JP5878053B2 - 熱発電装置および時計 - Google Patents

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Description

本発明は、周囲の温度差により発電する熱発電装置、熱発電装置により発電される電力を電源として利用する時計、および熱発電装置の制御方法に関するものである。
従来より、人体に装着される腕時計の内部に備えられ、周囲の温度差により発電する発電素子を有する熱発電装置において、人体から伝わる熱による温度と、腕時計の外部から伝わる温度との温度差により発電電圧を得る熱発電装置が知られている。かかる熱発電装置は、人体に接触する裏蓋と、腕時計の外部への放熱を助長する放熱リングとを備えており、かかる裏蓋と放熱リングとの間に発電素子が備えられている。発電素子は、裏蓋側から伝熱される面と、放熱リング側から伝熱される面とが感じる温度差により発電電力を得るように設計されている(例えば、特許文献1)。
ところで、かかる従来の熱発電装置においては、腕時計が熱源となる人体に装着された後にしばらくすると、熱発電装置が熱平衡状態となり、発電素子の裏蓋側から伝熱される面と、放熱リング側から伝熱される面とが感じる温度の差が小さくなり、所望の電力を得ることができなくなる恐れが生じていた。
特許第3054933号公報
本発明はかかる事情を考慮してなされたものであり、その目的は、熱源に装着した後の経過時間にかかわらず所望の電力を得ることができる熱発電装置、それを有する時計、および熱発電装置の制御方法を提供することにある。
本発明に係る熱発電装置は、放熱側位置と熱源側位置との温度差に応じて発電する発電素子と、前記発電素子による発電量を蓄電する蓄電部とを備える熱発電装置において、発電素子は、第1発電素子と第2発電素子とを有し、第1発電素子による出力と前記第2発電素子による出力とを選択的に蓄電部に蓄電する切換部を有することを特徴とする。
かかる構成により、熱発電装置が熱源に装着されてからの経過時間にかかわらず所望の電力を得ることができるようになる。すなわち、第1発電素子と第2発電素子との両方からの出力を蓄電することができるので、片方の発電素子の発電電力が低下してときにおいても、所望の電力を確保することができる。
また、本発明に係る熱発電装置は、放熱側位置は、第1発電素子に伝熱する第1放熱側位置と、第2発電素子に伝熱する第2放熱側位置とを有し、切換部は、第1放熱側位置と前記熱源側位置とが熱平衡状態にあるとき、第2発電素子からの出力を蓄電部に蓄電させ、 第2放熱側位置と熱源側位置とが熱平衡状態にあるとき、第1発電素子からの出力を蓄電部に蓄電させることを特徴とする。
かかる構成により、熱発電装置が熱源に装着されてから時間が経過しても所望の電力を継続して得ることができる。すなわち、第1発電素子と第2発電素子の一方の発電素子の発電電力が所望の値を維持できなくなる時期において、他方の発電素子からの発電電力を得ることができるようになる。したがって、各々の発電素子の発電電力を効率的に利用しつつ、電力を確保することができるようになる。
また、本発明に係る熱発電装置は、第1放熱側位置と第2放熱側位置との間には低伝導部が設けられ、低伝導部は、第1放熱側位置および第2放熱側位置より低い熱伝導率を有することを特徴とする。
かかる構成により、第1発電素子に熱を伝える第1放熱側位置と、第2発電素子に熱を伝える第2放熱側位置との間の熱伝導が低くなるので、第1放熱側位置と第2放熱側位置とにおける温度を異なる値とすることが容易となる。よって、一方の放熱側位置が熱源側位置と熱平衡状態に達することで発電電力が低下しても、他方の放熱側位置と熱源側位置との間の温度差を確保することができ、その他方からの発電電力を確保することができるようになる。
また、本発明に係る熱発電装置は、熱平衡状態にあるとき切換部を駆動する駆動部を有することを特徴とする。
かかる構成により、第1発電素子と第2発電素子のいずれか一方の発電素子の発電電力が所望の値を維持できなくなる場合に他方の発電素子からの発電に切り換える際、熱平衡状態の有無により駆動部を駆動することで切換部を駆動できるようになる。よって、切換えのタイミングをより適切なものとすることができるので、安定した電力を供給することができるようになる。
また、本発明に係る熱発電装置は、第1発電素子および第2発電素子により発電され、蓄電部に蓄積される電圧を検出する検出部を有し、検出部に基づく検出値が、熱平衡状態と判断する所定の閾値になったとき、駆動部が駆動されることを特徴とする。
かかる構成により、第1発電素子と第2発電素子のいずれか一方の発電素子の発電電力が所望の値を維持できなくなる時期を、検出部による検出値と所定の閾値との関係により判断できるようになる。よって、閾値の設定により、切換えのタイミングをより適切なものとすることができるので、より安定した電力を供給することができるようになる。
