JP6252076B2 - 凝縮水分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン(内燃機関)の吸気または排気(吸排気)が冷却されることで生成された凝縮水を吸気または排気から分離する装置に関するものである。
エンジンの出力を向上させる装置の一つとして、インタークーラが実用化されている。このインタークーラは、過給された吸気と外気との間の熱交換により、吸気を冷却する。吸気が冷却されると、燃焼室内の体積効率が向上し、エンジン出力が向上する。
また、排気中における窒素酸化物(以下、「NOx」という)の生成量を低減させる技術の一つとして、EGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが実用化されている。このEGRシステムでは、EGRクーラで冷却された排気が、吸気系に還流して新気(吸気)とともに再び燃焼室に流入する。このため、燃料の燃焼温度或いは燃焼室内の酸素濃度が低下し、NOxの生成量が減少する。
インタークーラやEGRクーラといった冷却装置によって吸気または排気が冷却されると、その温度や圧力に応じて、吸気または排気に含有されている水蒸気が凝縮して水(以下、「凝縮水」という)が生成される。このような凝縮水を吸気または排気から分離するための装置として、例えば特許文献1に示される装置が提案されている。かかる装置では、凝縮水を貯留する凝縮水タンクがインタークーラの下方に設けられている。インタークーラは、吸気が流通する複数本の吸気用チューブとこれらの吸気出口に連通接続された出口側タンクとを有する。この出口側タンクには、その側面に吸気排出口が形成され、その下方に凝縮水を貯留する凝縮水タンクが設けられている。かかる装置によれば、吸気チューブの内壁面に結露した凝縮水が、吸気の流れにより出口側タンクに流入した後、出口側タンク内を流下して、凝縮水タンクに貯留される。このようにして、吸気から凝縮水が分離される。
特開2012−117455号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような装置では、吸気排出口がインタークーラの側面に形成されているため、インタークーラの内壁面をつたって移動する凝縮水が吸気排出口から流出してしまうおそれがある。同様に、EGRクーラやその下流側に設けられた凝縮水タンクの側面に、還流排気の排出口が形成されていれば、その排出口から凝縮水が流出してしまうおそれがある。そして、燃焼室に凝縮水が流入し、例えばエンジンの低温燃焼時やアイドリング時であれば燃焼が不安定になるおそれがあり、また、エンジンの高負荷運転時であれば要求トルクを出力することができないおそれがある。このように、吸気または排気から凝縮水が分離されないと不具合を招いてしまうおそれがある。
本発明の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、吸気または排気から凝縮水を確実に分離することができるようにした、凝縮水分離装置を提供することである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の凝縮水分離装置は、エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、前記上流側パイプの前記他端部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて延出する延出部が設けられたことを特徴としている。
すなわち、前記下流側パイプの前記上流端部は、前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に突き出して設けられている。また、前記上流側パイプの前記他端部は、その内径が前記下流側パイプの前記上流端部の外径よりも大きく形成されている。
(2)また、本発明の凝縮水分離装置は、エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、前記凝縮水貯留部の外側には、伝熱面積を拡げる冷却フィンが設けられたことを特徴としている。
(3)また、本発明の凝縮水分離装置は、エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、前記下流側パイプの前記上流端部には、前記下流側パイプの前記上流端部から前記下流側パイプの下流側に向けて外側に突出する突出部がさらに設けられたことを特徴としている。
)前記上流側パイプの前記他端部には、前記上流側パイプにおいて前記一端部側から前記他端部側に向かうにつれて内径が大きくなる拡径部が形成されていることが好ましい。
なお、前記下流側パイプの上流端部の端面が、前記拡径部の内側に配置されることが好ましい。
)さらに、前記上流側パイプにおける前記拡径部よりも前記一端部側の内径と、前
記下流側パイプの内径とが同径に設けられることが好ましい。
)前記上流側パイプと前記下流側パイプとは同軸に配置されることが好ましい。すなわち、前記上流側パイプの軸心と前記下流側パイプの軸心とが一致するように前記上流側パイプと前記下流側パイプとが設けられていることが好ましい
7)前記冷却装置が、過給機で圧縮された吸気を冷却するインタークーラであることが好ましい。
(8)前記凝縮水貯留部には、前記凝縮水の流動を抑制する流動抑制部材が設けられることが好ましい。
)前記流動抑制部材が、前記上流側パイプの前記他端部よりも下方に設けられたバッフルプレートであることが好ましい。
10)さらに、前記バッフルプレートが、前記凝縮水貯留部において前記上流側パイプの前記他端部が接続された立面部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて突設され、前記立面部から離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられることが好ましい。
11)さらにまた、前記バッフルプレートが、車両が通常走行中に取り得る姿勢に対応する上限の角度よりも大きく傾斜する角度で設けられることが好ましい。
12)前記流動抑制部材が、前記凝縮水貯留部に貯留された前記凝縮水の水面の上下動を抑制するパンチングプレートであることが好ましい。
本発明の凝縮水分離装置によれば、下流側パイプの上流端部が上流側パイプの内側であって上流側パイプの内壁面から離隔して設けられているため、上流側パイプの内壁面をつたう凝縮水が下流側パイプに流入するのを抑制することができる。また、下流側パイプの上流端部が上流側パイプの他端部よりも一端部側に設けられているため、凝縮水貯留部に貯留された凝縮水が下流側パイプに流入するのを確実に抑制することができる。これらより、吸気または排気から凝縮水を確実に分離することができる。
