部内径r2を小さ
く設定して、管全体を実質的にテーパ状に縮径する。こ
のときの縮径比は、入口部及び出口部におけるEGRガ
ス温度に基づいて決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンにおいて
排気系統から吸気系統に還流される排気ガス(EGRガ
ス)を冷却するEGRガス冷却装置に関し、詳細には、
該装置におけるEGRガス通路形状の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気ガスの一部を吸気系統に
導入して再循環させることにより、筒内において燃焼温
度を低下させ、NOx排出量の低減を図るEGR(エグ
ゾーストガス・リサーキュレーション;排気還流)が行
われている。このEGRでは、排気系統と吸気系統との
間を接続するEGR通路に冷却装置を介装し、通路にお
いてEGRガスを冷却した後に吸気系統に導入すること
で、EGRによるNOx低減効果が向上される(特開2
001−74380号公報参照)。
【0003】また、EGRガス冷却装置に関し、EGR
ガスとの接触面積及び放熱面積を広げて冷却効果を高め
るための構造として、ガスが流れる冷却管を蛇腹状に形
成したものが知られている(特開2001−73741
号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな蛇腹状冷却管においては、次に述べるような問題が
ある。第1に、上記冷却管では、概略半円状の山部と谷
部とがEGRガスの流れに沿って連なる構造となってお
り、山部後流に発生する渦状の流れが谷部全体に及ぶの
で、その渦により谷部内で流れが滞り、谷部全体に渡っ
て煤が堆積することである。このため、熱交換率の著し
い低下を招いてしまう。
【0005】第2に、通常冷却管内では、出口に近づく
に従ってEGRガス温度が低下し、ガス中の煤の粘度が
上がって管壁に付着し易くなるので、出口付近で煤の堆
積傾向が顕著となることである。これについて、出口付
近においてEGRガスにある程度の流速があれば、堆積
した煤を吹き飛ばすこともできる。しかし、温度が低下
すると、それ応じて体積が減少し、流速も低下する。こ
のため、出口付近では、堆積した煤を吹き飛ばすのに足
りるだけの流速が確保され難い。
【0006】第3に、このような蛇腹形状によると、谷
部が比較的深く形成されるので、谷部に溜まった排気凝
縮水が排除され難いことである。このため、冷却管に
は、耐腐食性に優れた高価なものが必要となる。このよ
うな実情に鑑み、本発明は、EGRガス冷却装置におい
て、EGRガス通路形状の改善を図ることにより、高い
熱交換率を得るとともに、ガス中の煤の堆積を抑えて初
期の冷却性能を維持することを目的とする。
【0007】また、本発明は、冷却装置出口付近におけ
る煤の堆積を効果的に抑制することを目的とする。ま
た、本発明は、冷却装置内における排気凝縮水の貯留を
簡単に防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明に係るEGRガス冷却装置は、エンジンの排気
系統から吸気系統に還流されるEGRガスを冷却媒体に
て冷却するものであって、EGRガスが流れる通路とそ
の冷却媒体が流れる通路とを隔てる通路分割壁を備え
る。この通路分割壁において、その延伸方向に沿う基準
線に対して小さな角度で傾斜する第1壁部が断続的に形
成される。そして、これらの第1壁部の間は、基準線に
対して前記角度と比べて大きな角度で傾斜する第2壁部
を含んで接続される。このようにしてEGRガスの流れ
に沿う断面で概略鋸歯状に屈曲させた通路分割壁に対
し、EGRガスは、第1壁部に対向して流通させる。
【0009】このような構成では、通路分割壁において
EGRガスとの接触面積が拡大される。また、第2壁部
において通路壁面が急に窪むので、そこで渦状の流れが
形成されるが、その下流に隣接する第1壁部は流れに対
して比較的小さな角度で傾斜するので、第1壁部上で
は、広い範囲でEGRガスが滞留せずに流れ去る。この
ように、概略鋸歯状としたことにより発生する渦の形成
域は、上記第1壁部上の流れの上流側の狭い範囲に限ら
れる。
【0010】請求項2に記載の発明は、EGRガスの通
路断面積を出口側ほど実質的に縮小したことを特徴とす
る。これにより、EGRガスが冷却されて、出口に近づ
くに従って温度が低下しても、その流速は高く維持され
る。請求項3に記載の発明は、通路断面積の縮小比を、
入口部及び出口部におけるEGRガス温度に基づいて設
定したことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、これらのEGR
ガス温度を最大EGR率運転時のものとしたことを特徴
とする。これにより、上記縮小比は、EGRガス流速が
最大となる運転状態に対応して設定される。請求項5に
