JP2013047471A - 車両の瞬間燃費表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費を迅速に算出して瞬間燃費を表示することができるようにするとともに、ノイズによる燃料噴射量情報FIの受信エラーを回避できるようにする。
【解決手段】噴射弁42は噴射パルスに応答して一定量の燃料をエンジン3に噴射する。ECU33は、算出された燃料噴射量に対応する噴射パルスを噴射弁42に入力する。ECU33は、噴射弁42に供給された噴射パルス数に対応する噴射量情報FIを、通信線48を介して表示制御部45に入力する。ECU33は、一定量の燃料に対応する噴射パルス数が入力される毎にデジタルデータIDからなる噴射量情報FIを作成する。表示制御部45は、デジタルデータIDが予定数正しく受信されたときに、一定の燃料が噴射弁42から噴射されたことを確定する。表示制御部45は確定した燃料噴射量と走行距離とによって瞬間燃費を算出し、メータ31に表示させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の瞬間燃費表示装置に関するものであり、特に、制御手段から燃料噴射装置に入力される燃料噴射の指示情報(噴射パルス)に基づいて瞬間燃費を表示する車両の瞬間燃費表示装置に関する。
エンジン(エンジン)の運転状況に応じて制御手段(ECU)から発せられる噴射パルスに従って吸気管内に燃料を噴射する電子制御燃料噴射システムにおいて、燃料タンク内の燃料残量を演算する装置が知られる。特許文献1には、通信回線を介してECUからメータに噴射パルスを送信し、メータでは、受信した噴射パルス数に基づいて燃料消費量を演算し、演算された燃料消費量を満タン量から減算して燃料残量を演算する装置が提案されている。
特開昭63−25517号公報
車両を経済的に運転するときの目安として、燃料噴射量に基づき、極めて短い周期(例えば、0.5秒周期)で燃料消費量を演算して、平均燃費とは別に瞬間燃費をメータに表示したいという要望がある。このためには従来の平均燃費の演算よりも短時間での演算が求められる。しかし、噴射パルスに基づく燃料の噴射量情報をメータに送信する従来の装置では、燃料噴射制御ユニットとメータとの間を接続する通信線が長い場合、通信線にノイズが乗りやすいことから演算誤差が生じる。特に、自動二輪車では点火ノイズが乗りやすいエンジンの近くを通信線が通ることが多いので、ノイズによる噴射量情報の通信エラーを考慮した燃料消費量の演算手段が求められる。
本発明の目的は、通信線を介して送信される噴射量情報の通信エラーを考慮して、正しい噴射量情報に基づいて演算された燃料噴射量によって瞬間燃費を表示することができる車両の瞬間燃費表示装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、入力される噴射パルスに応答してエンジン(3)に燃料を噴射する燃料噴射手段(42)と、前記エンジン(3)の運転状況に基づいて算出された燃料噴射量に対応する噴射パルスを前記燃料噴射手段(42)に供給するとともに、前記燃料噴射手段(42)に供給した噴射パルス数に基づいて燃料の噴射量情報を形成する噴射制御手段(33)と、前記噴射量情報に基づいて瞬間燃費を算出し、算出された瞬間燃費を表示部(66)に表示する表示制御手段(45)と、前記噴射制御手段(33)から前記表示制御手段(45)へ前記噴射量情報を送信するための通信線(48)とを有する車両の瞬間燃費表示装置において、前記噴射量情報が、複数の燃費信号からなっており、前記噴射制御手段(33)が、前記噴射パルス数が予定の基準瞬間噴射量に対応する値になる毎に前記燃費信号に時間情報を付加して送出するとともに、前記表示制御手段(45)が、前記燃費信号を順番に受信しながら、該受信した燃費信号が所定の信号であるかどうかを判別し、前記燃費信号が基準個数分判別されたときに、前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射が行われたことを確定して瞬間燃費を算出し、表示するように構成されている点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記燃費信号が、瞬間燃費を計算する毎にリセットされる時間情報を含むデジタルデータ(ID)からなっており、各デジタルデータ(ID)の時間情報はインクリメントされるカウンタ(C0)の値によって該デジタルデータ(ID)毎に付加される点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記燃費信号が前記判定基準数判別されたかどうかは、該燃費信号が正しく受信される毎に更新される仮決定カウンタ(C1)の値が予定数に達したか否かで判断し、前記燃費信号が予定数正しく受信された時点で、該仮決定カウンタ(C1)による計数処理を終了するように構成されている点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記燃費信号がそれぞれ複数のサブ信号からなる点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記瞬間燃費が、今回の噴射量情報に関して、前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことを確定した時の走行距離(Dn)から、今回の噴射量情報の、第1番目の燃費信号受信時から前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことを確定した時までにかかった時間に該時間の平均車速を乗じた空走距離を減じた補正距離(D'n)と、該補正距離に対応する前回の補正距離(D'n−1)とに基づいて算出される点に第5の特徴がある。
