JP2013043532A - ウインドウアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構造で、摩擦音の発生を抑制することができるシール部材を備えたウインドウアセンブリを提供する。
【解決手段】 開口17を閉塞する窓パネル21と、窓パネルの側縁部に一体成形された樹脂製のシール部材22とを備えたウインドウアセンブリであって、シール部材は、窓パネルの側縁部に沿って延設された基部28と、基部に突設されると共に、基部に沿って延設されたリップ部31とを有し、基部とリップ部とは、射出成形によって同時かつ一体に成形されたポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを含むことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、板ガラス等の窓パネルとその周縁部に一体成形された樹脂製のシール部材とを備えたウインドウアセンブリに関し、車体の窓開口等に取り付けられるものである。
従来、自動車の車体に形成された窓開口を、ウインドウアセンブリによって閉塞したものがある。ウインドウアセンブリは、板ガラス又は樹脂板からなる窓パネルとその周縁部に設けられた樹脂製のシール部材とを備え、樹脂製のファスナ等の締結部材によって車体に取り付けられる。シール部材は、車体、或いは窓パネルと隣接するサイドドアやスライドドアに当接し、窓パネルとそれらの部材との間に形成される隙間を閉塞し、走行風等の浸入を防止する。そのため、シール部材には、車体等と適切に密着できるように、適度な可撓性と弾性とが要求される。また、車両走行時等に車体に発生する振動によって、シール部材と車体等との擦れ合いによる摩擦音が発生しないことが要求される。特に、フロントサイドドアやスライドドアに当接するシール部材は、ドアのオーバーストロークに対応して変形及び追従が可能であることが重要となる。また、シール部材は、ドアの開閉毎にドアと擦れ合うことになるため、摩擦音が発生しないことも重要となる。
以上の要求を満たすために、シール部材が、窓パネルの周縁部に設けられる基部と、基部から突設されて車体等と当接するリップ部とを備えるようにし、基部とリップ部とで材質を変更し、リップ部を摩擦係数が小さい材料で構成したものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に係るシール部材では、基部は軟質ポリ塩化ビニル等から形成され、リップ部は塩素化ポリエチレンやEPDM等から形成されており、リップ部を予め1次成形品として成形し、成形した1次成形品を含む形で基部を一体的に成形している。このシール部材では、リップ部と基部との結合性を高めるために、リップ部の基部と結合する部分に予め基部と相溶性の高い材質を組み込んで1次成形品を成形している。なお、リップ部と基部との結合方法には、それぞれ別個に成形した後に両面テープ等によって接着する方法や、共押出し成形によりリップ部及び基部を同時に成形する方法等がある。共押出し成形によりシール部材を成形した場合には、成形後に窓パネルの周縁部にシール部材を装着する作業が必要となる。
特開2002−129839号公報
以上のようにリップ部と基部とを異なる材質で形成した場合には、少なくとも2種の材料を用意しなければいけない点や、リップ部と基部との結合方法に工夫がいる点から、製造工数及び製造コストが増大するという問題がある。また、リップ部と基部とで外観の色彩が異なり、意匠性が悪いという問題がある。
本発明は以上の問題を鑑みてなされたものであって、構造が簡素なシール部材を備えたウインドウアセンブリを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、開口(17)を閉塞する窓パネル(21)と、前記窓パネルの側縁部に一体成形された樹脂製のシール部材(22)とを備えたウインドウアセンブリであって、前記シール部材は、前記窓パネルの前記側縁部に沿って延設された基部(28)と、前記基部に突設されると共に、前記基部に沿って延設されたリップ部(31)とを有し、前記基部と前記リップ部とは、射出成形によって同時かつ一体に成形されたポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを含むことを特徴とする。ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとは、可塑性成分(ハードセグメント)と弾性成分(ソフトセグメント)とを含む材料であり、ハードセグメントを構成するポリマー中に、ソフトセグメントを構成するポリマーを混合したものである。ハードセグメントには、ポリオレフィンが使用され、ソフトセグメントには無架橋のEPM(エチレンプロピレンゴム)や、部分架橋したEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)又は完全架橋したEPDMが使用される。