また、本発明に係る熱発電装置は、切換部は、回転軸回りに回転する回転部材を有し、 回転部材は、第1発電素子の発電時に第1角度に固定され、第2発電素子の発電時に第2角度に固定され、駆動部は、回転部材を、第1角度と第2角度との間で移動させることを特徴とする。
かかる構成により、回転部材の角度に応じて、第1発電素子と第2発電素子のいずれか一方からの発電電力に切換えることができる。回転部材の回転半径内で切換動作が行えるので小型化を実現するとともに、切換部の動作の受ける抵抗が、回転軸受の軸受抵抗のみとなるので、切換動作の応答性が向上する。よって、熱発電装置として、温度変化に対する追従性が向上し、継続的に安定した電力供給を実現することができるようになる。
また、本発明に係る熱発電装置は、駆動部は、回転部材を駆動する駆動レバーを有することを特徴とする。
かかる構成により、駆動レバーにより切換部を切換え、第1発電素子と第2発電素子のいずれか一方からの発電を選択できるようになる。
また、本発明に係る時計は、請求項1に記載の熱発電装置と、熱発電装置の蓄電部に蓄電された電力により回転される針部を有する文字板とを有する時計であることを特徴とする。
かかる構成により、安定した電力により駆動することができる時計を供給することができるようになる。
また、本発明に係る熱発電装置の制御方法は、熱源側位置と第1放熱側位置との温度差に応じて発電する第1発電素子と、熱源側位置と第1放熱側位置とは異なる位置に設けられる第2放熱側位置との温度差に応じて発電する第2発電素子と、第1発電素子および第2発電素子による発電量を蓄電する蓄電部とを備える熱発電装置の制御方法において、第1放熱側位置と熱源側位置とが熱平衡状態にあるとき、第2発電素子からの出力を蓄電部に蓄電させ、第2放熱側位置と熱源側位置とが熱平衡状態にあるとき、第1発電素子からの出力を蓄電部に蓄電させることを特徴とする。
かかる構成により、熱発電装置が発熱源に装着されてから時間が経過しても所望の電力を得ることができるようになる。すなわち、第1発電素子と第2発電素子との両方からの出力を蓄電することができるので、片方の発電素子の発電電力が低下したときにおいても、電力を確保することができる。
熱源に装着されてからの経過時間にかかわらず所望の電力を得ることができる熱発電装置、それを有する時計、および熱発電装置の制御方法を提供することができる。
本発明に係る実施例の熱発電装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施例の熱発電装置の作動状態を示す図である。 図2における要部断面図である。 本発明に係る実施例の熱発電装置の図2および図3とは別の作動状態を示す図である。 図4における要部断面図である。 本発明に係る実施例の熱発電装置による発電状態を表す特性図である。 本発明に係る実施例の熱発電装置を搭載した時計を人体に装着した状態を表す図である。
本発明に係る実施例の構成を、図1から図7に基づいて説明する。
まず、図1および図7に基づき、本実施例の全体構成を説明する。図1は、本実施例の熱発電装置の全体構成を示すブロック図であり、図7は、本実施例の熱発電装置を搭載した時計を人体に装着した状態を表す図である。
図1および図7に示すように、時計300は、ムーブメント200、熱発電装置1、後述する文字板202に取付けられる針部204を有する。ムーブメント200は針部204を運針する運針部16を有する。熱発電装置1は、第1発電素子2と第2発電素子4による発電電力を、昇圧部14を介して蓄電部6に蓄電するように構成される。蓄電部6に蓄えられた電力は、運針部16を駆動するエネルギーとして利用される。運針部16は、時計の針を回転させるための回転トルクを伝達する輪列などにより構成される。さらに運針部16から伝達される回転トルクはムーブメント200から出力され、時計の針部204の運針に利用される。つまり、熱発電装置1は時計の電源として利用される。
熱発電装置1は、第1発電素子2、第2発電素子4、昇圧部14、蓄電部6のほかに、検出部10、駆動部12、切換部8を有する。第1発電素子2は、素子の両側が感じる温度差により所謂ゼーベック効果を利用して発電する発電素子である。後述する切換部8により発電可能な状態となると、素子周囲の温度差に応じた電圧を出力する。以下、かかる出力電圧を必要に応じて第1発電電圧と称する。第2発電素子4も、第1発電素子2と同様に、周囲の温度差に応じた電圧を出力する。以下、かかる出力電圧を必要に応じて第2発電電圧と称する。
昇圧部14は、発振回路やチャージポンプ回路等により構成され、前述の第1発電電圧と第2発電電圧を昇圧し、後述する蓄電部6に供給する。蓄電部6は、前述の第1発電電圧と第2発電電圧が昇圧部14で昇圧された電圧を蓄電する。蓄電部6は、単一のコンデンサやキャパシタ、それらを組み合わせた複合部品、二次電池や蓄電池などの、呼称は様々あるが、電力を蓄えられる部品により構成される。
