JP6252076B2 - 凝縮水分離装置 - Google Patents
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Description
また、排気中における窒素酸化物(以下、「NOx」という)の生成量を低減させる技術の一つとして、EGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが実用化されている。このEGRシステムでは、EGRクーラで冷却された排気が、吸気系に還流して新気(吸気)とともに再び燃焼室に流入する。このため、燃料の燃焼温度或いは燃焼室内の酸素濃度が低下し、NOxの生成量が減少する。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
すなわち、前記下流側パイプの前記上流端部は、前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に突き出して設けられている。また、前記上流側パイプの前記他端部は、その内径が前記下流側パイプの前記上流端部の外径よりも大きく形成されている。
(2)また、本発明の凝縮水分離装置は、エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、前記凝縮水貯留部の外側には、伝熱面積を拡げる冷却フィンが設けられたことを特徴としている。
(3)また、本発明の凝縮水分離装置は、エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、前記下流側パイプの前記上流端部には、前記下流側パイプの前記上流端部から前記下流側パイプの下流側に向けて外側に突出する突出部がさらに設けられたことを特徴としている。
なお、前記下流側パイプの上流端部の端面が、前記拡径部の内側に配置されることが好ましい。
(5)さらに、前記上流側パイプにおける前記拡径部よりも前記一端部側の内径と、前
記下流側パイプの内径とが同径に設けられることが好ましい。
(10)さらに、前記バッフルプレートが、前記凝縮水貯留部において前記上流側パイプの前記他端部が接続された立面部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて突設され、前記立面部から離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられることが好ましい。
(12)前記流動抑制部材が、前記凝縮水貯留部に貯留された前記凝縮水の水面の上下動を抑制するパンチングプレートであることが好ましい。
本実施形態では、吸気または排気の流通方向を基準に上流および下流を定める。また、重力の作用方向を下方とし、その逆方向を上方とする。
[1.構成]
[1−1.エンジンおよびその吸排気系]
はじめに、図1を参照して、エンジン1の吸気系および排気系の各構成を説明する。以下、エンジン1,吸気系および排気系に跨って設けられるターボチャージャ(過給機)30およびEGRシステム40,吸気系ならびに排気系の順に各構成を説明する。
エンジン1には、吸気ポート1aおよび排気ポート1bが燃焼室1cに連通して設けられている。吸気ポート1aには燃焼室1cに流入する吸気が流通し、排気ポート1bには燃焼室1cから流出した排気が流通する。
EGRクーラ42は、還流する排気を冷却するものである。このEGRクーラ42では、還流する排気と外気との熱交換により、還流する排気が冷却される。
EGR弁43は、排気の還流量を調整するものである。ここでは、EGR弁43が開度調整可能な弁として構成されている。
エアクリーナ11は、吸入される新気中の異物を取り除く濾過装置である。
インタークーラ13は、吸気を冷却するものである。このインタークーラ13では、吸気と外気との間の熱交換により、ターボチャージャ30で過給されて上昇した吸気温度が低下され、吸気の空気密度の低下が回復する。
インマニ14は、エンジン1の各気筒に向かって分岐するように形成された多岐管である。なお、詳細は図示省略するが、インマニ14の直上流には、各気筒で発生しうる吸気脈動や吸気干渉を緩和するサージタンクが設けられている。
エキマニ21は、エンジン1の各気筒から合流するように形成された多岐管である。
一次排気処理装置22は、排気中の粒子状物質(Particulate Matter,以下、「PM」と略称する)を処理するためのものである。この一次排気処理装置22は、上流側のDOC(Diesel Oxidation Catalyst)22aと、下流側のDPF(Diesel Particulate Filter)22bとを有する。
このDOC22aによって酸化される排気中の成分としては、一酸化窒素(NO),二酸化窒素(NO2),未燃燃料中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)などが挙げられる。
なお、一次排気処理装置22よりも下流側であって二次排気処理装置23よりも上流側には、上流側から順にEGRシステム40の一端部40aと後述する凝縮水分離装置50とが接続されている。
