JP2013059399A - 災害時要援護者のための施設を備えた建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の階床を備え、避難階以外の同一階に、災害時要援護者のための施設として設けられた要援護者用室と健常者が使用する一般室とが設けられている災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、前記要援護者用室及び前記一般室は同一の廊下を介して、前記避難階への移動設備と繋がっており、前記要援護者用室の扉に面して前記災害時要援護者が待機する一時待機エリアが設けられている。
【選択図】図1
Description
前記要援護者用室及び前記一般室は同一の廊下を介して、前記避難階への移動設備と繋がっており、
前記要援護者用室の扉に面して前記災害時要援護者が待機する一時待機エリアが設けられていることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、要援護者用室の扉に面して災害時要援護者が待機する一時待機エリアが設けられているので、要援護者用室の扉を出た災害時要援護者は、一旦一時待機エリアに移動して待機することが可能である。このため、健常者より避難速度が遅い災害時要援護者は一時待機エリアに待機して、健常者をやり過ごした後により安全に避難することが可能である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、一時待機エリアが廊下の一部なので、一旦一時待機エリアに移動して待機した災害時要援護者は、廊下の状況に応じて、待機するか、そのまま避難するかを判断し、健常者をやり過ごした後に廊下を使ってそのまま円滑に避難することが可能である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、災害時要援護者は、廊下を移動する健常者と仕切られた部屋内にて、より安全に待機することが可能である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、一時待機エリアから、移動設備とともに設けられた付室に直接移動可能な扉が備えられているので、一旦一時待機エリアに移動して待機した災害時要援護者は廊下を通ることなく付室に移動することが可能である。このため、災害時要援護者はより安全に避難することが可能である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、一時待機エリアをなす部屋が防火防煙区画されているので、一旦一時待機エリアに移動して待機した災害時要援護者は、状況に応じて部屋内にて籠城することが可能である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、一時待機エリアをなす部屋内に煙が進入し難いので、一時待機エリアをなす部屋内により安全に籠城することが可能である。
このような災害時要援護者のための施設を備えた建物によれば、要援護者用室から、要援護者用室と隣接して設けられた付室に直接移動可能な扉を備えているので、要援護者用室から付室に直接移動して一時待機することが可能である。
本発明に係る災害時要援護者のための施設を備えた建物として、例えば、災害時要介護者としての乳幼児を預かる託児室を備えた建物を例に挙げて説明する。ここで、災害時要援護者のための施設は、託児室に限るものではない。
この建物は、複数の階床を備え、避難階以外の同一の階に、災害時要援護者のための施設として設けられた要援護者用室としての託児室と、健常者が使用する一般室とが設けられている高層建物である。本実施形態の建物には、避難階以外の同一の階に託児室が1部屋と一般室が2部屋設けられている。ここで、避難階以外の同一の階に設けられる託児室、一般室及び階段の数は、これに限るものではない。
図1に示すように、避難階以外の同一の階に設けられた1部屋の託児室10と2部屋の一般室20とは、各部屋10、20に対して同一方向に設けられた廊下30に面している。各部屋10、20の廊下30に面する壁(以下、廊下側壁という)10b、20bに設けられた出入口10a、20aには、それぞれ扉10c、20cが設けられている。
上記実施形態においては、託児室10の扉10cに面して設けられる一時待機エリア14を廊下30の一部として設けた例について説明したが、図2に示すように、一時待機エリア14は、託児室10と繋がった部屋であっても構わない。具体的には、上述した建物1の託児室10の扉10cと面する一時待機エリア14と廊下30とを仕切る仕切壁32を設けることにより、託児室10と廊下30との間に一時待機エリアとなる待機室16を設けている。この待機室16には、廊下30との出入口に扉32aが設けられている。
図3(a)、図3(b)に示すように、たとえば、託児室10と繋がった一時待機エリア14及び待機室16と付室55及び特別避難階段50とが隣接して設けられており、一時待機エリア14及び待機室16と付室55とを仕切る付室壁55aには、一時待機エリア14及び待機室16から付室55に直接移動可能な扉55bが設けられている。
託児室10と付室55とが隣接している場合には、図4に示すように、託児室10と付室55とを仕切る付室壁55aに、託児室10から付室55に直接移動可能な扉55bが設けられており、付室55内の扉55bに面する領域に一時待機エリア14が設けられていてもよい。この場合には、付室55に一時待機エリア14が設けられているので、災害時に託児室10に居た者は、託児室10から直接付室55の一時待機エリア14に移動することが可能である。このため、健常者が移動している廊下30を通らないので、より安全であるとともに、一時待機エリア14または待機室16を経由しないので、付室55に至るまでに待機時間も必要ないので、より早く付室55に移動することが可能である。また、特別避難階段50とともに設けられる付室55は、防火防煙区画され、加圧防煙設備が設けられているので、新たに防火防煙区画して加圧防煙設備を備えた待機室16を設けることなく、防火防煙区画して加圧防煙設備を備えた一時待機エリアを確保することが可能である。
10 託児室
10a 出入口
10b 廊下側壁
10c 扉
14 一時待機エリア
16 待機室
20 一般室
20a 出入口
20b 廊下側壁
20c 扉
30 廊下
32 仕切壁
32a 扉
50 特別避難階段
55 付室
55a 付室壁
55b 扉
Claims (7)
- 複数の階床を備え、避難階以外の同一階に、災害時要援護者のための施設として設けられた要援護者用室と健常者が使用する一般室とが設けられている災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記要援護者用室及び前記一般室は同一の廊下を介して、前記避難階への移動設備と繋がっており、
前記要援護者用室の扉に面して前記災害時要援護者が待機する一時待機エリアが設けられていることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。 - 請求項1に記載の災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記一時待機エリアは、前記廊下の一部であることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。 - 請求項1に記載の災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記一時待機エリアは、前記要援護者用室及び前記廊下と扉を介して繋がった部屋であることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記一時待機エリアは、前記移動設備とともに設けられた付室に隣接して設けられ、前記一時待機エリアから前記付室に直接移動可能な扉が備えられていることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。 - 請求項3または請求項4に記載の災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記部屋は、防火防煙区画されていることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。 - 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記部屋には、加圧防煙設備が設けられていることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。 - 請求項1に記載の災害時要援護者のための施設を備えた建物であって、
前記移動設備とともに設けられる付室が前記要援護者用室と隣接して設けられて、前記要援護者用室から前記付室に直接移動可能な扉を備えており、
前記一時待機エリアは、前記付室に設けられていることを特徴とする災害時要援護者のための施設を備えた建物。
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