JP2013050585A - 保護チューブ設置冶具、保護チューブ、保護チューブの設置方法、及び保護チューブの製造方法 - Google Patents

保護チューブ設置冶具、保護チューブ、保護チューブの設置方法、及び保護チューブの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
光ファイバ心線等のケーブルに保護チューブを設置する作業を、短時間且つ容易に行う保護チューブ設置冶具及び保護チューブを提供する。また、上記の作業を、短時間且つ容易に行うことができる保護チューブの設置方法、及び保護チューブの製造方法を提供する。
【解決手段】
ケーブル3に保護チューブ2を設置するための保護チューブ設置冶具1及び保護チューブ2であって、保護チューブ2が、筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有しており、保護チューブ設置冶具1が、柱状に形成され保護チューブ2に挿入されるチューブガイド13と、チューブガイドの13長手方向に垂直な方向に形成した把持部12と、チューブガイド13の一端に形成し保護チューブ2に挿入する挿入部14と、チューブガイド13の他端に形成したケーブル出口15と把持部12を連通するケーブル配置溝20を有した。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ心線及び電線等のケーブルに、保護チューブを設置する際に使用する保護チューブ設置冶具及び保護チューブに関するものである。また、保護チューブ設置冶具を使用して、ケーブルに保護チューブを設置する設置方法、及び保護チューブの製造方法に関するものである。
現在、通信回線として光ファイバ等のケーブルが使用されている。地下等に埋設する光ファイバの幹線は、例えば48本や128本という多数の光ファイバ心線と、多数の光ファイバ心線をまとめて保護する筒状のシース(保護用ケーシング)を有している。この光ファイバの幹線を地中等でそれぞれ接続する際には、向かい合わせた2本の幹線から1本ずつ光ファイバ心線を引出して、それぞれ連結する作業を行っている。ここで、光ファイバの幹線の連結を行う際に、シースから露出する光ファイバ心線は約1〜2m程度である。また、光ファイバ心線の直径は、例えば1.1mm程度である。
この光ファイバの幹線の接続を行う際、シースから露出した光ファイバ心線を保護するため、それぞれの光ファイバ心線にらせん状にスリットを形成した保護チューブを巻きつける作業を行っている(例えば特許文献1参照)。具体的には、作業者が、1本の光ファイバ心線を一方の手で押さえながら、他方の手でらせん状にスリットを形成した保護チューブを巻きつける作業を行っている。この構成により、保護部材であるシースから露出した光ファイバ心線を、保護することができていた。
しかしながら、上記の光ファイバ心線に保護チューブを巻きつける作業には、いくつかの問題点を有している。第1に、光ファイバ心線にらせん状にスリットを形成した保護チューブを巻きつける作業に、多大な時間を要するという問題を有している。これは、1〜2m程度の光ファイバ心線に、らせん状にスリットを有する保護チューブを巻きつける作業が、効率よく行えないためである。また、保護チューブを巻きつけるという作業となるため、保護チューブにねじれが発生し、作業性が悪化する。
第2に、光ファイバ心線にらせん状にスリットを形成した保護チューブを巻きつける際に、作業者が光ファイバ心線を強く握りすぎたり、曲げすぎたりして、光ファイバ心線を破壊してしまうという問題を有している。特に、光ファイバ心線の直径は、0.9mmや1.1mm程度と、細いものが覆いため、保護チューブを設置する作業の作業性が悪かった。
第3に、保護チューブを設置する量が膨大となるため、光ファイバの幹線の接続作業に多大な時間がかかってしまうという問題を有している。例えば、128本の光ファイバ心線に保護チューブを設置する場合、その長さは、128〜256mとなる。
特開2005−185049号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバ心線等の
ケーブルに保護チューブを設置する作業を、短時間且つ容易に行う保護チューブ設置冶具及び保護チューブを提供することにある。また、上記の作業を、短時間且つ容易に行うことができる保護チューブの設置方法、及び保護チューブの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る保護チューブ設置冶具及び保護チューブは、ケーブルに保護チューブを設置するための保護チューブ設置冶具及び保護チューブであって、前記保護チューブが、筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有しており、前記保護チューブ設置冶具が、柱状に形成され前記保護チューブに挿入されるチューブガイドと、前記チューブガイドの長手方向に垂直な方向に形成した把持部と、前記チューブガイドの一端に形成し前記保護チューブに挿入する挿入部と、前記チューブガイドの他端に形成したケーブル出口と前記把持部を連通するケーブル配置溝を有したことを特徴とする。