次に、上述したエンジン1の吸排気系に適用される凝縮水分離装置50の構成について説明する。
凝縮水分離装置50は、吸気から凝縮水を分離するためのものである。ここでは、インタークーラ13よりも下流側であってインマニ14よりも上流側を流通する吸気から凝縮水を分離するものを説明する。なお、凝縮水分離装置50は、上述したように、吸気通路10のなかで鉛直高さが最も低い最低部10aに設けられている。
この凝縮水分離装置50は、二つのパイプ60および70と、閉空間に吸気から分離した凝縮水を貯留するタンク(凝縮水貯留部)80と、凝縮水が流通する凝縮水通路90とを備えている。
パイプ60,70のうち、上流側に設けられた上流側パイプ60は、その上流端部60aがインタークーラ13に接続されている。一方、下流側に設けられた下流側パイプ70は、その下流端部70bがインマニ14を介してエンジン1に接続されている。すなわち、これらのパイプ60,70は、インタークーラ13とエンジン1との間の吸気通路10を形成している。
第一上流側パイプ60Aと第二上流側パイプ60Bとは軸方向に重合している。この重合箇所では、第一上流側パイプ60Aが第二上流側パイプ60Bの内側に位置し、第一上流側パイプ60Aと第二上流側パイプ60Bとが互いに固定されている。例えば、第一上流側パイプ60Aは第二上流側パイプ60Bに外側から嵌装される。
第二上流側パイプ60Bにおける一端部60a(図1参照)側の端部は、その内径が第一上流側パイプ60Aの外径よりもやや大きく形成されている。一方、第二上流側パイプ60Bにおける一端部60a側とは反対側の端部、即ち、上流側パイプ60の他端部60bには、一端部60a側から他端部60b側に向かうにつれて内径が大きくなる拡径部61が形成されている。つまり、上流側パイプ60の他端部60bは、拡径部61によってその内径が拡径されている。図2では、拡径部61の一端部61aが第二上流側パイプ60Bの軸方向における中間部に設けられたものを例示する。
すなわち、図3に示すように、軸心C1,C2に直交する平面において、下流側パイプ70の上流端部70aと上流側パイプ60との径方向距離dが何れの箇所においても等しくなるように、下流側パイプ70の上流端部70aが配置されている。
所定水位とは、凝縮水を排出すべき水位として、予め実験的または経験的に設定されたものである。この所定水位は、上流側パイプ60における他端部60bの鉛直高さが最も低い箇所の高さよりも低く設定されることが好ましい。
なお、図3には、第一立面部80aが矩形状の面部の上方に半円状の面部が組み合わされた形状のものを例示する。ただし、第一立面部80aの形状としては、単なる矩形状のものや円形状のものなどの種々の形状を採用することができる。
この第二立面部80bには、下流側パイプ70の外径よりもやや大きい内径を有する開口が形成されている。この開口に下流側パイプ70が挿入され、第二立面部80bには下流側パイプ70が貫装されている。
底面部80dには、排水口81が設けられている。図2および図3には、水平面に沿って設けられた底面部80dを例示するが、これに替えて、排水口81の鉛直高さが最も低くなるように傾斜して設けられていてもよい。
凝縮水通路90は、凝縮水管91の内部に形成されている。図1に示すように、凝縮水管91には開閉弁92が介装されている。この開閉弁92は、凝縮水の排気系への排出とその停止とを切り替えるものである。開閉弁92は、開状態にされれば凝縮水が排気系に排出され、閉状態にされれば凝縮水がタンク80に貯留される。この凝縮水通路90は、EGRシステム40の一端部40aと二次排気処理装置23との間に接続されている。
次に、凝縮水分離装置50を制御する制御装置100の構成を説明する。
制御装置100は、例えばCPU(Central Processing Unit)に代表されるマイクロプロセッサ(MPU,Micro Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),不揮発メモリなどを集積した電子デバイスである。マイクロプロセッサは、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)等を内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、ROM,RAMおよび不揮発メモリは、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置である。不揮発メモリの具体例としては、フラッシュメモリ,相変化メモリ(Phase Change Memory),抵抗変化メモリ(Resistive RAM),強誘電体メモリ(Ferroelectric RAM),磁気抵抗メモリ(Magneto-resistive RAM)などが挙げられる。制御装置100での制御内容は、例えばアプリケーションプログラムとしてROMや不揮発メモリ内に記録される。また、プログラムの実行時には、プログラムの内容がRAMや不揮発メモリ内のメモリ空間内に展開され、マイクロプロセッサによって実行される。
本実施形態では、制御装置100が実施する制御のうち、EGRシステム40および凝縮水分離装置50の制御に着目して説明する。
