JP2013062299A - 熱発電携帯機器および熱発電携帯機器の発電制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱発電携帯機器10は、生体に装着され、該生体の熱により発電可能であって、熱源である生体と熱発電携帯機器10からの放熱の放熱先との間における熱源側位置の温度と放熱先側位置の温度との温度差に基づき発電する熱発電部材20と、生体と放熱先との間における伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更可能な可動部材22と、を備える。可動部材22は、回転軸22a周りに回転可能または所定方向にスライド移動可能であって、回転またはスライド移動に伴って、伝熱経路に対する干渉の有無または伝熱経路に干渉する位置が変化することによって伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更可能である。
【選択図】図1
Description
このため、熱源と放熱先との間の所定の温度差に対して、伝熱経路のうち局在的に熱発電部材の熱源側位置と放熱先側位置との間で温度差が増大するようにして伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更することにより、発電電圧を増大させて所望の発電量を確保することができると共に、発電効率の低下を抑制することができる。
これにより、いわば、熱源と放熱先との間の所定の温度差が伝熱経路の全体に亘って配分されたような熱的平衡状態が変更されて、この所定の温度差が伝熱経路の一部に局在的に集中するような熱的平衡状態が形成される。
これにより、熱的過渡状態において熱発電部材の熱源側位置と放熱先側位置との間の温度差および熱発電部材の発電電圧を初期状態の程度(例えば、最大発電状態での温度差および発電電圧など)まで再度増大させることができ、所望の発電量を確保することができると共に、発電効率の低下を抑制することができる。
これにより、所望の発電電圧および発電量を確保することができると共に、発電効率の低下を抑制することができる。
これにより、回転軸周りに回転可能または所定方向にスライド移動可能な可動部材を備えるだけで、機器構成が複雑化することを抑制しつつ、伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を容易に変更することができる。
これにより、回転軸周りに回転可能または所定方向にスライド移動可能な板状部材を備えるだけで、機器構成が複雑化することを抑制しつつ、伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を容易に変更することができる。
これにより、所望の発電電圧および発電量を確保することができると共に、発電効率の低下を抑制することができる。
これにより、所望の発電電圧および発電量を確保することができると共に、発電効率の低下を抑制することができる。
本実施の形態による熱発電携帯機器10は、例えば人体の腕に装着される腕時計であって、図1に示すように、筐体11と、枠体12と、カバーガラス13と、裏蓋14と、保持部材15と、文字盤16と、指針部17と、ムーブメント18と、基板19と、熱発電部材20と、導熱部材21と、可動部材22と、を備えて構成されている。
枠体12は、例えば合成樹脂などにより筒状に形成され、他方の開口端は裏蓋14により閉塞されている。
文字盤16は、例えば時刻の秒、分、時に係る数字などの表示が設けられた表面16Aがカバーガラス13を介して外部から視認可能になるようにして、裏面16Bがムーブメント18により保持されている。
ムーブメント18は、例えば図2に示すように、制御部31と、針駆動部32と、昇圧部33と、蓄電部34とを備えて構成されている。
昇圧部33は、例えば発振回路およびチャージポンプ回路などを備え、熱発電部材20に接続され、熱発電部材20から出力される発電電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する。
蓄電部34は、例えば2次電池やコンデンサなどを備え、昇圧部33に接続され、昇圧部33から出力される電力を蓄電する。
熱発電部材20は、例えばペルチェ素子や熱電対などからなり、保持部材15と導熱部材21とによって挟み込まれるようにして保持されている。
導熱部材21は、例えば銅などにより板状に形成され、裏蓋14の内面14A側に配置されている。
これにより、可動部材22は、例えば熱発電携帯機器10に対して外部から加えられる外力に応じて回転する。
そして、可動部材22は、例えば、この可動部材22が収容される保持部材15内部の雰囲気(空気など)の熱抵抗とは異なる熱抵抗(例えば、空気より小さな熱抵抗)を有するように形成されている。
