JP2013046538A - 自転車用発電ハブの固定子および自転車用発電ハブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自転車車用発電ハブ10の固定子13は、環状のコイルボビン16と、複数の第1ヨーク18と、複数の第2ヨーク19と、を備える。複数の第1および第2ヨーク18,19は、第1および第2磁極部24a,26aと、第1および第2挿入部24b,26bと、第1および第2連結部24c,26cと、を有する。複数の第1および第2ヨーク18,19は、コイルボビン16に対して放射状に配置される。複数の第1ヨーク18の第1挿入部24bの軸方向他端側の端部はそれぞれ、隣り合う2つの第2ヨーク19の第2挿入部26bの軸方向一端側の端部に当接される。
【選択図】図2
Description
固定子13は、ハブ軸15と、ハブ軸15が挿通されるコイルボビン16と、コイルボビン16に巻回されるコイル17と、コイルボビン16に設けられる複数(たとえば16個)の第1ヨーク18および複数(たとえば16個)の第2ヨーク19と、を備える。また、固定子13は、連結部材20と、第1位置決め部材21と、第2位置決め部材22と、をさらに備える。連結部材20は、コイルボビン16の矢印B方向(図1および図2参照)他端側(図1および図2において右側)に配置され、コイルボビン16とハブ軸15とを相対的に回転不能に連結する。第1位置決め部材21は、コイルボビン16の矢印B方向(軸方向:図1および2参照)一端側(図1および図2において左側)に配置される。第2位置決め部材22は、連結部材20をコイルボビン16との間に挟んで、コイルボビン16の他端側に配置される。
図1および図2に示すように、ハブ軸15は、中空に形成され、たとえばクイックレリーズ機構11によってフロントフォーク102に着脱可能に固定される。ハブ軸15の第1端(図1左端)の外周面には、第1雄ネジ部15aが形成される。また、ハブ軸15の第2端(図1右側)の外周面には、第2雄ネジ部15bが形成される。さらに、ハブ軸15の外周面には、その中央部から第2端へと延びる軸方向溝15cが形成される。軸方向溝15cは、コイル17から延びる電気配線17aを配置するために用いられる。ハブ軸15の外周面には、第1位置決め部材21をかしめるための第1環状溝15dおよび第2位置決め部材22をかしめるための第2環状溝15eが形成される。第2環状溝15eは、軸方向溝15cを横切るように形成される。軸方向溝15cの深さは、電気配線17aを配置するために、第2環状溝15eの深さよりも大きい。
コイルボビン16には、コイル17が巻回されるとともに、第1ヨーク18および第2ヨーク19が装着(たとえば接着)される。コイルボビン16は、磁石12の内周面に対向するようにハブ軸15に位置決めされる。コイルボビン16は、コイル17が外周面に巻回される筒状部16aと、筒状部16aの矢印B方向他端側(図1および図2において左側)に設けられる第1フランジ16bと、筒状部16aの矢印B方向一端側(図1および図2において右側)に設けられる第2フランジ16cとを有する。筒状部16aの貫通孔16dには、ハブ軸15が挿通される。コイルボビン16は連結部材20により第2フランジ16c側でハブ軸15に回転不能に連結される。
図1に示すように、コイル17は、コイルボビン16の筒状部16aに巻回される。コイル17は、たとえば、銅線、アルミニウム合金線等の導電金属線材製である。コイル17の両端部には、2本の電気配線17aが電気的に接続される。電気配線17aは、コイル17で発生した電力を外部に出力するために設けられる。電気配線17aは、前述した軸方向溝15cに配置される。
図2および図4に示すように、複数の第1ヨーク18は、コイルボビン16の矢印A方向(周方向)に積層される複数(たとえば7枚)の積層片25aでそれぞれ構成される積層ヨークである。積層片25aは、たとえば、表面に酸化被膜が形成される珪素鋼板(より詳しくは無方向性珪素鋼板)で形成される。積層片25aは、板状部材の一例である。なお、図2では、一つの第1ヨーク24にだけ積層片25aが示されるが、全ての第1ヨーク18は積層片25aで構成される。矢印A方向に並べられる複数の第1ヨーク18間の隙間を小さくするために、図5に示すように、第1ヨーク18において矢印A方向一端に配置される積層片25aは他の積層片25aよりも径方向の寸法が短く設けられる。
