JP2013040942A - 時計ホイールセットのアガキの事前調整 - Google Patents
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Abstract
【解決方法】地板上で枢動ホイールセット(3)を誘導するためのスペーサ(2)を含み、地板(1)において筐体(11)と協働するショルダ(36)と、地板に当接する係止面(22)とを含む時計のサブアセンブリ。
時計のサブアセンブリ(10)は枢動ホイールセット(3)に固定される駆動手段(5)を含み、枢動ホイールセット(3)は軸方向のアガキを介してスペーサ(2)に対して摺動するように配置され、前記アガキは、枢動ホイールセットのカラー(31)とスペーサ(2)の正面との間の第1の係止位置と、駆動手段(5)の係止面とスペーサの後面との間の第2の係止位置との間で決定される。枢動ホイールセット(3)は、カラー(31)の反対側に、切削部分(37)を含む。切削部分(37)は表示要素の補完的な切削部分と協働するように配置されて表示要素を枢動ホイールセット(3)に固着する。
【選択図】図6
Description
−枢動ホイールセットは、正面軸端部に近接して後軸端部の反対側に位置するカラーから形成され、枢動ホイールセットのカラーは後軸端部に対面する側面上に、正面軸端部に近接して位置する枢動ホイールセット基準面を備え、枢動ホイールセットはさらに、駆動ショルダに対してカラーの反対側に位置する正面軸端部において切削部分を含み、切削部分は第2の収縮値で、表示要素が備える補完的な切削部分と協働し、表示要素を枢動ホイールセットに対して固着するように配置されている。
−枢動ホイールセットをスペーサに挿入して、枢動ホイールセット基準面を正面端部面と対向させる。
−駆動手段を、駆動、溶接、接着、リベットまたはレーザ溶融によって枢動ホイールセットの駆動ショルダに固定し、これによって駆動手段の軸受面を枢動ホイールセット基準面から距離をおいて配置し、枢動ホイールセットがショルダを有する場合は、枢動ホイールセット基準面を、駆動手段をショルダ上で調整するか、またはショルダに当接させることによって設定して駆動手段を係止し、任意の枢動ホイールセットの端部アガキを、スペーサおよび駆動手段が形成するサブアセンブリのためにスペーサの回りに設定する。
−枢動ホイールセット、スペーサおよび駆動手段から形成される事前に組み立てたサブアセンブリを筐体に挿入し、スペーサの第2の軸受係止面を地板の第1の軸受面に当接させ、ショルダは第1の収縮値で、またはリベット、溶接、接着による固定した保持状態において筐体と協働する。
−表示要素を駆動し、補完的な切削部分を切削部分と協働させることによって固定し、表示要素を枢動ホイールセットに対して第2の収縮値で固着する。
−一方では、第1の係止位置は、枢動ホイールセット3のカラー31とスペーサ2の正面端部面24との間に位置し、
−他方では、第2の係止位置は、駆動手段5の係止面51とスペーサ2の後端部面25との間に位置する。
−枢動ホイールセット3をスペーサ2に挿入し、枢動ホイールセット基準面32を正面端部面24と対向させる。
−駆動手段5を駆動し、溶接、接着、リベット、レーザ溶融または別の手段で枢動ホイールセット3の駆動ショルダ36に固定する。それによって、駆動手段5の軸受面51を調整し、また枢動ホイールセット3がショルダ39を有する場合は、駆動手段5とショルダ39に当接させることによって、枢動ホイールセット基準面32に対して距離をおいて配置し、図3Bの変形例に示すように駆動手段5を係止する。所定の枢動ホイールセットの端部アガキEを、スペーサ2の駆動手段5が形成するサブアセンブリのために、スペーサ2の回りで調整する。
−枢動ホイールセット3、スペーサ2および駆動手段5が形成する事前に組み立てたサブアセンブリを筐体11に挿入し、第2の軸受係止面22を地板1の第1の軸受面12に当接させ、ショルダ21は第1の収縮値で、またはリベット、溶接、接着などの方法によって固着することによって筐体11と協働させる。
−補完的な切削部分61が切削部分37と協働し、第2の収縮値で、表示要素6を枢動ホイールセット3に固着する間に表示要素6を駆動する。
Claims (15)