記載の発明は、冷却媒体を、EGRガスの流れと反対方
向に流通させたことを特徴とする。
【0012】これにより、冷却媒体が通路分割壁から受
ける抵抗が小さくなる。請求項6に記載の発明は、概略
鋸歯状に屈曲させた通路分割壁をEGRガスに対して鉛
直方向下側に位置させるとともに、出口側を下に傾斜さ
せたことを特徴とする。これにより、通路分割壁(特
に、第1壁部)は、冷却装置を比較的小さく傾斜させる
だけで出口に向けて下る斜面を提供する。よって、壁面
上の排気凝縮水は、貯留せずにこの斜面を流れ落ちる。
【0013】請求項7に記載の発明は、通路分割壁を管
状としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、渦の形成
域が狭い範囲に限られ、通路壁面の大部分においてEG
Rガスが滞留せずに円滑に流れるので、煤の堆積を抑え
ることができる。また、EGRガスの流れに対向する第
1壁部上の広い範囲で煤の堆積が抑制されることによ
り、壁面面積を拡大して得られた冷却性能の低下を防ぐ
ことができる。
【0015】請求項2に係る発明によれば、冷却装置出
口付近でEGRガスの流速が高く維持されるので、煤の
堆積傾向の顕著な個所における煤の堆積を抑えるととも
に、堆積した煤を吹き飛ばして排除することができる。
請求項3に係る発明によれば、入口部及び出口部におけ
るEGRガス温度に基づいて、出口付近における流速を
高く維持するために最適な縮小比を設定することができ
る。
【0016】請求項4に係る発明によれば、最大EGR
率運転時に効率的に煤を排除することができる。請求項
5に係る発明によれば、冷却媒体の循環を円滑にし、冷
却効率を高めることができる。請求項6に係る発明によ
れば、通路分割壁をそれほど傾斜させずとも排気凝縮水
が冷却装置から排除されるので、レイアウト上の問題な
く排気凝縮水による腐食を防ぐことができる。
【0017】請求項7に係る発明によれば、通路分割壁
を管状としたので、EGRガスの冷却効果が良好とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実
施形態に係るEGRガス冷却装置を備えるエンジン(例
えば、ディーゼルエンジン)1の概略断面を示してい
る。まず、図1を参照して、エンジン1の構成について
説明する。
【0019】吸気通路2には、導入部にエアフィルタ
(図示せず)が取り付けられており、ここで、吸入空気
中に浮遊する粉塵等が除去される。エアフィルタの下流
には、吸気絞り弁(バタフライ弁)3が設置されてい
る。吸気絞り弁3は、ECU31からの制御信号に基づ
いて作動するステッピングモータ4により駆動されて、
吸気通路2の開度調整を行う。吸気絞り弁3を通過した
吸入空気は、マニホールド部において各気筒に分配され
る。
【0020】一方、排気通路5には、排気後処理装置6
が取り付けられている。各気筒からの排気ガスは、マニ
ホールド部において合流した後、この処理装置6に送り
込まれ、粒子状物質や炭化水素が除去される。また、排
気通路5には、EGRのために吸気系統に還流される排
気ガスを流通するEGR通路7が接続している。
【0021】EGR通路7には、EGR制御弁(ポペッ
ト弁)8が設置されている。EGR制御弁8は、ECU
31からの制御信号を受けるソレノイド式駆動装置9に
より駆動されて、EGR通路7の開度調整を行う。ま
た、EGR通路7には、本実施形態に係るEGRガス冷
却装置(以下、クーラ)10が介装されている。EGR
ガスは、クーラ10において冷却された後、吸気通路2
に導入される。ここで、排気圧力がEGRのために充分
でない運転状態では、吸気絞り弁3が駆動されて吸入空
気の流路面積が縮小され、吸入負圧が形成される。
【0022】エンジン1において設けられるセンサ類に
は、運転者のアクセル踏込量に相当するアクセル開度を
検出するアクセル開度センサ41、単位クランク角信号
及び基準クランク角信号を検出するクランク角センサ4
2、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ43が
含まれる。これらの検出信号は、いずれもECU31に
入力される。
【0023】ECU31は、各種入力情報に基づいて、
運転状態に応じた最適なEGR率を得るべくEGR制御
弁8を制御するとともに、吸気絞り弁3を上記の通り制
御する。図2は、クーラ10のEGRガスの流れに沿う
断面を示し、図3は、クーラ10においてEGRガスが
流れる通路を形成する冷却管11(同方向に沿う部分断
面で表す)を示したものである。次に、図2及び3を参
照して、クーラ10について説明する。
【0024】本実施形態において、冷却管11は、EG
Rガスの流れに沿って管壁が鋸歯状に屈曲して形成され
るとともに、円周方向に環状に形成されて、全体として
ほぼ円筒状の管を構成している。そして、このような冷
却管11が円筒状のクーラ本体12の内部に同心に設置