この構成により、ケーブルに保護チューブを短時間且つ容易に設置することができる。これは、作業者が、保護チューブ設置冶具のチューブガイドに沿って保護チューブをスライドさせるのみで、保護チューブを光ファイバ心線に設置することができるためである。また、保護チューブの設置作業中にケーブルは位置を変えないため、作業中にケーブルが折れ曲がったりする破損事故を防止することができる。
上記の保護チューブ設置冶具及び保護チューブにおいて、前記保護チューブ設置冶具が、前記把持部に形成したのぞき窓を有しており、前記のぞき窓が前記ケーブル配置溝と連通するように形成されていることを特徴とする。
この構成により、作業者はケーブルが保護チューブ設置冶具の適切な位置に配置されていることを常に確認することができるため、保護チューブを設置する作業性を向上することができる。また、作業者はのぞき窓を介してケーブルを指で押さえることができるため、保護チューブ設置冶具に対してケーブルの固定状態を制御することができる。
上記の保護チューブ設置冶具及び保護チューブにおいて、前記保護チューブが、前記スリットの両側を予め定めた長さだけ重なるように形成した重複部を有していることを特徴とする。この構成により、保護チューブを曲げた際にスリットが開き、ケーブルが露出又は脱落するという事故を防止することができる。
上記の目的を達成するための本発明に係る保護チューブの設置方法は、ケーブルに保護チューブを設置する保護チューブの設置方法であって、前記保護チューブが、筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有しており、前記保護チューブ設置冶具が、柱状に形成され前記保護チューブに挿入されるチューブガイドと、前記チューブガイドの一端に形成した挿入部と、前記チューブガイドの長手方向に垂直な方向に形成した把持部と、前記把持部から前記チューブガイドの他端に形成したケーブル出口を連通するケーブル配置溝を有しており、前記ケーブルの開放端側が前記把持部に、他端側が前記ケーブル出口となるように、前記ケーブルを前記ケーブル配置溝に固定するケーブル設置ステップと、前記保護チューブの端部に前記挿入部を挿入する挿入ステップと、前記保護チューブを前記チューブガイドに沿ってスライドさせるスライドステップを有することを特徴とする。この構成により、前述と同様の作用効果を得ることができる。
上記の目的を達成するための本発明に係る保護チューブの製造方法は、筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有する保護チューブの製造方法であって、前記保護チューブよりも大きい直径を有する筒状のチューブ素材を押出成型により成型するステップと、前記チューブ素材に、前記チューブ素材の中心軸に平行となる方向にスリットを形成して切り割るステップと、前記チューブ素材を平面状に広げ、打抜きによって貫通孔を形成するステップと、前記チューブ素材の中心軸と平行な方向に向かって直径が小さくなるように形成した加熱器に、前記チューブ素材を通過させ、スリットの両側の少なくとも一部が重なる重複部を形成するステップを有していることを特徴とする。この構成により、ケーブルを保護し、且つ保護チューブで保護されたケーブルにある程度の柔軟性を得ることが可能となる。
本発明に係る保護チューブ設置冶具、保護チューブ及び保護チューブの設置方法によれば、光ファイバ心線等のケーブルに保護チューブを設置する作業を、短時間且つ容易に行う保護チューブ設置冶具及び保護チューブを提供することができる。また、上記の作業を、短時間且つ容易に行うことができる保護チューブの設置方法、及び保護チューブの製造方法を提供することができる。
本発明に係る実施の形態の保護チューブ設置冶具と保護チューブを示した図である。 本発明に係る実施の形態の保護チューブ設置冶具と保護チューブを示した図である。 本発明に係る実施の形態の保護チューブ設置冶具を半開にした図である。 本発明に係る実施の形態の保護チューブ設置冶具を全開にした図である。 本発明に係る実施の形態の保護チューブを示した図である。