本発明の一実施形態に係る凝縮水分離装置とこれが適用されるエンジンの吸排気系の構成とを模式的に示す全体図である。なお、図1では、白抜きの矢印で吸気の流通方向を示し、黒塗りの矢印で排気の流通方向を示し、斜線を付した矢印で吸気系に還流する排気(EGRガス)の流通方向を示す。 本発明の一実施形態に係る凝縮水分離装置の要部断面を拡大して示す模式図である。 図2の矢視A−A断面図である。 本発明の一実施形態に係る凝縮水分離装置の第一変形例を示す模式図である。この図4は、図2に対応する箇所を示している。 本発明の一実施形態に係る凝縮水分離装置の第二変形例を示す模式図である。この図5は、図2に対応する箇所を示している。 本発明の一実施形態に係る凝縮水分離装置の第三変形例を示す模式図である。この図6は、図2に対応する箇所を示している。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本発明の凝縮水分離装置は、エンジンの吸気または排気が冷却されることで生成された凝縮水を吸気または排気から分離する装置である。すなわち、凝縮水分離装置はエンジンの吸排気系に適用される。なお、本発明の凝縮水分離装置が適用されるエンジンは、自動車や鉄道車両といった多種多様な車両に搭載されうる。
本実施形態では、吸気または排気の流通方向を基準に上流および下流を定める。また、重力の作用方向を下方とし、その逆方向を上方とする。
〔一実施形態〕
[1.構成]
[1−1.エンジンおよびその吸排気系]
はじめに、図1を参照して、エンジン1の吸気系および排気系の各構成を説明する。以下、エンジン1,吸気系および排気系に跨って設けられるターボチャージャ(過給機)30およびEGRシステム40,吸気系ならびに排気系の順に各構成を説明する。
エンジン1は、車両を走行駆動させる内燃機関である。ここでは、エンジン1が、軽油を燃料とするディーゼルエンジンとして構成されている。なお、図示省略するが、エンジン1は複数の気筒を有する多気筒エンジンである。
エンジン1には、吸気ポート1aおよび排気ポート1bが燃焼室1cに連通して設けられている。吸気ポート1aには燃焼室1cに流入する吸気が流通し、排気ポート1bには燃焼室1cから流出した排気が流通する。
また、エンジン1には、各気筒に対応して燃料を噴射するインジェクタ1d(図1では一つのみ示す)が設けられている。詳細は図示しないが、各気筒のインジェクタ1dは一本のコモンレールに接続されている。サプライポンプ(高圧ポンプ)から供給された高圧燃料は、コモンレール内に貯留され、コモンレールから各インジェクタ1dへと圧送される。各インジェクタ1dに対応する気筒内に噴射された燃料は、吸気と混合されて気筒内で燃焼する。
エンジン1には、その吸気ポート1aよりも上流側に吸気系の各構成が設けられ、その排気ポート1bよりも下流側に排気系の各構成が設けられている。すなわち、吸気ポート1aよりも上流側にはエンジン1に流入する吸気が流通する通路(以下、「吸気通路」という)10が形成され、排気ポート1bよりも下流側にはエンジン1から流出した排気が流通する通路(以下、「排気通路」という)20が形成されている。
ターボチャージャ30は、吸気を圧縮するものである。このターボチャージャ30は、同軸に設けられたタービン31およびコンプレッサ32を有する。これらのタービン31とコンプレッサ32とは一体に回転するように接続されている。タービン31は排気通路20に介装され、コンプレッサ32は吸気通路10に介装されている。ターボチャージャ30では、排気によってタービン31が回転されてコンプレッサ32が回転し、吸気が圧縮される。このようにして、吸気が過給される。
なお、排気通路20においてタービン31の上流側と下流側とを連通するバイパス路を設けて、排気の一部がタービン31を迂回するような排気構造を設けてもよい。同様に、吸気通路10においてコンプレッサ32の上流側と下流側とを連通するバイパス路を設けて、コンプレッサ32の回転速度を制御するような吸気構造を設けてもよい。
EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム40は、排気を吸気通路10に還流させることで窒素酸化物(以下、「NOx」という)の生成量を低減させるためのものである。具体的には、タービン31よりも下流側の排気通路20を流通する排気をコンプレッサ32よりも上流側の吸気通路10に還流させる。
このEGRシステム40は、排気側の端部(上流端部)である一端部40aと吸気側の端部(下流端部)である他端部40bとを接続するEGR管41と、このEGR管41に介装されたEGRクーラ(冷却装置)42およびEGR弁43とを備えている。なお、EGRクーラ42は、EGR弁43よりも一端部40a側に設けられている。
EGR管41の内部には、還流する排気(EGRガス)が流通する通路が形成されている。
EGRクーラ42は、還流する排気を冷却するものである。このEGRクーラ42では、還流する排気と外気との熱交換により、還流する排気が冷却される。
EGR弁43は、排気の還流量を調整するものである。ここでは、EGR弁43が開度調整可能な弁として構成されている。
吸気系には、新気の吸気が流通する順に、エアクリーナ11,スロットル弁12,上述したコンプレッサ32,インタークーラ(冷却装置)13,凝縮水分離装置50,インテークマニホールド(以下、「インマニ」と略称する)14が設けられている。
エアクリーナ11は、吸入される新気中の異物を取り除く濾過装置である。
スロットル弁12は、そのスロットル開度によって、新気の吸入量を調整するものである。なお、スロットル弁12よりも下流側であってコンプレッサ32よりも上流側にはEGRシステム40の他端部40bが接続されており、スロットル弁12は、EGRシステム40により還流される排気量も間接的に調整する。
インタークーラ13は、吸気を冷却するものである。このインタークーラ13では、吸気と外気との間の熱交換により、ターボチャージャ30で過給されて上昇した吸気温度が低下され、吸気の空気密度の低下が回復する。
インタークーラ13よりも下流側であってインマニ14よりも上流側の吸気通路10には、吸気通路10のなかで鉛直高さが最も低い部分(以下、「最低部」という)10aが形成されている。この最低部10aには、詳細を後述する凝縮水分離装置50が設けられている。
インマニ14は、エンジン1の各気筒に向かって分岐するように形成された多岐管である。なお、詳細は図示省略するが、インマニ14の直上流には、各気筒で発生しうる吸気脈動や吸気干渉を緩和するサージタンクが設けられている。
排気系には、排気が流通する順に、エキゾーストマニホールド(以下、「エキマニ」と略称する)21,上述したタービン31,一次排気処理装置22および二次排気処理装置23が設けられている。
エキマニ21は、エンジン1の各気筒から合流するように形成された多岐管である。
一次排気処理装置22は、排気中の粒子状物質(Particulate Matter,以下、「PM」と略称する)を処理するためのものである。この一次排気処理装置22は、上流側のDOC(Diesel Oxidation Catalyst)22aと、下流側のDPF(Diesel Particulate Filter)22bとを有する。