複数の第2ヨーク19は、この実施形態では、複数の第1ヨーク18と同じ形状である。複数の第2ヨーク19は、コイルボビン16の矢印A方向(周方向)に積層される複数(たとえば7枚)の積層片25bでそれぞれ構成される積層ヨークである。積層片25bは、たとえば、表面に酸化被膜が形成される珪素鋼板(より詳しくは無方向性珪素鋼板)で形成される。積層片25bは、板状部材の一例である。なお、図2では、一つの第2ヨーク19にだけ積層片25bが示されるが、全ての第2ヨーク19は積層片25bで構成される。
連結部材20は、図2および図4に示すように、リング状の板状部材である。連結部材20は、ハブ軸15の軸方向溝15cに係合する突起20aと、隣り合う第2ヨーク19間に配置される複数(たとえば、16個)の突出部20bと、を有する。突起20aは、連結部材0の内周面に径方向内方に突出して形成される。複数の突出部20bは、周方向に間隔を隔てて配置される。複数の突出部20bは、矢印B方向に沿って突出する。複数の突出部20bは、図4に二点鎖線で示すように、隣り合う第2ヨーク19の第2連結部26cの間に両者に接触して配置される。これにより、第2ヨーク19がハブ軸15に対して回転不能に連結される。また、第2ヨーク19が回転不能に連結されたコイルボビン16とハブ軸15とが相対的に回転不能に連結される。
図1および図2に示すように、第1位置決め部材21は、コイルボビン16の一端側でハブ軸15にかしめられる。第1位置決め部材21は、たとえば、アルミニウム合金、鉄系合金等の金属製である。第1位置決め部材21は、図2に示すように、第1ヨーク18に接触可能な第1鍔部21aと、ハブ軸15の外周面に嵌合可能な第1筒部21bと、を有する。第1筒部21bは、第1鍔部21aが第1ヨーク18に接触した状態で第1環状溝15dと重なり合う位置に配置される。第1筒部21bを第1環状溝15dに向けて変形させることにより、第1位置決め部材21がハブ軸15にかしめられ、矢印B方向に移動不能になる。
図1および図2に示すように、第2位置決め部材22は、コイルボビン16の他端側でハブ軸15にかしめられる。第2位置決め部材22は、第1位置決め部材21と同材料からなる。第1位置決め部材21と同様に、第2位置決め部材22は、図2示すように、第2ヨーク19に接触可能な第2鍔部22aと、ハブ軸15の外周面に嵌合可能な第2筒部22bと、を有する。第2筒部22bは、第2鍔部22aが第2ヨーク19に接触した状態で第2環状溝15eと重なり合う位置に配置される。第2筒部22bを第2環状溝15eに向けて変形させることにより、第2位置決め部材22がハブ軸15にかしめられ、矢印B方向に移動不能になる。
ハブシェル14は、図1に示すように、ハブ軸15に第1軸受30および第2軸受31により回転自在に支持される。第1軸受30は、ナット部材51により矢印B方向(軸方向)の位置が調整される。ハブシェル14は、第1軸受30が配置される筒状のシェル本体40と、シェル本体40に装着される第2軸受31が配置される蓋部材42と、を有する。シェル本体40には、車輪とリムと連結される一対のハブフランジ40aが矢印B方向に間隔を隔てて配置される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
13 固定子
15 ハブ軸
15c 軸方向溝
16 コイルボビン
16d 貫通孔
17 コイル
17a 電気配線
18 第1ヨーク
19 第2ヨーク
20 連結部材
20a 突起
20b 突出部
24a 第1磁極部
24b 第1挿入部
24c 第1連結部
24d 基端部
24e 先端部
26a 第2磁極部
26b 第2挿入部
26c 第2連結部
26d 基端部
26e 先端部
固定子13は、ハブ軸15と、ハブ軸15が挿通されるコイルボビン16と、コイルボビン16に巻回されるコイル17と、コイルボビン16に設けられる複数(たとえば16個)の第1ヨーク18および複数(たとえば16個)の第2ヨーク19と、を備える。また、固定子13は、連結部材20と、第1位置決め部材21と、第2位置決め部材22と、をさらに備える。連結部材20は、コイルボビン16の矢印B方向(図1および図2参照)他端側(図1および図2において右側)に配置され、コイルボビン16とハブ軸15とを相対的に回転不能に連結する。第1位置決め部材21は、コイルボビン16の矢印B方向(軸方向:図1および2参照)一端側(図1および図2において左側)に配置される。第2位置決め部材22は、連結部材20をコイルボビン16との間に挟んで、コイルボビン16の他端側に配置される。