この構成によれば、シール部材は構造が簡素であり、一度の射出成形によって窓パネルの周縁に形成することができ、製造工程を簡素化することができる。また、基部及びリップ部を、1つのポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから形成することができるため、外観上単一の色彩を有し、意匠性を高めることができる。リップ部を構成するポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、圧縮永久歪みが比較的小さいため、リップ部が十分な弾性を有し、接触すべき他の部材等に変形しつつ適切に密着することができる。また、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーをリップ部に使用することで、リップ部の表面摩擦係数を低減することができ、リップの他の部材との擦れ合いによる摩擦音の発生を低減することができる。また、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは射出成形に適した材料であり、リップ部の薄片化や、複雑な構造の成形が可能となる。
本発明の他の側面は、前記ウインドウアセンブリは、車体に変位可能に設けられた開閉体に隣接して前記車体に取り付けられ、前記リップ部は、少なくとも一部が前記開閉体の縁部に沿って延設され、前記開閉体に当接することを特徴とする。
この構成によれば、リップ部は窓パネルと開閉体との隙間をシールすることができる。
本発明の他の側面は、前記リップ部は、前記基部からの突出位置が、前記基部に沿った延在方向における各位置に応じて、前記窓パネルの厚み方向に変化していることを特徴とする。
この構成によれば、リップ部が接触するべき他の部材の形状や位置に応じてリップ部の位置を変更することができるため、リップ部と他の部材との接触を確実にすると共に、リップ部と他の部材との接触圧が高くなりすぎることを防止してリップ部と他の部材との擦れ合いによる摩擦音の発生を低減することができる。また、接触圧を高めてリップ部によるシールを確実にすることができる。
本発明の他の側面は、前記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、架橋されたEPDMをポリプロピレンに分散させたものであり、ショアA硬度が50以上65以下であることを特徴とする。この構成において、EPDMは完全架橋されていてもよい。
本発明の他の側面は、前記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、70℃で22時間圧縮し、その後30分後に測定した厚みに基づく圧縮永久歪み率が50%以下であることを特徴とする。
本発明の他の側面は、前記リップ部は、厚みが0.8mm以上1.3mm以下であり、かつ前記基部からの突出長さが6mm以上30mm以下であることを特徴とする。
これらの構成によれば、リップ部に適度な弾性が付与され、接触するべき他の部材と確実に接触を形成することができる。
本発明の他の側面は、前記リップ部の前記基部に沿った延在方向の端部は、末端側に進むほど前記基部からの突出長さが減少すると共に突出位置が前記窓パネルの厚み方向に変位し、曲面部(29)を形成していることを特徴とする。
この構成によれば、リップ部の端部の剛性が高められ、端部が当接するべき他の部材に確実に当接するようになる。また、端部の意匠性を高めることができる。
本発明の他の側面は、前記ウインドウアセンブリは、車体に変位可能に設けられた開閉体に隣接して前記車体に取り付けられ、前記リップ部は、前記開閉体及び前記車体の少なくとも一方に当接し、前記リップ部の前記基部に沿った延在方向の端部は、当接すべき前記開閉体及び前記車体の少なくとも一方の形状と相補的な形状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、リップ部が開閉体に確実に当接するようになる。
以上の構成によれば、簡素な構造で、摩擦音の発生を抑制することができるシール部材を備えたウインドウアセンブリを提供することができる。
第1実施形態に係るウインドウアセンブリを備えた車両を示す側面図 ウインドウアセンブリの要部を拡大して示す斜視図 図1のIII−III断面図 図1のIV−IV断面図 図1のV−V断面図 シール部材の変形状態を示す断面図 第1実施形態の一部変形例に係るウインドウアセンブリの要部を拡大して示す斜視図 第2実施形態に係るウインドウアセンブリを備えた車両を示す斜視図 図8のIX−IX断面図であって、ドアとの接触によるシール部材の変形を示す図
以下、図面を参照して、本発明のウインドウアセンブリをワンボックスカーのクォータウインドウに適用した第1実施形態を詳細に説明する。
図1に示すように、ワンボックスカーである車両1は、車体2の側部に後部乗降口3を備えており、後部乗降口3には開閉可能なスライドドア4が設けられている。スライドドア4は車体2の側部に形成されたガイドレール5に図示しないスライダを介してスライド移動可能に支持され、前後方向にスライド移動して後部乗降口3を開閉する。