また、本発明は、エンジン(3)を搭載する自動二輪車(1)の車体前後方向において、前記エンジン(3)より後方に前記噴射制御手段(33)が配置され、前記エンジン(3)より前方に前記表示部(66)を設けたメータ(31)が配置されており、前記表示部(66)が、デジタル式で瞬間燃費を表示するものであって、前記メータ(31)上のデジタル式車速表示部(65)に隣接して配置されている点に第6の特徴がある。
また、本発明は、前記瞬間燃費が、前記表示部(66)に予め設定した時間表示される点に第7の特徴がある。
また、本発明は、前記噴射量情報(FI)の送出期間内に基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことが確定しない場合には、瞬間燃費表示に代えて瞬間燃費フェール表示を行う点に第8の特徴がある。
また、本発明は、前記噴射量情報(FI)の送出期間が終了した時点で前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことが確定されていないときに、前記噴射量情報の送出期間に相当する時間、前記瞬間燃費フェール表示を行うように構成され、前記噴射量情報の送出期間は、前記車速表示部(65)に表示される車速フェール表示期間と略同一となるように設定されている点に第9の特徴がある。
第1の特徴を有する本発明によれば、噴射量情報は噴射パルスに基づく一定の燃料噴射量を代表しているので、制御手段から供給される噴射量情報を使用することにより、瞬間燃費を容易に計算できる。したがって、瞬間燃費を計算する上で、利便性が高い。また、噴射量情報を複数の燃費信号から構成し、この複数の燃費信号のうち、予定の数を正しく受信したことで、一定量の燃料が噴射されたことを確定できるので、噴射量情報を送信する通信線にノイズが乗っても噴射量情報を構成する燃費信号のすべてを受信できないということが回避される。したがって、ノイズ発生源であるエンジンの近傍に通信線が配線されることがある自動二輪車において、ノイズに強いシステムを構築することができる。
第2の特徴を有する本発明によれば、インクリメントされるカウンタ値によって燃費信号であるデジタルデータに時間情報を付加できるので、デジタルデータが順番に規則的に送信および受信されていることを容易に確認することができる。
第3の特徴を有する本発明によれば、カウンタの計数処理によってデジタルデータが正確に受信されたかどうかを確認できるし、予定数のデジタルデータの受信が確認された時点で、複数のデジタルデータの計数処理は停止するので、制御手段の負荷を軽減することができる。
第4の特徴を有する本発明によれば、複数送出される燃費信号の欠落の有無によって正しい噴射量情報が受信されたか否かを検出することができる。
第5の特徴を有する本発明によれば、所定量の燃料が噴射されたことを確定するまでの時間に空走した分の影響を低減させることができる。特に高車速で走行している場合には、空走距離による影響が大きくなるので、この補正距離による瞬間燃費表示の効果は大きい。
第6の特徴を有する本発明によれば、自動二輪車に搭載されるエンジンの上部に通信線が配線されていて該通信線を通じて送信される信号にノイズが乗りやくなるような場合であっても、正確な瞬間燃費を表示できる。また、自動二輪車のメータでは大きいスペースの確保が困難であり、かつ車速および瞬間燃費はいずれも小さいサイズでデジタル表示されるために、精度が悪いとデジタル数値の変化が目につきやすいという状況下で、高い精度で瞬間燃費を表示するのに好適である。
第7の特徴を有する本発明によれば、一定時間、同じ内容の瞬間燃費を表示させることができるので、乗員に対し瞬間燃費を把握し易くすることができる。
第8の特徴を有する本発明によれば、噴射制御手段とメータとの間の通信状態が悪い場合にはフェール表示を行うことで、低い精度で瞬間燃費が表示されるのを防止できる。
第9の特徴を有する本発明によれば、車速に関するフェール状態の表示期間と瞬間燃費に関するフェール状態の表示期間を略同等とすることにより、フェール表示が乗員に与える異和感を軽減させることができる。
本発明の一実施形態に係る消費燃料表示装置を有する自動二輪車の左側面図である 。 自動二輪車の車体前部を車体上後方からみた斜視図である。 瞬間燃費を表示するためのECUの構成を示すブロック図である。 噴射量情報を示す模式図である。 噴射量情報を構成するデジタルデータを示す模式図である。 デジタルデータに付加される時間情報の一例を示す図である。 デジタルデータの受信エラーを含む噴射量情報を示す模式図である。 デジタルデータの受信処理を含む燃費表示処理のフローチャートである。 自動二輪車に設けられるメータの正面図である。 オド/トリップメータの拡大図である。 メータの表示切り替えの通常動作モードを示すフローチャートである。 メータの設定モードの説明図である。 瞬間燃費の補正方法を説明する噴射量情報の模式図である。 フェール処理を含む瞬間燃費表示のタイミングチャートである。 