凝縮水分離装置50は、開閉弁92が開状態または閉状態に切り替えられることで制御される。
なお、貯留制御が実施されているときには排出制御は実施されず、逆に、排出制御が実施されているときには貯留制御は実施されない。
本実施形態の凝縮水分離装置50は、上述のように構成されるため、以下に示す作用および効果を得ることができる。
エンジン1の運転中には、新気として吸入された吸気がターボチャージャ30で過給され、この吸気がインタークーラ13で冷却される。このため、吸気の圧力や温度に応じて、吸気に含まれた水蒸気が凝縮して凝縮水が生成される。
よって、インタークーラ13の下流側に接続された上流側パイプ60の内壁面60cには、インタークーラ13から流下した凝縮水が付着し、或いは吸気中の水蒸気が結露して凝縮水が付着する。凝縮水は、上流側パイプ60の内部を流通する吸気の流れによって、上流側パイプ60の内壁面60cを一端部60a側から他端部60b側へ向かってつたう。
一方、内壁面60cをつたう凝縮水は、吸気よりも質量が大きいため、その慣性力でタンク80内に流下または滴下する。詳細には、第一上流側パイプ60A,第二上流側パイプ60Bおよびこの拡径部61の内壁面60cをつたってタンク80内に流れ込む。このとき、開閉弁92が閉状態にされていれば、凝縮水はタンク80に貯留される。
また、下流側パイプ70の上流端部70aが上流側パイプ60の他端部60bよりも上流側に設けられているため、仮に凝縮水がタンク80に貯留された凝縮水がとび跳ねたり吹き上げられたりしたとしても、凝縮水の下流側パイプ70への流入を確実に抑制することができる。
これらより、吸気から凝縮水を確実に分離することができる。よって、凝縮水のエンジン1への流入を抑制することができる。延いては、エンジン1の耐久性や出力の向上に寄与する。
これに対し、本実施形態の凝縮水分離装置50は、一端部60aから他端部60bに向かうにつれて内径が大きくなる拡径部61が形成されているため、吸気の流路断面積を絞ることなく吸気の圧損を抑制し、吸気抵抗の増大を抑制することができる。延いては、エンジン1の応答性を確保することができる。
さらに、下流側パイプ70の上流端部70aと上流側パイプ60との径方向距離dが何れの箇所においても等しいため、上流側パイプ60の内壁面60cをつたう凝縮水が下流側パイプ70の上流端部70aから均等に離隔され、凝縮水の下流側パイプ70への混入を確実に抑制することができる。したがって、吸気から凝縮水を確実に分離することができる。
また、凝縮水分離装置50は、吸気通路10のなかで鉛直高さが最も低い最低部10aに設けられているため、凝縮水を効率よく捕集することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の凝縮水分離装置は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以下の説明では、凝縮水分離装置の変形例を三つ例示して説明する。なお、ここでいう異なる点を除いては上述の一実施形態にかかる構成と同様の構成になっており、同様の構成については、同様の符号を付す。
図4に示すように、第一変形例の凝縮水分離装置50Aは、上述した一実施形態の凝縮水分離装置50に延出部62と返し部(突出部)71とを追加したものである。
延出部62は、上流側パイプ60の他端部60bからタンク80の内側に向けて延出するように設けられたものである。具体的にいえば、延出部62は、一端部60a(図1参照)から他端部60bへ向かう方向に拡径部61を延長させた形状に形成されている。言い換えれば、延出部62は、その基端部62aがタンク80の第一立面部80aに位置し、先端部62bが第一立面部80aから離隔して突出されている。
この延出部62は、拡径部61の裾野をひろげるような円錐台の側面に沿う形状に形成されている。
ここでは、返し部71が下流側に向かうにつれて下流側パイプ70から離隔するように突設されている。つまり、返し部71は、円錐台の側面に沿う形状に形成されている。
上流側パイプ60の内壁面60cをつたう凝縮水は、延出部62をつたってタンク80内に流入する。この凝縮水は、上流側パイプ60の他端部60bよりもタンク80の内側で流入することになる。このため、凝縮水のタンク80内への流入箇所を、上述の一実施形態のそれと比較して、下流側パイプ70の上流端部70aから離隔させることができる。よって、凝縮水が流入するときにタンク80に貯留された凝縮水がはね上がったとしても、凝縮水の下流側パイプ70への流入を確実に抑制することができ、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
下流側パイプ70の上流端部70aには、その外側に突出する返し部71が設けられているため、下流側パイプ70の外側に付着した凝縮水が下流側パイプ70に流入するのを防止することができる。また、仮に、吸気がタンク80内を流れて凝縮水が巻き上げられたとしても、その凝縮水が下流側パイプ70に流入するのを抑制することができる。これらより、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