図1及び3に示すように、スライドドア4は、ドアアウタパネル8及びドアインナパネル9を組み合わせてなり、上部にドア窓開口10が形成されている。ドアアウタパネル8のドア窓開口10の前部及び後部を画成する部分の外面には、ドアサッシュガーニッシュ11がそれぞれに取り付けられている。ドア窓開口10には、ドアガラス12が取り付けられている。
図3に示すように、スライドドア4の後縁部においては、ドアアウタパネル8は、ドアインナパネル9を巻き込むようにヘミング加工され、ドアインナパネル9に結合されている。
スライドドア4は、図3に示す矢印100のように車体2に対してスライド可能になっており、後部乗降口3を閉塞する閉位置付近では主に車体2に対して車内車外方向(車幅方向)に移動し、閉位置から車外側にある程度離れた位置から後部乗降口3を最も大きく開く開位置までは車体2に対して前後方向に移動する。車体2は、閉位置におけるスライドドア4が直接接触することを避けるために、スライドドア4の後縁部内面14と対向する部分に、車体内方側へと凹設されたドア受容部15を有している。
車体2の後部乗降口3の後方における上部には、略矩形状のリア窓開口17が形成されている。リア窓開口17は、クォータウインドウアセンブリ(以下、単にウインドウアセンブリという)20によって閉塞され、クォータウインドウを構成する。ウインドウアセンブリ20は、窓パネルとしての板状のガラスパネル21と、ガラスパネル21の周縁部に設けられたシール部材22とを備えている。ウインドウアセンブリ20は、接着剤18によって車体2に嵌め殺し状態で取り付けられている。なお、他の実施形態では、ガラスパネル21の適所にファスナ(図示しない)を接着し、ファスナを介してガラスパネル21を車体2の外面に締結してもよい。ウインドウアセンブリ20が取り付けられる車体2は、より詳細には、車両1の外面を形成するアウタパネルであり、アウタパネルに後部乗降口3及びリア窓開口17が形成されている。
図1に示すように、ガラスパネル21は略矩形状を呈し、その前縁部24はスライドドア4の後縁部に沿うように、上下方向に延在している。シール部材22は、前縁部24と、ガラスパネル21の他の縁部(下縁部、後縁部及び上縁部)とを含む全周にわたって連続して設けられている。シール部材22は、前縁部24に対応する第1部分26と、他の縁部に対応する第2部分27とで形状が異なる。図2及び5に示すように、第1部分26と第2部分27とは、それぞれ、前縁部24に固着された基部28、29と、基部28、29に突設されたリップ部31、32とを有している。
第1部分26及び第2部分27を含むシール部材22は、ガラスパネル21の縁部に単一のポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)を射出成形することによって、連続した1つの部材として一体的に形成され、ガラスパネル21に固着されている。射出成形は、ガラスパネル21の周縁部を内包する金型を用いて行われる。ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントがポリオレフィンであるポリプロピレンであり、ソフトセグメントが無架橋のEPM(エチレンプロピレンゴム)、部分架橋したEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)及び完全架橋したEPDMのいずれか1つ以上を含むものであってよい。特に、ハードセグメントがポリプロピレンであり、ソフトセグメントが完全架橋したEPDMであるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーが好ましい。ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、ショアA硬度が50以上65以下であることが好ましい。ショアA硬度は、ISO868に基づき、タイプAのデュロメータにより測定した値である。ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、70℃で22時間圧縮し、その後30分後に測定した厚みに基づく圧縮永久歪み率(%)が50%以下であることが好ましい。圧縮永久歪み率(CS)は、ISO815に基づき、次の式によって算出する。
CS={(t0−t1)/(t0−t2)}×100
ここで、t0は試験片の原厚(mm)、t1は試験片の圧縮を終了した後30分経過した後の厚さ(mm)、t2は圧縮時における試料片の厚さ(mm)である。以上に記載した条件を満たすポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、エクソンモービル社が商品名SantopreneTM121-65M300及びSantopreneTM121-50M100として市販するものが挙げられる。