- 地板(1)と、枢動ホイールセット(3)と、この枢動ホイールセット(3)を前記地板(1)上で誘導するためのスペーサ(2)とを備える時計のサブアセンブリ(10)であって、前記スペーサ(2)は、前記地板(1)内の筐体(11)と協働するように配置されるショルダ(21)と、前記地板(1)に当接するように配置される係止面(22)とを備え、前記サブアセンブリは、前記枢動ホイールセット(3)に固定される駆動手段(5)を含み、前記枢動ホイールセット(3)は前記スペーサ(2)に対して、軸方向のアガキ(E)を介して摺動するように配置され、前記軸方向のアガキ(E)は、前記枢動ホイールセット(3)のカラー(31)と前記スペーサ(2)の正面端部面(24)との間の第1の係止位置と、前記駆動手段(5)の係止面(51)と前記スペーサ(2)の後端部面(25)との間の第2の係止位置との間に設定されることを特徴とし、前記枢動ホイールセット(3)は、前記駆動手段(5)に対して前記カラー(31)の反対側に切削部分(37)を含み、前記切削部分(37)は表示要素(6)が備える補完的な切削部分(61)と協働して、前記表示要素(6)を前記枢動ホイールセット(3)に固着するように配置されることを特徴とする時計のサブアセンブリ(10)。
- 請求項1に記載の時計のサブアセンブリ(10)であって、前記筐体(11)は前記地板(1)の少なくとも一面上で、前記筐体(11)の第1の筐体軸線(D1)の回りの第1の軸受面(12)によって囲まれ、前記枢動ホイールセット(3)は、前記駆動手段(5)を固定するための駆動ショルダ(36)を後軸端部(3AR)に近接して含み、前記ショルダ(21)は、第1の収縮値で、またはリベット、溶接、接着による固定した保持状態において前記筐体(11)と協働するように配置され、前記スペーサ(2)は、前記地板(1)の前記第1の軸受面(12)に当接するように配置される第2の軸受係止面(22)を含み、前記枢動ホイールセット(3)は前記駆動手段(5)を備え、前記枢動ホイールセットの端部アガキ(E)を介して前記スペーサ(2)に対して摺動し、前記第1の係止位置は基準枢動ホイールセット表面(32)と前記スペーサ(2)が備える前記正面端部面(24)との協働から生じ、基準枢動ホイールセット表面(32)は、前記後軸端部(3AR)に対向する側面上に、前記後軸端部(3AR)の反対側の前記枢動ホイールセット(3)の正面軸端部(3AV)に近接して位置する前記カラー(31)内に含まれ、前記第2の係止位置は前記軸受係止面(51)と、前記正面端部面(24)の反対側にある前記スペーサ(2)が備える前記後端部面(25)との協働から生じ、これによって、組立位置において、前記カラー(31)および前記駆動手段(5)は前記スペーサ(2)を前記枢動ホイールセットの端部アガキ(E)に固定し、さらに前記枢動ホイールセット(3)は前記駆動ショルダ(36)に対して前記カラー(31)の反対側に位置する前記正面軸端部(3AV)に前記切削部分(37)を含み、前記切削部分(37)は第2の収縮値で、前記表示要素(6)が含む前記補完的な削部分(61)と協働するように配置されることを特徴とする時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記スペーサ(2)および前記枢動ホイールセット(3)は挿入する単一方向(S)において互いに同軸上に取り付けられるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記スペーサ(2)は前記枢動ホイールセット(3)を軸方向に誘導し、前記枢動ホイールセット(3)の回動を誘導するための孔(23)を含み、前記枢動ホイールセット(3)は第1の正面ショルダ(33)を含み、前記第1の正面ショルダ(33)は前記後端部面(25)から最も遠い部分において前記孔(23)と協働することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記枢動ホイールセット(3)は、後軸端部(3AR)の側面に、回動動作あそびを介して、石の孔またはバーと協働するように配置される後部枢軸(35)を含むことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記枢動ホイールセット(3)は、前記駆動手段を係止するためのショルダ(39)を含むことