JP2013036569A - ロックピース、ロックピースを備えたコントロールケーブルのアジャスト装置およびアジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構 - Google Patents

ロックピース、ロックピースを備えたコントロールケーブルのアジャスト装置およびアジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構 Download PDF

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Abstract

【課題】型の無理抜きにより生じる応力が係合突部周辺で吸収されるため、ロックピースの成型時に係合部近傍が外側へ変形することがなく、ホルダへの挿入や抜去を容易にする。
【解決手段】ロックピース1が、互いに対向する一対の側壁12a、12bと、一対の側壁12a、12bにかけ渡された連結壁13とを備えた断面形状が略逆U字状となるように形成され、一対の側壁12a、12bおよび連結壁13の内面側ISには、ロッド3の係合部31に係合するように、軸方向X全長に渡って溝11gと突起11pが交互に並んだ被係合部11が形成され、被係合部11に、側壁12a、12bの一方の内面側ISから対向する他方の側壁12a、12bに向かって突出する係合突部Pが、被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成されてなることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、成型時に係合部近傍が外側へ変形することがなく、ホルダへの挿入や抜去が容易なロックピース、該ロックピースを備えたコントロールケーブルのアジャスト装置および該アジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構に関する。
コントロールケーブルの取り付け長さを調整するアジャスト装置として、特許文献1のものが知られている(図9〜12参照)。特許文献1に示されるコントロールケーブルのアジャスト装置は、長さが調整されるコントロールケーブル100の端部に形成された細長い端部材(図9の参照符号101参照。以下、単にロッド101という)と、ロッド101が収容されるホルダ104(図11参照)と、ホルダ104内で、ロッド101に係合して、ロッド101およびロッド101に固定されたコントロールケーブル100の軸方向の移動を規制するロックピース102(図10参照。特許文献1ではキー)と、ロックピース102を固定するロック103(図11参照)とを有する。すなわち、図11に示すホルダ104内に、コントロールケーブル100の一端に固定されたロッド101を、軸方向(図11中、参照符号D1で示す方向)に移動自在に設け、ロックピース102をホルダ104に設けられた挿着孔104aに図11中、上側から押し込むことにより、ロッド101に形成された被係合部101a(図9参照)と、ロックピース102に形成された係合部102a(図10参照)とを係合してロッド101の軸方向の位置を調整する。ロッド101の被係合部101aとロックピース102の係合部102aとを係合させた後、図11に示すロック103をロックピース102側にスライドさせることにより、ロックピース102をホルダ104に固定し、コントロールケーブル100の長さの調整が完了する。
このアジャスト装置に用いられているロックピース102は、図10に示すように、断面形状が略逆U字状になっており、その内面に溝と突起が交互に形成された係合部102aがロックピース102の軸方向(図10中、参照符号D2で示す方向)全長に渡って設けられている。この係合部102aには、特許文献1には記載がないが、溝と突起が交互に形成された被係合部101aが外表面に設けられたロッド101と係合した後でロッド101から外れないように、図12に示すように、断面形状が略C字状となるような係合突部102bを設けることが好ましい。
特開2005−147393号公報
