JP2013042595A - 高圧電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の高圧電源装置では、圧電トランスの駆動パルスをVCOのフィードバック制御により生成していたので、出力電圧の高速な立ち上げ特性が得られず、印刷速度がA4縦送りにて20(頁/分)以上の高速印刷用の画像形成装置には適用できない。
【解決手段】本発明の高圧電源装置70は、出力開始時から出力電圧S75が目標値SA以下の所定値となるまで初期分周比値に固定し一定の周波数の制御信号で圧電トランスを駆動し、前記所定値に達した時、出力開始から前記所定値になる間での経過時間に応じた経過時分周比値に切り替え、その後、前記検出値S77が前記目標値SAと一致するように、前記経過時分周比値を増減制御している。これにより、出力電圧の高速な立ち上げが可能になり、印刷速度がA4縦送りにて20(頁/分)以上の高速印刷用の画像形成装置にも適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電トランスを制御して高圧の出力電圧を出力する高圧電源装置とそれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、セラミック等の圧電振動子の共振現象を利用して駆動電圧の昇圧を行う圧電トランスを制御して高圧の出力電圧を出力する高圧電源装置として、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、圧電トランスを駆動する制御信号の周波数を電圧制御発振器(以下「VCO」という。)のフィードバック制御により生成する構成が知られていた。
特開2006−91757号公報
しかしながら、従来の高圧電源装置では、圧電トランスの制御信号をVCOのフィードバック制御により生成していたので、次の(a)〜(c)のような課題があった。
(a) 圧電トランスの共振周波数付近の高い出力電圧を利用しようとした場合、制御信号の周波数が共振周波数を超えて低い周波数に制御されてしまう場合があった。
(b) フィードバック制御により制御信号の周波数を可変制御しているため、出力電圧を高速に立ち上げることができない。
(c) 共振周波数付近の高い出力電圧の出力を得ることも、短時間で出力電圧を立ち上げる制御も共にできないため、印刷速度がA4縦送りにて20(頁/分)以上の高速印刷の画像形成装置には適用できない。
本発明の高圧電源装置は、可変の周波数を有するパルスからなる制御信号を入力し、前記制御信号によりスイッチングして駆動パルスを出力するスイッチング手段と、所定の共振周波数を有し、前記駆動パルスにより駆動されて高圧の出力電圧を出力する圧電トランス75と、前記出力電圧を検出して検出値を出力する出力検出手段と、前記検出値の目標値を設定する目標値設定手段と、前記検出値と前記目標値とを比較し、比較結果を出力する比較手段と、前記制御信号の前記出力開始時から前記検出値が前記目標値以下の所定値となるまで前記初期分周比値に固定し、前記検出値が前記目標値以下の所定値に達した時以降には、前記検出値が前記目標値と一致するように、前記比較結果に基づき、前記経過時分周比値を増減制御して可変分周比値を出力する分周比値制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記高圧電源装置を備え、前記出力電圧により駆動されて画像を記憶媒体に形成することを特徴とする。
本発明の高圧電源装置によれば、出力電圧の立ち上げから出力電圧が目標電圧以下の所定値になるまで、出力電圧の立ち上がりが速い固定の分周比値とし、周波数制御を行わない。そのため、出力電圧を高速に立ち上げることが可能になる。更に、出力電圧が所定値を超えてから、出力電圧が所定値に達するまでの経過時間に応じて出力電圧の目標電圧に対応する分周比値に切り換えているので、圧電トランスの共振周波数付近の高い出力電圧を利用しようとした場合にも、制御信号の周波数が共振周波数以下の低い周波数に制御されることはない。
本発明の画像形成装置によれば、前記高圧電源装置を備えることにより、圧電トランスの共振周波数付近の高い出力電圧の高速に立ち上げることができる。そのため、画像形成装置は、高速な印刷が可能になる。
図1は本発明の実施例1における高圧電源装置の概略を示すブロック図である。 図2は図1の高圧電源装置70における詳細な構成例を示す回路図である。 図3は本発明の実施例1における電源装置を用いた画像形成装置1を示す構成図である。 図4は図3の画像形成装置1における制御回路の構成を示すブロック図である。 図5は図2中の制御部60を示すブロック図である。 図6は図5中のテーブルレジスタ86の例を示す図である。 図7は図5中のテーブルレジスタ87の例を示す図である。 図8は図5中のテーブルレジスタ91の例を示す図である。 図9は図2の三角波発生手段79の動作を示す波形図である。 図10は図2中の主な信号の動作を示す波形図である。 図11は高圧電源装置70の出力電圧の駆動周波数特性を示す特性図である。 図12は無負荷時の分周比値と出力電圧の関係を示す図である。 図13は50MΩ時の分周比値と出力電圧の関係を示す図である。 図14は駆動周波数108.7kHz時の出力電圧の立ち上がりを示す特性図である。 図15は無負荷108.7kHz(分周比1CChex)駆動時からの経過時間と出力電圧の関係を示す図である。 図16は50MΩ負荷108.7kHz(分周比1CChex)駆動時からの経過時間と出力電圧の関係を示す図である。 図17は実施例1の出力電圧の立ち上がりを示す特性図である。 図18は無負荷108.7kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図である。 図19は50MΩ負荷108.7kHz駆動時の立ち上がりを示す特性図である。 図20は無負荷130.2kHz駆動時の立ち上がりを示す特性図である。 図21は50MΩ負荷時130.2kHz駆動時の立ち上がりを示す特性図である。 図22は実施例1の駆動周波数と出力電圧の時間的変化を説明するための図である。 図23は比較例の駆動周波数と出力電圧の時間的変化を説明するための図である。 図24は実施例2の高圧電源装置70Aの概略を示すブロック図である。 図25は図24の高圧電源装置70Aにおける詳細な構成例を示す回路図である。 図26は図24中の高圧制御部60Aの詳細な構成を示すブロック図である。 図27−1は図26中のテーブルレジスタ156の例を示す図である。 図27−2は図26中のテーブルレジスタ156の例を示す図である。 図28は図26中の演算器153における処理を示すフローチャートである。 図29は図26中の出力セレクタ161の制御論理を示す図である。 図30は実施例2における各制御信号と出力電圧の動作を示すタイミングチャートである。 図31は実施例2における無負荷108.5kHz駆動時の立ち上がりを示す特性図である。 図32は実施例2における50MΩ負荷108.5kHz駆動時の立ち上がりを示す特性図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(画像形成装置の構成)
図3は、本発明の実施例1における高圧電源装置を用いた画像形成装置1を示す構成図である。
この画像形成装置1は、例えば、電子写真式のカラー画像形成装置であり、ブラック現像器2K、イエロー現像器2Y、マゼンタ現像器2M、及びシアン現像器2Cが着脱可能に挿着されている。各現像器2K,2Y,2M,2Cは、各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cにそれぞれ接した各色の帯電ローラ36K,36Y,36M,36Cによってそれぞれ一様に帯電される。帯電された各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cは、ブラック発光素子(以下「LED」という。)ヘッド3K、イエローLEDヘッド3Y、マゼンタLEDヘッド3M、シアンLEDヘッド3Cの発光によってそれぞれ潜像を形成される。
各現像器2K,2Y,2M,2C内の各色の供給ローラ33K,33Y,33M,33Cが、各現像ローラ34K,34Y,34M,34Cにトナーを供給し、各色の現像ブレード35K,35Y,35M,35Cにより、各現像ローラ34K,34Y,34M,34Cの表面に一様にトナー層が形成され、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32C上にトナー像が現像される。各色の現像器2K,2Y,2M,2C内の各クリーニングブレード37K,37Y,37M,37Cは、転写後の残トナーをクリーニングする。
ブラックトナーカートリッジ4K、イエロートナーカートリッジ4Y、マゼンタトナーカートリッジ4M、及びシアントナーカートリッジ4Cは、各現像器2K,2Y,2M,2Cに着脱可能に取り付けられ、内部のトナーを各現像器2K,2Y,2M,2Cに供給可能な構造になっている。ブラック転写ローラ5K、イエロー転写ローラ5Y、マゼンタ転写ローラ5M、及びシアン転写ローラ5Cは、転写ベルト8の裏面から転写ニップにバイアスが印加可能に配置されている。転写ベルト駆動ローラ6、及び転写ベルト従動ローラ7は、転写ベルト8を張架しローラの駆動によって記録媒体としての用紙15を搬送可能な構造になっている。
転写ベルトクリーニングブレード11は、転写ベルト8上のトナーを掻き落とせるようになっていて、掻き落とされたトナーが転写ベルトクリーナ容器12に収容される。用紙カセット13は、画像形成装置1に着脱可能に取り付けられ、用紙15が積載される。ホッピングローラ14は、用紙15を用紙カセット13から搬送する。レジストローラ16及び17は、用紙15を転写ベルト8に所定のタイミングで搬送する。定着器18は、用紙15のトナー像を熱と加圧によって定着する。用紙ガイド19は、用紙15を排紙トレー20にフェースダウンで排出する。
レジストローラ16,17の近傍には、用紙検出センサ40が設けられている。この用紙検出センサ40は、接触又は非接触で用紙15の通過を検出するものであり、このセンサ位置から転写ニップまでの距離と用紙搬送スピードの関係から求まる時間より、転写ローラ5K,5Y,5M,5Cが転写を行う時の高圧電源装置1による転写バイアス印加タイミングを決定する。
図4は、図3の画像形成装置1における制御回路の構成を示すブロック図である。
この制御回路は、ホストインタフェース部50を有し、このホストインタフェース部50がコマンド/画像処理部51に対してデータを送受信する。コマンド画像処理部51は、LEDヘッドインタフェース部52に対して画像データを出力する。LEDへツドインタフエース部52は、プリンタエンジン制御部53によってヘッド駆動パルス等が制御され、LEDヘッド3K,3Y,3M,3Cを発光させる。
プリンタエンジン制御部53は、用紙検出センサ40からの検出信号等を受信し、高圧制御部60に対して帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス等の制御値を送る。高圧制御部60は、帯電バイアス発生部61と、現像バイアス発生部62と、転写バイアス発生部63とに信号を送る。帯電バイアス発生部61、及び現像バイアス発生部62は、ブラック現像器2K、イエロー現像器2Y、マゼンタ現像器2M、及びシアン現像器2Cの各帯電ローラ36K,36Y,36M,36C及び各現像ローラ34K,34Y,34M,34Cに対してバイアスを印加する。高圧制御部60及び転写バイアス発生部63の転写高圧電源63aにより、本発明の実施例1の高圧電源装置1が構成されている。
プリンタエンジン制御部53は、ホッピングモータ54、レジストモータ55、ベルトモータ56、定着器ヒータモータ57、及び各色のドラムモータ58K,58Y,58M,58Cを所定のタイミングで駆動する。定着器ヒータ59は、サーミスタ65の検出値に応じてプリンタエンジン制御部53によって温度制御される。
(高圧電源装置の構成)
図1は、本発明の実施例1における高圧電源装置の概略を示すブロック図である。
この高圧電源装置70は、図4中の高圧制御部60及び転写バイアス発生部63内の図示しない転写高圧電源により構成され、各色の転写ローラ5(=5K,5Y,5M,5C)毎に設けられている。各色の高圧電源装置70は、同一の回路構成であるので、以下、1回路のみ説明する。