以下、本発明に係る実施の形態の保護チューブ設置冶具、保護チューブ及び保護チューブの設置方法について説明する。図1に、保護チューブ設置冶具(以下、冶具1という)を用いてケーブル(例えば光ファイバ心線)3に保護チューブ2を設置する直前の様子を示す。冶具1は、折り曲げた2つの部材で、ケーブル3を挟み込んで固定する冶具である。
この冶具1は、柱状に形成され保護チューブ2に挿入されるチューブガイド13と、チューブガイド13の長手方向に垂直な方向(図1上方向)に形成した把持部12と、チューブガイド13の一端に形成し保護チューブに挿入する挿入部14と、チューブガイド13の他端に形成したケーブル出口15と把持部12を連通するケーブル配置溝20を有している。把持部12は、滑り止め11と、冶具1の片側を貫通して形成したのぞき窓16を有している。ここで、チューブガイド13は、保護チューブ2の内径に合わせて、円柱形状に膨出させて形成することが望ましい。
他方で、保護チューブ2は、その中心軸と平行となる方向にスリットを形成して切り割り、保護チューブ2の一部が重なるように形成している。ここで、便宜上、Fを冶具1の前方側、Rを後方側と呼ぶようにする。なお、保護チューブ2で被覆する対象となるケーブルは、光ファイバ心線に限られず、電線や信号線としてもよい。
次に、光ファイバ心線(ケーブル)3に保護チューブ2を設置する方法について説明する。まず、冶具1のケーブル配置溝(図示しない)に、光ファイバ心線3を挟み込むように設置する。このとき、光ファイバ心線3は、コネクタ4を設置した開放端側が冶具1の前方側Fとなり、他方が冶具1の後方側Rのケーブル出口15から外部に出るように配置される。
次に、作業者は一方の手で冶具1の把持部12を持ち、他方の手で保護チューブ2を持
つ。その後、冶具1の挿入部14を、保護チューブ2に挿入し、保護チューブ2を冶具1の後方側Rに送り込む。送り込まれた保護チューブ2は、図2に示す様に、順次光ファイバ心線3を被覆していく。このとき、保護チューブ2は、冶具1のチューブガイド13に沿って移動する。保護チューブ2の端部が、光ファイバ心線3の後端側に到達した際、冶具1の近傍で保護チューブ2を切断し、冶具1をその端部から引き抜く。その後、作業者は、解除つまみ17を捻って冶具1を開き、冶具1から光ファイバ心線3を取り外して設置作業が完了する。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、光ファイバ心線3に保護チューブ2を短時間且つ容易に設置することができる。これは、作業者が、冶具1に沿って保護チューブ2をスライドさせるのみで、保護チューブ2を光ファイバ心線3に設置することができるためである。具体的には、作業時間を半分から20分の1程度まで短縮することができる。
第2に、光ファイバ心線3は基本的にはその位置を変えないため、保護チューブ2を設置する作業中に光ファイバ心線3が折れ曲がったりする破損事故を防止することができる。また、保護チューブ2を設置する作業は、作業者の移動を伴わないため、作業者が誤って光ファイバ心線3を踏んでしまう破損事故を防止することができる。同様に、高架等における高所作業や、埋設管等における狭い地下空間での作業の作業性を向上することができる。
第3に、のぞき窓16を設置した構成により、作業者は、光ファイバ心線3が冶具1の適切な位置に配置されていることを常に確認できるため、保護チューブ2を設置する作業の作業性を向上することができる。また、作業者は、のぞき窓16を介して光ファイバ心線3を指で押さえながら作業することができるため、冶具1に対する光ファイバ心線3の固定状態を制御することができる。つまり、冶具1に対して光ファイバ心線3を固定したり、滑らせたりすることができる。なお、上記の作用効果は、光ファイバ心線3以外のケーブル(例えば電線又は信号線)であっても得ることができる。
なお、冶具1は、上記の保護チューブ2を設置する方法とは逆の手順で、光ファイバ心線3から保護チューブ2を容易に取外すことができる。具体的には、まず、保護チューブ2から突出したコネクタ4側の光ファイバ心線3に冶具1を固定する。次に、冶具1の後方側Rのケーブル出口15を、保護チューブ2に挿入する。保護チューブ2を、冶具1の前方側Fにスライドさせ、光ケーブル心線3から引き抜く。この構成により、劣化した保護チューブ2の交換作業を容易に行うことができる。