DOC22aは、排気中の成分に対する酸化能をもった触媒である。具体的なDOC22aの構造としては、例えば、ケーシングの内部にコーディエライト,セラミックスなどのハニカム状の担体を固定し、担体上にアルミナ粉末を塗布(コーティング)するとともにプラチナ,ロジウム,パラジウムなどの触媒貴金属の微粒子を担持させたものが挙げられる。
このDOC22aによって酸化される排気中の成分としては、一酸化窒素(NO),二酸化窒素(NO2),未燃燃料中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)などが挙げられる。
DPF22bは、排気中に含まれるPMを捕集する多孔質フィルタである。このDPF22bでは、上流側と下流側とを連通する通路が壁体を介して多数並設されているとともに、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖(封止)されている。これらの壁体には、PMの大きさに見合った大きさの多数の細孔が形成されている。このため、PMを含んだ排気がDPF22bを流通すると、壁体内や壁体表面にPMが捕集される。
一次排気処理装置22では、DOC22aによって排気中の還元成分を酸化(燃焼)させて酸化熱(燃焼熱)を発生させることで、DOC22aの下流側に設けられたDPF22bを昇温させ、DPF22bに捕集されたPMが焼却(DPF再生)されるようになっている。
なお、一次排気処理装置22よりも下流側であって二次排気処理装置23よりも上流側には、上流側から順にEGRシステム40の一端部40aと後述する凝縮水分離装置50とが接続されている。
二次排気処理装置23は、排気中に含まれるNOxを浄化するためのものである。具体的にいえば、二次排気処理装置23は尿素添加型のNOx選択還元触媒である。二次排気処理装置23に担持される触媒の具体例としては、バナジウム系酸化物触媒や遷移金属を含むゼオライト系触媒などが挙げられる。なお、図示省略するが、二次排気処理装置23に対して上流側の排気通路20内に尿素水を供給する尿素供給システムが設けられている。
二次排気処理装置23の上流側に供給された尿素〔(NH2)2CO〕が加水分解されるとアンモニア(NH3)となり、このアンモニアが二次排気処理装置23において還元剤として排気中のNOxに作用する。アンモニアは、排気温度が所定温度(例えば180〜200℃)以上であるときに生成され、一酸化窒素や二酸化窒素などのNOxを窒素(N2)へと還元する。
[1−2.凝縮水分離装置]
次に、上述したエンジン1の吸排気系に適用される凝縮水分離装置50の構成について説明する。
凝縮水分離装置50は、吸気から凝縮水を分離するためのものである。ここでは、インタークーラ13よりも下流側であってインマニ14よりも上流側を流通する吸気から凝縮水を分離するものを説明する。なお、凝縮水分離装置50は、上述したように、吸気通路10のなかで鉛直高さが最も低い最低部10aに設けられている。
この凝縮水分離装置50は、二つのパイプ60および70と、閉空間に吸気から分離した凝縮水を貯留するタンク(凝縮水貯留部)80と、凝縮水が流通する凝縮水通路90とを備えている。
以下、パイプ60および70,タンク80,凝縮水通路90の順に各構成を説明する。
パイプ60,70のうち、上流側に設けられた上流側パイプ60は、その上流端部60aがインタークーラ13に接続されている。一方、下流側に設けられた下流側パイプ70は、その下流端部70bがインマニ14を介してエンジン1に接続されている。すなわち、これらのパイプ60,70は、インタークーラ13とエンジン1との間の吸気通路10を形成している。
インタークーラ13ではターボチャージャ30で過給された吸気が冷却されるため、その温度や圧力に応じて、インタークーラ13およびその下流側の吸気通路10において吸気に含まれた水蒸気が凝縮する。すなわち、インタークーラ13の下流側に設けられた上流側パイプ60の内壁面60cには、凝縮水が付着或いは結露する。また、上流側パイプ60の内部には吸気が流通するため、この吸気流が凝縮水を移動させる。すなわち、上流側パイプ60の内壁面60cを凝縮水がつたう。言い換えれば、凝縮水は、上流側パイプ60の内壁面60cに沿って移動する。
下流側パイプ70の上流端部70aは、上流側パイプ60の内側において上流端部60aとは反対側の端部60bよりも上流側へ向かって突き出るように設けられている。このため、吸気は、下流側パイプ70の上流端部70aから流入して下流側へ向けて流通する。これに対し、下流側パイプ70の外側であって上流側パイプ60における上流端部60aとは反対側の端部60bは、開口を形成しており、この開口を通じて閉空間をなすタンク80に連通されている。したがって、上流端部60aとは反対側の端部60bの近傍を吸気が流れたとしても、その吸気はタンク80内で滞留する。このため、かかる端部60bでは、吸気が下流側へ向けて流通するとは言えない。よって、以下の説明では、上流側パイプ60の上流端部60aを一端部60aと呼び、この反対側の端部60bを他端部60bと呼ぶ。
図2に示すように、上流側パイプ60は、その一端部60a(図1参照)側に設けられた第一上流側パイプ60Aと、その他端部60b側に設けられた第二上流側パイプ60Bとを有する。
第一上流側パイプ60Aと第二上流側パイプ60Bとは軸方向に重合している。この重合箇所では、第一上流側パイプ60Aが第二上流側パイプ60Bの内側に位置し、第一上流側パイプ60Aと第二上流側パイプ60Bとが互いに固定されている。例えば、第一上流側パイプ60Aは第二上流側パイプ60Bに外側から嵌装される。
第一上流側パイプ60Aは、その内径φ1が一定の円筒状部材である。
第二上流側パイプ60Bにおける一端部60a(図1参照)側の端部は、その内径が第一上流側パイプ60Aの外径よりもやや大きく形成されている。一方、第二上流側パイプ60Bにおける一端部60a側とは反対側の端部、即ち、上流側パイプ60の他端部60bには、一端部60a側から他端部60b側に向かうにつれて内径が大きくなる拡径部61が形成されている。つまり、上流側パイプ60の他端部60bは、拡径部61によってその内径が拡径されている。図2では、拡径部61の一端部61aが第二上流側パイプ60Bの軸方向における中間部に設けられたものを例示する。
図2および図3に示すように、拡径部61は、円錐台からその上面および底面を取り除いた形状、即ち、円錐台の側面に沿った形状に形成されている。ここでは、かかる側面を有する円錐台の底面に対応する箇所が、上流側パイプ60の他端部60bに位置し、開口を形成している。拡径部61の内側の空間では、上流側パイプ60の内壁面60cに付着した凝縮水の水滴が、下流側に向かって移動するとともに、径方向外側に向かって移動することになる。
図1に示すように、下流側パイプ70では、上流端部70aから下流端部70bにわたって吸気が流通する。この下流側パイプ70は、図2に示すように、内径φ2が一定の円筒状部材である。ここでは、図2および図3に示すように、下流側パイプ70の内径φ2が第一上流側パイプ60Aの内径φ1と等しく形成されている。言い換えれば、上流側パイプ60における拡径部61よりも一端部60a側に設けられた第一上流側パイプ60Aの内径φ1と下流側パイプ70の内径φ2とは同径に設けられている。なお、下流側パイプ70は、タンク80を貫通するとともに、上流側パイプ60の他端部60bから拡径部61の内側に入り込むように設けられている。