しかし、このような係合突部102bを形成した場合、ロックピース102の成形後、型をロックピース102から離型する際、係合部102aを成形する型が係合突部102b部分で無理抜きになるため、係合突部102bを係合部102aの軸方向(図10中、参照符号D2で示す方向と同方向)の端部に設けると、無理抜きにより生じる応力によって係合部102aの近傍が外側(図10中、D2方向)へ変形してしまい、ロックピース102をホルダ104の挿着孔104aへ挿入できなかったり、ホルダ104への挿入抵抗が大きくなって、ロックピース102の挿入や抜去が困難になるおそれがある。すなわち、ロックピース102の軸方向D2の端部が、無理抜きにより外側(図10中、D2方向)に向かって変形し、突出すると、外側に突出した部分が、ロックピース102をホルダ104の挿着孔104aに挿入するときに、挿着孔104aの内壁104bにおいて引っ掛かり、ロックピース102が挿入しにくく、また、ロックピース102を抜き去るときに、ロックピース102の変形により外側に突出した部分が楔となって外しにくいという問題が生じる。
本発明は、成型時にロックピースの係合部近傍が外側へ変形することがなく、ホルダへの挿入や抜去が容易なロックピースを提供することを目的とする。
本発明のロックピースは、ホルダ内で軸方向移動可能に配置され、軸方向に沿って溝と突起が交互に並んだ係合部が形成されたロッドに係合することにより、前記ホルダ内で前記ロッドの軸方向の位置を固定し、前記ロッドに取り付けられたコントロールケーブルの長さを調整するためのロックピースであって、前記ロックピースが、互いに対向する一対の側壁と、該一対の側壁にかけ渡された連結壁とを備えた断面形状が略逆U字状となるように形成され、前記一対の側壁および前記連結壁の内面側には、前記ロッドの前記係合部に係合するように、軸方向全長に渡って溝と突起が交互に並んだ被係合部が形成され、前記被係合部に、前記側壁の一方の内面側から対向する他方の側壁に向かって突出する係合突部が、前記被係合部の軸方向の端部を外して形成されてなることを特徴とする。
また、前記ロックピースが合成樹脂製であることが好ましい。
また、前記ロックピースが射出成形により形成されてなることが好ましい。
また、本発明のコントロールケーブルのアジャスト装置は、前記ロックピースを備えることを特徴とする。
また、本発明のコントロールケーブルの長さ調整機構は、前記アジャスト装置を用いることを特徴とする。
本発明のロックピースによれば、ロックピースの成型後、型の無理抜きにより生じる応力が係合突部周辺で吸収されるため、ロックピースの成型時に被係合部近傍が外側へ変形することがなく、ホルダへの挿入や抜去が容易である。
本発明のロックピース、ロックピースが取り付けられたコントロールケーブルのアジャスト装置、およびアジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構を示す上面図である。 本発明のロックピース、ロックピースが取り付けられたコントロールケーブルのアジャスト装置、およびアジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構の組立状態を示す分解斜視図である。 (a)は本発明のロックピースと係合するロッドを説明するための部分断面図であり、(b)は図3(a)において参照符号Yで示す部分の拡大図である。 (a)は本発明のロックピースの側面図であり、(b)は本発明のロックピースの溝と突起を有する被係合部が設けられた内面側を示す下面図であり、(c)は図4(b)において参照符号Zで示す部分の拡大図である。 (a)は図4(b)におけるA−A線断面図であり、(b)は図4(b)におけるB−B線断面図である。 (a)は本発明のロックピースの、ホルダ内でのロッドとの係合前の状態を示す断面図であり、(b)は本発明のロックピースの、ホルダ内でのロッドとの係合後の状態を示す断面図である。 本発明のロックピースの成型に用いられる型を説明するための概略斜視図である。 (a)〜(c)は本発明のロックピースの製造方法を説明するための概略図である。 従来のコントロールケーブルのアジャスト装置に用いられるロッドを示す図である。 従来のコントロールケーブルのアジャスト装置に用いられるロックピースを示す斜視図である。 従来のコントロールケーブルのアジャスト装置に用いられるホルダを示す斜視図である。 ロックピースの係合部に設ける係合突部を説明するための図である。
以下、添付図面を参照し、本発明のロックピース、ロックピースを備えたコントロールケーブルのアジャスト装置(以下、単にアジャスト装置という)およびアジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構(以下、単に長さ調整機構という)について、詳細に説明する。