高圧電源装置70は、プリンタエンジン制御部53から出力される指示信号(例えば、リセット信号RESETと、オン信号ON、及び制御開始周波数を指示するための選択信号FRQ)に従って、高圧の直流(以下「DC」という。)出力電圧S76を生成し、このDC出力電圧を転写ローラ5である負荷ZLへ供給する装置である。
プリンタエンジン制御部53は、複数の出力ポートOUT1,OUT2,OUT3から、リセット信号RESET、オン信号ON、選択信号FRQを、高圧電源装置70内の高圧制御部60へそれぞれ出力する機能を有している。更に、プリンタエンジン制御部53は、高圧電源装置70が出力する高圧の直流(以下「DC」という。)出力電圧S76の目標値を設定するため、目標値設定手段(例えば、デジタルアナログコンバータ(以下「DAC」という。))120へ目標値設定のためのデータを出力する機能を有している。
DAC120は、プリンタエンジン制御部53から設定データが入力されると、設定データをアナログ電圧に変換した目標値SAを高圧電源装置70へ出力する。
高圧制御部60は、発振器71から入力される一定周波数(例えば、50MHz)の基準クロック信号(以下「クロック」という。)S71に同期して動作し、プリンタエンジン制御部53から供給されるリセット信号RESET、オン信号ON、選択信号FRQに基づき、クロックを分周して、制御信号S60を生成し、図示しない転写高圧電源に出力する機能を有している。
高圧制御部60は、転写高圧電源から入力される信号S78a,S78bに基づき、目標値SAと検出値S77とが一致するように、図示しない内部の制御回路により分周比値を演算し、制御信号S60の周波数を可変制御する機能を有している。
高圧制御部60は、第1の電圧比較手段78aの出力信号S78a、第2の電圧比較手段78bの出力信号S78b、リセット信号RESET、オン信号ON、及び選択信号FRQをそれぞれ入力する入力ポートIN11、IN12、IN13、IN14、及びIN15と、制御信号S60及びデータ信号S60aを出力する出力ポートOUT11及びOUT12を有している。
この高圧制御部60は、リセット信号RESETが入力されると、内部設定を初期化し、更に、オン信号ONにより、出力ポートOUT11から出力される制御信号S60のオン/オフが制御される。
なお、入力ポートIN13において、リセット信号RESETの入力に代えて、リセット信号RESETとオン信号ONとを組合せた信号を入力することにより、入力ポートIN14へのオン信号ONの入力を省略することも可能である。又、本実施例1では、プリンタエンジン制御部53の外部にDAC120を設けているが、プリンタエンジン制御部53の内部にDAC120を設け、プリンタエンジン制御部53から高圧電源装置70へアナログの目標値SAを出力するようにしても良い。更には、DAC120を高圧電源装置70内の高圧制御部60の内部に設け、プリンタエンジン制御部53から高圧制御部60へ目標値設定のための設定データを出力するようにしても良い。
高圧制御部60は、例えば、特定の用途向けに複数機能の回路を1つにまとめた集積回路であるエーシック(Application Specific Integrated Circuit、以下「ASIC」という。)、中央処理装置(以下「CPU」という。)を内蔵したマイクロプロセッサ、あるいは、ユーザが独自の論理回路を書き込むことができるゲートアレイの一種であるフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、以下「FPGA」という。)等により構成されている。
高圧制御部60の出力ポートOUT11と、DC24VのDC電源73との間には、スイッチング手段(例えば、圧電トランス駆動回路)74が接続されている。圧電トランス駆動回路74は、制御信号S60に基づき、スイッチング素子をオンオフして、駆動パルス信号S74を出力する回路であり、この出力側に圧電トランス75が接続されている。圧電トランス75は、セラミック等の圧電振動子の共振現象を利用して駆動電圧の昇圧を行い、高圧のAC出力電圧S75を出力するトランスであり、この出力側には、出力検出手段(例えば、整流手段である整流回路76及び出力電圧変換手段77)が接続されている。
整流回路76は、圧電トランス75から出力されたAC出力電圧S75をDC出力電圧S76に変換して、負荷ZLへ及び出力電圧変換手段77へ出力する機能を有している。出力電圧変換手段77は、DC出力電圧S76を分圧して低圧のDC電圧の検出値S77に変換する回路であり、この検出値S77は、電圧比較手段(例えば、第1の電圧比較手段78a及び第2の電圧比較手段78b)へ与えられる。
第1の電圧比較手段78aは、検出値S77と目標値SAを比較し、比較結果に基づいて、Hレベル又はLレベルの信号S78aを高圧制御部60の入力ポートIN11へ供給する。
高圧制御部60の出力ポートOUT12には、三角波発生手段79が接続されている。三角波発生手段79は、DAC120から入力される目標値SAと高圧制御部60の出力ポートOUT12から入力される4bitのデータ信号S60aに基づいて三角波信号S79を発生し、第2の電圧比較手段78bへ出力する。第2の電圧比較手段78bは、検出値S77と三角波S79を比較し、比較結果に基づいて、Hレベル又はLレベルの信号S78bを高圧制御部60の入力ポートIN12へ供給する。
これらの第1の電圧比較手段78aと、第2の電圧比較手段78bと、三角波発生手段79と、及びDAC120とにより、目標値設定手段が構成されている。
なお、図1の高圧電源装置70は、各色の転写ローラ5(=5K,5Y,5M,5C)毎、即ち、チャンネル毎に並置されるが、これらの複数のチャンネルに対して一部を共用する構成にしても良い。例えば、圧電トランス75及び整流回路76等は、複数のチャンネル分必要となるが、発振器71及び高圧制御部60は、1組を共用できる。この場合、高圧制御部60はチャンネル数分の入出力ポートを備えることになる。
本実施例1では、高圧制御部60は、高圧電源装置70内にあるが、プリンタエンジン制御部53内の大規模集積回路(LSI)内に設けても良い。又、本実施例においてはASICという呼称を用いているが、マイクロプロセッサ等のCPUを内蔵したものでも実現可能であるし、FPGA等でも実現可能である。
図2は、図1中の高圧電源装置70における詳細な構成例を示す回路図であり、図中、図1と同じ要素には共通の記号が付されている。
高圧電源装置70は、高圧制御部60と、高圧制御部60に接続された発振器71と、高圧制御部60に接続された転写高圧電源63aとを備えている。
発振器71は、例えば、水晶発振器であり、3.3VのDC電源71aに接続されている電源端子VDD及び出力イネーブル端子OEと、接地されているグランド端子GNDと、クロックS71を出力するクロック出力端子CLK_OUTとを備えている。発振器71のクロック出力端子CLK_OUTから抵抗71bを介して、高圧制御部60の入力ポートCLK_INに、クロックS71が供給されている。
圧電トランス駆動回路74は、制御信号S60を分圧する抵抗74a,74bと、スイッチング素子(例えば、NチャンネルパワーMOSFET、以下単に「NMOS」という。)74dと、共振回路を構成するインダクタ74c及びコンデンサ74eと、により構成されている。
この圧電トランス駆動回路74では、抵抗74a,74bを介して、NMOS74dのゲートに制御信号S72が入力されると、このNMOS74dによりDC電源73のDC24Vがスイッチングされ、これがインダクタ74c及びコンデンサ74eからなる共振回路により共振されてピークが100V程度の正弦パルス波の駆動パルス信号S74が出力される構成になっている。
圧電トランス駆動回路74の共振回路の出力側には、圧電トランス75の1次側端子75aが接続されている。圧電トランス75は、1次側端子75aから駆動パルスS74が入力されると、2次側端子75bから、NMOS74dのスイッチング周波数に応じて0〜数kVの高圧のAC出力電圧S75が出力する構成になっている。
圧電トランス75の2次側端子75bには、AC/DC変換用の整流回路76が接続されている。整流回路76は、ダイオード76a,76b及びコンデンサ76cにより構成されている。整流回路76の出力側には、抵抗76dを介して負荷ZLが接続されると共に、出力電圧変換手段77が接続されている。
負荷ZLは、転写部であり、転写ローラ5、転写ベルト8、感光体ドラム32及び用紙15により構成され、転写ローラ5の金属軸に接続される。抵抗76dは100MΩの出力抵抗であり、負荷変動を吸収し、制御外乱を抑える働きを有している。
出力電圧変換手段77は、抵抗値が100MΩの抵抗77a,抵抗値が47kΩの77b,抵抗77c、及びコンデンサ77dにより構成され、高圧のDC出力電圧S76(例えば、7000V)を入力し、低圧のDC電圧(例えば、DC3.3V以下の例えば、3.29V)の検出値S77を電圧比較器(以下「コンパレータ」という。)78a,78bの−端子へ供給している。出力電圧変換手段77は、DC出力電圧S76が抵抗77aの一方の端子に入力されると、抵抗77aと抵抗77bとで分圧されたDC電圧が抵抗77aの他方の端子から抵抗77cの一方の端子に入力され、抵抗77cとコンデンサ77dの接続点からリップルが除去された検出値S77が出力される。抵抗77cとコンデンサ77dは、RCフィルタを構成しており、検出値S77のリップル除去する機能を有している。
コンパレータ78aは、検出値S77と目標値SAとを比較し、+端子入力電圧が−端子入力電圧より高い場合に、オープンコレクタ出力となって、抵抗78a1によりプルアップされたDC3.3VのHレベルを出力し、−端子入力電圧が+端子入電圧より高い場合にLレベルを出力し、高圧制御部60の入力ポートIN11に供給する。
三角波発生手段79は、負帰還増幅器79aと、トランジスタスイッチ回路79bと、R2R回路79cと、RCフィルタ79dとから構成されている。負帰還増幅器79aは、演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)79a1と抵抗79a2,79a3とから構成される。
トランジスタスイッチ回路79bは、4つのNPNトランジスタ79b1,79b2,79b3,79b4と、4つの各NPNトランジスタのコレクタ端子を負帰還増幅器79aの出力電圧でプルアップ又はプルダウンする4つの抵抗79b5,79b6,79b7,79b8と、高圧制御部60の出力ポートOUT12(D1,D2,D3,D4)と4つのNPNトランジスタの各ベース端子の間に接続された抵抗79b9,79b10,79b11,79b12と、により構成されている。
R2R回路79cは、抵抗79c1,79c2,79c3,79c4と、抵抗79c5,79c6,79c7,79c8,79c9と、から構成され、抵抗79c1〜79c4は等しい抵抗値2×rで、抵抗79c5〜79c9は等しい抵抗値rとすることで、はしご型回路網を用いたD/A変換器としての機能を有している。
R2R回路によって、三角波発生手段79の出力S79は、0V〜DAC120の出力する目標値SAの2倍の電圧範囲を4ビット(bit)分解能、即ち、0〜15段階で出力できる。
RCフィルタ79dは、抵抗79d1とコンデンサ79d2とから構成されている。
コンパレータ78bは、検出値S77と三角波発生手段79の出力信号S79を比較し、+端子入力電圧が−端子入力電圧より高い場合にオープンコレクタ出力となって、抵抗78b1によりプルアップされた3.3VのHレベルを出力し、−入力ポート電圧が+端子入力電圧より高い場合はLレベルを出力し、高圧制御部60の入力ポートIN2へ供給する。
DAC120は、プリンタエンジン制御部53から出力されるシリアルクロックSCKに同期して出力されるシリアルデータSDOによって、検出値S77の目標値を設定され、それに応じた分解能は10bitで0〜3.3Vの電圧の目標値SAを高圧電源装置70へ出力する。
(高圧電源装置内の高圧制御部の構成)
図5は、図2中の高圧制御部60を示すブロック図である。
高圧制御部60は、256分周器80を備えている。