図1および図2に示すように、下流側パイプ70の上流端部70aは、上述したように、上流側パイプ60の他端部60bよりもインタークーラ13(図1参照)側に突き出して配置されるとともに上流側パイプ60の内側に配置される。つまり、下流側パイプ70の上流端部70aは、上流側パイプ60における拡径部61の内側であって内壁面60cから離隔して設けられるとともに、上流側パイプ60の他端部60bよりも一端部60a側に配置される。言い換えれば、上流側パイプ60の他端部60bの内径は、下流側パイプ70の上流端部70aの外径よりも大きく形成されている。ここでは、下流側パイプ70の上流端部70aがタンク80の外部に位置している。
このように、下流側パイプ70の上流端部70aは、その端面が拡径部61の内側の空間に位置するように配置される。図2に示す断面図では、下流側パイプ70の上流端部70aの位置は、拡径部61の一端部61aと上流側パイプ60の他端部60bとの間に挟まれた位置となっている。したがって、上流側パイプ60の内壁面60cをつたう凝縮水の水滴は、下流側パイプ70の上流端部70aの端面近傍において、下流側パイプ70から離れるように径方向外側に向かって移動する。これに対し、吸気は、下流側パイプ70の内部に向かって流入する。
図2および図3に示すように、下流側パイプ70は、上流側パイプ60と同軸に配置されている。すなわち、上流側パイプ60の軸心C1の延長線上に下流側パイプ70の軸心C2が位置するように両パイプ60,70が設けられている。このため、上流側パイプ60の他端部60bにおける軸心C1と下流側パイプ70の上流端部70aにおける軸心C2とが一致するように設けられている。
すなわち、図3に示すように、軸心C1,C2に直交する平面において、下流側パイプ70の上流端部70aと上流側パイプ60との径方向距離dが何れの箇所においても等しくなるように、下流側パイプ70の上流端部70aが配置されている。
図1および図2に示すように、タンク80には、貯留された凝縮水の水位に応じてON/OFF信号を出力するフロートスイッチ89が設けられている。このフロートスイッチ89は、凝縮水の水位が所定水位よりも高ければON信号を出力し、凝縮水の水位が所定水位以下であればOFF信号を出力する。なお、フロートスイッチ89により検出されたON/OFF信号の情報は、後述する制御装置100(図1参照)に伝達される。
所定水位とは、凝縮水を排出すべき水位として、予め実験的または経験的に設定されたものである。この所定水位は、上流側パイプ60における他端部60bの鉛直高さが最も低い箇所の高さよりも低く設定されることが好ましい。
図2に示すように、タンク80は、立設された第一立面部80aおよび第二立面部80bと、立面部80a,80bの上端を接続する上面部80cと、立面部80a,80bの下端を接続する底面部80dとを有する。このタンク80は閉空間を形成している。つまり、タンク80内は凝縮水と停滞した吸気とで満たされている。
図2および図3に示すように、第一立面部80aは、タンク80において上流側パイプ60の他端部60bが接続された立面部である。詳細にいえば、第一立面部80aには上流側パイプ60の他端部60bが形成している開口に合わせた大きさの開口が形成されており、両開口の位置が合わせられて上流側パイプ60の内部とタンク80の内部とが連通するように、上流側パイプ60の他端部60bと第一立面部80aとが接続されている。
なお、図3には、第一立面部80aが矩形状の面部の上方に半円状の面部が組み合わされた形状のものを例示する。ただし、第一立面部80aの形状としては、単なる矩形状のものや円形状のものなどの種々の形状を採用することができる。
図2に示すように、第二立面部80bは、第一立面部80aに対して向かい合うように配置され、第一立面部80aに形成された開口から離隔した面部である。このため、第二立面部80bは、タンク80において第一立面部80aに形成された開口に対して奥側に設けられたものといえる。
この第二立面部80bには、下流側パイプ70の外径よりもやや大きい内径を有する開口が形成されている。この開口に下流側パイプ70が挿入され、第二立面部80bには下流側パイプ70が貫装されている。
上面部80cは、タンク80の天井部にあたるものである。図3には、上面部80cの形状として、上に凸の湾曲形状のものを例示するが、これに限らず、水平面に沿った形状のものや一方向に傾斜する形状のものなどの種々の形状のものを採用することができる。
底面部80dには、排水口81が設けられている。図2および図3には、水平面に沿って設けられた底面部80dを例示するが、これに替えて、排水口81の鉛直高さが最も低くなるように傾斜して設けられていてもよい。
図1および図2に示すように、排水口81には、排気系に凝縮水を排出するための凝縮水通路90が接続されている。
凝縮水通路90は、凝縮水管91の内部に形成されている。図1に示すように、凝縮水管91には開閉弁92が介装されている。この開閉弁92は、凝縮水の排気系への排出とその停止とを切り替えるものである。開閉弁92は、開状態にされれば凝縮水が排気系に排出され、閉状態にされれば凝縮水がタンク80に貯留される。この凝縮水通路90は、EGRシステム40の一端部40aと二次排気処理装置23との間に接続されている。
[1−3.制御装置]
次に、凝縮水分離装置50を制御する制御装置100の構成を説明する。
制御装置100は、例えばCPU(Central Processing Unit)に代表されるマイクロプロセッサ(MPU,Micro Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),不揮発メモリなどを集積した電子デバイスである。マイクロプロセッサは、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)等を内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、ROM,RAMおよび不揮発メモリは、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置である。不揮発メモリの具体例としては、フラッシュメモリ,相変化メモリ(Phase Change Memory),抵抗変化メモリ(Resistive RAM),強誘電体メモリ(Ferroelectric RAM),磁気抵抗メモリ(Magneto-resistive RAM)などが挙げられる。制御装置100での制御内容は、例えばアプリケーションプログラムとしてROMや不揮発メモリ内に記録される。また、プログラムの実行時には、プログラムの内容がRAMや不揮発メモリ内のメモリ空間内に展開され、マイクロプロセッサによって実行される。
この制御装置100は、エンジン1の吸排気系に係る広汎なシステムを制御する。かかる制御を実施するために、制御装置100には、その入力側にフロートスイッチ89をはじめとした各種センサ(図示略)が接続され、その出力側に制御対象となる弁12,43,93をはじめとした各種装置(図示略)が接続されている。