されて、クーラ10が構成される。このようなクーラ1
0に対し、EGRガスは、EGR通路7より冷却管入口
部11iに導入され、図の左から右へ流れる。
【0025】一方、クーラ本体12には、冷却媒体であ
る冷却水の導入口12iが冷却管出口部11e付近に形
成されている。この導入口12iからクーラ10に入っ
た冷却水は、本体内壁と冷却管外壁との間をEGRガス
の流れと反対方向に流れる。そして、冷却水は、冷却管
入口部11i付近に形成された排出口12eから排出さ
れる。
【0026】冷却水との熱交換により冷却されたEGR
ガスは、冷却管出口部11eを介してクーラ10を出
て、更に下流に接続されたEGR通路7を介して吸気通
路2に導入される。ここで、冷却管11の構成について
詳細に説明する。図3(a)を参照すると、冷却管11
は、前述の通りEGRガスの流れに沿う断面で鋸歯状に
屈曲されている。
【0027】このような鋸歯状の管壁は、入口部及び出
口部間で内径がr1からr2(<r1)に狭められ、そ
の間で実質的にテーパ状に縮径されている。図には、テ
ーパの状態を示すために、この断面での管壁の延伸方向
を直線Lで示す。なお、直線Lは、本発明に係る基準線
を与えるものであり、軸心線Cとの間に角度θを形成す
る。
【0028】テーパにおける冷却管11の縮径比R12
(=r1/r2)は、次のようにして設定される。な
お、縮径比R12を二乗したものが、本発明に係るEG
Rガスの通路断面積の縮小比に相当する。まず、冷却管
入口部11iにおけるEGRガスの状態量として、圧力
をP1、体積をV1及び絶対温度をT1とする。また、
出口部11eにおける同状態量として、圧力をP2、体
積をV2及び絶対温度をT2とする。
【0029】このとき、EGRガスを理想気体とすれ
ば、状態方程式であるPV=nRT(n;モル数,R;
気体定数))に基づいて次の関係が成り立つ。 P1×V1/T1=P2×V2/T2・・・(1) 実験結果から、最大EGR率運転時においてT1=77
3.15(500℃)及びT2=523.15(250
℃)である。また、P1とP2とが略等しいと近似すれ
ば、(1)より次式が得られる。
【0030】 V1/V2=773.15/523.15=X・・・(2) また、EGRガスの流速を、入口部11iにおいてvi
及び出口部11eにおいてveとすれば、V1=r12
×π×vi、V2=r22 ×π×veであるので、更に
次式が得られる。 r1/r2=√{X(ve/vi)}・・・(3) 従って、流速を入口部及び出口部間で略一定に保とうと
するならば、vi≒veであるから、縮径比R12(=
r1/r2)は、√(773.15/523.15)≒
1.22とする。
【0031】また、鋸歯状の管壁において、EGRガス
の流れに対向する壁面を断続的に形成する壁部(第1壁
部)W1は、図3(b)に示すように、管壁の延伸方向
に沿う直線Lに対して鋭角a1で傾斜している。これら
第1壁部W1のうち隣接するもの同士を接続する壁部
(第2壁部)W2は、直線Lに対して直角に近い角度a
2で傾斜している。
【0032】図4は、冷却管内における壁面上の流れを
拡大図示したものである。次に、同図を参照して、以上
のような冷却管11を含んでクーラ10を構成したこと
の作用及び効果を述べる。まず、EGRガスは、図の左
から右に流れ、冷却水は、逆に右から左に流れるとす
る。
【0033】EGRガスは、管路中央付近においては、
ほぼ軸心方向に管内を流れるが、管壁が屈曲しているた
め、壁面付近において流れが大きく乱される。このと
き、EGRガスの流れに対向して面する第1壁部W1が
流れに沿って断続的に配置され、各壁部W1の直ぐ下流
では、壁面が階段状に窪んでいる。このため、各壁部W
1の後流において流れが渦状に巻き込まれ(矢印f
v)、滞留する。
【0034】このような渦形成域では、EGRガス中に
含まれる煤もその領域内に滞留するので、煤が壁面に堆
積し易い(煤が堆積した様子をハッチングを入れた個所
Sで示す)。ところが、更にその下流側に隣接する第1
壁部W1は、直線L(管壁の延伸方向を示す)に対して
小さな角度a1で傾斜するので、上記窪みの深さに対し
て充分長く設けられている。このため、各壁部W1上の
下流側の大部分(その範囲をdで示す)において、EG
Rガスは、渦を形成することなく流れ去る(矢印f
m)。
【0035】従って、渦形成域が狭い範囲に抑えられ、
それ以外の煤の堆積し難い領域が広く設けられる。この
ように、鋸歯状の冷却管11によれば、壁面面積が拡大
されてEGRガスの持つ熱量が高い効率で交換されるば
かりでなく、管路壁面において煤の堆積し難い領域が広
く設けられる。従って、煤の堆積を抑えて、経時的にも
その高い熱交換率を維持することができる。
【0036】また、冷却管全体をテーパ状に縮径し、管
路内でEGRガスの流速を略一定に維持したことによ
り、出口付近では、温度が下がって粘度の増した煤を吹