図1および図2に示すように、ハブ軸15は、中空に形成され、たとえばクイックレリーズ機構11によってフロントフォーク102に着脱可能に固定される。ハブ軸15の第1端(図1左端)の外周面には、第1雄ネジ部15aが形成される。また、ハブ軸15の第2端(図1右側)の外周面には、第2雄ネジ部15bが形成される。さらに、ハブ軸15の外周面には、その中央部から第2端へと延びる軸方向溝15cが形成される。軸方向溝15cは、コイル17から延びる電気配線17aを配置するために用いられる。ハブ軸15の外周面には、第1位置決め部材21をかしめるための第1環状溝15dおよび第2位置決め部材22をかしめるための第2環状溝15eが形成される。第2環状溝15eは、軸方向溝15cを横切るように形成される。軸方向溝15cの深さは、電気配線17aを配置するために、第2環状溝15eの深さよりも大きい。
コイルボビン16には、コイル17が巻回されるとともに、第1ヨーク18および第2ヨーク19が装着(たとえば接着)される。コイルボビン16は、磁石12の内周面に対向するようにハブ軸15に位置決めされる。コイルボビン16は、コイル17が外周面に巻回される筒状部16aと、筒状部16aの矢印B方向他端側(図1および図2において左側)に設けられる第1フランジ16bと、筒状部16aの矢印B方向一端側(図1および図2において右側)に設けられる第2フランジ16cとを有する。筒状部16aの貫通孔16dには、ハブ軸15が挿通される。コイルボビン16は連結部材20により第2フランジ16c側でハブ軸15に回転不能に連結される。
図1に示すように、コイル17は、コイルボビン16の筒状部16aに巻回される。コイル17は、たとえば、銅線、アルミニウム合金線等の導電金属線材製である。コイル17の両端部には、2本の電気配線17aが電気的に接続される。電気配線17aは、コイル17で発生した電力を外部に出力するために設けられる。電気配線17aは、前述した軸方向溝15cに配置される。
図2および図4に示すように、複数の第1ヨーク18は、コイルボビン16の矢印A方向(周方向)に積層される複数(たとえば7枚)の積層片25aでそれぞれ構成される積層ヨークである。積層片25aは、たとえば、表面に酸化被膜が形成される珪素鋼板(より詳しくは無方向性珪素鋼板)で形成される。積層片25aは、板状部材の一例である。なお、図2では、一つの第1ヨーク18にだけ積層片25aが示されるが、全ての第1ヨーク18は積層片25aで構成される。矢印A方向に並べられる複数の第1ヨーク18間の隙間を小さくするために、図5に示すように、第1ヨーク18において矢印A方向一端に配置される積層片25aは他の積層片25aよりも径方向の寸法が短く設けられる。
複数の第2ヨーク19は、この実施形態では、複数の第1ヨーク18と同じ形状である。複数の第2ヨーク19は、コイルボビン16の矢印A方向(周方向)に積層される複数(たとえば7枚)の積層片25bでそれぞれ構成される積層ヨークである。積層片25bは、たとえば、表面に酸化被膜が形成される珪素鋼板(より詳しくは無方向性珪素鋼板)で形成される。積層片25bは、板状部材の一例である。なお、図2では、一つの第2ヨーク19にだけ積層片25bが示されるが、全ての第2ヨーク19は積層片25bで構成される。
連結部材20は、図2および図4に示すように、リング状の板状部材である。連結部材20は、ハブ軸15の軸方向溝15cに係合する突起20aと、隣り合う第2ヨーク19間に配置される複数(たとえば、16個)の突出部20bと、を有する。突起20aは、連結部材20の内周面に径方向内方に突出して形成される。複数の突出部20bは、周方向に間隔を隔てて配置される。複数の突出部20bは、矢印B方向に沿って突出する。複数の突出部20bは、図4に二点鎖線で示すように、隣り合う第2ヨーク19の第2連結部26cの間に両者に接触して配置される。これにより、第2ヨーク19がハブ軸15に対して回転不能に連結される。また、第2ヨーク19が回転不能に連結されたコイルボビン16とハブ軸15とが相対的に回転不能に連結される。
図1および図2に示すように、第1位置決め部材21は、コイルボビン16の一端側でハブ軸15にかしめられる。第1位置決め部材21は、たとえば、アルミニウム合金、鉄系合金等の金属製である。第1位置決め部材21は、図2に示すように、第1ヨーク18に接触可能な第1鍔部21aと、ハブ軸15の外周面に嵌合可能な第1筒部21bと、を有する。第1筒部21bは、第1鍔部21aが第1ヨーク18に接触した状態で第1環状溝15dと重なり合う位置に配置される。第1筒部21bを第1環状溝15dに向けて変形させることにより、第1位置決め部材21がハブ軸15にかしめられ、矢印B方向に移動不能になる。