本実施形態では、制御装置100が実施する制御のうち、EGRシステム40および凝縮水分離装置50の制御に着目して説明する。
EGRシステム40は、主にEGR弁43の開度が調整されることで制御され、副次的にスロットル弁12の開度が調整されることで制御される。これらの弁12,43の開度が調整されることで排気の還流量が制御される。制御装置100は、図示省略する各種センサから伝達されるエンジン1の運転状態や排気の状態を示す検出情報に基づいて、弁12,43の開度を制御し、排気の還流量を制御する。
凝縮水分離装置50は、開閉弁92が開状態または閉状態に切り替えられることで制御される。
制御装置100は、フロートスイッチ89からON信号が入力されると、開閉弁92を開状態に切り替える排水制御を実施する。排水制御が実施されて開閉弁92が開状態にされると、タンク80に貯留された凝縮水が凝縮水通路90を通って排気通路20に排出される。
また、制御装置100は、排水制御を開始してから所定時間が経過すると、開閉弁92を閉状態に切り替える貯留制御を実施する。貯留制御が実施されて開閉弁92が閉状態にされると、タンク80に凝縮水が貯留される。ここでいう所定時間とは、タンク80内の凝縮水を排出するために予め実験的または経験的に設定された時間である。
なお、貯留制御が実施されているときには排出制御は実施されず、逆に、排出制御が実施されているときには貯留制御は実施されない。
[2.作用および効果]
本実施形態の凝縮水分離装置50は、上述のように構成されるため、以下に示す作用および効果を得ることができる。
エンジン1の運転中には、新気として吸入された吸気がターボチャージャ30で過給され、この吸気がインタークーラ13で冷却される。このため、吸気の圧力や温度に応じて、吸気に含まれた水蒸気が凝縮して凝縮水が生成される。
また、排気は、燃焼で生成された水蒸気を含むので、新気よりも多量の水蒸気が含まれる。このため、EGRシステム40のEGR弁43が開弁されていれば、即ち、排気が吸気通路10に還流されていれば、排気が還流されていないときよりも多量の凝縮水が生成される。
よって、インタークーラ13の下流側に接続された上流側パイプ60の内壁面60cには、インタークーラ13から流下した凝縮水が付着し、或いは吸気中の水蒸気が結露して凝縮水が付着する。凝縮水は、上流側パイプ60の内部を流通する吸気の流れによって、上流側パイプ60の内壁面60cを一端部60a側から他端部60b側へ向かってつたう。
吸気は、流通方向に進むにつれて吸気通路10が拡がる拡径部61で減速する。この拡径部61はタンク80に連通しており、タンク80内には吸気が停滞しているため、吸気は下流側パイプ70に流入する。
一方、内壁面60cをつたう凝縮水は、吸気よりも質量が大きいため、その慣性力でタンク80内に流下または滴下する。詳細には、第一上流側パイプ60A,第二上流側パイプ60Bおよびこの拡径部61の内壁面60cをつたってタンク80内に流れ込む。このとき、開閉弁92が閉状態にされていれば、凝縮水はタンク80に貯留される。
凝縮水分離装置50は、下流側パイプ70の上流端部70aが上流側パイプ60の内側であって上流側パイプ60の内壁面60cから離隔して設けられているため、内壁面60cをつたう凝縮水が下流側パイプ70に流入することを抑制することができる。
また、下流側パイプ70の上流端部70aが上流側パイプ60の他端部60bよりも上流側に設けられているため、仮に凝縮水がタンク80に貯留された凝縮水がとび跳ねたり吹き上げられたりしたとしても、凝縮水の下流側パイプ70への流入を確実に抑制することができる。
これらより、吸気から凝縮水を確実に分離することができる。よって、凝縮水のエンジン1への流入を抑制することができる。延いては、エンジン1の耐久性や出力の向上に寄与する。
上流側パイプ60の他端部60bに、一端部60aから他端部60bに向かうにつれて内径が大きくなる拡径部61が形成されているため、上流側パイプ60の内壁面60cをつたう凝縮水を一端部60a側から他端部60b側へ向けて円滑に移動させることができ、内壁面60cからの凝縮水の巻き上げを抑制することができる。よって、凝縮水が下流側パイプ70に流入するのを抑制し、吸気から凝縮水を確実に分離することができる。
例えば、上流側パイプの内径が一定であり、この内径が下流側パイプにおける上流端部の外径よりも大きい構造では、上流側パイプの内側に下流側パイプの上流端部を配置することはできるものの、吸気の流路断面積が絞られ、吸気抵抗の増大を招いてしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態の凝縮水分離装置50は、一端部60aから他端部60bに向かうにつれて内径が大きくなる拡径部61が形成されているため、吸気の流路断面積を絞ることなく吸気の圧損を抑制し、吸気抵抗の増大を抑制することができる。延いては、エンジン1の応答性を確保することができる。
上流側パイプ60における拡径部61よりも一端部60a側に設けられた第一上流側パイプ60Aの内径φ1と下流側パイプ70の内径φ2とは同径に設けられているため、内径が一定の吸気管を用いた従来構造を流用することができる。具体的にいえば、内径が一定の吸気管の一部を切除し、この切除箇所に拡径部61を有する第二上流側パイプ60Bとこれに連通され接続されるタンク80とを追加して、本凝縮水分離装置50を設けることができる。このため、製造コストの低減に寄与する。また、吸気の流路断面積を絞ることがないため、吸気抵抗の増大を抑制することができ、延いては、エンジン1の応答性を確保することができる。
上流側パイプ60と下流側パイプ70とは同軸に配置されているため、上流側パイプ60から下流側パイプ70に吸気を円滑に流入させることができ、吸気抵抗の増大を抑制することができる。
さらに、下流側パイプ70の上流端部70aと上流側パイプ60との径方向距離dが何れの箇所においても等しいため、上流側パイプ60の内壁面60cをつたう凝縮水が下流側パイプ70の上流端部70aから均等に離隔され、凝縮水の下流側パイプ70への混入を確実に抑制することができる。したがって、吸気から凝縮水を確実に分離することができる。
このようにして、インタークーラ13で冷却された吸気から凝縮水を確実に分離することができる。
また、凝縮水分離装置50は、吸気通路10のなかで鉛直高さが最も低い最低部10aに設けられているため、凝縮水を効率よく捕集することができる。
〔変形例〕
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の凝縮水分離装置は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以下の説明では、凝縮水分離装置の変形例を三つ例示して説明する。なお、ここでいう異なる点を除いては上述の一実施形態にかかる構成と同様の構成になっており、同様の構成については、同様の符号を付す。
[第一変形例]