図2〜4に示すように、第1部分26の基部28は、ガラスパネル21の前縁部24を包むように車外側面、前端面及び車内側面を覆うU字状部35と、U字状部35の前端部から車内側へと突出した延長部36とを有している。延長部36は、車体2の外面近傍まで延び、ガラスパネル21と車体2との間の隙間を隠蔽している。他の実施形態では、延長部36の先端が車体2に接触していてもよい。基部28は、上下方向に沿った延在方向の各位置において同様の断面を有している。
第1部分26のリップ部31は、基部28のU字状部35又は延長部36の前部から前方へと突出したリップ基端部37と、リップ基端部37の前端から車外側に凸となるように湾曲しつつ前方へと延出するリップ先端部38とを有している。リップ基端部37とリップ先端部38の境界部は、応力集中を避けるために、滑らかに変化する湾曲形状となっている。リップ基端部37及びリップ先端部38は、厚みが0.8mm以上1.3mm以下であり、基部28からリップ先端部38の前端までの前方への突出長さが6mm以上30mm以下となっている。以上の構成により、リップ部31は可撓性を有している。
図3〜5に示すように、リップ部31のリップ基端部37が基部28から突出する位置は、リップ部31の延在方向(上下方向)における各位置によって変化している。本実施形態では、リップ基端部37は、上下方向における中間部において基部28のより車内側に偏倚した位置、すなわち延長部36の先端側部分から突出しており、上方又は下方に進むにつれてリップ基端部37は基部28のより車外側に偏倚した位置から突出している。
図2及び5に示すように、リップ部31の延在方向(上下方向)における端部は、端部側(上方又は下方)に進むにつれて、リップ基端部37の基部28からの突出位置が車内側に湾曲しつつ偏倚し、かつリップ部31の突出長さが短くなって車外側かつ上方または下方に凸となる曲面部39を形成している。曲面部39は、球面の一部をなす形状に形成されてもよい。
シール部材22の第2部分27の基部28は、ガラスパネル21の周縁部の包むように車外側面、端面及び車内側面に覆うU字形状の断面を有し、基部28の上端部及び下端部に連続している。第2部分27のリップ部32は、ガラスパネル21の主面と平行に主面の外方へと突出すると共に、基部28に沿って延在している。リップ部32の先端部は、車体2に接触してシールを形成している。
以上のように構成したウインドウアセンブリ20の作用効果について説明する。図6に示すように、スライドドア4を後部乗降口3に対して開位置から閉位置へと移動させる場合、スライドドア4は閉位置付近において車内方向へと移動して車体2に接近し、シール部材22の第1部分26のリップ先端部38を押圧し、リップ部31を車内側へと変形させる。リップ部31は、復元力によってスライドドア4に密着する。リップ部31は、スライドドア4の閉動作時においてスライドドア4が所定の閉位置を越えてオーバーストロークを生じる際にも、スライドドア4の位置に対応して変形することができる。
ウインドウアセンブリ20は、シール部材22が柔軟なポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから形成されているため、スライドドア4の開閉や車両走行時における振動に伴うスライドドア4とリップ先端部38との擦れ合いによる摩擦音を抑制することができる。
また、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、射出成形に適しており、本実施形態のリップ部31のような薄片形状も基部28と一体に比較的容易に成形することができる。
ウインドウアセンブリ20は、シール部材22の第1部分26において、リップ基端部37が上下方向における端部側ほど車外側、すなわちスライドドア4側に偏倚した位置から突出している。リップ部31は、薄片状に形成されているため、上下方向における端部側ほど構造強度が低く、撓み易くなっているが、スライドドア4に近づけることで、スライドドア4との接触圧を高め、スライドドア4に確実に密着することができる。このように、リップ部31の上下方向における各位置において、リップ基端部37の突出位置を車外車内方向(ガラスパネル21の厚み方向)に偏倚させることでリップ部31とスライドドア4との接触圧を任意に変更することができる。リップ基端部37の突出位置は、スライドドア4の形状に応じて、適宜変更することができる。また、継続使用に伴う変形(へたり)を考慮して、へたりが発生しやすい部分をスライドドア4により近接した位置に配置し、接触圧を最初から高めに設定することができる。
リップ部31の上端部及び下端部に曲面部39を形成したことによって、リップ部31の端部の剛性を高めることができる。これにより、リップ部31のスライドドア4との接触圧を高めることができると共に継続使用に伴う変形を抑制することができる。また、端部の意匠性を高めることができる。リップ部31の上端部及び下端部の形状は、スライドドア4や車体2の当接する部分の形状に応じて変化させてもよい。例えば、リップ部31の上端部及び下端部の形状を、スライドドア4と適切に密着できるように、スライドドア4の当接する部分の形状と相補的な形状としてもよい。