検出部10は、蓄電部6に供給される第1発電素子2および第2発電素子4からの電力の値を検出する。検出値としては、第1発電素子2および第2発電素子4で発電された電力が昇圧部14で昇圧され、蓄電部6に入力される前の電圧値を測定した値となる。ただし、図1のブロック図の結線位置のような蓄電部6の前の検出でなくてもよく、昇圧部14の入力前の電圧値を検出してもよい。第1発電素子2と第2発電素子4のそれぞれの発電量を検出するそれぞれの検出素子を設けて別個に検出し、それらを加算してもよい。また、蓄電部6の電圧を検出してもよい。
駆動部12は、検出部10で検出された蓄電部6に蓄電される電力に基づき、切換部8を駆動する。駆動部12を駆動するタイミングは、予め設定する設定値と検出部10で検出される検出値との比較結果を反映する。かかる比較により、第1発電素子2または第2発電素子4が熱平衡状態にあり発電電圧が低下していると判断されると、駆動部12が切換部8を駆動し、第1発電素子2および第2発電素子4のうち発電電圧低下と判断された方とは異なる発電素子に発電させる。駆動部12は、モータ等の駆動手段でもよく、操作者が操作する駆動手段であってもよい。操作者による場合は、検出部10における比較結果を操作者が認知する認知手段を更に備える。
切換部8は、第1発電素子2と第2発電素子4とを、選択的に発電可能な状態にするよう構成されている。ここで、発電可能な状態というのは、発電素子の両側の接点がそれぞれ異なる熱浴に熱的に導通している状態である。本実施例では、発電素子の一方側が、後述する導熱部材28に熱的に接続され、他方側が後述する裏側保持部材26、27に熱的に接続される状態を指す。また、発電可能ではない状態というのは、発電素子の両側の接点のうち、片方または両方が、大気若しくは閉じられた空間の空気に解放されており、発電素子の両接点を含む近傍領域が熱平衡状態となる状態を指す。なお、第1発電素子2と第2発電素子4のいずれかの接点が大気解放となっても、発電素子の近傍が熱平衡状態となるまでのごく短時間は電圧出力を継続するが、時計の運針に必要な電圧を出力することはできなくなる。
次に、図2から図5に基づき、本実施例の熱発電装置の構造と動作状態について説明する。図2(a)は、本実施例の切換部を構成する回転部材が第1角度にあるときの熱発電装置の断面図であり、図2(b)は同じく回転部材が第1角度にあるときの回転部材と第1発電素子と第2発電素子との位置関係を示す平面図であり、図3(a)は、図2(a)のDD’断面図であり、図3(b)は、図2(a)のCC’断面図である。また、図4(a)は、本実施例の切換部を構成する回転部材が第2角度にあるときの熱発電装置の断面図であり、図4(b)は、同じく回転部材が第2角度にあるときの回転部材と第1発電素子と第2発電素子との位置関係を示す平面図であり、図5(a)は、図4(a)のFF’断面図であり、図5(b)は、図4(a)のEE’断面図である。
まず、図2および図3に基づいて、回転部材20が第1角度に配置されているときの状態について説明する。図2(a)に示すように、時計300は、上ケース208、下ケース210、カバーガラス206、金属等の裏蓋212により外装を構成している。上ケース208は、アルミやステンレススチール等の金属の伝導性のよい材料で形成される第1上ケース208bと第2上ケース208cを有し、ポリテトラフルオロエチレンやポリアセタール等の合成樹脂などの熱伝導性の低い断熱的な材料で形成される断熱スペーサー208aを有している。これら、第1上ケース208b、第2上ケース208c、および断熱スペーサー208aが交互に円環状に配置され圧入等の方法により筒状に一体的に形成されている。下ケース210は合成樹脂などにより熱伝導率の低い断熱的な材料により筒状に形成され、上ケース208と下ケース210が接続されることで、時計の外装の側面を形成している。これら上下ケースは、一方がカバーガラス206に、他方が裏蓋212により閉塞されている。時計300の外装の内部には、針部204を備える文字盤202と、熱発電装置1とムーブメント200を構成するムーブメント部品200aが収容されている。ムーブメント部品200aは、輪列等の動力伝達機構等で構成される。なお、以下では、カバーガラス206が存在する側を表側、裏蓋212が存在する側を裏側と称する。なお、裏蓋212は図示しない人体に接触することで、熱発電装置1における熱源側に最も近い位置に配置される。