256分周器80は、オン信号ONがHレベルの間50MHzのクロックを256カウントするカウンタであり、195.3kHz、5.12μsec周期のパルスを5bitカウンタ81及び5bitカウンタ84にそれぞれ出力する。256分周器80は、オン信号ONがLレベルのときはLレベルを出力する。
5bitカウンタ81は、5.12μsec周期のパルスをカウントする5bitのカウンタであり、最上位1bitを選択してセレクタ83に出力し、下位4bitを反転ゲート(以下「NOTゲート」という。)82とセレクタ83とに出力し、更に、オーバフロー時に、5bitカウンタ84、遅延型ラッチ回路(以下「Dラッチ」という。)85、及び6bitカウンタ90にHレベルを出力し、それ以外ではLレベルを出力する機能を有している。
NOTゲート82は、5bitカウンタ81から入力され下位4bitをH/L反転させてセレクタ83に出力し、セレクタ83は、5bitカウンタ81の最上位1bitを選択信号として入力され、5bitカウンタ81の下位4bit値とNOTゲート83の出力4bit値の一方を選択して出力する。
5bitカウンタ84は、第2の電圧比較手段78bの出力信号S78bがHレベルの期間を256分周器80が出力するパルスでカウントアップするカウンタであり、5bit値をDラッチ85へ出力する。又、リセット信号RESETが入力されると、5bitカウンタ84のカウンタ値は初期値11111bとされ、保持される。更に、5bitカウンタ81のオーバフロー信号が入力されると、5bitカウンタ84のカウンタ値が0クリアされる。
Dラッチ85は、5bitカウンタ84の出力値5bitをラッチし、ラッチした5bit値をテーブルレジスタ86及び比較器89へ出力する機能を有している。Dラッチ85は、5bitカウンタ81からオーバフロー信号が入力されるタイミングで、5bitカウンタ84が出力する5bit値をラッチし、オン信号ONの立ち上がり、及びリセット信号RESETの入力で、11111bに初期化される。
テーブルレジスタ86は、Dラッチ85が出力する5bit値と選択信号FRQとに応じた8bit値を乗算器88へ出力する機能を有している。テーブルレジスタ87は、19bitレジスタ102の出力する19bitのうちの6bit値(bit6〜11)を入力し、その値に応じた8bit値を乗算器88へ出力する。乗算器88は、テーブルレジスタ86及びテーブルレジスタ87の各々8bitの出力値を乗算し、乗算結果の16bit値を演算器101へ出力する。
比較器89は、選択信号FRQがHレベルで、かつDラッチ85の出力値5bitが、10010b〜10000bの場合はHレベルを、それ以外の場合はLレベルを、演算器101へ出力する機能を有している。
6bitカウンタ90は、5bitカウンタ81のオーバフロー信号がHレベルとなる立ち上がりエッジをカウントする6bitのアップカウンタであり、カウント値が111111bとなった時点でカウント値を保持する。又、リセット信号RESETの入力及びオン信号がLレベルの時、カウント値が000000bにクリアされる。6bitカウンタ90の6bit値は、テーブルレジスタ91へ出力される。テーブルレジスタ91は、6bitカウンタ90から入力される6bit値に応じた13bit値を演算器101へ出力する機能を有するテーブルレジスタである。
周期値レジスタ92は、制御周期を決定する13bit値の周期値を保持するレジスタであり、140μsecに相当する周期値、7000(1B58hex)をタイマ93に出力する。タイマ93は、13bitのカウンタを備え、クロックでカウントアップしたカウント値が周期値レジスタから入力された周期値と等しくなった時に、13bit値、0000hexをセットし、カウント値が00000hex〜00800hexの期間、演算器101にHレベルを出力し、それ以外の期間はLレベルを出力する。その結果、周期値13bit値の周期で、演算器101にパルスが出力される。
カウンタ上限値レジスタ94は、カウンタ上限値の9bit値を演算器101に出力する機能を有している。
9bitカウンタ95は、第1の電圧比較手段78aが出力する信号S78aがHレベルの期間を50MHzのクロックでカウントする9bitカウンタであり、カウントした9bit値をDラッチ96へ出力する機能を有している。9bitカウンタ95のカウント値は、出力セレクタ107の出力信号の立ち上がりでクリアされる。Dラッチ96は、リセット信号RESETの入力時に0クリアされ、出力セレクタ107の出力信号の立ち上がりエッジで、9bitカウンタ95の出力9bit値をラッチし、ラッチした9bit値を比較器97へ出力する。
比較器97は、Dラッチ96の9bit出力値と19bitレジスタ102の出力値19bitのうちの上位9bit(bit18〜bit10)値とを比較し、下記のように、3bit値を演算器101へ出力する。
オン信号ONがHレベルの場合、
Dラッチ96≧19bitレジスタ102の上位9bit値−5の場合に000bを
19bitレジスタ102の上位9bit値−5>Dラッチ96≧19bitレジスタの上位9bit値×0.6の場合に001bを、
19bitレジスタ102の上位9bit値×0.6>Dラッチ96≧19bitレジスタの上位9bit値×0.4の場合に010bを、
19bitレジスタの上位9bit値×0.4>Dラッチ96>5の場合に011bを、
5≧Dラッチ96の場合に100bを出力する。
オン信号ONがLレベルの場合、比較器97は、Dラッチ96の9bit出力値と19bitレジスタ102の出力値19bitのうちの上位9bit(bit18〜bit10)値との比較結果にかかわらず、3bit値010bを出力する。
開始値セレクタ100は、選択信号FRQがHレベルの場合は立上時駆動開始値レジスタ98の9bit値を、選択信号FRQがLレベルの場合はカウンタ下限値レジスタ99の9bit値を演算器101へ出力する機能を有している。
演算器101は、乗算器88、比較器89、テーブルレジスタ91、カウンタ上限値94、比較器97、及び開始値セレクタ100からの入力値に応じて、19bitレジスタ102の19bit値を演算更新する機能を有している。演算器101は、19bitレジスタ102から19bit値が入力され、その値に対してタイマ93から入力される信号の立ち上がりエッジで演算を行い、演算結果の19bit値を19bitレジスタ102に出力して更新する。演算器101における演算は、リセット信号RESET入力時は、19bitレジスタ102の値によらず、開始値セレクタ100の出力する9bit値に下位10bitに0をセットした値が設定される。
比較器97の出力値3bitに応じて、乗算器88の出力若しくは1を加減算する。加減算結果の上位9bit値がカウンタ上限値レジスタ94の9bit値を超えた場合には上位9bit値をカウンタ上限値とし、下位10bitを3FFhexとし、カウンタ下限値99の9bit値を下回った場合には、上位9bit値をカウンタ下限値として、下位10bitを0とする機能を有している。
比較器97の出力値3bitと演算器101の出力値の関係は、下記のようになる。本実施例では下限値は180hex、上限値は1CFhexである。
比較器97の出力値3bit=000bの場合、乗算器88の出力16bit値を加算
比較器97の出力値3bit=001bの場合、1を加算
比較器97の出力値3bit=010bの場合、値を更新しない
比較器97の出力値3bit=011bの場合、1を減算
比較器97の出力値3bit=100bの場合、乗算器88の出力16bit値を減算
但し、タイマ93の立ち上がりエッジで比較器89の出力がHレベルの場合には、比較器97の出力値によらず、上位13bitをテーブルレジスタ91の出力値とし、下位6bitを0とする。この処理は1回のみ行われ、リセット信号RESETが入力されるまで処理を行った結果のフラグが立てられ、同じ処理が繰り返し行われないようになっている。
19bitレジスタ102は、上位9bitが分周比値整数部、下位10bitが小数部である19bitのレジスタであり、19bit値を演算器101に出力すると共に上位9bitで構成される分周比の整数部のうちbit16〜bit11の6bit値をテーブルレジスタ87に出力する。19bitレジスタ102は、演算器101が演算更新した19bit値を所定のタイミングで受け取り、演算更新された19bit値のうちの上位9bit値を、比較器97、1加算器(+1)103及び分周セレクタ104へ出力すると共に、下位10bit(bit9〜0)値を誤差保持レジスタ105へ出力する。
誤差保持レジスタ105は、19bitレジスタ102が出力値10bitを分周手段(例えば、分周器)106から入力される分周クロック信号の立ち上がりエッジのタイミングで積算して、桁上がりが生じた場合、Hレベルの選択信号Selectを分周セレクタ104へ出力する。
1加算器(+1)103は、19bitレジスタ102から入力される上位9bit値に1を加算した9bit値を分周セレクタ104へ出力する。分周セレクタ104は、誤差保持レジスタ105からの選択信号Selectに基づき、19bitレジスタ102から入力される上位9bit値と1加算器(+1)93から入力される9bit値のうちの一方の9bit値を分周器106へ出力する。
分周器106は、入力された9bit値の周期の分周パルス信号を誤差保持レジスタ105及び出力セレクタ107へ出力する。分周器106は、分周セレクタ104から出力される9bit値のカウントのパルスをデューティ30%で出力セレクタ107に出力する。
出力セレクタ107は、オン信号ONがHレベルのとき、分周器106の出力する分周パルス信号を制御信号S72として出力し、オン信号ONがLレベルのとき、Lレベルを出力する。
図6(a),(b)は、図5中のテーブルレジスタ86の例を示す図である。
テーブルレジスタ86は、選択信号FRQがHレベルの場合と選択信号FRQがLレベルの場合の2種類の場合に選択される2つの入出力テーブルを有している。テーブルレジスタ86に入力される選択信号FRQがHレベルの場合は、(a)の入出力テーブルが選択され、この入出力テーブルにより、Dラッチ85からの入力値5bitに対応した出力値8bitが乗算器88へ出力される。テーブルレジスタ86に入力される選択信号FRQがLレベルの場合は、(b)の入出力テーブルが選択され、この入出力テーブルにより、Dラッチ85から入力値5bitに対応した出力値8bitが乗算器88へ出力される。
図7は、図5中のテーブルレジスタ87の例を示す図である。
テーブルレジスタ87は、6bit値00hex〜3Fhexの入力値に対して対応する8bit値80hex〜01hexの出力値が格納されたテーブルレジスタであり、19bitレジスタ102の出力する19bit値のうちbit16〜bit11の6bit値が入力され、その値に応じた出力値8bitを乗算器88へ出力する。
図8は、図5中のテーブルレジスタ91の例を示す図である。
テーブルレジスタ91は、入力値6bit00hex〜3Fhexに対応する出力値13bitの出力値が格納されたテーブルレジスタであり、6bitカウンタ90の出力値6bit値に応じた出力値13bitを演算器101へ出力する。
(画像形成装置の全体の動作)
図3及び図4において、画像形成装置1は、図示しない外部機器からホストインタフェース部50を介してPDL(Page Description Language、ページ記述言語)等で記述された印刷データが入力されると、この印刷データは、コマンド/画像処理部51によってビットマップデータ(画像データ)に変換され、LEDヘッドインタフェース部52及びプリンタエンジン制御部53へ送られる。プリンタエンジン制御部53により、サーミスタ65の検知値に応じて定着器18内のヒータ59が制御され、定着器18内の熱定着ローラが所定の温度になり、印字動作が開始される。
給紙カセット13にセットされた用紙15は、ホッピングローラ14で給紙される。以降説明する画像形成動作に同期したタイミングで、レジストローラ16,17によって用紙15が転写ベルト8上に搬送される。各色の現像器2K,2Y,2M,2Cにおいて、電子写真プロセスにより、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cにトナー像が形成される。この時、前記ビットマップデータに応じて各LEDヘッド3K,3M,3Y,3Cが点灯される。各色の現像器2K,2Y,2M,2Cによって現像されたトナー像は、電源装置70から各転写ローラ5K,5Y,5M,5Cに印加された高圧の出力電圧のDCバイアスにより、転写ベルト8上を搬送される用紙15に転写される。用紙15に4色のトナー像が転写された後、定着器18によって定着されて排紙される。