フェール表示を含む燃費表示処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る車両の消費燃料表示装置を適用する自動二輪車の側面図、図2は車体前部を車体上後方から見た斜視図である。自動二輪車1は、矩形断面のアルミダイキャスト構造からなるメインフレーム21に燃料噴射式のエンジン3を懸架したモノバックボーン型車体フレーム2を有する。メインフレーム21には車体後方に延在するシートフレーム22およびサブフレーム23の先端(前端部)がそれぞれ接合される。メインフレーム21の前端部は、上下方向に延びるヘッドパイプ24が接合される。ヘッドパイプ24には図示しないステアリングシャフトによってフロントフォーク4が枢支される。左右に1本ずつ設けられるフロントフォーク4の上端部は、トップブリッジ5で連結され、トップブリッジ5にはフロントフォーク4の上端部にまで延びるボルト6、6によって左右のハンドル7L、7Rが固定される。フロントフォーク4の下端部には前輪軸8によって前輪WFが回転自在に支持される。
メインフレーム21の下端部にはスイングアーム9を上下方向に揺動自在に支持する枢軸10が設けられる。スイングアーム9の後端部には後輪軸25によって後輪WRが支持される。後輪WRと同軸に従動側スプロケット(図示しない)が設けられ、この従動側スプロケットとエンジン3の出力軸に設けられる駆動側スプロケット(図示しない)との間には駆動チェーン26が掛け渡される。
メインフレーム21の上部には燃料タンク11が搭載され、シートフレーム22の上部には乗員用シート12と同乗者用シート13が搭載される。車体フレーム2は車体カバーつまりカウルで覆われる。カウルはフロントカウル14、アンダカウル15、サイドカウル16およびリヤカウル17等に分割される。フロントカウル14には、バイザ18が設けられるほか、ミラー19、ヘッドライト20、およびウィンカランプ30が取り付けられる。
トップブリッジ5とバイザ18との間には、メータ31が配置される。メータ31は後で詳述するデジタル表示部51を備え、このデジタル表示部51には、車速の他、燃料残量や瞬間燃費を表示するように構成される。エンジン3に対する電子燃料噴射制御を行うとともにメータ31による表示のために自動二輪車1の運転状態を示す情報をメータ31に供給するための噴射制御手段(マイクロコンピュータを含むECU)33は、メインフレーム21によって懸架されるエンジン3の後方であってシートフレーム22とサブフレーム23との間に設けることができる。ECU33とメータ31との間には後述するデジタルデータを送信するための通信線48が配線される。
左ハンドル7Lのスイッチボックス34には、ウィンカスイッチ35、ホーンスイッチ36、およびディマースイッチ37等が、設けられる。右ハンドル7Rのスイッチボックス38には、スタータスイッチ39およびキルスイッチ40等が設けられる
図3は、メータ31で瞬間燃費を表示するためのECU33の構成を示すブロック図である。図3において、燃料噴射量演算部41は、車速V、エンジン回転数Ne、スロットル開度θTH、および吸気管負圧PB等、エンジン3の運転状態を示すパラメータを使用して燃料噴射弁42による燃料噴射量を算出する。燃料噴射量は、周知の演算手法によって燃料噴射弁42の駆動デューティ(オン時間/(オン時間+オフ時間))として算出される。算出された駆動デューティに対応したオン・オフ時間を有する噴射パルスが燃料噴射弁駆動部43に入力される。燃料噴射弁駆動部43は入力された噴射パルスに応答して燃料噴射弁42を駆動して燃料をエンジン3の吸気管内に噴射する。
燃料噴射量情報作成部44は、燃料噴射量を示す噴射パルスが燃料噴射弁駆動部43から燃料噴射弁42に所定の燃料噴射量に相当する分出力される毎に、瞬間燃費をメータ31に表示するための噴射量情報FIを作成する。噴射量情報FIは複数のサブ信号であるデジタル信号の組からなる燃費信号(デジタルデータ)IDで構成される。燃料の噴射量情報FIは複数のデジタルデータIDからなる。以下では、所定の燃料噴射量は10ccとして説明する。つまり、燃料10ccあたりの走行距離を瞬間燃費として計算する。また、複数のデジタル信号は1対(2個)のデジタル信号として説明し、複数のデジタルデータIDは13個のデジタルデータIDとして説明する。つまり10cc分の燃料が噴射される毎に、1対のデジタル信号からなるデジタルデータIDを13個含んでいる1組の噴射量情報FIを作成する。
作成された噴射量情報FIは通信線48を通じてECU33から離れた表示制御部45に入力される。表示制御部45は、メータ31に近接して、あるいはメータ31とケースを共通にしてメータ31に一体に配置される。デジタルデータIDは、所定時間毎に出力され、各デジタルデータIDは、第1番目のデジタルデータ「ID:0」の、最初のデジタル信号を発生してからの経過時間を情報として有する。つまり、13個のデジタルデータID0〜ID12は1つずつECU33から送出され、各デジタルデータIDは、デジタルデータID0の送出開始時(前回の瞬間燃費算出終了時)を起点にした時間情報を有している。
表示制御部45は、所定数(例えば3つ)のデジタルデータIDを正しく受信したと判断したときに燃料噴射量を確定する。そして、前回の燃料噴射量確定時から今回の燃料噴射量確定時までの走行距離を走行距離検出器46から取得し、今回確定した燃料噴射量と取得した走行距離とによって燃費の計算を開始する。走行距離検出器46は、例えば自動二輪車1の後輪WRの回転数に基づいて走行距離を検出する。