図3に、屈曲部26で2つの折り曲げた保護チューブ設置冶具1を半開にし、後方側Rから見た図を示す。また、図3の右方に、冶具1で光ファイバ心線3を挟み込んだときのケーブル出口15を示す。冶具1は、滑り止め11を有する把持部12と、下端部に膨出して形成したチューブガイド13と、チューブガイド13の合わせ面側に開口して形成したケーブル出口15と、解除つまみ17と、図示しない嵌合部雌と嵌合して冶具1を閉じる嵌合部雄21を有している。このチューブガイド13は、保護チューブ2の内部を通過しやすいように、チューブガイド13の長手方向に垂直となる断面において略円形となるように形成している。また、冶具1は、チューブガイド13の上方に保護チューブ2を導く溝18を有している。更に、冶具1は、屈曲部26を介して連結した2つの部材の厚みを変えており、図3の左方の部材の方が厚くなるように形成している。
チューブガイド13を設置した構成により、保護チューブ2は冶具1から外れることなく移動することができる。また、溝18を形成した構成により、冶具1に対する保護チューブ2の移動を短時間且つ容易に行うことができる。これは、溝18により、保護チューブ2が冶具1から外れてしまうことを防止し、且つ保護チューブ2と冶具1の間で発生する摩擦力を低減することができる。
図4に、保護チューブ設置冶具1を全開にし、内側から見た図を示す。冶具1は、凹状に形成したケーブル配置溝20と、2つの折り曲げるための屈曲部26と、折り曲げた冶具1を止める嵌合部雄21及び嵌合部雌22を有している。また、冶具1は、少なくとも一部がケーブル配置溝20と重なるように形成したのぞき窓16を有している。このケーブル配置溝20は、その幅が、挿入部14のある前方側Fを広く、ケーブル出口15のある後方側Rを狭くなるように形成している。特に、ケーブル配置溝20の後方側Rは、図示しないチューブガイド13と重なる(平行となる)位置に形成している。また、ケーブル配置溝20の深さ(図4紙面手前奥方向)は、対象とするケーブル3の直径により異なるが、冶具1がケーブル3を挟み込み、固定できる程度の深さとすることが望ましい。
次に、冶具1で光ファイバ心線3等のケーブルを挟み込む作業について説明する。作業者は、光ファイバ心線3の端部(コネクタ4を設置している端部)が、冶具1の前方側F(挿入部14のある側)となるように、光ファイバ心線3をケーブル配置溝20上に配置する。このとき、作業者は、一方の手で把持した光ファイバ心線3を、他方のたで把持した冶具1で挟み込むのみで作業を完了する。
上記の構成により、光ファイバ心線3を冶具1に容易に固定することができる。また、のぞき窓16を設置した構成により、作業者は、光ファイバ心線3がケーブル配置溝20に固定されていることを、常に確認することができる。更に、冶具1内で光ファイバ心線3が完全に固定されるように構成すると、光ファイバ心線3のように細いケーブル(直径2mm程度)に、細い保護チューブ2を設置することができる。
なお、冶具1は、合成樹脂(例えば6ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等)で成型することが望ましい。この構成により、製造コストを抑制し、且つケーブル配置溝20の深さなどを高い精度で決定することができるからである。また、ケーブル配置溝20内に、ケーブル固定用の突起を形成してもよい。この構成により、冶具1に挟み込んだケーブル3を確実に固定することができる。
図5に、保護チューブ2を平面状に広げた状態(図5左方)と、保護チューブ2を丸めた際の断面図(図5右方)を示す。保護チューブ2は、保護チューブ2の中心軸に平行なスリットにより切り割られている。この保護チューブ2は、2つの小型貫通孔30と、1つの大型貫通孔31を1組として、連続的に配置された貫通孔30、31を有している。また、保護チューブ2は、筒状に丸められた状態(図5右方)では、保護チューブ2の中心軸に平行となる両端が、予め定められた長さだけ重なる重複部32を有している。
ここで、広げられた状態の保護チューブ2の幅をW、中心軸に沿った方向における貫通孔の間隔をd、貫通孔の幅をL、2Lで示している。また、筒状に丸められた状態の保護チューブ2の内径をΦ1、外径をΦ2で示している。例えば、光ファイバ心線に使用する保護チューブ2の場合は、幅Wは10mm、間隔dは3mm、貫通孔の幅Lは3mm程度となる。また、保護チューブ2の内径Φ1は2mm、外径Φ2は3mm、重複部32の長さは2mm程度となる。
次に、保護チューブ2の製造方法について説明する。まず、保護チューブ2の原型となる筒状のチューブ素材を押出成型により成型する。このチューブ素材の直径は、保護チューブ2の直径よりも大きくなるように形成する。このチューブ素材に、チューブ素材の中心軸に平行となる方向にスリットを入れ、切り割る。切り割ったチューブ素材を平面状(長方形状)に広げ、打抜きにより貫通孔30、31を形成する。