(高圧電源装置の動作)
図1を用いて本発明の実施例1の高圧電源装置の動作を説明する。本実施例1では、1出力の転写高圧電源装置について説明する。カラー画像形成装置の転写出力は、シアン、マゼン夕、イエロー、ブラックの4出力となるが、4回路とも同じ構成となるので、1回路のみ説明する。
プリンタエンジン制御部53は、リセット信号RESETをLレベルに維持し、高圧制御部60のリセット状態を保持し、シリアル通信手段でDAC120に所定のデータを送信する。所定のデータは、例えば、10bitデータであり、高圧出力に先だって送信される。
データ値は、DAC120の出力値に対応するものである。高圧制御部60の出力ポートOUT11は、オン信号ONがHレベルになるまでの期間、Lレベル出力を維持する。
プリンタエンジン制御部53は、DAC120の設定値が高圧出力、即ち、整流回路76の出力で1000V以下に対応する値を設定した場合には、選択信号FRQの出力をLレベルに、1000Vを超える出力に設定した場合には、選択信号FRQの出力をHレベルとする。
次に、高圧出力オンを指示するオン信号ONコマンドをHレベルにすると、図2に示された発振器71から出力されるクロックS71を分周した制御信号S60を圧電トランス駆動回路74へ出力する。
選択信号FRQは、目標設定電圧が1kV以下の場合Lレベルとされ、目標設定電圧が1kVを超える場合Hレベルとされ、選択信号FRQがHレベルの場合と選択信号FRQがLレベルの場合とで動作が異なるが、検出値S77が目標値SAに接近した場合は、選択信号FRQがLレベルの場合の動作になるので、選択信号FRQがLレベルの場合から説明する。
選択信号FRQがLレベルの場合、高圧制御部60は、第1の電圧比較手段78aの出力信号の単位時間当たりのHレベルの時間/Lレベルの時間により分周比を変化させ、第2の電圧比較手段78bの単位時間当たりのHレベルの時間/Lレベルの時間により分周比を変化させる割合を変化させる。
続いて、選択信号FRQがHレベルの場合、高圧制御部60は、所定の周波数で一定期間圧電トランス駆動回路74に制御信号S60を出力し、第2の電圧比較手段78bの出力が所定の閾値に達した後、閾値に達するまでの時間に応じて駆動周波数を切り替え、その後は、選択信号FRQがLレベルであった場合と同様の制御により周波数制御を行う。
圧電トランス駆動回路74は、高圧制御部60の出力ポートOUT11から出力される制御信号S60によってDC電源73から供給されるDC24Vの電圧をスイッチングすることにより圧電トランス75の1次側を駆動して圧電トランス75の2次側に高圧のAC出力電圧S75を得る。このAC出力電圧S75は、整流回路76によって整流され、負荷ZLに高圧のDC出力電圧S76が供給される。
出力電圧変換手段77は、整流回路76のDC出力電圧S76を47/(100000+47)に変換する。出力電圧変換手段77が出力する検出値S77は、第1の電圧比較手段78a及び第2の電圧比較手段78bに入力され、DAC120の出力する目標値SAと三角波発生手段79の出力信号S79とが比較され、その比較結果が高圧制御部60に入力される。例えば、目標制御電圧が出力電圧5kVの場合、プリンタエンジン制御部53から目標電圧値として2D8hexがDAC120へ送信され、DAC120は、2.35VのDC電圧を第1の電圧比較手段78aに出力し、高圧制御部60は出力電圧変換手段77の出力する検出値S77がDAC120の出力する目標値SAと等しくなるように、制御信号S60の周波数を制御する。
次に、DAC120の出力する目標値SAは、三角波発生手段79により、ピーク電圧が4.70Vの三角波に変換され、第2の電圧比較手段78bに入力される。第2の電圧比較手段78bは、目標値SAと出力電圧変換手段77の出力する検出値S77とを比較し、三角波発生周期で、パルス幅変調(以下「PWM」という。)信号を出力する。高圧制御部60は、選択信号FRQがLレベルの場合、このPWM信号のデューティにより出力電圧変換手段77の検出値が0〜目標値SA〜2倍の目標値SAのいずれの状態であるかを検知し、検出値S77が目標値SAから離れている程周波数の制御量、即ち、単位時間当たりの分周比の変化量を大きくし、目標電圧付近では単位時間当たりの分周比の変化量を小さくすることによって短時間で目標電圧となるように制御する。以上が、選択信号FRQがLレベルの場合の動作である。
一方、選択信号FRQがHレベルの場合、立ち上げ時間短縮のため、圧電トランスの2次側からのAC出力電圧S75が目標電圧より高いAC出力電圧S75となる周波数で駆動を開始し、出力電圧の目標電圧の90%となった時に、駆動を開始したオン信号ONがHレベルとなった時間から目標電圧の約90%に到達するまでの経過時間を計測し、この経過時間から目標電圧となる駆動周波数を予測して駆動周波数を切り替える。以降は、選択信号FRQがLレベルの場合と同じように制御を行う。
図2に基づき、実施例1の高圧電源装置70の動作を詳細に説明する。
プリンタエンジン制御部53は、リセット信号RESETをLレベルとし、高圧制御部60の全ての設定をリセットする。このリセット動作によって、出力ポートOUT11から出力される制御信号S60の分周比等の値が初期値となる。分周比初期値は、選択信号FRQにより、180hex又は1CChexが選択される。高圧制御部60は、初期値にて入力ポートCLK_INから入力されるクロックを初期値の分周比値、ONデューティ30%で分周する。但し、プリンタエンジン制御部53から高圧オンのコマンドを受信するまでは、出力ポートOUT11には、分周された制御信号S60は出力されず、出力ポートOUT11はLレベルに維持される。
プリンタエンジン制御部53は、同期クロックSCLKを出力し、このクロックSCLKに同期してデータSDOを出力し、AC出力電圧の目標電圧の設定値である10bitデータをDAC120へ送信する。例えば、高圧出力目標電圧が5kVであれば、目標値SAは、2.35Vとなり、この場合、DC3.3Vの10bitに相当するので、送信データは、2D8hexとなる。高圧制御部60及びDAC120には、図示しない電源からDC3.3Vの電圧が供給されている。
発振器71は、電源投入直後から50MHzのクロックを発生し、周期20nsecのクロックを端子CLK_OUTから抵抗71bを介して、高圧制御部60の入力ポートCLK_INへ供給する。
高圧制御部60の出力ポートOUT11がLレベルに保持されている間は、FET74dはオフしているので、圧電トランス75の1次側端子75aには、DC電源73から供給されるDC24Vがそのまま印加される。この状態では、DC電源73からインダクタンス74cを介して流れる電流値はほぼ0であり、圧電トランス75も振動していないので、圧電トランス75の2次側75bからの出力電圧は0Vであり、出力変換手段77の出力は0Vである。
このとき、コンパレータ78aの+端子には、DAC120が出力するDC2.35Vが入力され、−端子には出力電圧変換手段77の検出値S77が入力され、両入力電圧が比較される。+端子の電圧の方が高いので、入力ポートIN11には、Hレベルが入力される。同様に、コンパレータ78bの−端子には、出力電圧変換手段77の検出値S77が入力され、+端子には三角波発生回路79の出力S79が入力される。
図9は、図2の三角波発生手段79の動作波形を示す図である。
図9には、高圧制御部60の出力ポートOUT2の出力信号波形(D1〜D4)、三角波発生回路79のRCフィルタ前の波形、三角波発生回路79のRCフィルタ後の波形が示されている。
D1〜D4の4チャンネルの信号が入力される。出力信号がHレベルの場合は、NPNトランジスタ79b1〜79b4のベースに電流が流れ、抵抗79c1〜79c4がGNDに接続され、出力がLレベルの場合は抵抗79b5〜79b8でプルアップされたオペアンプ79a1出力を供給される。
出力ポートOUT2の4bitが0000b〜1111bに変化する際に、三角波発生回路79のRCフィルタ前の波形は、4.70V〜0Vが16段階で出力される。三角波発生回路79のRCフィルタ後の波形は、抵抗79d1とコンデンサ79d2の接続点の信号波形である。
高圧制御部60の出力ポートOUT11がLレベルに保持されている間は、コンパレータ78bの−端子は0Vなので、抵抗78b1によるプルアップにより、ほぼHレベルに近いデューティ100%弱の163.8μsec周期のPWM波形が出力される。出力PWM波形は、高圧制御部60の入力ポートIN12に入力され、163.8μsec周期でサンプリングされ、デューティを32段階で検出する。
所定のタイミング、即ち、感光体ドラム32と転写ベルト8が駆動され、帯電、現像バイアスがオンされた後、用紙15が転写ローラ5と感光体ドラム32のニップ部に到達するタイミングにてプリンタエンジン制御部53は、高圧制御部60に高圧のオンを指示するオン信号ONをLレベルからHレベルにする。高圧制御部60はそれによって、出力ポートoutから初期値にて分周された制御信号S72を出力する。
本実施例では、目標電圧1000V以下、DAC60の設定値092hex(10bit)以下の場合は、初期値384分周であり、1周期7.68μsec、ONデューティ30%である。出力ポートOUT1から出力される制御信号によってFET74dがスイッチングされ、インダクタンス74cとコンデンサ74e及び圧電トランス75によって圧電トランス75の1次側端子75aには、数100Vの半波正弦波形が印加される。
図10は、図2中の主な信号の動作波形を示す図である。
図10には、制御信号S60、駆動パルスS74、検出値S77、三角波発生回路79の出力信号S79、DAC60の出力である目標値SA、第1の電圧比較手段78aの出力信号S78a、及び第2の電圧比較手段78bの出力信号S78bが示されている。図10において、Rで示した部分の拡大図を上の位置に示している。
以下、選択信号FRQがLレベル(目標電圧1000V以下)の場合と選択信号FRQがHレベル(目標電圧1000Vより大きい)の場合に分けて説明する。
選択信号FRQがLレベル(目標電圧1000V以下)の場合、高圧制御部60の入力ポートIN1に入力される電圧がHレベルの状態では、分周比を384分周から所定周期である140μsec毎に、1〜16384(0000〜4000hex)の値を加算して行く。分周比値が加算される結果、制御信号S60の周波数は、高い周波数から徐々に低い周波数へと変化して行く。
図11(a),(b)は、高圧電源装置70の出力電圧の駆動周波数特性を示す特性図である。
図11(a)は、制御信号S72の周波数(駆動周波数)に対する圧電トランス75の出力電圧S75の特性を示す図であり、図11(b)は、図11(a)における共振周波数付近を拡大して示した周波数特性図である。
図11(a)から、駆動周波数が約108kHz付近に、出力電圧が8000Vを超える共振周波数を有している。又、図11(b)から、無負荷の場合に較べ、出力抵抗100MΩ+50MΩの場合には、同じ駆動周波数に対し、低い出力電圧であることを示している。
圧電トランス75の2次側の出力電圧は、図11に示されたように周波数により異なっており、制御信号S72の周波数により昇圧比が決定される。
選択信号FRQがLレベル(目標電圧1000V以下)の場合、分周比の初期値は、小さな分周比値に設定され、140μsec毎に分周比値が加算されて行くので、制御信号S72の周波数(駆動周波数)が、徐々に低い周波数に変化して行く。図11(a)において、目標電圧を900Vとした場合、駆動周波数は、130kHzから目標電圧900Vに対応する駆動周波数約112kHzへと制御さ、駆動周波数の変化に伴って出力電圧は、0Vから徐々に900Vへと上昇して行く。
図12は、無負荷時の駆動周波数と出力電圧の関係を示す図であり、図13は、50MΩ時の分周比値と出力電圧の関係を示す図である。図12及び図13に基づき、図11が作図されている。