図4は、燃料噴射量表示データの模式図である。図4に示すように、燃料噴射弁42かから燃料を10cc噴射する毎に、それぞれが複数のデジタル信号(ハイ信号)からなる13個のデジタルデータIDが噴射量情報FIとして噴射量情報作成部44で作成されて出力される。
図5は、図4に示したデジタルデータIDの拡大図である。図5に示すように、瞬間燃費が計算される(積算終了)毎に、デジタルデータID:0、ID:1、ID:2、・・・、ID:12が出力される。互いに隣接するデジタルデータID同士の間隔は、例えば40ミリ秒であり、各デジタルデータID内のデジタル信号(サブ信号)の間隔は、例えば5ミリ秒である。なお、デジタルデータIDは2つのデジタル信号の対であるのに限らず、複数であればよく、例えば、3つのデジタル信号の組で1つのデジタルデータIDを形成することができる。
図6は、デジタルデータIDに付加される積算終了からの時間情報を示す図である。時間情報はID:0からID:12まで、「10000」から「11100」まで順番に増加する値であり、インクリメントカウンタC0によって発生できる。このように順番に並んだ時間情報を送信することによって、表示制御部45はデジタルデータIDが順番に受信できていることを容易に確認することができる。
図5に示すように、2つのパルスが揃った正しいデジタルデータIDが表示制御部45に送信されれば問題ないが、正しく構成されたデジタルデータを受信できないことがあるので、13個のデジタルデータIDのうち、3つが正しく受信された時点で10ccの燃料が噴射されたと判断して、燃費を算出してメータ31に燃費を表示する。3つのデジタルデータIDが正しく受信されたかどうかは、正しいデジタルデータIDが受信される毎にインクリメントされる仮決定カウンタC1の値が予定値(「3」)になったことで判断できる。仮決定カウンタC1の値が「3」になった時点で、仮決定カウンタC1の値はリセットされ、当該燃料噴射量表示データのうち、残りのデジタルデータの計数は行わない。仮決定カウンタC1の処理を早く終わらせることで、燃料噴射量表示データ作成部44の負荷を軽減することができる。
図7は正しくパルスが対をなしていないデジタルデータを受信した場合の処理の例を示す模式図である。図7において、最初のデジタルデータID:0は二つのパルスが揃っていないので、受信エラー(NG)とする。次のデジタルデータID:1は二つのデジタル信号のレベルが揃っているので、受信成功として仮決定カウンタC1をインクリメントする。次のデジタルデータID:2は二つのデジタル信号が正しく受信されず一つが欠落しているので、受信エラー(NG)とする。さらに、次のデジタルデータID:3は二つのデジタル信号が正しく受信されたので、受信成功として仮決定カウンタC1をインクリメントする。こうして、二つのデジタル信号が正しく揃っているデジタルデータIDが受信されるたびに仮決定カウンタC1をインクリメントし、仮決定カウンタC1の値が「3」になった時点で燃料噴射量10ccを示すデジタルデータIDが確定し、それ以降は仮決定カウンタC1の更新処理はしない。
図8は表示制御部45でのデジタルデータIDの受信処理を含む燃費表示処理のフローチャートである。図8において、ステップS1では、前回の燃料噴射量確定時までの総走行距離Dn−1を走行距離検出器46から取得する。ステップS2では、正しいデジタルデータIDの受信回数を計数する仮決定カウンタC1の値をゼロにリセットする。ステップS3では、デジタルデータIDの番号nにゼロをセットする。ステップS4では、n番目のデジタルデータを受信する。最初はステップS3でn=ゼロにセットされたので、デジタルデータID:0を受信する。
ステップS5では、デジタルデータID:nが正しく受信できたか否かを判断する。デジタルデータID:nが正しく受信されたならば、ステップS6に進んで仮決定カウンタC1の値が「2」以上か否かを判断する。最初のステップS6の判断時は仮決定カウンタC1の値はステップS2でゼロにリセットされたので、ステップS6は否定となってステップS12に進み、仮決定カウンタC1の値をインクリメントする。さらに、ステップS 13ではデジタルデータIDの番号nをインクリメントしてステップS4に進む。
仮決定カウンタC1の値がインクリメントされて「2」以上となれば、ステップS6は肯定となるので、ステップS7に進んで燃料噴射量10ccを確定する。ステップS8では、今回の走行距離Dnを走行距離検出器46から取得する。ステップS9では、瞬間走行距離dを算出する。瞬間走行距離dは、式d=(Dn−Dn−1)を使用して算出する。
ステップS10では、燃料消費量Fc(すなわち10cc)に対する走行距離dから瞬間燃費を計算する。ステップS11では、計算された瞬間燃費をメータ31に表示する。
図9は、メータ31の具体例に係る正面図である。図9において、メータ31は、第1の表示部50と、第2の表示部51と、操作スイッチとしてのセレクトスイッチ(SEL)52およびセットスイッチ(SET)53とを有する。第1の表示部50は、方向指示器の動作に対応して点灯する方向指示インジケータ55L、55Rと、燃料噴射制御装置の状態を示すPGM−EFI警告灯56と、オイル警告灯57と、現在選択されている変速段を示す変速インジケータ58と、冷却水温計59と、前照灯の点灯状態を示すインジケータ60と、スマートカードキーシステムの状態を示すイモビライザインジケータ61と、ABSの動作状態を示すABSインジケータ62とからなる。