図1および図2に示すように、第2位置決め部材22は、コイルボビン16の他端側でハブ軸15にかしめられる。第2位置決め部材22は、第1位置決め部材21と同材料からなる。第1位置決め部材21と同様に、第2位置決め部材22は、図2示すように、第2ヨーク19に接触可能な第2鍔部22aと、ハブ軸15の外周面に嵌合可能な第2筒部22bと、を有する。第2筒部22bは、第2鍔部22aが第2ヨーク19に接触した状態で第2環状溝15eと重なり合う位置に配置される。第2筒部22bを第2環状溝15eに向けて変形させることにより、第2位置決め部材22がハブ軸15にかしめられ、矢印B方向に移動不能になる。
ハブシェル14は、図1に示すように、ハブ軸15に第1軸受30および第2軸受31により回転自在に支持される。第1軸受30は、ナット部材51により矢印B方向(軸方向)の位置が調整される。ハブシェル14は、第1軸受30が配置される筒状のシェル本体40と、シェル本体40に装着される第2軸受31が配置される蓋部材42と、を有する。シェル本体40には、車輪とリムと連結される一対のハブフランジ40aが矢印B方向に間隔を隔てて配置される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
13 固定子
15 ハブ軸
15c 軸方向溝
16 コイルボビン
16d 貫通孔
17 コイル
17a 電気配線
18 第1ヨーク
19 第2ヨーク
20 連結部材
20a 突起
20b 突出部
24a 第1磁極部
24b 第1挿入部
24c 第1連結部
24d 基端部
24e 先端部
26a 第2磁極部
26b 第2挿入部
26c 第2連結部
26d 基端部
26e 先端部
Claims (8)
- 環状のコイルボビン、
前記コイルボビンの外周面側で軸方向一端側から軸方向他端側に延びる第1磁極部と、前記コイルボビンの内周面側で前記軸方向一端側から前記軸方向他端側に前記コイルボビンの軸方向に沿って直線状に延びる第1挿入部と、前記コイルボビンの径方向沿って直線状に延びて前記第1磁極部と前記第1挿入部とを連結する第1連結部と、を有し、コイルボビンに対して放射状に配置される複数の第1ヨーク、および
前記コイルボビンの外周面で前記軸方向他端側から前記軸方向一端側に延びる第2磁極部と、前記コイルボビンの内周面側で前記軸方向他端側から前記軸方向一端側に前記コイルボビンの軸方向に直線状に延びる第2挿入部と、前記コイルボビンの径方向に沿って直線状に延びて前記第2磁極部と前記第2挿入部とを連結する第2連結部と、を有し、コイルボビンに対して放射状に配置される複数の第2ヨークを備え、
前記複数の第1ヨークの前記第1挿入部の前記軸方向他端側の端部はそれぞれ、隣り合う2つの前記第2ヨークの前記第2挿入部の前記軸方向一端側の端部に当接される、自転車用発電ハブの固定子。 - 前記第1ヨークは、複数の板状部材を前記コイルボビンの周方向に積層することによって構成される、請求項1に記載の自転車用発電ハブの固定子。
- 前記第2ヨークは、複数の板状部材を前記コイルボビンの周方向に積層することによって構成される、請求項1または2に記載の自転車用発電ハブの固定子。
- 前記第1ヨークの前記第1磁極部は、前記コイルボビンの軸方向に沿って直線状に延びる、請求項1から3のいずれかに記載の自転車用発電ハブの固定子。
- 前記第2ヨークの前記第2磁極部は、前記コイルボビンの軸方向に沿って直線状に延びる、請求項1から4のいずれかに記載の自転車用発電ハブの固定子。
- 前記複数の第1ヨークの前記第1連結部と、前記第2ヨークの前記第2連結部とは、前記コイルボビンに当接し、前記コイルボビンの周方向に位置決めされる、請求項1から5のいずれかに記載の自転車用発電ハブの固定子。
- 前記コイルボビンを挿通し、前記コイルボビンの軸方向に延びる溝を有するハブ軸、および
前記コイルボビンと前記ハブ軸とを相対的に回転不能に連結する連結部材とをさらに備え、
前記連結部材は、前記ハブ軸の前記溝に係合する突起と、隣り合う2つの前記第1ヨークおよび隣り合う2つの前記第2ヨークの少なくともいずれかの一方の間に配置される突出部を有する、請求項6に記載の自転車用発電ハブの固定子。 - 請求項1から7のいずれかに記載される自転車用発電ハブの固定子を備える、自転車用発電ハブ。
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