つまり、順次、裏蓋14と、導熱部材21と、熱発電部材20と、保持部材15と、筐体11とを伝達する熱流の伝熱経路に対して、図3(A)に示すように可動部材22が干渉(つまり、交差)する場合には筐体11および保持部材15からなる領域の熱抵抗R2が小さな値の第1熱抵抗R2aになり、図3(B)に示すように可動部材22が干渉(つまり、交差)しない場合には熱抵抗R2が大きな値の第2熱抵抗R2b(>第1熱抵抗R2a)になる。
この熱的過渡状態において、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2が上昇し、例えば図6に示すように、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2と放熱先側位置の温度Tp1との間に生じる温度差ΔTp(=Tp2−Tp1)および熱発電部材20の発電電圧が極大値に向かい増大する。
これにより、例えば図8に示す時刻t1に到る期間のように、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2と放熱先側位置の温度Tp1との間に生じる温度差ΔTp(=Tp2−Tp1)および熱発電部材20の発電電圧は極大値に向かい増大する。
これにより、いわば、熱源と放熱先との間の所定の温度差(Tc−Ta)が伝熱経路の全体に亘って配分されたような熱的平衡状態が変更されて、この所定の温度差(Tc−Ta)が伝熱経路の一部(つまり、筐体11および保持部材15からなる領域)に局在的に集中するような熱的平衡状態が形成される。
これにより、例えば図8に示す時刻t3から時刻t4に到る期間のように、熱発電部材20の放熱先側位置の温度Tp1が低下する熱的過渡状態において、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2と放熱先側位置の温度Tp1との間に生じる温度差ΔTp(=Tp2−Tp1)および熱発電部材20の発電電圧は極大値に向かい増大する。
そして、可動部材22の第2部材42は、例えば図9(B)に示すように第1部材41が2つの熱発電部材20,20に重畳しない状態において、2つの熱発電部材20,20を覆うように重畳する形状を有している。
そして、可動部材22は、例えば、回転軸22aの軸心からずれた位置に配置された熱発電部材20に対して、カバーガラス13から裏蓋14に向かう方向から見て、例えば図10(A)に示すように長辺方向の一方の端部から他方の端部に向かう方向においては熱発電部材20を覆うように重畳可能な形状を有すると共に、例えば図10(B)に示すように短辺方向あるいは長辺方向の他方の端部から一方の端部に向かう方向においては熱発電部材20に重畳しない形状(つまり、短辺方向あるいは長辺方向の他方の端部から一方の端部に向かう方向における回転軸22aの軸心からの長さが、回転軸22aの軸心から熱発電部材20までの間隔よりも短い形状)を有するように形成されている。
部材駆動部51は、例えばムーブメント18に備えられ、可動部材22を回転駆動するモータなどを備え、制御部31から出力される計時の基準となる信号と、電圧センサ52から出力される発電電圧の検出結果の信号と、蓄電量センサ53から出力される蓄電量の検出結果の信号とのうち、少なくとも何れか1つに応じて、可動部材22を回転駆動するタイミングおよび回転速度などを制御しつつ可動部材22を自動的に駆動する。
例えば、部材駆動部51は、制御部31から出力される計時の基準となる信号に基づき、予め設定された時間に応じて、あるいは指針部17の秒針17aと分針17bと時針17cとのうち少なくとも何れか1つに連動して、可動部材22を回転駆動し、可動部材22を内部に収容する保持部材15および筐体11からなる領域の熱抵抗R2を変更する。
これにより、順次、裏蓋14と、導熱部材21と、熱発電部材20と、保持部材15と、筐体11とを伝達する熱流に対して、図11(A)に示すように熱流が可動部材22を経由する場合と、図11(B)に示すように熱流が可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由する場合とが切り替えられ、熱抵抗R2が、第1熱抵抗R2aと第2熱抵抗R2bとに切り替えられる。
そして、発電電圧が所定の閾値未満になった以後においては、一時的に(例えば、図8に示す時刻t2から時刻t3に亘る所定期間などにおいて)、図11(B)に示すように熱流が可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由するように可動部材22を回転駆動して、熱抵抗R2を一時的に大きな値の第2熱抵抗R2bに増大させる。
そして、例えば所定期間の経過後などにおいて、再度、図11(A)に示すように熱流が可動部材22を経由するように可動部材22を回転駆動して、熱抵抗R2を小さな値の第1熱抵抗R2aに設定する。