選択信号FRQがHレベル(目標電圧1000Vより大きい)の場合、分周比1CChex、10進数で460分周の周波数108.7kHzで駆動を開始する。この周波数で駆動する場合の出力電圧は分周比19bit値では、73000hexとなるので、出力電圧は6000V以上になる。
図14は、駆動周波数108.7kHz時の出力電圧の立ち上げ特性を示す図である。
図15は、無負荷108.7kHz(分周比1CChex)駆動時からの経過時間と出力電圧の関係を示す図であり、図16は、50MΩ負荷108.7kHz(分周比1CChex)駆動時からの経過時間と出力電圧の関係を示す図である。
図15及び図16の結果に基づき、図14が作図されており、図14は、横軸が経過時間(msec)であり、縦軸が出力電圧(V)を表しており、図14は、プロットしたグラフである。
図14を見ると、出力電圧が0Vから目標電圧の6000Vに達するまで、10数msecの時間を要している。これは、圧電トランス75の1次側端子75aに駆動周波数108.7kHzの駆動パルスS74を印加しても、直ちに、圧電トランス75の2次側端子75bから、駆動周波数108.7kHzに対応した6000V以上の出力電圧S75を取り出せないことを意味する。従って、短時間であれば、出力電圧の立ち上げ時間短縮のために、目標電圧が6000Vより低い出力電圧で利用することが可能である。
入力ポートIN1に入力される電圧がHレベルの状態で所定周期である140μsec毎に加算して行く制御は同様であるが、目標電圧の約90%となるまでは、1ずつ加算することになるので、例えば、7msecの間で加算される値は50であり、分周比としては、50/1024=0.05分周の僅かな変化である。
選択信号FRQがLレベルの場合、出力電圧上昇に伴い、図10(e)に示されたように、入力ポートIN2に入力される163.8μsec周期のPWM波形のデューティが小さくなって行く。PWM波形のデューティが、100%から目標電圧であるデューティ50%となるまで所定の設定値によって分周比可変幅が大から小へと変化して行き、最終的には、目標電圧付近で、入力ポートIN1の出力電圧が矩形波となったところで、可変幅を最小分解能に落としてデューティが40〜60%となるように分周比設定値を加減算することにより、目標電圧にて定電圧制御される。
又、選択信号FRQがHレベルの場合、入力ポートIN2に入力される163.8μsec周期のPWM波形のデューティが小さくなって行き、目標電圧の87.5%となった時に、駆動開始からの時間によって所定の分周比に切り替え、以降、選択信号FRQがLレベルの場合と同様に制御することにより目標電圧にて定電圧制御される。以上の動作により、1000V〜7000Vが転写媒体に印加される。
更に、用紙検出センサ40が用紙後端を検出した所定時間後、即ち、用紙が感光体ラム32と転写ローラ5とのニップを通過する直前にオン信号ONをHレベルからLレベルにする。それに伴い、高圧制御部60の出力ポートOUT1からの制御信号S60をオフし、高圧出力が落とされる。DAC120の出力は、次頁の印刷がある場合は、2.35Vの出力を保持される。
以降、次の用紙がある場合には、リセット信号RESETにより、高圧制御部60内のデータを初期化し、オン信号ONがLレベルからHレベルとなる。最終印刷後は、オン信号ONをHレベルからLレベルとした後、DAC120の出力も0Vとする。
本発明では、圧電トランスの駆動周波数を最大出力電圧が出る共振周波数よりやや高い周波数にて駆動することにより、出力電圧S76の立ち上がり特性を急峻とすることが可能である。目標電圧に到達する直前までは、共振周波数よりやや高い周波数にて駆動し、更に、その到達経過時間により目標電圧での駆動周波数近似周波数に切り替え、更に、フィードバック制御により目標電圧での定電圧駆動を実現している。
図17(a)〜(d)は、実施例1の高圧電源装置70の出力電圧の立ち上がり特性を示す図である。
図17(a)〜(d)は、それぞれ分周比を1CB、1CC、1CD、1CEhex固定で駆動を行った場合の出力電圧の立ち上がりを測定したものであり、周波数制御は行っていない。
図11及び図13より、高圧電源装置70の出力電圧の最大出力を得る駆動周波数に相当する分周比は、73800hex/400hex=1CEhexであるが、図17で示される特性から明白なように、例えば、出力電圧5kVまでの到達経過時間では、1CDhex分周の方が早くなっている。1CChex分周でも1CEhex分周時より5kVまでの到達時間は短いので、実施例1では、1CChex分周とした。
(高圧電源装置内の高圧制御部の動作)
図5に基づき、高圧電源装置70内の高圧制御部60の動作を説明する。
選択信号FRQのH/Lを確定させた後、リセット信号RESETが入力されると、各カウンタ値等が初期化される。
選択信号FRQがLレベルの場合は、演算器101は、カウンタ下限値レジスタ99の9bit値を上位9bit、下位10bitには0とした19bit値を初期値として19bitレジスタ103に出力し、19bitレジスタ102は、その出力値を保持する。
選択信号FRQがHレベルの場合は、演算器101は、立上駆動開始値98の9bitを上位9bit、下位10bitには0とした19bit値を初期値として19bitレジスタ103に出力し、19bitレジスタ102は、その出力値を保持する。
その結果、初期値の19bit値は、選択信号FRQがLレベルの場合は、60000hex、Hレベルの場合は、73000hexとなる。
分周セレクタ104には、19bitレジスタ102の上位9bit値と1加算器(+1)103により1加算された9bit値とが入力される。
初期状態、即ち、リセット信号RESETが入力後では、19bitレジスタ102の上位9bit値として、選択信号FRQがLレベルの場合では180hexが、選択信号FRQがHレベルの場合では1CChexが分周器106に入力される。分周器106は、0から180hex又は1CChexまで50MHzのクロックS71をカウントする毎にパルスを出力する。分周器106は、クロックS71の立ち上がりでカウントアップする9bitカウンタを備え、分周セレクタ104から出力される9bit値、及びこの9bit値を約30%にした値、正確には、出力値9bitの1/4値、1/32値、1/64値の和、即ち、分周セレクタ104の9bit値をそれぞれ右シフト2bit、右シフト5bit、右シフト6bitした値との比較を行い、分周セレクタ104の出力の30%値と等しくなった時に分周器106の出力をLレベルとし、分周セレクタ104の出力と等しくなった時に分周セレクタ104の出力をHレベルとすると同時にカウンタを0クリアする。
以上の動作によって、分周器106は、クロックを分周セレクタ104の出力値で分周した周波数で約30%のONデューティのパルスを出力する。出力セレクタ107は、オン信号ONがHレベルとなった場合にパルス状の制御信号S72を出力し、そうでない場合は、Lレベルの出力を保持する。
19bitレジスタ102の下位10bitは、小数点以下の分周比を示すカウンタである。分周比は、180hex(384)分周である19bit値60000hexから開始し、181hex(385)分周である19bit値60400hexとなるまでの間、小数点以下を示す値の誤差を加算し、誤差加算結果が1以上になった時にパルスの分周比を1加算した方を選択する。例えば、19bitレジスタ102の値が60200hexの場合、整数部9bit値は180hex、小数部10bitは200hexとなる。この状態にて、誤差保持レジスタ105の値が000hex(10bit)、オーバフローフラグ0の場合、19bitレジスタ102の上位9bit値分が分周セレクタ104で選択されて分周器106に入力され、180hex(384)分周、130.208kHzのパルスが出力される。
先ず、出力電圧1000V以下を出力する場合から説明する。
プリンタエンジン制御部53は、選択信号FRQをLレベルに保持する。オン信号ONをLレベルにしている間は、出力セレクタ107は、出力をLレベルに保持し、圧電トランス駆動回路74は、オフ状態となる。
画像形成装置1が印字動作を開始し、転写バイアスを出力するために、転写電圧に相当する10bit値をDAC60に設定する。例えば、DAC60の出力レンジ0〜3.3V、出力電圧範囲0〜7025Vとなるように、各回路定数が設定されている。この場合、図2の抵抗77a,77bの抵抗値はそれぞれ100MΩ,47kΩとなる。転写目標電圧を1000Vとした場合、10bit設定値は092hexとなる。プリンタエンジン制御部53は、DAC60へシリアルデータを送信し、DAC60は、0.47VのDC電圧を出力する。
この時点においては、高圧出力は、未だ出力されておらず、図2の整流回路76の出力はほぼ0Vであり、第1の電圧比較手段78aの出力はHレベルとなる。
比較器97は、オン信号ONのHレベルを入力され、演算器101へ3bit値010bを出力する。演算器101は、リセット時に、開始値セレクタ100により選択されたカウンタ下限値99の9bit値180hexを19bitレジスタ102の上位9bitにセットし、その値60000hex(19bit)を、比較器97からの3bit値010bの入力により保持する。よって、分周器106は、初期値である180hex、即ち、384分周、130.2kHz、デューティ30%のパルスを生成する。但し、オン信号ONがLレベルであるので、出力セレクタ107は、Lレベルの出力を保持する。
第1の電圧比較手段78aの出力S78aは、整流回路76の出力がほぼ0Vであるので、Hレベルが出力される。9bitカウンタ95は、第1の電圧比較手段78aの出力S78aをカウントする。オン信号ONがLレベルでは、Dラッチ96は、初期値の0を維持する。
256分周器80は、オン信号ONがLレベルの間は、カウントを停止している。所定のタイミングで、オン信号ONが、Hレベルになると、出力セレクタ107は、130.2kHzの制御信号S72を出力する。制御信号S72を出力する毎に、9bitカウンタ95はカウントを行い、駆動パルスの周期での第1の電圧比較手段78aの出力S78aのHレベルの期間をカウントし、Dラッチ96にその値がラッチされる。
256分周器80は、オン信号ONがHレベルとなると、50MHzのクロックS71を256分周して、195.3kHz、5.12μsec周期のパルスを出力する。出力されたパルスは5bitカウンタ81にてカウントアップされ、5bitの最上位ビットを反転指示信号としてセレクタ83に出力することにより、下位4bitが増減を繰り返すように切り換えられる。その結果、カウント値は、0000、0001、0010、・・・1110、1111、1111、1110・・・0010、0001、0000bと変化し、この4bit値が三角波発生手段79に出力される。その結果、図9で示されるタイミングの波形が、出力ポートOUTから出力され、三角波発生手段79からピークが0.94Vの三角波が出力される。
5bitカウンタ84は、第2の電圧比較手段78bの出力がHレベルの期間を256分周器80のパルスでカウントする。パルスの立ち上がりエッジでHレベルではカウントアップを行い、Lレベルではカウント値を保持する。又、5bitカウンタ81のオーバフロー時に0クリアされる。整流回路76の出力値S76がほぼ0Vである初期状態では、第2の電圧比較手段78bの出力は、ほぼHレベルであるので、カウント値は0から順次カウントアップされ、1Fhexまでカウントした時点で、5bitカウンタ81のオーバフローによってクリアされると同時に、1FhexがDラッチ85にラッチされる。
タイマ93は、50MHzのクロックS71をカウントし、カウント値が00000〜00800hexの時にHレベルを出力し、以降00801hex以上でLレベルを出力する。そして、周期値レジスタ92の出力13bit値と等しくなったら、再度、00000hexにカウント値を初期化する。周期値レジスタ92の出力する13bit値は、140μsecに相当する値、7000(1B58hex)である。
テーブルレジスタ87は、19bitレジスタ102のbit16〜bit11の6bit値を入力され、8bit値を出力する。その対応は図7に示されている。初期状態で6bit値は、00hexであるので、出力値は80hexを乗算器88に出力する。