本発明のロックピース1は、図1〜3に示すように、ホルダ2内で軸方向(図1〜3中、参照符号Xで示す方向)移動可能に配置され、軸方向Xに沿って溝31gと突起31pが交互に並んだ係合部31が形成されたロッド3に係合することにより、ホルダ2内でロッド3の軸方向Xの位置を固定し、ロッド3に取り付けられたコントロールケーブル4の長さを調整するためのものである。また、本発明のアジャスト装置10は、ロックピース1を備え、本発明の長さ調整機構10Aはアジャスト装置10を用いており、アジャスト装置10は、ホルダ2と、ロッド3とを更に備え、長さ調整機構10Aは、ロックピース1がホルダ2に取り付けられた後、ロックピース1がホルダ2に確実に取り付けられているかを確認するためにロックピース1と係合させるスライダ5と、ロッド3に一端が固定されるコントロールケーブル4をさらに備えている。
ロックピース1が取り付けられるホルダ2には、図2に示すように、一方の端部(図2中、ホルダ2の右側の端部。以下、先端という)に、嵌合孔21が設けられ、例えばシフトレバーに設けられたピン等(図示せず)が嵌合孔21に嵌合され、取り付けられる。また、ホルダ2の他方の端部(図2中、ホルダ2の左側の端部。以下、基端という)には、ロッド3を挿通するための挿通孔22aが設けられている。また、ホルダ2の基端には、さらにロックピース1がホルダ2に確実に取り付けられているかを確認するためのスライダ5が設けられており、ホルダ2の基端側から先端側にスライダ5をスライドさせることにより、ロックピース1に設けられた係合爪14と係合する。
ホルダ2には、図2に示すように、ロックピース1が図2中、上方から挿入されて、ガイドされる断面略矩形状の空洞23が形成されている。空洞23は、ロックピース1をガイドするために、ロックピース1の外形と略同寸法となるように形成される(図1参照)。したがって、ロックピース1が空洞23内に挿入されたとき、空洞23が形成されるホルダ2の内壁24(図2参照)と、ロックピース1との間には、わずかなクリアランスしか形成されず、そのためロックピース1は、空洞23内を摺動しながら、安定してガイドされる。
このホルダ2に、図1および2に示すように、ロッド3が挿通孔22aから挿入される。挿通孔22aは、ホルダ2の基端の外部から空洞23に連通し、空洞23からホルダ先端側に向けてさらに挿通孔22bが形成されている。ロッド3は、挿通孔22a、22bに挿入され、ホルダ2内、すなわち、挿通孔22a、22b、空洞23内を、軸方向Xに沿って移動可能に配置されている。ロッド3は、図3(a)に示すように、ロッド3の一端(図2および図3(a)中、ロッド3の左端。以下、ロッド基端という)側にコントロールケーブル4が挿入される挿入部32が形成され、このロッド基端側の挿入部32にコントロールケーブル4が挿入され、かしめ等により固定される。ロッド3の他端(図2および図3(a)中、ロッド3の右端。以下、ロッド先端という)側には、図3(a)および(b)に示すように、軸方向Xに沿って溝31gと突起31pが交互に形成された係合部31が形成されている。係合部31は、ロッド3自体に溝31gと突起31pを一体的に形成してもよいし、図3(a)に示すように、別部材をロッド先端側に設けることにより形成してもよい。また、溝31gと突起31pは、それぞれ、図2および図3(a)においては、ロッド3の周方向に環状に形成されているが、ロッド3の周方向に部分的に溝31gおよび突起31pが形成されたものであっても構わない。すなわち、ロッド3の溝31gと突起31pにより、ロックピース1と係合できる係合部31が設けられたものであればよい。また、ロッド3の形状も図2および図3(a)では断面円形のものを図示しているが、ロックピース1と係合できる溝31gと突起31pを有するものであれば、断面矩形状等、断面多角形状のものであってもよいことはいうまでもない。
ホルダ2内でロッド3の軸方向Xの位置を調整し、それによりロッド3に取り付けられたコントロールケーブル4の長さを調整するために、ロッド3をホルダ2内で軸方向Xに操作して位置調整した後に、ロッド3の係合部31に、後述するロックピース1に形成された被係合部11(図4(b)参照)を係合させる。以下、ロックピース1について説明する。
ロックピース1は、図2および図4(a)に示すように、互いに対向する一対の側壁12a、12bと、一対の側壁12a、12bにかけ渡された連結壁13とを備えた断面形状が略逆U字状となるように形成されている。側壁12a、12bは、ロックピース1がホルダ2の空洞23に挿入されたときに、側壁12a、12bの外周の少なくとも一部または全部が、空洞23が設けられるホルダ2の内壁24との間のクリアランスがほぼ無くなるような外形寸法となるように形成されている。したがって、ロックピース1が空洞23内でガイドされ、ロッド3の係合部31とロックピース1の被係合部11との係合がスムーズになる。なお、断面形状が略逆U字状とは、ロックピース1をロッド3に係合させるために、ロックピース1の下部が開放した構造をいうものであり、厳密にU字状を呈している必要はない。