第2の表示部51は、複数のセグメントからなるデジタル表示部であり、燃料残量表示器63と、エンジン回転数表示部64と、車速表示部65と、オド/トリップメータ66と、時計67とを含んでいる。オド/トリップメータ66には、自動切り替えにより燃費(瞬間燃費と平均燃費)を表示することができる。
図10はオド/トリップメータ66の拡大図である。オド/トリップメータ66は、6桁の数値をデジタル表示するための6つのセグメントと、平均燃費(AVE.)、総走行距離(TOTAL)、区間走行距離(TRIP)、および2つの区間走行距離(トリップAおよびトリップB)を示す「A」、「B」の文字が、表示モードによって表示可能なように設けられる。セグメントの右側には表示される数値の単位が設けられる。
図11はオド/トリップメータ66の表示切り替えの通常動作モードを示すフローチャートであり、各ステップの表示はセレクトスイッチ52のプッシュ操作により順次切り替えられる。ステップ100のトータル表示モードでは、総走行距離(TOTAL)が表示される。ステップ100からセレクトスイッチ52をプッシュ操作するとステップ110に移り、トリップA(TRIP A)つまり区間走行距離Aの表示モードに切り替わる。さらにセレクトスイッチ52をプッシュ操作するとステップ120に移り、トリップB(TRIP B)つまり区間走行距離Bの表示モードに切り替わる。トリップAおよびトリップBはそれぞれ異なるタイミングでリセットされてからの走行距離である。トリップBの表示モードでセレクトスイッチ52をプッシュ操作するとステップ130に移り、瞬間燃費の表示モードに切り替わる。この瞬間燃費表示モードでは、上述のように所定量(10cc)の燃料が噴射される間の走行距離に基づいて算出された燃費が表示される。瞬間燃費表示モードからセレクトスイッチ52をプッシュ操作するとステップ140に移り、トリップAの平均燃費表示モードに切り替わる。トリップAの平均燃費表示モードにおいてセレクトスイッチ52をプッシュ操作するとステップ150に移って、トリップBの燃料消費量表示モードに切り替わる。さらにセレクトスイッチ52をプッシュ操作すると、トータル表示モード(ステップ100)に移行する。
通常動作モードにおいてセレクトスイッチ52およびセットスイッチ53の双方を長押しすることにより表示内容の設定モードに移行することができる。「長押し」とはプッシュ操作より長い第2の時間の操作をいう。
図12は設定モードの説明図である。通常動作モードから設定モードに移ると、まず時計調整モードに入る。時計調整モードでは、時計67の時間合わせ(時・分の調整)を行うことができる。セレクトスイッチ52をプッシュ操作する毎に「時」の表示が次々と切り替わるので、所望の「時」に切り替わった時にセットスイッチ53をプッシュ操作すると、「時」の設定が完了する。セレクトスイッチ52をプッシュ操作ではなく長押しすれば、長押ししている間、「時」表示が自動的に次々と切り替わる「ファストインクリメント」動作が行われる。
所望の「時」が設定されると、次は「分」の調整が可能になる。例えば、時計67の「分」の表示部分を点滅表示させることで「分」の調整が可能であることをユーザに認識させることができる。この状態で、セレクトスイッチ52をプッシュ操作すると、そのプッシュ操作毎に「分」表示が切り替わるので、所望の「分」表示に切り替わった時にセットスイッチ53がプッシュ操作されると、「分」の設定が完了する。「分」の設定でもファストインクリント動作が可能である。
「分」の調整が完了すると、輝度調整モードに移行する。輝度調整モードでは、オド/トリップメータ66の表示輝度を5段階で調整することができる。デフォルト値は5段階の「5」であり、最も高い輝度(100%)に設定されている。オド/トリップメータ66において、輝度の段階に応じた桁数だけセグメントを点灯させる。例えば、段階5であれば、5桁分のセグメントでゼロを表示させ、段階4であれば、4桁分のセグメントでゼロを表示させる。
輝度調整モードではセレクトスイッチ52をプッシュ操作する毎に、輝度の段階が順番に切り替わる。所望の段階に切り替わったところで、セットスイッチ53をプッシュ操作すると、その時点で輝度が確定する。輝度調整中は現在選択されている輝度の段階がオド/トリップメータ66に表示される。
輝度が確定した後、セレクトスイッチ52をプッシュ操作すると、トリップA自動リセットモード設定に移行する。ここでは、セレクトスイッチ52をプッシュ操作する毎にトリップA自動リセットモードのオンとオフとが交互に切り替わり、セットスイッチ53をプッシュ操作するとトリップA自動リセットモードのオンかオフかが確定される。トリップA自動リセットモードの調整中は、オド/トリップメータ66の「A」の表示部を点灯させるとともに、「On」または「OFF」のデジタル文字を点滅表示させる。
トリップA自動リセットモードの調整が完了すると、セレクトスイッチ52のプッシュ操作によってイモビライザインジケータ60の点滅動作を行うか否かの設定に移行できる。この調整中はイモビライザインジケータ60を点灯させ、オド/トリップメータ66にイモビライザインジケータ60の点滅動作のオン・オフに対応した「On」または「OFF」の点滅表示をさせる。セレクトスイッチ52をプッシュ操作する毎にイモビライザインジケータ60のオンとオフとが交互に切り替わり、セットスイッチ53をプッシュ操作したところでイモビライザインジケータ60の点滅動作のオンかオフかが確定される。