テーブルレジスタ86は、Dラッチ85の出力する5bit値1Fhexと選択信号FRQのLレベルを入力され、図6で示すように、8bit値80hexを乗算器88に出力する。乗算器88は、2つの8bit値を乗算して16bit値4000hexを演算器101に出力する。
Dラッチ96≧19bitレジスタ上位9bit値−5の場合に000bを
19bitレジスタ102の上位9bit値−5>Dラッチ96≧19bitレジスタの上位9bit値×0.6の場合に001bを、
19bitレジスタ102の上位9bit値×0.6>Dラッチ96≧19bitレジスタの上位9bit値×0.4の場合に010bを、
19bitレジスタの上位9bit値×0.4>Dラッチ96>5の場合に011bを、
5≧Dラッチ96の場合に100bを出力する。
又、比較器97の出力に応じた演算器101の動作は、以下のようになる。
比較器97の出力3bit値=000bの場合、乗算器88の出力16bit値を加算
比較器97の出力3bit値=001bの場合、1を加算
比較器97の出力3bit値=010bの場合、値を更新しない
比較器97の出力3bit値=011bの場合、1を減算
比較器97の出力3bit値=100bの場合、乗算器88の出力16bit値を減算
パルス出力により、圧電トランス駆動回路74が駆動され高圧出力が徐々に立ち上がる。同時に、Dラッチ96へ信号が入力されることにより、出力パルス毎に9bitカウンタ95の値がラッチされる。パルス出力直後は、高圧出力は0V、即ち、19bitレジスタ102の上位9bit値に近い値を保持することになり、比較器97の出力は000bとなり、演算器101は、19bitレジスタ102の保持値を、上述した条件で加算する。
初期状態では、乗算器88の出力が4000hex、比較器97の出力は000bであるので、19bitレジスタ値は、60000hexから64000hexへと更新され、駆動周波数は、130.2kHzから125kHzとなる。
加算した結果、パルス出力の周波数が下がり、高圧出力が上昇する。高圧出力の上昇に伴い、第2の電圧比較手段78bの出力の163.8μsec周期のPWMデューティが減少して行き、Dラッチ85の保持値である5bit値が初期値1Fhexから1E、1D、1Chex・・・と減じて行く。又、19bitレジスタ102の値が加算される結果、テーブルレジスタ87に出力される6bit値も、00、01、02hex・・・と増加する。
図11(a),(b)に、本実施例1の高圧電源装置70の出力電圧の周波数特性が示されている。図11(a)に着目すると、駆動周波数120〜130kHzの範囲では、出力電圧の変化は緩やかなであるが、115kHzから100kHzに近づくと急峻に増加する特性を示している。
高圧電源装置70の出力電圧の周波数特性が、このような特性になることから、開始周波数付近では、周波数更新時の加算量が大きくなるように、図7に示されテーブルレジスタ87の入出力値が決定されている。図8において、入力値6bit値が00hexのときは、19bitレジスタ102の上位9bit値が180hexであり、駆動周波数では130.2kHzであり、このときのテーブルレジスタ87の出力値は80hexである。
テーブルレジスタ87の入力値6bitが21hexのときは、19bitレジスタ102の上位9bitが1C2hexであり、駆動周波数は111.1kHz、テーブルレジスタ87の出力値は01hexである。周波数によって、単位周波数当たりの出力電圧変化量が異なるため、周波数変化に対して出力電圧変化が小さい領域では、19bitレジスタ102への加算値が大きくなるように、テーブルレジスタ87の入出力値を実験により求めた値に設定している。
又、Dラッチ85の5bit値は、初期値1Fhexから目標電圧に近づくに従って減少して、目標電圧で10hexとなる。テーブルレジスタ86の入出力値は、図6に示された通りである。これにより、目標電圧から離れている状態では、周波数制御値の変化量を大きくし、目標電圧付近では変化量を小さくする。更に、テーブルレジスタ87の出力と乗算するので、目標電圧到達までの時間が短縮され、かつ目標電圧に到達時のオーバシュートを防ぐことが可能になる。
本実施例1では、Dラッチ85の分解能を5bitとしてあるが、この分解能に限らず、もっと分解能を高めて多くのテーブル値を保持するようにしても良い。
駆動周波数を順次下げる方向に制御していくと、Dラッチ85の出力値が10hexとなり、第1の電圧比較手段78aの出力S78aが矩形波となり、その結果、Dラッチ85の保持値が、以下の3条件の何れかとなる。
19bitレジスタ102の上位9bit値−5>Dラッチ96≧19bitレジスタ102の上位9bit値×0.4の場合に、Dラッチ96の保持値=00b
19bitレジスタ102の上位9bit値×0.4>Dラッチ96≧19bitレジスタ102の上位9bit値×0.6の場合に、Dラッチ96の保持値=01b
19bitレジスタ102の上位9bit値×0.6>Dラッチ96の場合に、Dラッチ96の保持値=011b
この状態で、19bitレジスタ102の19bit値に1ずつ加算又は減算して制御することにより、目標電圧である1000Vの定電圧制御が行われる。
図20は、無負荷130.2kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図であり、図21は、50MΩ負荷時130.2kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図である。
図20及び図21には、目標電圧1000V以下での制御における立ち上がり特性が示されている。分周比開始値384(180hex)分周で負荷50MΩである。図21を見ると、目標電圧を1000Vとした場合、出力が目標電圧の90%まで立ち上がる時間が7.00msec、目標値500Vとした場合の出力が目標電圧の90%まで立ち上がる時間が2.80msecとなる。
次に、目標電圧値が1000Vを超える時の制御を説明する。
プリンタエンジン制御部53は、10bitDAC120の設定値が092hex以下の場合は、上述した制御を行い、093hex以上の場合には、以下に述べる制御を行う。
高圧制御部60に対する目標設定値が092hex以下の場合には選択信号FRQをLレベルとし、093hex以上の場合に選択信号FRQをHレベルにすることにより初期駆動周波数の切り替えを行う。DAC120への入力10bit値が092hexの場合は、DAC120の出力電圧は、3.3×146/1023=0.47V、093hexの場合は3.3×147/1023=0.474Vであり、それぞれ目標電圧に換算すると、0.471×100047/47=1003V、0.474×100047/47=1009Vとなる。
プリンタエンジン制御部53は、選択信号FRQをHレベルとした状態で、高圧制御部60に、リセット信号RESETを出力し、高圧制御部60の内部設定を初期化する。その時、開始値セレクタ100にHレベルが入力されることにより、演算器101には立上駆動開始値レジスタ98の9bit値、1CChexが入力され、その結果、19bitレジスタ102に、初期値73000hexが設定される。
又、出力目標値を、例えば、5kVとした場合には、DAC120へ入力10bit値2D8hexが設定され、DAC120から2.35Vが出力される。その後、オン信号ONがHレベルとなると、出力セレクタ107からクロックを1CChex即ち460分周した108.7kHzの制御信号S60が出力される。出力電圧が目標電圧より低い間は、19bitレジスタ102の19bit値は加算されることになるが、テーブルレジスタ87に入力される6bit値1CChexから26hexとなり、図7より8bit値01hexが出力される。又、テーブルレジスタ86は、選択信号FRQのHレベルが入力されることによって、Dラッチ85の出力値1F〜13hexの間、即ち目標電圧の87.5%未満の間は、01hexを出力する。その結果、目標電圧87.5%まで、5000×0.875=4375V未満では、乗算器88の出力は0001hexとなる。
図12は、無負荷時の分周比値と出力電圧の関係を示す図であり、図13は、50MΩ時の分周比値と出力電圧の関係を示す図であり、更に、図14は、駆動周波数108.7kHz時の出力電圧の立ち上がり特性を示す図である。
図14は、図12及び図13の結果をプロットしたグラフである。
Dラッチ85の出力値1F〜13hexの間は、7msec以下となるので、タイマ93による制御パルス周期140μsecより、19bitレジスタ102に加算される値は、7000/140=50以下となり、19bitレジスタ102の初期値73000hexに対して73032hex以下の値である。図12及び図13より、19bit値の差200hexが500V弱の出力電圧差となるので、32hexでは、数10Vの出力電圧差にしかならない。
出力電圧が駆動開始から6〜7msec経過後に、Dラッチ85の出力値が12hex以下となると、比較器89は、選択信号FRQのHレベルが入力されている場合のみ、演算器101にHレベルを出力する。
演算器101は、タイマ93からの信号の立ち上がりエッジで19bitレジスタ102の更新時に、比較器89からの入力がHレベルの場合に、1回だけテーブルレジスタ91の出力13bit値を19bitレジスタ102の上位13bitに入力し、下位6bitに0を入力する。
6bitカウンタ90は、オン信号ONがLレベルからHレベルに切り替わった時に、00hexにリセットされ、5bitカウンタ81がオーバフローする163.84μsec毎にカウントアップする。テーブルレジスタ91は、6bitカウンタ90のカウント値を入力され、図8で示すように13bit値を出力する。例えば、6〜7msecで比較器89の出力がHレベルとなった場合に6bitカウンタ90は、6000/164=36(24hex)〜7000/164=42(2Ahex)であるので、13bit値は1C9E〜1CA7hexとなり、その結果、72780〜729C0hexが19bitレジスタ102にセットされる。この駆動周波数は4000V台の出力電圧に対応しており、以降5000Vに到達するまで、目標電圧1000V以下の場合と同様の制御にて、駆動周波数が暫減されて目標電圧に到達し、定電圧制御される。
演算器101は、目標電圧によらず、19bitレジスタ102の19bit値を加算更新時には、カウンタ上限値レジスタ94の9bit値と19bitレジスタ102の上位9bit値を比較して、上限値9bit値<レジスタ102の上位9bit値の場合には、19bitレジスタ102の上位9bitにカウンタ上限値レジスタ94の9bit値を入力し、下位10bitに3FFhexを入力する。又、減算更新時には、カウンタ下限値レジスタ99の9bit値を入力し、下位10bitには000hexを入力する。
プリンタエンジン制御部53は、出力電圧が完全に立ち上がった20msec以降に、選択信号FRQをHレベルからLレベルに切り替えて、目標電圧1000V以下時の制御に切り替える。1000V以下での制御条件は立ち上がり速度が異なるのみで高い電圧でも対応可能であり、負荷変動による出力電圧の低下にも対応する。立ち上げ後の選択信号FRQの切り替えは、テーブルレジスタ86の出力目標電圧の87.5%以上のテーブルに切り替える。そして、用紙後端が感光体ドラム32とのニップ部に到達する直前に、オン信号ONをHレベルからLレベルとすることで、転写バイアスをオフとする。
以降の印刷においては、上述した手順を繰り返す。
図18は、無負荷108.7kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図であり、図19は、50MΩ負荷108.7kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図である。
図18及び図19を見ると、出力電圧1〜7kVに対して、目標電圧の90%の電圧まで立ち上がるのに必要な時間は、最長13.8msecである。例えば、用紙先端余白を3mmとした場合に、3mm×(1000/13.8msec)≒217(mm/sec)で搬送でき、用紙と用紙の間隔を60mmとした場合、A4縦送りの場合に1枚当たりの印字に要する長さは、297+60=357mmとなる。