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記枢動ホイールセット(3)は、前記第1の正面ショルダ(33)と前記後端部面(25)との間の前記孔(23)と協働する少なくとも1つの後部ショルダ(34)を含むことを特徴とする請求項6に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記駆動手段(5)は、かなであり、前記スペーサ(2)は中央管であり、前記枢動ホイールセット(3)は針または表示ディスクが形成する1つの前記表示要素(6)を有するアーバであることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記筐体(11)の直径は、前記駆動手段(5)の最大直径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 前記カラー(31)は、前記枢動ホイールセット(3)上で駆動される追加部品であり、前記カラー(31)と前記枢動ホイールセット(3)との間の第3の収縮値によって生じる保持力は、前記補完的な切削部分(61)と前記切削部分(37)との間の前記第2の収縮値に関連する力における駆動よりも大きいことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の時計のサブアセンブリ(10)。
- 請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の少なくとも1つの時計のサブアセンブリ(10)を含む時計ムーブメント(100)であって、前記地板(1)は、第1の筐体軸線(D1)に沿って延在する筐体(11)を有し、前記筐体(11)は前記地板(1)の少なくとも一面上で、前記第1の筐体軸線(D1)の回りの第1の軸受面(12)によって囲まれ、前記時計ムーブメントは、前記第1の軸受面(12)の反対側の前記地板(1)から距離をおいてムーブメント部品または輪列バー(4)を含み、前記ムーブメント部品または輪列バー(4)は前記地板(1)に対向する側面で第1のバー基準面(41)を含み、前記第1のバー基準面(41)は、前記地板(1)上の前記サブアセンブリ(10)の組立位置において、前記駆動手段(5)の前記軸受係止面の反対側にある前記駆動手段(5)が備える第2の基準面(52)から端部あそび値(J)だけ離間し、前記端部あそび値(J)は前記枢動ホイールセットの端部アガキ値(E)以上であることを特徴とする時計ムーブメント(100)。
- 前記ムーブメント部品または輪列バー(4)は、後部枢軸(35)の回動を誘導するために配置される孔を備える石(43)、または前記後部枢軸(35)の回動を誘導するように配置される孔を直接的に含み、前記後部枢軸(35)は、前記後軸端部(3AR)の側面で、前記枢動ホイールセット(3)に含まれることを特徴とする請求項11に記載の時計ムーブメント(100)。
- 請求項11または12に記載の少なくとも1つの時計ムーブメント(100)を含む時計(1000)、または第1の筐体軸線(D1)に沿って延在する筐体(11)を備える少なくとも1つの前記地板(1)を含む時計(1000)であって、前記筐体(11)は前記地板(1)の少なくとも一面上で、前記第1の筐体軸線(D1)の回りの第1の軸受面(12)によって囲まれ、前記時計(1000)は請求項1に記載の少なくとも1つのサブアセンブリ(10)を含み、前記サブアセンブリは前記地板(1)内の前記筐体(11)および前記第1の軸受面(12)と協働するように配置される前記時計(1000)であって、前記第1の軸受面(12)の反対側の前記地板(1)から距離をおいてムーブメント部品または輪列バー(4)を含み、前記ムーブメント部品または輪列バー(4)は前記地板(1)に対向する側面で第1のバー基準面(41)を備え、前記第1のバー基準面(41)は、前記地板(1)上の前記サブアセンブリ(10)の前記組立位置において、前記駆動手段(5)の前記軸受係止面の反対側にある前記駆動手段(5)が備える第2の基準面(52)から端部あそび値(J)だけ離間し、前記端部あそび値(J)は前記枢動ホイールセットの端部アガキ値(E)以上であることを特徴とする時計(1000)。