図4に示すように、第一変形例の凝縮水分離装置50Aは、上述した一実施形態の凝縮水分離装置50に延出部62と返し部(突出部)71とを追加したものである。
延出部62は、上流側パイプ60の他端部60bからタンク80の内側に向けて延出するように設けられたものである。具体的にいえば、延出部62は、一端部60a(図1参照)から他端部60bへ向かう方向に拡径部61を延長させた形状に形成されている。言い換えれば、延出部62は、その基端部62aがタンク80の第一立面部80aに位置し、先端部62bが第一立面部80aから離隔して突出されている。
この延出部62は、拡径部61の裾野をひろげるような円錐台の側面に沿う形状に形成されている。
返し部71は、下流側パイプ70の上流端部70aからその外側に突出して設けられている。この返し部71は、その基端部71aが下流側パイプ70の上流端部70aに接合され、その先端部71bがタンク80および後述する延出部62と離隔して突出されている。
ここでは、返し部71が下流側に向かうにつれて下流側パイプ70から離隔するように突設されている。つまり、返し部71は、円錐台の側面に沿う形状に形成されている。
第一変形例に係る凝縮水分離装置50Aは上述したように構成されるため、一実施形態の作用および効果に加えて、以下に示す作用および効果を得ることができる。
上流側パイプ60の内壁面60cをつたう凝縮水は、延出部62をつたってタンク80内に流入する。この凝縮水は、上流側パイプ60の他端部60bよりもタンク80の内側で流入することになる。このため、凝縮水のタンク80内への流入箇所を、上述の一実施形態のそれと比較して、下流側パイプ70の上流端部70aから離隔させることができる。よって、凝縮水が流入するときにタンク80に貯留された凝縮水がはね上がったとしても、凝縮水の下流側パイプ70への流入を確実に抑制することができ、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
延出部62がタンク80に貯留された凝縮水の上方に位置するため、凝縮水がはね上がったとしても、そのはね上がりを抑制することも可能である。
下流側パイプ70の上流端部70aには、その外側に突出する返し部71が設けられているため、下流側パイプ70の外側に付着した凝縮水が下流側パイプ70に流入するのを防止することができる。また、仮に、吸気がタンク80内を流れて凝縮水が巻き上げられたとしても、その凝縮水が下流側パイプ70に流入するのを抑制することができる。これらより、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
[第二変形例]
図5に示すように、第一変形例の凝縮水分離装置50Bは、上述した一実施形態の凝縮水分離装置50にバッフルプレート(流動抑制部材)82を追加したものである。
バッフルプレート82は、邪魔板やそらせ板などとも称され、タンク80に貯留された凝縮水の流動を抑制する部材である。このバッフルプレート82は、上流側パイプ60の他端部60bよりも下方であって第一立面部80aからタンク80の内側に向けて突設されている。さらに、バッフルプレート82は、第一立面部80aから離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられている。言い換えれば、バッフルプレート82は、第二立面部80bに接近するにつれて下方に位置するように傾斜している。
バッフルプレート82の先端82aは、一実施形態で上述した所定水位よりも上方に位置するように配設されている。すなわち、バッフルプレート82は、タンク80に貯留された凝縮水の水面よりも上方に設けられている。また、バッフルプレート82の先端82aは、第二立面部80bから離隔して設けられている。
バッフルプレート82は、車両が停車した状態における水平面に対して傾斜角度θを有するように設けられている。傾斜角度θとは、車両が通常走行中に取り得る姿勢に対応する上限の角度よりも大きい角度(大きく傾斜する角度)として予め実験的または経験的に設定された角度である。言い換えれば、傾斜角度θは、車両がどのような姿勢であっても、バッフルプレート82が水平にならない角度に設定されている。例えば、バッフルプレート82が車両の前側から後側へ向かう方向に沿って下方傾斜するように設けられる場合には、車両が通常走行中に前傾斜(ダイブ)するときに取り得る姿勢に対応する角度(ダイブ角)よりも大きな傾斜角度θが設定され、また、バッフルプレート82が車幅方向に沿って下方傾斜するように場合には、車両が通常走行中に横傾斜(ロール)するときに取り得る姿勢に対応する角度(ロール角)よりも大きな傾斜角度θが設定される。つまり、バッフルプレート82は、通常走行中に車両が取り得る姿勢であれば、第一立面部80aから離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられる。
第二変形例に係る凝縮水分離装置50Bは上述したように構成されるため、一実施形態の作用および効果に加えて、以下に示す作用および効果を得ることができる。
バッフルプレート82は、タンク80に貯留された凝縮水の水面よりも上方に設けられているため、気化した凝縮水を再び凝縮(結露)させて滴下させることができる。また、タンク80に貯留された凝縮水がはね上がったとしても、そのはね上がりを抑制することができる。
バッフルプレート82は、上流側パイプ60の他端部60bよりも下方であって第一立面部80aからタンク80の内側に向けて突設されているため、凝縮水のタンク80内への流入箇所を、上述の一実施形態のそれと比較して、下流側パイプ70の上流端部70aから離隔させることができる。したがって、凝縮水が流入するときにタンク80に貯留された凝縮水がはね上がったとしても、凝縮水の下流側パイプ70への流入を確実に抑制することができ、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
さらに、バッフルプレート82が第一立面部80aから離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられているため、拡径部61からタンク80内に流入した凝縮水を、重力の作用で下流側パイプ70の上流端部70aから離隔するように案内することができる。よって、凝縮水の下流側パイプ70への流入を更に確実に抑制することができる。
バッフルプレート82は、車両が通常走行中に取り得る姿勢に対応する上限の角度よりも大きく傾斜する傾斜角度θで設けられているため、通常走行中に車両が取り得る姿勢であれば、凝縮水を重力の作用で常に案内することができる。したがって、通常走行中であれば、車両の姿勢によらず、凝縮水の下流側パイプ70への流入を確実に抑制することができる。
[第三変形例]
図6に示すように、第三変形例の凝縮水分離装置50Cは、上述した一実施形態の凝縮水分離装置50にとパンチングプレート(流動抑制部材)83と冷却フィン84とを追加したものである。