このときの用紙1枚の印字速度は、357/217=1.65秒となり、1分当たりの印刷速度は、60/1.65=36ppmが可能である。又、出力電圧7kVの場合であっても、転写に必要なバイアスが5kV以下であるなら、用紙と用紙の間隔を60mmとした場合、印刷速度は、43ppm(3×(1000/13.8≒217(mm/sec))まで可能である。
以上説明したように、圧電トランス75の最大昇圧比を得る共振周波数よりやや高い周波数(108.7kHz)で圧電トランス75の駆動を開始し、目標電圧手前にて目標電圧に対応した駆動周波数に切り替えることによって、高圧の出力電圧の高速立ち上げが可能になる。
(比較例と実施例1の動作)
図22は、実施例1の駆動周波数と出力電圧の時間的変化を説明するための図であり、図23は、比較例の駆動周波数と出力電圧の時間的変化を説明するための図である。
図22及び図23に基づき、本実施例1及び比較例における制御開始から出力電圧が目標電圧になるまでの、駆動周波数及び出力電圧の時間的変化を説明する。
図23は、比較例の制御方法による場合であり、制御が開始されると、時刻t=0において、圧電トランスの駆動周波数をfstartから駆動し、駆動周波数を暫減して行く。その結果、駆動周波数及び出力電圧は、圧電トランス75により決定される出力電圧の周波数特性Q上を、A点からB点へ向かって変化し行く。この場合、出力電圧の目標値に対応する周波数f3に較べ駆動を開始する周波数fstartが高いので、A点からB点へ制御するのにかかる時間が長くなる。又、A点からB点へ制御する時間を短縮するために、周波数変化幅を大きくすると、B点を超えて共振周波数f0を超えて低い周波数に制御されてしまうおそれがある。
これに対し、図22に示された本実施例1では、制御が開始されると、時刻t=0において、圧電トランスの駆動周波数を圧電トランス75の共振周波数f0よりやや高い周波数fstart1から駆動し、出力電圧が目標値の手前の所定値に達するまで周波数制御は行わず、出力電圧が所定電圧に達したとき、制御開始から出力電圧が所定値に達するまでの経過時間に基づいて予想される目標値に対応する駆動周波数に切り替えその後、出力電圧が目標値に一致するように、駆動周波数を制御する。その結果、本実施例1では、C点→D点→E点の軌跡を経て、出力電圧が目標値へ制御される。この場合、最も出力電圧の立ち上がり速い駆動周波数から駆動するので、比較例に較べ、出力電圧は、高速にC点からD点へと立ち上がる。
そして、出力電圧が目標値の概ね90%の値の所定値に達した時点で、目標値に対応する駆動周波数に切り替え、その後、比較例と同様な周波数制御を行う。この場合、出力電圧と目標値との差が目標値の10%以内になってから周波数制御を行うので、出力電圧を目標値に一致されるために、周波数変化幅を大きくすることなく、高速に制御することができる。
(実施例1の変形例)
本実施例1では、共振周波数を約108kHz、駆動周波数範囲108〜130kHzの圧電トランス75を用いたが、この圧電トランス75より寸法が小さく駆動周波数が高い圧電トランスを使用しても良いし、寸法の大きな駆動周波数の低い圧電トランスを用いても良い。本実施例1では、クロック周波数を50MHzとしたが、25MHzなどの低い周波数でも実現可能である。例えば、その場合には、19bitレジスタの上位8bitを整数部とし、下位11bitを小数部にすれば、ほぼ同じ値にて制御も可能となる。
本実施例1では、整数部9bit、小数部10bitで処理を行っているが、bit数については、この限りでない。本実施例1では、転写バイアス1chの場合について説明したが、他の高圧出力への応用も容易に実現可能である。
本実施例1では、出力電圧の最大値を7kVとしたが、この出力電圧の最大値は、整流回路76内のダイオードの耐圧等により決定した値であり、部品の選定次第では10kV等の高い出力電圧の高圧電源装置も容易に実現可能である。
本実施例1では、転写バイアス電圧として、5000Vと1000Vについて説明したが、120V〜7000Vの間の任意のバイアスに適用可能である。
本実施例1では、設定分周比を2値化するのに、誤差拡散法を用いているが、2値化手法はこの方法に限られない。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(1) 圧電トランス75の共振周波数よりやや高い周波数で、圧電トランス75の駆動を開始するようにしている。そのため、出力電圧を高速に立ち上げることができる。
(2) 出力電圧が目標電圧に手前の所定値になったときに目標電圧に対応した駆動周波数に切り替えるようにしている。そのため、圧電トランス75の共振周波数付近に高い出力電圧を利用する場合であっても、共振周波数を超えて低い周波数に制御されない。
(3) 高圧電源装置70は、圧電トランス75の共振周波数付近の高い出力電圧の高速立ち上げが可能になるので、印刷速度がA4縦送りにて20ppmの高速印刷の画像形成装置に適用可能である。
本発明の実施例2の画像形成装置1の構成は、実施例1における図3、4の画像形成装置1の構成と同様であるので、説明を省略する。実施例2の高圧電源装置70A及び高圧電源装置70A内の高圧制御部60Aは、実施例1の高圧電源装置70及び高圧電源装置70内の高圧制御部60とは、構成が異なるので、実施例2の高圧電源装置70A及び高圧電源装置70A内の高圧制御部60Aの構成について、異なる点を説明する。
(実施例2の高圧電源装置の構成)
図24は、実施例2の高圧電源装置70Aの概略を示すブロック図であり、実施例1の高圧電源装置70の概略を示す図1中の共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例2のプリンタエンジン制御部60Aから高圧制御部60Aに出力する指示信号は、実施例1のプリンタエンジン制御部60から高圧制御部60に出力する指示信号(リセット信号RESET、オン信号ON、選択信号FRQ)に加え、予めバイアスを印加することを指示する信号PRE及び目標値を8bitで指示する信号DATAが追加されている。
実施例2の高圧制御部60Aは、追加された信号PRE及び信号DATAに対応して入力ポートIN16,IN17が追加されている。
実施例2の高圧制御部60Aは、実施例1の高圧制御部60の第1の電圧比較手段78a、第2の電圧比較手段78b及び三角波発生手段79が削除され、実施例1の出力電圧変換手段77とは構成の異なる出力電圧変換手段77Aが出力する検出値S77が、高圧制御部60A内部の図示しないADC入力する入力ポートIN10が設けられている。
実施例2の出力電圧変換手段77Aは、実施例1の出力電圧変換手段77Aと異なり、高圧制御部60Aに直接出力するため、出力に図示しないインピーダンス変換手段を備えている。
実施例2の高圧電源装置70Aの他の部分の構成は、実施例1の高圧電源装置70の構成と同じであるため、他の部分の構成の説明は省略する。
図25は、図24の高圧電源装置70Aにおける詳細な構成例を示す回路図であり、実施例1の高圧電源装置70Aの概略を示す図2中の共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例2の出力電圧変換手段は77A、実施例1の出力変換手段77と構成に加え、出力にオペアンプ77eによるボルテージフォロア回路が追加されている。このボルテージフォロア回路は、高圧制御部60A内部に設けられている図示しないADCの入力に対するインピーダンス変換を行う機能を有している。他の構成については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
(実施例2の高圧電源装置の高圧制御部の構成)
図26は、図24中の高圧制御部60Aの詳細な構成を示すブロック図であり、実施例1の高圧制御部60の構成を示す図5中の共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例2の高圧制御部60Aでは、実施例1の高圧制御部60が備える5bitカウンタ81、NOTゲート82、セレクタ83、9bitカウンタ95、及びDラッチ96が削除されている。又、実施例2の高圧制御部60Aは、実施例1の高圧電源装置60の256分周器80、5bitカウンタ84、Dラッチ85、6bitカウンタ90、テーブルレジスタ91、及び比較器97に替えて、タイマ151、ADC152、演算器153、NOTゲート154、8bitカウンタ155、テーブルレジスタ156、及び比較器157が設けられている。更に、実施例2の高圧制御部60Aは、実施例1の高圧制御部60に、9bitレジスタ158、分周器159、及び出力セレクタ160が追加されている。
タイマ151は、11bitのカウンタを備え、40.9μsec周期にてパルスを12bitADC152及び8bitカウンタ155へ出力する機能を有している。12bitADC152は、タイマ151からパルスが入力される毎に、出力電圧変換手段77から入力される検出値S77を12bitのデジタル値に変換し、演算器153及び比較器157へ出力する機能を有している。
演算器153は、12bitADCから入力される12bit値と目標値8bit値に基づき、5bit値を生成し、NOTゲート154へ出力する機能を有している。NOTゲート154は、演算器153から入力される5bit値をビット反転した5bit値をテーブルレジスタ86及び比較器89へ出力する機能を有している。
8bitカウンタ155は、オン信号ONのLレベルの入力により00hexにリセットされ、オン信号ONがLレベルとなった後に、タイマ151の出力パルスをカウントし、カウント値がFFhexとなるとカウントを停止し、8bit値をテーブルレジスタ156へ出力する機能を有している。テーブルレジスタ156は、8bitカウンタ155から入力される8bit値に対応する17bit値を演算器101へ出力する機能を有している。比較器157は、オン信号ONがHレベルの期間に、目標値8bit値と12bitADC152の出力12bitの内の10bit値に基づく3bit値を演算器101へ出力する機能を有している。
9bitレジスタ158は、9bit値1C0hexを保持し、その9bit値を分周器160へ出力する機能を有している。分周器159は、分周器106と同様に分周した111.6kHzオンデューティ30%のパルス出力セレクタ60を出力する機能を有している。出力セレクタ160は、信号PREとオン信号ONの2つの信号入力により、3入力である分周器106の出力、分周器159の出力、Lレベル出力を切り替える機能を有している。
図27−1及び図27−2は、図26中のテーブルレジスタ156の例を示す図である。
テーブルレジスタ156は、図27−1及び図27−2に示されたように、8bitカウンタ155から入力される8bit値に対応した17bit値を出力する。
実施例2の高圧制御部60Aのその他の構成については、実施例1の高圧制御部60の構成と同様である。
(実施例2の動作)
実施例1では、電圧比較手段78a,78b及び三角波発生手段79を用いて検出値S77を検出しているのに対し、本実施例2では、ADC152により検出値S77を直接デジタル値に変換している。実施例1では、目標電圧の87.5%に達するまでの時間を164μsec周期でカウントしているのに対し、実施例2では41μsec周期でカウントしている。更に、実施例1は、駆動開始分周比を1CChexとしているのに対し、実施例2では、駆動開始分周比を1CDhexとして点である。
実施例2の動作について、実施例1と異なる部分について、以下説明する。
プリンタエンジン制御部53は、画像形成装置1の図示しない各部モータ等を駆動し、帯電バイアスを帯電ローラ36に印加し、現像バイアスを現像ローラ34へ印加する。用紙15の搬送に先だって、転写ローラ5へプレバイアスである約900Vを印加し、イニシャル動作を開始し、用紙が転写ニップに到達すると同時に、転写バイアス5000Vを印加する。
実施例1と同様に選択信号FRQをHレベルとして高圧制御部60Aをリセットし、19bitレジスタ102に73400hexが設定され、目標値8bit値を5000Vに相当する8bit値B6hexがプリンタエンジン制御部53から出力される。