図5に示すように、第一変形例の凝縮水分離装置50Bは、上述した一実施形態の凝縮水分離装置50にバッフルプレート(流動抑制部材)82を追加したものである。
バッフルプレート82は、邪魔板やそらせ板などとも称され、タンク80に貯留された凝縮水の流動を抑制する部材である。このバッフルプレート82は、上流側パイプ60の他端部60bよりも下方であって第一立面部80aからタンク80の内側に向けて突設されている。さらに、バッフルプレート82は、第一立面部80aから離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられている。言い換えれば、バッフルプレート82は、第二立面部80bに接近するにつれて下方に位置するように傾斜している。
バッフルプレート82は、タンク80に貯留された凝縮水の水面よりも上方に設けられているため、気化した凝縮水を再び凝縮(結露)させて滴下させることができる。また、タンク80に貯留された凝縮水がはね上がったとしても、そのはね上がりを抑制することができる。
図6に示すように、第三変形例の凝縮水分離装置50Cは、上述した一実施形態の凝縮水分離装置50にとパンチングプレート(流動抑制部材)83と冷却フィン84とを追加したものである。
パンチングプレート83は、タンク80に貯留された凝縮水の流動を抑制する部材である。具体的には、タンク80に貯留された凝縮水の水面の上下動を抑制する板材である。このパンチングプレート83には、多数の孔83a(一箇所にのみ符号を付す)が穿設されている。例えば、パンチングプレートとしてパンチングメタルを用いることができる。
図6では、タンク80において立面部80a,80bおよび上面部80cに冷却フィン84が設けられたものを例示する。ただし、冷却フィン84は、タンク80の底面部80dに設けられてもよい。
タンク80には貯留された凝縮水の水面の上下動を抑制するパンチングプレート83が設けられているため、凝縮水の水面の上下動に起因する凝縮水のはね上がりを抑制することができる。これにより、凝縮水の下流側パイプ70への流入の抑制に寄与する。また、凝縮水の流動音を小さくすることもできる。さらに、フロートスイッチ89(図1および図2参照)の検出精度を向上させることもできる。
タンク80の外側に冷却フィン84が設けられているため、タンク80に貯留された凝縮水と外気との熱交換効率が向上し、凝縮水の再気化(再蒸発)を抑制することができる。このため、下流側パイプ70への凝縮水に流入を抑制することができる。また、タンク80内の吸気が冷却されることで、凝縮水の捕集効率を向上させることができる。このようにして、吸気から凝縮水を更に確実に分離することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上述した一実施形態およびその変形例の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせてもよい。
上述の一実施形態では、拡径部61が円錐台の側面に沿った形状を例示したが、この形状には、一端部60a側から他端部60b側に向かうにつれて内径が大きくなっていれば、種々の形状を採用することができる。図2には拡径部61の断面形状が直線状のものを例示するが、かかる断面形状が曲線状であってもよい。このような拡径部61の形状としては、他端部60b側に向かうにつれて上流側パイプ60の軸心C1から離隔する度合が大きくなるベルマウス形状が挙げられる。
一方、拡径部61は設けられていなくてもよい。この場合の凝縮水分離装置の構成としては、例えば、上流側パイプ60の内径を一端部60aから他端部60bにわたって一定に形成し、この内径よりも下流側パイプ70の上流端部70aの内径を小さく加工(縮径加工)したものが挙げられる。この場合、吸気抵抗が増加するものの、製造コストの抑制に寄与する。
さらに言えば、凝縮水分離装置50は、EGRクーラ42の下流側に設けられてもよい。例えば、EGRクーラ42とEGR弁43との間やEGR弁43とEGRシステムの他端部40bとの間に設けられてもよい。かかる場合、還流する排気から凝縮水を確実に分離することができる。
10 吸気通路
10a 最低部
13 インタークーラ(冷却装置)
14 インテークマニホールド
20 排気通路
30 ターボチャージャ(過給機)
40 EGRシステム
42 EGRクーラ(冷却装置)
50,50A,50B,50C 凝縮水分離装置
60 上流側パイプ
60a 一端部
60b 他端部
60c 内壁面
60A 第一上流側パイプ
60B 第二上流側パイプ
61 拡径部
61a 一端部
62 延出部
70 下流側パイプ
70a 上流端部
70b 下流端部
71 返し部(突出部)
80 タンク(凝縮水貯留部)
80a 第一立面部
80b 第二立面部
81 排水口
82 バッフルプレート
83 パンチングプレート
84 冷却フィン
89 フロートスイッチ
90 凝縮水通路
91 凝縮水管
92 開閉弁
100 制御装置
C1 上流側パイプ60の軸心
C2 下流側パイプ70の軸心
φ1,φ2 内径