パンチングプレート83は、タンク80に貯留された凝縮水の流動を抑制する部材である。具体的には、タンク80に貯留された凝縮水の水面の上下動を抑制する板材である。このパンチングプレート83には、多数の孔83a(一箇所にのみ符号を付す)が穿設されている。例えば、パンチングプレートとしてパンチングメタルを用いることができる。
ここでは、格子状に配置された複数枚のパンチングプレート83(一箇所にのみ符号を付す)が、タンク80に貯留された凝縮水に浸漬されるように設けられている。具体的にいえば、各パンチングプレート83は、その高さ方向の長さが一実施形態で上述した所定水位に対応する長さよりも長く設定され、また、タンク80の底面部80dに対して立設されている。すなわち、パンチングプレート83は、その上部83bが凝縮水の水面よりも上方に位置するように配設されている。これらのパンチングプレート83は、正方格子状,三角格子状,六角格子状などの任意の格子状に配置されている。
冷却フィン84は、熱交換効率を向上させるために、伝熱面積を拡げる突起状の構造である。この冷却フィン84は、タンク80の外側に設けられている。すなわち、冷却フィン84は、タンク80において外側の伝熱面積(表面積)を拡げ、タンク80に貯留された凝縮水と外気との熱交換効率を向上させている。このため、冷却フィン84は、タンク80およびその内部の冷却を促進するものといえる。
図6では、タンク80において立面部80a,80bおよび上面部80cに冷却フィン84が設けられたものを例示する。ただし、冷却フィン84は、タンク80の底面部80dに設けられてもよい。
第三変形例に係る凝縮水分離装置50Cは上述したように構成されるため、一実施形態の作用および効果に加えて、以下に示す作用および効果を得ることができる。
タンク80には貯留された凝縮水の水面の上下動を抑制するパンチングプレート83が設けられているため、凝縮水の水面の上下動に起因する凝縮水のはね上がりを抑制することができる。これにより、凝縮水の下流側パイプ70への流入の抑制に寄与する。また、凝縮水の流動音を小さくすることもできる。さらに、フロートスイッチ89(図1および図2参照)の検出精度を向上させることもできる。
パンチングプレート83は、その上部83bが凝縮水の水面よりも上方に位置するように配設されているため、仮にタンク80内を吸気が流れたとしても、この吸気の流れが抑制される。このため、凝縮水の巻き上げを抑制することができる。
タンク80の外側に冷却フィン84が設けられているため、タンク80に貯留された凝縮水と外気との熱交換効率が向上し、凝縮水の再気化(再蒸発)を抑制することができる。このため、下流側パイプ70への凝縮水に流入を抑制することができる。また、タンク80内の吸気が冷却されることで、凝縮水の捕集効率を向上させることができる。このようにして、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上述した一実施形態およびその変形例の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせてもよい。
上述の一実施形態では、拡径部61が円錐台の側面に沿った形状を例示したが、この形状には、一端部60a側から他端部60b側に向かうにつれて内径が大きくなっていれば、種々の形状を採用することができる。図2には拡径部61の断面形状が直線状のものを例示するが、かかる断面形状が曲線状であってもよい。このような拡径部61の形状としては、他端部60b側に向かうにつれて上流側パイプ60の軸心C1から離隔する度合が大きくなるベルマウス形状が挙げられる。
また、拡径部61の一端部61aは、第二上流側パイプ60Bに設けられるものに限らず、第一上流側パイプ60Aに設けられてもよい。この場合、一端部61aよりもインタークーラ13側における第一上流側パイプ60Aの内径φ1が下流側パイプ70の内径φ2と同径に設けられる。さらに言えば、上流側パイプ60の一端部60aに拡径部61の一端部61aが設けられてもよい。この場合、上流側パイプ60は、その一端部60aから他端部60bまでの軸方向全体にわたって次第に内径が大きくなるように形成される。
また、拡径部61は、その最も拡径した箇所が上流側パイプ60の他端部60bから一端部60a側に向けて軸方向の長さを有するように形成されていてもよい。この場合、上流側パイプ60においては、拡径部61により最も大きく拡径された箇所が他端部60bを含んで軸方向に延在する。このため、下流側パイプ70の上流端部70aを上流側パイプ60の一端部60a側に更に突き出して配置することができる。すなわち、下流側パイプ70の上流端部70aを上流側パイプ60の他端部60bから更に離隔させて配置することができる。したがって、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
また、上流側パイプ60の内壁面60cが、凝縮水の濡れ性が高くなるように形成されていてもよい。すなわち、上流側パイプ60の内壁面60cが、凝縮水への親水性を有するように形成されていてもよい。例えば、上流側パイプ60の内壁面60cにブラスト加工やエンボス加工を施すことで、内壁面60cにおける凝縮水の濡れ性を高めることができる。この場合、凝縮水が内壁面60cから巻き上げられて下流側パイプ70へ流入することを更に抑制することができる。拡径部61やその周辺箇所では、凝縮水がつたう方向が変化するため、凝縮水が巻き上げられやすい箇所といえる。かかる箇所において凝縮水の濡れ性が向上されていれば、効果的に凝縮水の巻き上げを抑制し、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
また、タンク80の第一立面部80aは、上流側パイプ60の他端部60bが接続されるものに限らず、この他端部60bよりも一端部60a側の上流側パイプ60が接続されていてもよい。例えば、拡径部61の軸方向中間部や一端部61aが接続されていてもよい。すなわち、拡径部61がタンク80内に突出して形成されていてもよい。この場合、上述の第一変形例にかかる延出部62による効果と同様の効果を得ることができる。
一方、拡径部61は設けられていなくてもよい。この場合の凝縮水分離装置の構成としては、例えば、上流側パイプ60の内径を一端部60aから他端部60bにわたって一定に形成し、この内径よりも下流側パイプ70の上流端部70aの内径を小さく加工(縮径加工)したものが挙げられる。この場合、吸気抵抗が増加するものの、製造コストの抑制に寄与する。
また、上流側パイプ60と下流側パイプ70とは同軸に設けられていなくてもよい。すなわち、上流側パイプ60の軸心C1と下流側パイプ70の軸心C2とが一致していなくてもよい。この場合、吸気からの凝縮水の分離効率は低下するものの、組立コストの低減に寄与し、種々のレイアウトに対応しうる。
また、上流側パイプ60が第一上流側パイプ60Aおよび第二上流側パイプ60Bを有するものを示したが、これに替えて、単一のパイプを上流側パイプ60に用いてもよい。この場合、内径が一定の吸気管を用いた従来構造を流用することはできないものの、部品数を低減させることができ、組立コストの低減に寄与する。