裏蓋212の表側に導熱部材28を介して第1発電素子2と第2発電素子4とが設けられる。なお、図2(a)においては、後述する図2(b)の第1発電素子2を通るAA’断面図となっており、第2発電素子4は図示されていない。第2発電素子4の配置については図2(b)の平面図から理解できる。つまり、第2発電素子4は、図2(a)の紙面裏側と紙面表側に設けられる。ここで、導熱部材28は、例えば銅など伝熱性の高い材料により形成されている。第1発電素子2と第2発電素子4は、ペルチェ素子や熱電対から構成される。第1発電素子2と第2発電素子4の更に表側には、保持部材で表裏を保持された切換部8としての回転部材20が設けられる。回転部材20の裏側は第1裏側保持部材26、表側は第1表側保持部材24で保持されている。第1裏側保持部材26は、さらに基板22を保持している。基板22は、第1発電素子2、第2発電素子4、昇圧部14、蓄電部6、検出部10の間の結線を有し、昇圧部14、蓄電部6、検出部10の一部が搭載される。第1表側保持部材24は、さらに時計の外装である上ケース208及び下ケース210に対して固定されている。第1表側保持部材24は、上ケース208及び下ケース210のどちらかのみに対して固定されていることもある。なお、裏蓋212と導熱部材28との間には熱伝導性グリス30が塗布されており、時計300の振動等が生じても裏蓋212と導熱部材28との間の導熱が確保されるようになっている。第1発電素子2と第1裏側保持部材26、第2発電素子4と第1裏側保持部材26、第1表側保持部材24と上ケース208及び下ケース210、の間にも同様の目的で熱伝導性グリス30が塗布されている。第1表側保持部材24と第1裏側保持部材26とは、例えばアルミニウム、銅、真鍮等の伝熱性の高い材料で構成されている。第1表側保持部材24は、ムーブメント200を構成するムーブメント部品200aを上ケース208等の外装に対して固定している。
図2(b)に示すように、第1発電素子2と第2発電素子4とは2つずつ配置される。2つの第1発電素子2を結ぶ線分と、2つの第2発電素子4を結ぶ線分とは、直交するように配置される。回転部材20は、金属など伝熱性の高い材料により楕円形板状や長板状に形成され、回転軸20aを軸として回転可能に設けられている。回転部材20は、本図2(b)の配置で示されるような第1角度において、第1発電素子2に表側から重なるように配置され、第1発電素子2の表側と第1表側保持部材24との熱伝導を可能にする。また、熱発電装置1には駆動部12としての駆動レバー36が設けられる。駆動レバー36は、回転部材20の位置を第1角度と第2角度との間で移動させることができる。駆動レバー36は、操作者が操作、若しくは、モータにより位置制御できる基部36aと回転部材20に力を加えることで回転部材20を回転させる作用部36bとを有している。駆動レバー36の基部36aは、時計の外装の一部たとえば、下ケース210に移動可能に支持されている。操作者、もしくは、モータが駆動レバー36を下ケース210に対して移動させることで、駆動レバー36の作用部36bが回転部材20を回転させ、回転部材20の配置角度を変更することができる。また、回転部材20は図示しない付勢ばねが回転軸に対して取付けられており、回転部材20を第2角度から第1角度に回る方向である右回り(時計回り)に付勢している。駆動レバー36の作用部36bは、回転部材20を第1角度から第2角度に回る方向である左回りに回転させることができる。これら駆動レバー36と図示しない付勢ばねとの力関係により、回転部材20が回転させられる。なお、図示しないが、回転部材20の第1角度、第2角度に対応する位置に、例えば表側保持部材24,25に固定されたストッパを設けることができる。これにより、回転部材20を第1角度と第2角度の外に移動させることがなくなり、より回転部材20を第1角度と第2角度とに迅速に位置決めすることができる。
図3(b)に示すように、第1裏側保持部材26は、回転部材20の回転軸20aを挟んで1対で形成される。これは、一対の第1発電素子2に対応して配置されるものである。なお、後述する第2発電素子4に対応して配置される一対の第2裏側保持部材27も、回転部材20の回転軸20aを挟んで1対で形成される。かかる第1裏側保持部材26と第2裏側保持部材27とは互いに離れて配置されている。