d 径方向距離
θ バッフルプレート82の傾斜角度
Claims (12)
- エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、
前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、
一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、
前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、
前記上流側パイプの前記他端部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて延出する延出部が設けられた
ことを特徴とする、凝縮水分離装置。 - エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、
前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、
一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、
前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、
前記凝縮水貯留部の外側には、伝熱面積を拡げる冷却フィンが設けられた
ことを特徴とする、凝縮水分離装置。 - エンジンの吸気または排気を冷却する冷却装置の下流側に設けられ、前記吸気または前記排気から凝縮水を分離する凝縮水分離装置であって、
前記吸気または前記排気から分離した前記凝縮水を貯留する凝縮水貯留部と、
一端部が前記冷却装置に接続され、他端部が前記凝縮水貯留部に連通され、前記吸気または前記排気が流通する通路を形成する上流側パイプと、
前記上流側パイプよりも下流側に設けられて前記吸気または前記排気が流通する通路を形成し、上流端部が前記上流側パイプの内側であって前記上流側パイプの内壁面から離隔して設けられるとともに前記上流側パイプの前記他端部よりも前記一端部側に設けられた下流側パイプと、を備え、
前記下流側パイプの前記上流端部には、前記下流側パイプの前記上流端部から前記下流側パイプの下流側に向けて外側に突出する突出部がさらに設けられた
ことを特徴とする、凝縮水分離装置。 - 前記上流側パイプの前記他端部には、前記上流側パイプにおいて前記一端部側から前記他端部側に向かうにつれて内径が大きくなる拡径部が形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。 - 前記上流側パイプにおける前記拡径部よりも前記一端部側の内径と、前記下流側パイプの内径とが同径に設けられた
ことを特徴とする、請求項4記載の凝縮水分離装置。 - 前記上流側パイプと前記下流側パイプとは同軸に配置された
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。 - 前記冷却装置が、過給機で圧縮された吸気を冷却するインタークーラである
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。 - 前記凝縮水貯留部には、前記凝縮水の流動を抑制する流動抑制部材が設けられた
ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。 - 前記流動抑制部材が、前記上流側パイプの前記他端部よりも下方に設けられたバッフルプレートである
ことを特徴とする、請求項8記載の凝縮水分離装置。 - 前記バッフルプレートが、前記凝縮水貯留部において前記上流側パイプの前記他端部が接続された立面部から前記凝縮水貯留部の内側に向けて突設され、前記立面部から離隔するにつれて下方に位置するように傾斜して設けられた
ことを特徴とする、請求項9記載の凝縮水分離装置。 - 前記バッフルプレートが、車両が通常走行中に取り得る姿勢に対応する上限の角度よりも大きく傾斜する角度で設けられた
ことを特徴とする、請求項10記載の凝縮水分離装置。 - 前記流動抑制部材が、前記凝縮水貯留部に貯留された前記凝縮水の水面の上下動を抑制するパンチングプレートである
ことを特徴とする、請求項8〜11の何れか1項に記載の凝縮水分離装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013204560A JP6252076B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 凝縮水分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013204560A JP6252076B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 凝縮水分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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