イモビライザインジケータ60の点滅動作を実行するか否かの設定が完了し、セレクトスイッチ52をプッシュ操作すると車速単位設定モードに移行する。車速表示はkm/h(キロメータ/時)表示およびmph(マイル/時)表示のいずれかで行うことができ、セレクトスイッチ52をプッシュ操作する毎に、車速単位が交互に切り替わる。車速単位を設定中は、選択されている車速単位を車速表示部65に表示する。所望の車速単位が表示されているところで、セットスイッチ53をプッシュ操作すると車速単位が確定する。
トリップA自動リセットモードの調整中は、オド/トリップメータ66に車速単位を示すデジタル文字を点滅表示させる。
車速単位の設定が完了したら、セレクトスイッチ52をプッシュ操作することによって燃費計設定モードに移行する。燃費設定モードでは、セレクトスイッチ52をプッシュ操作する毎にkm/L(1リットル当たりの走行キロメータ数)、L/100km(100km走行当たりの燃料消費量)、mile/L(1リットル当たりの走行マイル数)、mpg(1ガロン当たりの走行マイル数)の燃費単位が順に切り替わってオド/トリップメータ66に表示される。所望の燃費表示単位に切り替わっている状態でセットスイッチ53をプッシュ操作すると燃費表示単位が確定する。
燃費計の単位設定が完了したところでセレクトスイッチ52をプッシュ操作すると、オド/トリップメータ66の表示切り替えの通常動作モードに戻る。
次に、瞬間燃費の表示精度をさらに向上することができる瞬間燃費の補正方法を説明する。図13は、瞬間燃費の補正方法の説明図であり、噴射量情報FIを示す模式図である。図13において、表示制御部45における前回の計算サイクルで、13個のデジタルデータIDのうち、噴射量情報FI−1の4つ目のデジタルデータID:3を受信した時点で基準瞬間噴射量分(10cc)の燃料噴射が行われたことを確定したとする。そして、今回の計算サイクルでは噴射量情報FIの13個のデジタルデータIDのうち、7つ目のデジタルデータID:6を受信した時点で10ccの燃料噴射が行われたことを確定したとする。
このように、10ccの燃料噴射が行われたことを確定するタイミング(以下、「噴射量確定時」という)が計算処理サイクル毎に異なっていると、瞬間燃費計算のための走行距離に誤差が生じる。走行距離は前回の噴射量確定時の総走行距離と今回の噴射量確定時の総走行距離との差であるので、同じ走行速度でも、前後する噴射量確定時が異なると図13に示したような空走距離の違いによって、計算のための走行距離に違いが出るためである。そこで、ここでは、前後する噴射量情報FIn−1、FInの、それぞれの最初のデジタルデータID:0を受信した時点を基準に走行距離を計算するように補正を行う。
図13に示した例では、前回の噴射量確定時は、デジタルデータID:3を受信したときであるので、前回の噴射量確定時の走行距離Dnー1に基づいてデジタルデータID:0を受信したタイミングでの走行距離D'n−1を求めるには、次式を使用することができる。D'n−1=Dn−1−(Vn(車速)×160ミリ秒)・・・式1。
同様に、今回の噴射量確定時は、デジタルデータID:6を受信したときなので、今回の噴射量確定時の走行距離Dnに基づいてデジタルデータID:0を受信したタイミングでの走行距離D'nを求めるには、次式を使用することができる。D'n=Dn−(Vn(車速)×280ミリ秒)・・・式2。なお、式1、式2における符号Vnは平均車速であり、デジタルデータID:0を受信してから噴射量確定時までの平均車速である。なお、平均車速に代えて、デジタルデータID:0を受信してから噴射量確定時までの、加速度の積分値を使ってもよい。また、時間「160ミリ秒」および時間「280ミリ秒」は、デジタルデータ:ID:0を受信してから噴射量確定時までの経過時間である。各デジタルデータIDの出力間隔は40ミリ秒であり、前回の噴射量確定時のデジタルデータID:3は4つ目であるので、経過時間は4×40ミリ秒=160ミリ秒である。今回の噴射量確定時のデジタルデータID:6は7つ目であるので、経過時間は7×40ミリ秒=280ミリ秒である。
こうして計算された走行距離に基づき、次式3を使用して瞬間燃費を計算する。瞬間燃費=(D'n−D'n−1)/10cc・・・式3。
次に、13個のデジタルデータIDからなる噴射量情報FIを受信する間に、10ccの燃料噴射を確定できなかった場合のフェール処理を説明する。図14はフェール処理を含む瞬間燃費表示のタイミングチャートである。図14において、タイミングt1では瞬間燃費を計算してメータ31に表示する。ここでの瞬間燃費の計算は次式4による。瞬間燃費=(D'n−1−D'n−2)/10cc・・・式4。ここで、符号D'n−2は噴射量情報FIn−1より1つ前の噴射量情報FIn−2(図示せず)の、先頭のデジタルデータID:0を受信した時点での総走行距離である。この例では、噴射量情報FIn−1の全てのデジタルデータID:0〜ID:12を受信終了するまでの途中のタイミングt11で燃料噴射量10ccが確定されている。