ロックピース1の形状は、図2、図4(a)および(b)では、全体として略直方体状の部材をくりぬいて、カマボコ型の空間を形成した形状を呈し、ホルダ2の空洞23の形状は、断面略矩形状として図示されている。しかしながら、ロックピース1の形状は図2、図4(a)および(b)に示す外形形状に限定されるものではなく、空洞23内でガイド可能な形状であれば特に限定されるものではない。同様に、空洞23の外形形状も、ロックピース1をほぼ隙間なく収容、ガイドすることができるものであれば、特に限定されるものではない。
また、ロックピース1は、加工の容易性等の観点から、合成樹脂製であることが好ましいが、アルミ、アルミ合金、亜鉛、亜鉛合金等の金属製とすることもでき、特にその材料は限定されるものではない。また、ロックピース1の成形方法は特に限定されるものではないが、ロックピース1が合成樹脂製である場合は、射出成形により形成することができ、アルミ、アルミ合金、亜鉛、亜鉛合金等の金属製の場合は、ダイカストにより鋳造することができる。
図4(b)および(c)に示すように、ロックピース1の一対の側壁12a、12bおよび連結壁13の内面側(図4(a)中、参照符号ISで示す側)には、ロッド3の係合部31に係合するように、軸方向(ロックピース1をホルダ2に取り付けたときの、ロッド3の軸方向Xと同方向。以下、単に軸方向Xという)全長に渡って溝11gと突起11p(図4(c)参照)が交互に並んだ被係合部11が形成されている。この被係合部11の溝11gが、係合部31の突起31pと係合し、被係合部11の突起11pが、係合部31の溝31gと係合して、ロッド3とロックピース1が係合、固定される。
被係合部11には、図4(b)、(c)および図5(a)に示すように、側壁12a、12bの一方の内面側ISから対向する他方の側壁12a、12bに向かって突出する係合突部Pが、被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成されている。係合突部Pは、図4(b)、(c)および図5(a)に示すように、側壁12aの内面側ISから、他方の側壁12bに向かって係合突部Pが突出し、側壁12bの内面側ISから、他方の側壁12aに向かって係合突部Pが突出している。なお、係合突部Pは、図4(b)、(c)および図5(a)においては、ロックピース1の被係合部11の溝11gの部分に設けられているが、被係合部11の突起11pの部分に係合突部Pを設けてもよい。また、図4(b)、(c)および図5(a)においては、側壁12a、12bの両方に係合突部Pが形成されているが、側壁12a、12bのいずれか一方のみに係合突部Pが形成されていてもよい。
係合突部Pを設ける位置(図6(a)、(b)中、上下方向の位置)は特に限定されるものではないが、ロックピース1を外れにくくするために、ロックピース1がロッド3に係合したとき(図6(b)に示す状態)に、ロッド3を軸方向Xに沿って水平に切断した位置からやや下方(図6(b)中のロッド3の上下方向中央部からやや下方)に、ロッド3の係合部31の外周に沿うように突出させることが好ましい。
このように係合突部Pが対向する側壁12a、12bに向かって突出することにより、図6(a)および(b)に示すように、ホルダ2内に配置されたロッド3の上方からロックピース1を空洞23内に挿入させたときに、係合突部Pが、ロッド3の係合部31の外周と係合し、ロックピース1がロッド3から外れることを防止することができる。さらに、本発明の係合突部Pは、図4(b)および(c)に示すように、係合突部Pが、被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成されている。ここで、「被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成」とは、図4(b)に示す軸方向Xの端部11eを外して(端部11e以外に)係合突部Pが形成されていればよいということである。図4(b)、図5(a)および(b)に示されるロックピース1は、側壁12a、12bの被係合部11の両端部11e、11eを外して4箇所の係合突部Pが形成され、ロックピース1の軸方向Xの中央部には係合突部Pが形成されていないが、被係合部11のそれぞれの溝11g、またはそれぞれの突起11pに係合突部Pを設けてもよいし、ロックピース1の軸方向Xの中央部のみに係合突部Pを設けてもよい。なお、「被係合部11の軸方向Xの端部11e」とは、突起11pと溝11gが交互に並んだ被係合部11のうち、最も端にある突起11pのことをいい、溝11gに係合突部Pを設ける場合には、最も端にある突起11pに隣接し、ロックピース1の軸方向Xにおける中央側に設けられた溝11gに係合突部Pが設けられる。また、突起11pに係合突部Pを設ける場合は、最も端にある突起11pに隣接し、ロックピース1の軸方向Xにおける中央側に設けられた突起11pに係合突部Pが設けられる。