そして、蓄電量が所定の閾値未満になった以後においては、一時的に(例えば、図8に示す時刻t2から時刻t3に亘る所定期間などにおいて)、図11(B)に示すように熱流が可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由するように可動部材22を回転駆動して、熱抵抗R2を一時的に大きな値の第2熱抵抗R2bに増大させる。
そして、例えば所定期間の経過後などにおいて、再度、図11(A)に示すように熱流が可動部材22を経由するように可動部材22を回転駆動して、熱抵抗R2を小さな値の第1熱抵抗R2aに設定する。
また、この第3変形例において、少なくとも電圧センサ52または蓄電量センサ53は省略されてもよい。この場合には、少なくとも制御部31から出力される計時の基準となる信号に基づき可動部材22の駆動が制御される。
そして、可動部材22は、例えば、熱発電携帯機器10の中心から可動部材22のスライド方向の一方側にずれた位置に配置された熱発電部材20に対して、カバーガラス13から裏蓋14に向かう方向から見て、例えば図13(A)に示すようにスライド方向の一方側に移動した状態で熱発電部材20を覆うように重畳可能な形状を有すると共に、例えば図13(B)に示すようにスライド方向の他方側に移動した状態で熱発電部材20に重畳しない形状(つまり、長辺方向の長さが、スライド移動可能な範囲におけるスライド方向の他方側の端部から熱発電部材20までの間隔よりも短い形状)を有するように形成されている。
部材駆動部51は、例えばムーブメント18に備えられ、可動部材22をスライド移動させるためのモータとラック・アンド・ピニオンなどの歯車機構となどを備え、制御部31から出力される計時の基準となる信号と、電圧センサ52から出力される発電電圧の検出結果の信号と、蓄電量センサ53から出力される蓄電量の検出結果の信号とのうち、少なくとも何れか1つに応じて、可動部材22をスライド移動させるタイミングおよび移動速度などを制御しつつ可動部材22を自動的にスライド移動させる。
例えば、部材駆動部51は、制御部31から出力される計時の基準となる信号に基づき、予め設定された時間に応じて、あるいは指針部17の秒針17aと分針17bと時針17cとのうち少なくとも何れか1つに連動して、可動部材22をスライド移動させ、可動部材22を内部に収容する保持部材15および筐体11からなる領域の熱抵抗R2を変更する。
これにより、順次、裏蓋14と、導熱部材21と、熱発電部材20と、保持部材15と、筐体11とを伝達する熱流に対して、図14(A)に示すように熱流が可動部材22を経由する場合と、図14(B)に示すように熱流が可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由する場合とが切り替えられ、熱抵抗R2が、第1熱抵抗R2aと第2熱抵抗R2bとに切り替えられる。
そして、発電電圧が所定の閾値未満になった以後においては、一時的に(例えば、図8に示す時刻t2から時刻t3に亘る所定期間などにおいて)、図14(B)に示すように熱流が可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由するように可動部材22をスライド移動させて、熱抵抗R2を一時的に大きな値の第2熱抵抗R2bに増大させる。
そして、例えば所定期間の経過後などにおいて、再度、図14(A)に示すように熱流が可動部材22を経由するように可動部材22をスライド移動させて、熱抵抗R2を小さな値の第1熱抵抗R2aに設定する。
そして、蓄電量が所定の閾値未満になった以後においては、一時的に(例えば、図8に示す時刻t2から時刻t3に亘る所定期間などにおいて)、図14(B)に示すように熱流が可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由するように可動部材22をスライド移動させて、熱抵抗R2を一時的に大きな値の第2熱抵抗R2bに増大させる。
そして、例えば所定期間の経過後などにおいて、再度、図14(A)に示すように熱流が可動部材22を経由するように可動部材22をスライド移動させて、熱抵抗R2を小さな値の第1熱抵抗R2aに設定する。
また、この第5変形例において、少なくとも電圧センサ52または蓄電量センサ53は省略されてもよい。この場合には、制御部31から出力される計時の基準となる信号に基づき可動部材22の駆動が制御される。
これにより、例えば、順次、裏蓋14と、導熱部材21と、熱発電部材20と、保持部材15と、筐体11とを伝達する熱流に対して、手動操作部材61の操作部材61aに対する操作者の入力操作に応じて、図15(A)に示すように可動部材22を経由する場合と、図15(B)に示すように可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由する場合とが切り替えられ、可動部材22を内部に収容する保持部材15および筐体11からなる領域の熱抵抗R2が変化する。
なお、手動操作部材61は、操作部材61aに対する各種の入力操作(例えば、スライド操作や回転操作や押下操作など)と可動部材22の駆動(例えば、スライド移動や回転駆動など)との対応が適宜の組み合わせとなるように形成されていればよい。