図3(a)に示すように、第1表側保持部材24は、回転部材20の回転軸20aを挟んで1対で形成される。これは、一対の第1裏側保持部材26に対応して配置されるものである。なお、後述する一対の第2表側保持部材25も、回転部材20の回転軸20aを挟んで1対で形成される。また、第1表側保持部材24は第1上ケース208bと熱伝導性グリスを介して接続されており、第2表側保持部材25は第2上ケース208cと熱伝導性グリスを介して接続されている。なお導電性グリスは図中省略している。第1上ケース208bは、第1表側保持部材24に対応するように一対で構成され、第2上ケース208cも第2表側保持部材25に対応するように一対で構成される。また、第1上ケース208bと第2上ケース208cとの間には断熱スペーサー208aが配置され、第1上ケース208bと第2上ケース208cとの間の熱伝導を遮断している。また、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25とは互いに空隙40を挟んで配置されている。空隙40が、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25との間の熱の伝熱を抑止する低伝導部となっている。断熱スペーサー208aは、空隙40の外周側に、空隙40と対応する位置に配置されている。よって、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25との間で上ケース208を介する熱交換が行われ難くなり、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25とは熱的に独立した系を構成するようになる。このように、上ケース208は、第1上ケース208b、第2上ケース208cにより第1表側保持部材24と第2表側保持部材25の放熱性を高めるとともに、断熱スペーサー208aにより、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25との間の断熱を確保している。なお、断熱スペーサー208aを上述の低伝導部と称してもよい。なお、第1裏側保持部材26、第1表側保持部材24、および第1上ケース208bとが、第1発電素子2を人体等の熱源側位置とは反対側の大気側との熱伝導を可能にする第1放熱側位置となっている。
かかる状態においては、人体に接触する裏蓋212から、時計の外装となる上ケース208および下ケース210に向って熱が伝熱される。かかる伝熱の経路としては、図2(a)の熱伝導路Hで例示されるように、順次、裏蓋212、熱伝導性グリス30、導熱部材28、第1発電素子2、熱伝導性グリス30、第1裏側保持部材26、回転部材20、第1表側保持部材24、熱伝導性グリス30、第1上ケース208bの順番で、人体の体温の熱を大気側に伝達する。
次に、図4および図5に基づいて、回転部材が第2角度に配置されているときの状態について説明する。図4(a)においては、後述する図4(b)の第2発電素子4を通るBB’断面図となっており、第1発電素子2は図示されていない。第1発電素子2の配置については図4(b)の平面図から理解できる。つまり、第1発電素子2は、図4(a)の紙面裏側と紙面表側に設けられる。第1発電素子2と第2発電素子4の更に表側には、保持部材で表裏を保持された切換部8としての回転部材20が設けられる。回転部材20の裏側は第2裏側保持部材27、表側は第2表側保持部材25で保持されている。第2裏側保持部材27は、さらに基板22を保持している。第2表側保持部材25は、さらに時計の外装である上ケース208及び下ケース210に対して固定されている。第2表側保持部材25は、上ケース208及び下ケース210のどちらかのみに対して固定されていることもある。なお、第2発電素子4と第2裏側保持部材27、第2表側保持部材25と上ケース208及び下ケース210の間には熱伝導性グリス30が塗布されており、時計300の振動等が生じても導熱が確保されるようになっている。第2表側保持部材25と第2裏側保持部材27とは、例えばアルミニウム、銅、真鍮等の導電性の高い金属材料で構成されている。第2表側保持部材25は、ムーブメント200を構成するムーブメント部品200aを上ケース208等の外装に対して固定している。
図4(b)に示すように、第1発電素子2と第2発電素子4とは2つずつ配置される。2つの第1発電素子2を結ぶ線分と、2つの第2発電素子4を結ぶ線分とは、直交するように配置される。回転部材20は、金属など伝熱性の高い材料により楕円形板状や長板状に形成され、回転軸20aを軸として回転可能に設けられている。回転部材20は、本図4(b)の配置で示されるような第2角度において、第2発電素子4に表側から重なるように配置され、第2発電素子4の表側と第2表側保持部材25との熱伝導を可能にする。また、熱発電装置1には駆動部12としての駆動レバー36が設けられる。駆動レバー36は、回転部材20の位置を第1角度と第2角度との間で移動させることができる。駆動レバー36は、操作者が操作、若しくは、モータにより位置制御できる基部36aと回転部材20に力を加えることで回転部材20を回転させる作用部36bとを有している。駆動レバー36の部36aは、時計の外装の一部たとえば、下ケース210に移動可能に支持されている。操作者、もしくは、モータが駆動レバー36を下ケース210に対して移動させることで、駆動レバー36の作用部36bが回転部材を回転させ、回転部材20の配置角度を変更することができる。また、回転部材20は図示しない付勢ばねが回転軸に対して取付けられており、回転部材20を第2角度から第1角度に回る方向である右回り(時計回り)に付勢している。本図4(b)で示される第2角度に回転部材20を移動させるときは、かかる付勢ばねに抗して駆動レバーを時計300内部に押し込む。なお、図示しないが、回転部材20の第1角度、第2角度に対応する位置に、例えば表側保持部材24,25に固定されたストッパを設けることができる。これにより、回転部材20を第1角度と第2角度の外に移動させることがなくなり、より回転部材20を第1角度と第2角度とに迅速に位置決めすることができる。