本実施形態では、シール部材22の材料にポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用し、射出成形によって成形を行うため、リップ基端部37の突出位置を上下方向における各位置に応じて変化させる構造や、リップ部31の断面形状を上下方向における各位置に応じて変化させる構造や、上端部及び下端部に曲面部39を有する構造を容易に形成することができる。すなわち、多様な形状を比較的容易に形成することができる。
図7に、第1実施形態のウインドウアセンブリ20のリップ部31を変形実施した一例を示す。変形例に係るウインドウアセンブリ40の構成の内、ウインドウアセンブリ20と同様の構成は同一の符号を付し、説明を省略する。ウインドウアセンブリ40のシール部材22の第1部分26におけるリップ部31は、上下方向位置に応じて断面形状が変化している。例えば、リップ部31の上下方向における下端部分は、前方へと突出すると共に、車内側に滑らかに湾曲した断面形状を有し、基端部が最も車外側に位置し、前端部が最も車内側に位置している。他方、リップ部31の上下方向における中間部分は、前方へと突出しつつ、その前後方向における中間部が最も車外側に突出するように湾曲し、前端部は車幅方向において基端部と概ね同様の位置に配置されている。また、リップ部31は、上下方向における中間部分が下端部分に比べて基部28からの突出長さが短くなっている。リップ部31の下端部分は、リップ部31がスライドドア4又は車体2の形状と相補的な形状をなすように、切り欠き49が形成されている。以上のように、本実施形態に係るリップ部31は、車体2や車体2に設けられるスライドドア4等の開閉体の形状に応じて形状を変更することができる。
また、シール部材22の全体を1つのポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから形成するため、外観における色彩が単一となり意匠性が損なわれることがない。
次に、本発明のウインドウアセンブリをフロントフィックスウインドウに適用した第2実施形態を説明する。図8に示すように、車体2の側部前側には、前部乗降口41が形成されている。前部乗降口41は、車体2にヒンジを介して結合されたフロントサイドドア42によって開閉自在に閉塞されている。フロントサイドドア42は、前部乗降口41の下半部に対応するドアパネル部44と、ドアパネル部44の上部に設けられ、前部乗降口41の上半部に対応するドアサッシュ部45とを備えている。ドアサッシュ部45は、フロントドア窓開口46を画成する。ドアサッシュ部45の前縁部47は、ドアパネル部44の前縁部よりも後方に偏倚した位置に設けられており、ドアサッシュ部45の前縁部47より前方において、ドアパネル部44の上縁部48がフロントサイドドア42の外形を構成している。
前部乗降口41とフロントピラー51との間には、三角形状のフロント窓開口52が形成されている。フロント窓開口52は、フロントフィックスウインドウアセンブリ(以下、単にウインドウアセンブリという)53によって閉塞され、フロントフィックスウインドウを構成する。ウインドウアセンブリ53は、第1実施形態のウインドウアセンブリ20と同様に、窓パネルとしての板状のガラスパネル55と、ガラスパネル55の周縁部に設けられたシール部材56とを備えている。ガラスパネル55は、三角形に形成され、図示しないファスナによって車体2に締結されている。
図9に示すように、シール部材56は、ガラスパネル55の周縁部に沿って全周にわたって設けられた基部57と、基部57に突設されたリップ部58とを有している。シール部材56は、第1実施形態のシール部材22と同様の材料(ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー)から構成され、射出成形によってガラスパネル55の周縁部に固着されている。基部57及びリップ部58は、同一の材料から構成され、射出成形によって同時かつ一体的に形成されている。
基部57は、ガラスパネル55の車内側面からガラスパネル55の周縁部端面にかけて設けられており、その車外側における端部はガラスパネル55の車外側面と面一になる外面を形成している。リップ部58は、基部57の車外側における端部からガラスパネル55の周縁部の外方へと突出すると共に、基部57の延在方向に沿って延設されている。リップ部58は、ガラスパネル55の周縁部の外方へと突出しつつ、若干車外側へと湾曲している。リップ部58は、厚みが0.8mm以上1.3mm以下であり、基部28からの突出長さが6mm以上30mm以下となっており、可撓性を有している。