き飛ばすことができる。一方、冷却水の流れは、EGR
ガスと反対方向であり、第1壁部W1に向かう方向であ
る。従って、冷却水が管壁から受ける抵抗を比較的小さ
く抑えることができる。
【0037】また、冷却管11がEGRガスの流れ方向
に縮径されたことにより、冷却水の流路も流れに沿って
縮小されることになる。このため、冷却水の流れにおい
て壁面に向かう速度成分が大きくなり、冷却水と管壁と
の接触が促進され、冷却効果が高められる。次に、クー
ラ10の設置状態を示す図5を参照して、本発明の他の
実施形態について説明する。
【0038】本実施形態では、冷却管11(軸心線C)
を、水平方向(一点鎖線Hで表示)に対して出口側を下
に角度αで傾斜させることにより、第1壁部W1を、水
平とするか又は水平方向Hに対して出口側を下に傾斜さ
せている。このような構成によれば、EGRガス中の水
蒸気が壁面上で凝縮して形成された凝縮水(排気凝縮
水)を、第1壁部W1の傾斜により冷却管11から流出
させて排除することができる。このとき、凝縮水の排除
がEGRガスの流れにより促進されることは言うまでも
ない。
【0039】なお、以上では、EGR制御弁8の駆動装
置としてソレノイド式のものを採用した例について説明
した。駆動装置にはこれ以外にステッピングモータ式の
ものもあり、この方式によりEGR制御弁8を制御し、
EGR通路7の開度調整を行うこととしてもよい。ま
た、クーラ10として、1本の冷却管11を円筒状のク
ーラ本体12の内部に同心に設置したものを示した。ク
ーラ本体の形状には、円筒以外のものを採用してよく、
例えば、断面が長方形若しくは正方形の直方体が採用さ
れる。より断面の広いクーラ本体によれば、内部に複数
の冷却管11を設置することも可能である。本発明によ
れば、冷却管11をそれほど傾斜させずとも第1壁部W
1が上記のように傾斜するので、複数の冷却管11を積
み重ねて使用しても、レイアウト上の問題なく凝縮水を
排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るEGRガス冷却装置
を備えたエンジンの概略断面図
【図2】同上EGRガス冷却装置の断面図
【図3】冷却管の部分断面図
【図4】管路壁面上のEGRガスの流れの説明図
【図5】本発明の他の実施形態に係るEGRガス冷却装
置の設置状態の説明図
【符号の説明】
1…エンジン 2…吸気通路 3…吸気絞り弁 5…排気通路 6…排気後処理装置 7…EGR通路 8…EGR制御弁 10…EGRガス冷却装置 11…冷却管 12…クーラ本体 31…電子制御ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気系統から吸気系統に還流さ
    れるEGRガスを冷却媒体にて冷却するEGRガス冷却
    装置であって、 EGRガスが流れる通路とその冷却媒体が流れる通路と
    を隔てる通路分割壁を備え、 該通路分割壁を、その延伸方向に沿う基準線に対して小
    さな角度で傾斜する第1壁部を断続的に形成するととも
    に、これらの第1壁部の間を前記基準線に対して前記角
    度と比べて大きな角度で傾斜する第2壁部を含んで接続
    して、EGRガスの流れに沿う断面で概略鋸歯状に屈曲
    させ、 EGRガスを前記第1壁部に対向して流通させることを
    特徴とするEGRガス冷却装置。
  2. 【請求項2】EGRガスの通路断面積を、出口側ほど実
    質的に縮小したことを特徴とする請求項1に記載のEG
    Rガス冷却装置。
  3. 【請求項3】前記通路断面積の縮小比を、入口部及び出
    口部におけるEGRガス温度に基づいて設定したことを
    特徴とする請求項2に記載のEGRガス冷却装置。
  4. 【請求項4】前記各EGRガス温度を、最大EGR率運
    転時のものとしたことを特徴とする請求項3に記載のE
    GRガス冷却装置。
  5. 【請求項5】前記冷却媒体を、EGRガスの流れと反対
    方向に流通させることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1つに記載のEGRガス冷却装置。
  6. 【請求項6】前記概略鋸歯状に屈曲させた通路分割壁
    を、EGRガスに対して鉛直方向下側に位置させるとと
    もに、出口側を下に傾斜させたことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1つに記載のEGRガス冷却装置。
  7. 【請求項7】前記通路分割壁を管状としたことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1つに記載のEGRガス冷
    却装置。
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