図5(b)に示すように、第2発電素子4に対応して配置される一対の第2裏側保持部材27は、回転部材20の回転軸20aを挟んで1対で形成される。第1裏側保持部材26と第2裏側保持部材27とは互いに離れて配置されている。
図5(a)に示すように、第2表側保持部材25は、回転部材20の回転軸20aを挟んで1対で形成される。これは、一対の第2裏側保持部材27に対応して配置されるものである。第1表側保持部材24と第2表側保持部材25とは互いに空隙40を挟んで配置されている。空隙40が、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25との間の熱の伝熱を抑止する低伝導部となっている。なお、第1上ケース208b、第2上ケース208c、断熱スペーサー208aについての配置は図3(a)と同じである。なお、第2裏側保持部材27、第2表側保持部材25、および、第2上ケース208cが、第2発電素子4を人体等の熱源側位置とは反対側の大気側との熱伝導を可能にする第2放熱側位置となっている。
かかる状態においては、人体に接触する裏蓋212から、時計の外装となる上ケース208および下ケース210に向って熱が伝熱される。かかる伝熱の経路としては、図4(a)の熱伝導路Hで例示されるように、順次、裏蓋212、熱伝導性グリス30、導熱部材28、第2発電素子4、熱伝導性グリス30、第2裏側保持部材27、回転部材20、第2表側保持部材25、熱伝導性グリス30、第2上ケース208cの順番で、人体の体温の熱を大気側に伝達する。
次に、図6に基づいて、本実施例の作用および効果について説明する。構造上の特徴を引用する場合は、図1〜図5の符号を用いて説明する。図6は、本実施例の第1発電素子と第2発電素子による発電状態を表す特性図である。図6(a)は、第1発電素子2と第2発電素子4を切換部8により切換えるタイミングを表しており、図6(b)は、第1発電素子2が感じる温度差の時間経過を表しており、図6(c)は、第2発電素子4が感じる温度差の時間経過を表しており、図6(d)は、検出部10で検出される第1発電素子2と第2発電素子4による発電量の時間経過を表している。
図6(a)から(d)における横軸は、熱発電装置1が熱源である人体に装着された初期状態からの時間の経過を表しており、時刻t0がその装着時である。図6(a)の縦軸におけるL1は、回転部材20が第1角度に位置する状態を表しており、L2は、回転部材20が第2角度に位置する状態を表している。つまり、初期状態で回転部材20は、第1角度に位置しており、時刻t1に第2角度に切り換わる。その後、時刻t2において、第1角度に切り換わり、時刻t3において第2角度に切り換わる。また、図6(b)の縦軸は、第1裏側保持部材26に接する第1発電素子2の表側と導電部材28に接する第1発電素子2の裏側との温度差ΔT1の時間経過を表している。図6(c)の縦軸は、第2裏側保持部材27に接する第2発電素子4の表側と導電部材28に接する裏側との温度差ΔT2の時間経過を表している。図6(d)の縦軸は、検出部10で検出される第1発電素子2と第2発電素子4とによる発電電圧Veを表している。
次に、熱発電装置1が熱源である人体に装着された初期状態(時刻t0)から、第1発電素子2の近傍が熱平衡状態に至る時期(時刻t1)までの状態について説明する。
先ず、時刻t0においては、回転部材20が第1角度にある図2および図3で説明したような状態となる。図6(a)ではL1で示される。回転部材20は初期状態から第1角度に配置されていてもよく、初期状態に第1角度に設定されてもよい。図6(b)を参照すると、裏蓋212および導熱部材28からなる領域を経由して熱源から第1発電素子2の熱源側位置に熱が伝熱されて熱源側位置の温度が上昇する。一方、第1発電素子2の第1放熱側位置は、第1裏側保持部材26、回転部材20、第1表側保持部材24、第1上ケース208bからなる領域を介して大気により冷却され、第1放熱側位置の温度の上昇が抑制される。これにより、第1発電素子2の熱源側位置の温度と第1放熱側位置の温度との間に生じる温度差ΔT1は極大値に向かい増大する。これにともない第1発電素子2の第1発電電圧も増大する。次に、第1発電素子2の近傍の熱的挙動が飽和し熱平衡状態に向かうにつれて、人体側と大気側との間の伝熱経路における局所的な温度勾配が小さくなり、第1発電素子2の熱源側位置の温度と第1放熱側位置の温度との間に生じる温度差ΔT1が低下しはじめる。これに伴い、第1発電電圧も低下傾向に変化する。