このように、係合突部Pを、被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成することにより、ロックピース1の成型後、型の無理抜きにより生じる応力が係合突部P周辺で吸収されるため、ロックピース1の成型時に被係合部11近傍が外側へ変形することがない。すなわち、ロックピース1の成型時に係合突部Pが被係合部11の軸方向Xの端部11eに形成されていると、型の無理抜きにより生じる応力により、ロックピース1の側壁12a、12bが外側(図2中のX方向側)に向かって突出するように変形してしまう。側壁12a、12bが外側に向かって変形してしまうと、ロックピース1は空洞23が設けられるホルダ2の内壁24とのクリアランスがわずかしかない外形寸法であるため、ロックピース1をホルダ2の空洞23へ挿入することが困難となり、ホルダ2の空洞23からのロックピース1の抜去が困難となる。したがって、係合突部Pを、被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成することにより、ロックピース1の成型時の変形を防ぐことができ、ホルダ2への挿入や抜去が容易となる。さらに、ロックピース1を、ばらつきが小さく安定した低操作力で、かつ適度な節度感でホルダ2の空洞23から着脱することができる。
また、ロックピース1が合成樹脂製の場合、冬など気温が低い時期には、ロックピース1が硬くなり、ロックピース1の挿入時、抜去時にロックピース1自体が変形しにくくなり、例えば梅雨の時期など、湿度が高い環境下では、ロックピース1が膨張して、ロックピース1と空洞23との間のクリアランスが小さくなり、成型時の外側への変形により、ロックピース1の空洞23への挿入、抜去がさらに困難となる問題がある。しかしながら、本発明のロックピース1は、係合突部Pが、被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成されるため、成型時のロックピース1の変形を防ぐことができるため、このような温度変化や湿度等の環境の変化があった場合であっても、ロックピース1のホルダ2の空洞23への挿入、抜去を低い操作力で行なうことができる。
また、ロックピース1を備えたコントロールケーブル4のアジャスト装置10は、ロックピース1のホルダ2への挿入や抜去が容易であるため、コントロールケーブル4の長さを調整するためのロッド3の位置調整および固定作業が容易になる。
また、アジャスト装置10を用いたコントロールケーブル4の長さ調整機構10Aは、ロックピース1のホルダ2への挿入や抜去が容易であり、コントロールケーブル4の長さを調整するためのロッド3の位置調整および固定作業が容易になるので、コントロールケーブル4の長さ調整を容易にすることができる。
つぎに、本発明のロックピース1の製造方法の一例を説明する。
図7に概略図として示すように、ロックピース1は、大まかに3つの型M1、M2、M3から成型される。型M1、M2により、ロックピース1の側壁12a、12b、連結壁13等の外形形状が成型され、型M3により、ロックピース1の内面側ISの被係合部11が成型される。型M3は、ロックピース1の被係合部11を形成するために、かまぼこ状に突出しており、かまぼこ状に突出した部分である湾曲部Cには、被係合部11を形成するために、図7に示すように、複数の溝と突起が交互に形成されている。型M3の湾曲部Cには、被係合部11の係合突部Pを形成するために、湾曲部Cの溝または突起のいずれかに、係合突部Pの形状に対応した凹部が形成される。型M3は、係合突部Pをロックピース1の被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成するために、係合突部Pの形状に対応した凹部が、湾曲部Cの端部MEを外して形成される。