固定機構63は、例えば、可動部材22の表面上に設けられた係合凹部22bに係合して可動部材22を固定可能な係合部材63aおよび係合部材63aの係合および係合解除を制御する制御機構(図示略)とを備えて構成されている。
この場合、例えば、順次、裏蓋14と、導熱部材21と、熱発電部材20と、保持部材15と、筐体11とを伝達する熱流は可動部材22を経由し、可動部材22を内部に収容する保持部材15および筐体11からなる領域の熱抵抗R2は小さな値の第1熱抵抗R2aに設定される。
この場合、例えば、順次、裏蓋14と、導熱部材21と、熱発電部材20と、保持部材15と、筐体11とを伝達する熱流は可動部材22を経由せずに保持部材15内部の雰囲気(空気など)中を経由し、可動部材22を内部に収容する保持部材15および筐体11からなる領域の熱抵抗R2は大きな値の第2熱抵抗R2bに設定される。
これに伴い、可動部材22は移動補助機構62の弾性部材の弾性力に応じてスライド方向の一方側に向かい移動し、再度、例えば図16(A)に示すように、カバーガラス13から裏蓋14に向かう方向から見て可動部材22が熱発電部材20を覆うように重畳する状態となり、可動部材22を内部に収容する保持部材15および筐体11からなる領域の熱抵抗R2は小さな値の第1熱抵抗R2aに設定される。
これにより、例えば図19に示す時刻t1に到る期間のように、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2と放熱先側位置の温度Tp1との間に生じる温度差ΔTp(=Tp2−Tp1)および熱発電部材20の発電電圧は極大値に向かい増大する。
これにより、いわば、熱源と放熱先との間の所定の温度差(Tc−Ta)が伝熱経路の全体に亘って配分されたような熱的平衡状態が変更されて、この所定の温度差(Tc−Ta)が伝熱経路の一部(つまり、裏蓋14および導熱部材21からなる領域)に局在的に集中するような熱的平衡状態が形成される。
これにより、例えば図19に示す時刻t3から時刻t4に到る期間のように、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2が上昇する熱的過渡状態において、熱発電部材20の熱源側位置の温度Tp2と放熱先側位置の温度Tp1との間に生じる温度差ΔTp(=Tp2−Tp1)および熱発電部材20の発電電圧は極大値に向かい増大する。
この場合には、可動部材22が裏蓋14から突出せずに裏蓋14と熱源とが直接的に接触しているときに裏蓋14および導熱部材21からなる領域の熱抵抗R5が小さな値の第1熱抵抗R5aになり、一方、可動部材22が裏蓋14から突出して裏蓋14と熱源との直接的な接触が解除されているときに裏蓋14および導熱部材21からなる領域の熱抵抗R5が大きな値の第2熱抵抗R5bになる。
そして、可動部材22は、熱抵抗が異なる複数の部材、例えば、金属などにより形成されて第1の熱抵抗Raを有する第1部材71と、例えば樹脂などにより形成されて第1の熱抵抗Raよりも大きな第2の熱抵抗Rbを有する第2部材72とが、周方向に交互に配置されて構成されている。
つまり、可動部材22は、熱源から放熱先までの伝熱経路において、生体と熱発電部材20との間と、放熱先と熱発電部材20との間とのうち、少なくとも何れか1つの熱抵抗を変更可能に構成されていればよい。
さらには、熱発電部材20の熱抵抗R4に対して並列接続の関係を有する、枠体12および枠体12内部の雰囲気からなる領域の熱抵抗R3が、各熱抵抗R1,R2,R5の少なくとも何れか1つに組み合わされて、可動部材22の回転またはスライド移動に伴って可変とされてもよい。
また、各熱抵抗R1,R2,R3,R5毎を可変とする場合において、可動部材22を自動的に駆動する部材駆動部51と可動部材22を手動により操作可能な手動操作部材61との両方を備えてもよい。
また、各熱抵抗R1,R2,R3,R5の適宜の組み合わせを可変とする場合において、可動部材22を自動的に駆動する部材駆動部51と可動部材22を手動により操作可能な手動操作部材61とを適宜に組み合わせて備えてもよい。
また、上述した実施の形態においては、熱発電携帯機器10を人体に装着される腕時計としたが、これに限定されず、人体や動物に装着される携帯型の電子機器として、例えば、ヘッドフォンや、立体視用の眼鏡や、脈拍と心拍数と呼吸数と血圧と体温となどの生体情報を計測して計測結果を無線送信する電子機器などであってもよい。
11 筐体
14 裏蓋
15 保持部材
17a 秒針
17b 分針
17c 時針
20 熱発電部材
22 可動部材(熱抵抗変更手段)
22a 回転軸
31 制御部(計時手段)
32 針駆動部(針駆動手段)
34 蓄電部(蓄電手段)
52 電圧センサ(電圧検出手段)
53 蓄電量センサ(蓄電量検出手段)
51 部材駆動部(熱抵抗変更手段、部材駆動手段)