この期間において、第2裏側保持部材27と第2表側保持部材25との間には回転部材20が存在しないので、第2裏側保持部材27と第2表側保持部材25との間はほぼ断熱されている。よって、第2発電素子4の近傍の温度が平衡に達し、熱源側と放熱側との温度差ΔT2はほぼゼロとなる。かかる状態は、図6(c)に示される。これによって第2発電電圧も生じていない。また、第2表側保持部材25は、第1表側保持部材24と空隙40により断熱されているので、熱源側に対して回転部材20を介して接続されている第1表側保持部材24より低い温度となっている。
また、この期間において、第1発電素子2と第2発電素子4の発電電圧Veは、図6(d)に示すように、ほぼ第1発電電圧によるものとなっている。かかる発電電圧Veにより、蓄電部6には運針部16が針部204を駆動できるだけの充分な電力が蓄えられている。
次に、第1発電素子2の近傍の温度差ΔT1が小さくなり、第1発電電圧が低下している時刻t1から、第2発電素子4が発電を始め、その後、第2発電素子4の近傍が熱平衡状態に至る時刻t2までの状態について説明する。
先ず、時刻t1においては、回転部材20が第2角度にある図4,5で説明したような状態となる。駆動部12としての駆動レバー36により、回転部材20が第1角度から第2角度に変位させられる。この状態は、図6(a)ではL2で示される。時刻t1において、検出部10が予め設定しておいた閾値電圧Vthと蓄電部6に供給される電圧とを比較し、第1発電素子2の両側の導熱部材28と第1裏側保持部材26との温度差ΔT1が十分な第1発電電圧を発生させることができなくなる熱平衡状態となったと判断する。すると、蓄電部6には、針部204を駆動するために運針部16に供給する十分な電力が蓄えられなくなる。この状態を、時計300の外装に取付けられる図示しないアラーム灯や時計300の内部に組み込まれる振動機構によるバイブレーションにより操作者に認知させ、駆動部14としての駆動レバー36を操作者に駆動させる。もしくは、検出部10から図示しないモータ等へ駆動信号を送信し、駆動レバー36を駆動する。
図6(c)を参照すると、裏蓋212および導熱部材28からなる領域を経由して熱源から第2発電素子4の熱源側位置に熱が伝熱されて熱源側位置の温度が上昇する。一方、第2発電素子4の第2放熱側位置は、第2裏側保持部材27、回転部材20、第2表側保持部材25、第2上ケース208cからなる領域を介して大気により冷却され、第2放熱側位置の温度の上昇が抑制される。これにより、第2発電素子4の熱源側位置の温度と第2放熱側位置の温度との間に生じる温度差ΔT2は極大値に向かい増大する。これにともない第2発電素子4の第2発電電圧も増大する。次に、第2発電素子4の近傍の熱的挙動が飽和し熱平衡状態に向かうにつれて、人体側と大気側との間の伝熱経路における局所的な温度勾配が小さくなり、第2発電素子4の熱源側位置の温度と第2放熱側位置の温度との間に生じる温度差ΔT2が低下しはじめる。これに伴い、第2発電電圧も低下傾向に変化する。
この期間において、第1裏側保持部材26と第1表側保持部材24との間には回転部材20が存在しないので、第1裏側保持部材26と第1表側保持部材24との間はほぼ断熱されている。よって、第1発電素子2の近傍の温度が平衡に達し、熱源側と放熱側との温度差ΔT1はほぼゼロに近づく。かかる状態は、図6(b)に示される。これによって第1発電電圧も生じていない。また、第1表側保持部材24は、第2表側保持部材25と空隙40により断熱されているので、熱源側に対して回転部材20を介して接続されている第2表側保持部材25より低い温度となっている。
また、この期間において、第2発電素子4と第1発電素子2の発電電圧Veは、図6(d)に示すように、ほぼ第2発電電圧となっている。かかる発電電圧Veにより、蓄電部6には運針部16が針部204を駆動できるだけの充分な電力が蓄えられている。
ここで、第2発電素子4の発電電圧が降下し、十分な電圧を確保できなくなると、切換部8による切換により回転部材20を第1角度に切換えることで、時刻t0からt1の場合と同様に第1発電素子2からの第1発電電圧を熱発電装置1の発電電圧Veとすることができる。かかる状態は、図6中では時刻t2からt3で示される。