- 第1の筐体軸線(D1)に沿って延在する筐体(11)を備える地板(1)上に、一方では、枢動ホイールセット(3)を、他方では、少なくとも1つのスペーサ(2)を組み立てる方法であって、前記筐体(11)は前記地板(1)の少なくとも一面上で、前記第1の筐体軸線(D1)の回りの第1の軸受面(12)によって囲まれ、前記枢動ホイールセット(3)は駆動ショルダ(36)を後軸端部(3AR)に近接して含み、前記少なくとも1つのスペーサ(2)は前記地板(1)に対して前記枢動ホイールセット(3)を収容し、前記枢動ホイールセット(3)の回動を誘導するものであり、前記スペーサ(2)は第1の収縮値で、またはリベット、溶接、接着による固定保持状態において前記筐体(11)と協働するように配置されたショルダ(21)を含み、前記スペーサ(2)はさらに、カラー(26)上に前記地板(1)の前記第1の軸受面(12)に当接するように配置される第2の軸受係止面(22)を含み、前記スペーサ(2)はさらに正面端部面(24)を前記カラー(26)に対して前記第2の軸受係止面(22)の反対側に含む方法であって、
−前記枢動ホイールセット(3)は、正面軸端部(3AV)に近接し、前記後軸端部(3AR)の反対側に位置するカラー(31)から形成され、前記枢動ホイールセット(3)の前記カラー(31)は前記後軸端部(3AR)に対向する側面に前記正面軸端部(3AV)に近接して位置する枢動ホイールセット基準面(32)を備え、前記枢動ホイールセット(3)はさらに、前記駆動ショルダ(36)に対して前記カラー(31)の反対側に位置する前記正面軸端部(3AV)において、切削部分(37)を含み、この切削部分(37)は第2の収縮値で表示要素(6)が備える補完的な切削部分(61)と協働するように配置され、前記要素を前記枢動ホイールセット(3)に対して固着し、
−前記枢動ホイールセット(3)を前記スペーサ(2)に挿入して、前記枢動ホイールセット基準面(32)を前記正面端部面(24)と対向させ、
−駆動手段(5)を、駆動、溶接、接着、リベットまたはレーザ溶融によって前記枢動ホイールセット(3)の前記駆動ショルダ(36)に固定し、これによって前記駆動手段(5)の軸受面(51)を前記枢動ホイールセット基準面(32)から距離をおいて配置し、前記枢動ホイールセット(3)がショルダ(39)を有するときは、前記駆動手段(5)を前記ショルダ(39)上で調整するか、または前記ショルダ(39)に当接させることによって前記枢動ホイールセット基準面(32)を設定して前記駆動手段(5)を係止し、所定の枢動ホイールセットの端部アガキ(E)を、前記スペーサ(2)および前記駆動手段(5)が形成する前記サブアセンブリのために前記スペーサ(2)の回りに設定し、
−前記枢動ホイールセット(3)、前記スペーサ(2)および前記駆動手段(5)が形成する前記事前に組み立てたサブアセンブリを前記筐体(11)に挿入し、前記スペーサ(2)の前記第2の軸受係止面(22)を前記地板(1)の前記第1の軸受面(12)に当接させ、前記ショルダ(21)は第1の収縮値で、またはリベット、溶接、接着による固定した保持状態において前記筐体(11)と協働し、
−前記表示要素(6)を駆動し、前記補完的な切削部分(61)を前記切削部分(37)と協働させることによって固定し、前記表示要素(6)を前記枢動ホイールセット(3)に対して第2の収縮値で固着することを特徴とする方法。 - 請求項14に記載の組立方法であって、前記軸受面(51)の反対側に備えられる基準面(52)上で、前記駆動手段(5)が、前記地板(1)に近接するムーブメント部品または輪列バー(4)の基準面(41)に近接し、または前記枢動ホイールセット(3)の一端部の枢動を誘導するための石(43)をもつように配置されるときは、前記枢動ホイールセットの端部アガキ(E)を調整し、前記基準面(52)と前記基準面(41)との間の端部あそび(J)以下のままであるようにし、前記枢動ホイールセット(3)、前記スペーサ(2)および前記駆動手段(5)が形成する前記事前に組み立てたサブアセンブリの軸方向の空間が、前記地板(1)に対して前記ムーブメント部品または輪列バー(4)上の前記駆動手段(5)に影響を与える危険性がないことを特徴とする組立方法。
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