タイミングt2から開始される噴射量情報FIが受信されたが、デジタルデータID:0〜ID:12によって燃料噴射量が確定されなかった場合、瞬間燃費計算が失敗つまり「フェール」であると判断される。メータ31による瞬間燃費の表示は予め設定した周期(例えば3秒)で、計算された瞬間燃費が最新のもので更新される。つまり、3秒毎に表示値が切り替わる。したがって、フェールと判断された場合は、次の計算サイクルで瞬間燃費の演算が完了するまでに、表示の切り替えタイミングが来れば、メータ31にはフェールであることを示す表示が3秒間行われる。フェールであることは、例えばバー(「―」)の表示をもって行う。
フェールと判断された後、タイミングt3で噴射量情報FInを受信し、タイミングt31で燃料噴射量10ccが確定すると、さらに次のタイミングt4で噴射量情報FIn+1を受信したところで、瞬間燃費の計算が行われる。ここでの瞬間燃費は、タイミングt4における総走行距離(D'n+1)からタイミングt3における総走行距離(D'n+1)の差を10ccで除算した値として計算される。
なお、本実施形態において、13個のデジタルデータからなる噴射量情報FIの送信時間は、デジタルデータが40ミリ秒間隔で送出され、全送信時間は480ミリ秒に設定されている。この全送信時間(480ミリ秒)は、メータ31の車速表示がフェールとなった時のフェール表示の期間(500ミリ秒)と略同一としている。ECU33からメータ31へは、車速情報等を1パケット500ミリ秒で送信しており、1パケットの送信中に正しい値が送信されなければ、その1パケット送信間隔である500ミリ秒経過後に、1パケットの送信時間である500ミリ秒の間、車速表示部65に「―」を表示する。そこで、上述のように3秒間のフェール表示に代えて、車速のフェール表示時間と同様、デジタルデータIDの全送信時間480ミリ秒の間、瞬間燃費のフェール表示をするようにしてもよい。車速表示フェールと瞬間燃費のフェール表示とをほぼ同時間とすることで、運転者に異和感を与えることがないフェール表示とすることができる。
図15はフェール表示を含む燃費表示処理のフローチャートである。図15において、ステップS20では、前回までの総走行距離D'n−1を取得する。ステップS21では、正しいデジタルデータIDの受信回数を計数する仮決定カウンタC1の値をゼロにリセットする。ステップS22では、デジタルデータIDの番号nにゼロをセットする。ステップS22でデジタルデータIDの番号nにゼロをセットした後、ステップS23ではデジタルデータIDの番号nが「12」であるか否かを判断する。ステップS23が肯定ならば、デジタルデータID:12までに噴射量が確定しなかったと判断されてステップS24に進み、メータ31によって、バー表示つまり瞬間燃費のフェール状態を示すバー「−」の表示を行う。ステップS25では、取得した総走行距離D'n−1をリセットし、ステップS26では番号nにゼロをセットする。
ステップS23が否定ならば、ステップS27に進み、無効データを受信したか否かを判別する。無効データを受信した場合はステップS20に戻る。一方、無効データを受信したのでなければ、ステップS28に進む。ステップS28では、n番目のデジタルデータを受信する。最初はステップS22でn=ゼロにセットされたので、デジタルデータID:0を受信する。無効データは、例えば、単発のノイズである。
ステップS29では、デジタルデータID:nが正しく受信できたか否かを判断する。デジタルデータID:nが正しく受信されたならば、ステップS30に進んで仮決定カウンタC1の値が「2」以上か否かを判断する。最初のステップS30の判断時は仮決定カウンタC1の値はステップS2でゼロにリセットされたので、ステップS30は否定となってステップS31に進み、仮決定カウンタC1の値をインクリメントする。さらに、ステップS32ではデジタルデータIDの番号nをインクリメントしてステップS28に進む。
仮決定カウンタC1の値がインクリメントされて「2」以上となれば、ステップS30は肯定となるので、ステップS33に進んで燃料噴射量10ccを確定する。ステップS34では、今回の走行距離Dnを走行距離検出器46から取得する。ステップS35では噴射量確定時の走行距離D'nを演算する。走行距離D'nは、D'n=Dn−(40ミリ秒×n)によって求める。ステップS36では、前回までの総走行距離D'n−1はリセットされたか否かが判断される。総走行距離D'n−1がリセットされていない場合は、ステップS37に進んで、瞬間走行距離dを算出する。瞬間走行距離dは、式d=(Dn−D'n−1)を使用して算出する。
ステップS38では、燃料消費量Fc(すなわち10cc)に対する走行距離dから瞬間燃費を計算する。ステップS39では、計算された瞬間燃費をメータ31に表示する。ステップS36の判定が肯定ならば、瞬間燃費の表示内容をフェール表示であるバー表示(「−」)に切り替えて、ステップS39に進む。ステップS39に続くステップS40ではデジタルデータIDの番号nとしてゼロをセットする。
本実施形態は本発明の実施の一態様であって、当業者は、特許請求の範囲を逸脱しないで、本実施形態を変形することができる。例えば、噴射量情報FIを構成する燃費信号はデジタルデータに限らずアナログ信号であってもよい。また、デジタルデータIDを構成するデジタル信号の数や間隔、ならびにデジタルデータの数や発生間隔は任意に設定できる。また、燃料噴射量の確定は、デジタルデータIDが3つ受信した場合に行うのでなく、3つ以上であってもよい。また、噴射量情報FIは燃料が10cc噴射される毎に作成されて出力される例を挙げたが、噴射量情報FIに対応する燃料の量は任意に設定できる。