まず、図7に示す、型M1、M2、M3が開かれた状態から、図8(a)に示すように、3つの型M1、M2、M3が閉じられる。型M1、M2、M3を閉じた後、図示しない射出ユニットのノズルにより、型M1、M2、M3が閉じられることによりできた、ロックピース1の形状に対応する空間S内に、溶融樹脂が射出される。空間S内の樹脂が冷却されると、射出ユニットは後退し、その後型M1、M2、M3が成型品であるロックピース1から離型される。図8(b)に示すように、まず型M1が成型品のロックピース1から離型され、その後図8(c)に示すように、型M3が下降し、ロックピース1から離型される。
このとき、成型品であるロックピース1の内面側ISには、係合突部Pが形成されており、型M3にも係合突部Pを形成するためにロックピース1の内面側ISに対応した形状となっているため、型M3を離型する際に、型M3の湾曲部Cとロックピース1の係合突部Pとの間で無理抜きとなる。係合突部Pがロックピース1の被係合部11の端部11eに設けられている場合、型M3を離型するときにはロックピース1を構成する樹脂がまだ軟らかいため、型M3を離型するときの無理抜きによる応力により、ロックピース1の一対の側壁12a、12bと連結壁13とで形成された略U字状を呈した面のうち、型M1が離型された部分が図8(c)中、紙面手前方向および紙面奥行方向に向かって変形(突出)してしまう。これは、係合突部Pに加わる応力が、係合突部Pに隣接した肉厚の薄い部分に逃げようとするためであり、そうすると、ロックピース1をホルダ2の空洞23に挿入するときに、無理抜きによって生じる略U字状を呈した面における変形(突出)によって、空洞23に挿入しづらくなり、空洞23内に挿入したあとは、変形により突出した部位が楔となり、空洞23内のホルダ2の内壁24と当接して、ロックピース1を空洞23内から抜き去りにくくなる。また、図8(c)において、型M3が離型された後に型M2内にある部分も、無理抜きにより生じる内部応力により、型M2が離型された後に変形してしまう。
しかしながら、本発明では、係合突部Pが被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成されるので、係合突部Pに隣接している部分の肉厚が厚くなり、型M3を成型品であるロックピース1から離型するときに生じる応力が、成型品内部で分散されて吸収され、ロックピース1の略U字状を呈した面に応力が及ぶことがないため、ロックピース1がホルダ2の空洞23と対向する面における変形がない。したがって、ロックピース1のホルダ2への挿入や抜去が容易となる。
なお、上記製造方法はあくまで一例であり、ロックピース1の被係合部11に、係合突部Pを被係合部11の軸方向Xの端部11eを外して形成することができるものであれば、型の形状、型の個数、離型の順序、タイミング等は上記方法に限定されるものではない。
1 ロックピース
10 アジャスト装置
10A 長さ調整機構
11 被係合部
11e 端部
11g 溝
11p 突起
12a、12b 側壁
13 連結壁
14 係合爪
2 ホルダ
21 嵌合孔
22a、22b 挿通孔
23 空洞
24 内壁
3 ロッド
31 係合部
31g 溝
31p 突起
32 挿入部
4 コントロールケーブル
5 スライダ
C 湾曲部
M1、M2、M3 型
ME 端部
IS 内面側
P 係合突部

Claims (5)

  1. ホルダ内で軸方向移動可能に配置され、軸方向に沿って溝と突起が交互に並んだ係合部が形成されたロッドに係合することにより、前記ホルダ内で前記ロッドの軸方向の位置を固定し、前記ロッドに取り付けられたコントロールケーブルの長さを調整するためのロックピースであって、
    前記ロックピースが、
    互いに対向する一対の側壁と、該一対の側壁にかけ渡された連結壁とを備えた断面形状が略逆U字状となるように形成され、
    前記一対の側壁および前記連結壁の内面側には、前記ロッドの前記係合部に係合するように、軸方向全長に渡って溝と突起が交互に並んだ被係合部が形成され、
    前記被係合部に、前記側壁の一方の内面側から対向する他方の側壁に向かって突出する係合突部が、前記被係合部の軸方向の端部を外して形成されてなることを特徴とするロックピース。
  2. 前記ロックピースが合成樹脂製であることを特徴とする請求項1記載のロックピース。
  3. 前記ロックピースが射出成形により形成されてなることを特徴とする請求項2記載のロックピース。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のロックピースを備えたコントロールケーブルのアジャスト装置。
  5. 請求項4に記載のアジャスト装置を用いたコントロールケーブルの長さ調整機構。
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