上述の一実施形態にかかる変形例では、タンク80に貯留された凝縮水の流動を抑制する流動抑制部材として、バッフルプレート82やパンチングプレート83を例示したが、これらに替えてまたは加えて、多孔質部材を用いてもよい。多孔質部材としては、スポンジや活性炭などが挙げられる。すなわち、スポンジや活性炭をタンク80内に設けてもよい。かかる場合、タンク80内に流入した凝縮水は、多孔質部材に吸収される。このため、凝縮水の流動が抑制され、凝縮水のはね上がりを抑制することができる。よって、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。さらに、多孔質部材に活性炭を用いれば、凝縮水を浄化することもできる。
また、凝縮水分離装置50は、最低部10aに設けられるものに限らず、インタークーラ13よりも下流側であってインマニ14よりも上流側の任意の箇所(部分)に設けられていてもよい。
さらに言えば、凝縮水分離装置50は、EGRクーラ42の下流側に設けられてもよい。例えば、EGRクーラ42とEGR弁43との間やEGR弁43とEGRシステムの他端部40bとの間に設けられてもよい。かかる場合、還流する排気から凝縮水を確実に分離することができる。
上述の実施形態では、吸気系にターボチャージャ30が設けられたものを示したが、ターボチャージャ30に替えてまたは加えて、エンジン1の出力回転で過給するスーパーチャージャ(過給機)を用いてもよい。
1 エンジン(内燃機関)
10 吸気通路
10a 最低部
13 インタークーラ(冷却装置)
14 インテークマニホールド
20 排気通路
30 ターボチャージャ(過給機)
40 EGRシステム
42 EGRクーラ(冷却装置)
50,50A,50B,50C 凝縮水分離装置
60 上流側パイプ
60a 一端部
60b 他端部
60c 内壁面
60A 第一上流側パイプ
60B 第二上流側パイプ
61 拡径部
61a 一端部
62 延出部
70 下流側パイプ
70a 上流端部
70b 下流端部
71 返し部(突出部)
80 タンク(凝縮水貯留部)
80a 第一立面部
80b 第二立面部
81 排水口
82 バッフルプレート
83 パンチングプレート
84 冷却フィン
89 フロートスイッチ
90 凝縮水通路
91 凝縮水管
92 開閉弁
100 制御装置
1 上流側パイプ60の軸心
2 下流側パイプ70の軸心
φ1,φ2 内径
d 径方向距離
θ バッフルプレート82の傾斜角度

Claims (12)

  1. エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、
    前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、
    一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、
    前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え
    前記上流側パイプの前記他端部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて延出する延出部が設けられた
    ことを特徴とする、凝縮水分離装置。
  2. エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、
    前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、
    一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、
    前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え
    前記凝縮水貯留部の外側には、伝熱面積を拡げる冷却フィンが設けられた
    ことを特徴とする、凝縮水分離装置。
  3. エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、
    前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、
    一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、
    前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え
    前記下流側パイプの前記上流端部には、前記下流側パイプの前記上流端部から前記下流側パイプの下流側に向けて外側に突出する突出部がさらに設けられた
    ことを特徴とする、凝縮水分離装置。
  4. 前記上流側パイプの前記他端部には、前記上流側パイプにおいて前記一端部側から前記他端部側に向かうにつれて内径が大きくなる拡径部が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。
  5. 前記上流側パイプにおける前記拡径部よりも前記一端部側の内径と、前記下流側パイプの内径とが同径に設けられた
    ことを特徴とする、請求項記載の凝縮水分離装置。
  6. 前記上流側パイプと前記下流側パイプとは同軸に配置された
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。
  7. 前記冷却装置が、過給機で圧縮された吸気を冷却するインタークーラである
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。
  8. 前記凝縮水貯留部には、前記凝縮水の流動を抑制する流動抑制部材が設けられた
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。
  9. 前記流動抑制部材が、前記上流側パイプの前記他端部よりも下方に設けられたバッフルプレートである
    ことを特徴とする、請求項記載の凝縮水分離装置。
  10. 前記バッフルプレートが、前記凝縮水貯留部において前記上流側パイプの前記他端部が接続された立面部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて突設され、前記立面部から離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられた
    ことを特徴とする、請求項記載の凝縮水分離装置。
  11. 前記バッフルプレートが、車両が通常走行中に取り得る姿勢に対応する上限の角度よりも大きく傾斜する角度で設けられた
    ことを特徴とする、請求項10記載の凝縮水分離装置。
  12. 前記流動抑制部材が、前記凝縮水貯留部に貯留された前記凝縮水の水面の上下動を抑制するパンチングプレートである
    ことを特徴とする、請求項8〜11の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。
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