次に、チューブ素材の進行方向である長手方向(中心軸に平行な方向)に向かって直径が小さくなるように形成した筒状の加熱器に、貫通孔を形成されたチューブ素材を通過させる。加熱器を通過したチューブ素材は、スリットの両側の一部が重なり、重複部を形成した保護チューブ2となる。以上の方法により、保護チューブ2を製造することができる。なお、保護チューブ2の外径Φ2は、加熱器の直径(内径)により決定される。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、重複部を形成する構成により、保護チューブを曲げた際にスリットが開き、ケーブルが露出又は脱落するという事故を防止することができる。特に、光ファイバ心線が保護チューブのスリットに挟まれ、破断する等の事故を防止することができる。
第2に、複数の貫通孔30、31を形成する構成により、保護チューブに柔軟性を持たせることができる。なお、貫通孔30、31を形成するパターンは、上記に限られない。貫通孔30、31は、保護チューブが光ファイバ心線等のケーブルを保護し、且つ、保護チューブで被覆されたケーブルにある程度の柔軟性が得られるように設計する。
ここで、保護チューブの柔軟性が低すぎると、保護チューブの変形の自由度が小さくなり、ケーブルの接続作業等の作業効率を低下させてしまう。他方で、保護チューブの柔軟性が高すぎると、光ファイバ心線等が曲がりすぎ、内部のコアが破壊されてしまう等の破断事故が発生してしまう。
1 保護チューブ設置冶具
2 保護チューブ
3 ケーブル(光ファイバ心線)
12 把持部
13 チューブガイド
14 挿入部
15 ケーブル出口
16 のぞき窓
20 ケーブル配置溝
F (保護チューブ設置冶具の)前方
R (保護チューブ設置冶具の)後方

Claims (5)

  1. ケーブルに保護チューブを設置するための保護チューブ設置冶具及び保護チューブであって、
    前記保護チューブが、筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有しており、
    前記保護チューブ設置冶具が、柱状に形成され前記保護チューブに挿入されるチューブガイドと、前記チューブガイドの長手方向に垂直な方向に形成した把持部と、前記チューブガイドの一端に形成し前記保護チューブに挿入する挿入部と、前記チューブガイドの他端に形成したケーブル出口と前記把持部を連通するケーブル配置溝を有したことを特徴とする保護チューブ設置冶具及び保護チューブ。
  2. 前記保護チューブ設置冶具が、前記把持部に形成したのぞき窓を有しており、
    前記のぞき窓が前記ケーブル配置溝と連通するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保護チューブ設置冶具及び保護チューブ。
  3. 前記保護チューブが、前記スリットの両側を予め定めた長さだけ重なるように形成した重複部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の保護チューブ設置冶具及び保護チューブ。
  4. ケーブルに保護チューブを設置する保護チューブの設置方法であって、
    前記保護チューブが、筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有しており、
    前記保護チューブ設置冶具が、柱状に形成され前記保護チューブに挿入されるチューブガイドと、前記チューブガイドの一端に形成した挿入部と、前記チューブガイドの長手方向に垂直な方向に形成した把持部と、前記把持部から前記チューブガイドの他端に形成したケーブル出口を連通するケーブル配置溝を有しており、
    前記ケーブルの開放端側が前記把持部に、他端側が前記ケーブル出口となるように、前記ケーブルを前記ケーブル配置溝に固定するケーブル設置ステップと、
    前記保護チューブの端部に前記挿入部を挿入する挿入ステップと、
    前記保護チューブを前記チューブガイドに沿ってスライドさせるスライドステップを有することを特徴とする保護チューブの設置方法。
  5. 筒状で且つ中心軸に平行なスリットを有する保護チューブの製造方法であって、
    前記保護チューブよりも大きい直径を有する筒状のチューブ素材を押出成型により成型するステップと、
    前記チューブ素材に、前記チューブ素材の中心軸に平行となる方向にスリットを形成して切り割るステップと、
    前記チューブ素材を平面状に広げ、打抜きによって貫通孔を形成するステップと、
    前記チューブ素材の中心軸と平行な方向に向かって直径が小さくなるように形成した加熱器に、前記チューブ素材を通過させ、スリットの両側の少なくとも一部が重なる重複部を形成するステップを有していることを特徴とする保護チューブの製造方法。
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