なお、図6中では、t0からt1、t1からt2、t2からt3をほぼ同じ時間間隔で示しているが、熱発電装置1がおかれる外部環境や、熱発電装置1の構造などにより、これらの時間間隔は様々となる。なお、図6(d)の縦軸は、検出部10により検出された第1発電素子2と第2発電素子4とによる発電電圧Veを表しているが、これは、昇圧部14に入る前の電圧でもよく、昇圧後の電圧でもよい。また、蓄電部6における電圧でもよい。かかる検出部10により検出される発電電圧Veが、閾値電圧Vth未満とならないよう駆動レバー36を制御することで、運針部16が針部204を駆動できるだけの充分な電力を蓄電部6に蓄えることができる。
このように時刻t0からt3にかけての発電状態の説明からわかるように、第1発電素子2の第1発電電圧と、第2発電素子の第2発電電圧とが相互に補完し合って、熱発電装置1としての発電電圧Veを出力することができる。したがって、一方の発電素子の近傍が熱平衡状態に達することで発電電圧を確保するのが難しくなっても、他方の発電素子からの発電電力を得ることができる熱発電装置を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25との間の低伝導部を、上述の実施例では空隙40としたが、これに限定されることなく、第1表側保持部材24と第2表側保持部材25より熱伝導度の低い部材でも構成することもできる。それらの部材を空隙40に圧入したり、保持部材自体を変質したりすることで、かかる低伝導部を形成することもできる。
例えば、上述の実施例では、第1発電素子2と第2発電素子4をそれぞれ2つずつの一対の部材で構成したが、1つずつの部材で構成することができる。
例えば、上述の実施例では、発電素子を第1発電素子2と第2発電素子4との2種類で構成したが、これに限定されることなく、3種類以上の発電素子で構成することができる。仮に3種類の発電素子で構成する場合、互いに約60度の間隔で均等に配置することができる。
例えば、上述の実施例では、第1発電素子2と第2発電素子4とを同じ素子として説明したが、温度差による発電可能な素子であれば、異なる種類の素子であってもよい。
例えば、上述の実施例では、切換部8を回転部材20で構成したが、直線的に移動可能なスライド部材によっても構成することができる。
本発明の熱発電装置は、人体に装着する時計、接触式の感温計に適用できる。
1 熱発電装置
2 第1発電素子
4 第2発電素子
6 蓄電部
8 切換部
10 検出部
12 駆動部
14 昇圧部
16 運針部
20 回転部材(切換部)
20a 回転軸
22 基板
24 第1表側保持部材(第1放熱側位置)
25 第2表側保持部材(第2放熱側位置)
26 第1裏側保持部材(第1放熱側位置)
27 第2裏側保持部材(第2放熱側位置)
28 導熱部材(熱源側位置)
30 熱伝導性グリス
36 駆動レバー
40 空隙(低伝導部)
200 ムーブメント
200a ムーブメント部品
202 文字盤
204 針部
206 カバーガラス
208 上ケース
208a 断熱スペーサー(低伝導部)
208b 第1上ケース(第1放熱側位置)
208c 第2上ケース(第2放熱側位置)
210 下ケース
212 裏蓋
300 時計



Claims (3)

  1. 放熱側位置と熱源側位置との温度差に応じて発電する発電素子と、前記発電素子による発電量を蓄電する蓄電部とを備える熱発電装置において、
    前記発電素子は、第1発電素子と第2発電素子とを有し、
    前記第1発電素子による出力と前記第2発電素子による出力とを選択的に前記蓄電部に蓄電する切換部を有し、
    前記放熱側位置は、前記第1発電素子に伝熱する第1放熱側位置と、前記第2発電素子に伝熱する第2放熱側位置とを有し、
    前記切換部は、前記第1放熱側位置と前記熱源側位置とが熱平衡状態にあるとき、前記第2発電素子からの出力を前記蓄電部に蓄電させ、
    前記第2放熱側位置と前記熱源側位置とが熱平衡状態にあるとき、前記第1発電素子からの出力を前記蓄電部に蓄電させ、
    前記第1放熱側位置と前記第2放熱側位置との間には低伝導部が設けられ、
    前記低伝導部は、前記第1放熱側位置および前記第2放熱側位置より低い熱伝導率を有し、
    前記熱平衡状態にあるとき前記切換部を駆動する駆動部を有し、
    前記切換部は、回転軸回りに回転する回転部材を有し、
    前記回転部材は、前記第1発電素子の発電時に第1角度に固定され、前記第2発電素子の発電時に第2角度に固定され、
    前記駆動部は、前記回転部材を、前記第1角度と前記第2角度との間で移動させることを特徴とする熱発電装置。
  2. 前記駆動部は、前記回転部材を駆動する駆動レバーを有することを特徴とする請求項1に記載の熱発電装置。
  3. 前記請求項1または2に記載の熱発電装置と、前記熱発電装置の前記蓄電部に蓄電された電力により回転される針を有する文字板とを有することを特徴とする時計
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