リップ部58は、ガラスパネル55の下縁部の後端部及び後縁部に対応する部分において、フロントサイドドア42の上縁部48と、ドアサッシュ部45の前縁部47とにフロントサイドドア42の開閉に応じて当接可能となっている。図9(a)は、フロントサイドドア42が前部乗降口41に対して開かれており、ガラスパネル55の下縁部の後端部に対応する部分のリップ部58がフロントサイドドア42のドアパネル部44から離間した状態を示し、図9(b)は、フロントサイドドア42が前部乗降口41に対して閉じられており、ガラスパネル55の下縁部の後端部に対応する部分のリップ部58がフロントサイドドア42の上縁部48に押圧されて変形した状態を示している。図9(b)に示すように、リップ部58は、フロントサイドドア42の位置や形状に応じて、フロントサイドドア42に押圧されて変形し、自身の復元力によってフロントサイドドア42に密着する。リップ部58は、フロントサイドドア42の閉動作時のオーバーストロークにも対応して変形することができる。ガラスパネル55の後縁部に対応する部分に設けられたリップ部58も、下縁部の後端部に対応する部分のリップ部58と同様にドアサッシュ部45の前縁部47に当接する。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、実施形態におけるシール部材22の形状は例示であって、公知の様々な形状を適用することができる。また、窓パネルには、ガラスパネル21の代わりに樹脂製のパネルを窓パネルとして使用してもよい。
1…車両、2…車体、4…スライドドア、12…ドアガラス、15…ドア受容部、17…リア窓開口、20,53…ウインドウアセンブリ、21,55…ガラスパネル、22,56…シール部材、24…前縁部、26…第1部分、27…第2部分、28,29,57…基部、31,32,58…リップ部、35…U字状部、36…延長部、37…リップ基端部、38…リップ先端部、39…曲面部、100…矢印

Claims (8)

  1. 開口を閉塞する窓パネルと、前記窓パネルの側縁部に一体成形された樹脂製のシール部材とを備えたウインドウアセンブリであって、
    前記シール部材は、前記窓パネルの前記側縁部に沿って延設された基部と、前記基部に突設されると共に、前記基部に沿って延設されたリップ部とを有し、
    前記基部と前記リップ部とは、射出成形によって同時かつ一体に成形されたポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを含むことを特徴とするウインドウアセンブリ。
  2. 前記ウインドウアセンブリは、車体に変位可能に設けられた開閉体に隣接して前記車体に取り付けられ、
    前記リップ部は、少なくとも一部が前記開閉体の縁部に沿って延設され、前記開閉体に当接することを特徴とする請求項1に記載のウインドウアセンブリ。
  3. 前記リップ部は、前記基部からの突出位置が、前記基部に沿った延在方向における各位置に応じて、前記窓パネルの厚み方向に変化していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウインドウアセンブリ。
  4. 前記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、架橋されたEPDMをポリプロピレンに分散させたものであり、ショアA硬度が50以上65以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のウインドウアセンブリ。
  5. 前記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、70℃で22時間圧縮し、その後30分後に測定した厚みに基づく圧縮永久歪み率が50%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のウインドウアセンブリ。
  6. 前記リップ部は、厚みが0.8mm以上1.3mm以下であり、かつ前記基部からの突出長さが6mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載のウインドウアセンブリ。
  7. 前記リップ部の前記基部に沿った延在方向の端部は、末端側に進むほど前記基部からの突出長さが減少すると共に突出位置が前記窓パネルの厚み方向に変位し、曲面部を形成していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載のウインドウアセンブリ。
  8. 前記ウインドウアセンブリは、車体に変位可能に設けられた開閉体に隣接して前記車体に取り付けられ、
    前記リップ部は、前記開閉体及び前記車体の少なくとも一方に当接し、
    前記リップ部の前記基部に沿った延在方向の端部は、当接すべき前記開閉体及び前記車体の少なくとも一方の形状と相補的な形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載のウインドウアセンブリ。
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