1…自動二輪車、 2…車体フレーム、 3…エンジン、 31…メータ、 33…ECU(制御手段)、 41…燃料噴射量演算部、 42…燃料噴射弁、 43…燃料噴射弁駆動部、 44…噴射量情報作成部、 45…表示制御部、 46…走行距離検出器、 52…セレクトスイッチ、 53…セットスイッチ、 66…オド/トリップメータ

Claims (9)

  1. 入力される噴射パルスに応答してエンジン(3)に燃料を噴射する燃料噴射手段(42)と、
    前記エンジン(3)の運転状況に基づいて算出された燃料噴射量に対応する噴射パルスを前記燃料噴射手段(42)に供給するとともに、前記燃料噴射手段(42)に供給した噴射パルス数に基づいて燃料の噴射量情報(FI)を形成する噴射制御手段(33)と、
    前記噴射量情報(FI)に基づいて瞬間燃費を算出し、算出された瞬間燃費を表示部(66)に表示する表示制御手段(45)と、
    前記噴射制御手段(33)から前記表示制御手段(45)へ前記噴射量情報(FI)を送信するための通信線(48)とを有する車両の瞬間燃費表示装置において、
    前記噴射量情報(FI)が、複数の燃費信号からなっており、前記噴射制御手段(33)が、前記噴射パルス数が予定の基準瞬間噴射量に対応する値になる毎に前記燃費信号に時間情報を付加して送出するとともに、前記表示制御手段(45)が、前記燃費信号を順番に受信しながら、該受信した燃費信号が所定の信号であるかどうかを判別し、前記燃費信号が基準個数分判別されたときに、前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射が行われたことを確定して瞬間燃費を算出し、表示するように構成されていることを特徴とする車両の瞬間燃費表示装置。
  2. 前記燃費信号が、瞬間燃費を計算する毎にリセットされる時間情報を含むデジタルデータ(ID)からなっており、各デジタルデータ(ID)の時間情報はインクリメントされるカウンタ(C0)の値によって該デジタルデータ(ID)毎に付加されることを特徴とする請求項1に記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  3. 前記燃費信号が前記判定基準数判別されたかどうかは、該燃費信号が正しく受信される毎に更新される仮決定カウンタ(C1)の値が予定数に達したか否かで判断し、前記燃費信号が予定数正しく受信された時点で、該仮決定カウンタ(C1)による計数処理を終了するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  4. 前記燃費信号がそれぞれ複数のサブ信号からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  5. 前記瞬間燃費が、今回の噴射量情報に関して、前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことを確定した時の走行距離(Dn)から、今回の噴射量情報の、第1番目の燃費信号受信時から前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことを確定した時までにかかった時間に該時間の平均車速を乗じた空走距離を減じた補正距離(D'n)と、該補正距離に対応する前回の補正距離(D'n−1)とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  6. エンジン(3)を搭載する自動二輪車(1)の車体に対し、前記エンジン(3)より後方に前記噴射制御手段(33)が配置され、前記エンジン(3)より前方に前記表示部(66)を設けたメータ(31)が配置されており、
    前記表示部(66)が、デジタル式で瞬間燃費を表示するものであって、前記メータ(31)上のデジタル式車速表示部(65)に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  7. 前記瞬間燃費が、前記表示部(66)に予め設定した時間表示されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  8. 前記噴射量情報(FI)の送出期間内に基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことが確定しない場合には、瞬間燃費表示に代えて瞬間燃費フェール表示を行うことを特徴とする請求項7記載の車両の瞬間燃費表示装置。
  9. 前記噴射量情報(FI)の送出期間が終了した時点で前記基準瞬間噴射量分の燃料噴射がされたことが確定されていないときに、前記噴射量情報の送出期間に相当する時間、前記瞬間燃費フェール表示を行うように構成され、前記噴射量情報の送出期間は、前記車速表示部(65)に表示される車速フェール表示期間と略同一となるように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の車両の瞬間燃費表示装置。
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