61 手動操作部材(熱抵抗変更手段、手動操作部材)
Claims (14)
- 生体に装着され、該生体の熱により発電可能な熱発電携帯機器であって、
熱源である前記生体と前記熱発電携帯機器からの放熱の放熱先との間における熱源側位置の温度と放熱先側位置の温度との温度差に基づき発電する熱発電部材と、
前記生体と前記放熱先との間における伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更可能な熱抵抗変更手段と、を備える
ことを特徴とする熱発電携帯機器。 - 前記熱抵抗変更手段は、前記伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗が第1熱抵抗になる状態と、前記伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗が前記第1熱抵抗とは異なる第2熱抵抗になる状態とを切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の熱発電携帯機器。
- 前記熱抵抗変更手段は、
回転軸周りに回転可能または所定方向にスライド移動可能であって、前記回転または前記スライド移動に伴って、前記伝熱経路に対する干渉の有無または前記伝熱経路に干渉する位置が変化することによって前記伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更可能な可動部材を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱発電携帯機器。 - 前記可動部材は板状部材であって、該板状部材は前記伝熱経路に交差可能であることを特徴とする請求項3に記載の熱発電携帯機器。
- 前記回転軸周りに回転可能な前記可動部材は、前記回転軸の軸心に対して点対称な形状を有することを特徴とする請求項4に記載の熱発電携帯機器。
- 前記回転軸周りに回転可能な前記可動部材は、前記回転軸の軸心に対して非点対称な形状を有することを特徴とする請求項4に記載の熱発電携帯機器。
- 時間を計る計時手段と、前記熱発電部材の発電電圧を検出する電圧検出手段と、前記熱発電部材の発電電力を蓄電する蓄電手段および該蓄電手段の蓄電量を検出する蓄電量検出手段とのうち、少なくとも何れか1つを備え、
前記熱抵抗変更手段は、前記計時手段の計時動作と、前記電圧検出手段の検出結果と、前記蓄電量検出手段の検出結果とのうち、少なくとも何れか1つに応じて前記可動部材を自動的に駆動する部材駆動手段を備えることを特徴とする請求項3から請求項6の何れか1つに記載の熱発電携帯機器。 - 前記計時手段は、時刻の秒を示す秒針と、前記時刻の分を示す分針と、前記時刻の時を示す時針とのうち、少なくとも何れか1つを駆動する針駆動手段を備え、
少なくとも前記計時手段の計測動作に応じて前記可動部材を自動的に駆動する前記部材駆動手段は、前記針駆動手段により駆動される前記秒針と前記分針と前記時針とのうち少なくとも何れか1つに連動して前記可動部材を自動的に駆動することを特徴とする請求項7に記載の熱発電携帯機器。 - 前記熱抵抗変更手段は、前記可動部材を手動により操作可能な手動操作部材を備えることを特徴とする請求項3から請求項6の何れか1つに記載の熱発電携帯機器。
- 前記熱抵抗変更手段は、前記伝熱経路の前記生体と前記熱発電部材との間と、前記伝熱経路の前記放熱先と前記熱発電部材との間とのうち、少なくとも何れか1つの熱抵抗を変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項9の何れか1つに記載の熱発電携帯機器。
- 前記伝熱経路の前記生体と前記熱発電部材との間の熱抵抗を変更可能な前記熱抵抗変更手段は、前記生体に接触する部材の熱抵抗を変更可能であることを特徴とする請求項10に記載の熱発電携帯機器。
- 前記伝熱経路の前記放熱先と前記熱発電部材との間の熱抵抗を変更可能な前記熱抵抗変更手段は、前記伝熱経路の前記放熱先と前記熱発電部材との間に設けられて前記熱発電部材に接触する部材の熱抵抗を変更可能であることを特徴とする請求項10に記載の熱発電携帯機器。
- 前記伝熱経路の前記放熱先と前記熱発電部材との間の熱抵抗を変更可能な前記熱抵抗変更手段は、前記伝熱経路の前記放熱先と前記熱発電部材との間に設けられた筐体と前記放熱先との間の放熱領域の熱抵抗を変更可能であることを特徴とする請求項10に記載の熱発電携帯機器。
- 請求項1に記載の熱発電携帯機器の発電制御方法であって、
前記熱発電部材による発電時に前記伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更し、該変更後に前記伝熱経路の少なくとも一部の熱抵抗を変更前の値に向かい変更することを特徴とする熱発電携帯機器の発電制御方法。
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