次に、プリンタエンジン制御部53は、信号PREをHレベルとする。これにより、分周器159の出力が1C0hex即ち、461分周である111.6kHzのパルスが出力され、約900Vのプレバイアスが印加される。続いて、オン信号ONがLレベからHレベルに切り替えられると、圧電トランス75は初期値の駆動周波数108.46kHzにて駆動され、出力電圧変換手段77から出力される検出値S77が暫増する。12bitADC152は、高圧の出力電圧を47/100047倍された電圧を12bitのデジタルデータに変換し、演算器153は、それを5bitのデータに変換する。
図28は、図26中の演算器153における処理の流れを示すフローチャートである。
図28に基づき、演算器153における処理の流れを説明する。演算器153は、12bitADC152の出力12bit値を、図31で示される処理により、5bit値に変換して出力する。図28では、フローチャートで説明しであるが、ハードウェアによって実現される。
ステップST1において、演算器153の処理が開始すると、ステップST2へ進む。ステップST2において、目標設定値が00hex又は01hexが判定され、そうであれば(Y)、ステップST3へ進み、そうでなければ(N)、ステップST4へ進む。
ステップST3において、ADC152の検出値が01Fhexより大きいかの判定が行われ、そうであれば(Y)、ステップST5へ進み、そうでなければ(N)、ステップST6へ進む。
ステップST4において、ADC152の検出値を目標設定値で割った値が01Fhexより大きいかが判定され、そうであれば(Y)、ステップST7へ進み、そうでなければ(N)、ステップST8へ進む。
ステップST5において、演算器153の5bit出力値を1Fhexとし、ステップST9へ進む。ステップST6において、演算器153の5bit出力値をADC152の検出値とし、ステップST9へ進む。ステップST7において、演算器153の5bit出力値を1Fhexとし、ステップST9へ進む。ステップST8において、演算器153の5bit出力値をADC152の検出値を目標設定値で割った値とし、ステップST9へ進む。ステップST9において、演算器153の処理を終了する。
以上の処理により演算器153から出力された5bit値はNOTゲート154で反転され、目標電圧付近でテーブルレジスタ86に、10000bの5bitが、ADC152の出力が0近辺では、11111bの5bit値が入力される。
比較器157は、以下の比較を行い、演算器99へ3bit値を出力する。
(目標値8bit−1)に下位2bit値00bを加えた10bit値≧ADC152出力値の上位10bitの場合に、000bを、
目標値8bitに下位2bit値00bを加えた10bit>ADC152の出力値上位10bit>(目標値8bit−1)に下位2bit値00bを加えた10bit値の場合に、001bを
目標値8bitに下位2bit値00bを加えた10bit値=ADC152の出力値上位10bitの場合に、010bを
(目標値8bit+1)に下位2bit値00bを加えた10bit値≧ADC152の出力値上位10bit>目標値8bitに下位2bit値00bを加えた10bit値の場合に、011bを
ADC152の出力値上位10bit≧(目標値8bit+1)に下位2bit値00bを加えた10bit値の場合に、100bを
を出力する。
オン信号ONがLレベルの場合に、3bit出力を010bとして出力する。
図29は、図26中の出力セレクタ160の制御論理を示す図である。
出力セレクタ160は、図28に示されたように、オン信号ONがLレベルかつ信号PREがHレベルのとき、分周器159の出力を選択する。又、オン信号ON及び信号PREが共にLレベルのとき、Lレベルの出力を選択し、オン信号ONがHレベルのとき、分周器106の出力を選択する。
図30は、実施例2における制御指示信号と高圧出力の動作を示すタイミングチャートである。
図30には、出力電圧S76、プレバイアスPRE、オン信号ON、選択信号FRQ、及びリセット信号RESETの各波形が示されている。プレバイアス信号PREがHレベルの間、プレバイアス電圧として、920Vの出力電圧S76が出力されている。オン信号ONがLレベルからHレベルになるタイミングで、出力電圧S76は目標電圧へ立ち上げられている。プレバイアス電圧は、同一駆動周波数なので、環境や負荷により若干変化するが、印刷時の印加バイアス電圧は常に制御されるので、常に最適な転写バイアスを高速に立ち上げることができる。
図31及び図32は、実施例2における無負荷108.5kHz駆動時の立ち上がり特性及び50MΩ負荷108.5kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図である。
図31及び図32を、実施例1における108.7kHz駆動時の立ち上がり特性を示す図18及び図19と対比すると、各目標電圧までの立ち上がり時間が無負荷時及び50MΩ負荷時の何れにおいても、高速化されている。
プレバイアスの印加により、紙間と用紙15がある部分での感光ドラムに流れる電流差が縮小し、バイアスが切り替わる部分の履歴による横筋などの画像不良を防止できる。
その結果、実施例1とほぼ同様に、目標電圧の87.5%到達時、NOTゲート154の5bit出力値が12hex時に、テーブルレジスタ156の出力値に駆動周波数が切り替えられ、目標電圧にて制御される。
1枚目の紙後端が転写ニップに到達する直前にオン信号をLレベルにする。この時、プレバイアス信号PREは継続してHレベルを維持されるので、紙後端以降はプレバイアスである920Vが印加され、プレバイアスが印加されている間に、リセット信号RESETをリセットし、設定を初期化する。この時、9bitレジスタ158及び分周器159は継続して動作し、リセットされないので、紙間でプレバイアスが維持される。2枚目の紙先端のタイミングにて再度オン信号ONをHレベルとすることによりプレバイアスを印加する。印刷枚数のカウントによって転写バイアスを変更する場合には、プリンタエンジン制御部53Aからの目標値8bitを変化させる。
実施例2のその他の動作は、実施例1と同様である。
(実施例2の変形例)
本実施例2では、プレバイアスを印加するための駆動周波数を固定としたが、プレバイアスを印加するための駆動周波数を、環境・負荷に応じて可変とすることも可能である。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、プレバイアスを印加した上で、共振周波数付近の立ち上げ速度が速くなる駆動周波数にて、圧電トランス75の駆動を開始するようにしている。これにより、印字速度が30(頁/分)以上の画像形成装置においても、圧電トランスによる高圧電源装置の適用が可能となる。
(その他の変形例)
本発明においては、カラータンデム方式の画像形成装置1の転写高圧電源63aとして説明したが、本発明は、カラーに限らずモノクロ等の画像形成装置や、複合機等の他の画像形成装置にも適用可能である。又、転写用の高圧電源装置70,70Aは、帯電等の他の高圧電源装置にも適用可能である。
1 画像形成装置
53,53A プリンタエンジン制御部
60,60A 高圧制御部
63 転写バイアス発生部
63a 転写高圧電源
70,70A 高圧電源装置
71 発振器
74 圧電トランス駆動回路
75 圧電トランス
76 整流回路
77 出力電圧変換手段
78a,78b 電圧比較手段
79 三角波発生手段
86,87,91,156 テーブルレジスタ
89,97,157 比較器
101,101A 演算器
102 19bitレジスタ
83,100,104,107,160 セレクタ
106,159 分周器
120 DAC

Claims (9)

  1. 可変の周波数を有するパルスからなる制御信号を入力し、前記制御信号によりスイッチングして駆動パルスを出力するスイッチング手段と、
    所定の共振周波数を有し、前記駆動パルスにより駆動されて高圧の出力電圧を出力する圧電トランスと、
    前記出力電圧を検出して検出値を出力する出力検出手段と、
    前記検出値の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記検出値と前記目標値とを比較し、比較結果を出力する比較手段と、
    前記制御信号の前記出力開始時から前記検出値が前記目標値以下の所定値となるまで前記初期分周比値に固定し、前記検出値が前記目標値以下の所定値に達した時以降には、前記検出値が前記目標値と一致するように、前記比較結果に基づき、前記経過時分周比値を増減制御して可変分周比値を出力する分周比値制御手段と、
    を備えたことを特徴とする高圧電源装置。
  2. 前記周比値制御手段は、
    前記制御信号の出力開始時の前記周波数に対応する初期分周比値を出力する初期値出力手段と、
    前記制御信号の前記出力開始時から、前記検出値が前記目標値以下の所定値となるまでの経過時間を計測する計測手段と、
    前記経過時間に応じた経過時分周比値を出力する経過値出力手段と、
    前記初期分周比値、前記経過時分周比値、及び前記可変分周比値を入力し、前記初期分周比値、前記経過時分周比値、及び前記可変分周比値に基づき、クロック信号を分周して制御信号を前記スイッチング手段へ出力する分周手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の高圧電源装置。
  3. 前記比較手段は、
    前記目標値に基づいて三角波を発生し、前記三角波を前記比較手段へ出力する三角波発生手段と、
    前記検出値と前記目標値を比較して第1のデジタル信号を出力する第1の比較手段と、
    前記前記検出値と前記三角波とを比較して第2のデジタル信号を出力する第2の比較手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の高圧電源装置。
  4. 前記初期分周比値は、
    前記圧電トランスにおける前記出力電圧の周波数特性において、
    前記共振周波数以上かつ前記共振周波数付近の周波数特性が急峻となる周波数に対応する分周比値であることを特徴とする請求項2記載の高圧電源装置。
  5. 前記初期分周比値は、
    前記目標値に対応する前記制御信号の前記周波数より低い周波数に対応することを特徴とする請求項2記載の高圧電源装置。
  6. 前記初期分周比値及び前記経過時分周比値は、
    デジタル設定値である前記分周比値を2値化演算して生成される分周比値であることを特徴とする請求項2記載の高圧電源装置。
  7. 前記計測手段における前記所定値が、
    前記目標値の80〜90%であることを特徴とする請求項2記載の高圧電源装置。
  8. 出力電圧を出力する高圧電源装置を備え、前記出力電圧により駆動されて画像を転写媒体に印刷する画像形成装置であって、
    前記高圧電源装置は、
    可変の周波数を有するパルスからなる制御信号を入力し、前記制御信号によりスイッチングして駆動パルスを出力するスイッチング手段と、
    所定の共振周波数を有し、前記駆動パルスにより駆動されて高圧の出力電圧を出力する圧電トランスと、
    前記出力電圧を検出して検出値を出力する出力検出手段と、
    前記検出値の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記検出値と前記目標値とを比較し、比較結果を出力する比較手段と、
    前記制御信号の前記出力開始時から前記検出値が前記目標値以下の所定値となるまで前記初期分周比値に固定し、前記検出値が前記目標値以下の所定値に達した時以降には、前記検出値が前記目標値と一致するように、前記比較結果に基づき、前記経過時分周比値を増減制御して可変分周比値を出力する分周比値制御手段と、を有し、前記出力電圧を出力する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置は、更に
    前記出力電圧を転写バイアスとして用い、前記転写バイアスにより画像を転写媒体に印刷する転写バイアス手段を有し、
    前記圧電トランスの前記共振周波数付近の周波数で、前記転写バイアスを立ち上げる前に、前記転写媒体に印加する前記転写バイアスより低い前記出力電圧を出力する周波数にて前記制御信号を出力することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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